JP2002014011A - タイヤのハイドロプレーニングシミュレーション方法 - Google Patents

タイヤのハイドロプレーニングシミュレーション方法

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JP2002014011A JP2000337969A JP2000337969A JP2002014011A JP 2002014011 A JP2002014011 A JP 2002014011A JP 2000337969 A JP2000337969 A JP 2000337969A JP 2000337969 A JP2000337969 A JP 2000337969A JP 2002014011 A JP2002014011 A JP 2002014011A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度良くハイドロプレーニング発生速度を予
測する。 【解決手段】 有限要素法で取り扱い可能な複数の要素
に分割されたタイヤモデル11を設定するステップと、
水膜を複数の要素で分割してモデル化した流体モデル1
3を表面に有する路面モデル14を設定するステップ
と、入力された境界条件に基づきタイヤモデル11を前
記路面モデル14上で走行させるステップとを含む。ま
た一定時間の定速走行と一定時間の加速走行とを交互に
繰り返しながら前記タイヤモデル11の走行速度を徐々
に上昇させ、かつタイヤモデル11と路面モデル14と
の間の接地力を逐次出力するステップと、前記接地力と
タイヤモデル11の走行速度との関係に基づいてハイド
ロプレーニング発生速度を求めるステップとを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、精度良くタイヤの
ハイドロプレーニング発生速度を予測するのに役立つタ
イヤのハイドロプレーニングシミュレーション方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】水膜で覆われた路面を自動車が高速走行
した際に、タイヤと路面との間に水膜が進入しタイヤを
路面から押し上げる現象は、一般にハイドロプレーニン
グ現象として知られている。このようなハイドロプレー
ニング現象は、タイヤと水とが衝突することにより水圧
が上昇し、水圧がタイヤと路面との間の接地圧よりも高
くなることにより生じる。そしてこの現象が生じると、
舵取りや制動を不能とし自動車の走行安定性を著しく損
ねるため、従来より、ハイドロプレーニング現象とタイ
ヤの内部構造、トレッドパターンなどとの関係が種々研
究されている。
【0003】従来、タイヤのハイドロプレーニング性能
の評価は、タイヤを実際に試作しかつ実験することによ
って行われてきた。具体的な実験方法としては、実車に
タイヤを装着し水膜で覆われた路面を走行してタイヤの
スリップ率を測定する方法や、台上試験による方法など
が挙げられる。しかしながら、これらの方法では、試作
品を製造するため又試験を行なうために多大の時間、費
用、労力を必要とし、開発効率の上では大きな問題とな
っている。
【0004】そこで近年では、かかる問題を克服するた
め、コンピュータを用いたハイドロプレーニングシミュ
レーション方法がいくつか開発されつつある。この方法
は、例えば有限要素法、有限体積法などを用いてタイ
ヤ、水膜、路面をそれぞれタイヤモデル、流体モデル、
路面モデルにモデリングし、所定の境界条件に基づいて
タイヤモデルを流体モデルを表面に有する路面モデル上
で走行シミュレーションを行うものである。そして、こ
のシミュレーションから必要な情報を計算、出力しタイ
ヤモデルのハイドロプレーニング発生速度などを予測す
ることが考えられている。
【0005】しかしながら、このようなタイヤのハイド
ロプレーニングシミュレーション方法にあっても、種々
の条件の設定の仕方により、コンピュータによる計算に
多大の時間を必要としたり、またハイドロプレーニング
発生速度の予測精度においても十分でないことがあり、
さらなる改善の余地が残されている。
【0006】本発明は、以上のような問題点に鑑み案出
なされたもので、精度良くタイヤのハイドロプレーニン
グ発生速度などを予測するのに役立つタイヤのハイドロ
プレーニングシミュレーション方法を提供することを目
的としている。また請求項2記載の発明では、コンピュ
ータの計算時間を削減するのに役立つタイヤのハイドロ
プレーニングシミュレーション方法を提供することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明は、水膜で覆われた路面を走行するタイヤの走
行シミューレーションをコンピュータを用いて行うこと
により、ハイドロプレーニング発生速度を予測するタイ
ヤのハイドロプレーニングシミュレーション方法であっ
て、有限要素法で取り扱い可能な複数の要素からなるタ
イヤモデルを設定するステップと、水膜を複数の要素で
分割してモデル化した流体モデルを表面に有する路面モ
デルを設定するステップと、入力された境界条件に基づ
きタイヤモデルを前記路面モデル上で走行させるステッ
プとを含むとともに、一定時間の定速走行と一定時間の
加速走行とを交互に繰り返しながら前記タイヤモデルの
走行速度を徐々に上昇させてタイヤモデルと路面モデル
との間の接地力を逐次計算して出力するステップと、前
記接地力とタイヤモデルの走行速度との関係に基づいて
ハイドロプレーニング発生速度を求めるステップとを含
むことを特徴としている。
【0008】また請求項2記載の発明は、前記タイヤモ
デルは、座標上に固定された仮想のタイヤ回転軸の回り
に回転自在に設定され、前記路面モデルは、路面と平行
に移動することにより前記タイヤモデルを回転させると
ともに、前記流体モデルは、路面モデルの前記移動速度
と等しい速度となる加速度が与えられることを特徴とす
る請求項1記載のタイヤのハイドロプレーニングシミュ
レーション方法である。
【0009】また請求項3記載の発明は、前記流体モデ
ルを構成する任意の要素の速度からタイヤモデルの表面
の移動速度を差し引くことにより、前記要素のタイヤモ
デルに対する相対速度を計算するステップと、前記計算
された流体モデルの要素の速度をベクトルを含む可視情
報によって表示するステップとを含むことを特徴とする
請求項1又は2記載のタイヤのハイドロプレーニングシ
ミュレーション方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図面
に基づき説明する。本実施形態では、例えば図1に示す
ような構造を有する乗用車用ラジアルタイヤ(以下、単
に「タイヤ」ということがある。)Tのハイドロプレー
ニング発生速度をシミュレーションするものを例示して
いる。タイヤTは、トレッド部2からサイドウォール部
3を経てビード部4のビードコア5の回りで折り返され
かつコードをタイヤ周方向に対して略90度で傾けたカ
ーカスプライ6aからなるカーカス6と、このカーカス
6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内方に配さ
れるベルト層7とを含むコード補強材Fを具えている。
【0011】前記ベルト層7は、本例ではタイヤ周方向
に対して20度の角度で並列された内、外2枚のベルト
プライ7A、7Bが前記コードを交差する向きに積層し
て構成される。前記カーカスプライ6Aは、例えばポリ
エステルなどの有機繊維コードを、またベルトプライ7
A、7Bはスチールコードを、それぞれシート状のトッ
ピングゴムにより被覆されて構成されている。なおベル
ト層7の外側には、有機繊維コードをタイヤ周方向に実
質的に平行に配列したバンド層9を具えている。
【0012】またタイヤTは、前記各コード補強材Fの
外側に、トレッドゴム2G、サイドウォールゴム3G、
ビードゴム4Gなどを配している。前記トレッドゴム2
Gは、本例では前記バンド層9の外側に配され、タイヤ
子午断面において縦溝G1の溝底ラインの内側近傍を通
りトレッド部2の表面に略沿ってのびるベースゴム部2
G1と、その外側に配され路面と接触しうるキャップゴ
ム部2G2とから構成された2層構造を例示する。
【0013】前記サイドウォールゴム3Gは、タイヤの
転動時に大きく屈曲する部分であり、路面の縁石と接触
したときでもタイヤTの側部を保護するもので、例えば
前記トレッドゴム2Gよりも複素弾性率が小さい柔軟な
ゴムが用いられる。また前記ビードゴム4Gは、タイヤ
が装着されるリムのフランジと接触する嵌合部付近に配
されるため、例えば比較的弾性率の大きくかつ耐摩耗性
に優れたゴムから構成される。また、トレッド部2の外
表面には、例えばタイヤ周方向にのびる縦溝G1と、こ
の縦溝G1に交わる向きにのびる横溝G2などにより所
定のトレッドパターンが形成されている。このトレッド
パターンは、タイヤ性能、とりわけハイドロプレーニン
グに影響を与える。
【0014】次に本シミュレーション方法を行う装置と
しては、例えば図2に示すようなコンピュータ10が使
用される。コンピュータ10は、演算処理装置であるC
PUと、このCPUの処理手順などが予め記憶されるR
OMと、CPUの作業用メモリであるRAMと、入出力
ポートと、これらを結ぶデータバスとを含んで構成され
ている。前記入出力ポートには、本例では所定の情報を
入力、設定するためのキーボード、マウス等の入力手段
Iと、入力結果やシミュレーション結果を表示しうるデ
ィスプレイ、プリンタなどの出力手段Oと、磁気ディス
ク、光磁気ディスクなどの外部記憶装置Dとが接続され
る。また前記外部記憶装置Dには、シミュレーションの
処理手順、その他、所定のプログラム、データを記憶し
うる。
【0015】本実施形態では、上記コンピュータ10を
用いて水膜で覆われた路面でタイヤの走行シミューレー
ションを行う。そして、解析しようとするタイヤの大凡
のハイドロプレーニング発生速度を予測するものであ
る。先ず本実施形態のタイヤのハイドロプレーニングシ
ミュレーション方法では、解析しようとうするタイヤに
基づき、図3に示すように、有限要素法で取り扱い可能
な複数の要素e1、e2…からなるタイヤモデル11を
設定するステップを含む。
【0016】前記タイヤモデル11は、本例ではボディ
モデル11Aと、パターンモデル11Bとから構成され
たものを例示している。タイヤTは、図1に示したよう
に、タイヤ周方向について実質的に同じ材料でかつ同じ
断面形状が連続する部分を具えており、本例ではトレッ
ドゴム2Gのキャップゴム部2G2を除いた部分をタイ
ヤボディ部Taとし、このタイヤボディ部Taを有限要
素法に基づき複数の要素に分割して図4に示すような前
記ボディモデル11Aを得ている。なお前記タイヤボデ
ィ部Taは、具体的には前記カーカス6、ベルト層7、
バンド層9を含むコード補強材Fと、トレッドゴム2G
のベースゴム部2G1、サイドウォールゴム3G、ビー
ドゴム4Gを含むゴム部と、ビードコア5とを含むもの
を例示する。
【0017】前記ボディモデル11Aを構成する各要素
eA1、eA2、…には、例えば2次元平面では四辺形
要素、3次元要素としては、4面体ソリッド要素、5面
体ソリッド要素、6面体ソリッド要素など、いずれもコ
ンピュータで処理可能な要素が用いられる。本例では前
記コード補強材F(例えばベルト層7)の任意の微小領
域は、一枚の平面シェル要素としてモデル化している
が、例えば図5に示すように、コードcについては四辺
形膜要素20a、20bにモデル化され、またコードc
を被覆しているトッピングゴムtについては前記四辺形
膜要素を覆う六面体ソリッド要素20c、20d、20
eでモデル化し、これらを厚さ方向に順番に積層した複
合シェル要素でモデル化しても良い。
【0018】また前記コードcをモデル化した前記四辺
形膜要素20a、20bの材料定義は、その厚さを例え
ばコードcの直径とし、コードcの配列方向とこれと直
交する方向とにおいて剛性の異なる直交異方性材料と
し、また各方向の剛性は均質化しているものとして取り
扱うことが望ましい。またコード補強材Fのトッピング
ゴムtを表す六面体ソリッド要素20c、20d、20
eは、他のゴム部材と同様に超粘弾性材料として定義し
て取り扱うことができる。このように、コード補強材F
を、コード材c、トッピングゴムtというように、それ
ぞれ材質の特性に応じてモデル化したときには、実際の
製品により近い状態をシミュレーションしうる。
【0019】また、ボディ部1Bのベースゴム部2G
1、サイドウォールゴム3G、ビードゴム4G、ビード
コア5については、例えば六面体ソリッド要素または五
面体ソリッド要素でモデル化する。このようなモデル化
は、前記入力手段Iを用いて行うこともできる。またボ
ディモデル11Aは、タイヤの回転軸を含む子午線断面
において先に2次元形状を特定し、これを仮想のタイヤ
回転軸の回りに周方向に回転させ所定の周方向長さで単
位化して要素分割することにより、比較的簡単にモデリ
ングを行うことができる。また、各ゴム部材、コード補
強材F、ビードコア5を有限要素にモデル化する際に
は、各ゴム、コードの複素弾性率、ビードコアの弾性率
などに基づき材料、剛性を定義しうる。また例えばビー
ドコア5は、その外周面だけを4角形剛表面要素でモデ
ル化しているが、その全てを6面体ソリッド要素でモデ
ル化しても良い。
【0020】また前記パターンモデル11Bは、図6に
示すように、タイヤTの前記キャップゴム部2G2によ
り形成されるトレッドパターン部1Aをタイヤ周方向の
全周に亘り有限個の多数の要素eB1、eB2、…に分
割して構成されている。このパターンモデル11Bは、
前記キャップゴム部2G2を例えば多数の四面体、五面
体又は六面体要素、さらにはこれらの組み合わせでモデ
ル化したものでタイヤ全周にわたって構成されたリング
状をなす。またこのパターンモデル11Bは、前記ボデ
ィモデル11Aとは別個に設定された後、図7に示すよ
うに、前記ボディモデル11Aに結合される。なお結合
後は、パターンモデル11Bの内側の面または節点は、
ボディモデル11Aの面または節点に対してその相対位
置が変わらないように強制変位し一体化する。
【0021】次に本実施形態のシミュレーション方法で
は、図8、図9に示すように、路面を覆う水膜を複数の
要素eC1、eC2、…で分割してモデル化した流体モ
デル13を表面に有する路面モデル14を設定するステ
ップを行う。先ず路面モデル14は、例えば4角形剛表
面要素でモデル化する。また前記タイヤモデル11と流
体モデル13とは、物体とともに変形、移動することが
できるラグランジェ要素にてモデル化される。
【0022】また前記流体モデル13は、有限体積法に
て取り扱うことができる多数の要素でモデル化される、
本例では空間に固定され変形、移動しないオイラー要素
でモデル化され、例えば6面体要素が用いられる。ただ
し、5面体要素又は4面体要素、さらにはこれらの組み
合わせでモデル化しても良い。そして流体モデル13の
全厚さが水膜の厚さに相当する。また流体モデル13の
上部には空間(ボイド)をモデル化した空間モデル15
を定義しておく。この空間モデル15には計算初期段階
では何も存在しないが、外部からこの空間モデル15に
流体が進入した場合にはその要素で満たされうる。この
ため、流体モデル13及び空間モデル15を用いて水膜
の飛散の様子を解析することも可能となる。
【0023】また水膜、又は空間を要素にモデル化する
際には、前記タイヤモデル11の縦溝、横溝の溝巾以下
でかつできるだけ小さな要素に分割することが解析精度
を高める上では望ましい。しかし、全ての水膜又は空間
を一律に小さな要素でモデル化していくと、コンピュー
タの計算に多くの時間を要してしまうというう問題があ
る。このため本実施形態では、図8に示したように、X
軸側の細分化領域XaとY軸側の細分化領域Yaとの交
差部Aを、タイヤモデル11と流体モデル13とが干渉
する領域として小さい要素によりモデル化している。さ
らに、流体モデル13、空間モデル15のZ軸方向につ
いては、均等に分割しても良く、また路面モデル14側
に細分化領域を設け、上に向かって徐々に大きくなるよ
うに分割しても良い。なおX軸側の領域XbとY軸側の
領域Ybとが交差する交差部Bは、タイヤモデル11と
干渉しないため大きな要素でモデル化することにより、
コンピュータによる計算時間の増大を抑制しつつ精度の
良い計算を可能としている。
【0024】また上述のような流体モデル13を用いる
ために、本実施形態では、モデルの座標系を空間上に固
定するのではなく、タイヤモデル11と共に並進運動す
る座標系から観察する方法を用いている。例えば図9
(A)に示すように、流体モデル13、路面モデル14
を空間上に固定し、タイヤモデル11が路面モデル14
上を転動しながら流体モデル13(即ち水膜)に突入す
るように転動シミュレーションを行うことは可能であ
る。しかしながら、この方法では、流体モデル13で覆
われた路面モデル14をタイヤモデル11が長い距離に
亘って走行するため、図9(B)に示す如く、タイヤモ
デル11の進行方向となる流体モデル13のY軸方向
は、広範囲に亘って小さな要素で流体モデル13、空間
モデル15を設定しておく必要があり、シミュレーショ
ン時間と必要メモリが増大してしまう。
【0025】本実施形態では、流体モデル13を空間
(座標上)に固定し、路面モデル14を空間内を路面と
平行に移動させる。またタイヤモデル11は仮想のタイ
ヤ回転軸を空間(座標上)に固定されており、路面モデ
ル14が移動する際の摩擦力によって回転するよう定義
される。また流体モデル13は、その流入面での速度が
路面モデル14の前記移動速度と等しい速度となるよう
に全流体モデルに対して加速度が与えられ移動しない。
これにより、流体モデル13は、タイヤモデル11と接
触する領域周辺の狭い領域Aだけを小さな要素で構成し
うる結果、コンピュータによる計算時間を小としつつ精
度の良い解析を可能としている。
【0026】次に本実施形態のタイヤのシミュレーショ
ン方法にあっては、入力された境界条件に基づきタイヤ
モデル11を前記路面モデル14上で走行させるステッ
プを行う。入力される境界条件としては、リム組み、内
圧充填、仮想のタイヤ回転軸に作用する軸荷重、路面摩
擦係数、スリップ角、キャンバー角などをシミューレー
トする条件を含むことができる。
【0027】前記リム組みをタイヤモデル11で再現す
るためには、剛表面でモデル化したタイヤモデル11の
ビードコアを、ビード巾Wがリム巾に等しくなるように
強制変位させるか、もしくは図10に示すように、タイ
ヤモデル11のリム接触域4b、4bを拘束してタイヤ
モデル11のビード部の巾Wをリム巾に等しく強制変位
させる。このときタイヤモデル11の仮想のタイヤ回転
軸CLは、タイヤモデル11のビードコアに回転に関す
る境界条件を与えることによってタイヤモデル11のリ
ム接触域との相対距離rが常に一定となるように仮想的
に設定される。また前記内圧充填をタイヤモデル11に
再現するためには、タイヤモデル11のタイヤ内腔側の
内側面にタイヤ内圧に相当する等分布荷重ωを作用させ
ることにより設定できる。同様に、軸荷重を負荷するに
は、仮想のタイヤ回転軸CL又は路面モデル14から路
面と垂直な垂直荷重Fを作用させる。また、タイヤモデ
ル11と路面モデル14との間には、摩擦係数を定義す
る。
【0028】次に路面モデル14を所定の方向に路面と
平行移動させる。この際、路面モデル14の移動方向
は、路面モデル14の表面と平行である。またスリップ
角αが設定されている場合には、図11のようには、路
面モデル14の移動方向Sと、タイヤモデル11のタイ
ヤ赤道を通る中心線CYとの角度をαに調節する。タイ
ヤモデル11は、仮想のタイヤ回転軸CLの回りで自由
支持となるように設定されているため、路面モデル14
との接触による摩擦力により転動し所定の走行速度を持
つ。なお加速度が過大となって回転がタイヤ内部まで伝
達されない場合には、タイヤモデル11のビードコアに
相応のトルクを与えるようにしても良い。また流体モデ
ル13は、前記の如く流入面での流体速度が路面モデル
14の移動速度と同じ速度になるように、加速度が与え
られる。また流体モデル13は、タイヤモデル11への
流入面での流体速度が路面速度と同じになるように速度
を設定しても良い。このように解析したい状況に応じ
て、種々の境界条件(リム、内圧、軸荷重、スリップ
角、キャンバー角、制駆動力等)を設定しシミュレーシ
ョンを行う。
【0029】本実施形態では流体モデル13及び空間1
5を含む流体部と、タイヤモデル11及び路面モデル1
4を含む構造部とを連成してシミュレーションする。例
えば前記流体部には有限体積法を用い、前記構造部には
有限要素法を用いる。それぞれが対象とする方程式は、
流体部については、オイラー方程式、すなわち下記式
(1)〜(3)に示される質量保存式、運動量保存式、
エネルギー保存式の連立方程式となる。
【0030】
【数1】
【0031】また構造部については、下記式(4)で示
される運動方程式を用いる。
【数2】
【0032】解法としては、例えば陽解法を用い、上記
方程式を微小時間dt毎に逐次計算することによって時
間発展させる。またハイドロプレーニング現象はタイヤ
が水膜によって浮き上がるため、そのシミュレーション
ではタイヤモデル11が流体モデル13に進入する課程
において流体モデル13、タイヤモデル11の境界条件
が刻々と変化し計算が非常に煩雑となる。本例では上述
のように流体部と構造部とをそれぞれ別々に独立させて
計算を行い、それらの計算が終了した後にお互いに必要
なデータを受け渡すことによって構造部と流体部とを連
成し比較的短時間で計算を行うことを可能としている。
例えば構造部と流体部とを連成する際、受け渡すデータ
としては、流体部側から構造部側へは、構造部との境界
面における流体モデル13の流体力を、構造部側の境界
条件として与える。逆に構造部側から流体部側へは、タ
イヤモデル11の境界面の位置データを、流体側の境界
条件として与える。これにより流体モデル13の流体力
がタイヤモデル11のトレッドに伝えられ、ハイドロプ
レーニングシミュレーションが行なえる。なおこれらの
処理はコンピュータにより行われ、その計算手順は例え
ば一般に知られている有限要素法解析プログラムなどを
用いて自動計算しうる。
【0033】そしてこの処理では、例えばタイヤモデル
11から、時間の経過とともに変化する各要素の位置、
応力、歪、エネルギーなどが取得できる。そして、例え
ばタイヤモデル11の路面モデル14と接触している各
要素の表面に作用している力を計算し、これを積算する
ことにより任意のタイヤモデル11の走行速度の状態に
おけるタイヤモデル11の接地力を計算しうる。また流
体モデル13からは、時間の経過とともに変化する各要
素の所定のデータ、例えば速度、圧力、密度、エネルギ
ー、その要素の体積に占める流体の割合などのデータが
取得できる。なお流体モデル13は、圧縮性の流体とし
て取り扱っている。
【0034】また本実施形態では、タイヤモデル11
は、図12(A)に示すように、一定時間P1の定速走
行と一定時間P2の加速走行とを交互に繰り返しながら
走行速度を徐々に上昇させている。そしてタイヤモデル
11と路面モデル13との間の接地力をこの過程中、逐
次計算して出力するとともに、図13に示すように、こ
の接地力とタイヤモデル11の走行速度との関係に基づ
いてハイドロプレーニング発生速度を求める。図13
は、本シミュレーションにより得られた結果として、縦
軸にタイヤモデル11と路面モデル14との間の接地力
を、横軸にタイヤモデル11の走行速度をとったグラフ
を示しており、タイヤモデル11の走行速度の上昇に伴
い接地力が徐々に減少していることが分かる。そして最
終的にはタイヤモデル11が流体モデル13(水膜)に
より押し上げられ路面モデル14から完全に浮き上がっ
て接地力が0となる状態が観察される。ハイドロプレー
ニング発生速度をどのように定義するかは、いくつかの
考えた方があるが、本実施形態では、タイヤモデル11
の接地力が0となる速度V1としている。ただし、タイ
ヤモデルの走行速度が十分に小さい値、例えば初期接地
力K2の10%の接地力K1となる速度V2を選ぶこと
もできる。
【0035】またタイヤモデル11の走行速度は、図1
2(B)に示すように、一定加速度で変化させることも
できる。しかしながら、この方法では、任意の速度にお
ける接地力は、その速度において得られる安定した接地
力とは異なることがあり、精度の良いハイドロプレーニ
ング発生速度を予測することができない。すなわち、一
定加速度で速度を上昇させながら、ハイドロプレーニン
グの解析を行なう場合、タイヤモデル11、流体モデル
13の双方に、常に加速度が負荷されているため、ある
任意の速度におけるタイヤモデル11の変形、流体モデ
ル13の流れは、その速度が一定に保たれた状態で転動
している時とは異なったものとなる。
【0036】これに対して、本発明のように一定時間P
1の定速走行を行う部分を持ちつつ速度上昇をさせる場
合、例えば図14に示すように、一定速度Vaの区間
a、bにおいて、接地力はFaから減少(又は増加)
し、その値がほぼ一定となるFbに近づいていく。そし
て、この一定となる接地力Fbを安定解とし、各一定速
度域で得られる安定した接地力を補間(1次、2次、ス
プライン等)することにより、精度良く接地力を得るこ
とができ、ひいてはより正確なハイドロプレーニング発
生速度を予測することが可能となる。なお前記定速走行
を行う解析時間P1は、例えばタイヤモデル11が少な
くとも1/60×360(度)程度回転する時間、より
好ましくは1/2×360(度)回転する時間とするこ
とが望ましい。
【0037】またシミュレーション結果を可視化して評
価する場合、本シミュレーションでは流体モデル13か
ら水膜の流れを表す流線やベクトル図を容易に作成する
ことができる。このとき、各モデルをタイヤモデル11
と共に並進運動する座標系から観察しているため、流体
モデル13の要素の速度から路面モデル14の速度を差
し引いた相対速度を用いる。これにより、タイヤモデル
と共に並進運動する座標系から観察したシミュレーショ
ンでありながら、空間に固定された座標系から観察した
場合の流体の流れを把握することが可能となる。また、
流体モデル13の任意の要素の速度から、タイヤモデル
11の表面の移動速度を差し引き、前記要素のタイヤモ
デル11に対する相対速度を計算し、この相対速度を用
いたベクトルにて流体の流れを示す流線を表示すること
により、タイヤ周囲やトレッドパターンでの水の流れも
評価することができる。図15にはタイヤモデル11の
トレッドパターンを、図16にはそれを用いて流体モデ
ルのいくつかの要素の速度ベクトルを表した平面図を夫
々示す。
【0038】
【実施例】今回シミュレーションを行ったタイヤは、2
35/45ZR17LM701(住友ゴム工業株式会社
製)である。このタイヤモデルは、節点数は3500
0、要素数は55963とした。図17には、接地力と
走行速度とのシミュレーション結果を示している。図か
ら明らかなように、速度の上昇に伴い接地力が徐々に減
少している結果がシミュレーションされていることが確
認できた。なお条件は次の通りとした。 内圧 220kPa 軸荷重 4.5kN 水膜の厚さ 5mm スリップ角 0゜ キャンバー角 0゜ 静摩擦係数 1.2 動摩擦係数 1.2
【0039】
【発明の効果】上述したように、請求項1及び2記載の
発明では、実際の走行試験を行わずにタイヤのハイドロ
プレーニング発生速度を精度良く予測することができ
る。またタイヤモデルのタイヤ回転軸を固定して路面モ
デルを移動させるたときには、流体モデルの要素を小さ
くする箇所を最小限に抑えることができるため、コンピ
ュータの計算時間を抑えるのに役立つ。また請求項3記
載の発明では、ベクトルにより流体の流れを可視するこ
とにより、トレッドパターンと流体の流れとの関係を解
析するのに役立ち開発ないし設計効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】タイヤの断面図である。
【図2】本発明のシミュレーション方法を実施する装置
のブロック図である。
【図3】本発明のタイヤモデルの斜視図である。
【図4】ボディモデルの斜視図である。
【図5】コード補強材の要素モデル化を示す概念図であ
る。
【図6】パターンモデルの斜視図である。
【図7】タイヤモデルの変形を例示する線図である。
【図8】流体モデルを例示する斜視図である。
【図9】(A)はタイヤモデル、流体モデル、路面モデ
ルの関係を示す概念図、(B)は流体モデルの部分斜視
図である。
【図10】タイヤモデルに境界条件を与え路面モデルに
接地させた状態を示す略図である。
【図11】タイヤモデル、流体モデル、路面モデルの関
係を示す概念図である。
【図12】(A)、(B)は走行速度と解析時間との関
係を示すグラフである。
【図13】接地力と走行速度との関係を示すグラフであ
る。
【図14】接地力と走行速度との関係を示すグラフであ
る。
【図15】タイヤモデルのトレッド面を示す平面図であ
る。
【図16】その接地面での流体の流れをベクトルで示し
た線図である。
【図17】本シミュレーション結果を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
T タイヤ 11 タイヤモデル 13 流体モデル 14 路面モデル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水膜で覆われた路面を走行するタイヤの走
    行シミューレーションをコンピュータを用いて行うこと
    により、ハイドロプレーニング発生速度を予測するタイ
    ヤのハイドロプレーニングシミュレーション方法であっ
    て、 有限要素法で取り扱い可能な複数の要素からなるタイヤ
    モデルを設定するステップと、 水膜を複数の要素で分割してモデル化した流体モデルを
    表面に有する路面モデルを設定するステップと、 入力された境界条件に基づきタイヤモデルを前記路面モ
    デル上で走行させるステップとを含むとともに、 一定時間の定速走行と一定時間の加速走行とを交互に繰
    り返しながら前記タイヤモデルの走行速度を徐々に上昇
    させてタイヤモデルと路面モデルとの間の接地力を逐次
    計算して出力するステップと、 前記接地力とタイヤモデルの走行速度との関係に基づい
    てハイドロプレーニング発生速度を求めるステップとを
    含むことを特徴とするタイヤのハイドロプレーニングシ
    ミュレーション方法。
  2. 【請求項2】前記タイヤモデルは、座標上に固定された
    仮想のタイヤ回転軸の回りに回転自在に設定され、 前記路面モデルは、路面と平行に移動することにより前
    記タイヤモデルを回転させるとともに、 前記流体モデルは、路面モデルの前記移動速度と等しい
    速度となる加速度が与えられることを特徴とする請求項
    1記載のタイヤのハイドロプレーニングシミュレーショ
    ン方法。
  3. 【請求項3】前記流体モデルを構成する任意の要素の速
    度からタイヤモデルの表面の移動速度を差し引くことに
    より、前記要素のタイヤモデルに対する相対速度を計算
    するステップと、前記計算された流体モデルの要素の速
    度をベクトルを含む可視情報によって表示するステップ
    とを含むことを特徴とする請求項1又は2記載のタイヤ
    のハイドロプレーニングシミュレーション方法。
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