JP2003340426A - 土壌の浄化方法 - Google Patents

土壌の浄化方法

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JP2003340426A JP2002157803A JP2002157803A JP2003340426A JP 2003340426 A JP2003340426 A JP 2003340426A JP 2002157803 A JP2002157803 A JP 2002157803A JP 2002157803 A JP2002157803 A JP 2002157803A JP 2003340426 A JP2003340426 A JP 2003340426A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重金属の除去効率の向上と、コスト低減を図
る。 【解決手段】 重金属で汚染された土壌を浄化する方法
であって、汚染土壌S0を湿式処理するか判断する湿式
判断工程1と、汚染土壌にNaClと酸とを加えて弱酸
性の水溶液とし、水溶液中に重金属を溶出除去する湿式
処理工程と、汚染土壌を乾式処理するか判断する乾式判
断工程51,52,53,54と、汚染土壌に塩素源を
添加するとともに汚染土壌を加熱し、重金属を塩化揮発
させて分離除去する乾式処理工程と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土壌の浄化方法に
係り、特に、重金属で汚染された土壌の処理や、セメン
ト原料の処理に用いて好適な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、Pb、Zn、As、Cd、Cr
(VI)、Se、Hg、Sb、Cuなどの重金属で汚染
された土壌の浄化方法としては、例えば重金属で汚染さ
れた土壌を流動化溶液で洗浄し、先ず大粒子を機械的に
水洗分離し、次いで汚染物質とともに微粒子を流動化溶
液で中程度粒子から分離し、さらに中程度粒子をアトリ
ッション研磨して付着微粒子を脱落させ、得られた微粒
子を中程度粒子から分離し、重金属を微粒子として捕捉
する分級法が知られている(特開平6−343948号
公報参照)。
【0003】あるいはまた、分級と化学的抽出を併用す
る土壌浄化法として、分級法によって得られた重金属を
含む微粒子を、酸、アルカリあるいはキレート剤等の薬
品を用いて処理する方法も知られている(Hazardous Wa
ste Remediation P.103〜P.112,1995 Technomic Public
ation Company Inc.,参照)。さらに、重金属で汚染さ
れた土壌に対して水と塩酸、硫酸、硝酸あるいは燐酸等
の強酸を加え攪拌し、これに鉄粉を加えて強酸性下で土
壌中の重金属を鉄粉に担持させて土壌から分離する方法
が知られている(特開2000-51835公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
分級による方法は、土壌と重金属物質の存在粒度の偏り
によって土壌を浄化するため、広範囲の土壌粒度にわた
って重金属汚染されている土壌や微粒子を多く含む土壌
に対しては、除去効率が極めて低くなる欠点がある。ま
た、化学抽出による方法では、土壌からの重金属の除去
効率は高くなるものの、重金属抽出後に土壌中に残留す
る抽出剤を除去する付加工程が必要となる上に、重金属
を移行させた抽出溶液の無害化処理に大きなコストがか
かるため、土壌の浄化処理コストの増大を招くこととな
る難点がある。さらに、強酸性下で重金属汚染土壌を処
理する方法は、処理後の浄化土壌や水溶液を中和する処
理が必要となり、酸性が強いために中和剤の必要量が多
く、処理コストが増大する難点がある。そして、汚染土
壌における重金属含有量が多かった場合などには、上記
のような処理方法では、重金属を所定量まで除去しきれ
ない可能性があるという問題があった。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、土壌からの重金属汚染土壌を浄化処理するにあた
り、以下の目的を達成しようとするものである。 重金属の除去効率の向上を図ること。 重金属除去後の土壌及び処理水の後処理においてコ
ストを低減すること。 最終処分場で処理する必要のある土壌の減容化を図
ること。 重金属汚染土壌処理のコスト負担を軽減すること。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、重金属で汚染
された土壌を浄化する方法であって、前記汚染土壌にア
ルカリ金属のハロゲン化物と酸とを加えて弱酸性の水溶
液とし、該弱酸性の水溶液中に重金属を溶出除去する湿
式処理工程と、前記汚染土壌にハロゲン源を添加すると
ともに該汚染土壌を加熱し、前記重金属をハロゲン化合
物として揮発させて分離除去する乾式処理工程と、前記
汚染土壌に対して、その重金属の状態により施す処理を
前記湿式処理と前記乾式処理とから選択して判断する判
断工程と、 を有することにより上記課題を解決した。
本発明において、前記判断工程が、前記汚染土壌を前記
湿式処理すると判断する湿式判断工程と、前記汚染土壌
を前記延期乾式処理するか判断する乾式判断工程と、を
有することが好ましい。本発明において、前記湿式処理
工程において前記酸がHClとされ、このClを前記ハ
ロゲン源として、前記乾式処理工程において前記重金属
を塩化物として塩化揮発することが望ましい。また、本
発明において、前記湿式処理工程において前記アルカリ
金属のハロゲン化物がNaClとされ、このClを前記
ハロゲン源として、前記乾式処理工程において前記重金
属を塩化物として塩化揮発する手段を採用することもで
きる。本発明における前記湿式処理工程において分離さ
れたハロゲンまたはその化合物を、前記乾式処理工程で
加熱時に添加するハロゲン源とすることができる。ま
た、前記乾式処理工程において分離されたハロゲン化物
またはこのハロゲン化物からの後処理物を、前記湿式処
理工程においてアルカリ金属のハロゲン化物または酸と
して添加することがある。
【0007】本発明は、湿式判断工程において、被処理
物である汚染土壌に含有される重金属の状態によって、
汚染土壌を湿式処理するかどうかを判断し、湿式処理工
程において、汚染土壌にアルカリ金属のハロゲン化物と
酸とを加えた弱酸性の水溶液中で重金属を溶出してこれ
を除去し、湿式処理工程後の土壌に含有される重金属の
状態によって、この汚染土壌を乾式処理するかを乾式判
断工程において判断した後、処理の必要性がある場合、
または、湿式判断工程において湿式処理の必要がない場
合には、乾式処理工程として、汚染土壌にハロゲン源を
添加するとともに該汚染土壌を加熱し、前記重金属をハ
ロゲン化合物として揮発させて分離除去するとともに、
残留重金属分を不溶安定化する。
【0008】本発明の湿式判断工程において、土壌中の
重金属が例えばPbおよびAsを含む状態など水溶性の
イオンになりにくい状態である場合や揮発性の高い状態
でいる場合、つまり、湿式処理が必要でないか好ましく
ない場合などに、湿式処理をおこなわずにそのまま乾式
処理工程をおこなうことができる。また、土壌中の重金
属の状態が、水溶性のイオンとなり易い状態または不揮
発性の状態など湿式処理が必要な場合、または、湿式処
理が好ましい場合に湿式処理を選択することができる。
これにより、必要に応じて汚染土壌の処理方式を選択で
きるとともに、処理コストを低減することができる。
【0009】ここで、湿式処理をそのままおこなう状態
の例としては、例えば重金属で汚染された土壌を流動化
溶液で洗浄し、先ず大粒子を機械的に水洗分離し、次い
で汚染物質とともに微粒子を流動化溶液で中程度粒子か
ら分離し、さらに中程度粒子をアトリッション研磨して
付着微粒子を脱落させて、中程度粒子から分離して得ら
れた微粒子等からなる固液混合物となった重金属を含む
ものや、上記中程度粒子およびそれ以上の粒子からなる
土壌で、これらの粒子表面にイオン化しにくい重金属が
付着しているもの等があり、このような場合には分級工
程で分離濃縮を図るための湿式処理がまず選択される。
また、湿式処理をおこなわずに乾式処理をおこなう状態
の例としては、土壌中にPb,Asが混在する場合や、
Cdのようにイオン化しやすい金属であっても、土壌中
で粘土鉱物と複雑な結合状態にあり、湿式処理では抽出
することが難しい場合等があげられる。
【0010】前記判断工程においては、次処理工程への
移行の判断基準として国などで今後規定される土壌中の
重金属規制値があり、これを各工程前後の土壌分析でそ
の規制値以下、以上の確認により次工程処理可否につい
て判断をおこなう。もし必要であれば本処理プロセス後
の土壌を再処理してもよい。
【0011】また、湿式処理工程において、アルカリ金
属のハロゲン化物の錯体形成作用により、弱酸性下でも
重金属の錯化合物を形成するので、重金属は溶液中に効
率良く溶出して土壌から分離除去され、しかも重金属を
含んだ水溶液は弱酸性なので土壌処理後の中和処理をす
るコストを大幅に節減することが可能となる。
【0012】さらに、湿式処理工程では、重金属イオン
に対して錯体形成作用があり、かつ毒性の低いイオンを
重金属の抽出剤として使用する。このような抽出剤とし
ては、アルカリ金属のハロゲン化物が利用できる。特
に、塩化ナトリウムや塩化カリウムは、特に有害なイオ
ンを含まず、且つ比較的安価に入手できるので好んで利
用できる。
【0013】湿式処理工程では、前記アルカリ金属のハ
ロゲン化物を0.5〜1.5モル/リットル、より好ま
しくは1モル/リットルの濃度の水溶液として加えるの
が好ましい。アルカリ金属ハロゲン化物は水に可溶であ
り、水は重金属物質移動媒体として作用するので、重金
属の溶出が一層容易となるからである。また、本発明の
土壌の浄化方法では、前記アルカリ金属のハロゲン化物
の水溶液を、重量比で土壌1に対して5〜10倍添加す
るのが好ましい。汚染土壌中の重金属濃度は通常100
〜1000mg/kg程度であり、この程度の濃度の重
金属と効率よく反応させて錯体化合物を生成させるため
である。水溶液を使用すれば重金属がイオンとして溶出
し、土壌から効率よく分離できる利点がある。水溶液に
溶出した重金属イオンは公知の手段を利用して無害化処
理を行えば良い。水溶液の添加量は処理すべき汚染土壌
の粒子径にもよるが、モルタル状ないしはスラリー状に
して十分攪拌接触させるようにするためである。
【0014】さらに、湿式処理工程では、アルカリ金属
のハロゲン化物を加えた後の水溶液のpHを、3ないし
5の弱酸性とするのが好ましい。水溶液の酸性度が低い
ほど、処理後の土壌及び処理水の中和処理にかかる負担
が軽減されて有利となるからである。本発明の湿式処理
工程では、土壌中の重金属を酸性の水溶液中にイオンと
して溶出させ、アルカリ金属ハロゲン化物の錯体形成作
用を利用して、水溶液中に溶出した重金属イオンから錯
化合物を生成する反応を促進させ、弱酸性下でも十分水
溶液中に溶出した重金属イオンを補足することが可能で
ある。
【0015】さらに、湿式処理工程では、重金属を弱酸
性の水溶液中に溶出させた後、浄化土壌を沈澱させ、次
いで固液分離を行って土壌から重金属を分離除去する方
法を採用する。弱酸性下で土壌中の重金属は水溶液中に
溶出し、重金属が溶出した後の土壌は静置することによ
り沈降し、容易に固液分離することができる。重金属を
含んだ弱酸性の水溶液は、公知の水処理方法を利用して
重金属の無害化処理をすれば良い。
【0016】ハロゲン源として塩素、その他のハロゲン
を含む化合物を使用してもよい。
【0017】本発明の乾式判断工程においては、湿式処
理中あるいは、湿式処理後の被処理物において重金属の
含有量が規定値よりも多い場合や、乾式処理後の被処理
物において重金属の除去が不十分である場合に、乾式処
理をおこなう。これにより、湿式処理だけでは重金属の
除去が不十分である場合であっても、乾式処理によって
汚染土壌における重金属を必要なレベルまで除去するこ
とができる。すなわち、これにより、汚染土壌の重金属
を除去して土壌の汚染を浄化することができるため、こ
の土壌を再利用することが可能となる。
【0018】乾式判断工程において乾式処理をおこなう
状態の例としては、上記の湿式処理工程で汚染土壌にア
ルカリ金属のハロゲン化物と酸とを加えた弱酸性の水溶
液中で重金属を溶出してこれを除去処理した被処理物に
おいてCd等の含有量が規定値より多い(例えばCdオ
ーバー)場合や、この重金属を溶出して除去処理した被
処理物を中和した後にCd等の含有量が規定値より多い
(Cd等オーバー)場合、乾式処理後の被処理物でCd
等の含有量が規定値より多い(Cd等オーバー)場合、
Pb等のイオン化しにくい金属が土壌粒子の表面に付着
している場合、湿式処理工程で付着重金属を土壌微粒子
とともに濃縮した場合等がある。
【0019】また、乾式処理工程においては、重金属汚
染土壌に塩素等のハロゲン源を所定量添加して熱処理す
ることにより、これら被処理物中の重金属分をハロゲン
化揮発(塩化揮発)させて濃縮分離することができると
ともに、最終的には残留重金属分を土壌が具備する溶剤
作用により吸収・固溶して、完全に不溶安定化すること
もできる。これにより、汚染土壌の重金属を除去できる
ため、上記の浄化方法によって土壌の汚染を浄化して、
この土壌を再利用することが可能となる。従って、最終
処分場等で処理する必要のある土壌の減容化を図ること
が可能となる。
【0020】具体的には、重金属含有廃棄物に対して塩
素含有物を混合後の塩素含有量が少なくとも数重量%以
下となるように配合して得た混合物を、750℃以上程
度の温度で高熱処理することにより廃棄物中の重金属分
を塩化揮発させるとともに、残留重金属分を不溶安定化
することができる。
【0021】さらに、塩素等のハロゲン源を添加した被
処理物を低酸素状態としたプレヒータ等により加熱し
て、この段階で発生する重金属成分を分離するととも
に、この成分を除去された固体分を750℃〜1000
℃程度まで加熱した低酸素状態のロータリーキルン等に
供給し、このロータリーキルンから重金属化合物を含む
排気を抜き出し、この排気から重金属化合物を冷却凝縮
させて回収することができる。また、排気から、ガス洗
浄塔、吸収塔などにより、塩酸、塩素化合物を回収分離
することができ、また、排気から、集塵機により重金属
等を含む可能性のある微粒子を集塵して造粒機によって
造粒し、再度熱処理に戻すことができる。また、CaO
等を有する吸収塔によって塩化カルシウムを得た場合、
これを処理して、硫酸および/または塩素ガスを得るこ
ともできる。このように、重金属成分を分離した残りか
らさらに有用な成分を回収することもできる。
【0022】また、乾式処理工程後の乾式判断工程にお
いて、再度あるいは複数回乾式処理工程が必要である場
合には、一回目の乾式処理工程に比べて温度条件を高く
して処理をおこない、重金属のハロゲン化物の揮発を促
進させることができる。
【0023】本発明において、湿式処理工程における酸
をHClとし、このClを含む被処理物を乾式判断工程
によって判断した後、乾式処理工程において処理する際
に、被処理物中に含まれるClを前記ハロゲン源として
前記重金属を塩化物として塩化揮発することができ、こ
れにより、乾式処理工程の初期において、初期投入する
塩素源を加える必要がなくなるか、この塩素源の量を低
減することができるので、処理コストを低減することが
可能となる。
【0024】また、本発明において、湿式処理工程にお
けるアルカリ金属のハロゲン化物をNaClとし、この
Clを含む被処理物を乾式判断工程によって判断した
後、乾式処理工程において処理する際に、被処理物中に
含まれるClを前記ハロゲン源として前記重金属を塩化
物として塩化揮発することもでき、これにより、乾式処
理工程の初期において、初期投入する塩素源を加える必
要がなくなるか、この塩素源の量を低減することができ
るので、処理コストを低減することが可能となる。
【0025】本発明において、湿式処理工程において、
重金属を弱酸性の水溶液中に溶出させた後、浄化土壌を
沈澱させ、次いで固液分離をおこなって土壌から重金属
を分離除去し、この浄化土壌を中和する際に、同様にし
て水溶液中において土壌中の酸を中和し、次いで固液分
離をおこなった後この中和液から分離された塩素等のハ
ロゲンまたはその塩等の化合物を、前記乾式処理工程で
加熱時に添加するハロゲン源とすることができる。これ
により、例えば、ロータリーキルン等でおこなわれる乾
式処理の熱処理工程にハロゲン源を添加する場合に新た
な塩素等のハロゲン源を添加することなく乾式処理をお
こなうことができるか、または、初期投入する塩素源等
のハロゲン源を加える必要がなくなるか、このハロゲン
源の量を低減することができるので、処理コストを低減
することが可能となる。
【0026】また、本発明において、前記乾式処理工程
において例えばロータリーキルンから重金属化合物を含
む排気を抜き出し、この排気から重金属化合物を冷却凝
縮させて回収するとともに、排気からCaO等を有する
吸収塔によって塩化カルシウムを得た場合など、分離さ
れたハロゲン化物またはこのハロゲン化物からの後処理
物を、前記湿式処理工程においてアルカリ金属のハロゲ
ン化物または酸として添加することができ、具体的に
は、塩化カルシウムを亜硫酸ガス等により処理して、硫
酸および塩素ガスを得て、この硫酸を湿式処理工程の酸
として利用することや、塩化カルシウムを処理して塩酸
HClあるいは塩化ナトリウムNaClを得ることがで
きる。これにより、有用な成分を回収して、湿式処理工
程において添加する酸やアルカリ金属ハロゲン化物を循
環することができるので、処理コストを低減することが
可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る土壌の浄化方
法の一実施形態を、図面に基づいて説明する。図1は本
実施形態における浄化方法のフローを示す模式図であ
る。
【0028】本実施形態においては、Pb、Zn、A
s、Cd、Cr(VI)、Se、Hg、Sb、Cuなど
の重金属で汚染された汚染土壌S0を湿式処理するか判
断する湿式判断工程1と、湿式処理と判断された場合
に、分粒された汚染土壌にアルカリ金属のハロゲン化物
と酸とを加えて弱酸性の水溶液とし、該弱酸性の水溶液
中に重金属を溶出除去する湿式処理工程と、汚染土壌を
乾式処理するか判断する乾式判断工程と、汚染土壌にハ
ロゲン源を添加するとともに該汚染土壌を加熱し、重金
属をハロゲン化合物として揮発させて分離除去する乾式
処理工程と、を有するものとされる。
【0029】湿式判断工程は、図1に符号1で示され、
汚染土壌S0を分析して、この汚染土壌S0に含有され
る重金属の状態によって、汚染土壌を湿式処理するかど
うかを判断する。本実施形態においては、汚染土壌S0
中の重金属として、Cd,Pbが含まれる場合には、湿
式処理工程をおこない、Se,Cr(VI),As,H
gが含まれる場合には乾式処理工程をおこなうものとす
る。
【0030】対象となる汚染土壌S0は通常局所的に埋
設されているので、掘り出した後夾雑物を除去して適当
な粒径に整粒する前処理を行っておくのが好ましい。そ
こで、本実施形態では、湿式処理工程の前に、まず、整
粒工程として分粒をおこなう。分粒としては、汚染土壌
S0を流動化溶液で洗浄し、先ず大粒子をドラムウオッ
シャー21で機械的に水洗分離し、次いで、スクリーン
22によって、汚染物質とともに細粒を粗粒から分離す
る。この細粒は、図に31で示すように湿式処理工程に
送るとともに、粗粒には図に51で示すように乾式判断
工程を施すものとする。
【0031】この図に51で示す乾式判断工程で、重金
属の量を分析し、乾式処理工程を施されるか判断され
る。つまり、図にOKで示すように、土壌の含有する重
金属が規定値よりも少ない場合には処理を終了すると判
断されて処理済土壌S1へと送られ、また、図にNGで
示すように、土壌の含有する重金属が規定値より多い場
合には乾式処理工程に送ると判断される。
【0032】以下、湿式処理工程について説明する。
【0033】本実施形態の湿式処理工程は、重金属で汚
染された土壌に水とアルカリ金属のハロゲン化物と酸と
を加えて混合した後、pH3〜5の弱酸性水溶液にして
重金属を水溶液中に溶出させて除去し、浄化された土壌
を沈澱させて固液分離を行って土壌から重金属を分離除
去する。浄化された土壌はpH調整、洗浄による脱塩の
後、埋め戻して再利用することも可能である。また、重
金属を含んだ水溶液は、別途公知の無害化処理を施し、
重金属を除去した後pH調整すれば、排水基準を満たし
たものとなり排水可能となる。本工程によれば、化学抽
出法を採用することにより効果的に重金属を除去するこ
とが可能となり、しかも処理工程中はpH値が弱酸性と
なる領域で処理するので、処理後の土壌や排水のpH調
整に要するコストを低く抑えることができる利点を有す
る。
【0034】先ず、抽出槽32において、分粒された汚
染土壌に水と重金属イオンに対して錯体形成作用を有
し、かつ毒性の低い薬剤と酸とを加えて攪拌混合して、
重金属の溶出を行う。重金属イオンに対して錯体形成作
用を有する化合物としては、アルカリ金属のハロゲン化
物が挙げられる。アルカリ金属のハロゲン化物のうち無
害なものとしては、塩化ナトリウム(NaCl)や塩化
カリウム(KCl)が挙げられる。これらのアルカリ金
属のハロゲン化物は、予め0.5〜1.5モル/リット
ル、より好ましくは1.0モル/リットルの濃度の水溶
液としておくのが好ましい。アルカリ金属ハロゲン化物
は水に可溶であり、水は重金属を移動させる物質移動媒
体として作用するからである。図ではNaClのみを示
している。汚染土壌中の重金属濃度は通常100〜10
00mg/kg程度であり、この程度の濃度の重金属を
水溶液を使用して重金属イオンとして水溶液中に溶出さ
せ、錯体化合物を生成させて重金属イオンの溶出を促進
させる。錯体化合物となった重金属と重金属イオンを除
去した汚染土壌とは、後述するようにシックナー33に
より固液分離される。
【0035】汚染土壌は、抽出槽32内で、アルカリ金
属ハロゲン化物を含む弱酸性の水溶液中で良く攪拌混合
して、重金属の付着した土壌粒子と水溶液とを充分に接
触させることが好ましい。このためアルカリ金属ハロゲ
ン化物の水溶液は、重量比で土壌1に対して5〜10倍
添加するのが好ましい。土壌粒子が数ミリメートルより
大きな砂礫状の場合には、ミキサーやブレンダー等を用
いて攪拌するので水分を少なめに、重量比で土壌1に対
して5〜7倍程度添加するのが好ましい。また、土壌粒
子が数ミリメートルより小さな砂質又は粘土質の場合に
は、水の添加量はスラリーとして扱えるように、重量比
で土壌1に対して8〜10倍程度添加するのが好まし
い。
【0036】汚染土壌に添加したアルカリ金属ハロゲン
化物の水溶液は、酸を加えてpHが3〜5の弱酸性にな
るように調整する。酸はpHを3〜5の弱酸性に調整す
るためのもので特に制限はなく、塩酸、硫酸、硝酸、燐
酸、酢酸等が使用できる。本実施形態においては、特
に、硫酸、塩酸、またはこれらの混酸を適用することが
好ましい。これは、コスト面からすると硫酸が有利であ
るとともに、後述するように乾式処理工程から硫酸を循
環することができる。また、塩酸を適用した場合には、
後述する乾式処理工程の塩素源として使用可能なためで
ある。このような弱酸性の条件下では、土壌中の重金属
がアルカリ金属ハロゲン化物の水溶液中に溶け易く、土
壌中からの溶出が容易となるからである。弱酸性のアル
カリ金属ハロゲン化物の水溶液を添加した汚染土壌は、
良く攪拌して重金属イオンの溶出を促進させるのが好ま
しい。
【0037】攪拌手段は汚染土壌の粒子径や添加するア
ルカリ金属ハロゲン化物の水溶液量等を考慮して、各種
ミキサー、ブレンダー、ニーダーあるいはアジテーター
等から適宜選択すればよい。攪拌時間にも特に制限はな
く、汚染土壌中の重金属が十分溶出すれば良く、例えば
1時間ないし数時間攪拌するのが好ましい。
【0038】重金属を充分溶出させて浄化した土壌は、
シックナー33で静置して土壌を沈降させて固液分離を
行う。静置時間は土壌の粒子径等を考慮して適宜決定す
ればよい。静置して沈降した後の沈澱槽の澄水を抜き取
れば、浄化された土壌を分離することができる。
【0039】この土壌は、図に52で示す乾式判断工程
で、重金属の量を分析し、乾式処理工程を施されるか判
断される。つまり、図にOKで示すように、土壌の含有
する重金属が規定値よりも少ない場合には中和工程に送
ると判断され、また、図にNGで示すように、土壌の含
有する重金属が規定値より多い場合には乾式処理工程に
送ると判断される。
【0040】中和工程では、浄化土壌が弱酸性の水分を
含んでおり、この浄化土壌のpHがせいぜい3〜4程度
の弱酸性なので、中和槽34において攪拌した後、この
弱酸性溶液からイオン交換樹脂を有するイオン交換塔3
5,35によってClイオン等の陽イオンを分離する。
なお、この際、陽イオンを分離した水分は、次の中和工
程において循環させて使用する。また、ここで分離され
たClは、図に41で示すように、後述するロータリー
キルン62に供給されて、塩化揮発するために使用さ
れ、後述する排ガス処理手段を介して循環される。
【0041】なお、中和工程ではアルカリ成分を加えて
ほぼ中性になるまでpH調整をすることもでき、アルカ
リ成分として、消石灰、苦土石灰、石灰石、ドロマイト
等のアルカリ性の土壌等を使用してもよい。この際、浄
化土壌のpHはせいぜい3〜4程度の弱酸性なので、p
H調整に要するアルカリ成分の使用量はごく少なくてよ
い。
【0042】中和工程を終えた後、固液分離された土壌
は、フィルタープレス36により水分を分離した後、図
に53で示す乾式判断工程で、重金属の量を分析し、乾
式処理工程を施されるか判断される。つまり、図にOK
で示すように、土壌の含有する重金属が規定値よりも少
ない場合には処理を終了すると判断され、また、図にN
Gで示すように、土壌の含有する重金属が規定値より多
い場合には乾式処理工程に送ると判断される。
【0043】処理終了と判断された処理済土壌S1は、
有害な重金属がほとんど取り除かれて浄化されているた
め、pH調整も施されているので全く無害となってお
り、人体への影響はもちろんのこと農作物への影響も無
く、埋め戻し用土壌として再利用することが可能とな
る。
【0044】一方、Cd,Pb等の重金属を錯体化合物
として含んだ弱酸性のアルカリ金属ハロゲン化物水溶液
は、公知の廃水処理技術を使用して、重金属を水に不溶
な化合物として固定し、固液分離して水中から取り除
く。水中の重金属の除去方法は特に制限するものではな
く、重金属の種類や濃度に従って、公知の技術を適宜選
択して使用すればよい。これら公知技術としては、例え
ば化学的還元法、光電気化学的還元法、電解還元法等の
還元法や、酸化法、吸着法、イオン交換法あるいは生物
処理方法等が利用できる。これらの手段を利用して水に
不溶性の沈澱物とし、濾過分離して有害物として最終処
理する。
【0045】本実施形態では、Cd,Pbを錯体化合物
として含んだ水溶液を、鉄で共沈させるとともに、中和
する。具体的には、共沈・中和槽37において、塩化第
二鉄FeCl3 ,および水酸化カルシウムCa(OH)
2 を加えて攪拌後、シックナー38で静置して重金属を
含むカルシウム化合物を沈降させて固液分離を行う。こ
の沈殿物はスラッジ貯槽39にて貯蔵するとともに、中
和した水は、抽出槽32における処理に再利用する。こ
れにより、処理液を循環することができ、外部に排水を
排出する必要がなくなるため、外部環境に好適な状態と
することができる。また、重金属を含むスラッジS2
は、銅製錬工程等において利用することが可能である。
【0046】次に、乾式処理工程について説明する。
【0047】本実施形態の乾式処理工程は、乾式判断工
程1で乾式処理の判断をされた汚染土壌S0、および、
乾式判断工程51,52,53において乾式処理の判断
をされた汚染土壌に塩素等のハロゲン源を所定量添加し
て熱処理することにより、これら被処理物中の重金属分
をハロゲン化揮発(塩化揮発)させて濃縮分離すると共
に、残留重金属分は土壌が具備する溶剤作用により吸収
・固溶して、完全に不溶安定化する。
【0048】乾式処理工程においては、加熱することで
蒸気圧の高いハロゲン化物が蒸発して気化する。このた
め、乾式判断工程1で乾式処理の判断をされた汚染土壌
S0は、大きな塊状であることは好ましくなく、さらに
好ましくは、その最長径が10mm以下、好ましくは最
長径が数mm以下となるようあらかじめ粉砕又は破砕し
て用いるのが好ましい。これは、後述するロータリーキ
ルン62中において、汚染土壌S0と塩素ガスなどとの
接触面積を増やして、反応を促進させるためである。か
かる粉砕や破砕に用いられる粉砕機23は、特に限定さ
れない。例えば通常用いられるジョークラッシャーや振
動ミル等が用いられる。
【0049】また、鉄筋片や針金などの金属片はあらか
じめ除去しておくことが好ましいため、粉砕・破砕後、
必要に応じて分級し、或いは磁石等により、鉄分やニッ
ケル分を除去した後、乾式判断工程51,52,53に
おいて乾式処理の判断をされた汚染土壌とともに、後工
程である乾式処理工程に供給する。
【0050】この乾式処理工程においては、被処理物で
ある重金属汚染土壌に、その初期状態にハロゲン源とし
てHClを添加混合するが、この場合、塩素分を被処理
物に対して2%以上、好ましくは5%以上配合すること
を要する。その理由は、例えば塩素の調合含有量が0.
5%や1%では、重金属の除去率は10%前後である
が、2%の場合は重金属中の鉛については30%以上、
亜鉛については15%以上となり、さらに塩素分が5%
以上であれば、鉛は90%以上、亜鉛は50%前後の除
去率を示すからである。
【0051】次いで上記混合物を加熱手段としての熱交
換機61,61,61によって加熱するとともにロータ
リーキルン62により高温処理するが、この高温処理の
温度としては750℃以上が好ましい。この理由とし
て、混合物中の重金属(例えば鉛や亜鉛分)と塩素分と
が塩化揮発するためであるが、750℃以下であれば若
干の揮発は見られるものの除去率が低いからである。
【0052】また、土壌は有機物を多量に、かつ、微細
均質に含むことから焼成時の塩化揮発にとって有効な反
応促進剤として作用することが理解される。また、土壌
には有機物である腐植成分が数%から20数%含まれて
いることが知られているように、これらは重金属の塩化
反応の促進剤としての他、燃焼時の熱源として作用する
ため、エネルギーコストの大幅削減に寄与できる。さら
に、土壌は高温熱処理後の残留金属の吸収、固溶、安定
化剤としても以下のように作用することを確認してい
る。
【0053】すなわち、土壌の主成分はSiO2 、Al
23、Fe23であり、これらの三成分で土壌の約80
%を占めている。土壌の高温性状試験では、土壌、10
00℃で局所的焼結土壌、1100℃で全体的焼結土
壌、1150℃で半溶融土壌、1200℃で溶融するよ
うに、このような温度で局所的溶解が起こることが知ら
れている。従って、被処理物である汚染土壌を、埋め戻
しする等で再利用する場合には、1000℃より低い温
度で処理することが好ましい。
【0054】熱交換機61,61,61は、それぞれ、
低温状態から高温状態になるよう段階的に温度勾配を有
して設定してあり、被処理物である土壌が内部を移動し
ていくにつれて土壌が加熱されるようなっている。ま
た、この熱交換機61,61,61は、図に矢印Hで示
すように、それぞれの廃熱により土壌が加熱されている
ため、熱効率が高い状態で加熱をおこなうことができ
る。
【0055】また、ロータリーキルン62は、バーナー
から重油および酸素等からなる燃焼ガスが供給され、こ
のバーナーによる与熱により、750℃〜1000℃程
度の温度状態とされるとともに、その内部が酸素欠乏状
態とされている。具体的に、ロータリーキルン62内部
の酸素濃度は、体積比率で、10ppm〜1%とされる
ことが好ましく、より好ましくは0.1%程度に設定さ
れることができる。ここで、酸素濃度が、1%より大き
く設定された場合には、添加された塩素と被処理物中の
物質とが反応してしまい好ましくない。また、土壌中に
も酸素が含まれており、10ppm以下とすることは実
際的でない。
【0056】このように、低酸素状態のロータリーキル
ン62中において、塩素源を添加された被処理物である
汚染土壌が加熱され、重金属成分を塩素化合物として塩
化揮発させる。このように、重金属成分を塩素化合物と
することにより、重金属そのものに比べて、蒸気圧を高
くして低い温度で揮発させることが可能となるととも
に、残留重金属分を不溶安定化することができる。
【0057】このロータリーキルン62で処理された土
壌は、熱交換機61bで冷却されるとともに、粉砕機2
3bで所定の粒径に粉砕された後、乾式判断工程54に
おいて重金属の量を分析し、乾式処理工程を施されるか
判断される。つまり、図にOKで示すように、土壌の含
有する重金属の含有量および溶出量が規定値よりも少な
い場合には処理を終了し処理済土壌S1であると判断さ
れ、また、図にNGで示すように、土壌の含有する重金
属の含有量および溶出量が規定値より多い場合には乾式
処理工程に再度送ると判断される。
【0058】この乾式判断工程54において、再度ある
いはそれ以上の回数乾式処理工程が必要である場合に
は、上記の温度条件を高くして、重金属の塩化揮発を促
進させることが可能である。
【0059】上記熱交換機61,61,61およびロー
タリーキルン62で土壌を加熱する間に発生する気体
は、ガス処理手段によって回収され、塩素、および、重
金属等を含む成分を分離・凝集して無害化して排気す
る。排ガス処理手段としては、重金属の塩化物を濃縮分
離するコンデンサ63と、ガスを排気するためにこの排
ガスを処理するガス洗浄塔64a,集塵機64b,吸収
塔64cおよび排気手段とからなる。
【0060】つまり、熱交換機61,61,61および
ロータリーキルン62にあっては、土壌を加熱する間に
気体が発生するが、被処理土壌や燃料から持込まれる高
温揮発性の金属化合物、ハロゲン化合物および硫酸塩化
合物等がキルン62と熱交換機61との間を循環し、濃
縮され、一定濃度に達すると、排ガスから持ち出される
量との間に平衡に達してしまうため、これを抽気し、コ
ンデンサ63,63により濃縮・分離して回収してい
る。
【0061】また、熱交換機61,61,61およびロ
ータリーキルン62で土壌を加熱する際の排ガスは、ガ
ス洗浄塔64aで水洗され、この際、ガス中に含まれる
酸、揮発した重金属化合物、粗粒ダスト等が捕集される
ことにより、HClを分離回収される。このガス洗浄塔
64aからのガスは、その下流に接続される集塵機64
bにおいて、フィルターと電気集塵機とを通すことで、
微粒な重金属化合物や未反応土壌からのダストが捕集さ
れることにより、重金属を含む泥微粉末を分離回収され
る。この集塵機64bからのガスは、その下流に接続さ
れる吸収塔64cにより、その内部に充填されるCaO
等の吸収材によってClを吸収され、このClはCaC
2 として回収される。
【0062】このように、ガス処理手段としてのガス洗
浄塔64a,集塵機64b,吸収塔64cによって無害
化されたガスは、ポンプ等の排気手段65aにより煙突
65b等から排気される。なお、ガス洗浄塔64aが集
塵機64の下流に配置されることも可能である。
【0063】ガス洗浄塔64aで分離回収されたHCl
は、図で42に示すように、ロータリーキルン62内部
に燃料ガス等とともに循環して再供給することができ、
土壌中の重金属などと反応して塩化揮発した後、再度排
ガス処理手段等により回収される。
【0064】また、集塵機64bにおいて回収された泥
微粉末は造粒機66によって造粒され、再度熱交換機6
1中に投入される。
【0065】そして、吸収塔64cにおいて、重金属成
分を分離された排気ガスは塩素成分を分離吸収される。
【0066】コンデンサ63,63および排ガス処理手
段において回収された重金属塩化物(金属塩化物)およ
びHCl,CaCl2 は、図で67,68に示すように
湿式処理工程に回されて、その重金属成分をスラッジと
して処理されるか、これらを処理して湿式処理工程で初
期投入されるHClとして循環することができる。ま
た、図で67,68に示すように、式(1)に示す反応
から、 CaCl2 + SO2 + O2 → CaSO4 +Cl2 (1) として、湿式処理工程で初期投入される酸としての硫酸
を製造して、循環することができる。
【0067】本実施形態においては、このように、湿式
判断工程1において湿式処理をおこなうかを判断すると
ともに、乾式判断工程51,52,53,54において
乾式処理を施すかどうか判断して、最適な湿式処理およ
び乾式処理を施すことができるため、汚染土壌S0に含
まれる重金属の状態によって最適な処理工程を選択する
ことができ、その結果、汚染土壌における重金属を必要
なレベルまで除去することができるとともに、同時に、
余計な処理をすることなく、処理コストを低減すること
が可能となる。これにより、低コストで土壌の汚染を浄
化して、この土壌を再利用することが可能となるととも
に、最終処分場等において処理すべき土壌の減容化を図
ることが可能となる。
【0068】本発明は、湿式判断工程1において、汚染
土壌S0に含有される重金属の状態によって湿式処理す
るかどうかを判断し、湿式処理工程する場合は、湿式処
理工程で汚染土壌にNaClとHClまたはH2SO4
を加えた弱酸性の水溶液中で重金属を溶出してこれを除
去し、湿式処理工程後の土壌に含有される重金属の状態
によって、この汚染土壌を乾式処理するかを乾式判断工
程において判断した後、処理の必要性がある場合、また
は、湿式判断工程1において湿式処理の必要がない場合
には、乾式処理工程として、汚染土壌にCl源を添加す
るとともに該汚染土壌を加熱し、前記重金属を塩素化物
として塩化揮発させて分離除去するとともに、残留重金
属分を不溶安定化することができる。
【0069】本実施形態の湿式判断工程1において、汚
染土壌S0中の重金属がCd,Asを含む状態など水溶
性のイオンになりにくい状態である場合や揮発性の高い
状態でいる場合等湿式処理が必要でないか、好ましくな
いと判断した場合には、汚染土壌S0をそのまま乾式処
理工程に送ることができる。逆に、土壌S中の重金属が
水溶性のイオンになりやすい状態や揮発性の低い状態の
場合など湿式処理が必要な状態であるか湿式処理が好ま
しいと判断した場合には場S0を湿式処理工程に送るこ
とができる。これにより、必要に応じて汚染土壌の処理
方式を選択できるとともに、処理コストを低減すること
ができる。
【0070】湿式処理工程において、安価なNaCl等
の錯体形成作用により、弱酸性下で重金属の錯化合物を
形成して溶液中に効率良く溶出し、土壌から重金属を分
離除去することができるとともに、しかもこの水溶液は
弱酸性なので重金属分離処理後に中和処理をするコスト
を大幅に節減することが可能となる。また、この湿式処
理工程中の中和工程において分離回収されたClを図で
41に示すように、ロータリーキルン62へ供給する塩
素源とすることができるため、重金属成分を分離した残
りからさらに有用な成分を回収して循環させることによ
り、全体の処理コストを低減することが可能になるとと
もに、外部環境への汚染物質の拡散を防止することが可
能となる。
【0071】本実施形態の乾式判断工程51,52,5
3,54においては、湿式処理中あるいは、湿式処理後
の被処理物において重金属の含有量が規定値よりも多い
場合や、乾式処理後の被処理物において重金属の除去が
不十分である場合に、乾式処理をおこなうという判断を
することにより、湿式処理だけでは重金属の除去が不十
分である場合であっても、乾式処理によって汚染土壌に
おける重金属を必要なレベルまで除去することができ
る。これにより、汚染土壌の重金属を必要なレベルまで
除去できるため、土壌を浄化して、この土壌を再利用す
ることが可能となる。
【0072】また、乾式処理工程においては、重金属汚
染土壌に塩素源を添加して熱処理することにより、これ
ら被処理物中の重金属分を塩化揮発させて濃縮分離する
とともに、残留重金属分は土壌が具備する溶剤作用によ
り吸収・固溶して、完全に不溶安定化できる。これによ
り、汚染土壌の重金属を除去できるため、上記の浄化方
法によって土壌の汚染を浄化して、この土壌を再利用す
ることが可能となる。従って、最終処分場等で処理する
必要のある土壌の減容化を図ることが可能となる。
【0073】具体的には、重金属含有廃棄物に対して塩
素含有物を混合後の塩素含有量が少なくとも数重量%以
下となるように配合して得た混合物を、750℃以上程
度の温度で高熱処理することにより廃棄物中の重金属分
を塩化揮発させるとともに、残留重金属分を不溶安定化
することができる。
【0074】さらに、塩素源を添加した被処理物を低酸
素状態としたプレヒータによりプレ加熱し、この段階で
発生する重金属成分を分離するとともに、この成分を除
去された固体分を加熱した無酸素状態のロータリーキル
ンに供給し、このロータリーキルンからコンデンサ6
3,63および排ガス処理手段によって重金属化合物を
含む排気を抜き出すとともに重金属化合物を冷却凝縮す
るとともに、分離回収することができる。また、排気か
ら、ガス洗浄塔64a、吸収塔64cなどにより、塩
酸、塩素化合物を回収分離することができ、また、排気
から、集塵機64bにより集塵された微粒子を造粒機6
6によって造粒し、再度熱処理に戻すことができる。ま
た、CaO等を有する吸収塔64cによって塩化カルシ
ウムを得た場合、これを処理して、硫酸および塩素ガス
を得てこれを湿式処理工程および乾式処理工程に循環さ
せることもできる。このように、重金属成分を分離した
残りからさらに有用な成分を回収して循環させることに
より、全体の処理コストを低減することが可能になると
ともに、外部環境への汚染物質の拡散を防止することが
可能となる。
【0075】なお、本実施形態において、湿式処理工程
において添加する酸をHClとし、このClを含む被処
理物を乾式判断工程52によって判断して乾式処理工程
に送ることで、被処理物中に含まれるClを塩素源とし
て重金属を塩化物として塩化揮発することができる。こ
れにより、乾式処理工程の初期において、初期投入する
塩素源を加える必要がなくなるか、この塩素源の量を低
減することができるので、処理コストを低減することが
可能となる。また、上述したように、Clを湿式処理工
程および乾式処理工程の間で循環することにより、全体
の処理コストを低減することが可能になるとともに、外
部環境への汚染物質の拡散を防止することが可能とな
る。
【0076】また、本実施形態において、湿式処理工程
において添加するアルカリ金属のハロゲン化物をNaC
lとし、このClを含む被処理物を乾式判断工程52に
よって判断して乾式処理工程に送ることで、被処理物中
に含まれるClを塩素源として重金属を塩化揮発するこ
とができ、これにより、乾式処理工程の初期において、
初期投入する塩素源を加える必要がなくなるか、この塩
素源の量を低減することができるので、処理コストを低
減することが可能となる。また、上述したように、Cl
を湿式処理工程および乾式処理工程の間で循環すること
により、全体の処理コストを低減することが可能になる
とともに、外部環境への汚染物質の拡散を防止すること
が可能となる。
【0077】本実施形態の湿式処理工程で、その中和工
程において、分離されたClまたはその化合物を、図に
41で示すように、乾式処理工程のロータリーキルン6
2に添加する塩素源とすることができることにより、ロ
ータリーキルン62に外部から新たに塩素源を投入する
必要がなくなるか、または、初期投入する塩素源等のハ
ロゲン源を加える必要がなくなるか、このハロゲン源の
量を低減することができるので、処理コストを低減する
ことが可能となる。また、上述したように、Clを湿式
処理工程および乾式処理工程の間で循環することによ
り、全体の処理コストを低減することが可能になるとと
もに、外部環境への汚染物質の拡散を防止することが可
能となる。
【0078】なお、本実施形態をセメント製造工程に適
応することもできる。
【0079】
【発明の効果】本発明の土壌の浄化方法によれば、湿式
判断工程において、被処理物である汚染土壌に含有され
る重金属の状態によって、汚染土壌を湿式処理するかど
うかを判断し、湿式処理工程において、汚染土壌にアル
カリ金属のハロゲン化物と酸とを加えた弱酸性の水溶液
中で重金属を溶出してこれを除去し、湿式処理工程後の
土壌に含有される重金属の状態によって、この汚染土壌
を乾式処理するかを乾式判断工程において判断した後、
処理の必要性がある場合、または、湿式判断工程におい
て湿式処理の必要がない場合には、乾式処理工程とし
て、汚染土壌にハロゲン源を添加するとともに該汚染土
壌を加熱し、前記重金属をハロゲン化合物として揮発さ
せて分離除去するとともに、残留重金属分を不溶安定化
することができ、これにより、湿式処理だけでは重金属
の除去が不十分である場合であっても、乾式処理によっ
て汚染土壌における重金属を必要なレベルまで除去する
ことができるため、土壌を浄化して、この土壌を再利用
することが可能となるという効果を奏することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る土壌の浄化方法の一実施形態
を示す模式フローである。
【符号の説明】
1 湿式判断工程 21 ドラムウオッシャー 22 スクリーン 23 粉砕機 23b 粉砕機 32 抽出槽 33 シックナー 34 中和槽 35 イオン交換塔 36 フィルタープレス 37 共沈・中和槽 38 シックナー 39 スラッジ貯槽 51,52,53,54 乾式判断工程 61 熱交換機 61b 熱交換機 62 ロータリーキルン 63 コンデンサ 64a ガス洗浄塔 64c 吸収塔 64b 集塵機 65a 排気手段 65b 煙突 66 造粒機
フロントページの続き (72)発明者 徳田 昌弘 埼玉県さいたま市北袋町1丁目297番地 三菱マテリアル株式会社総合研究所内 (72)発明者 仲家 新太郎 埼玉県さいたま市北袋町1丁目297番地 三菱マテリアル株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 4D004 AA41 AB03 AC05 BA05 BA10 CA13 CA15 CA22 CA32 CA34 CA35 CA40 CB09 CC06 CC11 CC12 DA01 DA10 DA17

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重金属で汚染された土壌を浄化する方
    法であって、 前記汚染土壌にアルカリ金属のハロゲン化物と酸とを加
    えて弱酸性の水溶液とし、該弱酸性の水溶液中に重金属
    を溶出除去する湿式処理工程と、 前記汚染土壌にハロゲン源を添加するとともに該汚染土
    壌を加熱し、前記重金属をハロゲン化合物として揮発さ
    せて分離除去する乾式処理工程と、 前記汚染土壌に対して、その重金属の状態により施す処
    理を前記湿式処理と前記乾式処理とから選択して判断す
    る判断工程と、 を有することを特徴とする土壌の浄化方法。
  2. 【請求項2】 前記判断工程が、前記汚染土壌を前記
    湿式処理すると判断する湿式判断工程と、 前記汚染土壌を前記延期乾式処理するか判断する乾式判
    断工程と、 を有することを特徴とする請求項1記載の土壌の浄化方
    法。
  3. 【請求項3】 前記湿式処理工程において前記酸がH
    Clとされ、このClを前記ハロゲン源として、前記乾
    式処理工程において前記重金属を塩化物として塩化揮発
    することを特徴とする請求項1または2記載の土壌の浄
    化方法。
  4. 【請求項4】 前記湿式処理工程において前記アルカ
    リ金属のハロゲン化物がNaClとされ、このClを前
    記ハロゲン源として、前記乾式処理工程において前記重
    金属を塩化物として塩化揮発することを特徴とする請求
    項1から3のいずれか記載の土壌の浄化方法。
  5. 【請求項5】 前記湿式処理工程において分離された
    ハロゲンまたはその化合物を、前記乾式処理工程で加熱
    時に添加するハロゲン源とすることを特徴とする請求項
    1記載の土壌の浄化方法。
  6. 【請求項6】 前記乾式処理工程において分離された
    ハロゲン化物またはこのハロゲン化物からの後処理物
    を、前記湿式処理工程においてアルカリ金属のハロゲン
    化物または酸として添加することを特徴とする請求項1
    から5のいずれか記載の土壌の浄化方法。
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