JP4231935B2 - 飛灰の有効利用方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、都市ごみ焼却施設や産業廃棄物焼却場等における焼却炉や溶融炉あるいは汚泥を処理するセメントキルン等から発生する銅等重金属および塩類等を含有する飛灰およびその好適な利用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、「都市ごみ」または「一般廃棄物」と称されている一般事業所や一般家庭から排出されるごみは都市ごみ焼却施設や産業廃棄物焼却場等に集められ、焼却処分されている。その際に焼却炉からの排ガス中に塩化水素ガス等有害酸性ガスが含まれるため、中和処理のため多量の消石灰等中和剤が投入されており、焼却炉から発生する飛灰には鉄、銅、鉛、亜鉛およびカドミウム等の重金属の他、多量のカルシウム、ナトリウム等の塩化物、酸化物等塩類が含まれている。
【0003】
このような飛灰については、含有重金属の有害性の問題があり、飛灰は硫酸による中和処理、セメント固化処理あるいは溶融炉等によるスラグ化処理を施され、安定化され減容化された後、最終堆積処分場に堆積されるようになっている。すなわち、硫酸の添加で含有カルシウムを石膏化して重金属を共に固定化して堆積処分し、あるいは重金属類を硫化剤等で不溶化した上でにセメント固化して堆積処分したり、あるいは溶融炉における溶融処理によってスラグ成分と共に重金属をスラグ化し、無害化と減容化を図った上で堆積処分したりするするようになってきている。
【0004】
しかしながら、硫酸中和処理においては硫酸の使用量が多く、また、セメント固化処理においては重金属不溶化のための薬剤使用量が多くかかるというコスト的な問題があり、溶融スラグ化処理の場合では、溶融時、蒸気圧の高い鉛、亜鉛およびカドミウム等の重金属やカルシウム等塩類が炉内で再ガス化し、排ガス処理設備の中で凝縮して再び飛灰となるので、新たな処理を必要とするという問題があった。
【0005】
このため、予め飛灰を水洗して含まれている塩分を除去しておくことにより、セメント固化に供しても塩分の溶出が起こらないようにする手段(特開平1−231981号公報)、あるいは、予め飛灰を水洗して塩分を除去しておくことにより、高温溶融炉における塩類の再ガス化を抑え、二次飛灰の生成を抑制する手段(特開平7−88456号公報)等も提唱されているが、いずれの手段においても、依然として不溶化や減容化のための中間処理費用が多く、堆積処分費の手当を必要とし、また、最終堆積処分場の確保も難くなってきている状況にあり、さらにまた、殆どの場合、有用重金属の資源化は望めない状況にある。
【0006】
上記の状況に鑑み、重金属類と共に、カルシウム、ナトリウム等アルカリ土類金属およびアルカリ金属ならびに塩素を含む飛灰を格別の処理手段によることなく再利用でき、したがって飛灰処理費用が殆どかからず、飛灰のための埋立て地等堆積処分場を必要とせず、銅、亜鉛等有用重金属の回収も可能とする経済的な飛灰の利用手段の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明者等は、飛灰に多量に含まれるカルシウム等アルカリ土類金属塩類(主として水酸化物)に着目し、鋭意研究の結果、飛灰を工場等における排水処理施設において中和剤、また、重金属固定剤として利用することができることを見出し、さらにそのための好適な飛灰処理手段を見出したものである。
【0008】
すなわち、本発明は、第1に、飛灰を中和剤として用いることを特徴とする飛灰の有効利用方法であり、第2に、前記飛灰が水洗した飛灰であるこおとを特徴とする前記第1に記載の飛灰の有効利用方法であり、第3に前記飛灰が水洗して含有塩素化合物を塩素換算で5重量%以下とした飛灰であることを特徴とする前記第1に記載の飛灰の有効利用方法であり、第4に、前記飛灰が分級による細粉側部分の飛灰であることを特徴とする前記第1〜前記第3のいずれかに記載の飛灰の有効利用方法であり、第5に、飛灰を重金属含有廃棄物の重金属固定用のバインダーとして用いることを特徴とする飛灰の有効利用方法であり、第6に、前記飛灰が水洗した飛灰であることを特徴とする前記第5に記載の飛灰の有効利用方法であり、第7に、前記飛灰が分級による細粉側部分の飛灰であることを特徴とする前記第5または前記第6に記載の飛灰の有効利用方法であり、第8に、中和剤または重金属固定剤のうち少なくとも1つの用途に用いられる飛灰であることを特徴とする飛灰であり、第9に、前記飛灰が塩素が5重量%以下で、粒径が1mm以下であることを特徴とする前記第8に記載の飛灰である。
【0009】
【発明の実施の形態】
都市ごみ焼却場あるいは産業廃棄物焼却場等の焼却炉や溶融炉からの飛灰には、酸化カルシウム、水酸化カルシウム(消石灰)等の多量のカルシウムや酸化マグネシウム等の塩基性物質が多く含まれると共に、多量の塩素が塩化カルシウムや塩化カリウム等塩化物態で含まれているのが一般である。
【0010】
このカルシウム含有飛灰は、そのまま中和剤、例えば排水処理用中和剤として使用できるが、予め水洗処理を行うことにより、水溶性塩化物を溶出させて分離除去し、飛灰の塩素を5重量%以下にまで低減しておくことができ、また、酸化カルシウムを消石灰に転換させることができ、工場排水処理施設における中和剤としてそのカルシウム分を有効に利用することができる。
【0011】
なお、飛灰中の塩素がはじめから5重量%以下であれば、特には飛灰の水洗を行う必要はないが、飛灰の含有塩素が5重量%以上になると、排水等に投入して中和残渣を得た際、塩素が沈殿した重金属中に多量に入り込み、後の工程、例えば、製錬工程への投入に望ましくないことになる。また、飛灰の含有塩素が5重量%以上であると、鉄化合物等の重金属含有廃棄物とのバインダーとして用いる場合、吸湿性が高まり、十分に重金属を固定するのが困難になることもある。さらに飛灰自体の吸湿性を高め、ハンドリングを面倒にすることもある。
【0012】
また、このカルシウム含有飛灰は、排水処理施設において有効に利用することができる。すなわち、排水中において、重金属が飛灰による中和作用によって水酸化物として固定され、凝集して沈降する。この場合、飛灰に酸化鉄等鉄化合物を混合し、排水に供することにより、鉄化合物が飛灰中の消石灰との反応により水酸化鉄を生成し、この水酸化鉄が、共沈作用により銅、亜鉛、鉛等の排水中に溶存する少量重金属を巻き込んで中和残渣となるので、一層効果的に排水を無害化することができる。得られた中和残渣は、例えば非鉄製錬所における湿式処理工程において、水でリパルプした後、酸性液によりpH3程度とし、再溶解し、有用重金属の回収に利用することができる。したがって、このカルシウム含有飛灰は、直接非鉄製錬所の排水処理施設において利用するのが有利であるといえる。
【0013】
また、この飛灰は、重金属含有廃棄物の重金属固定剤としても用いることができる。具体的には、この飛灰をバインダーとして上記廃棄物と混合し、ペレット状に造粒することで、廃棄物中の重金属を固定できる。
【0014】
水洗した飛灰は、細粉の方が反応性の上からも好ましいので、適当な篩目例えば1mm角目の篩で分級する。この分級は、飛灰水洗工程内で効率的に行うことができる。この細粉飛灰を重金属固定用のバインダーとして用いると、より効果的である。混合ペレットは、例えば、湿飛灰の湿度を適当レベルに抑えた状態で、あるいは乾燥飛灰に水を散布した状態でまたは散布しながら、廃棄物と混合し、押出造粒機等造粒機にかけることにより製造することができる。
【0015】
以上のように、カルシウム含有飛灰は、排水処理用中和剤として、CaCO3 、Ca(OH)2 等カルシウム化合物に代わる用途がある。また、重金属含有廃棄物の重金属固定剤として、廃棄物中の重金属の溶出を防止する用途がある。また、このカルシウム含有飛灰は、必要に応じ、上記カルシウム化合物と混用して上記両用途に適用することも可能である。
【0016】
【実施例1】
純水による飛灰の水洗試験を行った。
表1に分析値を示す飛灰Aは、某自治体の一般都市ごみ焼却場からの一次飛灰である。この飛灰Aには、亜鉛、鉄等の重金属と共に、31.9%のカルシウム、17.3%の塩素の他アルカリ金属が塩類として含有されていた。
純水1リットルに前記飛灰を乾量で100gを添加して攪拌した。pHは12程度となったがその状態で1時間洗浄した後、濾過した。
【0017】
濾過洗浄液量は1230cc、洗浄残渣量は湿重量で110.6g、乾重量で69.5gであり、付着水分は37.2%であった。洗浄残渣と濾過洗浄液の分析結果を表1に示した。
すなわち、重金属類と、Ca,Mgは殆どが残渣中に残ったが、塩素は殆どが洗浄濾液に移行した。
塩素のバランスシートを図1に示した。
飛灰(元鉱)中の塩素は、濾過洗浄液に95.5%移行し、洗浄残渣に移行した塩素は、付着水の分を合わせて4.6%であった。
水洗浄による飛灰からの塩素除去効果が確かめられた。
【0018】
【表1】
Figure 0004231935
【0019】
【実施例2】
飛灰の水洗における洗浄水についてpHの影響をみるための試験を行った。
実施例1の場合と同じ飛灰Aを用いた。純水1リットルに、乾量で100gの飛灰Aを添加し、攪拌すると共に、希硫酸で中和しながら、この洗浄液のpHを約12から10に下げた。その状態で1時間洗浄した後、濾過した。
【0020】
濾過洗浄液量は、1300cc、洗浄残渣量は、湿重量で174.2g、乾重量で103.1gで付着水分は40.8%であった。洗浄残渣と濾過洗浄液の分析結果を表1に併記した。
すなわち、重金属類やカルシウム、酸化マグネシウムは同様に残渣中に固定され、塩素は純水の場合よりもさらに濾過洗浄液側に移行した。
塩素のバランスシートを図2に示した。
飛灰中の塩素は、洗浄濾液に95.5%移行し、洗浄残渣に移行した塩素は、付着水の分を合わせて4.5%であった。
すなわち、純水による洗浄の場合と比べ、塩素の除去効果は同程度である。
【0021】
以上のように、実施例1における純水のみによる高アルカリ状態での飛灰の水洗、実施例2における稀硫酸でpHを10に調整した水による飛灰の水洗の両試験での塩素洗浄効率は、両者とも95%以上であり、満足できるものと思われる。ただし、洗浄残渣の発生量はpH10の場合において多くなる。これは硫酸使用によるCaSO4 量の増加に起因していると考えられる。このことはまた、この洗浄残渣の運搬コストに影響を与えるものと思われる。
また、この濾過洗浄液は、Cu,Pb,Cd,Hg,Asの溶出が認められ、また、CODの値も高い結果となるっているが、この飛灰を以下に示す排水処理の中和剤または廃棄物の重金属固定用のバインダーとして用いることにより、飛灰自身の無害化はもとより、対象排水あるいは対象廃棄物の無害化にも役立つという顕著な効果を奏する。
【0022】
【実施例3】
某工場の排水処理施設では、工場内排水が酸性排液であることから、炭酸カルシウムと水酸化カルシウムを中和剤として、2段で中和処理している。すなわち、第1段の処理で原排水をpH=4〜5程度まで中和し、引き続き第2段の処理でpH=10程度まで中和するようにしている。また、第2段の処理による中和残渣は重金属類を多く含むので、再溶解に供し、重金属の回収・再利用を図っており、排水は別途廃水処理に供して放流するようにしている。そこで、酸性排液を対象とした上記の2段中和処理において、炭酸カルシウムや水酸化カルシウムの代わりに飛灰を中和剤として利用する試験を行った。
【0023】
(1) 表2に含有成分を示す前記工場の第1段中和用原排液(酸性排液)を中和元液として、3000ccを採取した。この中和元液に乾燥状態の飛灰を中和剤として、攪拌しながら添加し、pHを5程度まで中和した後、固液分離した。飛灰は、実施例1のものと同一の飛灰Aを使用したが、この中和に乾重量で76.3gを消費した。得られた中和液(濾液)の量は2850ccで、中和残渣量は、湿重量で259.7g,乾重量で90.1gであった。
得られた中和液と中和残渣を成分分析した結果を表2に示した。
【0024】
【表2】
Figure 0004231935
【0025】
(2) 次いで、第2段処理における中和元液として、表2に含有成分を示す前記工場の第2段中和用原廃液を3000cc採取した。この第2段中和元液に乾燥状態の飛灰を攪拌しながら添加し、pHを10程度になるまで中和した後、固液分離した。飛灰は、実施例1のものと同じ飛灰Aを用いたが、この中和には、乾重量で、123.9gを消費した。得られた中和液量は2650ccで、中和残渣量は、湿重量で541g、乾重量で200.7gであった。この中和液と中和残渣を成分分析した結果を表2に併記した。
【0026】
(3) 上記の第2段中和残渣は水と希硫酸の添加で再溶解し、工場系内の湿式処理工程に循環的に戻した。
この第2段中和残渣を700ccの水でリパルプした後、ステンレス攪拌羽根で攪拌しながら希硫酸の添加でpH=3とし、1時間溶解させた。なお、反応温度は40℃、攪拌速度は400rpmとした。
固液分離して得られた溶解液(濾液)の量は670ccで、発生残渣量は湿重量で298.6であった。
なお、溶解液中のCrは、攪拌に使用したステンレス攪拌羽根の溶解により増えたものである。
以上の結果から、前記工場の2段排水処理工程においてそれぞれ中和剤として飛灰を使用した結果、飛灰が中和剤として従来のカルシウム化合物に代わり得る効力を有することがわかった。
【0027】
【実施例4】
次に、各種飛灰が、重金属を含有する廃棄物の重金属固定剤として有効であるかどうかの調査を行った。
すなわち、廃棄物として酸化鉄を例にとり、発生場所の異なる飛灰A、B、C、Dを洗浄することなく、湿重量で50gの酸化鉄Fe23に対し、5〜15g(10〜30%)の割合で添加混合した後、押出造粒機を用いてペレットとし、1日養生後、溶出試験を行った。
その結果を表3に示した。
なお、参考例として、飛灰に代えて消石灰を2.5g(5%)添加したものについても表示した。
その結果、Cd以外の元素については、いずれも溶出基準値を満たした。Cdについては、pHが10.0以上において、溶出が抑えられることがわかった。すなわち、溶出基準値を満たすようにするには酸化鉄に対する飛灰の配合割合を上げ、溶出液のpHを10〜12に上げるのが好ましいことがわかる。
【0028】
【表3】
Figure 0004231935
【0029】
【実施例5】
飛灰A、B、C、Dを水洗浄した後乾燥させて使用した他は、実施例4の場合と同様にして、酸化鉄と混合して排水処理に供した。
得られた結果を表4に示した。
pH域に関係なく、排水基準値を満たし得ることがわかる。
飛灰Bについては、30%濃度では処理排水に対応しきれていないが、40%濃度とし、pHを上げることで対処することができた。
すなわち、飛灰と酸化鉄等鉄化合物との混合使用による鉄塩の共沈作用を利用した重金属の固定化は有効であり、特に、飛灰として水洗浄した飛灰を使用することで、鉄塩と重金属の共沈作用は顕著になった。
【0030】
【表4】
Figure 0004231935
【0031】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、排水処理等において飛灰を中和剤として用い、また、廃棄物の重金属固定用のバインダーとして用いることにより、特別に中和用ないし重金属固定用のカルシウム化合物等を使用することなく廃棄物に相当する飛灰を利用でき、処理費の節減が図れるという効果を奏し、飛灰の発生元のごみ焼却施設側においても、従来の飛灰処理にかかった処理費用、埋立て地に係る費用が軽減されるという効果を奏する。さらに、飛灰中の有用重金属を排水処理工程において溶解残渣として回収できるので資源損失を防止することができるという効果を奏する。
【0032】
また、水、好ましくはpH10〜12にpH調整した水で洗浄して予め塩素を低減、好ましくは5%以下まで低減した飛灰を中和剤として用いる本発明によれば、排水処理時における塩素による排水中への重金属の溶出作用を防止でき、重金属の回収損失を抑えることができると共に、飛灰中における塩化物による吸湿性を抑制し、利便上の不利が避けられるという効果を奏する。
細粉をペレットに加工した飛灰を用いる本発明によれば、使用、運搬、保存等において飛灰の利便性が向上するという効果を奏し、排水処理等において、飛灰を鉄化合物と混合して重金属固定剤として用いる本発明によれば、重金属を効率的に溶解残渣として固定できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】飛灰を純水により水洗した場合の洗浄液と残渣における塩素のバランスシートを示す図である。
【図2】飛灰をpH10の水で洗浄した場合の洗浄液と残渣における塩素のバランスシートを示す図である。

Claims (3)

  1. 都市ごみ焼却場又は産業廃棄物焼却場から発生したカルシウム及び塩素を含有する飛灰を水洗浄して塩素が移行した洗浄後液とカルシウムが残った残渣とした後、該残渣を重金属含有酸化鉄廃棄物と混合することによって該廃棄物の重金属を固定化することを特徴とする飛灰の有効利用方法。
  2. 都市ごみ焼却場又は産業廃棄物焼却場から発生したカルシウム及び塩素を含有する飛灰を水洗浄して塩素が移行した洗浄後液とカルシウムが残った残渣とした後、該残渣を重金属含有酸化鉄廃棄物と混合しペレット状に造粒することによって該廃棄物の重金属を固定化することを特徴とする飛灰の有効利用方法。
  3. 前記残渣の塩素が5重量%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の飛灰の有効利用方法。
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