JP2003337638A - 携帯形電子機器 - Google Patents

携帯形電子機器

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JP2003337638A JP2003109163A JP2003109163A JP2003337638A JP 2003337638 A JP2003337638 A JP 2003337638A JP 2003109163 A JP2003109163 A JP 2003109163A JP 2003109163 A JP2003109163 A JP 2003109163A JP 2003337638 A JP2003337638 A JP 2003337638A
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和也 柴崎
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裕紀 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、回路素子の熱を筐体の外部に効率良
く逃すことができる携帯形電子機器の提供を目的とす
る。 【解決手段】携帯形電子機器は、排気口(228)を有する
とともに、発熱するTCP(150)を収容した筐体(3)と、
筐体に支持されたキーボード(21)と、筐体に収容された
ヒートシンク(201)とを備えている。キーボードは熱伝
導性の補強板(25)を有し、ヒートシンクはTCPの熱を
放出する放熱パネル(202)を有している。放熱パネルに
形成されたファン支持部(212)にファン(220)が支持され
ている。ファンは放熱パネルに冷却風を送風するととも
に、冷却風は排気口から筐体の外部に排出される。放熱
パネルと補強板とは放熱プレート(257)を介して熱的に
接続されている。放熱プレートは、放熱パネルに伝えら
れた熱の一部を補強板に逃す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、TCP(Tape Carrier
Package)のような発熱する回路素子を内蔵した携帯形
電子機器に係り、特に回路素子を冷却する構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポータブルコンピュータに搭載されるLS
Iパッケージは、コンピュータの高機能化に伴い大容量
化や多機能化が進んでいる。LSIパッケージの大容量化
や多機能化は、チップサイズの大型化や多ピン化を招
き、回路基板に対するLSIパッケージの占有面積が大き
くなる。LSIパッケージの占有面積を抑制しつつ多ピン
化に対応するためには、LSIパッケージのリードピッチ
を微細化することが必要となる。
【0003】多ピン化に対応し得るコンパクトなパッケ
ージとして、最近TCPが注目されている。TCPは、リード
を有する樹脂フィルムと、この樹脂フィルムに支持され
た半導体チップとを備えている。このTCPは、半導体チ
ップが樹脂によってモールドされておらず、この半導体
チップが外方に露出している。そのため、TCPはPGA(Pin
Grid Array)に比べて機械的強度が弱く、動作時の発熱
量が大きいにも拘わらず、多数の冷却フィンを有するヒ
ートシンクを直接取り付けることができない。
【0004】したがって、発熱するTCPを回路基板と共
にポータブルコンピュータの筐体に収容するに当たって
は、このTCPの熱を外部に効率良く逃すことが必要とな
る。
【0005】例えば回路基板の表面にTCPを含む電子デ
バイスを実装した回路モジュールでは、電子デバイスの
放熱性を高めるため、回路基板に電子デバイスと向かい
合う比較的大きな一つのスルーホールを形成するととも
に、この回路基板の裏面に冷却板を配置している。冷却
板は、スルーホールに嵌合する凸部を有している。凸部
は、銅あるいは真鍮のような熱伝導性を有する金属材料
にて構成されている。凸部の先端面は、電子デバイスの
裏面に接しており、この接触により電子デバイスの熱が
凸部を通じて冷却板に逃されるようになっている(例え
ば、特許文献1参照)。
【0006】また、TCPを冷却するその他の例として、
ポータブルコンピュータの筐体の内部に送風用の電動フ
ァンを設置し、この電動ファンから送られる冷却風によ
りTCPを強制的に空冷する方式が知られている。
【0007】
【特許文献1】特公平5−52079号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
構成によると、冷却板の凸部が嵌合するスルーホール
は、電子デバイスの平面形状よりも遥かに小さく、この
電子デバイスの裏面の多くは、半田又はサーマルコンパ
ウンドの層を介して回路基板の表面に接している。その
ため、凸部を通じて冷却板に逃される熱量よりも回路基
板に伝わる熱量の方が多くなり、回路基板に電子デバイ
スの熱がこもり易くなる。
【0009】一方、発熱するTCPを電動ファンを介して
強制空冷する場合、TCPは電動ファンに連なる冷却風の
送風経路上に配置する必要がある。ところが、最近のポ
ータブルコンピュータは、携帯性を高めるために筐体の
コンパクト化が進んでおり、それ故、筐体の内部にハー
ドディスク駆動装置やフロッピーディスク駆動装置さら
には拡張カードを収容するカード収容部のような数多く
の機能部品が高密度に配置されている。そのため、TCP
に向かう冷却風の流れが機能部品によって遮られること
があり、実際にTCPに導かれる冷却風の風量が少なくな
る虞れがあり得る。
【0010】したがって、TCPの周囲に熱がこもり易
く、TCPを強制空冷する構成でありながら、このTCPの冷
却効果が不十分となるといった問題がある。
【0011】本発明は、このような事情にもとづいてな
されたもので、回路素子の熱を筐体の外部に効率良く逃
すことができる携帯形電子機器の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の一つの形態に係る携帯形電子機器は、排気
口を有する筐体と、上記筐体に設けられ、熱伝導性の補
強板を有するキーボードと、上記筐体に収容され、動作
中に発熱する回路素子が実装された回路基板と、上記筐
体に収容され、上記回路素子に熱的に接続されてこの回
路素子の熱を放出する放熱パネルと、この放熱パネルに
形成されたファン支持部とを有するヒートシンクと、上
記ヒートシンクのファン支持部に支持され、上記放熱パ
ネルに冷却風を導くとともに、上記筐体の排気口を介し
て上記冷却風を上記筐体の外部に排出するファンと、上
記ヒートシンクの放熱パネルと上記キーボードの補強板
との間を熱的に接続する放熱プレートと、を具備したこ
とを特徴としている。
【0013】このような構成によれば、回路素子の熱を
筐体の外部に効率良く逃すことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例を、ポータ
ブルコンピュータに適用した図面にもとづいて説明す
る。
【0015】図1は、B5サイズのノート形のポータブ
ルコンピュータ1を示している。このコンピュータ1
は、卓上に載置されるコンピュータ本体2を備えてい
る。コンピュータ本体2は、偏平な箱形状の筐体3を有
している。筐体3は、ロアハウジング4とアッパハウジ
ング5とに分割されている。ロアハウジング4およびア
ッパハウジング5は、ABS樹脂のような合成樹脂材料
にて構成されている。
【0016】ロアハウジング4は、平坦な矩形状の底壁
4aと、この底壁4aに連なる左右の側壁4b,4c、
前壁4dおよび後壁4eとを有している。これら側壁4
b,4c、前壁4dおよび後壁4eは、底壁4aの周縁
部から上向きに延びており、これら各壁4b〜4dによ
って筐体3の前後左右の周壁が構成されている。
【0017】アッパハウジング5は、上壁5aを有する
略平坦な板状をなしている。上壁5aは、底壁4aと向
かい合っており、この上壁5aの前後左右の側縁部がロ
アハウジング4の側壁4b,4c、前壁4dおよび後壁
4dに夫々連なっている。上壁5aは、一対のディスプ
レイ支持部6a,6bを有している。ディスプレイ支持
部6a,6bは、上壁5aの後端の左右両側部におい
て、この上壁5aから上向きに突出している。
【0018】アッパハウジング5の上壁5aの前半部
は、手を置くための平坦なパームレスト7をなしてい
る。このパームレスト7に連なる上壁5aの後半部に
は、矩形状のキーボード装着口8が開口されている。図
2に示すように、キーボード装着口8は、上壁5aの後
半部の略全面に亘るような大きさを有している。そし
て、図11に示すように、キーボード装着口8の開口側
縁と開口後縁には、下向きに延びる周壁9が一体に形成
されており、このキーボード装着口8の左端部に周壁9
の下端部に連なる支持壁10が一体に形成されている。
この支持壁10は、ロアハウジング4の底壁4aと略平
行に配置されている。
【0019】図2や図11に示すように、キーボード装
着口8の開口前縁にキーボード支持部12が形成されて
いる。キーボード支持部12は、キーボード装着口8の
開口前縁に沿って左右方向に延びており、その左右両端
部が周壁9に連なっている。キーボード支持部12は、
第1ないし第3の取り付け凹部13a〜13cを備えて
いる。これら取り付け凹部13a〜13cは、キーボー
ド支持部12の左右両端部と中央部とに位置しており、
その中央の第2の取り付け凹部13bは、左右両端の第
1および第3の取り付け凹部13a,13cよりも左右
方向に幅広く形成されている。
【0020】図11や図17に示すように、第1ないし
第3の取り付け凹部13a〜13cは、夫々平坦な上面
14と、この上面14の後端から上向きに延びる起立面
15とを有している。上面14は、キーボード装着口8
の支持壁10と略同一平面上に位置しており、各取り付
け凹部13a〜13cの上面14にナット16が埋め込
まれている。
【0021】図2に示すように、キーボード装着口8に
キーボード21が取り外し可能に装着されている。キー
ボード21は、合成樹脂製のキーボードパネル22を備
えている。キーボードパネル22は、キーボード装着口
8に嵌合し得る大きさを有する平坦な長方形板状をなし
ている。このキーボードパネル22の上面には、多数の
キー23と、ポインティングデバイスの一種であるジョ
イスティック24が配置されている。
【0022】キーボードパネル22の下面に金属製の補
強板25が取り付けられている。補強板25は、キー操
作に伴うスイッチングノイズの漏洩を防止するととも
に、キーボードパネル22を補強するためのものであ
り、キーボードパネル22の下面全面を覆うような大き
さを有する平坦な長方形板状をなしている。そして、本
実施例の場合、補強板25は、熱伝導性に優れたアルミ
ニウム合金にて構成されている。
【0023】キーボードパネル22は、第1ないし第3
の支持片27a〜27cを備えている。支持片27a〜
27cは、キーボードパネル22の前縁から一体に延出
されている。これら支持片27a〜27cは、キーボー
ド21をキーボード装着口8に装着した時に、第1ない
し第3の取り付け凹部13a〜13cに入り込み、その
上面14に重ねられるようになっている。そして、キー
ボード21は、その支持片27a〜27cに上方からね
じ28を挿通し、このねじ28の挿通端をナット16に
ねじ込むことでキーボード装着口8に固定されている。
【0024】キーボード21をキーボード装着口8に固
定した状態では、補強板25の左端部が支持壁10の上
面に重なるとともに、この補強板25の残りの部分が筐
体3の内部に露出するようになっている。
【0025】図2に示すように、キーボード装着口8の
開口前縁に化粧パネル30が取り外し可能に係止されて
いる。化粧パネル30は、キーボード支持部12を上方
から覆い隠すもので、キーボード装着口8の開口前縁に
沿って左右方向に延びている。この化粧パネル30は、
パームレスト7とキーボード21の最前列のキー23と
の間に位置している。化粧パネル30の上面は、パーム
レスト7に面一に連続し、このパームレスト7の一部と
なっている。
【0026】パームレスト7の略中央部に一対のクリッ
クスイッチボタン31a,31bが配置されている。ク
リックスイッチボタン31a,31bは、コマンドの実
行および取り消しを行なう際に、指先で押圧するための
もので、パームレスト7の上面から僅かに突出してい
る。
【0027】図4や図7に示すように、筐体3は、バッ
テリ収容部34を備えている。バッテリ収容部34は、
ロアハウジング4の底壁4a、前壁4dおよび右側の側
壁4cに連続して開口するような凹所にて構成され、パ
ームレスト7の下方において左右方向に延びている。
【0028】バッテリ収容部34は、ロアハウジング4
の底壁4aに連続して左右方向に延びる起立壁35と、
この起立壁35の上端に連なる天井壁36とを有してい
る。起立壁35および天井壁36は、バッテリ収容部3
4と筐体3の内部との間を仕切っており、その天井壁3
6がパームレスト7と向かい合っている。バッテリ収容
部34の左端部には、筐体3の内部に連なるコネクタ導
出口37が開口されている。
【0029】バッテリ収容部34にバッテリパック40
が取り外し可能に装着されている。バッテリパック40
は、コンピュータ1を商用電源が得られない場所で使用
する際に、その駆動用電源となるものである。このバッ
テリパック40をバッテリ収容部34に装着した状態で
は、バッテリパック40の外周面がロアハウジング4の
底壁4a、前壁4dおよび右側の側壁4cに連続するよ
うになっている。
【0030】図5、図6および図28に示すように、ロ
アハウジング4の内部に第1ないし第3の回路基板43
〜45が収容されている。第1の回路基板43は、シス
テム基板であり、表面43aおよび裏面43bを有して
いる。図19や図26に示すように、第1の回路基板4
3は、ロアハウジング4の底壁4a上の複数のボス部4
6にねじ47を介して固定されている。このため、第1
の回路基板43は、底壁4aと平行な姿勢でロアハウジ
ング4の内部に収容されている。
【0031】第1の回路基板43は、キーボード21の
下方に位置している。この回路基板43の表面43aの
左側部には、第1のスタッキングコネクタ50と第2の
スタッキングコネクタ51が配置されている。
【0032】第2の回路基板44は、電源基板である。
この第2の回路基板44は、第1の回路基板43の左端
部の上方において、この第1の回路基板43と略平行に
配置されている。第2の回路基板44は、バッテリ収容
部34のコネクタ導出口37とロアハウジング4の左側
の側壁4bとの間に入り込む延長部44aを有してい
る。
【0033】第2の回路基板44は、第1の回路基板4
3と向かい合う部分の下面に、第3のスタッキングコネ
クタ52を備えている。第3のスタッキングコネクタ5
2は、第1のスタッキングコネクタ50に対し上方から
嵌合されており、この嵌合により、第1の回路基板43
と第2の回路基板44とが電気的に接続されている。第
1および第3のスタッキングコネクタ50,52は、ロ
アハウジング4の前後方向に延びる長方形状をなしてい
る。
【0034】第3の回路基板45は、音響基板である。
この第3の回路基板45は、第2の回路基板44の上方
において、この第2の回路基板44と略平行に配置され
ている。第3の回路基板45はパームレスト7に沿って
左右方向に延びており、その略右半分がパームレスト7
とバッテリ収容部34の天井壁36との間に入り込んで
いる。この第3の回路基板45は、天井壁36の上面に
ねじ止めされている。
【0035】第3の回路基板45には、フレキシブルな
配線基板53を介して第4のスタッキングコネクタ54
が接続されている。第4のスタッキングコネクタ54
は、第2のスタッキングコネクタ51に対し上方から嵌
合されており、この嵌合により、第1の回路基板43と
第3の回路基板45とが電気的に接続されている。
【0036】図5に示すように、第2の回路基板44の
延長部44aにバッテリコネクタ57が取り付けられて
いる。バッテリコネクタ57は、合成樹脂製のコネクタ
本体58と、このコネクタ本体58に支持された複数の
接続端子59とを備えている。コネクタ本体58は、バ
ッテリ収容部34のコネクタ導出口37に臨む細長い四
角形箱状をなしており、延長部44aの下面に取り付け
られている。接続端子59は、コネクタ導出口37を介
してバッテリ収容部34に露出しており、これら接続端
子59にバッテリパック40の電源端子および信号端子
(図示せず)が接するようになっている。
【0037】図9に示すように、ロアハウジング4は、
バッテリコネクタ57を位置決めするための一対の嵌合
溝61a,61bを備えている。嵌合溝61a,61b
は、コネクタ導出口37の前後の開口縁部に位置してい
る。一方の嵌合溝61aは、ロアハウジング4の前壁4
dの内面に沿って上下方向に延びている。他方の嵌合溝
61bは、バッテリ収容部34の起立壁35の端部に沿
って上下方向に延びている。
【0038】コネクタ本体58は、その長手方向の両端
部に嵌合凸部62a,62bを備えている。嵌合凸部6
2a,62bは、コネクタ本体58の上下方向に沿って
延びている。これら嵌合凸部62a,62bは、第2の
回路基板44をロアハウジング4の内部に収容する際
に、このロアハウジング4の上方から嵌合溝61a,6
1bに嵌合するようになっている。この嵌合により、バ
ッテリコネクタ57は、接続端子59をコネクタ導出口
37に露出させた状態でロアハウジング4に保持され
る。
【0039】バッテリコネクタ57がロアハウジング4
に保持された状態において、バッテリ導出口37の上部
にインナーカバー64が取り付けられる。インナーカバ
ー64は、コネクタ本体58の上面とコネクタ導出口3
7の上部との間の隙間を塞ぐためのものであり、このイ
ンナーカバー64の両端部に嵌合溝61a,61bに嵌
合する一対のガイド部65a,65bが形成されてい
る。
【0040】インナーカバー64の上端部には、天井壁
36の上面に重なり合う支持片66が形成されている。
この支持片66は、天井壁36に第3の回路基板45を
ねじ止めした時に、この回路基板45と天井壁36との
間で挾持されるようになっており、このことにより、イ
ンナーカバー64がコネクタ導出口37の上部に抜け止
め保持される。
【0041】図7や図8に示すように、ロアハウジング
4の前壁4dと底壁4aとで規定される下端角部は、コ
ンピュータ1のデザイン面からの要求に伴い、円弧状に
彎曲された彎曲部69をなしている。この彎曲部69の
存在により、一方の嵌合溝61aの下端部は、図8に示
すように、下方に進むに従い先細り状に形成されてい
る。
【0042】この場合、嵌合溝61aに嵌合される嵌合
凸部62aの下端角部63は、直角に角張っているの
で、この嵌合凸部62aを嵌合溝61aに嵌合した時
に、嵌合凸部62aの下端角部63が嵌合溝61aの内
面と干渉し合い、嵌合凸部62aの嵌合が妨げられてし
まう。
【0043】そこで、本実施例では、前壁4dにおける
彎曲部69に対応する位置に、ロアハウジング4の内部
に連なる複数の通気孔70が左右方向に一列に並んで形
成されている。これら通気孔70のうちの一つは、図8
に示すように嵌合溝61aの下端部に開口している。こ
のため、コネクタ本体58の嵌合凸部62aを嵌合溝6
1aに上方から嵌合すると、嵌合凸部62aの下端角部
63が通気孔70に入り込み、嵌合凸部62aと嵌合溝
61aとの干渉が回避される。
【0044】なお、この実施例では、通気孔70にコネ
クタ本体58の嵌合凸部62aを挿入するようにした
が、例えば第2の回路基板44の端部と彎曲部69との
干渉が問題となるようであれば、通気孔70を左右方向
に延びるスリット状に形成し、この通気孔70に第2の
回路基板44の端部を挿入するようにしても良い。
【0045】図5に示すように、第3の回路基板45の
端部には、音声の入力端子および出力端子となる一対の
ジャック72a,72bと、音量調節用のダイヤル73
が配置されている。これらジャック72a,72bおよ
びダイヤル73は、ロアハウジング4の左側の側壁4b
に露出している。
【0046】第3の回路基板45の表面は、パームレス
ト7と向かい合っており、この表面に一対のクリックス
イッチ75a,75bが配置されている。クリックスイ
ッチ75a,75bは、クリックスイッチボタン31
a,31bによって押圧されるもので、柔軟な配線基板
76を介して第3の回路基板45に接続されている。
【0047】図4に示すように、第1の回路基板43の
表面43aの後端部には、例えばRS232C規格のイ
ンターフェースを有する周辺機器を接続するための接続
ポート80と、プリンタを接続するためのパラレルポー
ト81と、コンピュータ1の機能を拡張する際に用いる
拡張コネクタ82と、電源プラグが差し込まれる電源コ
ネクタ83とが左右方向に一列に並べて配置されてい
る。
【0048】また、第1の回路基板43の後端部には、
図32にも示すように金属製のコネクタパネル85が取
り付けられている。コネクタパネル85は、接続ポート
80、パラレルポート81および拡張コネクタ82を支
持している。このコネクタパネル85は、第1の回路基
板43に対し起立している。コネクタパネル85の上部
に左右方向に延びる係止部85aが形成されている。係
止部85aは、接続ポート80や拡張コネクタ83の上
方に位置している。
【0049】コネクタパネル85は、第1の回路基板4
3とロアハウジング4の底壁4aとの間に入り込む延長
部85bを有している。延長部85bは、底壁4aと略
平行をなしており、この延長部85bの端部が底壁4a
上のボス部46に第1の回路基板43と共に支持されて
いる。(図26を参照)コネクタパネル85は、ロアハ
ウジング4の後壁4eに沿って左右方向に延びている。
この後壁4eには、接続ポート80、パラレルポート8
1および拡張コネクタ82を露出させる第1のコネクタ
導出口86と、電源コネクタ83を露出させる第2のコ
ネクタ導出口87が開口されている。
【0050】ロアハウジング4は、コネクタカバー88
を備えている。コネクタカバー88は、第1のコネクタ
導出口86を開く第1の位置と、第1のコネクタ導出口
86を閉じる第2の位置とに亘って移動可能にロアハウ
ジング4に支持されている。このコネクタカバー88
は、上記第1の位置に移動させた状態では、ロアハウジ
ング4の底壁4aとコネクタパネル85の延長部85b
との間に格納されるようになっている。
【0051】図4に示すように、第1の回路基板43の
表面43aにカード収容部91が配置されている。カー
ド収容部91は、第1の回路基板43aの右端部であ
り、かつバッテリ収容部34の後側に位置している。カ
ード収容部91は、PCMCIA(personal computer
memory card international association )カードやイ
ンターフェースカードのような拡張カード(図示せず)
を取り出し可能に収容するためのものである。
【0052】カード収容部91は、拡張カードが接続さ
れるカードコネクタ92と、このカードコネクタ92に
拡張カードを導くガイドを有するカードケース93とを
備えている。カードケース93は、例えばステンレスの
ような金属材料にて構成されている。このカードケース
93は、平坦な上面93aを有し、この上面93aは、
キーボード装着口8の右端部に露出している。そして、
カードケース93の上面93aは、キーボード装着口8
の内側において、支持壁10の上面やキーボード支持部
12の上面14と略同一平面上に位置している。
【0053】図2や図19に示すように、第1の回路基
板43の表面43aにハードディスク実装部100が形
成されている。ハードディスク実装部100は、カード
収容部91、第2の回路基板44およびバッテリ収容部
34によって囲まれており、第1の回路基板43の略中
央部に位置している。ハードディスク実装部100は、
ハードディスクコネクタ101を有している。ハードデ
ィスクコネクタ101は、第1の回路基板43の後端部
に位置しており、バッテリ収容部34の起立壁35と向
かい合っている。
【0054】ハードディスク実装部100は、キーボー
ド装着口8の略中央部に連なっており、キーボード21
および化粧パネル30をキーボード装着口8から取り外
すことで、筐体3の外方に露出されるようになってい
る。
【0055】ハードディスク実装部100にハードディ
スク駆動装置103(以下HDDと称す)が取り外し可
能に収容されている。このHDD103は、キーボード
装着口8を通じてハードディスク実装部100に出し入
れされるもので、その詳細が図14に示されている。
【0056】HDD103は、金属製のハウジング10
4を備えている。ハウジング104は、上端が開放され
た偏平な長方形箱状をなしており、このハウジング10
4の上端は、トップカバー105によって気密に閉塞さ
れている。
【0057】ハウジング104は、モータ装着孔106
が開口された底壁104aを有している。底壁104a
のモータ装着孔106にモータブラケット107が取り
付けられている。モータブラケット107は、モータ装
着孔106に嵌合されたボデー108を有し、このボデ
ー108は、底壁104aの下方に突出する平坦な底面
108aを有している。
【0058】ハウジング104の内部にモータ110が
収容されている。モータ110は、モータブラケット1
07のボデー108に支持された軸111を有し、この
軸111の外周面にロータ112のボス部112aが回
転自在に支持されている。このロータ112の外周部に
は、円盤状の磁気記録媒体113が支持されている。
【0059】なお、ハウジング104の内部には、図示
しない磁気ヘッドを有するキャリッジや、このキャリッ
ジを回動させるボイスコイルモータが収容されている。
【0060】ハウジング104の底壁104aに回路基
板115が支持されている。回路基板115は、ハウジ
ング104と略同じ大きさを有する長方形板状をなして
いる。回路基板115は、ハウジング104の底壁10
4aと略平行に配置されており、この回路基板115に
モータ110や磁気ヘッドおよびボイスコイルモータが
電気的に接続されている。
【0061】回路基板115に中継コネクタ116が取
り付けられている。この中継コネクタ116は、ハウジ
ング104の長手方向の一端部に位置し、上記ハードデ
ィスクコネクタ101に取り外し可能に嵌合される。
【0062】また、回路基板115には、モータブラケ
ット107のボデー108が入り込む開口部117が形
成されている。開口部117は、回路基板115とボデ
ー108との干渉を避けるためのもので、ボデー108
の底面108aは、回路基板115の下面よりも僅かに
突出している。
【0063】図15に示すように、HDD103のハウ
ジング104に板金製のブラケット121が取り付けら
れている。ブラケット121は、ハウジング104の左
右両側面にねじ止めされる一対の側板部122a,12
2bと、これら側板部122a,122bの間を結ぶ天
板部123とを有している。
【0064】天板部123は、トップカバー105の上
面に重られている。天板部123は、水平に延びる延出
部124を備えている。延出部124は、HDD103
の中継コネクタ116とは反対側の端部から突出してお
り、この延出部124の先端部に一対の舌片125a,
125bが一体に形成されている。舌片125a,12
5bは、HDD103をハードディスク実装部100に
装着した時に、キーボード支持部12の第2の取り付け
凹部13bの上面14に重ね合わされるようになってお
り、これら舌片125a,125bにねじ28を通す挿
通孔126a,126bが開口されている。そして、上
面14に連なる第2の取り付け凹部13bの起立面15
には、図12や図17に示すように、舌片125a,1
25bが入り込む逃げ孔127a,127bが形成され
ている。
【0065】図2に示すように、キーボード装着口8の
開口後縁に連なる周壁9には、ハードディスク実装部1
00に向けて下向きに延びる左右一対のガイド壁128
a,128bが一体に形成されている。ガイド壁128
a,128bは、ハードディスクコネクタ101とHD
D103との左右方向の位置決めをなすものであり、こ
れらガイド壁128a,128bの間にHDD103が
入り込むようになっている。
【0066】次に、HDD103をハードディスク実装
部100に装着する手順について説明する。まず、キー
ボード21を筐体3から取り外し、キーボード装着口8
を通じてハードディスク実装部100を筐体3の上方に
向けて開放させる。
【0067】そして、図12や図17に示すように、H
DD103を筐体3の上方からキーボード装着口8を通
じてハードディスク実装部100に差し込む。この際、
HDD103は、舌片125a,125bを先頭にした
斜め下向きの姿勢でハードディスク実装部100に向け
て差し込んでいき、その舌片125a,125bを第2
の取り付け凹部13bの逃げ孔127a,127bに差
し入れるとともに、ブラケット121の延長部124の
先端縁を、第2の取り付け凹部13bの上面14と起立
面15とで規定される角部に接触させる。
【0068】次に、延長部124の先端を支点としてH
DD103を下向きに回動させ、このHDD103をガ
イド壁128a,128bの間を通してハードディスク
実装部100に落とし込む。このことにより、図18に
示すように、HDD103が第1の回路基板43の表面
43aに載置され、その中継コネクタ116がハードデ
ィスクコネクタ101と向かい合うとともに、ブラケッ
ト121の延長部124が第2の取り付け凹部13bの
上面14に重なり合う。
【0069】この状態で、図19に示すように、HDD
103を筐体3の後方に向けてスライドさせ、中継コネ
クタ116をハードディスクコネクタ101に嵌合させ
る。この嵌合により、舌片125a,125bが逃げ孔
127a,127bから抜け出て、第2の取り付け凹部
13bの上面14に移動し、これら舌片125a,12
5bの挿通孔126a,126bがナット16と合致す
る。
【0070】最後に舌片125a,125bの挿通孔1
26a,126bにねじ28を挿通し、このねじ28の
挿通端をナット16にねじ込む。このことにより、HD
D103がハードディスク実装部100に固定され、一
連の取り付け作業が完了する。
【0071】なお、一方の舌片125bを固定するねじ
28は、キーボード21の固定を兼ねており、この舌片
125bは、キーボード21の第2の支持片27bと共
に第2の取り付け凹部13bに固定される。
【0072】このようなHDD103の取り付け構造に
よれば、HDD103を斜め下向きに傾けた姿勢でハー
ドディスク実装部100に差し込む際に、このHDD1
03の舌片125a,125bが入り込む逃げ孔127
a,127bを筐体3側に形成したので、第2の取り付
け凹部13bの周囲に、HDD103をスライドさせる
際に生じる舌片125a,125bの移動を許す格別な
スペースを確保する必要はない。そのため、筐体3の内
部に無駄なスペースが生じるのを防止でき、高密度な実
装が可能となる。
【0073】図14に示すように、ハードディスク実装
部100に臨む第1の回路基板43の表面43aは、平
滑な絶縁シート131によって覆われている。絶縁シー
ト131は、HDD103の回路基板115と第1の回
路基板43との接触を防止するためのもので、このHD
D103をスライドさせた際には、回路基板115が摺
動可能に接するようになっている。
【0074】HDD103のモータブラケット107の
ボデー108は、上記のように回路基板115の開口部
117を貫通して、この回路基板115の下面よりも僅
かに突出しているので、絶縁シート131は、ボデー1
08を避ける逃げ孔132を有している。この逃げ孔1
32は、HDD103のスライド方向に細長い楕円形状
をなしており、ボデー108よりも大きな開口形状を有
している。
【0075】この構成によれば、HDD103の回路基
板115が摺動可能に接する絶縁シート131に、HD
D103のボデー108を逃げる逃げ孔132を開けた
ので、HDD103をスライドさせた際に、ボデー10
8の底面108aが絶縁シート131に引っ掛かること
はない。そのため、HDD103のスライド操作を円滑
に行なえるとともに、絶縁シート103の損傷も防止す
ることができる。
【0076】なお、逃げ孔132の形状は楕円に限ら
ず、真円としても良いことは勿論である。
【0077】図11に示すように、HDD103をハー
ドディスク実装部100に固定した状態において、その
ブラケット121の天板部123は、キーボード装着口
8の支持壁10とカードケース93の上面93aとの間
に位置している。この天板部123には、キーボード装
着口8の左右方向に延びる凸部135が一体に形成され
ている。凸部135は、天井面123に対し断面円弧状
に盛り上がっている。この凸部135の先端は、カード
ケース93の上面93aや支持壁10の上面と略同一平
面上に位置している。
【0078】そのため、キーボード21をキーボード装
着口8に取り付けた状態では、このキーボード21の補
強板25の下面にブラケット121の凸部135および
カードケース93の上面93aが接触するようになって
いる。したがって、HDD103のブラケット121や
カードケース93を利用してキーボード21を筐体3の
内側から支えることができ、キー23を操作した際のキ
ーボード21のがたつきや、キーボードパネル22の撓
みを未然に防止することができる。
【0079】図11や図15に示すように、ブラケット
121の天板部123にHDD103をハードディスク
実装部100から取り出す際に用いるリボン140が取
り付けられている。リボン140は、合成樹脂製のシー
ト材にて構成され、幅が30mm程度の帯状をなしてい
る。このリボン140は、直線形状を維持し得るだけの
強度を有している。
【0080】リボン140は、その一端に係止片141
を有している。係止片141は、リボン140の一端か
ら直角に折れ曲がっており、このリボン140よりも幅
広い長方形状をなしている。係止片141は、天板部1
23の上面に重ねられるもので、この係止片141にリ
ボン140が挿通可能なスリット状の挿通孔142が形
成されている。
【0081】また、天板部123には、リボン140が
挿通される取り付け孔143が形成されている。取り付
け孔143は、天板部123の左右方向に延びるスリッ
ト状をなしている。
【0082】リボン140を天板部123に取り付ける
には、まず、係止片141を天板部123の上面に重ね
合わせ、その挿通孔142と取り付け孔143とを対向
させる。そして、リボン140の係止片141とは反対
側の先端部140aを、天板部123の下方を通して取
り付け孔143の開口部分に導き、この天板部123の
下方から取り付け孔143に差し通す。
【0083】次に、リボン140の先端部140aを係
止片141の下方から挿通孔142に差し通し、この先
端部を上向きに引っ張る。このことにより、図15に示
すように、係止片141が天板部123の上面に重なり
合うとともに、この係止片141に連なるリボン140
の一端が天板部123に巻き付けられ、このリボン14
0が天板部123に抜け止め固定される。
【0084】リボン140を天板部123に固定した状
態では、図11に示すように、リボン140は、それ自
体の強度によりHDD103からキーボード装着口8に
向けて上向きに突出した状態を維持している。そのた
め、リボン140の先端部140aを指先で掴んでパー
ムレスト7側に引っ張れば、HDD103を筐体3の前
方に向けてスライドさせることができ、ハードディスク
コネクタ101と中継コネクタ116との嵌合を解除す
ることができる。
【0085】そして、コネクタ110,116の嵌合を
解除した後、リボン140を斜め前方に向けて引き上げ
れば、HDD103をハードディスク実装部100から
取り出すことができる。
【0086】なお、キーボード装着口8にキーボード2
1を装着すると、リボン140は、キーボード21とH
DD103との間に畳み込まれ、キーボード21の装着
を妨げないようになっている。
【0087】図20ないし図23に示すように、第1の
回路基板43に回路素子としてのTCP(Tape Carrier
Package)150が実装されている。TCP150は、
コンピュータ1の機能の多様化要求に伴う高速化および
大容量化のために、動作中の発熱量が非常に大きなもの
となっている。このTCP150は、第1の回路基板4
3の裏面43bに位置するとともに、キーボード21の
左後端部の下方に位置している。
【0088】図24の(A)に示すように、TCP15
0は、柔軟な樹脂フィルムからなるキャリア151と、
このキャリア151に支持された半導体チップ152と
を備えている。キャリア151は、互いに直交し合う四
つの縁部を有する四角形枠状をなしており、このキャリ
ア151に銅箔からなる数多くのリード154が形成さ
れている。
【0089】半導体チップ152は、平坦な表面152
aと裏面152bとを有する略正方形状をなしている。
半導体チップ152の裏面152bの外周部に複数のリ
ード154の一端がボンディングされている。これらリ
ード154の接続部は、ポッティング樹脂155によっ
て覆われている。リード154の先端は、キャリア15
1の縁部から導出されている。これらリード154の先
端は、第1の回路基板43の裏面43bの接続パッド1
56に半田付けされている。
【0090】半導体チップ152の表面152aは、ポ
ッティング樹脂155によって覆われることなく、その
まま外部に露出しおり、この表面152aの全面に導電
性のメッキが施されている。
【0091】図20や図24に示すように、第1の回路
基板43は、TCP150の実装部分に正方形状の孔1
58を備えている。孔158は、半導体チップ152と
相似形をなすとともに、この半導体チップ152の平面
形状よりも大きな開口形状を有している。この孔158
は、半導体チップ152と向かい合っている。
【0092】図24の(A)に示すように、第1の回路
基板43は、孔158の周囲を取り囲むように配置され
た多数の通孔160を有している。これら通孔160
は、第1の回路基板43を厚み方向に貫通している。こ
のため、通孔160の一端は、第1の回路基板43の裏
面43bに開口されて、半導体チップ152と隣り合っ
ているとともに、通孔160の他端は、第1の回路基板
43の表面43aに開口されている。そして、図24の
(B)に示すように、各通孔160の内面には、熱伝導
性に優れた銅メッキが施されており、通孔160の内面
全面がメッキ層161によって覆われている。
【0093】第1の回路基板43の表面43aには、銅
箔を被着してなる伝熱層162が形成されている。伝熱
層162は、孔158の周囲を取り囲むように配置され
ており、この伝熱層162に通孔160の他端が開口さ
れている。そのため、伝熱層162は、通孔160の内
面のメッキ層161に連なっている。
【0094】図20ないし図25に示すように、第1の
回路基板43におけるTCP150の実装部分に放熱ユ
ニット165が取り付けられている。放熱ユニット16
5は、第1の回路基板43の表面43aに配置される放
熱部材166と、第1の回路基板43の裏面43bに配
置されるカバー167とを備えている。
【0095】放熱部材166は、例えば真鍮あるいはア
ルミニウム合金のような熱伝導性に優れた金属材料にて
構成されている。放熱部材166は、孔158よりも遥
かに大きな平面形状を有する平坦な正方形状をなしてい
る。この放熱部材166は、第1の回路基板43の表面
43aと向かい合う平坦な下面166aと、第1の回路
基板43の上方に露出する放熱面としての上面166b
とを有している。
【0096】下面166aは、その四隅に座部169を
備えている。座部169は、下面166aから僅かに突
出している。これら座部169の先端面は、同一平面上
に位置するとともに、第1の回路基板43の表面43a
に接している。
【0097】そのため、図24の(A)に示すように、
放熱部材166を第1の回路基板43の表面43aに設
置すると、この放熱部材166は、座部169の高さに
相当する分だけ第1の回路基板43の表面43aから離
間し、この表面43aと放熱部材166の下面166a
との間に第1の断熱隙間170が形成されるようになっ
ている。
【0098】放熱部材166の下面166aの中央部に
は、凸部171が一体に突設されている。凸部171
は、孔158に入り込んでいる。この凸部171の外周
面と孔158の内周面との間には、周方向に連続する第
2の断熱隙間172が形成されている。
【0099】凸部171は、第1の回路基板43の裏面
43bに露出する平坦な受熱面173を有している。受
熱面173は、半導体チップ152の表面152aより
も大きな面積を有し、第1の回路基板43の裏面43b
と略同一平面上に位置している。そして、本実施例の場
合は、凸部171の受熱面173に、半導体チップ15
2の表面152aがダイアタッチ材としての熱伝導性の
接着剤174を介して隙間なく接着されている。
【0100】放熱部材166の下面166aには、凸部
171の周囲を取り囲む伝熱部175が形成されてい
る。伝熱部175は、上記座部169と同様に下面16
6aから僅かに突出している。この伝熱部175は、平
坦な先端面175aを有している。図24の(B)に示
すように、先端面175aは、第1の回路基板43の伝
熱層162に接触し、通孔160の開口端を閉塞してい
る。
【0101】放熱部材166の上面166bは、その四
隅に円柱状のボス部177を備えている。これらボス部
177は、上面166bから上向きに突出しているとと
もに、座部169と対応する位置に配置されている。
【0102】図23や図24の(A)に示すように、放
熱部材166は、座部169からボス部177に至る四
つのねじ孔178を有している。ねじ孔178の一端
は、座部169の先端面に開口されているとともに、ね
じ孔178の他端は、ボス部177の上面に開口されて
いる。
【0103】図21に示すように、第1の回路基板43
は、座部169との接触部分に四つの取り付け孔180
を有している。取り付け孔180は、TCP150の実
装領域の外側に位置している。各取り付け孔180は、
放熱部材166のねじ孔178に連なっている。
【0104】四つの取り付け孔180のうち、放熱部材
166の対角線上に位置する二つの取り付け孔180に
は、第1の回路基板43の下方からねじ187が挿通さ
れている。ねじ187は、取り付け孔180を貫通して
放熱部材166のねじ孔178にねじ込まれている。こ
のねじ込みにより、放熱部材166が第1の回路基板4
3の表面43aに固定されている。
【0105】図20、図21および図24の(A)に示
すように、カバー167は、放熱部材166と略同じ大
きさを有する正方形状のパネル183と、このパネル1
83の下面に接着された支持枠184とを備えている。
パネル183は、例えばアルミニウム合金のような熱伝
導性に優れた金属材料にて構成され、このパネル183
の上面中央部が半導体チップ152の裏面152bと向
かい合っている。支持枠184は、合成樹脂材料にて構
成され、TCP150のリード154と接続パッド15
6との接続部を外側から取り囲んでいる。そのため、カ
バー167は、TCP150ばかりでなく、このTCP
150と第1の回路基板43との接続部を一体的に覆い
隠している。
【0106】パネル183は、その四隅に挿通孔186
a〜186dを備えている。挿通孔186a〜186d
は、TCP150の実装領域の外側に位置しており、第
1の回路基板43の取り付け孔180を介して放熱部材
166のねじ孔178に連なっている。
【0107】これら四つの挿通孔186a〜186dの
うち、パネル183の対角線上に位置する二つの挿通孔
186a,186bには、夫々カバー167の下方から
ねじ235が挿通されている。ねじ235は、取り付け
孔180を貫通して放熱部材166のねじ孔178にね
じ込まれている。このねじ込みにより、放熱部材166
とカバー167が第1の回路基板43を間に挾んだ状態
で互いに締め付け固定されており、このカバー167の
内側にTCP150が収められている。
【0108】パネル183の上面中央部に軟質な弾性シ
ート189が接着されている。弾性シート189は、例
えばシリコーン樹脂にアルミナを添加してなるゴム状の
弾性体であり、熱伝導性を有している。この弾性シート
189は、ねじ235の締め付けに伴ってパネル183
と半導体チップ152の裏面152bとの間で挾み込ま
れている。
【0109】このため、弾性シート189の存在によ
り、カバー167のパネル183と放熱部材166の凸
部171との間で半導体チップ152が挟み込まれてい
る。よって、パネル183と半導体チップ152の接触
状態が良好に保たれ、この半導体チップ152の熱がパ
ネル183に効率良く伝えられるようになっている。そ
して、この弾性シート189の中央部には、小孔190
が開口されている。
【0110】また、本実施例の場合、カバー167は、
半導体チップ152の熱を測定するためのサーミスタ1
91を備えている。図24の(A)に示すように、サー
ミスタ191は、フレキシブルな薄い配線基板192に
支持されており、この配線基板192は、補強板193
を介して弾性シート189に貼り付けられている。サー
ミスタ191は、弾性シート189の小孔190に埋め
込まれており、パネル183の中央部と向かい合ってい
る。このため、サーミスタ191は、主に半導体チップ
152の熱影響を受けるパネル183の温度を測定する
ようになっている。
【0111】配線基板192は、細長いリード部195
を有している。リード部195は、カバー167の外方
に導出されており、このリード部195の先端の端子部
195aが第1の回路基板43の裏面43bのコネクタ
196に接続されている。そのため、サーミスタ191
で測定されたパネル183の温度情報は、第1の回路基
板43の制御部に入力されるようになっている。
【0112】図20や図21に示すように、放熱ユニッ
ト165の放熱部材166にメインのヒートシンク20
1が取り外し可能に装着されている。ヒートシンク20
1は、例えばアルミニウム合金のような熱伝導性に優れ
た金属材料をダイキャスト成形したものである。
【0113】ヒートシンク201は、放熱パネル202
を備えている。放熱パネル202の下面は、放熱部材1
66の上面166bと向かい合う平坦な受熱面203を
なしている。この受熱面203は、上面166bよりも
遥かに大きな平面形状を有している。放熱パネル202
の上面は、筐体3の内部に露出する平坦な放熱面204
をなしている。放熱面204には、円柱状をなす多数の
放熱凸部205が一体に突設されており、これら放熱凸
部205の存在により、放熱面204の放熱面積が充分
に確保されている。
【0114】受熱面203には、放熱部材166のボス
部177が嵌まり込む四つの凹部206が形成されてい
る。凹部206は、放熱パネル202の上面に突出して
おり、これら凹部206とボス部177との嵌合によ
り、放熱部材166と放熱パネル202との位置決めが
なされるようになっている。
【0115】凹部206の終端に夫々連通孔207が開
口されている。連通孔207は、ボス部177のねじ孔
178に連なるとともに、放熱パネル202の上面に開
口されている。これら連通孔207には、上方からねじ
209が挿通されており、これらねじ209の挿通端を
ねじ孔178にねじ込むことで、放熱パネル202と放
熱部材166とが互いに連結されている。
【0116】放熱パネル202の受熱面203と放熱部
材166の上面166bとの間には、軟質な弾性シート
210が配置されている。弾性シート210は、例えば
シリコーン樹脂にアルミナを添加してなるゴム状の弾性
体であり、熱伝導性を有している。この弾性シート21
0は、ねじ209の締め付けに伴って受熱面203と上
面166bとの間で挾み込まれている。このため、放熱
部材166の上面166bは、弾性シート210を介し
て放熱パネル202の受熱面203に密接しており、放
熱部材166に逃がされた半導体チップ152の熱を、
放熱パネル202に効率良く伝えるようになっている。
【0117】図5に示すように、放熱パネル202は、
第1の回路基板43の表面43a上において、この表面
43aの左側の後端部に位置し、HDD103と隣り合
っている。
【0118】図21および図23に示すように、放熱パ
ネル202の後端部にファン支持部212が一体に形成
されている。ファン支持部212は、上下方向に延びる
左右一対の支持壁213a,213bと、これら支持壁
213a,213bの下端部に連なる水平な舌片214
a,214bとを有している。このファン支持部212
は、第1の回路基板43の後端部に位置している。この
場合、第1の回路基板43の左側の後端角部には、ファ
ン支持部212を避ける切り欠き215が形成されてお
り、この切り欠き215を通じて支持壁213a,21
3bの下端部が第1の回路基板43の下方に突出してい
る。
【0119】図25や図26に示すように、ファン支持
部212の後端部と、放熱パネル202の左側部の前後
二箇所には、夫々連結片216a〜216cが一体に形
成されている。ファン支持部212の連結片216a
は、第1の回路基板43の表面43aに重ねられ、ねじ
47を介してロアハウジング4のボス部46に固定され
ている。放熱パネル202の連結片216b,216c
は、ねじ217を介してロアハウジング4のボス部46
に固定されている。そのため、ヒートシンク201は、
第1の回路基板43ばかりでなく、ロアハウジング4に
も支持されている。
【0120】ファン支持部212に電動ファン220が
支持されている。電動ファン220は、四角いファンフ
レーム221と、このファンフレーム221の中央部に
支持されたロータ222とを有している。このロータ2
22の外周面には、複数のブレード223が一体に形成
されている。
【0121】ファンフレーム221は、例えばアルミニ
ウム合金のような熱伝導性に優れた金属材料にて構成さ
れている。ファンフレーム221は、支持壁213a,
213bの間に配置されており、このファンフレーム2
21の下端部が舌片214a,214bの上面にねじ止
めされている。このため、ファンフレーム221は、支
持壁213a,213bを介して放熱パネル202に一
体的に連なっており、ロータ222の下部が第1の回路
基板43とロアハウジング4の底壁4aとの間に張り出
している。
【0122】図6に示すように、電動ファン220は、
リード線226を介して第1の回路基板43に接続され
ている。このため、電動ファン226は、第1の回路基
板43の制御部によって制御されるようになっており、
本実施例の場合は、サーミスタ191で測定されたパネ
ル183の温度が80度を上回った時に、ロータ222
が回転駆動されるようになっている。
【0123】図25に示すように、電動ファン220が
一体化された放熱パネル202は、キーボード装着口8
の支持壁10やキーボード21の補強板25の下方に位
置している。これら支持壁10および補強板25の一部
は、放熱パネル202の放熱面204と対向しており、
この放熱面204と協働して筐体3の内部に冷却風通路
227を構成している。冷却風通路227は、電動ファ
ン220に連なっており、この冷却風通路227に上記
放熱凸部205が位置している。
【0124】電動ファン220のロータ222が回転す
ると、冷却風通路227内の空気および第1の回路基板
43とロアハウジング4の底壁4aとの間の空気がロー
タ222に向けて吸引されるようになっており、この空
気は、ロータ222の後方に向けて排出される。
【0125】図6や図26に示すように、電動ファン2
20は、コネクタパネル85の左側に並んでおり、この
コネクタパネル85と共にロアハウジング4の後壁4e
の内側に位置している。後壁4eには、図10に示すよ
うな排気口228が開口されている。排気口228は、
電動ファン220に連なるとともに、第2のコネクタ導
出口87と隣り合っている。
【0126】図20や図21に示すように、カバー16
7にサブヒートシンク230が取り付けられている。サ
ブヒートシンク230は、例えばアルミニウム合金のよ
うな熱伝導性に優れた金属材料にて構成されている。
【0127】サブヒートシンク230は、平坦なプレー
ト部231を有している。プレート部231は、カバー
167のパネル183の下面に重ね合わされている。こ
のプレート部231は、パネル183よりも一回り大き
な略正方形状をなしている。プレート部231は、一対
の第1の連通孔232a,232bと、一対の第2の連
通孔233a,233bとを有している。第1および第
2の連通孔232a,232b、233a,233b
は、プレート部231の対角線上に位置するとともに、
パネル183の挿通孔186a〜186bと合致するよ
うになっている。
【0128】サブヒートシンク230のプレート部23
1は、上記ねじ235を利用してカバー167に固定さ
れている。ねじ235は、プレート部231の下方から
第1の連通孔232a,232bに挿通され、パネル1
83の二つの挿通孔186a,186bおよび第1の回
路基板43の取り付け孔180を貫通して放熱部材16
6のねじ孔178にねじ込まれている。
【0129】プレート部231の第2の連通孔233
a,233bは、放熱部材166を第1の回路基板43
に固定するねじ187の挿通を許容し得る大きさを有
し、これら連通孔233a,233bの内側にねじ18
7の頭部が収められている。
【0130】プレート部231は、一対のブラケット2
36a,236bを備えている。一方のブラケット23
6aは、図26に示すように、放熱パネル202の連結
片216aとロアハウジング4のボス部46との間に介
在され、この連結片216aと共にボス部46に固定さ
れている。他方のブラケット236bは、図25に示す
ように、放熱パネル202の連結片216cとロアハウ
ジング4のボス部46との間に介在され、この連結片2
16cと共にボス部46に固定されている。そのため、
サブヒートシンク230は、ロアハウジング4や放熱パ
ネル202に連結されている。
【0131】図6に示すように、電動ファン220を有
するヒートシンク201は、ロアハウジング4の左側の
側壁4bの後端部に隣接されている。この側壁4bに多
数の冷却風導入口240が開口されている。冷却風導入
口240は、ヒートシンク201よりも前方に偏った位
置に配置されており、第2の回路基板44の左側の縁部
と向かい合っている。そのため、冷却風導入口240
は、電動ファン220に対し冷却風通路227を間に挾
んだ反対側に位置している。
【0132】図26に示すように、ファン支持部212
の右側の支持壁213bは、コネクタパネル85に隣接
されている。この支持壁213bの上端には、ブラケッ
ト245が一体に形成されている。このブラケット24
5に第1の放熱プレート246が取り付けられている。
第1の放熱プレート246は、例えばアルミニウム合金
のような熱伝導性に優れた金属材料にて構成されてい
る。
【0133】第1の放熱プレート246は、ロアハウジ
ング4の左右方向に延びる細長いプレート本体247
と、このプレート本体247の一端に連なる連結片24
8とを有している。この第1の放熱プレート246は、
連結片248をブラケット245の下面にねじ250を
介して固定することで、支持壁213bに一体的に支持
されている。プレート本体247は、コネクタパネル8
5に沿うように配置されており、このプレート本体24
7の後端部がコネクタパネル85の係止部85aに引っ
掛かっている。
【0134】そのため、第1の放熱プレート246は、
ヒートシンク201とコネクタパネル85との間に跨が
っており、このヒートシンク201の熱をコネクタパネ
ル85に逃がすようになっている。
【0135】第1の放熱プレート246は、アッパハウ
ジング5の後端部の下方に位置している。アッパハウジ
ング5の後端部には、図10に示すような多数の放熱孔
252が開口されており、これら放熱孔252を通じて
第1の放熱プレート246の周囲に外気が導かれるよう
になっている。そして、プレート本体247の上面に
は、多数の冷却フィン253が形成されており、これら
冷却フィン253の存在により、プレート本体247と
外気との接触面積が充分に確保されている。
【0136】図6や図13に示すように、放熱パネル2
02の右端部には、支持壁256が一体に形成されてい
る。支持壁256は、HDD103に隣接されており、
この支持壁256の上端に第2の放熱プレート257が
取り付けられている。第2の放熱プレート257は、例
えばアルミニウム合金のような熱伝導性に優れた金属材
料にて構成されている。
【0137】図13に示すように、第2の放熱プレート
257は、HDD103の上面を横切って筐体3の左右
方向に延びるプレート本体258を有し、このプレート
本体256の一端がねじ259を介して支持壁256の
上面に固定されている。
【0138】プレート本体258は、キーボード装着口
8の内側に配置されている。このプレート本体258の
上面は、キーボード装着口8の支持壁10やカードケー
ス93の上面93aさらにはブラケット121の凸部1
35の先端と略同一平面状に位置している。そのため、
プレート本体258の上面は、キーボード21の補強板
25に接しており、このキーボード21を下方から支え
るとともに、ヒートシンク201の熱を補強板25に逃
がすようになっている。
【0139】なお、第2の放熱プレート257のプレー
ト本体258は、補強板25と略同じ大きさに形成して
も良い。この構成によれば、ヒートシンク201の放熱
性能がより向上するとともに、キー操作時のキーボード
21の撓みを防止する上でもより好都合となる。
【0140】図27ないし図29に示すように、筐体3
の内部に拡張スペース261が形成されている。拡張ス
ペース261は、ロアハウジング4の底壁4aと第1の
回路基板43との間に位置しており、上記TCP150
と隣り合っている。拡張スペース261は、拡張用のメ
モリ基板262を収容するためのものである。メモリ基
板262は、第1の回路基板43と向かい合う上面にス
タッキングコネクタ263を有している。このスタッキ
ングコネクタ263は、メモリ基板262の一端側に偏
った位置に配置されている。
【0141】拡張スペース261は、メモリ基板263
を出し入れする基板挿入口264を備えている。基板挿
入口264は、ロアハウジング4の底壁4aに開口され
ており、この底壁4aに基板挿入口264を塞ぐ底蓋2
65が取り外し可能に取り付けられている。底蓋265
は、板金材にて構成され、略平坦な四角形板状をなして
いる。底蓋265は、その一端部に一対のねじ挿通孔2
66a,266bを有するとともに、このねじ挿通孔2
66a,266bとは反対側の他端部に一対の係止片2
67a,267bを有している。
【0142】基板挿入口264の開口縁部には、底蓋2
65の周縁部を受ける支持部270が形成されている。
この支持部270には、ねじ挿通孔266a,266b
に連なる一対のナット271a,271bと、底蓋26
5に接する金属製の導通片272が配置されている。
【0143】底蓋265は、係止片267a,267b
を基板挿入口264の開口縁部に引っ掛けた状態で、そ
の周縁部が基板挿入口264の支持部270に重ね合わ
されている。そして、この底蓋265は、ねじ挿通孔2
66a,266bに夫々ねじ272を挿通し、これらね
じ272の挿通端をナット271a,271bにねじ込
むことで、底壁4aに固定されている。
【0144】拡張スペース261に臨む第1の回路基板
43の裏面43bには、スタッキングコネクタ275が
配置されている。スタッキングコネクタ275は、メモ
リ基板262のスタッキングコネクタ263に嵌合され
ており、この嵌合により、第1の回路基板43とメモリ
基板262とが電気的に接続されている。
【0145】図28の(A)に示すように、拡張スペー
ス261にメモリ基板262を支持する一対のボス部2
77a,277bが配置されている。ボス部277a,
277bは、基板挿入口264の支持部270に一体に
形成されており、基板挿入口264の内側において前後
方向に離間して配置されている。そして、これらボス部
277a,277bの下面にメモリ基板262の中間部
が重ねられている。このメモリ基板262は、ねじ27
8を介してボス部277a,277bに取り外し可能に
支持されている。
【0146】図29に示すように、ボス部277a,2
77bは、第1のスタッキングコネクタ50と第3のス
タッキングコネクタ52との嵌合部分の真下に位置して
いる。ボス部277a,277bは、ブリッジ部280
を介して一体的に結合されている。ボス部277a,2
77bおよびブリッジ部280の上面は、平坦な支持面
281をなしている。この支持面281は、第1および
第3のスタッキングコネクタ50,52に沿って延びて
いる。
【0147】図27や図28の(A)に示すように、ブ
リッジ部280に金属製の導電片283が取り付けられ
ている。導電片283は、ボス部277a,277bの
下面を覆う一対の第1の導電部285a,285bと、
支持面281を覆う第2の導電部284とを一体に有し
ている。
【0148】第1の導電部284a,284bは、メモ
リ基板262の上面に接している。このメモリ基板26
2の上面には、図28の(B)に示すように、第1の導
電部285a,285bと向かい合うグランド配線層2
86が形成されている。グランド配線層286は、メモ
リ基板262をボス部277a,277bにねじ止めし
た時に、第1の導電部285a,285bに接触し、こ
の接触により、メモリ基板262が筐体3に接地される
ようになっている。
【0149】第2の導電部284は、第1の回路基板4
3の裏面43bに接している。この第1の回路基板43
の裏面43bには、図28の(B)に示すように、第2
の導電部284と向かい合うグランド配線層287が形
成されており、このグランド配線層287は、ブリッジ
部280に沿って延びている。グランド配線層287
は、第1の回路基板43をロアハウジング4に固定した
時に、第2の導電部284に接触し、この接触により、
第1の回路基板43が筐体3に接地されるようになって
いる。
【0150】そのため、ブリッジ部280の支持面28
1は、第2の導電部284を介して第1の回路基板43
の裏面43bに接しており、第1の回路基板43を上記
第1および第3のスタッキングコネクタ50,52との
嵌合部分に対応した位置において下方から支えている。
【0151】この構成によれば、第1の回路基板43に
第2の回路基板44を接続する際に、第3のスタッキン
グコネクタ52を第1のスタッキングコネクタ50に対
し上方から押し付けた場合でも、これらスタッキングコ
ネクタ50,52の嵌合部分を、下方からボス部277
a,277bやブリッジ部280によって支えることが
できる。そのため、第1および第3のスタッキングコネ
クタ50,52の嵌合時に、第1の回路基板43が下向
きに撓んだり、沈み込むのを防止することができ、これ
らスタッキングコネクタ50,52の嵌合を確実かつ容
易に行なうことができる。
【0152】図1に示すように、筐体3のディスプレイ
支持部6a,6bにディスプレイユニット300が支持
されている。ディスプレイユニット300は、偏平な箱
状をなすハウジング301と、このハウジング301の
内部に収容されたカラー液晶ディスプレイ302とを備
えている。ハウジング301は、フロントパネル303
とリヤパネル304とに分割されており、このフロント
パネル303にカラー液晶ディスプレイ302を露出さ
せる開口部305が形成されている。
【0153】ハウジング301は、ディスプレイ支持部
6a,6bの間に介在される連結部307を備えてい
る。連結部307は、筐体3の左右方向に沿って延びて
おり、この連結部307の左右両端部がヒンジ装置30
8(図25や図26に一方を示す)を介して筐体3のデ
ィスプレイ支持部6a,6bに回動可能に支持されてい
る。
【0154】そのため、ディスプレイユニット300
は、パームレスト7やキーボード21を上方から覆う閉
じ位置と、カラー液晶ディスプレイ302をキーボード
21の後方で起立させる開き位置とに亘って回動し得る
ようになっている。
【0155】図30に示すように、ハウジング301の
連結部307に凹部310が形成されている。この凹部
310には、カラー液晶ディスプレイ302の駆動回路
に連なるケーブル311が導かれている。アッパハウジ
ング5の上壁5aの後端部には、ケーブルガイド313
が取り付けられている。このケーブルガイド313は、
筐体3の内部に連なるとともに、連結部307の凹部3
10に入り込んでいる。このケーブルガイド313の側
面には、凹部310の側面と向かい合うケーブル挿通口
314が開口されている。(図23を参照)。ケーブル
311は、凹部310の側面からケーブル挿通口314
およびケーブルガイド313を通じて筐体3の内部に導
かれている。
【0156】ケーブル311は、上壁5aの後端部の内
面に沿ってキーボード21の右端部の下方に導かれてお
り、このケーブル311の先端のコネクタ315が第1
の回路基板43に接続されている。
【0157】図30ないし図32に示すように、上壁5
aの後端部にアイコン装着口318が開口されている。
アイコン装着口318は、キーボード装着口8の直後で
あり、かつ、ディスプレイ支持部6a,6bの間に位置
している。このアイコン装着口318には、アイコン3
19が配置されている。アイコン319は、透光性を有
する合成樹脂材料にて構成され、アイコン装着口318
に接着されている。
【0158】アイコン319の表面には、コンピュータ
1の動作状態や機能の内容を図柄で表示する複数の表示
マーク321が描かれている。表示マーク321は、筐
体3の左右方向に間隔を存して配置されており、ディス
プレイユニット300を開き位置に回動させた時に、キ
ーボード21と共に筐体3上に露出するようになってい
る。
【0159】図30に示すように、上壁5aの後端部の
内側に合成樹脂製のホルダ325が配置されている。ホ
ルダ325は、基板支持部326と、スピーカ支持部3
27と、ケーブル支持部328とを一体に備えている。
これら各支持部326〜328は、キーボード装着口8
の開口後縁に沿うように一列に並んでおり、その基板支
持部326とケーブル支持部328の各端部がねじ32
9を介して上壁5aの内面に支持されている。
【0160】図32に示すように、基板支持部326
は、アイコン319の下方に位置している。この基板支
持部326の上面にダイオード基板331が支持されて
いる。ダイオード基板331は、アイコン319と略平
行に配置されており、このダイオード基板331の上面
にフレキシブルな配線基板332が貼り付けられてい
る。図30に示すように、配線基板332は細長いリー
ド部332aを有し、このリード部332aの先端が第
1の回路基板43に接続されている。
【0161】配線基板332の上面に複数の発光ダイオ
ード333が一列に並べて配置されている。発光ダイオ
ード333は、アイコン319の表示マーク321と対
向し合う位置に配置されている。発光ダイオード333
が発光すると、それに対応した表示マーク321が点灯
し、コンピュータ1の動作状態や機能の内容が表示され
るようになっている。
【0162】図30や図33に示すように、スピーカ支
持部327には、音声を出力するスピーカ335が支持
されている。スピーカ335は、振動板(図示せず)を
支持するリング状のフレーム336と、このフレーム3
36に固定されて振動板の前面を覆うガード337とを
有し、全体として偏平な円盤状をなしている。
【0163】このスピーカ335を支持するスピーカ支
持部327は、スピーカ335が嵌まり込む円形の嵌合
部340を有している。図33に示すように、嵌合部3
40は、上壁5aの後端部からキーボード21の下方に
亘る範囲に位置しており、上壁5aからキーボード21
の方向に進むに従い下向きに傾斜している。そのため、
スピーカ335は、前下がりに傾斜された姿勢で筐体3
の内部に配置されており、その前半部がキーボード21
の下方に入り込んでいる。
【0164】スピーカ335は、スピーカホルダ341
を介して嵌合部340に嵌め込まれている。スピーカホ
ルダ341は、柔軟なゴム状弾性体にて構成されてい
る。スピーカホルダ341は、スピーカ335のフレー
ム336が嵌合するリング状のホルダ本体342を有
し、このホルダ本体342の前半部に上向きに延びる遮
音壁343が一体に形成されている。遮音壁343の上
端部は、キーボード21の補強板25の下面や第2の放
熱プレート257の下面に接している。
【0165】そのため、遮音壁343は、補強板25や
第1の放熱プレート257と協働してスピーカ335の
前半部から放出される音の拡散を抑える空間345を構
成している。
【0166】図33に示すように、スピーカ335の後
半部は、上壁5aの下方に位置している。この上壁5a
にスピーカ335からの音声を放出する複数のスリット
状の孔346が開口されている。孔346は、スピーカ
335の後半部と向かい合うとともに、アイコン319
の側方に位置している。
【0167】図31や図33に示すように、スピーカ3
35をホルダ325と共にアッパハウジング5に装着し
た状態では、スピーカ335の前半部と後半部との間に
キーボード装着口8の開口後縁に連なる周壁9が位置し
ている。この周壁9の下端部には、空間345とスピー
カ335の後半部回りの空間とを連通させる切り欠き3
47が形成されている。
【0168】なお、スピーカ335のリード線348
は、第1の回路基板43に接続されている。
【0169】図30に示すように、ホルダ325のケー
ブル支持部328は、上壁5aと向かい合う底壁350
を有している。底壁350は、ケーブルガイド313の
下方から右側に向かって延びており、この底壁350上
にケーブルガイド313を通じて筐体3の内部に導かれ
たケーブル311のコア(図示せず)が保持されてい
る。
【0170】図1に示すように、ディスプレイユニット
300のハウジング301に左右一対の緩衝部材355
が取り付けられている。緩衝部材355は、ディスプレ
イユニット300を閉じ位置に回動させた時に、ハウジ
ング301のフロントパネル303とパームレスト7の
上面との衝突を防止するためのもので、柔軟なゴム状弾
性体にて構成されている。
【0171】図34や図35に示すように、緩衝部材3
55は、フロントパネル303の前面に取り付けられて
いる。このフロントパネル303の前面には、緩衝部材
355を取り付けるための凹部356が形成されてい
る。この凹部356の底となる終端面には、小径な挿通
孔357が開口されており、この挿通孔357は、フロ
ントパネル303の内側に向けて開口されている。
【0172】緩衝部材355は、凹部356に嵌合され
る本体358と、この本体358から突出する紐状の握
持部359とを一体に有している。握持部359は、挿
通孔357に挿通可能な径を有し、この握持部359の
本体358に連なる端部に大径部360が一体に形成さ
れている。この大径部360の径は、挿通孔357の口
径よりもやや大きく定められている。
【0173】このような緩衝部材355をフロントパネ
ル303に取り付けるには、まず、握持部359の先端
をフロントパネル303の外側から挿通孔357に差し
通す。そして、フロントパネル303の内側から握持部
359の先端を指先で掴み、この握持部359をフロン
トパネル303の内側に向けて引っ張る。
【0174】すると、本体358が凹部356に嵌まり
込むとともに、握持部359の大径部360が挿通孔3
57の内面に食い込み、本体358が凹部356に抜け
止め保持される。このため、図34に示すように、本体
358は、フロントパネル303の前面から僅かに突出
された状態でフロントパネル303に保持される。
【0175】このような構成において、ポータブルコン
ピュータ1の動作時には、TCP150の半導体チップ
152が発熱する。この際、半導体チップ152は、第
1の回路基板43に取り付けられた放熱部材166とカ
バー167とで挟み込まれており、この半導体チップ1
52の表面152aに放熱部材166の凸部171が熱
的に接続されている。そのため、半導体チップ152の
熱は、凸部171を通じて放熱部材166に伝えられる
ことになり、半導体チップ152の表面152aから放
熱部材166に至る熱伝導経路が形成される。
【0176】この放熱部材166と第1の回路基板43
との間、凸部171と第1の回路基板43の孔158と
の間には、夫々第1および第2の断熱空間170,17
2が存在するので、放熱部材166に伝えられた熱が第
1の回路基板43に伝わり難くなり、この第1の回路基
板43への熱影響が少なくなる。
【0177】また、半導体チップ152の裏面152b
は、熱伝導性を有する弾性シート189を介してカバー
167のパネル183に熱的に接続されているので、半
導体チップ152の熱は、弾性シート189を通じてパ
ネル183に伝えられることになり、この半導体チップ
152の裏面152bからカバー167に至る熱伝導経
路が形成される。
【0178】しかも、第1の回路基板43は、凸部17
1が入り込む孔158の周囲に数多くの通孔160を有
し、これら通孔160の開口端が放熱部材166の伝熱
部175に接しているから、これら通孔160の内部の
空間が孔158の周囲の熱を直接放熱部材166に伝え
るための通路となる。
【0179】その上、第1の回路基板43の伝熱部17
5との接触面には、伝熱層162が形成され、この伝熱
層162は、通孔160の内面のメッキ層161に連な
っているので、孔158の周囲の熱は、メッキ層161
や伝熱層162を経て放熱部材166に積極的に伝えら
れる。
【0180】一方、上記放熱部材166には、メインの
ヒートシンク201の放熱パネル202が弾性シート2
10を介して熱的に接続されているから、半導体チップ
152の熱は、放熱部材166を経て放熱パネル202
に伝えられる。この放熱パネル202の放熱面204
は、多数の放熱凸部205を有しているので、放熱パネ
ル202の放熱面積が増大し、放熱パネル202自体の
放熱性が良好に保たれる。
【0181】同様に、カバー167のパネル183にサ
ブヒートシンク230のプレート部231が接している
から、半導体チップ152の熱は、パネル183を経て
プレート部231に伝えられる。
【0182】本実施例の場合、カバー167に取り付け
たサーミスタ191で半導体チップ152の雰囲気温度
を測定し、この半導体チップ152の雰囲気温度が80
度を上回った時に、ヒートシンク201の電動ファン2
20を駆動させている。この電動ファン220が駆動す
ると、コンピュータ1の外方の空気が冷却風導入口24
0を通じて筐体3の内部に吸引される。この空気は、放
熱パネル202とキーボード21との間の冷却風通路2
27を冷却風となって流れ、ロアハウジング4の排気口
228から筐体3の外部に排出される。
【0183】この場合、放熱パネル202の放熱凸部2
05は、冷却風通路227に位置するので、放熱パネル
202に伝えられた半導体チップ152の熱は、冷却風
により強制的に持ち去られる。しかも、冷却風通路22
7は、放熱パネル202とキーボード21との間に形成
されるので、冷却風が筐体3の内部に拡散することはな
い。そのため、冷却風通路227を流れる冷却風の風量
および流速を充分に確保することができ、放熱パネル2
02を効率良く冷却できる。
【0184】電動ファン220のファンフレーム221
は、熱を伝え易い金属材料にて構成されるとともに、放
熱パネル202に直接取り付けられているので、このフ
ァンフレーム221を放熱パネル202の一部として利
用することができる。その上、ファンフレーム221
は、ロータ222の回転により直接冷却されるので、放
熱性能が極めて良好であり、放熱パネル202からファ
ンフレーム221に伝えられる熱を効率良く外部に逃す
ことができる。
【0185】さらに、電動ファン220は、放熱パネル
202に支持されているので、この電動ファン220と
放熱パネル202とを最適な位置関係に配置することが
でき、放熱パネル202に対する冷却風の流れが遮られ
たり、妨げられることはない。
【0186】したがって、放熱パネル202の周囲の通
気性が良好となり、この放熱パネル202を介して放熱
部材166ひいては半導体チップ152の放熱性を高め
ることができる。
【0187】ヒートシンク201の放熱パネル202
は、第1の放熱プレート246を介してコネクタパネル
85に連なっているので、筐体3の内部に放熱パネル2
02からコネクタパネル85に至る熱伝導経路を形成す
ることができる。そのため、放熱パネル202の熱を第
1の放熱プレート246を通じてコネクタパネル85に
逃すことができ、このコネクタパネル85をヒートシン
クの一部として利用することができる。
【0188】同様に、ヒートシンク201の放熱パネル
202に第2の放熱プレート257が取り付けられ、こ
の第2の放熱プレート257がキーボード21の補強板
25に接しているので、筐体3の内部に放熱パネル20
2から補強板25に至る熱伝導経路を形成することがで
きる。このため、放熱パネル202に伝えられた半導体
チップ152の熱を第2の放熱プレート257を通じて
補強板25に逃すことができ、この補強板25をヒート
シンクの一部として利用することができる。
【0189】さらに、サブヒートシンク230は、放熱
パネル202に連結されているので、サブヒートシンク
230に伝えられた半導体チップ152の熱を冷却風に
よって強制的に冷やされる放熱パネル202に逃すこと
ができる。それとともに、サブヒートシンク230は、
コネクタパネル85の延長部85bやロアハウジング4
の底壁4aにも接しているので、このサブヒートシンク
230に伝えられた熱をコネクタパネル85やロアハウ
ジング4に逃すことができる。
【0190】したがって、サブヒートシンク230に伝
えられた半導体チップ152の熱を、筐体3の広い範囲
に亘って拡散させることができ、このサブヒートシンク
230とロアハウジング4の底壁4aとの間に熱が籠り
難くなる。
【0191】このような本発明の一実施例によれば、放
熱ユニット165からヒートシンク201、コネクタパ
ネル85および補強板25への熱伝導と、電動ファン2
20による強制空冷を併用することで、TCP150を
効率良く冷却することができる。
【0192】なお、本発明に係る携帯形電子機器は、ノ
ート形のポータブルコンピュータに特定されるものでは
なく、例えばワードプロセッサのような他の携帯形の情
報処理装置にも同様に実施可能である。
【0193】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、回路素子
の熱を筐体の外部に効率良く逃すことができ、回路素子
の冷却性能が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例におけるポータブルコンピ
ュータの斜視図。
【図2】 筐体からキーボードやHDDを取り外した状
態を分解して示すポータブルコンピュータの斜視図。
【図3】 ポータブルコンピュータの正面図。
【図4】 ロアハウジングにヒートシンクを有する第1
の回路基板を組み込んだ状態を示す斜視図。
【図5】 ロアハウジングに第1ないし第3の回路基板
を組み込む状態を分解して示す斜視図。
【図6】 ロアハウジングに第1ないし第3の回路基板
を組み込んだ状態を示す斜視図。
【図7】 バッテリ収容部の斜視図。
【図8】 バッテリコネクタの取り付け部分を示す筐体
の断面図。
【図9】 バッテリコネクタの取り付け部分を示す筐体
の平面図。
【図10】 ポータブルコンピュータの背面図。
【図11】 筐体のハードディスク実装部にHDDを組
み込んだ状態を示す斜視図。
【図12】 筐体のハードディスク実装部にHDDを傾
けて差し込んだ状態を示す斜視図。
【図13】 ハードディスク実装部に組み込まれたHD
Dとキーボードとの位置関係を示す筐体の断面図。
【図14】 HDDの断面図。
【図15】 ブラケットを取り付けたHDDの斜視図。
【図16】 HDDを裏側から見た斜視図。
【図17】 筐体のハードディスク実装部にHDDを傾
けて差し込んだ状態を示すポータブルコンピュータの断
面図。
【図18】 筐体のハードディスク実装部にHDDを落
とし込んだ状態を示すポータブルコンピュータの断面
図。
【図19】 筐体のハードディスク実装部にHDDを組
み込んだ状態を示すポータブルコンピュータの断面図。
【図20】 第1の回路基板に対するTCP、放熱ユニ
ット、ヒートシンクおよびサブヒートシンクの取り付け
構造を分解して示す斜視図。
【図21】 第1の回路基板に対するTCP、放熱ユニ
ット、ヒートシンクおよびサブヒートシンクの取り付け
構造を分解して示す斜視図。
【図22】 サーミスタを有するカバーを第1の回路基
板から取り外した状態を示す斜視図。
【図23】 TCP、放熱ユニット、ヒートシンクおよ
びサブヒートシンクの取り付け部分の構造を示すポータ
ブルコンピュータの断面図。
【図24】 (A)は、TCPの実装部分の断面図。
(B)は、図24の(A)のX部を拡大して示す断面
図。
【図25】 TCP、放熱ユニット、ヒートシンクおよ
びサブヒートシンクの取り付け部分の構造を示すポータ
ブルコンピュータの断面図。
【図26】 筐体に対するヒートシンク、サブヒートシ
ンクおよび第1の放熱プレートの取り付け部分の構造を
示すポータブルコンピュータの断面図。
【図27】 筐体からメモリ基板および底蓋を取り外し
た状態を分解して示すポータブルコンピュータの斜視
図。
【図28】 (A)は、筐体に対するメモリ基板および
底蓋の取り付け部分の構造を示すポータブルコンピュー
タの断面図。(B)は、図28の(A)のY部を拡大し
て示す断面図。
【図29】 筐体に対するメモリ基板および底蓋の取り
付け部分の構造を示すポータブルコンピュータの断面
図。
【図30】 アッパハウジングからホルダを取り外した
状態を分解して示すポータブルコンピュータの斜視図。
【図31】 筐体にアイコンやスピーカを組み込んだ状
態を示すポータブルコンピュータの斜視図。
【図32】 アイコンの取り付け部分の構造を示すポー
タブルコンピュータの断面図。
【図33】 スピーカの取り付け部分の構造を示すポー
タブルコンピュータの断面図。
【図34】 ディスプレイユニットのハウジングに緩衝
部材を取り付けた状態を示す斜視図。
【図35】 ディスプレイユニットのハウジングから緩
衝部材を取り外した状態を示す斜視図。
【符号の説明】
3…筐体、21…キーボード、25…補強板、43…回
路基板(第1の回路基板)、150…回路素子(TC
P)、201…ヒートシンク、202…放熱パネル、2
12…ファン支持部、220…ファン(電動ファン)、
228…排気口、246,257…放熱プレート(第1
の放熱プレート、第2の放熱プレート)、252…放熱
孔。
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 裕紀 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 Fターム(参考) 5E322 AA01 AA11 BA03 BA05 BB03 FA04

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気口を有する筐体と、 上記筐体に設けられ、熱伝導性の補強板を有するキーボ
    ードと、 上記筐体に収容され、動作中に発熱する回路素子が実装
    された回路基板と、 上記筐体に収容され、上記回路素子に熱的に接続されて
    この回路素子の熱を放出する放熱パネルと、この放熱パ
    ネルに形成されたファン支持部とを有するヒートシンク
    と、 上記ヒートシンクのファン支持部に支持され、上記放熱
    パネルに冷却風を導くとともに、上記排気口を介して上
    記冷却風を上記筐体の外部に排出するファンと、 上記ヒートシンクの放熱パネルと上記キーボードの補強
    板との間を熱的に接続する放熱プレートと、を具備した
    ことを特徴とする携帯形電子機器。
  2. 【請求項2】 排気口を有する筐体と、 上記筐体に収容され、動作中に発熱する回路素子が実装
    された回路基板と、 上記筐体に収容され、上記回路素子に熱的に接続されて
    この回路素子の熱を放出する放熱パネルと、この放熱パ
    ネルに形成されたファン支持部とを有するヒートシンク
    と、 上記ヒートシンクのファン支持部に支持され、上記放熱
    パネルに冷却風を導くとともに、上記排気口を介して上
    記冷却風を上記筐体の外部に排出するファンと、を具備
    したことを特徴とする携帯形電子機器。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2の記載において、
    上記放熱パネルは、上記筐体の内部に露出する放熱面
    と、この放熱面から突出する複数の放熱凸部を有するこ
    とを特徴とする携帯形電子機器。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2の記載において、
    上記回路素子と上記放熱パネルとの間に熱伝導性を有す
    る放熱部材が介在され、上記回路素子が発する熱は、上
    記放熱部材を介して上記放熱パネルに伝わることを特徴
    とする携帯形電子機器。
  5. 【請求項5】 請求項1の記載において、上記キーボー
    ドの補強板は、上記ヒートシンクの放熱パネルと向かい
    合うとともに、この放熱パネルとの間に上記冷却風が流
    れる冷却風通路を形成することを特徴とする携帯形電子
    機器。
  6. 【請求項6】 請求項1の記載において、上記放熱プレ
    ートは、上記キーボードの補強板に接していることを特
    徴とする携帯形電子機器。
  7. 【請求項7】 請求項1の記載において、上記筐体は、
    上記放熱パネルに熱的に接続された他の放熱プレートを
    収容しており、この他の放熱プレートは、上記筐体に開
    口された放熱孔と向かい合うことを特徴とする携帯形電
    子機器。
  8. 【請求項8】 請求項7の記載において、上記他の放熱
    プレートは、複数のフィンを有することを特徴とする携
    帯形電子機器。
  9. 【請求項9】 筐体と、 上記筐体に設けられ、熱伝導性の補強板を有するキーボ
    ードと、 上記筐体に収容され、動作中に発熱する回路素子が実装
    された回路基板と、 上記回路素子に熱的に接続されてこの回路素子の熱を放
    出する放熱パネルを有するヒートシンクと、 上記放熱パネルと上記補強板との間を熱的に接続する放
    熱プレートと、を具備したことを特徴とする携帯形電子
    機器。
  10. 【請求項10】 請求項9の記載において、上記放熱パ
    ネルはファン支持部を有し、このファン支持部に上記放
    熱パネルに冷却風を導くファンが支持されていることを
    特徴とする携帯形電子機器。
  11. 【請求項11】 請求項9の記載において、上記筐体
    は、上記ファンと向かい合う位置に上記冷却風を排出す
    る排気口を有することを特徴とする携帯形電子機器。
  12. 【請求項12】 放熱孔を有する筐体と、 上記筐体に収容され、動作中に発熱する回路素子が実装
    された回路基板と、 上記回路素子に熱的に接続されてこの回路素子の熱を放
    出する放熱パネルを有するヒートシンクと、 上記ヒートシンクに熱的に接続され、上記筐体内で上記
    放熱孔と向かい合う放熱プレートと、を具備したことを
    特徴とする携帯形電子機器。
  13. 【請求項13】 請求項12の記載において、上記筐体
    は、コネクタを支持する金属製のコネクタパネルを有
    し、上記放熱パネルは上記コネクタパネルに熱的に接続
    されていることを特徴とする携帯形電子機器。
  14. 【請求項14】 請求項12又は請求項13の記載にお
    いて、上記放熱プレートは、複数のフィンを有すること
    を特徴とする携帯形電子機器。
  15. 【請求項15】 請求項12の記載において、上記放熱
    パネルはファン支持部を有し、このファン支持部に上記
    放熱パネルに冷却風を導くファンが支持されていること
    を特徴とする携帯形電子機器。
  16. 【請求項16】 放熱孔を有する筐体と、 上記筐体に設けられ、熱伝導性の補強板を有するキーボ
    ードと、 上記筐体に収容され、動作中に発熱する回路素子が実装
    された回路基板と、 上記回路素子に熱的に接続されてこの回路素子の熱を放
    出する放熱パネルを有するヒートシンクと、 上記ヒートシンクに熱的に接続され、上記筐体内で上記
    放熱孔と向かい合う第1の放熱プレートと、 上記ヒートシンクと上記キーボードの放熱板とを熱的に
    接続し、上記放熱パネルに伝えられた上記回路素子の熱
    を上記補強板に放出する第2の放熱プレートと、を具備
    したことを特徴とする携帯形電子機器。
  17. 【請求項17】 請求項16の記載において、上記放熱
    パネルは、上記筐体の内部に露出する放熱面と、この放
    熱面から突出する複数の放熱凸部を有し、上記第1の放
    熱プレートは、複数のフィンを有することを特徴とする
    携帯形電子機器。
  18. 【請求項18】 請求項16又は請求項17の記載にお
    いて、上記放熱パネルはファン支持部を有し、このファ
    ン支持部に上記放熱パネルに冷却風を導くファンが支持
    されていることを特徴とする携帯形電子機器。
  19. 【請求項19】 請求項18の記載において、上記筐体
    は、上記ファンと向かい合う位置に上記冷却風を排出す
    る排気口を有することを特徴とする携帯形電子機器。
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