JP2003336140A - 細幅織物 - Google Patents
細幅織物Info
- Publication number
- JP2003336140A JP2003336140A JP2002142820A JP2002142820A JP2003336140A JP 2003336140 A JP2003336140 A JP 2003336140A JP 2002142820 A JP2002142820 A JP 2002142820A JP 2002142820 A JP2002142820 A JP 2002142820A JP 2003336140 A JP2003336140 A JP 2003336140A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yarn
- woven fabric
- crimp
- narrow
- warp
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Abstract
着用感や軽量感、更には高耐久ストレッチ機能及び優れ
た耐スナッギング性を併せ持った細幅織物を提供するこ
と。 【解決手段】 経糸が仮撚加工糸で構成された細幅織物
であって、この仮撚加工糸は、二種以上のポリエステル
成分からなり、その内の、少なくとも一つの成分がポリ
トリメチレンテレフタレートである潜在捲縮発現性ポリ
エステル系複合繊維により構成され、経糸方向に15%
伸長した時の弾性回復率が70%以上であることを特徴
とする細幅織物。
Description
ものであり、より詳細には、高耐久性伸縮機能に加え、
ソフトな風合いと軽量感を備えた伸縮性細幅織物に関す
る。
ンダー、インナー衣料のストラップ及びインサイドベル
ト、更には、医療系のサポーター、コルセット等の用途
に、伸縮性のある細幅織物の利用が限りなく広がりつつ
ある。これまでに、伸縮性のある細幅織物として、経糸
方向にゴムを織込んだ細幅織物やポリウレタン弾性繊維
を織込んだ織物等が開発され、上市されている。しかし
ながら、これまでのゴムやポリウレタン繊維等を100
%又は一部に配列したこれらの細幅織物は、風合いが硬
く、ズシリとした重量感がある上、洗濯、汗の付着、塩
素ガスの作用等によってゴムやポリウレタン繊維が劣化
し、その結果、ストレッチバック機能やサポート力が著
しく損なわれるという問題を抱えている。
73号公報において、ポリトリメチレンテレフタレート
マルチフィラメント糸を用いた細幅織物が、クッション
材用として優れたものであることを提案したが、近年、
単にストレッチ機能だけではなく、よりソフトな着用感
や軽量感、更には、高耐久ストレッチ機能を併せ持った
細幅織物の開発が望まれている。
技術の有する上記の問題点を解決し、ソフトな風合いと
軽量感を有すると共に、高耐久性伸縮機能及び優れた耐
スナッギング性を有する細幅織物を提供することにあ
る。
解決するために鋭意検討した結果、上記の特性は、伸縮
性繊維素材の形態と物性が大きく関与していることを究
明した。この点について、さらに検討した結果、特定の
繊維素材を特定の糸形態で経糸に用いることによって、
上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成する
に至った。すなわち、本発明は、経糸が仮撚加工糸で構
成された細幅織物であって、この仮撚加工糸は、二種以
上のポリエステル成分からなり、その内の、少なくとも
一つの成分がポリトリメチレンテレフタレートである潜
在捲縮発現性ポリエステル系複合繊維により構成され、
経糸方向に15%伸長した時の弾性回復率が70%以上
であることを特徴とする細幅織物である。
の細幅織物は、幅が3〜330mmの範囲にあり、厚み
は任意のものである。細幅織物の代表的な例は、テープ
状又はリボン状の細長い織物である。細幅織物は、一般
に、スポーツ衣料のサイドライン、サスペンダー、イン
ナー衣料のストラップ、インサイドベルト、更には、医
療系のサポーター、コルセット等の用途に好適に使用さ
れる。
ステル系複合繊維からなる仮撚加工糸を用いることが重
要である。本発明で使用される潜在捲縮発現性ポリエス
テル系複合繊維は、二種以上のポリエステル成分からな
り、その内の、少なくとも一つの成分がポリトリメチレ
ンテレフタレートで構成(具体的には、サイドバイサイ
ド型又は偏芯芯鞘型に接合されたものが多い)され、熱
処理によって捲縮を発現するものである。各成分の成分
比、各成分の接合面形状(直線又は曲線形状のものがあ
る)等は限定されない。二種のポリエステル成分で構成
されている場合の、二成分の複合比は、一般的に、質量
%で70/30〜30/70が好ましい。
総繊度は、通常、20〜340dtexであり、好まし
くは44〜167dtexの範囲である。単糸繊度は、
好ましくは0.5〜10dtex、より好ましくは1.
5〜6dtexである。単糸繊度が0.5dtex未満
の場合は、織物にした場合のストレッチ回復性が低下す
ることがあり、10dtexを越えると風合いが硬くな
る場合がある。潜在捲縮発現性ポリエステル系複合繊維
の原糸の物性は、強度が1.8cN/dtex以上であ
ることが好ましく、2.0〜4.0cN/dtexの範
囲がより好ましい。強度が1.8cN/dtex未満の
場合は、織物の引裂き強度が低くなる場合がある。伸度
は25%以上であることが好ましく、30〜50%の範
囲がより好ましい。
ステル系複合繊維の初期引張抵抗度は10〜30cN/
dtexであることが好ましく、より好ましくは20〜
30cN/dtex、最も好ましくは20〜27cN/
dtexである。初期引張抵抗度が10cN/dtex
未満のものは製造が困難であり、30cN/dtexを
越えると風合いが硬くなる傾向がある。潜在捲縮発現性
ポリエステル系複合繊維の顕在捲縮の伸縮伸長率は10
〜100%であることが好ましく、より好ましくは10
〜80%、最も好ましくは10〜60%である。顕在捲
縮の伸縮伸長率が10%未満になると、ストレッチ性に
優れた織物が得られ難くなり、100%を越える繊維の
製造は困難である。
顕在捲縮の伸縮弾性率は80〜100%であることが好
ましく、より好ましくは85〜100%、最も好ましく
は85〜97%である。顕在捲縮の伸縮弾性率が80%
未満では、ストレッチ回復性に優れた織物が得られにく
くなる。さらに、潜在捲縮発現性ポリエステル系複合繊
維の、100℃における熱収縮応力は0.1〜0.5c
N/dtexであることが好ましく、より好ましくは
0.1〜0.4cN/dtex、最も好ましくは0.1
〜0.3cN/dtexである。100℃における熱収
縮応力は、織物の精練、染色工程において捲縮を発現さ
せるための要件である。すなわち、織物の拘束力に打ち
勝って捲縮が発現するためには、100℃における熱収
縮応力が0.1cN/dtex以上であることが好まし
く、0.1cN/dtex未満ではストレッチ性及びス
トレッチ回復性に優れた織物が得られ難く、0.5cN
/dtexを越える繊維の製造は困難である。
熱水処理後の伸縮伸長率は100〜250%であること
が好ましく、より好ましくは150〜250%、最も好
ましくは180〜250%である。熱水処理後の伸縮伸
長率が250%を越える繊維の製造は困難である。熱水
処理後の伸縮弾性率は90〜100%であることが好ま
しく、より好ましくは95〜100%である。熱水処理
後の伸長性及び伸長回復性は、最終的に染色した後のス
トレッチ性とストレッチ回復感に直接、影響を与える特
性であり、これらの値が大きい程、ストレッチ性とスト
レッチ回復感に優れた織物が得られる。
リエステル系複合繊維としては、固有粘度の異なる2種
類のポリトリメチレンテレフタレート(以下、PTTと
いう)が互いにサイドバイサイド型に複合された単糸か
ら構成された複合繊維が好ましい。2種類のPTTの固
有粘度差は0.05〜0.40(dl/g)であること
が好ましく、より好ましくは0.10〜0.35(dl
/g)、最も好ましくは0.15〜0.35(dl/
g)である。例えば、高粘度側の固有粘度を0.70〜
1.30(dl/g)から選択した場合には、低粘度側
の固有粘度は0.50〜1.10(dl/g)から選択
するのが好ましい。低粘度側の固有粘度は0.80(d
l/g)以上が好ましく、より好ましくは0.85〜
1.00(dl/g)、最も好ましくは0.90〜1.
00(dl/g)である。
1.20(dl/g)が好ましく、0.80〜1.20
(dl/g)がより好ましく、0.85〜1.15(d
l/g)が最も好ましく、更には0.90〜1.10
(dl/g)が好ましい。なお、本発明でいう固有粘度
の値は、使用するポリマーの値ではなく、紡糸された糸
の粘度を指す。この理由は、PTT特有の欠点としてポ
リエチレンテレフタレート(以下、PET、という)等
と比較して熱分解が生じ易く、高い固有粘度のポリマー
を使用しても熱分解によって固有粘度が著しく低下し、
複合マルチフィラメントにおいては両者の固有粘度差を
大きく維持することが困難であるためである。
位を主たる繰り返し単位とするポリエステルであり、ト
リメチレンテレフタレート単位を50モル%以上、好ま
しくは70モル%以上、より好ましくは80モル%以
上、最も好ましくは90モル%以上含むものをいう。し
たがって、第三成分として、他の酸成分及び/又はグリ
コール成分の合計量が、50モル%以下、好ましくは3
0モル%以下、より好ましくは20モル%以下、最も好
ましくは10モル%以下の範囲で含有されたPTTを包
含する。
導体と、トリメチレングリコール又はその機能的誘導体
とを、触媒の存在下で、適当な反応条件下に結合せしめ
ることにより合成される。この合成過程において、適当
な一種又は二種以上の第三成分を添加して共重合ポリエ
ステルとしてもよいし、PET、ポリブチレンテレフタ
レート等のPTT以外のポリエステル、又はナイロン
と、PTTを別個に合成した後、ブレンドしたりしても
よい。ブレンドする際のポリトリメチレンテレフタレー
トの含有率は、質量%で50%以上である。
ボン酸(シュウ酸、アジピン酸等)、脂環族ジカルボン
酸(シクロヘキサンジカルボン酸等)、芳香族ジカルボ
ン酸(イソフタル酸、ソジウムスルホイソフタル酸
等)、脂肪族グリコール(エチレングリコール、1,2
−プロピレングリコール、テトラメチレングリコール
等)、脂環族グリコール(シクロヘキサンジメタノール
等)、芳香族を含む脂肪族グリコール(1,4−ビス
(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン等)、ポリエーテ
ルグリコール(ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール等)、脂肪族オキシカルボン酸(ω−オキ
シカプロン酸等)、芳香族オキシカルボン酸(P−オキ
シ安息香酸等)等がある。又、1個又は3個以上のエス
テル形成性官能基を有する化合物(安息香酸等又はグリ
セリン等)も重合体が実質的に線状である範囲内で使用
できる。
の安定剤、ヒドロキシベンゾフェノン誘導体等の紫外線
吸収剤、タルク等の結晶化核剤、アエロジル等の易滑
剤、ヒンダードフェノール誘導体等の抗酸化剤、難燃
剤、制電剤、顔料、蛍光増白剤、赤外線吸収剤、消泡剤
等が含有されていてもよい。本発明に用いられる潜在捲
縮発現性ポリエステル系複合繊維の製造法については、
例えば、上記の各種特開に開示されており、3000m
/分以下の巻取り速度で未延伸糸を得た後、2〜3.5
倍程度で延撚する方法が好ましいが、紡糸−延撚工程を
直結した直延法(スピンドロー法)、巻取り速度500
0m/分以上の高速紡糸法(スピンテイクアップ法)を
採用してもよい。
トであれば、長さ方向に均一なものや太細のあるもので
もよく、断面形状においても丸型、三角、L型、T型、
Y型、W型、八葉型、偏平(扁平度1.3〜4程度のも
ので、W型、I型、ブ−メラン型、波型、串団子型、まゆ
型、直方体型等がある)、ドッグボーン型等の多角形
型、多葉型、中空型や不定形なものでもよい。
に、50質量%以下、好ましくは30質量%以下、より
好ましくは20質量%以下の範囲内で、天然繊維、合成
繊維等他の繊維、例えば、綿、羊毛、麻、絹等の天然繊
維、キュプラレーヨン、ビスコースレーヨン、ポリノジ
ックレーヨン、精製セルロース繊維、アセテート繊維、
ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレ
ート、PTT等のポリエステル系繊維、ナイロン、アク
リル等の各種人造繊維、さらにはこれらの共重合タイプ
や、同種又は異種ポリマー使いの複合繊維(サイドバイ
サイド型、偏芯鞘芯型等)を長短混紡(コアヤーン、サ
イロフィル、ホロースピンドル等)、カバリング(シン
グル、ダブル)、例えば、沸水収縮率3〜10%程度の
低収縮糸又は、例えば、沸水収縮率15〜30%程度の
高収縮糸との混繊や交撚等により混用してもよい。
テル系複合繊維を仮撚加工糸の形態で、少なくとも経糸
に用いることが重要である。伸長方向となる経糸にこの
仮撚加工糸を配置することにより、優れたストレッチ性
とストレッチ回復性に加え、高いスナッギング耐久性を
も付与することが可能となる。
5cN/dtex以上であることが好ましく、1.8〜
4.0cN/dtexの範囲であることがより好まし
い。強度が1.5cN/dtex未満の場合は、織物の
引裂強力が低くなることがある。弾性率は22cN/d
tex未満であることが好ましく、12〜20cN/d
texであることがより好ましい。22cN/dtex
を越えると、織物のソフト性が低下する場合がある。
ョンタイプ、ニップベルトタイプ、エアー加撚タイプ
等、いかなる方法も用いられるが、好ましくはピンタイ
プである。ピンタイプによると、均整なクリンプ状態が
得られ易いためである。仮撚加工糸は、いわゆる2ヒー
ターの仮撚加工糸(セットタイプ)よりも、いわゆる1
ヒーターの仮撚加工糸(ノンセットタイプ)を用いる方
が、より高いストレッチ率の織物が得られるので好まし
い。
めの、仮撚加工時の熱固定温度は150℃〜190℃の
範囲が好ましく、150℃未満では、織物に加工した場
合の回復性が低下し、190℃を越えると糸切れが発生
しやすくなる傾向にある。仮撚数は、次式で計算される
撚係数の値が21000〜33000であることが好ま
しく、より好ましくは25000〜32000の範囲で
ある。仮撚数の撚係数の値が21000未満では、得ら
れる加工糸の捲縮性が不足して、ストレッチ性が低下す
る場合があり、33000を越えると仮撚工程での糸切
れが増える傾向にある。
加工糸は、加工糸を構成する各単糸が長手方向に異方向
の微細捲縮が混在し、かつ、前記微細捲縮が各単糸間で
相互に絡合した極めてコンパクトな形態をとる。そのた
めに、織物に加工した場合、これまでの、捲縮が粗く、
集束性に乏しい仮撚加工糸とは異なり、ストレッチ性能
(ストレッチ性及びストレッチ回復性)、スナッギング
耐久性及び表面平滑性において、比べものにならない
程、著しく優れた効果を得ることができる。更に、この
仮撚加工糸は、織物に加工した場合、ソフトな風合いや
軽量感を発現させる効果がある。
しくは70〜300%、より好ましくは100〜300
%、最も好ましくは120〜300%である。顕在捲縮
伸長率が70%未満の場合、伸長性が不足することがあ
る。顕在捲縮伸長率が70%以上の場合、熱処理による
捲縮発現がより容易であるばかりでなく、平滑な細幅織
物を容易に得ることができ、ひいては優れた伸長性の織
物を得ることができる。顕在捲縮伸長率が300%を越
える仮撚加工糸の製造は困難である。
は80〜100%、より好ましくは82〜100%、最
も好ましくは85〜100%である。顕在捲縮弾性率が
80%未満では、伸長回復性に優れた細幅織物が得られ
ないことがある。この仮撚加工糸の捲縮伸長率は100
〜400%であることが好ましく、より好ましくは12
0〜400%である。捲縮伸長率が400%を越える仮
撚加工糸の製造は困難である。
であることが好ましく、より好ましくは90〜100%
である。捲縮伸長率及び捲縮弾性率は、最終的に仕上が
った細幅織物の伸長性とストレッチバック感に直接的に
影響を与える特性であり、これらの値が大きいほど伸長
性とストレッチバック感に優れた細幅織物が得られる。
この仮撚加工糸を少なくとも経糸に用いた細幅織物は、
経糸方向に15%伸長した時の弾性回復率が70%以上
であり、好ましくは80%以上、より好ましくは90%
以上、最も好ましくは95%以上である。経糸方向に1
5%伸長した時の弾性回復率が70%未満の場合、細幅
織物の伸長回復性(戻り)が低くなって、身体への密着
感(フィット感)が低下する。
の経糸方向の弾性回復率は70%以上であることが好ま
しく、より好ましくは80%以上、最も好ましくは90
%以上である。15%伸長下で15分間放置した後の経
糸方向の弾性回復率が70%未満の場合、細幅織物が長
時間(1回の使用であっても、繰り返し使用の場合の累
積であってもよい)伸ばされた状態で使用された場合
に、伸長回復性が低下しやすく、身体への密着感が低下
したり、所謂、だぶついた状態となってシルエットが損
なわれることがある。また、スポーツ分野や医療分野な
どのサポート用途ではサポート力が低下することがあ
る。
15%以上であることが好ましく、より好ましくは20
%以上であり、上限は50%以下が好ましい。最も好ま
しいストレッチ率は20%〜40%である。ストレッチ
率が15%未満である場合には、本発明の織物の有力な
用途の一つであるスポーツ衣料分野において、局部的、
かつ、瞬間的な運動変位に対してスムーズに追従するこ
とが困難となる。ストレッチ率が50%を越えると回復
性が悪くなることがある。
用いることができるが、この仮撚加工糸以外の糸(モノ
フィラメント糸又はマルチフィラメント糸)を、必要に
応じて用いることができる。例えば、一成分系のポリト
リメチレンテレフタレート繊維や上記の潜在捲縮発現性
ポリエステル系繊維が好ましいが、その他に、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートに代
表されるポリエステル系繊維、ナイロン6、ナイロン6
6等のポリアミド系繊維、芳香族ポリアミド繊維、ポリ
プロピレン繊維等を用いることができる。
短繊維でもよく、リング紡績糸、オープンエンド紡績糸
等の紡績糸、モノフィラメント糸、単糸デニールが0.
1〜5dtex程度のマルチフィラメント原糸(極細糸
を含む)、甘撚糸〜強撚糸(例えば単糸撚糸、双糸撚
糸、3子撚糸、諸撚糸等)、仮撚加工糸(POYの延伸
仮撚糸を含む)、流体噴射加工糸、モールヤーン、押し
込み加工糸、ニットデニット加工糸等を用いることもで
きる。
単糸撚糸又は合撚糸の形態で用いることができる。単糸
に追撚を施す場合、順追撚(仮撚加工糸の加撚方向と同
一方向に追撚)又は逆追撚(仮撚加工糸の加撚方向と反
対方向に追撚)のいずれでもよい。順追撚の場合は、撚
係数が900〜5000が好ましく、より好ましくは9
00〜4000、最も好ましくは900〜3000であ
る。撚係数が900未満の場合は、経糸が毛羽立って製
織が困難になることがあり、5000を越えるとストレ
ッチ性が低下すると共に風合いが硬くなることがある。
逆追撚の場合は、撚係数が900〜8000が好まし
く、より好ましくは900〜7000、最も好ましくは
900〜5500、さらに好ましくは900〜4500
である。撚係数が900未満の場合は、経糸が毛羽立っ
て製織が困難になることがあり、織物の表面がざらつく
ことあり、8000を越えるとストレッチ性が低下する
と共に風合いが硬くなることがある。
から、Sトルク加工糸(仮撚加工の加撚方向がS)とZ
トルク加工糸(仮撚加工の加撚方向がZ)とを合糸し、
撚係数900〜6000で追撚するのが好ましく、より
好ましくは900〜5000、最も好ましくは900〜
4000である。合糸する仮撚加工糸のトルクの方向が
同一の場合は合撚糸の残留トルクが大きくなり、工程性
能が低下したり、ビリが発生して織物の品位が損なわれ
る場合がある。撚係数が900未満の場合は経糸が毛羽
立って製織が困難になることがあり、6000を越える
とストレッチ性が低下すると共に風合いが硬くなること
がある。
0を越えると、かせ状にした時のかせ糸のビリつきが強
くなって糸の取り扱いが困難になる上、糸染め工程で染
斑が発生する場合もある。撚係数における糸条の太さ
は、合撚糸等の複合糸の場合は、複合糸の太さをいい、
その際の撚数は、下撚の有無に関わらず上撚をいう。 撚係数=撚数(T/m)×√糸条の太さ(dtex) 甘撚糸を用いる場合の撚糸法としては、リング撚糸機、
イタリー撚糸機、ダブルツイスター等による方法が挙げ
られるが、コスト減少や品質向上(均一性)の面からダ
ブルツイスターによる方法が好ましい。
た時のビリつき、かせの捩れがかせ状糸染め時に障害と
なるため、トルクバランスがとり易いS/Z合撚糸が好
ましい。追撚加工糸は必ずしも撚止めセットを必要とし
ないが、追撚加工糸の取り扱い性をより向上させるため
に、真空セッター等を用いてセット温度50〜90℃で
撚止めセットを行うことが有効である。セット温度は、
より好ましくは60〜80℃、最も好ましくは60〜7
0℃である。セット温度が50℃未満では、糸のビリツ
キにより製織時のトラブルが発生しやすく、90℃を越
えると織物のストレッチ性が低下する傾向にある。撚り
止めセット時間は20〜60分が好ましい。
い、合撚糸使いの場合ともに、 S撚糸又はZ撚糸を夫
々単独で配列してもよいが、S撚糸とZ撚糸を交互に配
列することが好ましく、1本交互の配列がより好まし
い。何れか一方向の片撚糸使いの場合、織物設計規格に
よっては生地がカーリングする場合がある。交互配列の
場合には、解撚トルクがバランスし易いためにカーリン
グが起こり難くなるためである。その場合、1本交互配
列では撚線反射の癖が出難いために、特に織物表面の平
滑性が優れたものになる。
綾組織、朱子組織、更にこれらから誘導された変化組織
等を用いることができるが、織物表面の平坦性、ストレ
ッチ性及びその回復性能、耐磨耗性(スナッギング・ピ
リング)、柔軟性、審美性(見た目の美しさ)等の総合
的な観点から、2/1ツイル、2/2ツイル、3/1ツ
イル、3/2ツイル等の綾組織や5枚朱子、8枚朱子等
に代表されるコンパクトな組織や二重組織等は特に好ま
しく用いられる。但し、目的に応じて適宜選択すればよ
く、前記の組織に限定されない。
0dtexの場合、経糸密度は概ね50〜1200本/
2.54cm、緯糸繊度が20〜340dtexの場
合、緯糸密度は概ね30〜200本/2.54cmの範
囲内で、織物組織や経緯糸繊度の組み合わせ、織物の用
途等に応じて適宜設定するのが好ましいが、必ずしもこ
の範囲に限定されるものではない。織物製織用の織機
は、ニードル織機やシャットル織機等が用いられる。経
糸の毛羽立ち防止や高速製織の点からニードル織機が好
ましい。但し、ニードル織機による製織の場合には、そ
の特異な緯入れ機構により、一つの開口内に緯糸が必ず
2本打込まれる、所謂、引き揃え緯入れとなることを考
慮しておく必要がある。したがって、前記の緯糸密度の
例は、引き揃え緯入れされた糸を1本として見た場合の
数値で示したものである。
加工を施した、後染織物であっても、予め染色した先染
加工糸を用いて織物を織成した、先染織物であってもよ
い。先染加工糸を用いた先染織物の場合は、後染の場合
に較べ、織成前の加工糸の伸縮性を大きくし易い。その
ために、後染織物よりも高いストレッチが得られやす
く、多色化も可能になるために、色による柄出しができ
る利点があり、商品の利用範囲をより広げることが可能
である。
案して選択するのが望ましい。本発明の細幅織物の染色
仕上げ工程については、従来の細幅織物と同様の工程を
用いることができる。先染め加工法、後染め加工法とも
に、本発明のの特徴である優れた伸長性と伸長回復性が
損なわれないように織物の経糸方向に過剰な張力がかか
らないようにすることが望ましい。後染め加工法の場
合、生機セットを付与する工程を採用することもでき
る。
反の風合い及びセット効果(残留収縮)の点から、好ま
しくは130℃〜180℃、より好ましくは140℃〜
170℃、最も好ましくは150℃〜160℃である。
織物の耐磨耗性を更に向上させるために、仕上げ剤とし
て耐磨耗性に優れ、かつ、樹脂皮膜の柔軟な水溶性ポリ
ウレタン樹脂を含浸させてもよい。更に、織物の表面平
滑性及び繊維同士の滑り性を向上させて、応力分散性、
弾性回復性及び耐久性を向上させるために、前記樹脂液
の中にシリコーン系平滑剤をブレンドしてもよい。更
に、必要に応じて撥水加工等を付与してもよい。
に説明するが、本発明はこれら実施例に何ら限定される
ものではない。本発明に用いる評価法は以下のとおりで
ある。 (1)固有粘度 固有粘度[η](dl/g)は、次式の定義に基づいて
求められる値である。 式中のηrは、純度98%以上の0−クロロフェノール
溶媒で溶解したポリトリメチレンテレフタレート糸又は
ポリエチレンテレフタレート糸の稀釈溶液の35℃での
粘度を、同一温度で測定した上記溶媒の粘度で除した値
であり、相対粘度と定義されているものである。Cはg
/100mlで表されるポリマー濃度である。
複合マルチフィラメントは、マルチフィラメントを構成
するそれぞれの固有粘度を測定することは困難であるの
で、複合マルチフィラメントの紡糸条件と同じ条件で2
種類のポリマーをそれぞれ単独で紡糸し、得られた糸を
用いて測定した固有粘度を、複合マルチフィラメントを
構成する固有粘度とした。
法の初期引張抵抗度の試験方法に準じ、試料の単位繊度
当たり0.882mN/dtexの初荷重を掛けて引張
試験を行い、得られた荷重−伸長曲線から初期引張抵抗
度(cN/dtex)を算出する。任意に試料10点を
採取して測定し、その平均値を求める。
工糸試験方法の伸縮性試験方法A法に準じて測定を行
い、伸縮伸長率(%)及び伸縮弾性率(%)を算出す
る。任意に試料10点を採取して測定し、その平均値を
求める。顕在捲縮の伸縮伸長率および伸縮弾性率は、巻
取りパッケージから解舒した試料を、温度20±2℃、
相対湿度65±2%の環境下で24時間放置後に測定を
行う。熱水処理後の伸縮伸長率および伸縮弾性率は、無
荷重で98℃の熱水中に30分間浸漬した後、無荷重で
24時間自然乾燥乾燥した試料を用いる。
商品名KE−2)を用い、試料を20cmの長さに切り
取り、両端を結んで輪を作り測定装置に装填し、初荷重
0.044cN/dtex、昇温速度100℃/分の条
件で収縮応力を測定し、得られた温度に対する熱収縮応
力の変化曲線から100℃における熱収縮応力を読み取
る。
在捲縮弾性率 (株)島津製作所製の引張試験機を用いて、つかみ間隔
10cmにて仮撚加工糸を初荷重0.9×10-3CN/
dtexで取り付けたのち、引張速度10cm/min
で伸長し、0.0882CN/dtexの応力に達した
ときの伸び(%)を顕在捲縮伸長率とする。その後、再
び同じ速度でつかみ間隔10cmまで収縮させたのち、
再度応力−歪み曲線を描き、初荷重の応力が発現するま
での伸長長さを残留長さA(cm)とする。顕在捲縮弾
性率は以下の式によって求める。 顕在捲縮弾性率=〔(10−A)/10〕×100
(%)
性率 巻き取りパッケージから解舒した仮撚加工糸を無荷重下
で98℃の熱水中に20分浸漬した後、無荷重下で24
時間乾燥した試料を用いた以外は、顕在捲縮伸度及び顕
在捲縮弾性率の測定と同様の方法にて測定し、それぞれ
を捲縮伸長率、捲縮弾性率とする。
いて下記の方法で測定する。(株)島津製作所製の引張
試験機を用いて、つかみ幅2.5cm(織物幅が2.5
cm未満の場合には、つかみ幅は有り幅)、つかみ間隔
10cm、引張速度10cm/minで試料を経糸方向
(細幅織物の長手方向)に伸長させた時の、2.94N
/cmの応力下での長さB(cm)を測定する。ストレ
ッチ率は以下の式にしたがって求める。 ストレッチ率=[(B−10)/10]×100%
回復率 (株)島津製作所製の引張試験機を用いて、つかみ幅
2.5cm(織物幅が2.5cm未満の場合には、つか
み幅は有り幅)、つかみ間隔10cm、引張速度10c
m/minで、伸長率15%まで伸長した後、同じ速度
で収縮させ、応力−歪曲線を描く。収縮中、応力が0に
なった時の伸長長さを残留長さC(cm)とする。弾性
回復率は以下の式にしたがって求める。 15%伸長時の弾性回復率=[(10−C)/10]×
100%
で15分間放置した後の弾性回復率 (株)島津製作所製の引張試験機を用いて、つかみ幅
2.5cm(織物幅が2.5cm未満の場合には、つか
み幅は有り幅)、つかみ間隔10cm、引張速度10c
m/minで、伸長率15%まで伸長する。この状態で
15分間放置した後、同じ速度で収縮させ、応力−歪曲
線を描く。収縮中、応力が0になった時の伸長長さを残
留長さD(cm)とする。弾性回復率は以下の式にした
がって求める。 15%伸長下で15分間放置後の弾性回復率=[(10
−D)/10]×100%
フィラメントを以下の製造例1〜4により製造した。
リトリメチレンテレフタレートを、サイドバイサイド型
複合紡糸用紡口を用いて、質量比率1:1でサイドバイ
サイド型に押出し、紡糸温度265℃、紡糸速度150
0m/分で未延伸糸を得た。次いで、ホットロール温度
55℃、ホットプレート温度140℃、延伸速度400
m/分、延伸倍率は延伸後の繊度が56dtexとなる
ように設定して延撚し、56dtex/12fのサイド
バイサイド型に貼り合わされた潜在捲縮発現性ポリエス
テル系複合繊維からなるマルチフィラメントを得た。
チフィラメントの固有粘度は、高粘度側が0.90、低
粘度側が0.70であった。初期引張抵抗度、顕在捲縮
の伸縮伸長率/伸縮弾性率、熱水処理後の伸縮伸長率/
伸縮弾性率、及び100℃における熱収縮応力を表1に
示す。
で、84dtex/24fのサイドバイサイド型複合繊
維マルチフィラメントを得た。得られた複合繊維マルチ
フィラメントの固有粘度は、高粘度側が0.88、低粘
度側が0.70であった。初期引張抵抗度、顕在捲縮の
伸縮伸長率/伸縮弾性率、熱水処理後の伸縮伸長率/伸
縮弾性率、及び100℃における熱収縮応力を表1に示
す。
異なる二種類のポリトリメチレンテレフタレートを用
い、製造例1と同様の方法で紡糸して、56dtex/
24fのサイドバイサイド型複合繊維マルチフィラメン
トを得た。得られた複合繊維マルチフィラメントの固有
粘度は、高粘度側が0.86、低粘度側が0.69であ
った。初期引張抵抗度、顕在捲縮の伸縮伸長率/伸縮弾
性率、熱水処理後の伸縮伸長率/伸縮弾性率、及び10
0℃における熱収縮応力を表1に示す。
リエチレンテレフタレートを用いて、56dtex/1
2fのサイドバイサイド型複合繊維マルチフィラメント
を得た。得られた複合繊維マルチフィラメントの固有粘
度は、高粘度側が0.66、低粘度側が0.50であっ
た。初期引張抵抗度、顕在捲縮の伸縮伸長率/伸縮弾性
率、熱水処理後の伸縮伸長率/伸縮弾性率、及び100
℃における熱収縮応力を表1に示す。
のPTTマルチフィラメント84dtex/24fを製
造した。初期引張抵抗度、顕在捲縮の伸縮伸長率/伸縮
弾性率、熱水処理後の伸縮伸長率/伸縮弾性率、及び1
00℃における熱収縮応力を表1に示す。
用いて、(株)石川製作所製IVF−338の第1ヒー
ター温度170℃(比較例1のみ220℃)、撚方向は
Z撚、仮撚数は56dtexが3900T/m、84d
texが3200T/mの条件で仮撚加工を行った。
実施例1に、製造例2を実施例2に、製造例3を実施例
3に、製造例4を比較例1に、製造例5を比較例2に、
それぞれ用いた。実施例1〜3の仮撚加工糸は、顕在捲
縮伸長率180〜200%、顕在捲縮弾性率85〜90
%、捲縮伸長率200〜250%、捲縮弾性率85〜9
3%であった。比較例1の仮撚加工糸は、顕在捲縮伸長
率10%、顕在捲縮弾性率88%、捲縮伸長率130
%、捲縮弾性率64%、比較例2の仮撚加工糸は、顕在
捲縮伸長率65%、顕在捲縮弾性率55%、捲縮伸長率
180%、捲縮弾性率80%であった。
イスター(村田機械(株)製、DT−#308)を用い
てS撚方向に180t/mの追撚を加えた後、真空セッ
ター(日空工業(株)製)で60℃×40分の撚止めセ
ットを施した加工糸を経糸として用い、緯糸として、レ
ギュラーPETマルチフィラメント84dtex/36
fの仮撚加工糸の無撚糸を用いて、ニードル織機により
生機密度が経830本/2.54cm、緯55本/2.5
4cm、幅が17mmの両面5枚朱子組織(飛数:3
飛)の細幅織物の生機を製織した。
で100℃リラックス処理し、120℃で分散染料によ
る染色を行った。次いで、低張力で130℃のシリンダ
ー仕上げセットを行って、密度が経880本/2.54
cm、緯75本/2.54cm、幅が16mmの細幅織
物を得た。得られた細幅織物は、経糸方向に36%のス
トレッチ率を有し、表2に示すように、15%伸長時の
弾性回復率(瞬間)及び15%伸長下で15分間放置後
の弾性回復率がともに極めて優れた伸長回復性を有する
ものであった。風合いもソフトな上、軽量感も感じられ
た。
イスター((株)村田機械製、DT−#308)を用い
てS撚方向に150t/mの追撚を加えた後、真空セッ
ター(日空工業(株)製)で60℃×40分の撚止めセ
ットを施した加工糸を経糸として用いた。それ以外は、
実施例1と同様にして生機密度が経680本/2.54
cm、緯56本/2.54cm、幅が17mmの両面5
枚朱子組織(飛数:3飛)の細幅織物の生機を得た。次
いで、実施例1と同様の仕上げ加工を行って、密度が経
722本/2.54cm、緯79本/2.54cm、幅が
16mmの細幅織物を得た。
ストレッチ率を有し、表2に示すように、15%伸長時
の弾性回復率(瞬間)及び15%伸長下で15分間放置
後の弾性回復率がともに極めて優れた伸長回復性を有す
るものであった。風合いもソフトな上、軽量感も感じら
れた。
て用いた以外は実施例1と全く同様にして生機密度が経
826本/2.54cm、緯55本/2.54cm、幅が
17mmの両面5枚朱子組織(飛数:3飛)の細幅織物
の生機を得た。次いで、実施例1と同様の仕上げ加工を
行って、密度が経874本/2.54cm、緯74本/
2.54cm、幅が16mmの細幅織物を得た。
ストレッチ率を有し、表2に示すように、15%伸長時
の弾性回復率(瞬間)及び15%伸長下で15分間放置
後の弾性回復率がともに極めて優れた伸長回復性を有す
るものであった。風合いもソフトな上、軽量感も感じら
れた。
て用いた以外は実施例1と全く同様にして生機密度が経
828本/2.54cm、緯55本/2.54cm、幅が
17mmの両面5枚朱子組織(飛数:3飛)の細幅織物
の生機を得た。次いで、染色温度を130℃とした以外
は実施例1と同様にして仕上げ加工を行って、密度が経
876本/2.54cm、緯61本/2.54cm、幅が
16mmの細幅織物を得た。
チ率が10%と低い上、表2に示すように、15%伸長
時の弾性回復率(瞬間)及び15%伸長下で15分間放
置後の弾性回復率がともに極めて低いものであり、スポ
ーツ衣料等の用途には適合しないものであった。
いた以外は実施例2と全く同様にして生機密度が経67
6本/2.54cm、緯56本/2.54cm、幅が17
mmの両面5枚朱子組織(飛数:3飛)の細幅織物の生
機を得た。次いで、実施例1と同様の仕上げ加工を行っ
て、密度が経718本/2.54cm、緯65本/2.5
4cm、幅が16mmの細幅織物を得た。
チは16%であったものの、表2に示すように、15%
伸長時の弾性回復率(瞬間)及び15%伸長下で15分
間放置後の弾性回復率がともに低いものであり、スポー
ツ衣料等の用途には適さないものであった。
く、よりソフトな着用感及び軽量感、更には、高耐久ス
トレッチ機能及び優れた耐スナッギング性を併せ持つ細
幅織物である。この細幅織物は、スポーツ衣料のサイド
ラインやサスペンダー、口ゴム、インナー衣料のストラ
ップ、インサイドベルト、パンツのウェスト部のベル
ト、ゴーグル用バンド、縫い目押さえテープ、更には医
療系のサポーター、コルセット等に極めて有用である。
Claims (3)
- 【請求項1】 経糸が仮撚加工糸で構成された細幅織物
であって、この仮撚加工糸は、二種以上のポリエステル
成分からなり、その内の、少なくとも一つの成分がポリ
トリメチレンテレフタレートである潜在捲縮発現性ポリ
エステル系複合繊維により構成され、経糸方向に15%
伸長した時の弾性回復率が70%以上であることを特徴
とする細幅織物。 - 【請求項2】 細幅織物を経糸方向に15%伸長下で1
5分間放置した後の弾性回復率が70%以上であること
を特徴とする請求項1記載の細幅織物。 - 【請求項3】 仮撚加工糸の顕在捲縮伸長率が70%以
上であることを特徴とする請求項1記載の細幅織物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002142820A JP3963356B2 (ja) | 2002-05-17 | 2002-05-17 | 細幅織物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002142820A JP3963356B2 (ja) | 2002-05-17 | 2002-05-17 | 細幅織物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003336140A true JP2003336140A (ja) | 2003-11-28 |
JP3963356B2 JP3963356B2 (ja) | 2007-08-22 |
Family
ID=29702994
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002142820A Expired - Fee Related JP3963356B2 (ja) | 2002-05-17 | 2002-05-17 | 細幅織物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3963356B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009019291A (ja) * | 2007-07-10 | 2009-01-29 | Asahi Kasei Fibers Corp | 細幅織編物 |
JP2010043391A (ja) * | 2008-08-18 | 2010-02-25 | Unitika Trading Co Ltd | 潜在捲縮性モノフィラメント糸及び織物 |
JP2013177731A (ja) * | 2008-04-25 | 2013-09-09 | Asahi Kasei Fibers Corp | 薄地織物 |
KR102099141B1 (ko) * | 2019-11-25 | 2020-04-09 | 주식회사 비상텍스 | 신도가 우수한 팬티용 신축성 밴드, 및 이를 포함하는 남성용 팬티 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7420697B2 (ja) * | 2020-11-13 | 2024-01-23 | 林テレンプ株式会社 | 車両内装材向けスエード調表皮材 |
-
2002
- 2002-05-17 JP JP2002142820A patent/JP3963356B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009019291A (ja) * | 2007-07-10 | 2009-01-29 | Asahi Kasei Fibers Corp | 細幅織編物 |
JP2013177731A (ja) * | 2008-04-25 | 2013-09-09 | Asahi Kasei Fibers Corp | 薄地織物 |
JP5527897B2 (ja) * | 2008-04-25 | 2014-06-25 | 旭化成せんい株式会社 | 薄地織物 |
JP2010043391A (ja) * | 2008-08-18 | 2010-02-25 | Unitika Trading Co Ltd | 潜在捲縮性モノフィラメント糸及び織物 |
KR102099141B1 (ko) * | 2019-11-25 | 2020-04-09 | 주식회사 비상텍스 | 신도가 우수한 팬티용 신축성 밴드, 및 이를 포함하는 남성용 팬티 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3963356B2 (ja) | 2007-08-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2005105420A (ja) | スポーツ衣料 | |
JP3963356B2 (ja) | 細幅織物 | |
JP2005206994A (ja) | 裏材 | |
JP4197981B2 (ja) | ストレッチ糸及びストレッチ織編物 | |
JP4073273B2 (ja) | 交撚糸及び編み織物 | |
JP4853847B2 (ja) | ポリエステル混繊糸およびその織編物 | |
JP2001303378A (ja) | 複合糸 | |
JP3963774B2 (ja) | 織物 | |
JP2006219796A (ja) | 織物 | |
JP3680723B2 (ja) | 交織織物 | |
JP2002013034A (ja) | 伸縮性複合糸および伸縮性織物 | |
JP4130782B2 (ja) | 高密度織物 | |
JP2003096642A (ja) | 複合布帛とその製造方法 | |
JP3847144B2 (ja) | ストレッチ性交織織物 | |
JP2005009015A (ja) | 混用品 | |
JP3444871B2 (ja) | 先撚仮撚加工糸 | |
JP2004044063A (ja) | 先染め織物 | |
JP2004308059A (ja) | 複合糸条 | |
JP2004256932A (ja) | 複合糸 | |
JP2002327341A (ja) | 仮撚加工糸およびその製造方法 | |
JP4108399B2 (ja) | 貼布剤用基布及び貼布剤 | |
JP3465640B2 (ja) | 長短複合紡績糸および織物 | |
JP2003147661A (ja) | 綾織物 | |
JP2006175129A (ja) | スライドファスナー用基布及びスライドファスナー | |
JP2004044065A (ja) | 複合糸 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050426 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070222 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070227 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070427 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20070427 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070517 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070518 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100601 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100601 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |