JP2003334983A - 印刷装置及び印刷方法 - Google Patents

印刷装置及び印刷方法

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JP2003334983A
JP2003334983A JP2002147576A JP2002147576A JP2003334983A JP 2003334983 A JP2003334983 A JP 2003334983A JP 2002147576 A JP2002147576 A JP 2002147576A JP 2002147576 A JP2002147576 A JP 2002147576A JP 2003334983 A JP2003334983 A JP 2003334983A
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Japan
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intermediate transfer
roller
transfer medium
transport
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Application number
JP2002147576A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Mori
浩之 森
Toshiaki Aoyanagi
利明 青柳
Yosuke Jojima
陽介 城島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】印刷時間を短縮し、処理効率を向上することが
可能な印刷装置及び印刷方法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】印刷装置20は、中間転写媒体28を搬送
する搬送ローラ32と、搬送ローラ32に中間転写媒体
28をクランプするクランパ51と、中間転写媒体28
に複数の色の所定情報を印刷する印刷部3と、を備えて
いる。印刷部3において第一の色の所定情報を印刷する
際にはクランパ51により中間転写媒体28を搬送ロー
ラ32にクランプした状態で搬送する第1搬送モードが
実行される。印刷部3において第一の色と異なる第二の
色の所定情報を印刷する際にはクランパ51を搬送ロー
ラ32に対して解放した状態で中間転写媒体28を搬送
ローラ32との摩擦力で搬送する第2搬送モードが実行
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、印刷装置及び印
刷方法に係り、特に、中間転写媒体に印刷した所定情報
を通帳類等の被転写媒体に転写する印刷装置及び印刷方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カード類や通帳類などの被転写媒
体の表面状態になるべく影響を受けることなく高画質な
印刷を行う印刷装置が求められれている。この印刷装置
の一つとして、中間転写媒体としての中間転写リボンを
用いる中間転写方式の印刷装置が知られている。この印
刷装置は、印刷部と転写部とを備えている。印刷部は、
サーマルヘッド及びインクリボンを有している。転写部
は、ヒートローラ及びバックアップローラを有してい
る。
【0003】中間転写リボンは、印刷部に送り込まれ
る。この中間転写リボンは、色ズレを防止するために、
クランパにより初期位置において搬送ローラとの間にク
ランプされ、搬送ローラの正回転に伴って搬送方向下流
側に向けて搬送される。この印刷部では、サーマルヘッ
ドが所定情報に応じて発熱してインクリボンの所定のイ
ンクを溶融しつつ、中間転写リボンを搬送することによ
り、中間転写リボンの表面に文字やバーコードなどの所
定情報が印刷される。
【0004】中間転写リボンは、所定の色の印刷動作が
終了した後、クランプされた状態のまま搬送ローラの逆
回転に伴って搬送方向上流側に向けて初期位置まで搬送
される。中間転写リボンは、インクリボンのすべての色
に対して同様の動作によって搬送され、最終画面の印刷
(インクリボンの最後部に配置された色の印刷)が終了
した後にも搬送ローラの逆回転に伴って所期位置まで戻
され、クランパが解放される。
【0005】所定情報が印刷された中間転写リボンは、
転写部のヒートローラとバックアップローラとの間に送
り込まれる。このとき、同時に、転写面が中間転写リボ
ンに対向するように配置された被転写媒体がヒートロー
ラとバックアップローラとの間に送り込まれる。この状
態からヒートローラが回転されて中間転写リボン及び被
転写媒体がバックアップローラに押し付けられるととも
に加熱されることにより、所定情報が被転写媒体の表面
に転写される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】インクリボンの各色に
対応して、中間転写リボンは、クランパによって搬送ロ
ーラにクランプされた状態で搬送される。すべての色の
印刷が終了した後にクランパを搬送ローラから解放する
ためには、搬送ローラを初期位置まで逆回転して戻す必
要がある。このため、印刷部において、中間転写リボン
へのすべての色の印刷動作が終了するまでに、長い時間
を必要とし、印刷装置における処理効率を向上すること
ができないといった問題が生じている。
【0007】この発明は、上述した問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、印刷時間を短縮し、処理
効率を向上することが可能な印刷装置及び印刷方法を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の様態に
よる印刷装置は、中間転写媒体を搬送する搬送ローラ
と、前記搬送ローラに前記中間転写媒体をクランプする
クランパと、前記中間転写媒体に複数の色の所定情報を
印刷する印刷手段と、前記印刷手段において第一の色の
所定情報を印刷する際には前記クランパと前記搬送ロー
ラとにより前記中間転写媒体をクランプした状態で搬送
する第1搬送モードを実行し、前記印刷手段において第
一の色と異なる第二の色の所定情報を印刷する際には前
記クランパを前記搬送ローラに対して解放した状態で前
記中間転写媒体を前記搬送ローラにより搬送する第2搬
送モードを実行する制御手段と、を備えたことを特徴と
する。
【0009】この発明の第2の様態による印刷方法は、
中間転写媒体を搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラ
に前記中間転写媒体をクランプするクランパと、前記中
間転写媒体に複数の色の所定情報を印刷する印刷手段
と、を備えた印刷装置に適用される印刷方法において、
前記印刷手段において第一の色の所定情報を印刷する際
には前記クランパと前記搬送ローラとにより前記中間転
写媒体をクランプした状態で搬送する第1搬送モードを
実行し、前記印刷手段において第一の色と異なる第二の
色の所定情報を印刷する際には前記クランパを前記搬送
ローラに対して解放した状態で前記中間転写媒体を前記
搬送ローラにより搬送する第2搬送モードを実行する、
ことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
係る印刷装置及び印刷方法について図面を参照して説明
する。この印刷装置は、カード類や通帳類などの被転写
媒体への所定情報の印刷と、印刷面の保護膜付与とを同
時に行う中間転写方式の印刷装置である。
【0011】図1に示すように、印刷装置20は、印刷
手段として機能する印刷部3と、この印刷部3の下方部
に設けられた転写手段として機能する転写部4とを備え
て構成されている。
【0012】すなわち、印刷部3は、サーマルヘッド
5、このサーマルヘッド5に対向配置されたプラテンロ
ーラ6などを備えて構成された熱溶融転写方式を採用し
ている。この印刷装置20に適用されるサーマルヘッド
5は、発熱体をヘッドの端面に配置して構成されたいわ
ゆる端面型サーマルヘッド、または、発熱体をヘッドの
コーナ近傍に配置して構成されたいわゆるニアエッジ型
サーマルヘッドである。プラテンローラ6は、弾性材
料、例えば硬質のゴム材料を巻きつけることによって構
成されている。
【0013】インクリボン7は、その一端部が送出軸8
に巻き付けられ、その他端部が巻取軸9に巻き付けられ
ている。送出軸8は、インクリボン7のたるみを防止す
る張力発生機構として、トルクリミッタを有している。
巻取軸9は、インクリボン7を巻き取る駆動機構とし
て、ステッピングモータとトルクリミッタとを組み合わ
せて使用している。送出軸8から送出されたインクリボ
ン7の中途部は、ガイドシャフト21,22に掛け渡さ
れている。また、インクリボン7、及び、後述する中間
転写媒体としての中間転写リボン28は、サーマルヘッ
ド5とプラテンローラ6との間に挟持されている。
【0014】このインクリボン7は、搬送方向に沿って
順に配置された複数の色の溶融インクをそれぞれ含むイ
ンク領域を有している。例えば、インクリボン7は、図
2に示すように、3原色すなわちシアン(C),マゼン
タ(M),イエロー(Y)のインクをそれぞれ含む3つ
のインク領域7C、7M、7Yの他に、特色、例えば黒
(K)のインクを含むインク領域7Kを有している。
【0015】それぞれのインク領域の搬送方向に沿った
長さは、記録情報の長さに応じて適宜設定されている。
この実施の形態では、シアン、マゼンタ、イエローの各
インク領域7C、7M、7Yは各90mmに設定され、
搬送方向最後部に配置された特色すなわち黒のインク領
域7Kは125mmに設定されている。各色のインク領
域の配置順序は任意で良いが、印刷時間を短縮するため
に特色、この実施の形態では記録情報が一番長い黒のイ
ンク領域7Kを最後部に配置している。
【0016】また、インクリボン7は、各インク領域7
C、7M、7Y、7Kの位置出しを行うために設けられ
た位置出し用マーク7Mを備えている。このような熱溶
融転写方式の特徴として、画像耐久性が高いこと、イン
ク材料に機能性材料を適用することが比較的容易なこと
などが挙げられ、偽造防止を目的とする印刷物に適して
いる。なお、インクリボン7としては、単色インクのみ
のリボンでも良く、また、紫外線によって発光する蛍光
顔料を混入したインク、さらに、光沢面も持つ印刷用の
金属薄膜(アルミ蒸着)層、或いは、印刷用のホログラ
ム層等の機能を有するリボン材料を有していても良い。
【0017】印刷部3によって印刷される所定情報は、
黒などの単色印刷でも良く、また、シアン、マゼンタ、
イエロー、黒の4色を重ね合わせたカラー印刷でも良
い。必要に応じて、インクリボンを単色や複数色繰り返
し塗布すればよい。また、文字印刷のために溶融黒イン
クを使用し、カラー印刷のためにシアン、マゼンタ、イ
エロー、黒の昇華染料が繰り返し塗布されても良い。複
数色の重ね合わせ印刷の場合は、中間転写リボン28が
サーマルヘッド5を色数と同じ回数だけ往復することで
行われる。中間転写リボン28の搬送は、主にプラテン
ローラ6によって搬送速度が決まり行われるため、プラ
テンローラ6の駆動は、5相ステッピングモータと減速
機構とを組み合わせて正確に行われる。また印刷される
所定情報は、反転画像であるという特徴がある。
【0018】転写部4は、ヒートローラ26、このヒー
トローラ26に対向配置されたバックアップローラ27
などを備えている。このヒートローラ26とバックアッ
プローラ27との間には、中間転写媒体として機能する
中間転写リボン28が介在されている。
【0019】また、転写部4は、第1搬送ローラ対13
A、第2搬送ローラ対13B、及び、第3搬送ローラ対
13Cを備えている。第1搬送ローラ対13Aは、ヒー
トローラ26より搬送方向上流側に配置されている。第
2搬送ローラ対13Bは、ヒートローラ26より搬送方
向下流側に配置されている。また、第3搬送ローラ対1
3Cは、取込口2近傍に配置されている。
【0020】これら第1乃至第3搬送ローラ対13A乃
至13Cは、取込口2から挿入された被転写媒体(この
実施の形態では印刷頁が開かれた通帳類)1を搬送路1
1に沿ってヒートローラ26による所定の転写位置まで
搬送する。すなわち、これら第1乃至第3搬送ローラ対
13A乃至13Cは、被転写媒体1の印刷頁における転
写開始位置がヒートローラ26による転写位置に整合す
るように被転写媒体1を搬送する。
【0021】図3に示すように、ヒートローラ26は、
回転軸に対して垂直な平面において、ほぼ半円形状の断
面を有している。すなわち、このヒートローラ26は、
芯金35を有している。この芯金35は、その一部の外
周面に平面状にカットされたカット面35Aを有してい
る。芯金35の内部には、ヒータ65が設けられてい
る。芯金35の円弧部35Bの外周面には、厚さ1mm
〜2mmの耐熱性ゴム36が被覆されている。
【0022】なお、耐熱性ゴム36は、芯金35の円弧
部35Bのみならず、カット面35Aを含む全周を覆っ
ても良い。また、ヒートローラ26は、耐熱性ゴムがな
くて芯金のみでもよい。この場合、ヒートローラ表面に
は、汚れの付着防止のテフロン(登録商標)加工などを
行うことが望ましい。また、ヒートローラ26は、その
円弧部35Bの周方向に沿った長さが被転写媒体1の転
写エリアの長さと略等しく形成されている。
【0023】ヒートローラ26は、印刷待機時において
は、図3に示すように、そのカット面35Aを搬送路1
1に対してほぼ並行に対向して配置されている。これに
より、ヒートローラ26とバックアップローラ27との
間には、被転写媒体1を配置可能な隙間が形成されてい
る。このとき、中間転写リボン28は、ヒートローラ2
6及びバックアップローラ27に接触しないとともに、
印刷開始時に進入してくる被転写媒体1の表面にも接触
しない位置に配置されることが望ましい。
【0024】図4の(a)に示すように、中間転写リボ
ン28は、例えば3層構造であり、ベース層40、ベー
ス層40上に配置された剥離層41、剥離層41上に配
置された受像層として機能する接着層42を備えて構成
されている。接着層42上には、印刷部3により所定情
報が印刷される。
【0025】ベース層40は、例えばPET(ポリエチ
レンテレフタレート)フィルムによって形成される。剥
離層として機能するホログラム層41は、例えばフェノ
キシ系樹脂、透明樹脂によるホログラム形成層、金属化
合物の蒸着層からなる透明ホログラム層などを有して形
成される。接着層42は、例えばポリエステル系樹脂に
よって形成される。
【0026】中間転写リボン28の3層のうち、ホログ
ラム層41及び接着層42は、転写層として機能し、転
写部に4において、接着層42上に印刷された所定情報
とともに被転写媒体1上に転写される。被転写媒体1上
に転写された時に最上層に配置されるホログラム層41
は、保護膜として機能する。
【0027】なお、中間転写リボン28は、図4の
(a)に示した構造に限らず、図4の(b)に示したよ
うに、ベース層40とホログラム層41との間に剥離層
43を配置した構造であっても良い。このような構造の
場合、剥離層43、ホログラム層41、及び接着層42
が転写層として機能する。
【0028】また、中間転写リボン28は、図4の
(c)に示したように、ベース層40上に剥離層43、
保護層44、ホログラム層41、及び接着層42をこの
順に積層した構造であっても良い。このような構造の場
合、剥離層43、保護層44、ホログラム層41、及び
接着層42が転写層として機能する。
【0029】さらに、中転写リボン28は、紫外線によ
って発光する蛍光発色層などの機能層を設け、転写部に
おいて、接着層42上に印刷された所定情報とともに被
転写媒体上に転写されるよう構成しても良い。
【0030】この中間転写リボン28は、その一端側が
印刷部3の上部側に設けられた送出軸30に巻き付けら
れ、その他端側が印刷部3の下部側に設けられた巻取軸
31に巻き付けられている。送出軸30及び巻取軸31
の少なくとも一方は、正逆両方向に独立に駆動可能であ
る。また、これら送出軸30及び巻取軸31は、印刷部
3に向けて中間転写リボン28を供給する機能を有して
いる。
【0031】送出軸30から送出された中間転写リボン
28の中途部は、テンションローラ31a、ガイドシャ
フト31b及び31cに掛け渡され、ほぼ一定のテンシ
ョンに維持されている。また、中間転写リボン28の中
途部は、プラテンローラ6の直後に配置され印刷部を通
過した中間転写リボン28を搬送駆動する搬送手段とし
て機能する搬送ローラ32に掛け渡されている。さら
に、中間転写リボン28の中途部は、ヒートローラ26
を通過した後に、中間転写リボン28と被転写媒体1と
を剥離する剥離ガイド31dに掛け渡されている。
【0032】この実施の形態では、プラテンローラ6の
下流(ヒートローラ26側)直近には、搬送ローラ32
が設けられている。この搬送ローラ32は、その表面に
硬度30度乃至60度の範囲のゴム材料を設けたローラ
である。中間転写リボン28は、搬送ローラ32に対し
てできるだけ巻き付き角が大きい方が望ましい。この実
施の形態では、90°乃至130°の巻き付き角で巻き
ついている。この搬送ローラ32は、5相ステッピング
モータ32A、タイミングベルト32B、及び、プーリ
32Cによる減速機構を組み合わせて、正確に中間転写
リボン28の搬送を行う。
【0033】クランパ51は、搬送ローラ32の周辺に
配置されている。このクランパ51は、搬送ローラ32
に中間転写リボン28をクランプする。また、このクラ
ンパ51は、搬送ローラ32に対して第1位置(初期位
置)33Aから第2位置33Bまで回転自在に設けられ
ており、搬送ローラ32に中間転写リボン28をクラン
プした状態で搬送ローラ32とともに回転可能である。
【0034】第1センサS1及び第2センサS2は、中
間転写リボン28の供給路に沿って配置されている。第
1センサS1及び第2センサS2は、後述する中間転写
リボン28の有効領域の外側に配置されたバーマークを
検知するための出力信号を出力する。第3センサS3及
び第4センサS4は、被転写媒体1の搬送路11に沿っ
て配置されている。第3センサS3及び第4センサS4
は、取込口2から挿入された被転写媒体1の有無を検知
するための出力信号を出力する。第5センサS5は、イ
ンクリボン7の供給路に沿って配置されている。この第
5センサS5は、インクリボン7に設けられた位置出し
用マーク7Mを検知するための出力信号を出力する。
【0035】なお、これら第1乃至第5センサS1乃至
S5は、例えば透過型センサであり、一対の発光部及び
受光部を備えて構成されているが、反射型センサによっ
て構成されてもよい。
【0036】図5に示すように、印刷装置20は、装置
全体を制御する制御手段として機能するCPU100を
備えている。このCPU100には、装置全体の駆動を
制御するための制御プログラムなどを記憶したメモリ部
101や、ホストコンピュータなどの外部機器から印刷
に必要な印刷データを受信するインタフェース部102
などが接続されている。インタフェース部102を介し
て受信した印刷データは、メモリ部101に一時的に記
憶される。
【0037】また、CPU100には、さらに、サーマ
ルヘッド制御回路103、印刷部搬送制御回路104、
ヒータ温度制御回路105、ヒートローラ回転制御回路
106、転写部搬送制御回路107、媒体搬送制御回路
108、センサ入力回路109、搬送ローラ制御回路1
10、クランパ駆動制御回路111などが接続されてい
る。
【0038】サーマルヘッド制御回路103は、印刷デ
ータに基づいてサーマルヘッド5の印刷動作を制御す
る。印刷部搬送制御回路104は、印刷部3における搬
送機構として機能する送出軸8及び巻取軸9の駆動を制
御する。ヒータ温度制御回路105は、ヒートローラ2
6内部のヒータ65を駆動して、ヒートローラ26を所
定の温度に加熱するよう制御する。
【0039】ヒートローラ回転制御回路106は、ヒー
トローラ26の回転駆動を制御する。すなわち、ヒート
ローラ回転制御回路106は、被転写媒体の転写開始位
置と、ヒートローラ26による中間転写リボン28上に
印刷された所定情報の転写位置とを整合した状態で、ヒ
ートローラ26のカット面35Aのエッジ部を転写開始
位置に当接させた後、所定方向にヒートローラ26を回
転させることにより、中間転写リボン28上の所定情報
を被転写媒体1に転写する。
【0040】転写部搬送制御回路107は、転写部4に
おける搬送機構として機能するプラテンローラ6、送出
軸30、及び、巻取軸31の駆動を制御する。媒体搬送
制御回路108は、搬送ローラ対13A、13B、及
び、13Cの駆動を制御して、被転写媒体1を取込口2
から取り込み、所定の転写位置まで搬送し、転写完了し
た被転写媒体1を取込口2から排出する。
【0041】センサ入力回路109は、第1センサS1
及び第2センサS2から出力信号に基づいて中間転写リ
ボン28のバーマークを検知する。また、センサ入力回
路109は、第3センサS3及び第4センサS4から出
力信号に基づいて被転写媒体1の有無を検知する。さら
に、センサ入力回路109は、第5センサS5からの出
力信号に基づいてインクリボン7の位置出し用マーク7
Mを検知する。
【0042】搬送制御手段として機能する搬送ローラ制
御回路110は、CPU100の制御に基づいて搬送ロ
ーラ32を正回転/逆回転駆動する。クランパ駆動制御
回路111は、CPU100の制御に基づいてクランパ
駆動機構52の駆動を制御する。クランパ駆動機構52
は、第1位置33Aにおいてクランパ51を搬送ローラ
32に対して解放/クランプする。
【0043】CPU100は、印刷データなどに基づい
て印刷する画像の色毎に中間転写リボン28を搬送する
ための2つの搬送モードを切り替える機能を有してい
る。また、CPU100は、印刷する色毎の印刷長さに
対応して搬送ローラ32の搬送量と戻し量を設定する機
能を有している。
【0044】すなわち、第1搬送モードは、印刷部3に
おいて所定情報を印刷する際にクランパ51によって中
間転写リボン28を搬送ローラ32にクランプした状態
で搬送する。つまり、この第1搬送モードでは、中間転
写リボン28は、所定の色、例えばインクリボン7の搬
送方向上流側に配置されたシアン、マゼンタ、イエロー
の色の所定情報を印刷する際に、クランパ51によって
搬送ローラ32にクランプされた状態で搬送ローラ32
の正回転に伴って搬送方向下流側に搬送される。
【0045】第1搬送モードでは、色ズレのないカラー
印刷が可能になる一方、搬送ローラ32とともに回転す
るクランパ51が搬送ローラ32からプラテンローラ6
及びテンションローラ31aへの走行路に進入するた
め、その回転角度(搬送量)に物理的な制限がある。こ
の実施の形態の場合、シアン、マゼンタ、イエローのそ
れぞれのインク領域の長さに応じて、巻き付き角が90
°から130°になるように搬送ローラ32径やプラテ
ンローラ6、テンションローラ31aのレイアウトが決
定されている。
【0046】第2搬送モードは、印刷部3において所定
情報を印刷する際にクランパ51を搬送ローラ32に対
して解放した状態で中間転写リボン28を搬送ローラ3
2との摩擦力で搬送する。つまり、この第2搬送モード
では、中間転写リボン28は、所定の色、例えばインク
リボン7の搬送方向の最も下流側(最後部)に配置され
た黒の色の所定情報を印刷する際に、クランパ51によ
ってクランプされることなく搬送ローラ32に正回転に
伴って搬送方向下流側に搬送される。
【0047】第2搬送モードでは、摩擦力のみで中間転
写リボン28を搬送するため、搬送ズレが生じる可能性
があるが、クランプ51を解放しているため、搬送ロー
ラ32及びクランプ51の回転角度が規制されず、搬送
量に制限がない。
【0048】次に、上述した印刷装置に適用される印刷
方法について説明する。ここでは、まず、印刷装置20
の印刷部3による中間転写リボン28への印刷動作につ
いて説明する。
【0049】すなわち、図6に示すように、印刷装置2
0のCPU100は、印刷開始指示を受信したのに基づ
いて(ST11、Y)、印刷部搬送制御回路104を制
御して、送出軸8及び巻取軸9を駆動し、インクリボン
7を繰り出す。そして、CPU100は、センサ入力回
路109を介して第5センサS5からの出力信号に基づ
いて、インクリボン7の位置出し用マーク7Mを検知す
ることによるインク領域の頭出しを行う(ST12)。
【0050】続いて、CPU100は、図7の(a)に
示すように、第2搬送モードを設定し、クランパ駆動制
御回路111を制御して、クランパ駆動機構52を駆動
することにより第1位置33Aにおいてクランパ51を
搬送ローラ32から解放する(ST13)。
【0051】続いて、CPU100は、転写部搬送制御
回路107を制御して、プラテンローラ6、送出軸3
0、及び巻取軸31を駆動するとともに、搬送ローラ制
御回路110を制御して、搬送ローラ32を正回転方向
に駆動して、第2搬送モードにより中間転写リボン28
を送出する。そして、CPU100は、センサ入力回路
109を介して第1センサS1からの出力信号に基づい
て、中間転写リボン28のバーマークを検知することに
よる頭出しを行う(ST14)。
【0052】続いて、CPU100は、印刷データに基
づいて印刷する所定情報の色を判断する(ST15)。
すなわち、CPU100は、黒色以外の所定の色、例え
ばシアン、マゼンタ、イエローの所定情報を印刷する場
合には(ST15、N)、図7の(b)に示すように、
第1搬送モードを設定し、クランパ駆動制御回路111
を制御して、クランパ駆動機構52を駆動することによ
り第1位置33Aにおいて中間転写リボン28をクラン
パ51により搬送ローラ32にクランプする(ST1
6)。
【0053】続いて、CPU100は、サーマルヘッド
制御回路103を制御し、サーマルヘッド5を駆動して
印刷動作を実行する(ST17)。すなわち、サーマル
ヘッド5は、ステップST11乃至ST16の一連の動
作中、プラテンローラ6から離間している。このサーマ
ルヘッド5は、中間転写リボン28とインクリボン7と
が定位置に設定(頭出し)された後に、プラテンローラ
6に押し当てられる。そして、CPU100は、サーマ
ルヘッド制御回路103を制御して、印刷すべき色成分
の印刷データに基づいて、サーマルヘッド5の発熱体に
選択的に供電される。これにより、インクリボン7のイ
ンク領域から対応する色のインクが溶融されて中間転写
リボン28の接着層42表面に転写される。
【0054】この間、CPU100は、印刷データに同
期して、図7の(c)に示すように、中間転写リボン2
8を第1搬送モードにより搬送ローラ32の正回転に伴
って搬送方向下流側に向けて搬送する。そして、CPU
100は、クランパ51が第2位置33Bに到達したの
に基づいて搬送ローラ32の正回転を停止し、中間転写
リボン28の搬送を停止する。
【0055】続いて、CPU100は、黒以外の所定の
色の印刷動作が終了したのに基づいて(ST18、
N)、サーマルヘッド制御回路103を制御してサーマ
ルヘッド5をプラテンローラ6から離間させる。そし
て、CPU100は、転写部搬送制御回路107を制御
して、プラテンローラ6、送出軸30、及び巻取軸31
を駆動するとともに、搬送ローラ制御回路110を制御
して、図7の(d)に示すように、第1搬送モードのま
ま搬送ローラ32を逆回転方向に駆動して、中間転写リ
ボン28を印刷した色の印刷長さ分だけ逆搬送する。す
なわち、CPU100は、クランパ51が第1位置33
Aに到達したのに基づいて搬送ローラ32の逆回転を停
止し、中間転写リボン28の逆搬送を停止する。これに
より、色重ね合わせ印刷のための中間転写リボン28の
頭出しが正確に行われる(ST19)。
【0056】また、CPU100は、印刷部搬送制御回
路104を制御して、送出軸8及び巻取軸9を駆動し、
インクリボン7を繰り出す。そして、CPU100は、
センサ入力回路109を介して第5センサS5からの出
力信号に基づいて、インクリボン7の位置出し用マーク
7Mを検知することにより、インクリボン7の搬送方向
下流側に配置された次の色のインク領域の頭出しを行う
(ST20)。
【0057】続いて、CPU100は、さらに続けて色
重ね合わせ印刷を行う場合には(ST21、Y)、ステ
ップST15に戻り、上述した一連の動作を繰り返し実
行する。上述した実施の形態では、シアン、マゼンタ、
イエローの順に繰り返し色重ね合わせ印刷が行われる。
【0058】そして、CPU100は、イエローの色の
印刷動作が終了したのに基づいて、サーマルヘッド5を
プラテンローラ6から離間し、中間転写リボン28を第
2位置33Bから第1位置33Aまでイエローの印刷長
さ分だけ逆搬送して、中間転写リボン28の頭出しを行
う。また、CPU100は、インクリボン7を繰り出
し、インクリボン7の搬送方向最後部に配置された黒色
のインク領域7Kの頭出しを行う。
【0059】そして、CPU100は、黒色の所定情報
を印刷する場合には(ST15、Y)、図7の(a)に
示すように、第2搬送モードを設定し、クランパ駆動制
御回路111を制御して、クランパ駆動機構52を駆動
することにより第1位置33Aにおいてクランパ51を
解放する(ST22)。
【0060】続いて、CPU100は、サーマルヘッド
制御回路103を制御し、サーマルヘッド5を駆動して
印刷動作を実行する(ST17)。この間、CPU10
0は、印刷データに同期して、中間転写リボン28を第
2搬送モードにより搬送ローラ32の正回転に伴って搬
送方向下流側に向けて搬送する。
【0061】続いて、CPU100は、黒色の印刷動作
が終了したのに基づいて(ST18、Y)、サーマルヘ
ッド5をプラテンローラ6から離間させ、送出軸8及び
巻取軸9を駆動してインクリボン7を繰り出し、インク
リボン7の搬送方向下流側に配置された次の色、すなわ
ちシアンのインク領域の頭出しを行う(ST23)。ま
た、このとき、搬送ローら32は、逆回転されない。す
なわち、中間転写リボン28は逆搬送されず、第2搬送
モードのまま搬送方向下流側に向けて搬送される。
【0062】続いて、CPU100は、すべての色の印
刷動作が終了したのに基づいて(ST21、Y)、印刷
部3における印刷動作を終了する。
【0063】このように、インクリボン7の搬送方向最
後部が黒色であると、黒色の印刷時には既に第2搬送モ
ードになっているため、搬送モードを切り替えるために
第1位置まで搬送ローラ32を逆搬送する必要がなく、
その分だけ印刷時間を短縮することができる。また、黒
色の印刷を第2搬送モードで行うようにすると、搬送ロ
ーラ32の回転角度の物理的な制約がないため、黒色の
インク領域の長さを他の色よりも長くすることで、印刷
長さを他の色よりも長くすることが可能になる。
【0064】上述した印刷方法では、色重ね合わせ印刷
方法について説明したが、黒色の単色印刷の場合には、
以下のように制御される。
【0065】すなわち、印刷開始指示を受信したのに基
づいて、インクリボン7が繰り出され、黒色のインク領
域7Kの頭出しが行われる。続いて、第2搬送モードが
設定され、クランパ51が解放された状態で搬送ローラ
32との摩擦力のみで中間転写リボン28を送出する。
そして、中間転写リボン28の頭出しが行われる。
【0066】続いて、サーマルヘッド5がプラテンロー
ラ6に押し当てられ、黒色の印刷データに基づいてサー
マルヘッド5の発熱体に選択的に供電される。一方、中
間転写リボン28は、搬送ローラ32の正回転に従って
第2搬送モードで搬送方向下流側に向けて搬送され、黒
色の印刷動作が終了する。
【0067】このように、黒単色の印刷動作は、第2搬
送モードで行うことにより、搬送モードを切り替えるた
めに初期位置すなわち第1位置33Aまで搬送ローラ3
2を逆回転して中間転写リボン28を逆搬送をする必要
がなく、その分だけ印刷時間を短縮することができる。
【0068】次に、印刷装置の転写部4による被転写媒
体1への所定情報の転写動作について説明する。この実
施の形態では、印刷部3で印刷された所定情報を有する
中間転写リボン28の接着層42と被転写媒体としての
通帳類1の該当印刷頁とを重ね合わせて、所定情報とと
もに接着層42及びホログラム層41を通帳類1上に同
時に転写する。
【0069】すなわち、印刷装置20のCPU100
は、中間転写リボン28の該当転写エリアへの印刷完了
後、転写部搬送制御回路107及び搬送ローラ制御回路
110を制御して、第2搬送モードにより中間転写リボ
ン28を搬送方向下流側に向けて搬送される。そして、
CPU100は、センサ入力回路109を介して第2セ
ンサS2からの出力信号に基づいて送出された中間転写
リボン28のバーマークを検知することによる頭出しを
行う。
【0070】続いて、図8の(a)に示すように、印刷
装置のCPU100は、センサ入力回路109を介して
第4センサS4からの出力信号に基づいて取込口2から
挿入されたことを検知したのに基づいて、媒体搬送制御
回路108を制御し、搬送機構としての第1搬送ローラ
対13A及び第2搬送ローラ対13Bを駆動し、印刷頁
が開かれた通帳類1を転写位置まで搬送する。
【0071】続いて、図8の(b)に示すように、印刷
装置のCPU100は、センサ入力回路109を介して
第3センサS3からの出力信号に基づいて通帳類1の先
端部を検知したのに基づいて、媒体搬送制御回路108
を制御し、第1搬送ローラ対13A及び第2搬送ローラ
対13Bの駆動を一端停止する。
【0072】そして、CPU100は、印刷データなど
に基づいて通帳類1上における転写開始位置と転写部4
における転写位置とを整合するよう媒体搬送制御回路1
08を制御し、第1搬送ローラ対13A及び第2搬送ロ
ーラ対13Bにより通帳類1の位置を微調整する。
【0073】続いて、図8の(c)に示すように、CP
U100は、ヒータ温度制御回路105を制御して、ヒ
ータ65を駆動し、ヒートローラ26を所定の温度に加
熱する。そして、CPU100は、所定のタイミングで
ヒートローラ回転制御回路106を制御して、ヒートロ
ーラ26を回転させる。
【0074】すなわち、互いに位置決めされた中間転写
リボン28及び通帳類1は、ヒートローラ26の回転と
ともに重ね合わされる。これと同時に、搬送ローラ対1
3A及び13Bによる通帳類1の搬送と、送出軸30、
巻取軸31、搬送ローラ32による中間転写リボン28
の搬送とが行われる。このとき、ヒートローラ26によ
り、中間転写リボン28及び通帳類1は、加圧されなが
ら加熱される。
【0075】これにより、所定情報が印刷された接着層
24及びホログラム層41が通帳類1の印刷面に転写さ
れる。なお、この実施の形態では、ヒートローラ26
は、DCサーボモータもしくはステッピングモータによ
り正確な一定速度で駆動が可能であり、回転自由なバッ
クアップローラとの間にはコイルバネで発生された圧力
がかかるようになっている。
【0076】続いて、図8の(d)に示すように、CP
U100は、媒体搬送制御回路108を制御して、第1
搬送ローラ対13A及び第2搬送ローラ対13Bを駆動
し、転写が完了した通帳類1を取込口2から排出させ
る。上述したような印刷動作及び転写動作により、被転
写媒体1の印刷頁上に所定情報が印刷される。
【0077】次に、上述した印刷装置を備えた印刷シス
テムについて説明する。すなわち、この印刷システム
は、図9に示すように、閉じた状態の複数通の通帳類1
を積層状態で収容し、一通ずつ取込む通帳取込部12、
及びこの通帳取込部12から図中右方に延びた搬送路1
1を有している。搬送路11上には、通帳取込部12か
ら取込まれた通帳類1を正逆両方向に搬送するための複
数の搬送ローラ対13…が配設されている。以下の説明
では、通帳取込部12から印刷部20に向う図中右方向
を正方向とし、反対方向を逆方向とする。
【0078】また、この印刷システムは、搬送路11に
沿って、通帳類1の開かれた印刷頁10を検知するため
のページ検知センサ14、及びページめくり機構15を
有するページめくり部16、さらに、ページめくり部1
6にて所定の印刷頁が開かれた通帳類1に対して所定の
情報を印刷する印刷部20を備えている。この印刷部2
0は、上述した印刷装置20と同一の構成であるため詳
細な説明は省略する。
【0079】ページ検知センサ14は、通帳類1の開か
れた印刷頁の画像を検出し、その画像データに基づい
て、当該頁の所定位置に付与された図示しないバーコー
ドを読取り、通帳類1の開かれたページを認識する。
【0080】ページめくり機構15は、搬送路11の下
方に配設されたバックアッププレート17、搬送路11
の上方に配設されためくりローラ18、及びバックアッ
ププレート17の揺動の中心に設けられた支点19aを
中心に揺動自在であるとともに、その揺動の先端にめく
りローラ18を回動自在に取付けた揺動軸19を有して
いる。揺動軸19が図中破線で示す位置に図示しないモ
ータによって揺動されると、めくりローラ18が揺動さ
れるとともにバックアッププレート17がそれに連動し
て揺動される。また、めくりローラ18は、図示しない
モータによって時計回り或いは反時計回り方向に回転可
能となっている。
【0081】このページめくり機構15によって通帳類
1の頁をめくる場合、まず、通帳類1をページめくり機
構15内の所定位置まで搬送して停止させ、例えば図中
破線で示すように揺動軸19を図中左方向へ揺動してめ
くりローラ18を通帳類1の上に押し当てる。このと
き、揺動軸19の揺動にともない、バックアッププレー
ト17も揺動され、傾いたバックアッププレート17に
よって通帳1の背面が上方へ押し上げられる。
【0082】この状態で、通帳類1の搬送方向上流側の
頁に押し当てられためくりローラ18を回転し、通帳類
1の最上端の頁のめくり動作を開始する。このめくり動
作によって当該ページがせり上がるように膨らみ、ある
程度めくられたところでめくりローラ18を停止する。
さらに、この状態から揺動軸19を図中実線で示す位置
に戻した後、めくりローラ18を再度回転し、当該ペー
ジをめくりローラ18上に完全にめくり上げる。
【0083】そして、通帳類1を逆方向に搬送し、ロー
ラ上にめくり上げた頁を完全に開くとともに、開いた頁
の画像データをページ検知センサ14を介して検出し、
バーコードを読取って開いた頁を確認する。これによ
り、通帳類1の所望する頁を自動的に開くことができる
とともに開いた頁を認識することができる。このように
して、その種類が認識されて所望する頁が開かれた通帳
類1は、印刷部20へ搬送されて所定の情報が印刷され
るとともにその表面に保護膜が転写される。
【0084】尚、ページめくり機構15を上述した動作
と逆に動作させることにより、通帳1のページを逆方向
にも開くことができる。印刷部20において所定情報が
印刷された通帳類1は、さらに搬送方向下流側に向けて
搬送され、通帳排出部に排出される。このような印刷シ
ステムにより、所定情報が印刷された通帳類1を連続し
て自動的に作成することが可能となる。
【0085】以上説明したように、この印刷装置及び印
刷方法によれば、中間転写媒体の受像層(接着層)上に
所定情報を印刷し、この所定情報とともに接着層を被転
写媒体上に転写することにより、被転写媒体の表面状態
に影響を受けることなく安定して高画質な印刷を行うこ
とが可能となる。
【0086】また、この印刷装置及び印刷方法によれ
ば、インクリボンの搬送方向最後部に黒色のインク領域
を配置した場合、黒色の印刷時には既に搬送ローラと中
間転写リボンとの摩擦力によってのみ搬送される搬送モ
ードに設定される。このため、黒色の印刷完了後、搬送
モードを切り替えるために搬送ローラを初期位置まで逆
回転して中間転写リボンを逆搬送する必要がなく、その
分だけ印刷時間を短縮することが可能となる。
【0087】また、黒色の印刷を摩擦力のみによる搬送
モードで行うようにすると、搬送ローラの回転角度の物
理的な制約がないため、黒色のインク長さを他色画面よ
りも長くすることができ、印刷長さを他の色よりも長く
することが可能になる。
【0088】なお、この発明は上記各実施の形態に限定
されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸
脱しない範囲で種々な変形・変更が可能である。また、
各実施の形態は可能な限り適宜組み合わせて実施されて
もよく、その場合組み合わせによる効果が得られる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、印刷時間を短縮し、処理効率を向上することが可能
な印刷装置及び印刷方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施の形態に係る印刷装
置の構成を概略的に示す図である。
【図2】図2は、図1に示した印刷装置に適用されるイ
ンクリボンの構成を概略的に示す図である。
【図3】図3は、図1に示した印刷装置に適用されるヒ
ートローラの構成を概略的に示す図である。
【図4】図4の(a)乃至(c)は、それぞれ図1に示
した印刷装置に適用可能な中間転写リボンの構成を概略
的に示す断面図である。
【図5】図5は、図1に示した印刷装置における制御系
統の構成を概略的に示す図である。
【図6】図6は、図1に示した印刷装置に適用される印
刷方法を説明するためのフローチャートである。
【図7】図7の(a)乃至(d)は、搬送ローラとクラ
ンパとの位置関係に基づいた第1搬送モード及び第2搬
送モードを説明するための図である。
【図8】図8の(a)乃至(d)は、図1に示した転写
部による中間転写リボン上の所定情報を被転写媒体に転
写する転写動作を説明するための図である。
【図9】図9は、図1に示した印刷装置が適用された印
刷システムの構成を概略的に示す図である。
【符号の説明】
1…被転写媒体 3…印刷部(印刷手段) 4…転写部(転写手段) 5…サーマルヘッド(印刷手段) 6…プラテンローラ 7…インクリボン 32…搬送ローラ(搬送手段) 51…クランパ 52…クランパ駆動機構 100…CPU(制御手段) 110…搬送ローラ制御回路(搬送制御回路) 111…クランパ駆動制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 城島 陽介 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町事業所内 Fターム(参考) 2C065 AB02 AB09 DC07 DC25 DC26 DC27

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中間転写媒体を搬送する搬送ローラと、 前記搬送ローラに前記中間転写媒体をクランプするクラ
    ンパと、 前記中間転写媒体に複数の色の所定情報を印刷する印刷
    手段と、 前記印刷手段において第一の色の所定情報を印刷する際
    には前記クランパと前記搬送ローラとにより前記中間転
    写媒体をクランプした状態で搬送する第1搬送モードを
    実行し、前記印刷手段において第一の色と異なる第二の
    色の所定情報を印刷する際には前記クランパを前記搬送
    ローラに対して解放した状態で前記中間転写媒体を前記
    搬送ローラにより搬送する第2搬送モードを実行する制
    御手段と、 を備えたことを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】中間転写媒体を搬送する搬送ローラと、 前記搬送ローラに前記中間転写媒体をクランプするクラ
    ンパと、 搬送方向に沿って順に配置された複数の色のインクをそ
    れぞれ含むインク領域を有するインクリボンを備え、前
    記中間転写媒体に複数の色の所定情報を印刷する印刷手
    段と、 前記印刷手段において所定の色の所定情報を印刷する際
    には前記クランパと前記搬送ローラとにより前記中間転
    写媒体をクランプした状態で搬送する第1搬送モードを
    実行し、前記印刷手段において前記インクリボンの搬送
    方向に沿って最後部に配置された色の所定情報を印刷す
    る際には前記クランパを前記搬送ローラに対して解放し
    た状態で前記中間転写媒体を前記搬送ローラにより搬送
    する第2搬送モードを実行する制御手段と、 を備えたことを特徴とする印刷装置。
  3. 【請求項3】前記インクリボンは、3原色のインクをそ
    れぞれ含む3つのインク領域、及び、前記3原色以外の
    少なくとも1つの特色インクを含むインク領域を有して
    いることを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  4. 【請求項4】前記インクリボンにおいて、特色インクの
    一色のインク領域は、搬送方向に沿って最後部に配置さ
    れたことを特徴とする請求項2または3に記載の印刷装
    置。
  5. 【請求項5】前記最後部に配置された色のインク領域
    は、他の色のインク領域より搬送方向に沿って長いこと
    を特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の印
    刷装置。
  6. 【請求項6】中間転写媒体を搬送する搬送ローラと、 前記搬送ローラに前記中間転写媒体をクランプするクラ
    ンパと、 前記中間転写媒体に複数の色の所定情報を印刷する印刷
    手段と、 前記印刷手段において第一の色の所定情報を印刷する際
    には前記クランパと前記搬送ローラとにより前記中間転
    写媒体をクランプした状態で搬送する第1搬送モードを
    実行し、前記印刷手段において第一の色と異なる第二の
    色の所定情報を印刷する際には前記クランパを前記搬送
    ローラに対して解放した状態で前記中間転写媒体を前記
    搬送ローラにより搬送する第2搬送モードを実行する制
    御手段と、 第1搬送モードにおいて、前記クランパにより前記中間
    転写媒体をクランプした状態で前記搬送ローラを第1位
    置から第2位置まで正回転した後に第1位置まで逆回転
    し、第2搬送モードにおいて、前記搬送ローラを第1位
    置から正回転した後に逆回転しないよう制御する搬送制
    御手段と、 を備えたことを特徴とする印刷装置。
  7. 【請求項7】前記印刷手段により前記中間転写媒体に印
    刷された所定情報を被転写媒体に転写する転写手段を備
    えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に
    記載の印刷装置。
  8. 【請求項8】中間転写媒体を搬送する搬送ローラと、 前記搬送ローラに前記中間転写媒体をクランプするクラ
    ンパと、 前記中間転写媒体に複数の色の所定情報を印刷する印刷
    手段と、を備えた印刷装置に適用される印刷方法におい
    て、 前記印刷手段において第一の色の所定情報を印刷する際
    には前記クランパと前記搬送ローラとにより前記中間転
    写媒体をクランプした状態で搬送する第1搬送モードを
    実行し、 前記印刷手段において第一の色と異なる第二の色の所定
    情報を印刷する際には前記クランパを前記搬送ローラに
    対して解放した状態で前記中間転写媒体を前記搬送ロー
    ラにより搬送する第2搬送モードを実行する、 ことを特徴とする印刷方法。
  9. 【請求項9】中間転写媒体を搬送する搬送ローラと、 前記搬送ローラに前記中間転写媒体をクランプするクラ
    ンパと、 搬送方向に沿って順に配置された複数の色のインクをそ
    れぞれ含むインク領域を有するインクリボンを備え、前
    記中間転写媒体に複数の色の所定情報を印刷する印刷手
    段と、を備えた印刷装置に適用される印刷方法におい
    て、 前記印刷手段において所定の色の所定情報を印刷する際
    には前記クランパと前記搬送ローラとにより前記中間転
    写媒体をクランプした状態で搬送する第1搬送モードを
    実行し、 前記印刷手段において前記インクリボンの搬送方向に沿
    って最後部に配置された色の所定情報を印刷する際には
    前記クランパを前記搬送ローラに対して解放した状態で
    前記中間転写媒体を前記搬送ローラにより搬送する第2
    搬送モードを実行する、 ことを特徴とする印刷方法。
  10. 【請求項10】中間転写媒体を搬送する搬送ローラと、 前記搬送ローラに前記中間転写媒体をクランプするクラ
    ンパと、 前記中間転写媒体に複数の色の所定情報を印刷する印刷
    手段と、を備えた印刷装置に適用される印刷方法におい
    て、 前記印刷手段において第一の色の所定情報を印刷する際
    には前記クランパと前記搬送ローラとにより前記中間転
    写媒体をクランプした状態で搬送する第1搬送モードを
    実行し、 第1搬送モードにおいて、前記クランパにより前記中間
    転写媒体をクランプした状態で前記搬送ローラを第1位
    置から第2位置まで正回転した後に第1位置まで逆回転
    し、 前記印刷手段において第一の色と異なる第二の色の所定
    情報を印刷する際には前記クランパを前記搬送ローラに
    対して解放した状態で前記中間転写媒体を前記搬送ロー
    ラにより搬送する第2搬送モードを実行し、 第2搬送モードにおいて、前記搬送ローラを第1位置か
    ら正回転する、 ことを特徴とする印刷方法。
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