JP2003334477A - 薬液散布作業車 - Google Patents

薬液散布作業車

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JP2003334477A
JP2003334477A JP2002144323A JP2002144323A JP2003334477A JP 2003334477 A JP2003334477 A JP 2003334477A JP 2002144323 A JP2002144323 A JP 2002144323A JP 2002144323 A JP2002144323 A JP 2002144323A JP 2003334477 A JP2003334477 A JP 2003334477A
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spraying
chemical liquid
vehicle
switch
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Norihiro Yano
典弘 矢野
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オペレータの負担を減らし、散布薬液噴霧操
作を容易にする薬液散布装置を備えた薬液散布作業車を
提供すること。 【解決手段】 車体1上に設置された薬液を溜めた薬液
タンク18から車体1に設置された薬液を散布する薬液
散布ブーム19の操作用のコントロールパネル50を作
業車の運転席17の側方にまとめて配置し、その最前列
にはブーム19全体を昇降させる昇降スイッチ57、左
右独立してサイドブーム44をそれぞれ開閉させる一対
の開閉スイッチ58を位置させ、中間列には制御データ
表示窓、制御データ変更スイッチ及び散布回路開閉レバ
ーを含む各種表示部材、操作部材を配置し、最後列にサ
イドブーム44の伸縮・上下操作用の十字レバーである
ブームレバー56および左右自動水平スイッチ53、傾
き調整スイッチ54を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薬液散布装置を備
えた薬液散布作業車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明では作業車としてトラクタを例に
して以下説明する。トラクタの車体の前部に、平行リン
ク形態のリフトリンクを装着し、この前部のヒッチブラ
ケットとロワリンクとの間にリフトシリンダを設けて、
このリフトシリンダの伸縮によってリフトリンクを昇降
させる構成からなるヒッチブラケットに薬液散布の散布
ブームを取り付けた薬液散布装置が知られている(例え
ば特開平10−286501号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した薬液散布装置
の薬液散布ブームはトラクタの進行方向に直交する左右
方向に張り出して薬剤を圃場上に散布しているが、圃場
の幅に併せて薬液散布ブームを伸縮調整し、また圃場上
の障害物を避けるため、薬剤散布ブームを上下方向に移
動及び調整をしながら薬剤を散布する。
【0004】作業者は全幅で約15mの長さの薬剤散布
ブームを左右に広げる操作、上下方向に移動させる操
作、さらには薬液の散布量などを調整する操作などの他
に、トラクタを走行制御するために別々のレバーやスイ
ッチの操作を駆使する必要があり、これらの操作を誤り
無く行うことは熟練のいる操作である。例えば、オペレ
ータは圃場上の障害物を避ける薬剤散布ブームの移動操
作に追われて、車速レバーの操作がおろそかになること
もある。
【0005】本発明の課題は、オペレータの負担を減ら
し、散布薬液噴霧操作を容易にする薬液散布装置を備え
た薬液散布作業車を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は次の構成
で解決される。すなわち、請求項1記載の発明は、車体
1上に設置された薬液を溜めた薬液タンク18から車体
1に設置された薬液を散布する薬液散布ブーム19に薬
液を供給して散布する薬液散布作業車において、散布ブ
ーム19の操作用のコントロールパネル50を作業車の
運転席17の側方にまとめて配置した薬液散布作業車で
ある。上記請求項1記載の発明によれば、高齢者、婦女
子でも容易に操作ができる。
【0007】請求項2の発明は、散布ブーム19は、セ
ンタブーム43と左右一対のサイドブーム44から構成
し、前記左右一対のサイドブーム44の伸縮操作と傾き
操作をそれぞれ行う操作部材(53、54、56)をコ
ントロールパネル50内に隣接して配置した請求項1記
載の薬液散布作業車である。
【0008】上記請求項2記載の発明によれば、左右の
ブームレバー56の動きとサイドブーム44の伸縮動作
を同じ向きにすることで、右手だけで同時に左右のブー
ムレバー56を自由に操作でき、わざわざコントロール
パネル50上の操作方向を指示するラベルなどを見る必
要もないので、作業者は前方のサイドブーム44の動き
を見ているだけで良い。
【0009】請求項3の発明は、コントロールパネル5
0の最前列にはブーム19全体を昇降させる昇降スイッ
チ57、及び左右独立してサイドブーム44をそれぞれ
開閉させる一対の開閉スイッチ58を位置させ、中間列
には制御データ表示窓、制御データ変更スイッチ及び散
布回路開閉レバーを含む各種表示部材、操作部材を配置
し、最後列にサイドブーム44の伸縮・上下操作用の十
字レバーであるブームレバー56および左右自動水平ス
イッチ53、傾き調整スイッチ54を配置した請求項2
記載の薬液散布作業車である。
【0010】上記請求項3記載の発明によれば、薬液散
布をする作業である防除作業前に操作する最前列のブー
ム19全体の昇降スイッチ57とサイドブーム44の開
閉スイッチ58と、防除作業開始後に操作する最後列の
サイドブーム44の伸縮、上下操作用の十字レバーであ
るブームレバー56とを所定距離だけ離して設けること
で、作業者は防除作業時に誤ってブーム19全体の昇
降、サイドブーム44の開閉操作を行うおそれが少なく
なり、防除作業前と防除作業開始後に操作するスイッチ
・レバー類を区別して操作しやすくなる。また、防除作
業開始直後より作業者はサイドブーム44の上げ下げ、
伸縮ブームの伸縮用の操作レバー56のみを操作すれば
良いので、ブームの誤作動等もない。
【0011】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、作業車を
操縦しながら、薬液散布作業を容易に行え、その作業性
が向上する。請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて作業者はわざわざコントロール
パネル50上の操作方向を指示するラベルなどを見る必
要もないので、薬液散布作業が容易になり、その作業性
が向上する。請求項3記載の発明によれば、請求項1、
2記載の発明の効果に加えて防除作業前と防除作業開始
後に操作するスイッチ・レバー類を区別して操作しやす
くなり、薬液散布作業性が向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面と共に
説明する。図1に薬液散布装置を前部に取り付けたトラ
クタの側面図を示し、図2にはトラクタの平面図、図3
にはブーム受け部分のトラクタ背面から見た図である。
【0013】トラクタ車体1は、高床形態として前車輪
12及び後車輪13が、アクスルハウジングの左右両側
部に高く軸装され、ステアリングハンドル14によって
操行可能に設けられると共にボンネット15下のエンジ
ン(図示せず)によって伝動走行される。この車体1に
は運転席17の後部から左右両側にわたって囲うように
形成された薬液タンク18を搭載し、この薬液タンク1
8内の薬液を前側に設けられる散布ブーム19へ圧送す
る防除ポンプ20が車体1の運転席17下部に設けられ
ている。薬液タンク18から防除ポンプ20を用いての
散布ブーム19への薬剤供給機構の詳細な説明は省略す
る。
【0014】前記車体1の前部には、ボンネット15の
左右両側部に支持されたリフトリンク3が取り付けられ
ている。リフトリンク3は、アッパリンク24とロワリ
ンク25を平行状に配置して、この前端部間をヒッチブ
ラケット4で連結し、後端部間を直立した支柱23に軸
支して平行リンク形態に構成され、この平行リンクが一
対の昇降シリンダ27により先端部が昇降移動すること
で散布ブーム19の薬剤散布高さを調節することができ
る。
【0015】ヒッチブラケット4(垂直部4aと水平部
4b:図5参照)の下端部には機体左右方向に伸びる支
持枠7を取り付けている。この支持枠7には散布ブーム
19の内のセンタブーム43がその前面に取り付けられ
ており、またその左右端部に上方に突出したシリンダ取
付支柱26が設けられ、該シリンダ取付支柱26の上端
には電気的に作動制御される油圧タンク付ソレノイドバ
ルブ28を介して伸縮する一対の上下シリンダ29の一
端が取り付けられ、その下端には一対のサイドブーム4
4の一方が回動自在に取り付けられている。上下シリン
ダ29の他端はサイドブーム44に連結しているので上
下シリンダ29の伸縮でサイドブーム44の遊端側であ
る先端部分が軸26aを支点に上下方向に昇降される。
【0016】前記散布ブーム19は、支持枠7に直接取
付けられるセンタブーム43と、このセンタブーム43
の外側に折畳可能に連結されるサイドブーム44とから
構成され、各々薬剤噴霧用の噴霧ノズル45が一定間隔
で配置されている。
【0017】一対のサイドブーム44はシリンダ取付支
柱26を介して支持枠7に取り付けられており、通常散
布作業中は図5、図6、図7で示すように幅方向に略一
直線状に広げ、路上走行時は図1、図2で示すように車
体1の側方に折りたたむ。該サイドブーム44は支持枠
7に設けられた一対の開閉シリンダ30により開閉され
る。
【0018】サイドブーム44の開閉機構を説明する
と、支持枠7の端部には図2、図5、図6で示すよう
に、開閉シリンダ30に端部が連結した取付アーム33
が開閉支点33aを中心に回動自在に取り付けられてい
る。取付アーム33の他端部とサイドブーム44の側面
とは引張スプリング34を介して連結されている。また
取付アーム33の側面はシリンダ取付支柱26近傍に位
置しており、開閉シリンダ30が前記引張スプリング3
4の付勢力に抗して取付アーム33を矢印A(図2)方
向に押圧し、シリンダ取付支柱26を支持枠7の背部か
ら側方に90度当接移動しながら同時に引張スプリング
34を引っ張ってサイドブーム44を横水平状の張出姿
勢位置に広げることができる。図示しないが、サイドブ
ーム44の基部と取付アーム33の他端間には間隙調節
式のストッパボルトが設けられており、引張スプリング
34に前面を引かれてもサイドブーム44の横水平状の
張出姿勢が大きく前動しないように調節可能としてい
る。開閉シリンダー30は電気的に作動するギヤードモ
ータ31によって伸縮される。
【0019】こうしてサイドブーム44を横水平状の張
出姿勢と後方に回動させて車体1の横側に沿わせた収納
姿勢とに切り替えることができる。
【0020】なお、前述したようにサイドブーム44は
図示しないストッパーにより前方への移動は所定角度以
上移動しないような構成になっており、また地面上の障
害物に、万一当たってもセンタブーム43に対して後方
に折れ曲がるように引張スプリング34により釣り合わ
せて、破損防止を図っている。
【0021】サイドブーム44は図示していないが基本
ブームと伸縮ブームとの組合体からなり、基本ブームに
取り付けたケース内に伸縮ブームが配置されている。
【0022】トラクタのブーム受け40(図1)を機体
の両側面を設けるが、図3の機体後方から見た背面図に
示すように、左右のサイドブーム44、44の後端部を
それぞれ支持するためにブーム受け40、40を機体に
設け、各ブーム受け40は機体から立設したブーム受け
基部40aと該基部40aの先端から水平方向まで折り
曲げ可能なブーム受け部40bとで構成する。ブーム受
け40を使用しない時は回動支点を中心にブーム受け部
40bを立ち上げておき、サイドブーム44を収納して
受ける時には回動支点を中心にブーム受け部40bを水
平位置に折り曲げ、該ブーム受け部40b上でサイドブ
ーム44を受け取ることができるようにする。
【0023】サイドブーム44を用いて薬剤散布をした
後には、左右のサイドブーム44、44を機体の両側側
方部に閉じ、その後、サイドブーム44、44を上昇さ
せると、ブーム受け40、40に干渉し、サイドブーム
44、44およびブーム受け40、40の両方が損傷す
る可能性がある。そこでブーム受け40のブーム受け部
40bの先端側を上方に向かって回動可能にしておくこ
とで、サイドブーム44、44を収納する際の順序(手
順)に関係なく、サイドブーム44の収納作業が可能と
なる。
【0024】また上記回動構造を有するブーム受け40
により、サイドブーム44およびブーム受け40の両方
が損傷するおそれがなくなり、安心してサイドブーム4
4の収納作業が可能となる。
【0025】本実施の形態ではサイドブーム44を操作
するにあたり、図2に示すようにサイドブーム44の操
作手段を全て操縦席17のすぐ横に設けたコントロール
パネル50上に配置した。
【0026】コントロールパネル50の拡大平面図を図
4に示すが、サイドブーム44の自動水平スイッチ53
および該左右の各サイドブーム44の傾き調整用スイッ
チ54を隣接配置し、左右のサイドブーム44の基本ブ
ームに対する伸縮ブームの伸縮用のブームレバー56を
前記自動水平スイッチ53および傾き調整用スイッチ5
4の前側に配置した。このブームレバー56はそれぞれ
左側と右側のブーム44の伸縮用に左右一対配置し、右
側のブームレバー56Rは右サイドブーム44を作動さ
せ、左側のブームレバー56Lは左サイドブーム44を
作動させる。そして左右のズームレバーとも外側に傾け
ると伸縮ブームが伸び、互いに内側に傾けると伸縮ブー
ムが縮むように構成されている。
【0027】このように左右のブームレバー56の動き
とサイドブーム44の伸縮動作を同じ向きにすること
で、右手だけで同時に左右のブームレバー56を自由に
操作でき、わざわざコントロールパネル50上の操作方
向を指示するラベルなどを見る必要もないので、作業者
は前方のサイドブーム44の動きを見ているだけで良
い。また、左右のサイドブーム44を同時に操作可能な
ので作業効率も従来より向上する。また、前記ブームレ
バー56は十字レバー構造として、前方に傾けるとそれ
ぞれのサイドブーム44の突出遊端側である両先端側を
下げ、後方へ傾けるとそれぞれのサイドブーム44の突
出遊端側である両先端側を上げることができる。
【0028】こうして、手の平におさまるサイズの一対
の十字レバーであるブームレバー56を同時に操作でき
るので、高齢者、婦女子でも容易に操作ができる。
【0029】また、コントロールパネル50の最前列に
はセンタブーム43と左右のサイドブーム44とからな
るブーム19の全体を昇降させる昇降スイッチ57、左
右独立してサイドブーム44をそれぞれ開閉させる一対
の開閉スイッチ58L、58Rを設けている。次の散布
制御事項設定表示パネル部には薬液噴霧流量、噴霧圧
力、噴霧量累計の表示パネル61とそれらに設定ボタン
62、増減ボタン63、累計リセットボタン64、及び
走行速度を基準にこれらのボタン62〜64による自動
散布を開始する自動ボタン67および表示切換ボタン6
9が設けている。さらにその後方の列にはセンタブーム
43と左右のサイドブーム44からの薬液噴霧用のコッ
ク開閉用のレバー70、71と薬液ポンプ20の作動表
示ボタン73を配置し、最後列に前述のサイドブーム4
4の伸縮、上下操作用の十字レバーであるブームレバー
56を配置する。
【0030】このように、薬液散布をする作業である防
除作業前に操作する最前列のブーム19全体の昇降スイ
ッチ57とサイドブーム44の開閉スイッチ58と、防
除作業開始後に操作する最後列のサイドブーム44の伸
縮・上下操作用の十字レバーであるブームレバー56と
を所定距離だけ離して設けることで、作業者は防除作業
時に誤ってブーム19全体の昇降、サイドブーム44の
開閉操作を行うおそれが少なくなり、防除作業前と防除
作業開始後に操作するスイッチ・レバー類を区別して操
作しやすくなる。また、防除作業開始直後より作業者は
サイドブーム44の上げ下げ、伸縮ブームの伸縮用の操
作レバー56のみを操作すれば良いので、ブームの誤作
動等もない。
【0031】図5の薬液散布装置を取り付けたトラクタ
の正面図、及び図6の薬液散布装置を取り付けたトラク
タ前半分の平面図に示すように、センタブーム43の支
持枠7の中央部に薬剤散布ブーム19全体の揺動支点1
9aを設けているが、薬剤散布ブーム19は特にサイド
ブーム44を幅方向に略一直線状に展開したときには、
左右方向中央の揺動支点19aを中心に自動的に水平制
御可能となるように構成している。その水平調整のため
の構成を以下説明する。
【0032】車体1前部にリフトリンク3、3を介して
昇降操作自在に設けられたブラケット4には、前述した
ように下部前方に突出した揺動支点19aに薬剤散布ブ
ーム19の左右中間部材である支持枠7の中央部を揺動
自在に取り付けている。このままでは薬剤散布ブーム1
9は、ヒッチブラケット4に対して一点支持のため姿勢
が安定しない。そこで、ヒッチブラケット4の上部に配
設した横柱である水平部4bの中央部に回動支点51a
を有する十文字形の回動アーム51の水平部51cの両
端とセンタブーム43の支持枠7の二点間を一対のバラ
ンススプリング74で正面視で台形状に保持して吊持す
ると共に、回動アーム51の上端部とヒッチブラケット
4の垂直部4a間に伸縮自在に取り付けたアクチュエー
タ55である油圧作動のローリングシリンダを配設した
構成としている。バランススプリング74は、走行作業
時における薬剤散布ブーム19の揺動作動のショックを
吸収しようとするものであり、水平制御の作動としては
剛体のロッドと考えてよい。
【0033】車体1またはヒッチブラケット4の適所に
は、図示しないが機体の左右方向の傾斜角度を検出する
スロープセンサを設けており、薬剤散布ブーム19の自
動水平制御として、スロープセンサで検出した角度を補
正する方向にアクチュエータ55の長さを伸縮制御する
ことで、薬剤散布ブーム19全体の水平度を自動的に保
つ。
【0034】回動アーム51の下方には回動アーム51
が何度回動しているかを検出するポテンショメータであ
るセンサ52を設けている。図例では、回動アーム51
から下方に突出したレバーで、センサ52の開放溝を有
するアームを動かしているが、回動支点51aにセンサ
を直接設けて検出しても良い。該センサ52は、アクチ
ュエータ55がスロープセンサで検出した角度を補正す
る方向に正しく作動しているかどうかを検出して確認す
るもので、別構成として薬剤散布ブーム19の支持枠7
部に、ローリング角度を検出するローリングセンサを取
り付けて、常に水平となっているかどうかを確認する構
成も考えられる。
【0035】また、薬剤散布ブーム19の水平状態の感
度は回動アーム51の垂直部51bに上下方向に複数段
設けた穴のいずれを回動支点19aに係合させるかで決
めることができる。回動アーム51の上段側の穴を用い
るほど鈍感になり、下段側の穴を用いるほど敏感にな
る。
【0036】水田で防除作業を行う場合に、水田圃は地
域により土壌硬度や表面の凹凸などで防除作業条件が異
なり、防除作業中にはそれぞれの地域の水田圃に適した
ブーム19の水平制御速度が必要になってくる。このと
き上記図5の構成により各作業条件に適合するブーム1
9の水平制御の感度調整が可能となる。
【0037】また、図7に示す構成にするとブーム19
のローリングを低減でき、薬剤散布精度が向上する。
【0038】図7にはリフトリンク3のヒッチブラケッ
ト4の水平部4bの両端(垂直部4aの上端)とセンタ
ブーム43の支持枠7の両端をそれぞれ弾性体(バラン
ススプリング)74で連結したブーム19の揺動構造の
実施の形態を示す。
【0039】図7に示す構成では、ヒッチブラケット4
の水平部4bと支持枠7とスプリング74が形成する台
形が、図5に示す同様の構成である回動アーム51の水
平部51cの両端と支持枠7と一対のバランススプリン
グ74がなす台形に比べて上下の台形水平部の長さが長
いので、ブーム19の水平維持能力、水平回復力が大き
くなる。そのため、ブーム19が揺れた時の揺れ量を低
減でき、薬剤散布精度が向上する。
【0040】また、図8の平面図に示す構成は、揺動式
のブーム19において、センタブーム43の支持枠7両
端部にベアリング(車輪)59を取り付け、揺動支点1
9aと左右のベアリング(車輪)59の三点でローリン
グを確実に行おうとする構成において、ヒッチブラケッ
ト4側に設けるベアリング(車輪)59が接当する平面
部である部材4cを着脱自在としたものである。
【0041】従来は、部材4cをヒッチブラケット4の
(縦方向の柱)4bに接当させていたので、摩耗により
ヒッチブラケット4を交換していた。
【0042】しかし、図8に示す構成により、摩耗した
揺動する部材(たとえば部材4c)のみを取り替えれば
すむので、取り替え作業とコストが低減できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の薬液散布装置を前部に
取り付けたトラクタの側面図である。
【図2】 図1のトラクタの平面図である。
【図3】 図1のブーム受け部分の機体後方から見た背
面図である。
【図4】 図1の薬液散布装置を取り付けたトラクタの
コントロールパネルの平面図である。
【図5】 図1の薬液散布装置を取り付けたトラクタの
正面図である。
【図6】 図1の薬液散布装置を取り付けたトラクタ前
半分の平面図である。
【図7】 本発明の他の実施の形態の薬液散布装置を取
り付けたトラクタの正面図である。
【図8】 本発明の他の実施の形態の薬液散布装置を取
り付けたトラクタの要部平面図である。
【符号の説明】
1 トラクタ車体 2 リンクブラケット 3 リフトリンク 4 ヒッチブラケット 4a 垂直部 4b 水平部 4c 部材 7 支持枠 12 前車輪 13 後車輪 14 ステアリングハンドル 15 ボンネット 17 運転席 18 薬液タンク 19 散布ブーム 19a 揺動支点 20 防除ポンプ 23 支柱 24 アッパリンク 25 ロワリンク 26 シリンダ取付支柱 26a 軸 27 昇降シリンダ 28 ソレノイドバル
ブ 29 上下シリンダ 30 開閉シリンダ 31 ギヤードモータ 33 取付アーム 33a 開閉支点 34 引張スプリング 40 ブーム受け 40a ブーム基部 40b ブーム受け部 43 センターブーム 44 サイドブーム 45 ノズル 50 コントロールパネル 51 回動アーム 51a 回動支点 51b 垂直部 51c 水平部 52 センサ 53 左右自動水平スイッチ 54 傾き調整スイッ
チ 55 アクチュエータ 56 ブームレバー
(操作レバー) 57 昇降スイッチ 58 開閉スイッチ 59 ベアリング(車輪) 61 表示パネル 62 設定ボタン 63 増減ボタン 64 累計リセットボタン 67 自動ボタン 69 表示切換ボタン 70、71 レバー 73 作動表示ボタン 74 バランススプリ
ング(弾性体)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体1上に設置された薬液を溜めた薬液
    タンク18から車体1に設置された薬液を散布する薬液
    散布ブーム19に薬液を供給して散布する薬液散布作業
    車において、 散布ブーム19の操作用のコントロールパネル50を作
    業車の運転席17の側方にまとめて配置したことを特徴
    とする薬液散布作業車。
  2. 【請求項2】 散布ブーム19は、センタブーム43と
    左右一対のサイドブーム44から構成し、前記左右一対
    のサイドブーム44の伸縮操作と傾き操作をそれぞれ行
    う操作部材(53、54、56)をコントロールパネル
    50内に隣接して配置したことを特徴とする請求項1記
    載の薬液散布作業車。
  3. 【請求項3】 コントロールパネル50の最前列にはブ
    ーム19全体を昇降させる昇降スイッチ57、左右独立
    してサイドブーム44をそれぞれ開閉させる一対の開閉
    スイッチ58を位置させ、中間列には制御データ表示
    窓、制御データ変更スイッチ及び散布回路開閉レバーを
    含む各種表示部材、操作部材を配置し、最後列にサイド
    ブーム44の伸縮、上下操作用の十字レバー56および
    左右自動水平スイッチ53、傾き調整スイッチ54を配
    置したことを特徴とする請求項2記載の薬液散布作業
    車。
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