JP2003333924A - コンバイン - Google Patents

コンバイン

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JP2003333924A
JP2003333924A JP2002142242A JP2002142242A JP2003333924A JP 2003333924 A JP2003333924 A JP 2003333924A JP 2002142242 A JP2002142242 A JP 2002142242A JP 2002142242 A JP2002142242 A JP 2002142242A JP 2003333924 A JP2003333924 A JP 2003333924A
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JP
Japan
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discharging
grain
conveyor belt
grains
belt
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Pending
Application number
JP2002142242A
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English (en)
Inventor
Akihiko Nakaya
昭彦 中矢
Tomoyoshi Hirose
知義 広瀬
Shigeto Kinugawa
重人 衣川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Yoka Industry Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Yoka Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 穀粒の排出コンベアベルト内周面に付着した
粉塵等の付着物を除去するための構成と、除去された付
着物を装置外に取出すための構造に関する。 【解決手段】 穀粒タンクの穀粒を外部へ排出するベル
ト式コンベアを内装した排出装置70を備えたコンバイ
ンにおいて、前記排出装置70の搬送ケース33の左右
側板複数箇所に、掃除口28・28・・・を形成すると
ともに、排出装置70内で回転駆動される排出コンベア
ベルト47の内周空間に、該排出コンベアベルト47の
内周面に当接するスクレーパー53・53を配設すると
ともに、該スクレーパー53・53の固定位置を調節可
能に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインの穀粒
排出に係る装置に関するものであり、穀粒を搬送するベ
ルト内周面に付着した粉塵等の付着物を除去するための
構成と、除去された付着物を装置外に取出すための構
造、また、排出過程における穀粒内に含まれる土等の不
純物の除去に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のコンバインにおける穀粒の排出に
関する構成において、機体上下方向に立設する排出用昇
降機の下部を穀粒タンクに、上部を受継ぎ搬送装置に連
通し、穀粒タンクより供給される穀粒を上方へ搬送して
受継ぎ搬送装置へ投入し、受継ぎ搬送装置より排出装置
の搬送始端部へ投入し、該排出装置先端から排出する構
成としたものがある。上記受継ぎ搬送装置、及び排出装
置には、それぞれ、穀粒を搬送するコンベアが備えら
れ、該コンベアの排出コンベアベルト表面に穀粒を載置
して搬送することで、穀粒を傷つけずに排出できるよう
にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した穀粒
が載置される排出コンベアベルトにおいては、該排出コ
ンベアベルトの内周面に粉塵等が付着することがあり、
この付着物を放置したままにしておくと、駆動輪(駆動
プーリ等)との間でスリップが生じたり、斜行したりし
て、穀粒の搬送が適切に行なわれなかったり、ベルトが
傷ついたりすることがある。このことから、排出コンベ
アベルトの内周面の付着物を剥ぎ取るための構成、そし
て、剥ぎ取られた付着物を装置外へ除去するための構成
が必要となる。
【0004】また、前記排出装置に内装されるコンベア
においては、排出コンベアベルトの搬送面に複数の搬送
板を所定の間隔に立設することで、排出装置の終端側が
高くなり搬送面に傾斜角が生じた場合においても、確実
に穀粒を搬送できるようにして所定の搬送量を確保して
いるが、この搬送板の搬送面からの高さは、排出装置の
終端側が最も高くなったときでも、その搬送量を確保で
きる高さに設定することが望ましい。また、この搬送板
であるが、排出コンベアベルトと排出装置のケースとの
間に穀粒が挟まれることにより、排出コンベアベルトの
駆動抵抗が増大することから、搬送板の横幅は、ケース
との間で穀粒が通過できるような設定とし、穀粒と排出
コンベアベルトとの間で生じる駆動抵抗の減少を図る必
要がある。このように、排出装置に備える搬送コンベア
の搬送板の高さ・横幅については、以上の点を考慮して
設定する必要がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上のごとくであり、次に該課題を解決する為
の手段を説明する。すなわち、請求項1に記載のごと
く、穀粒タンクの穀粒を外部へ排出するベルト式コンベ
アを内装した排出装置を備えたコンバインにおいて、前
記排出装置の搬送ケースの左右側板複数箇所に、掃除口
を形成したことである。
【0006】また、請求項2に記載のごとく、穀粒タン
クの穀粒を外部へ排出するベルト式コンベアを内装した
排出装置を備えたコンバインにおいて、前記排出装置内
で回転駆動される排出コンベアベルトの内周空間に、該
排出コンベアベルトの内周面に当接するスクレーパーを
配設するとともに、該スクレーパーの固定位置を調節可
能に構成したことである。
【0007】また、請求項3に記載のごとく、穀粒タン
クの穀粒を外部へ排出するベルト式コンベアを内装した
排出装置を備えたコンバインにおいて、前記排出装置内
で回転駆動される排出コンベアベルトの搬送面に立設す
る搬送板の立設基部とそれに隣接する搬送板の立設上端
部を結ぶ直線と、前記排出コンベアベルトの搬送面とに
より形成する角度を、排出装置最上昇時の傾斜角よりも
小としたことである。
【0008】また、請求項4に記載のごとく、穀粒タン
クの穀粒を外部へ排出するベルト式コンベアを内装した
排出装置を備えたコンバインにおいて、前記排出装置内
で回転駆動される排出コンベアベルトの搬送面に立設す
る搬送板の横幅方向端面と、前記排出装置の搬送ケース
の左右側板との隙間の幅は、穀粒の粒径よりも大とした
ことである。
【0009】また、請求項5に記載のごとく、穀粒タン
クの穀粒を外部へ排出するベルト式コンベアを内装した
排出装置を備えたコンバインにおいて、前記排出装置の
穀粒搬送始端側に穀粒を投入する受継ぎ搬送装置の構成
は、該受継ぎ搬送装置に内で回転駆動される受継ぎコン
ベアベルトの内周空間に、該受継ぎコンベアベルトの内
周面に当接するスクレーパーを配設するとともに、該ス
クレーパーの固定位置を調節可能に構成したことであ
る。
【0010】また、請求項6に記載のごとく、穀粒タン
クの穀粒を外部へ排出するベルト式コンベアを内装した
排出装置を備えたコンバインにおいて、前記排出装置の
穀粒搬送始端側に穀粒を投入する受継ぎ搬送装置の構成
は、該受継ぎ搬送装置に内で回転駆動される受継ぎコン
ベアベルトの内周空間に、該受継ぎコンベアベルトを駆
動する駆動プーリの外周面に当接するスクレーパーを配
設するとともに、該スクレーパーの固定位置を調節可能
に構成したことである。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。図1は本発明に係るコンバイン
の全体側面図、図2は同じく平面図、図3は同じく背面
図、図4は同じく穀粒排出経路を示す後部側面図、図5
は排出用昇降機の下部構成を示す図、図6は受継ぎ搬送
装置周辺の側面一部断面図、図7は受継ぎ搬送装置に備
える搬送部の構成を示す平面図、図8は同じく図7にお
けるB−B線断面図、図9は受継ぎ搬送装置を斜め下方
からみた斜視図、図10は排出装置における搬送始端側
の構成を示す一部断面図、図11は同じく排出装置の駆
動構成を示す側面図、図12は同じく排出装置に形成す
る掃除口の配置を示す側面図、図13は同じく排出コン
ベアベルトに作用するスクレーパーの構成を示す平面一
部断面図、図14は同じく後面一部断面図、図15は排
出コンベアベルトの搬送面角度に対する搬送板の高さの
関係を示す図、図16は同じく搬送板の高さ設定でより
多くの穀粒を載置した状態を示す図、図17は第一詰ま
りセンサの上下固定位置調節に関する構成を示す側面
図、図18は同センサによる穀粒量の検出状態を示す一
部断面図、図19はプレクリーナとエアクリーナの配置
構成を示す正面図、図20は吸気ホースに取付ける保護
カバーを示す正面図である。
【0012】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。はじめに、本発明に係るコンバインの全体構成
について、図1乃至図4により説明する。図1乃至図4
に示すように、クローラ1上にはシャーシ枠100が搭
載され、該シャーシ枠100上には脱穀部2が搭載さ
れ、該脱穀部2の前方には、フィーダ室3を介して刈取
部4が連設されるとともに、脱穀部2の横側方には穀粒
タンク5が搭載され、該穀粒タンク5の前方側には、運
転部6が連設されている。
【0013】さらに、前記脱穀部2の下方には、揺動選
別装置9(図3)が配置され、該揺動選別装置9の下方
に横設された一番コンベア8の終端部には、連通してバ
ケット式の揚穀コンベア7が立設されている。該揚穀コ
ンベア7では、上下部に軸支されたスプロケット14・
15間(図4)にコンベアチェーン16が巻回され、該
コンベアチェーン16上には複数のバケット17が列設
されており、前記揺動選別装置9で選別された一番物な
どの精粒は揚穀コンベア7下部の円弧状の受部に搬送さ
れ、該受部の精粒はコンベアチェーン16上のバケット
17により掬い上げられ、そのまま揚穀コンベア7の上
部まで搬送される。
【0014】そして、該揚穀コンベア7の上部は連結パ
イプ68(図4)を介して穀粒タンク5に連通され、該
穀粒タンク5に搬送されてきた精粒は、回転する図示せ
ぬレベリングディスクなどで弾き飛ばされて、穀粒タン
ク5内に均一に分散され均等に貯留できるようにしてい
る。また、揚穀コンベア7の前方には、プレクリーナ7
5が配設されており、吸気パイプ75aを介してのエン
ジンのエアクリーナ(不図示)へのクリーンな空気の供
給を可能としている。
【0015】また、穀粒タンク5の下部樋10には、ス
クリュー式の搬出コンベア11が横設され、該搬出コン
ベア11の終端部は、排出用昇降機13下部の受継ぎケ
ース12を介して連通されている。
【0016】また、該排出用昇降機13には、バケット
式の上方搬送コンベア56が配設されており、該上方搬
送コンベア56の上下部に軸支されたスプロケット88
・89間には、コンベアチェーン67が巻回され、該コ
ンベアチェーン67上には複数のバケット66が列設さ
れており、前記穀粒タンク5内に貯留された穀粒を、排
出用昇降機13上方より排出できるようにしている。
【0017】また、この排出用昇降機13上部の排出口
13aの下方を受継ぎ搬送装置69と連通させ、排出口
13aから排出された穀粒を受継ぎコンベアベルト90
によって、排出装置70の穀粒流入口50まで搬送する
ようにしている。そして、この排出装置70により、遠
く離間した位置にあるコンテナやトラックに多量の穀粒
を排出できるようにしている。
【0018】次に、本発明に係る排出用昇降機13下部
の受継ぎケース12の構成について説明する。図5に示
すごとく、排出用昇降機13下部に配設され、穀粒タン
ク5に備える搬出コンベア11より穀粒が投入される受
継ぎケース12には、その底面に複数の目抜き孔12a
・12a・・・を穿設し、穀粒中に含まれる土・粉塵等
を目抜き孔12a・12a・・・より落下させるように
している。
【0019】以下詳述すると、図5に示すごとく、排出
用昇降機13は、左右側壁13b・13cと、前後側壁
13d・13eより上下方向に長い筒体に形成され、そ
の筒体の底部を受継ぎケース12により塞ぐようにして
いる。また、前側壁13dに開口を形成することで、穀
粒タンク5の下部に前後方向に配設された搬出コンベア
11が受継ぎケース12と連通され、搬出コンベア11
の回転により、穀粒タンク5に貯溜された穀粒が、受継
ぎケース12に投入される。そして、受継ぎケース12
の底面に堆積した穀粒は、スプロケット88の回転によ
りバケット66・66・・・によって順に掬い上げら
れ、上方へ搬送されて前述の受継ぎ搬送装置69へ送ら
れるようになっている。また、このバケット66・66
・・・による掬い上げの際に、穀粒が攪拌されることか
ら、穀粒中に含まれる土・粉塵等を目抜き孔12a・1
2a・・・より篩い落すことができるようになってい
る。
【0020】また、受継ぎケース12は、正面視円弧状
とし、バケット66・66・・・の軌跡に合わせるよう
にして、穀粒の掬い上げが行なわれやすいようにしてお
り、また、その一側円弧端部を前後側壁13d・13e
に枢結させることにより、メンテナンス時において他側
を開放できるようにしている。尚、通常は、前記右側壁
13cに配設したロック機構84により、受継ぎケース
12の開放は閉じた状態が維持されるものである。
【0021】以上のような受継ぎケース12の構成によ
り、該受継ぎケース12において、穀粒中に含まれる土
・粉塵等を篩い落すことができ、排出装置70からは、
不純物を含まない高品質の穀粒を排出することができ
る。
【0022】次に、本発明に係る受継ぎ搬送装置69の
構成について説明する。図6乃至図9に示すごとく、受
継ぎ搬送装置69(図6)においては、前記排出用昇降
機13の排出口13a側方に連絡路81gが連設され、
該連絡路81gより後方に向かって角筒状の中継ぎケー
ス81が突設され、該中継ぎケース81下部には搬送部
31が配設されている。
【0023】該搬送部31では、中継ぎケース81の搬
送終端側の左右側板間に駆動軸19が枢支され、該駆動
軸19には駆動プーリ20が外嵌・固定されている。同
様に、中継ぎケース81の搬送始端側の左右側板間には
従動軸21が枢支され、該従動軸21には従動プーリ2
2が外嵌固定されており、該従動プーリ22と前記駆動
プーリ20との間に受継ぎコンベアベルト90を巻回し
た構成としている。
【0024】また、該受継ぎコンベアベルト90の内周
面で形成される空間には、下側の内周面に当接し、該内
周面に付着した粉塵等の付着物を剥ぎ取る平面視略
「V」字状(図7)のスクレーパー23が配設されてい
る。該スクレーパー23は、板体を平面視における左右
中央にて折り曲げて略「V」字を形成する作用板面23
aの下部端面を、受継ぎコンベアベルト90の下側の内
周面90aに当接させ(図8)、該内周面90aの表面
の粉塵等の付着物を剥ぎ取るようにしている。また、こ
の作用板面23aの左右端部を下側の内周面90aの搬
送方向へ屈曲させて固設面23b・23bを形成し、該
固設面23b・23bにボルト孔を穿設するとともに、
中継ぎケース81の左右側板81a・81aに図示せぬ
長孔を上下方向に穿設することで、固設面23b・23
bの固定ボルト81b・81bによる上下固定位置を調
節可能としている。このようにスクレーパー23の上下
固定位置を調節可能とし、受継ぎコンベアベルト90に
対する押圧力を調節可能とすることで、受継ぎコンベア
ベルト90の駆動トルクが過大とならないようにしてい
る。また、前記作用板面23aにより形成する「V」字
であるが、「V」字の屈曲点が受継ぎコンベアベルト9
0の内周面90a(下側)の搬送方向における上流側と
なるように配設されており、作用板面23aによって剥
ぎ取られた内周面90aの付着物が、「V」字の屈曲点
から左右方向にガイドされながら移動して、左右側板8
1a・81aと受継ぎコンベアベルト90との隙間81
c・81c(図8)から中継ぎケース81の底板81d
へ落下するようになっている。
【0025】さらに、該受継ぎコンベアベルト90の内
周面で形成される空間には、駆動プーリ20の外周面に
当接し、プーリの外周面に付着した粉塵等の付着物を剥
ぎ取るスクレーパー26(図7)が配設されている。該
スクレーパー26は、駆動プーリ20の外周面にその端
面を当接させるようにして中継ぎケース81の左右側板
81a・81aに付設されており(図7)、駆動プーリ
20に付着した粉塵等の付着物を剥ぎ取るようにして、
駆動プーリ20において受継ぎコンベアベルト90の内
周面がスリップしないようにしている。また、該スクレ
ーパー26は、左右側板81a・81aに対して前後固
定位置を調節自在に構成されており、前記スクレーパー
23と同様、駆動プーリ20に対する押圧力を調節自在
とすることにより、受継ぎコンベアベルト90の駆動ト
ルクが過大とならないようにしている。また、このスク
レーパー26により剥ぎ取られた付着物は、内周面90
aにて搬送され前述のスクレーパー23の作用により、
中継ぎケース81の底板81dへ落下させられる。
【0026】また、図9に示すごとく、中継ぎケース8
1の底板81dには、掃除口としての開口81e・81
eが複数箇所(本実施例では、受継ぎコンベアベルト9
0の搬送方向前後二箇所)に形成されており、該開口8
1e・81eを蓋体82・82により開閉自在として、
上記スクレーパー23・26により剥ぎ取られた粉塵等
の付着物を、開口81e・81eから除去できるように
している。
【0027】以上の構成で、スクレーパー23・26に
より、受継ぎコンベアベルト90の下側の内周面90a
の粉塵等の付着物を剥ぎ取ることができ、駆動プーリ2
0における受継ぎコンベアベルト90のスリップを防止
し、穀粒の搬送を確実に行なうことができる。また、ス
クレーパー23の上下固定位置、スクレーパー26の前
後固定位置を調節自在としており、受継ぎコンベアベル
ト90・駆動プーリ20に対する押圧力を調節自在とす
ることで、受継ぎコンベアベルト90の駆動トルクを過
大とせずに、駆動ロスの防止を図ることができるように
なっている。
【0028】次に、本発明に係る排出装置70の構成に
ついて説明する。図9乃至図12に示すごとく、該排出
装置70は、スラットコンベア式としており、角筒状の
搬送ケース33(図11)により外観を構成し、該搬送
ケース33の搬送始端側には、左右側板間に駆動軸38
が枢支され、該駆動軸38には駆動プーリ39が外嵌・
固定されている。同様に、搬送ケース33の搬送終端側
にも、左右側板間に従動軸40が枢支され、該従動軸4
0には従動プーリ41が外嵌固定されており、該従動プ
ーリ41と前記駆動プーリ39との間に排出コンベアベ
ルト47を巻回している。
【0029】該排出コンベアベルト47の外周面には、
所定間隔で搬送板47a・47a・・・(図11)が立
設されており、該搬送板47a・47a・・・間に穀粒
を収納するようにし、搬送終端側が上昇して搬送面47
bの斜度が大きくなった場合であっても、穀粒が転動し
て逆戻りすることがないようにしている。
【0030】また、搬送ケース33の搬送始端側には、
上方に開いた穀粒流入口50(図11)を形成し、該該
穀粒流入口50を前記中継ぎケース81の排出口80
(図9)の下方に配設している。この搬送始端側近傍に
は、油圧モータ32(図11)が固設され、該油圧モー
タ32より側方に延出された駆動軸32aには駆動プー
リ32bが固設され、該駆動プーリ32bと、前記駆動
軸38端部に固設された入力プーリ35との間には駆動
ベルト34が巻回されており、油圧モータ32からの駆
動力が、入力プーリ35を介して前記駆動軸38に伝達
され、排出装置70の排出コンベアベルト47が駆動さ
れるようにしている。
【0031】また、図11、図12、図13及び図14
に示すように、駆動プーリ39の近傍、及び、排出装置
70の前後中途部における搬送ケース33の右側板33
a(図13)の内周面には、作用板面53aと固定板面
53bとから平面視略「く」字状とするスクレーパー5
3・53が配設されている。作用板面53aは、その下
部端面を、排出コンベアベルト47の下側の内周面47
cに当接させ(図14)、該内周面47cの表面の付着
物(粉塵)を剥ぎ取るようにしている。また、固定板面
53bには、上下方向に長孔54a(図14)が穿設さ
れており、前記側板33a内側へ突設した固定ボルト5
4bを該長孔54aに挿入し、固定ナット54cにより
上下固定位置を調節自在に締結固定可能としている。
尚、スクレーパー53の上下固定位置の調節は、後述の
開閉蓋55cを取外し、開口33kを開放することで可
能となるものである。
【0032】また、搬送ケース33において、スクレー
パー53・53が固着される右側板33aと反対側の左
側板33bには、開口33kを形成するとともに、上板
55a(図14)、側板55b・55b、及び開閉蓋5
5cより袋部55を形成し、スクレーパー53・53に
より剥ぎ取られた粉塵を、排出コンベアベルト47の進
行に伴い、矢印59(図13)に示す経路に沿って側方
に押しやり、袋部55を通って搬送ケース33の底板3
3cへ落下させるようにしている。そして、該搬送ケー
ス33の底板33cに屑抜き口33dを開口し、該屑抜
き口33dに掃除蓋36を着脱自在に冠着し、前記袋部
55から落下した粉塵は、掃除蓋36を取外して屑抜き
口33dから除去されるようにしている。
【0033】以上の構成で、スクレーパー53・53に
より、排出コンベアベルト47の下側の内周面47cの
粉塵等の付着物を剥ぎ取ることができ、駆動プーリ39
における排出コンベアベルト47のスリップを防止し、
穀粒の搬送を確実に行なうことができる。また、スクレ
ーパー53の上下固定位置を調節自在としており、排出
コンベアベルト47に対する押圧力を調節自在とするこ
とで、排出コンベアベルト47の駆動トルクを過大とせ
ずに、駆動ロスの防止を図ることができる。
【0034】また、図12に示すごとく、搬送ケース3
3における左側板33bには、前後及び中途部の三箇所
に掃除口28・28・28を開口させるとともに、それ
ぞれを搬送ケース33に対して着脱自在とする掃除蓋2
9・29・29により塞ぐようにしている。さらに、図
9に示すごとく、搬送ケース33における右側板33a
において、駆動プーリ39(図11)の周囲を開放させ
る掃除口44を開口させるとともに、該掃除口27を搬
送ケース33に対して着脱自在とする掃除蓋45により
塞ぐようにしている。以上の構成で、三箇所に配された
掃除口28・28・28により、搬送ケース33におけ
る前後方向の各箇所において、搬送ケース33内の粉塵
等を除去することができるようになって、粉塵除去作業
の効率を向上させることができ、また、駆動プーリ39
の周囲を開放させることにより、駆動プーリ39の周面
に付着した粉塵等の除去作業ができるようになって、駆
動プーリ39における排出コンベアベルト47のスリッ
プを防止することができる。
【0035】また、以上の排出装置70は、その搬送ケ
ース33を上下回動・水平旋回可能に構成されるもので
ある。以下、この排出装置70の上下回動・水平旋回を
可能とする構成について説明すると、図3、図6及び図
10に示すように、前記シャーシ枠100上には旋回支
点軸104(図6)が立設され、該旋回支点軸104は
上下の支持ステー109・110により支持され、該支
持ステー109・110は、前記脱穀部2や揺動選別装
置9等を内設する支持ケース61から水平に突設されて
おり、該支持ケース61は前記シャーシ枠100上に載
置固定されている。
【0036】また、シャーシ枠100や支持ステー10
9・110によって強固に支持された旋回支点軸104
の上部には、回動体60が回動可能に外嵌され、該回動
体60上には、断面視で上方に開いたコ字状の旋回台1
05が載置固定されており、該旋回台105は前記旋回
支点軸104を中心にして水平に旋回可能としている。
【0037】そして、この旋回台105の左右側板10
5a・105b(図10)には、それぞれ支軸57・5
8が回動可能に設けられ、このうちの支軸58は、排出
装置70の駆動軸38を回動可能に支持する搬送ケース
33右側板に連結固定され、また、支軸57は、搬送ケ
ース33左側板に設けられた、前記入力プーリ35を覆
うカバー42の外面に連結固定されており、排出装置7
0は、前記支軸57・58を中心にして上下に回動可能
としている。
【0038】また、前記回動体60側面には固定部材1
11(図6)が固設され、該固定部材111にはシリン
ダ支軸112が設けられ、該シリンダ支軸112には昇
降シリンダ113の基部が軸支されており、該昇降シリ
ンダ113より延出されたピストンロッド113aの先
部が、前記搬送ケース33の右側板に回動自在に連結さ
れている。
【0039】さらに、前記支持ステー109(図6)の
上方で支持ケース61の背面には、取付具115により
旋回モータ114が固設され、該旋回モータ114より
上方に向かって駆動軸114aが延出され、該駆動軸1
14aの先部には旋回駆動ギア116が固設されてお
り、該旋回駆動ギア116は、前記回動体60下面に外
嵌固定された旋回従動ギア117と側面で噛合してい
る。
【0040】このような構成により、運転部6(図1)
や排出装置70の先部等に設けた旋回昇降操作レバー5
1・52を操作することにより、前記旋回モータ114
と昇降シリンダ113(図6)が駆動され、排出装置7
0は、支軸57・58(図10)を中心として上下回動
したり、旋回支点軸104を中心として水平旋回し、旋
回位置と昇降位置を自在としている。
【0041】そして、排出装置最上昇時となった状態に
おいて、排出装置70がなす傾斜の傾斜角θ(図3)、
即ち、排出コンベアベルト47の傾斜角θ(図15)
と、排出コンベアベルト47の搬送板47a・47a・
・・の高さ寸法の関係は、以下のようにしている。即
ち、図15及び図16の側面一部拡大図に示すごとく、
前記排出コンベアベルト47の搬送面に立設する搬送板
47a・47a・・・の立設基部48aとそれに隣接す
る搬送板47a’の立設上端部48bを結ぶ直線49a
と、排出コンベアベルト47の搬送面47bとにより形
成する角度αを、排出装置最上昇時の傾斜角θよりも小
としている(θ>α)。これにより、搬送終端側を最も
上昇させ、傾斜(傾斜角θ)が最大となった状態では、
直線49aと水平線49b間の空間49(図15)の分
だけの多くの穀粒(図16に実線で示す穀粒18・18
・・・)を、後位置の搬送板47a’と搬送面47bに
より保持することができるようになり、十分な穀粒の搬
送量を確保することができる。
【0042】さらに、この搬送板47a・47a・・・
の横幅に関し、図14に示すごとく、搬送板47a・4
7a・・・の横幅方向端面と、搬送ケース33の左右側
板33a・33bとの隙間46・46の隙間幅C1・C
1は、搬送する穀粒の粒径よりも大としている。本実施
例では、隙間幅C1・C2について、穀粒の平均粒径よ
りも、1.2〜1.4倍の寸法に設定し、大粒の穀粒が
混入した場合においても、この大粒の穀粒が搬送板47
aと左右側板33a・33bとの間に挟まった状態で留
まるこなく、余裕を持って通過できる設定としている。
例えば、収穫する作物が大豆である場合では、平均穀粒
径を略7mmとした場合において、隙間幅C1・C2を
略9mmに設定する等である。これにより、搬送板47
a・47a・・・と前記左右側板33a・33bとの隙
間46を穀粒が通過できるようになって、該隙間46に
穀粒が挟まった状態で留まってしまう不具合が生じず、
穀粒と排出コンベアベルト47との間で生じる摩擦によ
る排出コンベアベルト47の駆動抵抗を減少させること
ができる。また、この駆動抵抗の減少に関し、発明者ら
は、上述の例のごとく、隙間幅C1・C2を9mmに設
定し、大豆を排出する際の排出コンベアベルトの駆動抵
抗(kg)を測定する試験をしたところ、従来の隙間幅
C1・C2の設定(7mm以下(平均穀粒径以下の
幅))のものと比較して、排出コンベアベルトの駆動抵
抗(kg)は、平均すると略6割削減されるという測定
結果を得ている。尚、上述のした隙間幅C1・C2につ
いて、穀粒の平均粒径の1.2〜1.4倍とする設定
は、あくまでも一実施例にすぎず、収穫する作物の平均
粒径よりも大であれば、本発明の目的とするところは概
ね達成できるものであり、また、作物の種類(平均穀粒
径)に合わせて適宜設定を変更し、駆動抵抗(kg)を
測定した上で、決定されるものである。また、隙間幅C
1・C2を広げる方向の上限値については、穀粒の搬送
量が考慮されることは、言うまでもない。
【0043】次に、本発明に係る詰まりセンサの構成に
ついて説明する。図11、図17及び図18に示すよう
に、受継ぎ搬送装置69の搬送部31上方と(図1
7)、排出装置70の排出口33g近傍(図11)に
は、それぞれ圧電式の第一詰まりセンサ94(図17)
と第二詰まりセンサ97(図11)が設けられている。
【0044】このうちの第一詰まりセンサ94は、図1
7及び図18に示すように、中継ぎケース81側面に形
成された開口部82h(図18)を塞ぐように、中継ぎ
ケース81に固設されるセンサーケース95に内設され
るものである。このセンサーケース95には、内腔のセ
ンサ収容部95aと、中継ぎケース81の外側面に当接
してボルト99・99により固設される板状の固設部9
5bが形成され、該固設部95bには、四箇所に上下方
向の長孔95c・95c・・・が穿設され、該長孔95
c・95c・・・の分だけセンサーケース95の上下固
定位置を調節可能としている。また、そして、第一詰ま
りセンサ94には、圧力を検出可能なセンサ面94a
(図18)が設けられ、目詰まりにより穀粒18が穀粒
満量ライン96まで堆積すると、該センサ面94a上に
載った穀粒重量を検出し、この検出信号が、第一詰まり
センサ94に接続された図示せぬコントローラに伝達さ
れる。
【0045】一方、第二詰まりセンサ97は、図11に
示すように、搬送ケース33の排出口33gの近傍の内
側に付設した取付台98の側面に固定されている。そし
て、該第二詰まりセンサ97には、上記第一詰まりセン
サ94と同様、穀粒の圧力を検出可能なセンサ面が設け
られており、排出口33gからコンテナやトラックなど
の容器へ穀粒18の排出が進み、堆積した穀粒18の上
面が容器内を次第に上昇すると、穀粒18が排出口33
gから排出装置70内に流入しセンサ面を斜め下方から
押し上げ、この時の圧力を第二詰まりセンサ97が検出
して、検出結果を図示せぬコントローラに伝達させる。
【0046】さらに、図4に示すごとく、穀粒タンク5
の搬出コンベア11の伝達ギア102とエンジンとの間
には第1クラッチ118が設けられるとともに、図10
に示すごとく、排出装置70の油圧モータ32にも第二
クラッチ119が設けられており、これらクラッチ11
8・119は、いずれも前記コントローラに接続されて
いる。
【0047】このような構成において、第一詰まりセン
サ94が「ON」となり、受継ぎ搬送装置69内での詰
まり発生が検出された場合は、まず第一クラッチ118
を「切」にした後に、第二クラッチ119を「切」とす
るようにして、排出装置70内の穀粒の残留を防止す
る。また、第二詰まりセンサ97が「ON」となり、排
出装置70内への穀粒流入による排出口33gの詰まり
発生が検出された場合は、第1クラッチ118、第2ク
ラッチ119とも同時に「切」にして、それ以上、排出
装置70内に穀粒が流入しないようにしている。このよ
うにして、受継ぎ搬送装置69および排出装置70にお
いて、穀粒排出側には穀粒詰まりを検出可能なセンサ9
4・97を設け、穀粒詰まりの状況に応じて的確に対処
することができ、短時間で復旧することができ、穀粒排
出作業の効率低下を防止することができるようになって
いる。
【0048】また、必要に応じて上記第一詰まりセンサ
94においては、中継ぎケース81に対して上下固定位
置を調節可能としたセンサーケース95に収容する構成
としているので、作物の種類や、穀粒の湿潤状態等によ
り、上述した穀粒満量ライン96(図17)の上下位置
を変更させ、第一詰まりセンサ94による満了状態の検
出のタイミングを変更できる。これに対し、従来では、
第一詰まりセンサ94の高さを調節できなかったので、
検出タイミングの変更は、コントローラのプログラムの
改変による対応が必要となり、面倒な作業を要するもの
であったため、本発明の構成により、検出タイミングの
変更の容易化が図られるものである。
【0049】なお、本実施例では、センサを圧電式とし
たが、ポテンショ式センサや、非接触の光学式センサと
してもよく、目詰まりによる穀粒18の堆積を検出可能
な手段であれば、特に限定されるものではない。
【0050】次に、エンジンの燃焼空気の吸入に関し、
プレクリーナ75とエアクリーナ83間を連通する吸気
ホース85の構成について説明する。コンバインによる
刈取作業時には、機体全体が地上からの振動を受けると
ともに、脱穀装置や、揺動選別装置、エンジン等、コン
バインの装置自体も振動源を有していることから、これ
らの振動対策が講じられており、エンジン燃焼空気の吸
気ホースにおいても、他の機器類・各種ブラケットとの
干渉による亀裂等の損傷防止のため、保護カバーにより
ホース外側面を包囲して保護していた。この保護カバー
は、ホース外側面を包囲した状態で、ホースバンドを周
囲から巻きつけることで、吸気ホースに固定していた。
しかし、前記保護カバーのホースバンドによる固定の方
法においては、振動によるため、緩みやすいといった問
題があった。これは、単にホースバンドを保護カバーの
周囲に巻きつける構成としていたからである。そこで、
本発明では、前記保護カバーのホースバンドによる固定
について、新たな固定の方法を提案するものであり、以
下に詳述する。
【0051】図19に示すごとく、外気は、プレクリー
ナ75から吸い込まれて空気中の大きな塵や埃が除去さ
れた後、エアクリーナ83により一層細かな塵等も除去
されて十分な清浄化処理が行われ、そのままエンジンに
吸い込まれて、エンジン駆動のための燃焼に使用される
ものである。前記プレクリーナ75は、穀粒タンク5に
付設されたブラケット87に上方へ向かって延設された
吸気パイプ75aの上部に配設され、また、エアクリー
ナ83は、取付ステー86に収容されるようにして、図
示せぬ機体フレーム側に固設されたブラケット24に固
設され、その吸気パイプ83aを上方に向けて配設して
いる。
【0052】そして、プレクリーナ75の吸気パイプ7
5aの下端部と、エアクリーナ83の吸気パイプ83a
の上端部を吸気ホース85により連通することにより、
プレクリーナ75により吸気した外気が、吸気ホース8
5内を通ってエアクリーナ83に供給されるようになっ
ている。
【0053】また、吸気ホース85には、他の装置の固
定に必要とされる固定パイプ74や、固定ブラケット7
9等との干渉を避けるようにして、前記両クリーナ75
・83間を連通するようにしており、これら固定パイプ
74・固定ブラケット79と接触により吸気ホース85
に亀裂等の損傷が生じないよう、筒状の保護ゴム76に
より外周面が保護されている。
【0054】また、図20に示すごとく、前記保護ゴム
76には、機体の振動によりズレ落ちる事がないよう
に、周囲からホースバンド77・77・77により締め
付けられることで、吸気ホース85に密着されている。
そして、このホースバンド77・77・77の締め付け
方法であるが、保護ゴム76にホースバンド通し孔78
・78・・・を開口し、該ホースバンド通し孔78・7
8・・・にホースバンド77・77・77を通したうえ
で保護ゴム76の周囲を締め付けるようにしている。
【0055】このようにして、ホースバンド77・77
・77による保護ゴム76の締め付けが良好となり、ま
た、ホースバンド77・77・77の保護ゴム76に対
しての「ズレ」が、ホースバンド通し孔78・78・・
・の範囲に抑えられるため、単に保護ゴム76の周囲に
巻き付けて締め付ける方法と比較してホースバンド77
・77・77を緩み難くすることができる。
【0056】
【発明の効果】本発明は以上のごとく構成したので、次
のような効果を奏するのである。すなわち、請求項1に
記載のごとく、穀粒タンクの穀粒を外部へ排出するベル
ト式コンベアを内装した排出装置を備えたコンバインに
おいて、前記排出装置の搬送ケースの左右側板複数箇所
に、掃除口を形成したので、搬送ケースの複数箇所にお
いて、搬送ケース内の粉塵等を除去することができるよ
うになって、粉塵除去作業の効率を向上させることがで
き、また、駆動プーリの周囲を開放させる構成とすれ
ば、駆動プーリの周面に付着した粉塵等の除去作業がで
きるようになって、駆動プーリにおける排出コンベアベ
ルトのスリップを防止することができる。
【0057】また、請求項2に記載のごとく、穀粒タン
クの穀粒を外部へ排出するベルト式コンベアを内装した
排出装置を備えたコンバインにおいて、前記排出装置内
で回転駆動される排出コンベアベルトの内周空間に、該
排出コンベアベルトの内周面に当接するスクレーパーを
配設するとともに、該スクレーパーの固定位置を調節可
能に構成したので、排出コンベアベルトの内周面の粉塵
等の付着物を剥ぎ取ることができ、駆動プーリにおける
排出コンベアベルトのスリップを防止し、穀粒の搬送を
確実に行なうことができる。また、スクレーパーの上下
固定位置を調節自在とし、排出コンベアベルトに対する
押圧力を調節自在となり、排出コンベアベルトの駆動ト
ルクを過大とせずに、駆動ロスの防止を図ることができ
る。
【0058】また、請求項3に記載のごとく、穀粒タン
クの穀粒を外部へ排出するベルト式コンベアを内装した
排出装置を備えたコンバインにおいて、前記排出装置内
で回転駆動される排出コンベアベルトの搬送面に立設す
る搬送板の立設基部とそれに隣接する搬送板の立設上端
部を結ぶ直線と、前記排出コンベアベルトの搬送面とに
より形成する角度を、排出装置最上昇時の傾斜角よりも
小としたので、搬送終端側を最も上昇させ、傾斜角が最
大となった状態においても多くの穀粒を、後位置の搬送
板と搬送面により保持することができるようになり、十
分な穀粒の搬送量を確保することができる。
【0059】また、請求項4に記載のごとく、穀粒タン
クの穀粒を外部へ排出するベルト式コンベアを内装した
排出装置を備えたコンバインにおいて、前記排出装置内
で回転駆動される排出コンベアベルトの搬送面に立設す
る搬送板の横幅方向端面と、前記排出装置の搬送ケース
の左右側板との隙間の幅は、穀粒の粒径よりも大とした
ので、搬送板と前記左右側板との隙間を穀粒が通過でき
るようになって、該隙間に穀粒が挟み込まれ詰るといっ
た不具合が生じることがなく、排出コンベアベルトの駆
動抵抗の減少を図ることができる。
【0060】また、請求項5に記載のごとく、穀粒タン
クの穀粒を外部へ排出するベルト式コンベアを内装した
排出装置を備えたコンバインにおいて、前記排出装置の
穀粒搬送始端側に穀粒を投入する受継ぎ搬送装置の構成
は、該受継ぎ搬送装置に内で回転駆動される受継ぎコン
ベアベルトの内周空間に、該受継ぎコンベアベルトの内
周面に当接するスクレーパーを配設するとともに、該ス
クレーパーの固定位置を調節可能に構成したので、受継
ぎコンベアベルトの内周面の粉塵等の付着物を剥ぎ取る
ことができ、駆動プーリにおける排出コンベアベルトの
スリップを防止し、穀粒の搬送を確実に行なうことがで
きる。また、スクレーパーの固定位置を調節自在とし、
排出コンベアベルトに対する押圧力を調節自在となり、
排出コンベアベルトの駆動トルクを過大とせずに、駆動
ロスの防止を図ることができる。
【0061】また、請求項6に記載のごとく、穀粒タン
クの穀粒を外部へ排出するベルト式コンベアを内装した
排出装置を備えたコンバインにおいて、前記排出装置の
穀粒搬送始端側に穀粒を投入する受継ぎ搬送装置の構成
は、該受継ぎ搬送装置に内で回転駆動される受継ぎコン
ベアベルトの内周空間に、該受継ぎコンベアベルトを駆
動する駆動プーリの外周面に当接するスクレーパーを配
設するとともに、該スクレーパーの固定位置を調節可能
に構成したので、駆動プーリの外周面の粉塵等の付着物
を剥ぎ取ることができ、駆動プーリにおける排出コンベ
アベルトのスリップを防止し、穀粒の搬送を確実に行な
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンバインの全体側面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】同じく背面図である。
【図4】同じく穀粒排出経路を示す後部側面図である。
【図5】排出用昇降機の下部図構成を示す図である。
【図6】受継ぎ搬送装置周辺の側面一部断面図である。
【図7】受継ぎ搬送装置に備える搬送部の構成を示す平
面図である。
【図8】同じく図7におけるB−B線断面図である。
【図9】受継ぎ搬送装置を斜め下方からみた斜視図であ
る。
【図10】排出装置における搬送始端側の構成を示す一
部断面図である。
【図11】同じく排出装置の駆動構成を示す側面図であ
る。
【図12】同じく排出装置に形成する掃除口の配置を示
す側面図である。
【図13】同じく排出コンベアベルトに作用するスクレ
ーパーの構成を示す平面一部断面図である。
【図14】同じく排出コンベアベルトに作用するスクレ
ーパーの構成を示す平面一部断面図である。
【図15】排出コンベアベルトの搬送面角度に対する搬
送板の高さの関係を示す図である。
【図16】同じく搬送板の高さ設定でより多くの穀粒を
載置した状態を示す図である。
【図17】第一詰まりセンサの上下固定位置調節に関す
る構成を示す側面図である。
【図18】同センサによる穀粒量の検出状態を示す一部
断面図である。
【図19】プレクリーナとエアクリーナの配置構成を示
す正面図である。
【図20】吸気ホースに取付ける保護カバーを示す正面
図である。
【符号の説明】
28 掃除口 33 搬送ケース 47 排出コンベアベルト 53 スクレーパー 70 排出装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 広瀬 知義 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 (72)発明者 衣川 重人 兵庫県養父郡八鹿町朝倉200 八鹿鉄工株 式会社内 Fターム(参考) 2B396 JA04 JC08 KC02 KE02 KE03 KE04 LA02 LA22 LA23 LC07 LE18 LR02 LR09 LR13 LR19

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穀粒タンクの穀粒を外部へ排出するベル
    ト式コンベアを内装した排出装置を備えたコンバインに
    おいて、前記排出装置の搬送ケースの左右側板複数箇所
    に、掃除口を形成した、ことを特徴とするコンバイン。
  2. 【請求項2】 穀粒タンクの穀粒を外部へ排出するベル
    ト式コンベアを内装した排出装置を備えたコンバインに
    おいて、前記排出装置内で回転駆動される排出コンベア
    ベルトの内周空間に、該排出コンベアベルトの内周面に
    当接するスクレーパーを配設するとともに、該スクレー
    パーの固定位置を調節可能に構成した、ことを特徴とす
    るコンバイン。
  3. 【請求項3】 穀粒タンクの穀粒を外部へ排出するベル
    ト式コンベアを内装した排出装置を備えたコンバインに
    おいて、前記排出装置内で回転駆動される排出コンベア
    ベルトの搬送面に立設する搬送板の立設基部とそれに隣
    接する搬送板の立設上端部を結ぶ直線と、前記排出コン
    ベアベルトの搬送面とにより形成する角度を、排出装置
    最上昇時の傾斜角よりも小とした、ことを特徴とするコ
    ンバイン。
  4. 【請求項4】 穀粒タンクの穀粒を外部へ排出するベル
    ト式コンベアを内装した排出装置を備えたコンバインに
    おいて、前記排出装置内で回転駆動される排出コンベア
    ベルトの搬送面に立設する搬送板の横幅方向端面と、前
    記排出装置の搬送ケースの左右側板との隙間の幅は、穀
    粒の粒径よりも大とした、ことを特徴とするコンバイ
    ン。
  5. 【請求項5】 穀粒タンクの穀粒を外部へ排出するベル
    ト式コンベアを内装した排出装置を備えたコンバインに
    おいて、前記排出装置の穀粒搬送始端側に穀粒を投入す
    る受継ぎ搬送装置の構成は、該受継ぎ搬送装置に内で回
    転駆動される受継ぎコンベアベルトの内周空間に、該受
    継ぎコンベアベルトの内周面に当接するスクレーパーを
    配設するとともに、該スクレーパーの固定位置を調節可
    能に構成した、ことを特徴とするコンバイン。
  6. 【請求項6】 穀粒タンクの穀粒を外部へ排出するベル
    ト式コンベアを内装した排出装置を備えたコンバインに
    おいて、前記排出装置の穀粒搬送始端側に穀粒を投入す
    る受継ぎ搬送装置の構成は、該受継ぎ搬送装置に内で回
    転駆動される受継ぎコンベアベルトの内周空間に、該受
    継ぎコンベアベルトを駆動する駆動プーリの外周面に当
    接するスクレーパーを配設するとともに、該スクレーパ
    ーの固定位置を調節可能に構成した、ことを特徴とする
    コンバイン。
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Cited By (2)

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JP2007000071A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Iseki & Co Ltd 汎用コンバイン
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