JP3537805B2 - コンバイン - Google Patents

コンバイン

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JP3537805B2
JP3537805B2 JP2002053475A JP2002053475A JP3537805B2 JP 3537805 B2 JP3537805 B2 JP 3537805B2 JP 2002053475 A JP2002053475 A JP 2002053475A JP 2002053475 A JP2002053475 A JP 2002053475A JP 3537805 B2 JP3537805 B2 JP 3537805B2
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昭三 中島
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Yoka Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穀粒タンク内の穀
粒を傷つけることなく、しかも排出高さを高い位置に設
定可能な穀粒排出装置を設けたコンバインにおいて、該
穀粒排出装置からの穀粒を、農道等に停車したトラック
等の荷台に設けた大きな貯留用の容器や袋に、上方から
直接排出可能な技術に関し、特に、搬送中の穀粒の汚損
や損傷を防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、穀粒の排出は排出オーガや袋詰め
装置により行われていた。このうち、排出オーガでは、
穀粒は、穀粒タンクの側面から一旦揚穀された後、略水
平に延出された排出オーガ内を搬送され、排出オーガ先
端からトラック等に排出されていた。また、袋詰め装置
では、選別された穀粒が揚穀された後、トップサッカと
いう小型のタンクを通って、機体側部に設けた袋詰め装
置内の穀粒袋に、落入されるようにしていた。そして、
大豆のように穀粒が軟らかい上に土などの異物が混入し
やすい豆類の場合には、刈り取り・脱穀・選別した後の
排出作業を、スクリュー式で搬送距離も長い前記排出オ
ーガにより行うと、穀粒が傷つきやすく、穀粒品質の低
下を招くため、従来は、前記袋詰め装置を搭載した豆専
用又は他の穀物と兼用のコンバインを使用し、穀粒の汚
損や損傷を最小限に抑えるようにしていた。しかし、こ
の袋詰め装置においては、前記穀粒袋をそれほど大きく
できないために多数の袋に分けて袋詰めしなければなら
ず、そのための袋詰め作業や運搬作業に時間や手間がか
かり、作業効率が悪かった。そこで、本発明者らは、前
記穀粒タンクに下部を連通した穀粒排出装置を機体後方
に設け、該穀粒排出装置内のバケット式コンベアなどの
排出コンベアで穀粒を上方まで搬送して排出できるよう
にしている。更に、この穀粒排出装置をシリンダなどで
傾動可能な構成としたり、穀粒排出装置の排出口に穀粒
を下方及び側方に誘導可能なアタッチメントを取り付け
ることにより、排出可能範囲を広げるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、トラッ
ク等のある農道の高さはコンバインのある圃場よりも高
い上、この圃場と農道との間には、ブロックの畦畔や側
溝などの障害物がある場合も多く、トラック等の荷台ま
での穀粒搬送にはかなりの搬送高さや搬送距離が要求さ
れ、前記固定式、傾動式、アタッチメント式のいずれの
穀粒排出装置を用いてもトラック等の荷台への穀粒の直
接排出は難しい、という問題があった。また、排出口ま
で搬送中の穀粒の汚損や損傷を確実に防止することによ
る、穀粒品質の一層の向上も、強く望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。すなわち、請求項1においては、
バケット式の穀粒排出装置13を機体後部に立設し、該
穀粒タンク5内に貯留された穀粒を、該バケット式の穀
粒排出装置13の上方より排出できるようにしたコンバ
インにおいて、該バケット式の穀粒排出装置13の排出
口近傍に、ベルト式の搬送装置70を配設すると共に、
前記穀粒排出装置13からの穀粒流下口81cの下端
は、ベルト式の搬送装置70の穀粒流入口50に内挿
し、前記穀粒排出装置13からの穀粒流下口81c外周
には、ベルト式搬送装置70の搬送方向の前後で覆い前
後に回動可能なカバー部材84・85を設けたものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1は本発明に係わるコンバインの全
体側面図、図2は同じく平面図、図3は同じく背面図、
図4は同じく穀粒排出経路を示す後部側面図、図5は中
継ぎ搬送装置周辺の側面一部断面図、図6は同じく平面
一部断面図、図7は穀粒タンクの回動構成を示す平面配
置図、図8は受継ぎ部の側面図、図9は同じく側面断面
図、図10は受継ぎ部の閉塞構成を示す側面配置図、図
11は同じく正面一部断面図、図12はコンベア式搬送
装置の全体側面図、図13は屑抜き口周辺の平面一部断
面図、図14は同じく正面一部断面図、図15はコンベ
ア式搬送装置の排出口の側面図、図16は同じく穀粒排
出作業状況及び収納状況を示す全体平面図、図17は詰
まりセンサの取付け状況を示す背面一部断面図である。
【0006】はじめに、本発明に係わるコンバインの全
体構成について、図1乃至図4、図7により説明する。
図1乃至図4に示すように、クローラ1上にはシャーシ
枠100が搭載され、該シャーシ枠100上には脱穀部
2が搭載され、該脱穀部2の前方には、フィーダ室3を
介して刈取部4が連設されると共に、脱穀部2の横側方
には穀粒タンク5が搭載され、該穀粒タンク5の前方側
には、運転部6が連設されている。
【0007】さらに、前記脱穀部2の下方には、揺動選
別装置9が配置され、該揺動選別装置9の下方に横設さ
れた一番コンベア8の終端部には、連通してバケット式
の揚穀コンベア7が立設されている。該揚穀コンベア7
では、上下部に軸支されたスプロケット14・15間に
コンベアチェーン16が巻回され、該コンベアチェーン
16上には複数のバケット17が列設されており、前記
揺動選別装置9で選別された一番物などの精粒は揚穀コ
ンベア7下部の円弧状の受部に搬送され、該受部の精粒
はコンベアチェーン16上のバケット17により掬い上
げられ、そのまま揚穀コンベア7の上部まで搬送され
る。
【0008】そして、該揚穀コンベア7の上部は連結パ
イプ68を介して穀粒タンク5に連通され、該穀粒タン
ク5に搬送されてきた精粒は、回転する図示せぬレベリ
ングディスクなどで弾き飛ばされて、穀粒タンク5内に
均一に分散され均等に貯留できるようにしている。該穀
粒タンク5の下部樋10には、スクリュー式の搬出コン
ベア11が軸装され、該搬出コンベア11の終端部は、
穀粒排出装置13下部に受継ぎケース12を介して連通
されいる。
【0009】該穀粒排出装置13でも、バケット式の排
出コンベア56が形成され、該排出コンベア56の上下
部に軸支されたスプロケット88・89間には、コンベ
アチェーン67が巻回され、該コンベアチェーン67上
には複数のバケット66が列設されており、前記穀粒タ
ンク5内に貯留された穀粒を、穀粒排出装置13上方よ
り排出できるようにしている。
【0010】このように、穀粒タンク5の底部に穀粒排
出装置13の下部を連結連通し、該穀粒排出装置13を
前記穀粒タンク5の背面に立設することにより、機体後
部の空間が活用でき、機体上部又は側部に設けた従来の
ような長い排出オーガや幅広の袋詰め装置に比べて、機
体高さ、機体幅を小さくできるため、作物の走行中の機
体による損傷を防止すると共に、機体の格納スペースを
小さくしている。
【0011】そして、この穀粒排出装置13の排出口1
3a下方には、穀粒を機体後方又は側方に搬送可能なコ
ンベア式(ベルト式)搬送装置70を配設して、遠く離
間した位置にあるコンテナやトラックにも多量の穀粒を
排出できるようにしている。さらに、該コンベア式搬送
装置70の穀粒流入口50と、前記穀粒排出装置13の
排出口13aとの間には、本発明に係わる中継ぎ搬送装
置69を連通して、排出口13aから排出される穀粒
を、回動する平ベルト90などにより穀粒流入口50ま
で導くようにしているのである。
【0012】なお、前記穀粒排出装置13は垂直ではな
く排出口13a側に傾倒させて立設しており、バケット
66で掬い上げられてきた穀粒は、前記コンベア式搬送
装置70に連通された中継ぎ搬送装置69に受け渡され
る際、排出口13aよりも外方に、確実に排出・落下さ
せることができる。
【0013】すなわち、穀粒タンク5の底部に穀粒排出
装置13の下部を連結連通し、該穀粒排出装置13を前
記穀粒タンク5の背面に立設すると共に、穀粒排出装置
13の排出口13aからの穀粒を機体後方又は側方に搬
送可能なコンベア式搬送装置70を配設したコンバイン
において、穀粒排出装置13は、前記排出口13aから
の穀粒の落下方向に傾倒させたので、余分な迂回経路を
設けることなく、自然落下だけで中継ぎ搬送装置69な
どの中継ぎ部を介してコンベア式搬送装置70に穀粒を
受け渡すことができ、該コンベア式搬送装置70への穀
粒受け渡し効率が大きく改善されるのである。
【0014】また、図3、図7に示すように、前記シャ
ーシ枠100上には回動支点軸107が立設され、該回
動支点軸107は支持ステー108により支持され、該
支持ステー108は、前記脱穀部2や揺動選別装置9等
を内設する支持ケース55から水平に突設され、該支持
ケース55は前記シャーシ枠100上に載置固定されて
いる。
【0015】このようにして、シャーシ枠100や支持
ステー108により強固に支持された回動支点軸107
には、上下の回動ステー92・93の後端部が回動可能
に外嵌され、該回動ステー92・93の先端部は、前記
穀粒タンク5の背面に連結固定されており、穀粒タンク
5を、回動支点軸107を中心にして位置62から位置
63まで回動できるようにしている。これにより、穀粒
タンク5を迅速かつ確実にオープンすることができ、コ
ンバイン内部の保守管理作業の容易化を図っているので
ある。
【0016】次に、本発明に係わる中継ぎ搬送装置69
の構造について、図3乃至図7、図9により説明する。
中継ぎ搬送装置69においては、図4乃至図6に示すよ
うに、前記排出口13a側方に連絡路81aが連設さ
れ、該連絡部81aより後方に向かって角パイプ状の中
継ぎケース81が突設され、該中継ぎケース81下部に
は搬送部31が形成されている。
【0017】該搬送部31では、中継ぎケース81の搬
送始端側の左右側板間に駆動軸19が枢支され、該駆動
軸19には駆動プーリ20が外嵌・固定されている。同
様に、中継ぎケース81の搬送終端側の左右側板間には
従動軸21が枢支され、該従動軸21には従動プーリ2
2が外嵌固定されており、該従動プーリ22と前記駆動
プーリ20との間には平ベルト90が巻回されている。
【0018】そして、駆動軸19から見て後方の従動軸
21は、俯角23だけ低位置に配設されており、コンバ
イン後方が高くなる傾斜地で穀粒排出作業を行う場合で
あっても、穀粒18が転がり落ちる従動軸21側を低く
設定できるため、排出口13aから傾斜底板81b上を
転がり落ちてきた穀粒18は、連絡路81a側に逆戻り
することなく、駆動する平ベルト90上を搬送終端側に
向かって円滑に搬送される。
【0019】すなわち、中継ぎ搬送装置69は、搬送始
端側よりも搬送終端側を低位置に設けるので、コンバイ
ン後方が高くなる傾斜地であっても、平ベルト90が搬
送終端部側に低く傾斜した姿勢に保つことができ、中継
ぎ搬送装置69による中継ぎ搬送を一層確実なものにす
ることができるのである。
【0020】また、前記平ベルト90には、図5、図
6、図9に示すように、前記コンベア式搬送装置70の
搬送ベルト47の外周面に立設したような搬送板47a
は設けられていない。これは、中継ぎ搬送装置69の場
合は、前記コンベア式搬送装置70ほど搬送終端側が極
端には上昇しないためであり、前述の如く、搬送終端側
を予め低位置に配置しておけば、穀粒の逆戻りが防げる
からである。
【0021】さらに、平ベルト90の搬送幅37は、搬
送ベルト47の搬送幅38よりも広く設定され、中継ぎ
ケース81内に大きな穀粒貯留空間が形成されている。
このため、前記穀粒排出装置13内のバケット式の排出
コンベア56と、コンベア式搬送装置70内のベルト式
の搬送コンベア54との間で、搬送方式の違い等から穀
粒搬送速度に大きな差が生じたり、あるいは、刈り込み
開始や終了時等に、穀粒タンク5内の穀粒貯留量が大き
く変動するような場合でも、中継ぎ搬送装置69の内部
空間が穀粒の流れのバッファーとして機能する。
【0022】すなわち、中継ぎ搬送装置69は、搬送板
47aなどの突起部を具備せぬ平ベルト90などから成
る搬送部31を有し、該搬送部31の搬送幅37は、前
記コンベア式搬送装置70の搬送部の搬送幅38よりも
広く構成するので、搬送部31は突起部のない分だけ簡
素化されて部品コストが低減できる。さらに、回動する
突起部に邪魔されることがないため、平ベルト90近傍
にスクレーパー25などが取り付けられ、搬送面を常に
清浄化して穀粒の汚損や損傷を軽微にできると共に、突
起部のない分だけ受継ぎ部106を小さくすることがで
き、コンバインの一層の小型・軽量化が図れる。また、
搬送部31の搬送幅37の方が広いため、中継ぎ搬送装
置69が穀粒の流れを一定にするバッファーとして機能
し、穀粒詰まりなどの発生を防止することができるので
ある。
【0023】また、図3、図6、図7に示すように、中
継ぎ搬送装置69の中継ぎケース81の連絡路81a右
側面は、穀粒排出装置13の排出口13aに連通固定さ
れると共に、中継ぎケース81の前部右側面は、穀粒排
出装置13の上部背面に連結部材も兼ねるカバー29を
介して連結固定されており、中継ぎ搬送装置69は穀粒
排出装置13上部に確実に固定される構造となってい
る。さらに、該穀粒排出装置13の前面は、前記穀粒タ
ンク5の背面に固設されている。一方、前述の如く、穀
粒タンク5は、回動支点軸107を中心にして位置62
から位置63まで回動できるようにしており、該回動支
点軸107を中心にして、中継ぎ搬送装置69も一体的
に回動させることができるのである。
【0024】従って、中継ぎ搬送装置69の駆動力を穀
粒タンク5内の駆動系に常時接続しておくことができ、
単一の駆動系で各搬送装置11・13・69を駆動する
ことができる。すなわち、中継ぎ搬送装置69は、機体
を支持するシャーシ枠100より突設した支点軸である
回動支点軸107を中心に、前記穀粒タンク5及び穀粒
排出装置13と共に一体的に回動可能に構成するので、
中継ぎ搬送装置69は穀粒タンク5及び穀粒排出装置1
3と同一の駆動系にすることができ、駆動系を簡素化し
て部品コストの低減や組み立て性・メンテナンス性の向
上を図ることができる。
【0025】次に、中継ぎ搬送装置69、及びコンベア
式搬送装置70の駆動力伝達構成について、図4乃至図
6、図8、図9、図11、図12により説明する。図4
乃至図6に示すように、前記駆動軸19側端からは連結
軸28が延設され、該連結軸28端部にはベベルギア2
7が固設されると共に、前記穀粒排出装置13上部のス
プロケット89を軸支する枢軸30の後端にもベベルギ
ア26が固設され、該ベベルギア26は前記ベベルギア
27と噛合しており、枢軸30は駆動軸19に連結連動
されている。一方、前記搬出コンベア11のコンベア軸
11a終端にはスプロケット88が固設され、前述の如
く、穀粒排出装置13内のコンベアチェーン67を介し
て上部のスプロケット89に連結されており、コンベア
軸11aは枢軸30に連結連動されている。
【0026】このような構成において、図示せぬエンジ
ンから、第1クラッチ118、伝達ギア102等より成
る伝達機構を介して搬出コンベア11に伝達された駆動
力は、コンベア軸11a→スプロケット88→コンベア
チェーン67→スプロケット89→枢軸30→ベベルギ
ア26→ベベルギア27→連結軸28→駆動軸19の順
で駆動プーリ20に伝達され、中継ぎ搬送装置69の平
ベルト90が駆動される。
【0027】すなわち、中継ぎ搬送装置69の駆動軸1
9は、穀粒タンク5の底部に軸装した搬出コンベア11
から、穀粒排出装置13の駆動系を介して伝達される動
力により駆動するので、中継ぎ搬送装置69の駆動系を
別途設ける必要がなく、部品数低減によるコストダウ
ン、及び組み立て性等の向上が図れる。更に、コンベア
式搬送装置70の搬出速度、穀粒排出装置13の揚穀速
度、及び中継ぎ搬送装置69の搬送速度の同期が容易と
なり、穀粒詰まりのない安定した、コンベア式搬送装置
70への中継ぎ工程を可能とすることができる。
【0028】ここで、該コンベア式搬送装置70は、図
11、図12に示すように、外側は角パイプ状の搬送ケ
ース33により外装され、該搬送ケース33の搬送始端
側には、左右側板間に駆動軸38が枢支され、該駆動軸
38には駆動プーリ39が外嵌・固定されている。同様
に、搬送ケース33の搬送終端側にも、左右側板間に従
動軸40が枢支され、該従動軸40には従動プーリ41
が外嵌固定されており、該従動プーリ41と前記駆動プ
ーリ39との間には搬送ベルト47が巻回されている。
【0029】該搬送ベルト47の外周面には、所定間隔
で搬送板47a・47a・・・が立設されており、該搬
送板47a・47a・・・の間に穀粒を収納するように
し、搬送終端側が上昇して上搬送面の斜度が大きくなっ
た場合であっても、穀粒が転動して逆戻りすることがな
いようにしている。また、搬送ケース33の搬送始端側
には、上方に開いた穀粒流入口50が形成され、該穀粒
流入口50を含む前記受継ぎ部106が搬送始端側上方
に形成されている。
【0030】そして、この搬送始端側近傍には、油圧モ
ータ32が固設され、該油圧モータ32より側方に延出
された駆動軸32aには駆動プーリ32bが固設され、
該駆動プーリ32bと、前記駆動軸38端部に固設され
た入力プーリ35との間には駆動ベルト34が巻回され
ており、油圧モータ32からの駆動力が、入力プーリ3
5を介して駆動軸38に伝達され、コンベア式搬送装置
70の搬送ベルト47が駆動されるようにしている。こ
のようにして、コンベア式搬送装置70は、中継ぎ搬送
装置69とは独立した駆動系を有する。
【0031】すなわち、中継ぎ搬送装置69は、コンベ
ア式搬送装置70とは異なる駆動系を有するので、保守
管理作業のために穀粒タンク5をオープン可能な構造と
した場合でも、中継ぎ搬送装置69からの駆動力をコン
ベア式搬送装置70に伝達するための複雑な伝達機構を
設ける必要がなく、簡単な構成でコンベア式搬送装置7
0の搬送ベルト47をいつでも自在に駆動させることが
でき、部品数低減によるコストダウン、組み立て性の向
上などを図ることができるのである。
【0032】以上のような構成よりなる中継ぎ搬送装置
69が、図5、図6、図8に示すようにして、穀粒排出
装置13とコンベア式搬送装置70との間に介設される
と、排出口13aより排出された穀粒18は、連絡路8
1aの傾斜底板81b上を跳ねることなく緩やかに転が
り落ちていき、平ベルト90上に乗る。すると、穀粒1
8は、そのまま搬送され又は転動しながら、前記排出口
13aから離間した位置にある搬送終端まで搬送され、
搬送される間に均された穀粒18は、穀粒流下口81c
より、下方の穀粒流入口50を介して、コンベア式搬送
装置70内の弾力を有する搬送ベルト47上に落下する
のである。
【0033】すなわち、穀粒タンク5の底部に穀粒排出
装置13の下部を連結連通し、該穀粒排出装置13を前
記穀粒タンク5の背面に立設すると共に、穀粒排出装置
13の排出口13aからの穀粒を機体後方又は側方に搬
送可能なコンベア式搬送装置70を配設したコンバイン
において、該コンベア式搬送装置70の穀粒流入口50
と、前記穀粒排出装置13の排出口13aとの間に中継
ぎ搬送装置69を介設したので、コンベア式搬送装置7
0の穀粒流入口50を前記穀粒排出装置13の排出口1
3aから離間した位置に配置でき、コンベア式搬送装置
70の配設位置の自由度が増す。また、穀粒排出装置1
3からの穀粒の投入時に発生する跳ね返りが抑制され、
搬送量のばらつきが小さくなり安定した穀粒搬送が可能
となる。さらに、穀粒18の投入時の穀粒同士間や穀粒
と硬い壁面間での衝突が防止でき、穀粒の汚損や損傷を
軽微にして、穀粒品質の一層の向上を図ることができ
る。また、必要に応じて、コンベア式搬送装置70の旋
回支点軸104を機体端近傍に配置することができ、機
体上方のスペースを最大限に利用して収納スペースを大
きく確保できるため、コンベア式搬送装置70を一層長
くして、遠距離搬送機能を十分に発揮することができる
のである。
【0034】次に、受継ぎ部106の構造について、図
8、図9により説明する。受継ぎ部106においては、
中継ぎ搬送装置69の穀粒流下口81cは下方が狭く、
逆に、コンベア式搬送装置70の穀粒流入口50は上方
が狭く形成され、中継ぎ搬送装置69からコンベア式搬
送装置70への穀粒受継ぎ時の穀粒の受け渡しを確実に
している。
【0035】さらに、穀粒流入口50と搬送ケース33
との連結部分は狭く絞ったくびれ部50aとしている。
すなわち、穀粒流入口50の下部とコンベア式搬送装置
70の搬送ケース33との間には、絞り部であるくびれ
部50aを設けるので、連結部分に余分な隙間を形成し
ないようにして、隙間への穀粒の堆積を防止し、穀粒搬
送効率の向上を図っている。
【0036】また、穀粒流下口81cの外周には、傘状
のカバー部材83が外嵌・固定され、該カバー部材83
により、上方から落下してきた粉塵等はカバー部材83
上を穀粒流入口50よりも外方に向かって落下してい
き、粉塵等の穀粒流入口50内への侵入を防止するよう
にしている。
【0037】すなわち、中継ぎ搬送装置69の終端部で
ある穀粒流下口81cの外周には、穀粒流入口50への
粉塵等の侵入を防ぐ傘状のカバー部材83を設けるの
で、搬送コンベア54への粉塵等の侵入を未然に防止す
ることができ、穀粒18の汚損や損傷を押さえて、穀粒
品質を高めることができる。
【0038】また、穀粒流下口81c下端と穀粒流入口
50上端との間には隙間91を設けて、前記穀粒タンク
5オープン時に、受継ぎ部106からの中継ぎ搬送装置
69の離脱を容易にすると共に、穀粒流下口81cの下
端には、下方を絞ったスカート状のゴムなどからなる変
形容易なガイド部材82が外嵌固定され、該ガイド部材
82は、前記隙間91を塞いだ上、穀粒流入口50に重
なる形で上方から内挿されている。
【0039】すなわち、中継ぎ搬送装置69の終端部で
ある穀粒流下口81cとコンベア式搬送装置70の穀粒
流入口50との間には隙間91を設け、該隙間91には
穀粒18をコンベア式搬送装置70の穀粒流入口50に
導入するスカート状のガイド部材82を設け、該ガイド
部材82は前記穀粒流入口50と重複すると共に、該重
複部に位置するガイド部材82は、穀粒流下口81cと
穀粒流入口50との係脱時には容易に変形可能な構成と
するので、前記隙間91により、コンベア式搬送装置7
0に干渉されることなく、穀粒タンク5を迅速かつ確実
にオープンできると共に、変形容易なガイド部材82に
より、搬送コンベア54への粉塵等の侵入を未然に防止
でき、穀粒18の汚損や損傷を抑えることができる。
【0040】以上のような構成よりなる受継ぎ部106
が、中継ぎ搬送装置69とコンベア式搬送装置70との
間に形成されると、穀粒流下口81cより排出された穀
粒18は、ガイド部材82に導かれながら穀粒流入口5
0に流入していき、連結部分等に滞留することもなく、
搬送ベルト47上に乗り、そのまま搬送終端まで搬送さ
れる。この際、該ガイド部材82と前記カバー部材83
により、搬送コンベア54への粉塵等の侵入を未然に防
止できる。そして、穀粒タンク5オープン時には、穀粒
流下口81cに設けたガイド部材82は、回動中に穀粒
流入口50に当たっても容易に変形し、穀粒流入口50
から簡単に離脱することができ、逆に、穀粒タンク5収
納時も同様に、ガイド部材82は容易に変形して穀粒流
入口50内に係合することができるのである。
【0041】すなわち、このように中継ぎ搬送装置69
の終端部である穀粒流下口81cは、コンベア式搬送装
置70の穀粒流入口50とは係脱可能な構成とするの
で、保守管理作業のために穀粒タンク5をオープン可能
な構造とした場合でも、中継ぎ搬送装置69を、コンベ
ア式搬送装置70とは独立させた上で穀粒タンク5と一
緒に回動させることができ、穀粒タンク5オープンのた
めの構造を簡素化できるのである。
【0042】次に、コンベア式搬送装置70の旋回・上
下回動構成、詳細構造について、図1、図3乃至図5、
図9乃至図16により説明する。図3、図5、図11に
示すように、前記シャーシ枠100上には旋回支点軸1
04が立設され、該旋回支点軸104は上下の支持ステ
ー109・110により支持され、該支持ステー109
・110は、前記脱穀部2や揺動選別装置9等を内設す
る支持ケース55から水平に突設されており、該支持ケ
ース55は前記シャーシ枠100上に載置固定されてい
る。
【0043】このように、シャーシ枠100や支持ステ
ー109・110によって強固に支持された旋回支点軸
104の上部には、回動部材24が回動可能に外嵌さ
れ、該回動部材24上には、断面視で上方に開いたコ字
状の旋回台105が載置固定されており、該旋回台10
5は前記旋回支点軸104を中心にして水平に旋回可能
としている。
【0044】そして、この旋回台105の左右側板10
5a・105bには、それぞれ支軸57・58が回動可
能に設けられ、このうちの支軸58は、コンベア式搬送
装置70の駆動軸38を回動可能に支持する搬送ケース
33右側板に連結固定され、また、支軸57は、搬送ケ
ース33左側板に設けられた、前記入力プーリ35を覆
うカバー42の外面に連結固定されており、コンベア式
搬送装置70は、前記支軸57・58を中心にして上下
に回動可能としている。
【0045】また、前記回動部材24側面には固定部材
111が固設され、該固定部材111にはシリンダ支軸
112が設けられ、該シリンダ支軸112には昇降シリ
ンダ113の基部が軸支されており、該昇降シリンダ1
13より延出されたピストンロッド113aの先部が、
前記搬送ケース33の右側板に回動自在に連結されてい
る。
【0046】さらに、前記支持ステー109上方で支持
ケース55の背面には、取付け具115により旋回モー
タ114が固設され、該旋回モータ114より上方に向
かって駆動軸114aが延出され、該駆動軸114aの
先部には旋回駆動ギア116が固設されており、該旋回
駆動ギア116は、前記回動部材24下面に外嵌固定さ
れた旋回従動ギア117と側面で噛合している。
【0047】このような構成において、図1、図5、図
10、図16に示すように、運転部6やコンベア式搬送
装置70の先部等に設けた旋回昇降操作レバー51・5
2を操作することにより、前記旋回モータ114と昇降
シリンダ113が駆動され、コンベア式搬送装置70
は、支軸57・58を中心として水平位置48⇔上昇位
置49のように上下回動したり、旋回支点軸104を中
心として収納位置43⇔オートセット位置44⇔右側方
位置45のように水平旋回し、旋回位置と昇降位置を自
在に設定することができるのである。
【0048】また、前記旋回支点軸104はコンバイン
機体の最後方略中央に配置しており、前記収納位置43
に長いコンベア式搬送装置70を収納しても、機体より
も外側方には突出しないようにしている。
【0049】すなわち、穀粒タンク5の底部に穀粒排出
装置13の下部を連結連通し、該穀粒排出装置13を前
記穀粒タンク5の背面に立設すると共に、穀粒排出装置
13の排出口13aからの穀粒18を機体後方又は側方
に搬送可能なコンベア式搬送装置70を配設したコンバ
インにおいて、該コンベア式搬送装置70は、機体最後
方略中央に配置した旋回支点軸104を中心に旋回可能
としたので、コンベア式搬送装置70の収納スペースと
して、コンバイン本体の全長にわたる上方の空間を有効
に利用することができ、コンベア式搬送装置70に折り
畳み機構を設ける必要がなくなり、また、穀粒タンク5
の後方に位置する穀粒排出装置13との穀粒受け渡しに
も有利なレイアウトとなり、穀粒排出機構全体の簡素化
が図れる。
【0050】なお、旋回モータ114と昇降シリンダ1
13は図示せぬコントローラに接続され、該コントロー
ラは前記旋回昇降操作レバー51・52にも接続されて
おり、旋回昇降操作レバー51・52を操作することに
より、穀粒排出作業開始時にはコンベア式搬送装置70
がオートセット位置44まで自動的に旋回し、穀粒排出
作業終了後には収納位置43まで自動的に復帰する構成
として、旋回昇降操作性の向上を図っている。
【0051】また、図9乃至図11に示すように、前記
旋回台105の左右側板105a・105bの上部に
は、支点軸105c・105d・105e・105fが
外方に突設され、このうちの支点軸105c・105d
には、コ字状の閉塞カバー部材84が、穀粒流入口50
の一側上部を覆うようにして回動可能に軸支され、同様
にして、穀粒流入口50の他側上部を覆うようにして、
コ字状の閉塞カバー部材85が前記支点軸105e・1
05fに回動可能に軸支されている。そして、いずれの
支点軸105c・105d・105e・105fにも、
図示せぬねじりバネなどの付勢バネが外嵌固定され、該
付勢バネの一端は閉塞カバー部材84・85側に連結さ
れ、該閉塞カバー部材84・85を、付勢バネの弾性力
によって、内側の穀粒流入口50の方に常時付勢してい
る。なお、付勢バネ以外に、ゴムなどの弾性体を閉塞カ
バー部材84・85の外側に外嵌して閉塞カバー部材8
4・85を内側に付勢するようにしてもよく、付勢手段
は特に限定されるものではない。
【0052】ここで、前述の如く、コンベア式搬送装置
70は、旋回台105に設けた支軸57・58を中心に
して、旋回台105の内側で上下に回動し、一方、閉塞
カバー部材84・85は、同じ旋回台105に設けた支
点軸105c・105d・105e・105fを中心に
して、旋回台105の外側でベルト式搬送装置70の搬
送方向の前後に回動する。従って、閉塞カバー部材84
・85は、コンベア式搬送装置70の上下回動とは独立
しており、その前後回動中心位置を維持することができ
るのである。
【0053】このような構成において、コンベア式搬送
装置70が水平位置48にある時は、穀粒流下口81C
下部から穀粒流入口50までの範囲を前後から覆うよう
にして、閉塞カバー部材84・85が前後回動可能に軸
支されている。そして、コンベア式搬送装置70が水平
位置48から上昇位置49まで回動しても、前記付勢バ
ネなどの付勢手段により閉塞カバー部材84・85も追
従して前後に回動され、このうちの閉塞カバー部材84
が、大きく開放された穀粒流入口50の開口部を閉塞す
る。
【0054】すなわち、中継ぎ搬送装置69の終端部で
ある穀粒流下口81cの下方には、前記コンベア式搬送
装置70の上下動時に開放される穀粒流入口50を閉塞
可能な閉塞カバー部材84・85を設け、該閉塞カバー
部材84・85は、コンベア式搬送装置70の上下動と
は独立した支点軸105c・105d・105e・10
5fを有し、該支点軸105c・105d・105e・
105fは、コンベア式搬送装置70の旋回支点軸10
4上の旋回台105に固設するので、コンベア式搬送装
置70への受継ぎ部106における穀粒流入口50への
粉塵などの侵入を、コンベア式搬送装置70の姿勢に係
わらず確実に防止することができ、穀粒18の汚損や損
傷を軽微にして、穀粒品質の一層の向上を図ることがで
きる。
【0055】また、図12乃至図14に示すように、駆
動プーリ39、従動プーリ41近傍の搬送ケース33側
板内面には、平面視く字状のスクレーパー53の基部が
固設され、該スクレーパー53の下辺は、搬送ベルト4
7の内側下面に当接するようにして配設されると共に、
スクレーパー53先部近傍の搬送ケース33側板には、
外側に張り出した袋部33eが形成されており、搬送ベ
ルト47の内側に溜まった粉塵などは、搬送ベルト47
の進行に伴い、矢印59に示す経路に沿って側方に押し
やられた後、袋部33eを通って搬送ケース33底板ま
で落下していく。
【0056】そして、該搬送ケース33の底板には屑抜
き口33aが開口され、該屑抜き口33aには掃除蓋3
6を着脱自在に冠着しており、前記袋部33eから落下
してきた粉塵などは、該屑抜き口33aに蓄積されるこ
ととなり、前記掃除蓋36を取り外して屑抜き口33a
から粉塵などを除去することができるのである。
【0057】すなわち、穀粒タンク5の底部に穀粒排出
装置13の下部を連結連通し、該穀粒排出装置13を前
記穀粒タンク5の背面に立設すると共に、穀粒排出装置
13の排出口13aからの穀粒18を機体後方又は側方
に搬送可能なコンベア式搬送装置70を配設したコンバ
インにおいて、該コンベア式搬送装置70のコンベア支
持体である駆動プーリ39、従動プーリ41の近傍にス
クレーパー53を配設すると共に、該スクレーパー53
下方の搬送ケース33には、メンテナンスなどのための
屑抜き口33aを開閉可能に設けたので、搬送ケース3
3内のメンテナンス時には、全体を分解することなく掃
除蓋36を外すだけで、内部の粉塵、土や埃、あるいは
残留穀粒などを容易に除去することができ、穀粒の汚損
や損傷をより軽微にして、穀粒品質の一層の向上を図る
ことができる。
【0058】また、図12、図15に示すように、コン
ベア式搬送装置70の搬送終端側の搬送ケース33側面
には取付板64が固設され、該取付板64にはスライド
バー65が前後摺動可能に設けられている。該スライド
バー65の搬送始端側には、支持板61が固設され、該
支持板61に搬送コンベア54の従動軸40が回動可能
に軸支される一方、スライドバー65の搬送終端側で
は、該スライドバー65端部設けた位置決めボルト72
と、前記取付板64との間に張設バネ71が外嵌張設さ
れており、該張設バネ71の弾性力により、支持板61
が搬送終端側に向かって一定の力で押し出されるように
している。これにより、前記支持板61が常に一定の張
力で搬送終端側に引っ張られる張設機構60が構成さ
れ、支持板61により支持された従動軸40の従動プー
リ41と、前記駆動プーリ39との間に巻回された搬送
ベルト47が確実に張設され、たるみが発生しないよう
にしている。
【0059】そして、前記位置決めボルト72を回転し
てスライドバー65上を移動させて従動プーリ41の位
置を調節することにより、搬送ケース33の排出口33
bで搬送始端側の内周端部33cが、搬送ベルト47上
の搬送板47aの回動軌跡47bにおける搬送終端側の
端部73に対して、一致、若しくは、該端部73よりも
外方に離間して設けるようにしている。さらに、端部7
3下方には、排出口33bの内周端部33cに向かって
低くなる傾斜部33dが形成されている。
【0060】このような構成においては、排出口33b
からは搬送ベルト47が見える位置になく、搬送されて
きた穀粒は、必ず一旦搬送ケース33内に当たってから
排出されると共に、搬送ベルト47の張り出し分が少な
くなり、排出口33b上方に大きな空間を確保すること
ができる。また、搬送ベルト47でもって回るような穀
粒があっても、範囲74まで搬送さえすれば、穀粒は傾
斜部33d上を転動して、確実に排出口33bから排出
される。
【0061】すなわち、穀粒タンク5の底部に穀粒排出
装置13の下部を連結連通し、該穀粒排出装置13を前
記穀粒タンク5の背面に立設すると共に、穀粒排出装置
13の排出口13aからの穀粒18を機体後方又は側方
に搬送可能なコンベア式搬送装置70を配設したコンバ
インにおいて、該コンベア式搬送装置70の排出口33
bで搬送始端側の内周端部33cは、搬送コンベア54
の搬送終端部である端部73と一致、若しくは、該端部
73より外方に離間して設けると共に、端部73下方に
は、搬送されてきた穀粒18を前記内周端部33cまで
転動可能な傾斜部33dを設けたので、排出口33bか
ら直接穀粒が落下して周囲に飛散することがなく、ま
た、排出口33b上方に大きな空間を確保できる上に、
傾斜部33d上を穀粒が転動しやすくなるため、穀粒詰
まりを確実に防止することができ、穀粒排出作業の効率
が大幅に向上するのである。
【0062】また、図4、図5、図12、図15、図1
7に示すように、中継ぎ搬送装置69の搬送部31上方
と、コンベア式搬送装置70の排出口33b上方には、
それぞれ圧電式の第1詰まりセンサ94と第2詰まりセ
ンサ97とが設けられている。
【0063】このうちの第1詰まりセンサ94は、図
4、図5、図17に示すように、中継ぎケース81側面
から外方に張り出した取付けケース95内部に、穀粒流
下方向に対して傾斜して取り付けられて、流下する穀粒
18から保護されており、穀粒の衝突により、損傷した
り、衝突時の衝撃力を検出して穀粒詰まりが発生したと
誤認識したり、しないようにしている。そして、圧力を
検出可能なセンサ面94aが設けられ、目詰まりにより
穀粒18が穀粒満量ライン96まで堆積すると、該セン
サ面94a上に載った穀粒重量を検出し、この検出信号
が、第1詰まりセンサ94に接続された図示せぬコント
ローラに伝達される。
【0064】 一方、第2詰まりセンサ97は、図1
2、図15に示すように、搬送ケース33の前記内周端
部33cに取付け面を傾斜して設けた取付台98の側面
に固定されている。そして、圧力を検出可能なセンサ面
97aが設けられており、排出口33bからコンテナや
トラックなどの容器へ穀粒18の排出が進むと、堆積し
た穀粒18の上面は容器内を次第に上昇していき、穀粒
18が排出口33bからコンベア式搬送装置70内に流
入しセンサ面97aを斜め下方から押し上げる。この時
の圧力により発生した検出信号は、第2詰まりセンサ9
7に接続された図示せぬコントローラに伝達される。
【0065】さらに、穀粒タンク5の搬出コンベア11
の伝達ギア102とエンジンとの間には第1クラッチ1
18が設けられると共に、コンベア式搬送装置70の油
圧モータ32にも第2クラッチ119が設けられてお
り、これらクラッチ118・119は、いずれも前記コ
ントローラに接続されている。
【0066】このような構成において、第1詰まりセン
サ94が「ON」となり、中継ぎ搬送装置69内での詰
まり発生が検出された場合は、まず第1クラッチ118
を「切」にした後に、第2クラッチ119を「切」とす
るようにして、コンベア式搬送装置70内の穀粒の残留
を防止する。また、第2詰まりセンサ97が「ON」と
なり、コンベア式搬送装置70内への穀粒流入による排
出口33bの詰まり発生が検出された場合は、第1クラ
ッチ118、第2クラッチ119とも同時に「切」にし
て、それ以上、コンベア式搬送装置70内に穀粒が流入
しないようにしている。
【0067】すなわち、中継ぎ搬送装置69およびコン
ベア式搬送装置70において、穀粒排出側には穀粒詰ま
りを検出可能なセンサ94・97を設けるので、穀粒詰
まりの状況に応じて的確に対処することができ、短時間
で復旧することができ、穀粒排出作業の効率低下を防止
することができるのである。なお、本実施例では、セン
サを圧電式としたが、ポテンショ式センサや、非接触の
光学式センサとしてもよく、目詰まりによる穀粒18の
堆積を検出可能な手段であれば、特に限定されるもので
はない。
【0068】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
次のような効果を奏するものである。 即ち、請求項1
のように、バケット式の穀粒排出装置13を機体後部に
立設し、該穀粒タンク5内に貯留された穀粒を、該バケ
ット式の穀粒排出装置13の上方より排出できるように
したコンバインにおいて、該バケット式の穀粒排出装置
13の排出口近傍に、ベルト式の搬送装置70を配設す
ると共に、前記穀粒排出装置13からの穀粒流下口81
cの下端は、ベルト式の搬送装置70の穀粒流入口50
に内挿し、前記穀粒排出装置13からの穀粒流下口81
c外周には、ベルト式搬送装置70の搬送方向の前後で
覆い前後に回動可能なカバー部材84・85を設けた
で、ベルト式の搬送装置により、農道等に停車したトラ
ック等の荷台にも穀粒を直接排出できるようになり、更
には、前記穀粒流下口の下部と穀粒流入口の上部とが重
複し、この重複部分により、穀粒流入口への側方からの
粉塵等の侵入を防ぎ、粉塵等による穀粒の汚損や損傷を
軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるコンバインの全体側面図であ
る。
【図2】同じく平面図である。
【図3】同じく背面図である。
【図4】同じく穀粒排出経路を示す後部側面図である。
【図5】中継ぎ搬送装置周辺の側面一部断面図である。
【図6】同じく平面一部断面図である。
【図7】穀粒タンクの回動構成を示す平面配置図であ
る。
【図8】受継ぎ部の側面図である。
【図9】同じく側面断面図である。
【図10】受継ぎ部の閉塞構成を示す側面配置図であ
る。
【図11】同じく正面一部断面図である。
【図12】コンベア式搬送装置の全体側面図である。
【図13】屑抜き口周辺の平面一部断面図である。
【図14】同じく正面一部断面図である。
【図15】コンベア式搬送装置の排出口の側面図であ
る。
【図16】同じく穀粒排出作業状況及び収納状況を示す
全体平面図である。
【図17】詰まりセンサの取付け状況を示す背面一部断
面図である。
【符号の説明】
5 穀粒タンク 13 穀粒排出装置 13a 排出口 33 搬送ケース 50 穀粒流入口 53 スクレーパー 70 搬送装置 81c 穀粒流下口 83 カバー部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 衣川 重人 兵庫県養父郡八鹿町朝倉200 八鹿鉄工 株式会社内 (72)発明者 中島 昭三 兵庫県養父郡八鹿町朝倉200 八鹿鉄工 株式会社内 (72)発明者 石井 真嗣 兵庫県養父郡八鹿町朝倉200 八鹿鉄工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−145128(JP,A) 特開 平5−254637(JP,A) 特開2000−318816(JP,A) 特開 平5−219826(JP,A) 実開 平1−137787(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01F 12/46 A01F 12/60

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バケット式の穀粒排出装置13を機体後
    部に立設し、該穀粒タンク5内に貯留された穀粒を、該
    バケット式の穀粒排出装置13の上方より排出できるよ
    うにしたコンバインにおいて、該バケット式の穀粒排出
    装置13の排出口近傍に、ベルト式の搬送装置70を配
    設すると共に、前記穀粒排出装置13からの穀粒流下口
    81cの下端は、ベルト式の搬送装置70の穀粒流入口
    50に内挿し、前記穀粒排出装置13からの穀粒流下口
    81c外周には、ベルト式搬送装置70の搬送方向の前
    後で覆い前後に回動可能なカバー部材84・85を設け
    ことを特徴とするコンバイン。
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