JP2528295Y2 - コンバインにおける穀粒タンク - Google Patents

コンバインにおける穀粒タンク

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JP2528295Y2 JP10752390U JP10752390U JP2528295Y2 JP 2528295 Y2 JP2528295 Y2 JP 2528295Y2 JP 10752390 U JP10752390 U JP 10752390U JP 10752390 U JP10752390 U JP 10752390U JP 2528295 Y2 JP2528295 Y2 JP 2528295Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、穀稈を刈取脱穀するコンバインにおける穀
粒タンクに関する。
(ロ)従来技術 従来、走行装置を有する機台の一側に脱穀装置を搭載
し、その前方に前処理装置を配設し、他側前部に運転部
を設け、その後部で脱穀装置の側方の機台直上に穀粒タ
ンクを載置し、該穀粒タンク内の底部に穀粒の排出移送
螺旋を設けたコンバインは実開平1-68750号公報等によ
り既に知られている。
また、運転部の後部に穀粒袋詰め用の漏斗状ホッパー
を架設し、該漏斗状ホッパー上と脱穀装置上とに亙って
扁平タンクを重合すると共に、扁平タンクをホッパー側
下部を中心として上下回動するようになし、脱穀装置の
揚穀筒上端を上記扁平なタンクの底部に貫挿したコンバ
インは実開昭55-42969号公報により既に知られている。
(ハ)考案が解決しようとする問題点 前記既知のコンバインの内、前者のものは、穀粒タン
クに穀粒が充填されるとその重量により機体の穀粒タン
ク側が重くなり、機体の左右重量バランスが悪化する等
の問題がある。
また、前記後者のコンバインは扁平タンクをホッパー
上から脱穀装置上にかけて機体の略全幅に亙って設ける
ことにより、その穀粒収納容量を増大させると共に、扁
平タンクに穀粒が充填しても機体の左右重量バランスが
大きく変動しないようにしたものであるが、このものは
漏斗状ホッパー及び扁平タンクの穀粒を漏斗状ホッパー
の下側に吊設した穀粒袋に一旦流入させた後、満杯穀粒
袋を機外に搬出する形態のものであるため、満杯穀粒袋
の搬出及び空穀粒袋の装着作業が面倒であるのみなら
ず、上記扁平タンクをその内部の穀粒を排出すべく上昇
回動した時、扁平タンクとホッパーとの間が離間するの
で、その間に穀粒流出防止手段を必要とする等の問題が
あった。
(ニ)問題点を解決するための手段 本考案は、走行装置を有する機台3の一側に脱穀装置
1を搭載し、その前方に前処理装置を配設し、他側前部
に運転部を設け、前記脱穀装置1の他側に沿って垂下し
た側方タンク部8aと、その一側上部から脱穀装置1上に
向けて一体的に延出した乗架タンク部8bとにより機体前
後方向から見て略逆L字状の穀粒タンク8を構成し、該
穀粒タンク8の側方タンク部8a内の底部に穀粒を排出す
る排出移送螺旋10を前後方向に横架し、該排出移送螺旋
10の移送終端部に揚送排出螺旋筒20の起立部20aを連接
すると共に、穀粒タンク8を上記排出移送螺旋10を中心
として外側方へ上下傾動できるように支架したコンバイ
ンにおいて、上記排出移送螺旋10を脱穀装置1側方の上
下方向中間位置に配設して、上記側方タンク部8aの底部
と機台3との間に上下間隔Lを形成すると共に、脱穀装
置1の揚穀筒16を上記穀粒タンク8に底部から挿通する
一方、揚穀筒16の中途部を側方タンク部8aの底部近傍で
かつ上記排出移送螺旋10と略同じ高さで上下に分割し、
揚穀筒16の下筒部16dを脱穀装置1側に上筒部16eを穀粒
タンク8側に夫々支持することにより前述の問題点を解
決した。
(ホ)作用 機体を走行させながら刈取脱穀を行なうと、選別され
た穀粒は揚穀筒16により揚送されて穀粒タンク8の乗架
タンク部8bと、側方タンク部8aとに投入される。
そして、穀粒タンク8が満杯になった時、機体を道路
上の運搬車に近付け、揚送排出螺旋筒20を排出姿勢にセ
ットし、側方タンク8aの下部に設けた排出移送螺旋10及
び揚送排出螺旋筒20内の螺旋を駆動すると、穀粒タンク
8内の穀粒は側方タンク部8aから先に順次排出されると
共に運搬車の荷台に積込まれ、この排出がある程度進行
した時、穀粒タンク8を排出移送螺旋10を中心として外
側方へ回動させると、乗架タンク部8b内に残留する穀粒
は側方タンク部8aに流入し、同時に揚穀筒16は中途で分
割され、その上筒部16eは穀粒タンク8と共に上昇し、
上記側方タンク部8aに流入した穀粒は排出移送螺旋10に
より揚送排出螺旋筒20へと移送排出される。
穀粒排出が完了したならば、穀粒タンク8を脱穀装置
1側へ回動させると、側方タンク部8aは起立姿勢にな
り、乗架タンク部8bは脱穀装置1上に乗架し、揚穀筒16
の上筒部16eは排出移送螺旋10、即ち回動中心と略同じ
高さで下筒部16dの上端に接続される。
ついで、揚送排出螺旋筒20を適宜の作業可能な姿勢に
戻す。
(ヘ)実施例 本考案の一実施例を図面について説明すると、1は左
右一対のクローラー2を有する機台3上の一側寄りに搭
載した脱穀装置であって、その前方には刈取装置5と扱
深さ調節を行ないながら穀稈を脱穀装置1に供給する穀
稈搬送装置6とからなる前処理装置を、油圧シリンダー
により上下傾動するように装着し、前記機台3の他側前
部には、操作盤と運転席とを囲むキャビン7を設けてあ
る。
8は前記キャビン7の後方のスペースに配設されてい
て脱穀装置1の他側に沿って垂下した側方タンク部8a
と、該側方タンク部8aの上部一側から脱穀装置1の頂板
上へ延出した乗架タンク部8bとで一体構成され機体前後
方向からみて略逆L字状に形成された穀粒タンクであ
る。そして穀粒タンク8の側方タンク部8aは脱穀装置1
の上下方向中途部まで垂下されており、側方タンク部8a
内の底部に横架した後述する排出移送螺旋10が脱穀装置
1側方の上下方向中間部に位置するように配設されてい
ると共に、側方タンク部8aの底部と機台3との間に上下
間隔Lが形成されている。
次に、穀粒タンク8の支持構成は以下のようになって
いる。
即ち、側方タンク部8aの前壁の外側下部に取付けた筒
体を、下端が機台3に取付けられ上端が脱穀装置1に連
結された第6図に示す逆L字状の支持部材4と一体にし
た軸受4aに嵌合して回動可能に支持し、側方タンク部8a
の後壁の下部外側に取付けた筒体を、機台3に立設した
2本の支柱11の中途部を連結した横フレーム12の軸受12
bに嵌合して回動可能に支持している。また、奥側の支
柱11は連杆11aにより脱穀装置1の側壁に連結し、外側
の支柱11は斜材11bにより前後方向に倒れないように構
成されている。そして、側方タンク部8aはその外側底部
に横架した前後方向の排出移送螺旋10の前後の前記軸受
4a,12bに回動可能に支承され、また、排出移送螺旋10の
内側上部に沿って断面が逆L字状をなすガイド板14を架
設し、斜板14aとの間隔L1は底板との間隔L2よりも大に
なっていて穀粒タンク8を外側方へ回動しない状態でも
穀粒が間隙L1から排出移送螺旋10に円滑に流入するよう
になっている。更に、穀粒タンク8の底面を取付けた矩
形状の下部フレーム13の脱穀装置1寄りは、基部を機台
3上のブラケットに横傾動可能に枢着した油圧シリンダ
ー15に連結されているので、穀粒タンク8を外側方へ傾
動させることができ、また乗架タンク部8bの扱口側下面
に突設した螺杆からなる前方のストッパー8cは、後述す
る挟扼レール33を昇降可能に弾持するレールフレーム33
a上に重合し、後方のストッパー8cは排藁挟持搬送装置3
5のフレーム35a上に重合し、これにより穀粒タンク8は
作業状態で支持される。また、前記下記フレーム13上面
と前部と後部に側方タンク部8aの底板を螺着し、下部フ
レーム13の前後の側面には側方タンク部8aの側板の下部
を重合して螺着してある。
また、タンクフレーム9は、第6図に示すごとく側方
タンク部8aの前部と後部から乗架タンク部8bに亙る横桟
9aと、横方向に間隔をおいた複数の縦桟9bと、側方タン
ク部8a内で垂下させた起立部材9cとを一体的に結合して
構成されており、横桟9aは側方タンク部8aの側板に螺着
し、縦桟9bは乗架タンク部8bの底板に螺着し、起立部材
9cの下端は側方タンク部8aの底板と共に前記枠体13の上
面に重合して螺着してある。
脱穀装置1の一番受樋1aの移送終端に立設した揚穀筒
16は穀粒タンク8に底部から挿通されると共に、側方タ
ンク部8aの脱穀装置1寄りの底板下部で第11図に示すご
とく上下に分割されて係脱可能になっており、上筒部16
eは穀粒タンク8側に下筒部16dは脱穀装置1側に夫々支
持されている。そして揚穀筒16の螺旋軸16bはその分割
部位でいんろう結合し、筒体16cの上端よりも上方へ延
出した螺旋軸16bの上端を、ベアリングとそれを保持し
た板aと周方向に間隔をおいた3本の支持杆bとブラケ
ットcとを介して筒体16cの外周にて支持し、螺旋軸16b
の上部の上記ベアリングの直下に近接させて熔接した円
盤17aに、逆L字状をなす複数(例えば4本)の丸棒17b
を放射状に固定し、上方が大きく拡開していて内周縁が
筒体16cの上端外周に接着してあるスポンジdに摺接す
るテーパー板17を、4枚の投擲羽根18を介して丸棒17b
に固定連結して回り全体を開放状態となし、それらの投
擲羽根18・・の回転により揚送された穀粒を、側方タン
ク部8aと乗架タンク部8bとに向けて斜め上方へ投擲する
ようになっている。
更に、揚穀筒16の下筒部16dは回収樋19を貫通してお
り、該回収樋19の下端は脱穀装置1の一番受樋1aの直上
部に設けた前後に長い回収口19aに連通しており、この
回収口19aにシャッターを付設しておくと、脱穀選別
中、選別風が吹出して弱化することがない。
また、前記乗架タンク部8bは側方タンク部8aよりも前
方と後方へ延出されており、これらの延出部の側方タン
ク部8a側は、平面視で該側方タンク部8aの前端角部と後
端角部に向けてテーパーに縮小しており、また、前後方
向から見ると乗架タンク部8bは側方タンク部8aよりも高
く、かつこの高くなっている部分の側方タンク部8a側の
斜面8a′は、後述する揚送排出螺旋筒20の倒伏位置に沿
うよう平面視で斜めになっている。
前記揚送排出螺旋筒20は排出移送螺旋10の移送終端部
に連設されると共に、前記支柱11の上部を連結した横部
材12a(第6図参照)に取付けた起立部20aと、その上端
に水平旋回及び上下傾動可能に連結されていて中間部が
折畳可能になっている起伏部20bとからなり、上記排出
移送螺旋10の前端に取付けたVプーリー21はテンション
クラッチ22が付設されたVベルト23とギヤケース23a等
を介してエンジンEにより駆動され、前記テンションク
ラッチ22の揺動アームに連結した支持棒は、前記支持部
材4から垂下していてパイプ22aに遊嵌され、内装した
スプリング22bにより押出し付勢されている。
また、前記側方タンク部8aの後壁上部には、第5図
(c)に示す如く逆U字状の規制金24を螺着して上方へ
突出させてあり、この規制金24は穀粒を排出するとき、
又は搬出後に起伏部20bを上昇回動することなく、つま
り起伏部20bを水平姿勢にしたまま水平旋回することを
阻止するものである。
前記脱穀装置1は、前部が低くなった扱胴25、扱室の
後部一側に設けた排塵口から後方に向かう処理胴内装の
処理室26、扱室の下方から排塵選別室に亙る揺動選別体
27、送風風車28,29、二番受樋に落入した二番物を揺動
選別体27の移送始端側(前部)に還元する二番還元揚送
筒30、排塵風車31、扱口の上下に併設したフィードチエ
ン32、挟扼レール33及び排藁挟持搬送装置35等からな
り、脱穀装置1の後部に配設したデスク型のカッター36
は、前記支柱11の後面に突設した上下一対のブラケット
11d(第6図参照)に支持された状態で、符号36a(第3
図参照)で示す位置へ水平旋回させることができるよう
に枢支されている。
37はラジエータであって、キャビン7の後部支持枠38
・・により支持されている。
39は1/2量検出スイッチ、40は満杯センサー、41は更
に多くの穀粒が充填すると作動してエンジンをストップ
させる感知スイッチであり、いずれも感圧スイッチであ
ってそれらの上にある程度穀粒が堆積すると検出作動す
る。
前述のコンバインにおいて、刈取脱穀作業中、揚穀筒
16により揚送された穀粒はその上端にあって全周が開放
された投擲ケーシング部のテーパー板17上に溢流し、そ
れがテーパー板17及び投擲羽根18により斜め上方へ投擲
されるので、側方タンク部8a及び乗架タンク部8b内全部
に投入される。
その際、穀粒タンク8は脱穀装置1の他側に沿って垂
下した側方タンク部8aと、該側方タンク部8aの上部一側
から脱穀装置1の頂板上へ一体的に延出した乗架タンク
部8bとで略逆L字状に構成されているから、穀粒タンク
8の容量を増大することができる。しかも、従来の、前
後方向視で脱穀装置側方の機台直上のみに穀粒タンクを
搭載したものでは、穀粒タンクに穀粒が充填された時、
機体の穀粒タンク側の重量のみが大幅にアップして左右
バランスが大きく変動するが、本考案では、乗架タンク
部8bを脱穀装置1の頂板上へ延出する一方、側方タンク
部8a内の底部に横架した排出移送螺旋10を脱穀装置1側
方の上下方向中間部に位置させ、側方タンク部8aの底部
も同様に脱穀装置1の上下方向中間部に位置させること
により側方タンク部8aの容量を幾分減少させたから、穀
粒タンク8全体の左右重量バランスが大幅に改善され、
湿田のようにクローラー2が沈下し易い圃場で刈取作業
を行っても機体の左右重量バランが著しく不均等になる
ことがない。
また、乗架タンク部8bは側方タンク部8aより上下幅は
狭いが、前後に延出しており、その上頂面が高くなって
いるので、容量が増大されると共に、両タンクのバラン
スも一層改善されて、機体の左右重量バランス及び前後
重量バランスが更に良好となる。
そして、穀粒タンク8が満杯に近くなったことを満杯
予告センサーが検出して警報が発せられたならば、適宜
の時期に作業を中断し、機体を農道等に駐車させてある
運搬車に近付け、揚送排出螺旋筒20の起伏部20bを起立
させてから規制金24を越えて水平旋回させてその吐出口
を荷台上に臨ませ、排出移送螺旋10及び揚送排出螺旋筒
20内の螺旋を駆動すると、側方タンク部の穀粒が順次荷
台に積み込まれ、或る程度揚送排出が進行したならば、
油圧シリンダー15により穀粒タンク8を押し上げると、
それが外側下部の排出移送螺旋10を中心として外側方へ
傾動し、乗架タンク部8b内の穀粒は側方タンク部8a内に
流入して排出される。
揚送排出が完了したならば、油圧シリンダー15を縮小
作動させることにより穀粒タンク8を脱穀装置1側へ回
動させると、前後のストッパー8c,8cはそれぞれの支持
部材に当接し、揚穀筒16の上筒部16eはその下端が穀粒
タンク8の回動中心と略同じ高さになって垂直に近い姿
勢になってからガイド16aに案内されて下筒部8dの上端
に重合する。
前記揚穀筒16の螺旋軸は一般に極めて長いので、充分
な強度を得るためにそれを著しく太く構成していたが、
この考案ではその長さの略中間で分割するので螺旋軸を
細く構成することが可能になり、軽量化すると共に有効
揚送断面積を大にして揚送性能向上することができる。
次いで、揚送排出螺旋筒20の起伏部20bを所定位置ま
で水平旋回させてから下降傾動させることにより乗架タ
ンク部8bと側方タンク部8aとの頂板間に形成されている
斜面8a′に沿わせると共に低くなっている側方タンク部
8a上に収納し、この状態で刈取脱穀作業を再開する。
また、前述したように側方タンク部8a内の底部に横架
した排出移送螺旋10を脱穀装置1側方の上下方向中間部
に位置させたから、従来の排出移送螺旋を機台直上部
(脱穀装置1の下側部)に位置させたものに比べ、排出
移送螺旋10に連接する揚送排出螺旋筒20の起立部20aを
短く構成できると共に、側方タンク部8aの底部と機台3
との間に上下間隔Lを形成したから、側方タンク部8aの
下方のスペースから脱穀装置1の整備点検をすることが
できる。更に、脱穀装置1の揺動選別体27等と対向する
部位の側板に蓋付の窓を設けると脱穀装置1の内部の整
備点検も容易に行なうことができる。なお、上記側方タ
ンク部8a下方のスペースを袋詰め部としても良い。
なお、乗架タンク部8bの前部はエンジンEの側方上方
へ突出しているのでこの部分が排風のダクトの作用をな
す。
(ト)考案の効果 本考案は以下の効果を奏する。
穀粒タンク8を脱穀装置1の他側に沿って垂下した側
方タンク部8aと、その一側上部から脱穀装置1上に向け
て一体的に延出した乗架タンク部8bとにより略逆L字状
に構成することにより、穀粒タンク8の容量アップする
ことができるものでありながら、側方タンク部8a内の底
部に横架した排出移送螺旋10を中心に穀粒タンク8を外
側上方へ傾動させることにより、乗架タンク部8b内の穀
粒を側方タンク部8aに流下させて、排出移送螺旋10によ
り確実に排出することができる。
乗架タンク部8bと側方タンク部8aが一体で外側方へ傾
動するようにしたから、例えば、乗架タンク部8bのみを
上方へ傾動させる場合のように乗架タンク部8bと側方タ
ンク部8aとの間に流出防止装置を介装する必要がなく、
コストダウンを図ることができる。
穀粒タンク8の傾動中心となる側方タンク部8a内底部
の排出移送螺旋10を脱穀装置1側方の上下方向中間部に
位置させたことと、揚穀筒16を側方タンク部8aの底部近
傍で分割したことにより、揚穀筒16の分割部と穀粒タン
ク8の傾動中心とを略同じ高さにすることができ、穀粒
タンク8を傾動する際、揚穀筒16の分割部の係脱を円滑
かつ確実に行なうことができる。
乗架タンク部8bを脱穀装置1の頂板上へ延出する一
方、上記のように排出移送螺旋10を脱穀装置1の上下方
向中間部に位置させ、側方タンク部8aの底部も同様に中
間位置とすることにより側方タンク部8aの容量を幾分減
少させたから、穀粒タンク8に穀粒が充填されても、機
体の左右重量バランスが著しく不均等になることがな
く、湿田のようにクローラー2が沈下し易い圃場であっ
ても刈取作業性能を良好に維持させることができる。
また、排出移送螺旋10を脱穀装置1の上下方向中間部
に位置させたから、従来の脱穀装置側方の機台直上に穀
粒タンクを載置したものに比べ、排出移送螺旋10に連接
する揚送排出螺旋筒20の起立部20aを短く構成でき機体
重量を軽減させることができる。
更に、側方タンク部8aの底部と機台3との間に上下間
隔Lを形成したから、穀粒タンク8を脱穀装置1の側方
に配設したものであっても、側方タンク部8a下方のスペ
ースから脱穀装置1の整備点検をすることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すものであって、第1図は
コンバインの概略を示す左側面図、第2図は同上右側面
図、第3図は同上平面図、第4図は同上横断面図、第5
図(a)は穀粒タンクの側面図、同図(b)は同上正面
図、同図(c)は同上背面図、第6図はタンクフレーム
及び支持フレームの分解斜視図、第7図(a)は穀粒タ
ンクの斜視図、同図(b)はA矢視図、第8図は側方タ
ンク部の分解斜視図、第9図は回収樋の側面図、第10図
は穀粒タンクの下部の断面図、第11図は揚穀筒の断面図
である。 1……脱穀装置、2……クローラー、3……機台、8…
…穀粒タンク、8a……側方タンク部、8b……乗架タンク
部、10……排出移送螺旋、15……油圧シリンダー、16…
…揚穀筒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 吉田 英一 (56)参考文献 実開 昭55−42969(JP,U) 実開 昭62−33246(JP,U) 実開 昭62−193828(JP,U) 実開 平1−68750(JP,U) 実開 平2−39634(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行装置を有する機台3の一側に脱穀装置
    1を搭載し、その前方に前処理装置を配設し、他側前部
    に運転部を設け、前記脱穀装置1の他側に沿って垂下し
    た側方タンク部8aと、その一側上部から脱穀装置1上に
    向けて一体的に延出した乗架タンク部8bとにより機体前
    後方向から見て略逆L字状の穀粒タンク8を構成し、該
    穀粒タンク8の側方タンク部8a内の底部に穀粒を排出す
    る排出移送螺旋10を前後方向に横架し、該排出移送螺旋
    10の移送終端部に揚送排出螺旋筒20の起立部20aを連接
    すると共に、穀粒タンク8を上記排出移送螺旋10を中心
    として外側方へ上下傾動できるように支架したコンバイ
    ンにおいて、上記排出移送螺旋10を脱穀装置1側方の上
    下方向中間位置に配設して、上記側方タンク部8aの底部
    と機台3との間に上下間隔Lを形成すると共に、脱穀装
    置1の揚穀筒16を上記穀粒タンク8に底部から挿通する
    一方、揚穀筒16の中途部を側方タンク部8aの底部近傍で
    かつ上記排出移送螺旋10と略同じ高さで上下に分割し、
    揚穀筒16の下筒部16dを脱穀装置1側に上筒部16eを穀粒
    タンク8側に夫々支持したことを特徴とするコンバイン
    における穀粒タンク。
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