JP2003332973A - 無線通信装置 - Google Patents
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Abstract
できる端末において、各通信システムの通信状態を検出
する手段を設け、最も通信状態の良好な通信システムを
選択することで信頼性の高い安定な通信を行える無線通
信装置を提供することにある。 【解決手段】複数の通信システムに対応した送受信部と
を備えた無線通信装置において、各通信システムの受信
状態を検出する手段と、検出された受信状態に基づいて
最も良好な受信状態が得られる通信システムを選択する
手段を備え、選択された最も良好な受信状態が得られる
通信システムを用いてデータを送受信する。
Description
信号を送受信する無線通信装置に係り、複数の通信シス
テムが混在するエリアにおいて、通信の信頼性向上に最
適な無線通信装置に関する。
無線通信装置の例として、第1の文献である特開200
0-13274号「マルチモード無線装置」がある。こ
の文献ではWCDMAとPDCの共用化について記載されてお
り、直交変調器と電力制御増幅器を共用することで送受
信端末の小型、軽量、低消費電力化をはかるものであ
る。また、第2の文献として特開2001-10354
9“携帯端末のネットワークシステム”がある。この文
献では、PDCやCDMAを用いた通信端末とBluetooth(エリ
クソン社の登録商標)を用いた小電力通信が可能な端末
について記載しており、小電力通信を優先して行うこと
で通信料金の低減を図るものである。一方、第3の文献
として2.4GHz帯無線LANの例が信学技報CS2001-1
00 P43“無線LANネットワークにおける通信周波数
切替え管理手法”に述べられている。これは干渉妨害を
避け、安定した通信を行うために2.4GHz帯において通
信周波数を動的に変更するものである。このように従来
技術は複数の通信システムの受信や干渉妨害を避けるた
めの通信手法に関するものである。
信システムの送受信回路共用化について記載している
が、通信システムの選択と低消費電力化については述べ
られていない。第2の文献の小電力通信部は常に動作し
ており、第1の文献同様、通信システムの選択について
は述べられていない。第3の文献は2.4GHz帯の限られ
た周波数範囲で周波数を切替えて受信性能の安定化を図
るものであり、第1の文献同様、通信システムの選択と
低消費電力化については述べられていない。
は高くなってきており、また、通信速度も高速化される
ことから送受信端末の消費電力は増大する方向にある。
したがって図12に示すような複数の通信システムが混
在するエリアにおいてはどの通信システムを用いて通信
を行うかを選択する必要があり、受信SNや消費電力を
考慮して選択することが重要な課題となる。また、複数
の通信システムからの妨害を考慮すると消費電力は増大
するが、この場合の低消費電力化も課題である。
受信できる端末において、各通信システムの通信状態を
検出する手段を設け、最も通信状態の良好な通信システ
ムを選択することで信頼性の高い安定な通信を行える無
線通信装置を提供することにある。
に、本願の第1の発明は、複数の通信システムに対応し
た送受信部とを備えた無線通信装置において、各通信シ
ステムの受信状態を検出する手段と、検出された受信状
態に基づいて最も良好な受信状態が得られる通信システ
ムを選択する手段を備え、選択された最も良好な受信状
態が得られる通信システムを用いてデータを送受信する
ことを特徴とするものである。
に対応した送受信部を備えた無線通信装置において、各
通信システムの受信SNを検出する手段と、検出された
受信SNに基づいて最も高い受信SNが得られる通信シ
ステムを選択する手段を備え、選択された最も高い受信
SNが得られる通信システムを用いてデータを送受信す
ることを特徴とするものである。
に対応した送受信部を備えた無線通信装置において、各
通信システムの消費電力および受信SNを検出する手段
と、検出された消費電力および受信SNに基づいて最も
所要SN以上の受信SNが得られ、最も消費電力が低い
通信システムを選択する手段を備え、選択された所要S
N以上の受信SNが得られ、最も消費電力が低い通信シ
ステムを用いてデータを受信し、最も消費電力が低い通
信システムを用いてデータを送信することを特徴とする
ものである。
に対応した送受信部を備えた無線通信装置において、各
通信システムのバッテリーの残充電量および受信SNを
検出する手段と、検出されたバッテリーの残充電量およ
び受信SNに基づいてバッテリーの残充電量が基準値よ
りも多い場合は最も高い受信SNが得られる通信システ
ムを選択し、バッテリーの残充電量が基準値よりも少な
い場合は最も消費電力が低い通信システムを選択する手
段を備え、バッテリーの残充電量が基準値よりも多い場
合は最も高い受信SNが得られる通信システムを用いて
データの送受信を行い、バッテリーの残充電量が基準値
よりも少ない場合は最も消費電力が低い通信システムを
用いてデータの送受信をすることを特徴とするものであ
る。
周波信号を処理するアナログ部とアナログ信号をデジタ
ル信号に変換するAD変換器とデジタル信号を処理する復
調部を備えた無線通信装置において、AD変換器の入力信
号振幅を検波する検波器を備え、検波器の検波レベルに
応じてAD変換器の量子化ビット数と復調部の処理ビット
数を変えることを特徴とするものである。
周波信号を処理するアナログ部とアナログ信号をデジタ
ル信号に変換するAD変換器とデジタル信号を処理する復
調部を備えた無線通信装置において、AD変換器の出力信
号振幅を検波する検波器を備え、検波器の検波レベルに
応じてAD変換器の量子化ビット数と復調部の処理ビット
数を変えることを特徴とするものである。
〜図12により説明する。携帯電話はPDCやGSM等の第2
世代方式の他、WCDMAやcdma2000等の第3世代携帯
電話方式(IMT-2000)が標準化されており、高伝送
レートの第4世代携帯電話方式も研究されている。ま
た、無線LANは2.4GHz帯を用いたIEEE802.11bやI
EEE802.11g,5GHz帯を用いたIEEE802.11aな
どの方式が屋内、屋外のホットスポットで利用されつつ
ある。このように多くの無線通信システムが稼動または
稼動しつつあり、複数の通信システムを送受信できる端
末が必要となってきている。図12に複数の通信システ
ムが混在するエリアの例を示す。基地局1、基地局2は
セルラー方式携帯電話の基地局であり、広い通信エリア
6および7を持つ。基地局1、基地局2で使用する通信
システムは例えばWCDMA方式と第4世代携帯電話方式の
ように異なった通信システムを用いている。一方、アク
セスポイント3とアクセスポイント4は無線LANのアク
セスポイントであり、ホットスポット的な比較的狭い通
信エリア8および9を持つ。アクセスポイント3,4で
用いる通信方式は例えばIEEE802.11aとIEEE80
2.11gのように異なった通信方式を用いている。基地
局1は携帯電話網10を介して、基地局2は携帯電話網
11を介して、アクセスポイント3は無線LAN網13を
介して、アクセスポイント4は無線LAN網12を介して
それぞれインターネット接続され、コンテンツサーバ1
5からのデータを端末に提供する。図12の例では受信
端末5は基地局2の通信システム37とアクセスポイン
ト4の通信システム38からの信号を受信可能である。
本実施の形態の無線通信装置はこのような環境で用いら
れるものである。以下の実施の形態においては、複数の
通信システムに対応した送受信部とを備えた無線通信装
置において、各通信システムの受信状態として受信S
N、消費電力、バッテリー残充電量、入力信号振幅、出
力信号振幅などを検出して、検出された受信状態に基づ
いて最も良好な受信状態が得られる通信システムを用い
てデータを送受信するものである。
より説明する。図1に示すように、本実施の形態は信号
を送受信するアンテナ16、送受信信号を分離する送受
分離部30、複数の通信システムを受信できる受信部5
3、複数の通信システムを送信できる送信部54、およ
び受信部53と送信部54とを制御するCPU29より
構成される。アンテナ16で受信された高周波信号は、
送受分離部30で受信信号が選択されて受信部53に入
力され、送信部54からの送信信号は送受信分離部30
で送信信号が選択されてアンテナ16より送信される。
通信システムの送受信信号多重方式がFDMA(Frequency
Division Multiplex Access:周波数分割多重方
式)の場合は送受分離部30は送信、受信信号帯域を分
離するためのフィルタ機能を持つものとし、送受信信号
多重方式がTDMA(Time Division Multiplex Acces
s:時間分割多重方式)の場合は送受分離部30は送
信、受信信号を切り替える機能を持つものとする。本実
施の形態は複数の通信システムの受信SNを検出し、受
信SNが最も高い通信システムを選択して通信を行うも
のである。
部53はアナログ高周波部17、AD変換器25、復調処
理部27より構成される。本実施の形態では3つの通信
システムに対応してアナログ高周波部17には高周波信
号処理部18,19,20が設けられており、受信する通
信システムに応じてCPU29からの制御信号35によ
り切替えられる。アナログ高周波部17の出力はAD変換
器25でデジタル信号に変換され、復調処理部27に入
力される。復調処理部27は各通信システムに対応した
復調部55,56,57が設けられており、受信する通信
システムに応じてCPU29からの制御信号31により
切替えられる。各復調部55,56,57はデジタルフィ
ルタ、同期再生、SN検出部等から構成され、復調処理
がなされ、各通信システムの受信SNが検出される。次
に送信部54について説明する。送信部54は変調処理
部28、DA変換器26、高周波送信部21から構成され
る。変調処理部28には3つの通信システムに対応した
変調部58,59,60が設けられており、送信する通信
システムに応じてCPU29からの制御信号32により
切替えられる。変調処理部32の出力はDA変換器26で
アナログ信号に変換され、高周波送信部21に入力され
る。高周波送信部36には送信部22,23,24が設け
られており、送信する通信システムに応じてCPU29
からの制御信号36により切替えられる。高周波送信部
21の出力信号は送受分離部30を介してアンテナ16
より送信される。
通信システムの受信SNを検出し、最もSNの高い通信
システムに対応した通信システムを用いて送受信を行
う。つまり、高周波信号処理部18,19,20は制御バ
ス35により、復調部55,56,57は制御バス31に
より、変調部58,59,60は制御バス32により、送
信部22,23,24は制御バス36によりそれぞれ最も
受信SNの高い通信システムに対応した回路部が選択さ
れる。本実施の形態によれば、CPU29により最も受
信SNの高い通信システムを選択し、この通信システム
を用いて通信を行うことにより、安定な送受信を実現す
ることができる。本実施の形態では選択する通信システ
ムは3つの場合について記載しているが、これに限るも
のではなく、通信システムに対応した高周波信号処理
部、復調部、変調部、送信部を備えればさらに多くの通
信システムにも対応可能である。
部27の構成を示す。3つの通信システムとして通信シ
ステムA,B,Cを考え、通信システムAを復調する復調部5
5、通信システムBを復調する復調部56、通信システ
ムCを復調する復調部57および各通信システムのSN
を比較するSN比較器45からなり、復調部55は同期
復調部39と受信SN検出部42、復調部56は同期復
調部40と受信SN検出部43、復調部57は同期復調
部41と受信SN検出部44で構成される。各通信シス
テムの受信SN検出部55,56,57からのSN検出結
果をSN比較器45で比較し、最もSNの高いシステム
を判定し、制御バス31を介してCPU29に判定デー
タを入力する。判定データに基づいてCPU29から制
御バス31により選択する通信システムの復調部、制御
バス35により選択する通信システムの高周波信号処理
部、制御バス32により選択する通信システムの変調
部、制御バス36により選択する通信システムの送信部
がそれぞれ選択される。
信システムの受信信号としては以下のものが考えられ
る。通信システムとしてセルラー方式携帯電話を用いる
場合は、基地局から常時発信されるエリア信号を受信し
て受信SNを検出することができる。また、通信システ
ムとして無線LANを用いる場合は端末からの認証要求に
対してアクセスポイントから送信されるチャレンジテキ
ストを受信して受信SNを検出することができる。な
お、各通信システムの受信SNを検出する受信信号はこ
れに限るものではない。
グ例を示す。(a)は通信開始時に通信システムA、通信
システムB,通信システムCの順にSNを検出し、Aの受
信SNが最も高かった場合通信システムAを用いてデー
タ受信を行うものである。(b)は同様に通信開始時に
通信システムA、通信システムB,通信システムCの順に
SNを検出し、Aの受信SNが最も高かった場合通信シ
ステムAを用いてデータ受信を行い、ある一定周期でS
N検出とデータ受信を繰り返すものである。したがって
常にAの受信SNが最も高いとは限らず、図においては
2回目のSN検出ではCの通信システムのSNが高いと
して通信システムCを用いてデータ受信を行う例として
いる。(a)の方式ではSN検出は通信開始時だけのた
め効率よい通信が行えるが時間的に受信SNが変動する
場合に受信SNが劣化することが考えられる。これに対
し、(b)の方式は一定周期で繰り返しSNを検出して
通信システムの選択を行うためデータのスループットは
低下するが、時間的にSNが変動する場合でも良好な受
信状態を保つことができる。
ャートを示す。(a)のフローチャートは図3の(a)の
SN検出方法を用いる場合であり、(b)のフローチャ
ートは図3の(b)のSN検出方法を用いる場合であ
る。始めに(a)のフローチャートを説明する。送受信
開始後、基地局から発信されるエリア信号あるいはアク
セスポイントから送信されるチャレンジテキスト等を通
信システム毎に受信して各通信システムの受信SNを検
出する。各通信システムの受信SNを比較し、最もSN
の高い通信システムを選択してデータ送受信を開始す
る。(b)のフローチャートはデータ送受信開始までは
(a)のフローチャートと同じであるが、データ送受信
から一定時間経過後に再度各通信システムの受信SNを
比較し、最もSNの高い通信システムを選択し直す。こ
の動作を送受信終了まで繰り返すものである。
用いて説明する。本実施の形態の構成を図5に示す。図
5において図2と同一番号が付されたブロックは第1の
実施の形態と同一機能を持つブロックであるので説明を
省略する。本実施の形態は3つの通信システムに対応し
て、アナログ高周波部17の高周波信号処理部18,1
9,20で消費する消費電力を検出する検出部46,4
7,48、復調処理部27の復調部55,56,57で消
費する消費電力を検出する検出部61,62,63、変調
処理部32の変調部58,59,60で消費する消費電力
を検出する検出部64,65,66、高周波送信部36の
送信部22,23,24で消費する消費電力を検出する検
出部49,50,51を備えたことを特徴とする。受信系
では各通信システムの受信SNが通信可能な所要SN以
上であるかを復調部55,56,57で判定し、所要SN
以上であれば消費電力検出部46,47,48,61,6
2,63からの情報に基づき最も消費電力の小さい通信
システムに対応した高周波信号処理部と復調部を、CP
U29からの制御バス31,35により選択してデータ
受信を行う。送信系では消費電力検出部49,50,5
1,64,65,66からの情報に基づき最も消費電力の
小さい通信システムに対応した変調部と送信部を、CP
U29からの制御バス32,36により選択してデータ
送信を行う。
備え、最も消費電力の小さい通信システムを用いて送受
信を行うことで低消費電力化が可能である。本実施の形
態では選択する通信システムは3つの場合について記載
しているが、これに限るものではなく、通信システムに
対応した高周波信号処理部、復調部、変調部、送信部を
備えればさらに多くの通信システムにも対応可能であ
る。
を図6に示す。(a)は受信系のフローチャートであ
り、(b)は送信系のフローチャートを示す。始めに
(a)のフローチャートを説明する。受信開始後、基地
局から発信されるエリア信号あるいはアクセスポイント
から送信されるチャレンジテキスト等を通信システム毎
に受信して各通信システムの受信SNを検出する。各通
信システムの受信SNと所要SNを比較して受信システ
ムが所要SN以上であれば各通信システムの消費電力を
比較し、最も消費電力の低い通信システムを選択してデ
ータ受信を開始する。(b)のフローチャートは、各通
信システムの送信電力を検出して各通信システムの消費
電力を比較する。この結果最も低い消費電力の通信シス
テムを選択してデータ送信を開始する。
7で図5と同一番号が付されたブロックは第2の実施の
形態と同一機能を持つブロックであるため説明を省略す
る。本実施の形態はバッテリー52の充電残量を検出
し、充電残量が基準値以上であれば受信系の通信システ
ムは受信SNの最も高いシステムを選択し、充電残量が
基準値以下の場合は受信系の通信システムは消費電力の
最も低いシステムを選択することを特徴としたものであ
る。本実施の形態によれば、充電残量が多いときには受
信SNの高い通信システムを選択することで安定なデー
タ受信が可能となる。また、充電残量が少ないときには
消費電力の低いシステムを選択することでデータ受信期
間を長くすることができる。
のフローチャートを示す。受信開始後、基地局から発信
されるエリア信号あるいはアクセスポイントから送信さ
れるチャレンジテキスト等を通信システム毎に受信して
各通信システムの受信SNを検出する。各通信システム
の受信SNと所要SNを比較して受信システムが所要S
N以上であれば各通信システムの消費電力を比較し、次
にバッテリーの充電残量を検出する。バッテリー残量が
多い場合は、受信SNの高い通信システムを選択してデ
ータ受信を開始する。一方、バッテリー残量が少ない場
合は最も消費電力の低い通信システムを選択してデータ
受信を開始する。
図9で図1と同じ番号が付けられたブロックは第1の実
施の形態と同一ブロックであるため説明を省略する。本
実施の形態ではアナログ高周波部17の出力部の振幅検
波部76でAD変換器25に入力される信号振幅のRMS値
を検波し、検波レベルに応じて制御バス35、CPU2
9,制御バス33,31を介してAD変換器25の量子化
ビット数と復調処理部55の処理ビット数を制御する。
本実施の形態は復調処理部55での信号検波レベルで高
周波信号処理部18の利得を制御する一般的なAGCシス
テムを仮定しており、この場合妨害信号がほとんどない
受信環境の場合はAD変換器25に入力される信号振幅の
RMS値はほぼ一定である。
76での検波レベルは妨害信号が大きければ検波レベル
が高くなり、妨害レベルが小さければ検波レベルが低く
なる。振幅検波部76での検波レベルが高い場合はAD変
換器25の量子化ビット数と復調処理部55の処理ビッ
ト数を増やし、逆に振幅検波部76での検波レベルが低
い場合はAD変換器25の量子化ビット数と復調処理部5
5の処理ビット数を減少させるように処理ビット数を適
応的に変化させる。特に復調処理部55では、デジタル
フィルタ部67の処理ビット数やタップ数を変化させる
ことが考えられる。AD変換器25や復調処理部55では
量子化ビット数や処理ビット数が小さいほうが低消費電
力であることから、本実施の形態ではビット数を適応的
に変化させることで低消費電力化が可能である。本実施
の形態では選択する通信システムは3つの場合について
記載しているが、これに限るものではなく、通信システ
ムに対応した高周波信号処理部、復調部、変調部、送信
部を備えればさらに多くの通信システムにも対応可能で
ある。
図10で図9と同じ番号が付けられたブロックは第4の
実施の形態と同一ブロックであるため説明を省略する。
本実施の形態ではAD変換器25の出力部の振幅検波部7
3でAD変換器25の出力信号振幅のRMS値を検波し、検
波レベルに応じて制御バス35、CPU29,制御バス
33,31を介してAD変換器25の量子化ビット数と復
調処理部55の処理ビット数を制御する。振幅検波部7
6での検波レベルは妨害信号が大きければ検波レベルが
高くなり、妨害レベルが小さければ検波レベルが低くな
る。振幅検波部73での検波レベルが高い場合はAD変換
器25の量子化ビット数と復調処理部55の処理ビット
数を増やし、逆に振幅検波部76での検波レベルが低い
場合はAD変換器25の量子化ビット数と復調処理部55
の処理ビット数を減少させるようにビット数を適応的に
変化させる。特に復調処理部55のデジタルフィルタ部
67の処理ビット数やタップ数を変化させる。AD変換器
25や復調処理部55では量子化ビット数や処理ビット
数が小さいほうが低消費電力であることから、本実施の
形態ではビット数を適応的に変化させることで低消費電
力化が可能である。本実施の形態では選択する通信シス
テムは3つの場合について記載しているが、これに限る
ものではなく、通信システムに対応した高周波信号処理
部、復調部、変調部、送信部を備えればさらに多くの通
信システムにも対応可能である。
図11で図1および図9と同じ番号が付けられたブロッ
クは第1の実施の形態および第4の実施の形態と同一ブ
ロックであるので説明を省略する。図11では各通信シ
ステムの高周波信号処理部18,19,20の出力部に振
幅検波部76、77,78を設け、AD変換器25に入力
される信号振幅のRMS値を検波する。本実施の形態は復
調処理部55,56,57での信号検波レベルで高周波信
号処理部18,19,20の利得を制御する一般的なAGC
システムを仮定しており、この場合妨害信号がほとんど
ない受信環境の場合はAD変換器25に入力される信号振
幅のRMS値は各通信システムによらずほぼ一定である。
振幅検波部76、77,78での検波レベルは妨害信号
が大きければ検波レベルが高くなり、妨害レベルが小さ
ければ検波レベルが低くなる。振幅検波部76、77,
78での検波レベルが最も低い通信システムを選択して
制御バス82、CPU29,制御バス35,31を介し
て高周波信号処理部18,19,20と復調処理部55、
56,57を選択した通信システムに応じて選ぶ。ま
た、同時に制御バス82、CPU29,制御バス33,
31を介してAD変換器25の量子化ビット数と復調処理
部の処理ビット数を制御する。AD変換器25に入力され
る信号振幅が小さければ所要ビット数が小さくなるた
め、信号振幅が小さい通信システムを選択することでビ
ット数の低減が行え、低消費電力化に効果がある。
3つの場合について記載しているが、これに限るもので
はなく、通信システムに対応した高周波信号処理部、復
調部、変調部、送信部を備えればさらに多くの通信シス
テムにも対応可能である。本実施の形態では、振幅検波
部76、77,78をAD変換器25の前段に設け、AD変
換器25に入力される信号振幅のRMS値を検波する方式
であるが、振幅検波部をAD変換器25の後段に設け、AD
変換器25から出力される信号振幅のRMS値を検波する
方式でも同様の効果が得られる。
ステムを送受信できる端末において、各通信システムの
受信SNを検出する手段を設け、最も受信SNの高い通
信システムを選択することで信頼性の高い安定な通信を
行える効果がある。同様に各通信システムを送受信する
ための回路部の消費電力を検出する手段を設け、所要S
N以上で消費電力の最も小さい通信システムを選択する
ことで送受信の安定化と低消費電力化に効果がある。ま
た、妨害レベルが大きい場合はAD変換器の入力あるいは
出力振幅レベルのRMS値が高くなることから、この振幅
レベルに応じて適応的にAD変換の量子化ビット数やデジ
タル信号処理回路の処理ビット数を制御する手段を設け
ることで低消費電力化に効果がある。
送受信できる端末において、各通信システムの通信状態
を検出する手段を設け、最も通信状態の良好な通信シス
テムを選択することで信頼性の高い安定な通信を行える
無線通信装置を得ることができる。
装置の構成を示すブロック図である。
装置の復調処理部の構成を示すブロック図である。
装置のSN検出タイミングを示す図で、同図(a)は通
信開始時にSNを検出する例を示す図、同図(b)は一
定周期で繰り返しSNを検出する例を示す図である。
フローチャートで、同図(a)は通信開始時にSNを検
出する例における動作フローチャート、同図(b)は一
定周期で繰り返しSNを検出する例における動作フロー
チャートである。
装置の構成を示すブロック図である。
ートで、同図(a)は送信系のフローチャート、同図
(b)は受信系のフローチャートである。
ック図である。
装置の動作フローチャートである。
装置の構成を示すブロック図である。
信装置の構成を示すブロック図である。
信装置の構成を示すブロック図である。
6,7,8,9…受信エリア、10,11…携帯電話網、1
2,13…無線LAN網、16…アンテナ、17…アナログ
高周波部、18,19,20…高周波信号処理部、21…
高周波送信部、22,23,24…送信部、25…AD変換
器、26…DA変換器、27…復調処理部、28…変調処
理部、55,56,57…復調部、58,59,60…変調
部、29…CPU、31,32,35,36…制御バス、
30…送受分離部、53…受信部、54…送信部、6
7,68,69…デジタルフィルタ、39,40,41…同
期復調部、42,43,44…SN検出部、45…比較
部、46,47,48,61,62,63, 49,50,5
1,64,65,66…消費電力検出部、52…バッテリ
ー、76、73,77,78…振幅検出部、82,83…
制御
Claims (11)
- 【請求項1】複数の通信システムに対応した送受信部と
を備えた無線通信装置において、各通信システムの受信
状態を検出する手段と、検出された受信状態に基づいて
最も良好な受信状態が得られる通信システムを選択する
手段を備え、選択された最も良好な受信状態が得られる
通信システムを用いてデータを送受信することを特徴と
する無線通信装置。 - 【請求項2】複数の通信システムに対応した送受信部を
備えた無線通信装置において、各通信システムの受信S
Nを検出する手段と、検出された受信SNに基づいて最
も高い受信SNが得られる通信システムを選択する手段
を備え、選択された最も高い受信SNが得られる通信シ
ステムを用いてデータを送受信することを特徴とする無
線通信装置。 - 【請求項3】複数の通信システムに対応した送受信部を
備えた無線通信装置において、各通信システムの消費電
力および受信SNを検出する手段と、検出された消費電
力および受信SNに基づいて最も所要SN以上の受信S
Nが得られ、最も消費電力が低い通信システムを選択す
る手段を備え、選択された所要SN以上の受信SNが得
られ、最も消費電力が低い通信システムを用いてデータ
を受信し、最も消費電力が低い通信システムを用いてデ
ータを送信することを特徴とする無線通信装置。 - 【請求項4】複数の通信システムに対応した送受信部を
備えた無線通信装置において、各通信システムのバッテ
リーの残充電量および受信SNを検出する手段と、検出
されたバッテリーの残充電量および受信SNに基づいて
バッテリーの残充電量が基準値よりも多い場合は最も高
い受信SNが得られる通信システムを選択し、バッテリ
ーの残充電量が基準値よりも少ない場合は最も消費電力
が低い通信システムを選択する手段を備え、バッテリー
の残充電量が基準値よりも多い場合は最も高い受信SN
が得られる通信システムを用いてデータの送受信を行
い、バッテリーの残充電量が基準値よりも少ない場合は
最も消費電力が低い通信システムを用いてデータの送受
信をすることを特徴とする無線通信装置。 - 【請求項5】受信部にアナログ高周波信号を処理するア
ナログ部とアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変
換器とデジタル信号を処理する復調部を備えた無線通信
装置において、AD変換器の入力信号振幅を検波する検波
器を備え、検波器の検波レベルに応じてAD変換器の量子
化ビット数と復調部の処理ビット数を変えることを特徴
とする無線通信装置。 - 【請求項6】受信部にアナログ高周波信号を処理するア
ナログ部とアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変
換器とデジタル信号を処理する復調部を備えた無線通信
装置において、AD変換器の出力信号振幅を検波する検波
器を備え、検波器の検波レベルに応じてAD変換器の量子
化ビット数と復調部の処理ビット数を変えることを特徴
とする無線通信装置。 - 【請求項7】複数の通信システムに対応した送受信部を
備え、受信部にアナログ高周波信号を処理するアナログ
部とアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換器と
デジタル信号を処理する復調部を備えた無線通信装置に
おいて、各通信システムのAD変換器の入力信号振幅ある
いは出力信号振幅を検波する検波器を備え、最も信号振
幅が小さい通信システムを用いてデータを送受信し、検
波器の検波レベルに応じてAD変換器の量子化ビット数と
復調部の処理ビット数を変えることを特徴とする無線通
信装置。 - 【請求項8】請求項2、3記載の無線通信装置におい
て、送受信開始時に各通信システムの受信SNを検出
し、その結果に基づいて通信システムを選択することを
特徴とする無線通信装置。 - 【請求項9】請求項2、3記載の無線通信装置におい
て、送受信開始時と送受信開始から一定時間ごとに各通
信システムの受信SNを検出し、その結果に基づいて通
信システムを選択することを特徴とする無線通信装置。 - 【請求項10】請求項4記載の無線通信装置において、
送受信開始時に各通信システムの受信SNと消費電力を
検出し、その結果に基づいて通信システムを選択するこ
とを特徴とする無線通信装置。 - 【請求項11】請求項4記載の無線通信装置において、
送受信開始時と送受信開始から一定時間ごとに各通信シ
ステムの受信SNと消費電力を検出し、その結果に基づ
いて通信システムを選択することを特徴とする無線通信
装置。
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