JP2006254508A - 無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明の目的は、複数の通信システムを送受信できる端末において、各通信システムの通信状態を検出する手段を設け、最も通信状態の良好な通信システムを選択することで信頼性の高い安定な通信を行える無線通信装置を提供することにある。
【解決手段】
複数の通信システムに対応した送受信部とを備えた無線通信装置において、各通信システムの受信状態を検出する手段と、検出された受信状態に基づいて最も良好な受信状態が得られる通信システムを選択する手段を備え、選択された最も良好な受信状態が得られる通信システムを用いてデータを送受信する。
【選択図】 図1

Description

本発明はデジタル変調された信号を送受信する無線通信装置に係り、複数の通信システムが混在するエリアにおいて、通信の信頼性向上に最適な無線通信装置に関する。
複数の通信システムの信号を送受信する無線通信装置の例として、第1の文献である特開2000-13274号「マルチモード無線装置」がある。この文献ではWCDMAとPDCの共用化について記載されており、直交変調器と電力制御増幅器を共用することで送受信端末の小型、軽量、低消費電力化をはかるものである。また、第2の文献として特開2001-103549“携帯端末のネットワークシステム”がある。この文献では、PDCやCDMAを用いた通信端末とBluetooth(エリクソン社の登録商標)を用いた小電力通信が可能な端末について記載しており、小電力通信を優先して行うことで通信料金の低減を図るものである。一方、第3の文献として2.4GHz帯無線LANの例が信学技報CS2001-100 P43“無線LANネットワークにおける通信周波数切替え管理手法”に述べられている。これは干渉妨害を避け、安定した通信を行うために2.4GHz帯において通信周波数を動的に変更するものである。このように従来技術は複数の通信システムの受信や干渉妨害を避けるための通信手法に関するものである。
第1の文献は複数の通信システムの送受信回路共用化について記載しているが、通信システムの選択と低消費電力化については述べられていない。第2の文献の小電力通信部は常に動作しており、第1の文献同様、通信システムの選択については述べられていない。第3の文献は2.4GHz帯の限られた周波数範囲で周波数を切替えて受信性能の安定化を図るものであり、第1の文献同様、通信システムの選択と低消費電力化については述べられていない。
携帯電話や無線LANで使用する周波数帯域は高くなってきており、また、通信速度も高速化されることから送受信端末の消費電力は増大する方向にある。したがって図12に示すような複数の通信システムが混在するエリアにおいてはどの通信システムを用いて通信を行うかを選択する必要があり、受信SNや消費電力を考慮して選択することが重要な課題となる。また、複数の通信システムからの妨害を考慮すると消費電力は増大するが、この場合の低消費電力化も課題である。
本発明の目的は、複数の通信システムを送受信できる端末において、各通信システムの通信状態を検出する手段を設け、最も通信状態の良好な通信システムを選択することで信頼性の高い安定な通信を行える無線通信装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願の第1の発明は、複数の通信システムに対応した送受信部とを備えた無線通信装置において、各通信システムの受信状態を検出する手段と、検出された受信状態に基づいて最も良好な受信状態が得られる通信システムを選択する手段を備え、選択された最も良好な受信状態が得られる通信システムを用いてデータを送受信することを特徴とするものである。
本願の第2の発明は、複数の通信システムに対応した送受信部を備えた無線通信装置において、各通信システムの受信SNを検出する手段と、検出された受信SNに基づいて最も高い受信SNが得られる通信システムを選択する手段を備え、選択された最も高い受信SNが得られる通信システムを用いてデータを送受信することを特徴とするものである。
本願の第3の発明は、複数の通信システムに対応した送受信部を備えた無線通信装置において、各通信システムの消費電力および受信SNを検出する手段と、検出された消費電力および受信SNに基づいて最も所要SN以上の受信SNが得られ、最も消費電力が低い通信システムを選択する手段を備え、選択された所要SN以上の受信SNが得られ、最も消費電力が低い通信システムを用いてデータを受信し、最も消費電力が低い通信システムを用いてデータを送信することを特徴とするものである。
本願の第4の発明は、複数の通信システムに対応した送受信部を備えた無線通信装置において、各通信システムのバッテリーの残充電量および受信SNを検出する手段と、検出されたバッテリーの残充電量および受信SNに基づいてバッテリーの残充電量が基準値よりも多い場合は最も高い受信SNが得られる通信システムを選択し、バッテリーの残充電量が基準値よりも少ない場合は最も消費電力が低い通信システムを選択する手段を備え、バッテリーの残充電量が基準値よりも多い場合は最も高い受信SNが得られる通信システムを用いてデータの送受信を行い、バッテリーの残充電量が基準値よりも少ない場合は最も消費電力が低い通信システムを用いてデータの送受信をすることを特徴とするものである。
本願の第5の発明は、受信部にアナログ高周波信号を処理するアナログ部とアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換器とデジタル信号を処理する復調部を備えた無線通信装置において、AD変換器の入力信号振幅を検波する検波器を備え、検波器の検波レベルに応じてAD変換器の量子化ビット数と復調部の処理ビット数を変えることを特徴とするものである。
本願の第6の発明は、受信部にアナログ高周波信号を処理するアナログ部とアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換器とデジタル信号を処理する復調部を備えた無線通信装置において、AD変換器の出力信号振幅を検波する検波器を備え、検波器の検波レベルに応じてAD変換器の量子化ビット数と復調部の処理ビット数を変えることを特徴とするものである。
本発明によれば、複数の通信システムを送受信できる端末において、各通信システムの通信状態を検出する手段を設け、最も通信状態の良好な通信システムを選択することで信頼性の高い安定な通信を行える無線通信装置を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図1〜図12により説明する。
携帯電話はPDCやGSM等の第2世代方式の他、WCDMAやcdma2000等の第3世代携帯電話方式(IMT-2000)が標準化されており、高伝送レートの第4世代携帯電話方式も研究されている。また、無線LANは2.4GHz帯を用いたIEEE802.11bやIEEE802.11g,5GHz帯を用いたIEEE802.11aなどの方式が屋内、屋外のホットスポットで利用されつつある。このように多くの無線通信システムが稼動または稼動しつつあり、複数の通信システムを送受信できる端末が必要となってきている。
図12に複数の通信システムが混在するエリアの例を示す。基地局1、基地局2はセルラー方式携帯電話の基地局であり、広い通信エリア6および7を持つ。基地局1、基地局2で使用する通信システムは例えばWCDMA方式と第4世代携帯電話方式のように異なった通信システムを用いている。一方、アクセスポイント3とアクセスポイント4は無線LANのアクセスポイントであり、ホットスポット的な比較的狭い通信エリア8および9を持つ。アクセスポイント3,4で用いる通信方式は例えばIEEE802.11aとIEEE802.11gのように異なった通信方式を用いている。基地局1は携帯電話網10を介して、基地局2は携帯電話網11を介して、アクセスポイント3は無線LAN網13を介して、アクセスポイント4は無線LAN網12を介してそれぞれインターネット接続され、コンテンツサーバ15からのデータを端末に提供する。図12の例では受信端末5は基地局2の通信システム37とアクセスポイント4の通信システム38からの信号を受信可能である。本実施の形態の無線通信装置はこのような環境で用いられるものである。以下の実施の形態においては、複数の通信システムに対応した送受信部とを備えた無線通信装置において、各通信システムの受信状態として受信SN、消費電力、バッテリー残充電量、入力信号振幅、出力信号振幅などを検出して、検出された受信状態に基づいて最も良好な受信状態が得られる通信システムを用いてデータを送受信するものである。
本発明の第1の実施の形態を図1〜図4により説明する。図1に示すように、本実施の形態は信号を送受信するアンテナ16、送受信信号を分離する送受分離部30、複数の通信システムを受信できる受信部53、複数の通信システムを送信できる送信部54、および受信部53と送信部54とを制御するCPU29より構成される。アンテナ16で受信された高周波信号は、送受分離部30で受信信号が選択されて受信部53に入力され、送信部54からの送信信号は送受信分離部30で送信信号が選択されてアンテナ16より送信される。通信システムの送受信信号多重方式がFDMA(Frequency Division Multiplex Access:周波数分割多重方式)の場合は送受分離部30は送信、受信信号帯域を分離するためのフィルタ機能を持つものとし、送受信信号多重方式がTDMA(Time Division Multiplex Access:時間分割多重方式)の場合は送受分離部30は送信、受信信号を切り替える機能を持つものとする。本実施の形態は複数の通信システムの受信SNを検出し、受信SNが最も高い通信システムを選択して通信を行うものである。
始めに受信部53について説明する。受信部53はアナログ高周波部17、AD変換器25、復調処理部27より構成される。本実施の形態では3つの通信システムに対応してアナログ高周波部17には高周波信号処理部18,19,20が設けられており、受信する通信システムに応じてCPU29からの制御信号35により切替えられる。アナログ高周波部17の出力はAD変換器25でデジタル信号に変換され、復調処理部27に入力される。復調処理部27は各通信システムに対応した復調部55,56,57が設けられており、受信する通信システムに応じてCPU29からの制御信号31により切替えられる。各復調部55,56,57はデジタルフィルタ、同期再生、SN検出部等から構成され、復調処理がなされ、各通信システムの受信SNが検出される。次に送信部54について説明する。送信部54は変調処理部28、DA変換器26、高周波送信部21から構成される。変調処理部28には3つの通信システムに対応した変調部58,59,60が設けられており、送信する通信システムに応じてCPU29からの制御信号32により切替えられる。変調処理部32の出力はDA変換器26でアナログ信号に変換され、高周波送信部21に入力される。高周波送信部36には送信部22,23,24が設けられており、送信する通信システムに応じてCPU29からの制御信号36により切替えられる。高周波送信部21の出力信号は送受分離部30を介してアンテナ16より送信される。
本実施の形態は復調部55,56,57で各通信システムの受信SNを検出し、最もSNの高い通信システムに対応した通信システムを用いて送受信を行う。つまり、高周波信号処理部18,19,20は制御バス35により、復調部55,56,57は制御バス31により、変調部58,59,60は制御バス32により、送信部22,23,24は制御バス36によりそれぞれ最も受信SNの高い通信システムに対応した回路部が選択される。本実施の形態によれば、CPU29により最も受信SNの高い通信システムを選択し、この通信システムを用いて通信を行うことにより、安定な送受信を実現することができる。本実施の形態では選択する通信システムは3つの場合について記載しているが、これに限るものではなく、通信システムに対応した高周波信号処理部、復調部、変調部、送信部を備えればさらに多くの通信システムにも対応可能である。
図2に第1の実施の形態で示した復調処理部27の構成を示す。3つの通信システムとして通信システムA,B,Cを考え、通信システムAを復調する復調部55、通信システムBを復調する復調部56、通信システムCを復調する復調部57および各通信システムのSNを比較するSN比較器45からなり、復調部55は同期復調部39と受信SN検出部42、復調部56は同期復調部40と受信SN検出部43、復調部57は同期復調部41と受信SN検出部44で構成される。各通信システムの受信SN検出部55,56,57からのSN検出結果をSN比較器45で比較し、最もSNの高いシステムを判定し、制御バス31を介してCPU29に判定データを入力する。判定データに基づいてCPU29から制御バス31により選択する通信システムの復調部、制御バス35により選択する通信システムの高周波信号処理部、制御バス32により選択する通信システムの変調部、制御バス36により選択する通信システムの送信部がそれぞれ選択される。
本実施の形態において、SN検出用の各通信システムの受信信号としては以下のものが考えられる。通信システムとしてセルラー方式携帯電話を用いる場合は、基地局から常時発信されるエリア信号を受信して受信SNを検出することができる。また、通信システムとして無線LANを用いる場合は端末からの認証要求に対してアクセスポイントから送信されるチャレンジテキストを受信して受信SNを検出することができる。なお、各通信システムの受信SNを検出する受信信号はこれに限るものではない。
図3に各通信システムのSN検出タイミング例を示す。(a)は通信開始時に通信システムA、通信システムB,通信システムCの順にSNを検出し、Aの受信SNが最も高かった場合通信システムAを用いてデータ受信を行うものである。(b)は同様に通信開始時に通信システムA、通信システムB,通信システムCの順にSNを検出し、Aの受信SNが最も高かった場合通信システムAを用いてデータ受信を行い、ある一定周期でSN検出とデータ受信を繰り返すものである。したがって常にAの受信SNが最も高いとは限らず、図においては2回目のSN検出ではCの通信システムのSNが高いとして通信システムCを用いてデータ受信を行う例としている。(a)の方式ではSN検出は通信開始時だけのため効率よい通信が行えるが時間的に受信SNが変動する場合に受信SNが劣化することが考えられる。これに対し、(b)の方式は一定周期で繰り返しSNを検出して通信システムの選択を行うためデータのスループットは低下するが、時間的にSNが変動する場合でも良好な受信状態を保つことができる。
図4に本実施の形態の通信手順のフローチャートを示す。(a)のフローチャートは図3の(a)のSN検出方法を用いる場合であり、(b)のフローチャートは図3の(b)のSN検出方法を用いる場合である。始めに(a)のフローチャートを説明する。送受信開始後、基地局から発信されるエリア信号あるいはアクセスポイントから送信されるチャレンジテキスト等を通信システム毎に受信して各通信システムの受信SNを検出する。各通信システムの受信SNを比較し、最もSNの高い通信システムを選択してデータ送受信を開始する。(b)のフローチャートはデータ送受信開始までは(a)のフローチャートと同じであるが、データ送受信から一定時間経過後に再度各通信システムの受信SNを比較し、最もSNの高い通信システムを選択し直す。この動作を送受信終了まで繰り返すものである。
本発明の第2の実施の形態を図5、図6を用いて説明する。本実施の形態の構成を図5に示す。図5において図2と同一番号が付されたブロックは第1の実施の形態と同一機能を持つブロックであるので説明を省略する。本実施の形態は3つの通信システムに対応して、アナログ高周波部17の高周波信号処理部18,19,20で消費する消費電力を検出する検出部46,47,48、復調処理部27の復調部55,56,57で消費する消費電力を検出する検出部61,62,63、変調処理部32の変調部58,59,60で消費する消費電力を検出する検出部64,65,66、高周波送信部36の送信部22,23,24で消費する消費電力を検出する検出部49,50,51を備えたことを特徴とする。受信系では各通信システムの受信SNが通信可能な所要SN以上であるかを復調部55,56,57で判定し、所要SN以上であれば消費電力検出部46,47,48,61,62,63からの情報に基づき最も消費電力の小さい通信システムに対応した高周波信号処理部と復調部を、CPU29からの制御バス31,35により選択してデータ受信を行う。送信系では消費電力検出部49,50,51,64,65,66からの情報に基づき最も消費電力の小さい通信システムに対応した変調部と送信部を、CPU29からの制御バス32,36により選択してデータ送信を行う。
本実施の形態によれば、消費電力検出部を備え、最も消費電力の小さい通信システムを用いて送受信を行うことで低消費電力化が可能である。本実施の形態では選択する通信システムは3つの場合について記載しているが、これに限るものではなく、通信システムに対応した高周波信号処理部、復調部、変調部、送信部を備えればさらに多くの通信システムにも対応可能である。
本発明第2の実施の形態のフローチャートを図6に示す。(a)は受信系のフローチャートであり、(b)は送信系のフローチャートを示す。始めに(a)のフローチャートを説明する。受信開始後、基地局から発信されるエリア信号あるいはアクセスポイントから送信されるチャレンジテキスト等を通信システム毎に受信して各通信システムの受信SNを検出する。各通信システムの受信SNと所要SNを比較して受信システムが所要SN以上であれば各通信システムの消費電力を比較し、最も消費電力の低い通信システムを選択してデータ受信を開始する。(b)のフローチャートは、各通信システムの送信電力を検出して各通信システムの消費電力を比較する。この結果最も低い消費電力の通信システムを選択してデータ送信を開始する。
本発明第3の実施の形態を図7に示す。図7で図5と同一番号が付されたブロックは第2の実施の形態と同一機能を持つブロックであるため説明を省略する。本実施の形態はバッテリー52の充電残量を検出し、充電残量が基準値以上であれば受信系の通信システムは受信SNの最も高いシステムを選択し、充電残量が基準値以下の場合は受信系の通信システムは消費電力の最も低いシステムを選択することを特徴としたものである。本実施の形態によれば、充電残量が多いときには受信SNの高い通信システムを選択することで安定なデータ受信が可能となる。また、充電残量が少ないときには消費電力の低いシステムを選択することでデータ受信期間を長くすることができる。
図8に本発明の第3の実施の形態の受信系のフローチャートを示す。受信開始後、基地局から発信されるエリア信号あるいはアクセスポイントから送信されるチャレンジテキスト等を通信システム毎に受信して各通信システムの受信SNを検出する。各通信システムの受信SNと所要SNを比較して受信システムが所要SN以上であれば各通信システムの消費電力を比較し、次にバッテリーの充電残量を検出する。バッテリー残量が多い場合は、受信SNの高い通信システムを選択してデータ受信を開始する。一方、バッテリー残量が少ない場合は最も消費電力の低い通信システムを選択してデータ受信を開始する。
図9に本発明の第4の実施の形態を示す。図9で図1と同じ番号が付けられたブロックは第1の実施の形態と同一ブロックであるため説明を省略する。本実施の形態ではアナログ高周波部17の出力部の振幅検波部76でAD変換器25に入力される信号振幅のRMS値を検波し、検波レベルに応じて制御バス35、CPU29,制御バス33,31を介してAD変換器25の量子化ビット数と復調処理部55の処理ビット数を制御する。本実施の形態は復調処理部55での信号検波レベルで高周波信号処理部18の利得を制御する一般的なAGCシステムを仮定しており、この場合妨害信号がほとんどない受信環境の場合はAD変換器25に入力される信号振幅のRMS値はほぼ一定である。
妨害信号がある受信環境では、振幅検波部76での検波レベルは妨害信号が大きければ検波レベルが高くなり、妨害レベルが小さければ検波レベルが低くなる。振幅検波部76での検波レベルが高い場合はAD変換器25の量子化ビット数と復調処理部55の処理ビット数を増やし、逆に振幅検波部76での検波レベルが低い場合はAD変換器25の量子化ビット数と復調処理部55の処理ビット数を減少させるように処理ビット数を適応的に変化させる。特に復調処理部55では、デジタルフィルタ部67の処理ビット数やタップ数を変化させることが考えられる。AD変換器25や復調処理部55では量子化ビット数や処理ビット数が小さいほうが低消費電力であることから、本実施の形態ではビット数を適応的に変化させることで低消費電力化が可能である。本実施の形態では選択する通信システムは3つの場合について記載しているが、これに限るものではなく、通信システムに対応した高周波信号処理部、復調部、変調部、送信部を備えればさらに多くの通信システムにも対応可能である。
本発明第5の実施の形態を図10に示す。図10で図9と同じ番号が付けられたブロックは第4の実施の形態と同一ブロックであるため説明を省略する。本実施の形態ではAD変換器25の出力部の振幅検波部73でAD変換器25の出力信号振幅のRMS値を検波し、検波レベルに応じて制御バス35、CPU29,制御バス33,31を介してAD変換器25の量子化ビット数と復調処理部55の処理ビット数を制御する。振幅検波部76での検波レベルは妨害信号が大きければ検波レベルが高くなり、妨害レベルが小さければ検波レベルが低くなる。振幅検波部73での検波レベルが高い場合はAD変換器25の量子化ビット数と復調処理部55の処理ビット数を増やし、逆に振幅検波部76での検波レベルが低い場合はAD変換器25の量子化ビット数と復調処理部55の処理ビット数を減少させるようにビット数を適応的に変化させる。特に復調処理部55のデジタルフィルタ部67の処理ビット数やタップ数を変化させる。AD変換器25や復調処理部55では量子化ビット数や処理ビット数が小さいほうが低消費電力であることから、本実施の形態ではビット数を適応的に変化させることで低消費電力化が可能である。本実施の形態では選択する通信システムは3つの場合について記載しているが、これに限るものではなく、通信システムに対応した高周波信号処理部、復調部、変調部、送信部を備えればさらに多くの通信システムにも対応可能である。
本発明第6の実施の形態を図11に示す。図11で図1および図9と同じ番号が付けられたブロックは第1の実施の形態および第4の実施の形態と同一ブロックであるので説明を省略する。図11では各通信システムの高周波信号処理部18,19,20の出力部に振幅検波部76、77,78を設け、AD変換器25に入力される信号振幅のRMS値を検波する。本実施の形態は復調処理部55,56,57での信号検波レベルで高周波信号処理部18,19,20の利得を制御する一般的なAGCシステムを仮定しており、この場合妨害信号がほとんどない受信環境の場合はAD変換器25に入力される信号振幅のRMS値は各通信システムによらずほぼ一定である。振幅検波部76、77,78での検波レベルは妨害信号が大きければ検波レベルが高くなり、妨害レベルが小さければ検波レベルが低くなる。振幅検波部76、77,78での検波レベルが最も低い通信システムを選択して制御バス82、CPU29,制御バス35,31を介して高周波信号処理部18,19,20と復調処理部55、56,57を選択した通信システムに応じて選ぶ。また、同時に制御バス82、CPU29,制御バス33,31を介してAD変換器25の量子化ビット数と復調処理部の処理ビット数を制御する。AD変換器25に入力される信号振幅が小さければ所要ビット数が小さくなるため、信号振幅が小さい通信システムを選択することでビット数の低減が行え、低消費電力化に効果がある。
本実施の形態では選択する通信システムは3つの場合について記載しているが、これに限るものではなく、通信システムに対応した高周波信号処理部、復調部、変調部、送信部を備えればさらに多くの通信システムにも対応可能である。本実施の形態では、振幅検波部76、77,78をAD変換器25の前段に設け、AD変換器25に入力される信号振幅のRMS値を検波する方式であるが、振幅検波部をAD変換器25の後段に設け、AD変換器25から出力される信号振幅のRMS値を検波する方式でも同様の効果が得られる。
以上の実施の形態によれば、複数の通信システムを送受信できる端末において、各通信システムの受信SNを検出する手段を設け、最も受信SNの高い通信システムを選択することで信頼性の高い安定な通信を行える効果がある。同様に各通信システムを送受信するための回路部の消費電力を検出する手段を設け、所要SN以上で消費電力の最も小さい通信システムを選択することで送受信の安定化と低消費電力化に効果がある。また、妨害レベルが大きい場合はAD変換器の入力あるいは出力振幅レベルのRMS値が高くなることから、この振幅レベルに応じて適応的にAD変換の量子化ビット数やデジタル信号処理回路の処理ビット数を制御する手段を設けることで低消費電力化に効果がある。
本発明の第1の実施の形態における無線通信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における無線通信装置の復調処理部の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における無線通信装置のSN検出タイミングを示す図で、同図(a)は通信開始時にSNを検出する例を示す図、同図(b)は一定周期で繰り返しSNを検出する例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の通信手順の動作フローチャートで、同図(a)は通信開始時にSNを検出する例における動作フローチャート、同図(b)は一定周期で繰り返しSNを検出する例における動作フローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における無線通信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態の動作フローチャートで、同図(a)は送信系のフローチャート、同図(b)は受信系のフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態における無線通信装置の動作フローチャートである。 本発明の第4の実施の形態における無線通信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施の形態における無線通信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第6の実施の形態における無線通信装置の構成を示すブロック図である。 一般的な受信エリアの説明図である。
符号の説明
1,2…基地局、3,4…アクセスポイント、5…端末、6,7,8,9…受信エリア、10,11…携帯電話網、12,13…無線LAN網、16…アンテナ、17…アナログ高周波部、18,19,20…高周波信号処理部、21…高周波送信部、22,23,24…送信部、25…AD変換器、26…DA変換器、27…復調処理部、28…変調処理部、55,56,57…復調部、58,59,60…変調部、29…CPU、31,32,35,36…制御バス、30…送受分離部、53…受信部、54…送信部、67,68,69…デジタルフィルタ、39,40,41…同期復調部、42,43,44…SN検出部、45…比較部、46,47,48,61,62,63, 49,50,51,64,65,66…消費電力検出部、52…バッテリー、76、73,77,78…振幅検出部、82,83…制御

Claims (11)

  1. 複数の通信システムに対応した送受信部とを備えた無線通信装置において、各通信システムの受信状態を検出する手段と、検出された受信状態に基づいて最も良好な受信状態が得られる通信システムを選択する手段を備え、選択された最も良好な受信状態が得られる通信システムを用いてデータを送受信することを特徴とする無線通信装置。
  2. 複数の通信システムに対応した送受信部を備えた無線通信装置において、各通信システムの受信SNを検出する手段と、検出された受信SNに基づいて最も高い受信SNが得られる通信システムを選択する手段を備え、選択された最も高い受信SNが得られる通信システムを用いてデータを送受信することを特徴とする無線通信装置。
  3. 複数の通信システムに対応した送受信部を備えた無線通信装置において、各通信システムの消費電力および受信SNを検出する手段と、検出された消費電力および受信SNに基づいて最も所要SN以上の受信SNが得られ、最も消費電力が低い通信システムを選択する手段を備え、選択された所要SN以上の受信SNが得られ、最も消費電力が低い通信システムを用いてデータを受信し、最も消費電力が低い通信システムを用いてデータを送信することを特徴とする無線通信装置。
  4. 複数の通信システムに対応した送受信部を備えた無線通信装置において、各通信システムのバッテリーの残充電量および受信SNを検出する手段と、検出されたバッテリーの残充電量および受信SNに基づいてバッテリーの残充電量が基準値よりも多い場合は最も高い受信SNが得られる通信システムを選択し、バッテリーの残充電量が基準値よりも少ない場合は最も消費電力が低い通信システムを選択する手段を備え、バッテリーの残充電量が基準値よりも多い場合は最も高い受信SNが得られる通信システムを用いてデータの送受信を行い、バッテリーの残充電量が基準値よりも少ない場合は最も消費電力が低い通信システムを用いてデータの送受信をすることを特徴とする無線通信装置。
  5. 受信部にアナログ高周波信号を処理するアナログ部とアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換器とデジタル信号を処理する復調部を備えた無線通信装置において、AD変換器の入力信号振幅を検波する検波器を備え、検波器の検波レベルに応じてAD変換器の量子化ビット数と復調部の処理ビット数を変えることを特徴とする無線通信装置。
  6. 受信部にアナログ高周波信号を処理するアナログ部とアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換器とデジタル信号を処理する復調部を備えた無線通信装置において、AD変換器の出力信号振幅を検波する検波器を備え、検波器の検波レベルに応じてAD変換器の量子化ビット数と復調部の処理ビット数を変えることを特徴とする無線通信装置。
  7. 複数の通信システムに対応した送受信部を備え、受信部にアナログ高周波信号を処理するアナログ部とアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換器とデジタル信号を処理する復調部を備えた無線通信装置において、各通信システムのAD変換器の入力信号振幅あるいは出力信号振幅を検波する検波器を備え、最も信号振幅が小さい通信システムを用いてデータを送受信し、検波器の検波レベルに応じてAD変換器の量子化ビット数と復調部の処理ビット数を変えることを特徴とする無線通信装置。
  8. 請求項2、3記載の無線通信装置において、送受信開始時に各通信システムの受信SNを検出し、その結果に基づいて通信システムを選択することを特徴とする無線通信装置。
  9. 請求項2、3記載の無線通信装置において、送受信開始時と送受信開始から一定時間ごとに各通信システムの受信SNを検出し、その結果に基づいて通信システムを選択することを特徴とする無線通信装置。
  10. 請求項4記載の無線通信装置において、送受信開始時に各通信システムの受信SNと消費電力を検出し、その結果に基づいて通信システムを選択することを特徴とする無線通信装置。
  11. 請求項4記載の無線通信装置において、送受信開始時と送受信開始から一定時間ごとに各通信システムの受信SNと消費電力を検出し、その結果に基づいて通信システムを選択することを特徴とする無線通信装置。

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