JP4354319B2 - 無線通信装置の制御方法及び無線通信装置 - Google Patents

無線通信装置の制御方法及び無線通信装置 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信装置の制御方法及び無線通信装置に関する。特に、同一周波数帯で用いられる無線LAN装置とBluetooth(ブルートゥース:登録商標)機器の電波の干渉によるスループット(実効速度)の劣化を改善する無線通信装置の制御方法及び無線通信装置に関する。
家庭内や会社内では、複数のパソコンを相互に接続してLAN(Local Area Network)を構築し、運用するユーザーが増えてきているところ、配線の接続が難しいこともあり、無線通信機を用いるLANが利用されている。このようなものに、無線LAN(具体的にはIEEE802.11b、IEEE802.11gの規格に準拠した機器)やBluetooth規格に準拠した機器(以後、「Bluetooth規格に準拠した機器」を「Bluetooth機器」という。)がある。これらはLANや機器間接続を無線で構築することが可能であり、ケーブルによる配線や接続の不便さを解消することができる。
無線LAN方式は直接拡散スペクトラム拡散方式;DS−SS(Direct Sequence Spread Spectrum)手順や直交周波数分割多重方式(OFDM;Orthogonal Frequency Division Multiplexing)手順を用い、予め指定された利用チャネルを中心周波数としたスペクトラム帯域拡散技術による2.4GHz帯の電波であり、無免許で運用することができる。IEEE802.11bによる通信速度は有線LAN(具体的にはイーサネット(登録商標))の100Mbps(最大)より低い11Mbps(最大)であり、IEEE802.11gによる通信速度でも54Mbpsである。また、伝送距離は約30m(屋内)から60m(屋外)であり、その通信プロトコルは有線LAN(イーサネット(登録商標))と同じである。特に、マイクロソフト社のOSであるWindows(登録商標)XPで標準サポートされるため、利用が盛んになることが予想される。
一方、Bluetooth規格は、周波数ホッピング拡散方式(FH−SS;Frequency Hopping Spread Spectrum)手順を用いて2.4GHz帯にて動的にチャネル周波数を切り替えて動作している。このBluetooth方式は、あらゆる機器への搭載を視野に入れた“一対多”(1台の親機と、最大7台までの子機)の通信を可能にしている。Bluetooth規格では、これまでの通信技術とは異なり、利便性を達成するために、上位レイヤまでの全てがコア(物理層とデータリンク層によるプロトコル部分)とプロファイル(ユーザーが使用する部分)という概念により規格化されている。
このBluetooth規格は、スウェーデンのエリクソン(Ericsson)社、米国のIBM社、米国のIntel社、フィンランドのノキア(Nokia)社、日本の東芝の5社により1998年から標準化が進められた省電力型の近距離、双方向の無線接続技術の国際規格であり、2.4GHz帯のISMと呼ばれる無線免許を必要としない周波数帯が使用され、10m程度(Class2機器の場合)の近距離の範囲における音声データや非同期データの伝送を可能にしている。Bluetooth規格では、低価格及び低消費電力化によって他の無線接続技術との差別化を図っており、パソコンのみならず、PDA、携帯電話、デジタルカメラ、家電製品等の異なる機種間での接続を行えるようにしている。
このように便利なBluetooth規格であるが、IEEE802.11b(又はg)無線LANやBluetooth機器は、2.4GHz帯という同一周波数帯で使用されるため、その周波数帯で運用されている他の無線通信との間で干渉を生じ易いことが知られている。
具体的にいえば、これらの通信方式はともに同一周波数帯を用いているため機種同士が近接すると無線LAN装置の性能、特に各々のスループット(実効速度)が低下することになる。ここで、図8及び図9を参照する。
図8は、無線LAN装置のステーション830とアクセスポイント840とが通信を行っており、Bluetooth機器のマスター810とスレーブ820とがそれぞれのネットワークで通信をしている場合に接近した様子を表した図である。このような場合に干渉が起こることになる。
図9は、通信状態を示した図である。具体的には、一つの機器である無線LAN規格及びBluetooth規格の複合機910が、無線LANのアクセスポイント930との通信を行いつつ、Bluetooth機器920と通信を行っている場合である。このような場合にも、干渉が起こることになる。
特に、スループット(実効速度)が低下する第一の要因は、「混信」である。これは、受信時に希望電波以外の同一周波数の干渉ノイズがアンテナから混入した場合に受信部のデジタル復調器で誤ったデジタルデータに変換されてしまうことをいう。
混信は、Bluetooth規格がFH方式を採用しているため、無線LANが今現在利用しているチャネル上を通過することが頻繁にあるため、周波数軸上で重なる(混信する)ことがある。図10にこの様子を示す。
この回避方法としてはBluetooth機器が予め存在する無線LANの利用チャネルを把握し(キャリアセンス)、この使用帯域にはHoppingしないようにして動作すればよい。これをAFH方式(適応型周波数Hopping)という。ただし、AFH方式では無線LAN装置が2400〜2483.5MHzの帯域の大部分を利用している場合には適用が困難であることに鑑みて、無線LAN装置も適応的に周波数帯をHoppingさせる技術がある(例えば、特許文献1参照)。
スループット(実効速度)が低下する第二の要因は「感度抑圧」である。これは、近接する他方の通信機の送信電波が自機の無線受信部に混入し、後続のLNA(ローノイズアンプ)にて飽和現象を起こし理想的に増幅されず歪み波形を出力し、結果的にデジタル復調器で誤ったデジタルデータに変換されてしまう現象である。
図11に感度抑圧が生じる回路構成を示す。アンテナ1110が強力な不要波を捉えたとすると、BPF(Band Pass Filter)1120がこの強力な不要波を削除しきれず、BPF1120に接続されたLNA1130の非直線性特性の領域により、受信波が不要波の変調信号により変調され、混信妨害を生じてしまう(混変調)。また、高周波増幅器又は周波数変換部の入力が飽和状態となり中間周波数増幅器以前の増幅度が低下してしまう(感度抑圧)。
図11で示した回路により生じてしまう感度抑圧は、周波数上での問題ではなく、チャネルのどこを設定しても無線機がサポートする周波数帯(受信段のBPF、LNA)であれば通過してしまい、所望信号より大きな非所望対域内信号が入ってきてしまうと発生し、一般的に避けることができない。
一方、Bluetooth規格については、ピコネットと呼ばれる接続形態が知られている。「ピコネット」は、Bluetooth規格の最大の特徴であり、Bluetooth規格には,それぞれの機器に特別な設定をすることなく、機器をお互いに近づけただけでアドホック接続(アドホックとは“その場限り”という意味である。)できるという特徴がある。このときに形成されるネットワークをピコネットと呼び、最大8台までのBluetooth対応機器が接続されうる。
ピコネットには、1台のマスター(親機)と最大7台までのスレーブ(子機)が存在することができる。マスターはホッピングする周波数やタイミングを決めているほか、ネットワークのトラフィックや状態を管理する役目を持つ。スレーブとなった機器同士は直接通信することはできない。マスターは接続のために使われるID情報を持っており、これを利用することでセキュリティの確保も可能になっている。
マスターとスレーブは、いつでもその役割を交代できる為、マスターが最初にネットワークから抜けたとしても別の機器がマスターとなり、ピコネットはそのまま形成され続ける。ネットワークから抜けなくてもマスターとスレーブの交代も可能である。
マスターとなった機器は、ほかのピコネットのスレーブとしても同時利用できる。つまり,複数のピコネットを数珠繋ぎ状に構成(デイジーチェーン接続)することで、より柔軟なネットワークとして利用できる。これをスキャッタネット(Scatternet)といい、最大256個のピコネットによって構成される。
Bluetooth規格では、このピコネットとスキャッタネットとをうまく利用することで、広い伝送範囲をカバーするアプリケーションの実装が推奨されている。このように多数のBluetooth機器が無線LAN装置の近傍に存在することが多く、無線LANとBluetooth機器との間の干渉の影響をできるだけ避ける必要がある。
今まで述べてきたとおり、無線LANとBluetooth機器との干渉の影響が大きい点については、種々の技術により対策が検討されている。本件発明者は、両者の干渉の影響を避けるための技術として、無線LAN装置のデータ速度モードについての特徴に着目した。
つまり、無線LANには、速度モード(伝送レートが可変である)があり、一次変調方式(BPSK、QPSK、QAM、CCK)を変えて通信速度を上げている。それぞれは、利用者が固定して速度モードを設定することも可能であるが、その利便性から一般に速度モードを自動変更できる方法を採用していることが殆どである。
なお、本明細書においては、これらの一次変調方式の違いを「速度モード」といい、実際に信号が伝わる速度を伝送レートということにする。従ってある「速度モード」を想定したときにはその速度は伝送レートを意味する。ここで、このような従来の速度モードの自動変更について説明する。
図12は、従来の速度モードの自動変更方法を示すフローチャートである。速度モードは、例えば、一次変調がBPSK、QPSK、8PSK、QAMと行くにつれ速くなる。速度モードは、IEEE802.11bにおいては一次変調方式がBPSK(1Mbps)、QPSK(2Mbps)、CCK(5.5Mbps)、CCK(11Mbps)である。また、IEEE802.11gにおいては、BPSK(6Mbps)、BPSK(9Mbps)、QPSK(12Mbps)、QPSK(18Mbps)、16−QAM(24Mbps)、16−QAM(36Mbps)、64−QAM(48Mbps)、64−QAM(54Mbps)である。つまり最大でIEEE802.11gの場合には54Mbpsまでの伝送レートの変更が可能である。速度モードは、例えば、一次変調がBPSK、QPSK、8PSK、QAMと行くにつれ速度は速くなる。
まず、スタートすると、現在の無線LAN装置のスループットが測定される(S160)。そして予め定めた基準となるスループットの値(例えば50パーセント)と大小の比較を行い(S170)、測定したスループットの値が予め定めたスループットよりも大きい場合には、通信が順調であるから、まず、最大速度であるか否かを判断し(S180)、最大速度の場合は速度モードを維持し、最大速度でない場合には速度モードを上げて(S190)、またスループットの測定を行うところまで戻る。
一方、測定したスループットの値が予め定めたスループットよりも小さい場合には、例えば受信感度の低下、混信、或いは感度抑圧等が起きており、通信が順調でないのであるから、速度モードが最小速度であるか否かを判断し(S200)、最小速度の場合は速度モードを維持し、最小速度でない場合は速度モードを下げて(S210)、またスループットの測定を行う(S160)ところまで戻る。
このように、無線LAN装置において、速度モードの自動変更機能は一般にそれぞれのPER(Packet Error Rate;あるデータパケット単位でのエラー率)をある一定量(あるいは一定期間)測定し、予め決められたスループットの値との比較により速度モードの移行を行っている。これとの比較により測定したスループットが上回る場合には速度の速い速度モードへ、下回る場合には速度の遅い速度モードヘ移行する。これは速度の遅い速度モードであればデータ復調時の判定が容易であり、速度は落ちるが誤りを削減できるからである。
図13はスループット測定値の変動による速度モードの変動の様子を表した図である。これによれば、スループットの値が基準を上回っていれば速度モードが上がり、下回っていれば速度モードが下がる様子がわかる。
なお、電波干渉の有無を検知して無線LAN装置とBluetooth機器とのうち最適な機器に切替えて電波の送受信を行う技術がある(例えば、特許文献2参照)。
また、無線LAN装置とBluetooth機器との間の干渉を避けるため、同一周波数帯で無線LAN装置とBluetooth機器が混在して使用される場合であっても、伝送中の電波干渉の有無を監視し、その結果に応じて最適な方を自動選択することにより効率的な伝送が行えるようにした技術がある(例えば、特許文献3参照)。
特開2003−234745号公報 特開2003−199160号公報 特許3421639号公報
しかし、Bluetooth機器からの電波のような干渉電波が到達すると、「周波数混信」と「感度抑圧」の理由から、通常運用時に設定されているスループットでは、干渉によるエラー発生が固定的に発生してしまうため、設定されているスループットとの比較により最悪の場合、一番低速な速度モードに急激に落ち込んでしまい、結果的に実効的なスループットのパフォーマンスが悪くなるという課題がある。特にBluetooth機器による干渉はバースト的であり、周波数Hoppingにより一瞬にして干渉がなくなるという性質を持つ。
図14は、Bluetooth機器による影響によって、スループットが一時的に落ち込んだ場合の速度モードの変動を示した図である。これによれば、一旦、Bluetooth機器による干渉の影響を受けると、元に戻りにくい様子がわかる。
以上より、本発明の目的は、無線LAN装置にとってスループットの劣化を改善するものである。
上記目的を達成するために、本願第一発明は、無線によりデータの通信を行う無線通信装置の制御方法であって、前記無線通信装置が受信すべき周波数帯と同じ周波数帯で動作し、かつ、前記無線通信装置の通信に用いる規格とは異なる規格に基づいて動作する干渉機器からの干渉の有無、干渉波の強度及び干渉波の数を前記無線通信装置が検知する干渉検知ステップと、前記干渉検知ステップにより前記干渉機器から前記無線通信装置への干渉が検知されない場合には、速度モードを変更する際の基準となるスループットを通常スループットとして前記無線通信装置が設定する通常スループット設定ステップと、前記干渉検知ステップにより前記干渉機器から前記無線通信装置への干渉が検知された場合には、前記干渉検知ステップにより検知された干渉波の強度及び干渉波の数に基づいて、速度モードを変更する際の基準となるスループットを干渉時スループットとして前記無線通信装置が予め定められた演算により設定する干渉時スループット設定ステップと、受信されるデータのスループットを前記無線通信装置が測定するスループット測定ステップと、前記スループット測定ステップにより測定されたスループットと前記通常スループット又は前記干渉時スループットとを前記無線通信装置が比較するスループット比較ステップと、前記スループット比較ステップによる比較結果に基づいて前記無線通信装置が速度モードを変更する速度モード変更ステップと、を含む無線通信装置の制御方法である。
本願第一発明により、無線通信機装置に対し他の規格の電波からの干渉が発生した場合にはこれを検知し、干渉状態に適応したパラメータを設定し、これを適用することによって、従来の速度モードよりも速い速度モードを得ることのできる無線通信装置の制御方法を提供することができる。
本願第一発明には、前記干渉時スループット設定ステップは、干渉波の強度及び干渉波の数に基づくパラメータを格納した強度及び数演算テーブルと前記干渉検知ステップにより検知した干渉波の強度及び干渉波の数とを比較して前記干渉時スループットを設定することを特徴とする無線通信装置の制御方法を含んでもよい。
上記目的を達成するために、本願第二発明は、無線によりデータの通信を行う無線通信装置の制御方法であって、前記無線通信装置が受信すべき周波数帯と同じ周波数帯で動作し、かつ、前記無線通信装置の通信に用いる規格とは異なる規格に基づいて動作する干渉機器からの干渉の有無、干渉波の強度及び干渉の頻度を前記無線通信装置が検知する干渉検知ステップと、前記干渉検知ステップにより前記干渉機器から前記無線通信装置への干渉が検知されない場合には、速度モードを変更する際の基準となるスループットを通常スループットとして前記無線通信装置が設定する通常スループット設定ステップと、前記干渉検知ステップにより前記干渉機器から前記無線通信装置への干渉が検知された場合には、前記干渉検知ステップにより検知された干渉波の強度及び干渉の頻度に基づいて、速度モードを変更する際の基準となるスループットを干渉時スループットとして前記無線通信装置が予め定めた演算により設定する干渉時スループット設定ステップと、受信されるデータのスループットを前記無線通信装置が測定するスループット測定ステップと、前記スループット測定ステップにより測定されたスループットと前記通常スループット又は前記干渉時スループットとを前記無線通信装置が比較するスループット比較ステップと、前記スループット比較ステップによる比較結果に基づいて前記無線通信装置が速度モードを変更する速度モード変更ステップと、を含む無線通信装置の制御方法である。
本願第発明により、無線通信機装置に対し他の規格の電波からの干渉が発生した場合にはこれを検知し、干渉状態に適応したパラメータを設定し、これを適用することによって、従来の速度モードよりも速い速度モードを得ることのできる無線通信装置の制御方法を提供することができる。
本願第発明には、前記干渉時スループット設定ステップは、干渉波の強度及び干渉の頻度に基づくパラメータを格納した強度及び頻度演算テーブルと前記干渉検知ステップにより検知した干渉波の強度及び干渉の頻度とを比較して前記干渉時スループットを設定することを特徴とする無線通信装置の制御方法を含んでもよい。
上記目的を達成するために、本願第発明は、無線によりデータの通信を行う無線通信装置であって、電波を受信する無線通信手段と、前記無線通信手段が受信すべき周波数帯と同じ周波数帯で動作し、かつ、前記無線通信手段の通信に用いる規格とは異なる規格に基づいて動作する干渉機器からの干渉を検知する干渉検知手段と、前記干渉検知手段により干渉機器からの干渉が検知されない場合には、速度モードを変更する際の基準となるスループットを通常スループットとして設定し、前記干渉検知手段により干渉機器からの干渉が検知された場合には、前記干渉機器からの干渉の有無、干渉波の強度及び干渉波の数に基づくパラメータを格納した強度及び数演算テーブルと前記干渉検知手段が検知した干渉波の強度及び干渉波の数とを比較して、速度モードを変更する際の基準となるスループットを干渉時スループットとして設定するスループット設定手段と、前記無線通信手段により受信されるデータのスループットを測定するスループット測定手段と、前記スループット測定手段により測定されたスループットと前記通常スループット又は前記干渉時スループットとを比較するスループット比較手段と、前記スループット比較手段により得られた比較結果に基づいて速度モードを変更する速度モード変更手段と、を含む無線通信装置である。
本願第発明により、無線通信機装置に対し他の規格の電波からの干渉が発生した場合にはこれを検知し、干渉状態に適応したパラメータを設定し、これを適用することによって、従来の速度モードよりも速い速度モードを得ることのできる無線通信装置を提供することができる。
上記目的を達成するために、本願第発明は、無線によりデータの通信を行う無線通信装置であって、電波を受信する無線通信手段と、前記無線通信手段が受信すべき周波数帯と同じ周波数帯で動作し、かつ、前記無線通信手段の通信に用いる規格とは異なる規格に基づいて動作する干渉機器からの干渉を検知する干渉検知手段と、前記干渉検知手段により干渉機器からの干渉が検知されない場合には、速度モードを変更する際の基準となるスループットを通常スループットとして設定し、前記干渉検知手段により干渉機器からの干渉が検知された場合には、前記干渉機器からの干渉の有無、干渉波の強度及び干渉の頻度に基づくパラメータを格納した強度及び頻度演算テーブルと前記干渉検知手段が検知した干渉波の強度及び干渉の頻度とを比較して、速度モードを変更する際の基準となるスループットを干渉時スループットとして設定するスループット設定手段と、前記無線通信手段により受信されるデータのスループットを測定するスループット測定手段と、前記スループット測定手段により測定されたスループットと前記通常スループット又は前記干渉時スループットとを比較するスループット比較手段と、前記スループット比較手段により得られた比較結果に基づいて速度モードを変更する速度モード変更手段と、を含む無線通信装置である。
本願第発明により、無線通信機装置に対し他の規格の電波からの干渉が発生した場合にはこれを検知し、干渉状態に適応したパラメータを設定し、これを適用することによって、従来の速度モードよりも速い速度モードを得ることのできる無線通信装置を提供することができる。
本発明を適用することにより、無線通信機装置に対し他の規格の電波からの干渉が発生した場合にはこれを検知し、干渉状態に適応したパラメータを設定し、これを適用することによって、従来の速度モードよりも速い速度モードを得ることができる。特に、周波数ホッピング等で定期的に帯域内に入ってくる干渉相手に対し、速度モードを落とすことなく通信を維持することができる。
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明に係る無線通信装置の一実施形態を示すブロック図である。図1には、無線によりデータの通信を行う無線通信装置10が開示されており、アンテナ12、無線通信手段14、ベースバンド部16、信号処理部18、スループット測定手段20、スループット設定手段22、比較手段24、速度モード変更手段26、干渉検知手段28、スループット変更用テーブル30がそれぞれ図示されている。
図1において、無線通信手段14は、無線装置10の使用する周波数帯で送受信を行う。ベースバンド部16は、DSP(Digital Signal Processor)等で構成され、信号のOFDM変復調を行う。また信号処理部18は、変復調した信号を処理してスループットの測定が可能な信号をスループット測定手段20に送る。
本発明に係る無線通信装置10は、アンテナ12を介して無線通信手段14が電波を受信する。ここで図2を参照する。図2は,本発明に係る無線通信装置の一部である無線通信手段14の詳細な具体例を示すブロック図である。
図2において、無線通信手段14は、具体的には、例えば、IEEE802.11b又はIEEE802.11gの規格に基づく無線LANのための送受信部42を含む。また、検知手段28は、Bluetooth規格によりデータを無線で受信するBluetooth受信部44を含む。
図2において、無線LANのための送受信部42及びBluetooth受信部44は、受信回路、中間周波回路、復調器等を備え、また、無線LANのための送信部側は、電力増幅回路、混合回路、波形処理回路等を備えている。このBluetooth受信部44によって、Bluetooth機器による電波があることを干渉検知手段28が知ることになる。
図1において、干渉検知手段28は、無線通信手段が受信すべき周波数帯と同じ周波数帯で動作し、かつ、無線通信手段14の通信に用いる規格とは異なる規格に基づいて動作する干渉機器からの干渉を検知する。この干渉検知手段28は、図2で述べたように、具体的には、Bluetooth無線部44を含みBluetooth規格によりデータを無線により受信し、Bluetooth機器からの受信を検知する。すなわち、本実施形態においては干渉機器となるものはBluetooth機器であり、Bluetooth規格の電波により無線LAN装置が干渉を受ける。干渉を受けた相手がBluetooth機器であることは、Bluetooth受信部44による電波の受信及びフレーム解析により認識することができる。
また、Bluetooth受信部44は、このBluetooth機器からの干渉の強度や、ピコネットを形成している場合の接続台数、または、干渉の頻度なども受信したデータの解析により検知することができる。
スループット設定手段22は、干渉検知手段28により干渉機器からの干渉が検知されない場合には、速度モードを変更する際の基準となるスループットを「通常スループット」として設定する。これにより、無線通信手段14により受信されるデータについての干渉がない場合は、「通常スループット」が設定されることになる。
ここで「スループット」とは、実効伝送レート(実効速度)を最高伝送レート(データの最高通信速度)で除した割合をいうものとする。つまり、データの伝送効率であり、例えば最高伝送レートが10Mbpsの場合に実際の実効伝送レートが6Mbpsであれば、スループットは60パーセントであることを意味する。
本発明の実施の形態における「通常スループット」の値は任意である。一般には60パーセント程度が好ましいが、50パーセントから70パーセント程度に設定してもよい。なお、これらの値には限定されないのはもちろんである。
スループット設定手段22は、干渉検知手段28により干渉機器からの干渉が検知された場合には、スループット変更テーブル30を通して、速度モードを変更する際の基準となるスループットを「干渉時スループット」として設定する。これにより、無線通信手段14により受信されるデータについての干渉がある場合は、「干渉時スループット」が設定されることになる。「通常スループット」として60パーセントを設定している場合を考えると、それよりも低い値に設定することができる。例えば30パーセントに設定してもよいがこれに限定されない。
スループット測定手段20は、無線通信手段14により受信されるデータのスループットを測定する。このとき、干渉検知手段28によりBluetooth機器による干渉を検知している場合には、前述したスループット設定手段22によって「通常スループット」よりも低い値の「干渉時スループット」が設定されていることになる。
スループット比較手段24は、無線通信手段14により受信されるデータのスループットを測定するスループット測定手段20により測定されたスループットとスループット設定手段22によって設定された通常スループットとを比較する。または、スループット比較手段24は、無線通信手段14により受信されるデータのスループットを測定するスループット測定手段20により測定されたスループットとスループット設定手段22によって設定された干渉時スループットとを比較する。
速度モード変更手段26は、スループット比較手段24により得られた比較結果に基づいて速度モードを変更する。すなわち、干渉が検知されていない場合には、スループット測定手段20によって測定されたスループットは、「通常スループット」と比較されることになり、干渉が検知されている場合には、スループット測定手段20によって測定されたスループットは、「通常スループット」より低い「干渉時スループット」と比較されることになる。そして、基準となる「通常スループット」又は「干渉時スループット」よりも測定されたスループットが低くなっている場合には、速度モードを下げ、基準となる「通常スループット」又は「干渉時スループット」よりも測定されたスループットが高くなっている場合には速度モードを上げるように変更する。
これにより、Bluetooth機器による一時的な干渉がおきた場合であっても、基準となる干渉時スループットは低く設定されているので、速度モードは下がらない。この結果、Bluetooth機器による影響が一時的なもので終わった場合であっても、低い伝送レートからなかなか回復しないという状態を避けることができる。
(実施の形態2)
図3、図4、図5は、本発明に係る無線通信装置10に係る干渉時スループットの設定に使用するテーブルの概念図である。図3、図4、図5には、スループット変更用テーブル30の内容を示している。
図3は、スループット変更用テーブル30に格納された干渉演算テーブルであって、干渉時スループット設定に使用するテーブルである。図3には干渉機器からの干渉の有無に基づくパラメータが示されている。具体的には、このパラメータは、Bluetooth機器からの干渉がない場合のスループットを60パーセント、干渉がある場合のスループットを30パーセントとしたデータにより構成されている。
前述の(実施の形態1)で述べたように、Bluetooth機器からの干渉があった場合には、スループット設定手段22が、このスループット変更用テーブル30の値を読み込み、スループット設定手段22にその値を格納し、干渉時スループットとして設定することになる。
図4は、スループット変更用テーブル30に格納された強度演算テーブルであって、干渉時スループット設定に使用するテーブルである。図4には、干渉強度が小さい値となるにつれ、スループットが大きい値となるテーブルが開示されている。Bluetooth受信機からの干渉波としての電波強度を測定し、強度の度合いによった閾値パラメータを設定する。干渉波の強度の大きいほど閾値パラメータを小さくする。
前述の(実施の形態1)で述べたように、干渉検知手段28によって検知されたBluetooth機器からの干渉強度が大きい場合には、その該当値に対応するスループット変更用テーブル30のスループットの値をスループット設定手段22が読み込み、スループット設定手段22はその値を格納することで、干渉時スループットとして設定することになる。
図5は、スループット変更用テーブル30に格納された強度及び数演算テーブル又は強度及び頻度演算テーブルであって、干渉時スループット設定に使用するテーブルである。図5には、干渉波の強度や干渉波の数、干渉の頻度とスループットとを相関づけたテーブルが開示されている。干渉波の強度と干渉波の数によってスループットを設定するテーブルが強度及び数演算テーブルであり、干渉波の強度と干渉の頻度によってスループットを設定するテーブルが強度及び頻度演算テーブルである。例えば、干渉検知手段28によって検知されたBluetooth機器からの干渉波の強度と、干渉波の数又は干渉の頻度について、干渉波の強度が大きいほどスループットを小さく、また、干渉波の数や干渉の頻度が大きいほどスループットを小さくすることに対応させた係数が格納されている。ここで、干渉検知手段28によってBluetooth機器からの干渉が検知された場合には、図3における「干渉有り」の値は30パーセントであるところ、さらに、干渉の強度及び干渉の頻度又は干渉波の数によって決まる係数を乗算して、スループットの値として設定することもできる。
干渉波の数は、具体的にはBluetooth機器からのBluetoothピコネットを構成する、又は、複数のピコネットを構成したBluetooth機器の数である。干渉波の数が多ければ無線LANと干渉するタイミング頻度が高くなるので、干渉時スループットを低く設定することになる。
また、干渉の頻度は、Bluetooth機器からの電波が無線LANの実使用帯域にどの程度の確率で飛び込んでくるかのチャネル帯域干渉比率のことである。干渉の頻度が高いと周囲のBluetooth機器は設定した無線LANチャネルに干渉しやすい周波数設定状況であるため、干渉時スループットを低く設定することになる。
(実施の形態3)
図6は、本発明に係る無線通信装置の制御方法の一実施形態を示すフローチャートである。図6についての説明に際し、適宜図1及び図2の説明で用いた符号を用いる。図6には、無線によりデータの通信を行う無線通信装置の制御方法であり、無線通信手段14が受信すべき周波数帯と同じ周波数帯で動作し、かつ、無線通信手段14の通信に用いる規格とは異なる規格に基づいて動作する干渉機器からの干渉の有無を検知する干渉検知ステップ(S100)と、干渉検知ステップ(S100)により干渉機器から無線通信装置10への干渉が検知されない場合には、速度モードを変更する際の基準となるスループットを通常スループットとして設定する通常スループット設定ステップ(S110)と、干渉検知ステップ(S100)により干渉機器から無線通信装置10への干渉が検知された場合には、速度モードを変更する際の基準となるスループットを干渉時スループットとして設定する干渉時スループット設定ステップ(S150)と、受信されるデータのスループットを無線通信装置10が測定するスループット測定ステップ(S160)と、スループット測定ステップ(S160)により測定されたスループットと通常スループット設定ステップ(S110)によって設定された通常スループット又は干渉時スループット設定ステップ(S150)によって設定された干渉時スループットとを比較するスループット比較ステップ(S170)と、スループット比較ステップ(S170)による比較結果に基づいて無線通信装置10が速度モードを変更する速度モード変更ステップ(S180、S190、S200、S210)と、を含んでいる。
Bluetooth機器がピコネットを形成して動作しているとする。そこに無線LAN装置である無線通信装置10が無線LANのクライアントとして図12で示した自動レート変更方式を適用している状態で電源が投入されたとする。
この状態からスタートする。干渉検知ステップ(S100)は、無線通信装置10が受信すべき周波数帯と同じ周波数帯で動作し、かつ、無線通信装置の通信に用いる規格とは異なる規格に基づいて動作する干渉機器からの干渉の有無を検知する。具体的には、無線通信装置10の干渉検知手段28は、Bluetooth受信部44を備えているので、Bluetooth機器による干渉を検知する。なお、Bluetooth規格のバージョン1.2では適応周波数ホッピングが採用されているため、無線通信機器10が使用するチャネルを回避して動作するが、感度抑圧が生じる場合もある。
通常スループット設定ステップ(S110)は、干渉検知ステップ(S100)により干渉機器から無線通信装置10への干渉が検知されない場合には、受信されるデータについての干渉がない場合に速度モードを変更する際の基準となるスループットを通常スループットとして設定する。つまり、「通常スループット」を閾値として、速度モードの可変を行う。本発明の実施の形態における「通常スループット」の設定は任意である。一般には60パーセント程度が好ましいが、50パーセントから70パーセント程度に設定してもよい。なお、これらの値には限定されないのはもちろんである。
干渉時スループット設定ステップ(S150)は、干渉検知ステップ(S100)により干渉機器から無線通信装置10への干渉が検知された場合には、受信されるデータについての干渉がある場合に速度モードを変更する際の基準となるスループットを干渉時スループットとして設定する。この「干渉時スループット」は、「通常スループット」として60パーセントを設定している場合を考えると、それよりも低い値に設定することができる。例えば30パーセントに設定できるがこれに限定されない。
スループット測定ステップ(S160)は、無線通信装置10が受信するデータのスループットを測定する。
スループット比較ステップ(S170)は、スループット測定ステップ(S160)により測定されたスループットと通常スループット設定ステップ(S110)によって設定された通常スループット又は干渉時スループット設定ステップ(S150)によって設定された干渉時スループットとを比較する。
速度モード変更ステップ(S180、S190、S200、S210)は、スループット比較ステップ(S170)による比較結果に基づいて速度モードを変更する。
この速度モード変更ステップは図12の従来技術として示した自動変更レート方式と同じ技術を用いることができるが、本発明は干渉時と通常時とで比較すべき所定のスループットが異なるという点にあり、これによりBluetooth機器の干渉があっても、速度モードの劣化を防ぐことができる。
(実施の形態4)
図6において、干渉検知ステップ(S100)は、無線通信装置10が干渉波の存在を検知するステップ(S115)と、無線通信装置10が干渉波の存在によりその干渉波の強度を検知するステップ(S120)を備え、さらに干渉時スループット設定ステップ(S150)は、無線通信装置10が干渉検知ステップ(S100)において検知した干渉波の強度に基づいて干渉時スループットを決定するステップ(S151)と、その干渉時スループットを比較基準となるスループットとして設定するステップ(S152)と、を備えていても良い。
干渉波の強度(S120)に基づいて無線通信装置10が干渉時スループットを決める際(S151)に、干渉の強度に基づくパラメータを格納した強度演算テーブルと干渉検知ステップ(S100)により検知した干渉波の強度とを比較して行ってもよい。
また、干渉検知ステップ(S100)は、無線通信装置10が干渉波の数を検知するステップ(S128)をさらに備え、干渉時スループット設定ステップ(S150)は、干渉検知ステップにおいて検知した干渉波の強度(S120)及び干渉波の数(S128)に基づいて無線通信装置10が干渉時スループットを予め定められた演算により定めてもよい(S151)。
干渉波の強度(S120)及び干渉波の数(S128)に基づいて無線通信装置10が干渉時スループットを決める際(S151)に、干渉の強度及び干渉波の数に基づくパラメータを格納した強度及び数演算テーブルと干渉検知ステップ(S100)により検知した干渉波の強度及び干渉波の数とを比較して行ってもよい。
ここで干渉波の数とは、Bluetooth機器がピコネット接続されている場合にBluetooth機器が何個接続されているかを示すものである。この個数が多いほど、干渉は起きやすくなるためであり、この情報はBluetooth機器から送信されるため、係る送信情報に基づいて判断することができる。
干渉検知ステップ(S100)は、無線通信装置10が干渉の頻度を検知するステップ(S125)をさらに備え、干渉時スループット設定ステップ(S150)は、干渉検知ステップにより検知された干渉波の強度及び干渉の頻度に基づいて、無線通信装置10が干渉時スループットを予め定めた演算により定めてもよい(S151)。
干渉時スループット設定ステップ(S150)は、干渉の強度及び干渉の頻度に基づくパラメータを格納した強度及び頻度演算テーブルと干渉検知ステップにより検知した干渉波の強度及び干渉の頻度とを比較して設定してもよい。
(実施の形態5)
図7は、本発明に係る実施の形態を実施した場合の速度モードを示した図である。従来技術で示した図と異なり、干渉が起きた場合に干渉時スループットの設定を通常スループットよりも低くしたことで、速度モードが低いまま止ることがないことがわかる。
以上述べたように、誤りの無い理想環境において速度モードが速いものであった場合に、干渉が生じたとするとどの速度モードにおいても同じ条件で干渉が発生し、例えば50パーセントの干渉による重度なエラー発生であれば全ての速度モードにおいて50パーセントのエラー率となるわけであるから、スループットをできるだけ得るには、速度モードを一番高い速度モードにしてやればよい。(この場合の通常スループットは50パーセントよりも小さい値に設定しておけばよい)。この理由としてはバースト的な干渉時にはどの速度モードにおいても固定的に誤りが発生するため、各々の速度モードのどれにおいても固定的に誤りは発生するからである。
誤りの無い理想環境において速度モードが速いものであった場合に、バースト的な干渉が生じたとするとどの速度モードにおいても同じ条件で干渉が発生し、例えば50%の干渉による重度なエラー発生であれば全ての速度モードにおいて50%のエラー率となるわけであるから、スループットをできるだけ得るには、速度モードを一番高い速度モードにしてやればよい。すなわち、バースト的な干渉においては、速度モードを急激に下げて対応しない方がよい。Bluetooth機器からの周波数ホッピングによる干渉は、以上述べた発明の実施の形態により速度モードの劣化を極力避けることができる。
また、上述した実施の形態では、干渉が全ての速度モードに一律に影響する場合を述べているが、これは、干渉波の強度や干渉波の数、干渉の頻度によって全ての速度モードに一律に影響するとは限らないので種々の場合を想定した値を予め定めておき、パラメータとして格納しておくことができる。例えば、速度モードに応じて通常スループットの値を変えたテーブルデータをスループット変更テーブル30に格納しても良い。もちろん、スループット変更テーブルの内容は自由に設定することができる。
本発明に係る無線通信装置の一実施形態を示すブロック図である。 本発明に係る無線通信装置の一部である無線通信手段の詳細な具体例を示すブロック図である。 本発明に係る無線通信装置に係るテーブルの概念図である。 本発明に係る無線通信装置に係るテーブルの概念図である。 本発明に係る無線通信装置に係るテーブルの概念図である。 本発明に係る無線通信装置の制御方法の一実施形態を示すフローチャートを示す図である。 本発明に係る実施の形態を実施した場合の速度モードを示した図である。 無線LAN及びBluetooth機器がそれぞれのネットワークで通信をしている場合に接近した様子を表した図である。 無線LAN規格及びBluetooth規格の複合機が、無線LANのアクセスポイントとの通信を行いつつ、Bluetooth機器と通信状態であることを示した図である。 周波数混信の状況を示す図である。 感度抑圧が生じる回路構成を示す。 従来の速度モードの自動変更方法を示すフローチャートを示す図である。 スループット測定値の変動による速度モードの変動の様子を表した図である。 Bluetooth機器による影響によって、スループットが一時的に落ち込んだ場合の速度モードの変動を示した図である。
10 無線通信装置
12 アンテナ
14 送受信部
16 ベースバンド部
18 信号処理部
20 スループット測定手段
22 通常スループット設定手段
24 スループット比較手段
26 速度モード変更手段
28 干渉検知手段
30 スループット変更テーブル
42 送受信部
44 Bluetooth受信部
1100 アンテナ
1120 BPF
1130 LNA

Claims (6)

  1. 無線によりデータの通信を行う無線通信装置の制御方法であって、
    前記無線通信装置が受信すべき周波数帯と同じ周波数帯で動作し、かつ、前記無線通信装置の通信に用いる規格とは異なる規格に基づいて動作する干渉機器からの干渉の有無、干渉波の強度及び干渉波の数を前記無線通信装置が検知する干渉検知ステップと、
    前記干渉検知ステップにより前記干渉機器から前記無線通信装置への干渉が検知されない場合には、速度モードを変更する際の基準となるスループットを通常スループットとして前記無線通信装置が設定する通常スループット設定ステップと、
    前記干渉検知ステップにより前記干渉機器から前記無線通信装置への干渉が検知された場合には、前記干渉検知ステップにより検知された干渉波の強度及び干渉波の数に基づいて、速度モードを変更する際の基準となるスループットを干渉時スループットとして前記無線通信装置が予め定められた演算により設定する干渉時スループット設定ステップと、
    受信されるデータのスループットを前記無線通信装置が測定するスループット測定ステップと、
    前記スループット測定ステップにより測定されたスループットと前記通常スループット又は前記干渉時スループットとを前記無線通信装置が比較するスループット比較ステップと、
    前記スループット比較ステップによる比較結果に基づいて前記無線通信装置が速度モードを変更する速度モード変更ステップと、を含む無線通信装置の制御方法。
  2. 前記干渉時スループット設定ステップは、干渉波の強度及び干渉波の数に基づくパラメータを格納した強度及び数演算テーブルと前記干渉検知ステップにより検知した干渉波の強度及び干渉波の数とを比較して前記干渉時スループットを設定することを特徴とする請求項に記載の無線通信装置の制御方法。
  3. 無線によりデータの通信を行う無線通信装置の制御方法であって、
    前記無線通信装置が受信すべき周波数帯と同じ周波数帯で動作し、かつ、前記無線通信装置の通信に用いる規格とは異なる規格に基づいて動作する干渉機器からの干渉の有無、干渉波の強度及び干渉の頻度を前記無線通信装置が検知する干渉検知ステップと、
    前記干渉検知ステップにより前記干渉機器から前記無線通信装置への干渉が検知されない場合には、速度モードを変更する際の基準となるスループットを通常スループットとして前記無線通信装置が設定する通常スループット設定ステップと、
    前記干渉検知ステップにより前記干渉機器から前記無線通信装置への干渉が検知された場合には、前記干渉検知ステップにより検知された干渉波の強度及び干渉の頻度に基づいて、速度モードを変更する際の基準となるスループットを干渉時スループットとして前記無線通信装置が予め定めた演算により設定する干渉時スループット設定ステップと、
    受信されるデータのスループットを前記無線通信装置が測定するスループット測定ステップと、
    前記スループット測定ステップにより測定されたスループットと前記通常スループット又は前記干渉時スループットとを前記無線通信装置が比較するスループット比較ステップと、
    前記スループット比較ステップによる比較結果に基づいて前記無線通信装置が速度モードを変更する速度モード変更ステップと、を含む無線通信装置の制御方法。
  4. 前記干渉時スループット設定ステップは、干渉波の強度及び干渉の頻度に基づくパラメータを格納した強度及び頻度演算テーブルと前記干渉検知ステップにより検知した干渉波の強度及び干渉の頻度とを比較して前記干渉時スループットを設定することを特徴とする請求項に記載の無線通信装置の制御方法。
  5. 無線によりデータの通信を行う無線通信装置であって、
    電波を受信する無線通信手段と、
    前記無線通信手段が受信すべき周波数帯と同じ周波数帯で動作し、かつ、前記無線通信手段の通信に用いる規格とは異なる規格に基づいて動作する干渉機器からの干渉を検知する干渉検知手段と、
    前記干渉検知手段により干渉機器からの干渉が検知されない場合には、速度モードを変更する際の基準となるスループットを通常スループットとして設定し、前記干渉検知手段により干渉機器からの干渉が検知された場合には、前記干渉機器からの干渉の有無、干渉波の強度及び干渉波の数に基づくパラメータを格納した強度及び数演算テーブルと前記干渉検知手段が検知した干渉波の強度及び干渉波の数とを比較して、速度モードを変更する際の基準となるスループットを干渉時スループットとして設定するスループット設定手段と、
    前記無線通信手段により受信されるデータのスループットを測定するスループット測定手段と、
    前記スループット測定手段により測定されたスループットと前記通常スループット又は前記干渉時スループットとを比較するスループット比較手段と、
    前記スループット比較手段により得られた比較結果に基づいて速度モードを変更する速度モード変更手段と、を含む無線通信装置。
  6. 無線によりデータの通信を行う無線通信装置であって、
    電波を受信する無線通信手段と、
    前記無線通信手段が受信すべき周波数帯と同じ周波数帯で動作し、かつ、前記無線通信手段の通信に用いる規格とは異なる規格に基づいて動作する干渉機器からの干渉を検知する干渉検知手段と、
    前記干渉検知手段により干渉機器からの干渉が検知されない場合には、速度モードを変更する際の基準となるスループットを通常スループットとして設定し、前記干渉検知手段により干渉機器からの干渉が検知された場合には、前記干渉機器からの干渉の有無、干渉波の強度及び干渉の頻度に基づくパラメータを格納した強度及び頻度演算テーブルと前記干渉検知手段が検知した干渉波の強度及び干渉の頻度とを比較して、速度モードを変更する際の基準となるスループットを干渉時スループットとして設定するスループット設定手段と、
    前記無線通信手段により受信されるデータのスループットを測定するスループット測定手段と、
    前記スループット測定手段により測定されたスループットと前記通常スループット又は前記干渉時スループットとを比較するスループット比較手段と、
    前記スループット比較手段により得られた比較結果に基づいて速度モードを変更する速度モード変更手段と、を含む無線通信装置。
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