JP2003332262A - 配線材料及びそれを用いた配線基板 - Google Patents

配線材料及びそれを用いた配線基板

Info

Publication number
JP2003332262A
JP2003332262A JP2002143312A JP2002143312A JP2003332262A JP 2003332262 A JP2003332262 A JP 2003332262A JP 2002143312 A JP2002143312 A JP 2002143312A JP 2002143312 A JP2002143312 A JP 2002143312A JP 2003332262 A JP2003332262 A JP 2003332262A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring
substrate
film
composition ratio
alloy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002143312A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4738705B2 (ja
Inventor
Kazuyoshi Inoue
一吉 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2002143312A priority Critical patent/JP4738705B2/ja
Application filed by Idemitsu Kosan Co Ltd filed Critical Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority to PCT/JP2003/004690 priority patent/WO2003098641A1/ja
Priority to US10/513,324 priority patent/US20050127364A1/en
Priority to CN 200710193844 priority patent/CN101183570A/zh
Priority to EP08163123A priority patent/EP2161726A1/en
Priority to SG200607662-4A priority patent/SG152056A1/en
Priority to EP03752892A priority patent/EP1507267B1/en
Priority to DE60324553T priority patent/DE60324553D1/de
Priority to CNB038110857A priority patent/CN100365737C/zh
Priority to KR10-2004-7018512A priority patent/KR20050014822A/ko
Priority to TW092112341A priority patent/TW200406789A/zh
Priority to TW098134369A priority patent/TW201009849A/zh
Publication of JP2003332262A publication Critical patent/JP2003332262A/ja
Priority to US11/758,279 priority patent/US20070228575A1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4738705B2 publication Critical patent/JP4738705B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

Abstract

(57)【要約】 【課題】 Agを主成分とする合金(Ag合金)であっ
て、ガラス基板やシリコン膜との密着性が改善された合
金を実現し、このAg合金を用いた配線材料を提供する
ことである。 【解決手段】Ag、Zrを必須成分として、さらに、A
u、Ni、Co、またはAlからなる群から選択された
1種または2種以上の金属を含有するAg合金を、TF
T−LCD等の配線材料として使用する。このような構
成の配線材料をスパッタ法によってガラス基板やシリコ
ンウェハ上に成膜したところ、電気抵抗が十分に低く、
かつ、基板との強い密着強度が観察された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、TFT型液晶表示
ディスプレイ(TFT−LCD)または有機EL用の配
線材料、反射電極及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】TFT(Thin Film Transistor:薄膜ト
ランジスタ)型液晶ディスプレイ(以下、単にTFT−
LCDという)は、表示性能が高く、省エネルギー等の
特徴があるので、携帯用パソコンやラップトップパソコ
ン、テレビ等の表示機として主流を占めるに至ってい
る。このTFT−LCDの製造方法は各社、各様の方法
があるが、TFTを製造する工程が複雑で、また、各種
の金属、金属酸化物を積層するため、工程の簡略化が求
められている。
【0003】また、表示装置の他の方式である有機EL
(有機Electroluminescence)においてもTFT駆動に
よる表示が試みられている。
【0004】TFT−LCDの基本構造 従来のTFT−LCDの基本的な構造を説明する。図2
には、透過型TFT−LCDの断面を模式的に表した断
面模式図が示されている。この図に示すように、透過型
TFT−LCDは、液晶10をカラーフィルター基板1
2と、TFT基板14とで挟み込んだ構造を基本構造と
している。そして、TFT基板14の裏面にはバックラ
イト16が設けられており、透過型TFT−LCDを裏
面から照らしている。
【0005】カラーフィルター基板12はガラス基板1
8aと透明電極20との間にカラーフィルター22が挟
み込まれた構造をなしており、赤(R)、緑(G)、青
(B)それぞれの色の光を透過させる。
【0006】TFT基板14は、ガラス基板18bの上
に透明電極20bが形成されており、この透明電極20
bに対して、信号電圧がTFT24を介して印加され
る。
【0007】なお、図2では、省略しているが、カラー
フィルター基板12側に1枚の偏光板が、TFT基板1
4側にさらに1枚の偏光板が設けられている。これらの
構成はよく知られている構成である。
【0008】図2では、透過型TFT−LCDの構成を
示したが、反射型TFT−LCDの構成は、TFT基板
14側の電極が透明電極20bではなく、外光を反射す
るようにアルミニウム等を用いた反射型の電極になって
いる。また、反射型TFT−LCDの場合は、外光を反
射させているのでバックライト16は不要である。
【0009】図3には、透過型TFT−LCDの上記T
FT基板14上の1個の画素の基本的な構造を示す平面
模式図が示されている。この図に示すように、信号ライ
ン30上のデータは、TFT24によるスイッチを介し
て透明電極20bに印加される。TFT24は、ソース
電極32、ゲート電極34、ドレイン電極36とを有し
ており、ゲート電極34の部位にはアモルファスシリコ
ン38等が積層されている。
【0010】図4には、図3のIV−IV´線における
断面模式図が示されている。ガラス基板18bの上に、
ゲート電極34が設けられ、その上にS膜35が
積層されている。さらに、ゲート電極34の上方にはア
モルファスシリコン38の層が設けられている。
【0011】このアモルファスシリコン38を挟んでゲ
ート電極と一部重畳するように、ソース電極32と、ド
レイン電極36とが配置されている。さらにその上に全
体的に絶縁膜40が設けられている。そして、絶縁膜4
0上に透明電極20bが設けられている。透明電極20
bは、絶縁膜40に開けられたスルーホール40bを介
して、ドレイン電極36と電気的に接続されている。
【0012】TFT−LCDにおいて利用される配線 従来のTFT−LCDを駆動するTFTアレイの製造工
程では、TFTのゲート電極、ソース・ドレイン電極に
Crや、TaW、MoW等の金属の使用が検討されてい
る。
【0013】この内、Crは加工しやすい反面、腐食さ
れやすい問題があり、TaW、MoWは腐食等には強い
が、電気抵抗が大きいなどの問題があった。
【0014】そこで、加工しやすく、電気抵抗の低い金
属が広く使用されている。単純に、電気抵抗が低い金属
と言えば、Ag、Cu、Al、等が挙げられる。そこ
で、従来から、アルミニウムを主体とする配線を用いる
TFTアレイ(トランジスタアレイ)が提案されてい
る。また、アルミニウムを用いる場合、ヒロックと呼ば
れる突起が電極表面に形成されるおそれがあることが知
られている。このヒロックがTFTのソース等の電極に
生じると、その上層の絶縁層を突き破り、さらに上層の
透明電極と接触し不良品を形成してしまうおそれがあ
る。そこで、このヒロックを防止するために、アルミニ
ウムにNdを添加する構成が従来から採用されている。
【0015】しかし、このようなアルミニウム電極とシ
リコン層及び透明電極を直接接触させると、アルミニウ
ムがシリコン層へ拡散し、素子性能を劣化させたり、ア
ルミニウムが酸化されアルミナに変換することにより、
透明電極との間の電気抵抗が大きくなるおそれが大であ
る。その結果、TFTアレイを構成する各素子が正常に
作動しない問題が知られている。
【0016】さらに、アルミニウムにNdを添加する
と、TaW、MoWと同様に電気抵抗が高くなってしま
うおそれがあった。
【0017】そこで、従来の改良された手法において
は、アルミニウム電極をMoやTiでサンドイッチ(挟
む構造と)し、酸化物透明電極との接触抵抗を下げる構
造が現在利用されている。すなわち、アルミニウムがシ
リコン層へ拡散することを防止するためにMoをシリコ
ン層の上に成膜してからその上にアルミニウムの層をの
せるのである。そして、酸化されることにより、透明電
極との接触抵抗が増加してしまうことを防止するため
に、アルミニウムの上にさらにMoの層を設けている。
このように、従来は、Mo/Al/Moの3層構造の配
線が利用されている。同様の理由により、Ti/Al/
Tiの3層構造も利用されている。
【0018】なお、Agを主成分とする合金で、電気接
点材料として利用した例として、特許1297072号
が知られている。同号特許には、Fe、Co、Niの1
種または2種を5〜20wt%含有するAg合金、その
他の構成のAg合金が示されている。また、特許158
5932号特許には、Niを5〜25wt%、Zrを
0.05〜8wt%含むAg合金が示されている。
【0019】また、Agを主成分とする合金で、電子部
品用金属材料として利用する例としては、たとえば特開
2001−192752号公報がある。同号公報には、
Pdを0.1〜3wt%含み、Au、Pt、Cu、T
a、Cr、Ti、Ni、Co、Si等を合計0.1〜3
wt%含むAg合金が示されている。
【0020】また、Agを主成分とし、Zn、Co、F
e、Cr、Mn、Tiから選択した1種以上の金属と、
Pdとを含む合金をゲート電極として使用している例
が、特開2001−102592号公報に示されてい
る。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上で述べた3層構造の
配線を採用する場合には、アルミニウム電極をサンドイ
ッチするために、最初にMoやTiを成膜し、その後ア
ルミニウムを主体とする金属を成膜し、再びMoやTi
を成膜しなければならず、複雑な工程になってしまうと
いう欠点があった。
【0022】また、上述したように、電気抵抗の低い金
属としては、アルミニウムの他、AgやCuも知られて
いる。したがって、AgやCu電極により上記問題を解
決する試みもなされているが、AgやCuは基板である
ガラスやシリコン膜との密着性が低く、製造工程中に剥
がれてしまう等の問題があった。
【0023】本発明は、このような問題にかんがみなさ
れたものであり、その目的は、Agを主成分とする合金
(Ag合金)であって、ガラス基板やシリコン膜との密
着性が改善された合金を実現し、このAg合金を用いた
配線材料を提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記課題に対して、本発
明者らが鋭意研究した結果、Ag、Zrを必須成分と
し、さらに、Au、Ni、Co、またはAlからなる群
から1種類または2種以上の金属を含有したAg合金を
配線に用いれば上記課題を解決できることが判明した。
【0025】このAg合金配線は、基板ガラスとの密着
性も良好で、抵抗が低く、しかもシリコン層と直接接触
しても、金属原子がシリコン層へほとんど拡散しないこ
とが判明した。その結果、TFTアレイを構成する各素
子の性能を劣化させるおそれがほとんどないことが判明
した。
【0026】また、このAg合金からなる金属電極に、
直接酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛を主成分とす
る液晶駆動用電極(透明電極)を形成しても、金属電極
とこの透明電極の間で接触抵抗が過度に大きくなること
もなく、素子が安定して作動することが判明した。
【0027】このAg合金の成膜に当たっては、スパッ
タリングによる成膜を行うことが好ましい。
【0028】用いるターゲットは、AgとZrを必須成
分とするものである。具体的には、Agが60〜99w
t%、Zrが1〜5wt%かつ Au、Ni、Coの組
成比率がそれぞれ0〜20wt%、かつ、Alの組成比
率が0〜39%である薄膜を形成できるように組成を調
整されたターゲットである。一般には、作成したい薄膜
の組成と同様の組成のターゲットをスパッタリングター
ゲットとして用いることにより、所望の組成の薄膜を生
成することができる。
【0029】このように組成で、AgZrやAgZr
などの化合物を作られることになる。これによって、Z
rの分散性が促進され、一部NiZr、NiZr、N
Zrなどの化合物や、AuZr、AuZrなど
の化合物の生成により第三成分の分散も促進され、安定
したスパッタが得られると考えられる。
【0030】また、このAg合金による金属電極は基板
であるガラスやシリコン膜への密着性も大きく、製造工
程で膜が剥がれることもなく、安定して製造することが
可能である。
【0031】本発明の具体的な構成は以下の通りであ
る。
【0032】A 配線材料に関する発明 上記課題を解決するために、本発明は、Ag、Zrを必
須成分とし、さらに、Au、Ni、Co、またはAlか
らなる群から選択される1種または2種以上の金属を含
有するAg合金からなる配線材料である。このような構
成のAg合金は、ガラス基板やシリコンウェハとの密着
性が向上している。
【0033】また、本発明は、上で述べたAg合金にお
いて、Agの組成比率が60〜99wt%であり、か
つ、Zrの組成比率が1〜5wt%であることを特徴と
する請求項1記載の配線材料である。
【0034】Zrが1wt%以下としてしまうと、添加
効果がなく、シリコンウェハとの密着強度が低いままで
ある。一方、Zrが多すぎる場合には、その配線材料に
よる薄膜の抵抗値(比抵抗)が大きくなり、4μΩ・c
mより大きくなってしまう場合や、スパッタリング中の
異常放電が増えてしまう場合も観察された。その結果、
Zrの組成比率の範囲を1〜5wt%の範囲以外とする
と、低抵抗配線材料としては望ましくない特性を生じる
おそれがある。
【0035】また、本発明は、上で最初に述べたAg合
金において、Agの組成比率が60〜99wt%であ
り、Zrの組成比率が1〜5wt%であり、Auの組成
比率が0〜20wt%であり、Niの組成比率が0〜2
0wt%であり、Coの組成比率が0〜20wt%であ
り、かつ、Alの組成比率が0〜39wt%であること
を特徴とする配線材料である。
【0036】Au及びNi及びCoを添加することによ
り、ガラスへの密着強度が高くなることが観察された。
しかし、これらの組成比率が20wt%を超えると、A
uの場合にはコストが増大してしまうという問題が生じ
る。また、Niの場合には、その組成比率が20wt%
を超えると、抵抗値(比抵抗)が4μΩ・cm より大
きくなる場合や、スパッタリング中の異常放電が増える
等の場合も観察された。その結果、低抵抗配線材料とし
ては、好ましくない特性を示す可能性がある。
【0037】ここでは、Au、Ni、Coについて述べ
たが、これら第三金属は、半導体層へ拡散しない金属、
または、拡散しても半導体素子の性能に影響を及ぼさな
い金属あるいは影響を及ぼさない範囲の量に限定すべき
であることは言うまでもない。
【0038】なお、Ag/Zr合金としては、AgZr
やAgZr、等が挙げられる。また、Zr/Ni合金
としては、NiZr,NiZr,NiZrなどが挙
げられる。また、Zr/Au合金では、AuZr、A
Zr、AuZr、Au Zr等が挙げられる。
【0039】さらに、本発明は、これまで述べた配線材
料において、Re、Ru、Pd、Irのからなる群から
選択される1種または2種以上の金属を0〜1wt%の
範囲で含有する配線材料である。
【0040】さらに、本発明は、上記の配線材料におい
て、比抵抗が4μΩ・cm以下であることを特徴とす
る。
【0041】半導体素子用の配線薄膜として上記材料を
利用する場合、その比抵抗が4μΩ・cm以上では、そ
の値が大きすぎ信号の遅延が無視できない程度になると
考えられる。したがって、比抵抗が4μΩ・cm以下の
配線材料を構成することによって、信号遅延の少ない半
導体素子用の配線薄膜が提供できる。
【0042】B 配線基板に関する発明 本発明は、基板と、その上に設けられた配線であって、
上記組成を有する配線材料からなる配線と、を備えた配
線基板である。
【0043】また、本発明は、上記基板がガラス基板や
シリコン基板であることを特徴とする。上記構成に配線
材料は、ガラス基板やシリコンウェハとの密着強度に優
れており、剥離しない配線を実現できる。
【0044】また、本発明は、前記配線と、前記基板と
の密着強度をスクラッチ試験法により測定した値が3ニ
ュートン以上であることを特徴とする。請求項5または
6記載の配線基板である。3ニュートン未満では、工程
中に薄膜が剥がされたりする問題がある。
【0045】また、本発明は、前記配線が、前記配線基
板上に形成された薄膜トランジスタのゲート配線及びゲ
ート電極であることを特徴とする。このような場合、本
発明は、半導体素子配線基板とも呼ばれる。このような
構成によって、薄膜トランジスタのゲート電極の抵抗値
を小さくすることができ、薄膜トランジスタの性能の向
上に寄与することができる。
【0046】また、本発明は、前記配線が、前記配線基
板上に形成された薄膜トランジスタのソース配線及びド
レイン配線並びにソース電極及びドレイン電極であるこ
とを特徴とする。この場合も、本発明の配線基板は半導
体素子配線基板である。このような構成によって、薄膜
トランジスタのソース及びゲート電極の抵抗値を小さく
することができ、薄膜トランジスタの性能の向上に寄与
することができる。
【0047】また、本発明は、前記基板は、少なくとも
表面が絶縁性であり、前記配線上に金属酸化物導電膜層
が形成されていることを特徴とする配線基板である。
【0048】また、本発明は、前記配線と前記金属酸化
物層とが、2層構造の積層配線を構成していることを特
徴とする配線基板である。
【0049】これらの発明における金属酸化物導電膜と
は、たとえばIZO/アイ・ゼット・オー(登録商標)
などの透明電極である。
【0050】このような構成によって、反射型のLCD
や、有機ELを製造すれば、電極の抵抗を小さく抑える
ことができ、性能の向上した薄膜トランジスタ等を製造
することができる。その結果、反射型のLCDや有機E
L等の性能を向上させることが可能である。
【0051】また、本発明は、前記金属酸化物導電膜が
酸化インジウム及び酸化亜鉛の非晶質透明導電膜からな
り、この非晶質透明導電膜の原子構成がIn/(In+
Zn)=0.8〜0.95の関係を満たすことを特徴と
する。この数式の値が0.8未満では金属酸化物薄膜の
抵抗が大きくなってしまい、一方、0.95を越える場
合にはエッチング速度が低下するおそれがある。
【0052】また、本発明は、前記非晶質透明導電膜の
仕事関数が5.4eV以上であることを特徴とする。特
に、本発明の配線基板を用いて有機ELを構成させよう
とする場合、正孔の注入性を上げるには、仕事関数が
5.4eV以上であることが望ましいのである。
【0053】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。
【0054】本実施の形態では、Agを主成分とする合
金であって、ガラス基板やシリコンウェハとの密着性が
良好な配線材料を提案する。
【0055】特に本実施の形態では、スパッタリング法
によって、かかる合金を形成する例を説明する。まず、
スパッタリングで用いるターゲットについて簡単に説明
する。Agに所定の比率でZr及びNiやMo、Auを
真空溶解炉により溶解し、冷却固化させた後、圧延を行
い板状に加工し、その後、切削、研削加工を行い4イン
チφのターゲットとする。このターゲットをスパッタ装
置のバッキングプレートに張り合わせて、スパッタリン
グを行う。その結果、ガラス及びシリコンウェハ上にこ
のターゲットに基づく成膜が行われる。成膜した薄膜の
性能を以下、比較してみよう。比較結果を図1の表に示
す。この図1の表には、組成や導電率等が示されてい
る。
【0056】この薄膜の組成はX線マイクロアナライザ
(EPMA:Electron Probe Micro-Analysis)により
測定した。また、導電率は、四端針法で測定した。
【0057】さらに、剥離強度は、スクラッチ試験とテ
ープ剥離試験により測定した。スクラッチ試験を実行す
るスクラッチ試験機は、CSME社製、Micro-Scratch-
Testerを用いた。ここで、剥離強度の測定条件は、以下
の通りである。
【0058】スクラッチ距離:20mm スクラッチ荷重:0−10ニュートン 荷重レート:10ニュートン/min スクラッチ速度:20mm/min ダイヤモンドコーン形状:先端200μmφ 上記条件でのスクラッチ試験後の試料を、光学顕微鏡に
より観測し、下地のガラス(ウェハ)またはシリコンが
露出した点を皮膜の剥離点とし、スクラッチ開始点から
の距離を測長することにより、剥離荷重を算出した。
【0059】次に、テープ剥離試験は、薄膜の上に1m
mピッチで碁盤の目状にナイフで溝を付け、その上に粘
着テープを貼り、テープを剥がした際に、どの程度剥離
するかで密着の程度を検査する試験である。
【0060】もちろん、スクラッチ試験も、テープ剥離
試験もJIS(Japanese Industrial Standards)で規
定されている基準に従って測定を行った。
【0061】この図1の表には、まず、AgにZr、A
u、Co、Ni等を添加した場合の合金をターゲットと
して利用し、スパッタリングによってガラス基板やシリ
コンウェハ上に成膜した場合の例が6例示されている。
【0062】例2は、Ag+ZrにCoを添加した構成
をターゲットとして使用した例である。また、例3はA
g+ZrにNiを、例4はAg+ZrにAlを、添加し
た例である。さらに例5では、例1で示したAg+Zr
にAuを添加した構成にさらにPdを添加した例であ
る。例6では、例1で示したAg+ZrにAuを添加し
た構成にさらにRuを添加した例である。いずれの例に
おいても、密着強度が3ニュートン以上を達成でき、ま
た、テープ剥離試験においても、ガラス基板、シリコン
ウェハともに剥離は見られなかった。
【0063】また、比較例1は、Agのみの場合であ
り、密着強度は1ニュートン以下であり、ガラス基板
上、シリコン基板ウェハともに剥離が観察された。比較
例2から8は、Zrを入れない場合の例を示した。いず
れの場合もガラス基板上もしくはシリコンウェハともに
剥離が観察された。比較例9では、比較例2にPdを添
加した場合であり、比抵抗が大きくなり目標をクリアー
できていない。また、ガラス基板上で剥離が観察されて
いる。
【0064】[実施例1] 透過型TFT−LCDに、
本発明のAg合金の一例を配線として利用した参考例を
説明する。透過型TFT−LCDの基本的な構造に関し
ては図2〜図4で既に説明しているが、実際の製造に当
たっては、図2〜図4には現れていないが、種々の保護
膜・層が適宜成膜されている。
【0065】まず、透過性のガラス基板18bに、Zr
を1.7wt%、Auを3.5wt%含有するAg合金
を高周波スパッタリング法により室温で膜厚1500オ
ングストローム(抵抗率:2.8μΩ・cm)に堆積す
る。これを硝酸、酢酸、リン酸系水溶液をエッチング液
として用いたホトエッチング法により所望の形状のゲー
ト電極34及びゲート電極配線とする。
【0066】次にグロー放電CVD法により、窒化シリ
コン(SiN)膜となるゲート絶縁膜を膜厚3000
オングストローム堆積する。続いて、α−Si:H
(i)膜38を膜厚3500オングストローム堆積す
る。この時、放電ガスとして、SiN膜35はSiH
−NH−N系ガスを用い、α−Si:H(i)膜
38は、SiH−N系の混合ガスをそれぞれ用い
る。このSiN膜35は、CFガスを用いたドライ
エッチングにより所望のチャンネル保護層を形成する。
【0067】続いてα−Si:H(n)膜をSiH
−PH系の混合ガスを用いて膜厚3000オング
ストローム堆積する。次にこの上に、Zrを1.7wt
%、Niを1.7wt%含有するAg合金層膜を膜厚
0.3μm(抵抗率:3.4μΩ・cm)をスパッタリ
ング法により室温で堆積する。
【0068】この層を硝酸、酢酸、リン酸系水溶液エッ
チング液を用いて、ホトエッチング法で所望のソース電
極32及びドレイン電極36のパターンとする。さらに
α−Si:H膜をCFガスを用いたドライエッチング
及びヒドラジン(NHNH ・HO)水溶液を用い
たウエットエッチングを併用することにより、所望のパ
ターンのα−Si:H(i)膜38のパターン、α−S
i:H(n)膜のパターンとする。この上に、グロー放
電CVD法により、窒化シリコン(SiN)膜となる
ゲート絶縁膜を膜厚3000オングストローム堆積す
る。この時、放電ガスとして、SiN膜はSiH
NH−N系ガスを用いる。さらに、CFガスを用
いたドライエッチング法を用いたホトエッチング法によ
り、ゲート電極34取出し口と、ソース電極32取出し
口と、ドレイン電極36と透明電極20bの電気的接続
点として所望のスルーホール40bと、を形成する。そ
の後、Ag合金電極表面にアルゴンプラズマを作用さ
せ、表面を洗浄化する。
【0069】そして、酸化インジウムと酸化亜鉛の主成
分とする非晶質透明導電膜をスパッタリング法で堆積す
る。この際用いられるターゲットは、InとZnの原子
比[In/(In+Zn)]が0.83に調整されている
In−ZnO焼結体である。この焼結体をプレー
ナマグネトロン型スパッタ装置のカソードに設置してタ
ーゲットとして用いる。放電ガスは純アルゴンまたは1
Vol%程度の微量の酸素ガスを混入させたアルゴンガ
スを用いる方法で透明電極20b膜を膜厚1200オン
グストロームで堆積した。このIn−ZnO膜は
X線回折法で分析するとピークは観察されず非晶質であ
った。
【0070】この透明電極20b膜を蓚酸3.4wt%
の水溶液でホトエッチング法により所望の画素電極、及
び取出し電極をパターンニングした。遮光膜パターンを
形成して、α−SiTFT基板14が完成する。このT
FT基板14を用いてTFT−LCD方式平面ディスプ
レイを製造した。その後、ビデオ信号を入力し、良好な
表示性能を示すことを確認できた。
【0071】[実施例2] 反射型TFT−LCDに、
本発明のAg合金の一例を配線として利用した実施例を
説明する。反射型TFT−LCDの基本的な構造に関し
ては透過型TFT−LCDのTFT基板14側の透明電
極20bが光を反射する反射電極になった点が原理的に
異なる点である。実際の製造に当たっては、図2〜図4
には現れていない種々の保護膜・層が適宜成膜され、ま
た、電極以外にも透過型TFT−LCDと異なる点が多
々あることはよく知られている。
【0072】まず、透過性のガラス基板18bに、Zr
を1.7wt%、Auを3.5wt%含有するAg合金
を高周波スパッタリング法により室温で膜厚1500オ
ングストローム(抵抗率:2.8μΩ・cm)に堆積す
る。これを硝酸、酢酸、リン酸系水溶液をエッチング液
として用いたホトエッチング法により所望の形状のゲー
ト電極34及びゲート電極配線とする。
【0073】次にグロー放電CVD法により、窒化シリ
コン(SiN)膜となるゲート絶縁膜を膜厚3000
オングストローム堆積する。続いて、α−Si:H
(i)膜38を膜厚3500オングストローム堆積す
る。この時、放電ガスとして、SiN膜35はSiH
−NH−N系ガスを用い、α−Si:H(i)膜
38は、SiH−N系の混合ガスをそれぞれ用い
る。このSiN膜35は、CFガスを用いたドライ
エッチングにより所望のチャンネル保護層を形成する。
【0074】続いてα−Si:H(n)膜をSiH
−PH系の混合ガスを用いて膜厚3000オング
ストローム堆積する。次にこの上に、Zrを1.7wt
%、Niを1.7wt%含有するAg合金層膜を膜厚
0.3μm(抵抗率:3.4μΩ・cm)をスパッタリ
ング法により室温で堆積するそして、酸化インジウムと
酸化亜鉛を主成分とする非晶質透明導電膜をスパッタリ
ング法で堆積する。
【0075】この層を硝酸、酢酸、リン酸系水溶液エッ
チング液を用いて、ホトエッチング法で所望のソース電
極32及びドレイン電極36のパターンとする。さらに
α−Si:H膜をCFガスを用いたドライエッチング
及びヒドラジン(NHNH ・HO)水溶液を用い
たウエットエッチングを併用することにより、所望のパ
ターンのα−Si:H(i)膜38のパターン、α−S
i:H(n)膜のパターンとする。この上に、グロー放
電CVD法により、窒化シリコン(SiN)膜となる
ゲート絶縁膜を膜厚3000オングストローム堆積す
る。この時、放電ガスとして、SiN膜はSiH
NH−N系ガスを用いる。さらに、CFガスを用
いたドライエッチング法を用いたホトエッチング法によ
り、ゲート電極34取出し口と、ソース電極32取出し
口と、ドレイン電極36と透明電極20bの電気的接続
点として所望のスルーホール40bと、を形成する。そ
の後、Ag合金電極表面にアルゴンプラズマを作用さ
せ、表面を洗浄化する。
【0076】次にこの上にZrを1.7wt%、Auを
3.5wt%含有するAg合金層膜を膜厚0.2μm
(抵抗率:2.8μΩ・cm)をスパッタリング法によ
り室温で堆積する。
【0077】そして、酸化インジウムと酸化亜鉛の主成
分とする非晶質透明導電膜をスパッタリング法で堆積す
る。この際用いられるターゲットは、InとZnの原子
比[In/(In+Zn)]が0.83に調整されている
In−ZnO焼結体である。この焼結体をプレー
ナマグネトロン型スパッタ装置のカソードに設置してタ
ーゲットとして用いる。放電ガスは純アルゴンまたは1
Vol%程度の微量の酸素ガスを混入させたアルゴンガ
スを用いる方法で透明電極20b膜を膜厚1200オン
グストロームで堆積した。このIn−ZnO膜は
X線回折法で分析するとピークは観察されず非晶質であ
った。
【0078】この透明電極20b膜をAg合金層及び酸
化インジウム−酸化亜鉛層を同時にエッチングできるよ
う濃度を調節した硝酸、酢酸、リン酸水溶液系エッチン
グ液でホトエッチング法により所望の反射型画素電極、
及び取出し電極をパターンニングした。
【0079】遮光膜パターンを形成して、α−SiTF
T基板14が完成する。このTFT基板14を用いてT
FT−LCD方式平面ディスプレイを製造した。その
後、ビデオ信号を入力し、良好な表示性能を示すことを
確認できた。
【0080】[実施例3] 有機EL用基板に本発明の
Ag合金の一例を配線として利用した参考例を説明す
る。
【0081】実施例1において、金属酸化物導電膜を成
膜する。この成膜InとZnの原子比[In/(In+
Zn)]が0.83に調整されたIn2O3−ZnOを
ターゲットとして利用したスパッタリング法で行い、3
00オングストロームの厚さで成膜した。すなわち、こ
の金属酸化物導電膜は、実施例1で言及した透明電極で
ある。
【0082】本実施例3において特徴的なことは、この
金属酸化物導電膜の組成成分としてPdを全金属量に対
し3原子%含むことである。この導電膜の仕事関数を大
気中紫外線電子分析装置(理研計器(株)製:AC−
1)にて測定した値は5.65eVであり、有機EL用
陽極として好ましい性質を有していることが判明した。
【0083】なお、この例では、Pdを用いる例を説明
したが、Ru、Re、Irを用いることも好ましい。そ
れぞれの物質を添加した場合、仕事関数は、それぞれ
5.51eV、5.63eV、5.61eVであった。
その結果、いずれも有機EL用陽極として好ましい性質
を有している。
【0084】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、抵
抗値を低く抑えたまま、ガラス基板やシリコンウェハと
の密着強度が向上した配線材料が得られる。その結果、
TFT−LCDや有機EL装置その他の電子装置に応用
した場合にも、剥離が生じることがなく、かつ、低抵抗
であるため、素子の特性を向上させることが可能であ
る。
【0085】また、本発明によれば、上記のようなAg
合金をスパッタリングにより成膜し、金属電極を構成す
る工程を採用することにより、製造工程を簡略化でき、
TFTアレイを効率よく生産可能である。その結果、T
FT−LCDやTFT駆動有機ELを低コストで供給可
能である。特に、本発明のような組成を採用することに
より、スパッタリング工程における以上放電の可能性を
小さく抑えることができ、効率のよい生産を実行するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の配線材料の特性を表す表を示し
た図である。
【図2】
_透過型TFT−LCDの断面模式図
である。
【図3】透過型TFT−LCDの1個の画素の基本的な
構造を示す平面模式図である。
【図4】図3のIV−IV´における断面模式図であ
る。
【符号の説明】
10 液晶 12 カラーフィルター基板 14 TFT基板 16 バックライト 18a、18b ガラス基板 20a、20b 透明電極 22 カラーフィルター 24 TFT 30 信号ライン 32 ソース電極 34 ゲート電極 35 SiN 36 ドレイン電極 38 アモルファスシリコン 40 絶縁膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/3205 H05B 33/14 A 29/786 33/26 Z H05B 33/14 H01L 29/78 616V 33/26 617M 21/88 M Fターム(参考) 2H092 GA11 GA14 GA24 GA28 GA31 GA32 GA36 GA45 HA02 HA06 HA12 HA13 HA14 HA16 HA19 JA24 JA37 JA41 JB01 JB11 JB21 JB22 JB31 KA15 KA17 KA18 KB01 KB03 KB11 MA05 NA27 NA29 PA12 3K007 AB05 AB15 AB18 BA06 CA01 CA03 CB01 CC01 DB03 GA00 4M104 AA01 AA08 AA09 AA10 BB08 BB36 CC01 CC05 DD17 DD22 DD37 DD40 DD64 EE03 EE17 GG08 HH08 HH16 5F033 GG04 HH14 HH38 JJ01 JJ38 KK14 PP15 QQ08 QQ09 QQ19 QQ37 QQ92 RR06 VV06 VV15 WW00 XX10 XX13 5F110 AA03 AA30 BB01 CC07 DD02 DD05 EE06 EE44 FF03 FF29 GG02 GG15 GG42 GG44 HK06 HK33 HL07 NN02 NN12 NN24 NN35 NN41 NN72

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Ag、Zrを必須成分とし、さらに、A
    u、Ni、Co、またはAlからなる群から選択される
    1種または2種以上の金属を含有するAg合金からなる
    配線材料。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の前記Ag合金において、
    Agの組成比率が60〜99wt%であり、かつ、Zr
    の組成比率が1〜5wt%であることを特徴とする請求
    項1記載の配線材料。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の前記Ag合金において、
    Agの組成比率が60〜99wt%であり、 Zrの組成比率が1〜5wt%であり、 Auの組成比率が0〜20wt%であり、 Niの組成比率が0〜20wt%であり、 Coの組成比率が0〜20wt%であり、 かつ、Alの組成比率が0〜39wt%であることを特
    徴とする請求項1記載の配線材料。
  4. 【請求項4】 Re、Ru、Pd、Irのからなる群か
    ら選択される1種または2種以上の金属を0〜1wt%
    の範囲で含有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    配線材料。
  5. 【請求項5】 比抵抗が4μΩ・cm以下であることを
    特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のAg合
    金からなる配線材料
  6. 【請求項6】 基板と、 請求項1〜4のいずれかに記載の配線材料からなる配線
    と、 を具備してなる配線基板。
  7. 【請求項7】 前記基板がガラス基板、または、シリコ
    ン基板であることを特徴とする請求項6記載の配線基
    板。
  8. 【請求項8】 前記配線と、前記基板との密着強度をス
    クラッチ試験法により測定した値が3ニュートン以上で
    あることを特徴とする請求項6または7記載の配線基
    板。
  9. 【請求項9】 前記配線が、前記配線基板上に形成され
    た薄膜トランジスタのゲート配線及びゲート電極である
    ことを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の
    半導体素子配線基板。
  10. 【請求項10】 前記配線が、前記配線基板上に形成さ
    れた薄膜トランジスタのソース配線及びドレイン配線並
    びにソース電極及びドレイン電極であることを特徴とす
    る請求項6〜8のいずれか1項に記載の半導体素子配線
    基板。
  11. 【請求項11】 前記基板は、少なくとも表面が絶縁性
    であり、 前記配線上に金属酸化物導電膜層が形成されていること
    を特徴とする請求項6〜10のいずれかに記載の配線基
    板。
  12. 【請求項12】 前記配線と前記金属酸化物導電層膜と
    が、2層構造の積層配線を構成していることを特徴とす
    る請求項11記載の配線基板。
  13. 【請求項13】 前記金属酸化物導電膜が酸化インジウ
    ム及び酸化亜鉛の非晶質透明導電膜からなり、この非晶
    質透明導電膜の原子構成がIn/(In+Zn)=0.
    8〜0.95の関係を満たすことを特徴とする請求項1
    1または12に記載の配線基板。
  14. 【請求項14】 前記非晶質透明導電膜の仕事関数が
    5.4eV以上であることを特徴とする請求項11〜1
    3のいずれか1項に記載の配線基板。
JP2002143312A 2002-05-17 2002-05-17 配線材料及びそれを用いた配線基板 Expired - Fee Related JP4738705B2 (ja)

Priority Applications (13)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002143312A JP4738705B2 (ja) 2002-05-17 2002-05-17 配線材料及びそれを用いた配線基板
DE60324553T DE60324553D1 (ja) 2002-05-17 2003-04-14
CN 200710193844 CN101183570A (zh) 2002-05-17 2003-04-14 布线材料和使用该材料的布线板
EP08163123A EP2161726A1 (en) 2002-05-17 2003-04-14 Wiring material and wiring board using the same
SG200607662-4A SG152056A1 (en) 2002-05-17 2003-04-14 Wiring material and wiring board using the same
EP03752892A EP1507267B1 (en) 2002-05-17 2003-04-14 Wiring material and wiring board using the same
PCT/JP2003/004690 WO2003098641A1 (en) 2002-05-17 2003-04-14 Wiring material and wiring board using the same
CNB038110857A CN100365737C (zh) 2002-05-17 2003-04-14 布线材料和使用该材料的布线板
KR10-2004-7018512A KR20050014822A (ko) 2002-05-17 2003-04-14 배선 재료 및 이를 이용한 배선 기판
US10/513,324 US20050127364A1 (en) 2002-05-17 2003-04-14 Wiring material and wiring board using the same
TW092112341A TW200406789A (en) 2002-05-17 2003-05-06 Wiring material and wiring board using the same
TW098134369A TW201009849A (en) 2002-05-17 2003-05-06 Wiring material and wiring board using the same
US11/758,279 US20070228575A1 (en) 2002-05-17 2007-06-05 Wiring material and wiring board using the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002143312A JP4738705B2 (ja) 2002-05-17 2002-05-17 配線材料及びそれを用いた配線基板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003332262A true JP2003332262A (ja) 2003-11-21
JP4738705B2 JP4738705B2 (ja) 2011-08-03

Family

ID=29703373

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002143312A Expired - Fee Related JP4738705B2 (ja) 2002-05-17 2002-05-17 配線材料及びそれを用いた配線基板

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4738705B2 (ja)
CN (1) CN101183570A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7626665B2 (en) 2004-08-31 2009-12-01 Tohoku University Copper alloys and liquid-crystal display device
US7940361B2 (en) 2004-08-31 2011-05-10 Advanced Interconnect Materials, Llc Copper alloy and liquid-crystal display device
JP2017199930A (ja) * 2012-10-05 2017-11-02 三星ディスプレイ株式會社Samsung Display Co.,Ltd. エッチング組成物及びこれを適用した表示基板の製造方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5742859B2 (ja) * 2013-01-30 2015-07-01 日立金属株式会社 高速伝送ケーブル用導体、及びその製造方法、並びに高速伝送ケーブル
CN115961173A (zh) * 2021-10-08 2023-04-14 刘耀武 一种连接器材料、制作工艺及连接器

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01108330A (ja) * 1987-10-22 1989-04-25 Tokuriki Honten Co Ltd 硬質Ag合金

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01108330A (ja) * 1987-10-22 1989-04-25 Tokuriki Honten Co Ltd 硬質Ag合金

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USRE44817E1 (en) 2001-08-31 2014-03-25 Altiam Services Ltd. Llc Copper alloy and liquid-crystal display device
US7626665B2 (en) 2004-08-31 2009-12-01 Tohoku University Copper alloys and liquid-crystal display device
US7782433B2 (en) 2004-08-31 2010-08-24 Tohoku University Copper alloy and liquid-crystal display device
US7940361B2 (en) 2004-08-31 2011-05-10 Advanced Interconnect Materials, Llc Copper alloy and liquid-crystal display device
JP2017199930A (ja) * 2012-10-05 2017-11-02 三星ディスプレイ株式會社Samsung Display Co.,Ltd. エッチング組成物及びこれを適用した表示基板の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN101183570A (zh) 2008-05-21
JP4738705B2 (ja) 2011-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070228575A1 (en) Wiring material and wiring board using the same
JP4611417B2 (ja) 反射電極、表示デバイス、および表示デバイスの製造方法
JP4117002B2 (ja) 薄膜トランジスタ基板および表示デバイス
TWI394850B (zh) A display device using a Cu alloy film and a Cu alloy sputtering target
JP4542008B2 (ja) 表示デバイス
US7612850B2 (en) Semi-transmissive/semi-reflective electrode substrate, method for manufacturing same, and liquid crystal display using such semi-transmissive/semi-reflective electrode substrate
JP5060904B2 (ja) 反射電極および表示デバイス
US6900461B2 (en) Conductive thin film for semiconductor device, semiconductor device, and method of manufacturing the same
TW200830558A (en) Al alloy film for display device, display device, and sputtering target
JP2007081385A (ja) ソース−ドレイン電極、トランジスタ基板およびその製造方法、並びに表示デバイス
KR20040016908A (ko) Tft 기판, 그것을 사용한 액정 표시장치 및 그 제조 방법
KR20090027576A (ko) 반도체 디바이스, 표시장치 및 반도체 디바이스의 제조방법
JP2003342653A (ja) 配線材料及びそれを用いた配線基板
JP4611418B2 (ja) 表示装置の製造方法
JP2006195077A (ja) Al配線を備えた透明導電膜積層基板及びその製造方法。
JP2003332262A (ja) 配線材料及びそれを用いた配線基板
JP5416470B2 (ja) 表示装置およびこれに用いるCu合金膜
JPH1144887A (ja) 表示装置用反射電極基板
JPH10282906A (ja) 表示装置用電極基板
JP2008124483A (ja) 薄膜トランジスタ基板および表示デバイス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080401

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080512

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090203

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090306

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090310

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090414

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20090522

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110330

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees