JP2003330152A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット

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JP2003330152A JP2002139193A JP2002139193A JP2003330152A JP 2003330152 A JP2003330152 A JP 2003330152A JP 2002139193 A JP2002139193 A JP 2002139193A JP 2002139193 A JP2002139193 A JP 2002139193A JP 2003330152 A JP2003330152 A JP 2003330152A
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diaphragm
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビトウィーン絞りと絞り切替機構とを備えた
レンズ付きフイルムユニットにおいて、撮影レンズ周辺
の隆起部の大型化を防ぐ。 【解決手段】 シャッタ羽根38を回動自在に支持する
ピン39と、絞り切替板63を回動自在に支持するピン
66とを近接させ、シャッタ羽根38の閉じ位置から開
き位置への回動方向と、絞り切替板63の小絞り位置か
ら大絞り位置への回動方向とを同一方向にする。シャッ
タ羽根38の回動スペースと、絞り切替板63の回動ス
ペースとを撮影光軸の図中左方に配置することができる
ので、これらを収める前カバーの隆起部13が大型化す
ることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ付きフイル
ムユニットに関し、更に詳しくは、絞り値を切り替える
機構を備えたレンズ付きフイルムユニットに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】簡単な撮影機構を備え、製造時に写真フ
イルムが装填されるレンズ付きフイルムユニットが各種
製造販売されている。レンズ付きフイルムユニットは、
携帯性やデザイン性を向上させるために、全体が薄型に
形成されている。しかし、スナップ撮影に適した30m
m前後の焦点距離を得る必要性から、遮光筒を短くする
ことはできない。そのため、撮影レンズの周囲に隆起部
を設け、この隆起部内に撮影レンズの周辺部品を収めて
いる。
【0003】レンズ付きフイルムユニットでは、1枚の
シャッタ羽根を蹴飛ばして回動させる蹴飛ばし式のシャ
ッタ機構が用いられている。上記隆起部は、このシャッ
タ羽根と、シャッタ羽根の回動スペースとが収められる
大きさにされている。
【0004】従来のレンズ付きフイルムユニットでは、
暗い室内や夜間でのストロボ撮影を行うと、ストロボ光
到達距離内の主要な被写体は適正な露出で撮影すること
ができた。しかし、ストロボ光到達距離より遠方の背景
などは、光の取り込み量が少なくなるため暗く撮影され
ていた。これを解決するために、特開平10−3332
87号公報記載のレンズ付きフイルムユニットでは、小
絞り穴が設けられた絞り切替板を回動させて撮影レンズ
の背後に挿脱させる絞り切替機構を設け、ストロボ撮影
時に絞りを開いて周辺光の取り込み量を多くしている。
【0005】また、種々のレンズ付きフイルムユニット
の中には、撮影画質の向上のために、撮影レンズを前玉
レンズと後玉レンズとで構成し、これら前玉レンズと後
玉レンズとの間に絞りを配置したもの(ビトウィーン絞
り)がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記ビトウィーン絞り
を用いたレンズ付きフイルムユニットに、絞り切替機構
を組み込むと、隆起部内に絞り切替板の作動スペースも
必要となる。シャッタ羽根の回動方向と絞り切替板の回
動方向とが異なると、隆起部が大型化してしまい、携帯
性やデザイン性に対する大きな制約となる。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためのも
ので、ビトウィーン絞りと絞り切替機構とを用いたレン
ズ付きフイルムユニットにおいて、撮影レンズ周辺の隆
起部の大型化を防ぐことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明のレンズ付きフイルムユニットは、シャッ
タ羽根の回動中心と絞り切替板の回動中心とを一致又は
近接させ、かつシャッタ羽根の閉じ位置から開き位置へ
の回動方向と、絞り切替板の小絞り位置から大絞り位置
への回動方向とを同一方向にしたものである。
【0009】また、レンズ鏡筒の外周に、絞りの切り替
え操作に応じて回動される切替リングを組み込み、この
切替リングの回動に連動して、絞り切替板を小絞り位置
と大絞り位置との間で回動させるようにしたものであ
る。切替リングの回動は、シャッタ速度の切り替えに利
用することもできる
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を実施したレンズ
付きフイルムユニットの外観形状を示す斜視図である。
レンズ付きフイルムユニット2は、各種撮影機構が組み
込まれたユニット本体3と、このユニット本体3の製造
時に装填されたフイルムパトローネと、ユニット本体3
の外周に巻き付けられるようにして貼付されるラベル4
とからなる。ラベル4には、ユニット本体3の各部を露
呈させるための開口が形成されている。
【0011】ユニット本体3の前面には、撮影レンズ
5,ファインダ6,ストロボ発光部7,撮影モード選択
部8等が設けられている。撮影レンズ5の周囲には、ユ
ニット本体3の前面側に膨出された隆起部13が設けら
れている。この隆起部13の中には、撮影レンズ5や周
辺部品が組み込まれている。
【0012】ユニット本体3の上面には、シャッタボタ
ン9,カウンタ表示窓10,シグナル用開口11等が設
けられている。ユニット本体3の背面からは、撮影後の
フイルム巻き上げに用いられる巻上げノブ12の一部が
露呈されている。
【0013】撮影モード選択部8は、ユニット本体3の
前面に形成された操作開口14と、この操作開口14内
で移動自在とされた略小判形状の操作部材15とからな
る。操作部材15は、操作開口14内の下方に位置する
第1操作位置と、図2に示すように、第1操作位置から
上方に向けてスライドされた第2操作位置と、図3に示
すように、第2操作位置から図中時計方向に回動される
第3操作位置との間で移動される。
【0014】レンズ付きフイルムユニット2は、操作部
材15が第1操作位置にある際に、ストロボOFF及び
小絞り及び高速シャッタの日中撮影モードとなる。ま
た、操作部材15が第2操作位置にある際には、ストロ
ボON及び小絞り及び高速シャッタの日中シンクロ撮影
モードとなる。この日中シンクロ撮影モードでは、レン
ズ付きフイルムユニット2の上面からシグナル部材17
が突出される。このシグナル部材17はライトガイドで
あり、ストロボ充電の完了時に発光する発光素子の光を
ユニット本体3外にガイドして、撮影準備が完了したこ
とを知らせる。
【0015】操作部材15が第3操作位置にある際に
は、ストロボON及び大絞り及び低速シャッタの夜間シ
ンクロ撮影モードとなる。この夜間シンクロ撮影モード
では、ストロボ発光部7の前方に板状の減光部材19が
下方から挿入され、ストロボ光量の減光が図られる。ま
た、ファインダ6の前方には、円板状の指標板20が突
出される。この指標板20は、ファインダ6内で視認さ
れることにより、レンズ付きフイルムユニット2が夜間
シンクロ撮影モードにあることを撮影者に知らせる。
【0016】図4は、ユニット本体3の構成を示す分解
斜視図である。ユニット本体3は、135タイプのフイ
ルムパトローネ22が装填される本体基部23と、この
本体基部23の前面側に取り付けられるストロボユニッ
ト24と、撮影モードの切り替えを行うモード切替機構
25と、本体基部23の前面側及び背面側に取り付けら
れる前カバー26及び後カバー27とからなる。隆起部
13は、前カバー26の前面に一体に形成されている。
【0017】ストロボユニット24は、各種電気部品が
取り付けられてストロボ回路が形成されたプリント基板
29と、放電管やリフレクタ,拡散板等からなるストロ
ボ発光部7とから構成されている。また、プリント基板
29には、シャッタレリーズに連動してオンしてストロ
ボ発光を行わせるシンクロスイッチ30と、撮影モード
選択部8の操作部材15の移動によってオン/オフされ
る充電スイッチを構成する金属接片31と、電池32を
ストロボ回路に接続する電池接片33等が取り付けられ
ている。
【0018】本体基部23の前面中央には、遮光筒35
が設けられている。この遮光筒35の周囲には、シャッ
タチャージ機構,シャッタレリーズ機構,フイルム巻上
げ機構,フイルム巻止機構,フイルムカウント機構,絞
り切替機構,シャッタ速度切替機構,撮影光学系,ファ
インダ光学系等が組み込まれている。
【0019】図5は、遮光筒35の周囲に組み込まれた
シャッタレリーズ機構,絞り切替機構,シャッタ速度切
替機構,撮影光学系の構成を示す分解斜視図である。遮
光筒35の前面には、矩形状の露光開口37が形成され
ている。遮光筒35の側方には、シャッタ羽根38を揺
動自在に支持するピン39と、バネ40の一端が掛けら
れるピン41とが設けられている。
【0020】シャッタレリーズ機構を構成するシャッタ
羽根38は、ピン39に挿通される穴43aが形成され
たベース部43と、露光開口37の前方に配置されて該
露光開口37の開閉を行う開閉部44と、ベース部43
と開閉部44とを接続する連結部45とからなる。ベー
ス部43には、バネ40の他端が掛けられるピン43b
と、シャッタ駆動レバー47によって蹴飛ばされる突出
部43cと、ストロボユニット24のシンクロスイッチ
30を動作させるシンクロ突起43dとが設けられてい
る。シャッタ羽根38は、バネ40に付勢されて露光開
口37を塞ぐ閉じ位置に保持されている。
【0021】シャッタ駆動レバー47は、シャッタレリ
ーズ機構を構成する部品の一つであり、シャッタチャー
ジ機構によって図中時計方向のチャージ位置に回動され
る。そして、シャッタレリーズ時に、図中反時計方向の
レリーズ位置に向けて回動し、その際にシャッタ羽根3
8の突出部43cを蹴飛ばす。シャッタ駆動レバー47
に蹴飛ばされたシャッタ羽根38は、バネ40の付勢に
抗して図中時計方向の開き位置に向けて回動する。そし
て、レンズホルダ56の内面に設けられたストッパーピ
ン56a(図9参照)に当接すると、バネ40の付勢に
よって閉じ位置に復帰する。
【0022】また、シャッタ羽根38は、開き位置への
回動時に、シンクロ突起43dでシンクロスイッチ30
の上部金属接片(第1金属接片)30aを押圧し、下部
金属接片(第2金属接片)30bに接触させる。一対の
金属接片30a,30bが接触してシンクロスイッチ3
0がONすると、ストロボユニット24の発光部7にお
いてストロボ発光が行われる。
【0023】レンズホルダ56上部には、ストップレバ
ー49を回動自在に支持するピン50が形成されてい
る。ストップレバー49は、ピン50に支持されるボス
51と、このボス51の側面から突出された2本のアー
ム52,53と、一方のアーム52の先端に形成された
パッド54とからなる。
【0024】このストップレバー49は、図6に示すよ
うに、パッド54がシンクロスイッチ30の下部金属接
片30bの自由端側の下方に挿入されて当接する高速シ
ャッタ位置と、図7に示すように、パッド54を下部金
属接片30bの下方から退避させる低速シャッタ位置と
の間で回動される。
【0025】図8に示すように、ストップレバー49の
パッド54が高速シャッタ位置にある際にシャッタレリ
ーズが行われると、シャッタ羽根38のシンクロ突起4
3dに押圧されたシンクロスイッチ30の上部金属接片
30aが下部金属接片30bに接触し、ストロボ発光が
行われる。下部金属接片30bはパッド54に当接する
ため、シャッタ羽根38は途中で回動が阻止される。こ
れにより、短時間でシャッタ羽根38が閉じ位置に復帰
する。この高速シャッタでは、例えば1/120秒のシ
ャッタ速度を得ることができる。
【0026】また、シンクロスイッチ30は、シンクロ
突起43dとパッド54との間でオンされるので、確実
に撮影開口58が全開の時にストロボ発光を行うことが
でき、シンクロ撮影時の露出を適正に行うことができ
る。
【0027】上記とは逆に、図9に示すように、ストッ
プレバー49のパッド54が低速シャッタ位置にある際
には、シャッタ羽根38の開き位置への回動が大きくな
る。これは、金属接片30bの弾性変形が自由になるた
めである。その結果、シャッタ羽根38が閉じ位置に復
帰するまでの時間が長くなって、シャッタ速度が遅くな
る。この低速シャッタでは、例えば1/45秒のシャッ
タ速度を得ることができる。
【0028】なお、下部金属接片30bの自由端側をス
トップレバー49のパッド54に当接させるには、下部
金属接片30bの自由端側をやや下向きに形成してお
き、パッド54が下方に挿入された時に、パッド54で
下部金属接片30bを少し持ち上げるようにするとよ
い。また、ストップレバー49を支持するピン50の下
面に斜面を形成しておき、パッド54が下部金属接片3
0bの下方に近づくにしたがって、パッド54が高さ方
向で移動して下部金属接片30bに当接するようにして
もよい。
【0029】遮光筒35の前方には、略板状のレンズホ
ルダ56が取り付けられる。レンズホルダ56の前面中
央には、筒形状の鏡筒57が形成されている。鏡筒57
内には、撮影開口58が形成されており、鏡筒57の側
面には切欠59が形成されている。鏡筒57内には、撮
影レンズ5を構成する第1レンズ60と第2レンズ61
とが収納される。これら第1レンズ60と第2レンズ6
1との間には、絞り切替機構を構成する大絞り板62
と、絞り切替板63と、絞り切替板63の挿入スペース
を確保するスペーサー64とが収められる。大絞り板6
2は、円形の薄板からなり、中央に大径の絞り開口62
aが形成されている。
【0030】レンズホルダ56の前面には、鏡筒57に
収められた撮影レンズ5等の部品と、鏡筒57の外周に
取り付けられた切替リング68とが外れないように押さ
えるレンズ押さえ板65が取り付けられる。
【0031】絞り切替板63は、く字形状の薄板からな
り、一端に大絞り開口62aを塞ぐ大きさの小絞り部6
3aが設けられている。この小絞り部63aには、小径
の絞り開口63bが形成されている。絞り切替板63の
他端には、穴63cと屈曲された長穴63dとが形成さ
れている。穴63cは、レンズホルダ56の鏡筒57の
近傍に形成されたピン66に挿通され、絞り切替板63
を揺動自在とする。
【0032】絞り切替板63は、小絞り開口63bを撮
影光軸上に配置する小絞り位置と、小絞り部63aを切
欠59から鏡筒57の外に退避させ、大絞り開口62a
を露呈させる大絞り位置との間で回動される。
【0033】鏡筒57の外周には、切替リング68が回
動自在に嵌入される。切替リング68には、バネ70の
一端が掛けられるバネ掛けピン68aと、絞り切替板6
3の長穴63dに挿入されるリンクピン68bと、スト
ップレバー49の他方のアーム53が間に挟み込まれる
一対の挟持ピン68cと、背面側に突出され、撮影モー
ド切替機構によって押圧される従動ピン68dとが設け
られている。
【0034】バネ70の他端は、レンズホルダ56の前
面下部に形成されたピン71に掛けられ、切替リング6
8を図中時計方向に付勢する。なお、バネ70によって
付勢された切替リング68は、絞り切替板63によって
所定の位置に保持される。
【0035】操作部材15には、略小判形状の切替板7
4が一体に形成されており、この切替板74には水平方
向に突出された押圧レバー75が一体に形成されてい
る。操作部材15が第2操作位置から第3操作位置に回
動すると、切替板74の押圧レバー75が切替リング6
8の従動ピン68dを下方から押圧する。これにより、
切替リング68は図中反時計方向に回動される。
【0036】図10及び図11は、日中撮影モード及び
日中シンクロ撮影モードにある際の切替リング68の状
態を示している。操作部材15が第1操作位置及び第2
操作位置にある際には、操作部材15の押圧レバー75
は切替リング68の従動ピン68dに接触しない。その
ため、切替リング68は、絞り切替板63によって初期
位置に保持されている。
【0037】切替リング68が初期位置にある際には、
リンクピン68bによって絞り切替板63の小絞り部6
3aが鏡筒57内に挿入される。これにより、小絞り部
63aが大絞り開口62aを塞いで小絞り状態となる。
また、一対の挟持ピン68cは、ストップレバー49を
高速シャッタ位置に保持している。
【0038】図12に示すように、操作部材15が第2
操作位置から第3操作位置へと回動されると、押圧レバ
ー75が従動ピン68dを下方から押圧して切替リング
68を図中反時計方向に回動させる。この切替リング6
8の回動により、リンクピン68bに押圧された絞り切
替板63が図中時計方向に回動し、小絞り部63aが光
軸上から退避して大絞り状態となる。また、一対の挟持
ピン68cはストップレバー49を回動させ、パッド5
4を低速シャッタ位置にセットする。
【0039】図9に示すように、シャッタ羽根38と絞
り切替板63とは、レンズ付きフイルムユニットの前面
側から見た回動中心が近接しており、回動方向が同一
で、回動範囲もほぼ等しくされている。また、鏡筒57
の周囲で回動する切替リング68により絞り切替板63
を回動させるようにしているため、隆起部13は、シャ
ッタ羽根38の回動スペースを備えていた従来のレンズ
付きフイルムユニットの隆起部と同程度の大きさとな
る。これにより、レンズ付きフイルムユニットの携帯性
やデザイン性を悪化させることはない。
【0040】図13は、撮影モード切替機構25の構成
を示す分解斜視図である。撮影モード切替機構25は、
操作部材15と、軸受板77と、スライド板78と、受
け板79と、減光レバー80と、減光板87と、表示レ
バー81とから構成されている。
【0041】図14に示すように、操作部材15の前面
には、操作時の指かかりを得るために略円錐形状の指掛
け部83が形成されている。この指掛け部83には、階
段状の段差が形成されて指かかりが向上されている。ま
た、指掛け部83の先端には、検査機の治具が挿入され
る穴83aが形成されている。レンズ付きフイルムユニ
ット2の完成後に行われる撮影モード切替機構の検査で
は、指掛け部83の穴83aに検査機の治具85が挿入
され、この治具85が上下方向でのスライドと回動とを
行うことにより、撮影モード切替機構25の動作が確か
められる。
【0042】受け板79は、ストロボユニット24のプ
リント基板29の前面に取り付けられ、スライド板78
と軸受板77とを上下方向でスライド自在となるように
保持する。操作部材15は、軸受板77に回動自在に保
持される。操作部材15が第1操作位置から第2操作位
置へとスライドされると、軸受板77とスライド板78
とが一緒に上方にスライドする。操作部材15が第2操
作位置から第3操作位置へと回動されると、軸受板77
は移動せず、スライド板78が更に上方にスライドされ
る。
【0043】スライド板78には、シグナル部材17の
係合ピン17aに係合する係合部78aが設けられてい
る。操作部材15が第1操作位置にある際には、シグナ
ル部材17はユニット本体3内に収納されている。操作
部材15が第2操作位置または第3操作位置に操作され
ると、シグナル部材17はスライド板78のスライドに
連動してユニット本体3の上面から突出される。
【0044】軸受板77の背面には、操作部材15が第
2操作位置または第3操作位置にある時に、スライド板
78と受け板79とを貫通して、ストロボユニット24
の充電スイッチの金属接片31を押圧する押圧片77a
が設けられている。
【0045】受け板79には、減光レバー80と表示レ
バー81とが回動自在に取り付けられるピン79a,7
9bが設けられている。減光板87は、減光部材19の
下方に縦方向の長穴87aと横方向の長穴87bとが形
成されている。縦方向の長穴87aには、前カバー26
の前面内壁でストロボ発光部の下方に形成された複数本
のピンが挿入される。これにより、減光板87は前カバ
ー26の内側において上下方向でスライド自在となる。
横方向の長穴87bには、減光レバー80の先端80a
に形成されたリンクピン80bが挿入される。
【0046】減光レバー80は、操作部材15が第3操
作位置に操作された時に、切替板74に一体に設けられ
た減光用突起74aでリフト片80cが押圧されて図中
反時計方向に回動する。その際に、リンクピン80bで
減光板87を持ち上げ、減光部材19をストロボ発光部
7の前方に挿入する。表示レバー81は、減光レバー8
0の回動に連動して時計方向に回動され、ファインダ6
の前方に指標板20を挿入する。
【0047】次に、上記実施形態の作用について説明す
る。図1に示すように、日中撮影モードにあるレンズ付
きフイルムユニット2は、撮影モード選択部8の操作部
材15が開口14の下方の第1操作位置にスライドされ
ている。
【0048】この日中撮影モードでは、図10に示すよ
うに、切替リング68がバネ70に付勢されて初期位置
にある。切替リング68が初期位置にある時には、絞り
切替板63が小絞り位置にセットされ、図6に示すよう
に、ストップレバー49が高速シャッタ位置にセットさ
れている。
【0049】また、日中撮影モードでは、切替板74,
軸受板77,スライド板78が下方にあるため、ストロ
ボユニット24の充電スイッチの金属接片31は押圧さ
れておらず、シグナル部材17はユニット本体3の上面
から突出されていない。更に、切替板74の減光用突起
74aが減光レバー80のリフト片80cに当接しない
ため、減光部材19と指標板20はレンズ付きフイルム
ユニット2の前面に露呈されない。
【0050】日中撮影モードで撮影を行うと、ストロボ
発光は行われない。また、絞りの状態は小絞り状態であ
り、図8に示すように、ストップレバー49によってシ
ャッタ羽根38の回動が途中で阻止され、シャッタ速度
が速くなる。これにより、輝度の高い日中屋外での撮影
に適した露出で撮影を行うことができる。
【0051】図2に示すように、撮影モード選択部8の
操作部材15が開口14の上方の第2操作位置にスライ
ドされると、レンズ付きフイルムユニット2は日中シン
クロ撮影モードにセットされる。
【0052】図11に示すように、日中シンクロ撮影モ
ードにおいても、切替リング68は初期位置に維持され
る。そのため、日中撮影モードと同様に、小絞り状態及
び高速シャッタ状態となる。
【0053】また、日中シンクロ撮影モードでは、切替
板74,軸受板77,スライド板78が上方にスライド
されている。ストロボユニット24の充電スイッチの金
属接片31は、軸受板77の押圧片77aに押圧されて
オン状態となるため、ストロボユニット24ではストロ
ボ充電が行われる。
【0054】スライド板78は、シグナル部材17を押
圧して、ユニット本体3の上面から突出させている。ス
トロボ充電が完了すると、ストロボユニット24に設け
られた発光素子が点灯または点滅し、この発光素子の光
は、シグナル部材17にガイドされてユニット本体3外
に放射される。
【0055】日中シンクロ撮影モードでも、切替板74
の減光用突起74aは減光レバー80のリフト片80c
に当接しない。そのため、減光部材19と指標板20と
の非表示状態が維持される。
【0056】日中シンクロ撮影モードで撮影を行うと、
ストロボ発光が行われる。小絞り状態及び高速シャッタ
状態であるため、輝度の高い日中屋外でのシンクロ撮影
に適した露出で撮影を行うことができる。
【0057】図3に示すように、撮影モード選択部8の
操作部材15が第2操作位置から第3操作位置に回動さ
れると、レンズ付きフイルムユニット2は夜間シンクロ
撮影モードにセットされる。
【0058】図12に示すように、夜間シンクロ撮影モ
ードでは、切替板74の押圧レバー75が切替リング6
8の従動ピン68dを下方から押圧する。切替リング6
8は、バネ70の付勢に抗して初期位置から反時計方向
に回動する。切替リング68の回動に連動して絞り切替
板63が大絞り位置に回動し、大絞り開口62aが撮影
光軸上に配置される。また、ストップレバー49は、図
7に示すように、低速シャッタ位置にセットされる。
【0059】夜間シンクロ撮影モードでは、切替板74
が操作部材25と一緒に回動され、スライド板78が日
中シンクロ撮影モードの時よりも更に上方にスライドさ
れる。そのため、シグナル部材17も若干上方に移動さ
れるが、充電完了を表示する機能は損なわれない。な
お、軸受板77は、日中シンクロ撮影モードの時と同じ
位置に保持されるため、ストロボユニット24の充電ス
イッチは、オン状態が維持される。
【0060】夜間シンクロ撮影モードでは、切替板74
の減光用突起74aによってリフト片80cが押圧され
る。そのため、減光レバー80が図中反時計方向に回動
し、リンクピン80bで減光板87を持ち上げる。これ
により、減光部材19がストロボ発光7の前方に挿入さ
れる。また、減光レバー80の回動に連動して表示レバ
ー81が回動し、指標板20がファインダ6の前方に挿
入される。これにより、撮影者がファインダ6を覗いた
時に、夜間シンクロ撮影モードにあることが分かる。
【0061】夜間シンクロ撮影モードで撮影を行うと、
ストロボ発光が行われるが、減光部材19によってスト
ロボ光が遮られるため、ストロボ光量は小さくなる。ま
た、大絞り及び低速シャッタ状態となるため、被写体の
周辺光の取り込みが増加する。これにより、夜間や屋内
での撮影でも露光オーバーを発生させることなく、被写
体と被写体の周辺画像とをバランスよく撮影することが
できる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のレンズ付
きフイルムユニットによれば、シャッタ羽根と絞り切替
板との回動中心を近接させ、回動方向を同一にしたの
で、シャッタ羽根と絞り切替板との回動スペースを共用
させることができる。これにより、撮影レンズの周囲の
隆起部を従来のレンズ付きフイルムユニットの隆起部と
同程度の大きさにし、携帯性とデザイン性とを維持する
ことができる。
【0063】また、レンズ鏡筒の周囲で回動される切替
リングによって、絞りとシャッタ速度とを切り替えるよ
うにしたので、隆起部の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いたレンズ付きフイルムユニットの
日中撮影モードの状態を示す外観斜視図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの日中シンクロ撮
影モードの状態を示す外観斜視図である。
【図3】レンズ付きフイルムユニットの夜間シンクロ撮
影モードの状態を示す外観斜視図である。
【図4】レンズ付きフイルムユニットの構成を示す分解
斜視図である。
【図5】絞り及びシャッタ速度切替機構の構成を示す分
解斜視図である。
【図6】ストップレバーの高速シャッタ位置を示す説明
図である。
【図7】ストップレバーの低速シャッタ位置を示す説明
図である。
【図8】高速シャッタ状態でのシャッタレリーズを示す
説明図である。
【図9】低速シャッタ状態でのシャッタレリーズを示す
説明図である。
【図10】絞り及びシャッタ速度切替機構の日中撮影モ
ードを示す説明図である。
【図11】絞り及びシャッタ速度切替機構の日中シンク
ロ撮影モードを示す説明図である。
【図12】絞り及びシャッタ速度切替機構の夜間シンク
ロ撮影モードを示す説明図である。
【図13】撮影モード切替機構の構成を示す分解斜視図
である。
【図14】撮影モード切替機構の検査時の操作部材の駆
動方法を示す説明図である。
【符号の説明】
2 レンズ付きフイルムユニット 3 ユニット本体 6 ファインダ 7 ストロボ発光部 8 撮影モード選択部 13 隆起部 15 操作部材 19 減光部材 20 指標板 25 撮影モード切替機構 30 シンクロスイッチ 31 金属接片 38 シャッタ羽根 49 ストップレバー 62 大絞り板 63 絞り切替板 65 レンズ押さえ板 68 切替リング 74 切替板 77 軸受板 78 スライド板 79 受け板 80 減光レバー 81 表示レバー 87 減光板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 9/08 G03B 9/08 Z // G03B 9/26 9/26

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも前玉レンズと後玉レンズとか
    らなる撮影レンズと、大絞り開口が設けられ、前玉レン
    ズと後玉レンズとの間または後玉レンズの後方に配置さ
    れる大絞り板と、露光開口を閉じる閉じ位置と露光開口
    を開く開き位置との間で回動自在とされたシャッタ羽根
    と、前玉レンズと後玉レンズとの間に小絞り開口を挿入
    する小絞り位置と前玉レンズと後玉レンズとの間から小
    絞り開口を退避させる大絞り位置との間で回動自在とさ
    れた絞り切替板とを備えたレンズ付きフイルムユニット
    において、 前記シャッタ羽根の回動中心と絞り切替板の回動中心と
    を一致又は近接させ、かつシャッタ羽根の閉じ位置から
    開き位置への回動方向と、絞り切替板の小絞り位置から
    大絞り位置への回動方向とを同一方向にしたことを特徴
    とするレンズ付きフイルムユニット。
  2. 【請求項2】 撮影レンズが組み込まれるレンズ鏡筒の
    外周に、絞りの切り替え操作に応じて回動される切替リ
    ングを組み込み、この切替リングの回動に連動して、絞
    り切替板を小絞り位置と大絞り位置との間で回動させる
    ことを特徴とする請求項1記載のレンズ付きフイルムユ
    ニット。
  3. 【請求項3】 前記シャッタ羽根の回動範囲を規制して
    シャッタ速度を切り替えるシャッタ速度切替機構を設
    け、前記切替リングの回動に連動してシャッタ速度を切
    り替えることを特徴とする請求項1記載のレンズ付きフ
    イルムユニット。
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