JP2003329079A - 液体封入式防振マウントの組立設備 - Google Patents

液体封入式防振マウントの組立設備

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JP2003329079A
JP2003329079A JP2002139326A JP2002139326A JP2003329079A JP 2003329079 A JP2003329079 A JP 2003329079A JP 2002139326 A JP2002139326 A JP 2002139326A JP 2002139326 A JP2002139326 A JP 2002139326A JP 2003329079 A JP2003329079 A JP 2003329079A
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Yoshikazu Tsujimoto
芳和 辻本
Takeshi Inada
剛 稲田
Akio Sasaki
昭生 佐々木
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Toyo Tire Corp
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体封入式防振マウントの組立設備の設置ス
ペースをコンパクト化し、設備費用の大幅な削減、合理
化、生産性の向上を図る。 【解決手段】 、本体部品の開口側に液槽20を組付け
た状態で、液体を供給して本体部品の内部に各部品を組
込み液体を封入する部品組込及び液体封入装置Aと、部
品組込み状態の組立体の開口側を絞り加工する本体絞り
装置Bと、組立体を洗浄し乾燥させる洗浄乾燥装置C
と、組立体を塗装し乾燥させる塗装乾燥装置Dと、組立
体に対して取付用ブラケットを取付固定するブラケット
取付装置E,Fとを、平面略U字状をなすように配置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として自動車用
のエンジン等を防振的に支承するのに用いられる液体封
入式防振マウントの組立設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】自動車の
エンジン等をその振動を車体に伝達させないように支承
するマウントとして、例えば図19に例示するように、
筒状の本体金具2、防振基体としてのゴム弾性体3およ
びダイヤフラム4が室壁の一部をなしかつ液体を封入し
た本体内部を、仕切り体5により例えば上下の液室6
a,6bに仕切り構成し、両液室6a,6bを仕切り体
5に有するオリフィス7により連通させて、オリフィス
7による液体流動抵抗やゴム弾性体3の防振効果によ
り、振動を減衰し吸収するようにした液体封入式防振マ
ウントが知られている。この防振マウントは、車体側へ
の取付用ブラケット9やエンジン側への取付用ブラケッ
ト90が取付られて使用される。
【0003】このような液体を封入した防振マウント
は、筒状の本体金具2の一端側開口部にゴム弾性体3を
加硫接着するとともに、該ゴム弾性体3に取付用ネジ孔
8aを有する取付金具8を加硫接着して、内部に液体を
封入するための空間を有する本体部品1を形成してお
き、この本体部品1に対し仕切り体5やダイヤフラム4
等の部品を組込むとともに、内部に液体を封入する。そ
して、組込んだ部品を固定するために本体部品の開口側
を絞り加工するとともに端部をかしめ固定し、さらに付
着している液体や汚れを落とすための洗浄を行い、その
乾燥後に必要な塗装を行う。この塗装が乾燥した後、車
体側への取付用ブラケット9やエンジン側への取付用ブ
ラケット90が、かしめ構造及び/又は圧入構造によ
り、あるいは前記取付用ネジ孔8aに対し螺合する取付
用ボルト91等の締結手段により組付け固定される。
【0004】従来、前記の防振マウントの組立ての一連
の工程において、部品組込及び液体封入作業は、かなり
大きい液槽を使用し、この液槽中に、本体部品を液中に
浸漬止所定の姿勢に保持する工程、仕切り体やダイヤフ
ラム等の部品の本体部品への組込み工程、組込んだ部品
を固定するかしめ工程、組込んだマウントを液槽から取
り出す工程等の複数の工程を設定し、本体部品を液中で
各工程に移送させながら、液中で部品組込み作業を行っ
ていた。
【0005】そのため、前記液槽がかなり長くて、これ
に続く、本体絞り工程や洗浄及び塗装工程等を一列に並
べると組立設備全体はかなり長大になり、また仮に各工
程の装置をL字形に配置した場合も、全体として大きな
設置スペースを必要とするものであった。
【0006】さらに、各工程の装置を全て連関して動作
するように自動化したものにすると、人的な労働力は削
減できるが、全体の設備費用はかなり膨大になる上、工
程作業毎に所要時間が異なり、例えば洗浄や塗装の工程
では乾燥も必要になることから時間がかかり、かえって
組立設備全体としての稼働率が低下し、生産性を高める
ことができないという問題もあった。
【0007】本発明者らは、前記の本体部品に対する部
品組込及び液体封入作業の工程及び装置をコンパクトに
するために、本体部品を液体中に浸漬して行うのではな
く、本体部品の開口側に対して嵌合する開口部を底部に
有する液槽を用いて、該液槽を部品組込の作業毎に、本
体部品の開口側に嵌合して組み付けるとともに液体を供
給して、部品組込及び液体封入作業を行う方法、装置を
提案した(特開平11−230235号)。
【0008】この部品組込及び液体封入装置を使用する
ものであっても、その後の洗浄や塗装及びブラケット取
付等の組立設備全体の配置等が従来と同様のものでは、
組立設備全体としてのスペースや稼働率等の点では充分
でなく、さらなる改善が求められている。
【0009】本発明は、上記に鑑みてなしたものであ
り、液体封入式防振マウントの組立設備の全体をコンパ
クトに配置構成でき、設備費用の大幅な削減、合理化、
生産性の向上に寄与できるように発明したものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決する液体封入式防振マウントの組立設備であり、一
端側に開口する空間を内部に有する本体部品を、前記開
口側を上向きにして略直立状に支持する本体セット保持
部と、この本体セット保持部に支持した本体部品の外周
に対してシール状態に嵌合し得る開口部を底部に有する
液槽とを備え、本体セット保持部に支持された本体部品
に対し前記液槽の開口部を嵌合して組付けた状態におい
て、適宜液体給排手段により該液槽の底部上に液体を供
給し貯留させて、仕切り体やダイヤフラム等の部品を前
記本体部品の内部や開口部に嵌入して組込むとともに、
内部に液体を流入させ封入する部品組込及び液体封入装
置と、前記部品組込及び液体封入装置の後続において、
該装置から移送されてくる前記の組込み状態の組立体
を、該本体部品に組込んだ各部品を固定し開口をシール
するように該本体部品の開口側を絞り加工する本体絞り
装置と、本体絞り装置の後続において、該装置から取出
された絞り加工後の前記組立体を洗浄して乾燥させる洗
浄乾燥装置と、前記洗浄乾燥装置の後続において、乾燥
後の前記組立体を回転可能に支持し、回転させながら塗
装し乾燥させる塗装乾燥装置と、この塗装乾燥装置の後
続において、塗装乾燥後の前記組立体に対して車体側や
エンジン側の部材に対する取付用ブラケットを取付固定
する少なくとも一つのブラケット取付装置とを備え、こ
れらの各装置が、平面略U字状をなすように配置されて
なることを特徴とする。
【0011】この液体封入式防振マウントの組立設備に
よれば、部品組込及び液体封入装置が大きな液槽を用い
ておらず、本体部品を液体に浸漬するのではなく、また
液体中で絞り加工やかしめ加工をするのでもないため、
設備全体を平面略U字形に配置することが問題なく可能
になる。そのため、設備全体のスペースをコンパクト化
でき、各装置での作業操作をU字形配置の内方側から一
人の作業者が行うことが可能となり、またその場合の動
き(移動量)も少なくて済む。以て、本体部品への部品
組込及び液体封入、洗浄、塗装、ブラケット取付等の各
工程の組立作業を、前記U字形配置の内方側からの作業
操作で効率よく行うことができる。
【0012】前記のブラケット取付装置としては、車体
側への取付用ブラケットを、前記組立体の本体部品に対
してかしめ構造により固定するブラケットかしめ装置
と、エンジン側への取付用ブラケットを前記本体部品に
対してボルトやナット等の締結手段により固定するブラ
ケット組付装置との二つが配置されてなるものとするこ
とができる。これにより、車体側への取付用ブラケット
とエンジン側への取付用ブラケットの双方を距離のある
移送を伴うことなく順次取付け作業できる。
【0013】特に、前記部品組込及び液体封入装置は、
前記液槽を本体部品に組付けた状態において前記底部上
に液体を供給しかつ排出させるための液体給排手段と、
前記液槽内の底部上に液体を貯留した状態で、貯留液体
中において前記本体部品に対して仕切り体やダイヤフラ
ム等の部品の組込み動作を行う部品組込ロボットとを備
えてなるものが好ましい。これにより、本体部品を本体
セット保持部に供給し、かつ各部品を部品セット部に供
給してスタートするだけで、該部品組込及び液体封入装
置の作動により部品組込作業を行うことができ、また後
続の本体絞り装置の作動と組み合わせて自動化すること
も可能になる。従って、本体部品や各部品の供給作業を
行えば、次回の供給作業までの間は時間的余裕があり、
各装置をU字形配置にして各装置への移動距離を小さく
したこととも相俟って、洗浄や塗装あるいはブラケット
取付等の他の装置での作業操作を行うことが容易に可能
になる。つまり、一人の作業者が各装置を操作し作業す
ることができる。
【0014】前記の部品組込及び液体封入装置の液槽
に、底部上への液体供給時の液面高さを検出する液面検
出管が連設されるとともに、該液面検出管に液面の脈動
を抑える弁手段が設けられてなり、該液面検出管による
液面高さの検出信号に基づいて前記部品組込ロボットの
作動が制御されるように構成されている場合、液層への
液体供給の過不足を生じさせず、部品組込及び液体封入
作業を行うロボットの誤作動による休止を生じさせるこ
となく組込作業できることになる。
【0015】また、前記液槽における底部の開口部に
は、本体部品に対して弾力的に嵌着する環状のシール部
材が底部に対する下面側からの螺合手段により取着さ
れ、該シール部材が上面側から螺合操作できるように設
けられてなるものが好ましい。
【0016】この場合、組立対象の防振マウントの段替
えに際しては、前記液槽の底部開口部に取着されている
シール部材を、本体部品の形状変更等に応じて対応する
シール部材と取替えるが、このシール部材が底部下面側
からの螺合手段で取着されているものであっても、その
螺合操作を液槽の上面側から行えるため、その取替作業
を容易に行うことができる。つまり段替えを容易に行う
ことができ、運転停止の時間を短縮できる。
【0017】前記部品組込および液体封入装置と本体絞
り装置との間に、該部品組込および液体封入装置からの
組立体の取出し、本体絞り装置への組立体の移送、及び
本体絞り装置からの絞り後の組立体の取出しを順次行う
取出しロボットが設置されてなるものが好ましい。
【0018】すなわち、部品組込及び液体封入装置から
の前記組立体の取出し、及び本体絞り装置への移送、並
びに本体絞り装置からの組立体の取出しを、前記の取出
しロボットを用いて、部品組込や液体封入作業に対応し
て一連の連続作業の中で行うことができ、その作業を能
率良く行うことができる。
【0019】前記本体絞り装置と前記洗浄乾燥装置との
間のU字形配置の内側近傍に、該部品組込及び液体封入
装置から前記取出しロボットにより取出された組立体を
一時的にストックしておくストック台が配置されてなる
ものが好ましい。これにより、前記本体絞り装置から取
出しロボットにより順次機械的に取出される組立体を、
後続の洗浄乾燥装置への供給までストックしておくこと
ができ、以て、部品組込及び液体封入装置と本体絞り装
置による作業時間と、その後続の洗浄乾燥装置や塗装乾
燥装置による作業時間とに大きな差があっても問題がな
く、それぞれの装置による作業を組立体の供給毎に個々
に開始することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
示す実施例に基づいて説明する。
【0021】図1は本発明に係る組立設備の1実施例を
示す設備全体の略示平面図、図2は部品組込及び液体封
入装置部分の拡大平面図、図3は同装置の拡大正面図、
図4は同装置の要部の拡大側面図である。図5は液槽昇
降手段の概略を示す液槽を断面した拡大正面図である。
【0022】図1において、Aは、例えば図19に例示
する防振マウントの組立対象の液体封入式防振マウント
の本体部品1に仕切り体5やダイヤフラム4等の部品を
組込み液体を封入する装置である。
【0023】この部品組込及び液体封入装置Aは、一端
側に開口する空間を内部に有する本体部品1を、前記開
口側を上向きにして略直立状に支持する本体セット保持
部10と、前記本体セット保持部10に支持した本体部
品1の外周に対しシール状態に嵌合し得る開口部22を
底部21に有する液槽20とを備えてなり、本体セット
保持部10に支持された本体部品1に対し前記液槽20
の開口部22を嵌合して組付けた状態において、適宜液
体給排手段により該液槽20の底部21上に液体を供給
し貯留させて、仕切り体5やダイヤフラム4等の部品を
本体部品1の内部や開口部に嵌入して組込むとともに、
内部に液体を流入させ封入するように構成されている。
好ましくは、図示するように前記液槽20が昇降可能に
配されかつ降下作用によって前記開口部22を本体部品
1の開口側に対して嵌合し得るように設けられる。この
装置Aの詳細な構造については後述する。
【0024】Bは、前記部品組込及び液体封入装置Aの
後続において、前記部品組込及び液体封入装置Aでの部
品組込み後の組立体aを、前記本体部品1に組込んだ各
部品を固定し且つ開口をシールするように本体部品1の
開口側を絞り加工する本体絞り装置である。
【0025】Cは、前記本体絞り装置Bの後続におい
て、該装置から取出された絞り加工後の前記組立体aを
洗浄して乾燥させる洗浄乾燥装置であり、Dは、前記洗
浄乾燥装置Cの後続において、乾燥後の前記組立体aを
回転可能に支持して、回転させながら刷毛塗り等の手段
により塗装し乾燥させる塗装乾燥装置である。
【0026】Eは、前記塗装乾燥装置Cの後続におい
て、塗装された前記組立体aに対して車体側の部材に対
する取付用ブラケット9を圧入及びかしめ構造により取
付固定するブラケット取付装置としてのブラケットかし
め装置、Fは前記組立体aに対してエンジン側の部材に
対する取付用ブラケット90をナット締め等の手段によ
り取付固定するブラケット取付装置としてのブラケット
組付装置である。
【0027】Gは、前記部品組込及び液体封入装置Aと
本体絞り装置Bとの間に配置した取出しロボットであ
り、前記部品組込及び液体封入装置Aの組込み動作に関
連して動作し、ハンド先端のチャック部により部品組込
み状態の組立体aをチャックして封入液体を流さないよ
うに水平姿勢に維持したまま部品組込及び液体封入装置
Aから取出して、次の本体絞り装置Bに移送するように
設けられている。
【0028】Hは、前記本体絞り装置Cから取出しロボ
ットGにより取出された絞り加工後の組立体aを一時的
にストックしておくためのストック台である。
【0029】そして、前記の各装置A〜Fは、図1のよ
うに所定のスペース内で平面略U字状をなすように操作
側になる装置正面を内側にして配置されている。特に、
この平面略U字形の配置は、前記各装置A〜F間に各装
置毎の作業を阻害しない程度の間隔を保有するととも
に、U字形配置の内方部に、一人の作業者が最小限の動
きで前記各装置A〜Fを操作し作業できる空間を保有す
るように、比較的コンパクトな配置とされている。図の
場合、前記取出しロボットG及びストック台Hについて
も、前記平面略U字形の配置の内方側に沿って配置され
ている。
【0030】以下、前記の各装置A〜Fの構成等につい
てさらに詳しく説明する。
【0031】まず、部品組込及び液体封入装置Aについ
て説明する。10は機台11上において前記本体部品1
を所定のセット位置に支持して固定する本体セット保持
部である。この本体セット保持部10は、プレート12
の一部に固設された本体部品1の受支部材13を有し、
例えば図20の防振マウントに使用する本体部品1、つ
まり筒状の本体金具2の一端側開口部に防振基体として
のゴム弾性体3を加硫接着手段により固着し、さらにこ
のゴム弾性体3に取付金具8を固着し、液体を封入する
ための内部空間を有する本体部品1を、開口を上向きに
して支持できるようになっている。
【0032】14は前記受支部材13の近傍で前記プレ
ート12上に立設された部品セット治具であり、防振マ
ウント内部の部品である仕切り体5およびダイヤフラム
4を、予め設定された定位置に供給載置できるようにな
っている。
【0033】本体セット保持部10は、図4および図1
0〜12に示すように、該受支部材13に支持された本
体部品1を固定状態に保持する固定手段15を備えてい
る。
【0034】この固定手段15は、油圧力や空圧力によ
り作動するシリンダ装置16と、その出力ロッド16a
の前端部に固設されたチャック装置17とからなり、本
体部品1が本体セット保持部10の受支部材13上に供
給された状態において、ボタン操作等により運転を開始
すると、シリンダ装置16が作動して前記チャック装置
17が前進し、チャック装置17で本体部品1をチャッ
クして所定の位置に固定保持できるように設けられてい
る。
【0035】前記チャック装置17は、上下位置でそれ
ぞれ対をなす爪片18a,18aと18b,18bが開
閉可能に設けられ、上部の爪片18a,18aは前記本
体部品1を両側から挟持するように設けられている。下
部の爪片18b,18bは、受支部材13の両側に相対
向して配置された略コの字形の係合部材19,19に係
合することにより、チャック装置17の上方への変位が
規制されるように設けられている。
【0036】前記受支部材13は、組立対象の防振マウ
ントの段替えを考慮して、複数の本体部品1の形態に対
応できるように構成される。例えば、図13に示すよう
に高さ調整用スペーサ13aにより、高さを調整できる
ように設けられる。
【0037】20は前記本体セット保持部10の上方に
おいて液槽昇降手段30により昇降可能に支持された液
槽である。
【0038】液槽昇降手段30は、本体セット保持部1
0に本体部品1がセット固定された状態で液槽20を降
下させて、後述のように本体部品1に組付け、各部品組
込完了後に液槽20を本体部品1から離脱し上昇させる
ように設けられている。すなわち前記固定手段15の動
きに連動して作動する。
【0039】前記の液槽昇降手段30は、一軸アクチュ
エータを用いて構成される。例えば、図においては、機
台11上に立設された支持基板31の前面に、機台11
上面に対し垂直方向に配されたガイド32と、このガイ
ド32に嵌合して昇降可能に設けられたスライダ33
と、該スライダ33に噛合しかつサーボモータ等の駆動
手段34により回転駆動されるねじ軸35とを有し、前
記駆動手段34の作動によりねじ軸35が回転すること
により、スライダ33が上下動(昇降)するように設け
られている。このスライダ33に固定された取付板36
に前記液槽20が取付られ、前記スライダ33の上下動
に伴って液槽20が昇降するように設けられている。こ
の液槽昇降手段30は、液槽20を本体部品1に対して
組付ける際の速度、位置等を細く制御できるように構成
される。
【0040】前記のほか、スライダ33をシリンダ装置
等の他の手段により昇降させるように設けることもでき
る。
【0041】前記液槽20は、図5及び図6に拡大して
示すように、底部21における前記本体セット位置との
対応個所に、本体部品1の上部外周に対しシール状態に
嵌合し得る開口部22が設けられている。この開口部2
2の内周には、オイルシール等のシール部材50が取着
されて、液槽20の降下により、本体部品1の外周部に
対し弾力的に嵌着してシール状態を保持できるように設
けられている。そして本体部品1に組付けた状態におい
て、前記底部21上に所定量の液体を貯留できるように
なっている。
【0042】前記シール部材50は、前記底部21に対
して特に下面側からの螺合手段により脱着可能に取着さ
れ、組立対象の防振マウントの種類、特に本体部品1の
形態に応じて、それに対応した形態、サイズのシール部
材に取り替えできるように設けられている。本発明で
は、この取替のための螺合操作を上面側つまり液槽20
の上方側から行えるように設けられている。
【0043】具体的には、図6及び図7に示すように、
前記シール部材50は、ステンレスやアルミ等の金属あ
るいは合成樹脂等の剛性材よりなる環状の外周体51の
内周に、ゴム弾性体よりなる断面略U字形のシール体5
2が加硫接着や圧入手段等により固着されてなる。前記
外周体5の外周面に螺条が形成され、液槽底部21の開
口部22内周に対して螺合できるようになっている。前
記外周体51の下端部には外方に張り出したフランジ状
部53を有し、該外周体51が開口部22内周に螺合し
取着した状態において、底部21下面との間に環状のシ
ール材54を挟持できるように形成されている。
【0044】そして、底部21の上面に突出状に臨出す
る前記外周体51の上面には、平面において軸心に対し
て十字方向の位置に螺合操作用の溝状の切欠55が形成
されており、これにより、螺合操作用治具を使用する螺
合操作を上面側から行えるようになっている。これによ
り、段替えのためのシール部材50の取替え作業は容易
に行える。しかも、前記シール部材50は液槽20の底
部21に対して下面側から螺合されて取着されるため、
螺合部分のシール材54を従来と同様に保持できる。
【0045】図8及び図9は、本体部品1の変更に応じ
て前記シール部材50を変更した例を示している。
【0046】この実施例では、前記シール部材50の外
周体51は、底部21上面より突出状に臨出する上端部
内周に、前記シール体52に嵌合する本体部品1の上端
部が当接する位置決め用の内フランジ56を有し、該内
フランジ56を含む外周体51の上面に、軸心に対して
十字方向の螺合操作用の溝状切欠55が形成されてい
る。これにより、その内側に嵌合する本体部品1を位置
決めでき、ひいては液槽20と本体部品1の組付け状態
を常に一定に保持できるようになっている。
【0047】前記いずれの実施例のシール部材50にお
いても、上面に形成する螺合操作用の切欠55として
は、螺合操作用の治具の形態に応じて、円形穴その他の
どのような形状をなすものであってもよく、またその位
置や間隔、数も任意に設定できる。図のような十字方向
の溝状の切欠よりなる場合、マイナス形状の治具を使用
して容易に螺合操作できることになる。また液の流通も
よくなる。
【0048】また、前記液槽20の底部21上に液体を
供給しかつ排出する給排手段として、図示する実施例に
おいては、液槽20の長手方向の一方端側の底部21に
前記の開口部22が形成され、この開口部22の付近を
除く一部分、例えば長手方向の他端側の一部に、下方に
落し込んで所要量の液体Wを貯留できるようにした凹部
24が設けられ、さらに凹部24に嵌入し得る凸部分2
5aを下面側に有する充填フロート25がシリンダ装置
26に連結されて、該シリンダ装置26の作動により昇
降するように設けられており、この充填フロート25の
昇降作用によって、前記凹部24内に貯留されている液
体Wを底部21上に供給あるいは底部21上から排出で
きるように構成されている。
【0049】すなわち、前記充填フロート25が降下し
凹部24に嵌入することにより、凹部24内の液体Wが
底部21上に押し出されて所定の液面高さに貯留され、
また、前記充填フロート25が上昇することにより前記
底部21上の液体Wが凹部24内に戻流するようになっ
ている。
【0050】前記の凹部24の容積、および充填フロー
ト25の体積は、充填フロート25の降下嵌入時に該充
填フロート25外の底部21上に、後述する部品のエア
切り操作等に必要な所定の液面高さを確保できるように
設定される。
【0051】27は前記液槽20に液体を補給するポン
プ等の補給手段(図示せず)と連結された補給管であ
り、前記凹部24の底部に連接されている。液体の補給
手段は、1回の液体封入作業毎に液体が減少することに
なるので、前記液体の給排手段による液体供給時、つま
り充填フロート25の降下による液体供給時に、前記液
槽20の底部21上に一定以上の液体を貯留できるよう
に、適宜液槽20内に液体を補給するように設けられ
る。通常、液体補給手段としてのポンプは、後述する液
面高さの検出結果に基づいて作動するように設けられ
る。前記凹部24の底部には、保守点検や洗浄等の際に
液槽20内の液体を排出させるための排出口(図示せ
ず)も設けられる。
【0052】なお、液槽20の底部21上への液体の給
排手段としては、上記のほか、例えばポンプ手段による
給排機構を利用する等、種々の手段を利用できるが、実
施上は上記のように構成するのが、機構が簡単でしかも
液体の給排作用を迅速かつ確実に行なえ、特に好まし
い。
【0053】40は前記の液体給排手段による底部21
上への液体供給時の液面高さを検出する液面検出管であ
り、該液面検出管40による液面高さの検出信号に基づ
いて装置制御部を介して後述する部品組込ロボット60
の作動が制御されるように構成される。この液面検出管
40は、液槽20下部に液体流入可能に連接された竪方
向の検出用配管41を有し、この検出用配管41の少な
くとも一部に透明管部42が設けられるとともに、該透
明管部42に近接して流入液体の液面高さを検出するレ
ベルセンサー43が設けられてなり、液槽20と共に昇
降できるように設けられる。44は前記レベルセンサー
43の支持部材である。
【0054】60は多軸多関節ロボット等よりなる部品
組込ロボットであって、そのハンド61の先端部に開閉
自在な一対の爪片63,63を有するチャック装置62
が設けられている。この部品組込ロボット60は、前記
液面検出管40による検出信号に基づいて制御され、前
記液槽20の底部21上への液体供給時の液面高さが一
定レベルに達したことを検出したとき、その検出信号を
受けた装置制御部からの信号により作動を開始し、また
前記液面高さが一定レベル以下のときには作動を停止す
るように設けられる。
【0055】この部品組込ロボット60は、本体セット
保持部10上にセットされ固定された本体部品1の位
置、部品セット治具14にセットされた各部品の位置、
本体部品1に組付けられた液槽20の高さや該液槽20
内の底部21上の液面高さ等の位置関係、液槽20の降
下により本体部品1との組付け動作、さらには前記液面
高さに応じて、上記した部品セット治具14にセットさ
れる仕切り体5やダイヤフラム4等の部品を順次前記チ
ャック装置62でチャックし、本体部品1に組付けられ
た前記液槽20の上方に移動させるとともに本体部品1
との対応位置で降下させて、所定のエア切り動作、例え
ばチャックした部品を傾き姿勢で液体中に浸漬する等の
エア切り動作や後述する組込み動作を行なうように設定
され、ティーチングされている。さらに必要に応じてそ
の動作を補正するように設けられている。
【0056】なお、この部品組込及び液体封入装置A
は、一つの製品についての一連の部品組込動作が完了す
れば、次の本体部品1の供給に備えて待機状態になり、
本体部品1の供給毎にスタートボタン等を操作するよう
になつている。70は部品組込及び液体封入装置Aの装
置制御部及びスタートボタンや停止ボタン等を備える操
作部である。
【0057】また、本体絞り装置Bは、例えば、図14
に示すように、上記の部品組込及び液体封入装置Aから
取出しロボットGにより取出されて移送される部品組込
状態の組立体aを、その開口側を上方向きにして支持す
る保持部101と、その上方においてシリンダー装置1
02により昇降する絞り型部103とを備えている。絞
り型部103は、その降下作用に伴って、前記組立体a
における本体部品1を構成する筒状の本体金具2の開口
側を縮径させる絞り加工を施せるように構成されてい
る。この絞り型部103の型構造は、従来より公知ある
いは既存の絞り装置と同様のものを利用できるので、そ
の詳しい説明は省略する。
【0058】前記部品組込及び液体封入装置Aと本体絞
り装置Bの間に設けられる取出しロボットGは、部品組
込及び液体封入装置Aから組立体aをハンド106の先
端に有するチャック部107によりチャックして取出し
て、次の本体絞り装置Bに移送するように設けられる
が、さらに本体絞り装置Bから絞り加工後の組立体aを
チャックして取出すように設けておくのが好ましい。こ
の場合、取出した組立体aは、U字形配置の内側に沿っ
て設けられたストック台Hに落とし込むように設けられ
る。
【0059】また、前記本体絞り装置Bの後続の洗浄乾
燥装置Cは、図15に略示するように、ストック台Hか
ら1個ずつ取り出されて供給される組立体aを保持する
籠形の回転受け台111と、該回転受け台111上の組
立体aに対し80℃前後の温水を噴射する噴射ノズル1
12とを備えてなり、この温水噴射により組立体aの外
周に付着している封入液体の一部や油分等の異物や汚れ
を落とすようになっている。必要に応じて、洗浄後の乾
燥を早くするための送風手段(図示せず)を設けておく
こともできる。また前記回転受け台111により略直立
状に支持するように設けることもできる。この洗浄乾燥
装置Cは、作業者が前記組立体aの供給した際に操作部
110に設けたスタートボタン等の操作で運転作動させ
る。運転時間は洗浄の効果等に応じて適宜設定される。
【0060】前記ストック台Hは、U字形配置の内側に
沿って、例えば前記本体絞り装置Bの側から洗浄乾燥装
置Cの側へ傾斜したシュートからなり、その下部におい
て複数の組立体aをストックできるようになっている。
ストックされた組立体aは、作業者が1個ずつ順次洗浄
乾燥装置Cに供給する。ストック台Hとしては単なる箱
形のものであってもよい。
【0061】塗装乾燥装置Dは、図16に略示するよう
に、組立体aを直立状態でその軸心を中心に回転可能に
支持する回転支持台121を備え、該回転支持台121
により支持去れ回転する組立体Aに対して作業者による
刷毛塗りにより所定の塗装を施せるようになっている。
122は塗装後の乾燥のための送風手段であり、吹き出
し口122aより送風できるようになっており、123
は塗装時の飛沫の拡散を防止するカバー、124は受け
皿である。
【0062】なお、塗装手段としては、スプレー塗装も
可能であり、そのためのノズル部材125を併設してお
くこともできる。しかし、その場合、スプレー塗装のた
めの機構、及びその制御機構等が複雑になり、コスト高
になるので、この塗装作業は前記のように作業者による
刷毛塗りとするのが好ましい。120はその塗装乾燥装
置Dの作動させための操作部である。
【0063】第1のブラケット取付装置としてのブラケ
ットかしめ装置Eは、図17に略示するように、前記組
立体aを直立状態に支持、好ましくは取付金具8を下向
きにして直立状態に支持する支持部131と、その上方
においてシリンダー装置132により昇降するかしめ用
型部133とを備えている。かしめ用型部133は、そ
の降下作用によって、前記支持部131に支持した組立
体aに対し車体側の取付用ブラケット9を圧入しかつ端
部をかしめ固定できるように設けられている。
【0064】すなわち、前記取付用ブラケット9は、図
19のように組立体aにおける本体金具2に対し圧入さ
れる筒部9aに、ボルト締結用孔を有するブラケット部
片9bが一体に付設されてなり、前記かしめ用型部13
3の降下作用により、前記筒部9aが本体金具2に圧入
されるとともに、その端部がかしめ固定されるように構
成されている。このかしめ用型部133の構造は、従来
より公知あるいは既存の装置と同様のものを利用できる
ので、その詳しい説明は省略する。135はスタートボ
タン等を備える操作部である。
【0065】また、第2のブラケット取付装置としての
ブラケット組込装置Fは、図18に略示するように、前
記組立体aにおける取付金具8を上にして、直立状態に
支持する支持部141と、その上方においてシリンダー
装置142により昇降するボルトランナー装置143と
を備えている。ボルトランナー装置143は、その下端
部に取付用ボルト91を保持して回転するランナー本体
144を有し、前記支持部141に支持した組立体aの
前記取付金具8に対しエンジン側の取付用ブラケット9
0をセットした状態において、ランナー本体144が取
付用ボルト91を保持した状態で回転しながら降下する
ことにより、前記ボルト91を前記ブラケット90の上
から所定の締付け力で締め付けるように設けられてい
る。145はスタートボタン等を備える操作部である。
【0066】なお、取付用ボルトを取付金具8に突設し
ておいて、該取付用ボルトに対しブラケット90をナッ
ト締めにより固定することもできる。この場合、前記ボ
ルトランナー装置143はナットランナー装置として構
成しておく。
【0067】なお、前記取付用ボルト91やナット等
は、ランナー本体144の下端部に手動で保持させるこ
とも、自動供給手段により保持させることもできる。ま
た、前記支持部141への組立体aの供給及びブラケッ
ト90のセット作業を作業者が行う際、同時に、前記ボ
ルト91を仮締めしておくこともできる。ボルトランナ
ー装置143あるいはナットランナー装置の締め付け機
構等は、従来より公知あるいは既存の装置と同様のもの
を利用できるので、その詳しい説明は省略する。
【0068】前記のブラケット取付装置としてのブラケ
ットかしめ装置Eとブラケット組付装置Fは、液封入式
防振マウントの形態によっては、いずれか一方を省略す
る場合もある。
【0069】上記の構成による組立設備により、図19
の液体封入式防振マウントを組立てる場合について説明
する。
【0070】まず、部品組立及び液体封入装置Aにおい
て、内部に空間を有して一端側に開口する本体部品1
を、前記開口を上方に向けた略直立状態にして本体セッ
ト保持部10の受支部材13上に供給しセットする。ま
た仕切り体5およびダイヤフラム4等の部品を、部品セ
ット治具14の上の定位置に載置しておく。
【0071】こうして、スタートボタン操作等により装
置の運転を開始すると、本体セット保持部10におい
て、固定手段15のシリンダ装置16が作動して先端の
チャック装置17が前進し、チャック装置17で前記本
体部品1をチャックして前記セット位置に固定保持す
る。
【0072】本体部品1が固定されると、次に液槽昇降
手段30が作動し、駆動手段34の駆動により、図5の
鎖線のようにスライダ33とともに液槽20が降下し、
底部21に有する開口部22がこれに位置合せされて保
持されている前記本体部品1の外周に嵌合し、該開口部
22に設けられたシール部材50を介してシール状態を
保持するように組付けられる。このとき、図8のように
底部21上面より臨出する上端部内周に内フランジ56
を有する場合、前記シール体52に嵌合した本体部品1
の上端部が当接することで位置決めされ、嵌合による組
付け状態が常に一定になる。本体部品1の液体との接触
面積も少なくなる。
【0073】この液槽20には、その底部の一部に設け
た凹部24に所定量の液体Wが貯留されており、前記の
組付けが完了した後、充填フロート25がシリンダ装置
26の作動により降下し、図5の鎖線のように凸部分2
5aが前記凹部24に嵌入することにより、凹部24内
の液体Wを、前記本体部品1が嵌合している底部21上
に押し出し供給する。これにより、液体が底部21より
臨出している本体部品1の開口端より本体部品1の内部
空間9に流入し、かつ部品組込みに必要な所定の液面高
さに貯留される。
【0074】また、前記底部21上への液体の供給の
際、前記液体Wの液面が一定レベルに達したとき、部品
組込ロボット60を作動させて、部品セット治具14上
の所定位置に供給セットされている仕切り体5及びダイ
ヤフラム4等の部品を、順次ハンド61先端のチャック
装置62でチャックして、前記液槽20の上に移動し
て、所定の傾き姿勢に保持したまま降下し、前記液槽2
0に貯留された液体Wに傾き姿勢で浸漬する等してエア
切りを行った後、液体W中で水平に戻して前記本体部品
1の開口端より嵌入し組み込む。この際、必要に応じ
て、仕切り体装着用及びダイヤフラム装着用シリンダー
65を用いて所定位置に押し込むようにして組込むこと
ができる。また、前記部品組込ロボット60のハンド6
1は、元の位置に復帰して、次回の組込み作用に備え
る。
【0075】前記のように各部品の組込みが完了する
と、シリンダ装置26の作動により、充填フロート25
が上昇し、これに伴って液体Wが凹部24に戻流し、底
部21上から排出される。この後、液槽昇降手段30の
作動により、前記液槽20を上昇させ本体部品1より離
脱させる。また、固定手段15のチャック装置17によ
るチャック作用を解除して、シリンダ装置16によりチ
ャック装置17を元の位置へ復帰させる。
【0076】前記の一連の動作が完了すると、取出しロ
ボットGが作動し、前記本体セット保持部1に支持され
ている部品組込状態の組立体aを、ハンド106の先端
に有するチャック部107によりチャックして、液体を
流出させないように水平姿勢に保持した状態で取り出し
て、次の本体絞り装置Bに移送し、保持部101に開口
側を上方向きにして支持させる。こうして取出しロボッ
トGのハンド106は組立体aから離脱する。この状態
で、シリンダー装置102の作動により、絞り型部10
3が降下することにより、前記組立体aにおける筒状の
本体金具2の開口側を縮径させる絞り加工を行い、組込
んだ仕切り体及びダイヤフラム等の部品を固定し、液漏
れしないように端部をシールする。この絞り加工が完了
すると、前記絞り型部103が上昇するとともに、前記
取出しロボットGが再び作動して、前記保持部101上
の組立体aをチャックして取り出し、後述の洗浄乾燥装
置Cへの供給用のストック台Hに落とし込む。取出しロ
ボットGは元の待機位置に復帰する。
【0077】ストック台Hに取出された絞り加工済みの
組立体aは、ここで適当にストックしておいて、後続の
各装置の進み具合等に応じて、適宜作業者が1個ずつに
洗浄乾燥装置Cに供給して洗浄する。すなわち、組立体
aを籠形の回転受け台111上に供給して、スタートボ
タン等の操作で運転を開始し、前記受け台を回転させな
がら一定時間温水を噴射して洗浄する。洗浄後、一定時
間おいて、必要により送風しながら乾燥する。乾燥した
組立体aは、該洗浄乾燥装置Cから取り出し、そのまま
次の塗装乾燥装置Dに供給するか、あるいは塗装乾燥装
置Dに供給するための供給待機部(図示せず)にストッ
クしておく。
【0078】塗装乾燥装置Dでは、前記のように洗浄さ
れ乾燥された組立体aを、作業者が1個ずつ回転支持台
121に供給して直立状態に支持させる。こうしてスタ
ートボタン操作により回転支持台121とともに組立体
aを回転させ、その所定の個所、例えば取付金具等に所
定の塗装を行う。この塗装は、作業者が回転する組立体
aに対して刷毛塗りすることにより行う。塗装が完了す
れば、送風用の吹き出し口122からの送風により乾燥
させる。また必要に応じて、前記回転支持台121から
取り出して台上に置いておく乾燥させることもできる。
後続の装置での作業の進み具合によっては、そのままス
トックしておくこともある。
【0079】この組立体aの塗装及び乾燥が完了すれ
ば、前記組立体aを次のブラケット取付のためのブラケ
ットかしめ装置Eに供給する。このブラケットかしめ装
置Eでは、前記組立体aを支持部131により直立状態
に支持するとともに、この組立体aに対し取付用ブラケ
ット9の筒部9aを本体金具2に対して部分的に嵌合し
た状態にセットしておく。この状態で、シリンダー装置
132によりかしめ用型部133を降下作用により、前
記取付用ブラケット9の筒部9aを本体金具2に対して
圧入し、さらにその端部をかしめ固定する。そして、か
しめ用型133の上昇後、前記組立体を取り出す。
【0080】この後、さらにエンジン側の取付用ブラケ
ット90を取り付ける場合には、前記の組立体aを、第
2のブラケット取付装置としてのブラケット組付装置F
に供給して、該組付装置Fに備える支持部141に、前
記組立体aにおける取付金具8を上にして直立状態に支
持する。そして、取付金具8に取付用ブラケット90を
取付孔部を嵌合してセットするとともに、取付用ボルト
91をボルトランナー装置143のランナー本体144
にセットしておくか、あるいは取付用ネジ孔8aに対し
仮締めしておく。この状態で、シリンダー装置142の
作動によりボルトランナー装置143を降下させ、回転
するランナー本体144により前記締付けナット91を
締め付け、前記ブラケット90を固定する。そして、ボ
ルトランナー装置143の上昇後、前記組立体aを取り
出し回収する。
【0081】これにより、図19に示すように、本体部
品1の内部に仕切り体5やダイヤフラム4等の部品を組
込みかつ液体を封入し、所定の塗装を施し、本体部品1
の外周部と端部とに車体側の取付用ブラケット9とエン
ジン側のブラケット90を取付他液封入式防振マウント
を組立てることができる。
【0082】特に、設備全体を平面略U字形に配置した
ことにより、設備全体のスペースをコンパクト化でき、
各装置での作業操作をU字形配置の内方側から一人の作
業者が行うことが可能となり、またその場合の動き(移
動量)も少なくて済む。しかも、本体部品への部品組込
及び液体封入、並びに絞り加工の工程を連続化し、その
後の洗浄、塗装、ブラケット取付等の各工程を個々に作
動させるようにしたことで、各装置を前記U字形配置の
内方側からの一人の作業者による作業操作によって効率
よく行うことができる。
【0083】
【発明の効果】上記したように本発明によれば、本体部
品の開口側に液槽を組み付ける方式の部品組込及び液体
封入装置を用いて、組立設備の全体を平面略U字形に配
置したことにより、液体封入式防振マウントの組立設備
の配置スペースをコンパクト化でき、設備費用の大幅な
削減、合理化、生産性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る組立設備の1実施例を示す設備全
体の略示平面図である。
【図2】部品組込及び液体封入装置部分の拡大平面図で
ある。
【図3】同上装置の正面図である。
【図4】同装置の要部の側面図である。
【図5】図5は液槽昇降手段の概略を示す液槽を断面し
た拡大正面図である。
【図6】同上の液槽のシール部材の取着部分の拡大断面
図である。
【図7】同シール部材の斜視図である。
【図8】他の実施例のシール部材の取着部分の拡大断面
図である。
【図9】同シール部材の一部を欠截した斜視図である。
【図10】本体セット保持部の拡大平面図である。
【図11】同上の本体部品を固定した状態の正面図であ
る。
【図12】本体セット保持部と液層との関連を示す断面
図である。
【図13】他の例の本体セット保持部と液層との関連を
示す断面図である。
【図14】本体絞り装置部分の略示正面図である。
【図15】洗浄乾燥装置部分の略示正面図である。
【図16】塗装乾燥装置部分の略示側面図である。
【図17】ブラケットかしめ装置部分の略示正面図であ
る。
【図18】ブラケット組込装置部分の略示正面図であ
る。
【図19】組立て対象の液体封入式防振マウントを例示
する断面図である。
【符号の説明】
A 部品組込及び液体封入装置 B 本体絞り装置 C 洗浄乾燥装置 D 塗装乾燥装置 E ブラケットかしめ装置 F ブラケット組付装置 G 取出しロボット H ストック台 W 液体 a 組立体 1 本体部品 2 筒状の本体金具 3 ゴム弾性体 4 ダイヤフラム 5 仕切り体 6a,6b 液室 7 オリフィス 8 取付金具 8a 取付用ネジ孔 9 取付用ブラケット 9a 筒部 9b ブラケット部片 10 本体セット保持部 11 機台 13 受支部材 14 部品セット治具 15 固定手段 16 シリンダ装置 17 チヤック装置 20 液槽 21 底部 22 開口部 24 凹部 25 充填フロート 26 シリンダ装置 30 液槽昇降手段 33 スライダ 34 駆動手段 35 ねじ軸 40 液面検出管 41 検出用配管 42 透明管部 43 レベルセンサー 45 弁手段 50 シール部材 51 外周体 52 シール体 53 フランジ状部 54 シール材 55 切欠 56 内フランジ 60 部品組込ロボット 61 ハンド 62 チャック装置 70 操作部 90 取付用ブラケット 91 取付用ボルト 101 保持部 102 シリンダー装置 103 絞り型部 106 ハンド 107 チャック部 110 操作部 111 回転受け台 112 噴射ノズル 121 回転支持台 122 送風用の吹き出し口 124 ノズル部材 131 支持部 132 シリンダー装置 133 かしめ用型部 135 操作部 141 支持部 142 シリンダー装置 143 ナットランナー装置 144 ランナー本体 145 操作部
フロントページの続き (72)発明者 佐々木 昭生 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目17番18号 東洋ゴム工業株式会社内 Fターム(参考) 3C030 BC04 BC16 CA00 CC07 DA11 DA24 3J047 AA03 CA02 FA02 GA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端側に開口する空間を内部に有する本体
    部品を、前記開口側を上向きにして略直立状に支持する
    本体セット保持部と、この本体セット保持部に支持した
    本体部品の外周に対してシール状態に嵌合し得る開口部
    を底部に有する液槽とを備え、本体セット保持部に支持
    された本体部品に対し前記液槽の開口部を嵌合して組付
    けた状態において、該液槽の底部上に液体を供給し貯留
    させて、仕切り体やダイヤフラム等の部品を前記本体部
    品の内部や開口部に嵌入して組込むとともに、内部に液
    体を流入させ封入する部品組込及び液体封入装置と、 前記部品組込及び液体封入装置の後続において、該装置
    から移送されてくる前記の組込み状態の組立体を、該本
    体部品に組込んだ各部品を固定し開口をシールするよう
    に該本体部品の開口側を絞り加工する本体絞り装置と、 本体絞り装置の後続において、該装置から取出された絞
    り加工後の前記組立体を洗浄して乾燥させる洗浄乾燥装
    置と、 前記洗浄乾燥装置の後続において、乾燥後の前記組立体
    を回転可能に支持し、回転させながら塗装し乾燥させる
    塗装乾燥装置と、 この塗装乾燥装置の後続において、塗装乾燥後の前記組
    立体に対して車体側やエンジン側の部材に対する取付用
    ブラケットを取付固定する少なくとも一つのブラケット
    取付装置とを備え、 これらの各装置が、平面略U字状をなすように配置され
    てなることを特徴とする液体封入式防振マウントの組立
    設備。
  2. 【請求項2】前記ブラケット取付装置として、車体側へ
    の取付用ブラケットを前記組立体の本体部品に対してか
    しめ構造により固定するブラケットかしめ装置と、エン
    ジン側への取付用ブラケットを前記本体部品に対してボ
    ルト、ナット等の締結手段により固定するブラケット組
    付装置との二つが配置されてなる請求項1に記載の液体
    封入式防振マウントの組立設備。
  3. 【請求項3】前記部品組込及び液体封入装置は、前記液
    槽を本体部品に組付けた状態において前記底部上に液体
    を供給しかつ排出させるための液体給排手段と、前記液
    槽内の底部上に液体を貯留した状態で、液体中の前記本
    体部品に対して仕切り体やダイヤフラム等の部品の組込
    み動作を行う部品組込ロボットとを備えてなる請求項1
    または2に記載の液体封入式防振マウントの組立設備。
  4. 【請求項4】前記液槽には、底部上への液体供給時の液
    面高さを検出する液面検出管が連設されるとともに、該
    液面検出管に液面の脈動を抑える弁手段が設けられてな
    り、該液面検出管による液面高さの検出信号に基づいて
    前記部品組込ロボットの作動が制御されるように構成さ
    れてなる請求項3に記載の液体封入式防振マウントの組
    立設備。
  5. 【請求項5】前記液槽底部の開口部には、本体部品に対
    して弾力的に嵌着する環状のシール部材が底部に対する
    下面側からの螺合手段により取着され、該シール部材が
    上面側から螺合操作できるように設けられてなる請求項
    1〜4のいずれか1項に記載の液体封入式防振マウント
    の組立設備。
  6. 【請求項6】前記部品組込及び液体封入装置と本体絞り
    装置との間に、該部品組込及び液体封入装置からの組立
    体の取出し、本体絞り装置への組立体の移送、及び本体
    絞り装置からの絞り後の組立体の取出しを順次行う取出
    しロボットが設置されてなる請求項1〜5のいずれか1
    項に記載の液体封入式防振マウントの組立設備。
  7. 【請求項7】前記本体絞り装置と前記洗浄乾燥装置との
    間のU字形配置の内側近傍に、該部品組込及び液体封入
    装置から前記取出しロボットにより取出された組立体を
    一時的にストックしておくストック台が配置されてなる
    請求項6に記載の液体封入式防振マウントの組立設備。
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