JPH0568952A - 被洗浄物の洗浄方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗浄液の汚化、劣化を少なくでき、しかも高
精度の洗浄効果が得られるようにする。 【構成】 洗浄槽4 内の回転トレイ17上に載置された被
洗浄物21が浸漬されるまで該洗浄槽4 の下部側から該洗
浄槽4 内に洗浄液2 を入れる。そして、所定時間だけ静
止状態に保った後、該洗浄槽4内の洗浄液2 を下部側か
ら洗浄液槽1 に戻す。次に回転トレイ17を縦軸19廻りに
回転させながら、上方の噴射ノズル41から被洗浄物21に
仕上液を吹付けて該被洗浄物21の付着物を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、金属加工品、樹脂加工
品等の被洗浄物を脱脂洗浄する際に利用する被洗浄物の
洗浄方法及び装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】金属加工品等の表面に付着した油を脱脂
洗浄する場合の洗浄法として、被洗浄物を洗浄液槽の洗
浄液中に浸漬させておき、所定時間の経過後、被洗浄物
の洗浄液槽から取出した後、フロンガス槽に入れて乾燥
させる方法がある。

【０００３】また他の洗浄法には、洗浄液を高圧の噴射
ノズルで被洗浄物に直接吹付けて脱脂洗浄すると共に、
その洗浄液を洗浄液槽に回収して循環使用する方法があ
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来の洗浄法は、洗浄
後の洗浄液を直ちに廃棄せずに、次の洗浄に再使用する
ため、洗浄液の無駄な消費が少なくなり、経済性の点で
利点がある。しかし、従来の前者洗浄法は、被洗浄物を
洗浄液槽の洗浄液内に直接入れ油分を分解・遊離させて
脱脂洗浄するため、洗浄液槽内の洗浄液が短期間で汚
化、劣化し、高精度の洗浄効果が得られない欠点があ
る。

【０００５】また従来の後者洗浄法の場合も、付着物等
を含む洗浄液を循環使用するため、洗浄液の汚化、劣化
が著しく、十分な洗浄効果が得られない欠点がある。本
発明は、かかる従来の課題に鑑み、洗浄液の汚化、劣化
を少なくすることができ、しかも高精度の洗浄効果を得
ることができる被洗浄物の洗浄方法及び装置を提供する
ことを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明に係る洗浄方法
は、洗浄槽4 内の回転トレイ17上に載置された被洗浄物
21が浸漬されるまで該洗浄槽4 の下部側から該洗浄槽4
内に洗浄液2 を入れて、所定時間だけ静止状態に保った
後、該洗浄槽4 内の洗浄液2 を下部側から洗浄液槽1 に
戻し、回転トレイ17を縦軸19廻りに回転させながら、上
方の噴射ノズル41から被洗浄物21に仕上液を吹付けて該
被洗浄物21の付着物を除去するものである。

【０００７】また本発明に係る洗浄装置は、洗浄液2 を
入れる洗浄液槽1 と、該洗浄液槽1の洗浄液2 内に出没
すべく該洗浄液槽1 の上側に昇降自在に設けられかつ下
部に開閉弁7 を有する洗浄槽4 と、該洗浄槽4 内の底部
に縦軸19廻りに回転自在に設けられた回転トレイ17と、
該回転トレイ17上の被洗浄物21に対して上方から仕上液
を吹付ける噴射ノズル41と、回転トレイ17を縦軸19廻り
に回転駆動する回転駆動手段36とを備えたものである。

【０００８】更に本発明に係る洗浄装置は、洗浄液2 を
入れる洗浄液槽1 と、該洗浄液槽1上に設けられた洗浄
槽4 と、洗浄液槽1 内の洗浄液2 を洗浄槽4 内に下部側
から供給しかつ洗浄槽4 内の洗浄液2 を該洗浄槽4 内の
下部側から洗浄液槽1 内に戻す洗浄液給排手段58と、洗
浄槽4 内に縦軸心廻りに回転自在に設けられた被洗浄物
21載置用の回転トレイ17と、該回転トレイ17を縦軸心廻
りに回転駆動するように洗浄槽4 の下側中央部に設けら
れた回転駆動手段36と、回転トレイ17上の被洗浄物21に
対して上方から仕上液を吹付ける噴射ノズル41とを備え
たものである。

【０００９】

【作用】図１及び図２の洗浄装置において、洗浄槽4 の
回転トレイ17上に被洗浄物21を置いた後、洗浄槽4 を下
降させて、洗浄液槽1 の洗浄液2 内に被洗浄物21を浸漬
させた後、静止状態に保持する。そして、その後、洗浄
槽4 を上昇させて洗浄液2 を抜いた後、回転トレイ17を
回転させながら、上方の噴射ノズル41から仕上液を噴射
し、被洗浄物21の付着物を洗い流す。

【００１０】図３の洗浄装置では、洗浄槽4 は昇降させ
ずに、洗浄液給排手段58により洗浄液槽1 から洗浄槽4
に洗浄液2 を入れ、また洗浄槽4 から洗浄液槽1 に洗浄
液2を戻す。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図１及び図２は本発明の第１実施例を例示する。
図１及び図２において、１は洗浄液槽で、この洗浄液槽
1 には洗浄液2 が入れられている。３は洗浄液槽1 のド
レン用開閉弁である。４は洗浄槽で、洗浄液槽1 の上側
に配置され、かつ昇降駆動手段5 により洗浄液槽1 内の
洗浄液2 に出没すべく昇降自在に支持されている。洗浄
槽4 の底板6 にはフィルター7a付きの電磁開閉弁7 と排
液口8 とが設けられ、その排液口8 は可撓ホース9 を介
して洗浄液槽1 側の排液管10に接続されている。排液管
10は電磁開閉弁11を有し、また浄化装置12に接続されて
いる。昇降駆動手段5 は洗浄液槽1 に支柱13等を介して
回転自在に支持された上下方向のねじ軸14と、ねじ軸14
を下端側で正逆転駆動するモータ15と、ねじ軸14に螺合
されかつ洗浄槽4 の上部外側に突設されたブラケット16
とから構成されている。

【００１２】17は回転トレイで、パンチングメタル等の
多孔板により構成されており、この回転トレイ17は洗浄
槽4 内の底部中央に略同心状に配置されると共に、軸受
18、縦軸19を介して洗浄槽4 の底板6 上に回転自在に支
持されている。20は洗浄かごで、網体により有底円筒状
に構成されており、この洗浄かご20は金属加工品等の被
洗浄物21を入れた状態で回転トレイ17上に着脱自在に載
置されている。洗浄かご20の上端開口の外周には、磁性
材料から成るリング22が設けられ、またリング22の内周
には周方向に所定間隔をおいて回転駆動用の係合部23が
設けられている。

【００１３】24は洗浄かご20の搬送用のコンベヤで、洗
浄液槽1の側方近傍に設けられている。25は洗浄かご20
の出し入れ用のクレーンで、天井側に架設された横行レ
ール26に沿って移動自在な横行台27と、横行台27に上下
方向に昇降自在に支持された昇降台28と、昇降台28の筒
部29の下端に蓋30を介して装着されたキャッチング技術
例えば電磁石31とから構成され、電磁石31で洗浄かご20
のリング22を上側から吸着するようになっている。

【００１４】横行台27は横行レール26に沿って配置され
たねじ軸32を介してモータ33の正逆回転により、回転ト
レイ17とコンベヤ24との上方間で横移動可能である。昇
降台28は横行台27に上下方向に配置されたねじ軸34を介
してモータ35の正逆回転により昇降自在である。蓋30は
洗浄かご20の上端開口をふさぐためのもので、この蓋30
の周縁部に電磁石31が設けられている。

【００１５】36は洗浄かご20を介して回転トレイ17を回
転駆動するための回転駆動手段で、昇降台28の筒部29内
に設けられた上下方向の駆動軸37と、駆動軸37の上端で
昇降台28に取付けられた可変速モータ38と、駆動軸37の
下端に固設された横板39と、横板39の両端に設けられた
係合爪40とを備え、係合爪40は洗浄かご20の係合部23に
上方から係脱自在となっている。

【００１６】41は回転トレイ17上の被洗浄物21に上方か
らリンス剤（仕上液) を噴射する噴射ノズルで、蓋30の
下側に複数個取付けられている。各噴射ノズル41は蓋30
に固定のノズル管42に連通状に接続され、またノズル管
42は可撓ホース43を介してリンス剤槽44に接続されてい
る。リンス剤槽44内のリンス剤45は水道水を純水装置46
で純水化した純水に適当量の防錆剤を添加したものであ
って、コンプレッサ等の加圧装置47によりリンス剤槽44
内を加圧した時に、可撓ホース43、ノズル管42を介して
各噴射ノズル41に供給されるようになっている。

【００１７】次に上記構成における洗浄方法について説
明する。洗浄に際しては、被洗浄物21が充分に浸漬可能
なレベルまで洗浄液槽1 に所定の洗浄液2 を入れてお
く。そして、被洗浄物21を入れた洗浄かご20がコンベヤ
24により洗浄液槽1 の側方まで搬送されて来ると、クレ
ーン25の昇降台28を降し、その下端の電磁石31で洗浄か
ご20上端のリング22を上側から吸着する。その後、昇降
台28を上昇させると共に、横行台27を洗浄槽4 の上方へ
移動させて行き、上昇位置にある洗浄槽4 内の回転トレ
イ17上に洗浄かご20を載置する。

【００１８】洗浄かご20を回転トレイ17上に載置できれ
ば、電磁石31の通電を断ってリング22の吸着を解除した
後、昇降駆動手段5 のモータ15を逆転させ、洗浄槽4 を
ゆっくりと下降させて行く。この時、電磁開閉弁7 を開
けておけば、洗浄槽4 が下降して洗浄液2 内に没んで行
くに従って、電磁開閉弁7 を経て洗浄液槽1 内の洗浄液
2 が徐々に洗浄槽4 へと入り、洗浄槽4 の底部側からた
まって行く。そして、洗浄槽4 を下限位置まで下降させ
ると、洗浄液2 のレベルが実線位置から二点鎖線2aの位
置まで上がるので、洗浄かご20内の被洗浄物21は洗浄液
2 に完全に浸漬された状態となる。

【００１９】被洗浄物21が洗浄液2 内に浸漬されると、
静止状態のまま所定時間だけ保持しておき、この間に被
洗浄物21の表面に付着する油等を洗浄液2 で分解・遊離
させる。この時、浸漬状態にあるので、被洗浄物21の微
細な間隙にも洗浄液2 が容易に浸透し、如何なる形状で
あっても、短時間で確実な洗浄効果を得ることができ
る。そして所定時間経過すれば、昇降駆動手段5 により
洗浄槽4 を徐々に上昇させて行く。すると電磁開閉弁7
が開いているため、洗浄槽4 内の洗浄液2 は電磁開閉弁
7 を経て下方に抜けて洗浄液槽1 に戻される。この時、
洗浄槽4 が大きく振動することなく静かに上昇し、また
洗浄液2 が電磁開閉弁7 から緩やかに抜けて行くので、
被洗浄物21の表面の油分、汚れ等の付着物は殆んど付着
状態のままであり、洗浄液槽1 の洗浄液2 に混ざる量は
最小限に抑えることができる。従って、洗浄液2 の汚
化、劣化が少なくなり、その交換のための労力と費用を
低減できる。

【００２０】洗浄槽4 を上昇させると、この洗浄槽4 の
上端開口は、洗浄かご20の搬入時に下降させた下降位置
にある蓋30によって塞がれるので、その位置で洗浄槽4
の上昇を停止させ、また電磁開閉弁7 を閉じる。一方、
この時、回転駆動手段36の係合爪40が洗浄かご20の係合
部23に係合する。次に回転駆動手段36の可変速モータ38
を低速で作動させ、駆動軸37、係合爪40、係合部23を介
して洗浄かご20、回転トレイ17を縦軸19廻りに一体的に
低速で回転させながら、加圧装置47によりリンス剤槽44
内を加圧し、リンス剤45を各噴射ノズル41に低圧又は高
圧で送り、噴射ノズル41により上方からリンス剤45を被
洗浄物21に吹付ける。

【００２１】従って、被洗浄物21の表面に遊離状態で付
着する付着物は、噴射ノズル41から噴射するリンス剤に
よって洗い流されて除去され、洗浄かご20、回転トレイ
17の孔を経て洗浄槽4 の底部にたまる。また、回転状態
にある被洗浄物21にリンス剤を吹付けるため、リンス剤
を満遍なく被洗浄物21に当てることができ、被洗浄物21
の付着物を均一かつ確実に洗い落すことができる。従っ
て、被洗浄物21の発錆、或いはシミの発生を防止でき
る。

【００２２】リンス剤の吹付けが完了すると、可変速モ
ータ38を高速で作動させ、洗浄かご20、回転トレイ17を
高速で回転させ、被洗浄物21に付着するリンス剤を遠心
脱液する。そして、脱液後、電磁石31で洗浄かご20のリ
ング22を吸着し、クレーン25により洗浄槽4 内の回転ト
レイ17上から洗浄かご20を取出し、コンベヤ24上に搬出
する。

【００２３】洗浄槽4 内のリンス剤は、可撓ホース9 、
電磁開閉弁11を経て浄化装置12に送り浄化してから排出
する。なお、一回の洗浄で十分に洗浄できない場合に
は、浸漬、リンス剤の吹付けを数回繰返せば良い。また
脱液後、必要であれば、熱風、Ｎ₂ ガス等のドライガス
を吹付けて完全乾燥を実施しても良い。洗浄液2 、リン
ス剤45は40〜60℃程度に加温して使用すれば、洗浄効果
が良く、しかも被洗浄物21の乾燥を促進させることがで
きる。

【００２４】図３は本発明の第２実施例を示す。図３に
おいて、洗浄液槽1 は中央に空胴部48を有する円形の環
状に構成されており、その空胴部48の中央に取付台49を
介して回転駆動手段36の可変速モータ38が固定されてい
る。洗浄槽4 は洗浄液槽1 の外径と略同径の有底円筒状
であって、洗浄液槽1 上に適宜スペーサを介して設置さ
れている。そして、洗浄槽4 はその底板6 に固設された
連通管49a を介して洗浄液槽1 と連通されている。連通
管49a の上端部にはフィルター50及び電磁開閉弁7 が設
けられている。

【００２５】回転トレイ17は洗浄槽4 の底板6 上に、バ
ネ51を有する回転支持装置52を介して回転自在に支持さ
れると共に、底板6 の軸受部53を貫通して上方に突出す
る可変速モータ38の出力軸54の上端部に結合されてい
る。加圧装置47は開閉弁55,56 を有する配管57を介して
リンス剤槽44及び洗浄液槽1 に接続されている。そし
て、連通管49a 、電磁開閉弁7 、加圧装置47等により洗
浄液給排手段58が構成されている。

【００２６】噴射ノズル41を有するノズル管42は、その
一端で縦軸心廻りに揺動自在に支持されており、回転ト
レイ17上に洗浄かご20を出し入れする際には、洗浄槽4
の上方から側方に退避できるようになっている。なお、
洗浄槽4 の上端開口には、蓋30を設けても良い。59は加
圧解除弁である。

【００２７】上記構成の場合には、回転トレイ17上に、
被洗浄物21を入れた洗浄かご20を作業者が人為的に、又
はウインチ操作等により搬入し載置する。そして、加圧
装置47によりリンス剤槽44内を加圧し、リンス剤45を連
通管49a 、電磁開閉弁7 を経て洗浄槽4 内に下部側から
供給し、被洗浄物21が浸漬されるレベルまで洗浄槽4内
に洗浄液2 を入れる。その後、加圧を解除すると共に、
電磁開閉弁7 を閉じて、静止状態のまま所定時間だけ保
持する。

【００２８】次に電磁開閉弁7 を開けて洗浄槽4 内の洗
浄液2 を洗浄液槽1 に戻した後、開閉弁7 を閉じる。そ
して、可変速モータ38により回転トレイ17を低速で回転
させながら、噴射ノズル41から被洗浄物21にリンス剤を
吹付ける。またその後、脱液を行ない、洗浄槽4 内のリ
ンス剤を浄化装置12に送る。このように構成すれば、洗
浄液槽1 の中央の空胴部48に可変速モータ38を配置でき
るので、全体を小型化できる。また洗浄槽4 を昇降させ
る必要がなく、構造的に簡単になる。

【００２９】なお、洗浄液給排手段58としては、加圧装
置47を利用する他、ポンプを用いても良い。また被洗浄
物21が樹脂製加工品であって、油分を含まない汚れを洗
い落す場合には、仕上液としては、単なる水を用いても
良い。昇降駆動手段5 としては油圧シリンダ等を用いて
も良い。電磁石31に代えてフック、クランプ具を用いて
も良いし、またコンベヤ24に代替して作業台を設けてお
いても良い。

【００３０】

【比較例】図４は比較例を示し、洗浄液槽1 と脱液槽61
とを平面上に並設し、被洗浄物21の浸漬とその後のリン
ス剤の噴射及び脱液とを別々に行なうようにしたもので
ある。洗浄液槽1 内には洗浄かご20載置用の架台62があ
り、また脱液槽61内には回転トレイ17及び可変速モータ
38がある。また洗浄かご20は旋回アーム63の先端に吊下
げバネ64を介して連結された吊り具65で吊下げ、旋回ア
ーム63の支柱66廻りの旋回及び昇降動作によって両槽1,
61間で移動させるようになっている。

【００３１】この洗浄装置は、洗浄液槽1 と脱液槽61と
を並設しているため、平面的な設置スペースが大になる
問題がある。

【００３２】

【発明の効果】本発明に係る洗浄方法によれば、洗浄槽
4 内の回転トレイ17上に載置された被洗浄物21が浸漬さ
れるまで該洗浄槽4 の下部側から該洗浄槽4 内に洗浄液
2 を入れて、所定時間だけ静止状態に保った後、該洗浄
槽4 内の洗浄液2 を下部側から洗浄液槽1 に戻し、回転
トレイ17を縦軸19廻りに回転させながら、上方の噴射ノ
ズル41から被洗浄物21に仕上液を吹付けて該被洗浄物21
の付着物を除去するので、洗浄液2 を再使用する場合で
も、その汚化、劣化を少なくでき、しかも高精度の洗浄
効果を得ることができる。

【００３３】また本発明に係る洗浄装置によれば、洗浄
液2 を入れる洗浄液槽1 と、該洗浄液槽1 の洗浄液2 内
に出没すべく該洗浄液槽1 の上側に昇降自在に設けられ
かつ下部に開閉弁7 を有する洗浄槽4 と、該洗浄槽4 内
の底部に縦軸19廻りに回転自在に設けられた回転トレイ
17と、該回転トレイ17上の被洗浄物21に対して上方から
仕上液を吹付ける噴射ノズル41と、回転トレイ17を縦軸
19廻りに回転駆動する回転駆動手段36とを備えているの
で、前記洗浄方法を容易に実施でき、しかも設置スペー
スを小さくできる。

【００３４】更に本発明に係る洗浄装置によれば、洗浄
液2 を入れる洗浄液槽1 と、該洗浄液槽1 上に設けられ
た洗浄槽4 と、洗浄液槽1 内の洗浄液2 を洗浄槽4 内に
下部側から供給しかつ洗浄槽4 内の洗浄液2 を該洗浄槽
4 内の下部側から洗浄液槽1内に戻す洗浄液給排手段58
と、洗浄槽4 内に縦軸心廻りに回転自在に設けられた被
洗浄物21載置用の回転トレイ17と、該回転トレイ17を縦
軸心廻りに回転駆動するように洗浄槽4 の下側中央部に
設けられた回転駆動手段36と、回転トレイ17上の被洗浄
物21に対して上方から仕上液を吹付ける噴射ノズル41と
を備えているので、構造が簡単になると共に、全体を小
型化できる利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例を示す全体の構成図であ
る。

【図２】本発明の第１実施例を示す要部の断面図であ
る。

【図３】本発明の第２実施例を示す全体の構成図であ
る。

【図４】比較例を示す構成図である。

【符号の説明】

１ 洗浄液槽 ２ 洗浄液 ４ 洗浄槽 ５ 昇降駆動手段 ７ 電磁開閉弁 17 回転トレイ 20 洗浄かご 21 被洗浄物 25 クレーン 36 回転駆動手段 41 噴射ノズル 58 洗浄液給排手段

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 洗浄槽(4) 内の回転トレイ(17)上に載置
   された被洗浄物(21)が浸漬されるまで該洗浄槽(4) の下
   部側から該洗浄槽(4) 内に洗浄液(2) を入れて、所定時
   間だけ静止状態に保った後、該洗浄槽(4) 内の洗浄液
   (2) を下部側から洗浄液槽(1) に戻し、回転トレイ(17)
   を縦軸(19)廻りに回転させながら、上方の噴射ノズル(4
   1)から被洗浄物(21)に仕上液を吹付けて該被洗浄物(21)
   の付着物を除去することを特徴とする被洗浄物の洗浄方
   法。
2. 【請求項２】 洗浄液(2) を入れる洗浄液槽(1) と、該
   洗浄液槽(1) の洗浄液(2) 内に出没すべく該洗浄液槽
   (1) の上側に昇降自在に設けられかつ下部に開閉弁(7)
   を有する洗浄槽(4) と、該洗浄槽(4) 内の底部に縦軸(1
   9)廻りに回転自在に設けられた回転トレイ(17)と、該回
   転トレイ(17)上の被洗浄物(21)に対して上方から仕上液
   を吹付ける噴射ノズル(41)と、回転トレイ(17)を縦軸(1
   9)廻りに回転駆動する回転駆動手段(36)とを備えたこと
   を特徴とする被洗浄物の脱脂洗浄装置。
3. 【請求項３】 洗浄液(2) を入れる洗浄液槽(1) と、該
   洗浄液槽(1) 上に設けられた洗浄槽(4) と、洗浄液槽
   (1)内の洗浄液(2) を洗浄槽(4) 内に下部側から供給し
   かつ洗浄槽(4) 内の洗浄液(2) を該洗浄槽(4) 内の下部
   側から洗浄液槽(1) 内に戻す洗浄液給排手段(58)と、洗
   浄槽(4) 内に縦軸心廻りに回転自在に設けられた被洗浄
   物(21)載置用の回転トレイ(17)と、該回転トレイ(17)を
   縦軸心廻りに回転駆動するように洗浄槽(4) の下側中央
   部に設けられた回転駆動手段(36)と、回転トレイ(17)上
   の被洗浄物(21)に対して上方から仕上液を吹付ける噴射
   ノズル(41)とを備えたことを特徴とする被洗浄物の洗浄
   装置。