JP2000005708A - 大形部品高清浄洗浄装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】大物部品を、高洗浄に洗浄する事ができ、安価
な設備の洗浄装置を、開発すること。 【解決手段】洗浄部品の内部残渣が排出しやすく回転テ
ーブルに傾斜固定し、そのテーブルを回転している状態
の時、多数のスプレーノズルを設置し、高圧水道水の洗
浄，高圧純水の洗浄，乾燥エアーによる水切り乾燥等を
首振りノズル動作により広域に行い、順次段階的に高清
浄洗浄処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は機械加工された大物
部品を洗浄する洗浄装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図２は、洗浄室内に洗浄部品を固定した
ベースと、高圧水噴射ノズル部材を支持した多関節ロボ
ットを設置した従来形の洗浄装置を示す。

【０００３】図より、洗浄室７内に洗浄部品２を押え金
具８で固定した。固定ベース３５が設置してあり、その
洗浄部品の洗浄部位に洗浄処理する洗浄ロボット３４が
設置してあるが、ロボットのノズル旋回部３６にはスプ
レーノズル３９が支持されており、高圧ポンプ１８から
の高圧ホースと接続されている。尚、ロボットの各アー
ム３０，３８は各関節２９，３１，３３，３６により、
洗浄部品の各洗浄部位にスプレーノズル１２の向きを対
応出来るものと成っている。

【０００４】以上の様な装置での問題点は、洗浄部品が
大形になるとロボット自体も大形となり高価な設備とな
ってしまう。また、ロボットによる洗浄では、従来、予
備洗浄，仕上げ洗浄と言った段階的な洗浄の実施例はな
く高清浄な洗浄は期待できない。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、大物
部品を高清浄に洗浄する事ができ、安価な設備の洗浄装
置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、洗浄部品の搬
入を容易にし、洗浄部品の内部残渣が排出しやすく回転
テーブルに傾斜固定し、そのテーブルを回転している状
態の時、近傍に導管パイプに多数のスプレーノズルを設
置し、高圧水道水の洗浄，高圧純水の洗浄，乾燥エアー
による水切り乾燥等を首振りノズル動作により広域に行
い、順次段階的に高清浄洗浄処理を行う。

【０００７】

【発明の実施の形態】図１に本発明の大物洗浄部品を高
清浄に洗浄する洗浄装置を示す。

【０００８】図より、洗浄室７内に洗浄部品２を傾斜さ
せる機構（傾斜用ネジ９）を有した自動回転テーブル１
１と、自動切換弁１４，１６，２０，２１により高圧
水，圧縮エアー用の噴射を可能とした首振りノズル部材
１２を設置し、また、洗浄室７の上部に気密を有するシ
ャッター式開閉蓋６を設けた構造とした。

【０００９】以上の様な洗浄装置での洗浄作業は、大型
洗浄部品２を搬送機４の吊金具５を洗浄部品に取り付け
た吊ボルト部に引っ掛け、吊り上げて、洗浄室７の上部
にある開閉蓋６部より搬入し、回転テーブル１１の傾斜
ベース１０上に置き、部品着脱扉１３より洗浄部品を押
え金具８で固定し、傾斜ネジ９により部品を傾斜させる
部品着脱扉１３を閉止後、回転駆動部１８により洗浄部
品を回転させながら、洗浄を開始する。

【００１０】先ず、水道水タンク２８に水を水道水導入
弁２０を開き、高圧ポンプ１９により高圧水配管１７を
介して、首振りを行うスプレーノズル１２より噴射し、
予備洗浄を行う。次に、純水器で製造した純水タンク２
７内の純水を、水道水導入弁２０を閉止し、純水道入弁
２１を開として、高圧ポンプ１９，高圧水配管１７を介
して、スプレーノズル１２の首振り噴射し、純水での本
洗浄を行う。

【００１１】次に、高圧配管系の弁を閉止し、ドライエ
アー部材１５からのエアーをエアー切換弁１４を開放す
る事により、スプレーノズル１２より噴射して、水切り
を行う水切り後、エアー切換弁１４を閉止して洗浄を終
了する。次に、部品着脱扉１３を開いて傾斜用ネジによ
り洗浄部品２を水平にし、押え金具８を外した後、上部
のシャッター６を開いて、洗浄部品２を搬送機により洗
浄室外に搬出し洗浄処理を完了する。

【００１２】本装置による洗浄効果は、大物洗浄部品を
安価な装置構造に於いて高清浄な洗浄が行える事に有
る。

【００１３】

【発明の効果】（１）大形のロボットを使わない構造の
ため、経済的。

【００１４】（２）１室の洗浄室で、予備洗浄，本洗
浄，乾燥を行うため、装置が少スペース。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の大物洗浄部品を高洗浄に洗浄する洗浄
装置を示す側断面図。

【図２】従来の洗浄装置を示す側断面図。

【符号の説明】

１…シャッター駆動源、２…洗浄部品、３…吊ボルト、
４…搬送機、５…吊金具、６…開閉蓋、７…洗浄室、８
…押え金具、９…傾斜用ネジ、１０…傾斜ベース、１１
…回転テーブル、１２…首振ノズル部材、１３…部品着
脱扉、１４…エアー切換弁、１５…ドライエアー部材、
１６…高圧水送給弁、１７…高圧水配管、１８…回転駆
動部、１９…高圧ポンプ、２０…水道水導入弁、２１…
純水導入弁、２２…排水用配管、２３…架台、２４…水
道水配管、２５…給水弁、２６…純水器、２７…純水タ
ンク、２８…水道水タンク、２９…関節（２）、３０…
アーム（１）、３１…関節（１）、３２…高圧水ホー
ス、３３…ロボット旋回部、３４…ロボット、３５…固
定ベース、３６…ノズル旋回部、３７…関節（３）、３
８…アーム（２）、３９…スプレーノズル。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】機械加工された大物部品を洗浄する洗浄装
   置に於いて、洗浄室内で部品を傾斜させる機構を有する
   自動回転テーブルと、自動切換弁により高圧水，圧縮エ
   アー用の噴射を可能とした首振りノズル部材を設置し、
   また、洗浄室の上部に気密を有するシャッター式開閉蓋
   を設けた構造とした事により大物洗浄部品を洗浄室の上
   部より搬送機で搬入出でき、回転テーブル上に傾斜固定
   し、部品内部の洗流しが可能、また、洗浄部品を回転さ
   せながら、高圧の水道水，純水，エアーを順次切換え首
   振り噴射により均一な洗浄を行う事を特徴とした大形部
   品高清浄洗浄装置。