JPH0739829A - ワーク洗浄設備 - Google Patents

ワーク洗浄設備

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JPH0739829A
JPH0739829A JP5190113A JP19011393A JPH0739829A JP H0739829 A JPH0739829 A JP H0739829A JP 5190113 A JP5190113 A JP 5190113A JP 19011393 A JP19011393 A JP 19011393A JP H0739829 A JPH0739829 A JP H0739829A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の主要な目的は、浸漬室でのワークの昇
降動作と、スプレー室でのワーク送り動作を合理的に組
合わせることができるようにすることにある。 【構成】洗浄設備10は、100℃以上の自熱をもつワ
ークWを漬けるための浸漬槽20を有する浸漬室11
と、この浸漬室11に設けられかつワークWを浸漬槽2
0に漬け込む位置とワークWを浸漬槽20から取出す位
置とにわたって移動可能な昇降ユニット21と、昇降ユ
ニット21を上下させるための昇降駆動機構22と、浸
漬室11に隣接して設けられたスプレー室12と、スプ
レー室12に設けられかつこのスプレー室12から浸漬
室11にわたる範囲をワークWの移送方向に往復移動可
能なリトリバー116を有するワーク送り装置110と
を備えている。リトリバー116は、前進方向に移動す
る時にはワークWを押し進めることのできる高さに起立
しかつ後進時にはワークWに接することにより倒れた姿
勢でワークWの後側にまわり込むようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば機械部品などの
洗浄が必要なワークを洗浄するに際して、浸漬による洗
浄とスプレー洗浄などを実施するための洗浄設備に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えばエンジンの駆動系ギヤ類やシャフ
ト類などのような鋼製部品において、浸炭処理の一環と
して油焼入れが行われる場合がある。油焼入れは所定温
度に加熱されたワークを焼入れ油に浸漬するため、焼入
れ後のワーク表面には多量の焼入れ油が付着している。
しかしワーク表面に焼入れ油が付着したままでは都合が
悪いことがあるため、焼入れ後に洗浄工程を実施するこ
とにより、ワーク表面の油を除去している。
【0003】上記のような洗浄を行う設備においては、
洗浄効果を高めるために、無機系のアルカリ洗浄液を収
容した浸漬槽にワークを漬けたのちに、ワークを浸漬槽
から取出して、洗浄液あるいは水をワークに吹付けると
いったスプレー洗浄が行われる場合がある。このスプレ
ー洗浄を行うスプレー室においては、ワークを一旦停止
させ、ノズルから噴出する洗浄液等を一定時間ワークに
吹付けたのち、次工程に搬送するようにしている。一
方、浸漬洗浄を行うための浸漬室では、ワークを浸漬槽
に向って降下させることによりワークを浸漬槽に一定時
間漬けたのち、ワークを再上昇させるとともに、ワーク
を次工程に搬送するといったワークの移動となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記スプレー室におい
てはワークを水平方向に移動させるだけでよいため、既
存のローラコンべアやハンガ式の搬送機構を採用するこ
とも可能であるが、浸漬室においてはワークを上下方向
に移動させる必要があるから、従来の搬送機構ではワー
クの昇降動作と水平方向の送り動作のつながりが悪く、
浸漬室とスプレー室を隣接して設ける場合に、浸漬室に
おいてワークを昇降させるための機構とスプレー室にお
いてワークを水平方向に送るための機構が干渉する可能
性がでてくる。
【0005】従って本発明の目的は、浸漬室とスプレー
室が互いに隣接する場合に、浸漬室でのワークの昇降動
作と、スプレー室でのワークの水平方向の送り動作を合
理的に組合わせることができるようなワーク洗浄設備を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を果たすために
開発された本発明は、洗浄すべきワークを漬けるための
洗浄液または水を収容した浸漬槽を有する浸漬室と、上
記浸漬室に設けられかつ上記ワークを乗せた状態でこの
ワークを上記浸漬槽に漬け込む位置とワークを浸漬槽か
ら取出す位置とにわたって上下方向に移動可能な昇降ユ
ニットと、上記昇降ユニットを上下させる昇降駆動機構
と、上記浸漬室に隣接して設けられかつ上記ワークに洗
浄液または水を吹付けるノズルユニットを有するスプレ
ー室と、上記スプレー室に設けられかつこのスプレー室
から上記浸漬室にわたる範囲を上記ワークの移送方向に
往復移動可能であるとともに前進方向に移動する時には
ワークを押し進めることのできる高さに起立しかつ後進
時にはワークに接することにより倒れた姿勢でワークの
後側に移動可能なリトリバーを有するとともにこのリト
リバーを往復運動させる駆動機構を有するワーク送り装
置とを具備したことを特徴とするワーク洗浄設備であ
る。
【0007】
【作用】浸漬室の昇降ユニット上に置かれたワークは、
昇降ユニットが降下することにより、浸漬槽に漬け込ま
れる。この浸漬槽では、槽内のジェット噴流あるいはバ
ブリングの併用により、ワークが洗浄される。そのの
ち、昇降ユニットが上昇することにより、浸漬槽からワ
ークが取出される。そしてワーク送り装置のリトリバー
がワークに向って後進してくる。リトリバーの後進時に
は、このリトリバーはワークに接して倒れることにより
ワークの後側に移動でき、リトリバーの先端部分がワー
クの後側に出たところでリトリバーが起立することによ
り、ワークを押すことのできる態勢となる。そして駆動
機構によってリトリバーが前進させられることにより、
リトリバーと共にワークが前進し、所定の送り位置まで
1ストローク分だけ間欠的に移動させられる。スプレー
室に置かれたワークには洗浄液あるいは温水などが吹付
けられ、ワークのシャワー洗浄が実施される。
【0008】上記のワーク送り装置によれば、ワークを
浸漬室に搬入した時にリトリバーなどの可動部分を浸漬
室から退避させることができ、浸漬室においてワークを
昇降させる際に送り装置がワークと干渉することがない
から、ワークを浸漬槽に漬け込む際の昇降ユニットの昇
降動作を問題なく行うことができる。スプレー室におい
てワークは水平方向に移動させるだけでよいから、この
スプレー室にリトリバー式のワーク送り装置を設けたこ
とによって、浸漬室における昇降動作とスプレー室にお
ける水平方向の移動が合理的に組合わされる。
【0009】
【実施例】以下に本発明の一実施例について、図1ない
し図15を参照して説明する。図1ないし図13は、洗
浄工程を実施するための洗浄設備10の一例を示してい
る。図14は洗浄工程のプロセスの概略を示している。
図15は、洗浄すべきワークWの一例を示している。洗
浄設備10は、このワークWに付着している焼入れ油を
除去するためのものである。
【0010】ワークWの一例は、図15に示すように多
数の歯車部材GをパレットPの上に整然と並べたもので
あり、厳密には歯車部材Gを洗浄する訳であるが、実際
の洗浄プロセスでは歯車部材GとパレットPを一緒に扱
うので、この明細書では、便宜上、パレットPと歯車部
材Gを含めた全体をワークWと称することにする。
【0011】図14において、熱処理工程S0 で油焼入
れが行われたワークWは、熱処理後も100℃以上の自
熱をもっている。この高温ワークWを第1ステップ(表
面沸騰洗浄工程)S1において温水に浸漬することによ
り、ワークWの表面に生じる沸騰によってワークWの表
面に付着している油の大部分を除去する。
【0012】そののち第2ステップS2において、ワー
クWに温水を吹付けてワークWの表面を更に洗浄したの
ち、第3ステップ(脱脂工程)S3においてワークWを
アルカリ洗浄槽に漬ける。第4ステップS4では、アル
カリ洗浄槽から取出したワークWにアルカリ洗浄液を吹
付ける。第5ステップ(仕上げ洗浄工程)S5で温水を
ワークWに吹付けたのち、第6ステップS6でワークW
の表面に付着している水滴をエアブローによって吹き飛
ばし、更に第7ステップS7で乾燥を行う。
【0013】図2と図3に示された洗浄設備10は、図
において左側から右側に向ってワークWを間欠的に移送
しながら、上記ステップS1〜S7を順次実施するよう
になっている。すなわち、ワークWの搬送経路に沿っ
て、上記ステップS1を実施するための湯洗浸漬室11
と、ステップS2を実施するための湯洗スプレー室12
と、ステップS3を実施するためのアルカリ浸漬室13
と、ステップS4を実施するためのアルカリスプレー室
14と、ステップS5を実施するための仕上げ湯洗室1
5と、ステップS6を実施するためのエアブロー室16
と、ステップS7を実施するための乾燥室17などが配
置されている。
【0014】図1および図5に示したように、湯洗浸漬
室11は、湯洗浸漬槽20と、上下方向に移動可能な昇
降ユニット21と、この昇降ユニット21を上下させる
昇降駆動機構22などを備えている。浸漬槽20の内部
に、水流発生用の水噴射ノズル25と、気泡発生用のエ
アノズル26などが設けられている。浸漬槽20の上部
は、オーバーフローした水を排水できるようにしてあ
る。この湯洗浸漬室11はカバー28で覆われており、
入口部に扉29が設けられている。扉29は、ワークW
を湯洗浸漬室11に搬入する際に開閉される。
【0015】図8に示されるように、水噴射ノズル25
は、循環ポンプ31によって貯水タンク32から取入れ
た温水を、開閉弁33を経て浸漬槽20の水中に噴出さ
せるようになっている。貯水タンク32に熱交換器35
が設けられている。この熱交換器35は、油焼入れ設備
の油槽の熱を利用して、貯水タンク32の水を60℃〜
80℃前後に保つようにしている。また、エアノズル2
6は、工場エア等のエア源36から送られる圧搾空気
を、開閉弁37を経て浸漬槽20の水中に噴出させるよ
うにしている。浸漬槽20内の水は油水分離器38(図
3に一部を示す)によって浄化される。
【0016】図5等に示されるように、昇降ユニット2
1は、ワークWの下面を支えるための左右一対の断面L
形の水平方向滑りガイド40と、この滑りガイド40を
支える昇降フレーム41と、この昇降フレーム41の上
方に延びる支柱42と、支柱42がまっすぐに昇降動作
できるように支柱42を案内するガイド輪43と、支柱
42の上端部を互いにつなぐ横架材45と、横架材45
の上方に延びるガイドロッド46と、このガイドロッド
46がまっすぐに昇降動作できるようにガイドロッド4
6を案内するガイド輪47などを備えて構成されてい
る。昇降フレーム41に左右一対のレール48が設けら
れている。
【0017】昇降駆動機構22は、カバー28の上面側
に設けられたシリンダ機構50を備えており、図4に示
されるようにシリンダ機構50のロッド51が伸び側に
動いた時に、昇降ユニット21が降下することにより、
昇降ユニット21に乗っているワークWが浸漬槽20に
漬かるようになっている。また、図1に示されるように
シリンダ機構50のロッド51が縮み側に移動した時
に、昇降ユニット21が上昇することにより、ワークW
が浸漬槽20から取出されるようになっている。なお、
扉29の近傍に、滑りガイド40と同じ高さに固定側滑
りガイド53が設けられている。
【0018】一方、湯洗スプレー室12は、昇降可能な
ノズルユニット55を備えている。ノズルユニット55
は、カバー56の上に設けられた昇降駆動用のシリンダ
機構57によって上下方向に動かすことができる。この
ノズルユニット55は、ワークWの上方からワークWを
取囲むようにして降下し、再び上昇するといった動作を
繰返しながら、ノズルユニット55の内面側に設けられ
たノズル58と、その下方の固定ノズル59からワーク
Wに向って温水を噴射するようになっている。図8に示
されるように、ノズル58,59は送水管60とポンプ
61を経て貯水タンク32に接続されており、貯水タン
ク32より取入れた温水をノズル58,59から噴出す
るように構成されている。固定ノズル59は湯洗スプレ
ー室12の底62の近くに設けられている。
【0019】アルカリ浸漬室13は、無機系のアルカリ
洗浄剤が収容されたアルカリ浸漬槽70と、昇降ユニッ
ト71と、昇降ユニット71を上下動させるための昇降
駆動機構72などを備えている。アルカリ浸漬槽70の
内部に洗浄液噴射ノズル75と気泡発生用のエアノズル
76(図9参照)などが設けられている。アルカリ浸漬
室13はカバー77で覆われており、入口部に扉79が
設けられている。
【0020】図9に示されるように、洗浄液噴射ノズル
75は、循環ポンプ81によって貯液タンク82から取
入れた洗浄液を、開閉弁83を経てアルカリ浸漬槽70
の液中に噴出させるようになっている。貯液タンク82
に熱交換器85が設けられている。この熱交換器85
は、油焼入れ設備の熱などを利用して貯液タンク82内
の洗浄液を洗浄に適した温度に保つようにしている。エ
アノズル76は、エア源36から送られる圧搾空気を、
開閉弁87を経てアルカリ浸漬槽70の液中に噴出させ
るようにしている。アルカリ浸漬槽70の洗浄液は油水
分離器88(図3に一部を示す)によって浄化される。
【0021】アルカリ浸漬室13の昇降ユニット71
は、ワークWの下面を支えるための左右一対の断面L形
の水平方向滑りガイド90と、滑りガイド90を支える
昇降フレーム91と、この昇降フレーム91の上方に延
びる支柱92と、支柱92の昇降動作を案内するガイド
輪93と、支柱92の上端部を互いにつなぐ横架材95
と、横架材95の上方に延びるガイドロッド96と、こ
のガイドロッド96の昇降動作を案内するガイド輪97
などを備えて構成されている。
【0022】昇降駆動機構72は、カバー77の上面側
に設けられたシリンダ機構100を備えており、図4に
示されるようにシリンダ機構100のロッド101が伸
び側に動いた時に、昇降ユニット71が降下することに
より、昇降ユニット71に乗っているワークWがアルカ
リ浸漬槽70に漬かるようになっている。また、図1に
示されるようにシリンダ機構100のロッド101が縮
み側に移動した時に、昇降ユニット71が上昇すること
により、ワークWがアルカリ浸漬槽70から取出される
ようになっている。
【0023】上述の湯洗浸漬室11から湯洗スプレー室
12およびアルカリ浸漬室13にわたってワーク送り装
置110が設けられており、このワーク送り装置110
によって、ワークWを水平方向に間欠的に移動させるよ
うにしている。ワーク送り装置110の構成は以下の通
りである。
【0024】図6等に示されるように、湯洗スプレー室
12にワークWの下面を支えるための左右一対の断面L
形の水平方向滑りガイド111と、左右一対のレール1
12が設けられている。このレール112に、リトリバ
ー台車114の車輪115が転接しており、リトリバー
台車114がレール112に沿って図1中の左右方向に
移動できるようになっている。
【0025】リトリバー台車114にリトリバー116
が設けられている。このリトリバー116は、図10等
に模式的に示したようにリトリバー台車114に軸11
7によって取付けられており、リトリバー116の先端
部118が斜め上方に突出する位置と、下方に回動降下
する位置とにわたって回動できるようになっている。リ
トリバー116は、外力を与えない自由状態において
は、ねじりばね(図示せず)の弾力とリトリバー116
の自重によって、リトリバー先端部118が斜め上方に
突出する位置まで回動するようになっている。
【0026】リトリバー台車114は、ラックピニオン
等の適宜の駆動機構120によって図示左右方向に往復
駆動されるようになっている。図示例の場合、リトリバ
ー台車114にラック121が設けられており、このラ
ック121に噛合うピニオン122をモータ123によ
って回転させることにより、リトリバー台車114が前
進あるいは後退することができるようになっている。
【0027】たとえば図10に示すように、前から順に
ワークW1 ,W2 ,W3 が並んでいるとする。ここで、
リトリバー台車114が図11に矢印で示すように後方
(図において左方向)に動くと、リトリバー116がワ
ークW1 〜W3 の下面側を滑りながら倒れ、リトリバー
台車114が図12に示す位置まで移動して止まる。図
12に示す位置ではリトリバー先端部118が回動上昇
するため、リトリバー116がワークW1 〜W3 の背面
を押すことのできる態勢になる。
【0028】そののち、リトリバー台車114が1スト
ローク分だけ前進することにより、ワークW2 ,W3 が
リトリバー116によって押されながら所定位置まで前
進するとともに、それまで最前列に位置していたワーク
W1 が、アルカリ浸漬室側のリトリバー台車191によ
って1ストローク分だけ前進させられるため、図13に
示すような状態になる。この時、新たなワークW4 が湯
洗浸漬室11の滑りガイド40の上に送り込まれてく
る。
【0029】図7に示されるように、アルカリスプレー
室14は、カバー139の内側に、垂直軸回りに往復回
転するノズルユニット140を備えている。ノズルユニ
ット140はワークWの両側面と対向するような門形を
なし、回転駆動機構141によって回転させられる。ノ
ズルユニット140の内面側に設けられたノズル145
と、このスプレー室14の底146の近傍に設けられた
固定ノズル147は、図9に示すように送水管150と
ポンプ151を経て貯液タンク82に接続されており、
貯液タンク82より取入れた洗浄液をノズル145,1
47から噴出するように構成されている。このノズル1
45には、開閉弁155を介してエア源36が接続され
ている。ここで使用された洗浄液は、油水分離器156
(図3に一部を示す)によって浄化される。
【0030】仕上げ湯洗室15も、垂直軸回りに回転す
るノズルユニット160を備えている。ノズルユニット
160はワークWの両側面と対向するような門形をな
し、回転駆動機構161によって回転させられる。ノズ
ルユニット160の内面側に設けられたノズル165
と、この湯洗室15の底166の近傍に設けられた固定
ノズル167は、図示しない送水管を介してポンプ16
4(図3に示す)に接続されており、貯水タンクから送
られる清浄な温水をノズル165,167から噴出する
ように構成されている。
【0031】仕上げ湯洗室15はカバー168で覆われ
ており、その入口部に扉169が設けられている。扉1
69は、ワークWが仕上げ湯洗室15に搬入される際に
開閉される。この湯洗室15で使用された温水は、油水
分離器163(図3に一部を示す)によって浄化され
る。
【0032】エアブロー室16は、昇降可能なノズルユ
ニット170を備えている。このノズルユニット170
は、エアシリンダ等を用いた昇降駆動機構171によっ
て、上下方向に動かすことができる。このノズルユニッ
ト170は、ワークWの上方からワークWを取囲むよう
に降下し再び上昇するといった動作を繰返しながら、ノ
ズルユニット170の内面側に設けられたエアノズル1
72からワークWに向って温風を吹付けるようになって
いる。また、エアブロー室16の底173の近傍に設け
られた固定ノズル174からも温風を吹付ける。このエ
アブロー室16もカバー175で覆われており、入口部
に扉176が設けられている。扉176は、ワークWが
エアブロー室16に搬入される際に開閉される。
【0033】乾燥室17は、チャンバ180の内側に収
容されたワークWに熱風を吹付ける送風装置181を備
えている。この乾燥室17の入口部にも扉182が設け
られている。扉182は、ワークWが乾燥室17に搬入
される際に開閉される。
【0034】上述のアルカリスプレー室14から仕上げ
湯洗室15とエアブロー室16と乾燥室17にわたっ
て、ワーク送り装置190が設けられている。このワー
ク送り装置190は、前述したワーク送り装置110と
同様のリトリバー台車191を備えており、リトリバー
台車191に設けられたリトリバー192によって、ワ
ークWを水平方向に1ストロークずつ間欠的に移動させ
るようにしている。リトリバー台車191は、往復駆動
機構193(図3に一部を示す)のモータによって、図
7中の矢印F方向に上記ストローク分だけ往復駆動され
る。
【0035】次に、上記構成の洗浄設備10を備えた実
施例の作用について説明する。例えば150℃〜160
℃で油焼入れされたワークWは、湯洗浸漬室11に導入
され、昇降ユニット21の滑りガイド40の上に乗せら
れる。そして昇降ユニット21が降下することにより、
ワークWが浸漬槽20に漬け込まれる。浸漬槽20には
60℃〜90℃の温水が収容されており、ワークWの温
度が100℃以上であるため、ワークWの表面において
激しく沸騰してワークWの表面に気泡が発生する。
【0036】しかも浸漬槽20においてエアノズル26
によるバブリング作用と水噴射ノズル25によるジェッ
ト水量による撹拌作用が得られる。このため、ワークW
の表面に付着している油の大部分が落とされる。この湯
洗浸漬槽20においてワークWの表面から離れた油は浸
漬槽20の水面に浮くから、油が含まれた水がオーバー
フローによって除去されてから昇降ユニット21が元の
高さまで上昇することにより、ワークWが浸漬槽20か
ら引上げられる。
【0037】そしてリトリバー台車114が1ストロー
ク分だけ後退し、図12の状態になったのち再び前進す
ることにより、図13に示されるように各ワークWが1
ストローク分だけ前進する。そして次のワークWが浸漬
室11のところに移動してくるとともに、それまで浸漬
室11にあったワークWは湯洗スプレー室12に送られ
る。
【0038】湯洗スプレー室12においては、ノズルユ
ニット55が上下しながら、温水がワークWに吹付けら
れることにより、ワークWの表面の残留油が更に十分に
落とされる。そののち、リトリバー台車114が前記と
同様の往復運動をすることにより、ワークWがアルカリ
浸漬室13に送られる。そしてアルカリ浸漬室13の昇
降ユニット71が降下することにより、ワークWがアル
カリ浸漬槽70に漬け込まれるとともに、ノズル75な
どによる撹拌作用により、ワークWの表面が十分に脱脂
・洗浄される。そののち昇降ユニット71が元の高さま
で上昇する。
【0039】このアルカリ浸漬室13に送られてくるワ
ークWは、湯洗浸漬室11と湯洗スプレー室12におい
てほとんどの油が除去されているので、アルカリ浸漬槽
70に持ち込まれる油の量は微量であり、従って、アル
カリ浸漬槽70内の洗浄液の寿命がきわめて長く、液の
劣化もほとんど生じないので、液替えの必要も従来に比
べると大幅に減少する。
【0040】アルカリ浸漬槽70において洗浄されたワ
ークWは、図7に示されるワーク送り装置190によっ
てアルカリスプレー室14に送られる。そしてノズルユ
ニット140によってアルカリ洗浄液がワークWに向っ
て吹付けられ、ワークWの表面の油分が更に十分に除去
されたのち、このワークWが仕上げ湯洗室15に送られ
る。そしてワークWに温水が吹付けられることにより仕
上げ洗いがなされたのち、エアブロー室16に送られ
る。このエアブロー室16では、ノズル172,174
から温風がワークWに吹付けられ、ワークWの表面から
水滴などが吹き飛ばされる。そして乾燥室17に送られ
たワークWは、適当な温度の乾燥熱風あるいは温風にさ
らされて十分に乾燥する。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、浸漬室においてワーク
が上下方向に動く際にはワーク送り装置の可動部分を浸
漬室からスプレー室側に退避させることができ、浸漬室
でのワークの昇降動作と干渉することがないから、ワー
クを浸漬槽に漬け込むための昇降ユニットの昇降動作を
問題なく行うことができる。スプレー室においてワーク
は水平方向に送られるだけであるから、このスプレー室
にリトリバー式のワーク送り装置を収容しかつ浸漬室に
昇降ユニットを設けたことによって、浸漬室における昇
降動作とスプレー室における水平方向の移動が合理的に
なされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す洗浄設備の一部の断面
図。
【図2】図1に示された洗浄設備を含む設備全体の正面
図。
【図3】図1に示された洗浄設備を含む設備全体の平面
図。
【図4】図1に示された洗浄設備における昇降ユニット
等の作動態様を示す断面図。
【図5】図1中のa−a線に沿う断面図。
【図6】図1中のb−b線に沿う断面図。
【図7】図2に示された洗浄設備におけるアルカリスプ
レー室と仕上げ湯洗室および乾燥室等を示す断面図。
【図8】図2に示された洗浄設備における湯洗浸漬室と
湯洗スプレー室の配管系を示す図。
【図9】図2に示された洗浄設備におけるアルカリ浸漬
室とアルカリスプレー室の配管系を示す図。
【図10】図2に示された洗浄設備に使われているワー
ク送り装置の概略図。
【図11】図10に示された送り装置のリトリバー台車
の作動態様を示す概略図。
【図12】図10に示された送り装置のリトリバー台車
が後退した状態の概略図。
【図13】図10に示された送り装置のリトリバー台車
が前進した状態の概略図。
【図14】洗浄工程のプロセスを示す工程説明図。
【図15】ワークの一例を示す斜視図。
【符号の説明】
W…ワーク、10…洗浄設備、11…湯洗浸漬室、12
…湯洗スプレー室、13…アルカリ浸漬室、14…アル
カリスプレー室、15…仕上げ湯洗室、16…エアブロ
ー室、17…温風乾燥室、20…湯洗浸漬槽、21…昇
降ユニット、22…昇降駆動機構、55…ノズルユニッ
ト、70…アルカリ浸漬槽、71…昇降ユニット、72
…昇降駆動機構、110…ワーク送り装置、114…リ
トリバー台車、116…リトリバー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗浄すべきワークを漬けるための洗浄液ま
    たは水を収容した浸漬槽を有する浸漬室と、 上記浸漬室に設けられかつ上記ワークを乗せた状態でこ
    のワークを上記浸漬槽に漬け込む位置とワークを浸漬槽
    から取出す位置とにわたって上下方向に移動可能な昇降
    ユニットと、 上記昇降ユニットを上下させる昇降駆動機構と、 上記浸漬室に隣接して設けられかつ上記ワークに洗浄液
    または水を吹付けるノズルユニットを有するスプレー室
    と、 上記スプレー室に設けられかつこのスプレー室から上記
    浸漬室にわたる範囲を上記ワークの移送方向に往復移動
    可能であるとともに前進方向に移動する時にはワークを
    押し進めることのできる高さに起立しかつ後進時にはワ
    ークに接することにより倒れた姿勢でワークの後側に移
    動可能なリトリバーを有するとともにこのリトリバーを
    往復運動させる駆動機構を有するワーク送り装置と、 を具備したことを特徴とするワーク洗浄設備。
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