JP2003329073A - ブラケット付き筒型マウント装置 - Google Patents

ブラケット付き筒型マウント装置

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JP2003329073A JP2002138059A JP2002138059A JP2003329073A JP 2003329073 A JP2003329073 A JP 2003329073A JP 2002138059 A JP2002138059 A JP 2002138059A JP 2002138059 A JP2002138059 A JP 2002138059A JP 2003329073 A JP2003329073 A JP 2003329073A
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    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F1/00Springs
    • F16F1/36Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers
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    • F16F1/3842Method of assembly, production or treatment; Mounting thereof
    • F16F1/3849Mounting brackets therefor, e.g. stamped steel brackets; Restraining links
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    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
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    • B60K5/1233Resilient supports comprising protective elements, e.g. for protecting against heat, dust

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筒型マウントを、ブラケットに形成された一
対の支持板部間に挿し入れて、筒型マウントの内筒部材
に挿通したボルトで締付固定する、マウントのブラケッ
トに対する組付作業を簡単な構造で容易且つ確実に行な
うことが出来るようにすること。 【解決手段】 ブラケット14における支持板部62に
二つの位置決め突部72,72を形成する一方、筒型マ
ウント12における内筒部材16の軸方向端部で軸直角
方向に広がる取付板部22を設けて、筒型マウント12
をブラケット14の一対の支持板部62,64間に挿し
入れるに際して、該取付板部22をブラケット14の支
持板部62に重ね合わせた状態下で、該取付板部22の
外周面に形成した切欠状の係合部28に対してブラケッ
ト14の支持板部62に突設した位置決め突部72,7
2を係合させることによって、筒型マウント12をブラ
ケット14に対して特定の位置に位置決めするようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、例えば自動車用のエンジンマウ
ントやボデーマウント,デフマウント,キャブマウント
等として有利に採用されるブラケット付き筒型マウント
装置に係り、特に筒型マウントへのブラケットの組付作
業性を大幅に向上せしめ得る、新規な構造のブラケット
付き筒型マウント装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、振動伝達系を構成する部材間に
介装される防振連結体乃至は防振支持体の一種として、
互いに離隔配置された内筒金具と外筒金具を本体ゴム弾
性体で連結せしめた構造の筒型マウントが知られてお
り、複数の軸直角方向に入力される各種振動に対して有
効な防振効果を得ることが出来ると共に、本体ゴム弾性
体にすぐり孔を設けること等によって異なる軸直角方向
でのばね比を容易にチューニングすることが可能である
こと等から、例えば自動車用のエンジンマウントやボデ
ーマウントなどとして、広く採用されてきている。
【0003】ところで、かかる筒型マウントは、その装
着に際して、パワーユニットとボデーなどの振動伝達系
を構成する各部材に対して内筒金具と外筒金具を固定的
に取り付ける必要があり、パワーユニットやボデーの取
付部位の形状等を考慮して別体形成された適当な形状の
ブラケットを介して、内筒金具や外筒金具を振動伝達系
を構成する部材に取り付けるようにした構造が多く採用
されている。そこにおいて、特に内筒金具が取り付けら
れるブラケットとしては、一般に、内筒金具の軸方向長
さに対応する距離だけ離隔して対向位置せしめられた一
対の支持板部を有するものが採用されており、かかる一
対の支持板部間に筒型マウントを差し入れて、一対の支
持板部にそれぞれ貫設せしめた挿通孔に挿通せしめた長
尺のボルトを内筒金具に挿通させて締め付けることによ
り、内筒金具をブラケットに固定するようになってい
る。
【0004】しかしながら、このような従来構造のブラ
ケットにおいては、筒型マウントを組み付ける際に、ブ
ラケットの支持板部間に筒型マウントを挿し入れて、目
視できない手探り状態で内筒金具の中心孔をブラケット
の支持板部の挿通孔に位置合わせしたうえで、それらブ
ラケットの挿通孔と内筒金具の中心孔にボルトを挿通し
て締め付けるという作業が必要となり、作業が面倒で時
間がかかると共に、熟練度によって作業効率が大きく異
なるという問題があった。
【0005】加えて、軸直角方向のばね特性などを考慮
して周方向で特定の方向性をもって筒型マウントをブラ
ケットに組み付ける必要がある場合も多く、その場合に
は、筒型マウントの中心軸回りの位置合わせも併せて行
なうことが必要となって、作業が一層面倒となるばかり
か、組付方向を誤ることに起因して作動上の不具合や不
良品が発生してしまうおそれがあったのである。
【0006】なお、特開2001−180296号公報
には、コ字形のブラケットにおいて筒型マウントの内筒
金具が掛け渡される両側壁内面に一対の補助プレートを
溶着して、筒型マウントのブラケットに対する差し入れ
端を規定するストッパを突設した構造が開示されている
が、かかるストッパは、単に、筒型マウントをブラケッ
トへの差し入れ方向一方向で位置決めし得るに過ぎない
ことから、筒型マウントの内筒金具をブラケットのボル
ト挿通孔に対して位置決めすることが困難であることに
変わりはない。特に、特開2001−180296号公
報に記載の構造では、筒型マウントにおける周方向の位
置決めが全く考慮されていないことから、前述の如く、
筒型マウントのブラケットへの組付けに際して周方向の
方向性を考慮する必要がある場合には、かかる公報に記
載の構造が、何等の解決策を与えるものでないことは、
言うまでもない。
【0007】
【解決課題】ここにおいて、本発明は上述の如き事情を
背景として為されたものであって、その解決課題とする
ところは、筒型マウントの内筒金具へのボルトの挿通と
固定を容易に行なうことが出来、筒型マウントをブラケ
ットに対して優れた作業効率をもって容易に組み付ける
ことが出来る、新規で且つ簡単な構造のブラケット付き
筒型マウント装置を提供することにある。
【0008】
【解決手段】以下、このような課題を解決するために為
された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各
態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の
組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至
は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることな
く、明細書全体および図面に記載され、或いはそれらの
記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づ
いて認識されるものであることが理解されるべきであ
る。
【0009】先ず、本発明の第一の態様は、互いに離隔
配置された内筒部材と外筒部材を本体ゴム弾性体で連結
せしめた筒型マウントを、別体のブラケットに形成され
た一対の支持板部間に挿し入れて、かかる一対の支持板
部間に跨がって配設したボルトを該内筒部材に挿通して
締付固定することにより、該筒型マウントを該ブラケッ
トに組み付けるようにしたブラケット付き筒型マウント
装置であって、前記ブラケットにおける一対の支持板部
の少なくとも一方において対向方向内方に突出する二つ
の位置決め突部を形成する一方、前記内筒部材の軸方向
端部で軸直角方向に広がる取付板部を設けると共に、該
取付板部の外周面において該支持板部の該二つの位置決
め突部に当接せしめられることにより該取付板部を該支
持板部への重ね合わせ面上において該内筒部材の中心軸
回りで特定の規定位置に位置決めし得る切欠状の係合部
を設けたブラケット付き筒型マウント装置にある。
【0010】このような本態様に従う構造とされた筒型
マウント装置においては、筒型マウントの内筒金具に形
成した取付板部と、ブラケットの支持板部に突設した少
なくとも二つの位置決め突部とを、巧く利用して簡単な
構造で筒型マウントをブラケットに対して相対的に位置
決めすることが出来るのである。即ち、筒型マウントの
取付板部をブラケットの支持板部に重ね合わせることに
よって、筒型マウントの内筒金具を軸方向および傾斜方
向(こじり方向)でブラケットに位置決めしたうえで、
筒型マウントの取付板部に設けた切欠状の係合部に対し
てブラケットの支持板部に形成した二つの位置決め突部
をそれぞれ係合させて、筒型マウントの内筒金具を軸直
角方向の少なくとも一方向と中心軸回りの周方向でブラ
ケットに位置決めすることにより、筒型マウントの内筒
金具をブラケットにおける一対の支持板部に対して特定
位置に効率的且つ容易に位置決めすることが出来るので
ある。
【0011】従って、このような位置決め構造を採用す
ることにより、筒型マウントを別体ブラケットに組み付
けるに際して、容易に且つ速やかに位置決めすることが
出来るのであり、かかる位置決め状態下で、ブラケット
の各支持板部に設けられた挿通孔と筒型マウントの内筒
金具の中心孔に対して速やかにボルトを挿通することが
出来ることから、筒型マウントのブラケットに対する組
付けを、高度な熟練を要することなく、容易且つ効率的
に、しかも安定して行なうことが可能となって組付作業
性の飛躍的な向上が達成され得るのである。
【0012】なお、本態様において、筒型マウントの具
体的態様は特に限定されるものでなく、例えば、内筒部
材と外筒部材を弾性連結するゴム弾性体に対して適当な
形状や大きさのスリットやスグリ穴を設けてばね特性を
調節すること等が適宜為し得る設計事項であることは勿
論であり、その他、本体ゴム弾性体で壁部の一部が構成
されて非圧縮性流体が封入された流体室を形成して、振
動入力時における流体の共振作用等の流動作用に基づい
て防振効果を得るようにした、従来から公知の各種の流
体封入式の筒型マウント等も採用可能である。また、ブ
ラケットの具体的形状や大きさ等も、装着されるパワー
ユニット等の防振連結体の形状や構造等に応じて適宜に
決定されるものであって限定されることはなく、材料や
構造等に関しても、アルミニウム合金等の押出成形品
や、プレス鋼板の溶接品などが、何等の限定なく採用さ
れ得る。更にまた、内筒金具の取付板部は、内筒金具に
一体形成されている他、溶接や圧入,嵌着等で後固定さ
れていても良く、形状的にも円板形状や楕円板形状、多
角板形状など、特に限定なく各種形状が採用可能であ
る。
【0013】また、取付板部に設けられる係合部は、ブ
ラケットの支持板部に設けられた位置決め突部がそれぞ
れ係合せしめられることによって、内筒金具をブラケッ
トに対して軸直角方向および周方向で位置決めすること
が出来るように切欠形状をもって形成されることとなる
が、その具体的形状は限定されるものでなく、例えば二
つの位置決め突部が係合される係合部を互いに独立した
切欠形状をもって取付板部に形成する他、次の第二の態
様に記載の如く、それら二つの位置決め突部が係合され
る係合部を周方向に連続した切欠形状をもって取付板部
に形成しても良い。
【0014】すなわち、本発明の第二の態様は、前記第
一の態様に係るブラケット付き筒型マウント装置であっ
て、前記取付板部の外周縁部において周方向に半周以下
の所定長さで延びる切欠部を形成して、該切欠部の周方
向両端部により、前記支持板部に形成された位置決め突
部がそれぞれ係合される前記係合部を構成したことを、
特徴とする。このような本態様においては、係合部が取
付板部の周方向で大きく形成されることから、例えば支
持板部に形成された二つの位置決め突部の一方だけを先
に切欠部に差し入れてから周方向に取付板部を相対回転
させて他方の位置決め突部も差し入れることにより、係
合部への位置決め突部の係合を一層容易に行なうことが
可能となる。なお、本態様における切欠部は、開口する
外周側に向かって次第に周方向で拡開する形状をもって
形成することが望ましく、それによって、切欠部に対す
る二つの位置決め突部の係合作業が一層容易となる。
【0015】また、本発明の第三の態様は、前記第二の
態様に係るブラケット付き筒型マウント装置において、
前記取付板部に重ね合わせられて、該取付板部と前記ブ
ラケットの支持板部の間で挟んで固定支持せしめられる
別体のプレート状部材を設けると共に、該プレート状部
材において、該取付板部における前記切欠部の周方向中
間部分に係止される係止爪を設けたことを、特徴とす
る。このような本態様においては、例えば、エンジンマ
ウントにおける断熱板(ヒートインシュレータ)やスト
ッパプレート,取付用のガイドプレートやサポートプレ
ート等の別体形成されたプレート状部材を、筒型マウン
トのブラケットへの組付けと同時に組み付けて、筒型マ
ウントの取付板部とブラケットの支持板部の間で挟持せ
しめることにより、かかるプレート状部材を筒型マウン
ト装置に対して容易に且つ速やかに組み付けて固定する
ことが可能となる。特に、プレート状部材の係止爪が、
取付板部に形成された切欠部において位置決め突部の係
合に利用されていない周方向中間部分を利用して係止さ
れることから、係止爪の係止のために取付板部に対して
特別な加工が必要でない等の利点もある。
【0016】また、本発明の第四の態様は、前記第三の
態様に係るブラケット付き筒型マウント装置において、
前記取付板部を円板形状とすると共に、該取付板部の径
方向で対称的に前記切欠部を二つ形成して、該一方の切
欠部の周方向両端部分に対して前記支持板部の位置決め
突部が係合せしめられ、且つ該一方の切欠部の周方向中
間部分に対して前記プレート状部材の係止爪が係止され
るようにする一方、該プレート状部材において該他方の
切欠部の周方向両端部分に対してそれぞれ係合せしめら
れる係止突起を形成して、それら係止爪と係止突起の該
二つの切欠部への係止に基づいて該プレート状部材が該
取付板部への重ね合わせ面上で特定の規定位置に位置決
めされるようにしたことを、特徴とする。このような本
態様においては、プレート状部材を、筒型マウントの取
付板部とブラケットの支持板部の間で挟持することによ
って軸方向に位置決めすると共に、プレート状部材に形
成された係止爪と係止突起の取付板部への係止によって
軸直角方向および周方向で位置決めすることが出来るの
であり、それ故、プレート状部材を、その組み付けに際
して、筒型マウント装置に対して簡単な構造で速やかに
且つ容易に固定することが出来るのである。
【0017】また、本発明の第五の態様は、前記第一乃
至第四の何れかの態様に係るブラケット付き筒型マウン
ト装置において、前記筒型マウントの前記ブラケットに
対する組み付けに際して、周方向に特定の方向が設定さ
れていることを、特徴とする。このような本態様におい
ては、筒型マウントをブラケットに組み付けるに際し
て、取付板部材に形成された係合部のブラケットに設け
られた位置決め突部に対する係合作用に基づいて特定の
方向に位置決め設定されることから、組付方向をそれ程
意識しなくても、筒型マウントのブラケットに対する組
付方向が正しく設定され得るのであり、組付工程でのミ
スの発生が有利に軽減乃至は防止され得るのである。
【0018】また、本発明の第六の態様は、前記第一乃
至第五の何れかの態様に係るブラケット付き筒型マウン
ト装置において、前記筒型マウントにおける前記外筒部
材の軸方向端部において、軸直角方向に広がって前記内
筒部材の前記取付板部に対して軸方向で離隔して対向位
置せしめられるフランジ状部が形成されており、それら
取付板部とフランジ状部が前記本体ゴム弾性体で連結さ
れていることを、特徴とする。このような本態様におい
ては、内筒金具の位置決めに利用される取付板部を用い
て、筒型マウントにおける軸方向のばね剛性の調節構造
が有利に実現され得ることとなる。
【0019】
【発明の実施形態】以下、本発明を更に具体的に明らか
にするために、本発明の実施形態について、図面を参照
しつつ、詳細に説明する。
【0020】先ず、図1〜2には、本発明に係るブラケ
ット付き筒型マウント装置の一実施形態としての自動車
用エンジンマウント10が、示されている。このエンジ
ンマウント10は、筒型マウントとしてのマウント本体
12と、該マウント本体12と別部材として形成された
ブラケット14を含んで構成されており、マウント本体
12がブラケット14に対して固定的に組み付けられた
構造とされている。そして、かかるエンジンマウント1
0は、図示しない自動車のボデーとパワーユニットの間
に介装されて、パワーユニットをボデーに対して防振支
持せしめるようになっている。なお、以下の説明中、上
下方向は、原則として鉛直方向に相当する図1中の上下
方向を言うものとする。
【0021】より詳細には、マウント本体12は、図2
〜3にも示されているように、内筒金具16と外筒金具
18を本体ゴム弾性体20で弾性連結せしめた構造とさ
れている。内筒金具16は、厚肉のストレートな小径円
筒形状を有しており、軸方向一方の端部(図1中の上端
部)には、円板形状を有する取付板部材としての取付板
22が重ね合わせられて、同一中心軸上で軸直角方向外
方に広がる状態で溶着されている。なお、取付板22の
中心には、内筒金具16の中心孔24と略同一口径の透
孔26が形成されて、内筒金具16の中心孔24に連続
せしめられている。
【0022】さらに、かかる取付板22には、中心軸を
挟んだ径方向両側で対向位置して第一及び第二の係合部
28,30が形成されている。これらの係合部28,3
0は、互いに同一の対称形状とされており、それぞれ、
取付板22の外周縁部から径方向に一定の深さを有する
切欠形状とされていると共に、周方向に半周より小さい
所定長さで連続形成されている。特に、本実施形態で
は、かかる係合部28,30が、それぞれ、周方向で1
/20〜1/3周の長さの範囲で設定されるようになっ
ている。
【0023】また一方、外筒金具18は、内筒金具16
よりも大径で軸方向長さの短いストレートな略円筒形状
を有している。この外筒金具18は、内筒金具16と同
一中心軸上で外挿配置されており、内筒金具16の軸方
向両端部が外筒金具18から軸方向外方に突出せしめら
れている。また、外筒金具18の軸方向一方の端部(図
1,3中の下端部)には、径方向内方に向かって突出す
る環状突片32が一体形成されている一方、外筒金具1
8の軸方向他方の端部には、径方向斜め外方に向かって
拡開するテーパ付きのフランジ状部34が一体形成され
ており、かかるフランジ状部34が、内筒金具16の取
付板22に対して、軸方向で離隔して対向位置せしめら
れている。
【0024】そして、このように互いに離隔配置された
内外筒金具16,18の間には、本体ゴム弾性体20が
介装されている。かかる本体ゴム弾性体20は、全体と
して厚肉の略円筒形状を有しており、その内周面が内筒
金具16の外周面に加硫接着されていると共に、外周面
が外筒金具18の内周面に加硫接着されている。また、
本体ゴム弾性体20は、内筒金具16の取付板22と外
筒金具18のフランジ状部34の軸方向対向面間にも延
び出して介在せしめられており、内外筒金具16,18
における径方向および軸方向の対向面間が本体ゴム弾性
体20によって直接に弾性連結されていることによっ
て、内外筒金具16,18間への径方向および軸方向の
加重入力に際して有効なばね特性を発揮し得るようにな
っている。なお、本体ゴム弾性体20には、軸方向下端
面から内外筒金具16,18間を軸方向に所定深さで延
びる一対のすぐり穴36,36が、径方向一方向で対向
位置する部分で周方向に所定長さで延びて形成されてお
り、互いに直交する二つの径方向(例えば自動車の前後
方向と左右方向)でのばね比が調節されている。また、
取付板22は、加硫接着された本体ゴム弾性体20の外
周縁部よりも所定量だけ径方向外方に突出する外径寸法
とされており、取付板22の係合部28,30が、本体
ゴム弾性体20の加硫接着部位まで至らない深さで形成
されている。
【0025】また、外筒金具18には、アウタブラケッ
ト38が固定的に組み付けられている。このアウタブラ
ケット38は、厚肉の略大径円筒形状を有していると共
に、軸方向上側の開口周縁部には、軸直角方向に広がる
略矩形状のプレート部40が一体形成されている。そし
て、かかるアウタブラケット38は、外筒金具18が圧
入固定されることによって、プレート部40が外筒金具
18のフランジ状部34の下面に重ね合わせられた状態
で、外筒金具18に対して固定的に取り付けられてい
る。また、アウタブラケット38のプレート部40に
は、複数の取付ボルト孔42や、ガイド孔44が形成さ
れており、図示しない自動車のボデーに立設されたガイ
ドピンのガイド孔44への係合案内作用を利用して、取
付ボルト孔42に挿通されるボルトによって、アウタブ
ラケット38が自動車のボデーに対して固定されて取り
付けられるようになっている。これにより、外筒金具1
8が、アウタブラケット38を介して、防振連結すべき
一方の部材である自動車のボデーに対して固定的に取り
付けられるようになっている。なお、アウタブラケット
38のプレート部40には、それが取り付けられる自動
車のボデー側形状に対応して傾斜した取付面等を形成し
得るように適当な形状が付与されている。
【0026】また、上述の如き構造とされたマウント本
体12は、本体ゴム弾性体20に形成されたすぐり穴3
6,36や、アウタブラケット38のプレート部40に
付与された適当な形状によって、自動車への取り付けに
際しての中心軸回りの方向性を有している。
【0027】一方、このようなマウント本体12に組み
付けられたブラケット14は、図5〜6にも示されてい
るように、複数のプレス成形鋼板を相互に溶着すること
によって目的とする形状と剛性をもって形成されてい
る。
【0028】具体的には、かかるブラケット14は、防
振連結すべき一方の部材である自動車のパワーユニット
に対して重ね合わされて固定される固定板46を有して
いると共に、該固定板46の表面に対して外方に延び出
す溝形のアーム部48が溶着されている。なお、固定板
46には、自動車のパワーユニットに対して固定するた
めのボルトの挿通孔49が複数形成されている。
【0029】また、ブラケット14のアーム部48は、
延出先端側に行くに従って次第に断面が小さくされてい
ると共に、アーム部48の上側開口部には、延出先端部
まで至らない領域を覆うようにして蓋部50が溶着され
ることによって補強されている。更に、アーム部48に
は、クランク形乃至はL字形の断面形状を有する屈曲プ
レート状のホルダ部52が下面に重ね合わされて、延出
方向中間部分に対して溶着されている。これにより、ア
ーム部48の延出方向先端部分において、底板54とホ
ルダ部52が互いに略平行な対向面56,58をもって
離隔対向位置せしめられており、それら底板54とホル
ダ部52で協働して、アーム部48の延出先端側に向か
って開口するコ字形断面のマウント支持部60が形成さ
れている。なお、このことから明らかなように、本実施
形態では、マウント支持部60を構成するアーム部48
の底板54とホルダ部52において互いに対向位置せし
められた部分によって、一対の支持板部62,64が構
成されている。
【0030】そして、これら支持板部62,64間にマ
ウント本体12が挿し込まれて、内筒金具16が支持板
部62,64に固定されることにより、かかるマウント
本体12がブラケット14のマウント支持部60に対し
て組み付けられている。
【0031】ここにおいて、ブラケット14の支持板部
62,64は、それらの対向面間距離が、マウント本体
12における内筒金具16の軸方向長さよりも僅かに大
きく設定されている。また、これら支持板部62,64
には、それぞれ、対向位置する部位で板厚方向に貫通す
る挿通孔66,68が形成されており、特に、アーム部
48に形成された支持板部62の上面には、挿通孔66
の形成部位に固定ナット70が溶着されている。
【0032】さらに、ブラケット14のアーム部48に
は、挿通孔66よりも基端部側(図5,6中の右側)に
位置して、二つの位置決め突部としての係合突部72,
72が形成されている。なお、本実施形態では、かかる
係合突部72,72が、アーム部48をプレス加工等で
一部を下方に押し出して形成された円柱小片形状のダボ
によって構成されている。これらの係合突部72,72
は、挿通孔66の中心軸回りの円周上に形成されてお
り、前述のマウント本体12を構成する内筒金具16の
取付板22に形成された円弧形状を有する係合部28,
30の曲率半径と周方向長さに対応した、挿通孔66の
中心軸からの径方向離隔距離と相互の周方向離隔距離を
もって形成されている。特に、本実施形態では、アーム
部48の挿通孔66の中心を通り、コ字状のマウント支
持部60の開口方向に延びる中心線74を挟んだ両側で
対称的に位置するようにして、かかる一対の係合突部7
2,72が形成されている。
【0033】而して、かくの如きブラケット14のマウ
ント支持部60に対して、マウント本体12を挿し入れ
て組み付けるに際しては、例えば、図1〜2に示されて
いるように、先ず、マウント本体12の中心軸をブラケ
ット14におけるマウント支持部60の支持板部62,
64の対向方向に向けた状態で、マウント本体12をマ
ウント支持部60の開口側から軸直角方向にスライド移
動させて支持板部62,64間に挿し入れる。その際、
マウント本体12の内筒金具16の取付板22に形成さ
れた係合部28が挿し入れ方向で略前方に位置するよう
に概略的に位置合わせする。なお、このように挿し入れ
るに際しては、マウント本体12の取付板22がマウン
ト支持部60の支持板部62に対して略重ね合わせられ
ることから、マウント本体12の中心軸が支持板部6
2,64の略対向方向に精度良く維持され得ることとな
る。
【0034】そして、ある程度までマウント本体12を
ブラケット14のマウント支持部60に挿し入れると、
マウント本体12の内筒金具16の取付板22の外周縁
部が、マウント支持部60の支持板部62に突設された
係合突部72,72に対して当接せしめられて挿し込み
端が規定される。その後、かかる状態でマウント本体1
2を中心軸回りで周方向両側に適当に回動させることに
より、二つの係合突部72,72を、取付板22に形成
された係合部28に対して何れも嵌め込んで係合させる
ことが出来る。
【0035】ここにおいて、両係合突部72,72が何
れも係合部28に係合せしめられた状態では、係合部2
8の周方向両端部に対して二つの係合突部72,72が
それぞれ係合せしめられることとなり、それ故、マウン
ト本体12をブラケット14のマウント支持部60の奥
方に押し込む組付力を加えている限り、取付板22が支
持板部62の平面上で特定の一つの位置に位置決めされ
得るのである。また、かかる位置決めによって、マウン
ト本体12が軸直角方向および周方向で特定位置に設定
されることに伴い、内筒金具16の中心孔24がブラケ
ット14の挿通孔66,68に一致せしめられることか
ら、この位置決め状態下で、図1〜2に示されているよ
うに、下方から長尺のロッド状ボルト76を挿入し、ブ
ラケット14の挿通孔68から内筒金具16の中心孔2
4と取付板22の透孔26に貫通させてブラケット14
の挿通孔66に挿通することを容易に行なうことが出来
るのである。そして、このようにマウント本体12に挿
通せしめたロッド状ボルト76の上端ねじ部をブラケッ
ト14に固着された固定ナット70に螺合せしめて締め
付けることにより、内筒金具16をブラケット14に対
して軸方向に締め付け固定してマウント本体12をブラ
ケット14に組み付けることが出来るのである。
【0036】さらに、本実施形態のエンジンマウント1
0においては、マウント本体12をブラケット14に組
み付けるに先立って、プレート状部材としてのヒートイ
ンシュレータ78がマウント本体12に組み付けられて
いる。かかるヒートインシュレータ78は、図7〜8に
も示されているように、金属等の薄肉の断熱性プレート
によって全体として略矩形平板形状をもって形成され
て、マウント本体12の取付板22の上面に重ね合わせ
て装着されるようになっており、マウント本体12の取
付板22よりも一回り大きな平面寸法とされてマウント
本体12を上方から覆うように配設されることによっ
て、パワーユニットからマウント本体12の本体ゴム弾
性体20等への輻射熱伝動を抑えるようになっている。
なお、かかるヒートインシュレータ78には、パワーユ
ニットとの相対位置関係を考慮して、特定の周上の位置
に屈曲部が形成されており、それによって、中心軸回り
で特定の方向性が付与されている。
【0037】ここにおいて、ヒートインシュレータ78
の中央部分には、取付板22の透孔26に対応した中央
孔80が形成されていると共に、該中央孔80を挟んだ
軸直角方向一方の側(図7中の右側)には、端縁部分に
おいて下方に向かって屈曲形成された短片状の係止爪8
2が一体形成されている。また、中央孔80を挟んだ軸
直角方向他方の側には、端縁部近くにおいて下方に向か
って突出する一対の係止突起84,84が形成されてい
る。なお、本実施形態では、かかる係止突起84,84
が、ヒートインシュレータ78をプレス加工等で一部を
下方に押し出して形成した円柱小片形状のダボによって
構成されている。これらの係止突起84,84は、中央
孔80の中心軸回りの円周上に形成されており、前述の
マウント本体12を構成する内筒金具16の取付板22
に形成された円弧形状を有する係合部28,30の曲率
半径と周方向長さに対応した、挿通孔66の中心軸から
の径方向離隔距離と相互の周方向離隔距離をもって形成
されている。特に、本実施形態では、前述のブラケット
14に形成された一対の係合突部72,72の中心軸に
対する位置関係と同様な中心軸に対する位置関係をもっ
て一対の係止突起84,84が形成されている。
【0038】そして、ヒートインシュレータ78をマウ
ント本体12の取付板22の上面に重ね合わせるに際し
て、ヒートインシュレータ78の係止爪82を取付板2
2の第一の係合部28の周方向中央部分に係止させると
共に、ヒートインシュレータ78の係止突起84,84
を取付板22の第二の係合部30の周方向両端部分に係
止させるようになっている。また、このような係止爪8
2および係止突起84,84の取付板22への係止によ
って、ヒートインシュレータ78は、取付板22の上面
に重ね合わせられて平面的に保持された状態下で、かか
る平面上における軸直角方向および周方向で、特定の一
位置に決定保持され得ることとなる。
【0039】それ故、上述の如きマウント本体12のブ
ラケット14への組付けに先立って、ヒートインシュレ
ータ78をマウント本体12の取付板22の上面に重ね
合わせて載置することによって、容易に且つ高精度に取
付位置を決定することが出来るのであり、しかも、ヒー
トインシュレータ78は、取付板22に載置するだけで
位置決めされることから、そのまま特別な固定作業を必
要とすることなく、マウント本体12を上述の操作に従
ってブラケット14に挿し入れて組み付けることが出来
る。また、そのようなマウント本体12のブラケット1
4への組付操作によって、ヒートインシュレータ78
が、取付板22とブラケット14の支持板部62の間で
挟圧保持されることから、他に何等の特別な作業を必要
とすることなく、ヒートインシュレータ78がエンジン
マウント10に対して、特定の方向性を高度に確保しつ
つ、固定的に組み付けられることとなるのである。
【0040】従って、上述の如き構造とされたエンジン
マウント10においては、マウント本体12を別途形成
されたブラケット14に対して極めて容易な作業性をも
って挿し入れて位置決めし、ロッド状ボルト76を挿通
せしめて締め付け固定することによって、マウント本体
12をブラケット14に組み付けることが出来るのであ
り、かかる組付作業の効率性と正確性が大幅に向上され
得るのである。
【0041】しかも、かかるエンジンマウント10にお
いては、ブラケット14に形成した簡単な係合突部を、
マウント本体12に形成した簡単な係合部28に係合さ
せるだけの構造で位置決め機構が構成されることから、
マウント本体12やブラケット14の構造が簡単で製造
も容易であり、従来構造のエンジンマウントを採用する
場合でも、変更点が僅かで容易に実用化され得るのであ
る。
【0042】また、本実施形態では、ヒートインシュレ
ータ78も、同様な係止構造による位置決め機構を利用
して、マウント本体12のブラケット14への組付けと
同時に容易に且つ正確に組み付けることが出来るのであ
り、特に、ヒートインシュレータ78の係止爪82およ
び係止突起84,84を、マウント本体12の位置決め
を主目的として形成された係合部28,30を利用して
係止させることにより、ヒートインシュレータ78のマ
ウント本体12への位置決めが実現され得ることから、
ヒートインシュレータ78の位置決め構造の簡略化も効
率的に実現され得るのである。
【0043】以上、本発明の実施形態について詳述して
きたが、これはあくまでも例示であって、本発明は係る
実施形態における具体的な記載によって、何等、限定的
に解釈されるものでない。また、本発明は、当業者の知
識に基づく種々なる変更,修正,改良等を加えた各種態
様で実施可能であり、そのような実施形態を逐一記載す
ることは割愛するが、かかる実施形態が本発明の趣旨を
逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるも
のであることは、言うまでもない。
【0044】例えば、前記実施形態では、内筒金具16
の軸方向一方の端部だけに取付板22が固着されていた
が、内筒金具16の軸方向両端部に取付板22を固着せ
しめて軸方向両側のばね特性を調節したり、軸方向のス
トッパ機構を構成すること等も可能である。
【0045】また、前記実施形態では、外筒金具18に
対してアウタブラケット38が外嵌固定されていたが、
例えば外筒金具18を防振連結される一方の部材に形成
された装着孔に対して直接に圧入固定したり、或いは外
筒金具18の外周面に取付アームを一体形成すること等
も可能であり、アウタブラケット38は必ずしも必要で
はない。
【0046】更にまた、前記実施形態では取付板22に
二つの係合部28,30が形成されていたが、第一の係
合部28だけを形成することも可能であり、一つの係合
部28によっても、マウント本体12のブラケット14
に対する位置決めは同様に行なうことが可能であること
は勿論、ヒートインシュレータ78の位置決めも一つの
係合部28で行なうことも可能である。
【0047】加えて、前記実施形態では、本発明を自動
車用のエンジンマウントに適用したものの一例を示した
が、その他、本発明は自動車用のボデーマウントやデフ
マウント,サブフレームマウント,キャブマウント等、
或いは自動車以外の各種のブラケット付き筒型マウント
装置に対して、何れも、同様に適用可能であることは、
言うまでもない。
【0048】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされたブラケット付き筒型マウント装置に
おいては、筒型マウントにおける内筒金具の取付板部と
ブラケットの支持板部との重ね合わせ構造と、該筒型マ
ウントにおける内筒金具に設けた係合部とブラケットの
支持板部に設けた位置決め突部の係合構造との、極めて
簡単な機構によって、筒型マウントをブラケットに対し
て簡易に且つ確実に位置決めすることが出来るのであ
り、それによって、筒型マウントをブラケットに挿し入
れて組み付ける作業の効率性や正確性などが飛躍的に向
上され得るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのエンジンマウント
を示す縦断面図である。
【図2】図1に示されたエンジンマウントの平面図であ
る。
【図3】図1に示されたエンジンマウントを構成するマ
ウント本体を示す側面図である。
【図4】図3に示されたマウント本体の平面図である。
【図5】図1に示されたエンジンマウントを構成するブ
ラケットを示す側面図である。
【図6】図5に示されたブラケットの平面図である。
【図7】図1に示されたエンジンマウントを構成するヒ
ートインシュレータを示す平面図である。
【図8】図7における右側面図である。
【符号の説明】
10 エンジンマウント 12 マウント本体 14 ブラケット 16 内筒金具 18 外筒金具 20 本体ゴム弾性体 22 取付板 28 第一の係合部 30 第二の係合部 60 マウント支持部 62 支持板部 64 支持板部 76 ロッド状ボルト 78 ヒートインシュレータ 82 係止爪 84 係止突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 間山 昭宏 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3D035 CA05 CA08 CA09 3J048 AA01 BA19 EA01 EA15 3J059 AD02 AE04 BA42 CA20 CB03 GA02 GA09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに離隔配置された内筒部材と外筒部
    材を本体ゴム弾性体で連結せしめた筒型マウントを、別
    体のブラケットに形成された一対の支持板部間に挿し入
    れて、かかる一対の支持板部間に跨がって配設したボル
    トを該内筒部材に挿通して締付固定することにより、該
    筒型マウントを該ブラケットに組み付けるようにしたブ
    ラケット付き筒型マウント装置であって、 前記ブラケットにおける一対の支持板部の少なくとも一
    方において対向方向内方に突出する二つの位置決め突部
    を形成する一方、前記内筒部材の軸方向端部で軸直角方
    向に広がる取付板部を設けると共に、該取付板部の外周
    面において該支持板部の該二つの位置決め突部に当接せ
    しめられることにより該取付板部を該支持板部への重ね
    合わせ面上において該内筒部材の中心軸回りで特定の規
    定位置に位置決めし得る切欠状の係合部を設けたことを
    特徴とするブラケット付き筒型マウント装置。
  2. 【請求項2】 前記取付板部の外周縁部において周方向
    に半周以下の所定長さで延びる切欠部を形成して、該切
    欠部の周方向両端部により、前記支持板部に形成された
    位置決め突部がそれぞれ係合される前記係合部を構成し
    た請求項1に記載のブラケット付き筒型マウント装置。
  3. 【請求項3】 前記取付板部に重ね合わせられて、該取
    付板部と前記ブラケットの支持板部の間で挟んで固定支
    持せしめられる別体のプレート状部材を設けると共に、
    該プレート状部材において、該取付板部における前記切
    欠部の周方向中間部分に係止される係止爪を設けた請求
    項2に記載のブラケット付き筒型マウント装置。
  4. 【請求項4】 前記取付板部を円板形状とすると共に、
    該取付板部の径方向で対称的に前記切欠部を二つ形成し
    て、該一方の切欠部の周方向両端部分に対して前記支持
    板部の位置決め突部が係合せしめられ、且つ該一方の切
    欠部の周方向中間部分に対して前記プレート状部材の係
    止爪が係止されるようにする一方、該プレート状部材に
    おいて該他方の切欠部の周方向両端部分に対してそれぞ
    れ係合せしめられる係止突起を形成して、それら係止爪
    と係止突起の該二つの切欠部への係止に基づいて該プレ
    ート状部材が該取付板部への重ね合わせ面上で特定の規
    定位置に位置決めされるようにした請求項3に記載のブ
    ラケット付き筒型マウント装置。
  5. 【請求項5】 前記筒型マウントの前記ブラケットに対
    する組み付けに際して、周方向に特定の方向が設定され
    ている請求項1乃至4の何れかに記載のブラケット付き
    筒型マウント装置。
  6. 【請求項6】 前記筒型マウントにおける前記外筒部材
    の軸方向端部において、軸直角方向に広がって前記内筒
    部材の前記取付板部に対して軸方向で離隔して対向位置
    せしめられるフランジ状部が形成されており、それら取
    付板部とフランジ状部が前記本体ゴム弾性体で連結され
    ている請求項1乃至5の何れかに記載のブラケット付き
    筒型マウント装置。
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