JP3135496B2 - エンジンマウント - Google Patents

エンジンマウント

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JP3135496B2
JP3135496B2 JP08022725A JP2272596A JP3135496B2 JP 3135496 B2 JP3135496 B2 JP 3135496B2 JP 08022725 A JP08022725 A JP 08022725A JP 2272596 A JP2272596 A JP 2272596A JP 3135496 B2 JP3135496 B2 JP 3135496B2
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信也 吉田
真悟 鈴木
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Toyota Motor Corp
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Sumitomo Riko Co Ltd
Toyota Motor Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K5/00Arrangement or mounting of internal-combustion or jet-propulsion units
    • B60K5/12Arrangement of engine supports
    • B60K5/1283Adjustable supports, e.g. the mounting or the characteristics being adjustable

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンマウント
に係り、特に、車載用エンジン本体をエンジンルーム内
に支持するエンジンマウントに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平4−32183
3号に開示される如く、外筒部材と、外筒部材を貫通し
て配設される内部部材とを備えるエンジンマウントが知
られている。上記従来のエンジンマウントは、外筒部材
がブラケットを介してエンジンルームに固定され、か
つ、内部部材がブラケットを介してエンジン本体に固定
された状態で用いられる。
【0003】内部部材と外筒部材とは、それらが軸方向
および径方向に相対変位することができるように構成さ
れている。また、内部部材と外筒部材とは、両者の相対
変位を許容する弾性部材を介して連結されている。かか
る構成によれば、エンジンマウントを介してエンジンル
ーム内に固定された内燃機関の振動の一部は、内部部材
と外筒部材とが相対変位することにより吸収される。
尚、以下の記載においては、内部部材と外筒部材との軸
方向の相対変位のうちエンジンマウントを伸長させる方
向の相対変位を、特に「伸長方向の相対変位」と、ま
た、内部部材と外筒部材との相対変位のうちエンジンマ
ウントを縮小させる方向の相対変位を、特に「縮小方向
の相対変位」と称す。
【0004】上記従来のエンジンマウントは、内部部材
と外筒部材との径方向の相対変位が所定値を超える場
合、および、内部部材と外筒部材との伸長方向の相対変
位が所定値を超える場合に、内部部材と外筒部材との双
方に当接して、更に相対変位が増加するのを防止するス
トッパ部材を備えている。このストッパ部材は、エンジ
ンルームに搭載されるエンジン本体がエンジンルーム内
で上下に振動する場合、または、左右に傾斜する場合等
において、それらの振幅または傾斜角が所定値に到達し
た際に、更に振幅または傾斜角が増加するのを防止す
る。このため、上記従来のエンジンマウントによれば、
車両の走行中常にエンジン本体を安定した姿勢に維持す
ることができる。
【0005】ところで、エンジンマウントの車両への組
み付けは、ブラケットやステー等の部材がエンジンマウ
ントに組み付けられた後に行われる。また、エンジン本
体の車両への組み付けは、エンジンマウントをエンジン
ルームのフレームに固定した後に行われる。上述の如
く、エンジン本体は、エンジンマウントの内部部材に固
定されるブラケットに固定される。従って、エンジン本
体をエンジンルームに搭載する際には、エンジンマウン
トの内部部材と、内部部材に固定されているブラケット
が、それぞれ適正な位置に位置合わせされていることが
望ましい。
【0006】上記従来のエンジンマウントが備える弾性
部材は、内部部材と外筒部材との伸長方向の相対変位が
最大値となるように、すなわち、内部部材と外筒部材と
が伸長方向に相対変位することによりストッパ部材が内
部部材あるいは外部部材に当接する状態が形成されるよ
うに、内部部材と外筒部材との間で付勢力を発生する。
このため、エンジンマウントの上部にエンジン本体が搭
載されるまでは、ストッパ部材が内部部材あるいは外部
部材に当接する状態が維持される。
【0007】また、上記従来のエンジンマウントは、内
部部材に固定されるブラケットと外筒部材との周方向の
相対位置が基準位置に調整された状態でエンジンルーム
に固定される。ブラケットと外筒部材との周方向の相対
位置が基準位置を維持したままエンジンマウントがエン
ジンルームに固定されると、ブラケットの位置は、エン
ジンルーム内に搭載されるエンジン本体に対して適正な
位置となる。
【0008】上述の如く、エンジンマウントのストッパ
部材が内部部材あるいは外部部材に当接する状況下で
は、ストッパ部材に起因して生ずる摩擦力が、内部部材
と外筒部材との周方向の相対変位を阻止する方向に作用
する。従って、上記従来のエンジンマウントによれば、
ブラケットと外筒部材との調整が行われた後、ブラケッ
トと外筒部材との間に大きなトルクを作用させることな
くエンジンルームに固定することとすれば、その後、エ
ンジンマウント上に、円滑にエンジン本体を搭載し、固
定することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、エンジンマウ
ントをエンジンルームに固定する過程では、ブラケット
と外筒部材との間に、両者を周方向に相対変位させる向
きの大きなトルクが作用する場合がある。上記従来のエ
ンジンマウントに対して、かかるトルクが作用すると、
内部部材と外筒部材とに周方向の相対変位が発生する場
合がある。そして、発生した周方向の相対変位は、先述
したようにストッパ部材に起因する摩擦力により維持さ
れる。このため、上記従来のエンジンマウントによって
は、エンジンマウントの組み付け作業中等に、内部部材
に固定されるブラケットと、外筒部材との間に大きなト
ルクが作用した場合に、ブラケットの位置が不適正な位
置に維持される事態が生ずる。
【0010】ブラケットの位置が不適正な位置に維持さ
れると、エンジンマウント上にエンジン本体を搭載し、
固定することができない。組み付け工程においては、こ
のようにエンジン本体が固定できないことにより、始め
て両者の相対位置が不適切であることが判る。かかる事
態が生じた場合には、エンジン本体の搭載作業を停止し
て、ブラケットと外筒部材との周方向の相対位置を基準
位置に調整することが必要である。エンジンマウントを
エンジンルームに固定した後に、かかる調整を行うため
には、専用の治具を用いて煩雑な作業を行う必要があ
る。この点、上記従来のエンジンマウントは、エンジン
本体の搭載時の作業性を悪化させる場合があるという欠
点を有するものであった。
【0011】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、ブラケットと外筒部材との周方向の相対位置
を、エンジンルームへの固定後に、容易に基準位置に調
整することのできるエンジンマウントを提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、外筒部材と、該外筒部材に対して相対
変位が可能な内部部材と、該内部部材に固定されるブラ
ケットと、前記外筒部材と前記内部部材とを連結する弾
性部材と、前記内部部材と前記外筒部材とに、それらの
軸方向に所定長を超える相対変位が生じた際に、前記内
部部材あるいは外部部材に当接するストッパ部材とを備
えると共に、前記弾性部材が、前記ストッパ部材が前記
内部部材あるいは外部部材に当接するように、前記内部
部材および前記外筒部材をそれらの軸方向に付勢するエ
ンジンマウントにおいて、前記外筒部材と前記ブラケッ
トとの周方向相対位置が基準位置となる位置を示す基準
位置指示手段を備えるエンジンマウントにより達成され
る。
【0013】本発明において、外筒部材と内部部材と
は、弾性部材により連結されている。弾性部材は、スト
ッパ部材が外筒部材および内部部材の双方に当接するよ
うに付勢力を発揮する。従って、エンジンマウント上に
エンジン本体が搭載されていない場合、内部部材と外筒
部材との間には、ストッパ部材に起因して、両者の周方
向の相対変位を阻止する摩擦力が作用する。エンジンマ
ウントをエンジンルームに固定する作業者は、エンジン
マウントをエンジンルームに固定した後に、基準位置指
示手段により指示される位置に基づいてブラケットと外
筒部材との周方向の相対位置を調整することにより、容
易にブラケットと外筒部材との周方向相対位置を基準位
置とすることができる。エンジンマウントがエンジンル
ームに固定された後にかかる調整が行われると、以後、
エンジンマウント上にエンジン本体が搭載される過程に
おいて、ブラケットと外筒部材との周方向の相対位置
は、ストッパ部材が発する摩擦力により確実に基準位置
に維持される。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例である
エンジンマウント10の平面図を示す。また、図2は、
図1に示すエンジンマウント10の正面断面図を示す。
以下、図1および図2を参照して、本実施例のエンジン
マウント10の構成および機能を説明する。
【0015】図2に示す如く、エンジンマウント10
は、内部部材12を備えている。内部部材12は、中心
にボルト穴が設けられた筒状部12aと、筒状部12a
の外周を取り巻く円板部12bを備えている。筒状部1
2aの上端部近傍は、その断面形状が、対向する2つの
弧と、それらの弧の端部同士を結ぶ2本の弦とで構成さ
れる形状となるように成形されている。
【0016】内部部材12の円板部12bの周囲にはゴ
ム等の弾性体で構成されるストッパ部材14が形成され
ている。ストッパ部材14は、円板部12bの上方に形
成される伸長側当接部14aと、円板部12bの外周側
に形成される径側当接部14bとを備えている。また、
内部部材12の筒状部12aの下部には、ゴム等の弾性
体で構成される弾性部材16が形成されている。
【0017】弾性部材16は、その上端側が閉口端とさ
れ、かつ、その下端側が開口端とされる筒状の部材であ
る。弾性部材16の外周には、インナハウジング18が
配設されている。インナハウジング18は、上端側およ
び下端側が共に開口端とされた筒状部18aと筒状部1
8aの上端を取り巻くフランジ部18bとを備えてい
る。弾性部材16は、筒状部18aの内周側、およびフ
ランジ部18bの上方においてインナハウジング18に
接している。
【0018】弾性部材16とストッパ部材14とは、内
部部材12とインナハウジング18とが適切な位置関係
にセットされる金型内で一体に成形される。弾性部材1
6およびストッパ部材14が成形される過程において、
弾性部材16およびストッパ部材14と内部部材12と
の接触部、および弾性部材16とインナハウジング18
との接触部は加硫接着により固定される。
【0019】弾性部材16の、筒状部18aに囲まれる
部位の内径部には、流体室20が形成されている。流体
室20は、その内部に流体が充填された状態で、弾性部
材16の下端に配設されるダイアフラム22により閉塞
される。ダイアフラム22は、流体室20の内圧が常圧
である場合には図2に示す形状を示す。また、流体室2
0の内圧が高圧となると、エンジンマウント10の下方
へ向けて変形する。
【0020】インナハウジング18、ダイアフラム2
2、および弾性部材16は、アウタハウジング24の内
部に収納される。アウタハウジング24は、その下端側
が閉口端とされ、その上端側が開口端とされる筒状部2
4aと、筒状部24aの外周を取り巻くフランジ部24
bとを備えている。アウタハウジング24のフランジ部
24bとインナハウジング18のフランジ部18bと
は、インナハウジング18をアウタハウジング24内に
収納した際に、互いに重なり合うように形成されてい
る。
【0021】アウタハウジング24とインナハウジング
18との間には、フランジ部24b,18bと筒状部2
4a,18aとの境界部においてシールリング26が配
設されている。シールリング26は、アウタハウジング
24とインナハウジング18との間に形成される空間2
8(ダイアフラム22とアウタハウジング24との間に
形成される空間を含む。以下、この空間を空気室28と
称す)を、アウタハウジング24の外部空間から隔成す
る。空気室28には、空気が所定圧力で封入されてい
る。
【0022】アウタハウジング24には、車体連結用ブ
ラケット29が固定されている。車体用連結ブラケット
29には、図1に示す如く、ボルト穴29aおよび長孔
29bが設けられている。エンジンマウント10は、ボ
ルト穴29aおよび長孔29bに挿通されるボルトがエ
ンジンルームのフレームに締結されることにより車体に
固定される。
【0023】図2に示す如く、アウタハウジング24お
よびインナハウジング18の上部には、外筒部材30が
配設されている。外筒部材30は、インナハウジング1
8のフランジ部18bおよびアウタハウジング24のフ
ランジ部24bにかしめ固定されるフランジ部30a、
およびフランジ部30aの上部に延在する筒状部30b
を備えている。筒状部30bには、内部部材12の筒状
部12aの直径に比して大きな径を有する貫通孔30c
が設けられている。内部部材12の円板部12b、およ
びストッパ部14は筒状部30bの内周側に収納され
る。また、内部部材12の筒状部12aの上部は、貫通
孔30cを貫通して外筒部材30の上部に突出する。
【0024】外筒部材30の上部には、ダストカバー3
2が配設されている。ダストカバー32には、内部部材
12の筒状部12aが挿通される貫通孔32aが形成さ
れている。貫通孔32aの形状は、筒状部12aの上端
部近傍の断面形状と同様に、対向する2つの弧と、それ
らの弧の端部同士を結ぶ2本の弦とで構成される形状に
成形されている。上述した内部部材12の筒状部12a
とダストカバー32の貫通孔32aは、内部部材12と
ダストカバー32との相対的な回動を防止する機構とし
て機能する。
【0025】ダストカバー32には、その上部に突出す
るようにバウンドストッパ32bが形成されている。図
1に示す如く、バウンドストッパ32bは、後述するブ
ラケット34とエンジンマウント10との間に介在する
ように、ダストガバー32上にほぼ半周に渡って形成さ
れている。
【0026】また、外筒部材30には、図1に示す如
く、2本のステー36,38が固定されている。ダスト
カバー32には、これら2本のステー36,38との干
渉を避けるための切欠き部32c,32dが設けられて
いる。ダストカバー32は、切欠き部32c,32dが
ステー36,38に嵌合するように外筒部材30の上部
に組み付けられる。ダストカバー32が組み付けられる
と、外筒部材30の貫通孔30cは、ダストカバー32
により閉塞される。尚、ダストカバー32と外筒部材3
0とは固定されていない。従って、ダストカバー32と
外筒部材30とは相対的に回動することができる。
【0027】図2に示す如く、内部部材12の筒状部1
2aには、ブラケット34が固定されている。ブラケッ
ト34は、内部部材12に対してボルト40により締結
される。ブラケット34には、エンジン本体が固定され
る。ブラケット34上にエンジン本体が搭載されると、
ブラケット34は、エンジン本体の荷重により図2にお
いて下向きに押圧される。
【0028】図1に示す如く、ダストカバー32には、
窓42が設けられている。また、窓42の近傍に、窓4
2の中央部を指す矢印43が描かれている。更に、ダス
トカバー32の下部に収納される外筒部材30の表面に
は、マーク44が刻まれている。本実施例のエンジンマ
ウント10は、これら窓42、矢印43、およびマーク
44を備えている点に特徴を有している。
【0029】上述の如く、ブラケット34は内部部材1
2に固定されている。また、ダストカバー32と内部部
材12との間に、周方向の相対変位が生ずることはな
い。従って、エンジンマウント10においては、ブラケ
ット34と、内部部材12と、ダストカバー32との間
に相対的な回動が生ずることはない。
【0030】内部部材12と外筒部材30とは、弾性部
材16を介して連結されている。また、上述の如く、内
部部材12と一体となって変位するダストカバー32と
外筒部材30とは互いに固定されていない。従って、外
筒部材30と内部部材12とは、すなわち、外筒部材3
0とブラケット34とは、周方向に相対的に回動するこ
とができる。
【0031】エンジン本体の車両への組み付けは、エン
ジンマウント10をエンジンルームのフレームに固定し
た後に行われる。エンジン本体を車両へ組み付ける際
に、その組み付けを適正に行うためには、エンジンルー
ムに固定されたエンジンマウント10が、ブラケット3
4を適正な位置に指示していることが必要である。上述
の如く、ブラケット34は、外筒部材30に対して相対
的に回動することができる。従って、エンジンマウント
10が当初はブラケット34を適正な位置に指示してい
たとしても、エンジンマウント10をエンジンルームに
組み付ける過程でブラケット34にトルクが作用した場
合には、ブラケット34の位置が適正な位置から外れる
事態が生じ得る。
【0032】本実施例において、外筒部材30のマーク
44は、外筒部材30とダストカバー32との周方向の
相対位置が、すなわち、外筒部材30とブラケット34
との周方向の相対位置が基準位置である場合に、窓42
から露出される部位に描かれている。更に、窓42の大
きさは、ブラケット34の位置についての公差範囲に対
応する大きさに設定されている。
【0033】従って、本実施例のエンジンマウント10
によれば、エンジンマウント10をエンジンルームに固
定した後に、マーク44が窓42の中に収まっているか
否かを判断することで、エンジンルーム内におけるブラ
ケット34の位置が適正か否かを容易に判断することが
できる。そして、マーク44が窓42の中に収まってい
ない場合は、マーク44が窓42の中に収まるようにブ
ラケット34の位置を修正することで、エンジンルーム
内におけるブラケット34の位置を容易に適正な位置に
修正することができる。
【0034】本実施例のエンジンブラケットにおいて、
弾性部材16は、内部部材12を上方に付勢する。この
ため、ブラケット34にエンジン本体の荷重が作用して
いない場合には、ストッパ部材14の伸長側当接部材1
4aが下方から外筒部材30に当接する。ストッパ部材
14の伸長側当接部材14aが外筒部材30に当接する
と、ストッパ部材14と外筒部材30との間には摩擦力
が発生する。かかる摩擦力は、内筒部材12と外筒部材
30とが周方向に回動するのを阻止する力として、すな
わち、ブラケット34が外筒部材30に対して回動する
のを阻止する力として作用する。
【0035】このため、本実施例のエンジンマウント1
0がエンジンルームに固定された後、マーク44が窓4
2の中に収まるようにブラケット34の位置が修正され
ると、ブラケット34は、その後、エンジンルーム内に
おいて確実に適正な位置を維持する。ブラケット34が
適正な位置を維持するとすれば、エンジン本体の搭載作
業を円滑に進めることができる。従って、本実施例のエ
ンジンマウント10によれば、専用の治具や煩雑な作業
を必要とすることなく、エンジン本体の搭載時の作業性
を良好に維持することが可能である。
【0036】以下、エンジンマウント10の基本的な動
作について説明する。 エンジンマウント10の上部に
エンジン本体が搭載されると、内部部材12に対してエ
ンジン本体の荷重が入力される。内部部材12に入力さ
れる荷重は、弾性部材16に伝達され、更に、流体室2
0の内部に充填される流体を介してダイアフラム22に
伝達される。その結果、弾性部材16およびダイアフラ
ム22に変形が生じ、ストッパ部材14が外筒部材30
から離間する。
【0037】車両の走行中は、内燃機関自身が発生する
振動、および走行振動に起因してエンジン本体に生ずる
振動がブラケット34に伝達される。かかる振動は、弾
性部材16およびダイアフラム22が適当に変形するこ
とにより吸収される。このため、エンジンマウントを介
して車体まで到達する振動の強度は小さく、良好な乗り
心地が実現される。
【0038】また、車両の走行中には、車両の旋回や加
減速に伴って、エンジン本体に比較的大きな傾斜または
上下動が生ずる場合がある。かかる状況下では、内部部
材12と外筒部材30とに、径方向、伸長方向(エンジ
ンマウント10を伸長させる方向)、および縮小方向
(エンジンマウント10を縮小させる方向)に、比較的
大きな相対変位が生ずる。
【0039】本実施例のエンジンマウント10に、径方
向に所定値を超える相対変位が生ずると、ストッパ部材
14の径側当接部14bが外筒部材30の側面に当接す
る。ストッパ部材14の径側当接部14bが外筒部材3
0の側面に当接すると、以後、内部部材12と外筒部材
30との相対変位の増加が阻止される。
【0040】また、本実施例のエンジンマウント10
に、伸長方向に所定値を超える相対変位が生ずると、ス
トッパ部材14の伸長側当接部14aが外筒部材30の
下面に当接する。ストッパ部材14の伸長側当接部14
aが外筒部材30の下面に当接すると、以後、内部部材
12と外筒部材30との相対変位の増加が阻止される。
【0041】更に、本実施例のエンジンマウント10
に、縮小方向に所定値を超える相対変位が生ずると、ダ
ストカバー32のバウンドストッパ32bがブラケット
34に当接する。バウンドストッパ32bがブラケット
34に当接すると、以後、内部部材12と外筒部材30
との相対変位の増加が阻止される。このため、本実施例
のエンジンマウント10によれば、車両の旋回中、また
は加減速中に、エンジン本体に過渡の傾斜や上下動が生
ずるのを防止することができる。
【0042】尚、上記の実施例においては、ストッパ部
材14の伸長側当接部14aが前記請求項1記載のスト
ッパ部材に、また、窓42、矢印43、およびマーク4
4が前記請求項1記載の基準位置指示手段にそれぞれ相
当している。ところで、上記の実施例においては、スト
ッパ部材14の伸長側当接部14aを内部部材12側に
配設することとしているが、本発明はこれに限定される
ものではなく、伸長側当接部14aは外筒部材30側に
設けてもよい。
【0043】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図3は、本発明の第2実施例であるエンジンマウン
ト50の要部の斜視図を示す。尚、図3において、上記
図1および図2に示す構成部分と同一の部分には同一の
符号を付してその説明を省略する。
【0044】本実施例のエンジンマウント50は、ダス
トカバー52および外筒部材54を備えている。ダスト
カバー52には、その側面に矢印52aが描かれてい
る。一方、外筒部材54には、その側面に矢印54aが
描かれている。矢印52aの周方向の位置および矢印5
4aの周方向の位置は、ダストカバー52と外筒部材5
4との周方向の相対位置関係が基準位置である場合にそ
れらの先端部が重なるように設定されている。
【0045】従って、本実施例のエンジンマウント50
によっても、上記第1実施例のエンジンマウントと同様
に、エンジン本体の搭載作業を開始するに先立って、ブ
ラケット34(図3中には図示せず)の位置を容易に適
正な位置に修正することができる。尚、上記の実施例に
おいては、矢印52a、および矢印54aが前記請求項
1記載の基準位置指示手段に相当している。
【0046】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。図4は、本発明の第3実施例であるエンジンマウン
ト60の要部の斜視図を示す。尚、図4において、上記
図1および図2に示す構成部分と同一の部分には同一の
符号を付してその説明を省略する。
【0047】本実施例のエンジンマウント60は、ダス
トカバー62および外筒部材64を備えている。ダスト
カバー62の側面には矢印62aが描かれていると共
に、窓62bが設けられている。窓62bは、矢印62
aの下部に設けられている。一方、外筒部材64には、
その側面に矢印64aが描かれている。矢印64aは、
ダストカバー62が外筒部材64に組み付けられた際
に、窓62bから露出される位置に描かれている。ま
た、矢印62aの周方向の位置および矢印64aの周方
向の位置は、ダストカバー62と外筒部材64との周方
向の相対位置関係が基準位置である場合にそれらの先端
部が重なるように設定されている。
【0048】従って、本実施例のエンジンマウント60
によっても、上記第1実施例のエンジンマウントと同様
に、エンジン本体の搭載作業を開始するに先立って、ブ
ラケット34(図4中には図示せず)の位置を容易に適
正な位置に修正することができる。尚、上記の実施例に
おいては、矢印62a、窓62b、および矢印64aが
前記請求項1記載の基準位置指示手段に相当している。
【0049】次に、本発明の第4実施例について説明す
る。図5は、本発明の第4実施例であるエンジンマウン
ト70の要部の斜視図を示す。尚、図5において、上記
図1および図2に示す構成部分と同一の部分には同一の
符号を付してその説明を省略する。
【0050】本実施例のエンジンマウント70は、ダス
トカバー72および外筒部材74を備えている。ダスト
カバー72の側面には矢印72aが描かれている。一
方、外筒部材74には、ステー38が固定されている。
更に、ステー38の表面には、矢印74aが描かれてい
る。矢印72aの周方向の位置は、ダストカバー72と
外筒部材74との周方向の相対位置関係が基準位置であ
る場合に、矢印72aの先端部と矢印74aの先端部と
が互いに重なるように設定されている。
【0051】従って、本実施例のエンジンマウント70
によっても、上記第1実施例のエンジンマウントと同様
に、エンジン本体の搭載作業を開始するに先立って、ブ
ラケット34(図5中には図示せず)の位置を容易に適
正な位置に修正することができる。尚、上記の実施例に
おいては、矢印72a、ステー38、および矢印74a
が前記請求項1記載の基準位置指示手段に相当してい
る。
【0052】次に、本発明の第5実施例について説明す
る。図6は、本発明の第5実施例であるエンジンマウン
ト80の要部の斜視図を示す。尚、図6において、上記
図1および図2に示す構成部分と同一の部分には同一の
符号を付してその説明を省略する。
【0053】本実施例のエンジンマウント80は、内部
部材12に固定されるニードル82および外筒部材84
を備えている。ニードル82の先端は、矢印形状に成形
されている。また、外筒部材84の側面には矢印84a
が描かれている。ニードル82の周方向の位置および矢
印84aの周方向の位置は、内部部材12と外筒部材8
4との周方向の相対位置関係が基準位置である場合に、
ニードル82の先端部と矢印84aの先端部とが互いに
重なるように設定されている。
【0054】従って、本実施例のエンジンマウント80
によっても、上記第1実施例のエンジンマウントと同様
に、エンジン本体の搭載作業を開始するに先立って、ブ
ラケット34(図6中には図示せず)の位置を容易に適
正な位置に修正することができる。尚、上記の実施例に
おいては、ニードル82、および矢印84aが前記請求
項1記載の基準位置指示手段に相当している。
【0055】次に、本発明の第6実施例について説明す
る。図7は、本発明の第6実施例であるエンジンマウン
ト90の要部の斜視図を示す。尚、図7において、上記
図1および図2に示す構成部分と同一の部分には同一の
符号を付してその説明を省略する。
【0056】本実施例のエンジンマウント90は、内部
部材12に固定されるブラケット92および外筒部材9
4を備えている。ブラケット92の側面には、矢印92
aが描かれている。また、外筒部材94の側面には矢印
94aが描かれている。矢印92aの周方向の位置およ
び矢印94aの周方向の位置は、ブラケット92と外筒
部材94との周方向の相対位置関係が基準位置である場
合に、それらの先端部が重なるように設定されている。
【0057】従って、本実施例のエンジンマウント90
によっても、上記第1実施例のエンジンマウントと同様
に、エンジン本体の搭載作業を開始するに先立って、ブ
ラケット34(図7中には図示せず)の位置を容易に適
正な位置に修正することができる。尚、上記の実施例に
おいては、ブラケット92、矢印92a、および矢印9
4aが前記請求項1記載の基準位置指示手段に相当して
いる。
【0058】
【発明の効果】上述の如く、本発明に係るエンジンマウ
ントによれば、エンジンマウントをエンジンルームに固
定した後に、容易にブラケットと外筒部材との周方向相
対位置を基準位置に調整することができる。従って、本
発明に係るエンジンマウントによれば、エンジン本体の
搭載時の作業性を常に良好に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるエンジンマウントの平
面図である。
【図2】図1に示すエンジンマウントの正面断面図であ
る。
【図3】本発明の第2実施例であるエンジンマウントの
要部を表す斜視図である。
【図4】本発明の第3実施例であるエンジンマウントの
要部を表す斜視図である。
【図5】本発明の第4実施例であるエンジンマウントの
要部を表す斜視図である。
【図6】本発明の第5実施例であるエンジンマウントの
要部を表す斜視図である。
【図7】本発明の第6実施例であるエンジンマウントの
要部を表す斜視図である。
【符号の説明】
10;50;60;70;80;90 エンジンマウン
ト 12 内部部材 14 ストッパ部材 14a 伸長側当接部 16 弾性部材 18 インナハウジング 22 ダイアフラム 24 アウタハウジング 30 外筒部材 32 ダストカバー 34;92 ブラケット 38 ステー 42;62b 窓 43;52a,54a;62a,64a;72a,74
a;84a;92a,94a 矢印 44 マーク 84a ニードル
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−321833(JP,A) 特開 平7−91483(JP,A) 実開 昭62−136646(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 5/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒部材と、該外筒部材に対して相対変
    位が可能な内部部材と、該内部部材に固定されるブラケ
    ットと、前記外筒部材と前記内部部材とを連結する弾性
    部材と、前記内部部材と前記外筒部材とに、それらの軸
    方向に所定長を超える相対変位が生じた際に、前記内部
    部材あるいは前記外筒部材に当接するストッパ部材とを
    備えると共に、前記弾性部材が、前記ストッパ部材が前
    記内部部材あるいは前記外筒部材に当接するように、前
    記内部部材および前記外筒部材をそれらの軸方向に付勢
    するエンジンマウントにおいて、 前記外筒部材と前記ブラケットとの周方向相対位置が基
    準位置となる位置を示す基準位置指示手段を備えること
    を特徴とするエンジンマウント。
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