JP2003328525A - 建築物の吹き付け塗装方法 - Google Patents

建築物の吹き付け塗装方法

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JP2003328525A JP2002140708A JP2002140708A JP2003328525A JP 2003328525 A JP2003328525 A JP 2003328525A JP 2002140708 A JP2002140708 A JP 2002140708A JP 2002140708 A JP2002140708 A JP 2002140708A JP 2003328525 A JP2003328525 A JP 2003328525A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 大理石特有の『虫喰い模様(虫喰い穴)』の
立体的な陰影感を容易に実現し、天然の大理石と同様の
美観を有する建築物用壁装材を得る。 【解決手段】 満遍なく吹き付けられた下吹き層25の
上に蛇行した帯状に形成された虫喰い模様形成用部材2
2を貼り付け、その上にランダムに下吹き層が露出する
ように上吹き層を吹き付ける。虫喰い模様形成用部材を
除去した後、上吹き層を形成する吹き付け材を、虫喰い
模様形成用部材22を除去した後に形成される穴31の
延びる方向にほぼ沿って移動させ、上吹層の上面を均
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自然石、特に大理
石と同様の美観を有する建築物用壁装材を得るための建
築物の吹き付け塗装方法に関する。さらに詳細には、大
理石特有の『虫喰い模様(虫喰い穴)』の立体的な陰影
感を容易に実現することのできる建築物の吹き付け塗装
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の外壁等の仕上げとして、
その美観と耐候性から、天然の石がよく用いられてい
る。例えば、大理石をそのまま壁や柱に使用するか、薄
い板状にして外壁等に張り付ける方法がある。ここで、
『建築物』には、構築された物だけでなく、ブロック、
パネル、ボード等の建築物に使用する建材も含まれる。
また、張付けなどで所定の模様のものを配置する場合を
除き、特に断らない限り、建築物の表面に流動性を有す
る材料を用いて模様等を付する作業を『塗装』又は『塗
布』という。
【0003】建築物の外壁等の表面に模様等を付する方
法としては、例えば、リシン系(骨材が含まれる配合)
及び塗料系の材料を、コテ塗り法、ローラー塗装法、吹
き付け塗装法等によって塗布する方法がある。コテ塗り
法は、コテを用いて材料を建築物の表面に移して延ばす
方法である。ローラー塗装法は、ローラーやコテを用い
て材料を建築物の表面に移し、ローラーによって延ばす
方法である。これらは手作業によって行われるため、大
きな模様を付することはできるが、厚塗りや大面積の塗
装には適していない。吹き付け塗装法は、圧縮空気の力
を利用してスプレーガンから材料を噴出して塗装する方
法である。ここで、リシン系の材料を用いた塗装法にお
いては、材料が天然石、セラミック、焼成骨材等の粒状
材料と、合成樹脂エマルジョンと、塗料等からなるた
め、ある程度までの厚塗りが可能となる。
【0004】以下に、大理石調の建築物用壁装材を得る
ための従来の建築物の吹き付け塗装方法について説明す
る。図8は従来技術における建築物の吹き付け塗装方法
を示す概略工程図である。
【0005】まず、図8(a)に示すように、建築物の
外壁等50の上に、金ゴテを用いて樹脂モルタルを塗布
する。次いで、その上にエアースプレーを用いてシーラ
ーを吹き付ける。これにより、建築物の外壁等50の上
にプライマー層51が形成される。
【0006】次に、図8(b)に示すように、プライマ
ー層51の上に、所定の色に調合され、かつ、水で希釈
された吹き付け材を満遍なく吹き付けて、下吹き層53
を形成する。
【0007】次に、図8(c)に示すように、下吹き層
53が完全に乾燥した後、下吹き層53の上に、下吹き
層53と同じ色に調合された吹き付け材を希釈せずにそ
のまま用い、大きな玉状でランダムに吹き付けて、上吹
き層54を形成する。この場合、上吹き層54は大きな
玉状でランダムに吹き付けられるので、上吹き層54の
所々に下吹き層53が露出した箇所55が存在した状態
となる。
【0008】次に、図8(d)に示すように、上吹き層
54を形成した後すぐに、その上から水を霧吹きし、ス
テンレス製の金ゴテを用いて、上吹き層54を形成する
吹き付け材を一方方向に移動させることにより、上吹き
層54の上面を均す。
【0009】最後に、上吹き層54が完全に乾燥した
後、アクリル−シリコン系塗料を用いてトップコートを
2回施す。これにより、大理石調の建築物用壁装材が得
られる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の吹き付け塗装方法には、以下のような問題点があ
った。
【0011】すなわち、上吹き層54は大きな玉状でラ
ンダムに吹き付けられ、上吹き層54の所々に下吹き層
53が露出した箇所55を存在させることができるた
め、上吹き層54を形成する吹き付け材を一方方向に移
動させることによって上吹き層54の上面を均す際に、
大理石が有する虫喰い模様56を形成することは可能で
あるが、上記のようにして形成される虫喰い模様は天然
の大理石が有する虫喰い模様と比較してそのサイズが小
さく、また、天然の大理石が有する虫喰い模様に近い立
体的な陰影感を出して、自然石を彷彿とさせるには至っ
ていない。
【0012】本発明者等は、かかる点に鑑み、天然の大
理石により近い建築物用壁装材を実現すべく鋭意研究を
重ね、本発明をするに至った。
【0013】本発明は、従来技術における前記課題を解
決するためになされたものであり、大理石特有の『虫喰
い模様(虫喰い穴)』の立体的な陰影感を容易に実現
し、天然の大理石と同様の美観を有する建築物用壁装材
を得ることのできる建築物の吹き付け塗装方法を提供す
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る建築物の吹き付け塗装方法は、建築物
の表面に第1の吹き付け材を吹き付けて下吹き層を形成
する工程と、前記下吹き層の上に帯状の虫喰い模様形成
用部材を貼り付ける工程と、前記虫喰い模様形成用部材
が貼り付けられた前記下吹き層の上にさらに第2の吹き
付け材を吹き付けて上吹き層を形成する工程と、前記虫
喰い模様形成用部材を除去する工程と、前記第2の吹き
付け材を、前記虫喰い模様形成用部材を除去した後に形
成される穴の延びる方向にほぼ沿って移動させることに
より、前記上吹き層の上面を均す工程とを備えたことを
特徴とする。
【0015】この建築物の吹き付け塗装方法によれば、
虫喰い模様形成用部材を除去した後に形成される穴の周
りの吹き付け材が前記穴の延びる方向にほぼ沿って引き
延ばされ、一部は穴に垂れ下がり、大理石特有の虫喰い
模様(虫喰い穴)を形成することができる。ここで、虫
喰い模様形成用部材は帯状であるため、天然の大理石と
ほぼ同じサイズの虫喰い模様を形成することができる。
【0016】また、前記本発明の建築物の吹き付け塗装
方法においては、前記虫喰い模様形成用部材が蛇行した
帯状に形成されているのが好ましい。この好ましい例に
よれば、虫喰い模様形成用部材を除去した後に形成され
る穴の周りの吹き付け材が前記穴の延びる方向に沿って
引き延ばされる際に、一部の吹き付け材が前記穴の中に
落ち込むと共に、前記穴の周縁の一部が削り取られる。
このため、虫喰い模様(虫喰い穴)の立体的な陰影感を
容易に実現し、天然の大理石と同様の美観を有する建築
物用壁装材を得ることができる。
【0017】また、前記本発明の建築物の吹き付け塗装
方法においては、前記虫喰い模様形成用部材の幅が場所
によって異なるのが好ましい。この好ましい例によれ
ば、より自然な虫喰い模様を形成することが可能とな
る。
【0018】また、前記本発明の建築物の吹き付け塗装
方法においては、前記第1の吹き付け材を前記建築物の
表面に満遍なく吹き付けるのが好ましい。
【0019】また、前記本発明の建築物の吹き付け塗装
方法においては、前記第2の吹き付け材を大きな玉状で
ランダムに吹き付けるのが好ましい。この好ましい例に
よれば、上吹き層の所々に下吹き層が露出した箇所を存
在させることができるので、これによっても小さい虫食
い模様(虫喰い穴)を形成することができる。すなわ
ち、虫喰い模様形成用部材を用いることによって大きい
虫食い模様(虫喰い穴)を形成することができ、また、
大きな玉状でランダムに吹き付けられた第1の上吹き層
によって上記『大きい虫食い模様(虫喰い穴)』の周り
に『小さい虫食い模様(虫喰い穴)』を点在させること
ができるので、天然の大理石に酷似した建築物用壁装材
を得ることが可能となる。また、この場合には、前記虫
喰い模様形成用部材を除去した後、第3の吹き付け材を
前記上吹き層の表面に満遍なく吹き付けて第2の上吹き
層を形成する工程をさらに備えているのが好ましい。こ
の好ましい例によれば、天然の大理石の表面に見られる
細かいあや(肌理)を醸し出すことができる。また、こ
の場合には、前記第2の吹き付け材の色と前記第3の吹
き付け材の色とがほぼ同一であるのが好ましい。
【0020】また、前記本発明の建築物の吹き付け塗装
方法においては、均された前記上吹き層の上面を研磨す
る工程をさらに備えているのが好ましい。この好ましい
例によれば、上吹き層の平面形状部分(虫喰い模様部分
を除いた箇所)のエッジを鋭利(シャープ)な状態にも
っていくことができる。その結果、上吹き層の平面形状
部分と虫喰い模様部分との境目を明瞭にすることができ
るので、塗装した建築物を遠方から見た場合でも、虫喰
い模様をはっきりと識別させることができるようになる
また、前記本発明の建築物の吹き付け塗装方法において
は、前記第1の吹き付け材の色と前記第2の吹き付け材
の色とを異ならせるのが好ましい。この好ましい例によ
れば、虫喰い模様をさらに鮮明に識別させることができ
る。
【0021】また、前記本発明の建築物の吹き付け塗装
方法においては、前記第1の吹き付け材の色として暗色
を用い、前記第2の吹き付け材の色として明色を用いる
のが好ましい。この好ましい例によれば、虫喰い模様を
くっきりと浮き立たせることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を用いて本発明
をさらに具体的に説明する。
【0023】吹き付け材としては、次の成分に調合した
ものを用いた。すなわち、 (1)セラミックス 61.60重量部 (2)アクリルエマルジョン(固形分50%) 25.20重量部 (3)増粘剤(ヒドロキシメチルセルロース) 11.35重量部 (4)pH調整剤(アンモニア水) 0.17重量部 (5)消泡剤(アルコール系) 0.03重量部 (6)造膜助剤(アルコール系) 0.39重量部 (7)水 1.26重量部 ここで、造膜助剤とは、エマルジョンの透明造膜の温度
を下げるためのものである。また、合成樹脂としては、
アクリルエマルジョンのほかに、その他のエマルジョン
系や、エポキシ系、ウレタン系のものを使用することも
できる。
【0024】骨材としては、粘土に適当な色を有する顔
料、例えば酸化鉄、酸化亜鉛等を混合し、約1400℃
の温度で焼成してセラミックスとし、それを粉砕したも
のを使用した。
【0025】骨材の粒度分布としては、建築物用壁装材
の強度や美観から、次のようなものを採用した。すなわ
ち、 メッシュ 分布 3〜 20 30重量% 20〜200 40重量% 200〜350 30重量% 以下に、上記のように調合された吹き付け材を建築物の
外壁等に吹き付けて大理石調の建築物用壁装材を得る方
法について説明する。図1、図2は本発明に係る建築物
の吹き付け塗装方法の一実施の形態を示す工程図、図3
(a)は大理石特有の『虫喰い模様(虫喰い穴)』の立
体的な陰影感を実現するために本塗装方法で使用される
虫喰い模様形成用部材を示す平面図、図3(b)はその
I−I断面図、図4は本塗装方法に使用する装置を示す
概略構成図である。
【0026】図3(a)、(b)に示すように、虫喰い
模様形成用部材22は、発砲樹脂からなる平板状の部材
を蛇行した帯状に裁断して形成されている。この場合、
虫喰い模様形成用部材22の幅は一定であってもよい
が、虫喰い模様形成用部材22の幅を場所によって異な
らせることによって、より自然な虫喰い模様を形成する
ことが可能となる。また、虫喰い模様形成用部材22に
は、その裏面及び表面に粘着材23が塗布されており、
裏面及び表面にはさらに粘着防止用の離型紙24が貼ら
れている。また、虫喰い模様形成用部材22は、幅が2
〜15mm、厚みが2.0〜3.0mm、長さが100
〜1000mmに形成されている。尚、虫喰い模様形成
用部材22の長さは、吹き付け材を建築物の外壁等に吹
き付ける際の目地割りの間隔に応じて適宜変更されるも
のであり、目地割りの間隔が経60cm、横90cmの
場合には、長さが600mmの虫喰い模様形成用部材2
2を2〜4本横方向に用いるのが好ましい。
【0027】図4において、1はスプレーガンであり、
スプレーガン1には吹き付け材供給装置2からホッパー
3で調合された吹き付け材が導管7を介して圧送され
る。吹き付け材は、エアーコンプレッサー(図示せず)
を用いて発生させた圧縮空気によって吹き付けられ、建
築物の外壁等に塗装される。
【0028】スプレーガン1は、エアーノズル(図示せ
ず)の後退又は前進によって塗料ノズル11が開閉する
ように構成されている(ニードル弁方式)。すなわち、
ピストン(図示せず)には二重構造のエアーノズルが取
り付けられており、切換弁4を切り換えることによって
ピストンが後退又は前進し、圧縮空気及び吹き付け材が
噴射又は遮断される。尚、吹き付け材の噴射は、適宜の
サイクルで間欠的に行なわれる。
【0029】まず、図1(a)に示すように、建築物の
外壁等20の上に、金ゴテを用いて樹脂モルタルを約1
mmの厚みで塗布した。次いで、樹脂モルタルの上に、
エアースプレーを用いてシーラーを吹き付けた。以上に
より、建築物の外壁等20の上にプライマー層21が形
成された。
【0030】次に、図1(b)に示すように、プライマ
ー層21の上に、黒色に調合された吹き付け材を用いて
下吹きを行った。すなわち、フロースイッチ(図示せ
ず)によって切換弁4を作動させて、流路12に圧縮空
気を流し、スプレーガン1内のピストンを図4の右方向
に後退させ、ピストンに取り付けられたエアーノズルを
連動して後退させる。これにより、塗料ノズル11が開
口する。塗料ノズル11が開口すると同時に、流路12
を流れていた圧縮空気が流路15を流れ、この圧縮空気
が遮断弁5の作動部に供給されて遮断弁5が開く。そし
て、圧縮空気供給路6とエアーノズルへの圧縮空気供給
路14とが導通し、圧縮空気が圧縮空気供給路14から
エアーノズルを経て塗料ノズル11から噴出する。この
とき、塗料ノズル11は開口しているので、吹き付け材
が塗料ノズル11へ供給され、この吹き付け材がエアー
ノズルから供給される圧縮空気によって塗料ノズル11
から噴射される。この場合、スプレーガン1としては、
塗料ノズル11の口径が4〜9mm、吹き圧が2〜4k
g/cm2 に設定されたもの(リシンガン)を使用し
た。また、吹き付け材としては、上記のようにして調合
されたもの23kgにさらに水1kgを加えて希釈した
ものを用いた。これにより、プライマー層21の上に、
黒色に調合された吹き付け材が広いスペースで満遍なく
吹き付けられ、下吹き層25が形成された。ここで、吹
き付け材の吹き付け量は0.5〜1.0kg/m2 、下
吹き層25の厚みは1.0〜1.5mmである。
【0031】次に、図1(c)に示すように、下吹き層
25が乾燥した後、当該下吹き層25の上に虫喰い模様
形成用部材22を貼り付けた。下吹き層25の上に虫喰
い模様形成用部材22を貼り付けるに際しては、虫喰い
模様形成用部材22の裏面側の離型紙24が剥がされ
る。尚、虫喰い模様形成用部材22を下吹き層25の上
に貼り付ける場合のパターンとしては、種々のものが考
えられる。図5に、虫喰い模様形成用部材22の貼り付
けパターンの例を示す。図5に示すような10種類以上
のパターンが考えられるが、2〜3種類のパターンを繰
り返して用いるのが、最も天然に近い大理石風の建築物
用壁装材を得ることができて望ましい。
【0032】次に、図1(d)に示すように、下吹き層
25が完全に乾燥した後、下吹き層25の上に、下吹き
層25よりも淡い色(ベージュ色)に調合された吹き付
け材を用いて一回目の上吹きを行った。この場合、スプ
レーガン1としては、塗料ノズル11の口径が10〜1
8mm、吹き圧が2〜4kg/cm2 に設定されたもの
(スタッコガン)を使用した。また、吹き付け材として
は、上記のようにして調合された吹き付け材を希釈せず
にそのまま用いた。これにより、下吹き層25の上に、
ベージュ色に調合された吹き付け材が大きな玉状(相当
径:3〜10mm)でランダムに吹き付けられた。ここ
で、吹き付け材の吹き付け量は3〜12kg/m2 であ
る。以上により、下吹き層25の上に厚さ2〜8mmの
第1の上吹き層26aが形成された。尚、第1の上吹き
層26aは大きな玉状でランダムに吹き付けられるの
で、第1の上吹き層26aの所々に下吹き層25が露出
した箇所27を存在させることができる。
【0033】次に、図1(e)に示すように、第1の上
吹き層26aを形成した後すぐに、虫喰い模様形成用部
材22の表面側の離型紙24を剥がし、虫喰い模様形成
用部材22を除去した。これにより、虫喰い模様形成用
部材22とほぼ同形の穴31が形成された。
【0034】次に、図2(f)に示すように、虫喰い模
様形成用部材22を除去した後すぐに、第1の上吹き層
26aの上に、ベージュ色に調合された吹き付け材を用
いて二回目の上吹きを行った。この場合、スプレーガン
1としては、下吹き層25を形成する際に使用したもの
と同様のもの、すなわち、塗料ノズル11の口径が4〜
9mm、吹き圧が2〜4kg/cm2 に設定されたもの
(リシンガン)を使用した。また、吹き付け材として
も、下吹き層25を形成する際に用いたものと同様のも
の、すなわち、上記のようにして調合されたもの23k
gにさらに水1kgを加えて希釈したものを用いた。こ
れにより、第1の上吹き層26aの上に、ベージュ色に
調合された吹き付け材が広いスペースで満遍なく吹き付
けられ、第2の上吹き層26bが形成された。尚、この
場合、虫喰い模様形成用部材22を除去した後に形成さ
れる穴31の中にも、第2の上吹き層26bの材料であ
る吹き付け材が吹き付けられた状態となる。ここで、吹
き付け材の吹き付け量は、第1の上吹き層26aが2.
7〜3.6kg/m2 、第2の上吹き層26bが1.5
〜1.9kg/m2 である。以下、第1の上吹き層26
aと第2の上吹き層26bを、単に『上吹き層26』と
もいう。
【0035】以上のようにして上吹き層26を二度吹き
することにより、天然の大理石の表面に見られる細かい
あや(肌理)を醸し出すことができる。
【0036】次に、図2(g)、図6に示すように、第
2の上吹き層26bを形成した後すぐに、ステンレス製
の金ゴテを用いて、上吹き層26(第1の上吹き層26
aと第2の上吹き層26b)を形成する吹き付け材を、
虫喰い模様形成用部材22を除去した後に形成される穴
31の延びる方向にほぼ沿って移動させる(図6矢印
K)。これにより、上吹き層26の上面全体が80%程
度の仕上がりで均されるように移動させることで、穴3
1の周りの吹き付け材が穴31の延びる方向にほぼ沿っ
て引き延ばされ、大理石特有の虫喰い模様(虫喰い穴)
29aが形成される。この場合、穴31が蛇行した状態
にあるので、穴31の周りの吹き付け材が穴31の延び
る方向に沿って引き延ばされる際に、上吹き層26を形
成する吹き付け材の一部が適当に穴31の中に落ち込む
と共に、穴31の周縁部の一部が削り取られる。このた
め、虫喰い模様(虫喰い穴)の立体的な陰影感を容易に
実現することができる。また、上記したように、第1の
上吹き層26aは大きな玉状でランダムに吹き付けら
れ、第1の上吹き層26aの所々に下吹き層25が露出
した箇所27を存在させることができるので、これによ
っても小さい虫食い模様(虫喰い穴)29bを形成する
ことができる。すなわち、虫喰い模様形成用部材22を
用いることによって大きな虫食い模様(虫喰い穴)29
aを形成することができ、また、大きな玉状でランダム
に吹き付けられた第1の上吹き層26aによって上記
『大きな虫食い模様(虫喰い穴)29a』の周りに『小
さい虫食い模様(虫喰い穴)29b』を点在させること
ができるので、天然の大理石に酷似した建築物用壁装材
を得ることが可能となる。尚、上吹き層26を形成する
吹き付け材を、虫喰い模様形成用部材22を除去した後
に形成される穴31の延びる方向と直交する方向に沿っ
て移動させた場合には、穴31の周りの吹き付け材のほ
ぼ全てが穴31の中に落ち込み、穴31を埋め尽くして
しまうので、天然の大理石に不可欠の虫喰い模様(虫喰
い穴)自体を形成することが困難となる。
【0037】次に、図2(h)に示すように、上吹き層
26の上面を均した後すぐに、第2の上吹き層26bの
上に、上吹き層26よりも淡い異なる二色、又は濃い異
なる二色、又は淡い色一色と濃い色一色の吹き付け材
(以下『吹き付け材』という)32、33を別々のノズ
ルから同時に吹き付けた。この場合、スプレーガン1と
しては、塗料ノズル11の口径が7〜9mm、吹き圧が
2〜4kg/cm2 に設定され、ホッパー3、塗料ノズ
ル11等が対になったもの(二頭ガン)を使用した。ま
た、吹き付け材としては、上記のようにしてそれぞれ調
合された吹き付け材を希釈せずにそのまま用いた。これ
により、第2の上吹き層26bの上に、二色の組み合わ
せの吹き付け材32、33が玉状に吹き付けられた。こ
こで、吹き付けられる吹き付け材の吹き付け量は、二色
合わせて50g/m2 程度である。尚、図2において
は、二色のうち淡い色を白色で、濃い色を黒色で吹き付
け材32、33として示している。
【0038】次に、図2(i)に示すように、二色の吹
き付け材32、33を用いて吹き付けを行った後すぐ
に、その上から水を霧吹きし、ステンレス製の金ゴテを
用いて第2の上吹き層26bの上面を一方方向にしごい
た。これにより、第2の上吹き層26bの上に玉状に吹
き付けられた濃淡二色の吹き付け材32、33が筋状に
引き延ばされた状態となり、第2の上吹き層26bの表
面に濃淡二色の筋状の模様が形成された。その結果、天
然の大理石により近い建築物用壁装材を実現することが
できた。
【0039】次に、まず、ディスクサンダーを用いて、
第2の上吹き層26bの上面を軽く研磨し、次いで、オ
ービタルサンダーを用いて、第2の上吹き層26bの上
面をほぼ完全に研磨して、鏡面に近い状態に仕上げた。
これにより、上吹き層26の平面形状部分のエッジが鋭
利(シャープ)な状態となった。その結果、上吹き層2
6の平面形状部分と虫喰い模様(凹部)29部分との境
目が明瞭となり、塗装した建築物を遠方から見た場合で
も、虫喰い模様29をはっきりと識別することができる
ようになった。また、より実物に近い虫喰い模様の感じ
を醸し出すことができるようになった。さらに、この場
合、下吹き層25として黒色の吹き付け材が用いられ、
上吹き層26として下吹き層25よりも淡い色(ベージ
ュ色)の吹き付け材が用いられているので、虫喰い模様
をさらに鮮明に識別させることができる。
【0040】最後に、研磨カスを除去した後、アクリル
−シリコン系塗料を用いて、全体にトップコートを2回
施した。このようにトップコートを施すことにより、吹
き付け面の耐久性及び耐候性を向上させることができ
る。以上の工程により、大理石特有の虫喰い模様を有す
る建築物用壁装材が得られた。得られた建築物用壁装材
の厚みは2.0〜5.0mmであった。
【0041】以上のようにして塗装した建築物の外壁等
の外観の一部を図7(a)に示し、図7(a)のII−
II断面を図7(b)に示す。
【0042】尚、本実施の形態においては、吹き付け材
として上記のように調合されたものを用いているが、必
ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、安価な
砂壁吹き付け仕上げ材を用いて吹き付け塗装しても同様
の効果が得られる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
虫喰い模様形成用部材を除去した後に形成される穴の周
りの吹き付け材が前記穴の延びる方向にほぼ沿って引き
延ばされ、大理石特有の虫喰い模様(虫喰い穴)を形成
することができる。特に、虫喰い模様形成用部材を蛇行
した帯状に形成すれば、虫喰い模様形成用部材を除去し
た後に形成される穴の周りの吹き付け材が前記穴の延び
る方向に沿って引き延ばされる際に、一部の吹き付け材
が前記穴の中に落ち込むと共に、前記穴の周縁の一部が
削り取られる。このため、虫喰い模様(虫喰い穴)の立
体的な陰影感を容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建築物の吹き付け塗装方法の一実
施の形態を示す工程図
【図2】本発明に係る建築物の吹き付け塗装方法の一実
施の形態を示す工程図
【図3】(a)は大理石特有の『虫喰い模様(虫喰い
穴)』の立体的な陰影感を実現するために本塗装方法で
使用される虫喰い模様形成用部材を示す平面図、(b)
はそのI−I断面図
【図4】本発明に係る建築物の吹き付け塗装方法の一実
施の形態に使用する装置を示す概略構成図
【図5】本発明に係る建築物の吹き付け塗装方法の一実
施の形態に使用する虫喰い模様形成用部材の貼り付けパ
ターンを示す図
【図6】本発明に係る建築物の吹き付け塗装方法の一実
施の形態における、虫喰い模様を形成する際の金ゴテの
移動方向を示す図
【図7】(a)は本発明に係る建築物の吹き付け塗装方
法を用いて塗装された建築物の外壁等の外観の一部を示
す平面図、(b)はそのII−II断面図
【図8】従来技術における建築物の吹き付け塗装方法を
示す概略工程図である。
【符号の説明】
1 スプレーガン 2 吹き付け材供給装置 3 ホッパー 4 切換弁 5 遮断弁 6 圧縮空気供給路 7 導管 11 塗料ノズル 12、15 流路 14 圧縮空気供給路 20 建築物の外壁等 21 プライマー層 22 虫喰い模様形成用部材 23 粘着材 24 離型紙 25 下吹き層 26 上吹き層 27 下吹き層が露出した箇所 29 虫喰い模様

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の表面に第1の吹き付け材を吹き
    付けて下吹き層を形成する工程と、前記下吹き層の上に
    帯状の虫喰い模様形成用部材を貼り付ける工程と、前記
    虫喰い模様形成用部材が貼り付けられた前記下吹き層の
    上にさらに第2の吹き付け材を吹き付けて上吹き層を形
    成する工程と、前記虫喰い模様形成用部材を除去する工
    程と、前記第2の吹き付け材を、前記虫喰い模様形成用
    部材を除去した後に形成される穴の延びる方向にほぼ沿
    って移動させることにより、前記上吹き層の上面を均す
    工程とを備えた建築物の吹き付け塗装方法。
  2. 【請求項2】 前記虫喰い模様形成用部材が蛇行した帯
    状に形成されている請求項1に記載の建築物の吹き付け
    塗装方法。
  3. 【請求項3】 前記虫喰い模様形成用部材の幅が場所に
    よって異なる請求項1又は2に記載の建築物の吹き付け
    塗装方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の吹き付け材を前記建築物の表
    面に満遍なく吹き付ける請求項1〜3のいずれかに記載
    の建築物の吹き付け塗装方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の吹き付け材を大きな玉状でラ
    ンダムに吹き付ける請求項1〜4のいずれかに記載の建
    築物の吹き付け塗装方法。
  6. 【請求項6】 前記虫喰い模様形成用部材を除去した
    後、第3の吹き付け材を前記上吹き層の表面に満遍なく
    吹き付けて第2の上吹き層を形成する工程をさらに備え
    た請求項5に記載の建築物の吹き付け塗装方法。
  7. 【請求項7】 均された前記上吹き層の上面を研磨する
    工程をさらに備えた請求項1〜6のいずれかに記載の建
    築物の吹き付け塗装方法。
  8. 【請求項8】 前記第1の吹き付け材の色と前記第2の
    吹き付け材の色とを異ならせる請求項1〜5に記載の建
    築物の吹き付け塗装方法。
  9. 【請求項9】 前記第2の吹き付け材の色と前記第3の
    吹き付け材の色とがほぼ同一である請求項6に記載の建
    築物の吹き付け塗装方法。
  10. 【請求項10】 前記第1の吹き付け材の色として暗色
    を用い、前記第2の吹き付け材の色として明色を用いる
    請求項1〜5に記載の建築物の吹き付け塗装方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007029809A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Sk Kaken Co Ltd 模様形成方法
JP2010221149A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Hama Cast:Kk 建築物の吹き付け塗装方法
WO2015002133A1 (ja) * 2013-06-30 2015-01-08 株式会社Sk 型抜発泡材を用いた景観工法及びその型抜発泡材
JP2017141546A (ja) * 2016-02-08 2017-08-17 株式会社ハマキャスト 塗装体及びその施工方法
CN107234715A (zh) * 2017-07-20 2017-10-10 佛山市东鹏陶瓷有限公司 一种具有喷墨印花图案的仿天然石材纹理瓷砖的制备工艺

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