JP2812638B2 - 窯業系建材の表面梨地化粧方法 - Google Patents
窯業系建材の表面梨地化粧方法Info
- Publication number
- JP2812638B2 JP2812638B2 JP13143293A JP13143293A JP2812638B2 JP 2812638 B2 JP2812638 B2 JP 2812638B2 JP 13143293 A JP13143293 A JP 13143293A JP 13143293 A JP13143293 A JP 13143293A JP 2812638 B2 JP2812638 B2 JP 2812638B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paint
- coating
- ceramic building
- building materials
- clear
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は窯業系建材の表面梨地
化粧方法の改良に関する。
化粧方法の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、壁板として繊維補強セメントなど
により成形された無機質板材が非常に広く使用されてい
る。この種外壁板材はそのままであると地色が白灰色〜
黒灰色の無彩色で意匠性に乏しく、また吸水性を有する
のでそのままでは屋根材や外装壁板などの建材としては
適さない問題がある。そのため、従来では表面装飾を兼
ねて防水性の各種色彩の塗装が行われる。
により成形された無機質板材が非常に広く使用されてい
る。この種外壁板材はそのままであると地色が白灰色〜
黒灰色の無彩色で意匠性に乏しく、また吸水性を有する
のでそのままでは屋根材や外装壁板などの建材としては
適さない問題がある。そのため、従来では表面装飾を兼
ねて防水性の各種色彩の塗装が行われる。
【０００３】ところで、上記窯業系建材の表面塗装とし
て塗装面が梨地様の微小凹凸を有する化粧塗装を施す場
合があり、この梨地化粧塗装を行う手段として、無機質
板材表面に下地塗装を行い、この塗料が乾燥する前に着
色珪砂を散布し、余分の着色珪砂をエアナイフなどで除
去した後表面にさらにクリヤー塗装すること等が行われ
ていた。また、板材の表面模様としてタイル張様又は煉
瓦積様の目地溝を設け、目地溝とその間の凸部表面との
色彩を異ならせかつ凸部表面を梨地化粧面とする場合が
有り、この場合は目地溝を含む板材表面全体を単一色で
塗装後、凸部表面のみにロールコータなどで塗装を行
い、この凸部表面について前述の化粧手段を施すことが
行われていた。
て塗装面が梨地様の微小凹凸を有する化粧塗装を施す場
合があり、この梨地化粧塗装を行う手段として、無機質
板材表面に下地塗装を行い、この塗料が乾燥する前に着
色珪砂を散布し、余分の着色珪砂をエアナイフなどで除
去した後表面にさらにクリヤー塗装すること等が行われ
ていた。また、板材の表面模様としてタイル張様又は煉
瓦積様の目地溝を設け、目地溝とその間の凸部表面との
色彩を異ならせかつ凸部表面を梨地化粧面とする場合が
有り、この場合は目地溝を含む板材表面全体を単一色で
塗装後、凸部表面のみにロールコータなどで塗装を行
い、この凸部表面について前述の化粧手段を施すことが
行われていた。
【０００４】
【従来技術の問題点】しかしながら、上記塗装手段にお
いて梨地表面とするために使用される着色珪砂は個々の
砂粒が鋭角的に尖ったものが多く、手触りが悪い上製品
表面のこすれや釘打時の衝撃などで砂粒が脱落しやすい
問題があった。また、タイル、煉瓦目地模様の凹凸模様
に塗装する場合は、一旦全面を塗装したのち、凸部表面
のみを塗装しその塗料が乾燥しない間に砂粒を散布し目
地部に落ちた砂粒を除去し、さらに場合によっては凸部
表面のみクリヤー塗装するといった複雑な塗装工程を必
要とし非常に生産性が悪いといった問題があった。
いて梨地表面とするために使用される着色珪砂は個々の
砂粒が鋭角的に尖ったものが多く、手触りが悪い上製品
表面のこすれや釘打時の衝撃などで砂粒が脱落しやすい
問題があった。また、タイル、煉瓦目地模様の凹凸模様
に塗装する場合は、一旦全面を塗装したのち、凸部表面
のみを塗装しその塗料が乾燥しない間に砂粒を散布し目
地部に落ちた砂粒を除去し、さらに場合によっては凸部
表面のみクリヤー塗装するといった複雑な塗装工程を必
要とし非常に生産性が悪いといった問題があった。
【０００５】もっとも、上記した砂粒散布による面倒さ
を解消するため、砂粒を予め混合したクリヤー塗料など
で表面塗装することも考えられるが、前述のように個々
の砂粒は鋭角的に尖ったものが多く、かつ比重が塗料よ
りかなり大きいため均一混合が困難で混合しても早期の
内に沈殿凝縮を生じ均一な梨地面とするのが困難となる
欠点があった。
を解消するため、砂粒を予め混合したクリヤー塗料など
で表面塗装することも考えられるが、前述のように個々
の砂粒は鋭角的に尖ったものが多く、かつ比重が塗料よ
りかなり大きいため均一混合が困難で混合しても早期の
内に沈殿凝縮を生じ均一な梨地面とするのが困難となる
欠点があった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記問題点
に鑑み、梨地表面とする塗装をするにあたり、その塗装
が容易にかつ均一に達成することのできる窯業系建材の
表面梨地化粧方法を提供することを目的としてなされた
ものである。
に鑑み、梨地表面とする塗装をするにあたり、その塗装
が容易にかつ均一に達成することのできる窯業系建材の
表面梨地化粧方法を提供することを目的としてなされた
ものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明の窯業系
建材の表面梨地化粧方法は、粒径0.2 〜1.0mm の球形の
ビーズを0.05〜5 ％添加してなるクリヤー塗料で下地塗
装を施した窯業系建材の表面を塗装することを特徴とす
るものである。
建材の表面梨地化粧方法は、粒径0.2 〜1.0mm の球形の
ビーズを0.05〜5 ％添加してなるクリヤー塗料で下地塗
装を施した窯業系建材の表面を塗装することを特徴とす
るものである。
【０００８】
【作用】この発明に使用されるクリヤー塗料としては従
来使用されているものが使用され、例えばアクリルウレ
タン塗料、アクリルシリコン塗料、弗素樹脂塗料などが
使用される。これらクリヤー塗料内に粒径 0.2〜1.0mm
の球形のビーズを0.05〜5 ％添加するのは、これら球形
のビーズにより梨地模様をかもしだすためであり、粒径
を0.2〜1.0mm とするのは、粒径 0.2mmより小さいと十
分な梨地模様とならず殆ど平滑面となってしまうからで
あり、1.0mm より大きいとビーズの径が塗膜厚さに対し
て大きくなりすぎ脱落し易くなるからである。
来使用されているものが使用され、例えばアクリルウレ
タン塗料、アクリルシリコン塗料、弗素樹脂塗料などが
使用される。これらクリヤー塗料内に粒径 0.2〜1.0mm
の球形のビーズを0.05〜5 ％添加するのは、これら球形
のビーズにより梨地模様をかもしだすためであり、粒径
を0.2〜1.0mm とするのは、粒径 0.2mmより小さいと十
分な梨地模様とならず殆ど平滑面となってしまうからで
あり、1.0mm より大きいとビーズの径が塗膜厚さに対し
て大きくなりすぎ脱落し易くなるからである。
【０００９】上記ビーズの形状を球形とするのは、クリ
ヤー塗料に添加混合した際、粒子同志の摩擦を少なくし
混合を均一としまた塗装後に他物との擦過による脱落を
防止するためである。なお、この球形のビーズの材質と
しては合成樹脂ビーズあるいはガラスビーズが使用さ
れ、クリヤー塗料との均一混合を良くするためこれらと
比重差の少ない材質のものが使用される。そして、上記
球形のビーズを添加したクリヤー塗料を目的の板材表面
に塗布し乾燥硬化させればそのまま梨地模様の表面化粧
が行われるのである。
ヤー塗料に添加混合した際、粒子同志の摩擦を少なくし
混合を均一としまた塗装後に他物との擦過による脱落を
防止するためである。なお、この球形のビーズの材質と
しては合成樹脂ビーズあるいはガラスビーズが使用さ
れ、クリヤー塗料との均一混合を良くするためこれらと
比重差の少ない材質のものが使用される。そして、上記
球形のビーズを添加したクリヤー塗料を目的の板材表面
に塗布し乾燥硬化させればそのまま梨地模様の表面化粧
が行われるのである。
【００１０】
【実施例】次にこの発明の実施例を説明する。
【００１１】〔実施例１〕縦横25cmの繊維補強セメント
板を試験板として成形し、養生硬化させた。この試験板
表面にアクリル樹脂塗料をプライマーとして 100g/m2で
塗布し乾燥硬化させた。次いでその表面に平均粒径0.5m
m のアクリル樹脂製ビーズを0.05％、 2.0％5.0 ％添加
してなるアクリルウレタン塗料をクリヤー塗料として 1
40g/m2で塗布し乾燥硬化させた。
板を試験板として成形し、養生硬化させた。この試験板
表面にアクリル樹脂塗料をプライマーとして 100g/m2で
塗布し乾燥硬化させた。次いでその表面に平均粒径0.5m
m のアクリル樹脂製ビーズを0.05％、 2.0％5.0 ％添加
してなるアクリルウレタン塗料をクリヤー塗料として 1
40g/m2で塗布し乾燥硬化させた。
【００１２】〔実施例２〕実施例１における球形のビー
ズとしてガラスビーズを使用した他は実施例１と同様に
して着色塗装した。
ズとしてガラスビーズを使用した他は実施例１と同様に
して着色塗装した。
【００１３】〔実施例３〕縦45cm、横300cm 、表面に深
さ4mm 、幅10mmの煉瓦様目地溝を有する壁板を成形し養
生硬化させた。フローコータにより表面に均一に灰白色
の下地着色塗装を行い、該塗料を乾燥させた後、実施例
１と同じクリヤー塗料をロールコータにより凸部表面の
み塗装した。
さ4mm 、幅10mmの煉瓦様目地溝を有する壁板を成形し養
生硬化させた。フローコータにより表面に均一に灰白色
の下地着色塗装を行い、該塗料を乾燥させた後、実施例
１と同じクリヤー塗料をロールコータにより凸部表面の
み塗装した。
【００１４】〔比較例１〕実施例１において、クリヤー
塗料に添加するビーズ径を0.05mm以下のもの及び5.0mm
以上のものばかり使用した他は実施例１と同様にして化
粧塗装を行った。 〔比較例２〕実施例３で使用した壁板表面に実施例３と
同じ下地塗装を施した後、実施例１と同じクリヤー塗料
のみで凸部表面を塗装し、その塗料が乾燥硬化しない間
に珪砂を散布し、目地部に落ちた珪砂を除去したのち硬
化させ、最後に表面にさらにクリヤー塗装を施して梨地
化粧面を得た。
塗料に添加するビーズ径を0.05mm以下のもの及び5.0mm
以上のものばかり使用した他は実施例１と同様にして化
粧塗装を行った。 〔比較例２〕実施例３で使用した壁板表面に実施例３と
同じ下地塗装を施した後、実施例１と同じクリヤー塗料
のみで凸部表面を塗装し、その塗料が乾燥硬化しない間
に珪砂を散布し、目地部に落ちた珪砂を除去したのち硬
化させ、最後に表面にさらにクリヤー塗装を施して梨地
化粧面を得た。
【００１５】上記実施例１〜３及び比較例１、２につい
て表面状態の観察とゴムブロックを接触圧1.0kg /cm2で
圧接しつつ擦過する砂粒脱落試験を行ったところ、表１
及び表２の結果となった。
て表面状態の観察とゴムブロックを接触圧1.0kg /cm2で
圧接しつつ擦過する砂粒脱落試験を行ったところ、表１
及び表２の結果となった。
【００１６】
【表１】
【００１７】
【表２】
【００１８】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、表面梨
地化粧を行う場合ただ一回のクリヤー塗装をするだけで
塗装作業が終了できるので、従来の着色珪砂を使用した
場合に比べ表面塗装、砂粒散布、余剰砂粒の除去及びク
リヤー塗装にわたる工程が完全に省略でき著しい省略化
が図れる。また得られた梨地化粧面からの粒子の脱落も
殆どなく耐久性の良い梨地化粧面を得ることができると
いった効果を有する。
地化粧を行う場合ただ一回のクリヤー塗装をするだけで
塗装作業が終了できるので、従来の着色珪砂を使用した
場合に比べ表面塗装、砂粒散布、余剰砂粒の除去及びク
リヤー塗装にわたる工程が完全に省略でき著しい省略化
が図れる。また得られた梨地化粧面からの粒子の脱落も
殆どなく耐久性の良い梨地化粧面を得ることができると
いった効果を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−4567（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−321658（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−235257（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−13601（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−213689（ＪＰ，Ａ) 特開 昭53−58518（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−235258（ＪＰ，Ａ) 実開 平６−67668（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) C04B 41/71 C04B 41/62 - 41/64 E04F 13/08
Claims (1)
- 【請求項１】 粒径 0.2〜1.0mm の球形のビーズを0.05
〜5 ％添加してなるクリヤー塗料で下地塗装を施した窯
業系建材の表面を塗装することを特徴とする窯業系建材
の表面梨地化粧方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13143293A JP2812638B2 (ja) | 1993-05-07 | 1993-05-07 | 窯業系建材の表面梨地化粧方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13143293A JP2812638B2 (ja) | 1993-05-07 | 1993-05-07 | 窯業系建材の表面梨地化粧方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06321657A JPH06321657A (ja) | 1994-11-22 |
| JP2812638B2 true JP2812638B2 (ja) | 1998-10-22 |
Family
ID=15057828
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13143293A Expired - Fee Related JP2812638B2 (ja) | 1993-05-07 | 1993-05-07 | 窯業系建材の表面梨地化粧方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2812638B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11169789A (ja) * | 1997-12-12 | 1999-06-29 | Ig Tech Res Inc | 塗装方法 |
-
1993
- 1993-05-07 JP JP13143293A patent/JP2812638B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06321657A (ja) | 1994-11-22 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5420520B2 (ja) | 模様面の形成方法 | |
| JPH1030330A (ja) | 建築物表面仕上用装飾材の不規則ストライプ調パターンの形成方法 | |
| JP2812638B2 (ja) | 窯業系建材の表面梨地化粧方法 | |
| JP2664626B2 (ja) | 建築用化粧板の製造方法 | |
| JP3400878B2 (ja) | 自然石調塗装方法及びそれに用いる自然石調塗料組成物 | |
| JPH10238062A (ja) | ローラー塗装用自然石調塗材の施工方法 | |
| JP2840538B2 (ja) | 建築板用塗料および建築板 | |
| JP2001003002A (ja) | 建築物又は構築物表面装飾用塗装材 | |
| JP2893045B2 (ja) | 複数の塗材およびこれらを用いて得られる被膜 | |
| JP7299050B2 (ja) | 粒状色材含有塗料の塗装方法 | |
| JP4895540B2 (ja) | 押圧具及びそれを用いた模様形成方法 | |
| JPS5916830B2 (ja) | 立体模様塗膜の形成方法 | |
| JP4180233B2 (ja) | 意匠性塗膜の形成方法 | |
| JPH06235257A (ja) | 無機質壁板 | |
| JPH08309949A (ja) | 凹凸模様を有する化粧板の製造方法 | |
| JP3119537B2 (ja) | 塗膜の形成方法 | |
| JP4711812B2 (ja) | 模様面の形成方法 | |
| JP3033241U (ja) | 塗装化粧板 | |
| JPH10130544A (ja) | 砂岩調模様を形成する被覆組成物 | |
| JP2000140750A (ja) | 多彩模様仕上げ法 | |
| JPH0685909B2 (ja) | 吹付仕上げ面の形成方法 | |
| JP2020131114A (ja) | 粒状色材含有塗料の塗装方法 | |
| JPS60102979A (ja) | 複層模様面の製作方法 | |
| CN116517210A (zh) | 一种墙面装饰工艺 | |
| JP3495688B2 (ja) | 塗装方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |