JP2003326695A - 印刷装置、コンピュータプログラム、コンピュータシステム、及び、印刷方法 - Google Patents

印刷装置、コンピュータプログラム、コンピュータシステム、及び、印刷方法

Info

Publication number
JP2003326695A
JP2003326695A JP2002137595A JP2002137595A JP2003326695A JP 2003326695 A JP2003326695 A JP 2003326695A JP 2002137595 A JP2002137595 A JP 2002137595A JP 2002137595 A JP2002137595 A JP 2002137595A JP 2003326695 A JP2003326695 A JP 2003326695A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
print medium
printing
ejection
ejecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002137595A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4284923B2 (ja
Inventor
Hiroichi Nunokawa
博一 布川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2002137595A priority Critical patent/JP4284923B2/ja
Publication of JP2003326695A publication Critical patent/JP2003326695A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4284923B2 publication Critical patent/JP4284923B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被印刷媒体の後端が支持部材から離れる際で
あっても印刷画像が乱れない印刷装置等を実現する。 【解決手段】 複数のインク吐出部と、インク吐出部に
対向させて設けられた案内部材と、案内部材より被印刷
媒体の搬送方向の上流側にて被印刷媒体を支持する支持
部材とを備え、インク吐出部と対向して搬送される被印
刷媒体に印刷を行う印刷装置において、被印刷媒体の後
端が支持部材から外れる際に、所定のインク吐出部から
のインクの吐出を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク吐出部から
断続的にインクを吐出して被印刷媒体に印刷を行う印刷
装置、コンピュータプログラム、コンピュータシステ
ム、及び、印刷方法に関する。
【0002】
【背景技術】インクジェットプリンタ等の印刷装置は、
主走査方向に走査するキャリッジに設けられインクを断
続的に吐出する印刷ヘッドと、印刷シートを搬送する搬
送装置とを備え、一定の速度で搬送される印刷シート
に、インクを吐出してドットを形成することによって画
像が印刷される。このため、ドットが形成される位置が
正確であることは勿論、形成されるドットの形状及び大
きさも一定であることが望ましい。
【0003】このような印刷装置は、印刷シートの搬送
方向において印刷ヘッドの上流側と下流側とに、印刷装
置を搬送する搬送ローラをそれぞれ有し、印刷ヘッドが
有するインク吐出部と所定の間隔を隔てた位置に、イン
ク吐出部と対向する案内面を有し、前記印刷シートが沿
わされるプラテンが設けられている。この時、上流側の
搬送ローラは、プラテンより高い位置に設けられ、この
搬送ローラによって搬送された印刷シートの先端が、自
ずとプラテンの案内面と所定の角度をなして当接するよ
うに設けられ、この案内面に沿って搬送された印刷シー
トの先端が、自ずと搬送ローラに噛み込むように配置さ
れている。すなわち、前記上流側の搬送ローラによって
印刷ヘッドとプラテンとの間に供給された印刷シート
は、プラテンの案内面と当接した後に、案内面に沿って
搬送され、前記下流側の搬送ローラに到達すると、印刷
シートは下流側の搬送ローラによって同じ速度で搬送さ
れる。このように、印刷シートは2つの搬送ローラに受
け渡されて等速度で搬送され、また、インク吐出部と所
定の間隔を隔てたプラテンに沿わされ、印刷ヘッドの上
流側及び下流側とに配置された搬送ローラによって、印
刷シートをインク吐出部との距離が一定の間隔になるよ
うに保たれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような印刷装置においては、印刷シートがインク吐出部
と対向して通過する際に、インクシートがプラテンに沿
わされるよう、上流側の搬送ローラは、プラテンより高
い位置に配置されている。
【0005】また、近年ではいわゆる縁なし印刷と呼ば
れる印刷方法によって、印刷シートの後端まで画像が欠
けることなく印刷できる印刷装置がある。このような印
刷装置にあっては、印刷シートの後端縁を印刷する際
に、プラテンにインクが付着すると、後続して搬送され
る印刷シートの裏面が付着したインクによって汚れてし
まうため、印刷ヘッドの後端側に位置するインク吐出部
と対向する位置にはプラテンが存在しないように構成さ
れている。
【0006】このため、上流側の搬送ローラから印刷シ
ートの後端が離れると、印刷シートのプラテンより後端
側は支持するものを失うため、インク吐出部と対向する
位置であっても、印刷シートは自重、もしくは、反発力
によりその後端が下方に垂れ下がる方向に移動した後、
印刷シートの弾性によって振動して平らな状態に戻され
る。
【0007】これにより、上流側に位置するインク吐出
部と対向する印刷シートの部位は、印刷シートとインク
吐出部との間隔に変化が生じ、この間にインク吐出部か
らインクが吐出されると、そのインクによって形成され
るドットの形状や、上流側の搬送ローラから印刷シート
の後端が離れる前に形成されたドットとの間隔が相違
し、その部分の画像が乱れる場合があるという課題があ
った。
【0008】本発明は、かかる課題に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、被印刷媒体の後端
が支持部材から離れる際であっても印刷画像が乱れない
印刷装置、この印刷装置に印刷させる機能を実現させる
ためのコンピュータプログラム、この印刷装置を有する
コンピュータシステム、及び、この印刷装置を用いて印
刷する印刷方法を実現することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】主たる本発明は、インク
を断続的に吐出する複数のインク吐出部と、該インク吐
出部に対向させて設けられ被印刷媒体を案内する案内部
材と、前記案内部材より被印刷媒体の搬送方向の上流側
にて被印刷媒体を支持する支持部材とを備え、前記イン
ク吐出部と対向して搬送される被印刷媒体に印刷を行う
印刷装置において、前記被印刷媒体の後端が前記支持部
材から外れる際に、所定のインク吐出部からのインクの
吐出を停止することを特徴とする印刷装置である。本発
明の他の特徴については、添付図面及び以下の記載によ
り明らかにする。
【0010】
【発明の実施の形態】===開示の概要=== 本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも次のこ
とが明らかにされる。
【0011】インクを断続的に吐出する複数のインク吐
出部と、該インク吐出部に対向させて設けられ被印刷媒
体を案内する案内部材と、前記案内部材より被印刷媒体
の搬送方向の上流側にて被印刷媒体を支持する支持部材
とを備え、前記インク吐出部と対向して搬送される被印
刷媒体に印刷を行う印刷装置において、前記被印刷媒体
の後端が前記支持部材から外れる際に、所定のインク吐
出部からのインクの吐出を停止することを特徴とする印
刷装置である。このような印刷装置によれば、案内部材
より上流側にて被印刷媒体の支持部材から、被印刷媒体
の後端が外れる際に、被印刷媒体の後端側が不安定にな
り、被印刷媒体とインク吐出部との間隔が変化する部位
があったとしても、その部位と対向するインク吐出部か
らのインクの吐出を停止することにより、印刷した画像
に乱れを生じさせないように印刷することが可能とな
る。
【0012】さらに、前記支持部材は、前記被印刷媒体
を搬送する搬送ローラであることが望ましい。このよう
な印刷装置によれば、案内部材と上流側の搬送ローラと
の間に、他の部材を介在しないので、案内部材より後端
側の被印刷媒体の長さを短くすることが可能となる。こ
のため、被印刷媒体とインク吐出部との間隔の変動を小
さく抑えることが可能となる。
【0013】さらに、前記搬送ローラが被印刷媒体と接
触する位置は、前記案内部材が被印刷媒体と接触する位
置と同じ高さ、または、案内部材が被印刷媒体と接触す
る位置より高いことが望ましい。このような印刷装置に
よれば、搬送ローラと被印刷媒体との接触位置は、案内
部材と被印刷媒体との接触位置と同じ高さ、または、案
内部材が被印刷媒体と接触する位置より高い位置なの
で、被印刷媒体の後端が支持部材から外れる際には、被
印刷媒体はその自重や反発力により、被印刷媒体の後端
側が大きく下方に撓み、インク吐出部と被印刷媒体との
間隔が変化する可能性があるが、インク吐出部と被印刷
媒体との間隔が変化する可能性があるときに、その部位
と対向するインク吐出部からのインクの吐出を停止する
ので、画像への影響はなく良好な画像を得ることができ
る。
【0014】さらに、前記複数のインク吐出部は、被印
刷媒体の搬送方向に沿って配列されており、前記インク
の吐出を停止するインク吐出部は、配列されたインク吐
出部のうち前記搬送方向において上流側に位置している
ことが望ましい。このような印刷装置によれば、前記支
持部材から被印刷媒体の後端が外れる際に、被印刷媒体
とインク吐出部との間隔の変動が大きくなりやすい上流
側のインク吐出部からのインクの吐出を停止させるの
で、被印刷媒体とインク吐出部との間隔の変動による画
像の乱れを防止することが可能となる。
【0015】さらに、前記被印刷媒体の後端が前記支持
部材から外れる際とは、被印刷媒体の後端が前記支持部
材から外れる直前であることが望ましい。所定インク吐
出部からインクを吐出しない時間が長ければ、印刷時間
が長くなることが懸念されるが、インクの吐出を停止さ
せるのは、被印刷媒体の後端が前記支持部材から離れる
直前なので、印刷時間を大幅に長くすることなく良好な
画像を印刷することが可能となる。
【0016】さらに、前記被印刷媒体の後端が前記支持
部材から外れる際とは、被印刷媒体の後端が前記支持部
材から外れた直後であることが望ましい。インクの吐出
を停止させるタイミングを被印刷媒体の後端が前記支持
部材から離れた直後としたので、インク吐出部からイン
クを吐出しない時間がさらに短縮され、印刷時間を短縮
しつつ良好な画像を印刷することが可能となる。
【0017】さらに、前記被印刷媒体の後端が前記支持
部材から外れる際とは、被印刷媒体の後端が前記支持部
材から外れる所定時間前であることが望ましい。このよ
うな印刷装置によれば、インク吐出部からのインクの吐
出を停止するのは、被印刷媒体とインク吐出部との間隔
の変動が大きくなりやすい、被印刷媒体の後端が支持部
材から離れる所定時間前なので、確実に画像の乱れの発
生を確実に防止することが可能となる。
【0018】さらに、前記被印刷媒体の後端が前記支持
部材から外れる際とは、被印刷媒体の後端が前記支持部
材から外れた所定時間後であることが望ましい。このよ
うな印刷装置によれば、インク吐出部からのインクの吐
出を停止するのは、被印刷媒体とインク吐出部との間隔
の変動が大きくなりやすい、被印刷媒体の後端が支持部
材から離れた所定時間後なので、インクの吐出を停止す
る時間を最短とすることを可能しつつ、画像の乱れの発
生を防止することが可能となる。
【0019】さらに、前記被印刷媒体の搬送量を検出し
て検出信号を生成する搬送量検出手段を備え、該搬送量
検出手段の信号に基づいて前記インク吐出部によるイン
クの吐出を停止させることが望ましい。このような印刷
装置によれば、被印刷媒体の搬送量検出手段の信号に基
づいてインクの吐出を停止させるので、被印刷媒体の搬
送量を検出して被印刷媒体の後端が支持部材から外れる
前にインクの吐出を停止することが可能となる。
【0020】さらに前記搬送量検出手段は前記搬送ロー
ラに設けられたエンコーダであることが望ましい。この
ような印刷装置によれば、被印刷媒体の搬送量を正確に
検出して、的確にインクの吐出を停止することが可能と
なる。
【0021】さらに、前記搬送ローラを駆動するモータ
を備え、前記搬送量検出手段は前記モータに設けられた
エンコーダであることが望ましい。このような印刷装置
によれば、モータの回転位置によって被印刷媒体の搬送
量を検出することが可能となる。
【0022】さらに、前記インクの吐出を停止すること
により印刷されなかった位置には、前記インクの吐出を
停止したインク吐出部より前記下流側に位置するインク
吐出部により、所定時間経過後に印刷することが望まし
い。このような印刷装置によれば、所定時間が経過し被
印刷媒体とインク吐出部との間隔の変動が小さくなった
ときに、インクの吐出を停止して印刷されなかった位置
に対応する画素を印刷するので、良好な印刷によって高
画質の画像を印刷することが可能となる。
【0023】さらに、前記インクの吐出を停止すること
により印刷されなかった位置には、前記被印刷媒体を所
定量搬送した後に、前記インクの吐出を停止したインク
吐出部より前記下流側に位置するインク吐出部により印
刷することが望ましい。このような印刷装置によれば、
インクの吐出を停止した後に、被印刷媒体を所定量搬送
し、被印刷媒体とインク吐出部との間隔の変動が小さく
なったときに、インクの吐出を停止して印刷されなかっ
た位置に対応する画素を印刷するので、良好な印刷によ
って高画質の画像を印刷することが可能となる。
【0024】さらに、前記インクの吐出を停止したイン
ク吐出部は、停止してから所定時間経過後に、インクの
吐出を開始することが望ましい。このような印刷装置に
よれば、インクの吐出から所定時間が経過した後には被
印刷媒体とインク吐出部との間隔の変動がほぼ無くなる
ので、インクの吐出を開始することにより使用可能なイ
ンク吐出部の数が増えるため、インクの吐出を停止した
ままとした場合より印刷速度を向上させることが可能と
なる。
【0025】さらに、前記インクの吐出を停止したイン
ク吐出部は、停止してから前記被印刷媒体を所定量搬送
した後に、インクの吐出を開始することが望ましい。こ
のような印刷装置によれば、インクの吐出を停止してか
ら前記被印刷媒体を所定量搬送した後には、被印刷媒体
とインク吐出部との間隔の変動がほぼ無くなるので、停
止したインク吐出部からのインクの吐出を開始すること
により使用可能なインク吐出部の数が増えるため、イン
クの吐出を停止したままとした場合より印刷速度を向上
させることが可能となる。
【0026】さらに、前記インクの吐出を停止したイン
ク吐出部は、前記搬送量検出手段の信号に基づいてイン
クの吐出を開始することが望ましい。このような印刷装
置によれば、搬送量検出手段の検出信号に基づいてイン
クの吐出を開始するので、インクの吐出を無用に停止さ
せることを防止することが可能となる。
【0027】さらに、前記搬送方向における前記案内部
材の前記被印刷媒体と接触する部位の長さは、前記複数
のインク吐出部が設けられた領域の長さより短く形成さ
れ、前記搬送方向における上流側のインク吐出部と対向
する位置には、不要なインクを回収するための空間が設
けられており、被印刷媒体は後端まで印刷されることが
望ましい。このような印刷装置は、案内部材にインクを
付着させることなく、被印刷媒体の全面に余白なく印刷
することを可能としている。すなわち、被印刷媒体の全
面に余白なく印刷するためには、被印刷媒体の端縁部よ
り外側までインクを吐出する必要があり、すべてのイン
ク吐出部を案内部材と対向させると、被印刷媒体の端縁
部を印刷する際にインクが案内部材に付着し、そのイン
クが、後に搬送される被印刷媒体に付着する可能性があ
る。このため、被印刷媒体が接触する案内部材の範囲を
狭くしているので、被印刷媒体の後端が支持部材から外
れる際には、インク吐出部と被印刷媒体との間隔の変動
が大きくなるが、被印刷媒体の後端が支持部材から外れ
る際に、所定のインク吐出部からのインクの吐出を停止
するので、被印刷媒体の全面に印刷しつつ、高画質の画
像を印刷することが可能となる。
【0028】また、インクを断続的に吐出する複数のイ
ンク吐出部と、該インク吐出部に対向させて設けられ被
印刷媒体を案内する案内部材と、該案内部材より被印刷
媒体の搬送方向の上流側にて被印刷媒体を支持する支持
部材とを備え、前記インク吐出部と対向して搬送される
被印刷媒体に印刷を行う印刷装置において、前記インク
吐出部に対し、前記被印刷媒体の搬送方向の上流側に、
前記被印刷媒体を搬送する搬送ローラと、該搬送ローラ
に設けられ、前記被印刷媒体の搬送量を検出して検出信
号を生成するエンコーダとを備え、前記搬送ローラが被
印刷媒体と接触する位置は、前記案内部材が被印刷媒体
と接触する位置と同じ高さ、または、案内部材が被印刷
媒体と接触する位置より高く配置されており、前記複数
のインク吐出部は、被印刷媒体の搬送方向に沿って配列
され、前記搬送方向における案内部材の被印刷媒体と接
触する部位の長さは、前記複数のインク吐出部が設けら
れた領域の長さより短く形成され、前記搬送方向におけ
る上流側のインク吐出部と対向する位置には、不要なイ
ンクを回収するための空間が設けられており、前記被印
刷媒体の後端が前記搬送ローラから外れる際に、前記エ
ンコーダの信号に基づいて、前記配列されたインク吐出
部のうち前記搬送方向において上流側に位置するインク
吐出部からのインクの吐出を停止し、前記インクの吐出
を停止することにより印刷されなかった位置に対するイ
ンクの吐出は、前記インクの吐出を停止したインク吐出
部より前記下流側に位置するインク吐出部により、所定
時間経過後、又は、前記被印刷媒体を所定量搬送した後
に印刷し、前記停止したインク吐出部は、停止してから
所定時間経過後、又は、停止してから前記被印刷媒体を
所定量搬送した後に、前記搬送量検出手段の信号に基づ
いてインクの吐出を開始して、被印刷媒体の後端まで印
刷することを特徴とする印刷装置である。
【0029】このような印刷装置によれば、被印刷媒体
の搬送量を正確に検出し、支持部材から被印刷媒体の後
端が外れる際に、被印刷媒体とインク吐出部との間隔の
変動が大きくなりやすい被印刷媒体の部位へのインクの
吐出を停止して、確実に画像の乱れの発生を防止すると
ともに、被印刷媒体の後端部まで、画像を欠くこと無く
印刷することが可能となる。
【0030】また、インクを断続的に吐出する複数のイ
ンク吐出部と、該インク吐出部に対向させて設けられ被
印刷媒体を案内する案内部材と、該案内部材より被印刷
媒体の搬送方向の上流側にて被印刷媒体を支持する支持
部材とを備え、前記インク吐出部と対向して搬送される
被印刷媒体に印刷を行う印刷装置に、前記被印刷媒体の
後端が前記支持部材から外れる際に、所定のインク吐出
部からのインクの吐出を停止する機能を実現させるため
のコンピュータプログラムも実現可能となる。
【0031】また、コンピュータ本体と、このコンピュ
ータ本体に接続され、インクを断続的に吐出する複数の
インク吐出部と、該インク吐出部に対向させて設けられ
被印刷媒体を案内する案内部材と、該案内部材より被印
刷媒体の搬送方向の上流側にて被印刷媒体を支持する支
持部材とを備え、前記インク吐出部と対向して搬送され
る被印刷媒体に印刷を行う印刷装置において、前記被印
刷媒体の後端が前記支持部材から外れる際に、所定のイ
ンク吐出部からのインクの吐出を停止する印刷装置と、
を有することを特徴とするコンピュータシステムも実現
可能となる。
【0032】また、複数のインク吐出部からインクを断
続的に吐出し、該インク吐出部に対向する案内部材に案
内されるとともに、前記案内部材より被印刷媒体の搬送
方向の上流側に設けられた支持部材に支持された被印刷
媒体に印刷を行う印刷方法において、前記印刷媒体を搬
送してインクを吐出するステップと 前記被印刷媒体の
後端が前記支持部材から外れる際に、所定のインク吐出
部からのインクの吐出を停止するステップとを有するこ
とを特徴とする印刷方法である。
【0033】このような印刷方法によれば、インク吐出
部より上流側にて被印刷媒体の支持部材から、被印刷媒
体の後端が外れる際に、被印刷媒体の後端側が不安定に
なり、被印刷媒体とインク吐出部との間隔が変化する部
位があったとしても、その部位と対向するインク吐出部
からのインクの吐出を停止することにより、印刷した画
像に乱れを生じさせないように印刷することが可能とな
る。
【0034】===印刷装置の概略構成=== まず、図1を参照して本実施の形態に係る印刷装置の主
として外部の概略構成について説明する。図1は本実施
の形態に係る印刷装置の概略構成を示した図である。
【0035】図1には、印刷装置の一例としてのカラー
プリンタ10を示した。カラープリンタ10は、カラー
画像の出力が可能なプリンタであり、例えば、シアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、ブラック
(K)の4色の色インクを、ロール紙を始めとする被印
刷体上に吐出してドットを形成することによって画像を
形成するインクジェット方式のプリンタである。なお、
色インクとして、上記4色に加えて、ライトシアン(薄
いシアン、LC)、ライトマゼンタ(薄いマゼンタ、L
M)、ダークイエロ(暗いイエロ、DY)を用いてもよ
い。
【0036】図1に示すように、カラープリンタ10
は、背面から供給された印刷用紙等の被印刷媒体を前面
から排出する構造を備えており、前面には操作パネル1
1、排紙部12が備えられ、背面には給紙部13が備え
られている。操作パネル11には、各種操作ボタン11
1、表示ランプ112が設けられている。排紙部12
は、不使用時に排紙口を塞ぐ排紙トレー121が備えら
れている。給紙部13には、カット紙(図示しない)を
保持する給紙トレー131が備えられている。なお、カ
ラープリンタ10は、カット紙など単票状の被印刷媒体
のみならず、ロール紙などの連続した被印刷媒体にも印
刷できる給紙構造を備えていてもよい。
【0037】===カラープリンタ10の内部構成==
= 次に、図2〜図4を参照してカラープリンタ10の内部
構成について説明する。図2は本実施の形態に係るカラ
ープリンタ10の内部構成を示した図、図3は印刷ヘッ
ド9周辺の配置を示した説明図、図4は印刷用紙搬送機
構の駆動部を説明するための説明図である。
【0038】カラープリンタ10は、図示するように、
キャリッジ3に搭載された印刷ヘッド9を駆動してイン
クの吐出及びドット形成を行う機構と、このキャリッジ
3をキャリッジモータ4によって印刷用紙の搬送方向と
直交する方向に往復動させる機構と、紙送りモータ(以
下、PFモータともいう。)1によって給紙トレー13
1(図1参照)から供給される印刷用紙32を搬送する
機構と、制御回路50とを有している。
【0039】インクの吐出及びドット形成を行う機構
は、インク吐出部としての複数のノズルを備えた印刷ヘ
ッド9と、印刷ヘッド9を駆動するためのヘッドドライ
バ16とを備え、印刷指令信号に基づいて所定のノズル
からインクを吐出させる。印刷ヘッド9の下面9aに
は、印刷用紙32の搬送方向に沿って、複数のノズルが
列をなし、印刷用紙32の搬送方向と直交する方向に複
数列設けられている。印刷ヘッド9及びノズル配列の詳
細は後述する。
【0040】キャリッジ3を往復動させる機構は、キャ
リッジ3を駆動するキャリッジモータ(以下、CRモー
タともいう。)4と、キャリッジモータ4を駆動するC
Rモータドライバ5と、印刷用紙32の搬送方向と直交
する方向に設けられ、キャリッジ3を摺動可能に保持す
る摺動軸44と、キャリッジ3に固定されたリニア式エ
ンコーダ17と、所定の間隔にスリットが形成されたリ
ニア式エンコーダ用符号板19と、キャリッジモータの
回転軸に取付けられたプーリ30と、プーリ30によっ
て駆動されるタイミングベルト31から構成されてい
る。
【0041】キャリッジ3には、印刷ヘッド9と、印刷
ヘッド9と一体に設けられたカートリッジ装着部が固定
され、このカートリッジ装着部には、黒(K)、シアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)等のインクが収
容されたインクカートリッジが装着される。
【0042】給紙トレー131から供給される印刷用紙
32を搬送する機構は、前記印刷ヘッド9と対向して配
置され、印刷用紙32と印刷ヘッド9とが適切な距離と
なるように印刷用紙32を案内する案内部材としてのプ
ラテン25と、このプラテン25に対し印刷用紙32の
搬送方向の上流側に設けられ、供給された印刷用紙32
をプラテン25に所定の角度にて接触するように搬送す
る搬送ローラ7と、プラテン25に対し印刷用紙32の
搬送方向の下流側に設けられ、搬送ローラ7から外れた
印刷用紙32を搬送して排紙するための排紙ローラ8
と、搬送ローラ7及び排紙ローラ8を駆動するためのP
Fモータ1と、PFモータ1を駆動するための紙送りモ
ータドライバ2と、印刷用紙32の搬送量を検出するた
めのロータリ式エンコーダ15と、印刷用紙32の有無
及び印刷用紙32の先端・後端を検出するための用紙検
出センサ20とを有している。エンコーダ15,17の
詳細は後述する。
【0043】搬送ローラ7は印刷用紙32の搬送経路下
側に設けられており、その上側には搬送ローラ7と対向
させて印刷用紙32を保持するための従動ローラが設け
られている。排紙ローラ8も印刷用紙32の搬送経路下
側に設けられて、その上側に排紙ローラ8と対向させ手
印刷用紙32を保持するための従動ローラが設けられて
いるが、排紙ローラ8と対向する従動ローラは薄板でな
り外周部に細かな歯がもうけられたローラであり、印刷
後の印刷用紙32の表面と接触してもインクが擦れない
ように構成されている。
【0044】また、搬送ローラ7と印刷用紙32との接
触位置は、プラテン25と印刷用紙32との接触位置よ
り高くなるように配置され、搬送ローラ7から搬送され
た印刷用紙32はプラテン25と所定の角度にて接触
し、さらに搬送されることにより、印刷用紙32はプラ
テン25の後述する案内面25aに沿わされて搬送され
る。即ち、印刷用紙32をプラテン25に押し付けるよ
うに所定の角度をもって当接させることができるため、
プラテン25によって印刷用紙32をノズルから適正な
位置に維持させて良好な画像を得ることができる。プラ
テン25に沿わされて搬送された印刷用紙32は、自ず
と排紙ローラ8へと導かれるように、プラテン25と排
紙ローラ8とは配置されている。ここで、搬送ローラ7
と印刷用紙32との接触位置を、プラテン25と印刷用
紙32との接触位置より高い位置に配置した例を示した
が、両接触位置は同じ高さであっても構わない。
【0045】また、搬送ローラ7と排紙ローラ8とは、
ギア列6により繋げられ、PFモータ1の回転が伝達さ
れて回動され、両ローラ7,8による印刷用紙32の搬
送速度は一致している。
【0046】プラテン25は、印刷ヘッド9の下面9
a、即ちノズルが形成されている面と対向し、印刷用紙
32を接触させて案内する案内面25aを有している。
この案内面25aは、印刷ヘッド9下面9aのノズルが
設けられている領域9bとなる印刷用紙32の搬送方向
における最も上流側に位置するノズルN14と、最も下
流側に位置するノズルN1との間隔より狭く形成されて
いる。プラテン25は、印刷用紙32の搬送方向におい
て印刷ヘッド9の中央からほぼ均等に位置するように配
置されている。このため、ノズル列の上流側端及び下流
側端に配置されたノズルの幾つかは、プラテン25と対
向していない。これは、印刷用紙32の先端及び後端に
余白が残らないように印刷をする際には、印刷用紙32
よりも広い範囲にインクを吐出する必要があるが、すべ
てのノズルがプラテン25と対向している場合には、印
刷用紙32より外側に吐出したインクはプラテン25に
付着し、後の印刷のために搬送された印刷用紙32の裏
面がプラテン25に付着したインクによって汚れてしま
うことを防止するためである。すなわち、印刷用紙32
の先端を印刷する際には、印刷用紙32の搬送方向下流
側のノズルを用い、印刷用紙32の先端を印刷する際に
は、印刷用紙32の搬送方向上流側のノズルを用い、そ
の上流側及び下流側のノズルと対向する位置にプラテン
25を設けることなく、空間としている。これにより、
印刷用紙32より外側に吐出したインクがプラテン25
に付着することを防止している。そしてこの空間部分に
は、プラテン25の案内面25aより低い位置にインク
受けを備え、不要なインクを回収してプリンタ内が汚れ
ないようにしている。
【0047】用紙検知センサ20は、搬送ローラ7より
搬送方向の上流側に設けられ、印刷用紙32の搬送経路
より高い位置に回動中心を持つレバー20aとその上方
に設けられ、発光部と受光部とを有する透過型光センサ
20bとで構成されている。レバー20は、自重によっ
て搬送経路に垂れ下がるように配置され給紙トレー13
1から供給された印刷用紙32によって回動される作用
部20cと、作用部20cと回動中心を挟んで反対側に
位置し、発光部と受光部との間を通過するように設けら
れた遮光部20dとで構成されている。そして、用紙検
知センサ20は、供給された印刷用紙32によりレバー
20aが押され、印刷用紙32が所定位置に達すると遮
光部20dは発光部が発した光を遮るため、印刷用紙3
2が所定の位置に達したことが検出される。その後、搬
送ローラ7により印刷用紙32が搬送されて、印刷用紙
32の後端が通過すると、レバー20aは自重によって
垂れ下がり、遮光部20dが発光部と受光部との間から
外れ、発光部の光が受光部に受光され、印刷用紙32の
後端が所定の位置に到達することを検出する。したがっ
て、遮光部20dが発光部の光を遮っている間は、少な
くとも搬送経路内に印刷用紙32が存在することが検出
される。
【0048】===制御回路50の内部構造=== 制御回路50は、ホストコンピュータ18から供給され
た信号を受信するバッファメモリ21と、印刷データを
格納するイメージバッファ22と、カラープリンタ10
全体の動作を制御するシステムコントローラ26と、メ
インメモリ27と、EEPROM23とを備えている。
転送された印刷データは、一旦、バッファメモリ21に
蓄えられる。カラープリンタ10の操作パネル11や接
続されたホストコンピュータ18から印刷指令信号が入
力されると、カラープリンタ10内では、印刷指令信号
と共に送信された印刷データが、一旦、バッファメモリ
21に蓄えられ、システムコントローラ26が、バッフ
ァメモリ21の印刷データの中から必要な情報を読み取
り、これに基づいて、CRモータドライバ5、PFモー
タドライバ2、ヘッドドライバ16に対して制御信号を
送る。イメージバッファには、バッファメモリで受信さ
れた複数の色成分の印刷データが格納される。ヘッドド
ライバ16は、システムコントローラ26からの制御信
号に従って、イメージバッファ22から各色成分の印刷
データを読出し、これに応じて印刷ヘッド9に設けられ
た各色のノズルを駆動する。
【0049】===ノズルの構成について=== 図5は印刷ヘッド9の下面9aにおけるノズルの配列を
示す説明図である。印刷ヘッド9aの下面には、濃ブラ
ックインクノズル群KDと、淡ブラックインクノズル群
KLと、濃シアンインクノズル群CDと、淡シアンイン
クノズル群CLと、濃マゼンタインクノズル群MDと、
淡マゼンタノズル群MLと、イエローインクノズル群Y
Dが形成されている。各ノズル群は、各色のインクを吐
出するための吐出口であるノズルを複数個(本実施形態
では14個)備えている。なお、各ノズル群を示す符号
の最初のアルファベットはインク色を意味しており、ま
た、添え字「D」は濃度が比較的高いインクであること
を意味しており、「L」は濃度が比較的低いインクであ
ることをそれぞれ意味している。
【0050】各ノズル群の複数のノズルは、紙搬送方向
に沿って、一定の間隔(ノズルピッチ:k・D)でそれ
ぞれ整列している。ここで、Dは、紙搬送方向における
最小のドットピッチ(つまり、紙Sに形成されるドット
の最高解像度での間隔)であり、例えば、解像度が72
0dpiであれば1/720インチ(約35.3μm)
である。また、kは、1以上の整数である。
【0051】また、各ノズル群のノズルは、下流側のノ
ズルほど若い番号が付されている(N1〜N14)。ま
た、各ノズル群のノズルは、紙搬送方向の位置に関し
て、隣のノズル群のノズルの間に位置するように設けら
れている。例えば、淡ブラックインクノズル群KLの一
番ノズルN1は、紙搬送方向の位置に関して、濃ブラッ
クインクノズル群KDの一番ノズルN1と二番ノズルN
2との間に設けられている。各ノズルには、各ノズルを
駆動してインク滴を吐出させるための駆動素子としてピ
エゾ素子(不図示)が設けられている。
【0052】なお、印刷時には、印刷用紙32が搬送ロ
ーラ7及び排紙ローラ8によって間欠的に所定の搬送量
Fで搬送され、その間欠的な搬送の間にキャリッジ3が
走査方向に移動して各ノズルからインク滴が吐出され
る。
【0053】===エンコーダ=== 次に、キャリッジ3に取付けられたリニア式エンコーダ
17、及び、PFモータ1用のロータリ式エンコーダ1
5について説明する。図6は、キャリッジ3に取付けら
れたリニア式エンコーダ17の構成を模式的に示した説
明図である。
【0054】図6に示したエンコーダ17は、発光ダイ
オード17aと、コリメータレンズ17bと、検出処理
部17cとを備えている。検出処理部17cは、複数
(例えば4個)のフォトダイオード17dと、信号処理
回路17eと、例えば2個のコンパレータ17fA、1
7fBとを有している。
【0055】発光ダイオード17aの両端に抵抗を介し
て電圧VCCが印加されると、発光ダイオード17aか
ら光が発せられる。この光はコリメータレンズ17bに
より平行光に集光されて符号板19を通過する。符号板
19には、所定の間隔(例えば1/180インチ(1イ
ンチ=2.54cm))毎にスリットが設けられてい
る。
【0056】符号板19を通過した平行光は、図示しな
い固定スリットを通って各フォトダイオード17dに入
射し、電気信号に変換される。4個のフォトダイオード
17dから出力される電気信号は信号処理回路17eに
おいて信号処理され、信号処理回路17eから出力され
る信号はコンパレータ17fA、17fBにおいて比較
され、比較結果がパルスとして出力される。コンパレー
タ17fA、17fBから出力されるパルスENC−
A、ENC−Bがエンコーダ17の出力となる。
【0057】図7は、CRモータ正転時及び逆転時にお
けるエンコーダ17の2つの出力信号の波形を示したタ
イミングチャートである。図7(a)、(b)に示すよ
うに、CRモータ正転時及び逆転時のいずれの場合も、
パルスENC−AとパルスENC−Bとは位相が90度
だけ異なっている。CRモータ4が正転しているとき、
即ち、キャリッジ3が主走査方向に移動しているとき
は、図7(a)に示すように、パルスENC−Aはパル
スENC−Bよりも90度だけ位相が進み、CRモータ
4が逆転しているときは、図7(b)に示すように、パ
ルスENC−AはパルスENC−Bよりも90度だけ位
相が遅れる。そして、パルスENC−A及びパルスEN
C−Bの1周期Tは、キャリッジ3が符号板12のスリ
ット間隔を移動する時間に等しい。
【0058】一方、PFモータ1用のロータリ式エンコ
ーダ15はロータリ式エンコーダ用符号板14がPFモ
ータ1の回転に応じて回転する回転円板である以外は、
リニア式エンコーダ17と同様の構成となっており、2
つの出力パルスENC−A、ENC−Bを出力する。イ
ンクジェットプリンタにおいては、ロータリ式エンコー
ダ用符号板14に設けられている複数のスリットのスリ
ット間隔は1/180インチであり、PFモータ1が上
記1スリット間隔だけ回転すると、1/1440インチ
だけ紙送りされる。したがって、ロータリ式エンコーダ
15の出力をカウントした値と、1/1440インチと
を掛け合わせることにより、印刷用紙32の搬送量を検
出することができる。
【0059】そして、カラープリンタ10は、用紙検出
センサ20により印刷用紙の後端が所定の位置に到達し
たことを検出することができ、また、用紙検出センサ2
0は搬送ローラ7の上流側に位置し、用紙検出センサ2
0と搬送ローラ7との距離はプリンタの構造により決定
されている。
【0060】このため、印刷用紙32の後端が、用紙検
出センサ20により検出されてから、ロータリ式エンコ
ーダ15の出力をカウントすることで、用紙検出センサ
20により検出された後の印刷用紙32の搬送量を認識
し、この搬送量が用紙検出センサ20の検出位置と搬送
ローラ7との距離と等しくなるときに、印刷用紙32の
後端は、これを支持する搬送ローラ7から外れることに
なる。
【0061】===印刷動作=== 図8は、印刷用紙32の後端が搬送ローラ7を通過する
際の印刷用紙の状態を示す説明図であり、(a)は印刷
用紙の後端が搬送ローラ7によって支持されている状態
を示す図、(b)は印刷用紙の後端が搬送ローラ7を外
れる直前の状態を示す図、(c)は印刷用紙の後端が搬
送ローラ7を外れたときの状態を示す図、(d)は印刷
用紙の後端が安定した状態を示す図である。
【0062】印刷用紙32の後端が搬送ローラ7から外
れた際には、図8(c)に示すように、印刷用紙32の
後端側が、上下方向に変位する。このとき、印刷ヘッド
9における搬送方向上流側に位置する2つのノズルN1
3,N14と対向する位置では、印刷用紙32とノズル
N13,N14との間隔が変動する。
【0063】このため、本実施形態では、インターレー
ス方式により印刷し、印刷用紙32の後端が搬送ローラ
7から外れる直前(図8(b)参照)又は、その僅か前
に、搬送方向の上流側に位置する2つのノズルN13,
N14からのインクの吐出を停止し、印刷用紙32の後
端の振動が減衰し安定したときに(図8(d)参照)、
停止したノズルN13,N14より下流側に位置するノ
ズル(ここではN1,N2)により、空白となった画素
を印刷する例について説明する。印刷用紙32の後端が
搬送ローラ7から外れる際、及び、インクの吐出を停止
したことにより空白となった画素を印刷する際を除け
ば、通常の印刷と同様である。このため、まず、インタ
ーレース方式による印刷の概要について説明する。
【0064】<<<インターレース方式による印刷>>
>図9は、インターレース方式の一例を示す説明図であ
る。この明細書では、記録方式を規定するパラメータと
して、以下のものを用いている。 N:ノズル個数[個] k:ノズルピッチ[ドット] s:スキャン繰り返し数 D:ノズル密度[個/インチ] L:副走査送り量[ドット]または[インチ] w:ドットピッチ[インチ]
【0065】ノズル個数N[個]は、ドットの形成に使
用されるノズルの個数である。図9の例では分かり易く
するためにN=3でとする。ノズルピッチk[ドット]
は、記録ヘッドにおけるノズルの中心点間隔が、記録画
像のピッチ(ドットピッチw)の何個分であるかを示し
ている。図8の例では、k=2である。スキャン繰り返
し回数s[回]は、何回の主走査で各主走査ラインをド
ットで埋めつくすか、を示す回数である。なお、以下で
は主走査ラインを「ラスタ」とも呼ぶ。図8の例では、
1回の主走査で各ラスタが埋めつくされているので、s
=1である。後述するように、sが2以上のときには、
主走査方向に沿って間欠的にドットが形成される。ノズ
ル密度D[個/インチ]は、記録ヘッドのノズル列にお
いて、1インチ当たり何個のノズルが配列されているか
を示している。副走査送り量L[ドット]または[イン
チ]は、1回の副走査で移動する距離を示している。ド
ットピッチw[インチ]は、記録画像におけるドットの
ピッチである。なお、一般に、w=1/(D・k)、k
=1/(D・w)が成立する。
【0066】図9において、2桁の数字を含む丸は、そ
れぞれドットの記録位置を示している。図9左下の凡例
に示されているように、丸の中の2桁の数字の中で、左
側の数字はノズル番号を示しており、右側の数字は記録
順番(何回目の主走査で記録されたか)を示している。
【0067】図9に示すインターレース方式は、記録ヘ
ッドのノズルアレイの構成と、副走査の方法とに特徴が
ある。即ち、インターレース方式では、隣り合うノズル
の中心点間隔を示すノズルピッチkは2以上の整数に設
定され、かつ、ノズル個数Nとノズルピッチkとが互い
に素の関係にある整数に選ばれる。また、副走査送り量
Lは、N/(D・k)で与えられる一定の値に設定され
る。
【0068】このインターレース方式には、ノズルのピ
ッチやインク吐出特性等のばらつきを、記録画像上で分
散させることができるという利点がある。従って、ノズ
ルのピッチや吐出特性にばらつきがあっても、これらの
影響を緩和して画質を向上させることができるという効
果を奏する。
【0069】カラーインクジェットプリンタにおける画
質改善を目指した別の技術として「オーバーラップ方
式」又は「マルチスキャン方式」と呼ばれる技術があ
る。
【0070】図10は、オーバーラップ方式の一例を示
す説明図である。このシングリング方式では、8個のノ
ズルを2組のノズル群に分類している。1組目のノズル
群は、ノズル番号(丸の中の左側の数字)が偶数である
4個のノズルで構成されており、2組目のノズル群は、
ノズル番号が奇数である4個のノズルで構成されてい
る。1回の主走査では、各組のノズル群をそれぞれ間欠
的タイミングで駆動することにより、主走査方向に(s
−1)ドットおきにドットを形成する。図10の例で
は、s=2なので、1ドットおきにドットが形成され
る。また、各組のノズル群は、主走査方向にそれぞれ異
なる位置にドット形成するように、それぞれの駆動タイ
ミングが制御されている。すなわち、図10に示すよう
に、第1のノズル群のノズル(ノズル番号8,6,4,
2)と、第2のノズル群のノズル(ノズル番号7,5,
3,1)とは、記録位置が主走査方向に1ドットピッチ
分だけずれている。そして、このような主走査を複数回
行い、その都度各ノズル群の駆動タイミングをずらすこ
とにより、ラスタ上の全ドットの形成を完成させる。
【0071】オーバーラップ方式においても、インター
レース方式と同様に、ノズルピッチkは2以上の整数に
設定される。但し、ノズル個数Nとノズルピッチkとは
互いに素の関係には無く、この代わりに、ノズル個数N
をスキャン繰り返し数sで割った値N/sと、ノズルピ
ッチkとが互いに素の関係にある整数に選ばれる。ま
た、副走査送り量Lは、N/(s・D・k)で与えられ
る一定の値に設定される。
【0072】<<<通常印刷時の動作>>>図11を用
いて、まず印刷用紙32の先端から、後端が搬送ローラ
7から外れる直前までの印刷動作について説明する。図
11は、オーバーラップ方式の印刷をしたときの印刷状
態を説明するための説明図であり、(a)は印刷ヘッド
9に対する印刷用紙の相対移動量を示す説明図、(b)
は(a)に示すキャリッジの1回目の走査から8回目の
走査によってドットが印刷される状態を示す説明図であ
る。図11(b)では搬送方向に沿った2本の縦ライン
のみに注目しているが、実際の画像では、このような2
本の縦ラインがキャリッジの走査方向に沿って連続して
印刷されて用紙全体に画像が形成される。
【0073】この例では14個のノズルを有するノズル
列を使用している。図11(b)の升目は、ドットが形
成されるべき位置を示している。このノズル列のノズル
ピッチはk=4であり、副走査送り量はL=7である。
1回の主走査では、各ノズルN1〜N14をそれぞれ間
欠的タイミングで駆動することにより、主走査方向に
(s−1)ドットおきにドットを形成する。スキャン回
数s=2としたので走査方向には1ドットおきにドット
が形成されることになるが、図11では、2本の縦ライ
ンのみに注目しているため左側の列にドットが形成され
る。なお、図中ではドットの番号は○印内に番号を記載
して示したが、以降本文中では便宜上()内に番号を記
載して示す。図11(b)は印刷用紙32の先端を印刷
するため、1回目の走査では、14番目のノズルN14
によってドット(14)だけが印刷される。2回目の走査の
前には、印刷用紙32が7ドット分だけ搬送され、2回
目の走査では、12〜14番目のノズルN12〜N14
によってドット(12)(13)(14)だけが印刷される。このと
き、1回目の走査により形成されたドット(14)と2回目
の走査によって印刷されたドット(12)とは搬送方向に隣
り合う位置に印刷される。このように4回の走査を行う
と先端側から7ラスターラインにおいて、1ドット分だ
け間隔を隔てた縦ラインが印刷される。その後、5回目
以降の走査によって、右側の列のドットが形成され、8
回の走査によって、先端側から7ラスターライン分の画
像エリアがドットによって埋め尽くされる。そして、こ
のような走査を複数回行い、その都度各ノズル群の駆動
タイミングをずらすことにより、ラスタ上の全ドットの
形成を完成させる。
【0074】<<<印刷用紙の後端側における印刷動作
>>>図12、図13を用いて、印刷用紙32の後端が
搬送ローラ7から外れる際、及び、インクの吐出を停止
したことにより空白となった画素を印刷する際の印刷動
作を説明する。図12は、オーバーラップ方式の印刷を
したときの印刷用紙に対する一つのノズル列の相対移動
量を示す説明図、図13は図12に示すキャリッジのn
回目の走査から(n+11)回目の走査に対応してドッ
トが印刷される状態を示す説明図である。図13は、図
11(b)と同様に、搬送方向に沿って2本の縦ライン
を印刷する例であり、実際の画像ではこの2本の縦ライ
ンが主走査方向に連続して印刷され画像が形成される。
【0075】図13においては、(n+2)回目から
(n+4)回目の走査の間が、印刷用紙32の後端が搬
送ローラ7から外れて、印刷用紙32とノズルとの間隔
が変動しているときの走査を示している。したがって、
(n+2)回目、(n+3)回目、(n+4)回目の走
査時にはノズルN13,N14のノズルからのインクの
吐出を停止している。
【0076】その後、ノズルN13,N14のインクの
吐出を停止したことによって空白となった画素は、残し
たままで印刷用紙32を7ラスタ分だけ搬送し、(n+
5)回目から(n+8)回目の走査を行い、いずれのノ
ズルからもインクの吐出を停止することなく印刷する。
この間の走査回数は、印刷用紙32の後端が安定するだ
けの時間分だけ設定する。
【0077】(n+5)回目から(n+8)回目の走査
を行うことにより、印刷用紙の後端が安定すると、(n
+9)回目から(n+11)回目の走査の前には、印刷
用紙32の搬送量を3ラスタ分の距離に相当するように
変更して搬送する。このように、(n+9)回目から
(n+11)回目の走査の前には、ノズル列の印刷用紙
に対する相対移動量を小さくすることにより、(n+1
1)回から(n+13)回目の走査におけるノズルN
1,N2が、(n+2)回目から(n+4)回目の走査
時にノズルN13,N14のインクの吐出を停止したこ
とによって空白となった画素の位相と一致させる。そし
て、(n+11)回の走査におけるノズルN1,N2に
より、(n+2)回目の走査時に空白となった画素を印
刷し、(n+12)回の走査におけるノズルN1,N2
により、(n+3)回目の走査時に空白となった画素を
印刷し、(n+13)回の走査におけるノズルN1,N
2により、(n+4)回目の走査時に空白となった画素
を印刷することによってラスタ上の全ドットの形成を完
成させる。このとき、他のノズルN3〜N14により未
印刷箇所にドットを形成する。空白画素にドットを形成
した後は、前述した通常の印刷動作を行い、印刷用紙全
面に余白を有さない、いわゆる縁なし印刷を実現する。
このとき、用紙検出センサ20を検出した後の印刷用紙
の搬送量に基づいて、印刷用紙32の後端が通過した後
には、ノズルからのインクの吐出を停止させることによ
りインクの浪費を防止し、プラテン25へのインクの付
着を防止することが可能となる。
【0078】これらの動作の際に、インクの吐出を停止
するタイミング、インクの吐出を停止したノズルからイ
ンクを吐出させるタイミング、及び、印刷用紙32の搬
送量を変更するタイミング等は、前述した用紙検出セン
サ20とロータリ式エンコーダ15とにより求められる
搬送量に基づき制御回路50によって制御される。
【0079】このため、印刷用紙32の搬送量を正確に
検出して、的確にインクの吐出を停止することが可能と
なる。特に、搬送量を正確に検出できるので、インクの
吐出する時間を無用に長くしたり、印刷用紙32の搬送
量を無用に短くするなど無駄に時間を費やさないため、
印刷速度を向上させることが可能となる。
【0080】本実施形態の印刷装置によれば、搬送ロー
ラ7から印刷用紙32の後端が外れる際に、印刷用紙3
2の後端側が不安定になり、印刷用紙32とノズルN1
〜N14との間隔が変化しても、印刷用紙32の後端が
不安定なときには、後端と対向するノズルからのインク
の吐出を停止することにより、印刷した画像に乱れを生
じさせないように印刷することが可能となる。
【0081】本実施形態においては、被印刷媒体の後端
が支持部材から外れる際として、印刷用紙32の後端が
搬送ローラ7から外れる直前、又は、その僅か前とした
が、印刷用紙32の後端が搬送ローラ7から外れると同
時、外れた直後、及び、その僅か後のいずれであって
も、ノズルと印刷用紙との間隔が画像に影響を及ぼす程
度変動する前であれば構わない。
【0082】また、インクの吐出を停止したノズルから
インクを吐出させるタイミング、及び、印刷用紙32の
搬送量を変更するタイミング等のタイミングは、用紙検
出センサ20とロータリ式エンコーダ15とにより求め
られる搬送量に基づいて設定される例を示したが、ロー
タリ式エンコーダ15の出力信号をカウントしたり、内
蔵されたタイマーによりカウントされた時間に基づいて
制御してもよい。
【0083】本実施形態においては、オーバーラップ方
式により印刷する例について説明したが、1ラスタライ
ンを1つのドットにて印刷するインターレース方式や、
印刷用紙の先端側から、1ラスタライン毎に順次印刷す
る方式の印刷方法であっても、印刷用紙の後端が支持部
材から外れる際に、所定のノズルからのインクの吐出を
停止して、印刷用紙の後端が安定した後に、他のノズル
を用いて印刷することにより同様の効果を奏する。
【0084】また、本実施形態では印刷用紙の後端を支
持する支持部材を搬送ローラとしたが、これに限らず、
板金やシャフト等により形成された単なるガイドであっ
ても構わない。
【0085】さらに、本実施形態においては、印刷用紙
の搬送量を検出するためのロータリ式エンコーダを搬送
ローラに設けた例を示したが、搬送ローラを駆動するモ
ータに設けても構わず、また、モータとしてパルスモー
タを使用する場合には、パルスモータに入力するパルス
をカウントして印刷用紙の搬送量を検出してもよい。
【0086】===その他の実施の形態===以上、一
実施の形態に基づき本発明に係る印刷装置等を説明して
きたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を
容易にするためのものであり、本発明を限定するもので
はない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変
更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含ま
れることはもちろんである。
【0087】<<<コンピュータシステム等の構成>>
>次に、本発明に係る実施形態の一例であるコンピュー
タシステム、コンピュータプログラム、及び、コンピュ
ータプログラムを記録した記録媒体の実施形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0088】図15は、コンピュータシステムの外観構
成を示した説明図である。コンピュータシステム100
0は、コンピュータ本体1102と、表示装置1104
と、プリンタ1106と、入力装置1108と、読取装
置1110とを備えている。コンピュータ本体1102
は、本実施形態ではミニタワー型の筐体に収納されてい
るが、これに限られるものではない。表示装置1104
は、CRT(CathodeRay Tube:陰極線管)やプラズマ
ディスプレイや液晶表示装置等が用いられるのが一般的
であるが、これに限られるものではない。プリンタ11
06は、上記に説明されたプリンタが用いられている。
入力装置1108は、本実施形態ではキーボード110
8Aとマウス1108Bが用いられているが、これに限
られるものではない。読取装置1110は、本実施形態
ではフレキシブルディスクドライブ装置1110AとC
D−ROMドライブ装置1110Bが用いられている
が、これに限られるものではなく、例えばMO(Magnet
o Optical)ディスクドライブ装置やDVD(Digital V
ersatile Disk)等の他のものであっても良い。
【0089】図16は、図15に示したコンピュータシ
ステムの構成を示すブロック図である。コンピュータ本
体1102が収納された筐体内にRAM等の内部メモリ
1202と、ハードディスクドライブユニット1204
等の外部メモリがさらに設けられている。
【0090】なお、以上の説明においては、プリンタ1
106が、コンピュータ本体1102、表示装置110
4、入力装置1108、及び、読取装置1110と接続
されてコンピュータシステムを構成した例について説明
したが、これに限られるものではない。例えば、コンピ
ュータシステムが、コンピュータ本体1102とプリン
タ1106から構成されても良く、コンピュータシステ
ムが表示装置1104、入力装置1108及び読取装置
1110のいずれかを備えていなくても良い。
【0091】また、例えば、プリンタ1106が、コン
ピュータ本体1102、表示装置1104、入力装置1
108、及び、読取装置1110のそれぞれの機能又は
機構の一部を持っていても良い。一例として、プリンタ
1106が、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を
行う表示部、及び、デジタルカメラ等により撮影された
画像データを記録した記録メディアを着脱するための記
録メディア着脱部等を有する構成としても良い。
【0092】このようにして実現されたコンピュータシ
ステムは、システム全体として従来システムよりも優れ
たシステムとなる。
【0093】
【発明の効果】本発明によれば、被印刷媒体の後端が支
持部材から離れる際であっても印刷画像が乱れない印刷
装置、この印刷装置に印刷させる機能を実現させるため
のコンピュータプログラム、この印刷装置を有するコン
ピュータシステム、及び、この印刷装置を用いて印刷す
る印刷方法を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る印刷装置の概略構成を示し
た図である。
【図2】本実施の形態に係るカラープリンタ10の内部
構成を示した図である。
【図3】印刷ヘッド9周辺の配置を示した説明図であ
る。
【図4】印刷用紙搬送機構の駆動部を説明するための説
明図である。
【図5】印刷ヘッド9の下面9aにおけるノズルの配列
を示す説明図である。
【図6】キャリッジ3に取付けられたリニア式エンコー
ダ17の構成を模式的に示した説明図である。
【図7】CRモータ正転時及び逆転時におけるエンコー
ダ17の2つの出力信号の波形を示したタイミングチャ
ートである。
【図8】印刷用紙32の後端が搬送ローラ7を通過する
際の印刷用紙の状態を示す説明図である。
【図9】インターレース方式による印刷の一例を示す説
明図である。
【図10】オーバーラップ方式による印刷の一例を示す
説明図である。
【図11】オーバーラップ方式の印刷をしたときの印刷
状態を説明するための説明図である。
【図12】オーバーラップ方式の印刷をしたときの印刷
用紙に対する一つのノズル列の相対移動量を示す説明図
である。
【図13】図12に示すキャリッジのn回目の走査から
(n+11)回目の走査に対応してドットが印刷される
状態を示す説明図である。
【図14】コンピュータシステムの外観構成を示した説
明図である。
【図15】図14に示したコンピュータシステムの構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 紙送りモータ(PFモータ) 2 紙送りドライバ 3 キャリッジ 4 キャリッジモータ(CRモータ) 5 キャリッジモータドライバ(CRモータドライバ) 7 搬送ローラ 8 排紙ローラ 9 印刷ヘッド 9a 印刷ヘッドの下面 10 カラープリンタ 11 操作パネル 12 排紙部 13 給紙部 131 給紙トレー 14 ロータリ式エンコーダ用符号板 15 ロータリ式エンコーダ 16 ヘッドドライバ 17 リニア式エンコーダ 17a 発光ダイオード 17b コリメータレンズ 17c 検出処理部 17d フォトダイオード 17e 信号処理回路 17fA,17fB コンパレータ 18 ホストコンピュータ 19 リニア式エンコーダ用符号板 20 用紙検出センサ 21 バッファメモリ 22 イメージバッファ 23 EEPROM 25 プラテン 25a 案内面 26 システムコントローラ 27 メインメモリ 30 プーリ 31 タイミングベルト 32 印刷用紙 44 摺動軸 50 制御回路 1000 コンピュータシステム 1002 コンピュータ本体 1104 表示装置 1106 プリンタ 1108 入力装置 1108A キーボード 1108B マウス 1110 読取装置 1110A フレキシブルディスクドライブ装置 1110B CD−ROMドライブ装置 1202 内部メモリ 1204 ハードディスクドライブユニット

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを断続的に吐出する複数のインク
    吐出部と、該インク吐出部に対向させて設けられ被印刷
    媒体を案内する案内部材と、前記案内部材より被印刷媒
    体の搬送方向の上流側にて被印刷媒体を支持する支持部
    材とを備え、前記インク吐出部と対向して搬送される被
    印刷媒体に印刷を行う印刷装置において、 前記被印刷媒体の後端が前記支持部材から外れる際に、
    所定のインク吐出部からのインクの吐出を停止すること
    を特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の印刷装置において、 前記支持部材は、前記被印刷媒体を搬送する搬送ローラ
    であることを特徴とする印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の印刷装置において、 前記搬送ローラが被印刷媒体と接触する位置は、前記案
    内部材が被印刷媒体と接触する位置と同じ高さ、また
    は、案内部材が被印刷媒体と接触する位置より高いこと
    を特徴とする印刷装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の印刷装置において、 前記複数のインク吐出部は、被印刷媒体の搬送方向に沿
    って配列されており、前記インクの吐出を停止するイン
    ク吐出部は、配列されたインク吐出部のうち前記搬送方
    向において上流側に位置していることを特徴とする印刷
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    の印刷装置において、 前記被印刷媒体の後端が前記支持部材から外れる際と
    は、被印刷媒体の後端が前記支持部材から外れる直前で
    あることを特徴とする印刷装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    の印刷装置において、 前記被印刷媒体の後端が前記支持部材から外れる際と
    は、被印刷媒体の後端が前記支持部材から外れた直後で
    あることを特徴とする印刷装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    の印刷装置において、 前記被印刷媒体の後端が前記支持部材から外れる際と
    は、被印刷媒体の後端が前記支持部材から外れる所定時
    間前であることを特徴とする印刷装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    の印刷装置において、 前記被印刷媒体の後端が前記支持部材から外れる際と
    は、被印刷媒体の後端が前記支持部材から外れた所定時
    間後であることを特徴とする印刷装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載
    の印刷装置において、 前記被印刷媒体の搬送量を検出して検出信号を生成する
    搬送量検出手段を備え、該搬送量検出手段の信号に基づ
    いて前記インク吐出部によるインクの吐出を停止させる
    ことを特徴とする印刷装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の印刷装置において、 前記搬送量検出手段は前記搬送ローラに設けられたエン
    コーダであることを特徴とする印刷装置。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載の印刷装置において、 前記搬送ローラを駆動するモータを備え、 前記搬送量検出手段は前記モータに設けられたエンコー
    ダであることを特徴とする印刷装置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至請求項11のいずれかに
    記載の印刷装置において、 前記インクの吐出を停止することにより印刷されなかっ
    た位置には、前記インクの吐出を停止したインク吐出部
    より前記下流側に位置するインク吐出部により、所定時
    間経過後に印刷することを特徴とする印刷装置。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至請求項11のいずれかに
    記載の印刷装置において、 前記インクの吐出を停止することにより印刷されなかっ
    た位置には、前記被印刷媒体を所定量搬送した後に、前
    記インクの吐出を停止したインク吐出部より前記下流側
    に位置するインク吐出部により印刷することを特徴とす
    る印刷装置。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至請求項13のいずれかに
    記載の印刷装置において、 前記インクの吐出を停止したインク吐出部は、停止して
    から所定時間経過後に、インクの吐出を開始することを
    特徴とする印刷装置。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至請求項13のいずれかに
    記載の印刷装置において、 前記インクの吐出を停止したインク吐出部は、停止して
    から前記被印刷媒体を所定量搬送した後に、インクの吐
    出を開始することを特徴とする印刷装置。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至請求項15のいずれかに
    記載の印刷装置において、 前記インクの吐出を停止したインク吐出部は、前記搬送
    量検出手段の信号に基づいてインクの吐出を開始するこ
    とを特徴とする印刷装置。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至請求項16のいずれかに
    記載の印刷装置において、 前記搬送方向における前記案内部材の前記被印刷媒体と
    接触する部位の長さは、前記複数のインク吐出部が設け
    られた領域の長さより短く形成され、前記搬送方向にお
    ける上流側のインク吐出部と対向する位置には、不要な
    インクを回収するための空間が設けられており、被印刷
    媒体は後端まで印刷されることを特徴とする印刷装置。
  18. 【請求項18】 インクを断続的に吐出する複数のイン
    ク吐出部と、該インク吐出部に対向させて設けられ被印
    刷媒体を案内する案内部材と、該案内部材より被印刷媒
    体の搬送方向の上流側にて被印刷媒体を支持する支持部
    材とを備え、前記インク吐出部と対向して搬送される被
    印刷媒体に印刷を行う印刷装置において、 前記インク吐出部に対し、前記被印刷媒体の搬送方向の
    上流側に、前記被印刷媒体を搬送する搬送ローラと、該
    搬送ローラに設けられ、前記被印刷媒体の搬送量を検出
    して検出信号を生成するエンコーダとを備え、 前記搬送ローラが被印刷媒体と接触する位置は、前記案
    内部材が被印刷媒体と接触する位置と同じ高さ、また
    は、案内部材が被印刷媒体と接触する位置より高く配置
    されており、 前記複数のインク吐出部は、被印刷媒体の搬送方向に沿
    って配列され、前記搬送方向における案内部材の被印刷
    媒体と接触する部位の長さは、前記複数のインク吐出部
    が設けられた領域の長さより短く形成され、前記搬送方
    向における上流側のインク吐出部と対向する位置には、
    不要なインクを回収するための空間が設けられており、 前記被印刷媒体の後端が前記搬送ローラから外れる際
    に、前記エンコーダの信号に基づいて、前記配列された
    インク吐出部のうち前記搬送方向において上流側に位置
    するインク吐出部からのインクの吐出を停止し、 前記インクの吐出を停止することにより印刷されなかっ
    た位置に対するインクの吐出は、前記インクの吐出を停
    止したインク吐出部より前記下流側に位置するインク吐
    出部により、所定時間経過後、又は、前記被印刷媒体を
    所定量搬送した後に印刷し、 前記停止したインク吐出部は、停止してから所定時間経
    過後、又は、停止してから前記被印刷媒体を所定量搬送
    した後に、前記搬送量検出手段の信号に基づいてインク
    の吐出を開始して、被印刷媒体の後端まで印刷すること
    を特徴とする印刷装置。
  19. 【請求項19】 インクを断続的に吐出する複数のイン
    ク吐出部と、該インク吐出部に対向させて設けられ被印
    刷媒体を案内する案内部材と、該案内部材より被印刷媒
    体の搬送方向の上流側にて被印刷媒体を支持する支持部
    材とを備え、前記インク吐出部と対向して搬送される被
    印刷媒体に印刷を行う印刷装置に、 前記被印刷媒体の後端が前記支持部材から外れる際に、
    所定のインク吐出部からのインクの吐出を停止する機能
    を実現させるためのコンピュータプログラム。
  20. 【請求項20】 コンピュータ本体と、このコンピュー
    タ本体に接続され、インクを断続的に吐出する複数のイ
    ンク吐出部と、該インク吐出部に対向させて設けられ被
    印刷媒体を案内する案内部材と、該案内部材より被印刷
    媒体の搬送方向の上流側にて被印刷媒体を支持する支持
    部材とを備え、前記インク吐出部と対向して搬送される
    被印刷媒体に印刷を行う印刷装置において、 前記被印刷媒体の後端が前記支持部材から外れる際に、
    所定のインク吐出部からのインクの吐出を停止する印刷
    装置と、を有することを特徴とするコンピュータシステ
    ム。
  21. 【請求項21】 複数のインク吐出部からインクを断続
    的に吐出し、該インク吐出部に対向する案内部材に案内
    されるとともに、前記案内部材より被印刷媒体の搬送方
    向の上流側に設けられた支持部材に支持された被印刷媒
    体に印刷を行う印刷方法において、 前記印刷媒体を搬送してインクを吐出するステップと
    前記被印刷媒体の後端が前記支持部材から外れる際に、
    所定のインク吐出部からのインクの吐出を停止するステ
    ップとを有することを特徴とする印刷方法。
JP2002137595A 2002-05-13 2002-05-13 印刷装置、コンピュータプログラム、コンピュータシステム、及び、印刷方法 Expired - Fee Related JP4284923B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002137595A JP4284923B2 (ja) 2002-05-13 2002-05-13 印刷装置、コンピュータプログラム、コンピュータシステム、及び、印刷方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002137595A JP4284923B2 (ja) 2002-05-13 2002-05-13 印刷装置、コンピュータプログラム、コンピュータシステム、及び、印刷方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003326695A true JP2003326695A (ja) 2003-11-19
JP4284923B2 JP4284923B2 (ja) 2009-06-24

Family

ID=29699301

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002137595A Expired - Fee Related JP4284923B2 (ja) 2002-05-13 2002-05-13 印刷装置、コンピュータプログラム、コンピュータシステム、及び、印刷方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4284923B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005288818A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Seiko Epson Corp 液体噴射装置、及び、液体噴射方法
JP2006224336A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Seiko Epson Corp 印刷装置、その方法及びプログラム
JP2009241445A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Fujifilm Corp 画像記録装置および画像記録方法
JP2018192645A (ja) * 2017-05-12 2018-12-06 ブラザー工業株式会社 記録装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005288818A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Seiko Epson Corp 液体噴射装置、及び、液体噴射方法
JP4529518B2 (ja) * 2004-03-31 2010-08-25 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置、及び、液体噴射方法
JP2006224336A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Seiko Epson Corp 印刷装置、その方法及びプログラム
JP2009241445A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Fujifilm Corp 画像記録装置および画像記録方法
JP2018192645A (ja) * 2017-05-12 2018-12-06 ブラザー工業株式会社 記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4284923B2 (ja) 2009-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4998533B2 (ja) 印刷装置
US7246898B2 (en) Recording method, recording apparatus and computer-readable storage medium
US11840079B2 (en) Inkjet printing apparatus and control method thereof
JP3882708B2 (ja) 記録装置、プログラム及びコンピュータシステム
JP4284923B2 (ja) 印刷装置、コンピュータプログラム、コンピュータシステム、及び、印刷方法
JP3856046B2 (ja) 記録装置、記録方法、プログラムを記憶する記憶媒体およびコンピュータシステム
US20040145617A1 (en) Recording method, recording apparatus, computer-readable storage medium, and computer system
JP2006347039A (ja) インクジェットプリンタ及びその制御装置
JP4284958B2 (ja) 液体吐出装置、コンピュータプログラム、コンピュータシステム、及び、液体吐出方法
JP4590840B2 (ja) 液体吐出装置、および液体吐出方法
JP2004074710A (ja) 記録装置、印刷装置、記録方法、プログラム及びコンピュータシステム
JP2003326798A (ja) 記録制御装置、インクジェット式記録装置
JP2003341023A (ja) 印刷装置、印刷方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータシステム
JP2010017920A (ja) 画像形成装置
JP4400162B2 (ja) 印刷システム、コンピュータプログラム、及び、印刷方法
JP3948341B2 (ja) 印刷装置、プログラム及びコンピュータシステム
JP2003320661A (ja) 印刷装置、印刷方法、プログラム及びコンピュータシステム
JP2005041080A (ja) 印刷装置、プログラム及びコンピュータシステム
JP2004074709A (ja) 記録装置、印刷装置、印刷方法、プログラム及びコンピュータシステム
JP2005028716A (ja) 記録装置、記録方法、プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、及び、コンピュータシステム
JP2004314409A (ja) 液体吐出装置、および液体吐出システム
JP2004314413A (ja) 印刷装置、印刷方法および印刷システム
JP2008260308A (ja) 記録装置、記録方法、プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、及び、コンピュータシステム
JP2004017580A (ja) 印刷装置
JP2005022262A (ja) 液体吐出装置、コンピュータプログラム、液体吐出システム、及び、液体吐出方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040917

A621 Written request for application examination

Effective date: 20041007

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Effective date: 20041007

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

A977 Report on retrieval

Effective date: 20061122

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20061219

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070214

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Effective date: 20070214

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090303

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090316

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees