JP2006224336A - 印刷装置、その方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 用紙の搬送量が大きな部分があるときでも下端処理を効果的に実行できる。
【解決手段】 プリンタ10では、演算された搬送量Fに基づいてカット紙Pを搬送している途中でカット紙Pの下端が検出されたとき、その搬送量Fが差分Gを超えている場合つまり搬送量Fの残量だけカット紙Pを搬送するとすれば下端処理を開始すべき処理開始位置Sが印刷ヘッド22の端部に対向する所定の対向位置Aを超えてしまう場合には、搬送量Fの残量だけカット紙Pを搬送するのではなく処理開始位置Sが対向位置Aに達するまでカット紙Pを搬送し、その後、該処理開始位置Sから下端処理を実行する。このため、例えば印刷データのない余白部分のように搬送量Fが大きな部分がありその搬送量Fだけ用紙を搬送したあとには下端処理を実行できるだけの領域が下端近傍に残らなくなる場合であっても、下端処理を効果的に実行することができる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、印刷装置、その方法及びプログラムに関し、詳しくは、インタレース印刷方式による用紙への印刷の途中で該用紙の下端が印刷ヘッドに到達する場合には該用紙の下端近傍にインタレース印刷方式特有のインク濃淡ムラが発生するのを防止しながら印刷可能領域内で印刷を終える下端処理を実行する印刷装置、その方法及びプログラムに関する。
従来より、印刷装置としては、インタレース印刷方式による用紙への印刷を実行するものが知られている。ここで、「インタレース印刷方式」とは、副走査方向に沿ってドットピッチの整数倍のノズルピッチとなるように配列された多数のインクジェットノズルを有する印刷ヘッドを主走査方向へ1回走査することにより多数の主走査ラインを同時に記録し、次に印刷ヘッドと用紙とを副走査方向(主走査方向と直交する方向)へノズルピッチと互いに素の関係にある整数分だけ相対的に搬送させたあと再び主走査方向へ1回走査して前回までに形成された主走査ライン同士の間を埋めるようにして印刷する方式である。例えば、図10の従来例の説明図に示すように、副走査方向に沿って9個のインクジェットノズル(#0〜#8)が所定のノズルピッチ(ここではドットピッチの4倍)となるように配列された印刷ヘッドを主走査方向に走査すると、一度に9個の主走査ラインが生成される。その後、用紙を副走査方向に沿ってドットピッチ9個分搬送し、再び印刷ヘッドを主走査方向に走査する。そして、これを繰り返すことにより、隣接し合う主走査ラインは、互いに異なるインクジェットノズルによって形成されることになるため、個々のノズルの特性のバラツキやノズルピッチのバラツキなどに起因する画質の低下を防ぐことができる。
ところで、このようなインタレース印刷方式による用紙への印刷の途中で該用紙の下端が印刷ヘッドに到達する場合(例えば本来A3の用紙を使用すべきところをA4ヨコを使用してしまったような場合)、何も対策を施さないと、図10のように印刷可能領域を超え用紙をはみ出してもインタレース印刷が継続されてしまうためプラテン等が汚れてしまう。これを避けるためには印刷可能領域の範囲内で主走査ラインの形成を中止することが考えられるが、そうすると図11のように用紙の下端近傍では主走査ラインの間が埋まりきらず、インタレース印刷方式特有のインク濃淡ムラが生じてしまう。そこで、この点を解決すべく、特許文献1では、印刷ヘッドの上流側に配置された紙検出器が用紙下端の通過を検出すると印刷可能領域を演算し、その印刷可能領域に残りの印刷データが収まるか否かを判定し、収まらないときには図12に示すように印刷データを副走査方向にシフトさせると共にそのシフト量に応じて搬送量を変更させることにより、インク濃淡ムラを防止しながら印刷可能領域で印刷を終える下端処理を行っている。
特開2002−337324
しかしながら、上述した下端処理を実行するには用紙の下端近傍に所定の大きさの領域を確保しておく必要があるが、特許文献1に開示された印刷装置では、例えば印刷データのない余白部分のように搬送量が大きな部分があるとその搬送量だけ用紙を搬送したあとには下端処理を実行できるだけの領域が下端近傍に残っていない事態が生じるおそれがあり、その場合には下端処理を効果的に実行できなくなる。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、用紙の搬送量が大きな部分があるときでも下端処理を効果的に実行することのできる印刷装置、その方法及びそのプログラムを提供することを目的とする。
本発明は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の印刷装置は、
インタレース印刷方式による用紙への印刷の途中で該用紙の下端が印刷ヘッドに到達する場合には該用紙の下端近傍にインタレース印刷方式特有のインク濃淡ムラが発生するのを防止しながら印刷可能領域内で印刷を終える下端処理を実行する印刷装置であって、
前記用紙を搬送する搬送手段と、
前記用紙の搬送量を演算する搬送量演算手段と、
搬送途中の前記用紙の下端が前記印刷ヘッドの上流側の所定の通過ポイントを通過したか否かを判定する下端位置判定手段と、
前記演算された搬送量に基づいて前記用紙が搬送されるよう前記搬送手段を制御し、前記下端位置判定手段によって前記用紙の下端が前記通過ポイントを通過したと判定されたとき、前記演算された搬送量の残量だけ前記用紙を搬送するとすれば前記下端処理を開始すべき処理開始位置が前記印刷ヘッドの下流側に達してしまう場合には、前記搬送量の残量だけ前記用紙が搬送されるよう前記搬送手段を制御するのではなく前記処理開始位置が前記印刷ヘッドと対向する所定の対向位置に達するまで前記用紙が搬送されるよう前記搬送手段を制御する搬送制御手段と、
前記搬送制御手段の制御により前記処理開始位置が前記所定の対向位置に達するまで前記用紙が前記搬送手段によって搬送されたあと該処理開始位置から前記下端処理を実行する下端処理実行手段と、
を備えたものである。
この印刷装置では、演算された搬送量に基づいて用紙を搬送している途中で用紙の下端が通過ポイントを通過したとき、その搬送量の残量だけ前記用紙を搬送するとすれば下端処理を開始すべき処理開始位置が印刷ヘッドの下流側に達してしまう場合には、搬送量の残量だけ用紙を搬送するのではなく処理開始位置が前記印刷ヘッドと対向する所定の対向位置に達するまで用紙を搬送し、その後、該処理開始位置から下端処理を実行する。このため、例えば印刷データのない余白部分のように搬送量が大きな部分がありその搬送量だけ用紙を搬送したあとには下端処理を実行できるだけの領域が下端近傍に残らなくなる場合であっても、下端処理を効果的に実行することができる。
本発明の印刷装置において、前記搬送制御手段は、前記下端位置判定手段によって前記用紙の下端が前記通過ポイントを通過したと判定されたとき、前記演算された搬送量の残量だけ前記用紙を搬送するとすれば前記下端処理を開始すべき処理開始位置が前記印刷ヘッドの下流側に達してしまう場合には、搬送途中の前記用紙の下端が前記通過ポイントを通過した時点で前記搬送手段による搬送を一旦停止させ、その後前記処理開始位置が前記印刷ヘッドと対向する所定の対向位置に達するまで前記用紙が搬送されるよう前記搬送手段を制御してもよい。このように用紙下端が通過ポイントを通過した時点で搬送を一旦停止させるため、その停止位置を基準にして処理開始位置まで正確に搬送することができる。
本発明の印刷装置において、前記搬送制御手段は、前記下端位置判定手段によって前記用紙の下端が前記通過ポイントを通過したと判定されたとき、前記印刷ヘッドの前記所定の対向位置から前記下端位置判定手段の設置位置までの距離(L)と前記用紙の下端から該用紙上にある前記処理開始位置までの距離(G)との差分(L−G)よりも前記演算された搬送量(F)の方が大きいならば、前記処理開始位置が前記印刷ヘッドと対向する所定の対向位置に達するまで前記用紙が搬送されるよう前記搬送手段を制御してもよい。用紙下端が通過ポイントを通過したとしても、搬送量が小さい場合には、その搬送量だけ搬送したあとでも処理開始位置が印刷ヘッドの所定の対向位置に達していないことが多いが、搬送量が前記差分より大きいときには、その搬送量だけ搬送したあとには処理開始位置が印刷ヘッドの所定の対向位置を通過してしまうため、本発明の搬送制御手段の制御を採用する意義がある。
本発明の印刷装置において、前記下端処理実行手段は、前記処理開始位置から前記下端処理を実行する際、一旦構築した印刷データの元データを該印刷装置の内部メモリから読み出して前記処理開始位置から前記下端処理を実行するための印刷データを再構築したうえで該下端処理を実行してもよい。こうすれば、印刷データの送信元から再度印刷データを送信してもらう場合に比べて迅速に処理できる。
本発明の印刷装置において、前記搬送制御手段は、前記演算された搬送量が印刷データのない余白部分に対応する搬送量であり且つ前記下端位置判定手段によって前記用紙の下端が前記通過ポイントを通過したと判定されたとき、前記演算された搬送量の残量だけ前記用紙を搬送するとすれば前記下端処理を開始すべき処理開始位置が前記印刷ヘッドの下流側に達してしまうならば、前記搬送量の残量だけ前記用紙が搬送されるよう前記搬送手段を制御するのではなく前記処理開始位置が前記印刷ヘッドと対向する所定の対向位置に達するまで前記用紙が搬送されるよう前記搬送手段を制御してもよい。印刷データのない余白部分に対応する搬送量のときには搬送終了後に処理開始位置が印刷ヘッドの所定の対向位置を超えていることが多いため、本発明を適用する意義が高い。
本発明の印刷方法は、インタレース印刷方式による用紙への印刷の途中で該用紙の下端が当初の予定よりも早いタイミングで印刷ヘッドに到達する場合には該用紙の下端近傍にインタレース印刷方式特有のインク濃淡ムラが発生するのを防止する下端処理を実行する印刷方法であって、
(a)前記用紙の搬送量を演算するステップと、
(b)前記演算された搬送量に基づいて前記用紙を搬送している途中で前記用紙の下端が前記通過ポイントを通過したとき、前記演算された搬送量の残量だけ前記用紙を搬送するとすれば前記下端処理を開始すべき処理開始位置が前記印刷ヘッドの下流側に達してしまう場合には、前記搬送量の残量だけ前記用紙を搬送するのではなく前記処理開始位置が前記印刷ヘッドと対向する所定の対向位置に達するまで前記用紙を搬送するステップと、
(c)前記ステップ(a)で前記処理開始位置が前記所定の対向位置に達するまで前記用紙を搬送したあと該処理開始位置から前記下端処理を実行するステップと、
を含むものである。
この印刷方法によれば、例えば印刷データのない余白部分のように搬送量が大きな部分がありその搬送量だけ用紙を搬送したあとには下端処理を実行できるだけの領域が下端近傍に残らなくなる場合であっても、下端処理を効果的に実行することができる。なお、本発明の印刷方法に、上述した印刷装置の機能を実現するステップを追加してもよい。
本発明のプログラムは、1又は複数のコンピュータに、上述した印刷方法の各ステップを実行させるためのプログラムである。このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(例えばハードディスク、ROM、FD、CD、DVDなど)に記録されていてもよいし、伝送媒体(インターネットやLANなどの通信網)を介してあるコンピュータから別のコンピュータへ配信されてもよいし、その他どのような形で授受されてもよい。このプログラムを一つのコンピュータに実行させるか又は複数のコンピュータに各ステップを分担して実行させれば、上述した印刷方法と同様の効果が得られる。
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態であるプリンタ10の構成の概略を示すブロック図、図2は印刷ヘッド22の構成を示す説明図である。
本実施形態のプリンタ10は、LFP(Large Format Printer)とも称される大判プリンタであり、A1サイズ以上の用紙に印刷することができるカラーインクジェットプリンタである。このプリンタ10は、搬送モータ12によってカット紙Pを給紙ガイド14や排紙ガイド16に沿って搬送する機構と、搬送されるカット紙Pの下端を検出する下端検出センサ26と、キャリッジモータ18によりカット紙Pを横切る方向(図1で紙面に垂直な方向)に設けられた図示しないガイドレールに沿ってキャリッジ20を往復動させる機構と、キャリッジ20に搭載された印刷ヘッド22を駆動して各色のインクカートリッジ24からのインクの吐出およびドット形成を制御する機構と、各種情報を表示したりボタン操作により各種情報を入力したりする操作パネル36と、搬送モータ12,キャリッジモータ18,印刷ヘッド22,操作パネル36及びホストコンピュータ50との信号のやり取りを司るコントローラ40とから構成されている。コントローラ40は、各種処理を実行するCPU41と、各種制御プログラムなどが格納されたROM42と、データを一時的に記憶するRAM43と、計時を行うタイマ44と、ホストコンピュータ50、モータ12,18、印刷ヘッド22及び操作パネル36とデータのやり取りを行う入出力ポート45とを備えており、これらはバス47を介して相互に接続されている。また、コントローラ40は、入出力ポート45を介して下端検出センサ26からの信号を入力する。
次に、本実施形態のプリンタ10の基本的な印字動作を概説する。プリンタ10のコントローラ40は、ホストコンピュータ50からビットマップ展開されたイメージデータを受信すると、そのイメージデータをRAM43のデータ格納領域に格納すると共にそのイメージデータからこのプリンタ10に合った印刷データを作成して一時的にRAM43の所定領域に蓄える。そして、印刷データを印刷する前にカット紙Pを搬送方向に移動させる搬送量の理論値を計算し、その理論値に基づいて搬送モータ12の回転量を計算する。ここで、搬送モータ12の回転量は、搬送モータ12の回転軸と共に回転する搬送ローラ12aと、この搬送ローラ12aと共にカット紙Pを挟み込むように配置された従動ローラ12bとの間を通過するカット紙Pとの滑り等を考慮して計算される。例えば、カット紙Pの用紙種類の性質上滑りが大きい場合には、滑りのない場合に比べて搬送モータ12の回転量が多くなるように計算される。なお、カット紙Pの用紙種類は、事前にオペレータが操作パネル36から入力しているものとする。そして、計算した搬送モータ12の回転量に基づいて搬送モータ12を制御することによりカット紙Pを副走査方向にその回転量に見合った搬送量だけ搬送する。搬送終了後、印刷データに基づいて、主走査方向にキャリッジ20が移動するようキャリッジモータ18を制御したり印刷ヘッド22からのインクの吐出を制御したりすることにより、主走査方向に主走査ラインを形成する。ここで、印刷ヘッド22の制御は、カット紙Pのうちプラテン23上の領域に、各色のインクカートリッジ24からインクを吐出してドットを形成する制御であるが、印字すべき内容がない場合にはインクが吐出されない。なお、インクを吐出しない場合には、キャリッジモータ18によるキャリッジ20の往復動を行わずにキャリッジ20を停止したままとしてもよい。
次に、インターレース印刷方式による印字動作について説明する。既に述べたように、「インタレース印刷方式」とは、副走査方向に沿ってドットピッチの整数倍のノズルピッチとなるように配列された多数のインクジェットノズルを有する印刷ヘッドを主走査方向へ1回走査することにより多数の主走査ラインを同時に印刷し、次に印刷ヘッドと用紙とを副走査方向へノズルピッチと互いに素の関係にある整数分だけ相対的に搬送させたあと再び主走査方向へ1回走査して前回までに形成された主走査ライン同士の間を埋めるようにして印刷する方式である。本実施形態では、図2に示すように、印刷ヘッド22のヘッド面には、ブラックインクを吐出するノズル22kが配列されたブラックノズル列22Kと、シアンインクを吐出するノズル22cが配列されたシアンノズル列22Cと、マゼンタインクを吐出するノズル22mが配列されたマゼンタノズル列22Mと、イエローインクを吐出するノズル22yが配列されたイエローノズル列22Yとを備えている。本実施形態では、ブラックノズル列22Kは、各ノズル22k同士の間隔つまりノズルピッチがドットピッチの4倍となるように副走査方向に9個配列され、他のノズル列もこれと同様に配列されている。また、説明の便宜上、ブラックノズル列22K、シアンノズル列22C、マゼンタノズル列22M及びイエローノズル列22Yのうち主走査方向に沿って並ぶ複数のノズル群を、図2の上から順にノズル群#0,#1,…,#8と番号を付して表すものとする。例えば、ノズル群#0は、図2の最上段の主走査ライン上に並ぶブラックノズル22k、シアンノズル22c、マゼンタノズル22m、イエローノズル22yを表す。さて、図3はカット紙に対する印刷ヘッドの相対位置とインタレース印刷方式による印刷結果を表す説明図である。図3では、印刷ヘッド22に設けられた多数のノズルを、便宜上、ノズル群#0,#1,…,#8で表し、カット紙Pに印字されるドットの位置にはそのドットを形成したノズル群#0,#1,…,#8を記した。印刷ヘッド22を主走査方向に沿って走査すると、各ノズル群#0,#1,…,#8によって主走査ラインが形成されるため、一度に9本の主走査ラインが生成される。このように主走査ラインを生成した後、カット紙Pを副走査方向に沿ってドットピッチ9個分搬送し(図3では便宜上、印刷ヘッド22を副走査方向と反対方向へ移動する様子を示した)、再び印刷ヘッド22を主走査方向に走査する。すると、新たな9本の主走査ラインが生成される。そして、これを繰り返すことにより、隣接し合う主走査ラインは互いに異なるノズル群によって形成されることになるため、個々のノズルの特性のバラツキやノズルピッチのバラツキなどに起因する画質の低下を防ぐことができる。
本実施形態のプリンタ10は、このようなインタレース印刷方式によるカット紙Pへの印刷の途中で該カット紙Pの下端が印刷ヘッド22に到達するような場合、該カット紙Pの下端近傍にインタレース印刷方式特有のインク濃淡ムラが発生するのを防止しながら印刷可能領域内で印刷を終える下端処理を実行する。この下端処理が開始されると、図4に示すように、通常のインタレース印刷方式では搬送量をドットピッチ9個分としていたところをドットピッチ1個分だけ搬送する。そして搬送終了後、通常のインタレース印刷方式においてノズル群#0〜#8の各々に割り当てられる印刷データをノズル2つ分だけ上流側(図4で下側)にシフトすると共に印刷可能領域からはみ出るノズル群#8の印刷データを空にして印刷ヘッド22を主走査方向に沿って走査することにより、6本の主走査ラインを形成する。次に、カット紙Pを副走査方向に沿ってドットピッチ1個分だけ搬送し、該搬送終了後、通常のインタレース印刷方式においてノズル群#0〜#8の各々に割り当てられる印刷データをノズル4つ分だけ上流側にシフトすると共に印刷可能領域からはみ出るノズル群#8の印刷データを空にして印刷ヘッドを主走査方向に沿って走査することにより4本の主走査ラインを形成する。更に、カット紙Pを副走査方向に沿ってドットピッチ1個分だけ搬送し、該搬送終了後、通常のインタレース印刷方式においてノズル群#0〜#8の各々に割り当てられる印刷データをノズル6つ分だけ上流側にシフトすると共に印刷可能領域からはみ出るノズル群#8の印刷データを空にして印刷ヘッドを主走査方向に沿って走査することにより2本の主走査ラインを形成する。そして、カット紙Pを副走査方向に沿ってドットピッチ1個分だけ搬送し、該搬送終了後、通常のインタレース印刷方式においてノズル群#0〜#8の各々に割り当てられる印刷データをノズル8つ分だけ上流側にシフトすると共に印刷可能領域からはみ出るノズル群#8の印刷データを空にすると、ノズル群#0〜#8のすべての印刷データが空になるため、この時点で下端処理を終了する(この下端処理の詳細については、特開2002−337324を参照)。この結果、下端近傍においても主走査ラインが間引きされることがないため濃淡ムラが生じることがない。
この下端処理を完結するためには、図4に示すように印刷可能領域の下端から副走査方向に所定の長さmを持つ領域を確保する必要がある。また、カット紙Pの下端にボトムマージンnが設けられているときには、カット紙Pの下端と印刷可能領域の下端との間にそのボトムマージンを確保する必要がある。つまり、カット紙Pの下端から所定の長さmとボトムマージンnとの和だけ離れた処理開始位置Sで下端処理を開始する必要がある。
ところで、インタレース印刷方式による印字動作の実行中、カット紙Pの余白部分を処理する際には通常の搬送量(例えば図3ではドットピッチ9個分)を超える大きな搬送量でカット紙Pを搬送する。このように大きな搬送量でカット紙Pを搬送すると、カット紙Pの搬送終了後に処理開始位置Sを超えてしまうことがある。このため、プリンタ10では、インタレース印刷方式による印字動作の実行中に搬送量が通常の搬送量を超える場合でも下端処理が有効に行われるように、図5に示す下端処理有効化ルーチンを実行する。
この下端処理有効化ルーチンが開始されると、プリンタ10のCPU41は、まず、今回のカット紙Pの搬送量Fを算出する(ステップS102)。ここで、搬送量Fは、図7に示すように、印刷ヘッド22の端部に対向する所定の対向位置Aとインタレース印刷方式から演算された次回主走査ライン形成開始位置Bとの間隔として算出される。次回主走査ライン形成開始位置Bは、印刷データが副走査方向に沿って密に詰まっているときには所定の対向位置Aから通常の搬送量だけ離れたカット紙P上の位置となるが、余白部分のように印刷データが副走査方向に沿って密に詰まっていないときには所定の対向位置Aから通常の搬送量よりも大きな量だけ離れたカット紙P上の位置となる。続いて、先ほど算出した搬送量Fが印刷ヘッド22の端部に対向する所定の対向位置Aから下端検出センサ26の設置位置Cまでの間隔Lから所定の長さmとボトムマージンnとの和を減算した差分G(=L−(m+n))を超えるか否かを判定する(ステップS104)。そして、搬送量Fが差分Gを超えていないときにはそのまま、一方、搬送量Fが差分Gを超えていたときには下端検出有効フラグをオンにしたあと(ステップS106)、搬送ローラ12aを搬送モータ12により回転駆動させる搬送処理ルーチンを立ち上げる(ステップS108)。ここで、下端検出有効フラグとは、下端検出センサ26によりカット紙Pの下端が検出されたときにその検出結果を有効に取り扱うときにはオンにされ、それ以外の時はオフにされるフラグであり、初期状態ではオフになっている。
図6は搬送処理ルーチンのフローチャートである。この搬送処理ルーチンがマルチタスクとして開始されると、プリンタ10のCPU41は、ステッピングモータである搬送モータ12を1ステップ回転させ(ステップS202)、その後下端検出有効フラグがオンかオフかを判定し(ステップS204)、下端検出有効フラグがオンのときには下端検出センサ26により搬送中のカット紙Pの下端が検出されたか否かを判定する(ステップS206)。そしてカット紙Pの下端が検出されていないとき、又はステップS204で下端検出有効フラグがオフのときには、搬送量Fだけカット紙Pを搬送し終えたか否かを判定し(ステップS210)、搬送量Fだけカット紙Pを搬送し終えていないときには再びステップS202に戻り、搬送量Fだけカット紙Pを搬送し終えたときには搬送モータ12を停止し(ステップS212)、本ルーチンを終了する。一方、ステップS206でカット紙Pの下端が検出されたときには、それまでの搬送モータ12のステップ数に基づいて印刷ヘッド22の端部に対向するカット紙P上の位置を搬送停止位置として算出し(ステップS208)、その後搬送モータ12を停止し(ステップS212)、本ルーチンを終了する。
図5のフローチャートに戻り、ステップS108で搬送処理ルーチンを立ち上げたあと、次回主走査ライン形成開始位置Bに対応する印刷データを構築する(ステップS110)。ここでは、下端処理実行フラグがオフのときには通常のインタレース印刷方式による印刷データ(図3参照)を構築し、下端処理実行フラグがオンのときには下端処理用の印刷データ(図4参照)を構築する。下端処理実行フラグは、上述した下端処理を実行する際又は実行中にオンにされ、それ以外のときはオフにされるフラグであり、初期状態ではオフになっている。この下端処理実行フラグは後述するステップS128でオンにされる。さて、次回主走査ライン形成開始位置Bに対応する印刷データを構築したあと、搬送モータ12が停止したか否かを判定し(ステップS112)、搬送モータ12が停止していないときにはそのまま待機し、搬送モータ12が停止したときには、カット紙Pの搬送中に下端検出センサ26により用紙下端が検出されたか否かを判定する(ステップS114)。そして、用紙下端が検出されていないときには、下端検出有効フラグをオフにし(ステップS116)、印刷ヘッド22の駆動を開始する(ステップS118)。これにより、次回主走査ライン形成開始位置Bから主走査ラインが形成され始める。その後、印刷ヘッド22の駆動が終了したか否か、つまり主走査ラインの形成が終了したか否かを判定し(ステップS120)、主走査ラインの形成が終了していないときにはそのまま待機し、主走査ラインの形成が終了したときにはカット紙Pの印刷可能領域の下端までの印刷(全印刷という)が終了したかを判定し(ステップS130)、全印刷が終了していないときには再びステップS102に戻り、全印刷が終了したときには下端処理実行フラグをオフにして(ステップS132)このルーチンを終了する。
一方、ステップS114で搬送中に下端検出センサ26により用紙下端が検出されたときには、既に構築した印刷データを破棄し(ステップS122)、印刷ヘッド22の端部に対向する所定の対向位置Aに搬送処理ルーチンのステップS208で算出した搬送停止位置をセットし(ステップS124)、次回主走査ライン形成開始位置Bに処理開始位置S(図4参照)をセットし(ステップS126)、このあと印刷可能領域の下端まで下端処理を実行するため下端処理実行フラグをオンにし(ステップS128)、再びステップS102に戻る。ステップS102では所定の対向位置Aと次回主走査ライン形成開始位置Bとの間隔を搬送量Fとして算出するが、続くステップS104で搬送量Fは差分Gを超えないと判定され、その後搬送処理ルーチンを立ち上げる(ステップS108)。そして、下端処理実行フラグの状態がオンのため、次回主走査ライン形成開始位置Bに対応する印刷データとして下端処理用データを、RAM43のデータ格納領域に格納された元データから読み出して構築する(ステップS110)。そして、搬送モータ12が停止したあと、ステップS114で搬送中には下端が検出されなかったと判定され(一枚のカット紙Pについては下端検出は一度限りであるためその後の搬送中に下端が検出されることはない)、下端検出有効フラグをオフにし(ステップS116)、印刷ヘッド22による印刷を行う(ステップS118,S120)。このときには、下端処理用データに基づく主走査ラインが形成されることになる。その後、印刷が終了していないときには再びステップS102に戻るが、ここでは下端処理における搬送量Fが算出される。その後、下端処理実行フラグがオンのため、次回主走査ライン形成開始位置Bに対応する印刷データとして下端処理用データを構築し、搬送終了後にこのデータに基づく主走査ラインを形成する、という工程が全印刷が終了するまで続くことになる。
ここで、一具体例を図7に基づいて説明する。カット紙Pの下端が下端検出センサ26から微小距離Jだけ離れた状態(図7(a)参照)で次回の主走査ラインの形成動作に入るとき、余白部分のため次回主走査ライン形成開始位置Bと印刷ヘッド22の端部に対向する所定の対向位置Aとの間隔が広く搬送量Fが差分Gを超えたとすると、下端検出有効フラグがオンになり、搬送処理ルーチンの実行中、搬送量Fだけ搬送する前に下端検出センサ26によりカット紙Pの下端が検出され搬送が停止される(図7(b)参照)。このあと、構築済みデータを破棄し、所定の対向位置Aに搬送停止位置をセットし、次回主走査ライン形成開始位置Bに処理開始位置Sをセットし、下端処理実行フラグをオンにする。そして、搬送量Fを位置Aと位置Bの間隔とし、カット紙Pを搬送量Fだけ搬送する(図7(c)参照)。また、下端処理実行フラグがオンのため次回主走査ライン形成開始位置Bに対応する印刷データとして下端処理用データを構築する。搬送終了後、次回主走査ライン形成開始位置Bである処理開始位置Sが対向位置Aと一致する(図8(a)参照)。そして、処理開始位置Sから下端処理用データに基づく主走査ラインが形成されていく(図8(b)参照)。
なお、図9に示すように、搬送量Fが差分Gを超えない場合には、搬送量Fだけ搬送する前にカット紙Pの下端が下端検出センサ26を通過したとしても、その搬送量Fだけ搬送したあとでも処理開始位置Sが印刷ヘッド22の端部に対向する所定の対向位置Aに達しないため、その後処理開始位置Sが対向位置Aに達してから下端処理を実行すれば足りる。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の搬送モータ12、搬送ローラ12a及び従動ローラ12bが本発明の搬送手段に相当し、下端検出センサ26が下端位置判定手段に相当し、コントローラ40のCPU41が搬送量演算手段、搬送制御手段及び下端処理実行手段に相当する。なお、本実施形態では、印刷装置としてのプリンタ10の動作を説明することにより本発明の印刷方法の一例も明らかにしている。
以上詳述した本実施形態のプリンタ10によれば、搬送量Fに基づいてカット紙Pを搬送している途中でカット紙Pの下端が検出されたとき、その搬送量Fが差分Gを超えている場合つまり搬送量Fの残量だけカット紙Pを搬送するとすれば下端処理を開始すべき処理開始位置Sが印刷ヘッド22の端部に対向する所定の対向位置Aを超えてしまう場合には、搬送量Fの残量だけカット紙Pを搬送するのではなく処理開始位置Sが対向位置Aに達するまでカット紙Pを搬送し、その後、該処理開始位置Sから下端処理を実行する。このため、例えば印刷データのない余白部分のように搬送量Fが大きな部分がありその搬送量Fだけ用紙を搬送したあとには下端処理を実行できるだけの領域が下端近傍に残らなくなる場合であっても、下端処理を効果的に実行することができる。
また、このようにカット紙Pの下端が下端検出センサ26を通過した時点で搬送を一旦停止させるため、その停止位置を基準にして処理開始位置Sまで正確に搬送することができる。
更に、カット紙Pの下端が下端検出センサ26を通過したとしても、搬送量Fが差分G以下の場合には、その搬送量Fだけ搬送したあとでも処理開始位置Sが印刷ヘッド22の所定の対向位置Aに達していないことが多いが、搬送量Fが差分Gより大きいときには、その搬送量Fだけ搬送したあとには処理開始位置Sが対向位置Aを通過してしまうため、本発明を採用する意義が高い。
更にまた、図5の下端処理有効化ルーチンのステップS122で一旦構築した印刷データを破棄し、その後ステップS110で下端処理実行用のデータとして再構築する場合に、元データをプリンタ10の内部メモリであるRAM43から読み出して再構築するため、元データの送信元であるホストコンピュータ50から再度送信してもらう場合に比べて迅速に処理できる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態において、下端処理として図4に示すように印刷データをシフトすると共に搬送量を変更する場合を例に挙げて説明したが、カット紙Pの下端に濃淡ムラが生じないような処理であれば特にこれに限られることはなく、どのような下端処理を採用してもよい。
また、上述した実施形態ではカット紙Pにボトムマージンがある場合を例示したが、ボトムマージンのない場合に本発明を適用してもよい。
更に、上述した実施形態では、プリンタとしてLFPを例示したが、汎用のインクジェットプリンタに本発明を適用してもよい。
更にまた、上述した実施形態の下端処理有効化ルーチン(図5)では、ステップS110において次回主走査ライン形成開始位置Bに対応する印刷データをプリンタ10が自ら構築することとしたが、プリンタ10ではなくホストコンピュータ50がこのような印刷データを構築することとし、ステップS110でプリンタ10が該印刷データをホストコンピュータ50から受信するようにしてもよい。この場合、搬送モータ12が停止したあとカット紙Pの搬送中に用紙下端が検出されたときには(ステップS112でYES,ステップS114でYES)、ステップS122〜S126の処理のあと、ステップS128で下端処理実行フラグをオンにする代わりに、破棄した印刷データ以降のデータを下端処理用のデータとして再構築して順次送信するようホストコンピュータ50へ要求し、その後のステップS110ではホストコンピュータ50から下端処理用のデータを取得するようにしてもよい。
プリンタ10の構成の概略を示すブロック図。 印刷ヘッド22の構成を示す説明図。 カット紙に対する印刷ヘッドの相対位置と印刷結果を表す説明図。 下端処理実行時の印刷ヘッドの相対位置と印刷結果を表す説明図。 下端処理有効化ルーチンのフローチャート。 搬送処理ルーチンのフローチャート。 下端処理有効化ルーチンに対応する工程説明図。 下端処理有効化ルーチンに対応する工程説明図。 通常の下端処理実行時の説明図。 従来のインターレース印刷方式による印刷状態を表す説明図。 従来のインターレース印刷方式による印刷状態を表す説明図。 従来のインターレース印刷方式による印刷状態を表す説明図。
符号の説明
10 プリンタ、12 搬送モータ、12a 搬送ローラ、12b 従動ローラ、14 キャリッジモータ、14 給紙ガイド、16 排紙ガイド、18 キャリッジモータ、20 キャリッジ、22 印刷ヘッド、22C シアンノズル列、22K ブラックノズル列、22M マゼンタノズル列、22Y イエローノズル列、22c シアンノズル、22k ブラックノズル、22m マゼンタノズル、22y イエローノズル、23 プラテン、24 インクカートリッジ、26 下端検出センサ、36 操作パネル、40 コントローラ、41 CPU、42 ROM、43 RAM、44 タイマ、45 入出力ポート、47 バス、50 ホストコンピュータ。

Claims (7)

  1. インタレース印刷方式による用紙への印刷の途中で該用紙の下端が印刷ヘッドに到達する場合には該用紙の下端近傍にインタレース印刷方式特有のインク濃淡ムラが発生するのを防止しながら印刷可能領域内で印刷を終える下端処理を実行する印刷装置であって、
    前記用紙を搬送する搬送手段と、
    前記用紙の搬送量を演算する搬送量演算手段と、
    搬送途中の前記用紙の下端が前記印刷ヘッドの上流側の所定の通過ポイントを通過したか否かを判定する下端位置判定手段と、
    前記演算された搬送量に基づいて前記用紙が搬送されるよう前記搬送手段を制御し、前記下端位置判定手段によって前記用紙の下端が前記通過ポイントを通過したと判定されたとき、前記演算された搬送量の残量だけ前記用紙を搬送するとすれば前記下端処理を開始すべき処理開始位置が前記印刷ヘッドの下流側に達してしまう場合には、前記搬送量の残量だけ前記用紙が搬送されるよう前記搬送手段を制御するのではなく前記処理開始位置が前記印刷ヘッドと対向する所定の対向位置に達するまで前記用紙が搬送されるよう前記搬送手段を制御する搬送制御手段と、
    前記搬送制御手段の制御により前記処理開始位置が前記所定の対向位置に達するまで前記用紙が前記搬送手段によって搬送されたあと該処理開始位置から前記下端処理を実行する下端処理実行手段と、
    を備えた印刷装置。
  2. 前記搬送制御手段は、前記下端位置判定手段によって前記用紙の下端が前記通過ポイントを通過したと判定されたとき、前記演算された搬送量の残量だけ前記用紙を搬送するとすれば前記下端処理を開始すべき処理開始位置が前記印刷ヘッドの下流側に達してしまう場合には、搬送途中の前記用紙の下端が前記通過ポイントを通過した時点で前記搬送手段による搬送を一旦停止させ、その後前記処理開始位置が前記印刷ヘッドと対向する所定の対向位置に達するまで前記用紙が搬送されるよう前記搬送手段を制御する、
    請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記搬送制御手段は、前記下端位置判定手段によって前記用紙の下端が前記通過ポイントを通過したと判定されたとき、前記印刷ヘッドの前記所定の対向位置から前記下端位置判定手段の設置位置までの距離(L)と前記用紙の下端から該用紙上にある前記処理開始位置までの距離(G)との差分(L−G)よりも前記演算された搬送量(F)の方が大きいならば、前記処理開始位置が前記印刷ヘッドと対向する所定の対向位置に達するまで前記用紙が搬送されるよう前記搬送手段を制御する、
    請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記下端処理実行手段は、前記処理開始位置から前記下端処理を実行する際、一旦構築した印刷データを破棄し前記処理開始位置から前記下端処理を実行するための印刷データを再構築したうえで該下端処理を実行する、
    請求項1〜3のいずれかに記載の印刷装置。
  5. 前記搬送制御手段は、前記演算された搬送量が印刷データのない余白部分に対応する搬送量であり且つ前記下端位置判定手段によって前記用紙の下端が前記通過ポイントを通過したと判定されたとき、前記演算された搬送量の残量だけ前記用紙を搬送するとすれば前記下端処理を開始すべき処理開始位置が前記印刷ヘッドの下流側に達してしまうならば、前記搬送量の残量だけ前記用紙が搬送されるよう前記搬送手段を制御するのではなく前記処理開始位置が前記印刷ヘッドと対向する所定の対向位置に達するまで前記用紙が搬送されるよう前記搬送手段を制御する、
    請求項1〜4のいずれかに記載の印刷装置。
  6. インタレース印刷方式による用紙への印刷の途中で該用紙の下端が当初の予定よりも早いタイミングで印刷ヘッドに到達する場合には該用紙の下端近傍にインタレース印刷方式特有のインク濃淡ムラが発生するのを防止する下端処理を実行する印刷方法であって、
    (a)前記用紙の搬送量を演算するステップと、
    (b)前記演算された搬送量に基づいて前記用紙を搬送している途中で前記用紙の下端が前記通過ポイントを通過したとき、前記演算された搬送量の残量だけ前記用紙を搬送するとすれば前記下端処理を開始すべき処理開始位置が前記印刷ヘッドの下流側に達してしまう場合には、前記搬送量の残量だけ前記用紙を搬送するのではなく前記処理開始位置が前記印刷ヘッドと対向する所定の対向位置に達するまで前記用紙を搬送するステップと、
    (c)前記ステップ(a)で前記処理開始位置が前記所定の対向位置に達するまで前記用紙を搬送したあと該処理開始位置から前記下端処理を実行するステップと、
    を含む印刷方法。
  7. 請求項6に記載の各ステップを1又は複数のコンピュータに実行させるプログラム。
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