JP2003322822A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JP2003322822A
JP2003322822A JP2002129087A JP2002129087A JP2003322822A JP 2003322822 A JP2003322822 A JP 2003322822A JP 2002129087 A JP2002129087 A JP 2002129087A JP 2002129087 A JP2002129087 A JP 2002129087A JP 2003322822 A JP2003322822 A JP 2003322822A
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裕之 河野
Junichi Nishimae
順一 西前
Tatsuki Okamoto
達樹 岡本
Yukio Sato
行雄 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正反射成分による迷光を減少し、コントラス
トを改善する。 【解決手段】 DMD11の反射面における位置情報
を、ON状態のマイクロミラー11Bで反射した光線と
DMD11の光軸とのなす広がり角情報に変換したフー
リエ変換面12Aを作り出す入射側レンズ群と、フーリ
エ変換面12Aの近傍に配置され、ON状態のマイクロ
ミラー11Bからの反射光以外の光線を広がり角情報に
したがって遮蔽除去する変形絞り12Bと、変形絞り1
2Bを透過した光をスクリーン13へ出射する出射側レ
ンズ群とを投影レンズが備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、反射型光空間変
調素子であるデジタルマイクロミラーデバイス(DMD
TM,Digital Micro−mirror D
eviceの略、以下DMD)へ光を照射して画像を表
示する画像表示装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】DMDは、例えば投影型スクリーンを備
えた画像表示装置などに適用され、デジタル画像情報に
基づいて空間的に光を強度変調する反射型の半導体素子
である。集光光学系システムからリア面で光を受けて投
影光学系システムへフロント面から強度変調光を出射す
る透過型の液晶方式と異なり、DMDを用いた画像表示
装置は、集光光学系システムと投影光学系システムとを
DMDの反射面側に設けて反射光学系システムを構成し
ている。
【0003】DMDの反射面には16μm平方角のマイ
クロミラーが17μmのピッチで2次元マトリクス状に
画面を構成する画素数相当、具体的には数十万個以上が
配置されている。このマイクロミラーは画像の一画素と
一対一に対応しており、集光レンズを介してランプ光源
からの光をDMDが反射面で受けると、各マイクロミラ
ーはデジタル画像情報にしたがって光を強度変調する。
強度変調された光は、時間的なON/OFF制御によっ
て画像情報光として反射面から出射する。
【0004】図22はDMDの反射面の一部を拡大した
図である。図22において、101はDMDの反射面、
102は反射面101に設けられた正方形形状のマイク
ロミラー、Oはマイクロミラー102を傾斜制御するた
めの回転軸である。マイクロミラー102はその対角線
上に回転軸Oを有しており、このマイクロミラー102
への入射主光線の入射方向は、反射面101に対して他
方の対角線と平行になるように、そして反射面101の
法線に対して20°の入射角となるように設定される。
【0005】各マイクロミラー102は、メモリのデジ
タル画像情報に基づくコントロール電圧によって回転軸
Oを中心としてON/OFFの2値制御を行うことがで
きる。それぞれの傾斜角度は±10°に設定されて入射
光の反射方向をスイッチする。このマイクロミラー10
2の傾斜制御の動作について次に説明する。
【0006】図23はマイクロミラーの傾斜制御の動作
を説明するための図である。図23において、101は
DMDの反射面であり、ここでは反射面101を水平と
してある。102Aは反射面101とのなす傾斜角が+
10°の場合のマイクロミラー、102Bは反射面10
1とのなす傾斜角が−10°の場合のマイクロミラー、
Oはマイクロミラー102A,102Bの回転軸であ
る。図23では、回転軸Oを中心に時計周りの方向を+
の傾斜角、反時計周りの方向を−の傾斜角としている。
【0007】103は不図示の集光光学系システムから
マイクロミラー102A,102Bへ入射する入射主光
線、104Aはマイクロミラー102Aからの出射主光
線、104Bはマイクロミラー102Bからの出射主光
線、105はスクリーン、105Aはマイクロミラー1
02A,102Bと対応するスクリーン105の一絵
素、106はDMDの反射面101とスクリーン105
との間に設けられた投影光学系システムの投影レンズで
あり、投影レンズ106は出射主光線104Aを一絵素
105Aへ投影する。
【0008】入射主光線103は反射面101の法線n
と20°の角度をなしてマイクロミラー102Aまたは
102Bへ入射している。スクリーン105の一絵素1
05Aへ光を投影する場合には、コントロール電圧によ
って傾斜角を+10°に傾斜制御する。このとき、入射
主光線103はマイクロミラー102Aの法線nAと1
0°の角度をなしてマイクロミラー102Aへ入射する
ことになる。したがって反射の法則により、入射主光線
103は反射面101の法線nの方向へ反射主光線10
4Aとして反射され、投影レンズ106を介してスクリ
ーン105の一絵素105Aを明るくする(ON状
態)。
【0009】また、スクリーン105の一絵素105A
へ光を投影しない場合には、コントロール電圧によって
傾斜角を−10°に傾斜制御する。このとき、入射主光
線103はマイクロミラー102Bの法線nBと30°
の角度をなしてマイクロミラー102Bへ入射すること
になる。したがって反射の法則により、入射主光線10
3は反射面101の法線nと40°の角度をなす方向へ
反射主光線104Bとして反射される。反射主光線10
4Bは、投影レンズ106の開口から外れる方向へ向う
ので、スクリーン105の一絵素105Aを明るくしな
い(OFF状態)。
【0010】このように、DMDでは、マイクロミラー
102A,102Bを通常±10°の傾斜角でON/O
FF制御する。傾斜角+10°(−10°)から傾斜角
−10°(+10°)へ変化させる際の所要時間は10
μsec以下であり、DMDは光を高速変調することが
できる。
【0011】図23から分かるように、マイクロミラー
102A,102Bは傾斜角±10°で傾斜制御される
ので、OFF状態の場合の入射主光線103と出射主光
線104Bとは60°の角度をなす。一方、ON状態の
場合の入射主光線103と出射主光線104Aとは20
°の角度をなして最も接近する。このことを踏まえる
と、DMDへ入射可能な光束のF値はマイクロミラーの
傾斜角±10°によって制約されることが分かる。
【0012】図24はF=3の円錐形の光束がON状態
のマイクロミラーへ入射する状態を表す図である。図2
3と同一または相当する構成については同一符号を付し
てある。図24において、107,108はそれぞれマ
イクロミラーの中心を頂点とするF=3(広がり角10
°、立体角)の円錐形の入射光束、出射光束である。入
射光束107,出射光束108は、マイクロミラーの中
心から観測したときの入射側、出射側の光の広がり方の
様子をそれぞれ表している。
【0013】107A,107Bは入射光束107に含
まれる入射光線であり、108A,108Bは出射光束
108に含まれる出射光線である。入射光線107Aは
出射主光線104Aに最も近く、入射光線107Bは出
射主光線104Aに最も遠くなっている。また、出射光
線108Aは入射主光線103に最も近く、出射光線1
08Bは入射主光線103に最も遠くなっている。
【0014】つまり、入射光線107A,107Bはそ
れぞれ最も外側の入射光束であり、入射主光線103と
広がり角θ=10°をなしてマイクロミラー102Aへ
入射して、マイクロミラー102Aで反射されてそれぞ
れ出射光線108A,108Bになる。109Aは光軸
nAと直交する平面であり、平面109Aで切断した場
合の図24(a)の入射光束107,出射光束108を
図24(b)に示している。図24(b)では、便宜的
に光線103,104Aを平行とみなした場合の入射光
束107,出射光束108を示している。
【0015】図24(a)のON状態のマイクロミラー
102Aにおいて、入射主光線103と出射主光線10
4Aとは20°の角度をなしているので、入射主光線1
03を中心にした入射光束107の広がり角θをどの方
向についても一定量と設定してあると、角度θ=10°
の場合に入射光線107A,出射光線108Aが同一の
法線nA上において一致する(図24(b))。
【0016】したがって、角度θが10°を超えると、
入射光線107Aを含む入射光束107の一部と、出射
光線108Aを含む出射光束108の一部とが干渉して
しまう。すなわち、入射光束を与える照明光学系と出射
光束を取り込む投影光学系とが構造上重なってしまうこ
とになる。このような理由によって、入射光束107と
出射光束108との干渉を避けて角度θを10°に設定
する。
【0017】このとき、空気中の屈折率を1としてF=
1/[2sin(θ)]からF値を求めると、F値の最
小値は約3であることが分かる。一般に、F値は光学系
の明るさを表しており、F値が小さいほど(θが大きい
ほど)光学系は明るくなるので、傾斜角±10°で傾斜
制御されるマイクロミラー102Aへ光を集光する従来
の集光光学系システムでは、F=3,すなわちθ=10
°の円錐形の光束を入射する場合に、最も明るい光学系
を作ることができる。
【0018】続いて、DMD用の集光光学系システムを
用いた画像表示装置について説明する。図25は従来の
集光光学系システムを用いた画像表示装置の構成を示す
図である。図25において、111は光を発する発光
体、112は発光体111を焦点に備える回転放物面形
状のパラボラリフレクタであり、発光体111,パラボ
ラリフレクタ112からランプ光源が構成されている。
113はパラボラリフレクタ112が反射した光を集光
する集光レンズ、114は集光レンズ113からの光を
3原色に色分離するカラーホイールである。以下では、
1枚のカラーホイールを用いてRGB3原色を時分割で
照射し、3原色による色空間を再現できる単板方式で説
明を進めるが、RGB3原色をそれぞれ独立にDMDへ
照射する3板方式の場合もある。
【0019】115はカラーホイール114からの光を
入射端面で受け、輝度分布を均一化した光を出射端面か
ら出射する4角柱形状のロッドインテグレータ、116
はロッドインテグレータ115からの光をリレーするリ
レーレンズ、118は光路を折り曲げる折り返しミラ
ー、119は入射光束中の各点の主光線方向をそろえる
フィールドレンズである。
【0020】120はTIRプリズムであり、投影光学
系システムの入射部によって入射光束がケラレるのを防
止するため、入射光束のみ全反射し、出射光束は直進さ
せてそのまま通過させることで集光光学系システムと投
影光学系システムとを構造的に分離する働きをしてい
る。121は前述したDMD、122はDMD121の
強度変調光を結像させる投影レンズ、123は投影レン
ズ122が結像した光を背面から受光して画像を表示す
る背面投影型のスクリーン、124は画像表示装置の各
構成要素が共有する光軸である。
【0021】次に動作について説明する。パラボラリフ
レクタ112の焦点には、できるかぎり点光源を目指し
た発光体111が設置されているので、発光体111が
発した光はパラボラリフレクタ112によって反射され
て概ね平行光として出射する。集光レンズ113は、パ
ラボラリフレクタ112からの平行光をF1=1(光軸
124とのなす広がり角θ1=30°)の円錐形の光束
として焦点に集光する。カラーホイール114を利用す
る場合には集光径を小さくする必要があるため、F=1
が最適なF値として一般的に選ばれる。
【0022】集光レンズ113の焦点にはロッドインテ
グレータ115の入射端面が設置してあり、カラーホイ
ール114によって指定した色のみが選択された光は、
矩形形状の入射端面からロッドインテグレータ115へ
入射する。ロッドインテグレータ115へ入射した光
は、ロッドインテグレータ115の側面を複数回反射す
ることによって平均化され、出射端面では面内でほぼ均
一な光強度分布になる。
【0023】ロッドインテグレータ115の出射端面か
ら出射した光は、入射端面への入射光と同様にF1=1
で出射し、リレーレンズ116、折り返しミラー11
8、フィールドレンズ119を介してTIRプリズム1
20へ入射する。TIRプリズム120への入射光はT
IRプリズム120内部で反射され、DMD121へ照
射されると、DMD121はデジタル画像情報により画
像情報を光束に与えて強度変調光を出射する。このとき
DMD121へ向う光はF=3が最適値として選ばれて
いる。DMD121が出射した画像情報光は、TIRプ
リズム120を再び透過して投影レンズ122からスク
リーン123へと投影される。
【0024】以上の画像表示装置では、ロッドインテグ
レータ115の入射端面への入射光束のF値とDMD1
21の反射面への入射光束のF値とによって、ロッドイ
ンテグレータ115の入射端面・出射端面とDMD12
1の反射面とのサイズ比が決定される。
【0025】図26はロッドインテグレータおよびDM
Dの関係を説明するための図である。図25と同一また
は相当する構成については同一の符号を付してあり、折
り返しミラー118、フィールドレンズ119、TIR
プリズム120などは図示を省略するとともに、フィー
ルドレンズ119の特性はリレーレンズ116に含めて
図示している。本来はDMDへの入射光はDMD光軸に
対して20°の方向から入射するが、以下ではDMDへ
の入射条件のみを論じるので、入射主光線をDMDへ垂
直に入射した場合の図も便宜的に用いることにする。
【0026】図26において、wはロッドインテグレー
タ115の入射端面および出射端面の1辺長、aはロッ
ドインテグレータ115からリレーレンズ116までの
光軸124の長さ、bはリレーレンズ116からDMD
121までの光軸124の長さ、WはDMD121の反
射面の1辺長である。
【0027】また、θ1はロッドインテグレータ115
の出射端面からの光束が光軸124となす開き角、θ2
はDMD121の反射面へ入射する光束が光軸124と
なす開き角である。一般に、角度θ1,θ2がさほど大
きくない場合には、w/W=a/b=θ2/θ1=F1
/F2の関係式が近似的に成り立つ。
【0028】カラーホイール114を使用するためにθ
1=30°(F=1)としてあり、また傾斜角±10°
で傾斜制御されるDMD121の使用条件からθ2=1
0°(F2=3)としているので、w/W=a/b=F
1/F2=1/3の関係式が得られる。つまり、図26
の光学系では、リレーレンズ116を媒介して、1辺長
wのロッドインテグレータ115からの光が1辺長Wの
DMD121へ倍率W/w=3で光が照射されている。
このように、DMD121の反射面サイズと角度θ1,
θ2とが決定されると、ロッドインテグレータ115の
出射端面(入射端面)サイズも自動的に決定される。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】従来の集光光学系シス
テムは以上のように構成されているので、傾斜角によっ
てDMDへの入射光束のF値が制約されて、ロッドイン
テグレータの入射端面を大きくして損失を軽減すること
ができず、光学系の明るさが制約されてしまうという課
題があった。
【0030】上の課題について具体的に説明する。図2
5の画像表示装置に適用した集光光学系システムでは、
できる限り点光源を目指した発光体111から全方向へ
出射された光をパラボラリフレクタ112と集光レンズ
113とによってF1=1(光軸124とのなす開き角
が30°)の光線を変換してロッドインテグレータ11
5の入射面上へ集光している。図27(b)に示すよう
に、このときのロッドインテグレータ115の入射面1
15Aへの集光分布125は光軸124に対して回転対
象体となっている。
【0031】ここで、もしランプ光源の大きさが無限小
であれば、ロッドインテグレータ115上での集光面積
もゼロになり、全ての光がロッドインテグレータ115
内に取り込まれる。しかしながら、実際には、発光体1
11は有限の大きさを持っており、全方向へ出射された
光を開き角30°まで縮めることは、リレーレンズと同
様の原理によって、ランプ光源の大きさが拡大投影され
てロッドインテグレータ115の入射面上に投影像とし
て照射される。
【0032】このランプ光源の投影像125Aは、ロッ
ドインテグレータ115の入射面115Aよりも大きく
(図27(c))、ランプ光源からの全ての光が入射面
115Aへ取り込まれるわけではなく、一部の光はケラ
レて無駄になっており、全体の光利用効率の低下につが
っている。
【0033】この光のケラレを減少させるためにロッド
インテグレータ115の入射端面を大きくしようとする
と、前述したように、集光レンズ113からの光のF値
(F1=1)と、DMD121への光のF値(F2=
3)とが定まっているため、倍率W/w=3の関係を満
たすようにDMD121のサイズを大きくしなければな
らず、コストアップにつながってしまう。
【0034】また、従来の画像表示装置は、広い角度範
囲の光まで投影レンズで拾うために、DMDやTIRプ
リズムで生じる正反射成分の角度が迷光として一部含ま
れてしまい、コントラストが悪化してしまうという課題
があった。
【0035】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、傾斜角によるDMDへの入射
光束のF値の制約を受けることなく、ロッドインテグレ
ータの入射端面を大きくして損失を軽減し、光学系の明
るさを改善することができるDMD用の画像表示装置を
構成することを目的とする。
【0036】また、この発明は、正反射成分による迷光
を減少し、コントラストを改善することが可能な画像表
示装置を構成することを目的とする。
【0037】
【課題を解決するための手段】この発明に係る画像表示
装置は、投影光学系システムは、反射型光空間変調素子
の反射面における位置情報を、ON状態のマイクロミラ
ーで反射した光線と反射型光空間変調素子の光軸とのな
す広がり角情報に変換したフーリエ変換面を作り出す入
射側レンズ群と、フーリエ変換面の近傍に配置され、O
N状態のマイクロミラーからの反射光以外の光線を広が
り角情報にしたがって遮蔽除去する第1の変形絞りと、
第1の変形絞りを透過した光をスクリーンへ出射する出
射側レンズ群とを備えるようにしたものである。
【0038】この発明に係る画像表示装置は、集光光学
系システムは、ランプ光源から発した光を第1のF値の
光束として集光する集光レンズと、第1のF値の光束を
その出射端面で均一な強度分布にして出射する光強度分
布均一化素子と、第1のF値の光束を第2のF値の光束
として反射型光空間変調素子へリレーするリレー系とを
備え、リレー系は、光強度分布均一化素子からの光線の
出射端面における位置情報を、光強度分布均一化素子の
光軸と光線とがなす広がり角情報に変換したフーリエ変
換面を作り出す第1レンズ群と、フーリエ変換面の近傍
に配置され、ON状態のマイクロミラーにおいて干渉成
分となる部分光束を広がり角情報にしたがって遮蔽除去
する第2の変形絞りと、第2の変形絞りを透過した光線
を受光して、反射型光空間変調素子へ第2のF値の光束
を入射する第2レンズ群とから構成されるようにしたも
のである。
【0039】この発明に係る画像表示装置は、集光光学
系システムは、ランプ光源から発した光を第1のF値の
光束として集光する集光レンズと、第1のF値の光束を
その出射端面で均一な強度分布にして出射する光強度分
布均一化素子と、第1のF値の光束を第2のF値の光束
として反射型光空間変調素子へリレーするリレー系とを
備えるとともに、集光レンズの光軸と直交する第1の座
標軸方向の幅を反射型光空間変調素子の傾斜角で決まる
F値を基に設定し、集光レンズの光軸および第1の座標
軸とそれぞれ直交する第2の座標軸方向の光の幅を第1
の座標軸方向の光の幅よりも大きくして出射する光変換
手段をランプ光源と集光レンズとの間に備え、リレー系
は、反射型光空間変調素子の回転軸と第2の座標軸方向
とを平行にして光束をリレーするようにしたものであ
る。
【0040】この発明に係る画像表示装置は、光変換手
段は、集光レンズの光軸と一致する光軸を備え、第1の
座標軸方向にのみレンズ作用を有するシリンドリカルレ
ンズ群とするようにしたものである。
【0041】この発明に係る画像表示装置は、光変換手
段は、第1の座標軸方向においてのみ、集光レンズの光
軸に対して斜めに出射されたランプ光源からの光を集光
レンズの光軸と平行な方向へ屈折するプリズムとするよ
うにしたものである。
【0042】この発明に係る画像表示装置は、ランプ光
源は、光を発する発光体および発光体を焦点に備えたパ
ラボラリフレクタから構成され、光変換手段は、パラボ
ラリフレクタの開口に設けられた開口板とするようにし
たものである。
【0043】この発明に係る画像表示装置は、ON状態
におけるマイクロミラーの反射光線束の光軸方向を角度
空間の原点とするとともに、OFF状態におけるマイク
ロミラーの反射光線束の光軸方向をθx方向とし、θx
方向と直交する方向をθy方向と定めるときに、第1の
変形絞りは、ON状態の光軸からθx方向に角度θc以
上の角度を持った光線を遮蔽除去する略D字型の開口を
有するようにしたものである。
【0044】この発明に係る画像表示装置は、マイクロ
ミラーのON状態とOFF状態とのスイッチング角度を
±θDMDとするとともに、第1の変形絞りによって透
過が許容される角度をθpとしたときに、第1の変形絞
りは、0.5θDMD≦θc≦θpを満たす開口を有す
るようにしたものである。
【0045】この発明に係る画像表示装置は、第1の変
形絞りは、θc≒θDMDを満たす開口を有するように
したものである。
【0046】この発明に係る画像表示装置は、ON状態
におけるマイクロミラーの反射光線束の光軸方向を角度
空間の原点とするとともに、OFF状態におけるマイク
ロミラーの反射光線束の光軸方向をθx方向とし、θx
方向と直交する方向をθy方向と定めるときに、第1の
変形絞りは、ON状態の光軸から±θx方向に角度±θ
c’以上の角度を持つ光線を遮蔽除去する略長円型の開
口を有するようにしたものである。
【0047】この発明に係る画像表示装置は、反射型光
空間変調素子面のマイクロミラーのON状態とOFF状
態のスイッチング角が±θDMDであるとし、第1の変
形絞りによって透過が許容される角度をθpとしたとき
に、第1の変形絞りは、0.5θDMD≦θc’≦θp
を満たす開口を有するようにしたものである。
【0048】この発明に係る画像表示装置は、第1の変
形絞りは、θc’≒θDMDを満たす開口を有するよう
にしたものである。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による集
光光学系システムを用いた画像表示装置の構成を示す図
である。図1において、1は光を発するほぼ点光源の発
光体(集光光学系システム、ランプ光源)、2は発光体
1を焦点に備える回転放物面形状のパラボラリフレクタ
(集光光学系システム、ランプ光源)であり、発光体
1,パラボラリフレクタ2からランプ光源が構成されて
いる。なお、集光光学系システムのランプ光源は、楕円
リフレクタを用いて点光源を直接点光源に変換するタイ
プであっても良い。3はパラボラリフレクタ2が反射し
た光を集光する集光レンズ(集光光学系システム)、4
は集光レンズ3からの光を3原色に色分離するカラーホ
イールである。以下では、1枚のカラーホイールを用い
てRGB3原色を時分割で照射し、3原色による色空間
を再現できる単板方式で説明を進めるが、RGB3原色
をそれぞれ独立にDMDへ照射する3板方式の場合もあ
る。
【0050】5はカラーホイール4からの光を入射端面
で受け、輝度分布を均一化した光を出射端面から出射す
る4角柱形状のロッドインテグレータ(集光光学系シス
テム、光強度分布均一化素子)、6はロッドインテグレ
ータ5からの光を平行化する第1レンズ群(集光光学系
システム、リレー系、図1では単レンズで図示)、7は
ロッドインテグレータ5からの出射光束を整形する変形
絞り(集光光学系システム、リレー系、第2の変形絞
り)、8は光路を折り曲げる折り返しミラー、9は入射
光束中の各点の主光線方向をそろえる第2レンズ群(集
光光学系システム、リレー系、図1では単レンズで図
示)である。第1レンズ群6,変形絞り7,第2レンズ
群9は、この実施の形態1を特徴付ける構成要素であ
り、後述する非対称光束を生成する。また、光強度分布
均一化素子は、ロッドインテグレータ5に限定されるも
のではなく、ライトパイプやフライアイレンズを代わり
に用いて光強度分布を均一化することもできる。
【0051】10はTIRプリズムであり、投影光学系
システムの入射部によって入射光束がケラレるのを防止
するため、入射光束のみ全反射し、出射光束は直進させ
てそのまま通過させることで集光光学系システムと投影
光学系システムとを光学的に分離する働きをしている。
なお、TIRプリズム10は、本発明に必須の構成要素
ではなく、TIRプリズム10を用いずに画像表示装置
を構成することもできる。11は傾斜角±10°で傾斜
制御される多数のマイクロミラーによって空間的に光を
強度変調するDMD(反射型光空間変調素子)、12は
DMD11の強度変調光を結像させる投影レンズ(投影
光学系システム)、12Aは投影レンズ12内の第1レ
ンズ群によるフーリエ変換面(投影光学系システム)、
12Bは投影レンズ12内の変形絞り(投影光学系シス
テム、第1の変形絞り)、13は投影レンズ12が結像
した光を背面から受光して画像を表示する背面投影型の
スクリーン、14は画像表示装置の各構成要素が共有す
る光軸である。
【0052】次に動作について説明する。パラボラリフ
レクタ2の焦点には、アーク長が短く点光源に近い発光
体1が設置されているので、発光体1が発した光はパラ
ボラリフレクタ2によって反射されて概ね平行光として
出射する。集光レンズ3は、パラボラリフレクタ2から
の平行光をF1=1(光軸14とのなす広がり角θ1=
30°)の円錐形の光束として焦点に集光する。カラー
ホイール4を利用する場合には集光径を小さくする必要
があるため、F1=1(第1のF値)が最適なF値とし
て一般的に選ばれる。
【0053】集光レンズ3の焦点にはロッドインテグレ
ータ5の入射端面が設置してあり、カラーホイール4に
よって指定した色のみが選択された光は、矩形形状の入
射端面からロッドインテグレータ5へ入射する。この実
施の形態1では、DMD11の反射面サイズWに対し
て、ロッドインテグレータ5の入射端面(出射端面)サ
イズwをW/2に設定して倍率W/w=2にしてある。
従来と比較して、ロッドインテグレータ5の入射端面サ
イズを大きく設定しているので、集光レンズ3からの受
光効率が改善されることになる。
【0054】ロッドインテグレータ5へ入射した光は、
ロッドインテグレータ5の壁面を複数回反射することに
よって平均化され、出射端面では面内でほぼ均一な光強
度分布になる。ロッドインテグレータ5の出射端面から
出射した光は、入射端面への入射光と同様にF1=1で
出射し、第1レンズ群6,変形絞り7,折り返しミラー
8,第2レンズ群9を介して非対称光束に変換され、T
IRプリズム10へ入射する。
【0055】TIRプリズム10へ入射した非対称光束
はTIRプリズム10内部で反射され、DMD11を照
射する。DMD11は、デジタル画像情報により非対称
光束に画像情報を与えた強度変調光を出射する。DMD
11より出射した強度変調光は、TIRプリズム10を
再び透過して投影レンズ12からスクリーン13へと投
影される。
【0056】さて、従来(W/w=3)と比較して受光
効率を改善するために、この実施の形態1では倍率W/
w=2に設定しているので、w/W=θ2/θ1=F1
/F2の関係から、DMD11を照射する光のF値はF
2=2(第2のF値、広がり角θ2=15°)となって
いる。F2=2の場合には、従来の構成によると、次に
示すような問題が発生する。
【0057】図2はF2=2の円錐形の光束がON状態
のマイクロミラーへ入射する状態を表す図である。図2
において、15は水平に設置したDMD反射面、nはD
MD反射面15の法線、16はDMDのマイクロミラ
ー、nAはマイクロミラー16の法線である。マイクロ
ミラー16はON状態に傾斜制御されており、DMD反
射面15と+10°の傾斜角をなしており、このとき法
線nAと法線nとはθ=10°の角度をなしている。
【0058】17はマイクロミラー16の中心へ入射す
る入射主光線、18は入射主光線17を中心としたF2
=2(広がり角15°,立体角)の入射光束、18A,
18Bはそれぞれ入射光束18に含まれる入射光線、1
9はマイクロミラー16で入射主光線17が反射された
出射主光線、20は出射主光線19を中心としたF2=
2の出射光束、20A,20Bはそれぞれ出射光束20
に含まれる出射光線である。
【0059】入射光束18,出射光束20は、マイクロ
ミラー16から観測したときの入射側、出射側の光の広
がり方の様子をそれぞれ表している。入射光線18Aは
出射主光線19に最も近く、入射光線18Bは出射主光
線19に最も遠くなっている。また、出射光線20Aは
入射主光線17に最も近く、出射光線20Bは入射主光
線17に最も遠くなっている。
【0060】つまり、入射光線18A,18Bはそれぞ
れ最も外側の入射光束中の光線であり、入射主光線17
と角度θ2=15°をなしてマイクロミラー16へ入射
し、マイクロミラー16で反射されてそれぞれ出射光線
20A,20Bになる。
【0061】21は入射光束18と出射光束20との干
渉成分、22Aは入射主光線17と直交する平面、22
Bは出射主光線19と直交する平面であり、平面22A
で切断した入射光束18、平面22Bで切断した出射光
束20の断面をともに図2(b)に示している。図2
(b)では、便宜的に入射主光線17、出射主光線19
を平行とみなしている。比較のために、図12(b)を
図2(c)に再掲する。
【0062】傾斜角±10°で傾斜制御されるマイクロ
ミラー16において、入射主光線17は法線nAと角度
θ=10°をなしており、反射の法則により、出射主光
線19は法線nAと角度θ=10°をなすので、入射主
光線17と出射主光線19とは20°の角度をなしてい
る。このような場合に、広がり角θ2=15°の入射光
束18がマイクロミラー16へ入射すると、入射光束1
8と出射光束20との間で干渉成分21(図2の斜線部
分)が発生する。
【0063】図2(b)と図2(c)とを比較すると、
広がり角θ2=15°にした図2(b)の方が、広がり
角を10°にした従来の図2(c)よりも光束の断面積
が大きくなって光利用の照明効率を向上できるが、干渉
成分21が発生してしまうため、F2=3より小さなF
値の入射光束はDMDへ入射できないものと考えていた
のが従来の設計基準であった。
【0064】この干渉成分21の発生を回避するように
光学系の設計を制約しなければならないという考え方が
従来の基本設計であり、この考え方に立脚して構成した
光学系では、DMDの傾斜角によって決まるF値が制約
されて、画像表示装置の明るさを改善することができな
い。
【0065】これに対して、この実施の形態1では、従
来の基本設計に全く則らず、F値がF2=2の光束をD
MDへ入射するようにして光学系の明るさを改善してい
る。このときに、F2=2の入射光束から干渉成分21
を除去した非対称光束を生成するために、第1レンズ群
6、変形絞り7、第2レンズ群9をリレー系として設け
ている。以下、第1レンズ群6、変形絞り7、第2レン
ズ群9の具体的な動作について詳述する。
【0066】図3は第1レンズ群6および第2レンズ群
9の働きを説明するための図である。図1と同一または
相当する構成については同一の符号を付してあり、説明
の便宜上、折り返しミラー8やTIRプリズム10の図
示を省略して、DMD11の反射面に対して入射主光線
を垂直に入射している。
【0067】図3において、23はロッドインテグレー
タ5の出射端面上の3点A,B,Cからそれぞれ出射し
たF=1の各光束である。ここでは点A,B,Cからの
光束23を代表として考える。点Aから出射する光束2
3(1点破線)、点Bから出射する光束23(実線)、
点Cから出射する光束23(破線)はいずれもF1=1
でロッドインテグレータ5の出射端面から出射してい
る。
【0068】各光束23の主光線には○印をそれぞれ付
しており、○印の各主光線とθ1=30°の広がり角を
なして出射する互いに平行な各光線には×印、△印をそ
れぞれ付してある。このうち×印の光線とその近傍の光
線が図2の干渉成分21になるものとする。
【0069】ロッドインテグレータ5の出射端面上の点
A〜Cから広がり角θ1=30°でそれぞれ出射した各
光束23は、第1レンズ群6へ入射する。第1レンズ群
6は、各光束23に含まれる光線を全て平行化するよう
に作用するので、各点A〜Cから出射した×印、○印、
△印の各光線は、光軸14と直交するフーリエ変換面7
A上の点D,E,Fにそれぞれ集められる。
【0070】すなわち、第1レンズ群6は、ロッドイン
テグレータ5の出射端面の位置情報を広がり角情報に2
次元フーリエ変換している。したがって、フーリエ変換
面7A上の各点D〜Fでは、広がり角θ1が等しい光線
は全て同一の1点に集光され、×印の光線、○印の光
線、△印の光線は、点D,E,Fにそれぞれ集まる。
【0071】点D〜Fを透過した各光線は第2レンズ群
9へ入射する。第2レンズ群9は、DMD11反射面の
各点G,H,IへF2=2の光束を入射する働きをして
いる。各点G〜Iへ入射する光束では、○印を付した各
主光線に対して、×印の光線と△印の光線とは広がり角
θ2=15°をなしている。
【0072】図4はロッドインテグレータからの出射光
束、変形絞りおよび非対称光束の断面形状を示す図であ
る。図4(a)はロッドインテグレータから出射したF
=1の出射光束23の断面形状、図4(b)は変形絞り
7の断面形状、図4(c)はDMD11へ入射する非対
称光束の断面形状である。図1,3と同一または相当す
る構成については、同一の符号を付してある。DMDお
よびTIRプリズムの特性から、変形絞りの断面形状は
図4に示されるように、わずかに湾曲するD字形が最適
となる。
【0073】図4において、7Zは変形絞り7に設けら
れた遮蔽部であり、干渉成分を発生させる光線を遮蔽除
去する。遮蔽部7Z以外の部分は変形絞り7のD字形開
口である。24は変形絞り7によって形成された非対称
光束、24Zは変形絞り7の遮蔽部7Zによって遮蔽除
去された部分光束であり、部分光束24Zが図2の干渉
成分21を発生させる。
【0074】図5は変形絞り9の働きを説明するための
図である。図1,図3と同一または相当する構成につい
ては同一の符号を付してある。図5では、第1群レンズ
6と第2群レンズ9からなる図3の光学系において、図
4(b)の変形絞り7を光軸14に開口を直交させてフ
ーリエ変換面7Aの近傍に設置している。
【0075】フーリエ変換面7Aに設置された変形絞り
7は、干渉成分21に含まれる×印の光線とその近傍の
光線(干渉成分21を発生する部分光束24Z)を遮蔽
部7Zによって一括して遮蔽除去する。したがって、図
5では、○印の主光線と20°の角度をなす□印の光線
(広がり角20°)と、○印の主光線と30°の角度を
なす△印の光線および○印の主光線が、変形絞り7の開
口を通過して第2レンズ群9へ入射する。以上では、変
形絞りが明らかな開口を有するように説明したが、円形
部分は入射側で制限されている場合、図4の遮蔽部7Z
のみで同等の作用を得ることができる。
【0076】第2レンズ群9は、DMD11の点G〜I
を照射する。点G〜Iへは、破線の光線、実線の光線、
一点破線の光線がそれぞれ集光され、×印を付した光線
は変形絞り7によって遮蔽除去されているので、点G〜
Hへ入射する○印の主光線に対して広がり角15°の△
印の光線、広がり角20°の□印の光線を含んだ各非対
称光束24がDMD11へ入射する。以上のように、第
1レンズ群6,変形絞り7,第2レンズ群9によって非
対称光束24を作り出している。
【0077】図6は非対称光束がON状態のマイクロミ
ラーへ入射する状態を表す図である。図2と同一または
相当する構成については同一の符号を付してある。ここ
でのリレー系は従来と同様の構成であっても良い。DM
Dのマイクロミラー16へ入射する非対称入射光束18
Zは、入射光線18Bや入射光線18Cを含んでいる。
入射光線18Bは図3,図5の△印を付した光線に相当
する。また、入射光線18Cは変形絞り7の遮蔽部7Z
によって遮蔽除去された図2の干渉成分21と接する光
線であり、図5の□印を付した光線に相当し、マイクロ
ミラー16の反射によって出射光線20Cになる。
【0078】非対称光束18Zは、図6(b)に示した
従来の光束107,108と比較して、DMD11のマ
イクロミラー16をより多く照明できるようになってお
り、かつ、入射主光線17に対して非対称な断面形状を
有しているので、非対称出射光束20Zと干渉すること
なくマイクロミラー16によって反射される。図6
(b)の斜線を施した部分がこの実施の形態1の効果で
あり、照明効率の改善結果に相当する。
【0079】なお、遮蔽部7Zの形状は、DMD11へ
入射する光束のF値や入射角に応じて、干渉成分21が
発生しないように設計する。
【0080】上述した非対称光学系の適用によって、光
学系の明るさを改善できるようになる。ところで、従来
の光学系と比較して、非対称光学系では照射する角度範
囲が特に広く、その角度範囲の広い光線を全て拾うため
にF値の小さい投影レンズを用いている。このように広
い角度範囲の光まで投影レンズで拾うと、正反射成分の
角度が一部含まれて(ON以外の光線、つまり迷光が投
影レンズの絞り内に入り込む)コントラストが悪化し、
白黒のはっきりしないボケた画像がスクリーンに表示さ
れてしまうことになる。
【0081】まず、コントラスト悪化の第1の原因につ
いて説明する。図7は非対称光学系におけるコントラス
ト悪化の第1の原因を説明するための図である。図7に
示すように、コントラストを悪化させる迷光は、TIR
プリズム10のDMD対抗面10Aからの反射光C1,
DMDチップ11のカバーガラス11Aからの反射光C
2,C3に起因している。反射防止膜のない状態で約4
%の反射率があり、例え反射防止膜を施しても照明光の
スペクトルは白色と大変広く、その入射角度範囲も広い
ために、せいぜい0.5〜1%程度しか反射率を抑えら
れず、迷光を発生させる原因となる。
【0082】また、コントラスト悪化の第2の原因とし
て、DMD11の表面からの散乱光がある。図8,図9
は非対称光学系におけるコントラスト悪化の第2の原因
を説明するための図である。DMD11に対する照明光
線束は図8の矢印のようになっている。つまり、DMD
11のチップ基板に対する法線をnとすると、法線nか
ら−20°の方向が照射光線束の光軸Zであり、光軸Z
の周りに約±15°の角度範囲内から光線が入射してい
る。ここで、光軸Zの傾き角−20°は、DMD11の
マイクロミラー11Bのスイッチング角度を±10°と
して、マイクロミラー11BがON状態の傾き角−10
°のときにその反射光が垂直方向へ向かう角度である。
約±15°という照射光線束の角度の値は、F値2.0
の投影レンズに対応している。
【0083】ここで、全てのマイクロミラー11Bが+
10°方向に傾いてOFF状態となっている場合を考え
る。図2のような照明光に対する反射光Coffの大部
分はOFF状態の反射方向である+40°方向を中心と
して±15°の範囲内に収まる。
【0084】しかしながら、図9に示すように、散乱ま
たは回折によってそれ以外の角度へ偏向される光線Cx
も少なからず存在し、特にDMD11のチップ基板に対
して正反射する方向へ偏向される成分が多い。この原因
としてマイクロミラー11Bの底面で反射する成分や、
マイクロミラー11Bの中央部に存在する支柱からの反
射成分が考えられるが、この発明ではその起源を問わな
い。
【0085】とにかく、DMD11のチップ基板に対し
て正反射する光線のうち、法線nから−15°以内で入
射する光線がある場合に、その正反射方向はF/2.0
の投影レンズの絞り(図9中の符号Rで示した斜線範
囲)を通過してしまい、迷光となる。これがコントラス
ト悪化の第2の原因である。図10は図8,図9の法線
nに対して−10°の方向からDMD11へ入射する光
線の反射の行方を示す図である。正反射光Crは+10
°方向であり、F/1.7の投影レンズの見込み角度範
囲R内に入ってしまう。
【0086】上述した2つの起源による正反射成分が存
在するために、投影レンズの見込み角度範囲Rへ入り込
む迷光の角度分布は一様ではなく、法線nから+角度の
大きい領域に多い。図11は投影レンズの見込み角度範
囲Rへ入り込む迷光の光量分布の一例を示す図である。
図11(a)の濃淡の濃い部分は光の強度の強い領域を
表しており、リレー系のフーリエ変換面に設置された変
形絞り7による光線のケラレは図11中には図示してい
ない。
【0087】DLPでは、放物面のリフレクタをもつ高
圧水銀ランプを使うことが一般的である。この場合、角
度に対する強度分布は中心の0°近傍の光強度が弱く、
その周囲、例えば3°近傍にピーク強度を持つドーナツ
型の角度分布を持つことが多い(図11(b)の断面A
A’の強度分布参照)。図12はドーナツ型の角度分布
の光を照明したON状態のマイクロミラー11Bによる
反射光の角度分布を模式的に示す図であり、符号LEN
で示す15°の真円はF/2.0の投影レンズを表して
いる。図12中の斜線部DELは、正反射方向にも光強
度分布を持つので、これが投影レンズの入射瞳内に入り
込んでしまう角度領域を表している。
【0088】そこで、この斜線部DELの角度領域の光
線を防ぐような変形絞り12Bを図1の投影レンズ12
内に設ければ、正反射による迷光を減ずることができ、
より明暗のはっきりした高いコントラストのある画像を
表示することができる。図13は投影レンズ12内に設
けた変形絞り12Bの一例を示す図である。図1と同一
符号は相当する構成である。変形絞り12Bは、TIR
プリズム側に設けられた投影レンズ12内の入射側レン
ズ群によって作り出されるフーリエ変換面12A(DM
D11の反射面における位置情報を、ON状態のマイク
ロミラー11Bで反射した光線とDMD11の光軸との
なす広がり角情報に変換した面)の位置に設置される。
変形絞り12Bを透過した光は、スクリーン13側に投
影レンズ12内の出射側レンズ群を透過して、スクリー
ン13へ投影される。なお、図13では直線状に変形絞
り12Bの右側を削っているが、必ずしも直線状でなく
ても良い。
【0089】変形絞り12Bで削り取る角度領域が増え
れば、それだけ正反射による迷光成分を取り除くことに
なりコントラストは上昇するが、過剰に削り取ると、逆
にON光の明るさまでもが減少してしまう。そこで、明
るさの減少が許容できる範囲で正反射による迷光成分を
取り除くように変形絞り12Bの形状を決定するのが良
い。
【0090】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、DMD11の反射面における位置情報を、ON状態
のマイクロミラー11Bで反射した光線とDMD11の
光軸とのなす広がり角情報に変換したフーリエ変換面1
2Aを作り出す入射側レンズ群と、フーリエ変換面12
Aの近傍に配置され、ON状態のマイクロミラー11B
からの反射光以外の光線を広がり角情報にしたがって遮
蔽除去する変形絞り12Bと、変形絞り12Bを透過し
た光をスクリーン13へ出射する出射側レンズ群とを投
影レンズが備えるようにしたので、正反射成分による迷
光を減ずることができ、より明暗のはっきりした高いコ
ントラストのある画像を表示できるという効果が得られ
る。
【0091】また、この実施の形態1によれば、F1=
1の光束を受光するロッドインテグレータ5の入射端面
サイズwをDMD11の反射面サイズWの1/2倍に設
定するとともに、ロッドインテグレータ5の出射光束の
位置情報を第1レンズ群6によって広がり角情報にフー
リエ変換し、干渉成分21を発生させる部分光束24Z
をD字形開口の変形絞り7によって一括して遮蔽除去
し、変形絞り7の出射光線から第2レンズ群9によって
非対称光束24を生成してDMD11へ照射するように
したので、DMD11の傾斜角によって入射光束のF値
を制約されることなく、光学系の明るさを改善すること
ができるという効果が得られる。
【0092】実施の形態2.実施の形態1では、干渉成
分となる光線を遮蔽除去した非対称光束を用いた例につ
いて説明したが、この実施の形態2では、楕円断面形状
を有する光束について説明する。
【0093】図14はこの発明の実施の形態2による集
光光学系システムを用いた画像表示装置の構成を示す図
である。図14では、光軸14の方向にz軸、z軸と垂
直にx軸(第1の座標軸)とy軸(第2の座標軸)とを
それぞれ設定しており、図14(a)はx−z面におけ
る断面図、図14(b)はy−z面における断面図であ
る。図1と同一または相当する構成については同一の符
号を付してある。
【0094】図14において、25,26はランプ光源
と集光レンズ3との間にそれぞれ設けられたシリンドリ
カルレンズ(集光光学系システム、光変換手段、シリン
ドリカルレンズ群)である。シリンドリカルレンズ2
5,26は、x軸方向にのみレンズ作用を有しており、
シリンドリカルレンズ25は正レンズ、シリンドリカル
レンズ26は負レンズとして働く。図14(a)のx軸
方向において、ランプ光源からの平行光は、シリンドリ
カルレンズ25,26を介して幅Axの平行光に変換さ
れる。
【0095】一方、図14(b)のy軸方向では、シリ
ンドリカルレンズ25,26はレンズ作用を有さないた
め、パラボラリフレクタ2からの幅Ayの平行光は、シ
リンドリカルレンズ25,26をそのまま平行に透過す
る。
【0096】このときに、Ax:Ay=2:3の比率に
なるように、シリンドリカルレンズ25,26のレンズ
作用を設計しておくと、集光レンズ3を透過した幅A
x,Ayの平行光は、x軸方向の広がり角20°、y軸
方向の広がり角30°で集光される。
【0097】このように、ロッドインテグレータ5の入
射端面側において、直交する2つのx、y軸方向で異な
る角度分布の光束を生成することにより、楕円状の角度
分布を有する入射光束を生成するようにしている。
【0098】ロッドインテグレータ5の出射端面の縦
軸、横軸方向のサイズをそれぞれWx/2,Wy/2
(Wx,WyはDMD11の縦軸、横軸方向の反射面サ
イズ)とすると、x、y軸方向にそれぞれ光軸と広がり
角20°、30°をなした光束がロッドインテグレータ
5から出射し、x,y軸方向に10°,15°の角度分
布をそれぞれ有する光束がDMD11へ入射する。この
ときのDMD11への光束は、y軸方向に3の長軸、x
軸方向に2の短軸をそれぞれ有する図14(c)の楕円
断面形状の入射光束27となる。
【0099】実施の形態1と同様に、DMD11のマイ
クロミラーによって入射光束27を反射した出射光束2
8の主光線をDMD11の反射面の法線方向へ出射し、
この法線方向に対して光束27の主光線を20°の角度
をなして、かつマイクロミラーの回転軸と入射光束2
7、出射光束28の長軸(y軸)の関係は平行になるよ
うにしてマイクロミラーへ入射すると、図14(c)に
示すように、入射光束27と出射光束28との間に干渉
成分を生じないようにすることができ、真円断面形状の
従来の光束107,108と比較して、入射光束27,
出射光束28の断面積の方が大きくなっているので、照
明効率を改善することができるという効果が得られる。
【0100】なお、入射光束27、出射光束28の楕円
断面形状は、投影レンズ9の受光能力29に合わせて決
定する。また、シリンドリカルレンズ25,26の個数
は特に限定されない。
【0101】図14に示す構成の他にも、楕円断面形状
の光束を生成することができる。図15はこの発明の実
施の形態2による集光光学系システムを用いた画像表示
装置の構成を示す図であり、図15(a)は側面図(x
−z面)、図15(b)は上面図(y−z面)である。
図1と同一または相当する構成については同一の符号を
付してあり、ロッドインテグレータ以降の構成は図示を
省略している。
【0102】図15において、30はランプ光源と集光
レンズ3との間に設けられたプリズム(集光光学系シス
テム、光変換手段)である。図15(a)のx−z面で
は、発光体1、パラボラリフレクタ2から構成されるラ
ンプ光源からの平行光を光軸14に対して斜めに屈折
し、この平行光をプリズム30によって光軸14と平行
にする。プリズム30から出射した平行光のx軸方向の
幅はAxとなって集光レンズ3へ入射し、x軸方向の光
軸14とのなす広がり角が20°の光束として集光レン
ズ3から不図示のロッドインテグレータへ入射する。
【0103】一方、図15(b)のy−z面では、ラン
プ光源からの平行光はy軸方向の幅Ayを保ったままプ
リズム30を透過して、光軸14とのなす広がり角が3
0°の光束として集光レンズ3から不図示のロッドイン
テグレータ5へ入射する。図14と同様に、Ax:Ay
=2:3となるようにプリズム30は設計されているの
で、以下の動作は、シリンドリカルレンズ25,26と
同様である。
【0104】このように、プリズム30を用いること
で、図5の場合と同様に、x,y軸方向の角度分布が異
なる光束をロッドインテグレータへ入射しているので、
楕円断面形状の光束を生成して干渉成分を発生させるこ
となく、光学系の明るさを改善することができるという
効果が得られる。
【0105】図16はこの発明の実施の形態2による集
光光学系システムを用いた画像表示装置の構成を示す図
であり、図16(a)は側面図(x−z面)、図16
(b)は上面図(y−z面)である。図1と同一または
相当する構成については同一の符号を付してあり、ロッ
ドインテグレータ以降の構成は図示を省略している。
【0106】図16において、31はパラボラリフレク
タ2の開口を制限する開口板(集光光学系システム、光
変換手段)である。開口板31は、図16(b)のy−
z面では開口板31から幅Ayの平行光を出射し、図1
6(a)のx−z面では幅Axの開口板31によってx
軸方向の幅をAxに制限して平行光を集光レンズ3へ出
射する。この場合にも、Ax:Ay=2:3である。こ
のようにして開口板31から出射した平行光は、x軸方
向の平行光の幅Ax,y軸方向の平行光の幅Ayに応じ
て、光軸14とのなすx軸方向の広がり角が20°,光
軸14とのなすy軸方向の広がり角が30°の光束とし
て集光レンズ3から不図示のロッドインテグレータへ入
射する。
【0107】このようにしても、図14や図15と同様
に、x,y軸方向の角度分布が異なる光束をロッドイン
テグレータへ入射しているので、楕円断面形状の光束を
生成して干渉成分を発生させることなく、光学系の明る
さを改善することができるという効果が得られる。
【0108】なお、図14のシリンドリカルレンズ2
5,26や図15のプリズム30は、ランプ光源からの
平行光を全て透過して利用しているので、平行光の無駄
なく利用することができる。
【0109】また、図14のシリンドリカルレンズ2
5,26や図15のプリズム30と比較して、図16の
開口板31は構成が簡単であり、楕円断面形状の光束を
より容易に生成することができる。
【0110】さらに、図16の開口板31は、開口板3
1のパラボラリフレクタを向いた裏面によって遮られた
発光体1からの20°から30°までの広い角度領域の
光は、開口板31の裏面とパラボラリフレクタ2との間
を複数回反射して開口板31から広がり角20°以下の
狭い領域の光を出射するようになるので、ランプ光源の
効率を向上するようにすることができる。
【0111】なお、実施の形態1と同様に、図14〜図
16の各非対称光学系を用いる場合も、TIRプリズム
やDMDで迷光が発生するため、図13に示したような
変形絞り12Bを投影レンズ12に適用することにより
(図14参照)、コントラストの改善を図ることができ
る。
【0112】実施の形態3.実施の形態1,実施の形態
2の投影レンズ12内に設けた変形絞り(第1の変形絞
り)12BをD字形状とするものである。この実施の形
態3では、変形絞り12BのD字形状、つまり変形絞り
12Bの開口の方向性についてまず説明する。図17,
図18は変形絞りの略D字形状を説明するための図であ
り、図1,図12と同一符号は相当する構成である。O
N状態におけるDMD反射面のマイクロミラーの反射光
線束の光軸方向を角度空間の原点とし、DMD反射面の
マイクロミラーのOFF状態の反射光線束の光軸方向を
θx方向、θx方向と直交する方向をθy方向と定め
る。このとき、投影レンズ12内の変形絞り12Bは、
ON状態の光軸からθx方向にθcなる角度以上の角度
を持つ光線を遮蔽除去するような略D字型とする。図1
8中の斜線部DELは、図17に示した略D字型の変形
絞り12Bによって遮蔽除去される角度領域を表してお
り、ここではθc=10°である。
【0113】実施の形態4.実施の形態3の場合に加え
て、より望ましい投影レンズ内変形絞り(第1の変形絞
り)の略D字形状を以下に述べる。DMD反射面のマイ
クロミラーのON状態とOFF状態のスイッチング角
(振れ角)を±θDMDとし、投影レンズの変形絞りに
よって透過が許容される角度をθp(すなわち、投影レ
ンズのF値をFpとするとき、θp=Arctan
(0.5/Fp)である)としたときに、変形絞りが
0.5θDMD≦θc≦θpを満たすようにする。
【0114】仮にいま、Fp=2,θDMD=10°と
仮定すると、θp=14°,0.5θDMD=5°とな
るので、略D字形状の変形絞りによりカットされるθx
方向角度の下限値θcは5°≦θc≦14°ということ
である。
【0115】具体的に、Fp=2,θDMD=10°の
場合に、θcの値を下げていったときに、ON光の明る
さの減少量とOFF迷光量の減少量とを計算した一例を
次の図19に示す。図19は投影レンズ内のD字型の変
形絞りによる明るさの減少の様子を示す図である。図1
1で既に示したように、角度領域内において強度分布が
あるので、ON光の明るさ(実線)の減少よりも、OF
F迷光量(破線)の減少の方が急激であることが図19
から分かる。よって、変形絞りの遮光領域を広げていく
と(θcを大きくしていくと)、迷光量減少によるコン
トラスト増大・改善が予想される。コントラストを計算
した一例を次の図20に示す。
【0116】図20は投影レンズ内のD字型の変形絞り
によるコントラストの増大の様子を示す図であり、ON
光の光量も同時に示している。この図20から、およそ
θcが5°から14°までの付近では、ON光の明るさ
(実線)の減少はわずかであり、コントラスト(破線)
の増大が大きいことが分かる。また、コントラストが最
大となるのはθc=10°近傍なので、θc≒θDMD
=10°がより望ましいことが図20から分かる。
【0117】実施の形態5.実施の形態2の楕円断面形
状の光束を用いる場合には、図21に示すように、投影
レンズ瞳を通過するON光の光線の角度分布は、−θx
方向と+θx方向の両側においてON状態の光線の通過
しない領域が存在する。このような画像の表示に寄与し
ない角度領域は投影レンズ内の変形絞り(第1の変形絞
り)によりできるだけカットしておくほうが迷光の除去
のためにより望ましい。この場合、図21の角度領域D
EL,DEL’を除去するには、変形絞りの開口は略長
円型になる。正反射光の除去のための考察は、上述した
ものと同様である。
【0118】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、投影
光学系システムは、反射型光空間変調素子の反射面にお
ける位置情報を、ON状態のマイクロミラーで反射した
光線と反射型光空間変調素子の光軸とのなす広がり角情
報に変換したフーリエ変換面を作り出す入射側レンズ群
と、フーリエ変換面の近傍に配置され、ON状態のマイ
クロミラーからの反射光以外の光線を広がり角情報にし
たがって遮蔽除去する第1の変形絞りと、第1の変形絞
りを透過した光をスクリーンへ出射する出射側レンズ群
とを備えるようにしたので、正反射成分による迷光を減
ずることができ、より明暗のはっきりした高いコントラ
ストのある画像を表示できるという効果が得られる。
【0119】この発明によれば、集光光学系システム
は、ランプ光源から発した光を第1のF値の光束として
集光する集光レンズと、第1のF値の光束をその出射端
面で均一な強度分布にして出射する光強度分布均一化素
子と、第1のF値の光束を第2のF値の光束として反射
型光空間変調素子へリレーするリレー系とを備え、リレ
ー系は、光強度分布均一化素子からの光線の出射端面に
おける位置情報を、光強度分布均一化素子の光軸と光線
とがなす広がり角情報に変換したフーリエ変換面を作り
出す第1レンズ群と、フーリエ変換面の近傍に配置さ
れ、ON状態のマイクロミラーにおいて干渉成分となる
部分光束を広がり角情報にしたがって遮蔽除去する第2
の変形絞りと、第2の変形絞りを透過した光線を受光し
て、反射型光空間変調素子へ第2のF値の光束を入射す
る第2レンズ群とから構成されるようにしたので、デジ
タルマイクロミラーデバイスの傾斜角によって入射光束
のF値を制約されることなく、光学系の明るさを改善す
ることができるという効果が得られる。
【0120】この発明によれば、集光光学系システム
は、ランプ光源から発した光を第1のF値の光束として
集光する集光レンズと、第1のF値の光束をその出射端
面で均一な強度分布にして出射する光強度分布均一化素
子と、第1のF値の光束を第2のF値の光束として反射
型光空間変調素子へリレーするリレー系とを備えるとと
もに、集光レンズの光軸と直交する第1の座標軸方向の
幅を反射型光空間変調素子の傾斜角で決まるF値を基に
設定し、集光レンズの光軸および第1の座標軸とそれぞ
れ直交する第2の座標軸方向の光の幅を第1の座標軸方
向の光の幅よりも大きくして出射する光変換手段をラン
プ光源と集光レンズとの間に備え、リレー系は、反射型
光空間変調素子の回転軸と第2の座標軸方向とを平行に
して光束をリレーするようにしたので、デジタルマイク
ロミラーデバイスの傾斜角によって入射光束のF値を制
約されることなく、光学系の明るさを改善することがで
きるという効果が得られる。
【0121】この発明によれば、光変換手段は、集光レ
ンズの光軸と一致する光軸を備え、第1の座標軸方向に
のみレンズ作用を有するシリンドリカルレンズ群とする
ようにしたので、デジタルマイクロミラーデバイスの傾
斜角によって入射光束のF値を制約されることなく、光
学系の明るさを改善することができるという効果が得ら
れる。
【0122】この発明によれば、光変換手段は、第1の
座標軸方向においてのみ、集光レンズの光軸に対して斜
めに出射されたランプ光源からの光を集光レンズの光軸
と平行な方向へ屈折するプリズムとするようにしたの
で、デジタルマイクロミラーデバイスの傾斜角によって
入射光束のF値を制約されることなく、光学系の明るさ
を改善することができるという効果が得られる。
【0123】この発明によれば、ランプ光源は、光を発
する発光体および発光体を焦点に備えたパラボラリフレ
クタから構成され、光変換手段は、パラボラリフレクタ
の開口に設けられた開口板とするようにしたので、デジ
タルマイクロミラーデバイスの傾斜角によって入射光束
のF値を制約されることなく、光学系の明るさを改善す
ることができるという効果が得られる。
【0124】この発明によれば、ON状態におけるマイ
クロミラーの反射光線束の光軸方向を角度空間の原点と
するとともに、OFF状態におけるマイクロミラーの反
射光線束の光軸方向をθx方向とし、θx方向と直交す
る方向をθy方向と定めるときに、第1の変形絞りは、
ON状態の光軸からθx方向に角度θc以上の角度を持
った光線を遮蔽除去する略D字型の開口を有するように
したので、正反射成分による迷光を減ずることができ、
より明暗のはっきりした高いコントラストのある画像を
表示できるという効果が得られる。
【0125】この発明によれば、マイクロミラーのON
状態とOFF状態とのスイッチング角度を±θDMDと
するとともに、第1の変形絞りによって透過が許容され
る角度をθpとしたときに、第1の変形絞りは、0.5
θDMD≦θc≦θpを満たす開口を有するようにした
ので、正反射成分による迷光を減ずることができ、より
明暗のはっきりした高いコントラストのある画像を表示
できるという効果が得られる。
【0126】この発明によれば、第1の変形絞りは、θ
c≒θDMDを満たす開口を有するようにしたので、正
反射成分による迷光を減ずることができ、より明暗のは
っきりした高いコントラストのある画像を表示できると
いう効果が得られる。
【0127】この発明によれば、ON状態におけるマイ
クロミラーの反射光線束の光軸方向を角度空間の原点と
するとともに、OFF状態におけるマイクロミラーの反
射光線束の光軸方向をθx方向とし、θx方向と直交す
る方向をθy方向と定めるときに、第1の変形絞りは、
ON状態の光軸から±θx方向に角度±θc’以上の角
度を持つ光線を遮蔽除去する略長円型の開口を有するよ
うにしたので、正反射成分による迷光を減ずることがで
き、より明暗のはっきりした高いコントラストのある画
像を表示できるという効果が得られる。
【0128】この発明によれば、反射型光空間変調素子
面のマイクロミラーのON状態とOFF状態のスイッチ
ング角が±θDMDであるとし、第1の変形絞りによっ
て透過が許容される角度をθpとしたときに、第1の変
形絞りは、0.5θDMD≦θc’≦θpを満たす開口
を有するようにしたので、正反射成分による迷光を減ず
ることができ、より明暗のはっきりした高いコントラス
トのある画像を表示できるという効果が得られる。
【0129】この発明によれば、第1の変形絞りは、θ
c’≒θDMDを満たす開口を有するようにしたので、
正反射成分による迷光を減ずることができ、より明暗の
はっきりした高いコントラストのある画像を表示できる
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による集光光学系シ
ステムを用いた画像表示装置の構成を示す図である。
【図2】 F2=2の円錐形の光束がON状態のマイク
ロミラーへ入射する状態を表す図である。
【図3】 第1レンズ群および第2レンズ群の働きを説
明するための図である。
【図4】 ロッドインテグレータからの出射光束、変形
絞りおよび非対称光束の断面形状を示す図である。
【図5】 変形絞りの働きを説明するための図である。
【図6】 非対称光束がON状態のマイクロミラーへ入
射する状態を表す図である。
【図7】 非対称光学系におけるコントラスト悪化の第
1の原因を説明するための図である。
【図8】 非対称光学系におけるコントラスト悪化の第
2の原因を説明するための図である。
【図9】 非対称光学系におけるコントラスト悪化の第
2の原因を説明するための図である。
【図10】 図8,図9の法線に対して−10°の方向
からDMDへ入射する光線の反射の行方を示す図であ
る。
【図11】 投影レンズの見込み角度範囲へ入り込む迷
光の光量分布の一例を示す図である。
【図12】 ドーナツ型の角度分布の光を照明したON
状態のマイクロミラーによる反射光の角度分布を模式的
に示す図である。
【図13】 投影レンズ内に設けた変形絞りの一例を示
す図である。
【図14】 この発明の実施の形態2による集光光学系
システムを用いた画像表示装置の構成を示す図である。
【図15】 この発明の実施の形態2による集光光学系
システムを用いた画像表示装置の構成を示す図である。
【図16】 この発明の実施の形態2による集光光学系
システムを用いた画像表示装置の構成を示す図である。
【図17】 変形絞りの略D字形状を説明するための図
である。
【図18】 変形絞りの略D字形状を説明するための図
である。
【図19】 投影レンズ内のD字型の変形絞りによる明
るさの減少の様子を示す図である。
【図20】 投影レンズ内のD字型の変形絞りによるコ
ントラストの増大の様子を示す図である。
【図21】 変形絞りの略D字形状を説明するための図
である。
【図22】 DMDの反射面の一部を拡大した図であ
る。
【図23】 マイクロミラーの傾斜制御の動作を説明す
るための図である。
【図24】 F=3の円錐形の光束がON状態のマイク
ロミラーへ入射する状態を表す図である。
【図25】 従来の集光光学系システムを用いた画像表
示装置の構成を示す図である。
【図26】 ロッドインテグレータおよびDMDの関係
を説明するための図である。
【図27】 ロッドインテグレータに対する集光分布を
説明するための図である。
【符号の説明】
1 発光体、2 パラボラリフレクタ、3 集光レン
ズ、4 カラーホイール、5 ロッドインテグレータ、
6 第1レンズ群、7 変形絞り、7Z 遮蔽部、8
折り返しミラー、9 第2レンズ群、10 TIRプリ
ズム、10A DMD対抗面、11 デジタルマイクロ
ミラーデバイス、11A カバーガラス、11B マイ
クロミラー、12 投影レンズ、12A フーリエ変換
面、12B変形絞り、13 スクリーン、14 光軸、
15 DMD反射面、16 マイクロミラー、17 入
射主光線、18 入射光束、18A,18B,18C
入射光線、19 出射主光線、20 出射光束、20
A,20B,20C 出射光線、21 干渉成分、22
A 平面、22B 平面、23 光束、24 非対称光
束、24Z 部分光束、25,26 シリンドリカルレ
ンズ、30 プリズム、31 開口板、n 法線、nA
法線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 達樹 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 佐藤 行雄 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 園 淳弘 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2H041 AA21 AB10 AC01 AZ02 2K103 AA07 AA14 AA16 AB01 BA07 BC01 BC19 BC29 5C060 BA03 BA09 BB13 EA00 GB05 HC17 HC20 JB06

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を集光する集光光学系システムと、画
    像を表示するスクリーンと、マイクロミラーのON/O
    FF状態のスイッチングによって光を反射する反射型光
    空間変調素子と、上記反射型光空間変調素子で反射した
    光を上記スクリーンへ投影する投影光学系システムとを
    備え、上記集光光学系システムからの光を上記反射型光
    空間変調素子へ照射する画像表示装置において、 上記投影光学系システムは、上記反射型光空間変調素子
    の反射面における位置情報を、上記ON状態のマイクロ
    ミラーで反射した光線と上記反射型光空間変調素子の光
    軸とのなす広がり角情報に変換したフーリエ変換面を作
    り出す入射側レンズ群と、 上記フーリエ変換面の近傍に配置され、上記ON状態の
    マイクロミラーからの反射光以外の光線を広がり角情報
    にしたがって遮蔽除去する第1の変形絞りと、上記第1
    の変形絞りを透過した光を上記スクリーンへ出射する出
    射側レンズ群とを備えることを特徴とする画像表示装
    置。
  2. 【請求項2】 集光光学系システムは、ランプ光源から
    発した光を第1のF値の光束として集光する集光レンズ
    と、上記第1のF値の光束をその出射端面で均一な強度
    分布にして出射する光強度分布均一化素子と、上記第1
    のF値の光束を第2のF値の光束として反射型光空間変
    調素子へリレーするリレー系とを備え、 上記リレー系は、上記光強度分布均一化素子からの光線
    の上記出射端面における位置情報を、上記光強度分布均
    一化素子の光軸と上記光線とがなす広がり角情報に変換
    したフーリエ変換面を作り出す第1レンズ群と、 上記フーリエ変換面の近傍に配置され、ON状態のマイ
    クロミラーにおいて干渉成分となる部分光束を広がり角
    情報にしたがって遮蔽除去する第2の変形絞りと、 上記第2の変形絞りを透過した光線を受光して、上記反
    射型光空間変調素子へ上記第2のF値の光束を入射する
    第2レンズ群とから構成されることを特徴とする請求項
    1記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】 集光光学系システムは、ランプ光源から
    発した光を第1のF値の光束として集光する集光レンズ
    と、上記第1のF値の光束をその出射端面で均一な強度
    分布にして出射する光強度分布均一化素子と、上記第1
    のF値の光束を第2のF値の光束として反射型光空間変
    調素子へリレーするリレー系とを備えるとともに、上記
    集光レンズの光軸と直交する第1の座標軸方向の幅を上
    記反射型光空間変調素子の傾斜角で決まるF値を基に設
    定し、上記集光レンズの光軸および上記第1の座標軸と
    それぞれ直交する第2の座標軸方向の上記光の幅を上記
    第1の座標軸方向の上記光の幅よりも大きくして出射す
    る光変換手段を上記ランプ光源と上記集光レンズとの間
    に備え、 上記リレー系は、上記反射型光空間変調素子の回転軸と
    上記第2の座標軸方向とを平行にして上記光束をリレー
    することを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】 光変換手段は、集光レンズの光軸と一致
    する光軸を備え、第1の座標軸方向にのみレンズ作用を
    有するシリンドリカルレンズ群とすることを特徴とする
    請求項3記載の画像表示装置。
  5. 【請求項5】 光変換手段は、第1の座標軸方向におい
    てのみ、集光レンズの光軸に対して斜めに出射されたラ
    ンプ光源からの光を上記集光レンズの光軸と平行な方向
    へ屈折するプリズムとすることを特徴とする請求項3記
    載の画像表示装置。
  6. 【請求項6】 ランプ光源は、光を発する発光体および
    上記発光体を焦点に備えたパラボラリフレクタから構成
    され、 光変換手段は、上記パラボラリフレクタの開口に設けら
    れた開口板とすることを特徴とする請求項3記載の画像
    表示装置。
  7. 【請求項7】 ON状態におけるマイクロミラーの反射
    光線束の光軸方向を角度空間の原点とするとともに、O
    FF状態における上記マイクロミラーの反射光線束の光
    軸方向をθx方向とし、上記θx方向と直交する方向を
    θy方向と定めるときに、第1の変形絞りは、上記ON
    状態の光軸からθx方向に角度θc以上の角度を持った
    光線を遮蔽除去する略D字型の開口を有することを特徴
    とする請求項1記載の画像表示装置。
  8. 【請求項8】 マイクロミラーのON状態とOFF状態
    とのスイッチング角度を±θDMDとするとともに、第
    1の変形絞りによって透過が許容される角度をθpとし
    たときに、上記第1の変形絞りは、0.5θDMD≦θ
    c≦θpを満たす開口を有することを特徴とする請求項
    7記載の画像表示装置。
  9. 【請求項9】 第1の変形絞りは、θc≒θDMDを満
    たす開口を有することを特徴とする請求項7または請求
    項8記載の画像表示装置。
  10. 【請求項10】 ON状態におけるマイクロミラーの反
    射光線束の光軸方向を角度空間の原点とするとともに、
    OFF状態における上記マイクロミラーの反射光線束の
    光軸方向をθx方向とし、上記θx方向と直交する方向
    をθy方向と定めるときに、第1の変形絞りは、上記O
    N状態の光軸から±θx方向に角度±θc’以上の角度
    を持つ光線を遮蔽除去する略長円型の開口を有すること
    を特徴とする請求項3から請求項6のうちのいずれか1
    項記載の画像表示装置。
  11. 【請求項11】 反射型光空間変調素子面のマイクロミ
    ラーのON状態とOFF状態のスイッチング角が±θD
    MDであるとし、第1の変形絞りによって透過が許容さ
    れる角度をθpとしたときに、上記第1の変形絞りは、
    0.5θDMD≦θc’≦θpを満たす開口を有するこ
    とを特徴とする請求項10記載の画像表示装置。
  12. 【請求項12】 第1の変形絞りは、θc’≒θDMD
    を満たす開口を有することを特徴とする請求項10また
    は請求項11記載の画像表示装置。
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