JP2006308992A - 投写型表示装置及び投写光学系 - Google Patents

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昌之 高橋
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Abstract

【課題】 明るさの低減が最小限に留められ、コントラスト低下やゴースト形成が極力抑制された高品質の投写画像を形成し得る投写型表示装置を提供すること。
【解決手段】 照明光学系、光学ユニット、反射型ライトバルブ及び投写光学系を備えており、投写光学系内の、投写光の一部を遮光する絞りの開口が、その重心が投写レンズの光軸に対して偏心しているか又は投写レンズの光軸に対して非対称な形状であり、絞りが、その反射型ライトバルブ側の面の少なくとも一部に、所定の形状を有する構造単位が投写光の最短波長よりも小さいピッチで周期的にアレイ状に配列された反射防止構造体と、投写光を吸収可能な材料とを有することを特徴とする投写型表示装置、並びに投写光学系。
【選択図】 図1

Description

本発明は、反射型ライトバルブを用いた投写型表示装置及び投写光学系に関する。
大画面映像を得る方法として、ライトバルブ上に映像信号に応じた画像を形成し、その画像に光を照射して形成された光学像を投写レンズにてスクリーン上に拡大投写する方法が従来から良く知られている。かかるライトバルブとして、映像信号に応じて光の進行方向を制御することによって光学像を形成する反射型ライトバルブを用いた場合には、光利用効率の高い高輝度の投写画像を表示することができる。
前記のごとき反射型ライトバルブとしては、近年、デジタル・マイクロミラー・デバイス(Digital Micromirror Device、以下、DMDという)が特に注目されている。DMDはシリコン基板上に多数の微少な反射ミラー(以下、微少ミラーという)が2次元的に配置され、各微少ミラーが画素を構成しており、これら各微少ミラーは±θ度(通常、θは約10)の範囲でシーソーのように可動するように構成されている。DMDは、映像信号に応じて、各微少ミラーを+θ度又は−θ度傾かせることで光線の出射方向を制御し、光学像を形成するものである。
従来より、例えば前記DMDなどの反射型ライトバルブを用いた各種投写型表示装置の開発が進められてきている。このような従来の投写型表示装置の一例を図8及び図11の概略水平断面図に示す。照明光を反射型ライトバルブに導き、形成された光学像を投写光学系に入力させる光学ユニットとして、図8の投写型表示装置では全反射プリズム25A、25Bが用いられ、図11の投写型表示装置では凸レンズ55が用いられている。いずれの投写型表示装置の場合も光学ユニット以外は概ね同様の構成を有するので、代表して、光学ユニットとして全反射プリズム25A、25Bを用いた図8の投写型表示装置について、投写光学系におけるの投写レンズの光軸の延長線上に位置する反射型ライトバルブに、照明光学系からの照明光が入射する動作を以下に説明する。
光源としてのランプ21から照射される放射光を集光して被照明面(反射型ライトバルブ26)を照明する照明光学系30は、ランプ21、凹面鏡22、断面が反射型ライトバルブ26の有効表示領域と略同じアスペクト比で、例えば四角柱状のロッドプリズム23及びコンデンサーレンズ24によって構成されている。凹面鏡22は、反射面の断面形状が楕円形をなし、第1焦点と第2焦点とを有する。ランプ21の発光体の中心が、凹面鏡22の第1焦点付近に位置するように配置され、ロッドプリズム23の光入射口35が、凹面鏡22の第2焦点付近に位置するように配置されている。また凹面鏡22は、通常ガラス製基材の内面に赤外光を透過させて可視光を反射させる光学多層膜を形成したものである。
ランプ21から照射される放射光は凹面鏡22により反射及び集光され、凹面鏡22の第2焦点にランプ21の発光体像を形成する。ランプ21の発光体像は光軸に近い中心付近が最も明るく、周辺ほど急激に暗くなる傾向があるため、輝度に不均一性が残る。この問題は、凹面鏡22の第2焦点付近にロッドプリズム23の光入射口35を配置し、ロッドプリズム23の内側面で照明光31を多重反射させて輝度の均一化を図り、ロッドプリズム23の光出射口36を2次光源とすることによって解決される。そしてこの2次光源から、以降のコンデンサーレンズ24、さらには光学ユニットである全反射プリズム25Aの面25aから全反射プリズム25Bの面25bを介し、カバーガラス27を通して反射型ライトバルブ26を照明し、照明光31の均一性を確保することができる。特に反射型ライトバルブ26としてDMDを使用した場合、DMDの微少ミラーに入射した照明光31の反射光の光束は、微少ミラーがON信号時には投写光学系28の投写レンズ29に入射する入射光32となり、逆にOFF信号時には投写レンズ29に入射しない方向に進行する非入射光33となる。このようにON信号時の光とOFF信号時の光との時間配分を映像信号に応じて制御することにより、スクリーン上に投写すべき画像を形成させる。
このように光学ユニットとして2枚以上のプリズムを用い、これとDMDなどの反射型ライトバルブとを組み合わせ、さらに照明光学系及び投写光学系を備えた投写型表示装置が、従来より種々提案されてきている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、このような投写型表示装置では、図8に示すように、反射型ライトバルブ26を照明した照明光31の一部がDMDの微少ミラーに到達する前にカバーガラス27と空気との界面で反射する。これは不要反射光50として進行し(斜線部)、その一部は投写光学系28内の投写レンズ29に入射する。この不要反射光50は、微少ミラーのON信号、OFF信号に関係なく投写レンズ29に入射するため、特にOFF信号時に、投写画像の黒表示の品質に著しく悪影響を及ぼし、コントラストを低下させる要因となるといった問題があった。
そこで前記不要反射光を抑制する方法として、投写レンズの入射瞳の近傍に光軸に対して回転対称の絞りを配置し、この絞りの径を小さくすることが考えられるが、かかる方法では、投写画像に寄与する有効な入射光まで抑制されてしまう。これを図面を用いて説明する。図9(a)に、円39aで示された絞り34の本来の開口37aが示されている。この絞り34における、反射型ライトバルブ側の面に生じた、カバーガラスと空気との界面での照明光の反射による不要反射光が集合した領域(以下、不要反射光領域という)を、図9(b)に示す(斜線部、符号51)。かかる不要反射光領域51に起因したコントラストの低下や、本来必要な画像とは無関係で、ある程度の明るさを有する不要な投写画像(以下、ゴーストという)の形成による投写画像への悪影響を取り除くためには、例えば円39aで示された絞り34の本来の開口37aを、図9(c)に示すように、円39bで示された開口37bのように小さくし、不要反射光領域51が投写レンズのスクリーン側に到達しないようにすることが考えられる。
しかしながら、図9(c)から明らかなように、円39bで示された開口37bの径は、円39aで示された本来の開口37aの径よりも大幅に小さくなるため、投写画像に寄与すべき有効な入射光も遮光され、投写画像の明るさが大幅に低減してしまう。
そこで前記問題を解決すべく、反射型ライトバルブの前面で反射された不要反射光がスクリーン上へ投写されるのを抑制するために、絞りの開口の重心を、投写レンズの光軸に対して、偏心して配置するとともに変位可能とした投写型表示装置が提案されている(例えば特許文献2参照)。かかる投写型表示装置によれば、投写画像に寄与すべき有効な入射光の遮光をできる限り抑制し、投写画像の明るさをそれ程低減させることなく、コントラスト性能をある程度向上させることが可能である。
特開2004−191878号公報 特開2004−94262号公報
しかしながら、前記のごとき、開口の重心が投写レンズの光軸に対して偏心しているか又は開口が投写レンズの光軸に対して非対称な形状である絞り(以下、非対称絞りという)は、不要反射光だけではなく、やはり投写画像に寄与すべき非常に明るい入射光も一部遮光してしまうため、該非対称絞りの不要反射光を遮光する部分の表面は、かかる投写画像に寄与すべき強い光で照射されている。そこでこの非対称絞りの表面で不要反射光や投写画像に寄与すべき一部の入射光が反射するのを抑制するために、該表面には例えば艶消し黒色塗装や黒色アルマイト処理を施すことが試みられているものの、図10に示すように、相当量の光が非対称絞り34の表面で反射して投写光学系28内を反射型ライトバルブ26の方向に戻り、その一部は投写レンズのレンズ面54で再度反射してスクリーン上に投写される光52となって投写画像のコントラストを低下させてしまう。また非対称絞り34の表面で反射して反射型ライトバルブ26の方向に戻る別の光53は、一部反射型ライトバルブ26にまで到達し、スクリーン上にゴーストが形成される原因となる。
このように、投写光学系に非対称絞りを備えた従来の投写型表示装置では、該非対称絞りの表面で反射した光がコントラスト低下やゴースト形成の原因となり、やはり目的とする投写画像の品質が低下してしまう。
したがって、明るさの低減を最小限に留めながら、コントラストの低下やゴーストの形成を極力抑制し、高品質の投写画像を形成することができる投写型表示装置を提供することを課題とする。
本発明は前記背景技術に鑑みてなされたものであり、
(イ)光源からの放射光を集光して反射型ライトバルブを照明する照明光学系と、照明光学系からの照明光を反射型ライトバルブに導く光学ユニットと、導かれた照明光を反射して光学像を形成する反射型ライトバルブと、反射型ライトバルブが形成した光学像である投写光を投写する投写光学系とを備えた投写型表示装置であって、前記投写光学系内の、投写光の一部を遮光する絞りの開口が、その重心が投写レンズの光軸に対して偏心しているか又は投写レンズの光軸に対して非対称な形状であり、前記絞りが、その反射型ライトバルブ側の面の少なくとも一部に、所定の形状を有する構造単位が投写光の最短波長よりも小さいピッチで周期的にアレイ状に配列された反射防止構造体と、投写光を吸収可能な材料とを有することを特徴とする投写型表示装置、並びに
(ロ)ライトバルブで形成された光学像である投写光を投写する投写光学系であって、前記投写光の一部を遮光する絞りの開口が、その重心が投写レンズの光軸に対して偏心しているか又は投写レンズの光軸に対して非対称な形状であり、前記絞りが、そのライトバルブ側の面の少なくとも一部に、所定の形状を有する構造単位が投写光の最短波長よりも小さいピッチで周期的にアレイ状に配列された反射防止構造体と、投写光を吸収可能な材料とを有することを特徴とする投写光学系
に関する。
本発明の投写型表示装置及び投写光学系により、明るさの低減が最小限に留められ、なおかつコントラストの低下やゴーストの形成が極力抑制された、高品質の投写画像が提供され得る。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る投写型表示装置は、前記したように、
光源からの放射光を集光して反射型ライトバルブを照明する照明光学系、
照明光学系からの照明光を反射型ライトバルブに導く光学ユニット、
導かれた照明光を反射して光学像を形成する反射型ライトバルブ、及び
反射型ライトバルブで形成された光学像である投写光を投写する投写光学系
を備えている。そして本投写型表示装置における大きな特徴の1つは、前記投写光学系内の、投写光の一部を遮光する
絞り
の開口が、その重心が投写レンズの光軸に対して偏心しているか又は投写レンズの光軸に対して非対称な形状であり、前記絞りが、その反射型ライトバルブ側の面の少なくとも一部に、
所定の形状を有する構造単位が投写光の最短波長よりも小さいピッチで周期的にアレイ状に配列された反射防止構造体、及び
投写光を吸収可能な材料
を有することである。
以下、図面を用いて前記投写型表示装置について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る投写型表示装置の第1の実施形態を示す概略水平断面図である。かかる投写型表示装置には、光源としてのランプ1から照射される放射光を集光して、被照明面である反射型ライトバルブ6を照明する照明光学系10が配置されている。本発明の投写型表示装置に用いられる照明光学系には、少なくとも光源及びロッドプリズムが備えられるが、例えば図1に示す照明光学系10は、ランプ1、凹面鏡2、ロッドプリズム3及びコンデンサーレンズ4によって構成されている。該凹面鏡2は、反射面の断面形状が楕円形をなし、第1焦点と第2焦点とを有する。ランプ1の発光体の中心が、凹面鏡2の第1焦点付近に位置するように配置され、ロッドプリズム3の光入射口15が、凹面鏡2の第2焦点付近に位置するように配置されている。
凹面鏡2は、例えばガラス製基材の内面に赤外光を透過させて可視光を反射させる光学多層膜を形成したものである。またロッドプリズム3は、その断面が反射型ライトバルブ6の有効表示領域と略同じアスペクト比であり、例えば内面に鏡を貼り合わせた四角柱プリズムやガラス製四角柱プリズムである。かかるロッドプリズム3の内部を通った光は略全反射して進むので、反射損失が殆どないという利点がある。
まずランプ1から照射される放射光は凹面鏡2により反射及び集光され、凹面鏡2の第2焦点にランプ1の発光体像を形成する。ランプ1の発光体像は光軸に近い中心付近が最も明るく、周辺ほど急激に暗くなる傾向があるため、輝度に不均一性が残る。そこで凹面鏡2の第2焦点付近にロッドプリズム3の光入射口15を配置し、ロッドプリズム3の内側面で照明光11を多重反射させて輝度の均一化を図り、ロッドプリズム3の光出射口16を2次光源としている。そしてこの2次光源から、以降のコンデンサーレンズ4、さらには全反射プリズム5A、5Bを介し、実質反射型ライトバルブ6の有効表示領域を覆うカバーガラス7を通して反射型ライトバルブ6を照明し、照明光11の均一性を確保している。なお本実施形態において、照明光とは、光源から照射される放射光のうち、光学像を形成するために用いられる、反射型ライトバルブに導かれる光のことを意味する。
コンデンサーレンズ4は2次光源からの照明光11を集光するものであり、本実施形態においては、例えば図1に示すように、ロッドプリズム3と光学ユニットである全反射プリズム5Aとの間に配置される。なおかかるコンデンサーレンズ4は、図1に示すように1枚のみが配置されていてもよいが、例えば光軸上複数枚が並列して配置されていてもよい。またコンデンサーレンズ4と全反射プリズム5Aとが一体化したものを用いることも可能である。
次にコンデンサーレンズ4にて集光した照明光11は全反射プリズム5A、5Bに入射する。かかる全反射プリズム5A、5Bは、照明光11を反射型ライトバルブ6に導くための光学ユニットであり、これら2つの全反射プリズム5A、5Bは、空気層を介して面5aと面5bとが対向するように接合されている。このような接合により、全反射プリズム5Aの面5aへ入射する照明光11を全反射プリズム5Bの面5bで全反射させ、反射型ライトバルブ6に入射させることができる。
反射型ライトバルブ6は、導かれた照明光11を反射して光学像を形成するものであり、かかる反射型ライトバルブ6としては、例えば前記DMDを好適に使用することができる。該DMDは、基板上に2次元的に配置された多数の微少ミラーが各々画素を構成しており、各微少ミラーの反射方向は各々独立して2方向(挟角約20度)に切り替えることができる。この反射方向の切り替えは、各微少ミラーを画素としてDMDに入力される映像信号のON・OFF制御によって行われる。該微少ミラーに入射した照明光11の反射光(投写光)の光束は、微少ミラ−がON信号時には、光学像を投写するための投写光学系8の投写レンズ9に入射する入射光(ON光)12となり、逆にOFF信号時には、投写レンズ9に入射しない方向に進行する非入射光(OFF光)13となる。このように各微少ミラーの傾きを変え、ON信号時の光とOFF信号時の光との時間配分を映像信号に応じて制御することにより、所望の反射光のみをスクリーン上に収束させて投写すべき画像を形成させることができる。なお本実施形態において、投写光とは、反射型ライトバルブを照明した照明光のうち、該反射型ライトバルブで反射して形成された、投写光学系内に入射する光(光学像)のことを意味する。
ここで、従来の投写型表示装置の場合には、例えば図8に示すように、反射型ライトバルブ26を照明した照明光31の一部がDMDの微少ミラーに到達する前にカバーガラス27と空気との界面で反射して不要反射光50として進行し、その一部は微少ミラーのON信号、OFF信号に関係なく投写レンズ29に入射して投写画像のコントラストが低下する。また、かかるカバーガラスと空気との界面で反射する不要反射光を遮光すべく、投写光学系に非対称絞りを備えた従来の投写型表示装置の場合には、例えば図10に示すように、非対称絞り34の表面で反射した光が、投写レンズのレンズ面54で再度反射してスクリーン上に投写され、投写画像のコントラストが低下したり、反射型ライトバルブ26にまで到達し、スクリーン上にゴーストが形成されてしまう。
そこで本実施形態の投写型表示装置では、前記コントラストの低下及びゴーストの形成に関する問題を解決すべく、図1に示すように、投写光学系8内の絞り14で投写光の一部(実質、主に反射型ライトバルブ6の有効表示領域を覆うカバーガラス7と空気との界面で反射した不要反射光)を遮光している。該絞り14はその開口が特定形状の絞り(非対称絞り)であるが、単なる非対称絞りではなく、その反射型ライトバルブ6側の面の少なくとも一部に、後述する特定構造体及び特定材料が存在するものであるので、該絞り14の表面では、主に不要反射光と、絞り14の表面で僅かに遮光された投写画像に寄与すべき有効な光(入射光)との反射が極力抑制され、かつこれらの光が内部に吸収される。
なお反射型ライトバルブ6と投写光学系8との配置、投写レンズ9の種類などに応じて適宜変化するが、前記絞り14と投写レンズ9の入射瞳とは通常30mm程度以下の間隔に位置するので、絞り14が入射瞳の近傍に位置する場合、特に絞り14が入射瞳と光軸上同一位置となる場合もある。
主に不要反射光を遮光する前記絞り14は、投写レンズ9の光軸上の光束断面積及び光軸外の光束断面積の大きさを決定する開口絞りであり、該絞り14の開口は、その重心が光軸に対して偏心するか又はその形状が光軸に対して非対称であるかのいずれか、すなわち絞り14は非対称絞りである。該絞り14の開口の形状の一部は、好ましくは遮蔽部によって定められる。該遮蔽部は、主に不要反射光を遮光するといった絞り14を設けたことによる効果の発現を考慮すると、実質、投写光学系8に入射してしまう不要反射光の照射位置(不要反射光領域)に少なくとも存在していることが好ましい。図2に、本実施形態における絞り14の開口形状と遮蔽部との関係の好適な一例を示す。図2(a)は、円19に半円形の遮蔽部18が設けられた形状の開口17を有する絞り14を示す模式図で、反射型ライトバルブ側の全面(斜線部分)に後述する特定反射防止構造体及び特定材料が存在する。図2(b)は、円19に楕円形の遮蔽部18が設けられた形状の開口17を有する絞り14を示す模式図で、反射型ライトバルブ側の全面(斜線部分)に特定反射防止構造体及び特定材料が存在している。なお図2では、円19に半円形又は楕円形の遮蔽部18が設けられた形状の開口17を有する絞り14を図示したが、他にも例えば、円に円形、三日月形などの遮蔽部が設けられた形状の開口を有する絞りや、多角形に半円形、円形、楕円形、三日月形などの遮蔽部が設けられた形状の開口を有する絞り、多角形に多角形の遮蔽部が設けられた形状の開口を有する絞りなども例示され、非対称絞りである限り絞り14には特に限定がない。本実施形態においては、絞り14にて遮光する投写光が光束であり、絞り14で不要な回折現象などができる限り生じないのが望ましいことを考慮すると、遮蔽部が半円形、円形又は楕円形であることが好ましく、円に半円形、円形又は楕円形の遮蔽部が設けられた形状の開口を有する非対称絞りが好ましい。
なお、例えば図9には不要反射光領域51を楕円形状で示したが、かかる不要反射光領域の形状は、照明光学系の構成や投写光学系の構成、また反射型ライトバルブとこれらとの位置関係などによって変化する。したがって、前記図2やその他例示した絞り14の開口の形状はほんの一例であり、不要反射光を充分に遮光し得るように投写型表示装置の構成に応じて開口の形状を適宜変更することが好ましい。
前記絞り14の反射型ライトバルブ6側の面の少なくとも一部には、特定構造の反射防止構造体及び投写光を吸収可能な材料が存在するので、本実施形態に係る投写型表示装置においては、前記のごとき不要反射光及び僅かな入射光は、絞り14の表面での反射自体が充分に防止され、なおかつ多少反射したとしても絞り14の内部に吸収されてしまい、従来の投写型表示装置とは比較にならないほど、スクリーン上に投写されたり、反射型ライトバルブへ戻って目的とする投写画像に悪影響を及ぼす光を大幅に削減することができるのである。
反射防止構造体とは、所定の形状を有する構造単位が、投写光の波長(通常、約400〜700nm)の下限値よりも小さいピッチ、すなわち投写光の最短波長よりも小さいピッチで周期的にアレイ状に配列されたものである。このように所定の形状を有する構造単位を周期的にアレイ状に配列させることによって、投写光に対して、見かけ上屈折率を連続的に変化させ、空気層との界面での透過/反射特性の入射角依存性及び波長依存性が少ない反射防止機能面を形成させることができる。
なお前記ピッチとは、反射防止構造体が多数の微細構造単位の二次元的な配列により構成されている場合には、最も密な配列方向におけるピッチを意味する。
また反射防止構造体とは、投写光のなかで、絞り14で遮光された、不要反射光及び投写画像に寄与すべき有効な僅かな入射光(以下、反射を低減すべき光という)の反射を防止するために、表面に微細構造が形成された部材を意味し、反射を低減すべき光を完全に反射させない態様だけではなく、所定波長の反射を低減すべき光の反射を防止する効果を有する態様も含むものである。
本実施形態に用いることができる反射防止構造体としては、例えば図3Aの概略拡大図に示すような、高さH1の円錐形状の突起を構造単位とし、これら円錐形状の突起がピッチP1で周期的にアレイ状に配列された構造体があげられる。
構造単位のピッチP1は、反射防止構造体中、一配列方向において実質上略一定であり、投写光の最短波長よりも小さければよいが、界面での透過/反射特性の入射角依存性及び波長依存性をより一層低減させることができるという点から、かかるピッチP1は投写光の最短波長の1/2以下、さらには1/3以下であることが好ましい。なお例えば後述するような反射防止構造体の製造性を考慮すると、かかるピッチP1はある程度の大きさを有することが望ましく、通常投写光の最短波長の1/5程度以上であることが好ましい。
また構造単位の高さH1には特に限定がなく、反射防止構造体中、全ての構造単位の高さH1が必ずしも一定でなくてもよいが、かかる高さH1が高いほど、投写光のなかで、非対称絞りで遮光された反射を低減すべき光に対する反射防止機能が向上するという利点がある。したがって該構造単位の高さH1は、少なくとも前記ピッチP1以上(最小の構造単位の高さがピッチ以上)、さらには少なくともピッチP1の3倍以上(最小の構造単位の高さがピッチの3倍以上)であることが好ましい。なおやはり、例えば後述するような反射防止構造体の製造性を考慮すると、かかる高さH1がある程度の大きさまでであることが望ましく、通常高くともピッチP1の5倍程度以下(最大の構造単位の高さがピッチの5倍程度以下)であることが好ましい。
本実施形態においては、前記したように、反射防止構造体として構造単位が例えば円錐形状(図3A)の構造体を用いることができるが、必ずしもこのような形状の構造体に限定されるものではなく、例えば構造単位が正六角錐形状や、四角錐形状などの角錐形状(図3B)の構造体であってもよい。また、かかる構造単位の形状は必ずしも錐状に限定されるものでもなく、円柱形状(図4A)や角柱形状(図4B)などの柱状であっても、先端が丸くなっている釣鐘状(図5A及び図5B)であっても、円錐台形状(図6A)や角錐台形状(図6B)などの錐台状であってもよい。また、各構造単位は厳密な幾何学的な形状である必要はなく、実質的に錐状、柱状、釣鐘状、錐台状などであればよい。
さらに前記図3〜6では、反射防止構造体として構造単位が突出形状のものを示しているが、本実施形態においてはこのような突出形状のものに限定されることもなく、例えば平面に錐状、柱状、釣鐘状、錐台状などの陥没形状の構造単位が、投写光の最短波長よりも小さいピッチで周期的にアレイ状に配列するように形成された反射防止構造体を用いることも可能である。また突出形状の構造単位と陥没形状の構造単位とが1つの反射防止構造体中に同時に存在していてもよい。なお、かかる突出形状の構造単位と陥没形状の構造単位とが同時に存在した反射防止構造体の場合、その突出部の高さと陥没部の深さとの合計が前記高さH1の範囲内であることが好ましい。このように、本実施形態に用いられる反射防止構造体は、各構造単位が投写光の最短波長よりも小さいピッチで周期的にアレイ状に配列され、反射を低減すべき光の反射を充分に防止することができるものであれば、その構造単位の形状などは特に限定されるものではない。
なお本実施形態においては、空気界面で投写光の屈折率が連続的に変化し、反射を低減すべき光の反射をより充分に防止することができるという点から、構造単位が略錐状の突出形状及び/又は略錐状の陥没形状である反射防止構造体を用いることが好ましく、略錐状が略正六角錐状である場合には、構造単位が高充填率で配列され、空気界面で投写光の屈折率がさらに連続的に変化するといった透過特性がより一層向上するという点から、特に好ましい。
絞り14の少なくとも一部を前記反射防止構造体と共に構成する、投写光を吸収可能な材料としては、通常約400〜700nmの波長の光を吸収することができる材料であれば特に限定がなく、例えば黒色材料を好適に用いることができる。かかる黒色材料は、例えばポリカーボネート系樹脂、アクリル系樹脂などの樹脂に、シアン、マゼンタ、イエローなどの色素を混合して得られる黒色染料(例えば、Plast Black 8950、Plast Black 8970(いずれも商品名、有本化学工業(株)製))などの染料や、カーボンブラックなどの顔料を含有させることによって得ることができる。
本実施形態において絞り14は、その反射型ライトバルブ6側の面の少なくとも一部に反射防止構造体と投写光を吸収可能な材料とを有するものであるが、絞り14を設けることによる反射を低減すべき光に対する反射防止及び吸収効果の発現を考慮すると、例えば図2に示すように、絞り14全体が反射防止構造体及び投写光を吸収可能な材料で構成されていることが最も好ましく、少なくとも遮蔽部18によって一部形成される開口17の非対称部分かつ開口17の周囲といった、反射を低減すべき光が照射される可能性が高い部分に、反射防止構造体と投写光を吸収可能な材料とが存在することが好ましい。
絞り14において、反射防止構造体と照明光を吸収可能な材料との関係は、反射を低減すべき光に対する反射防止及び吸収効果が充分に発現される限り特に限定がない。例えば基材上に反射防止構造体が該基材と一体化して形成されており、これら反射防止構造体及び基材全体がいずれも投写光を吸収可能な材料からなるものであってもよく、またいずれも投写光を吸収可能な材料からなる反射防止構造体及び基材が、別々に形成された後に一体化されていてもよい。さらに、例えば透明樹脂などの任意の材料からなる基材上に投写光を吸収可能な材料からなる反射防止構造体が形成されていてもよく、投写光を吸収可能な材料からなる基材上に例えば透明樹脂などの任意の材料からなる反射防止構造体が形成されていてもよい。なお反射を低減すべき光に対する反射防止及び吸収効果のさらなる充分な発現を考慮すると、反射防止構造体及び基材全体が投写光を吸収可能な材料からなるものであることが好ましい。
反射防止構造体と投写光を吸収可能な材料とを有する絞りの製造方法にも特に限定がないが、一例として、例えば石英ガラス基板などに電子線描画などの方法でパターンを描画してドライエッチングなどの加工を行い、予め反射防止構造体と同一形状に精密加工された高精度のマスター型を形成した後、該マスター型を用いて、加熱軟化したガラス材料をプレス成形することによってガラス製の反射防止構造体成形用型を作製し、該反射防止構造体成形用型を用いて、例えば前記黒色材料(黒色樹脂)などの投写光を吸収可能な材料をプレス成形に供する方法などがあげられる。かかる方法を採用した場合には、反射防止構造体と投写光を吸収可能な材料とを有する絞り14を安価でかつ大量に製造することができる。
また前記の他にも、本実施形態に用いる絞り14を製造する際には、例えばアルミニウム、真鍮、アルミニウム−マグネシウム合金などの金属類を用い、成形、エッチング、X線リソグラフィ、フォトリソグラフィなどを適宜組み合わせる方法を採用することも可能である。なお、ロッドプリズム3から出射され、反射型ライトバルブ6で反射する光の強度は通常高いため、反射を低減すべき光もある程度の強度を有する。したがって、絞り14は比較的高温となる可能性があるので、かかる絞り14としては、前記金属類などの耐熱性を有する材料からなるものをより好適に用いることができる。
なお絞り14を製造する際には、いわゆる絞り板と遮蔽部18とを一体的に製造して所望形状の開口17を有する絞り14としてもよいし、絞り板と遮蔽部18とを別々に製造して所望形状の開口17となるように一体化してもよく、特に限定はない。
このように、本実施形態における絞りは、所定の突出形状や陥没形状を有する構造単位が投写光の最短波長よりも小さいピッチで周期的にアレイ状に配列された反射防止構造体と、黒色材料などの投写光を吸収可能な材料とを、反射型ライトバルブ6側の面の少なくとも一部に有するものであるので、本実施形態の投写型表示装置では、非対称絞りで遮光した反射を低減すべき光の反射率を著しく低下させ、かつ実質的に略完全に吸収することが可能であり、コントラストの低下やゴーストの形成を極力抑制し、高品質の投写画像を形成することができる。
本実施形態の投写型表示装置は前記のごとき構成のものであるが、例えば本投写型表示装置をカラー画像投写に用いる場合には、前記照明光学系10内のロッドプリズム3と光学ユニットである全反射プリズム5Aとの間にカラーホイールを配置すればよい。カラーホイールは、図7の概略図に示すように、ロッドプリズム3からの光を、場所により赤色(R)又は緑色(G)又は青色(B)の光のみ透過させるような光学多層膜を施した円盤であり、これを1秒間に通常120回程度回転させてRGBのサイクルを繰り返し、反射型ライトバルブ6上へのRGB3原色の時分割照射を可能にするものである。なおここで反射型ライトバルブ6としてDMDが用いられている場合、該DMDでは各色の映像信号に対応させて制御がなされる。
なお前記カラーホイール上のRGBの配置は、図7に示す配置に限定されるものではなく、本発明の目的を阻害しない限り、例えばさらにRGBの分割数を多くしたものであってもよく、輝度を向上させるために一部透明な領域が施されたものであってもよい。またこれらの他にも、反射型のカラーホイールを用いることも可能である。
本実施形態に係る投写型表示装置は、以上説明したように、照明光学系、光学ユニット、反射型ライトバルブ及び投写光学系を備え、必要に応じてカラーホイールが配置されたものであり、該投写光学系内の非対称絞りの、反射型ライトバルブ側の面の少なくとも一部に特定の反射防止構造体及び材料が存在する限り、その構造に特に限定はない。したがって、該投写型表示装置は、例えば前記図1に示したようなフロントタイプの投写型表示装置であってもよく、またリアタイプの投写型表示装置であってもよい。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態として、前記第1の実施形態に係る投写型表示装置を一部変更した、3つの反射型ライトバルブ及び3色分解プリズムを備えた投写型表示装置があげられる。すなわち、第2の実施形態に係る投写型表示装置は、第1の実施形態と同様の照明光学系と、光学ユニットと、非対称絞りを備えた投写光学系とが配置され、これに3つの反射型ライトバルブと、光学ユニットとしてさらに3色分解プリズムとが備えられたものである。かかる3色分解プリズムで3色に分解された赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の光は、各々対応する3つの反射型ライトバルブに与えられ、ここで形成される各色の光学像が、3色分解プリズムで合成されて投写光学系によりスクリーン上に投写される。
3色分解プリズムは、3つのプリズムが接合されたものであり、例えば第1のプリズムと第2のプリズムとの界面ではBの光のみが反射され、第2のプリズムと第3のプリズムとの界面ではRの光のみが反射される。これにより、光学ユニットである全反射プリズムからの照明光(白色光)は、R、G、Bの3色の光に分解され、第1〜第3の各プリズムの後方に配置された各々対応する第1〜第3の反射型ライトバルブに入射する。
ここで本実施形態の場合、前記第1の実施形態のような、反射型ライトバルブを照明した照明光の一部が例えばDMDの微少ミラーに到達する前にカバーガラスと空気との界面で反射して生じる不要反射光に加え、さらに前記3色分解プリズムの界面で発生する不要反射光も投写画像のコントラスト性能に影響を及ぼすことになる。
そこで本実施形態においても、コントラストの低下及びゴーストの形成に関する問題を解決すべく、投写光学系内の絞りで投写光の一部(実質、主に第1〜第3各反射型ライトバルブの有効表示領域を覆うカバーガラスと空気との界面で反射した不要反射光及び3色分解プリズムの界面で発生した不要反射光)を遮光している。該絞りは、投写レンズの光軸上の光束断面積及び光軸外の光束断面積の大きさを決定する開口絞りであり、絞りの開口は、その重心が光軸に対して偏心するか又はその形状が光軸に対して非対称であるかのいずれか、すなわち本実施形態における絞りも非対称絞りである。しかも該絞りは単なる非対称絞りではなく、その反射型ライトバルブ側の面の少なくとも一部に、前記第1の実施形態と同様に、特定構造体及び特定材料が存在するものであるので、該絞りの表面では、主に不要反射光と、絞りの表面で僅かに遮光された投写画像に寄与すべき有効な光(入射光)との反射が極力抑制され、かつこれらの光が内部に吸収される。
前記絞りの開口の形状の一部は、好ましくは遮蔽部によって定められる。該遮蔽部は、主に不要反射光を遮光するといった絞りを設けたことによる効果の発現を考慮すると、実質、投写光学系に入射してしまう不要反射光の照射位置(不要反射光領域)に少なくとも存在していることが好ましい。なお遮蔽部及び該遮蔽部によってその開口の形状の一部が定められる絞りとしては、例えば前記第1の実施形態において例示したものが好適に適用される。また不要反射光領域の形状は、照明光学系の構成や投写光学系の構成、また反射型ライトバルブとこれらとの位置関係などによって変化する。したがって、前記図2やその他例示した絞りの開口の形状はほんの一例であり、不要反射光を充分に遮光し得るように投写型表示装置の構成に応じて開口の形状を適宜変更することが好ましい。
絞りは、第1の実施形態と同様の、所定の突出形状や陥没形状を有する構造単位が投写光の最短波長よりも小さいピッチで周期的にアレイ状に配列された反射防止構造体と、黒色材料などの投写光を吸収可能な材料とを、その反射型ライトバルブ側の面の少なくとも一部に設けることによって構成されているので、このような非対称絞りにより、本実施形態の投写型表示装置でも、前記第1の実施形態に係る投写型表示装置のように、2種の不要反射光及び投写画像に寄与すべき僅かな入射光、すなわち反射を低減すべき全ての光の反射率を著しく低下させ、かつ実質的に略完全に吸収することが可能である。したがって、本実施形態の投写型表示装置により、コントラストの低下やゴーストの形成が極力抑制された、高品質の投写画像を形成することができる。
本実施形態に係る投写型表示装置は、以上説明したように、照明光学系、3色分解プリズムを含む光学ユニット、3つの反射型ライトバルブ及び投写光学系を備えたカラー画像投写用の投写型表示装置で、該投写光学系内の非対称絞りの、反射型ライトバルブ側の面の少なくとも一部に特定の反射防止構造体及び材料が存在する限り、その構造に特に限定はない。したがって、該投写型表示装置は、フロントタイプの投写型表示装置であってもよく、またリアタイプの投写型表示装置であってもよい。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係る投写光学系は、投写型表示装置に用いられ、ライトバルブで形成された光学像である投写光を投写するものであり、該投写光の一部を遮光する絞りの開口が、その重心が投写レンズの光軸に対して偏心しているか又は投写レンズの光軸に対して非対称な形状のものである。そして、本投写光学系における大きな特徴の1つは、前記絞りが、そのライトバルブ側の面の少なくとも一部に、
所定の形状を有する構造単位が投写光の最短波長よりも小さいピッチで周期的にアレイ状に配列された反射防止構造体、及び
投写光を吸収可能な材料
を有することである。
本実施形態の投写光学系の好適な一例として、例えば図1に示すような、前記第1の実施形態に係る投写型表示装置における投写光学系8などがあげられる。該投写光学系8は、ライトバルブの一例である反射型ライトバルブ6で形成された光学像(投写光)を投写するものである。本実施形態の投写光学系は、例えば図1に示すように、少なくとも投写レンズ9及び絞り14を備えたものである。なお本実施形態においても、投写光とは、ライトバルブを照明した光のうち、該ライトバルブで形成された、投写光学系内に入射する光(光学像)のことを意味する。
本実施形態の投写光学系の特徴は、投写光の一部を遮光する絞りの開口が、その重心が投写レンズの光軸に対して偏心しているか又は投写レンズの光軸に対して非対称な形状のもの、すなわち絞りが非対称絞りであり、該絞りが、そのライトバルブ側の面の少なくとも一部に、特定構造の反射防止構造体及び投写光を吸収可能な材料を有することである。
前記絞り14は、第1の実施形態にて説明したように、投写光学系8内に入射した投写光の一部(実質、主に反射型ライトバルブ6の有効表示領域を覆うカバーガラス7と空気との界面で反射した不要反射光)を遮光する特定形状の絞り(非対称絞り)である。しかも該絞り14は単なる非対称絞りではなく、その反射型ライトバルブ6側の面の少なくとも一部に、特定構造体及び特定材料が存在するものであるので、該絞り14の表面では、主に不要反射光と、絞り14の表面で僅かに遮光された投写画像に寄与すべき有効な光(入射光)との反射が極力抑制され、かつこれらの光が内部に吸収される。
なお本実施形態の投写光学系を用い、実際に投写型表示装置とする場合、反射型ライトバルブなどのライトバルブと投写光学系との配置、投写レンズの種類などに応じて適宜変化するが、前記絞りと投写レンズの入射瞳とは通常30mm程度以下の間隔に位置するので、絞りが入射瞳の近傍に位置する場合、特に絞りが入射瞳と光軸上同一位置となる場合もある。
主に不要反射光を遮光する前記絞りは、投写レンズの光軸上の光束断面積及び光軸外の光束断面積の大きさを決定する開口絞りであり、該絞りの開口は、その重心が光軸に対して偏心するか又はその形状が光軸に対して非対称であるかのいずれか、すなわち該絞りは非対称絞りである。該絞りの開口の形状の一部は、前記第1の実施形態の場合と同様に、好ましくは遮蔽部によって定められる。該遮蔽部は、主に不要反射光を遮光するといった絞りを設けたことによる効果の発現を考慮すると、実質、投写光学系に入射してしまう不要反射光の照射位置(不要反射光領域)に少なくとも存在していることが好ましい。
本実施形態における絞りとしては、前記第1の実施形態にて説明したように、例えば図2に示すものなどが好ましく例示され、他にも例えば、円に円形、三日月形などの遮蔽部が設けられた形状の開口を有する絞りや、多角形に半円形、円形、楕円形、三日月形などの遮蔽部が設けられた形状の開口を有する絞り、多角形に多角形の遮蔽部が設けられた形状の開口を有する絞りなども例示されるが、非対称絞りである限り絞りには特に限定がない。本実施形態においても、絞りにて遮光する投写光が光束であり、絞りで不要な回折現象などができる限り生じないのが望ましいことを考慮すると、遮蔽部が半円形、円形又は楕円形であることが好ましく、円に半円形、円形又は楕円形の遮蔽部が設けられた形状の開口を有する非対称絞りが好ましい。
なお、例えば図9には不要反射光領域51を楕円形状で示したが、かかる不要反射光領域の形状は、実際に投写型表示装置とする場合に、本投写光学系の構成や、適宜用いる照明光学系の構成、また反射型ライトバルブなどのライトバルブとこれらとの位置関係などによって変化する。したがって、前記図2やその他例示した絞りの開口の形状はほんの一例であり、不要反射光を充分に遮光し得るように、実際の投写型表示装置の構成に応じて開口の形状を適宜変更することが好ましい。
前記絞りのライトバルブ側の面の少なくとも一部には、特定構造の反射防止構造体及び投写光を吸収可能な材料が存在するので、本実施形態に係る投写光学系においては、前記のごとき不要反射光及び僅かな入射光は、絞りの表面での反射自体が充分に防止され、なおかつ多少反射したとしても絞りの内部に吸収されてしまい、本投写光学系を備えた投写型表示装置は、従来の投写光学系を備えた投写型表示装置とは比較にならないほど、スクリーン上に投写されたり、ライトバルブへ戻って目的とする投写画像に悪影響を及ぼす光を大幅に削減することができるのである。
なお本実施形態に係る投写光学系において、投写レンズや、絞りが有する特定構造の反射防止構造体及び投写光を吸収可能な材料の種類やこれらの存在箇所などとしては、例えば前記第1の実施形態にて詳細に説明したものを各々好適に適用することができる。したがって本実施形態に係る投写光学系は、第1の実施形態に係る投写型表示装置を構成し得るのは勿論のこと、その他の投写型表示装置を構成するものであってもよく、種々の照明光学系、光学ユニット、反射型ライトバルブなどのライトバルブなどと適宜組み合わせて用いることができる。
本発明の投写型表示装置は、各種ビジョンシステムなどに好適に使用することができる。また本発明の投写光学系は、例えば本発明の投写型表示装置などといった各種投写型表示装置に好適に使用することができる。
本発明に係る投写型表示装置の一実施形態を示す概略水平断面図 本発明に係る投写型表示装置における、絞りの開口形状と遮蔽部との関係の一例を示す概略図であり、(a)が円に半円形の遮蔽部が設けられた形状の開口を有する絞りの図面、(b)が円に楕円形の遮蔽部が設けられた形状の開口を有する絞りの図面 本発明に用いる絞りが有する反射防止構造体の一例を示す概略拡大図であり、構造単位が円錐形状の構造体の図面 本発明に用いる絞りが有する反射防止構造体の一例を示す概略拡大図であり、構造単位が角錐形状の構造体の図面 本発明に用いる絞りが有する反射防止構造体の一例を示す概略拡大図であり、構造単位が円柱形状の構造体の図面 本発明に用いる絞りが有する反射防止構造体の一例を示す概略拡大図であり、構造単位が角柱形状の構造体の図面 本発明に用いる絞りが有する反射防止構造体の一例を示す概略拡大図であり、構造単位が釣鐘状の構造体の図面 本発明に用いる絞りが有する反射防止構造体の一例を示す概略拡大図であり、構造単位が釣鐘状の構造体の図面 本発明に用いる絞りが有する反射防止構造体の一例を示す概略拡大図であり、構造単位が円錐台形状の構造体の図面 本発明に用いる絞りが有する反射防止構造体の一例を示す概略拡大図であり、構造単位が角錐台形状の構造体の図面 カラーホイールの一例を示す概略図 従来の投写型表示装置の一例を示す概略水平断面図であり、光学ユニットとして全反射プリズムを用いた投写型表示装置の図面 従来の投写型表示装置における、絞りの開口と不要反射光領域との関係の一例を示す概略図であり、(a)が絞りの本来の開口を示す図面、(b)が絞りの本来の開口と不要反射光領域との関係を示す図面、(c)が絞りの本来の開口、不要反射光領域及び小さくした開口の関係を示す図面 従来の投写型表示装置における、非対称絞りの表面で反射した光の光路の一例を示す概略図 従来の投写型表示装置の一例を示す概略水平断面図であり、光学ユニットとして凸レンズを用いた投写型表示装置の図面
符号の説明
1、21 ランプ
2、22 凹面鏡
3、23 ロッドプリズム
4、24 コンデンサーレンズ
5A、5B、25A、25B 全反射プリズム
5a、5b、25a、25b 面
6、26 反射型ライトバルブ
7、27 カバーガラス
8、28 投写光学系
9、29 投写レンズ
10、30 照明光学系
11、31 照明光
12、32 入射光
13、33 非入射光
14、34 絞り
15、35 光入射口
16、36 光出射口
17、37a、37b 開口
18 遮蔽部

Claims (8)

  1. 光源からの放射光を集光して反射型ライトバルブを照明する照明光学系と、照明光学系からの照明光を反射型ライトバルブに導く光学ユニットと、導かれた照明光を反射して光学像を形成する反射型ライトバルブと、反射型ライトバルブが形成した光学像である投写光を投写する投写光学系とを備えた投写型表示装置であって、
    前記投写光学系内の、投写光の一部を遮光する絞りの開口が、その重心が投写レンズの光軸に対して偏心しているか又は投写レンズの光軸に対して非対称な形状であり、
    前記絞りが、その反射型ライトバルブ側の面の少なくとも一部に、所定の形状を有する構造単位が投写光の最短波長よりも小さいピッチで周期的にアレイ状に配列された反射防止構造体と、投写光を吸収可能な材料とを有することを特徴とする投写型表示装置。
  2. 絞りの開口の形状の一部を定める遮蔽部が、半円形、円形又は楕円形である、請求項1に記載の投写型表示装置。
  3. 照明光学系内のロッドプリズムと光学ユニットとの間にコンデンサーレンズが配置された、請求項1に記載の投写型表示装置。
  4. 反射防止構造体の構造単位が、投写光の最短波長の1/2以下のピッチで周期的にアレイ状に配列された、請求項1に記載の投写型表示装置。
  5. 反射防止構造体の構造単位が、少なくともピッチ以上の高さを有する、請求項1に記載の投写型表示装置。
  6. 反射防止構造体の構造単位が、少なくともピッチの3倍以上の高さを有する、請求項1に記載の投写型表示装置。
  7. 反射防止構造体の構造単位が、略錐状の突出形状及び/又は略錐状の陥没形状である、請求項1に記載の投写型表示装置。
  8. ライトバルブで形成された光学像である投写光を投写する投写光学系であって、
    前記投写光の一部を遮光する絞りの開口が、その重心が投写レンズの光軸に対して偏心しているか又は投写レンズの光軸に対して非対称な形状であり、
    前記絞りが、そのライトバルブ側の面の少なくとも一部に、所定の形状を有する構造単位が投写光の最短波長よりも小さいピッチで周期的にアレイ状に配列された反射防止構造体と、投写光を吸収可能な材料とを有することを特徴とする投写光学系。


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