JP2012137679A - 投写型表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】微小ミラーで反射され投写部に向かう光以外の不要な光を良好に除去することにより、画像品質の低下を抑制できる投写型表示装置を提供する。
【解決手段】プロジェクタは、光源ランプ100からの光を変調するDMD700と、DMD700により変調された光を被投写面に投写する投写レンズ30とを備える。DMD700は、複数の可動式の微小ミラー710と、光透過性を有し微小ミラー710を覆うカバーガラス720とを含む。プロジェクタは、光源ランプ100からの光をDMD700に導くTIRプリズム600をさらに備える。TIRプリズム600の第2プリズム620には、微小ミラー710により反射され投写レンズ30に向かう光を透過するとともにカバーガラス720により反射された光を反射して投写レンズ30の入射面30aから離れる方向へ向かわせる第5側面622が設けられる。
【選択図】図5

Description

本発明は、光源からの光を光変調素子により変調し、変調した光を被投写面に投写する投写型表示装置に関する。
従来、光源からの光を光変調素子により変調し、変調された光を投写レンズにより拡大して被投写面に投写する投写型表示装置(以下、「プロジェクタ」という)が知られている。かかるプロジェクタでは、光変調素子として、たとえば、DMD(Digital Micro-mirror Device)が用いられ得る(特許文献1参照)。
DMDの表面には、可動式の微小ミラーがマトリクス状に多数配されている。微小ミラーは、DMDの表面に対して、プラス方向とマイナス方向に所定角度、たとえば、±12°の範囲で変位される。微小ミラーがオン状態(+12°傾斜した状態)にあるときに、微小ミラーにより反射された光(以下、「オン光」という)が投写レンズに入射する。一方、微小ミラーがオフ状態(−12°傾斜した状態)にあるときは、微小ミラーにより反射された光(以下、「オフ光」という)が投写レンズから外れる方向に導かれる。
特開2002−350775号公報
DMDには、微小ミラーを保護するために、微小ミラーの前方にカバーが備えられ得る。この場合、カバーの表面は、DMDの表面に平行となる。
光源からの光は、DMDのオン状態にあるときに微小ミラーにより変調された光がDMDの表面の略法線方向に進むよう、DMDの表面に対して斜め方向から照射される。よって、光源からの光は、カバーの表面に対しても斜めに照射され、一部の光がカバーの表面により反射される。
カバーにより反射された光の出射方向は、オフ光の出射方向に比べてオン光の出射方向に近くなる。このため、カバーにより反射された光の一部が投写レンズに入射する虞がある。このように、オン光以外の不要な光が投写レンズに入射すると、被投写面に投写される画像の品質が低下する虞がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、微小ミラーで反射され投写部に向かう光以外の不要な光を良好に除去することにより、画像品質の低下を抑制できる投写型表示装置を提供することを目的とする。
本発明の投写型表示装置は、光源と、前記光源からの光を変調する光変調素子と、前記光変調素子により変調された光を被投写面に投写する投写部とを備える。ここで、前記光変調素子は、複数の可動式の微小ミラーと、光透過性を有し前記微小ミラーを覆うカバーとを含む。投写型表示装置は、前記カバーにより反射された光を、前記投写部の光入射部から離れる方向へ導く導光部を、さらに備える。
本発明の投写型表示装置によれば、カバーにより反射された光が、投写部に入射するのを防止できる。
本発明の投写型表示装置は、前記光源からの光を前記光変調素子に導くとともに、前記微小ミラーにより反射され前記投写部に向かう光を透過させるTIRプリズムを、さらに備える構成とされ得る。この場合、前記TIRプリズムには、前記微小ミラーにより反射され前記投写部に向かう光を透過するとともに前記カバーにより反射された光を反射して前記投写部の光入射部から離れる方向へ向かわせる界面が、前記導光部として設けられる。
たとえば、前記界面は、前記微小ミラーにより反射され前記投写部に向かう光に対して臨界角を有さず、前記カバーにより反射された光に対して臨界角を有するような構成とされ得る。
このような構成とすれば、微小ミラーにより反射され前記投写部に向かう光を投写部に良好に導きつつ、カバーにより反射された光が投写部に入射するのを防止できる。
本発明の投写型表示装置において、前記微小ミラーにより反射され前記投写部に向かう光を透過するとともに前記カバーにより反射された光を反射して前記投写部の光入射部から離れる方向へ向かわせる界面をそれぞれ有する複数のプリズムが前記光変調素子の表面と平行な方向に配列されたプリズムアレイが、前記導光部として設けられ得る。
たとえば、前記界面は、前記微小ミラーにより反射され前記投写部に向かう光に対して臨界角を有さず、前記カバーにより反射された光に対して臨界角を有するような構成とされ得る。
このような構成とすれば、微小ミラーにより反射され前記投写部に向かう光を投写部に良好に導きつつ、カバーにより反射された光が投写部に入射するのを防止できる。
しかも、プリズムアレイは、それぞれが界面を有する複数のプリズムをアレイ化することにより構成されているので、光変調素子と投写部の並び方向に薄くできる。これにより、プリズムアレイを配したことによる光変調素子と投写部との間の距離の増加が抑えられる。
このような構成とした場合、さらに、前記光源からの光を前記光変調素子に導くとともに、前記微小ミラーにより反射され前記投写部に向かう光を透過して前記投写部へと向かわせるTIRプリズムが、さらに備えられ得る。この場合、前記プリズムアレイが、前記TIRプリズムと前記投写部との間に配される。
このような構成とすれば、光源からの光を光変調素子に良好に導くことができる。
以上のとおり、本発明によれば、微小ミラーで反射され投写部に向かう光以外の不要な光を良好に除去することにより、画像品質の低下を抑制できる投写型表示装置を提供することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
実施の形態に係るプロジェクタの構成を示す図である。 実施の形態に係る光学エンジンの構成を示す図である。 実施の形態に係るDMDの構成を示す図である。 実施の形態に係るTIRプリズムの構成について説明するための図である。 実施の形態に係るTIRプリズムの構成について説明するための図である。 実施の形態に係るTIRプリズムの構成について説明するための図である。 変更例に係るプロジェクタの構成を示す図である。
以下、図面を参照して、実施の形態に係るプロジェクタについて説明する。
図1は、プロジェクタの構成を示す図である。同図を参照して、プロジェクタは、横長の略直方体形状を有するキャビネット10を備えている。キャビネット10には、前面左側に投写窓11が形成されており、前面右側および右側面にキャビネット10内部から排気を行うための排気口12、13がそれぞれ形成されている。また、キャビネット10の上面には、操作部14が設けられている。操作部14には、複数の操作キーが配されている。
キャビネット10の内部には、光学エンジン20および投写レンズ30が配されている。光学エンジン20は、映像信号に基づいて変調された映像光を生成する。光学エンジン20には、投写レンズ30が装着されており、投写レンズ30の前端部が、投写窓11から前方に露出している。投写レンズ30は、光学エンジン20で生成された映像光を、プロジェクタの前方に配されたスクリーン面に拡大投写する。
図2(a)は、光学エンジン20の構成を示す図である。また、図2(b)は、カラーホイールユニット300の構成を示す図である。
図2(a)に示すように、光学エンジン20は、光源ランプ100と、UVフィルタ200と、カラーホイールユニット300と、ロッドインテグレータ400と、リレー光学系500と、TIR(Total Internal Reflection)プリズム600と、DMD700とを備えている。
光源ランプ100は、発光管110と、リフレクタ120とを有する。発光管110には、メタルハライドランプ、超高圧水銀ランプ、キセノンランプ等が用いられる。リフレクタ120は、発光管110から発せられた白色光を反射しつつ収束させて前方へ向かわせる。
光源ランプ100から出射された白色光は、UVフィルタ200およびカラーホイールユニット300を透過して、ロッドインテグレータ400の入射面に集光する。UVフィルタ200では紫外線が除去される。
カラーホイールユニット300は、カラーホイール310が光源ランプ100から出射された白色光の集光点付近に位置するように配されている。カラーホイールユニット300は、たとえば、図示しない保持部にはめ込み固定される等、ユーザ自身が交換できるように着脱容易に配されている。
カラーホイールユニット300は、カラーホイール310と、モータ320と、位置センサ330とを備えている。図2(b)に示すように、カラーホイール310は、円盤形状を有し、赤、緑、青および白の各セグメント310R、310G、310B、310W
により構成されている。
赤セグメント310Rは、赤色波長帯の光(以下、「R光」という)のみを透過する光学特性を有する。緑セグメント310Gは、緑色波長帯の光(以下、「G光」という)のみを透過する光学特性を有する。青セグメント310Bは、青色波長帯の光(以下、「B光」という)のみを透過する光学特性を有する。白セグメント310Wは、可視光をそのまま透過する光学特性を有する。即ち、白セグメント310Wは、透明な領域であり、白色光(以下「W光」という)がそのまま透過する。
モータ320は、アウターロータ型のモータである。モータ320のロータ321の前面にカラーホイール310が取り付けられており、ロータ321が回転すると、カラーホイール310が回転する。ロータ321の外周面には、マーカー322が設けられている。マーカー322は、たとえば、ロータ321の外周面に比べて光の反射率が低い部材で構成される。
位置センサ330は、マーカー322から反射された光の光量に基づいて、カラーホイール310の回転基準位置を検出する。位置センサ330は、発光素子と、受光素子と備えている。発光素子からは光が発せられる。マーカー322がカラーホイール310の回転基準位置に到来すると、マーカー322が受光素子の正面を通過するので、受光素子の受光量が小さくなる。これにより、位置センサ330からは、マーカー322が回転基準位置に到来したことを示す位置検出信号が出力される。
カラーホイール310が回転すると、光源ランプ100から出射された白色光が、各セグメント310R、310G、310B、310Wに順次入射される。そして、各セグメント310R、310G、310B、310Wを透過したR光、G光、B光およびW光が、カラーホイール310から時分割で出射される。
カラーホイール310を透過した光は、ロッドインテグレータ400に入射する。ロッドインテグレータ400は、略直角に屈曲した形状を有する。ロッドインテグレータ400に入射した光は、反射面410により反射されて略垂直に向きを変え、ロッド内で照度が均一化されながら、出射面へと向かう。
リレー光学系500は、3つのリレーレンズ510、520、530とミラー540とで構成される。ロッドインテグレータ400から出射された光は、リレー光学系500により導光されて、TIRプリズム600に入射する。そして、TIRプリズム600で反射されてDMD700に照射される。
DMD700には、時分割でR光、G光、B光およびW光が順次照射される。また、DMD700には、入射したR光、G光、B光およびW光に応じたDMD駆動信号が入力される。DMD700は、後述するように、多数の可動式の微小ミラーを有し、微小ミラーがDMD駆動信号に応じて高速でオン・オフ駆動されることにより、各光を変調する。
DMD700で変調された光は、TIRプリズム600を透過して投写レンズ30の入射面30aに入射され、投写レンズ30によってスクリーン上に投写される。
カラーホイールユニット300による光の切り替えは非常に高速で行われるため、スクリーン上に順次投写された各光による映像が、ユーザの目には一つの映像として映る。
図3は、DMD700の構成を示す図である。図3(a)は、DMD700を正面から見た要部の図である。図3(b)は、微小ミラー710のオン・オフ状態について説明す
るための図である。
図3を参照して、DMD700の表面700aには、多数の微小ミラー710がマトリクス状に配列されている。1つの微小ミラー710は1画素を構成する。DMD700は、横長の長方形状を有しており(図6(a)参照)、微小ミラー710は、DMD700の長辺(または短辺)に対して45°の傾いた回転軸Qに支持されている。
図3(b)に示すように、微小ミラー710は、DMD700の表面700aの法線Pに対して、プラス方向およびマイナス方向に所定角度傾く。本実施の形態では、微小ミラー710が±12°傾く。微小ミラー710の後部には、電極(図示せず)が配されている。電極に通電されると(オン状態になると)、微小ミラー710が+12°傾き、電極への通電が停止されると(オフ状態になると)、微小ミラー710が−12°傾く。
図3(b)に示すように、微小ミラー710の前方には、微小ミラー710を保護するために、カバーガラス720が設けられている。カバーガラス720の表面は、平坦であり、DMD700の表面700aと平行とされている。カバーガラス720は、光透過性を有している。
図4ないし図6は、TIRプリズム600の構成について説明するための図である。図4は、TIRプリズム600の斜視図である。図5(a)は、TIRプリズム600とDMD700を、TIRプリズム600の上方から見た図である。図5(b)は、微小ミラー710のオン・オフ状態における光の挙動を示す図である。図6(a)はTIRプリズム600とDMD700との配置関係を示す図である。図6(b)は、キャビネット10の設置面と、TIRプリズム600およびDMD700との配置関係を示す図である。
図4に示すように、TIRプリズム600は、第1プリズム610と、第2プリズム620と、第3プリズム630とにより構成されている、第1プリズム610は、三角柱形状であり、第1側面611と、第2側面612と、第3側面613を有する。第1側面611と第3側面613は垂直に交わっている。
第2プリズム620は、三角柱形状であり、第4側面621と、第5側面622と、第6側面623とを有する。第4側面621は、第1プリズム610の第2側面612に僅かなエアギャップを挟んで対面している。
第3プリズム630は、三角柱形状であり、第7側面631と、第8側面632と、第9側面633とを有する。第7側面631は、第1プリズム610の第2側面612に僅かなエアギャップを挟んで対面している。また、第8側面632は、第2プリズム620の第5側面622に僅かなエアギャップを挟んで対面している。さらに、第9側面633は、第1プリズム610の第3側面613に平行となっている。
図5(a)に示すように、光源ランプ100からの光は、リレー光学系500を通して第1プリズム610の第1側面611に垂直に入射する。第1プリズム610に入射した光は、第2側面612に向かう。
第2側面612は、入射した光に対して臨界角を有している。即ち、入射した光の第2側面612への入射角αが臨界角θc以上となり、且つ、第2側面612により反射した光がDMD700に向かうように、第1プリズム610の屈折率を考慮して、第1側面611(あるいは第3側面613)に対する第2側面612の角度が設定されている。このため、第2側面612に向かった光は、第2側面612により全反射し、第3側面613から出射される。
DMD700は、第3側面613に近接対向するように配されている。第3側面613から出射された光は、DMD700に照射される。なお、上述したように、DMD700の微小ミラー710の回転軸Qは、DMD700長辺および短辺に対して傾いている。このため、図6(a)に示すように、DMD700は、回転軸Qが第1プリズム610の縦の辺610aと平行になるよう、TIRプリズム600に対して傾けられる。なお、キャビネット10内では、図6(b)に示すように、DMD700がキャビネット10の設置面と平行になるように配され、TIRプリズム600が設置面に対して傾けられる。
本実施の形態では、第3側面613から出射された光は、DMD700の法線Pに対して26°傾いた方向からDMD700に照射される。図5(b)に示すように、DMD700がオン状態にあるときには、微小ミラー710により反射された光(以下、「オン光」という)が、法線Pに対して2°傾いた方向、即ち、法線Pに略等しい方向に進む。一方、DMD700がオフ状態にあるときには、微小ミラー710により反射された光(以下、「オフ光」という)が、法線Pに対して50°傾いた方向に進む。
図5(a)に示すように、DMD700から出射されたオン光は、第3側面613から再びTIRプリズム600内に入射する。第1プリズム610の第2側面612は、オン光に対して臨界角を有しておらず、第2プリズム620の第5側面622もオン光に対して臨界角を有していない。このため、オン光は、第2側面612および第5側面622を透過して、第3プリズム620の第9側面633から出射される。このようにして、TIRプリズム600を透過したオン光は、投写レンズ30の入射面30aに入射する。
一方、DMD700から出射されたオフ光は、第3側面613から再びTIRプリズム600内に入射する。第2側面612は、オフ光に対しても臨界角を有していないため、オフ光は、第2側面612を透過し、さらに、第2プリズム620を透過する。このようにして、TIRプリズム600を透過したオフ光は、投写レンズ30とは離れた位置に配された吸収体(図示せず)に入射し、吸収体に吸収される。
さて、上述したように、微小ミラー710の前方にはカバーガラス720が配されている。よって、図5(b)に示すように、DMD700への入射光は、カバーガラス720に対して斜めに入射する。このため、入射光の一部は、カバーガラス720の表面により反射される。カバーガラス720により反射された光(以下、「フラット光」という)は、法線Pに対して26°傾いた方向に、即ち、オフ光に比べてオン光の出射方向に近い方向に進む。なお、DMD700への入射光は、第1プリズム610の第3側面613に対しても斜めに入射するため、フラット光は第3側面613からも発生する。
図5(a)に示すように、カバーガラス720や第1プリズム610の第3側面613で発生したフラット光は、第1プリズム610内を進む。第2側面612は、フラット光に対しても臨界角を有しないため、フラット光は、第2側面612を透過し、第2プリズム620に入射する。ここで、第2プリズム620の第5側面622はフラット光に対して臨界角を有している。即ち、フラット光の第5側面622への入射角βが臨界角θc以上となるように、第2プリズム620の屈折率を考慮して、DMD700の表面700aおよび第1プリズム610の第3側面613に平行な軸Xに対する第2プリズム620の第5側面622の角度ωが設定されている。ここで、第2プリズム620の屈折率をnとすると、臨界角θc=sin−1(1/n)となる。よって、角度ωは、法線Pに対するフラット光の角度をγとすると、ω≧sin−1(1/n)−γとなるように設定されることとなる。このため、フラット光は、第5側面622により全反射し、第6側面623から出射されて、投写レンズ30の入射面30aから離れる方向に向かう。
このように、本実施の形態では、カバーガラス720等で発生したフラット光が、TIRプリズム600に形成された第5側面622により、投写レンズ30の入射面30aから離れる方向に導かれる。これにより、フラット光が投写レンズ30に入射するのを防止できる。よって、フラット光が投写レンズ30に入射することにより生じる画像品質の低下を防止できる。
しかも、DMD700から出射されたオン光は、第5側面622を通過するので、オン光を良好に投写レンズ30に導くことができる。
<変更例>
図7は、変更例に係るプロジェクタについて説明するための図である。図7(a)は、TIRプリズム650、DMD700およびプリズムアレイ800を、TIRプリズム650の上方から見た図である。図4は、プリズムアレイ800の構成を示す斜視図である。
本変更例では、上記実施の形態のTIRプリズム600が、TIRプリズム650およびプリズムアレイ800に置き換えられる。他の構成については、上記実施の形態と同じである。
図7(a)に示すように、TIRプリズム650は、第1プリズム660と、第2プリズム670とにより構成されている、第1プリズム660は、三角柱形状であり、第1側面661と、第2側面662と、第3側面663を有する。第1側面661と第3側面663は垂直に交わっている。第2側面662は、上記実施の形態の第1プリズム610の第2側面612と同様に、第1プリズム660に入射した光に対して臨界角を有している。
第2プリズム670は、三角柱形状であり、第4側面671と、第5側面672と、第6側面673とを有する。第4側面671は、第1プリズム660の第2側面662に僅かなエアギャップを挟んで対面している。第4側面671と第6側面673とは垂直に交わっている。第5側面672は、第1プリズム660の第3側面663に平行となっている。
TIRプリズム650の投写レンズ30側には、プリズムアレイ800が配されている。図7(b)に示すように、プリズムアレイ800は、横一列に配列された複数のプリズム810により構成される。プリズムアレイ800の右端部および左端部をそれぞれ構成する2つのプリズム810a、810cは三角柱形状を有し、これら2つのプリズム810a、810c間に配列されるプリズム810bは、断面が平行四辺形の四角柱形状を有する。これにより、プリズムアレイ800は、全体として、断面が長方形の四角柱形状を有する。
右端部のプリズム810aの左側面811aは、左隣のプリズム810bの右側面812bに僅かなエアギャップを有して対面している。各プリズム810bの左側面811bは、左隣のプリズム810bの右側面812bに僅かなエアギャップを有して対面している。最も左のプリズム810bの左側面811bは、左端部のプリズム810cの右側面812cに僅かなエアギャップを有して対面している。
プリズムアレイ800は、前面および後面がDMD700の表面と平行になるように配される。
図7(a)に示すように、リレー光学系500から出射されTIRプリズム650に入
射した光は、第2側面662により全反射され、TIRプリズム650を出てDMD700に照射される。DMD700から出射されたオン光は、法線Pに略等しい方向に進み、TIRプリズム650を透過して、プリズムアレイ800に入射する。プリズムアレイ800におけるプリズム810a、810bの左側面811a、811bは、DMD700からのオン光に対しては臨界角を有しておらず、オン光は、プリズムアレイ800を透過して投写レンズ30に入射する。
一方、DMD700から出射されたオフ光は、法線Pの方向から大きく傾いた方向に進み、TIRプリズム650を透過して、吸収体(図示せず)に入射し、吸収体に吸収される。
さて、本変更例においても、上記実施の形態と同様、DMD700のカバーガラス720や第1プリズム660の第3側面663でフラット光が発生する。フラット光は、TIRプリズム650を透過して、プリズムアレイ800に入射する。
プリズムアレイ800におけるプリズム810a、810bの左側面811a、811bは、フラット光に対して臨界角を有している。即ち、フラット光の左側面811a、811bへの入射角βが臨界角θc以上となるように、プリズム810の屈折率を考慮して、プリズム810の前面に対する左側面811a、811bの角度ωが設定されている。ここで、プリズム810の屈折率をnとすると、臨界角θc=sin−1(1/n)となる。よって、角度ωは、法線Pに対するフラット光の角度をγとすると、ω≧sin−1(1/n)−γとなるように設定されることとなる。このため、プリズムアレイ800に入射したフラット光は、左側面811a、811bにより全反射し、投写レンズ30の入射面30aから離れる方向に向かう。
このように、本変更例では、カバーガラス720等で発生したフラット光が、プリズムアレイ800により、投写レンズ30の入射面30aから離れる方向に導かれる。これにより、フラット光が投写レンズ30に入射するのを防止できる。よって、フラット光が投写レンズ30に入射することにより生じる画像品質の低下を防止できる。
しかも、DMD700から出射されたオン光は、プリズムアレイ800を通過するので、オン光を良好に投写レンズ30に導くことができる。
また、本変更例では、プリズムアレイ800は、それぞれがフラット光を全反射する界面(左側面811a、811b)を有する複数のプリズム810をアレイ化することにより構成されている。このため、プリズムアレイ800は、前後方向、即ちDMD700と投写レンズ30の並び方向に薄くできる。これにより、プリズムアレイ800を配したことによるDMD700と投写レンズ30との間の距離の増加が抑えられる。
<その他>
以上のとおり、本実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態および変更例に何ら制限されるものではなく、また、本発明の実施形態も、上記実施の形態および変更例以外に、種々の変更が可能である。
たとえば、変更例では、リレー光学系500から出射された光が、TIRプリズム650により、DMD700に照射される構成とされている。しかしながら、これに限らず、TIRプリズム650に替えて、1つあるいは複数の反射ミラーが適宜の位置に配置され、反射ミラーにより、リレー光学系500から出射された光がDMD700に導かれるようにされても良い。
また、TIRプリズム600の各プリズム610、620、630の形状は、上記実施の形態に示す形状に限られるものではなく、たとえば、第1プリズム610は、第1側面611と第3側面613とが垂直に交わる形状でなくても良い。同様に、TIRプリズム650の各プリズム660、670の形状は、上記変更例に示す形状に限られるものではなく、たとえば、第1プリズム660は、第1側面661と第3側面663とが垂直に交わる形状でなくても良い。また、第2プリズム670は、第4側面671と第6側面673とが垂直に交わる形状でなくても良い。
さらに、本実施の形態では、ロッドインテグレータ400が、略直角に屈曲した形状とされているが、これに限らず、ストレート型のロッドインテグレータが用いられても良い。
また、上記実施の形態では、RGBWの4個のセグメントからなるカラーホイールユニット300が用いられている。しかしながら、セグメントの個数や種類は、これに限定されない。たとえば、イエローおよびシアンのセグメントがさらに加えられた、RGBWYCの6個のセグメントからなるカラーホイールユニット300が用いられても良い。また、RGBの3個のセグメントからなるカラーホイールユニット300が用いられても良い。
さらに、本発明は、1つの光源ランプおよびカラーホイールユニットを備えるプロジェクタ以外のプロジェクタにも適用することができる。たとえば、2つのカラーホイールユニットが、2つ光源ランプからの各光路中にそれぞれ配される構成のプロジェクタに適用することができる。また、2つのカラーホイールユニットが、光源ランプからの光路中に前後に並ぶように配される構成のプロジェクタに適用することもできる。
この他、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
20 光学エンジン
30 投写レンズ(投写部)
30a 入射面(光入射部)
100 光源ランプ(光源)
600 TIRプリズム
610 第1プリズム
620 第2プリズム
622 第5側面(界面、導光部)
630 第3プリズム
650 TIRプリズム
700 DMD(光変調素子)
710 微小ミラー
720 カバーガラス(カバー)
800 プリズムアレイ(導光部)
810 プリズム
811a、811b 左側面(界面)

Claims (6)

  1. 光源と、
    前記光源からの光を変調する光変調素子と、
    前記光変調素子により変調された光を被投写面に投写する投写部と、を備え、
    前記光変調素子は、複数の可動式の微小ミラーと、光透過性を有し前記微小ミラーを覆うカバーとを含み、
    前記光源からの光が前記カバーを通過する際に前記カバーにより反射された光を、前記投写部の光入射部から離れる方向へ導く導光部を、さらに備えた、
    ことを特徴とする投写型表示装置。
  2. 請求項1に記載の投写型表示装置において、
    前記光源からの光を前記光変調素子に導くとともに、前記微小ミラーにより反射され前記投写部に向かう光を透過させるTIRプリズムを、さらに備え、
    前記TIRプリズムには、
    前記微小ミラーにより反射され前記投写部に向かう光を透過するとともに前記カバーにより反射された光を反射して前記投写部の光入射部から離れる方向へ向かわせる界面が、前記導光部として設けられる、
    ことを特徴とする投写型表示装置。
  3. 請求項2に記載の投写型表示装置において、
    前記界面は、前記微小ミラーにより反射され前記投写部に向かう光に対して臨界角を有さず、前記カバーにより反射された光に対して臨界角を有する、
    ことを特徴とする投写型表示装置。
  4. 請求項1に記載の投写型表示装置において、
    前記微小ミラーにより反射され前記投写部に向かう光を透過するとともに前記カバーにより反射された光を反射して前記投写部の光入射部から離れる方向へ向かわせる界面をそれぞれ有する複数のプリズムが前記光変調素子の表面と平行な方向に配列されたプリズムアレイが、前記導光部として設けられる、
    ことを特徴とする投写型表示装置。
  5. 請求項4に記載の投写型表示装置において、
    前記界面は、前記微小ミラーにより反射され前記投写部に向かう光に対して臨界角を有さず、前記カバーにより反射された光に対して臨界角を有する、
    ことを特徴とする投写型表示装置。
  6. 請求項5に記載の投写型表示装置において、
    前記光源からの光を前記光変調素子に導くとともに、前記微小ミラーにより反射され前記投写部に向かう光を透過して前記投写部へと向かわせるTIRプリズムを、さらに備え、
    前記プリズムアレイが、前記TIRプリズムと前記投写部との間に配される、
    ことを特徴とする投写型表示装置。

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