JP2014056139A - 画像投影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 反射型画像表示素子およびスクリーン上の被照射面における照度バンランスをシンプルな構成で改善する画像投影装置を得る。
【解決手段】 照明光学系と、2次元的に配置された複数の微小ミラーの傾き角度により照明光の反射をさせる反射型画像表示素子と、微小ミラーからの反射光を被投影面に投影する投影光学系と、を有し、照明光学系は、光源と、光源から出射される光を集光する集光器と、集光器の近傍に入射端を有する照明均一化素子と、照明均一化素子の出射端から反射型画像表示素子までの間に配置される複数のリレーレンズおよび折り返しミラーと、を有し、投影光学系は、複数のレンズからなる投影レンズと、投影レンズを介して反射光を被投影面に向けて反射するミラーと、を有し、光源と照明均一化素子との光路上に、入射面と出射面が非平行である平板透明部材が配置される、画像投影装置による。
【選択図】図1

Description

本発明は、スクリーンに画像を投影して表示する画像投影装置に関するものである。
スクリーンなどに拡大画像を投影する画像投影装置には種々の形式のものがある。例えば、微小ミラーからの反射光によってスクリーンに画像を投影する画像投影装置は、反射型画像表示素子としてDMD(Digital Micromirror Device)を用いている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1の画像投影装置は、コンデンサレンズ、第1の折り返しミラー、第2の折り返しミラーからなる照明光学系を備えていて、この照明光学系を介してランプ光源から出射された光はDMDに照射される。DMDに照射された光(照明光)は、DMDを構成する微小ミラーにより反射されて、投影レンズを介してスクリーンに拡大画像を投影する。
また、DMDを用いた画像投影装置において、結像および光路の折り返しミラーを複数枚配置しても、投影レンズに最も近いミラーが投影レンズと機械的に重ならないように、このミラーの一部に切り欠き部を形成するものも知られている(例えば、特許文献2を参照)。
特許文献2の画像投影装置における切り欠き部は、投影レンズの一部と折り返しミラーの一部が機械的に重ならないようにするものであるから、投影レンズの形状に応じた形状になる。ところが、照明光学系を構成するミラーに切り欠き部を設けると、DMD上およびスクリーン上における照度分布に照度ムラが生じる原因となる。
ここで、照明光学系に光ミキシング素子を用いる画像投影装置は、DMD上やスクリーン上の照度分布の均一性を光ミキシング素子によって確保する。照度分布の均一化を向上させると、照度ムラの少ない高画質な投影画像を得ることができる。光ミキシング素子は、入射したランプ光源からの放射光束を内部で多重反射させて出力する素子であって、光ミキシング素子の出力端(光ミキシング素子出射端)における照度分布は均一化される。光ミキシング素子は長いものほど内部反射回数が多くなるから、照度分布の均一化を向上させるには光ミキシング素子を長くすればよい。
しかし、光ミキシング素子を長くすると照明系が大きくなり、画像投影装置が大型になり、画像投影装置の小型化は困難になる。一方、画像投影装置全体の小型化を図るために光ミキシング素子を短くすると、内部反射回数が少なくなり、光ミキシング素子への入射光束の相対位置ずれや角度ずれにより、光ミキシング素子の出射端における照度分布に影響が生じる。
光ミキシング素子を長くすることなく、光ミキシング素子の出射端における照度分布を調整するものとして、ランプ光源の配置位置調整機構と配置角度調整機構を設けた照明系を備える画像投影装置がある。しかし、配置位置調整機構や配置角度調整機構は構造が複雑になる。また、配置位置調整機構や配置角度調整機構は、少なくともランプ光源の外形サイズ並みの大きさが必要になる。そのため、調整精度の維持や、耐衝撃性においても新たな課題が生じる。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであって、反射型画像表示素子およびスクリーン上の被照射面における照度バンランスをシンプルな構成で改善して、投影画像の高品質化を図ることができる画像投影装置を提供することを目的とする。
本発明は、照明光学系と、2次元的に配置された複数の微小ミラーを有し、個々の微小ミラーの傾き角度をオン状態とオフ状態に変化させることにより照明光の反射をオン・オフさせる反射型画像表示素子と、前記反射型画像表示素子を構成する複数の微小ミラーのうちオン状態にある微小ミラーからの反射光を被投影面に投影する投影光学系と、を有してなる画像投影装置であって、前記照明光学系は、光源と、前記光源から出射される光を集光する集光器と、前記集光器の近傍に入射端を有する照明均一化素子と、前記照明均一化素子の出射端から前記反射型画像表示素子までの間に配置される複数のリレーレンズおよび折り返しミラーと、を有し、前記投影光学系は、複数のレンズからなる投影レンズと、前記投影レンズを介して前記反射光を前記被投影面に向けて反射するミラーと、を有し、前記光源と前記照明均一化素子との光路上に、入射面と出射面が非平行である平板透明部材が配置される、ことを最も主な特徴とする。
本発明によれば、反射型画像表示素子およびスクリーン上の被照射面における照度バランスをシンプルな構成で改善して、投影画像の高品質化を図ることができる。
本発明に係る画像投影装置の実施の形態を示す図であって、照明光学系と投影光学系の配置関係を示す斜視図である。 上記照明光学系と投影光学系の配置関係を示す側面図である。 上記照明光学系を拡大した拡大図である。 上記照明光学系の配置関係を示す拡大図であって、(a)防護ガラスの回転角γが0度の場合、(b)防護ガラスの回転角γが−30度の場合、(c)防護ガラスの回転角γが30度の場合、の固定態様を示す図である。 上記防護ガラスの外形を示す図である。 上記画像投影装置が備える反射型画像表示素子の例を示す斜視図である。 上記画像投影装置が備える第1照明用ミラーの例を示す斜視図である。 上記画像投影装置が備える投影ミラーの例を示す斜視図である。 上記画像投影装置が備える反射型画像表示素子の照度分布の例を示す等高線図である。 上記画像投影装置が備える反射型画像表示素子の照度分布の別の例を示す等高線図である。 上記画像投影装置が備える反射型画像表示素子の照度分布のさらに別の例を示す等高線図である。 上記画像投影装置とスクリーンの配置関係を示す図である。 上記画像投影装置が備える防塵ガラスへの入射角度と被投射面上の投影位置の関係を示す図である。
以下、本発明に係る画像投影装置の実施の形態について図面を用いながら説明する。図1は、本発明に係る画像投影装置であるプロジェクタ100が備える照明光学系と投影光学系の配置関係を示す一方向からみた斜視図である。図1に示すように、プロジェクタ100が備えるランプ光源1から出射される光束の光軸をz軸とし、プロジェクタ100の水平面内の一方向をx軸とし、z軸にもx軸にも直交する軸をy軸とする。
図2は、プロジェクタ100が備える照明光学系と投影光学系の位置関係を示す図であって、x軸方向からみた配置図である。
図12は、プロジェクタ100と被投影面であるスクリーン101の配置関係を示す配置図である。図12に示すようにプロジェクタ100から出射された光がスクリーン101に投影されて、スクリーン101に拡大画像が表示される。
ランプ光源1は、キセノンランプ、水銀ランプ、あるいはメタルハライドランプなどからなる発光体を内部に備える光源である。発光体から放射される光束が発光体の内側に設けられているランプリフレクタである集光ミラー(集光器)により所定の位置に集光される。ランプ光源1はその前端部にランプカバー(不図示)が取り付けられている。ランプカバーの前面には平板透明部材である防爆ガラス12が、ランプ光源1と後述する光ミキシング素子2との光路上に、配置されている。防爆ガラス12の入射面121または出射面122には、赤外線(IR)カットフィルター、紫外線(UV)カットフィルターとして多層膜が形成されている。
防爆ガラス12についで、回転カラーフィルタであるカラーホイール13が配置されている。カラーホイール13は円形の部材であって、ランプ光源1の光軸(図中のz軸)に対し10°の傾きをもって配置される。カラーホイール13は、ランプ光源1から発せられた白色光に所定の色を付すための色分離手段である。カラーホイール13は、円形の平板を複数の色領域に分けてなり、中心には回転の動力となるモータが取り付けられている。モータを高速回転させると、カラーホイール13は、時分割で各色光を発生させることができる。
具体的には、カラーホイール13は、ガラス平面に多層膜を蒸着したカラーフィルタである。基本的には、各色領域は赤(R)、緑(G)、青(B)のいずれかと、白(白色または透明であって多層膜を形成しない部分)を加えた4つの領域である。白の領域を設ける理由は、明るさ増大のためである。色再現性を高めるために、黄(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)などの色領域を加えてもよい。カラーホイール13はセンサーを備えていて、各色の位置情報を把握することができる。このカラーホイール13の位置情報と、後述するDMD7の微小ミラーの動作を同調させることで、カラー投影画像を形成することができる。
なお、本実施の形態では、カラーホイール13を防爆ガラス12と後述する光ミキシング素子2の間に配置しているが、これに限ることはない。例えば、カラーホイール13を光ミキシング素子2の出力端側に配置してもよい。
ここで、防爆ガラス12について、詳細に説明する。図3は、ランプ光源1と防爆ガラス12の配置関係を示す図であって、x軸方向からみた図である。図3に示すように、防爆ガラス12は、入射面121と出射面122が非平行であって、y−z平面における断面形状が略台形である。入射面121は、光軸(z軸)に対して、ランプ光源1側に略10度傾斜している。これは、防爆ガラス12によって反射される不要な光が、ランプ光源1側へ戻るのを防ぐためである。
このように、入射面121と出射面122が非平行の面である防爆ガラス12を、ランプ光源1の前面に配置することで、ランプ光源1から出射される光束の進行方向を変更することができる。すなわち、防爆ガラス12によって、後述する光ミキシング素子2への光束の入射角を調整することができる。光ミキシング素子2への光束の入射角が調整されると、後述するDMD7の被照射面(微小ミラーの反射面)に照射される照明光の照度バランスを改善することができる。このDMD7における照度バランスの改善によって、スクリーン101に投影される画像の高品質化を図ることができる。併せて、画像投影装置の低コスト化と小型化を図ることもできる。
図4は、防爆ガラス12の固定態様を示す図であって、(a)光軸方向(z軸方向)の回転角γが0度の場合、(b)−30度の場合、(c)30度の場合、を示している。回転角γは、入射面121から出射面122に向かう法線に対して右回り方向を正としている。防爆ガラス12は、図4に示すように回転角γを調整して固定することができる。
このように、入射面121または出射面122のいずれか一方の面を、光軸方向に対して回転させて固定することで、ランプ光源1から出射される照明光の向きを変えて、光ミキシング素子2への入射角を調整することができる。これにより、DMD7の被照射面(微小ミラーの反射面)に照射される照明光の照度バランスとスクリーン101上の照度バランスを改善することができ、投影画像の高品質化を図ることができる。また、画像投影装置の低コスト化と小型化を図ることもできる。
さらに、調整箇所は防爆ガラス12の回転角γのみであって、1軸の調整で済むため、複数の複雑な調整機構が不要になり、調整工程も容易かつ調整時間の短縮化も図ることができる。
防爆ガラス12の形状は、様々な形状であってもよい。図5は、防爆ガラス12をz軸(光軸)方向から見た図である。図5(a)に示すような多角形であってもよいし、図5(b)に示すような矩形であってもよい。また、図5(c)に示すような円形であってもよい。また、防爆ガラス12の形状は、正方形であってもよい。
例えば、防爆ガラス12の形状を多角形や矩形または正方形にすると、ランプ光源1のリフレクタの回転中心軸まわりの予め決められた角度に、防爆ガラス12を簡単に配置できる。これによって、ランプ光源1からの照明光の向きを、防爆ガラス12を用いて容易に調整できる。
また、例えば、防爆ガラス12の形状を円形にすると、ランプ光源1のリフレクタの回転中心軸まわりの予め決められた角度に、防爆ガラス12を簡単に配置できる。そのため、ランプ光源1からの照明光の向きを、防爆ガラス12を用いて、任意の方向に調整できる。
また、図5に示すように、防爆ガラス12の入射面121には、照明光の非通過領域を示すマーキング99が施されていてもよい。これによって、マーキング99を配置角度の目安にすることができるので、防爆ガラス12の取り付け精度を高めることができ、かつ、取り付け時間を短縮することができる。
また、防爆ガラス12は、図5(d)に示すように、入射面121は光軸に対して垂直の面とし、出射面122は光軸に対して傾斜している面を有する形状であってもよい。
なお、防爆ガラス12は、珪酸ガラスまたはボロシリケイトガラスを素材とすればよい。これらのいずれかを素材とすることで、防爆ガラス12はランプ光源1の近傍に配置されても、高温環境下の運用に、十分な耐性を備える。これによって、プロジェクタ100の信頼性が向上する。
図1に戻る。カラーホイール13の後ろ側(z軸方向側)であって、ランプ光源1から出射される光束の光路上には照明化均一素子である光ミキシング素子2が配置されている。光ミキシング素子2の入射端は、上記光束の焦点位置近傍に位置する。本実施の形態においては、光ミキシング素子2として、矩形の開口部を有する周知のライトトンネルを用いる。光ミキシング素子2は、反射面を内側にした4枚の板状のミラーによる四角筒である。
ランプ光源1から出射される光束の焦点位置は、光ミキシング素子2の一端である入射端近傍にあるので、上記光束は光ミキシング素子2に入射する。入射した光束は、4枚のミラーの内面で反射を繰り返し、光ミキシング素子2の他端である出射端から照度分布が均一化された照明光として出射される。光ミキシング素子2の出力端から出射される照明光は、照度分布が均一化された横断面形状が矩形の照明光である。なお、光ミキシング素子2として、ライトトンネルのほかに、公知のロッドインテグレータ、ライトパイプなどを用いてもよい。
光ミキシング素子2から出射された照明光の光路上には、第1リレーレンズ31と第2リレーレンズ32からなるコンデンサレンズ3と、第1照明用ミラー4と、第2照明用ミラー5が、この順に配置されている。コンデンサレンズ3と第1照明用ミラー4は、光ミキシング素子2から出射する照明光の略直進路上にある。第1照明用ミラー4はシリンダーミラーであって、光ミキシング素子2から出射される照明光を斜め上方に向かって折り曲げて反射するように、x軸方向にもz軸方向にも傾いた斜め上向きの姿勢で配置されている。第2照明用ミラー5は凹面ミラーであって、第1照明用ミラー4による反射光を下方に配置されている反射型画像表示素子であるDMD7に向けて下方に折り曲げて反射するように、x軸方向にもz軸方向にも傾いた斜め下向きの姿勢で配置されている。
このように、ランプ光源1から出射された照明光は、コンデンサレンズ3、第1照明用ミラー4、第2照明用ミラー5を順に通過することにより、照明光の横断面形状が整形される。整形された照明光は、第2照明用ミラー5で反射されて、DMD7に照射される。DMD7の前面にはカバーガラス6が配置されている。DMD7は、ほぼ水平面(xz平面)に沿って配置され、DMD7が有している微小ミラーがオンのとき、第2照明用ミラー5を経て照射される照明光を垂直方向上方に向かって反射するようになっている。光ミキシング素子2の出射端とDMD7の微小ミラー面(反射面)は、コンデンサレンズ3、第1照明用ミラー4、第2照明用ミラー5からなる照明光学系により略共役関係になっている。これによって、光ミキシング素子2の出射端の照明光の照度分布が均一であれば、DMD7の微小ミラー面には照明光が均一に照射されて、DMD7の有効反射面は均一な照度分布になる。
光ミキシング素子2の出射端には光ミキシング素子2の配置調整手段が設けられている(不図示)。配置調整手段は、光ミキシング素子2の出射端を矩形開口の長手方向および短手方向に傾動させる手段であって、例えば、光ミキシング素子2の出力端を、図1の符号105と符号106において示す方向に傾動させる。この配置調整手段によって、DMD7の照射光の位置調整がなされる。
コンデンサレンズ3を構成する第1リレーレンズ31と第2リレーレンズ32の出射面は非球面である。第1リレーレンズ31と第2リレーレンズ32の非球面式は、以下の式1によって定義される。また、第1リレーレンズ31と第2リレーレンズ32の曲率半径および非球面係数は、後述する表1に示す通りである。
(式1)

第1照明用ミラー4は、シリンダ形状の反射面を持つミラーであり、第2照明用ミラー5は球面形状の反射面を持つ凹面ミラーである。第1照明用ミラー4のシリンダ面は、図7に示すように曲率半径をRx、Ryとするとき、Rx=−475mm、Ry=∞(平面)の凹のシリンダ面である。
照明光はコンデンサレンズ3から、第1照明用ミラー4、第2照明用ミラー5、DMD7を経て投影光学系8に至るまでに、三次元的に数回反射される。その間に照明光が上記各部材によって干渉されないように、第1照明用ミラー4と第2照明用ミラー5は、x軸、y軸方向に対して傾くとともに、平面方向から見て、投影光学系8の光軸を中心にしてその周囲に配置されている。
なお、本実施の形態では、画像表示素子の例として、反射型画像表示素子であるDMD7を用いている。しかし、本発明に係る画像投影装置は、画像表示素子をDMDに限ることはなく、他の画像表示素子、例えば液晶パネルを用いてもよい。
ここでDMD7について説明する。図6はDMD7の構成を説明する斜視図である。図6において、DMD7は、2次元状に配置された符号7−1から符号7−kで示される微小ミラーを有してなる。各微小ミラーはそれぞれ独立して傾きを変化(偏向角度は±12°)させることができる。各微小ミラーの傾きによって、反射光の出射角度を変化させる。この出射角度の変化によって各微小ミラーのON状態とOFF状態を作る。
DMD7は、例えば、長手方向にM=1280個、短手方向にN=800個、計1024000個の微小ミラーにより構成される。この場合、微小ミラーのサイズは10ミクロン角であって、ピッチは10.8ミクロンである。また、アスペクト比は1280:800=16:10、有効領域サイズは13.824mm×8.64mm、対角長0.65インチである。このDMD7による投影画像の解像度は、WXGA(1280画素×768画素)であって、投影される画像サイズは、最大80インチである。
図1に戻る。投影光学系8は、y軸方向を光軸とする投影レンズ10と第1投影ミラー81と第2投影ミラー82により構成される。投影レンズ10は、鏡胴の内部に第1投影レンズから第11投影レンズを備えている。
プロジェクタ100において、第1投影ミラー81と第2投影ミラー82との上端に近接してx軸とz軸を含む面に平行に、平板ガラスである防塵ガラス9が、第2投影ミラー82とスクリーン101との間の光路上に、配置されている。投影レンズ10の光軸はy軸に平行であるから、スクリーン101とも平行である。この防塵ガラス9はプロジェクタ100の筐体の天板(不図示)に設けられていて、プロジェクタ100内部への防塵作用を発揮する。
投影光学系8の第2投影ミラー82で反射して防塵ガラス9を透過する投影光線は、スクリーン101の左右の下隅に向かう光線ほど防塵ガラス9への入射角度が大きくなるから、透過損失が大きくなる。
図13は、スクリーン101の中央部とスクリーン101の上下左右の隅に向かう光線の防塵ガラス9への入射角度を示した図である。防塵ガラス9への入射角度は、スクリーン101の全域では20度弱〜約80度と広範囲なものになる。入射角度はスクリーン101の中央から左右下隅に近づくにしたがって大きくなり、左右下隅に向かう光線で80度以上となる。一般に光学素子への入出射角度は大きくなるほど透過率が低下するため、スクリーン101の左右下隅では防塵ガラス9による透過損失により照度低下が発生しやすい。
●光学部品の仕様
ここで、プロジェクタ100が備える光学部品の仕様について、表1乃至表5を用いて示す。上記ランプ光源1からDMD7までの照明光学系の部品仕様を表1に、各光学部品の配置座標を表2に示す。なお、光学部品の配置座標の原点はDMD7の中心とする。よって、DMD7の長手方向がz軸、短手方向がx軸、DMD7の法線方向がy軸となる。また、x、y、z軸回りの回転をα、β、γとする。ランプ光源1の光軸はz軸方向になる。
表1、表2において、「ライトトンネル2」とは光ミキシング素子2のことである。また、「レンズ1」とは第1リレーレンズ31、「レンズ2」とは第2リレーレンズ32のことである。また、「第1ミラー4」は第1照明用ミラー4、「第2ミラー5」は第2照明用ミラー5のことである。
(表1)

(表2)

表3および表4は、投影光学系8を構成する光学系部品の仕様を示し、表5は、スクリーン101に投射される画面サイズが80インチの場合における投影光学系8の光学部品の配置座標を示す。なお、表3中の「平板ガラス9」は防塵ガラス9のことである。また、表中の「投影レンズ1乃至11」は、第1レンズ乃至第11レンズのことである。また、表中の投影レンズ1、投影レンズ10、投影レンズ11は両側非球面レンズである。各々の非球面形状は、数式1で定義される非球面式と表3の数値で表される。また、第2投影ミラー82は、反射面のローカル座標を図8に示すように定義した場合に、数式2で定義される非球面式と表4の数値を用いて表される非球面である。
(表3)

(表4)

(表5)

(式2)

ここで、DMD7の有効領域上の照度分布に関する演算シミュレーションの結果を図9に示す。図9に示す照度分布は、DMD7の有効領域内照度の最大値を1として規格化した規格化照度分布である。なお、後述する各照度分布も同様である。設計中央値における防爆ガラス12の回転角γは90度である。照度分布の最小値は68.6%(照度最大値を100%とした場合)である。先述したように光ミキシング素子2の出射端面とDMD7の反射面は略共役関係になっている。よって、DMD7上の照度分布に照度ムラが生じないようにするには、光ミキシング素子2の出射面で照度が均一になっている必要がある。
しかし、光ミキシング素子2の出射面の照度分布は、各光学部品の製造誤差や配置誤差によって、設計中央値通りにはならない場合がある。例えば、ランプ光源1における回転角α(図4(a)に示すランプ取付基準面上の点Cを回転中心とした場合のx軸まわりの回転であって、x軸の正の方向に対して右回りを負とする回転角)が−2度だけ傾いて配置された場合、DMD7上の照度分布の例は図10に示すようになる。
図9に示した設計中央値の照度分布と、図10に示した照度分布とを比較すると、図9の照度分布における照度最小値が68.6%であるのに対して、図10の照度分布では照度最小値は60.0%まで低下する。特に、図10の破線楕円で囲った領域の照度の落ち込みが大きい。これは、光ミキシング素子2の出射面で照度分布ムラが生じているということを意味する。これによって、スクリーン101上でも照度ムラが生じ、投影画像の品質劣化の原因となる。
一般に、ランプ光源1の配置角度の誤差を有する方向が、光ミキシング素子2の開口の短手方向よりも、長手方向の方が光ミキシング素子2の出力端における照度分布への影響は大きい。ランプ光源1の製造誤差や配置誤差に伴う光ミキシング素子2の出射面での照度分布を直すには、ランプ光源1の配置誤差を補正するか、光ミキシング素子2の長さを伸ばすなどの方法がある。前者はランプ光源1の保持構造を改良する必要があり、比較的大きな機構部が必要になる。このため、外部衝撃に対して精度を維持するのが難しくなるほか、調整も難しい。後者は光ミキシング素子2の寸法に応じてプロジェクタ100全体を大きくすることになるから、コストアップにもつながる。また、光ミキシング素子2の内部での反射回数が増加するので光ミキシング素子2における光量減衰が大きくなる。
そこで、プロジェクタ100は、ランプ光源1の製造誤差や配置誤差に伴う光ミキシング素子2の出射面、DMD7の反射面での照度分布の設計中央値からのずれを、前述したように、ランプ光源1直後に配置された防爆ガラス12によって是正する。防爆ガラス12は、入射面121と出射面122が非平行となるような形状とし、防爆ガラス12は入射面121の法線方向まわりに回転可能であって、所定の回転角度に調整して、その後固定配置する構成を備えている。
図11は、ランプ光源1の回転角αが−2度であって、防爆ガラス12の回転角γを0度に調整した状態(図4(a)参照)における、DMD7上の照度分布の演算シミュレーション結果である。図11に示すように、照度最小値は71.4%である。このように、防爆ガラス12を配置することによって、図9の設計中央値に等しい照度まで、ほぼ補正される。
防爆ガラス12の形状は、前述したように、多角形や矩形および円形である。多角形や矩形の防爆ガラス12を用いれば、防爆ガラス12の配置にあたり、回転角γを容易に調整することができる。これによって、防爆ガラス12の組付け時間の短縮化や低コスト化を図ることができる。円形の防爆ガラス12を用いれば、回転角γを任意の角度にセットすることができる。これによって、任意のランプ光源1の製造誤差や配置誤差に対応することができる。
また、防爆ガラス12の形状がいずれの形状であっても、ランプ光源1から出射された光束の非通過領域を示すマーキング99を、入射面121または出射面122に施すことで、防爆ガラス12の回転方向の視認性を確保することができる。これによって、プロジェクタ100の組立性や生産性の向上を図ることができる。
以上のように、本発明に係る画像投影装置は、調整箇所が防爆ガラス12の回転角αの1軸のみであるから、複雑な調整機構を複数備える必要がなく、照度バランスの調整作業は容易であって、短時間で調整できる。
また、本発明に係る画像投影装置は、図13に示したように投射系の防塵ガラス9への入出射角の範囲が広くなるため、スクリーン上の照度ムラが出やすいが、上記の防爆ガラス12によって、スクリーン上の照度バランスも改善することができる。
1 ランプ光源
2 光ミキシング素子
3 コンデンサレンズ
4 第1照明用ミラー
5 第2照明用ミラー
6 カバーガラス
7 DMD
8 投影光学系
9 防塵ガラス
12 防爆ガラス
特開2000−098272号公報 特開2004−138668号公報

Claims (10)

  1. 照明光学系と、
    2次元的に配置された複数の微小ミラーを有し、個々の微小ミラーの傾き角度をオン状態とオフ状態に変化させることにより照明光の反射をオン・オフさせる反射型画像表示素子と、
    前記反射型画像表示素子を構成する複数の微小ミラーのうちオン状態にある微小ミラーからの反射光を被投影面に投影する投影光学系と、
    を有してなる画像投影装置であって、
    前記照明光学系は、光源と、前記光源から出射される光を集光する集光器と、前記集光器の近傍に入射端を有する照明均一化素子と、前記照明均一化素子の出射端から前記反射型画像表示素子までの間に配置される複数のリレーレンズおよび折り返しミラーと、を有し、
    前記投影光学系は、複数のレンズからなる投影レンズと、前記投影レンズを介して前記反射光を前記被投影面に向けて反射するミラーと、を有し、
    前記光源と前記照明均一化素子との光路上に、入射面と出射面が非平行である平板透明部材が配置される、
    ことを特徴とする画像投影装置。
  2. 前記平板透明部材は、入射面または出射面のいずれか一方の面の法線を軸とする回転角度が調整された配置で固定される、請求項1記載の画像投影装置。
  3. 前記平板透明部材は、外形が多角形である、請求項1または2記載の画像投影装置。
  4. 前記平板透明部材は、外形が矩形である、請求項1乃至3のいずれかに記載の画像投影装置。
  5. 前記平板透明部材は、外形が正方形である、請求項1乃至4のいずれかに記載の画像投影装置。
  6. 前記平板透明部材は、外形が円形である、請求項1または2記載の画像投影装置。
  7. 前記平板透明部材は、素材が硼珪酸ガラスあるいはボロシリケイトガラスである、請求項1乃至6のいずれかに記載の画像投影装置。
  8. 前記投影光学系は、前記ミラーと前記被投影面との光路上に平板ガラスが配置されていて、前記投影光学系は、前記投影光学系の光軸が前記被投影面と平行になるように配置されている、請求項1乃至7のいずれかに記載の画像投影装置。
  9. 前記平板ガラスは、前記平板ガラスの入出射面の法線が前記被投影面と平行になるように配置されている、請求項8記載の画像投影装置。
  10. 前記照明光学系は、前記照明均一化素子の入射端近傍または出射端近傍に、回転カラーフィルタが配置されている、請求項1乃至9のいずれかに記載の画像投影装置。
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