JP2005301069A - 投写型表示装置 - Google Patents

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俊介 木村
Masayuki Takahashi
昌之 高橋
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Abstract

【課題】 コントラストを低下させる光線を、照明光学系及び投写レンズの双方に設けた絞りにより遮光することにより、明るさの低下を最小限に抑えながら、コントラスト性能を向上させる投写型表示装置を提供する。
【解決手段】 光源1と、入射した照明光に対する反射光の進行方向を信号に応じて制御する反射型ライトバルブ6と、光源1からの光を反射型ライトバルブ6上に集光する照明光学系と、反射型ライトバルブ6からの光を拡大投写する投写レンズ7aと、投写レンズ7aの入射瞳の位置に配置され、開口部によって光源1からの放射光の一部を遮光する投写レンズ絞り40と、投写レンズの入射瞳と略共役な位置に配置され、開口部によって光源1からの放射光の一部を遮光する照明光学系絞り30とを備え、投写レンズ絞り40及び照明光学系絞り30は、各開口部の面積が変化可能である。
【選択図】 図1





Description

本発明は、主としてライトバルブ上に形成された光学像をスクリーン上に拡大投写する投写型表示装置に関する。
大画面映像を得るために、ライトバルブに映像信号に応じた光学像を形成し、その光学像に光を照射し、投写レンズによりスクリーン上に拡大投写する方法が従来よりよく知られている。ライトバルブとして、反射型ライトバルブを用いれば、高い解像度と高い画素開口率を両立させることができ、光利用効率の高い高輝度の投写画像を表示できる。
反射型ライトバルブを用いた従来例に係る投写型表示装置の光学系の構成図を図31に示す。光源としてのランプ1から放射される光を反射型ライトバルブ6上に集光及び照明する照明光学系は、凹面鏡2、断面が反射型ライトバルブ6の有効表示面と略同じアスペクト比の四角柱状のロッドプリズム3、コンデンサレンズ4、及び集光ミラー5によって構成される。
凹面鏡2は反射面の断面形状が楕円形をなし、第1焦点と第2焦点とを有する。ランプ1の発光体の中心が凹面鏡2の第1焦点付近に位置するように配置され、ロッドプリズム3の光入射面が凹面鏡2の第2焦点付近に位置するように配置されている。また、凹面鏡2はガラス製基材の内面に赤外光を透過させ可視光を反射させる光学多層膜を形成させたものである。
ランプ1から放射される光は凹面鏡2により反射及び集光され、凹面鏡2の第2焦点にランプ1の発光体像を形成する。ランプ1の発光体像は光軸に近い中心付近が最も明るく、周辺ほど急激に暗くなる傾向にあるため、輝度に不均一性が残る。この問題に対し、第2焦点付近にロッドプリズム3の入射面を配置し、ロッドプリズム3の側面で入射光を多重反射させて輝度の均一化を図り、ロッドプリズム3の出射面を2次面光源として以降のコンデンサレンズ4、集光ミラー5によって、反射型ライトバルブ6上に結像させれば、照明光の均一性を確保することができる。
ここで、反射型ライトバルブ6の動作について、図32を用いて説明する。反射型ライトバルブ6は映像信号に応じて光の進行方向を制御し反射角の変化として光学像が形成されるものである。画素ごとにミラー素子21がマトリックス状に形成され、各ミラー素子21は白表示としてのON信号と黒表示としてのOFF信号でそれぞれ±θ゜だけ投写レンズの光軸と垂直な平面22に対して傾く。照明主光線24はカバーガラス23を透過後ミラー素子21に入射及び反射され、再びカバーガラス23を出射する。
図32(a)に示すように、まず、ON信号時において、照明主光線24の入射角は、ON光主光線25が平面22と垂直な方向、即ち投写レンズの光軸に沿って反射及び進行するように設定する。この場合、照明主光線24とON光主光線25とのなす角度は2θとなる。また、図32(b)に示すように、OFF信号時においては、OFF光主光線26が投写レンズに入射しない方向に反射及び進行し、照明主光線24とOFF光主光線26とのなす角度は6θとなる。
図31に示すように、反射型ライトバルブ6に入射する照明光8は、ON信号時にはON光9として投写レンズ7に入射し、OFF信号時にはOFF光10として投写レンズ本体7の有効径の外に進行する。このようにON光9とOFF光10の時間配分を映像信号に応じて制御することによりスクリーン上に投写画像を形成する。
しかしながら、図32に示したカバーガラス23と外部媒質の空気との界面で発生する反射光は、図31においては斜線部である不要反射光11として進行し、その一部は投写レンズ本体7に入射する。この不要反射光11は、ON/OFFいずれの信号時においても同様に進行するため、特にOFF進行時の黒表示の品位に著しく悪影響を及ぼし、コントラスト性能を劣化させる要因となるという問題があった。
特許文献1は、この問題を解決するために、投写レンズ又は照明光学系に偏芯した絞りを導入することが提案されている。
国際公開第02/088841号パンフレット
しかしながら、反射型ライトバルブの画素ごとにミラー素子21が±θ゜だけ投写レンズの光軸と垂直な平面22に対して傾くように設計されるが、製造上の誤差で±θ゜+Δ°となってしまう場合もある。この場合、反射型ライトバルブから投写レンズに入る光束は+2Δ°だけ設計した光軸からずれてしまい、著しく明るさが減少してしまう。
明るさを確保するためには+2Δ°だけ照明光学系の光軸を傾ける必要がある。このことにより、ON光主光線25は最初に設計した角度になり、明るさを確保できる。しかし、カバーガラス23と外部媒質の空気との界面で発生する不要反射光11は、照明光学系の光軸を+2Δ°だけ傾けたために、―2Δ°だけ最初に設計した値よりずれることになる。その結果、不要反射光11は投写レンズの瞳を通過し、スクリーンに到達してしまう。
この不要反射光11は、ON/OFFいずれの信号時においても同様に進行するため、特にOFF進行時の黒表示の品位に著しく悪影響を及ぼし、コントラスト性能を劣化させる要因となってしまう。
また、カバーガラス23が製造上の誤差で傾いた場合も、同様にコントラスト性能を劣化させる要因となる。前記特許文献1には、前記各問題を解決するために、投写レンズ又は照明光学系に偏芯した絞りを導入することを開示している。しかしこの場合、投写レンズは偏芯して非対称になった瞳を使用することとなる。通常は残存収差の大きい瞳周辺部を絞ることによって性能は向上するが、非対称になった瞳によって残存収差のバランスを崩し、性能を劣化させる。
また、照明光学系に偏芯絞りを導入した場合はライトバルブの微細構造による回折現象による散乱光がコントラストを低下させてしまう。
一方、投写レンズに偏芯絞りを導入した場合、散乱光も遮光でき、コントラスト向上の効果が高い。しかし光源からの光量を投写レンズの絞りで遮る必要があり、黒色処理された絞り部材が光を吸収し高温となって、耐熱性の問題で絞り部材を配置できない。また絞り部材が光を吸収して温度が上がらないように光を反射するように反射率の高い部材で絞り部材を構成した場合は、投写レンズ内に迷光が発生し、コントラストの低下原因となる。
本発明は、前記のような従来の問題を解決するものであり、コントラストを低下させる光線を、照明光学系及び投写レンズの双方に設けた絞りにより遮光することにより、明るさの低下を最小限に抑えながら、コントラスト性能を向上させることができる投写型表示装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の投写型表示装置は、光源と、入射した照明光に対する反射光の進行方向を信号に応じて制御する反射型ライトバルブと、前記光源からの光を前記反射型ライトバルブ上に集光する照明光学系と、前記反射型ライトバルブからの光を拡大投写する投写レンズと、前記投写レンズの入射瞳の位置に配置され、開口部によって前記光源からの放射光の一部を遮光する投写レンズ絞りと、前記投写レンズの入射瞳と略共役な位置に配置され、開口部によって前記光源からの放射光の一部を遮光する照明光学系絞りとを備え、前記投写レンズ絞り及び前記照明光学系絞りは、前記各開口部の面積が変化可能であることを特徴とする。
本発明によれば、コントラストを低下させる光線を、照明光学系及び投写レンズの双方に設けた絞りにより遮光することができるので、明るさの低下を最小限に抑えながら、コントラスト性能を向上させることができる。
本発明に係る投写型表示装置は、投写レンズの入射瞳の位置に投写レンズ絞りが配置され、投写レンズの入射瞳と略共役な位置に照明光学系絞りが配置されているので、これらの双方の絞りによりコントラストを低下させる光線を遮光することができ、明るさの低下を最小限に抑えながら、コントラスト性能を向上させることができる。
前記本発明の投写型表示装置においては、前記各開口部の面積を制御する制御手段を備えており、前記制御手段による制御により、前記投写レンズ絞りの開口部の面積変化と前記照明光学系絞りの開口部の面積変化とを連動させることができることが好ましい。この構成によれば、投写レンズ絞りと照明光学系絞りとで分担して光学特性の向上を図ることができる。
また、前記投写レンズ絞り及び前記照明光学系絞りは、固定形状の開口が形成された固定絞りと、前記固定形状の開口の少なくとも一部を遮蔽し移動可能な可動絞りとを備え、前記固定形状の開口の一部が前記可動絞りで遮蔽されて、前記開口部が形成され、前記各可動絞りの移動により、前記各可動絞りの前記開口部との境界部分が平行移動することが好ましい。この構成によれば、必要光の遮光を抑えながら不要光を抑えるのに適している。
また、前記投写レンズ絞り及び前記照明光学系絞りは、固定形状の開口が形成された固定絞りと、前記固定形状の開口の少なくとも一部を遮蔽し移動可能な可動絞りとを備え、前記固定形状の開口の一部が前記可動絞りで遮蔽されて、前記開口部が形成され、前記各絞りを光軸方向から見たときに、前記各可動絞りの形状は直線を含んでおり、前記固定形状の開口の一部が前記可動絞りにより遮蔽された状態において、前記開口部と遮蔽部との境界が前記直線であり、前記各可動絞りは、光軸から前記直線に垂らした垂線の傾きが変化しないように移動可能であることが好ましい。この構成によれば、必要光の遮光を抑えながら不要光を抑えるのに適している。
また、前記投写レンズ絞り及び前記照明光学系絞りは、固定形状の開口が形成された固定絞りと、前記固定形状の開口の少なくとも一部を遮蔽し移動可能な一対の可動絞りとを備え、前記固定形状の開口の一部が前記可動絞りで遮蔽されて、前記開口部が形成され、前記各絞りを光軸方向から見たときに、前記一対の可動絞りの各可動絞りの形状は直線を含んでおり、前記固定形状の開口の一部が前記一対の可動絞りにより遮蔽された状態において、前記開口部は前記一対の可動絞りの各直線により挟まれた部分であり、前記一対の可動絞りは、光軸から前記各直線に垂らした垂線の傾きが変化しないように移動可能であることがこのましい。この構成によれば、必要光の遮光を抑えながら不要光を抑えるのに適しており、さらに各可動絞りの移動量を小さくすることができる。
また、前記投写レンズ絞り及び前記照明光学系絞りは、固定形状の開口が形成された固定絞りと、前記固定形状の開口の少なくとも一部を遮蔽し移動可能な可動絞りとを備え、さらに前記各可動絞りの移動量を制御する制御手段を備えており、前記制御手段による前記各可動絞りの移動量の制御により、前記投写レンズ絞りを透過した光線束の断面形状を、光軸に対して略対称にすることができることが好ましい。この構成によれば、光学性能を向上させることができ、解像力の低下や、周辺光量比が光軸に対して非対称になることを防止することができる。
また、前記投写レンズ絞りの開口部の形状と、前記照明光学系の開口部の形状とが相似形になるように、前記各開口部の面積が変化可能であることが好ましい。この構成によれば、光学性能を向上させるために、光線束の断面形状を光軸に対して略対称にすることに適している。
また、前記各開口部の面積は、連続的に又は多段階に変化可能であることが好ましい。この構成によれば、コントラスト性能と光出力とを任意に調整できる。
また、前記投写レンズ絞り及び前記照明光学系絞りは、固定形状の開口が形成された固定絞りと、前記固定形状の開口の少なくとも一部を遮蔽し移動可能な可動絞りとを備え、前記投写レンズ絞りの可動絞りは、前記照明光学系絞りの可動絞りに比べ、反射率の低い部材で形成されていることが好ましい。
この構成によれば、前記投写レンズ絞りの可変絞りの反射を抑えることができるので、反射光が迷光となりコントラストを低下させることを防止することができる。すなわち、不要光線のほとんどは、照明光学系の可変絞り部材で遮光されるので、投写レンズの可変絞りでは少ない光量の散乱光を遮光するだけでよく、反射率を低くしても、温度上昇を抑えることができる。このため、投写レンズ絞りの可変絞りは、前記投写レンズ絞りの可変絞りに比べ反射率を低くすることができる。
また、前記投写レンズ絞りの可動絞りは、黒色処理された部材で形成され、前記照明光学系絞りの可動絞りは反射率を高めるように表面処理された部材又は金属地肌を露出させた部材で形成されていることが好ましい。
また、前記各開口部の面積を制御する制御手段を備えており、前記制御手段により前記開口部の面積を映像信号に応じて変化させることができることが好ましい。この構成によれば、画面全体が明るいときは開口部面積を大きく、画面全体が暗いときは開口面積を小さくなるように制御することができる。例えば映像が時間とともに変化する動画においては、暗い場面でのコントラストを向上させ、明るい場面での明るさは維持できるので、動画におけるコントラスト感を向上できる。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る投写型表示装置の概略構成を示している。図1において、図31に示した投写型表示装置と同一構成のものは同一番号を付している。すなわち、図1において、1は光源としてのランプ、6は反射型ライトバルブ、7は投写レンズ本体である。投写レンズ本体7内には、投写レンズ7aが配置されレンズ群を形成している。反射型ライトバルブ6は、図32に示した構成と同様であり、カバーガラス23を備えている。
また、ランプ1からの光を反射型ライトバルブ6上に集光する光学系のこと照明光学系と呼ぶ。図1の例では、凹面鏡2、ロッドプリズム3、コンデンサレンズ4、集光ミラー5によって構成される光学系が照明光学系に相当する。12は照明光学系の光軸を示している。
照明光学系には絞り30が配置されており、投写レンズ7内には絞り40が配置されている。絞り30、絞り40は、それぞれ遮光面積が可変可能である。絞り30は、固定形状の開口33が形成された固定絞り31と可動絞り32とを備えている。可動絞り32の位置を変化させることにより、遮光面積を調整することができる。同様に、絞り40は固定形状の開口43が形成された固定絞り41と可動絞り42とを備えており、可動絞り42の位置を変化させることにより、遮光面積を調整することができる。図1の状態では、絞り30、40共に固定絞り32、42の開口33、43が開放状態を示している。
図2は、絞り30を光軸方向から見た平面図である。絞り40も同様の構成であるので、括弧内に絞り40における符合を示し、絞り40の説明は省略する。図2(a)は開口33の開放状態を示している。可動絞り32の形状は直線32aを含んでおり、可動絞り32は直線32aが平行移動するように移動可能である。すなわち、可動絞り32が移動しても、光軸12から直線32aに垂らした垂線の傾きは変化しない。
図2(b)は開口33の一部が可動絞り32で遮蔽された状態を示している。開口33が可動絞り32で遮蔽されて開口部を形成している。すなわち、開口部と遮蔽部(斜線部)との境界が直線32aである。開口部の面積は、可動絞り32の移動量に応じて変化することになる。
可動絞り32を移動させる可動手段としては、例えばモーターの回転軸にギアを介して可動絞り32を取り付け、モーターの回転と連動して可動絞り32の位置が変化する構造を用いればよい。この場合、回転軸の回転量を制御して、遮光板を任意の位置に制止させて、遮光面積を制御できるようにすればよい。
また、平行リンクを形成する連結部材で可動絞り32を支持してもよい。この場合、平行リンクの片側の2つの支点を可動絞り32に取り付け、もう一方の2つの支点を可動絞り32の外の位置に取り付け、可動絞り32の外の位置における支点を中心に平行リンクを回転移動させるようにしてもよい。この構成によれば、簡単な構成で、可動絞り32の直線32aを平行移動させることができる。これらの可動絞りの駆動機構については、後に説明する図24の可動絞りについても同様である。
画像形成手段である反射型ライトバルブ6は、図32を用いて説明した通り、画素毎にミラー素子21がマトリックス状に形成され、映像信号に応じて光の進行方向を制御し反射角の変化として光学像が形成されるものである。すなわち、入射した照明光に対する反射光の進行方向を信号に応じて制御することができる。凹面鏡2は、反射面の断面形状が楕円形をなす楕円面鏡であり、第1焦点と第2焦点を有する。
ランプ1としてキセノンランプを用いており、発光体の中心が凹面鏡2の第1焦点付近に位置するように配置され、ロッドプリズム3の光入射面が凹面鏡2の第2焦点付近に位置するように配置されている。また、凹面鏡2は、ガラス製基材の内面に赤外光を透過させて可視光を反射させる光学多層膜を形成したものである。
ロッドプリズム3は、光の入射面及び出射面が反射型ライトバルブ6の有効表示面と同じアスペクト比である四角柱であり、ランプ1からの放射光が集光される場所に配置されるため、材質は耐熱性に優れる石英ガラスからなる。ロッドプリズム3の入射面付近に凹面鏡2によって集光されたランプ1の発光体像を形成させる。凹面鏡2によって集光されたランプ1の発光体像は光軸12に近い中心付近が最も明るく、周辺ほど急激に暗くなる傾向にあるため、面内に輝度の不均一性が残る。
これに対し、ロッドプリズム3に入射した光線束はロッドプリズム3の側面で多重反射され、反射回数分だけ発光体像が細分割及び重畳されて照明されるため、ロッドプリズム3の出射面においては輝度が均一化される。このようにランプ発光体像の細分割及び重畳効果によって、ロッドプリズム3内で反射される回数が多いほど均一性が向上する。このため、均一性の度合いはロッドプリズム3の長さに依存する。本実施形態においては、スクリーン上の周辺照度が中心照度に対して90%以上となるようにロッドプリズム3の長さを設定した。
このように輝度が均一化されたロッドプリズム3の出射面を2次面光源とし、それ以降に配置されているコンデンサレンズ4と集光ミラー5によって、反射型ライトバルブ6の有効表示面積とマッチングする倍率で結像させれば、集光効率の確保と均一性の向上とを両立させることができる。ランプ1から放射される光は照明光学系によって集光され、照明光は反射型ライトバルブ6に入射する。
反射型ライトバルブ6に入射した照明光うち、白表示に相当するON光9は投写レンズ7に入射してスクリーン上(図示せず)に拡大投写される。一方、黒表示に相当するOFF光は投写レンズ7の有効径外に進行し、スクリーンには到達しない。
なお、図32を用いて説明したように、ON光はミラー素子21が平面22に対して+θ゜だけ傾いた状態におけるミラー素子21の反射光であり、OFF光は−θ゜だけ傾いた状態におけるミラー素子21の反射光である。
以下、図3を用いて各光学部材の位置関係を、より具体的に説明する。図3に示した投写型表示装置は、各光学部材の位置関係の理解を容易にするため、図1に示した構成において、光軸が同一線上となるように展開したものである。すなわち、図1に示した構成のうち、反射要素である集光ミラー5を、透過要素であるレンズ5aに置き換え、かつ反射要素である反射型ライトバルブ6を透過要素であるライトバルブ6aに置き換えている。図3中、斜線で示している光線束は、軸上光線束90であり、91及び92は軸外光線束である。
ランプ1の発光体像は、楕円面鏡2によってロッドプリズム3の入射面に結像される。ロッドプリズム3を通る光は,ロッドプリズム3の内面で多重反射を繰り返して、出射面側では輝度が均一化される。
ロッドプリズム3の出射面を2次平面光源像とすると、この光源像はレンズ4a、5aによってライトバルブ6aに結像し、さらに投写レンズ7aによってスクリーン上(図示せず)に結像する。すなわち、ロッドプリズム3の出射面とライトバルブ6aの光学像形成面との関係は、互いに共役な関係にあり、ライトバルブ6aの光学像形成面とスクリーン面との関係も互いに共役な関係にある。
図1の絞り31に対応する絞り31aは、照明光学系の光路中に配置されており、レンズ4a、レンズ5aとの間にある。絞り40は、図1と同様に投写レンズ本体7中に配置されている。絞り31a及び絞り40は、軸上光線束90、軸外光線束91、及び軸外光線束92の光線束断面積の大きさを決定する開口絞りである。絞り40は投写レンズ7の入射瞳の位置に配置されており、絞り31aは絞り40と略共役な位置に配置されている。
なお、図1の構成は光軸が同一線上にはないが、共役な関係については、図3の構成と同様である。また、図5以下の各図では、不要光の作用を説明するため、軸外光線束の図示は省略している。
図3に示した投写型表示装置は、絞り31a及び絞り40における遮光状態が異なれば、投写像の状態が異なることになる。このため、絞り31a及び絞り40における遮光状態の違いによる光線束の断面形状を説明しつつ、本実施の形態について説明する。
図3の状態は、絞り31a及び絞り40の開口は開放状態であり、図4に図3のON光光線束の断面図を示している。この断面図は投写レンズ7aの光軸と直交する方向における光線束の断面図であり、光軸を通る水平線200、垂直線201は、それぞれスクリーン上の画像における水平線、垂直線に相当する。このことは、図6以下の各断面図においても同様である。図4の例では、円弧100と円弧101とで囲まれた投写レンズ7aの円形瞳と同じ大きさのON光光線束(斜線部)が絞り40の開口43を透過する。
図5は図3の構成において、ライトバルブ6aがOFFの状態を示している。図6は、図5のOFF光光線束の断面図を示している。円弧102と円弧103とで囲まれた円形内部(斜線部)がOFF光光線束で、円弧100と円弧101とで囲まれた投写レンズの円形瞳と交わっていないので、OFF光光線束は投写レンズ7aを透過せず、遮光される。
図7は図3の構成において、カバーガラス23(図32参照)の反射光束を示している。図8は、図7のカバーガラス23の反射光束の断面図を示している。円弧104と円弧105とで囲まれた円形内部(斜線部)がカバーガラス23の反射光束であり、円弧100と円弧101とで囲まれた投写レンズの円形瞳と交わっていないので、カバーガラス23の反射光束は投写レンズを透過せず、遮光されることになる。
以上の説明は、図32(a)に示したようにミラー素子21の回転角が正規の回転角θであることを前提としたものであり、絞り30a及び絞り40の開口を開放状態にしておけば、図4に示したように、ON光が遮光されることはなく、図6、8に示したように、OFF光やカバーガラス23の反射光束が円形瞳内に入射することもない。
図9は、図3の構成において、図32(a)に示したようにミラー素子21の回転角がθであるべきところ、θ+ΔとなったときのON光光線束を示している。図10は、図9のON光線束の断面図を示している。円弧100と円弧106とで囲まれた円形内部がON光光線束(斜線部)で、図3及び図4で示したON光光線束よりも面積が減少しており、その結果明るさも減少してしまう。
図11は、図9の構成においてミラー素子21の回転角がθ+Δとなったときの対策として、照明光学系を2Δだけ回転させたときのON光光線束を示している。図12は、図11のON光光線束の断面図を示している。円弧100と円弧101とで囲まれた円形内部(斜線部)がON光光線束で、図3及び図4で示したON光光線束と同じ面積であり、その結果明るさも同等である。
図13は、図11の構成において、カバーガラス23の反射光束を示している。図14は、図13のカバーガラス23の反射光束の断面図を示している。円弧107と円弧108とで囲まれた円形内部(斜線部)がカバーガラス23での反射光束である。このうち、円弧107と円弧100とで囲まれた猫目内部は、円弧100と円弧101とで囲まれた投写レンズの円形瞳と交わっているので、この交わった部分の光束が投写レンズ7aを透過し、コントラストの低下の原因となる。
図15は、図11の構成において、照明光学系の絞り30aを絞った状態を示している。この状態では、絞り30aにおいて、可動絞り32が光軸12方向に移動し、固定絞り31の開口33の一部が遮蔽されている。図16は、図15の構成においてカバーガラス23の反射光束の断面図を示している。
絞り30aにおいて、固定絞り31の開口33を透過する光束の一部が可動絞り32により遮光される。このことにより、カバーガラス23の反射光束は、直線109と円弧108とで囲まれたDカット形状となり、円弧100と円弧101とで囲まれた投写レンズ7aの円形瞳と交わらなくなる。この結果、カバーガラス23での反射光束は、投写レンズ7を透過できず、コントラスト低下を防止することができる。
図17は、図15の構成において、ON光光線束を示している。図18は、図17のON光光線束の断面図を示している。円弧100と直線110とで囲まれたDカット形状内部(斜線部)が、ON光光線束である。前記のように、絞り30aにおいて、固定絞り31の開口33を透過する光線束の一部が可動絞り32により遮光されている。このことにより、ON光光線束の面積は減少し、明るさも減少している。この場合、ON光光線束は、投写レンズ7aの光軸に対して非対称な瞳形状となり、解像力などの性能劣化を引き起こす。
図19は、照明光学系の絞り30a及び投写レンズ7aの絞り40を絞った状態におけるカバーガラス23の反射光束を示している。すなわち、絞り30aにおいて、可動絞り32が光軸方向に移動し、固定絞り31の開口33の一部が遮蔽されていることに加えて、絞り40において、可動絞り42が光軸方向に移動し、固定絞り41の開口43の一部が遮蔽されている。
この場合、絞り30a、絞り40の開口部の形状は、図2(b)に示したように、円形の一部をカットした形状になる。詳細は後に説明するが、投射レンズ7aを透過する光線束の断面形状を、光軸に対して対称な形状にするために、絞り30a、絞り40の開口部の形状は、相似形になっていることが好ましい。
図20は、図19の構成において、カバーガラス23の反射光束の断面図を示している。照明光学系の絞り30aにおいて光束が遮光され、カバーガラス23での反射光束の断面形状(斜線部)が円弧112と直線111とで囲まれるDカット形状になっている。Dカット形状となることは、図16の場合と同様であるが、図19の構成は、図15の構成よりも照明光学系の絞り30aの遮光量を少なくしている。このため、カバーガラス23での反射光束のDカット形状のうち、円弧100と直線111とで囲まれた部分は、円弧100と円弧101とで囲まれた投写レンズ7aの円形瞳と交っている。
このままでは、カバーガラス23の反射光束が投写レンズ7aを透過してコントラストを低下させてしまうことになる。しかしながら、図19の構成は、前記のように投射レンズ7aの絞り40においても、固定絞り41の開口43の一部が遮蔽されている。このため、図20の斜線で示した反射光束のうち投写レンズ7aの円形瞳と交わった部分は、絞り40において遮光されることになる。すなわち、図19の構成では、照明光学系の絞り31aと投写レンズの絞り40とが分担して、カバーガラス23の反射光束が投写レンズ7aを透過することによるコントラスト低下を防止している。
図21は、図19の構成において、ON光光線束を示している。図22は、図21の構成において、ON光光線束の断面図を示している。円弧100と円弧101とで囲まれた投写レンズの円形瞳の形状を上下頂部から直線113、直線114の位置までカットした形状の内部(斜線部)がON光光線束である。
この場合、円形瞳の上側の頂部から直線113までの間の光線束は遮光されることになる。このため、前記のように、円形瞳内におけるカバーガラス23の反射光束も遮光されることになる。より具体的には、絞り量の設定を、直線113の位置と図20に示した直線111の位置と一致させる設定、又は直線113の位置が直線111より光軸側にある設定にすれば、たとえ図20のように、カバーガラス23の反射光束が円形瞳内にあっても、これは遮光されることになる。
次に、照明光学系の絞り31aだけでカバーガラス23の反射光束をすべて遮光した場合のON光光線束を示した図18と、照明光学系の絞り30aと投写レンズ7の絞り40で遮光した場合の図22とを比較してみる。図18の光線束は、光軸に対して非対称である。
これに対して、図22の光線束は光軸に対して対称である。この場合、水平線200に対しては上下対称であり、垂直線201に対しては左右対称である。実際の投写レンズは残存収差があり、光軸に対して非対称な光束は解像力の低下や、周辺光量比が光軸に対して非対称になる問題がある。したがって、図22のような光軸に対して対称な光束は、図18のような光軸に対して非対称な光束よりも高い光学性能を実現できる。
以上のように、照明光学系の絞り30aと投写レンズ7の絞り40を用いた遮光によれば、不要反射光を遮光しつつ、光線束の断面形状を光軸に対して対称にすることができ光学性能の向上を図れることになる。
次に、図23は、本発明の別の実施の形態に係る投写型表示装置の概略構成を示している。図23に示した投写型表示装置は、絞りの構成が図2に示した構成と異なっている。図3に示した絞り30a、絞り40が各固定絞りの開口を片側から可動絞りで遮蔽するのに対して、図23に示した絞り30b、絞り50は、各固定絞りの開口を両側から可動絞りで遮蔽することができる。
図24に、絞り30bを光軸方向から見た平面図を示している。絞り50は絞り30bと同様の構成であるので、括弧内に絞り50における符合を示し、絞り50の説明は省略する。図24(a)は開口35の開放状態を示している。絞り30bは、固定形状の開口35が形成された固定絞り34と、1対の可動絞り36と可動絞り37と備えている。可動絞り36、37の位置を変化させることにより、遮光面積を調整することができる。可動絞り36の形状は直線36aを含んでおり、可動絞り37の形状は直線37aを含んでいる。
可動絞り36は直線36aが平行移動するように移動可能である。すなわち、可動絞り36が移動しても、光軸から直線36aに垂らした垂線の傾きは変化しない。同様に、可動絞り37は直線37aが平行移動するように移動可能であり、可動絞り37が移動しても、光軸から直線37aに垂らした垂線の傾きは変化しない。
図24(b)は、開口35の一部が可動絞り36及び37で遮蔽された状態を示している。開口35が可動絞り36、37で遮蔽されて開口部を形成している。すなわち、直線36a及び37aで挟まれた領域が開口部である。開口部の面積は、可動絞り36、37の移動量に応じて変化することになる。
この場合、絞り30b、絞り50の開口部の形状は、図24(b)に示したように、円形を上下両側からカットした形状になる。前記のように、投射レンズ7aを透過する光線束の断面形状を、光軸に対して対称な形状にするために、絞り30b、絞り50の開口部の形状は、相似形になっていることが好ましい。
図23に示した投写型表示装置は、絞り30bは、可動絞り36、37により、図24(b)に示したように、開口35の一部が遮蔽されている。絞り50についても、可動絞り46、47により、開口45の一部が遮蔽されている。図23は、ON光光線束を示しており、図25は図23の構成においてON光光線束の断面図を示している。円弧100と円弧101とで囲まれた投写レンズの円形瞳の形状を上下頂部から直線115、直線116の位置までカットした形状の内部(斜線部)がON光光線束である。この形状及び面積は図22のON光光線束と同等である。したがって、この構成においても、不要反射光を遮光しつつ、光線束の断面形状を光軸に対して対称にすることができ光学性能の向上を図れることになる。
本実施の形態に係る絞りのように、固定絞りの開口を上下方向から遮光するようにすると、遮光すべき光量は各可動絞りで分担されるので、各可動絞りの遮光すべき光量を減らすことができる。このように、可動絞りが遮光すべき光量を減らすことができれば、可動絞りを反射率の低い表面状態にできる。例えば、黒色処理することができ、コントラストを向上できる。
一方、可動絞りの遮光すべき光量が大きければ、可動絞りが高温となって使用できなくなる。この場合は、可動絞りの表面は反射率の高い状態にしなければならず、その結果可動絞りで反射した光が投写レンズ内で迷光となってコントラストを低下させてしまう。
図21の構成の投写レンズの絞り40の可動絞りは、カバーガラス反射光束の一部と、ON光光線束の一部を遮光することとなる。図23の構成の投写レンズの絞り50の可動絞りは、カバーガラス反射光束の一部を遮光することとなる。ON光光線束の強度は、微少ミラーの反射率に比例するので微少ミラーの反射率が90%の場合に90とすると、カバーガラスの反射光束の強度はカバーガラスの反射率は4%であるので4となる。
したがって、図21の投写レンズ絞り可変絞りは94の光量を遮光するのに対して、図23の投写レンズ絞り可変絞りは4の光量を遮光することとなる。このため、図23の構成によれば光量の大きい高輝度プロジェクタの投写レンズに可変絞りを導入することができる。
図26は、開口部面積とスクリーン上での光量との関係を示している。横軸は絞りの開口部面積の比で、絞りを完全に開いたときを1、絞りを閉じたときを0.5としている。縦軸はON状態におけるスクリーン上での光量であり、絞りを完全に開いたときを100としている。
なお、絞りを閉じたときに遮蔽面積が最大になるが、本実施の形態では、開口が完全に遮蔽されるのではなく開口部が残っている。また、本実施の形態では、絞りは投写レンズの絞りと照明光学系の絞りとがあるが、各絞りの開口部の面積変化を連動させている。例えば、照明光学系の絞り開口部面積比が1のときは、投写レンズの絞りの開口部面積比も1にしている。
図27は、開口部面積とスクリーン上での黒レベルすなわちミラー素子21をOFF状態にしたときの光量との関係を示している。横軸の開口部面積は、図26と同じ設定である。縦軸の光量は、図26と同じ基準にしており、ON状態において開口部面積の比が1のとき光量を1000にしたときの相対値を示している。
図28は、開口部面積とスクリーン上でのコントラストとの関係を示している。横軸の開口部面積は、図26と同じ設定である。縦軸のコントラストは、図26の光量を図27の黒レベルの光量で割ったものである。図28から分かるように、開口部面積を変化させることによって、好みのコントラストに調整することが可能になる。
このため、光量と黒レベルの光量を調整することが可能となる。例えば明るくしたいときは可動絞りを開放側に移動させ、暗くしたいときは可動絞りを絞り、時間別に可動絞りの絞り量を調整することで、最高の明るさと最低の暗さのとの比を大きくすることができる
図29は、映像入力信号の強度と光出力との関係を示している。横軸は映像入力信号の強度であり、最大値を1とした。縦軸は光出力であり、最大値を1000とした。線62は絞り固定の場合であり、可動絞りは固定されており、映像入力信号の強度が変化しても、遮蔽量は変化しない。
線61は、映像入力信号の強度に応じて、可動絞りの移動量を変化させた場合を示している。この場合、映像入力信号の強度が低いときは、可動絞りを絞り遮光面積を大きくし、映像入力信号の強度が高いときは、可変絞りを開放する方向に移動させ遮光面積を小さくする。このようにすれば、可動絞りは固定した場合と比べ、入力信号の変化に対する光出力の変化が大きくなるので、より好ましい動画映像を再現できる。
図30は、本実施の形態に係る絞りの制御を示す図である。信号回路と可動絞り駆動源とにより制御手段を構成している。まず、映像入力信号は、信号回路に送られる。信号回路では映像入力信号に応じてミラー素子21(図32参照)を駆動する信号をミラー素子21に送る。
信号回路では、映像入力信号の強弱に応じた信号を発生し、照明光学系の可動絞り駆動源及び投写レンズの可動絞り駆動源に信号を送る。各可動絞り駆動源は、信号回路からの信号に応じて各可動絞りを駆動し、その移動量を制御する。
この制御では、照明光学系の絞りの開口面積の変化と、投写レンズの絞りの駆動源と開口面積の変化とが連動している。具体的には、信号回路は、図29の線61に示したような映像入力信号の値に応じた最適な光出力を得ることができるように、映像入力信号の値に応じて、照明光学系の可動絞りの駆動量と投写レンズの可動絞りの駆動源との組み合わせを決定する。したがって、照明光学系の絞りの開口面積の変化に連動して、投写レンズの絞りの開口面積も変化することになる。
また、各可動絞りの駆動量の組み合わせは、前記の図22に示したように、光線束が水平線200に対して対称であるように決定することにより、光学性能をより高めることができる。
なお、前記実施の形態において、各絞りの開口部の形状は、固定絞りの開口の円弧と可動絞りの直線で囲まれる形状としたが、可動絞りの直線を曲線に代えこの曲線が平行移動するようにしてもよい。
以上のように本発明によれば、コントラストを低下させる光線を、照明光学系及び投写レンズの双方に設けた絞りにより遮光することにより、明るさの低下を最小限に抑えながら、コントラスト性能を向上させることができるので、ライトバルブ上に形成された光学像をスクリーン上に拡大投写する投写型表示装置に有用である。
本発明の一実施の形態に係る投写型表示装置の概略構成図。 本発明の一実施形態に係る絞りの平面図。 図1に示した投写型表示装置の光軸を同一直線上に展開した場合の概略構成図。 図3に示した投写型表示装置のON光光線束の断面図。 図3に示した投写型表示装置のOFF光光線束を示す図。 図5に示したOFF光光線束の断面図。 図3に示した投写型表示装置のカバーガラス反射光を示す図。 図7に示したカバーガラス反射光の断面図。 図3に示した投写型表示装置において、ミラー素子の回転各がθ+ΔになったときのON光光線束を示す図。 図9に示したON光光線束の断面図。 図9に示した投写型表示装置において、照明光学系を2Δだけ回転させた場合のON光光線束を示す図。 図11に示したON光光線束の断面図。 図11に示した投写型表示装置において、カバーガラス反射光を示す図。 図13に示した投写型表示装置のカバーガラス反射光の断面図。 図11に示した投写型表示装置において、絞り30aを絞った状態を示す図。 図15に示した投写型表示装置のカバーガラス反射光の断面図。 図15に示した投写型表示装置のON光光線束を示す図。 図17に示したON光光線束の断面図。 図15に示した投写型表示装置において、絞り30a及び絞り40を絞った状態を示す図。 図19に示した投写型表示装置のカバーガラス反射光の断面図。 図19に示した投写型表示装置のON光光線束を示す図。 図21に示したN光光線束の断面図。 本発明の別の一実施の形態に係る投写型表示装置の概略構成図。 図23に示した絞りの平面図。 図23に示した投写型表示装置のON光光線束の断面図。 本発明の一実施の形態に係る開口部面積とスクリーン上での光量との関係を示す図。 本発明の一実施の形態に係る開口部面積とスクリーン上での黒レベルの光量との関係を示す図。 本発明の一実施の形態に係る開口部面積とスクリーン上でのコントラストとの関係を示す図。 本発明の一実施の形態に係る映像入力信号の強度と光出力との関係を示す図。 本発明の一実施の形態に係る絞りの制御を示す図。 従来の投写型表示装置の一例の概略構成図。 反射型ライトバルブの動作を説明する断面図。
符号の説明
1 ランプ
2 凹面鏡
3 ロッドプリズム
4 コンデンサレンズ
6,6a 反射型ライトバルブ
7 投写レンズ本体
7a 投写レンズ
12 光軸
30,30a,31b 照明光学系の絞り
40,50 投写レンズの絞り
31,34,41,44 固定絞り
32,42,36,37,46,47 可動絞り
32a,36a,37a,42a,46a,47a 可動絞りの直線
33,35,43,45 開口

Claims (11)

  1. 光源と、
    入射した照明光に対する反射光の進行方向を信号に応じて制御する反射型ライトバルブと、
    前記光源からの光を前記反射型ライトバルブ上に集光する照明光学系と、
    前記反射型ライトバルブからの光を拡大投写する投写レンズと、
    前記投写レンズの入射瞳の位置に配置され、開口部によって前記光源からの放射光の一部を遮光する投写レンズ絞りと、
    前記投写レンズの入射瞳と略共役な位置に配置され、開口部によって前記光源からの放射光の一部を遮光する照明光学系絞りとを備え、
    前記投写レンズ絞り及び前記照明光学系絞りは、前記各開口部の面積が変化可能であることを特徴とする投写型表示装置。
  2. 前記各開口部の面積を制御する制御手段を備えており、前記制御手段による制御により、前記投写レンズ絞りの開口部の面積変化と前記照明光学系絞りの開口部の面積変化とを連動させることができる請求項1に記載の投写型表示装置。
  3. 前記投写レンズ絞り及び前記照明光学系絞りは、固定形状の開口が形成された固定絞りと、前記固定形状の開口の少なくとも一部を遮蔽し移動可能な可動絞りとを備え、前記固定形状の開口の一部が前記可動絞りで遮蔽されて、前記開口部が形成され、前記各可動絞りの移動により、前記各可動絞りの前記開口部との境界部分が平行移動する請求項1に記載の投写型表示装置。
  4. 前記投写レンズ絞り及び前記照明光学系絞りは、固定形状の開口が形成された固定絞りと、前記固定形状の開口の少なくとも一部を遮蔽し移動可能な可動絞りとを備え、前記固定形状の開口の一部が前記可動絞りで遮蔽されて、前記開口部が形成され、前記各絞りを光軸方向から見たときに、前記各可動絞りの形状は直線を含んでおり、前記固定形状の開口の一部が前記可動絞りにより遮蔽された状態において、前記開口部と遮蔽部との境界が前記直線であり、前記各可動絞りは、光軸から前記直線に垂らした垂線の傾きが変化しないように移動可能である請求項1に記載の投写型表示装置。
  5. 前記投写レンズ絞り及び前記照明光学系絞りは、固定形状の開口が形成された固定絞りと、前記固定形状の開口の少なくとも一部を遮蔽し移動可能な一対の可動絞りとを備え、前記固定形状の開口の一部が前記可動絞りで遮蔽されて、前記開口部が形成され、前記各絞りを光軸方向から見たときに、前記一対の可動絞りの各可動絞りの形状は直線を含んでおり、前記固定形状の開口の一部が前記一対の可動絞りにより遮蔽された状態において、前記開口部は前記一対の可動絞りの各直線により挟まれた部分であり、前記一対の可動絞りは、光軸から前記各直線に垂らした垂線の傾きが変化しないように移動可能である請求項1に記載の投写型表示装置。
  6. 前記投写レンズ絞り及び前記照明光学系絞りは、固定形状の開口が形成された固定絞りと、前記固定形状の開口の少なくとも一部を遮蔽し移動可能な可動絞りとを備え、さらに前記各可動絞りの移動量を制御する制御手段を備えており、前記制御手段による前記各可動絞りの移動量の制御により、前記投写レンズ絞りを透過した光線束の断面形状を、光軸に対して略対称にすることができる請求項1に記載の投写型表示装置。
  7. 前記投写レンズ絞りの開口部の形状と、前記照明光学系の開口部の形状とが相似形になるように、前記各開口部の面積が変化可能である請求項1に記載の投写型表示装置。
  8. 前記各開口部の面積は、連続的に又は多段階に変化可能である請求項1に記載の投写型表示装置。
  9. 前記投写レンズ絞り及び前記照明光学系絞りは、固定形状の開口が形成された固定絞りと、前記固定形状の開口の少なくとも一部を遮蔽し移動可能な可動絞りとを備え、前記投写レンズ絞りの可動絞りは、前記照明光学系絞りの可動絞りに比べ、反射率の低い部材で形成されている請求項1に記載の投写型表示装置。
  10. 前記投写レンズ絞りの可動絞りは、黒色処理された部材で形成され、前記照明光学系絞りの可動絞りは反射率を高めるように表面処理された部材又は金属地肌を露出させた部材で形成されている請求項9に記載の投写型表示装置。
  11. 前記各開口部の面積を制御する制御手段を備えており、前記制御手段により前記開口部の面積を映像信号に応じて変化させることができる請求項1に記載の投写型表示装置。
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