JP2007286391A - 照明装置、照明方法及び照明装置を用いた投射型表示装置 - Google Patents

照明装置、照明方法及び照明装置を用いた投射型表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ライトバルブを照明する照明装置を用いて、明るさや色ムラが少ない高画質映像と、高コントラストを実現できる投射型表示装置を提供する。
【解決手段】光源21と反射鏡22から成る光源系と、当該光源系から射出された光束をライトバルブ28に照明するためのフライアイレンズ25,26と、当該光束を開口領域の大きさを変化させてライトバルブ28に照射する光量を調整する可変絞り器11と、を備え、フライアイレンズ25,26は、光束を分割する複数のマイクロレンズからなり、
可変絞り器11は、それぞれ所定の位置に開口部を有し一辺を回転主軸として観音開きする一対の矩形状の遮光板からなり、最大絞り時には、前記一対の遮光板に形成される開口領域を通じて前記マイクロレンズにより分割される複数の光束の中の所定のマイクロレンズを通過した光束を有効とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、高コントラストと照明光の均一性を実現する可変絞りの技術に係わり、映像表現力の優れた照明装置およびこれを用いた投射型表示装置に関するものである。
プロジェクタ等の投射型表示装置には、小型、薄型、軽量といった形状、デザインに関わる特徴のみならず、本来の目的である映像を表示する装置として色の再現性や高輝度、高コントラストといった映像表現力が求められている。加えて、近年の情報映像機器の発達はめざましく、マルチメディア時代の到来により、あらゆる場面で画像表示装置が用いられている。なかでも画面の対角長が40インチを超える大型の投射型表示装置が広く利用されており、前述の映像表現力に加えて、価格競争力が重要な位置づけを占めるようになってきた。投射型表示装置は、直視型CRT(陰極線管)方式画像表示装置と比較すると、映画やスポーツの試合等を大迫力かつ高い臨場感で鑑賞することができるといった利点がある。投射型画像表示装置は、スクリーンに光を投射する方式によってフロント投射方式とリア投射方式とに大別されるが、いずれも大画面化が容易なため、プレゼンテーション用途等にフロントプロジェクタが、家庭シアター用途等にリアプロジェクタが普及してきている。
いずれの投射方式も投射光を発生する光学エンジン部分の構成は類似しており、一例としては、光源からの光を照明装置を通してライトバルブに照射するとともに、ライトバルブにより画像パターンを形成し、この画像パターンの形成された光線を投射光学系によりスクリーンに投射するものがある。これらプロジェクタのライトバルブとして、従来はCRTが利用されてきたが、近年においては、高輝度、高精細化の要求と共に、これら要求性能を鑑みた場合のライトバルブとして、液晶パネルや、多数のマイクロミラーを実装配列して、マイクロミラーの角度を変えることにより光変調を行うDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス、例えば特開平10―78550号公報参照)の利用が主流となっている。
ところで投射型画像表示装置は、高画質表示において、現状では直視型CRT画像表示装置の画質に達していない部分もあり、それはコントラストである。直視型CRT画像表示装置は、画面全体を白黒表示する場合等で少なくとも10000:1以上のコントラストを実現している。一方、投射型画像表示装置としてのコントラストは主にライトバルブの特性で決定され、液晶パネルの場合、約500:1程度であり、DMDの場合約1500:1程度である。このコントラストの低さは、黒表示において、透過型液晶パネルの場合には漏れ光が、反射型液晶パネルやDMDの場合には反射光がスクリーン上に投射されて本来の暗い状態が浮いてしまうことに一因がある。大迫力かつ高い臨場感で投写表示を行うためには、画像のハイライト部分は一層明るく、逆に暗い部分は一層暗く、各フレーム毎に明るさが任意に変化する映像入力に対して明暗の応答性が高く、また画面各部の明るさバラツキが少なく表示されることが望ましい。
画像を明るく表示する方法としては、明るい光源を使用する等の方法があるが、一方、光学エンジンの投写する光の白黒の強度比であるコントラストは、ライトバルブの消光特性や光学要素やこれらを保持する機構要素での反射光により発生する迷光等が要因で無限にはできず、例えば前述のように液晶パネルの場合、約500:1程度であり、DMDの場合約1500:1程度になっているので、画像のハイライト領域を十分に明るく表示するために例えば上記にように光源を明るくすると、暗い画像もそれにつれて明るくなってしまい、結果的に明るい光源を使用しただけでは画像のコントラストを向上させることはできなかった。つまり、投射型画像表示装置には、明るさや色のムラが少ない映像を保ちながら、さらなる高コントラストを実現できる技術が必要とされている。
一般に、投射型画像表示装置には、均一な明るさで画像表示する方法として、光インテグレータを使用することによる方法として、光源からの入射光束を複数のレンズで構成された第1のフライアイレンズによって複数の光束に分割し、これら分割された複数の光束を第2のフライアイレンズによってライトバルブを重畳照明するインテグレータ光学系が、例えば特許文献1に開示されている。
次に、暗い画像を一層暗く表示する方法としては、映像シーンに適応した調光手段を設けることが考えられる。そこで、光源からの光の進路に絞りを設けることが用いられている。光源から射出された光をフライアイレンズによって複数の光束に分割し、これらの光束の一部又は全部を遮光板の平面部によって遮光することで照明光量を調節する。この際、調光状態において部分的に遮光された光束が複数存在し、これらの部分的に遮光された全ての光束の中心部が遮光板によって同時に遮光されないようにする技術が例えば特許文献2に開示されている。
上述の特許文献2に示された照明装置には、光源と、上記光源から射出された光を複数の光束に分割し、これらの光束を被照明領域において重畳する一対のフライアイレンズと、各光束の一部又は全部を遮光することで上記光源からの射出光の光量を調節する調光手段とを備え、光源の前面にフライアイレンズと矩形の遮光板が備えられている。フライアイレンズはそれぞれ矩形のマイクロレンズが配列された構造を有し、光源から射出された光は第1のフライアイレンズの各マイクロレンズによって複数の光束に分割され、これらの光束がそれぞれ対応する第2のフライアイレンズのマイクロレンズにより被照明領域(ライトバルブ)において重畳されることで、照明光の照度分布が均一化される。
調光手段の具体的な形態としては、例えば上記調光手段が、上記光束群全体の中心線(光軸)を挟む位置に配置された一対の2枚の遮光板からなり、各遮光板がその主面と平行な方向に延在する回動軸を中心として回動可能に構成され、これらの遮光板の回動量に応じて各光束の一部又は全部を遮光可能とされたものを用いることができる。これらの遮光板は、光源側から順に配置された第1 のフライアイレンズと第2 のフライアイレンズとの間、又は、第2 のフライアイレンズの射出側に配置することができる。
各遮光板は、初期状態( 調光を行なわない状態)において照明光の光路外に配置され、その主面は光軸に平行に保たれている。一方、調光を行なう場合には、遮光板はそれぞれ回動軸の回りに等しい角度で回動され、照明光の一部を遮光する。このような照明装置では、映像の明るさを連続的に変化させるために照明光量は遮光板の回動量θ に対して滑らかに変化することが望ましく、光量を連続的に変化させるために、レンズ列A1とレンズ列A2の中心線が別々のタイミングで遮光される。或いは、レンズ列A1又はレンズ列A2を構成する各マイクロレンズの中心部C が別々のタイミングで遮光されるようにすることで照明光量の変化を最小限に抑えることができる。すなわち、調光状態において部分的に遮光された光束が複数存在し、上記調光手段はこれらの部分的に遮光された全ての光束の中心部を同時には遮光しないことを特徴としている。部分的に遮光された複数の光束の中心部は、それぞれ別々のタイミングで遮光される、或いは、幾つかずつ別々のタイミングで遮光される。このため、これらの中心部Cが全て同時に遮光されるものに比べて、光量変化が小さくなり、照明光量を滑らかに変化させることができることと、複数の光束がそれぞれ異なった明るさ分布を成し、それらがライトバルブ上に重畳されることで、ばらつきが軽減された均一な明るさを得ることができる。
特開平3−111806号公報 特開2005−10354号公報(15頁、図2)
しかしながら、特許文献2に示す従来の構成では次のような課題がある。
前述のように光学エンジンの投写する光の白黒の強度比であるコントラストは、ライトバルブの消光特性や光学要素やこれらを保持する機構要素での反射光により発生する迷光等が要因で無限にはできず、液晶パネルの場合、約500:1程度であり、DMDの場合約1500:1程度になっている。これに対して、表示装置に求められるコントラストは10000:1を超える場合もある。このようなハイコントラストを投射型画像表示装置において、遮光板を用いた調光によって実現するためには、光量を6分の1から20分の1程度まで遮光し、開口領域を小さくする必要が生じてくる。このように開口領域を小さくした場合には、フライアイレンズを用いたインテグレータ光学系における分割された光束のうち大部分が遮光されて、ライトバルブを照明する有効光束が幾つかの限られた分割光束となる。このような場合には、インテグレータ光学系の基本原理である、様々な照度分布を持った複数の光束を重畳してライトバルブを均一に照明する事ができなくなり、照明ムラが発生する。また、ライトバルブと共役にある第1のフライアイレンズ上の埃、傷等の欠点の像が、ライトバルブに写り映像を阻害する。
また、光源から出射されて反射鏡で反射されたのちに第1のフライアイレンズに入射する光線は図9のような強度分布を持っている。図9は従来の照明装置における第1のフライアイレンズへの入射光束の強度分布を示す図である。図9(a)は強度を示す等高線図である。図9(b)は図9(a)のX軸、Y軸断面での強度を示す図である。光軸(中心部)に近いほど強度は強くなっており、図9の第1象限のすべてのマイクロレンズでは、左下ほど入射光束の強度が強い。第2象限のすべてのマイクロレンズでは、右下ほど強い。同様に、第3象限では、右上、第4象限では左上ほど強い。光線が遮光板によって調光されていない状態では、すべてのマイクロレンズが有効であるから、ライトバルブを重畳して照明するさいには、それぞれ光軸に対して対称な位置にあるマイクロレンズが強度分布を互いに打ち消しあって、均一な強度分布の状態が得られる。可変絞りを設置している第2のレンズアレイ近傍においても光軸付近の光線は強度が強くなっている。そのため光軸近傍の開口領域を広く取ると、遮光量を十分に大きくする事は困難となる。これを阻止する目的で光軸近傍の開口領域のみを狭めてしまうと、ライトバルブを照明する領域は、第1のフライアイレンズと共役な関係にあるため、開口領域の縦方向と横方向の大きさにライトバルブのアスペクト比と比較して大きな差異がある場合には、第1のフライアイレンズの各マイクロレンズの任意像高毎に開口領域を見込むFナンバーに大きな差異が生じて、照明ムラが発生する。
ここで、前述の背景技術において述べたように、投射型画像表示装置には、明るさや色のムラが少ない映像を保ちながら、さらなる高コントラストを実現できる技術が必要とされている。すなわち従来の構成では、さらなる高コントラスト化にあたっての照明ムラという課題を有していた。
従来の課題を解決するために、本発明の照明装置は、光源と反射鏡から成る光源系と、前記光源系から射出された光束をライトバルブに照明するためのフライアイレンズと、当該光束を開口領域の大きさを変化させて前記ライトバルブに照射する光量を調整する可変絞り器と、を備え、前記フライアイレンズは、光束を分割する複数のマイクロレンズからなり、前記可変絞り器は、それぞれ所定の位置に開口部を有し一辺に平行な軸を回転主軸として観音開きする一対の矩形状の遮光板からなり、最大絞り時には、前記一対の遮光板に形成される開口領域を通じて前記マイクロレンズにより分割される複数の光束の中の所定のマイクロレンズを通過した光束を有効としたものであり、照明むらをなくし、所望のコントラストを実現するものである。
また、本発明の照明方法は、光源と反射鏡から成る光源系から射出された光束をライトバルブに照明するためのフライアイレンズと当該光束を開口領域の大きさを変化させて前記ライトバルブに照射する光量を調整する可変絞り器とを備える照明光の照明方法において、前記可変絞り器は、それぞれ所定の位置に開口部を有し一辺に平行な軸を回転主軸として観音開きする一対の矩形状の遮光板を回動させて可変絞りし、最大絞り時には、前記一対の遮光板に形成される開口領域を通じて前記マイクロレンズにより分割される複数の光束の中の所定のマイクロレンズを通過した光束を有効としたものである。
本発明の照明装置によれば、可変絞りによってライトバルブを照明する有効光束の開口面積が最小になった際に、インテグレータ光学系によって分割された複数の光束のうち比較的通過光束量の少ない任意光束の任意部分を選択的に有効として、フライアイレンズのマイクロレンズを選択的に使用することで、遮光量が多い暗い画面状態においても有効マイクロレンズ数を多く取ることが可能である。その結果、インテグレータ光学系の基本原理である複数のマイクロレンズを重畳してライトバルブを照明することが出来、照明ムラが発生しにくい。
また、マイクロレンズの傷や埃等の像が投影画像に写りにくくして映像欠点の発生を防ぐことが出来る。
また、開口領域の面積を大きく取る事が可能であるから、遮光板と光軸の相対的位置ズレや、遮光板の開口領域の大きさの製造上バラツキによる遮光量のばらつきを小さく抑える事が可能であり、所望のコントラストを提供することが出来る。
また、本発明の照明装置によれば、照明領域であるライトバルブにおける照明光の照度分布の均一化を簡素な構成にて提供することが出来ると共に、高精度の照明光量変化の実現が可能な投射型表示装置を提供することが出来る。
以下に、本発明の照明装置を備えた投射型表示装置の実施の形態を図面とともに詳細に説明する。
図1から図7を参照しながら、本発明の請求項1から請求項8および請求項10から12に記載の照明装置および投射型表示装置について説明する。本実施例の投射型表示装置は、光源に超高圧水銀灯を用い、光源の反射面に楕円面鏡を用い、色付け手段としてカラーホイールを用い、インテグレータ光学系にフライアイレンズを用い、ライトバルブにはDMDを用いた場合の構成例である。
図1は本発明の実施例1における照明装置を用いた投射型画像表示装置の概略構成を示す側面図である。図1を用いてその概略構成を簡単に説明する。
図1において、22は楕円面鏡であり、その第1焦点位置に光源21が配置されている。光源21から射出された光束は、楕円面鏡22によって反射されてカラーホイール23が設置された第2焦点位置近傍に集光される。集光された光束はカラーホイール23を構成する赤、緑、青に分割された回転式のカラーフィルタを通過することによってそれぞれの色に時分割される。第2焦点近傍を通過した光束は収束光から発散光へとなり、所定の光束径になったところでカラーホイール23の後方に設置された凸レンズ24を用いて平行光になされ、第1フライアイレンズ15に入射する。ここでの光束径は照明光学系の射出瞳径にほぼ等しい大きさになっている。第1フライアイレンズ25に入射した光束は、図9にて示したように、光軸から離れて周辺に行くほど光束量が減少して暗くなっている。
図2は本発明の実施例1における照明装置において使用される一般的なフライアイレンズの正面図である。図2において、マイクロレンズの末尾数字はマイクロレンズの中心を原点とし、水平方向をX軸、垂直方向をY軸としたさいに、第1象限にある場合は末尾に1を添え、第2象限にある場合は末尾に2、同じく第3象限には3(図示せず)、第4象限には4(図示せず)を添えている。図2において、第1フライアイレンズ25上にはDMD28の有効領域とほぼ相似形状の開口領域を持つマイクロレンズ25a1、25b1、・・・が複数個配列されており、入射光束を複数に分割している。
マイクロレンズ25a1、25b1、・・・はそれぞれのマイクロレンズに入射した光束が、それぞれのマイクロレンズに対応する第2フライアイレンズ26のマイクロレンズ26a1、26b1、・・・を通過するようになされており、マイクロレンズ26a1、26b1、・・・上には光源21の像が形成されている。つまり、楕円面鏡22、凸レンズ24、第1フライアイレンズ25の光学要素の作用によって、光源21と第2フライアイレンズ26とが共役関係にある。
また、第2フライアイレンズ26を通過した光束は凸レンズ27によってDMD28上に集光され、DMD28上にマイクロレンズ25a1、25b1、・・・の開口領域の像を結像させる。つまり、第2フライアイレンズ26と凸レンズ27の光学要素の作用によって第1フライアイレンズ25とDMD28とが共役関係にある。
凸レンズ27の作用は、各マイクロレンズ26a1、26b1、・・・の中心をDMD28中心に一致させて、第1フライアイレンズ25のマイクロレンズ25a1、25b1、・・・像が、DMD28上に重ね合わせられる作用をなす。
ここで、凸レンズ27の代替手段として、マイクロレンズ26a1、26b1、・・・のそれぞれの曲率中心座標を偏芯させることもでも機能上障害無く構成可能であり、この場合は、凸レンズ27を省略することが可能であるが、いずれの場合でも本発明の構成、作用、効果が変わるものではない。
DMD28は、独立して所定の角度回転動作を行う複数のマイクロミラー(図示せず)が実装されている。マイクロミラーはスクリーン30上に投射されるピクマイクロレンズ(図示せず)に対応している。マイクロミラーは、照明装置からの入射光がマイクロミラーに反射して投射レンズ29に入射しスクリーン30に到達するON状態と、照明装置からの入射光を投射レンズ29に入射させないOFF状態との2つの状態を持つ。投射型表示装置に入力される画像情報に応じて、各ピクセルに対応するマイクロミラーの状態をONとOFFに切り替えて、色、明るさのイメージを形成する。DMD28での光線拡散性や、照明光学系を構成する光学要素やこれらを保持する機構要素での反射光により発生する迷光等が要因でコントラストは約1500:1程度になっている。画像のハイライト領域を十分に明るく、暗いシーンではより沈んだ黒を表現するために、映像シーンの明るさに応じてDMD18を照明する光束量を相対的に低減させる為の可変絞り器11を備えている。
本発明の実施例1の構成を示す図1においてこの可変絞り器11は凸レンズ27のDMD28側に設けられ、2枚の遮光板12a、12bを備えている。
可変絞り器11は、2枚の遮光板12aと12bを光軸方向と垂直な軸を中心に回動し観音開きの開閉動作して光束を遮光することで照明光量を調節する。即ち、可変絞り器11は、それぞれ所定の位置に開口部を有し一辺に平行な軸を回転主軸として観音開きする一対の矩形状の遮光板からなり、最大絞り時には、フライアイレンズを構成するマイクロレンズにより分割される複数の光束の中の所定のマイクロレンズを通過した光束を有効とする。
その動作形態は、遮光板12a、12bの主平面が光軸20とほぼ垂直となって、遮光板12a、12bが凸レンズ27を通過した光束を最大量遮光する状態と、遮光板12a、12bの主平面が光軸20とほぼ平行になって、凸レンズ27を通過した有効光束の一部も遮光しない2つの状態を少なくとも有している。遮光板12a、12bの回転主軸は、光軸と略垂直な面内にあり、望ましくは凸レンズ27を通過した光束外に配置されており、遮光板12a、12bを回動主軸周りに回転させて、この回転角度に応じた開口領域の変化をもたらすことで、任意の遮光量が可能な構成となり、投影画像シーンに応じて、DMD28を照明する所望の光束量を実現可能としている。
本発明の実施例1において、最大の特徴を図3を用いて説明する。図3は本発明の実施例1における最大遮光状態における絞り位置での有効光束を示す図である。図3(a)は、遮光板12a、12bに入射するすべての光束を示し、図3(b)は、遮光板12a、12bの開口部14aと14bを通過する有効光束のみを示したものである。いずれも遮光板12a、12bとの位置関係を示す為、遮光板12a、12bも示している。本発明の実施例1の最大の特徴とするところは、遮光板12a、12bが凸レンズ27を通過した光束を最大量遮光する状態、つまり遮光板12a、12bが有効光束の開口面積を最小とする際に、開口面積が複数の領域に分割された構成をなし、第1フライアイレンズ25によって分割された複数の光束のうちDMD28を照明する総光束量に対して寄与率が比較的少ない添え字cのマイクロレンズを有効としていることである。さらに、開口領域14aと14bは遮光板12a、12bによって周囲を囲まれた閉領域となっていることである。
次に、本発明の実施例1における作用および効果について図4ないし図5を用いて説明する。図4は、本発明の実施例1における可変絞り器11の可変絞り位置における光束分布を示した図である。図4(a)は光束分布を示した図であり、遮光板12a、12bが光軸20とほぼ垂直となる最大遮光状態での、遮光板の動作位置におけるものである。
既に述べたが、照明装置の射出瞳近傍に位置する第2フライアイレンズ26(図2参照)を構成するそれぞれのマイクロレンズ上には光源21の像が形成されている。照明装置の射出瞳はおおむね第2フライアイレンズ26と凸レンズ27の間にあり、照明装置の射出瞳位置での光束分布と、可変絞り器11がその開口領域を最小とする状態での遮光板12a、12bの位置における光束分布とはほぼ等しい分布状態になっている。
図4(b)は、それぞれの添え字a、b、c、d、eのマイクロレンズを通過するそれぞれの光束がDMD28を照明する総光束に対する占有率を示した図であり、本実施例ではマイクロレンズ形状が軸対称の構成になっている為、第1象限から第4象限までの全てのマイクロレンズを5つの種類で識別して示すことができる。ここでは図2と図4の両方を参照すれば、第1フライアイレンズ25の光軸近傍のマイクロレンズを通過した光束量が極めて大きいことが分かる。例えば添え字aのマイクロレンズでは、50(%)をなし、添え字bのマイクロレンズでは25(%)をなしている。例えば遮光手段無しの状態で1500:1のコントラストをなす投射型表示装置において、15000:1のコントラストを実現するためには、更に、照明光量を概略10分の1に小さくする必要がある。
この場合、本発明の実施例1において最大の特徴である遮光板12a、12bが、第1フライアイレンズ25によって分割された複数の光束のうち、光軸近傍の添え字a、bの光束量の多い分割光束を遮光して、光軸から離れた添え字cのマイクロレンズを通過した比較的光束量の少ない分割光束を選択的に有効とすることによって、容易に所望の光束量を得ることが可能である。図4(b)より、添え字cのマイクロレンズはDMD28を照明する総光束量にたいして10(%)の寄与率であるから、照明光量を所望の10分の1とすることが可能である。さらに、開口部14a、14bが遮光板12a、12bによって周囲を囲まれた閉領域となっている事で、周辺部からの不要光入射を防いで必要とする光束のみを有効として、コントラストの低下を防ぐ事が可能となる。即ち、遮光板12a、12bは、矩形状の平面にマイクロレンズに対応した所望の光束量が通過するエリアに開口部を設ける構成としている。
このときのDMD28上での照明光束量の分布を図5に示す。図5は本発明の実施例1におけるDMD上での照明光束量の分布を示す図である。図5(a)は最大遮光状態を示し、図5(b)の縦軸は、照明光束量を示し、光束量のバラツキを示す。図5(c)は遮光しない状態を示す。図5(d)は、遮光しない状態での光束量のバラツキを示す。本発明の実施例1においては、図3に示すように照明光束量を10分の1まで低下させても、4つのマイクロレンズ25c1、25c2、25c3、25c4を有効とすることで、図5(a)、図5(b)に示すように容易に均一性の高い照明を実現することが可能であると共に、マイクロレンズの傷や埃等の像が投影画像に写りにくくして映像欠点の発生を防ぐことが出来る。
また、比較的照明光束量の少ないマイクロレンズを選択し使用することで、開口14a、14bの領域の面積を大きく取る事が可能であるから、遮光板12a、12bの開口14a、14bと光軸20の相対的位置ズレや、遮光板12a、12bの開口14a、14bの領域の大きさの製造上バラツキによる遮光量のばらつきを小さく抑える事が可能であり、所望のコントラストを提供することが出来る。
即ち、遮光板12a、12bの最大遮光状態である最大絞り時に、図3、図4に示すように、フライアイレンズ中心に隣接するマイクロレンズ13a1、13a2、13a3、13a4以外のマイクロレンズを通過する光束を有効とすることにより、光束量のバラツキを小さくするとともに、所望のコントラストの照明装置を実現することができる。
また、本発明の照明装置によれば、照明領域であるライトバルブにおける照明光の照度分布の均一化を簡素な構成にて提供することが出来ると共に、高精度の照明光量変化の実現が可能な投射型表示装置を提供することが出来る。
また、本発明の実施例1においては、添え字eのマイクロレンズを有効としたが、本発明の範囲はこれに限定するものではなく、所望の照明光束量を実現する範囲において任意のマイクロレンズ位置を通過する光束を有効とするための開口位置、面積、形状が任意に選択できるものである。
例えば図6に示すように、第1フライアイレンズ25によって分割された複数の光束のうち、特定の光束を全て使用するのではなく、添え字a、b、cのマイクロレンズを通過した一部のみを複数のマイクロレンズに渡って使用することも可能である。
図6は、本発明の実施例1における最大遮光状態における絞り位置での有効光束を示す別の形態図である。この場合の望ましい遮光形態としては、遮光板12a、12bが最大遮光状態にあるさいに、遮光板12a、12bが遮光するそれぞれの単一の光束における最大光束部を遮光しており、開口部14a、14bを通過するのはそれぞれの単一の光束において比較的光束量が少ない部分を選択的に使用しているものである。この場合も図5に示した光束分布とほぼ同様な分布が得られるものである。これによって、でできるだけ多くの分割光束を有効とし、インテグレータ光学系の基本原理である複数の分割光束を重畳して、より均一性の高い照明を実現することを可能としている。
また、図7に示すように遮光板12a、12bが凸レンズ27を通過した光束を最大量遮光する状態、つまり遮光板12a、12bが有効光束の開口面積を最小とする際に、より確実に所望の光束のみを有効とするために、2枚の一対の遮光板12a、12bを光軸方向に異なった位置に在るように設置して、2枚の遮光板12a、12bを重ね合わせる構成が有効である。図7は本発明の実施例1における2枚の遮光板の設置位置を示す図である。
また、本発明の実施例1において、ライトバルブにDMD18を例示したが、これに限定するものではなく例えば液晶パネルでも良く、その場合には一般的な液晶パネルを用いた投射型表示装置の構成にもとづいて、好適な光学要素の構成を取ることが可能である。
以上、説明したように、可変絞り器11によって有効光束の開口面積が最小になった際に、インテグレータ光学系の複数の光束のうち比較的光束量の少ない任意光束の任意部分を選択的に有効とすることで、遮光量が多い暗い画面状態においても有効マイクロレンズ数を多く取ることが可能である。その結果、インテグレータ光学系の基本原理である複数のマイクロレンズを重畳してライトバルブを照明することが出来、照明ムラが発生しにくい。また、マイクロレンズの傷や埃等の像が投影画像に写りにくくして映像欠点の発生を防ぐことが出来る。
図2、図4、図5および図8を参照しながら、本発明の請求項9から請求項12に記載の照明装置および投射型表示装置について説明する。本実施例の投射型表示装置は、光源に超高圧水銀灯を用い、光源の反射面に楕円面鏡を用い、色付け手段としてカラーホイールを用い、インテグレータ光学系にフライアイレンズを用い、ライトバルブにはDMDを用いた場合の構成例であり、概略は図1に示す本発明の実施例1における照明装置を用いた投射型画像表示装置と同様であるから、ここではその説明については省略する。
本発明の実施例2において、最大の特徴を図8を用いて説明する。図8は、本発明の実施例2における最大遮光状態における絞り位置での有効光束を示す図である。図8(a)は、遮光板12に入射するすべての光束を示し、図8(b)は遮光板12a、12bの開口部14a、14bを通過する有効光束のみを示したものである。いずれも遮光板12a、12bとの位置関係を示す為、遮光板12a、12bも示している。本発明の実施例1の最大の特徴とするところは、遮光板12が凸レンズ27を通過した光束を最大量遮光する状態、つまり遮光板12a、12bが有効光束の開口面積を最小とする際に、開口面積が複数の領域に分割された構成をなし、第1フライアイレンズ25によって分割された複数の分割光束のうちDMD28を照明する総光束量に対して寄与率が比較的少ない光束を選択的に使用している事と、これを具現化するために遮光板12a、12bの回転中心軸15が、XY軸に対して傾いて配置されていることである。
本発明の実施例2においては、図2のマイクロレンズとの対応も併せて参照すれば、第1象限と第3象限の添え字d、eのマイクロレンズを2箇所づつ有効としていることが説明できる。さらに、開口領域14a、14bは、遮光板12a、12bによって周囲を囲まれた閉領域となっていることである。
実施例1と相違する点は、遮光板12a、12bの回転中心軸15が、XY軸に対して傾いて配置して、図4に示すように、光軸から離れた添え字d、eのマイクロレンズを通過した光束量の少ない分割光束を選択的に有効とすることである。
次に、本発明の実施例2における作用および効果について図4ないし図5を用いて説明する。図4は本発明の実施例2における可変絞り位置における光束分布を示した図である。
図4(a)は光束分布を示した図であり、遮光板12a、12bが光軸20とほぼ垂直となる最大遮光状態での、遮光板12a、12bの動作位置におけるものである。既に述べたが、照明装置の射出瞳近傍に位置する第2フライアイレンズ26(図2参照)を構成するそれぞれのマイクロレンズ上には光源21の像が形成されている。照明装置の射出瞳はおおむね第2フライアイレンズ26と凸レンズ27の間にあり、照明装置の射出瞳位置での光束分布と、可変絞り器11がその開口領域を最小とする状態での遮光板12a、12bの位置における光束分布とはほぼ等しい分布状態になっている。
図4(b)は、それぞれの添え字a、b、c、d、eのマイクロレンズを通過するそれぞれの光束がDMD28を照明する総光束に対する占有率を示した図であり、本実施例ではマイクロレンズ形状が軸対称の構成になっている為、第1象限から第4象限までの全てのマイクロレンズを5つの種類で識別して示すことができる。ここでは図2と図4の両方を参照すれば、第1フライアイレンズ25の光軸近傍のマイクロレンズを通過した光束量が極めて大きいことが分かる。例えば添え字aのマイクロレンズでは、50(%)をなし、添え字bのマイクロレンズでは25(%)をなしている。例えば遮光手段無しの状態で1500:1のコントラストをなす投射型表示装置において、15000:1のコントラストを実現するためには概略10分の1以下まで照明光量を小さくする必要がある。
この場合、本発明の実施例1において最大の特徴である遮光板12が、第1フライアイレンズ25によって分割された複数の光束のうち光軸近傍の添え字a、bの光束量の多い分割光束を遮光して、光軸から離れた添え字d、eのマイクロレンズを通過した比較的光束量の少ない分割光束を選択的に有効とすることによって、容易に所望の光束量を得ることが可能である。
図4(b)より、添え字dのマイクロレンズはDMD28を照明する総光束量にたいして10(%)の寄与率であり、添え字eのマイクロレンズはDMD28を照明する総光束量にたいして5(%)の寄与率であるから、添え字d、eのマイクロレンズを通過した光束を2つづつ有効とする場合は、照明光量を所望の40分の3とすることが可能である。さらに、開口部14a、14bが遮光板12によって周囲を囲まれた閉領域となっている事で、周辺部からの不要光入射を防いで必要とする光束のみを有効として、コントラストの低下を防ぐ事が可能となる。
このときのDMD28上での照明光束量の分布は、実施例1の場合と同様の結果8(図5参照)が得られる。
本発明の実施例2においては、図3に示すように照明光束量を40分の3まで低下させても、4つのマイクロレンズ25d1、25e1、25d3、25e3を有効とすることで、図5(a)のように容易に均一性の高い照明を実現することが可能であると共に、マイクロレンズの傷や埃等の像が投影画像に写りにくくして映像欠点の発生を防ぐことが出来る。また、比較的照明光束量の少ないマイクロレンズを使用することで、開口14a、14bの領域の面積を大きく取る事が可能であるから、遮光板12a、12bの開口14a、14bと光軸20の相対的位置ズレや、遮光板12a、12bの開口14a、14bの領域の大きさの製造上バラツキによる遮光量のばらつきを小さく抑える事が可能であり、所望のコントラストを提供することが出来る。
また、本発明の照明装置によれば、照明領域であるライトバルブにおける照明光の照度分布の均一化を簡素な構成にて提供することが出来ると共に、高精度の照明光量変化の実現が可能な投射型表示装置を提供することが出来る。
また、本発明の実施例2においては、第1象限と第3象限の添え字d、eのマイクロレンズを有効としたが、本発明の範囲はこれに限定するものではなく、所望の照明光束量を実現する範囲において任意のマイクロレンズ位置を通過する光束を有効とするための開口位置、面積、形状が任意に選択できるものである。
また、本発明の実施例1と同様、図8に示すように遮光板12a、12bが凸レンズ27を通過した光束を最大量遮光する状態、つまり遮光板12が有効光束の開口面積を最小とする際に、より確実に所望の光束のみを有効とするために、2枚の一対の遮光板12を光軸方向に異なった位置に在るように設置して、2枚の遮光板12a、12bを重ね合わせる構成が有効である。
また、本発明の実施例2において、ライトバルブにDMD18を例示したが、これに限定するものではなく例えば液晶パネルでも良く、その場合には一般的な液晶パネルを用いた投射型表示装置の構成にもとづいて、好適な光学要素の構成を取ることが可能である。
本発明にかかる照明装置および投射型表示装置は、明るさや色ムラが少ない映像と、高コントラストを高い応答性で実現できる高画質化の映像技術として有用である。
本発明の実施例1における照明装置を用いた投射型画像表示装置の概略構成図 本発明の実施例1における照明装置のフライアイレンズの正面図 本発明の実施例1における照明装置の最大遮光状態における絞り位置での有効光束を示す図 本発明の実施例1における照明装置の可変絞り位置における光束分布を説明するための図 本発明の実施例1における照明装置のDMD上での照明光束量の分布を示す図 本発明の実施例1における照明装置の最大遮光状態における絞り位置での有効光束を示す別の形態図 本発明の実施例1における照明装置の2枚の遮光板の設置位置を示す図 本発明の実施例2における照明装置の最大遮光状態における絞り位置での有効光束を示す図 従来の照明装置における第1のフライアイレンズへの入射光束の強度分布を示す図
符号の説明
11 可変絞り
12 遮光板
13 光束
14 開口
15 回動中心軸
20 光軸
21 光源
22 楕円面鏡
22a 第1焦点
22b 第2焦点
23 カラーホイール
24 凸レンズ
25 第1フライアイレンズ
25a マイクロレンズ
26 第2フライアイレンズ
26a マイクロレンズ
27 凸レンズ
28 DMD
29 投射レンズ
30 スクリーン

Claims (11)

  1. 光源と反射鏡から成る光源系と、
    前記光源系から射出された光束をライトバルブに照明するためのフライアイレンズと、
    当該光束を開口領域の大きさを変化させて前記ライトバルブに照射する光量を調整する可変絞り器と、を備え、
    前記フライアイレンズは、光束を分割する複数のマイクロレンズからなり、
    前記可変絞り器は、それぞれ所定の位置に開口部を有し一辺に平行な軸を回転主軸として観音開きする一対の矩形状の遮光板からなり、最大絞り時には、前記一対の遮光板に形成される開口領域を通じて前記マイクロレンズにより分割される複数の光束の中の所定のマイクロレンズを通過した光束を有効とする照明装置。
  2. 前記フライアイレンズは、前記ライトバルブと共役関係にある第1のフライアイレンズと、前記光源と共役関係にある第2のフライアイレンズとからなることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記一対の遮光板に形成される開口部は、最大絞り時において、
    前記フライアイレンズのマイクロレンズによって分割される複数の光束のうち、前記ライトバルブと共役関係にある第1のフライアイレンズ中心位置に隣接するマイクロレンズ以外のマイクロレンズを通過する光束を有効光束とすることを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
  4. 前記一対の遮光板に形成される開口部は、最大絞り時において、
    前記フライアイレンズのマイクロレンズによって分割される複数の光束のうち、前記ライトバルブと共役にある第1のフライアイレンズを構成するマイクロレンズを通過する光束の最大光束部を遮光して有効光束とすることを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
  5. 前記一対の遮光板に形成される開口部は、最大絞り時において、
    前記フライアイレンズのマイクロレンズによって分割される複数の光束のうち、前記ライトバルブと共役にある第1のフライアイレンズを構成するマイクロレンズの中の光軸に隣接するマイクロレンズを遮光することを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
  6. 前記一対の遮光板に形成される開口部は、
    前記ライトバルブを照明する有効光束の開口面積が最小になる最大絞り時に、前記光源系の光軸に対し対称の位置にあることを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
  7. 前記一対の遮光板の回転主軸は、
    前記光源系からの照明光の光軸と所定の角度で傾斜していることを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
  8. 光源と反射鏡から成る光源系から射出された光束をライトバルブに照明するためのフライアイレンズと当該光束を開口領域の大きさを変化させて前記ライトバルブに照射する光量を調整する可変絞り器とを備える照明光の照明方法において、
    前記可変絞り器は、それぞれ所定の位置に開口部を有し一辺に平行な軸を回転主軸として観音開きする一対の矩形状の遮光板を回動させて可変絞りし、最大絞り時には、前記一対の遮光板に形成される開口領域を通じて前記マイクロレンズにより分割される複数の光束の中の所定のマイクロレンズを通過した光束を有効とする照明方法。
  9. 前記フライアイレンズは、前記ライトバルブと共役関係にある第1のフライアイレンズと、前記光源と共役関係にある第2のフライアイレンズとからなることを特徴とする請求項8に記載の照明方法。
  10. 前記一対の遮光板に形成される開口部は、最大絞り時において、
    前記フライアイレンズのマイクロレンズによって分割される複数の光束のうち、前記ライトバルブと共役にある第1のフライアイレンズを構成するマイクロレンズ中心位置に隣接するマイクロレンズ以外のマイクロレンズを通過する光束を有効光束とすることを特徴とする請求項8に記載の照明方法。
  11. 照明装置を備える投射型表示装置であって、前記照明装置として、請求項1に記載の照明装置を用いることを特徴とする投射型表示装置。
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