JP2004258439A - 投射型表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】DMDからなる光変調素子を用いた投射型表示装置において、投射光学系に入射する不要光を簡単な構成の遮光板で遮光して、高コントラストの投影画像を得る。
【解決手段】光源1からの光は、照明光学系ILからTIRプリズムPRの第1プリズムPR1を介し、DMD6に照射される。DMD6のマイクロミラーMにおいて、ON状態のマイクロミラーMでは照明光が投影光学系PL内に向けて反射され(ON光)、OFF状態では投影光学系PL外に向けて反射され(OFF光)、ON光のみが投影光学系PLによってスクリーン上に投影され、表示画像が形成される。照明光学系ILの光束の一部を遮光する遮光板7が、照明光学系ILの光路内に挿抜制御されるので、ON光以外の照明光が投影光学系PL内に入射することがなく、表示画像のコントラストが向上する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、投射型表示装置に関し、特に反射型光変調素子を用い、簡単な構成の遮光板によって投射映像のコントラストを向上させることができる投射型表示置に関する。
【0002】
【従来の技術】
マルチメディア時代の到来により、あらゆる場面で画像表示装置が用いられている。特に、投射型画像表示装置は、大画面化が容易なため、プレゼンテーション用途だけでなくシアター用途等にもフロントプロジェクタが普及してきている。
【0003】
これら投射型画像表示装置の光変調素子として、従来はCRTが多く利用されてきたが、近年においては、高輝度、高精細化の要求と共に、これら要求性能に適する光変調素子として、液晶パネルやミラーの角度を変化させることにより光量変調を行うDMD(ディジタル・マイクロミラー・デバイス、例えば、特許文献1参照)の利用が主流となりつつある。これらの液晶パネルやDMDを利用した投射型画像表示装置は、光源からの光で光変調素子としての液晶パネルやDMDを照明し、液晶パネルやDMDで画像信号により変調された透過光あるいは反射光を、投影光学系を通してスクリーン上に画像形成するものである。
【0004】
ところで、投射型画像表示装置は、高画質表示(質感が求められている表示)において、現状では直視型CRT画像表示装置の画質に達していない。ここでいう高画質(質感)とは、高ダイナミックレンジ(高コントラスト、高階調表示)を指す。直視型CRT画像表示装置は、画面全体を白黒表示する場合等で少なくとも10000:1以上のダイナミックレンジを実現している。一方、投射型画像表示装置としてのダイナミックレンジは主に光変調素子の特性で決定され、近年向上されてきたとはいえ、液晶パネルの場合でもDMDの場合でも、約400〜1000:1程度である。このダイナミックレンジの低さは、黒表示において、透過型液晶パネルの場合には漏れ光が、反射型液晶パネルやDMDの場合には散乱光や不要光が投射されて黒レベルが浮いてしまうことに一因がある。
【0005】
パネルサイズを縮小して、全体のシステムの大きさを縮小しようとすると、Etendue(面積と角度の積)の考えから、表示パネルへの入射角度が大きくなり、系のコントラストを大きく劣化させることが知られている(例えば、非特許文献1等参照)。特許文献2に開示された投射型表示装置は、そのコントラストの確保のために、投射角度の大きい成分の光を捨てて、明るさを落とすシステム設計が行われていることに着目し、パネルサイズが小さく、システムのサイズも小さい投射型表示装置において、環境の明るさに対応でき、所要の明るさとコントラストを維持できて、高品質な映像が実現できる投射型表示装置を提供するために、明るいバックグランドに対応して、表示パネルでの所要の明るさを確保するためのシステム輝度になる光源、あるいは、該光源およびリフレクタから所要の光路を経て前記表示パネルへ供給される投射光束の角度範囲を可変に制御することで、その明るさの減少と共に表示パネルでのコントラスト値を大きく上昇するようにしている。
【0006】
また、特許文献3に開示される散乱型液晶パネルを用いた投射型画像表示装置では、投影光学系の絞りにおいて大きい開口径と小さい開口径を用意し、それらを入力の画像種類に応じて切り替えることによって、例えば映像を表示する場合には前記絞りの開口径を小さくし、コントラストを高めた表示画質を得ることができ、またPC画像を表示する場合には、前記絞りの開口径を大きくし、輝度(明るさ)を高めた表示画質を得ることを可能としている。
【0007】
さらに、インテグレータ光源像にマッチした簾状可動絞り手段を絞って投影光量を小さくすると、光変調素子からの不要な漏れ光あるいは散乱光の投影光学系からの投射が抑制され、締まった黒表示となる。そこで、特許文献4に開示される投射型画像表示装置では、入力画像信号の最大輝度レベルに応じて投影光量を制御することによって、最大輝度表示と締まった黒表示の対比により均一な明るさ分布を維持したうえでの表示ダイナミックレンジを拡大することができる。また、投影光量の制御に応じて光変調素子の書き込み信号を変調することによって、表示輝度レベルを補償しながら表示ダイナミックレンジの拡大を行うことを可能としている。
【0008】
【特許文献1】
特開平10−78550号公報
【特許文献2】
特開2001−174912号公報
【特許文献3】
特開平7−84553号公報
【特許文献4】
特開2002−214697号公報
【非特許文献1】
Y.Ito et al SID 97 DiGEST p993, J.Iwai IDW 98 p721
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献2に示される投写型表示装置では、主に液晶パネル等にみられる大きい入射角度成分のコントラスト劣化に対しては有効であるが、得られたダイナミックレンジに対しての輝度劣化が大きいという問題があり、特許文献3に示される投射型画像表示装置では、開口径を小さくすることにより、投影画像の明るさ分布が変化する(通常は周辺部が相対的に暗くなる)という問題がある。
【0010】
また、特許文献2、特許文献3に示される表示装置では、ともに円形もしくは光束全周に絞りを配置する必要があるため、絞り取付けの位置ずれに対してシビアであり、また可変させるためには複雑な機構が必要となるという問題もある。
【0011】
また、特許文献4に示される投射型表示装置では、投影画像の明るさ分布の変化は軽減されてはいるが、輝度を落とすことにより黒側の絶対値を減少させており、ダイナミックレンジを維持しているだけで、拡大効果はなかった。また、複数の簾状の絞りを使用しているため、複雑な構造になってしまうという問題もある。
【0012】
本発明は、投射光学系に入射する不要光を遮光するために最適化した形状で単一部品の遮光板を照明光学系に挿抜させることにより、高いダイナミックレンジを得た時の輝度低下を最低限に抑えることができ、また遮光板が単一部品で構成されていて、光束全周を遮光する必要がなく、複雑な構造を必要としない投射型表示装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の技術手段は、反射型光変調器を有する投射型表示装置において、前記反射型光変調器に対する照明光学系に、該照明光学系の光束の片側断面の一部を遮光して不要光を遮光する遮光板を前記照明光学系の光路内に挿抜可能に設けたことを特徴とする。
【0014】
また、本発明の第2の技術手段は、第1の技術手段の投射型表示装置において、前記遮光板挿入時の遮光板通過後の光束は、遮光板通過前の光束半径をrとし光束中心から光束外周へ向かう方向へ距離tの点を点Rとした時に、光束中心と点Rとを結ぶ線分と光束中心を通る直交線が光束外周と交わる2点P,Q、及び前記点Rとの3点を通過する円と、遮光板通過前の光束との重合部分の光束となることを特徴とする。
【0015】
また、本発明の第3の技術手段は、第1または2の技術手段の投射型表示装置において、前記遮光板は、前記距離tと前記光束半径rとの比が0.46以下である形状を有することを特徴とする。
【0016】
また、本発明の第4の技術手段は、第1乃至3の技術手段の投射型表示装置において、前記照明光学系の光束に対する前記遮光板の挿入方向は、前記反射型光変調器の前記照明光学系の光束が入射する側に配置された反射型光変調素子に対する主光線を遮光する方向であることを特徴とする。
【0017】
また、本発明の第5の技術手段は、第1乃至4の技術手段の投射型表示装置において、前記遮光板は、前記照明光学系の瞳位置近傍に設けられることを特徴とする。
【0018】
また、本発明の第6の技術手段は、第1乃至4の技術手段の投射型表示装置において、前記遮光板は、前記照明光学系のレンズ出口近傍に設けられることを特徴とする。
【0019】
また、本発明の第7の技術手段は、第1乃至6の技術手段の投射型表示装置において、前記遮光板は、投射映像を表示するスクリーンの明るさが明るい場合に、前記照明光学系の光路内に挿入されることを特徴とする。
【0020】
また、本発明の第8の技術手段は、第1乃至7の技術手段の投射型表示装置において、投射映像を表示するスクリーンの明るさを検出する明るさ検出手段を有し、該明るさ検出手段の明るさ検出値に基づいて前記遮光板を前記照明光学系の光路内に挿抜制御することを特徴とする。
【0021】
また、本発明の第9の技術手段は、第1乃至8の技術手段の投射型表示装置において、前記遮光板は単一の部品で形成されていることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図1〜図7に示す実施例に基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施例による投射型画像表示装置の光学構成図である。図1においては、ON光とOFF光の主光線の光路をそれぞれ示している。
図1において、ランプとリフレクタからなる光源1からの光は、透過色または反射色の異なる複数(R、G、B)のカラーフィルタで構成され、投影する色光が時間的に順次切り替わるように光路中で回転させているカラーホイール2を通り、照明光学系ILからTIRプリズム(全反射プリズム)PRの第1プリズムPR1を介し、光変調素子(以下、DMDという)6に照射される。
【0023】
なお、照明光学系ILは、DMD6の表示面上での軸上と軸外との照度差をなくす平滑化機能を有するインテグレータロッド3と、複数枚のレンズ4−1,4−2,4−3を含むレンズ群4と、折り返しミラー5とから構成されている。
【0024】
また、TIRプリズムPRは、第1プリズムPR1と第2プリズムPR2とからなり、このTIRプリズムPRによって、DMD6に対する入力光とDMD6からの出力光との分離が行われる。第1プリズムPR1は、照明光学系ILから射出し第1プリズムPR1に入射した光を全反射させDMD6の表面を照明し、その照明光が画像信号に基づく制御によるDMD6の反射により光変調され出力され、第2プリズムPR2は、DMD6での光変調後に第1プリズムPR1を透過した光を透過させる。
【0025】
このようにして、DMD6による光変調後にTIRプリズムPRを透過した光は、複数のレンズ群から成る投影光学系PLによって、スクリーン面(不図示)上に投影される。ただし、投影光学系PLに入射して投影されるのは、後述するDMD6のON状態にあるマイクロミラーMで反射された光のみである。
【0026】
DMD6による光変調を更に詳しく説明する。
図2は、DMDのマイクロミラーがON状態のときの光路を示す光学構成図、図3は、DMDのマイクロミラーがOFF状態のときの光路を示す光学構成図である。
DMD6は多数のマイクロミラーMがマトリックス状に配置された表示面を有しており、そのマイクロミラーM1枚で表示画像の1画素(例えば16μmピッチ)を構成する。光変調のために各マイクロミラーMの傾きは、個別に駆動制御される構成(例えば、ミラー回転角=±10°の傾斜)になっており、各マイクロミラーMは、ON状態とOFF状態との2つの傾き状態をとり得るようになっている。
【0027】
ON状態のマイクロミラーMでは照明光が投影光学系PL内に向けて反射され(以下、ON光という)、OFF状態のマイクロミラーMでは照明光が投影光学系PL外に向けて反射される(以下、OFF光という)。したがって、ON状態のマイクロミラーMで反射されたON光のみが投影光学系PLによってスクリーン上に到達し、その結果、表示画像がスクリーン上に形成される。
【0028】
この時、OFF光が投影光学系PL内に入射してしまうと、コントラストの低下を招いてしまうことになるが、マイクロミラーMが完全にOFF状態になるように制御した場合でも、マイクロミラーM表面以外の部分での反射や、マイクロミラーMが完全に傾いていない0°付近の傾き状態にある瞬間等の不要な反射光が投影光学系PLに入射してしまうことによってもコントラストの低下を招いてしまう。
ここで、コントラストとは式1に示すように、黒表示した場合の輝度を1として、白表示した場合の輝度と黒表示した場合の輝度の比として表される。
コントラスト=白の輝度/黒の輝度(1)・・・(式1)
【0029】
しかし、スクリーン上に表示される映像の場合、装置の黒の輝度よりも周囲が明るければ、スクリーン上でのコントラスト比は、その周囲の明るさを1として、その周囲の明るさと装置の白の輝度で制限され、下記の式2のようになる。
黒の輝度<周囲の明るさ の場合
コントラスト比=白の輝度/周囲の明るさ(1)・・・(式2)
【0030】
この様に、装置の黒の輝度よりも周囲が明るければ、コントラスト比は、その周囲の明るさと装置の白の輝度で決定される。そのため、“周囲の明るさ>黒の輝度”の場合、黒の輝度を若干上げてでも、白の輝度を上げたほうが、スクリーン上のコントラスト比を上げることができる。
【0031】
本発明は、図3に示すOFF光の1部、並びにマイクロミラーMがON−OFFの過渡状態での不要光が投影光学系PLに入射されることを防ぐことによりコントラストを改善するもので、図1において、照明光学系ILの絞り位置に遮光板9を挿抜可能に設けるものである。
【0032】
図1に示すように、DMD6上においても図上の左側に配置されたマイクロミラーMほどその不要光としてのOFF光が投射レンズPLに入射しやすく、右側に配置されたマイクロミラーMほどその不要光としてのOFF光が投射レンズPLに入射し難くなることになる。
【0033】
この理由により、図1における遮光板7の挿入位置は、図上の左側、即ちDMD6上において照明光が入射する側に配置されたマイクロミラーMの主光線を遮る位置に挿入することが不要光の遮光において効果をもたらすことになる。
【0034】
次に、遮光板7の形状について説明する。
図4は、投射型表示装置において、遮光板を使用しない時の照明光束、及び形状が異なる遮光板を使用したときの照明光束を示す図である。
図4(C)に示すように、遮光板を使用しない時、レンズ4−2を出射した照明光束の断面Bは円形である。図4(A)、図4(B)に示す遮光板は、それぞれの形状、面積が異なり、遮光板7によって遮光された照明光束の断面Bは異なった形状となっている。
【0035】
図4(A)、図4(B)に示す遮光板7は、それぞれ図4(C)に示す照明光束の断面B、つまり円形を元とし、その半円形から直径PQに沿ってそれぞれ弓形の部分PQRPを削り込んだ形状である。半円形の直径をr、弓形の高さをtとすると、図4(A)の遮光板はt/r=0.28、図4(B)の遮光板はt/r=0.46、図4(C)の光束の断面においては遮光板は使用しないがt/r=1.0となっている。
図4(A)、図4(B)に示す遮光板7を使用し、また図4(C)のように遮光板を使用しない場合のレンズ4−2通過後の光束について、照度及びコントラスト比を計測したところ、表1のような結果を得た。
【0036】
【表1】
Figure 2004258439
【0037】
表1について検討した結果より、DMD6上において照明光束が入射する側に配置されたマイクロミラーMの主光線を遮る位置に遮光板7を挿入し、照明光束の開口を絞ることで不要光を遮光し、コントラストを上げることができる。
但し、この場合も、照明光束の開口を絞ることでコントラストを上げることができるが、白の輝度も低下することになり、図4(A)に示す遮光板のt/r=0.28を最適値として採用した。
【0038】
図5は、遮光板の形状の例をレンズとともに示す図である。
図5(A)に示す遮光板7は、レンズ4−2と同心で直径の大きい円板を三日月状に加工した遮光板で、図5(B)に示す遮光板7は、矩形板からレンズ4−2に掛る部分を所定の曲率で削り込んだ遮光板である。
なお、両遮光板7内側の削り込み部の曲率は、光束の断面の両直径端の点P,Qと弓形の高さがtである点Rとの3点を外周に有する円の曲率となる。
また、遮光板7の形状は、レンズ4−2通過以降の光束が、図4(A)、図4(B)に示すような形状であれば、図5に示す形状に限定されるものではなく、後述する挿抜制御の容易な形状が良好である。
【0039】
また、この遮光板7はDMD6からなる光変調素子へ光束を投射する照明光学系の瞳位置近傍に設けられてもよく、またDMD6へ光束を投射するレンズ4−3の出口側に設けられてもよい。
【0040】
図6は、照明光学系の光束内に遮光板を設け、挿抜制御する際の概略図で、図6(A)は、レンズ4−2と平行に遮光板7を挿抜制御する様子を示し、図6(B)はレンズ4−2に対して垂直方向に遮光板7を開閉制御する様子を示す図である。
制御方法としては、レンズ4−2通過後の光束が、図4(A)、または図4(C)になるようにどちらかを選択する方法や、図4(A)から図4(C)まで明るさに合わせてリニアに変化させることも可能である。
また、その駆動手段としては、手動でも、ステッピングモータ等を使用した電動式でもかまわない。
【0041】
次に、本発明の第2の実施例について説明する。
図7は、本発明の第2の実施例による投射型画像表示装置の光学構成図である。
第2の実施例の投写型表示装置は、外光検出手段8と遮光板駆動手段9を有し、スクリーン上の明るさを測定することにより、自動的に遮光板7を挿抜制御する構成である。外光検出手段8によって得られたスクリーン上の明るさ情報を元に、常に周囲の明るさと装置の黒の輝度との関係が下記の式3を満たすように、遮光板駆動手段9を制御する。
スクリーン上の明るさ=黒の輝度・・・(式3)
【0042】
具体的には、外光検出手段8は、スクリーン上の明るさをCdSのような受光素子を用い明るさを電気的に検出する。そして、遮光板7の挿入位置とスクリーン上の黒の輝度との関係を電気的に予め入力しておき、この電気信号と外光検出手段8から得られた電気信号とが式3を満たすように遮光板駆動手段9を制御する。外光検出手段8は、簡易的に装置周辺の明るさを測定してもよい。
【0043】
第2の実施例の投写型表示装置においても、遮光板7を挿入するか、しないかの2段階切替であれば、外光検出手段8から得られた電気信号がある一定値を超えた場合に遮光板駆動手段9を制御し駆動するようにすればよい。
【0044】
以上説明したように、本発明は図4に示すような遮光板7を図示する位置に挿入することにより、複数もしくは、複雑な構造の遮光板を使用することなく、コントラストを向上させることができる。また、可変させる場合も遮光板7の挿入位置を一方向に変化させるだけでよく、複雑な構造を必要としない。
これにより、スクリーン上、もしくは周囲の明るさに合わせた黒の輝度に制御し、常に最高のダイナミックレンジ、コントラスト比を確保することができる。
【0045】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、反射型光変調素子を有する投射型表示装置において、照明光学系の投射光束の1部を最適化した形状で単一部品の遮光板を可変に制御することで、その明るさの減少を最小限に抑え、コントラスト値を大きく上昇させることができる。また、遮光板は複雑な構造をもたず、簡単な構造で実現することができる。
【0046】
また、周囲の明るさを検出する外光検出手段と遮光板を可変制御する遮光板駆動手段を有することで、周囲の明るさに合わせた最適のダイナミックレンジ、コントラスト比を有する投射映像を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による投射型画像表示装置の光学構成図である。
【図2】DMDのマイクロミラーがON状態のときの光路を示す光学構成図である。
【図3】DMDのマイクロミラーがOFF状態のときの光路を示す光学構成図である。
【図4】投射型表示装置において、遮光板を使用しない時の照明光束、及び形状が異なる遮光板を使用したときの照明光束を示す図である。
【図5】遮光板の形状の例をレンズとともに示す図である。
【図6】照明光学系の光束内に遮光板を設け、挿抜制御する際の概略図である。
【図7】本発明の第2の実施例による投射型画像表示装置の光学構成図である。
【符号の説明】
1…光源、2…カラーホイール、3…インテグレータロッド、4…レンズ群、5…折り返しミラー、6…DMD、7…遮光板、8…外光検出手段、9…遮光板駆動手段、IL…照明光学系、PR…TIRプリズム、PR1…第1プリズム、PR2…第2プリズム、M…マイクロミラー、PR…TIRプリズム、M…マイクロミラー。

Claims (9)

  1. 反射型光変調器を有する投射型表示装置において、前記反射型光変調器に対する照明光学系に、該照明光学系の光束の片側断面の一部を遮光して不要光を遮光する遮光板を前記照明光学系の光路内に挿抜可能に設けたことを特徴とする投射型表示装置。
  2. 前記遮光板挿入時の遮光板通過後の光束は、遮光板通過前の光束半径をrとし光束中心から光束外周へ向かう方向へ距離tの点を点Rとした時に、光束中心と点Rとを結ぶ線分と光束中心を通る直交線が光束外周と交わる2点P,Q、及び前記点Rとの3点を通過する円と、遮光板通過前の光束との重合部分の光束となることを特徴とする請求項1に記載の投射型表示装置。
  3. 前記遮光板は、前記距離tと前記光束半径rとの比が0.46以下である形状を有することを特徴とする請求項2に記載の投射型表示装置。
  4. 前記照明光学系の光束に対する前記遮光板の挿入方向は、前記反射型光変調器の前記照明光学系の光束が入射する側に配置された反射型光変調素子に対する主光線を遮光する方向であることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の投射型表示装置。
  5. 前記遮光板は、前記照明光学系の瞳位置近傍に設けられることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の投射型表示装置。
  6. 前記遮光板は、前記照明光学系のレンズ出口近傍に設けられることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の投射型表示装置。
  7. 前記遮光板は、投射映像を表示するスクリーンの明るさが明るい場合に、前記照明光学系の光路内に挿入されることを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の投射型表示装置。
  8. 投射映像を表示するスクリーンの明るさを検出する明るさ検出手段を有し、該明るさ検出手段の明るさ検出値に基づいて前記遮光板を前記照明光学系の光路内に挿抜制御することを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載の投射型表示装置。
  9. 前記遮光板は単一の部品で形成されていることを特徴とする請求項1乃至8いずれかに記載の投射型表示装置。
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