JP2005215527A - 投影型画像表示装置及び光学系 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で偏光分離特性を向上させ、コントラストが高く、高品位な映像を投影する。
【解決手段】投影型画像表示装置10は、分離面が光軸Xに垂直な平面Aに対して45度に傾いているPBS23と、PBS23の前に設けられた平板状の直線偏光子22と、PBS23の後段に設けられた反射型液晶素子24とを備えている。直線偏光子22は、分離面23aの法線と光軸とが含まれる基準面に対して垂直に配置されているとともに、光軸に垂直な平面に対して分離面と逆方向に鋭角に傾いている。さらに、平板状の直線偏光子22には、発散光束が入射される。このような投影型画像表示装置10では、直線偏光子22が分離面とは逆に傾いていることにより、偏光分離特性が向上し、コントラストが高くなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば反射型の液晶プロジェクタ等の投影型画像表示装置、及び、反射型の液晶プロジェクタ等に用いられる光学系に関するものである。
従来より、照明装置と、照射された光を画像信号に応じて変調する光変調素子と、照明装置から出射された光を光変調素子に対して照射する分離光学系と、光変調素子の像を結像させる投影光学系とを備えた投射型画像表示装置が提案されている(例えば特許文献1参照。)。
投射型画像表示装置は、一般に、光源として放電ランプが用いられ、画像変調素子としては透過型液晶素子やDMD(Digital Micro mirror Device)等が多く用いられている。さらに、近年では、光変調素子としてより高解像度な反射型液晶素子を用いた投射型画像表示装置も実用化されている。
投射型画像表示装置では、白色光を出射する光源を有し、光源からの白色光をダイクロイックミラーで、赤、緑、青の3色に色分離し、それぞれの色を対応した光変調素子に照明する。光変調素子は、赤、緑、青の映像信号に応じて照射光を変調する。そして、光変調素子で変調された後クロスプリズムなどの色合成手段で合成され、投影レンズによりスクリーン上に投影される。
光変調素子として反射型液晶素子を使う場合には、偏光が利用される。この場合は、光源から出射された光を偏光変換素子を用いて一方向の偏光に変換し、その後、3色に色分離させてそれぞれの色に対応する反射型液晶素子へ入射させることになる。図22に反射型液晶素子を用いた従来の投影型画像表示装置における、液晶素子近傍のデバイス構成を示す模式図を示す。
従来の投影型画像表示装置110は、図22に示すように、偏光ビームスプリッタ(PBS)111と、反射型液晶素子112と、直線偏光子113とを備えている。
先に述べた偏光変換素子では、可視領域全体で、かつ広い入射角に対して高いPS変換特性を得ることは困難である。そのため、従来の投影型画像表示装置110では、再度、直線偏光子113を透過することによって、より偏光度の高い光束とし、PBS111に入射する。PBS111に入射した光束は、その大部分が反射して反射型液晶素子112に入射する。白色を表示する場合はここでP偏光に変換されてPBS111に再入射してそのまま透過し、投影レンズを介してスクリーン上に像を形成する。一方、黒色の場合は、S偏光のままPBS111に再入射して反射し、もとの光路に戻ることになる。
ところで、このような従来の反射型液晶素子を用いた投影型画像表示装置110では、以下に示すような問題点がある。
PBS111の直前には、図22のように直線偏光子113があり、PBS111に対して一方向の偏光のみの光束、例えばS偏光のみからなる光束として入射するようにしている。
しかし、メリジオナル平面内に含まれない光線、つまり、スキュー光線は、PBS111に入射する際にS偏光成分だけではなくP偏光成分も存在することになる。PBS111が理想的であれば、P偏光成分はPBS11を透過するために反射型液晶素子112を照射することはないが、実際にはP偏光成分であってもその一部はPBS111で反射して液晶素子に入射してしまう。
その結果、例えば黒を表示する場合でも、PBS111で反射したP偏光は反射型液晶素子112で反射した後に再度PBS111に入射し、その大部分はPBS111を通過してスクリーン上に投影されることになり、結果的に画像のコントラストを低下させる原因になっていた。
特開2000−105360号公報
本発明は、簡単な構成で偏光分離特性を向上させ、コントラストが高く、高品位な映像を投影することができる投影型画像表示装置、及び、偏光分離特性を向上させた光学系を提供することを目的とする。
本発明に係る投影型画像表示装置は、光束が入射され、入射された光束のうち一方向の偏光を出射する平板状の直線偏光手段と、S又はP偏光を透過し、透過方向と直交する方向の偏光を反射する分離面を有し、当該分離面に対して上記直線偏光手段から出射した光束が入射される偏光ビームスプリッタと、上記偏光ビームスプリッタの上記分離面から出射された光束が入射され、入射された光の偏光の方向を画像信号に応じて変化させて反射し、上記偏光ビームスプリッタの上記分離面に再入射させる上記光変調手段とを備え、上記偏光ビームスプリッタは、上記分離面が光軸に垂直な平面に対して所定の角度に傾いているとともに、上記分離面が入射した光束の光軸上の偏光を全透過又は全反射するように、上記直線偏光手段に対して配置されており、上記直線偏光手段は、上記分離面の法線と上記光軸とが含まれる基準面に対して垂直に配置されているとともに、上記光軸に垂直な平面に対して上記分離面と逆方向に鋭角に傾いていることを特徴とする。
また、本発明に係る投影型画像表示装置は、光束が入射され、入射された光束のうち一方向の偏光を出射する平板状の直線偏光手段と、上記直線偏光手段から出射された光束が入射され、入射された光束の偏光方向を移相する波長板と、S又はP偏光を透過し、透過方向と直交する方向の偏光を反射する分離面を有し、当該分離面に対して上記直線偏光手段から出射した光束が入射される偏光ビームスプリッタと、上記偏光ビームスプリッタの上記分離面から出射された光束が入射され、入射された光の偏光の方向を画像信号に応じて変化させて反射し、上記偏光ビームスプリッタの上記分離面に再入射させる上記光変調手段とを備え、上記偏光ビームスプリッタは、上記分離面が光軸に垂直な平面に対して所定の角度に傾いているとともに、上記分離面が入射した光束の光軸上の偏光を全透過又は全反射するように、上記波長板に対して配置されており、上記直線偏光手段及び/又は上記波長板は、上記分離面の法線と上記光軸とが含まれる基準面に対して垂直に配置されているとともに、上記光軸に垂直な平面に対して上記分離面と逆方向に鋭角に傾いている。
本発明に係る光学系は、光束が入射され、入射された光束のうち一方向の偏光を出射する平板状の直線偏光手段と、S又はP偏光を透過し、透過方向と直交する方向の偏光を反射する分離面を有し、当該分離面に対して上記直線偏光手段から出射した光束が入射される偏光ビームスプリッタと、上記偏光ビームスプリッタは、上記分離面が光軸に垂直な平面に対して所定の角度に傾いているとともに、上記分離面が入射した光束の光軸上の偏光を全透過又は全反射するように、上記直線偏光手段に対して配置されており、上記直線偏光手段は、上記分離面の法線と上記光軸とが含まれる基準面に対して垂直に配置されているとともに、上記光軸に垂直な平面に対して上記分離面と逆方向に鋭角に傾いていることを特徴とする。
また、本発明に係る光学系は、光束が入射され、入射された光束のうち一方向の偏光を出射する平板状の直線偏光手段と、上記直線偏光手段から出射された光束が入射され、入射された光束の偏光方向を移相する波長板と、S又はP偏光を透過し、透過方向と直交する方向の偏光を反射する分離面を有し、当該分離面に対して上記直線偏光手段から出射した光束が入射される偏光ビームスプリッタと、上記偏光ビームスプリッタは、上記分離面が光軸に垂直な平面に対して所定の角度に傾いているとともに、上記分離面が入射した光束の光軸上の偏光を全透過又は全反射するように、上記波長板に対して配置されており、上記直線偏光手段及び/又は波長板は、上記分離面の法線と上記光軸とが含まれる基準面に対して垂直に配置されているとともに、上記光軸に垂直な平面に対して上記分離面と逆方向に鋭角に傾いていることを特徴とする。
本発明の投影型画像表示装置には、光束が入射される。本発明の投影型画像表示装置は、分離面が光軸に垂直な平面に対して所定の角度に傾いている偏光ビームスプリッタの前に、平板状の直線偏光手段が設けられている。さらに、本発明の投影型画像表示装置では、直線偏光手段が、上記分離面の法線と上記光軸とが含まれる基準面に対して垂直に配置されているとともに、上記光軸に垂直な平面に対して上記分離面と逆方向に鋭角に傾いている。
本発明の投影型画像表示装置には、光束が入射される。本発明の投影型画像表示装置は、分離面が光軸に垂直な平面に対して所定の角度に傾いている偏光ビームスプリッタの前に、平板状の直線偏光手段及び波長板が設けられている。さらに、本発明の投影型画像表示装置では、直線偏光手段及び波長板、又は、両者のうちの一方が、上記分離面の法線と上記光軸とが含まれる基準面に対して垂直に配置されているとともに、上記光軸に垂直な平面に対して上記分離面と逆方向に鋭角に傾いている。
以上のような本発明の投影型画像表示装置では、簡単な構成で偏光分離特性を向上させ、コントラストが高く、高品位な映像を投影することができる。
本発明の光学系には、光束が入射される。本発明の光学系は、分離面が光軸に垂直な平面に対して所定の角度に傾いている偏光ビームスプリッタの前に、平板状の直線偏光手段が設けられている。さらに、本発明の光学系では、直線偏光手段が、上記分離面の法線と上記光軸とが含まれる基準面に対して垂直に配置されているとともに、上記光軸に垂直な平面に対して上記分離面と逆方向に鋭角に傾いている。
本発明の光学系には、光束が入射される。本発明の光学系は、分離面が光軸に垂直な平面に対して所定の角度に傾いている偏光ビームスプリッタの前に、平板状の直線偏光手段及び波長板が設けられている。さらに、本発明の光学系では、直線偏光手段及び波長板、又は、両者のうちの一方が、上記分離面の法線と上記光軸とが含まれる基準面に対して垂直に配置されているとともに、上記光軸に垂直な平面に対して上記分離面と逆方向に鋭角に傾いている。
以上のような本発明の光学系では、簡単な構成で偏光分離特性を向上させることができる。
本発明の最良の形態として、本発明を適用した反射型液晶素子を用いた投影型画像表示装置(以下、単に反射型プロジェクタ10と呼ぶ。)について説明をする。
図1に、本発明が適用された反射型プロジェクタ10のデバイス配置を示した模式図を示す。
反射型プロジェクタ10は、ランプ11と、インテグレーターレンズ12と、PS変換素子13と、コンデンサレンズ14と、第1のダイクロイックミラー15と、第2のダイクロックミラー16と、ミラー17と、R用偏光光学系18−Rと、G用偏光光学系18−Gと、B用偏光光学系18−Bと、色合成プリズム19と、投影レンズ20とを備えている。
ランプ11は、白色光の照射光源であり、例えば、ハロゲンランプ、キセノンランプ、メタルハライドランプ、超高圧水銀ランプ等である。ランプ11には、光源11aからの光束を効率良く出射するために、楕円、もしくは方物面形状のリフレクタ11bが光路の後ろ側に配置される。ランプ11から出射した白色光の光束は、一対のインテグレーターレンズ12に入射する。
一対のインテグレーターレンズ12は、ランプ11からの入射光に関し、光束の空間分布を均一化する。インテグレーターレンズ12を透過した光束は、PS変換素子13に入射する。
PS変換素子13は、インテグレーターレンズ12を透過した光を、一方向にそろった偏光に変換する。PS変換素子13を透過した光束は、コンデンサレンズ14を透過して第1のダイクロイックミラー15に入射する。
第1のダイクロックミラー15は、赤色波長帯域の光(R)を透過し、青色、緑色波長帯域の光(G,B)を反射する。反射した青色、緑色波長帯域の光(G,B)は、更に次の第2のダイクロイックミラー16に入射する。第2のダイクロックミラー16は、緑色波長帯域の光(G)を反射し、青色波長帯域の光(B)を透過する。
第1のダイクロックミラー15により透過された赤色波長帯域の光は、ミラー17により反射されたのちにR用偏光光学系18−Rに入射される。第2のダイクロックミラー16により反射された緑色波長帯域の光は、G用偏光光学系18−Gに入射される。第2のダイクロックミラー16により透過された青色波長帯域の光は、B用偏光光学系18−Bに入射される。
R用偏光光学系18−Rには、映像信号のうちの赤色(R)信号が入力される。R用偏光光学系18−Rは、入射された赤色波長帯域の光をR信号に応じて空間変調することにより、映像のR成分に応じた像が形成された光束を出射する。
G用偏光光学系18−Gには、映像信号のうちの緑色(G)信号が入力される。G用偏光光学系18−Gは、緑色波長帯域の光をG信号に応じて空間変調することにより、映像信号のG成分に応じた像が形成された光束を出射する。
B用偏光光学系18−Bには、映像信号のうちの青色B(B)信号が入力される。B用偏光光学系18−Bは、青色波長帯域の光をB信号に応じて空間変調することにより、映像信号のB成分に応じた像が形成された光束を出射する。
R用偏光光学系18−R、G用偏光光学系18−G及びB用偏光光学系18−Bから出射された光は、全て色合成プリズム19に入射される。色合成プリズム19は、赤成分の光、緑成分の光及び青成分の光を一本の光束に合成し、合成した光束を出射する。
色合成プリズム19から出射された合成光は、投影レンズ20に入射される。投影レンズ20は、入射された合成光を拡大して、図示しないスクリーン上に投写し、当該スクリーン上に映像を形成する。
つぎに、R用偏光光学系18−R、G用偏光光学系18−G及びB用偏光光学系18−Bの内部構成について説明をする。なお、R用偏光光学系18−R、G用偏光光学系18−G及びB用偏光光学系18−Bは、全て同一の構成をしている。以下、これらをまとめて説明するときには、以下、偏光光学系18という。
偏光光学系18は、フィールドレンズ21、直線偏光子22と、偏光ビームスプリッター(PBS)23、反射型画像変調素子24とを備えている。
フィールドレンズ21には、第1のダイクロックミラー15及び第2のダイクロックミラー16により分離された赤、緑又は青色波長帯の光束が入射される。フィールドレンズ21は、入射された光束を発散発束にし、直線偏光子22に対して照射する。
直線偏光子22は、平板の形状をした素子であり、入射された光束のうち一方向の偏光のみを出射するデバイスである。直線偏光子22は、ある一方向の偏光を透過し、その他の偏光を透過する、例えばワイヤーグリッドのような反射型の偏光子や、ある一方向の偏光を透過し、その他の偏光を吸収する吸収型の偏光子が用いられる。また、反射型の偏光子として、例えば、MOXTEK社により実用化されているワイヤーグリッドポラライザー等を用いても良い。
直線偏光子22から透過された一方向の偏光は、PBS23に入射される。PBS23は、S偏光を反射し、P偏光を透過する偏分離面(分離面)23aを有している。PBS23のPS光分離斜面23aは、直線偏光子22から出射された偏光の方向がS偏光となるように配置されている。
なお、直線偏光子22とPBS23との配置関係については後で詳細に説明をする。
反射型画像変調素子24は、例えば、反射型の液晶素子から構成されている。反射型画像変調素子24には、PBS23により反射されたS偏光が入射される。反射型画像変調素子24は、色信号(映像信号のうちのR信号,G信号及びB信号)が入力され、入力された色信号に応じて、入射されたS偏光を空間変調する。映像信号に応じて入射光(S偏光)を空間変調した結果、画像の明るい部分(白部分)では、S偏光の光がP偏光に変換されて反射され、画像の暗い部分(黒部分)ではS偏光の光がS偏光のまま反射する。反射型画像変調素子24から反射された光は、PBS23に再度入射される。PBS23は、再度入射された光のP偏光の成分を透過し、S偏光の成分を反射する。
そして、偏光光学系18は、反射型画像変調素子24から反射された後にPBS23を透過した光(P偏光)を、色合成プリズム19に対して出射する。
以上のように偏光光学系18では、画像の明るい部分(白部分)では、反射型画像変調素子24が入射光(S偏光)をP偏光に変換して反射し、PBS23に再度入射してそのまま透過し、色合成プリズム19及び投影レンズを介してスクリーン上に像を形成する。一方、画像の暗い部分(黒部分)では、反射型画像変調素子24が入射光(S偏光)をS偏光のままPBS23に再度入射して反射し、もとの光路に戻ることになる。
従って、偏光光学系18からは、映像信号に応じて明暗が形成された像が出射光に形成される。すなわち、R用偏光光学系18−Rからは、映像信号の赤成分の映像の光が出射され、G用偏光光学系18−Gからは、映像信号の緑成分の映像の光が出射され、B用偏光光学系18−Bからは、映像信号の青成分の映像の光が出射される。このため、スクリーン上には、映像信号に応じた光の像が投写されることとなる。
(直線偏光子及びPBSの配置関係)
つぎに、直線偏光子22及びPBS23の配置関係について、図2を参照してさらに説明をする。
直線偏光子22及びPBS23は、入射された光束の光路上に、直線偏光子22→PBS23の順で配置されている。これら直線偏光子22及びPBS23には、平行光束ではなく、発散光束が入射される。発散光束とは、光路を進むに従って光束の幅が広がっていく光線である。ここで、入射された発散光束の極角のことを、以下コーン角θという。
PBS23は、内部に平面状の光分離斜面23aが形成され、光分離斜面23aに垂直ではない任意の1つの表面(入射面23b)から光が入射される。
発散光束が入射される入射面23bは、平面状となっている。PBS23は、入射面23bが光軸Xに対して垂直となるように配置されている。入射面23bから入射された発散光束は、PBS23内部を通過して光分離面23aに入射される。
光分離斜面23aは、発散光束の光軸Xに垂直な平面Aに対して45°の角度に傾いている。すなわち、光分離斜面23aの法線Zは、入射される発散光束の光軸Xに対して、45°の角度に傾いている。なお、この角度は45°でなくてもよい。
さらに、光分離斜面23aは、直線偏光子22から透過された一方向の偏光を、全反射するように配置されている。すなわち、直線偏光子22と光分離斜面23aとの配置関係は、直線偏光子22から透過された一方向の偏光をS偏光とするように配置がされている。更に言い換えれば、直線偏光子22は、その透過光が光分離斜面23aに対してS偏光として入射されるように、吸収軸の向きが設定されている。
直線偏光子22は、平板状の形状となっている。
平板状の直線偏光子22は、光分離斜面23aの法線Zと光軸Xとでなす面を基準面Bとしたとき、その基準面Bに対してその平面が垂直となるように配置されている。
さらに、平板状の直線偏光子22は、光軸Xに垂直な平面Aに対して、光分離斜面23aと逆方向(マイナス方向)に鋭角に傾いている。つまり、直線偏光子22と平面Aとの、基準面B上における角度が鋭角(0度又は90度ではない。)であり、且つ、平面Aに対する光分離斜面23aの角度の回転方向をプラス方向としたときに、平面Aに対する直線偏光子22の角度の回転方向がマイナス方向となっている。光軸xに垂直な平面Aに対する、平板状の直線偏光子22のなす角のことを、以下、傾き角θxという。
(直線偏光子及びPBSの配置関係による効果)
以上のように直線偏光子22及びPBS23の配置関係を設定すると、偏光光学系18から出射される光の明るい部分(白部分)と暗い部分(黒部分)の比であるコントラストが向上する。つまり、直線偏光子22からPBS23の光分離斜面23aに照射されるS偏光の割合が多くなる(P偏光の割合が少なくなる。)。
以下、その理由について説明をする。
直線偏光子22が挿入されている理由は、PS変換素子13で偏光変換しきれなかった成分を取り除き、PBS23に対し特定の偏光成分(本実施例においてはS偏光成分)のみを入射させることである。
また、PBS23に入射される光は発散光束である。その発散光束は、直線偏光子22を透過した後に、PBS23の入射面23b(光軸に垂直な面である)に対してコーン角θと同角度で入射して屈折する。入射面23bで屈折した発散光束は、PBS23の内部を通過して光分離斜面23aに到達する。
ここで、直線偏光子22が光軸Xに対して垂直な場合(つまり、傾き角θx=0の場合)における、光分離斜面23aへの入射角と、光分離斜面23a上での偏光状態との関係を図3及び図4に示す。図4は、図3の部分拡大図である。なお、ここでは、PBS23の屈折率が1.86であり、直線偏光子22が屈折率1.2の媒質中に存在するものとしている。
図3及び図4中の実線で描かれている同心円は、入射する光線の光分離斜面23aに対する入射角度分布を表したものである。つまり、実線で描かれた円は、図5に示すように、PBS23の光分離斜面23aの法線Zに対する極角θを表しているものである。図3中には、それぞれθ=15度,30度,45度,60度の入射角に対応した円を描いている。
図3及び図4中の実線で描かれている同心円の円周は、入射する光線の光分離斜面23aに対する方位角ψを表している。例えば、図6に示すような方位角の異なる4方向に進む光線を示す矢印a(ψ=0度),b(ψ=90度),c(ψ=180度),d(ψ=270度)の入射角度は、図3上ではそれぞれ、点a´, b´, c´, d´として表されている。
図3及び図4中の点線で描かれている複数の楕円は、入射する光線の入射面23bに対する入射角度分布を表している。つまり、点線で描かれた楕円は、図5に示すように、PBS23の入射面23bの法線Zに対する極角θを表しているものである。図3及び図4には、それぞれθ=10度,20度,30度の入射角に対応した楕円を描いている。
図3及び図4中の点線で描かれている複数の楕円の円周は、入射する光線の入射面23bに対する方位角ψを表している。例えば、図7に示すような方位角の異なる2方向に進む光線を示す矢印e(θ=30度,ψ=0度),f(θ=30度,ψ=180度)の入射角度は、図4の楕円上の点e´,f´として表されている。
以上のように、図3及び図4の同心円(実線)と楕円(点線)の位置関係より、入射面23bに対して極角θ,方位角ψで入射した光線が、光分離斜面23aに対してはどのような極角θ、方位角ψで入射したかが分かる。一例を示せば、光線(θ=30度,ψ=180度)で入射面23bに入射した光は、光分離斜面23a上に極角θ=60.6度,方位角ψ=180度で入射することになる。
ところで、実線の同心円は、光分離斜面23a上の極角θ及び方位角ψである。このことから、実線の同心円の接線方向は光分離斜面23aのS波成分、垂線方向は光分離斜面23aのP波成分となる。
また、図3及び図4の楕円上には、両矢印が描かれている。この両矢印は、PBS23の入射面23bに対して楕円上の点として表されるθ、ψで入射したときにおける、光分離斜面23a上での偏光軸の向きを表している。
ここで、図3及び図4の両矢印を見ると、ψ=0度,180度でPBS23の入射面23bに入射した光線は、偏光軸と同心円の接線方向と一致している。しかしながら、他の光線は接線方向と一致していない。
同心円に垂直方向の偏光は、光分離斜面23aに対してP波成分として入射するために大部分は透過する。しかしながら、PBS23の分離特性が理想的でないかぎり、その一部は反射して画像変調素子24に入射してしまう。これらのP偏光の光束は、黒を表示しているときにスクリーンに表示されてしまう。
このため、図3及び図4に示すように、偏光方向が同心円の接線方向と一致していない成分が多いと、投影映像のコントラストを低下させ、画像の品質を下げる原因になる。
これに対して、図8及び図9を示す。図8及び図9は、直線偏光子22が傾け角θx=21度で傾いている場合における、光分離斜面23aへの入射角と、光分離斜面23a上での偏光状態との関係を示した図である。PBS23の屈折率及び直線偏光子22の屈折率は、図3及び図4と同条件である。
図9及び図8に示した偏光方向(両矢印の方向)は、図3及び図4と比べたときに、全体的に、光分離斜面23a上でのS波成分の方向(つまり、同心円の円周方向)に近づいていることがわかる。
すなわち、このことはコントラストを低下させる要因が減っていることを意味しており、スクリーン上には高コントラストで、高品位な映像が投影されることになる。
(直線偏光子及びPBSの配置関係による効果)
つぎに、直線偏光子22の傾き角θxに対するコントラストの相対値のシュミレーション結果について説明をする。
図10〜図15は、横軸は傾き角θxを表しており、縦軸はその時のコントラストの相対値を表している。
図10は、直線偏光子22の屈折率が1、PBS23の屈折率が1.4、コーン角θが8度、12度、16度及び20度の条件でのグラフ(シュミレーション番号1,2,3,4)を示している。この条件では、傾き角θx=−18度乃至−26度のときに、コントラストがピークになっている。
図11は、直線偏光子22の屈折率が2、PBS23の屈折率が1.4、コーン角θが8度、12度、16度及び20度の条件でのグラフ(シュミレーション番号5,6,7,8)を示している。この条件では、傾き角θx=−33度以上のときに、コントラストがピークになっている。
図12は、直線偏光子22の屈折率が1、PBS23の屈折率が2、コーン角θが8度、12度、16度及び20度の条件でのグラフ(シュミレーション番号9,10,11,12)を示している。この条件では、傾き角θx=−13度乃至−21度のときに、コントラストがピークになっている。
図13は、直線偏光子22の屈折率が2、PBS23の屈折率が2、コーン角θが8度、12度、16度及び20度の条件でのグラフ(シュミレーション番号13,14,15,16)を示している。この条件では、傾き角θx=−26度乃至−40度のときに、コントラストがピークになっている。
図14は、直線偏光子22の屈折率が1、PBS23の屈折率が2.4、コーン角θが8度、12度、16度及び20度の条件でのグラフ(シュミレーション番号17,18,19,20)を示している。この条件では、傾き角θx=−9度乃至−18度のときに、コントラストがピークになっている。
図15は、直線偏光子22の屈折率が2、PBS23の屈折率が2.4、コーン角θが8度、12度、16度及び20度の条件でのグラフ(シュミレーション番号21,22,23,24)を示している。この条件では、傾き角θx=−18度乃至−35度のときに、コントラストがピークになっている。
以上のシュミレーションの結果の各ピーク値を、以下の表にまとめて示す。
Figure 2005215527
以上のシュミレーション結果が示すように、直線偏光子22の傾き角θxをマイナス方向にした場合、投影画像のコントラストは高くなり、ある角度でピーク値が表れる。
従って、直線偏光子22の傾き角θxをこのピーク値に設定することによって、スクリーン上には高コントラストで、高品位な映像を投影することができる。
また、諸所の条件の変化によって、最良のコントラスト値を実現するときの直線偏光子22の傾き角θxが変化する。そのため、例えば、図16に示すように、直線偏光子22の傾け角θxを変化可能とし、さらにその傾け角θxを変化させる調整部30を、偏光光学系18に設けても良い。
なお、直線偏光子22として、ワイヤーグリッドホラライザーを用いても良い。ワイヤーグリッドポラライザーは、ガラス基板上にストライプ状の金属(アルミ)層を配置した構造で、一方の直線偏光を反射、他方の直線偏光を透過するものでMoxtek社により実用化されている。
このような構造の偏光子の場合、なんらかの媒 質内に偏光子が存在するわけではない。しかしながら、実効的な誘電率εは、ε = ε0・ (d0 + d1) / d0と表すことができる。ここで、ε0は空気層での屈折率、d0は空気層の幅、d1は金属(アルミ)層の幅を表す。このとき、ワイヤーグリッドは、真空中での光速をc、媒質中での速度をvとすると、下記式(1)の屈折率nの媒質内にある偏光子とみなすことができる。
Figure 2005215527
これに従えば、例えば、( 金属層の幅 + 空気層の幅 ) / 空気層の幅 = 1.55の場合、偏光子は屈折率1.24の媒質内に存在する直線偏光子とみなすことができる。
また、以上の例では、発散光束がBS23の入射面23bに入射されるものとしているが、本発明は、平行光束でなければ、発散光束でなく集束する光束であってもよい。
(第1の変形例)
つぎに、偏光光学系18を変形した例について説明をする。
偏光光学系18には、上述したように、光軸Xに平行な平面に対して光分離斜面23aのとは逆向きに傾けて設けられた直線偏光子22が用いられていた。この直線偏光子22に変えて、例えば、図17及び図18に示すような、平板状の直線偏光子32と、平板状の1/2波長板32とを用いても良い。なお、1/2波長板32は、赤、緑、青それぞれの波長帯域の光束が入射するため、それぞれの入射光の波長に対応させる必要がある。また、1/2波長板32は、一軸性の複屈折媒体を有している。
この場合におけるPBS23、直線偏光子31及び波長板32の配置関係は、つぎのとおりである。
直線偏光子31、波長板32及びPBS23は、入射された光束の光路上に、直線偏光子31→波長板32→PBS23の順で配置されている。
PBS23の光分離斜面23aは、波長板32から透過された一方向の偏光を、全反射するように配置されている。すなわち、波長板32と光分離斜面23aとの配置関係は、波長板32から透過された一方向の偏光をS偏光とするように配置がされている。更に言い換えれば、直線偏光子31及び1/2波長板32は、その透過光が光分離斜面23aに対してS偏光として入射されるように、吸収軸及び異方軸の向きが設定されている。
直線偏光子31及び1/2波長板32は、光分離斜面23aの法線Zと光軸Xとでなす面を基準面としたとき、その基準面に対してその平面が垂直となるように配置されている。
さらに、直線偏光子31及び1/2波長板32は、その両者が又はいずれか一方が、光軸Xに垂直な平面Aに対して、光分離斜面23aと逆方向(マイナス方向)に鋭角に傾いている。すなわち、図17に示すように直線偏光子31を光軸Xに垂直な平面に平行として1/2波長板32のみをマイナス方向に傾けたり、図18に示すように直線偏光子31及び1/2波長板32の両者をマイナス方向に傾けたりする。また、直線偏光子31のみをマイナス方向に傾け、1/2波長板32を光軸Xに垂直な平面に平行としてもよい。
このように直線偏光子31及び1/2波長板32を設けた場合も、直線偏光子22のみを設けた場合と同様に、投影画像のコントラストは高くなり、ある角度でピーク値が表れる。従って、直線偏光子31及び1/2波長板32の傾き角を、コントラストのピーク値に設定することによって、スクリーン上には高コントラストで、高品位な映像を投影することができる。
このような配置をすることにより、偏光軸がS偏光に近づく理由を説明する。
図19に示すように、直線偏光子31及び1/2波長板32を、光軸Xに垂直な平面に平行に配置したとする。この場合、直線偏光子31の透過軸方向に、偏光方向がそろえられ、その後に波長板32に入射する。図20(A)に波長板32に斜めに入る光線の偏光軸と、その光線から見た波長板の光学軸(遅相軸、進相軸)との関係を示す。図20中の四角が1/2波長板32、十字の線が波長板の光学軸、点線の両矢印が1/2波長板32への入射前の偏光方向、実線の矢印が1/2波長板32の出射後の偏光方向を、それぞれ表している。この図20(A)からわかるように、1/2波長板32を透過することによって、偏光方向が内側(図20(A)中の矢印の方向)に傾くこととなる。
さらに、1/2波長板32を、光軸Xに平行な平面に対して光分離斜面23aのとは逆向きに傾けていく。その場合、その角度に応じて、図20(B)及び図20(C)に示すように、遅相軸が回転し、その結果、1/2波長板32の透過後の偏光方向も変化する。この変化の偏光軸が、PBS23の光分離斜面23aのS波成分に近づいていく。
(第2の変形例)
つぎに、直線偏光子22の配置位置を変形した例について説明をする。
反射型プロジェクタ10では、直線偏光子22を、上述したように、フィールドレンズ21とPBS23との間に配置していた。これに対して、G,B系の偏光光学系18-G,18-B内の直線偏光子22を、図21に示すように、第1のダイクロイックミラー15と第2のダイクロックミラー16の間に設けても良い。この場合、G系及びB系の直線偏光子22を1つの素子で共通に用いることが可能となる。従って、直線偏光子22の数を少なくすることができ、低コストで、コントラストの高い映像を表示することが可能となる。
本発明が適用された反射型液晶プロジェクタの光学系の構成図である。 偏光ビームスプリッタと直線偏光素子との配置関係を説明するための図である。 傾き角θx=0度の場合における、光分離斜面への入射角と、光分離斜面上での偏光状態との関係を示す図である。 図3の部分拡大図である。 光分離斜面に対する極角を説明するための図である。 光分離斜面への入射方位角を説明するための図である。 入射面に対する方位角を説明するための図である。 傾き角θx=21度の場合における、光分離斜面への入射角と、光分離斜面上での偏光状態との関係を示す図である。 図3の部分拡大図である。 直線偏光子の屈折率が1、PBSの屈折率が1.4、コーン角が8度、12度、16度及び20度の条件での、傾き角xに対するコントラストを示す図である。 直線偏光子の屈折率が2、PBSの屈折率が1.4、コーン角が8度、12度、16度及び20度の条件での、傾き角xに対するコントラストを示す図である。 直線偏光子の屈折率が1、PBSの屈折率が2、コーン角が8度、12度、16度及び20度の条件での、傾き角xに対するコントラストを示す図である。 直線偏光子の屈折率が2、PBSの屈折率が2、コーン角が8度、12度、16度及び20度の条件での、傾き角xに対するコントラストを示す図である。 直線偏光子の屈折率が1、PBSの屈折率が2.4、コーン角が8度、12度、16度及び20度の条件での、傾き角xに対するコントラストを示す図である。 直線偏光子の屈折率が2、PBSの屈折率が2.4、コーン角が8度、12度、16度及び20度の条件での、傾き角xに対するコントラストを示す図である。 直線偏光子の傾け角を調整する調整部を示す図である。 直線偏光子及び1/2波長板を設け、1/2波長板を傾けた場合の変形例を示す図である。 直線偏光子及び1/2波長板を設け、直線偏光子及び1/2波長板の両者を傾けた場合の変形例を示す図である。 直線偏光子及び1/2波長板を、光軸Xに垂直な平面に平行に配置したものを示す図である。 1/2波長板の遅相軸の回転を示す図である。 G成分とB成分の直線偏光子を共通化した第2の変形例を示す光学系である。 従来の投影型画像表示装置における液晶素子近傍のデバイス構成を示す模式図である。
符号の説明
10 反射型プロジェクタ、13 PS変換素子、18 偏光光学系、19 色合成プリズム、20 投影レンズ、21 フィールドレンズ、22 直線偏光子、23 偏光ビームスプリッター(PBS)、24 反射型画像変調素子、31 直線偏光子、32 1/2波長板

Claims (20)

  1. 光束が入射され、入射された光束のうち一方向の偏光を出射する平板状の直線偏光手段と、
    S又はP偏光を透過し、透過方向と直交する方向の偏光を反射する分離面を有し、当該分離面に対して上記直線偏光手段から出射した光束が入射される偏光ビームスプリッタと、
    上記偏光ビームスプリッタの上記分離面から出射された光束が入射され、入射された光の偏光の方向を画像信号に応じて変化させて反射し、上記偏光ビームスプリッタの上記分離面に再入射させる上記光変調手段とを備え、
    上記偏光ビームスプリッタは、上記分離面が光軸に垂直な平面に対して所定の角度に傾いているとともに、上記分離面が入射した光束の光軸上の偏光を全透過又は全反射するように、上記直線偏光手段に対して配置されており、
    上記直線偏光手段は、上記分離面の法線と上記光軸とが含まれる基準面に対して垂直に配置されているとともに、上記光軸に垂直な平面に対して上記分離面と逆方向に鋭角に傾いていること
    を特徴とする投影型画像表示装置。
  2. 上記直線偏光手段は、上記光変調手段から反射されて上記偏光ビームスプリッタを通過した光のコントラストが最大となる角度に設定されていること
    を特徴とする請求項1記載の投影型画像表示装置。
  3. 上記直線偏光手段の上記角度を調整する調整手段を有すること
    を特徴とする請求項2記載の投影型画像表示装置。
  4. 上記直線偏光手段は、入射された光のうちの一方向の偏光を透過し、それ以外の方向の偏光を反射する反射型偏光子であること
    を特徴とする請求項1記載の投影型画像表示装置。
  5. 光束が入射され、入射された光束のうち一方向の偏光を出射する平板状の直線偏光手段と、
    上記直線偏光手段から出射された光束が入射され、入射された光束の偏光方向を移相する波長板と、
    S又はP偏光を透過し、透過方向と直交する方向の偏光を反射する分離面を有し、当該分離面に対して上記直線偏光手段から出射した光束が入射される偏光ビームスプリッタと、
    上記偏光ビームスプリッタの上記分離面から出射された光束が入射され、入射された光の偏光の方向を画像信号に応じて変化させて反射し、上記偏光ビームスプリッタの上記分離面に再入射させる上記光変調手段とを備え、
    上記偏光ビームスプリッタは、上記分離面が光軸に垂直な平面に対して所定の角度に傾いているとともに、上記分離面が入射した光束の光軸上の偏光を全透過又は全反射するように、上記波長板に対して配置されており、
    上記直線偏光手段及び/又は上記波長板は、上記分離面の法線と上記光軸とが含まれる基準面に対して垂直に配置されているとともに、上記光軸に垂直な平面に対して上記分離面と逆方向に鋭角に傾いていること
    を特徴とする投影型画像表示装置。
  6. 上記直線偏光手段及び/又は波長板は、上記光変調手段から反射されて上記偏光ビームスプリッタを通過した光のコントラストが最大となる角度に設定されていること
    を特徴とする請求項5記載の投影型画像表示装置。
  7. 上記直線偏光手段及び/又は波長板の上記角度を調整する調整手段を有すること
    を特徴とする請求項6記載の投影型画像表示装置。
  8. 上記直線偏光手段は、入射された光のうちの一方向の偏光を透過し、それ以外の方向の偏光を反射する反射型偏光子であること
    を特徴とする請求項5記載の投影型画像表示装置。
  9. 上記波長板は、入射された光の波長λに対して、λ/2の位相差を有する光を出射すること
    を特徴とする請求項5記載の投影型画像表示装置。
  10. 上記波長板は、一軸性複屈折板であり、その遅相軸が、上記分離面の法線と上記光軸とが含まれる基準面と平行であること
    を特徴とする請求項9記載の投影型画像表示装置。
  11. 光束が入射され、入射された光束のうち一方向の偏光を出射する平板状の直線偏光手段と、
    S又はP偏光を透過し、透過方向と直交する方向の偏光を反射する分離面を有し、当該分離面に対して上記直線偏光手段から出射した光束が入射される偏光ビームスプリッタと、
    上記偏光ビームスプリッタは、上記分離面が光軸に垂直な平面に対して所定の角度に傾いているとともに、上記分離面が入射した光束の光軸上の偏光を全透過又は全反射するように、上記直線偏光手段に対して配置されており、
    上記直線偏光手段は、上記分離面の法線と上記光軸とが含まれる基準面に対して垂直に配置されているとともに、上記光軸に垂直な平面に対して上記分離面と逆方向に鋭角に傾いていること
    を特徴とする光学系。
  12. 上記直線偏光手段は、上記偏光ビームスプリッタに照射される偏光のうち、上記S又はP偏光の成分が含まれる割合が最大となる角度に設定されていること
    を特徴とする請求項11記載の光学系。
  13. 上記直線偏光手段の上記角度を調整する調整手段を有すること
    を特徴とする請求項12記載の光学系。
  14. 上記直線偏光手段は、入射された光のうちの一方向の偏光を透過し、それ以外の方向の偏光を反射する反射型偏光子であること
    を特徴とする請求項11記載の光学系。
  15. 光束が入射され、入射された光束のうち一方向の偏光を出射する平板状の直線偏光手段と、
    上記直線偏光手段から出射された光束が入射され、入射された光束の偏光方向を移相する波長板と、
    S又はP偏光を透過し、透過方向と直交する方向の偏光を反射する分離面を有し、当該分離面に対して上記直線偏光手段から出射した光束が入射される偏光ビームスプリッタと、
    上記偏光ビームスプリッタは、上記分離面が光軸に垂直な平面に対して所定の角度に傾いているとともに、上記分離面が入射した光束の光軸上の偏光を全透過又は全反射するように、上記波長板に対して配置されており、
    上記直線偏光手段及び/又は波長板は、上記分離面の法線と上記光軸とが含まれる基準面に対して垂直に配置されているとともに、上記光軸に垂直な平面に対して上記分離面と逆方向に鋭角に傾いていること
    を特徴とする光学系。
  16. 上記直線偏光手段及び/又は波長板は、上記偏光ビームスプリッタに照射される偏光のうち、上記一方向の偏光の成分が含まれる割合が最大となる角度に設定されていること
    を特徴とする請求項15記載の光学系。
  17. 上記直線偏光手段及び/又は波長板の上記角度を調整する調整手段を有すること
    を特徴とする請求項16記載の光学系。
  18. 上記直線偏光手段は、入射された光のうちの一方向の偏光を透過し、それ以外の方向の偏光を反射する反射型偏光子であること
    を特徴とする請求項15記載の光学系。
  19. 上記波長板は、入射された光の波長λに対して、λ/2の位相差を有する光を出射すること
    を特徴とする請求項15記載の光学系。
  20. 上記波長板は、一軸性複屈折板であり、その遅相軸が、上記分離面の法線と上記光軸とが含まれる基準面と平行であること
    を特徴とする請求項19記載の光学系。
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