JP2003322673A - 基準電圧発生装置及びそれを備えた半導体集積回路、半導体集積回路の検査装置及び検査方法 - Google Patents
基準電圧発生装置及びそれを備えた半導体集積回路、半導体集積回路の検査装置及び検査方法Info
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Abstract
出力電圧のテストを極めて短時間で高精度に実施するこ
とが可能な半導体集積回路の検査装置を提供する。 【解決手段】 液晶ドライバLSI11の出力電圧レベ
ルの良否を判定する差動増幅器アレイモジュール14及
びテスタ12と、期待値データに応じて、期待値電圧を
発生して、上記差動増幅器アレイモジュール14に出力
する期待値電圧発生器13を備える。上記期待値電圧発
生器13は、発生する期待値電圧の数よりも少ない数の
期待値データが入力され、この入力された期待値データ
に基づいて、期待値電圧の数と同じ数になるように期待
値データを補間して生成する。
Description
バータを内蔵し、各DAコンバータの出力電圧を、それ
ぞれ対応する出力端子より出力する構成とした半導体集
積回路の検査装置に関し、特に、入力される基準データ
に応じて、基準電圧を発生する基準電圧発生装置を備え
た検査装置に関するものである。
り、精密なCG(コンピュータ・グラフィックス)画
像、臨場感あふれる高精細な自然画像などを表示する事
が可能となり、さらに、より高階調、より高精細な画像
を表示したいという要求が高まっている。
置である液晶パネルにおいても、表示画像に対する一層
の高精細化への要求が高まっており、この要求に答える
べく該液晶パネルに搭載される液晶ドライバLSIは、
多出力化、多階調化が進んできている。
め、液晶ドライバLSIの各出力手段はそれぞれDAコ
ンバータを内蔵し、階調電圧を出力するようになってい
る。この動作について、図8を参照しながら以下に説明
する。図8は、一般的な液晶ドライバのブロック図を示
し、特に、階調表示用電圧を出力し液晶パネルのソース
信号ラインを駆動するソースドライバ部のブロック図を
示している。
るが、ソースドライバを含んで構成された液晶ドライバ
でも良い。
ネルの各ソース信号ラインに出力する階調表示用電圧に
対応するデジタル入力データ(例えば、64階調表示の
場合、R、G、B各6ビットの入力データ)を、転送ク
ロックCKでシフトレジスタから転送されるスタートパ
ルス信号(図示せず)に基づき、サンプリングメモリに
順次サンプリングして、1水平同期期間のデータ(同時
に出力数分のデータ)を取り込み、ホールドメモリに一
旦ラッチする。
メモリから1水平同期期間のデータを同時に出力させ、
レベルシフタを介し液晶パネルへの印加電圧レベルに昇
圧してDAコンバータへ転送する。このDAコンバータ
は、ソースドライバの各出力毎(例えば、540出力端
子)に設置されている。
昇圧されたデジタル入力データに応じた階調表示用電圧
を選択して、この階調表示用電圧を、それぞれの出力毎
に有している出力オペアンプを介して出力し、液晶パネ
ルの各ソース信号ラインに入力する。
示分)は、基準電圧発生回路(ラダー抵抗)にて、外部
から入力される基準電圧(例えば、V0、V1、・・
・、V10・・・)を基に生成され、DAコンバータに
出力される。
はラダ−抵抗が使用されている。このラダー抵抗につい
て、図6を参照しながら以下に説明する。図6は、ラダ
ー抵抗の一般的な模式図を示す。
から基準電圧値を入力できるように端子V0〜Vnを有
し、入力ラダー抵抗m1〜mnの各両端からDAコンバ
ータ回路にn+1階調表示用の各電圧値を出力してい
る。図6では、DAコンバータ回路への矢印を省略して
いる。
ているが、これはあくまでも1例である。
後述するようにγ特性に合致した補正が可能となってい
る。
入力表示データが6ビットの場合ではn=64の64種
類の階調表示用電圧が、8ビットの場合はn=256の
256種類の階調表示用電圧が、10ビットの場合では
n=1024の1024種類の階調表示用電圧が生成さ
れる。
伴い、各階調表示用電圧の変動の許容値は狭くなること
から、この品質を確保するための液晶ドライバのテスト
は、高精度測定が不可欠となる。つまり、ソースドライ
バLSIのDAコンバータから出力されるそれぞれの階
調表示用電圧値がすべて許容値内の正しい電圧値を出力
しているかどうか、また出力端子毎にある各DAコンバ
ータ間において、出力される階調電圧値がそれぞれ互い
に均一であるかどうかを一層高精度にテストする必要が
ある。
Under Test)の電源電圧が同一であれば、出
力端子の性能が64階調表示から256階調表示に向上
することにより、測定精度は4倍高精度化する必要があ
る。
スDUTは、出力端子数がm、各出力端子には、n通り
の電圧レベル(階調表示用電圧)を選択して出力するた
めのn階調DAコンバータを内蔵する液晶ドライバ用L
SI(ソースドライバLSI)の例についてテスト方法
を、図9を参照しながら以下に説明する。
液晶ドライバLSI(以下、単にDUTと称する)11
1を半導体試験装置(テスタ)112で試験する例であ
る。
データに相当する入力信号を入力し、DUT11から出
力される信号の良否を判定する。
を用いて所定の入力をDUT111、即ち、液晶ドライ
バLSI(図8の構成のうち、図9ではDAコンバータ
(DAC)のみ記述しており、出力オペアンプ等は省略
している)へ入力信号(所定の表示データ)をRGB入
力から入力し、その表示データに応じた階調表示用電圧
レベルを出力させる。
各出力端子Y1〜Ymから出力させ、テスタ112にあ
るマトリクススィッチの開閉を順次制御し、時分割に入
力させ、該テスタ112に内蔵されている高精度アナロ
グ電圧測定器115を用いて、端子Y1から端子Ymま
での出力を順次1階調目の階調表示用電圧値を測定し、
その測定結果を逐次、テスタ112に内蔵されているデ
ータメモリ113に格納する。
的には全出力端子分で全階調表示分のデータをデータメ
モリ113に格納(m×n個分のデータ)されたことに
なる。
タを、テスタ112に内蔵されている演算装置114を
用いて所定の演算を行い、各出力端子における各階調電
圧値や各出力端子間の階調電圧値が許容値内にあるかの
均一性の試験を行う。
ライバLSI)のテストにおいて、多出力化・多階調化
が進むにつれ、データの取り込み量の増加およびこれに
伴うデータ処理時間の増加が進み、テスト時間は大幅に
増加することとなる。
には、前述した図9に示したテストシステムにおいて、
テスト時間増大の課題を解決するテストシステムが開示
されている。
時間増大の課題を解決する手段として、各階調毎の理想
電圧値と液晶ドライバの各出力端子より出力される電圧
値との差分を各出力端子に対応して備えられている差動
増幅器アレイモジュールで取り、この差分電圧をテスタ
内のコンパレータを用いてパラレルに判定することで、
短時間に従来と同等の試験を実施する手法である。
照しながら以下に説明する。図10は、被テストデバイ
スとしてのDUT121を、テスタ122と電圧発生器
123と、差動増幅器アレイモジュール124とで試験
する。なお、DUT121とテスタ122の動作は、図
9で説明したDUT111、テスタ112と同様であ
り、ここでは繰り返し説明しない。
出力すべき期待電圧レベル、即ち、理想出力電圧を発生
する。差動増幅器アレイモジュール124には、前記電
圧発生器123の出力信号とDUT121の出力端子の
出力信号が入力され、これらの差電圧を増幅して出力す
る。その出力はテスタ122に入力される。ここでも、
テストの対象となるDUT121は、出力端子数がm
(Y1〜Ym個)、各出力端子にはn通りの電圧レベル
を選択して出力するためのn階調DAコンバータを内蔵
する液晶ドライバ用LSI(ソースドライバLSI)の
例についてのテスト方法を説明する。
各出力端子にはそれぞれDAコンバータ(DAC)が備
えられており、先に説明したように、表示データに応じ
てn種類の階調表示用電圧を発生する。なお、図10で
は、上記DUT121において、前述のDUT111と
同様に、出力オペアンプ等は省略している。
表示データに相当する入力信号を与えてm個の出力端子
からは、例えば同じ階調表示用電圧を発生させるようD
UT121を動作させる。
電圧を、同時に(パラレルに)差動増幅器アレイモジュ
ール124に搭載される差動増幅器の入力端子にそれぞ
れ入力する。
圧が入力されると同時に、階調表示用電圧の期待値電圧
となる電圧値が電圧発生器123から出力され、差動増
幅器アレイモジュール124に搭載される差動増幅の他
の入力端子に入力される。
電圧値と電圧発生器123で発生した期待値電圧値の差
電圧、即ち期待値電圧とのずれ量を差動増幅器で増幅し
て求める。この差動増幅器での増幅は、差電圧の比較判
定を高精度で行うためである。
増幅器アレイモジュール124の出力端子より出力さ
れ、テスタ122のテスタチャンネル(1ch〜Mc
h)にパラレルに入力される。
して、高精度にDC電圧レベルを測定するためのDC測
定ユニットと前述のテスタチャンネルに備えられたコン
パレータがある。コンパレータは、主に、機能動作テス
トを行う為のものであるので、その電圧測定精度はDC
測定ユニットに比べ低く、通常は、上記のような高精度
電圧測定および比較判定を行うことはできないが、前述
の増幅手段で差電圧を増幅している為、コンパレータで
の比較判定が可能となる。
124を用いて測定を行うことで従来と同等、もしくは
それ以上の測定精度で試験を短時間で実現している。
入力される電圧発生器123からの期待値電圧波形と、
DUT121の出力電圧波形(以下、階調電圧波形)と
の関係は、図7に示すようになる。
は、期待値電圧値に対してずれ電圧△V1、△V2、△
V3、・・・を発生する。DUT121のテストにおい
ては、これらずれ電圧△Vが規定された電圧範囲に入っ
ているかどうか、また同一階調表示用電圧での各出力端
子間の電圧値比較において、これらのずれ電圧△Vが均
一性を有しているかどうかをテストする。
ムでは、各階調表示用電圧毎の期待値電圧を期待値電圧
発生器123から出力するが、この期待値電圧として、
後述するγ特性仕様等を反映した形のあらかじめ設定さ
れた期待値電圧を別途演算手段(テスタ122に内蔵)
において、入力信号を基にテストプログラム内で演算
し、この結果を期待値電圧発生器123に転送して、順
次、γ特性を反映した期待値電圧を出力していた。
数の増加に伴い、液晶ドライバのような被テストデバイ
スDUTの理想出力電圧、即ち期待値電圧と、実際の液
晶ドライバの出力電圧、即ち階調電圧とのずれ電圧△V
に対して規定される仕様はさらに厳しくなり、一般に6
4階調仕様では±20mV以下、256階調仕様では±
10mV以下、さらなる階調数の増加と共に数mV以下
になるのも時間の問題となってきている。
かじめ設定した計算式に基づいてテストプログラム内で
演算し、この値を電圧発生器へ転送して、期待値電圧と
して出力しているため、この演算結果データの転送に費
やすための時間も階調数の増加と共に長くなってきてい
る。
て生成したγ特性に対応した出力電圧値を、テスタより
電圧発生器に転送する手段として、テスタのI/Oチャ
ンネル数の制約から1chでシリアルにデータを転送し
ないといけない場合がある。
反転対応の液晶ドライバLSI(ソースドライバLS
I)では、隣接する端子は液晶パネルの画素(ドット)
毎に交流駆動するため正極性及び負極性のデータが必要
であり、従って、512階調表示用のデータを転送しな
ければならない。
テストに必要なデータビット数は6ビット以上になる)
3msの転送時間が必要だとすると、期待値電圧の転送
だけで1.5秒の時間が必要となる。
は基準電圧発生器自体の精度に起因する測定精度に関わ
り、一例をあげると64階調表示用液晶ドライバ(表示
データは6ビット)での一般的な出力バラツキ仕様であ
る±20mVを判定するためには、この10倍以上の測
定精度が必要となる。
ば、表示データ6ビットに対して、さらに3ビット分精
度を上げる必要があり、結果、6+3ビットの9ビット
の転送データが必要となる。
精度の向上にも拍車がかかり、いかにして高精度測定を
実現していくかというのは、重要な課題のひとつでもあ
ることから、精度向上のため、転送データのビット数は
さらに増大することになり、これがデータの転送時間の
増大となる。
時間と、上記の期待値電圧の転送時間とを比較すると、
判定時間1に対して、転送時間が2〜3という比率にな
り、階調数が増加し、精度向上が必要になるにつれ、そ
の比率はさらに増大することになる。
ない時間(設定時間など)が長くなってしまい、これは
テスト時間の増大化、すなわちテスト処理能力の低下に
繋がっていく。
ものであって、その目的は、被テストデバイスとしての
DAコンバータの出力電圧のテストを極めて短時間でか
つ高精度に実施することを可能にする基準電圧発生装置
及びそれを備えた半導体集積回路、半導体集積回路の検
査装置及び検査方法を提供することにある。
めに、本発明の基準電圧発生装置は、入力される基準デ
ータに応じて、基準電圧を発生する基準電圧発生装置に
おいて、発生する基準電圧の数よりも少ない数の基準デ
ータが入力され、この入力された基準データに基づい
て、基準電圧の数と同じ数になるように基準データを補
間して生成する基準データ生成手段を備えていることを
特徴としている。
準データに対して一つの基準電圧を発生するようになっ
ているので、必要とする数の基準電圧を発生するのにか
かる時間は、基準電圧発生装置への基準データの転送に
かかる時間に依存する。
る基準電圧の数を増やせば、それだけ該基準電圧発生装
置に転送される基準データの数も多くなり、基準データ
の基準電圧発生装置への転送にかかる時間が長くなる。
この結果、必要な数の基準電圧の発生に時間がかかると
いう問題が生じる。
要な数よりも少ない数の基準データから、必要な数の基
準電圧を生成することで、基準電圧発生装置への基準デ
ータの転送にかかる時間を、必要な数の基準電圧と同じ
数の基準データを転送する場合に比べて短くすることが
できる。これにより、基準電圧の発生にかかる時間を短
縮できる。
基準電圧に基づいて被検査体(被テストデバイス)を検
査する検査装置に利用すれば、検査時間を短縮させるこ
とができる。
転送する時間は、基準電圧発生装置内部で基準データを
補間して生成する時間に比べて非常に長い。このため、
基準データの容量(ビット数)が大きくなれば、上記の
時間差はさらに大きくなる。
準電圧の発生に必要な基準データの容量(ビット数)を
大きくした場合、上記構成のように、基準電圧発生装置
内部で基準電圧に対応する基準データを生成するように
すれば、検査精度の向上に必要な基準データを短時間で
生成することができる。
を、極めて短時間でかつ高精度に実施することを可能に
なる。
用いて多電圧値を生成する装置では、基準データ生成手
段による基準データの補間は、直線補間となる。
は、例えば、以下に示す補間手段によって行われる。
準データ間の差を算出する減算手段と、上記減算手段か
らの出力値を、上記入力される基準データ間の分割数で
除算する除算手段と、上記除算手段からの出力値に、出
力する基準電圧に相当する比例値を積算する積算手段
と、上記積算手段からの出力値を、上記入力される基準
データの補間値として加減算する加減算手段とからな
る。
ータの直線補間を効率よく行うことができる。
イバLSI等の半導体集積回路に上記構成の基準電圧発
生装置を内蔵するようにしてもよい。
置、すなわち基準電圧と階調表示用電圧との差を増幅し
て良否を判定する検査装置をそのまま使用することがで
きる。
は、半導体集積回路の出力電圧レベルの良否を、別途生
成された基準電圧と比較することで判定する半導体集積
回路の検査装置において、入力される基準データに応じ
て、上記基準電圧を発生する基準電圧発生回路を備え、
上記基準電圧発生回路は、発生する基準電圧の数よりも
少ない数の基準データが入力され、この入力された基準
データに基づいて、基準電圧の数と同じ数になるように
基準データを補間して生成することを特徴としている。
電圧発生手段への転送に係る時間を短縮することによ
り、半導体集積回路の検査に必要な出力電圧を得るため
の時間を短縮できるので、半導体集積回路の検査に係る
時間を大幅に短縮できる。
準データの容量(ビット数)が増えても、必要な数の基
準電圧に対応する全ての基準データを基準電圧発生装置
に転送する場合に比べて、基準データの転送時間を大幅
に短縮することができる。
準電圧の発生に必要な基準データの容量(ビット数)を
大きくした場合、上記構成のように、基準電圧発生装置
内部で基準電圧に対応する基準データを生成するように
すれば、検査精度の向上に必要な基準データを短時間で
作成することができる。
体集積回路の検査を、極めて短時間でかつ高精度に実施
することが可能になる。
用いて多電圧値を生成する装置では、基準データ生成手
段による基準データの補間は、直線補間となる。
補間は、例えば、以下に示す補間手段によって行われ
る。
準データ間の差を算出する減算手段と、上記減算手段か
らの出力値を、上記入力される基準データ間の分割数で
除算する除算手段と、上記除算手段からの出力値に、出
力する基準電圧に相当する比例値を積算する積算手段
と、上記積算手段からの出力値を、上記入力される基準
データの補間値として加減算する加減算手段とからな
る。
ータの直線補間を効率よく行うことができる。
積回路、すなわち液晶ドライバLSI(ソースドライバ
LSI)の場合、さらに、以下に示すような効果を奏す
る。
置によれば、多出力・多階調化が進んだ液晶ドライバL
SIの検査において、基準電圧値を階調数や階調表示
数、液晶パネルのγ特性仕様に関する情報を考慮して基
準データを補間して生成することが可能となる。
場合の連続テストや、階調数が例えば256階調・10
24階調と増加した場合でも、γ特性に応じた基準電圧
を容易に補間して生成して発生させることができるた
め、このような場合でも基準電圧の設定時間を考慮する
必要がなく、実質の判定時間のみでテストを行うことが
できる。
要で、例えば1024階調品では少なくとも、1mV以
下の測定精度が必要となるが、基準データの容量(ビッ
ト数)が増加しても、検査時間は従来技術のように大幅
には増加せず、また、本発明では基準電圧を基準電圧発
生回路内で生成するため、この電圧値の精度を向上させ
ることができ、従来のテスタ等で基準電圧を発生させる
場合と比べて格段に測定精度を向上させることができ
る。
以下に示す検査方法の処理の流れによって実行される。
導体集積回路の出力電圧レベルの良否を、別途生成され
た基準電圧と比較することで判定する半導体集積回路の
検査方法において、発生する基準電圧の数よりも少ない
基準データに基づいて、基準電圧の数と同じ数になるよ
うに基準データを補間して生成する基準データ生成ステ
ップと、上記基準データ生成ステップにおいて、得られ
た基準データに応じて、上記基準電圧を発生する基準電
圧発生ステップとを含んでいることを特徴としている。
る基準データの補間を、直線補間でするようにしてもよ
い。
力される基準データ間の差を算出する第1のステップ
と、上記第1のステップで算出された値を該入力される
基準データ間の分割数で除算する第2のステップと、上
記第2のステップで除算された値に、上記基準電圧発生
ステップにおいて発生する基準電圧に相当する比例値を
積算する第3のステップと、上記第3のステップで積算
された値を、該入力される基準データに補間値として加
減算する第4のステップとを含むようにしてもよい。
説明すれば以下の通りである。なお、本実施の形態で
は、被検査デバイス(DUT)として、半導体集積装置
の一種である液晶ドライバLSI(出力数m、階調数
n)を用い、この液晶ドライバLSIを検査する検査装
置について説明する。
置について、図1を参照しながら以下に説明する。図1
は、液晶ドライバ検査装置の概略を示すブロック図であ
る。
回路の出力電圧レベルの良否を、別途生成された基準電
圧と比較することで判定する装置であって、入力される
基準データに応じて、上記基準電圧を発生する基準電圧
発生回路を備え、上記基準電圧発生回路は、発生する基
準電圧の数よりも少ない数の基準データが入力され、こ
の入力された基準データに基づいて、基準電圧の数と同
じ数になるように基準データを補間して生成することを
特徴している。
に示すように、被検査デバイス(DUT)としての液晶
ドライバLSI11からの出力電圧を受けて、該液晶ド
ライバLSI11の良否を判定するための、テスタ1
2、基準電圧発生装置としての期待値電圧発生器13、
差動増幅器アレイモジュール14を含んだ構成となって
いる。
Aコンバータ(DAC)15と、各DAコンバータ15
に接続された出力端子16(Y1〜Ym)とを有してい
る。
様に、出力オペアンプ等は省略している。
電圧を出力するようになっている。
ンバータ15から出力される階調電圧を、各出力端子1
6から差動増幅器アレイモジュール14に並列に出力す
るようになっている。
液晶ドライバLSI11からの階調電圧が入力されるm
個の入力端子17と、期待値電圧発生器13からの期待
値電圧(基準データ)が入力される1個の入力端子18
と、m個の差動増幅器19と、各差動増幅器19に接続
された出力端子20とを含んだ構成となっている。上記
各差動増幅器19は、入力端子17からの階調電圧と、
入力端子18からの期待値電圧とが入力されるようにな
っている。
各差動増幅器19にて、階調電圧と期待値電圧との差電
圧を求めた後、増幅して出力端子20からテスタ12に
並列に出力するようになっている。
て、図7を参照しながら以下に説明する。図7は、差動
増幅器19に入力された階調電圧波形と期待値電圧波形
との関係を示す図である。
11より出力される階調電圧と、期待値電圧発生器13
より出力される期待値電圧との間のずれ電圧(図7に示
す、V1、V2、V3)を所定の倍率(例えば、100
倍、或いは、それ以上の倍率)で増幅した増幅出力電圧
を出力するものである。この差動増幅器19における、
ずれ電圧値の増幅処理により、後段のテスタ12のコン
パレータ22における比較判定の高精度化を実現してい
るものである。
ュール14からの差電圧が入力されるm個の入力チャネ
ル21(1ch〜Mch)と、各入力チャネル21を介
して入力される差電圧が所定の電圧範囲にあるか否かを
判定するコンパレータ22とを含んだ構成となってい
る。
2は、各入力チャネル21を介して入力された各差動増
幅器19からの増幅出力電圧が、それぞれ、所定の電圧
範囲(例えば、64階調の場合は、ずれ電圧の値で示し
て、±20mV以下の範囲、256階調の場合は、同、
±10mv以下の範囲)にあるか否かの判定を同時に実
行し、その結果を示す信号、すなわち、全ての入力電圧
が所定電圧範囲内にあるか、或いは、何れかの入力電圧
が所定電圧範囲外となっているかを示す判定結果信号を
出力するようになっている。
て、図2及び図3を参照しながら以下に説明する。図2
は、期待値電圧発生器13の概略構成を示すブロック図
であり、図3は、期待値電圧発生器13の回路例を示す
回路図である。
基準データに応じて、基準電圧を発生する装置であっ
て、発生する基準電圧の数よりも少ない数の基準データ
が入力され、この入力された基準データに基づいて、基
準電圧の数と同じ数になるように基準データを補間して
生成する基準データ生成手段を備えていることを特徴と
している。
に示すように、テスタ12からの期待値データ(基準デ
ータ)や制御パターン信号(演算用設定値や制御信号)
を入力する入力手段31と、入力された期待値データを
補間して、出力する基準電圧の数と同じ数になるように
期待値データを生成する期待値データ生成手段33と、
入力された制御パターン信号に基づいて、上記期待値デ
ータ生成手段33の制御を行う制御手段32と、期待値
データ生成手段33にて生成された期待値データに応じ
た基準電圧を生成し、出力する期待値電圧出力手段36
とを含んだ構成となっている。
データに対して所定の演算(補間処理)を行う演算手段
34と、期待値データや演算結果を記憶する記憶手段3
5とを含んでいる。なお、液晶ドライバLSI11内部
において、多電圧値はラダー抵抗(図6参照)によって
発生するようになっているので、上記演算手段34によ
る補間処理は、直線補間にする必要がある。
される期待値データがデジタルデータであり、記憶や演
算においてもデジタルデータのままで行われる。したが
って、期待値電圧出力手段36において、基準電圧を生
成した後、該基準電圧をDA変換して期待値電圧として
差動増幅器アレイモジュール14に出力するようになっ
ている。
ータに応じた基準電圧を生成した後、該基準電圧を単に
バッファ手段に記憶させるだけで、デジタルデータのま
ま差動増幅器アレイモジュール14に出力してもよい。
この場合、差動増幅器アレイモジュール14の入力端子
18と差動増幅器19との間に内にDAコンバータを備
えるようにすればよい。
直線補間を行う場合の具体的な回路構成の一例を、図3
に示す。図3において、デジタル設定入力とあるのは、
図1に示すテスタ12からの期待値データに関するデー
タの入力を示し、制御パターン入力とあるのは、テスタ
12からの制御パターン信号の入力を示している。ま
た、コントローラは、図2の制御手段32に相当するも
のとする。上記期待値データは、階調順に期待値電圧発
生器13に入力される。
タが第1メモリに入力される。第1メモリに格納された
期待値データは、後段のラッチに一時格納されると共
に、後段の減算手段〔−〕に転送される。ラッチにおい
て、格納される期間は、次の階調の期待値データが第1
メモリに入力されるまでである。
値データと、ラッチに格納された期待値データとが入力
され、これらの差を求め、後段の除算手段〔÷〕に転送
される。ここで、ラッチから減算手段に転送される期待
値データは、第1メモリから減算手段に転送される期待
値データとは階調数が異なっている。
ータは、後段の加減算手段にも転送される。この加減算
手段〔+/−〕における加減算については、後述する。
送される期待値データに関するデータのうち、期待値デ
ータ間の分割数が記憶され、この分割数を上記除算手段
に転送する。
算手段から転送されたデータを、第2メモリに格納され
た期待値データ間の分割数によって除算し、その結果を
後段の積算手段〔×〕に転送する。
送される期待値データに関するデータのうち、出力する
基準電圧に相当する比例値(階調表示数)が記憶され、
この比例値を上記積算手段に転送する。
算手段からのデータに、第3メモリに格納された基準電
圧に相当する比例値を積算し、その結果を後段の加減算
手段に転送する。
チを経て転送された期待値データに対して、上記積算手
段で得られた値を加減算して、この結果を基準電圧とし
て、差動増幅器アレイモジュール14に出力する。
用電圧に応じて加算と減算との何れかが実行される。
算手段によって、基準データを補間する補間手段を構成
し、上記補間手段は、直線補間を実現するうえで最適な
ものとなっている。
装置における検査方法は、以下のようになる。
を、別途生成された基準電圧と比較することで判定する
半導体集積回路の検査方法において、発生する基準電圧
の数よりも少ない数の基準データに基づいて、基準電圧
の数と同じ数になるように基準データを補間して生成す
る基準データ生成ステップと、上記基準データ生成ステ
ップにおいて、得られた基準データに応じて、上記基準
電圧を発生する基準電圧発生ステップとを含んだものと
なる。
る検査動作を説明する。ここでは、被テストデバイスで
ある液晶ドライバLSI(ソースドライバLSI)は、
例えば、図5(a)のγ特性例1のような特性を持つも
のとする。そして、図5(a)のγ特性例1の横軸1
(1階調目)から横軸2(16階調目)までの出力特性
をテストする場合の5階調目の出力電圧をテストするた
め、本期待値電圧発生器13にて5階調目の出力電圧を
生成する例で説明する。
性例1の階調表示用電圧を生成するように、基準電圧を
設定する。この基準電圧は、テスタ12より出力しても
良いし、別途、電圧発生器から出力しても良い。
示データの入力端子(図示せず)から5階調目に相当す
る表示データをテスタ12から出力する。これで、液晶
ドライバLSI11の液晶パネルへの出力端子16Y1
〜Ymからは5階調表示用電圧が出力されることにな
る。
(演算用設定値や制御信号)が期待値電圧発生器13の
入力手段31を介して入力されることで制御手段32に
よる制御で、以下の動作が行われる。
出力電圧6Vに相当するデジタル基準値データD1がテ
スタ12より入力手段31を介して入力(デジタル設定
入力)され、第1メモリに記憶されると共に、ラッチ回
路にラッチされる。
2)の出力電圧5.5Vに相当するデジタル基準値デー
タD1がテスタ12より入力手段31を介して入力(デ
ジタル設定入力)され、第1メモリに記憶される。
ッチされているデジタル基準値データD1と、今入力し
記憶されたデジタル基準値データD16の差電圧Lを算
出し、その差電圧値を除算手段(図3の〔÷〕)に転送
する。
としてコントローラを介して、図5(a)の横軸1−2
間の階調数J1(ここでは、J1=16)が入力される。
間、4−5間の階調数Ji(ここでは、同じくJ2=J3
=J4=16)を同様に記憶される。
調表示数Hが5階調目であることを示す5の値が記憶さ
れている。この値は、制御パターン信号として、コント
ローラを介して第3メモリに記憶されるものとする。
算手段(図3の〔÷〕)において、階調数Jで除算さ
れ、L/Jが算出される。ここでは、L/J=(6V−
5.5V)/16が計算される。
の〔×〕)に転送され、該積算手段において、基準電圧
に相当する比例値としての階調表示数Hで積算され、L
×H/Jが計算される。
5となり、L×H/J=(6V−5.5V)×5/16
が算出される。
(図3の〔−〕)に転送され、該加減算手段において、
先にラッチされているデジタル基準値データD1から、
この値を減算することで、求める5階調目の期待値電圧
(デジタルデータ)を生成し、DAコンバータによりア
ナログ期待値電圧値を得る。
圧(例えば、6V)を基準にしているために、上記加減
算手段は、減算手段として機能させているが、逆に、階
調電圧の低い側の出力電圧(例えば、1V)を基準にし
て演算を開始すれば、加算手段として機能させるように
すればよい。
電圧値を、図1の差動増幅器アレイモジュール14に出
力することで、5階調目の出力電圧のテストができるこ
とになる。
の各出力端子16の出力電圧を順次テストし、次いで、
表示データと階調表示数Hを変えながらテストを繰り返
し、次に図5(a)の次の横軸k−(k+1)をシフト
して同様なテストを行うことで液晶ドライバLSI11
における全階調表示用電圧における各出力端子16での
出力特性をテストすることができる。
iを変えることで、液晶ドライバLSI11の異なるγ
補正に容易に対応可能である。
性に例を取り、直線特性の両端データを入力し、間の出
力値は補間するものであるが、折れ線特性でも3点デー
タもしくは複数データを入力し、各直線部を算出し補間
すれば良い。
を、第3メモリに現在着目している階調表示数Hを記憶
する方式であるが、第3メモリはカウンタ(ここでは1
6カウンタ)にして別途クロックをカウントして1、
2、・・・・、16、1、2、・・のデジタルデータを
出力するようにしても良い。
と処理例について、図4(a)〜(d)を参照しながら
以下に説明する。図4(a)〜(d)は、図2に示す入
力手段31の4つの例を示しており、いずれも出力先
は、期待値電圧発生器13の制御手段32である。な
お、入力手段31は、これら4つの例に限定されるもの
ではない。
レルデータ入力手段を用いた例を示している。この場
合、テスタ12からパラレルで期待値データ及び制御パ
ターン信号がパラレルデータ入力手段に入力され、期待
値電圧発生器13の内部において、パラレルに信号処理
が行われる。それゆえ、期待値電圧発生器13での処理
を高速に行うことが可能となる。
接続されたシリアルデータ入力手段とシリアル/パラレ
ル変換手段を用いた例を示している。この構成は、テス
タ12のI/Oが1チャンネルしか使用できない場合を
想定したものであり、期待値データ及び制御パターン信
号をシリアル信号として受け、シリアル/パラレル変換
処理を行った後、図3に示す期待値電圧発生器13の回
路でパラレル処理を行うものである。
接続されたアナログデータ入力手段とAD変換手段を用
いた例を示している。この場合、テスタ12から期待値
データをアナログ信号として受け、AD変換してデジタ
ル信号とした上で、図3に示す期待値電圧発生器13の
回路で処理するものである。
(a)〜(c)に示した入力手段を切り替え可能した例
を示している。すなわち、期待値電圧発生器13におい
て、上記3つの方式に対応できるようにしている。
Hに余裕があるテスタを使用の場合は、図4(a)に示
すパラレルデータ入力手段を用いてそのまま処理する高
速化対応する方式に切り替え、チャンネル数CHに余裕
がないテスタに使用の場合は、図4(b)に示す1CH
だけ使用しシリアルデータ入力手段で受け内部でシリア
ル/パラレル変換する方式に切り替え、テスタにおい
て、アナログデータを生成して入力する場合は、図4
(c)に示すアナログデータを入力して、内部でAD変
換する方式に切り替える。このように、各方式の切り替
えは、テスタの特性に応じて行えばよい。この切り替え
は機械的なスイッチを用いてもよいし、テスタからの信
号の種類(パラレルデータ、シリアルデータ、アナログ
データ)を入力手段31の入力段で自動的に判断し、各
信号の種類に応じた方式に自動的に切り替わるようにし
てもよい。
に限らず、各種アナログ電圧値を出力する被テストデバ
イスにおいて、テスタで期待値電圧データを生成する
際、全ての出力値データを生成し期待値電圧発生器に転
送するのではなく、出力値の間隔を置いて、生成し転送
し、そのデータを用いて、期待値電圧発生器内で演算す
ることで、間の出力データを補間して所望の期待値デー
タを生成させるものである。
能である。
期待値電圧発生器13に着目したものであるが、この部
分をテスタ12へ内蔵しても良いし、さらには、期待値
電圧発生器13を液晶ドライバLSI11等の半導体集
積回路へ内蔵し、図6に示すようなラダー抵抗に置き換
えて、制御手段と記憶手段と演算手段とDA変換手段を
備えることで外部から期待値データを入力し、内部でラ
ッチさせることで容易に様々な出力特性に変更可な集積
回路にすることも可能であり、応用範囲は広範である。
おいて、商品化されているほとんどのものは、液晶パネ
ルの所定のγ特性に対応する階調出力特性を備えたもの
となっているが、複数種類の液晶パネルに対して、1種
類の液晶ドライバで対応可能とさせるため、チップ毎に
γ特性設定変更を可能にできる複数種類のγ特性に対応
できる高機能な液晶ドライバが提案されている。
ライバの試験では、理想電圧値の演算時間もプラスされ
ることになるので、更にテスト時間が増加することとな
る。
けるテスト時間増大の要因について、図5を参照しなが
ら以下に説明する。図5(a)〜(c)は、それぞれ液
晶パネルのγ特性例を示したグラフであり、それぞれ縦
軸は液晶ドライバLSIからの液晶パネルへの階調表示
用出力電圧値(1V〜6V)を示し、横軸は階調を示し
ている。
に示すγ特性例2は、横軸1−2間(横軸k−k+1)
には16階調があり、横軸1−5間で、例えば、計64
階調表示であり、横軸1−2間(横軸k−k+1)は直
線特性であることを示し、横軸2、3、4で折れ線特性
を示すものである。
れ線特性が、液晶パネルの違い等のために異なっている
ことを示している。
軸1−2間(横軸k−k+1)をよりきめこまかい折れ
線特性を持たせた階調表示用出力電圧と階調との関係を
示している。
期待値電圧発生器13に入力する基準電圧(図6のラダ
ー抵抗を参照)を変えることで上記出力電圧を生成して
いる。
に応じて、表示品位を最適な値に対応して設定するため
にγ特性を変更していることから、液晶ドライバに内蔵
しているラダー抵抗によって階調毎の出力電圧値(図6
では参照電圧を変えることで対応する例)が決定され、
テストプログラム内ではγ特性仕様に応じた計算式を用
いて各階調毎の出力電圧を演算で求めて、この値を基準
電圧値データとして検査装置から出力している。
13に入力し、該期待値電圧発生器13内部のDAコン
バータでデジタル−アナログ変換を行い期待値電圧とし
て差動増幅器アレイモジュール14に出力する。
決定して、図6に示すLSI内部のラダー抵抗値(参照
電圧を変えるのではなく、ラダー抵抗の抵抗値をγ特性
に合わせて設定)を設定することでカスタム的に生成す
るのが一般的である。
が図5(a)(b)に示すγ特性1・γ特性2と変化す
る場合や、図5(c)に示すγ特性3のように階調数を
変更させるような場合でも、同一の液晶ドライバLSI
で複数種類の液晶パネルに対応できる高機能な液晶ドラ
イバが提案されている。
Iの出力特性(許容値、均一性)を保証するためには全
ての出力状態をテストしておく必要があり、そのため、
γ特性を変えた出力テストも行う必要がある。
液晶ドライバLSIを同一のテスタで連続してテストす
る場合も同様に考えられることである。
ストプログラム内でγ特性に応じた階調出力電圧を演算
させ、その結果に応じた基準値データ(テスタのI/O
の関係で1chの場合もある)をテスタより出力させ期
待値発生手段で期待値電圧として生成する方法がとられ
ているが、この方法では、容易に期待値電圧を出力する
ことができなくテスト時間の増加するばかりか、テスト
プログラムの煩雑化、開発効率の低下にも繋がってい
く。
題となる。
の液晶ドライバで様々なγ特性に対応可能な液晶ドライ
バをも想定したテストを行っていく上で、図10に示す
従来の半導体集積回路の検査装置に於いて、テスト時間
の短縮を実現するためには、液晶ドライバの出力電圧と
の差分を取るための基準電圧値をいかに効率よく発生す
るかが重要となる。
査装置では、期待値電圧発生器13において、期待値電
圧を発生する時間を大幅に短縮させることができるの
で、上述のような高機能な液晶ドライバLSIのテスト
を、高精度、且つ短時間で完了させることができる。
イバLSI等の半導体集積回路の検査において、コンパ
レータ22における差動増幅電圧の同時判定により、テ
スト時間の大幅な短縮を図ることができるが、液晶ドラ
イバLSI11から出力されるn通りの階調電圧に対応
する基準電圧をテスタにて生成し、測定毎にこの電圧を
取り込む方法では、液晶系出力の測定を行う実質のテス
ト時間と比較して、基準電圧値の設定時間(転送時間)
に数倍の時間を要している。
によれば、基準電圧値を階調数や階調表示数など、液晶
パネルのγ特性仕様に関する情報をメモリに取り込ん
で、これらの情報を基に基準電圧値を補間して生成する
ため、従来、テスタにて生成して基準電圧値データを電
圧発生器に転送した場合に要した転送時間よりも大幅に
転送時間を短縮することができ、この結果、テスト時間
の大幅な短縮を図ることが可能となる。
の連続テストや、階調数が例えば256階調・1024
階調と増加した場合でも、γ特性に応じた基準電圧を容
易に補間して生成して発生させることができるため、こ
のような場合でも基準電圧の設定時間を考慮する必要が
なく、実質の判定時間のみでテストを行うことができる
ばかりか、テストプログラムの煩雑化を抑制でき、高効
率のテストを容易に実現することが可能である。
要で、例えば1024階調品では少なくとも、1mV以
下の測定精度が必要となるが、基準値データのビット数
が増加しても、テスト時間は従来技術のように大幅には
増加せず、また、本発明では基準電圧をテスタではなく
期待値電圧発生器13内で生成するため、この電圧値の
精度を向上させることができ、従来のテスタ等で基準電
圧を発生させる場合と比べて格段に測定精度を向上させ
ることができる。
体集積回路として液晶ドライバLSIのテストに適用し
た場合について説明したが、これに限定されるものでは
なく、ラダー抵抗等を用いての直線補間できるような多
電圧値生成装置や、その検査に有効である。したがっ
て、本願発明は、電圧値を変えることで階調表示を行っ
ている表示装置や、DAコンバータの出力検査にも適用
できる。
置は、入力される基準データに応じて、基準電圧を発生
する基準電圧発生装置において、発生する基準電圧の数
よりも少ない数の基準データが入力され、この入力され
た基準データに基づいて、基準電圧の数と同じ数になる
ように基準データを補間して生成する基準データ生成手
段を備えている構成である。
い数の基準データから、必要な数の基準電圧を生成する
ことで、基準電圧発生装置への基準データの転送にかか
る時間を、必要な数の基準電圧と同じ数の基準データを
転送する場合に比べて短くすることができる。これによ
り、基準電圧の発生にかかる時間を短縮できるという効
果を奏する。
の補間は、直線補間が好適に用いられる。
等を用いることが可能となるので、簡単な構成で基準デ
ータの補間を行うことができるという効果を奏する。
は、例えば、以下に示す補間手段によって行われる。
準データ間の差を算出する減算手段と、上記減算手段か
らの出力値を、上記入力される基準データ間の分割数で
除算する除算手段と、上記除算手段からの出力値に、出
力する基準電圧に相当する比例値を積算する積算手段
と、上記積算手段からの出力値を、上記入力される基準
データの補間値として加減算する加減算手段とからな
る。
ータの直線補間を効率よく行うことができるという効果
を奏する。
イバLSI等の半導体集積回路に上記構成の基準電圧発
生装置を内蔵するようにしてもよい。
置、すなわち基準電圧と階調表示用電圧との差を増幅し
て良否を判定する検査装置をそのまま使用することがで
きるという効果を奏する。
は、以上のように、半導体集積回路の出力電圧レベルの
良否を、別途生成された基準電圧と比較することで判定
する半導体集積回路の検査装置において、入力される基
準データに応じて、上記基準電圧を発生する基準電圧発
生回路を備え、上記基準電圧発生回路は、発生する基準
電圧の数よりも少ない数の基準データが入力され、この
入力された基準データに基づいて、基準電圧の数と同じ
数になるように基準データを補間して生成する構成であ
る。
段への転送に係る時間を短縮することにより、半導体集
積回路の検査に必要な出力電圧を得るための時間を短縮
できるので、半導体集積回路の検査に係る時間を大幅に
短縮できる。
準データの容量(ビット数)が増えても、必要な数の基
準電圧に対応する全ての基準データを基準電圧発生装置
に転送する場合に比べて、基準データの転送時間を大幅
に短縮することができる。
準電圧の発生に必要な基準データの容量(ビット数)を
大きくした場合、上記構成のように、基準電圧発生装置
内部で基準電圧に対応する基準データを生成するように
すれば、検査精度の向上に必要な基準データを短時間で
作成することができる。
半導体集積回路の検査を、極めて短時間でかつ高精度に
実施することを可能になるという効果を奏する。
補間は、直線補間が好適に用いられる。
等を用いることが可能となるので、簡単な構成で基準デ
ータの補間を行うことができるという効果を奏する。
補間は、例えば、以下に示す補間手段によって行われ
る。
準データ間の差を算出する減算手段と、上記減算手段か
らの出力値を、上記入力される基準データ間の分割数で
除算する除算手段と、上記除算手段からの出力値に、出
力する基準電圧に相当する比例値を積算する積算手段
と、上記積算手段からの出力値を、上記入力される基準
データの補間値として加減算する加減算手段とからな
る。
ータの直線補間を効率よく行うことができるという効果
を奏する。
の検査装置の概略を示すブロック図である。
電圧発生回路の概略ブロック図である。
図である。
路において適用される入力手段を示すブロック図であ
る。
る。
である。
ブロック図である。
示すブロック図である。
Claims (11)
- 【請求項1】入力される基準データに応じて、基準電圧
を発生する基準電圧発生装置において、 発生する基準電圧の数よりも少ない数の基準データが入
力され、この入力された基準データに基づいて、基準電
圧の数と同じ数になるように基準データを補間して生成
する基準データ生成手段を備えていることを特徴とする
基準電圧発生装置。 - 【請求項2】上記基準データ生成手段による基準データ
の補間は、直線補間であることを特徴とする請求項1記
載の基準電圧発生装置。 - 【請求項3】上記基準データ生成手段は、 入力される基準データ間の差を算出する減算手段と、 上記減算手段からの出力値を、上記入力される基準デー
タ間の分割数で除算する除算手段と、 上記除算手段からの出力値に、出力する基準電圧に相当
する比例値を積算する積算手段と、 上記積算手段からの出力値を、補間値として上記入力さ
れる基準データに加減算する加減算手段とからなる補間
手段を含んでいることを特徴とする請求項2記載の基準
電圧発生装置。 - 【請求項4】請求項1ないし3の何れか1項に記載の基
準電圧発生装置を内蔵していることを特徴とする半導体
集積回路。 - 【請求項5】半導体集積回路の出力電圧レベルの良否
を、別途生成された基準電圧と比較することで判定する
半導体集積回路の検査装置において、 入力される基準データに応じて、上記基準電圧を発生す
る基準電圧発生回路を備え、 上記基準電圧発生回路は、発生する基準電圧の数よりも
少ない数の基準データが入力され、この入力された基準
データに基づいて、基準電圧の数と同じ数になるように
基準データを補間して生成することを特徴とする半導体
集積回路の検査装置。 - 【請求項6】上記基準電圧発生回路による基準データの
補間は、直線補間であることを特徴とする請求項5記載
の半導体集積回路の検査装置。 - 【請求項7】上記基準電圧発生回路は、 入力される基準データ間の差を算出する減算手段と、 上記減算手段からの出力値を、上記入力される基準デー
タ間の分割数で除算する除算手段と、 上記除算手段からの出力値に、出力する基準電圧に相当
する比例値を積算する積算手段と、 上記積算手段からの出力値を、補間値として上記入力さ
れる基準データに加減算する加減算手段とからなる補間
手段を含んでいることを特徴とする請求項6記載の半導
体集積回路の検査装置。 - 【請求項8】上記半導体集積回路は、液晶駆動用集積回
路であることを特徴とする請求項5ないし7の何れか1
項に記載の半導体集積回路の検査装置。 - 【請求項9】半導体集積回路の出力電圧レベルの良否
を、別途生成された基準電圧と比較することで判定する
半導体集積回路の検査方法において、 発生する基準電圧の数よりも少ない数の基準データに基
づいて、基準電圧の数と同じ数になるように基準データ
を補間して生成する基準データ生成ステップと、 上記基準データ生成ステップにおいて、得られた基準デ
ータに応じて、上記基準電圧を発生する基準電圧発生ス
テップとを含んでいることを特徴とする半導体集積回路
の検査方法。 - 【請求項10】上記基準データ生成ステップにおける基
準データの補間は、直線補間であることを特徴とする請
求項9記載の半導体集積回路の検査方法。 - 【請求項11】上記基準データ生成ステップは、 入力される基準データ間の差を算出する第1のステップ
と、 上記第1のステップで算出された値を該入力される基準
データ間の分割数で除算する第2のステップと、 上記第2のステップで除算された値に、上記基準電圧発
生ステップにおいて発生する基準電圧に相当する比例値
を積算する第3のステップと、 上記第3のステップで積算された値を、補間値として上
記入力された基準データに加減算する第4のステップと
を含んでいることを特徴とする請求項10記載の半導体
集積回路の検査方法。
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