JP2003318921A - ネットワーク管理装置 - Google Patents

ネットワーク管理装置

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JP2003318921A
JP2003318921A JP2002121261A JP2002121261A JP2003318921A JP 2003318921 A JP2003318921 A JP 2003318921A JP 2002121261 A JP2002121261 A JP 2002121261A JP 2002121261 A JP2002121261 A JP 2002121261A JP 2003318921 A JP2003318921 A JP 2003318921A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワーク機器の存在位置を自動的に算出
する。 【解決手段】 ネットワーク管理装置20の主制御部2
2は、距離算出部26と位置算出部27とを用いてステ
ーションの位置を算出する。位置の算出は、オブジェク
ト配置データ24に登録した3つのアクセスポイントの
位置と、ステーションと各アクセスポイント間における
電波強度に基づき算出する。算出したステーションの位
置は、ディスプレイ21に表示したレイアウト図上にア
イコンを配置することによりユーザに提示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークの管
理を行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ネットワークを構成するコンピュ
ータやプリンタといったネットワーク機器の配置を、オ
フィスのレイアウト図とともにディスプレイ上にアイコ
ン等を用いてグラフィカルに表示するネットワーク管理
装置があった。このようなネットワーク管理装置によれ
ば、ネットワークの管理者は、ネットワーク機器の存在
位置を一覧して把握することができる。
【0003】このようなネットワーク管理装置には、レ
イアウト図上に配置されたプリンタを表すアイコンに対
して、文書ファイルをドラッグアンドドロップするだけ
で印刷可能な機能を有するものもあった。かかる機能が
あれば、管理者は、自分に最も近い場所に存在するプリ
ンタや、これから移動しようとする会議室に存在するプ
リンタ等を容易に指定して印刷を行うことができる。ま
た、プリンタを表すアイコンをクリックすることによ
り、各プリンタのステータスを確認することができる機
能を有するものもあった。従って、プリンタの配置が即
座に把握できることは特に有用であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ネットワーク
機器のレイアウト図上への配置は管理者が全て手動で行
う必要があった。そのため、ネットワークの規模が増大
するにつれ、管理者にかかる労力も増加してしまうとい
う課題が生じていた。これは有線ネットワークにおいて
も、近年普及が進む無線ネットワークにおいても共通の
課題である。
【0005】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、各種ネットワーク機器の存在位置を自動的に算
出することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題を解決するため、本発明のネットワーク管理装置
を以下のように構成した。すなわち、ステーションと複
数のアクセスポイントとを用いてネットワークの管理を
行うネットワーク管理装置であって、前記各アクセスポ
イントの設置位置を登録するアクセスポイント登録部
と、前記ステーションと前記各アクセスポイントとの通
信における電波の強度を表すパラメータを、前記ステー
ションまたは前記アクセスポイントから取得する電波強
度取得部と、予め設定された前記電波の強度と該強度に
応じた前記電波の到達距離との対応関係に基づき、前記
パラメータを用いて前記ステーションから前記各アクセ
スポイントまでの距離を算出する距離算出部と、前記求
めた距離と前記各アクセスポイントの設置位置とに基づ
き前記ステーションの存在位置を算出する位置算出部
と、を備えることを要旨とする。
【0007】本発明のネットワーク管理装置によれば、
ステーションとアクセスポイント間における電波の強度
に基づき、アクセスポイントに対するステーションの相
対的な位置を自動的に算出することが可能となる。電波
の強度は、アクセスポイント、ステーションのいずれを
通じて取得してもよい。
【0008】本発明は、無線ネットワーク上のステーシ
ョンの設置位置を管理する管理装置として適用すること
ができる他、上記ステーションを位置算出用の装置とし
て利用することにより有線ネットワーク上に接続された
各種機器の設置位置を管理する管理装置としても適用す
ることができる。後者の場合には、位置を算出したい有
線ネットワーク上のネットワーク機器の近傍へ上記ステ
ーションを一時的に移動させることにより、当該ネット
ワーク機器の位置算出を行うことができる。
【0009】ステーションの位置を算出するに当たり、
登録部に登録するアクセスポイントは、設置位置の異な
る3つのアクセスポイントであることが望ましい。4個
以上とすれば、算出する位置の精度は高くなるが、無線
ネットワークを構築するコストが増大してしまうからで
ある。2個の場合は、単純に電波強度のみで位置を求め
ることができないため、所定の付加的条件を併せて用い
ることが好ましい。付加的条件としては、例えば、算出
した位置がアクセスポイントと同じ室内にあるかどう
か、机等の上であるかどうか、アクセスポイントが見通
せる位置であるかどうか等の条件が挙げられる。
【0010】本発明のネットワーク管理装置は、ステー
ションの存在位置を効果的に管理者に提示するため、更
に、前記無線ネットワークが存在する物理的な領域のレ
イアウト図を記録したレイアウトデータを取得するレイ
アウトデータ取得部と、前記位置算出部によって算出し
た存在位置に対応する前記レイアウト図上の該当位置
に、前記ステーションを表す所定のシンボルを配置して
表示を行う表示制御部と、を備えるものとすれば好適で
ある。
【0011】レイアウト図には、例えばオフィスの机や
椅子などの配置図が記録されている。このようなネット
ワーク管理装置であれば、管理者は、レイアウト図を参
照して容易にステーションの位置を把握することができ
る。所定のシンボルとは、例えばアイコンや、ステーシ
ョン名、ステーションに付与されたアドレス等とするこ
とができる。
【0012】なお、電波強度と距離の関係は、アクセス
ポイントが設置されている環境によって変動する可能性
があるため、前記距離算出部は、前記算出した距離を所
定の補正係数で補正するものとすれば、ステーションの
存在位置を正確に求めることができるため好適である。
【0013】補正係数は、管理者が直接設定可能として
もよい。また、前記距離算出部に、前記距離に対応する
実測値を少なくとも1つ取得する実測値取得部を備えさ
せ、前記所定の補正係数を、前記算出した距離と該実測
値との誤差に基づき設定するものとしてもよい。後者の
態様によれば、管理者が測定した実測値に基づいて、よ
り正確にステーションの位置の算出が可能となる。
【0014】また、前記ステーションが、無線通信機能
を備えるプリンタであれば、プリンタのステータス確認
や印刷を行うプリンタの指定等を容易に行うことが可能
となる。
【0015】本発明は、上述したネットワーク管理装置
としての態様のほか、種々の態様で構成可能である。例
えば、ステーションと複数のアクセスポイントとを用い
てコンピュータによりネットワークを管理する管理方法
として構成してもよいし、ステーションと複数のアクセ
スポイントとを用いてネットワークの管理を行うための
コンピュータプログラムとして構成してもよい。また、
このようなコンピュータプログラムを記録したコンピュ
ータ読取可能な記録媒体として構成してもよい。記録媒
体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、D
VD、光磁気ディスク、ICカード、ハードディスク等
の種々の媒体を利用可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例に基づき次の順序で説明する。 A.第1実施例: (A1)無線ネットワークの構成: (A2)ネットワーク管理装置の機能構成: (A3)自動配置処理: B.第2実施例: C.変形例:
【0017】A.第1実施例: (A1)無線ネットワークの構成:図1は、オフィス内
に構築した無線ネットワークの構成図である。無線ネッ
トワーク10は、アクセスポイントAP1〜AP3と、
無線通信機能を備えるコンピュータPC1〜PC12
と、無線プリンタWPTとにより構成されている。無線
ネットワーク10は、無線LANの標準規格であるIE
EE802.11のインフラストラクチャモードによっ
て運用されているものとした。コンピュータPC1は、
後述するネットワーク管理装置20としての機能も備え
ている。
【0018】コンピュータPC1〜PC12と無線プリ
ンタWPTは、各アクセスポイントに対するステーショ
ンとして機能している。アクセスポイントAP1〜AP
3は有線ネットワーク11に接続されており、ケーブル
を介して互いに通信可能となっている。無線プリンタW
PTとは、無線により各装置から印刷データを受信して
印刷する機能を有しているプリンタである。無線プリン
タWPTは、汎用のプリンタに無線プリントサーバを接
続することにより構成してもよい。
【0019】本実施例では、無線ネットワーク10を構
成する全ての機器に、ESS−IDを「GROUP
1」、WEPキーを「XYZ」と設定することとした。
従って、全ての機器がアクセスポイントを介して相互に
通信可能となっている。アクセスポイントAP1〜AP
3には、使用する無線のチャンネルとして、それぞれチ
ャンネル1、チャンネル6、チャンネル11を設定し
た。
【0020】ステーションは、最も電波強度の強いアク
セスポイントを自動的に選択して最適なチャンネルを自
身で設定する機能を備えている。そのため、無線ネット
ワーク10には無線通信の障壁となる障害物がないもの
とすると、各ステーションは自身から最短距離に設置さ
れたアクセスポイントに対して通信を行うこととなる。
従って、コンピュータPC1〜PC4は、アクセスポイ
ントAP1に対して通信を行い、コンピュータPC5〜
PC8は、アクセスポイントAP2に対して通信を行
う。同様に、パーソナルコンピュータPC9〜PC12
と無線プリンタWPTは、アクセスポイントAP3に対
して通信を行う。
【0021】(A2)ネットワーク管理装置の機能構
成:図2は、ネットワーク管理装置20の機能ブロック
図である。ネットワーク管理装置20はステーションの
配置を管理する。本実施例では、図示する各機能ブロッ
クを備えたソフトウェアをコンピュータPC1にインス
トールすることによりネットワーク管理装置20を構成
した。ネットワーク管理装置20には全体の機能ブロッ
クを制御する主制御部22が設けられており、以下に説
明する各機能ブロックは、この主制御部により適宜制御
される。
【0022】レイアウトデータ23には、オフィス内の
机や椅子等の物理的なレイアウト図が記録されている。
レイアウトデータ23は、ネットワーク管理装置20が
備えるハードディスクやメモリから入力するものとして
もよいし、フレキシブルディスク等の記録媒体から取得
するものとしてもよい。また、通信制御部25を介して
ネットワーク管理装置20と別体のサーバ等から取得す
るものとしてもよい。図中のディスプレイ21には、レ
イアウト図を表示した一例を示した。
【0023】オブジェクト配置データ24には、設置位
置の異なる3つのアクセスポイントの設置位置が管理者
により登録される。登録は、ディスプレイ21に表示さ
れたレイアウト図上の該当地点をポインティングデバイ
ス等で指定することにより行う。むろん座標値や実測値
などの数値情報を直接入力することにより登録しても構
わない。オブジェクト配置データ24には、後述する位
置算出部27が算出したステーションの位置も登録され
る。
【0024】通信制御部25は、ネットワークを介した
各種データの入出力を制御する。また、アクセスポイン
トとステーション間の通信における電波の強度を表す電
波強度パラメータをアクセスポイントまたはステーショ
ンから取得する機能も有している。
【0025】距離算出部26は、通信制御部25によっ
て受信した電波強度パラメータに基づきステーションか
ら各アクセスポイントまでの距離を算出する。この算出
には、電波強度とその強度に応じた電波の到達距離との
対応関係を表す関数が用いられる(図4(a)参照)。
位置算出部27は、距離算出部26により算出した距離
と、オブジェクト配置データ24に登録した各アクセス
ポイントの設置位置からステーションの存在位置を算出
する。算出した位置は、オブジェクト配置データ24に
登録を行う。
【0026】表示制御部28は、レイアウト図をディス
プレイ21に表示するとともに、位置算出部27によっ
て算出した位置に対応するレイアウト図上の該当位置
に、ステーションを表すアイコンを配置してディスプレ
イに表示を行う。管理者は、このアイコンをポインティ
ングデバイス等でクリックすることにより、ステーショ
ンのステータス確認を行うことができる。また、このア
イコンに所望のファイルをドラッグアンドドロップする
ことによりファイル転送の指示を与えることができる。
【0027】(A3)自動配置処理:図3は、自動配置
処理のフローチャートである。自動配置処理とは、ステ
ーションの存在位置を自動的に算出してレイアウト図上
にアイコンを配置する処理である。まず、ネットワーク
管理装置20の主制御部22は、レイアウトデータ23
を入力し、ディスプレイ21にレイアウト図を表示する
(ステップS100)。そして、管理者は、アクセスポ
イントAP1〜AP3の物理的な設置位置を登録する
(ステップS101)。
【0028】次に、主制御部22は、管理者から、自動
配置を行うステーションの指定を受ける(ステップS1
02)。指定方法としては、ステーションのIPアドレ
スやMACアドレスを入力することにより行ってもよい
し、無線ネットワーク10内に存在する全ステーション
をディスプレイ21にリスト表示し、その中から選択す
るものとしてもよい。また、位置が未登録のステーショ
ンを自動で抽出してもよい。以下、説明の便宜上、本ス
テップでは無線プリンタWPTが指定されるものとす
る。
【0029】次に、主制御部22は、指定された無線プ
リンタWPTに対して、通信制御部25を用いて電波強
度リクエスト信号を送信する(ステップS103)。電
波強度リクエスト信号とは、指定したステーションと各
アクセスポイント間における電波強度を表すパラメータ
を要求する信号である。図1を用いて説明すれば、リク
エスト信号は、 ネットワーク管理装置20→アクセスポイントAP1→
アクセスポイントAP3→無線プリンタWPT; という順路で送信されることとなる。
【0030】無線プリンタWPTは、電波強度リクエス
ト信号を受信する(ステップS200)と、アクセスポ
イントAP1〜AP3からビーコン信号を受信して電波
強度を各々測定する(ステップS201)。測定した電
波強度は、電波強度パラメータとしてネットワーク管理
装置20に送信する(ステップS202)。本実施例で
は、電波強度パラメータは、次のような情報を有するこ
ととなる。
【0031】AP1=電波強度x(dB); AP2=電波強度y(dB); AP3=電波強度z(dB);
【0032】ネットワーク管理装置20の主制御部22
は、通信制御部25を介して電波強度パラメータを上記
順路と逆の順路で受信する(ステップS104)と、距
離算出部26を用いて無線プリンタWPTから各アクセ
スポイントまでの距離を算出する(ステップS10
5)。距離の算出には、図4(a)で示すグラフを表す
関数を用いる。図4(a)は、電波強度と距離との対応
関係を示すグラフである。図4(a)によれば、アクセ
スポイントAP1と無線プリンタとの距離はL1とな
る。同様に、アクセスポイントAP2と無線プリンタの
距離はL2、アクセスポイントAP3と無線プリンタの
距離はL3となる。
【0033】ステップS105における距離の算出は、
関数以外にも、例えば図4(b)で示すようなテーブル
を参照するものとしてもよい。図の場合、出力電波に対
する受信電波の強度の割合に応じて距離が設定されてい
るものとした。従って、例えば、受信した電波の強度の
割合が25%の場合は、距離が30mとなる。
【0034】こうして各アクセスポイントまでの距離を
算出すると、主制御部22は、位置算出部27を用いて
無線プリンタWPTの存在位置を算出する(ステップS
106)。図5は、位置算出の原理を示す説明図であ
る。図示するように、ステップS101で登録したアク
セスポイントAP1〜AP3の設置位置を中心とする半
径L1,L2,L3の円周上の交点、すなわち「■」で
示した位置が無線プリンタWPTの存在位置となる。
【0035】最後に、ネットワーク管理装置20は、ス
テップS106によって算出した位置をオブジェクト配
置データ24に登録し、レイアウト図上の該当場所に無
線プリンタWPTを表すアイコンを配置する(ステップ
S107)。以上の工程により、ネットワーク管理装置
20は自動配置処理を終了する。なお、上記ステップS
102〜S107の処理を繰り返し行うことにより、複
数のステーションについて自動配置処理を行うことがで
きる。
【0036】以上で説明した第1実施例のネットワーク
管理装置によれば、ステーションから電波強度パラメー
タを取得することにより当該ステーションの位置を算出
することができる。
【0037】B.第2実施例:第1実施例では、ステー
ションから電波強度パラメータを受信するものとした
が、各アクセスポイントから受信することとしてもよ
い。図6は、第2実施例としての自動配置処理のフロー
チャートである。
【0038】図中、ステップS300〜S302は、上
述のステップS100〜S102と同一の処理のため説
明を省略する。ステップS302の後、主制御部22
は、無線プリンタWPTが利用しているチャンネル、す
なわち、アクセスポイントAP3に設定されたチャンネ
ル情報をアクセスポイントAP3から取得する(ステッ
プS303)。そして、取得したチャンネル情報を各ア
クセスポイントに送信するとともに、無線プリンタWP
Tが発信する電波の強度を測定する指示を与える(ステ
ップS304)。
【0039】各アクセスポイントは、上記指示およびチ
ャンネル情報を受信すると(ステップS400)、自身
に設定されたチャンネルを、受信したチャンネル情報に
基づき変更する(ステップS401)。そして、無線プ
リンタWPTのみと通信を行う。この通信は、例えば、
無線プリンタWPTに対してPINGコマンドを発行す
ること等によって行う。各アクセスポイントは、この通
信時に無線プリンタWPTが発信する電波の強度を測定
する(ステップS402)。そして、ステップS401
で変更したチャンネルを元に戻すと(ステップS40
3)、測定した結果を電波強度パラメータとしてネット
ワーク管理装置20に送信する(ステップS404)。
【0040】ネットワーク管理装置20の主制御部22
は、各アクセスポイントから電波強度パラメータを受信
すると(ステップS305)、ステップS306〜S3
08において、上述したステップS105〜S107と
同様の処理を行うことにより無線プリンタWPTの自動
配置を行う。
【0041】以上で説明した第2実施例のネットワーク
管理装置20よれば、各アクセスポイントから電波強度
パラメータを取得することによりステーションの位置を
算出することができる。
【0042】C.変形例:実施例では予め設定された関
数等(図4(a)(b))を用いて電波強度から距離を
算出した。電波強度と距離の関係は、アクセスポイント
が設置されている環境によって変動する可能性があるた
め、上記ステップS105、S306の距離算出時に、
所定の補正係数でその距離を補正するものとすれば好適
である。かかる処理を変形例として示す。
【0043】まず、第1の方法として、上記L1,L
2,L3のうち、いずれか1つの距離の実測値を管理者
から入力することとしてもよい。この入力は、ステップ
S104(S305)とステップS105(S306)
の間に行うものとすることができる。ネットワーク管理
装置20は、この入力を管理者に要求するため、例え
ば、ディスプレイ21上に、「アクセスポイントAP1
から指定したステーションまでの距離を入力してくださ
い」といった旨のメッセージを表示する。管理者は、こ
の指示に従い、距離L1の実測値を入力する。すると、
補正に用いる補正係数を、例えば、補正係数K=入力さ
れた実測値/算出したL1;と設定することができる。
距離算出部26は、L2,L3に対してこの補正係数K
を乗ずることにより、より正確な位置を算出することが
可能となる。なお、一旦補正係数を設定してしまえば、
2回目以降の自動配置処理では実測値の入力を要求する
ことなく、自動的に補正係数Kを用いた位置算出を行う
ことができる。
【0044】次に、第2の方法として、ステップS10
7において自動配置されたアイコンを、管理者がポイン
ティングデバイスなどを用いて手動で移動させて再配置
することにより補正係数を設定してもよい。例えば、自
動配置処理により、レイアウト図上の机からはみ出して
配置されてしまったアイコンを、本来配置されるべき机
の上に手動で再配置するような方法である。ネットワー
ク管理装置20は、この再配置によって修正された補正
量をもとに、補正係数を設定することができる。こうす
ることによって、2回目以降の自動配置処理では、設定
した補正係数を用いて正確にアイコンを配置することが
できる。なお、以上で説明した変形例における補正方法
は一例に過ぎず、その他種々の方法を利用できることは
いうまでもない。
【0045】以上、本発明の種々の実施例について説明
したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その趣
旨を逸脱しない範囲で種々の構成をとることができるこ
とは言うまでもない。例えばソフトウェアで構成した機
能をハードウェアで実現するものとしてよい。
【0046】また、上述の説明では、無線プリンタWP
Tの位置を算出する例を示したが、無線プリンタ以外の
ステーションについてもその位置も算出することができ
ることはいうまでもない。位置算出に用いるアクセスポ
イントも、3個以上としてもよいし、2個としてもよ
い。3個以上とすれば、算出する位置の精度を上げるこ
とができる。2個の場合は、単純に電波強度のみで位置
を求めることができないため、所定の付加的条件を併せ
て用いることが好ましい。付加的条件としては、例え
ば、算出した位置がレイアウト図上でアクセスポイント
と同じ室内にあるかどうか、机等の台の上であるかどう
か、アクセスポイントが見通せる位置であるかどうか等
の条件が挙げられる。
【0047】また、ステーションを位置算出用の装置と
して利用することにより有線ネットワーク上に接続され
た各種機器の設置位置を管理する管理装置としても適用
することができる。かかる場合には、位置を算出したい
有線ネットワーク上のネットワーク機器の近傍へステー
ションを一時的に移動させることにより、当該ネットワ
ーク機器の位置算出を行うことができる。
【0048】また、本発明は、IEEE802.11に
基づく電波に限られず、例えば、PHSやGPSで用い
られる種々の電波を利用してもよい。PHSで用いられ
る電波を利用する場合、ステーションにPHSを接続
し、複数の基地局の位置をネットワーク管理装置20に
登録する。そして、ステーションは各基地局が発する電
波の強度を測定する。ネットワーク管理装置20は、ス
テーションから前記強度を表すパラメータを取得するこ
とによりステーションの位置算出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】オフィス内に構築した無線ネットワークの構成
図である。
【図2】ネットワーク管理装置20の機能ブロック図で
ある。
【図3】自動配置処理のフローチャートである。
【図4】電波強度と距離との対応関係を示す図である。
【図5】位置算出の原理を示す説明図である。
【図6】第2実施例としての自動配置処理のフローチャ
ートである。
【符号の説明】 10…無線ネットワーク 11…有線ネットワーク 20…ネットワーク管理装置 21…ディスプレイ 22…主制御部 23…レイアウトデータ 24…オブジェクト配置データ 25…通信制御部 26…距離算出部 27…位置算出部 28…表示制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J062 CC18 EE01 FF01 5K033 BA08 CC01 DA17 DB12 DB14 DB20 5K067 AA44 BB21 DD44 EE02 EE12 FF03 FF16 FF23 HH21 HH23 JJ51

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステーションと複数のアクセスポイント
    とを用いてネットワークの管理を行うネットワーク管理
    装置であって、 前記各アクセスポイントの設置位置を登録するアクセス
    ポイント登録部と、 前記ステーションと前記各アクセスポイントとの通信に
    おける電波の強度を表すパラメータを、前記ステーショ
    ンまたは前記アクセスポイントから取得する電波強度取
    得部と、 予め設定された前記電波の強度と該強度に応じた前記電
    波の到達距離との対応関係に基づき、前記パラメータを
    用いて前記ステーションから前記各アクセスポイントま
    での距離を算出する距離算出部と、 前記求めた距離と前記各アクセスポイントの設置位置と
    に基づき前記ステーションの存在位置を算出する位置算
    出部と、 を備えるネットワーク管理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のネットワーク管理装置
    であって、 前記アクセスポイント登録部は、設置位置の異なる3つ
    のアクセスポイントについてその設置位置を登録するネ
    ットワーク管理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のネットワーク管理装置
    であって、 更に、前記ネットワークが存在する物理的な領域のレイ
    アウト図を記録したレイアウトデータを取得するレイア
    ウトデータ取得部と、 前記位置算出部によって算出した存在位置に対応する前
    記レイアウト図上の該当位置に、前記ステーションを表
    す所定のシンボルを配置して表示を行う表示制御部と、 を備えるネットワーク管理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のネットワーク管理装置
    であって、 前記距離算出部は、前記算出した距離を所定の補正係数
    で補正するネットワーク管理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のネットワーク管理装置
    であって、 前記距離算出部は、前記距離に対応する実測値を少なく
    とも1つ取得する実測値取得部を備え、前記所定の補正
    係数を、前記算出した距離と該実測値との誤差に基づき
    設定するネットワーク管理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のネットワーク管理装置
    であって、 前記ステーションは、無線通信機能を備えるプリンタで
    あるネットワーク管理装置。
  7. 【請求項7】 ステーションと複数のアクセスポイント
    とを用いてコンピュータによりネットワークを管理する
    管理方法であって、(a) 前記各アクセスポイントの
    設置位置を登録する工程と、(b) 前記ステーション
    と前記各アクセスポイントとの通信における電波の強度
    を表すパラメータを、前記ステーションまたは前記アク
    セスポイントから取得する工程と、(c) 予め設定さ
    れた前記電波の強度と該強度に応じた前記電波の到達距
    離との対応関係に基づき、前記パラメータを用いて前記
    ステーションから前記各アクセスポイントまでの距離を
    算出する工程と、(d) 前記求めた距離と前記各アク
    セスポイントの設置位置とに基づき前記ステーションの
    存在位置を算出する工程と、 を含む管理方法。
  8. 【請求項8】 ステーションと複数のアクセスポイント
    とを用いてネットワークの管理を行うためのコンピュー
    タプログラムであって、 前記各アクセスポイントの設置位置を登録する機能と、 前記ステーションと前記各アクセスポイントとの通信に
    おける電波の強度を表すパラメータを、前記ステーショ
    ンまたは前記アクセスポイントから取得する機能と、 予め設定された前記電波の強度と該強度に応じた前記電
    波の到達距離との対応関係に基づき、前記パラメータを
    用いて前記ステーションから前記各アクセスポイントま
    での距離を算出する機能と、 前記求めた距離と前記各アクセスポイントの設置位置と
    に基づき前記ステーションの存在位置を算出する機能
    と、 をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログ
    ラム。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のコンピュータプログラ
    ムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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