JP3891029B2 - ネットワーク管理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークの管理を行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ネットワークを構成するコンピュータやプリンタといったネットワーク機器の配置を、オフィスのレイアウト図とともにディスプレイ上にアイコン等を用いてグラフィカルに表示するネットワーク管理装置があった。このようなネットワーク管理装置によれば、ネットワークの管理者は、ネットワーク機器の存在位置を一覧して把握することができる。
【0003】
このようなネットワーク管理装置には、レイアウト図上に配置されたプリンタを表すアイコンに対して、文書ファイルをドラッグアンドドロップするだけで印刷可能な機能を有するものもあった。かかる機能があれば、管理者は、自分に最も近い場所に存在するプリンタや、これから移動しようとする会議室に存在するプリンタ等を容易に指定して印刷を行うことができる。また、プリンタを表すアイコンをクリックすることにより、各プリンタのステータスを確認することができる機能を有するものもあった。従って、プリンタの配置が即座に把握できることは特に有用であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ネットワーク機器のレイアウト図上への配置は管理者が全て手動で行う必要があった。そのため、ネットワークの規模が増大するにつれ、管理者にかかる労力も増加してしまうという課題が生じていた。これは有線ネットワークにおいても、近年普及が進む無線ネットワークにおいても共通の課題である。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、各種ネットワーク機器の存在位置を自動的に算出することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上記課題を解決するため、本発明のネットワーク管理装置を以下のように構成した。すなわち、
ステーションと複数のアクセスポイントとを用いてネットワークの管理を行うネットワーク管理装置であって、
前記各アクセスポイントの設置位置を登録するアクセスポイント登録部と、
前記ステーションと前記各アクセスポイントとの通信における電波の強度を表すパラメータを、前記ステーションまたは前記アクセスポイントから取得する電波強度取得部と、
予め設定された前記電波の強度と該強度に応じた前記電波の到達距離との対応関係に基づき、前記パラメータを用いて前記ステーションから前記各アクセスポイントまでの距離を算出する距離算出部と、
前記算出した距離と前記各アクセスポイントの設置位置とに基づき前記ステーションの存在位置を算出する位置算出部と、
前記ネットワークが存在する物理的な領域のレイアウト図を記録したレイアウトデータを取得するレイアウトデータ取得部と、
前記位置算出部によって算出した存在位置に対応する前記レイアウト図上の該当位置に、前記ステーションを表す所定のシンボルを配置して表示を行う表示制御部と、
管理者が前記レイアウト図上に表示された前記シンボルを所定の操作に応じて移動させた場合に、該移動量に応じて、前記距離算出部が次回に前記距離を算出するための補正係数を設定する補正係数設定部とを備え、
前記距離算出部は、前記補正係数に基づき、前記算出した距離を補正する手段を備えることを要旨とする。
【0007】
本発明のネットワーク管理装置によれば、ステーションとアクセスポイント間における電波の強度に基づき、アクセスポイントに対するステーションの相対的な位置を自動的に算出することが可能となる。電波の強度は、アクセスポイント、ステーションのいずれを通じて取得してもよい。
【0008】
本発明は、無線ネットワーク上のステーションの設置位置を管理する管理装置として適用することができる他、上記ステーションを位置算出用の装置として利用することにより有線ネットワーク上に接続された各種機器の設置位置を管理する管理装置としても適用することができる。後者の場合には、位置を算出したい有線ネットワーク上のネットワーク機器の近傍へ上記ステーションを一時的に移動させることにより、当該ネットワーク機器の位置算出を行うことができる。
【0009】
ステーションの位置を算出するに当たり、登録部に登録するアクセスポイントは、設置位置の異なる3つのアクセスポイントであることが望ましい。4個以上とすれば、算出する位置の精度は高くなるが、無線ネットワークを構築するコストが増大してしまうからである。2個の場合は、単純に電波強度のみで位置を求めることができないため、所定の付加的条件を併せて用いることが好ましい。付加的条件としては、例えば、算出した位置がアクセスポイントと同じ室内にあるかどうか、机等の上であるかどうか、アクセスポイントが見通せる位置であるかどうか等の条件が挙げられる。
【0010】
本発明のネットワーク管理装置は、ステーションの存在位置を効果的に管理者に提示するため、前記無線ネットワークが存在する物理的な領域のレイアウト図を記録したレイアウトデータを取得するレイアウトデータ取得部と、前記位置算出部によって算出した存在位置に対応する前記レイアウト図上の該当位置に、前記ステーションを表す所定のシンボルを配置して表示を行う表示制御部とを備える。
【0011】
レイアウト図には、例えばオフィスの机や椅子などの配置図が記録されている。このようなネットワーク管理装置であれば、管理者は、レイアウト図を参照して容易にステーションの位置を把握することができる。所定のシンボルとは、例えばアイコンや、ステーション名、ステーションに付与されたアドレス等とすることができる。
【0012】
なお、電波強度と距離の関係は、アクセスポイントが設置されている環境によって変動する可能性があるため、前記距離算出部は、前記算出した距離を所定の補正係数で補正する。そのため、ステーションの存在位置を正確に求めることができる。
【0013】
本発明のネットワーク管理装置では、管理者がレイアウト図上に表示されたシンボルを所定の操作に応じて移動させた場合に、その移動量に応じて補正係数を設定するものとした。従って、2回目以降のシンボルの配置処理では、このように設定された補正係数を用いて正確にシンボルを配置することができる。その他にも、補正係数は、管理者が直接設定可能としてもよい。また、前記距離算出部に、前記距離に対応する実測値を少なくとも1つ取得する実測値取得部を備えさせ、前記所定の補正係数を、前記算出した距離と該実測値との誤差に基づき設定するものとしてもよい。後者の態様によれば、管理者が測定した実測値に基づいて、より正確にステーションの位置の算出が可能となる。
【0014】
また、前記ステーションが、無線通信機能を備えるプリンタであれば、プリンタのステータス確認や印刷を行うプリンタの指定等を容易に行うことが可能となる。
【0015】
本発明は、上述したネットワーク管理装置としての態様のほか、種々の態様で構成可能である。例えば、ステーションと複数のアクセスポイントとを用いてコンピュータによりネットワークを管理する管理方法として構成してもよいし、ステーションと複数のアクセスポイントとを用いてネットワークの管理を行うためのコンピュータプログラムとして構成してもよい。また、このようなコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体として構成してもよい。記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、DVD、光磁気ディスク、ICカード、ハードディスク等の種々の媒体を利用可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、実施例に基づき次の順序で説明する。
A.第1実施例:
(A1)無線ネットワークの構成:
(A2)ネットワーク管理装置の機能構成:
(A3)自動配置処理:
B.第2実施例:
C.変形例:
【0017】
A.第1実施例:
(A1)無線ネットワークの構成:
図1は、オフィス内に構築した無線ネットワークの構成図である。無線ネットワーク10は、アクセスポイントAP1〜AP3と、無線通信機能を備えるコンピュータPC1〜PC12と、無線プリンタWPTとにより構成されている。無線ネットワーク10は、無線LANの標準規格であるIEEE802.11のインフラストラクチャモードによって運用されているものとした。コンピュータPC1は、後述するネットワーク管理装置20としての機能も備えている。
【0018】
コンピュータPC1〜PC12と無線プリンタWPTは、各アクセスポイントに対するステーションとして機能している。アクセスポイントAP1〜AP3は有線ネットワーク11に接続されており、ケーブルを介して互いに通信可能となっている。無線プリンタWPTとは、無線により各装置から印刷データを受信して印刷する機能を有しているプリンタである。無線プリンタWPTは、汎用のプリンタに無線プリントサーバを接続することにより構成してもよい。
【0019】
本実施例では、無線ネットワーク10を構成する全ての機器に、ESS−IDを「GROUP1」、WEPキーを「XYZ」と設定することとした。従って、全ての機器がアクセスポイントを介して相互に通信可能となっている。アクセスポイントAP1〜AP3には、使用する無線のチャンネルとして、それぞれチャンネル1、チャンネル6、チャンネル11を設定した。
【0020】
ステーションは、最も電波強度の強いアクセスポイントを自動的に選択して最適なチャンネルを自身で設定する機能を備えている。そのため、無線ネットワーク10には無線通信の障壁となる障害物がないものとすると、各ステーションは自身から最短距離に設置されたアクセスポイントに対して通信を行うこととなる。従って、コンピュータPC1〜PC4は、アクセスポイントAP1に対して通信を行い、コンピュータPC5〜PC8は、アクセスポイントAP2に対して通信を行う。同様に、パーソナルコンピュータPC9〜PC12と無線プリンタWPTは、アクセスポイントAP3に対して通信を行う。
【0021】
(A2)ネットワーク管理装置の機能構成:
図2は、ネットワーク管理装置20の機能ブロック図である。ネットワーク管理装置20はステーションの配置を管理する。本実施例では、図示する各機能ブロックを備えたソフトウェアをコンピュータPC1にインストールすることによりネットワーク管理装置20を構成した。ネットワーク管理装置20には全体の機能ブロックを制御する主制御部22が設けられており、以下に説明する各機能ブロックは、この主制御部により適宜制御される。
【0022】
レイアウトデータ23には、オフィス内の机や椅子等の物理的なレイアウト図が記録されている。レイアウトデータ23は、ネットワーク管理装置20が備えるハードディスクやメモリから入力するものとしてもよいし、フレキシブルディスク等の記録媒体から取得するものとしてもよい。また、通信制御部25を介してネットワーク管理装置20と別体のサーバ等から取得するものとしてもよい。図中のディスプレイ21には、レイアウト図を表示した一例を示した。
【0023】
オブジェクト配置データ24には、設置位置の異なる3つのアクセスポイントの設置位置が管理者により登録される。登録は、ディスプレイ21に表示されたレイアウト図上の該当地点をポインティングデバイス等で指定することにより行う。むろん座標値や実測値などの数値情報を直接入力することにより登録しても構わない。オブジェクト配置データ24には、後述する位置算出部27が算出したステーションの位置も登録される。
【0024】
通信制御部25は、ネットワークを介した各種データの入出力を制御する。また、アクセスポイントとステーション間の通信における電波の強度を表す電波強度パラメータをアクセスポイントまたはステーションから取得する機能も有している。
【0025】
距離算出部26は、通信制御部25によって受信した電波強度パラメータに基づきステーションから各アクセスポイントまでの距離を算出する。この算出には、電波強度とその強度に応じた電波の到達距離との対応関係を表す関数が用いられる(図4(a)参照)。位置算出部27は、距離算出部26により算出した距離と、オブジェクト配置データ24に登録した各アクセスポイントの設置位置からステーションの存在位置を算出する。算出した位置は、オブジェクト配置データ24に登録を行う。
【0026】
表示制御部28は、レイアウト図をディスプレイ21に表示するとともに、位置算出部27によって算出した位置に対応するレイアウト図上の該当位置に、ステーションを表すアイコンを配置してディスプレイに表示を行う。管理者は、このアイコンをポインティングデバイス等でクリックすることにより、ステーションのステータス確認を行うことができる。また、このアイコンに所望のファイルをドラッグアンドドロップすることによりファイル転送の指示を与えることができる。
【0027】
(A3)自動配置処理:
図3は、自動配置処理のフローチャートである。自動配置処理とは、ステーションの存在位置を自動的に算出してレイアウト図上にアイコンを配置する処理である。まず、ネットワーク管理装置20の主制御部22は、レイアウトデータ23を入力し、ディスプレイ21にレイアウト図を表示する(ステップS100)。そして、管理者は、アクセスポイントAP1〜AP3の物理的な設置位置を登録する(ステップS101)。
【0028】
次に、主制御部22は、管理者から、自動配置を行うステーションの指定を受ける(ステップS102)。指定方法としては、ステーションのIPアドレスやMACアドレスを入力することにより行ってもよいし、無線ネットワーク10内に存在する全ステーションをディスプレイ21にリスト表示し、その中から選択するものとしてもよい。また、位置が未登録のステーションを自動で抽出してもよい。以下、説明の便宜上、本ステップでは無線プリンタWPTが指定されるものとする。
【0029】
次に、主制御部22は、指定された無線プリンタWPTに対して、通信制御部25を用いて電波強度リクエスト信号を送信する(ステップS103)。電波強度リクエスト信号とは、指定したステーションと各アクセスポイント間における電波強度を表すパラメータを要求する信号である。図1を用いて説明すれば、リクエスト信号は、
ネットワーク管理装置20→アクセスポイントAP1→アクセスポイントAP3→無線プリンタWPT;
という順路で送信されることとなる。
【0030】
無線プリンタWPTは、電波強度リクエスト信号を受信する(ステップS200)と、アクセスポイントAP1〜AP3からビーコン信号を受信して電波強度を各々測定する(ステップS201)。測定した電波強度は、電波強度パラメータとしてネットワーク管理装置20に送信する(ステップS202)。本実施例では、電波強度パラメータは、次のような情報を有することとなる。
【0031】
▲1▼AP1=電波強度x(dB);
▲2▼AP2=電波強度y(dB);
▲3▼AP3=電波強度z(dB);
【0032】
ネットワーク管理装置20の主制御部22は、通信制御部25を介して電波強度パラメータを上記順路と逆の順路で受信する(ステップS104)と、距離算出部26を用いて無線プリンタWPTから各アクセスポイントまでの距離を算出する(ステップS105)。距離の算出には、図4(a)で示すグラフを表す関数を用いる。図4(a)は、電波強度と距離との対応関係を示すグラフである。図4(a)によれば、アクセスポイントAP1と無線プリンタとの距離はL1となる。同様に、アクセスポイントAP2と無線プリンタの距離はL2、アクセスポイントAP3と無線プリンタの距離はL3となる。
【0033】
ステップS105における距離の算出は、関数以外にも、例えば図4(b)で示すようなテーブルを参照するものとしてもよい。図の場合、出力電波に対する受信電波の強度の割合に応じて距離が設定されているものとした。従って、例えば、受信した電波の強度の割合が25%の場合は、距離が30mとなる。
【0034】
こうして各アクセスポイントまでの距離を算出すると、主制御部22は、位置算出部27を用いて無線プリンタWPTの存在位置を算出する(ステップS106)。図5は、位置算出の原理を示す説明図である。図示するように、ステップS101で登録したアクセスポイントAP1〜AP3の設置位置を中心とする半径L1,L2,L3の円周上の交点、すなわち「■」で示した位置が無線プリンタWPTの存在位置となる。
【0035】
最後に、ネットワーク管理装置20は、ステップS106によって算出した位置をオブジェクト配置データ24に登録し、レイアウト図上の該当場所に無線プリンタWPTを表すアイコンを配置する(ステップS107)。以上の工程により、ネットワーク管理装置20は自動配置処理を終了する。なお、上記ステップS102〜S107の処理を繰り返し行うことにより、複数のステーションについて自動配置処理を行うことができる。
【0036】
以上で説明した第1実施例のネットワーク管理装置によれば、ステーションから電波強度パラメータを取得することにより当該ステーションの位置を算出することができる。
【0037】
B.第2実施例:
第1実施例では、ステーションから電波強度パラメータを受信するものとしたが、各アクセスポイントから受信することとしてもよい。図6は、第2実施例としての自動配置処理のフローチャートである。
【0038】
図中、ステップS300〜S302は、上述のステップS100〜S102と同一の処理のため説明を省略する。ステップS302の後、主制御部22は、無線プリンタWPTが利用しているチャンネル、すなわち、アクセスポイントAP3に設定されたチャンネル情報をアクセスポイントAP3から取得する(ステップS303)。そして、取得したチャンネル情報を各アクセスポイントに送信するとともに、無線プリンタWPTが発信する電波の強度を測定する指示を与える(ステップS304)。
【0039】
各アクセスポイントは、上記指示およびチャンネル情報を受信すると(ステップS400)、自身に設定されたチャンネルを、受信したチャンネル情報に基づき変更する(ステップS401)。そして、無線プリンタWPTのみと通信を行う。この通信は、例えば、無線プリンタWPTに対してPINGコマンドを発行すること等によって行う。各アクセスポイントは、この通信時に無線プリンタWPTが発信する電波の強度を測定する(ステップS402)。そして、ステップS401で変更したチャンネルを元に戻すと(ステップS403)、測定した結果を電波強度パラメータとしてネットワーク管理装置20に送信する(ステップS404)。
【0040】
ネットワーク管理装置20の主制御部22は、各アクセスポイントから電波強度パラメータを受信すると(ステップS305)、ステップS306〜S308において、上述したステップS105〜S107と同様の処理を行うことにより無線プリンタWPTの自動配置を行う。
【0041】
以上で説明した第2実施例のネットワーク管理装置20よれば、各アクセスポイントから電波強度パラメータを取得することによりステーションの位置を算出することができる。
【0042】
C.変形例:
実施例では予め設定された関数等(図4(a)(b))を用いて電波強度から距離を算出した。電波強度と距離の関係は、アクセスポイントが設置されている環境によって変動する可能性があるため、上記ステップS105、S306の距離算出時に、所定の補正係数でその距離を補正するものとすれば好適である。かかる処理を変形例として示す。
【0043】
まず、第1の方法として、上記L1,L2,L3のうち、いずれか1つの距離の実測値を管理者から入力することとしてもよい。この入力は、ステップS104(S305)とステップS105(S306)の間に行うものとすることができる。ネットワーク管理装置20は、この入力を管理者に要求するため、例えば、ディスプレイ21上に、「アクセスポイントAP1から指定したステーションまでの距離を入力してください」といった旨のメッセージを表示する。管理者は、この指示に従い、距離L1の実測値を入力する。すると、補正に用いる補正係数を、例えば、
補正係数K=入力された実測値/算出したL1;
と設定することができる。距離算出部26は、L2,L3に対してこの補正係数Kを乗ずることにより、より正確な位置を算出することが可能となる。なお、一旦補正係数を設定してしまえば、2回目以降の自動配置処理では実測値の入力を要求することなく、自動的に補正係数Kを用いた位置算出を行うことができる。
【0044】
次に、第2の方法として、ステップS107において自動配置されたアイコンを、管理者がポインティングデバイスなどを用いて手動で移動させて再配置することにより補正係数を設定してもよい。例えば、自動配置処理により、レイアウト図上の机からはみ出して配置されてしまったアイコンを、本来配置されるべき机の上に手動で再配置するような方法である。ネットワーク管理装置20は、この再配置によって修正された補正量をもとに、補正係数を設定することができる。こうすることによって、2回目以降の自動配置処理では、設定した補正係数を用いて正確にアイコンを配置することができる。なお、以上で説明した変形例における補正方法は一例に過ぎず、その他種々の方法を利用できることはいうまでもない。
【0045】
以上、本発明の種々の実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成をとることができることは言うまでもない。例えばソフトウェアで構成した機能をハードウェアで実現するものとしてよい。
【0046】
また、上述の説明では、無線プリンタWPTの位置を算出する例を示したが、無線プリンタ以外のステーションについてもその位置も算出することができることはいうまでもない。位置算出に用いるアクセスポイントも、3個以上としてもよいし、2個としてもよい。3個以上とすれば、算出する位置の精度を上げることができる。2個の場合は、単純に電波強度のみで位置を求めることができないため、所定の付加的条件を併せて用いることが好ましい。付加的条件としては、例えば、算出した位置がレイアウト図上でアクセスポイントと同じ室内にあるかどうか、机等の台の上であるかどうか、アクセスポイントが見通せる位置であるかどうか等の条件が挙げられる。
【0047】
また、ステーションを位置算出用の装置として利用することにより有線ネットワーク上に接続された各種機器の設置位置を管理する管理装置としても適用することができる。かかる場合には、位置を算出したい有線ネットワーク上のネットワーク機器の近傍へステーションを一時的に移動させることにより、当該ネットワーク機器の位置算出を行うことができる。
【0048】
また、本発明は、IEEE802.11に基づく電波に限られず、例えば、PHSやGPSで用いられる種々の電波を利用してもよい。PHSで用いられる電波を利用する場合、ステーションにPHSを接続し、複数の基地局の位置をネットワーク管理装置20に登録する。そして、ステーションは各基地局が発する電波の強度を測定する。ネットワーク管理装置20は、ステーションから前記強度を表すパラメータを取得することによりステーションの位置算出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】オフィス内に構築した無線ネットワークの構成図である。
【図2】ネットワーク管理装置20の機能ブロック図である。
【図3】自動配置処理のフローチャートである。
【図4】電波強度と距離との対応関係を示す図である。
【図5】位置算出の原理を示す説明図である。
【図6】第2実施例としての自動配置処理のフローチャートである。
【符号の説明】
10…無線ネットワーク
11…有線ネットワーク
20…ネットワーク管理装置
21…ディスプレイ
22…主制御部
23…レイアウトデータ
24…オブジェクト配置データ
25…通信制御部
26…距離算出部
27…位置算出部
28…表示制御部
Claims (6)
- ステーションと複数のアクセスポイントとを用いてネットワークの管理を行うネットワーク管理装置であって、
前記各アクセスポイントの設置位置を登録するアクセスポイント登録部と、
前記ステーションと前記各アクセスポイントとの通信における電波の強度を表すパラメータを、前記ステーションまたは前記アクセスポイントから取得する電波強度取得部と、
予め設定された前記電波の強度と該強度に応じた前記電波の到達距離との対応関係に基づき、前記パラメータを用いて前記ステーションから前記各アクセスポイントまでの距離を算出する距離算出部と、
前記算出した距離と前記各アクセスポイントの設置位置とに基づき前記ステーションの存在位置を算出する位置算出部と、
前記ネットワークが存在する物理的な領域のレイアウト図を記録したレイアウトデータを取得するレイアウトデータ取得部と、
前記位置算出部によって算出した存在位置に対応する前記レイアウト図上の該当位置に、前記ステーションを表す所定のシンボルを配置して表示を行う表示制御部と、
管理者が前記レイアウト図上に表示された前記シンボルを所定の操作に応じて移動させた場合に、該移動量に応じて、前記距離算出部が次回に前記距離を算出するための補正係数を設定する補正係数設定部とを備え、
前記距離算出部は、前記補正係数に基づき、前記算出した距離を補正する手段を備える
ネットワーク管理装置。 - 請求項1に記載のネットワーク管理装置であって、
前記アクセスポイント登録部は、設置位置の異なる3つのアクセスポイントについてその設置位置を登録する
ネットワーク管理装置。 - 請求項1または2に記載のネットワーク管理装置であって、
前記ステーションは、無線通信機能を備えるプリンタである
ネットワーク管理装置。 - コンピュータが、ステーションと複数のアクセスポイントとを用いてネットワークを管理する管理方法であって、
前記各アクセスポイントの設置位置を登録するアクセスポイント登録工程と、
前記ステーションと前記各アクセスポイントとの通信における電波の強度を表すパラメータを、前記ステーションまたは前記アクセスポイントから取得する電波強度取得工程と、
予め設定された前記電波の強度と該強度に応じた前記電波の到達距離との対応関係に基づき、前記パラメータを用いて前記ステーションから前記各アクセスポイントまでの距離を算出する距離算出工程と、
前記算出した距離と前記各アクセスポイントの設置位置とに基づき前記ステーションの存在位置を算出する位置算出工程と、
前記ネットワークが存在する物理的な領域のレイアウト図を記録したレイアウトデータを取得するレイアウトデータ取得工程と、
前記位置算出工程によって算出した存在位置に対応する前記レイアウト図上の該当位置に、前記ステーションを表す所定のシンボルを配置して表示を行う表示制御工程と、
管理者が前記レイアウト図上に表示された前記シンボルを所定の操作に応じて移動させた場合に、該移動量に応じて、前記距離算出工程によって次回に前記距離を算出するための補正係数を設定する補正係数設定工程とを備え、
前記距離算出工程は、前記補正係数に基づき、前記算出した距離を補正する工程を備える
管理方法。 - コンピュータが、ステーションと複数のアクセスポイントとを用いてネットワークの管理を行うためのコンピュータプログラムであって、
前記各アクセスポイントの設置位置を登録するアクセスポイント登録機能と、
前記ステーションと前記各アクセスポイントとの通信における電波の強度を表すパラメータを、前記ステーションまたは前記アクセスポイントから取得する電波強度取得機能と、
予め設定された前記電波の強度と該強度に応じた前記電波の到達距離との対応関係に基づき、前記パラメータを用いて前記ステーションから前記各アクセスポイントまでの距離を算出する距離算出機能と、
前記算出した距離と前記各アクセスポイントの設置位置とに基づき前記ステーションの存在位置を算出する位置算出機能と、
前記ネットワークが存在する物理的な領域のレイアウト図を記録したレイアウトデータを取得するレイアウトデータ取得機能と、
前記位置算出機能によって算出した存在位置に対応する前記レイアウト図上の該当位置に、前記ステーションを表す所定のシンボルを配置して表示を行う表示制御機能と、
管理者が前記レイアウト図上に表示された前記シンボルを所定の操作に応じて移動させた場合に、該移動量に応じて、前記距離算出機能が次回に前記距離を算出するための補正係数を設定する補正係数設定機能と
をコンピュータに実現させるプログラムであり、
前記距離算出機能は、前記補正係数に基づき、前記算出した距離を補正する機能を備える
コンピュータプログラム。 - 請求項5に記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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