JP2003318633A - リーダライタ装置、リーダ装置又はライタ装置用アンテナコイル及びその製造方法 - Google Patents

リーダライタ装置、リーダ装置又はライタ装置用アンテナコイル及びその製造方法

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JP2003318633A
JP2003318633A JP2002124093A JP2002124093A JP2003318633A JP 2003318633 A JP2003318633 A JP 2003318633A JP 2002124093 A JP2002124093 A JP 2002124093A JP 2002124093 A JP2002124093 A JP 2002124093A JP 2003318633 A JP2003318633 A JP 2003318633A
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JP2002124093A
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English (en)
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Takanori Endo
貴則 遠藤
Takashi Tsuchida
隆 土田
Seiro Hachiman
誠朗 八幡
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属製のケースに密着させても確実に作動す
るとともに、アンテナコイルの厚さを極めて薄く形成す
る。 【解決手段】 リーダライタ装置、リーダ装置又はライ
タ装置用アンテナコイル11は磁芯部材12にコイル本
体13を巻回することにより形成される。コイル本体1
3は磁芯部材12の表面に配置された複数本の表導体1
4と磁芯部材12の裏面に配置された複数本の裏導体1
6とを有し、複数本の表導体14及び複数本の裏導体1
6が端部でそれぞれ互いに電気的に接続されてコイル本
体13が形成される。また複数本の表導体14及び複数
本の裏導体16を電気絶縁フィルム又はシートに形成
し、その電気絶縁フィルム又はシートを複数本の表導体
14及び複数本の裏導体16とともに磁芯部材12の表
面及び裏面にそれぞれ配置することが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、RFID(無線周
波数識別:Radio Frequency Identification)技術を利
用したリーダライタ装置、リーダ装置又はライタ装置に
用いられるアンテナコイル及びその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、RFIDのタグは、アンテナコイ
ルと、このアンテナコイルに電気的に接続され管理対象
の物品に関する情報が記憶されたICチップとを備えて
いる。このアンテナコイルにリーダライタ装置、リーダ
装置又はライタ装置の送受信アンテナから所定の周波数
の電波を発信することによりタグを活性化し、電波のデ
ータ通信による読出しコマンドに応じてICチップに記
憶されたデータの読出しを行うとともに書込みコマンド
に応じてそのICチップにデータを書込むように構成さ
れる。このタグに用いられる従来のRFID用アンテナ
コイルとしては、表面が絶縁層にて被覆された導線を略
正方形の渦巻き状に巻回してベース板に貼付けることに
より形成されたものや、或いはベース板に積層したアル
ミニウム箔や銅箔等の導電層をエッチング法又は打抜き
法等により不要部分を除去して略正方形の渦巻き状に形
成されたものが知られている。
【0003】また、別のアンテナコイルとして、軟磁性
金属の粉末とプラスチックとの複合材により板状又は円
柱状等に形成された磁芯部材と、この磁芯部材の外周面
に巻回されたコイル本体とを有するものが知られてい
る。一方、携帯用のリーダライタ装置、リーダ装置又は
ライタ装置は、小型であってかつ軽量であることが好ま
しい。このためにはリーダライタ装置、リーダ装置又は
ライタ装置のケースは比較的強硬なアルミ等の金属製と
することが適当である。また携帯電話等の他の機能を持
たせるための電子回路を持つ機器にRFID機能を追加
する場合は、ケースを金属とすることによりRFIDの
電子回路と他の電子回路の干渉をなくすことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、リーダライタ
装置、リーダ装置又はライタ装置等におけるケースを金
属とすると、その金属の影響が大きくなる問題が生じ
る。即ち、リーダライタ装置、リーダ装置又はライタ装
置の送受信アンテナとして、タグに用いられる上記前者
のアンテナコイルを用いてそのアンテナコイルを金属製
のケースに密着させると、アンテナコイルに向って発信
された電波によりそのケースに渦電流が発生して、この
アンテナコイルを用いたリーダライタ装置、リーダ装置
又はライタ装置が作動しなくなる問題点があった。一
方、リーダライタ装置、リーダ装置又はライタ装置の送
受信アンテナとして、タグに用いられる上記後者のアン
テナコイルを用いてそのアンテナコイルを金属製のケー
スの表面に密着させてもこのアンテナコイルは作動する
けれども、磁芯部材の外周面にコイル本体を巻回するた
め、その巻線作業が比較的煩雑で量産性に欠けるととも
に、アンテナコイル全体が比較的厚くなって物品から比
較的大きく突出する問題点があった。本発明の目的は、
金属製のケースに密着させても確実に作動するととも
に、厚さを極めて薄く形成できるリーダライタ装置、リ
ーダ装置又はライタ装置用アンテナコイル及びその製造
方法を提供することにある。本発明の別の目的は、量産
性に適したリーダライタ装置、リーダ装置又はライタ装
置用アンテナコイル及びその製造方法を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1及び図2に示すように、平板状に形成された磁芯部
材12と、磁芯部材12に巻回されたコイル本体13と
を備えたリーダライタ装置、リーダ装置又はライタ装置
用アンテナコイルの改良である。その特徴ある構成は、
コイル本体13が磁芯部材12の表面に配置された複数
本の表導体14と磁芯部材12の裏面に配置された複数
本の裏導体16とを有し、複数本の表導体14及び複数
本の裏導体16が端部でそれぞれ互いに電気的に接続さ
れてコイル本体13が形成されたところにある。この請
求項1に記載されたリーダライタ装置、リーダ装置又は
ライタ装置用アンテナコイルでは、アンテナコイル11
の厚さを極めて薄く形成することができる。このリーダ
ライタ装置、リーダ装置又はライタ装置用アンテナコイ
ル11を金属製のケースの表面に取付けると、その軸芯
方向は物品表面と平行になるため、ケースが金属により
形成されていても、ケースに生じる渦電流は抑制されて
アンテナコイル11の共振周波数は上記金属製の物品の
影響を受けず、このアンテナコイルは確実に作動する。
【0006】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、図6に示すように、複数本の表導体14及
び複数本の裏導体16がそれぞれ電気絶縁フィルム又は
シート22上に形成され、数本の表導体14及び複数本
の裏導体16が磁芯部材12の表面及び裏面にそれぞれ
接触するように電気絶縁フィルム又はシート22が磁芯
部材12の表面及び裏面に配置されたリーダライタ装
置、リーダ装置又はライタ装置用アンテナコイルであ
る。この請求項2に係る発明では、複数本の表導体14
及び複数本の裏導体16を電気絶縁フィルム又はシート
22に形成するので、その取り扱いが容易になり、量産
性が向上する。また、アンテナコイルが電気絶縁フィル
ム又はシート22を備えることにより、リーダライタ装
置、リーダ装置又はライタ装置として使用する場合に必
要なリーダライタ装置、リーダ装置又はライタ装置用電
子回路をこの電気絶縁フィルム又はシート22に接着す
ることも可能になる。
【0007】ここで、複数本の表導体14及び複数本の
裏導体16は、電気絶縁フィルム若しくはシート22の
全面に貼り付けられた導電性フィルムを所定のパターン
でエッチングすることにより、又は電気絶縁フィルム若
しくはシート22に導電材料を所定のパターンでスクリ
ーン印刷若しくは蒸着することにより、それぞれ前記電
気絶縁フィルム又はシート22上に形成することが好ま
しい。なお、図9及び図10に示すように、複数本の導
体が表面に形成された単一の電気絶縁フィルム又はシー
ト22を折り曲げることにより複数本の表導体14及び
複数本の裏導体16をそれぞれその電気絶縁フィルム又
はシート22上に形成してもよい。このように単一の電
気絶縁フィルム又はシート22に複数本の表導体14と
複数本の裏導体16を形成すれば、更にその取り扱いが
容易になり、量産性を更に向上させることができる。
【0008】請求項10に係る発明は、図3〜図5に示
すように、複数本の導体17aが両端部で連結された梯
子状の一対のコイル部材17,17を得る工程と、平板
状の磁芯部材12を準備する工程と、その磁芯部材12
を一対のコイル部材17,17により挟み複数本の導体
17aが磁芯部材12に巻回されるように導体17aの
両端部をそれぞれ互いに電気的に接続する工程と、複数
本の導体17aの両端部における一対のコイル部材1
7,17の連結を解いて複数本の導体17aからなるコ
イル本体13が磁芯部材12に巻回されたアンテナコイ
ルを得る工程とを含むリーダライタ装置、リーダ装置又
はライタ装置用アンテナコイルの製造方法である。この
請求項10に記載されたリーダライタ装置、リーダ装置
又はライタ装置用アンテナコイルの製造方法では、上記
のような厚さの極めて薄いリーダライタ装置、リーダ装
置又はライタ装置用アンテナコイル11を製造すること
ができる。ここで、一対のコイル部材17,17は、導
電性金属の板又は箔を打ち抜くこと又はエッチングする
ことにより形成することが好ましい。
【0009】請求項12に係る発明は、図8及び図9に
示すように、電気絶縁フィルム又はシート22の全面に
積層された導電性金属の板又は箔を打ち抜くこと又はエ
ッチングすることにより電気絶縁フィルム又はシート2
2上に複数本の導体23を形成する工程と、平板状の磁
芯部材12を準備する工程と、複数本の導体23が磁芯
部材12の表面及び裏面に接触するように一対の電気絶
縁フィルム又はシート22により磁芯部材12を挟む
か,又は折り曲げられた単一の電気絶縁フィルム又はシ
ート22により磁芯部材12を挟む工程と、電気絶縁フ
ィルム又はシート22に形成された複数本の導体23が
磁芯部材12に巻回されるように複数本の導体23の端
部を互いに電気的に接続する工程とを含むリーダライタ
装置、リーダ装置又はライタ装置用アンテナコイルの製
造方法である。この請求項12に記載されたリーダライ
タ装置、リーダ装置又はライタ装置用アンテナコイルの
製造方法では、電気絶縁フィルム又はシート22に導体
23を形成するので、その取り扱いが容易になり、厚さ
の極めて薄いリーダライタ装置、リーダ装置又はライタ
装置用アンテナコイル11を比較的容易かつ安価に製造
することができる。また、電気絶縁フィルム又はシート
22を備えるので、リーダライタ装置、リーダ装置又は
ライタ装置として必要な電子回路を電気絶縁フィルム又
はシート22の表面に接着してコイル本体13に接続す
れば容易にリーダライタ装置、リーダ装置又はライタ装
置を製造することもできる。
【0010】ここで、平板状の磁芯部材12は、軟磁性
金属,アモルファス又はフェライトからなる粉末又はフ
レーク及びプラスチックの複合材、軟磁性金属の板又は
箔、アモルファス箔又はその積層材、或いはフェライト
であることが好ましい。これらによる磁芯部材12は比
較的薄いものになり、アンテナコイル11の厚さ方向の
大部分を占める磁芯部材12を薄くすることにより、ア
ンテナコイル11全体の厚さを薄くすることができる。
また、図12に示すように、磁芯部材32は、絶縁性樹
脂フィルム又はシート32aと、この絶縁性樹脂フィル
ム又はシート32aの表面に形成された磁性塗膜32b
とを備えるものであっても良い。この磁芯部材32は、
絶縁性樹脂フィルム又はシート32aの表面に磁性材料
からなる粉末又はフレークを含む塗料を塗布乾燥するこ
とにより作られ、射出成形において成形が困難な0.8
mm以下の厚さの磁芯部材32を得ることができ、更に
薄いアンテナコイル11を得ることができる。更に、複
数本の導体23の端部の接続は、導電性接着剤又はロウ
材により行うことが好ましく、溶接することにより複数
本の導体23の端部を直接接続することも好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明の第1の実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1及び図2に示すように、
本発明のリーダライタ装置、リーダ装置又はライタ装置
用アンテナコイル11は、平板状に形成された磁芯部材
12と、その磁芯部材12に巻回されたコイル本体13
とを備える。磁芯部材12は、軟磁性金属の板又は箔に
より形成されるか、或いは、軟磁性金属,アモルファス
又はフェライトからなる粉末又はフレークとプラスチッ
クとの複合材により長方形状に形成される。また、磁芯
部材12は、Fe系アモルファス合金(アライドケミカ
ル社製のMETGLAS 2605S−2)やCo系ア
モルファス合金(アライドケミカル社製のMETGLA
S 2714A)等のアモルファス箔又はその積層材に
より形成されたものであってもよく、長方形状に形成さ
れたフェライトであっても良い。
【0012】複合材におけるプラスチックとしては加工
性の良い熱可塑性のプラスチックを用いたり、或いは耐
熱性の良い熱硬化性のプラスチックを用いたりすること
ができる。また上記軟磁性金属の粉末としては、カーボ
ニル鉄粉末,鉄−パーマロイ等のアトマイズ粉末,還元
鉄粉末等が用いられる。一方、軟磁性金属のフレークと
しては、上記粉末をボールミル等で微細化して粉末を成
形した後に、この粉末を機械的に扁平化して得られたフ
レークや、鉄系又はコバルト系アモルファス合金の溶湯
粒を水冷銅に衝突させて得られたフレークが用いられ
る。また磁芯部材12が複合材により形成される場合、
その複合材を射出成形又は圧縮成形することにより磁芯
部材12を形成することができる。このように形成され
た磁芯部材12は脆弱なフェライトにより形成された磁
芯部材と比較して、強靱であるため薄くしても割れ難い
ものになる。また軟磁性金属,アモルファス又はフェラ
イトからなる粉末又はフレークがプラスチックに分散さ
れて、プラスチックにより相互に絶縁されているため、
全体としては導電性を有せず、高周波の電波を受けても
渦電流は発生しない磁芯部材12が得られる。
【0013】ここで、本発明のリーダライタ装置、リー
ダ装置又はライタ装置用アンテナコイル11は、平板状
に形成された磁芯部材12と、その磁芯部材12に巻回
されたコイル本体13とによりその厚さが定められる。
このため、極力薄いアンテナコイル11を得るために、
その厚さ方向の大部分を占めることになる磁芯部材12
は極力薄く形成されることが望ましい。具体的に磁芯部
材はその厚さが0.1〜1mmであることが好ましい。
一方、コイル本体13は、磁芯部材12の表面に配置さ
れた複数本の表導体14と、磁芯部材12の裏面に配置
された複数本の裏導体16とを有する。この表導体14
及び裏導体16の本数は、コイル本体13が必要とされ
る巻き線の回数に等しい数が形成される。ここで、単一
の表導体14及び裏導体16の厚さ、幅、及び隣接する
表導体14又は裏導体16との間隔は、それぞれ0.0
1〜0.5mm、0.02〜1mm及び0.15〜1.
2mmであることが好ましい。これら複数本の表導体1
4及び複数本の裏導体16は、それぞれ磁芯部材12の
表面及び裏面に互いに平行に配置される。その一方で、
数本の表導体14と複数本の裏導体16は互いに僅かに
傾斜するように配置され、複数本の表導体14及び複数
本の裏導体16の端部はそれぞれ互いに電気的に接続さ
れて磁芯部材12に螺旋状に巻回されたコイル本体13
が形成される。
【0014】このように構成されたリーダライタ装置、
リーダ装置又はライタ装置用アンテナコイル11の製造
方法を図1〜図5に基づいて説明する。図5に示すよう
に、互いに平行に配置された複数本の導体17aが両端
部で連結された梯子状の一対のコイル部材17を形成す
る。コイル部材17はCu,Al,Zn等の導電性を有
する導電性金属の板又は箔を打ち抜くこと又はエッチン
グすることにより、比較的安価に製造することができ
る。次に軟磁性金属,アモルファス又はフェライトから
なる粉末又はフレーク及びプラスチックの複合材、軟磁
性金属の板又は箔、アモルファス箔又はその積層材、或
いはフェライトにより長方形であって平板状の磁芯部材
12を形成する。この磁芯部材12の長さは上記コイル
部材17の長さと略同一,又は僅かに長く若しくは僅か
に短く形成することが好ましい。一方、磁芯部材12の
幅は導体17aの長さより短く形成される。
【0015】次に、一対のコイル部材17,17により
磁芯部材12を図5に示すように挟む。この場合、磁芯
部材12が導電性である場合には磁芯部材12の表面を
絶縁材で覆った後に挟まれる。また、磁芯部材12又は
導体17aに接着剤を塗布し、一対のコイル部材17,
17が磁芯部材12を挟んだ状態で導体17aを磁芯部
材12に接着することが好ましい。その後、図3及び図
4に示すように一対のコイル部材17,17における複
数本の導体17aが磁芯部材12に螺旋状に巻回される
ようにそれぞれの導体17aの両端部をそれぞれ互いに
電気的に接続させる。電気的に接続できる限り、導体1
7aの端部の接続は導電性接着剤や、ロウ材等により行
うこともできるが、このような接着剤又はロウ材を用い
ることなく導体17aの端部を溶接により直接接続して
も良い。導体17aの端部を導電性接着剤を用いて接続
すれば、接続のための比較的大型の製造設備が不要にな
り、ロウ材を用いれば導体17aの端部を確実に接続す
ることができる。また、導体17aの端部を溶接により
直接接続すれば、設備を必要とするけれども、その接続
を確実かつ容易に行うことができる。なお、ロウ材とし
ては半田が好ましく、溶接にあってはスポット溶接が好
ましい。
【0016】導体17aの両端部を互いに電気的に接続
させた後、複数本の導体17aの両端部における一対の
コイル部材17の連結を解く。その連結を解くには導体
17aにおける連結部分を切断する必要があるが、この
切断は図3及び図4のC−C線で示す部分において切断
すれば比較的容易に行うことができる。この切断により
コイル部材17の複数本の導体17aはそれぞれ独立し
て磁芯部材12の表面及び裏面にそれぞれ配置され、図
1及び図2に示す表導体14と裏導体16になり、これ
らの導体からなるコイル本体13が磁芯部材12に巻回
されたアンテナコイル11が得られる。このように製造
されたアンテナコイル11の厚さは極めて薄く、コイル
本体13に、リーダライタ装置、リーダ装置又はライタ
装置として必要な図示しない電子回路を電気的に接続す
ることによりリーダライタ装置、リーダ装置又はライタ
装置が製造され、このアンテナコイル11を金属製のケ
ースに取付けても、そのケースから殆ど突出することは
ない。
【0017】図6及び図7は本発明の第2の実施の形態
を示す。図6及び図7において図1及び図2と同一符号
は同一部品を示す。この実施の形態におけるリーダライ
タ装置、リーダ装置又はライタ装置用アンテナコイル2
1は、複数本の表導体14及び複数本の裏導体16が電
気絶縁フィルム又はシート22にそれぞれ形成されたも
のである。電気絶縁フィルム又はシート22は電気絶縁
性を有するプラスチック製のフィルム又はシート或いは
紙により長方形状に形成されるが、ポリエステルやポリ
イミド等のプラスチックフィルム又はプラスチックシー
トにより形成されることが好ましい。複数本の表導体1
4及び複数本の裏導体16は、その電気絶縁フィルム又
はシート22の表面にその長手方向に所定の間隔をあけ
かつその幅方向に延びて互いに平行に複数本形成され
る。この表導体14及び裏導体16の本数は、コイル本
体13が必要とされる巻き線の回数に等しい数が形成さ
れる。ここで、単一の表導体14及び裏導体16の厚
さ、幅及び隣接する表導体14又は裏導体16との間隔
は、それぞれ0.01〜0.5mm、0.02〜10m
m及び0.05〜10mmであることが好ましい。
【0018】この電気絶縁フィルム又はシート22は、
複数本の表導体14及び複数本の裏導体16が磁芯部材
12に対向するようにして磁芯部材12の表面及び裏面
にそれぞれそのまま配置され、電気絶縁フィルム又はシ
ート22に形成された複数本の表導体14及び複数本の
裏導体16は端部でそれぞれ互いに電気的に接続されて
コイル本体13が形成される。
【0019】このように構成されたリーダライタ装置、
リーダ装置又はライタ装置用アンテナコイル21の製造
方法を図6〜図8に基づいて説明する。図8に示すよう
に、先ず電気絶縁フィルム又は電気絶縁シート22に導
電材料からなる複数本の導体23を互いに平行に形成す
る。導体23は電気絶縁フィルム又は電気絶縁シート2
2の表面に積層されたCu,Al,Zn等の導電性金属
の板又は箔を打ち抜くこと又はエッチングすることによ
り形成される。これにより表面に導体23が形成された
電気絶縁フィルム又は電気絶縁シート22を安価に製造
することができる。なお、導体23を電気絶縁フィルム
又は電気絶縁シート22の表面にCu,Al,Zn等の
導電材料を所定のパターンでスクリーン印刷又は蒸着す
ることにより形成してもよい。印刷又は蒸着して導体2
3を電気絶縁フィルム又は電気絶縁シート22の表面に
形成すれば、比較的多くの生産が比較的安価に可能にな
る。なお、図示しないが、電気絶縁フィルム又は電気絶
縁シート22に導体23を形成する際に、リーダライタ
装置、リーダ装置又はライタ装置を作る際に必要とされ
る電子回路を電気的に接続するためのリード線や導電部
をこの電気絶縁フィルム又は電気絶縁シート22の磁芯
部材12に対向しない部分に同時に形成することが好ま
しい。
【0020】次に軟磁性金属,アモルファス又はフェラ
イトからなる粉末又はフレーク及びプラスチックの複合
材、軟磁性金属の板又は箔、アモルファス箔又はその積
層材、或いはフェライトにより長方形であって平板状の
磁芯部材12を形成する。この磁芯部材12の長さは上
記電気絶縁フィルム又はシート22の長さと略同一か又
は僅かに長く若しくは僅かに短く形成される。一方、磁
芯部材12の幅は上記導体23の長さより短く形成され
る。そして、導体23が磁芯部材12に対向するように
して一対の電気絶縁フィルム又はシート22によりその
磁芯部材12を挟む。この場合、磁芯部材12が導電性
である場合には磁芯部材12の表面を絶縁材で覆った後
に挟まれ、導体23とともに電気絶縁フィルム又はシー
ト22を磁芯部材12に接着することが好ましい。この
ように挟むことにより、電気絶縁フィルム又はシート2
2に形成された複数本の導体23はそれぞれ独立して磁
芯部材12の表面及び裏面に配置され、図6及び図7に
示す表導体14と裏導体16になる。
【0021】最後に、電気絶縁フィルム又はシート22
に形成されかつ磁芯部材12の表面及び裏面に配置され
た表導体14及び裏導体16を形成する導体23が、磁
芯部材12に螺旋状に巻回されるようにその端部をそれ
ぞれ互いに電気的に接続させる。この接続は導電性接着
剤やロウ材等により、或いは溶接により行うことができ
る。これにより導体23からなるコイル本体13が磁芯
部材12に巻回されたアンテナコイル21が得られる。
【0022】このように製造されたアンテナコイル11
の厚さは極めて薄くなり、電気絶縁フィルム又は電気絶
縁シート22にリーダライタ装置、リーダ装置又はライ
タ装置を作る際に必要とされる電子回路を電気的に接続
するためのリード線や導電部が形成されていれば、その
電気絶縁フィルム又は電気絶縁シート22にその電子回
路を直接取付けるとともに、そのリード線等に図示しな
い電子回路を電気的に接続することによりリーダライタ
装置、リーダ装置又はライタ装置を比較的容易に製造す
ることができ、アンテナコイル11は極めて薄いためそ
れを金属製のケースに取付けても、そのケースから殆ど
突出することはない。
【0023】なお、上述した第2の実施の形態では、一
対の電気絶縁フィルム又はシート22により磁芯部材1
2を挟んだが、図9に示すように、単一の電気絶縁フィ
ルム又はシート22を導体23が内側になるように折り
曲げ、その折り曲げられた単一の電気絶縁フィルム又は
シート22により磁芯部材12を挟んでもよい。この場
合、磁芯部材12の幅は導体23の長さの半分より短く
形成されなければならないが、図10に示すように、磁
芯部材12を挟んだ状態で折り曲げられた単一の電気絶
縁フィルム又はシート22の一方の片に複数本の表導体
14が形成され、他方の片に複数本の裏導体16が折り
目で複数本の表導体14と連続するようになる。このた
め、後工程における表導体14及び裏導体16の端部の
接続作業が軽減され、一対の電気絶縁フィルム又はシー
ト22により磁芯部材12を挟む場合に比較してその工
数を更に低減することができる。また、上述した実施の
形態では、図2,図7及び図10に示すように、磁芯部
材12の厚さ方向の中央で複数本の表導体14及び複数
本の裏導体16の端部を電気的に接続したが、図11に
示すように、磁芯部材12の厚さ方向の一方の面と同一
の面において複数本の表導体14及び複数本の裏導体1
6の端部を電気的に接続してもよい。
【0024】更に、上述した第1及び第2実施の形態で
は、複合材、軟磁性金属の板又は箔、アモルファス箔又
はその積層材、或いはフェライトにより形成された磁芯
部材12を用いて説明したが、図12に示すように、磁
芯部材32は、絶縁性樹脂フィルム又はシート32a
と、この絶縁性樹脂フィルム又はシート32aの表面に
形成された磁性塗膜32bとを備えるものであっても良
い。絶縁性樹脂フィルム又はシート32aとしてはポリ
エチレンテレフタレート(PET)又はポリイミドから
なる電気絶縁性のフィルム又はシートが用いられ、長方
形状に形成された絶縁性樹脂フィルム又はシート32a
の表面に磁性材料からなる粉末又はフレークを含む塗料
を塗布乾燥させることにより、絶縁性樹脂フィルム又は
シート32aの表面に磁性塗膜32bが形成された磁芯
部材32が得られる。ここで塗料に含ませる磁性材料の
粉末としては、カーボニル鉄粉末,鉄−パーマロイ等の
アトマイズ粉末,還元鉄粉末等が用いられる。一方、磁
性材料のフレークとしては、上記粉末をボールミル等で
微細化して粉末を成形した後に、この粉末を機械的に扁
平化して得られたフレークや、鉄系又はコバルト系アモ
ルファス合金の溶湯粒を水冷銅に衝突させて得られたフ
レークが用いられる。
【0025】ここで絶縁性樹脂フィルム又はシート32
aの厚さは10〜100μmであることが好ましく、更
に好ましくは20〜40μmである。またその表面に形
成された磁性塗膜32bの厚さは10〜800μmが好
ましく、更に好ましくは30〜300μmである。な
お、塗料を一度塗布しただけでは所定の厚さが得られな
い場合には、繰り返し同一の塗料を塗布乾燥することに
より所望の厚さの塗膜を得ることができる。このように
構成された磁芯部材32では、射出成形において成形が
困難な0.8mm以下の厚さの磁芯部材32を比較的安
価に得ることができる。また、塗料を塗布乾燥させるこ
とにより磁性塗膜32bを形成するので、その塗料に磁
性材料からなるフレークを含ませた場合には、そのフレ
ークを絶縁性樹脂フィルム又はシート32aの表面に平
行に配置することができ、磁芯部材32の特性を向上さ
せることもできる。
【0026】
【実施例】次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく
説明する。 <実施例1>図8に示すように、一対の電気絶縁シート
22にそれぞれ形成された4本の導体23を用い、図1
2に示すリーダライタ装置用のアンテナコイルを作製し
た。即ち、電気絶縁シート22としての厚さが35μm
のポリイミドフィルムに厚さが35μmの電解銅箔が積
層接着された市販の材料を幅25mm長さが50mmの
長方形状に切断し、その切断片における電解銅箔をエッ
チングすることにより幅2mmの導体23を互い平行に
4本それぞれ形成した。その一方で、絶縁性樹脂フィル
ム又はシート32aとして厚さが35μmのポリイミド
フィルムを幅25mm長さが40mmの長方形状に切断
し、その切断片の表面に磁性材料からなる粉末又はフレ
ークを含む塗料を塗布乾燥させることにより、絶縁性樹
脂フィルム又はシート32aの表面に磁性塗膜32bを
形成し、これを4枚積層して磁芯部材32を形成した。
【0027】そして、導体23が磁芯部材32に対向す
るようにして一対の電気絶縁フィルム又はシート22に
より磁芯部材32を挟んだ。このように挟むことによ
り、電気絶縁フィルム又はシート22に形成された4本
の導体23はそれぞれ独立して磁芯部材12の表面及び
裏面に配置され、この導体23が磁芯部材32に螺旋状
に巻回されるようにその端部をそれぞれ互いに電気的に
接続させた。この接続は導電性接着剤により行った。こ
れにより導体23からなるコイル本体13が磁芯部材3
2に巻回されたアンテナコイル21を得た。このアンテ
ナコイルを実施例1とした。
【0028】<比較例1>実施例1と同一の手順により
表面に磁性塗膜32bが形成された4枚の絶縁性樹脂フ
ィルム又はシート32aを積層して実施例1と同一の磁
芯部材32を形成した。この磁芯部材に幅が2mmであ
って、厚さが35μmの銅帯を4回巻回してリーダライ
タ装置用のアンテナコイルを得た。この4回巻回された
銅帯からなるコイル本体を有するアンテナコイルを比較
例1とした。
【0029】<比較試験>金属ケースとして、100m
m×200mmであって厚さが0.5mmのアルミニウ
ム板を準備した。このアルミニウム板の表面に上述した
比較例1、実施例1におけるアンテナコイルをそれぞれ
配置した。この場合の所定の周波数に対する第1導体の
L値並びにQ値をそれぞれ測定した。また、比較例1及
び実施例1のアンテナコイルにそれぞれ電子回路を接続
して13.56MHzで作動するリーダライタ装置を得
た。このリーダライタ装置を上述したアルミニウム板の
表面にそれぞれ配置した場合の動作の有無を確認した。
これらの結果を表1にそれぞれ示す。
【0030】
【表1】
【0031】表1から明らかなように、実施例1及び実
施例2では,共にL値並びにQ値及び動作の有無におい
て大差はなかった。しかし、実施例1では、エッチング
により導体を形成するので、既存の汎用量産工程で製造
することができるけれども、比較例1におけるアンテナ
コイルでは銅帯を巻回させる工程が手作業になるため、
その量産が比較的困難になることが予想される。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、コ
イル本体が磁芯部材の表面に配置された複数本の表導体
と磁芯部材の裏面に配置された複数本の裏導体とを有
し、複数本の表導体及び複数本の裏導体が端部でそれぞ
れ互いに電気的に接続されてコイル本体を形成している
ので、アンテナコイルの厚さを極めて薄く形成すること
ができる。このリーダライタ装置、リーダ装置又はライ
タ装置用アンテナコイルをケースの表面に取付けるとそ
の軸芯方向は物品表面と平行になるため、ケースが金属
により形成されていても、ケースに渦電流は生じること
はなく、アンテナコイルの共振周波数は上記金属製のケ
ースの影響を受けない。
【0033】また、複数本の導体が両端部で連結された
梯子状の一対のコイル部材を得る工程と、平板状の磁芯
部材を一対のコイル部材により挟み複数本の導体が磁芯
部材に巻回されるように導体の両端部をそれぞれ互いに
電気的に接続する工程と、複数本の導体の両端部におけ
る一対のコイル部材の連結を解いて複数本の導体からな
るコイル本体が磁芯部材に巻回されたアンテナコイルを
得る工程とを含むリーダライタ装置、リーダ装置又はラ
イタ装置用アンテナコイルの製造方法であれば、上記の
ような厚さの極めて薄いリーダライタ装置、リーダ装置
又はライタ装置用アンテナコイルを比較的容易に製造す
ることができる。
【0034】更に、電気絶縁フィルム又はシートに導電
材料からなる複数本の導体を形成する工程と、一対の前
記電気絶縁フィルム又はシートにより平板状の磁芯部材
を挟むか、又は折り曲げられた単一の電気絶縁フィルム
又はシートによりその磁芯部材を挟む工程と、電気絶縁
フィルム又はシートに形成された複数本の導体が磁芯部
材に巻回されるように複数本の導体の端部を互いに電気
的に接続する工程とを含むリーダライタ装置、リーダ装
置又はライタ装置用アンテナコイルの製造方法であれ
ば、電気絶縁フィルム又はシートに導体を形成するの
で、その取り扱いが容易になり、厚さの極めて薄いリー
ダライタ装置、リーダ装置又はライタ装置用アンテナコ
イルを比較的容易かつ安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態のアンテナコイルを示す図
2のA−A線断面図。
【図2】そのアンテナコイルの平面図。
【図3】そのアンテナコイルの製造過程を示す図4のB
−B線断面図。
【図4】その製造過程で磁芯部材がコイル部材により挟
まれた状態を示す平面図。
【図5】その製造過程で磁芯部材とコイル部材の関係を
示す斜視図。
【図6】本発明第2実施形態のアンテナコイルを示す図
7のD−D線断面図。
【図7】そのアンテナコイルの平面図。
【図8】そのアンテナコイルの構成を示す分解斜視図。
【図9】そのアンテナコイルの別の製造方法を示す図8
に対応する斜視図。
【図10】その別の製造方法により得られたアンテナコ
イルの図6に対応する断面図。
【図11】導体の接続位置を変えた図1に対応する断面
図。
【図12】絶縁性樹脂フィルム又はシートの表面に磁性
塗膜が形成された磁芯部材を有するアンテナコイルを示
す図1に対応する断面図。
【符号の説明】
11,21 アンテナコイル 12 磁芯部材 13 コイル本体 14 表導体 16 裏導体 17 コイル部材 17a 導体 22 電気絶縁フィルム又はシート 23 導体 32 磁芯部材 32a 絶縁性樹脂フィルム又はシート 32b 磁性塗膜
フロントページの続き (72)発明者 土田 隆 東京都文京区小石川1丁目12番14号 三菱 マテリアル株式会社RF−ID事業センタ ー内 (72)発明者 八幡 誠朗 東京都文京区小石川1丁目12番14号 三菱 マテリアル株式会社RF−ID事業センタ ー内 Fターム(参考) 2C005 MA15 MA31 TA22 5B058 CA15 KA01 KA04 KA24

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状に形成された磁芯部材(12,32)
    と、前記磁芯部材(12,32)に巻回されたコイル本体(13)
    とを備えたリーダライタ装置、リーダ装置又はライタ装
    置用アンテナコイルにおいて、 前記コイル本体(13)が前記磁芯部材(12,32)の表面に配
    置された複数本の表導体(14)と前記磁芯部材(12,32)の
    裏面に配置された複数本の裏導体(16)とを有し、 前記複数本の表導体(14)及び前記複数本の裏導体(16)が
    端部でそれぞれ互いに電気的に接続されてコイル本体(1
    3)が形成されたことを特徴とするリーダライタ装置、リ
    ーダ装置又はライタ装置用アンテナコイル。
  2. 【請求項2】 複数本の表導体(14)及び複数本の裏導体
    (16)がそれぞれ電気絶縁フィルム又はシート(22)上に形
    成され、 前記複数本の表導体(14)及び前記複数本の裏導体(16)が
    磁芯部材(12,32)の表面及び裏面にそれぞれ接触するよ
    うに前記電気絶縁フィルム又はシート(22)が前記磁芯部
    材(12,32)の表面及び裏面に配置された請求項1記載の
    リーダライタ装置、リーダ装置又はライタ装置用アンテ
    ナコイル。
  3. 【請求項3】 電気絶縁フィルム若しくはシート(22)の
    全面に貼り付けられた導電性フィルムを所定のパターン
    でエッチングすることにより、又は電気絶縁フィルム若
    しくはシート(22)に導電材料を所定のパターンでスクリ
    ーン印刷若しくは蒸着することにより、複数本の表導体
    (14)及び複数本の裏導体(16)がそれぞれ前記電気絶縁フ
    ィルム又はシート(22)上に形成された請求項2記載のリ
    ーダライタ装置、リーダ装置又はライタ装置用アンテナ
    コイル。
  4. 【請求項4】 複数本の導体が表面に形成された単一の
    電気絶縁フィルム又はシート(22)を折り曲げることによ
    り複数本の表導体(14)及び複数本の裏導体(16)がそれぞ
    れ前記電気絶縁フィルム又はシート(22)上に形成された
    請求項2又は3記載のリーダライタ装置、リーダ装置又
    はライタ装置用アンテナコイル。
  5. 【請求項5】 磁芯部材(12)が、軟磁性金属,アモルフ
    ァス又はフェライトからなる粉末又はフレーク及びプラ
    スチックの複合材、軟磁性金属の板又は箔、アモルファ
    ス箔又はその積層材、或いはフェライトである請求項1
    ないし4いずれか記載のリーダライタ装置、リーダ装置
    又はライタ装置用アンテナコイル。
  6. 【請求項6】 磁芯部材(32)が、絶縁性樹脂フィルム又
    はシート(32a)と、前記絶縁性樹脂フィルム又はシート
    (32a)の表面に形成された磁性塗膜(32b)とを備えた請求
    項1ないし4いずれか記載のリーダライタ装置、リーダ
    装置又はライタ装置用アンテナコイル。
  7. 【請求項7】 複数本の表導体(14)及び複数本の裏導体
    (16)の端部の接続が導電性接着剤により行われた請求項
    1ないし6いずれか記載のリーダライタ装置、リーダ装
    置又はライタ装置用アンテナコイル。
  8. 【請求項8】 複数本の表導体(14)及び複数本の裏導体
    (16)の端部の接続がロウ材により行われた請求項1ない
    し6いずれか記載のリーダライタ装置、リーダ装置又は
    ライタ装置用アンテナコイル。
  9. 【請求項9】 複数本の表導体(14)及び複数本の裏導体
    (16)の端部の接続が溶接により行われた請求項1ないし
    6いずれか記載のリーダライタ装置、リーダ装置又はラ
    イタ装置用アンテナコイル。
  10. 【請求項10】 複数本の導体(17a)が両端部で連結さ
    れた梯子状の一対のコイル部材(17,17)を得る工程と、 平板状の磁芯部材(12,32)を準備する工程と、 前記磁芯部材(12,32)を前記一対のコイル部材(17,17)に
    より挟み前記複数本の導体(17a)が前記磁芯部材(12,32)
    に巻回されるように前記導体(17a)の両端部をそれぞれ
    互いに電気的に接続する工程と、 前記複数本の導体(17a)の両端部における前記一対のコ
    イル部材(17,17)の連結を解いて前記複数本の導体(17a)
    からなるコイル本体(13)が磁芯部材(12,32)に巻回され
    たアンテナコイルを得る工程とを含むリーダライタ装
    置、リーダ装置又はライタ装置用アンテナコイルの製造
    方法。
  11. 【請求項11】 一対のコイル部材(17,17)が、導電性
    金属の板又は箔を打ち抜くこと又はエッチングすること
    により形成される請求項10記載のリーダライタ装置、
    リーダ装置又はライタ装置用アンテナコイルの製造方
    法。
  12. 【請求項12】 電気絶縁フィルム又はシート(22)の全
    面に積層された導電性金属の板又は箔を打ち抜くこと又
    はエッチングすることにより前記電気絶縁フィルム又は
    シート(22)に複数本の導体(23)を形成する工程と、 平板状の磁芯部材(12,32)を準備する工程と、 前記複数本の導体(23)が前記磁芯部材(12,32)の表面及
    び裏面に接触するように一対の前記電気絶縁フィルム又
    はシート(22)により前記磁芯部材(12,32)を挟むか、又
    は折り曲げられた単一の前記電気絶縁フィルム又はシー
    ト(22)により前記磁芯部材(12,32)を挟む工程と、 前記電気絶縁フィルム又はシート(22)に形成された前記
    複数本の導体(23)が前記磁芯部材(12,32)に巻回される
    ように前記複数本の導体(23)の端部を互いに電気的に接
    続する工程とを含むリーダライタ装置、リーダ装置又は
    ライタ装置用アンテナコイルの製造方法。
  13. 【請求項13】 平板状の磁芯部材(12)を準備する工程
    が、軟磁性金属,アモルファス又はフェライトからなる
    粉末又はフレーク及びプラスチックの複合材、軟磁性金
    属の板又は箔、アモルファス箔又はその積層材、或いは
    フェライトにより磁芯部材(16)を平板状に形成する工程
    である請求項10ないし12いずれか記載のリーダライ
    タ装置、リーダ装置又はライタ装置用アンテナコイルの
    製造方法。
  14. 【請求項14】 平板状の磁芯部材(32)を準備する工程
    が、磁性材料からなる粉末又はフレークを含む塗料を絶
    縁性樹脂フィルム又はシート(46a)の表面に塗布乾燥す
    ることにより、前記絶縁性樹脂フィルム又はシート(46
    a)の表面に磁性塗膜(46b)が形成された磁芯部材(16)を
    得る工程である請求項10ないし12いずれか記載のリ
    ーダライタ装置、リーダ装置又はライタ装置用アンテナ
    コイルの製造方法。
  15. 【請求項15】 複数本の導体(23)の端部の接続が導電
    性接着剤により行われる請求項10ないし14いずれか
    記載のリーダライタ装置、リーダ装置又はライタ装置用
    アンテナコイルの製造方法。
  16. 【請求項16】 複数本の導体(23)の端部の接続がロウ
    材により行われる請求項10ないし14いずれか記載の
    リーダライタ装置、リーダ装置又はライタ装置用アンテ
    ナコイルの製造方法。
  17. 【請求項17】 複数本の導体(23)の端部の接続が溶接
    により行われる請求項10ないし14いずれか記載のリ
    ーダライタ装置、リーダ装置又はライタ装置用アンテナ
    コイルの製造方法。
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