JP2003317926A - 誘導加熱ローラ装置、定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

誘導加熱ローラ装置、定着装置及び画像形成装置

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JP2003317926A
JP2003317926A JP2002126249A JP2002126249A JP2003317926A JP 2003317926 A JP2003317926 A JP 2003317926A JP 2002126249 A JP2002126249 A JP 2002126249A JP 2002126249 A JP2002126249 A JP 2002126249A JP 2003317926 A JP2003317926 A JP 2003317926A
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induction heating
power
induction
coil
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JP2002126249A
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Takaaki Tanaka
貴章 田中
Takayuki Ogasawara
崇行 小笠原
Toshiya Suzuki
俊也 鈴木
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Original Assignee
Harison Toshiba Lighting Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘導加熱方式においては、誘導加熱ローラの
温度ムラが発生しているが、この温度ムラを改善し、温
度分布の均一性を向上させた誘導加熱ローラ装置、及び
この誘導加熱ローラ装置を有する定着装置、並びにこの
定着装置を内蔵する画像形成装置を提供する。 【解決手段】 誘導加熱ローラHR内に複数の並列接続
された誘導コイルIC1〜IC3を配置し、この誘導コ
イルIC1〜IC3に高周波電源HFSからの設定電力
及びこの設定電力よりも減衰させた減衰電力とを交互に
供給して付勢する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導加熱ローラ装
置、及びこの誘導加熱ローラ装置を備えた定着装置、並
びにこの定着装置を装備した画像形成装置に係り、特に
誘導加熱ローラ装置を構成する複数の誘導コイルに供給
する高周波電力を制御することにより、誘導加熱ローラ
の温度分布を早期に所定の温度に一定化することを可能
にした誘導加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、トナーを使用した複写機等の画
像形成装置においては、トナー画像を熱定着するために
加熱ローラが使用されているが、この加熱ローラにはハ
ロゲンランプを熱源として使用した加熱ローラが通常用
いられている。しかしながら、このハロゲンランプを熱
源として使用した場合には、発熱効率が悪く、また大電
力を必要とする不具合があった。そこで、ハロゲンラン
プを使用しない誘導加熱方式を導入して、この問題を解
決しようとする開発が行われている。
【0003】例えば、特開2000−215974号公
報には、被加熱体に近接して配設され、被加熱体である
ところの磁性体製の加熱ローラに磁気結合して誘導電流
(渦電流)を生じさせる励磁コイルであって、コイル線
材を平面的に巻いたものを被加熱体の曲面に沿わせて変
形し、励磁コイルの長手方向両端部の被加熱体とは反対
側に励磁コイルの曲面に沿うように磁性体コアが配設さ
れている励磁コイルが記載されている。(従来技術1) また、特開2000−215971号公報には、電磁誘
導発熱性の加熱回転体、即ち加熱ローラと、加熱回転体
の内側に配置されて加熱ローラと磁気結合する磁束発生
手段を有し、磁束発生手段から発生させた高周波誘導磁
束により加熱回転体を電磁誘導発熱させて被加熱体を加
熱する誘導加熱装置が記載されており、この磁束発生手
段は、磁性体からなるコアと、コアに巻線した電磁変換
コイルを有し、磁性体コアは、電磁変換コイルを巻線し
たコア部分と、コア部分より加熱回転体の一部分に磁束
を集中させるための先端部間に磁気空間ギャップを存し
て対向させた磁束誘導コア部分を有する構成となされて
いる。(従来技術2) これら従来技術1及び2は、いずれも渦電流損を利用す
る加熱方式(以下、渦電流損加熱方式という。)であ
り、IHジャー等において実用化されているのと同様な
動作原理である。
【0004】なお、渦電流損方式において用いられてい
る高周波の周波数は、20〜100kHz程度である。
【0005】これに対して、特開昭59−33787号
公報には、導電部材で構成した円筒状ローラ本体、即ち
誘導加熱ローラと、ローラ本体内に同心状に配置した円
筒状ボビンと、ボビンの外周に螺旋状に巻装して通電に
よりローラ本体内に誘導電流を誘起させて加熱する誘導
コイルとを備えた高周波誘導加熱ローラが記載されてい
る。(従来技術3) この従来技術3においては、円筒状ローラ本体が閉回路
の2次コイルとなり、誘導コイルが1次コイルとなっ
て、両者の間にトランスのような磁気結合が生じて、円
筒状ローラ本体の2次コイルに2次電圧が誘起される。
そして、この2次電圧に基づいて2次コイルの閉回路内
を2次電流(誘導電流)が流れることにより、円筒状ロ
ーラ本体が発熱するという2次側抵抗の発熱による加熱
方式(以下、トランス結合加熱方式という。)である。
【0006】トランス結合加熱方式は、渦電流損加熱方
式よりも磁気的結合が強いために、定常効率が高いとと
もに、加熱ローラ全体を加熱できるので、従来技術1及
び2に比較して定着装置の構造が簡単になるという利点
がある。
【0007】また、加えて動作周波数を100kHz以
上、好適には1MHz以上の高周波にすることによっ
て、誘導コイルのQを大きくして電力伝達効率を高くす
ることができる。このために、加熱の総合効率が高くな
り、省電力を図ることができる。また、渦電流損加熱方
式に比較して定着装置の構造が簡単になるという利点も
ある。更に、渦電流損加熱方式の加熱ローラより熱容量
をかなり小さくすることができる。従って、トランス結
合加熱方式は、熱定着の高速化には好適である。
【0008】本発明者等は、先に誘導コイルに空芯トラ
ンス形の磁気結合をする回転可能に支持された中空構造
からなる誘導加熱ローラの2次側抵抗値を2次リアクタ
ンスに略等しい閉回路として形成することにより、誘導
コイルから誘導加熱ローラへの電力伝達効率が高くな
り、誘導加熱ローラを効率良く加熱できるという著しい
効果が得られるトランス結合方式を改良した発明をなし
た。この発明は、特願2001−016335として本
件出願人により出願されている。この発明により誘導加
熱ローラの誘導加熱の省電力を図るとともに、熱定着を
高速化することが容易になった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな誘導加熱ローラを使用した定着装置においては、ト
ナーを均一で確実に記録紙に融着させるためには、誘導
加熱ローラの温度ムラを±15℃以下に管理する必要が
ある。
【0010】そこで、図11(a)に示すように、誘導
加熱ローラ101の内部に複数の誘導コイル102を離
間させて軸方向に配置し、この誘導コイル102を高周
波源(図示せず)によって付勢すると、誘導加熱ローラ
101の2次コイルの閉回路内を誘導電流が流れて誘導
加熱ローラ101が発熱するが、このときの誘導加熱ロ
ーラ101の温度分布は、図11(b)に示すような温
度分布特性として得られる。この特性図からも判るよう
に、所定の温度に設定した設定温度の範囲内に短時間に
到達させるために、誘導コイル102に大きな値の設定
電力を急速に、しかも連続して供給すると、誘導コイル
102の配置されている図中符号aで示す箇所は高い温
度を示しているが、誘導コイル102間に相当する図中
符号bで示す箇所においては、この高い温度よりも低い
温度となって誘導コイル102間で温度差が発生し、誘
導加熱ローラ101上に温度ムラが発生してしまう。
【0011】この誘導加熱ローラ101の温度ムラを解
消するために、誘導コイル102を接近して配置するこ
とが考えられるが、このように接近させて誘導コイル1
02を配置すると、一般に各誘導コイル102の形成磁
束の大部分が隣接する誘導コイル102と鎖交するため
に、誘導コイル102の形成磁束の一部しか誘導加熱ロ
ーラ101と鎖交せず、効率良く電力伝達がなされない
との考えから、誘導コイル102相互は、あまり接近さ
せずに配置しているのが現状である。
【0012】このような温度分布を有する誘導加熱コイ
ル装置であっても、従来の誘導加熱コイル装置に比較す
れば、遥かに優れた温度分布特性を示すものであるが、
依然として加熱ローラ101には温度分布にムラが発生
しており、この温度ムラの一層の改善を図り、短時間の
うちに均一化された温度分布を呈する誘導加熱ローラ装
置が要望されている。
【0013】本発明は、このような課題に対処してなさ
れたものであり、誘導コイルに供給する高周波電力を制
御することによって、加熱ローラの温度分布の均一性を
短時間の間に改善することが可能な誘導加熱ローラ装
置、及びこの誘導加熱ローラ装置を有する定着装置、並
びにこの定着装置を内蔵した画像形成装置を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁性部材を有
し円筒状に形成された誘導加熱ローラと、この誘導加熱
ローラに磁気結合するように誘導加熱ローラ内に配置さ
れ並列接続された複数の誘導コイルと、この誘導コイル
に高周波電力を印加して誘導コイルを付勢するための高
周波電源と、この高周波電力を所定値に設定された設定
電力とこの設定電力よりも小さな値の減衰電力とに切換
えて誘導コイルに供給するように制御する制御装置とを
備え、誘導コイルを設定電力と減衰電力とで交互に付勢
して誘導加熱ローラに誘導電流を誘起させて発熱させる
ようにした誘導加熱ローラ装置、及びこの誘導加熱ロー
ラ装置を有する定着装置、並びにこの定着装置を内蔵し
た画像形成装置である。
【0015】このように、並列接続された複数の誘導コ
イルに供給する高周波電力を設定電力及び減衰電力とし
て制御装置によって制御することにより、誘導加熱ロー
ラ全体を高効率に早期に加熱することができるととも
に、誘導加熱ローラの温度分布のバラツキを抑制した誘
導加熱ローラ装置を得ることができる。そしてこの誘導
加熱ローラ装置を使用した定着装置では、確実にトナー
の均一性を保持しつつ定着させることが可能となる。更
にこの定着装置を内蔵した画像形成装置では、形成され
る画像の品位を向上させることが可能となり、商品価値
の向上を図ることができる。
【0016】また、制御装置において、誘導コイルに供
給する設定電力を所定の周期毎に、この設定電力以下と
なる減衰電力とするように調整することで、より短時間
の間に誘導加熱ローラ全体を均一に加熱し得る効果も発
生させることが可能となる。
【0017】更に、この制御装置において、所定の周期
毎に誘導コイルに供給する設定電力以下の減衰電力を、
時間の経過に応じて順次高めていくことにより、誘導加
熱ローラへの拡散加熱効率を更に向上させることも可能
となり、電力使用の効率化に寄与するばかりでなく、よ
り一層の温度ムラの改善が期待される。
【0018】また、設定電力以下の減衰電力に調整する
に際し、その電力を設定電力の50%以下の電力となる
ように設定することで、余分な電力を加えることなく効
率良く熱拡散を図り、発熱効率の安定化を図ることが可
能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る誘導加熱ロー
ラ装置、及びこの誘導加熱ローラ装置を有する定着装置
並びに画像形成装置について、図面を参照して詳細に説
明をする。
【0020】即ち、複写機、プリンタ、ファクシミリ等
の画像形成装置は、図1(a)に示すように、画像形成
装置ケース34内に原紙を光学的に読み取って画像信号
を形成する読取り装置31が配置され、この読取り装置
31から送られる画像信号に基づき画像を形成する画像
形成手段32が設けられている。この画像形成手段32
は、画像信号に基づいて感光ドラム32A上に静電潜像
を形成し、この静電潜像にトナーを付着させて反転画像
を形成し、これを紙等の記録媒体に転写して画像を形成
している。この画像形成手段32から搬出された記録媒
体は、定着装置33に送られ、この定着装置33によっ
て記録媒体に付着したトナーを加熱溶融することにより
熱定着させる。この定着された記録媒体はケース34外
に排出される。このケース34内には、その他に搬送装
置、電源装置及び制御装置等も収納されている。
【0021】この定着装置33は、図1(b)に示すよ
うに、画像形成手段32から搬送されたトナー24が付
着された転写材シートや印刷紙、エレクトロファックス
シート、及び静電記録シート等の記録媒体23を圧接関
係を有して配設されている誘導加熱ローラ装置21の誘
導コイルICと磁気的に結合している誘導加熱ローラ装
置21の誘導加熱ローラHRと加圧ローラ22間に供給
し、両ローラHR,22で記録媒体23を挟圧しながら
搬送する。従って、記録媒体23表面上に付着している
トナー24は、両ローラHR,22間を通過する過程
で、記録媒体23に加熱溶融して定着される。これら記
録媒体23を除く各構成要素は、架台25によって所定
の位置関係に装架されている。
【0022】この誘導加熱ローラ装置21は、図1
(c)に示すように、誘導加熱ローラHR及びこの誘導
加熱ローラHR内に、その長手(軸)方向に沿って相互
に近接配置された複数の並列接続された誘導コイルIC
1〜IC3を有し、これら誘導コイルIC1〜IC3
は、高周波電力を供給する高周波電源HFSに制御装置
CCを介して接続されている。
【0023】この誘導コイルIC1〜IC3には、予め
設定された所定の初期加熱設定電力が制御装置CCを介
して高周波電源HFSから供給されるとともに、この設
定電力は高周波電源HFSと誘導加熱ローラHR間に介
在された制御装置CCによって、所定の周期で設定電力
以下の値となる減衰電力を生じさせ、この減衰電力も供
給されるように制御されている。換言すれば、誘導コイ
ルIC1〜IC3には、高周波電源HFSから所定の設
定電力と、この設定電力よりも小さい設定電力×0〜5
0%の減衰電力とが、所定の周期をもって供給され、こ
れら設定電力と減衰電力とによって誘導コイルIC1〜
IC3を付勢し、誘導加熱ローラHRを加熱温度分布が
早期に均等になるように制御装置CCによって供給され
る電力が制御されている。
【0024】この誘導加熱ローラHRは、図2に示すよ
うに、例えば長さ300mm、厚さ3mmのFe鋳造製
の中空円筒体からなるローラ基体1を有している。この
ローラ基体1の外表面には、電気メッキにより形成した
Cu膜からなるフィルム状の第1の金属被膜wsが被着
されている。この第1の金属被膜wsは、ローラ基体1
の軸方向有効長の略全体に亘って配設されて、円筒状の
1ターンコイルを形成し、誘導加熱ローラHRの周回方
向の2次側抵抗値が2次リアクタンスと略同じ値の1Ω
になるように設定されている。また、この第1の金属被
膜wsの表面全体は、電気メッキにより形成したZn膜
からなる第2の金属被膜nsによって被覆されている。
【0025】なお、ローラ基体1及び第2の金属被膜n
sの2次側抵抗値は、2次リアクタンスに比較して大き
くずれた値になるように設定されている。更に、この第
2の金属被膜nsの外面は、フッ素樹脂からなる保護層
2によって被覆されている。
【0026】このような構成を有する誘導加熱ローラH
Rは、図3に示すように、回転機構RMによって回転駆
動させられる。この回転機構RMは、第1の端部部材3
A、第2の端部部材3B、一対の軸受4,4、ベベルギ
ア5、スプラインギア6及びモータ7から構成されてい
る。
【0027】即ち、第1の端部部材3Aは、キャップ部
3a、駆動軸3b及び尖端部3cから構成され、このキ
ャップ部3aは、誘導加熱ローラHRの図中右側部分に
外側から嵌合され、更に押しネジ(図示せず)を用いて
誘導加熱ローラHRの一端に固定され、誘導加熱ローラ
HRの右端を支持している。また、駆動軸3bは、キャ
ップ部3aの外面の中央部から外方へ突出しており、尖
端部3cは、キャップ部3aの内面の中央部からキャッ
プ部3aの内方へと突出して設けられている。
【0028】この第1の端部部材3Aと対向する誘導加
熱ローラHRの他端には、第2の端部部材3Bが配設さ
れる。この第2の端部部材3Bは、リング部3dを有
し、このリング部3dは、誘導加熱ローラHRの図中左
端に外側から嵌合され、更に押しネジ(図示せず)を用
いて誘導加熱ローラHRの他端に固定され、誘導加熱ロ
ーラHRの左端を支持している。
【0029】この第1の端部部材3Aにおけるキャップ
部3aの外面には、一対の軸受4,4の一方が回転自在
に嵌合されており、また他方の軸受4は、第2の端面部
材3Bの外面に回転自在に嵌合されている。従って誘導
加熱ローラHRは、その両端に固定した第1及び第2の
端部部材3A,3Bと、一対の軸受4,4とによって回
転自在に支持されている。この第1の端面部材3Aの駆
動軸3bには、ベベルギア5が装着されており、このベ
ベルギア5にはスプラインギア6が噛合している。この
スプラインギア6は、モータ7のロータ軸に直結してい
る。
【0030】一方、複数の誘導コイルIC1〜IC3
は、例えば3つの空芯形の誘導コイルIC1,IC2,
IC3として形成され、一対の給電リード線9の間に夫
々インピーダンスZを介して並列接続されるとともに、
巻枠8に誘導加熱ローラHRの周回方向に巻回されるよ
うに巻装され、誘導加熱ローラHRの軸方向に分散して
配置されており、誘導加熱ローラHRの2次コイルws
に磁気結合している。
【0031】この巻枠8は、フッ素樹脂製の円柱体から
なり、凹部8a、支持部8b及び通線溝8cを有してい
る。この凹部8aは、巻枠8の先端中央に形成されてい
て、第1の端部部材Aの尖端部3cを受入れることによ
り、回転機構RMに相対的に回転自在に係止している。
また、支持部8bは、巻枠8の基端に形成され固定部
(図示せず)に固定される。
【0032】また、通線溝8cは、巻枠8の外面の一部
に軸方向に沿って樋状に形成されていて、内部に給電リ
ード線9を収納している。なお、給電リード線9は、通
線溝8c内に収納され、巻枠8の基端側から外部へ導出
されており、高周波電源HFSの出力端に同軸ケーブル
を介して接続されている。
【0033】一方、3つの誘導コイルIC1,IC2,
IC3は、第2の端部部材3Bのリング部3d方向から
誘導加熱ローラHRの内部に挿入されていて、巻枠8の
先端に形成された凹部8aが第1の端部部材3Aの尖端
部3cに係合し、かつ基端に形成した支持部8bが固定
部に固定されることによって、誘導加熱ローラHRと同
軸関係に支持されるとともに、誘導加熱ローラHRが回
転しても静止状態を維持する。このために、給電リード
線9は、通線溝8c内に収納されて静止状態で使用され
る誘導コイルIC1,IC2,IC3とも接近して配置
されているので、磁束の鎖交が殆どなく、給電リード線
9内には殆ど渦電流損が発生しない。
【0034】このように構成された誘導加熱ローラ装置
は、図4に示すように、並列に接続された複数の誘導コ
イルIC1〜IC3と電気的に接続された高周波電源H
FSによって制御装置CCを介して付勢されている。即
ち、誘導加熱ローラHR内に配設された複数の誘導コイ
ルIC1〜IC3は、夫々コンデンサC1,C2,C3
と並列に接続されて並列共振回路RC1,RC2,RC
3を構成し、この共振回路RC1、RC2,RC3は、
夫々並列に制御装置CCを介して高周波電源HFSと接
続されている。この高周波電源HFSは、低周波交流電
源ASからの交流電圧を整流する直流電源DC、並びに
外部信号源OSSと夫々接続されている。この制御装置
CCは、切換装置SWと設定装置COから構成され、設
定装置COは誘導加熱ローラHRの各誘導コイルIC1
〜IC3相互間の空間部分に対応する位置に配置された
少なくとも1つのセンサーSNと接続されている。
【0035】従って、設定装置COは、高周波電源HF
Sからの設定電力をそのまま供給する期間と、設定電力
以下の減衰電力を供給する期間とを所定の周期をもって
切換装置SWを制御することにより、誘導コイルIC1
〜IC3を付勢している。この誘導コイルIC1〜IC
3による誘導加熱ローラHRの加熱状態は、センサーS
Nによって検出され、このセンサーSNの出力は設定装
置COに供給されて、誘導加熱ローラHRが所定の温度
範囲内に入るように制御装置CCが動作し、また誘導加
熱ローラHRが所定の温度に到達した初期設定動作後に
は、切換装置SWの切換えを停止し、常時高周波電源H
FSから設定電力を誘導コイルIC1〜IC3に供給す
るように構成されている。また、必要に応じて制御装置
CCによる上述の動作を継続させることも可能である。
【0036】これら各回路の詳細構成は、図5(a)に
示すように、100V商用交流電源等の低周波交流電源
ASに全波整流回路にて直流電圧を得る直流電源DCが
接続され、この直流電圧出力を、高周波フィルタHFF
を介して高周波電源HFSを構成しているハーフブリッ
ジ型インバータ主回路HBIを構成する一対のMOSF
ETQ1及びQ2の直流電源として供給される。この高
周波電源HFSには、外部信号源OSSが設けられ、こ
の外部信号源OSSにて発振周波数可変型の発振器OS
Cの発振周波数を可変させている。この発振器OSCで
は、100kHz以上の高周波で、望ましくはノイズ対
策等の観点から2〜3MHzの高周波で発振するように
構成されている。更に100kHz以上の高周波を使用
することによって、誘導コイルIC1〜IC3のQを大
きくすることが可能となり、伝送効率を高めることがで
きるので、省電力化にも好適である。
【0037】更に、この例では誘導コイルIC1〜IC
3を空芯形に形成して、これを100kHz以上の高周
波で動作させるように構成しているために、誘導コイル
IC1〜IC3をハイインピーダンスにすることが可能
となる。よって誘導コイルIC1〜IC3に線径の細い
線材を使用することが可能となるので、誘導加熱ローラ
HRに近接して配置することができ、誘導加熱ローラH
Rとの結合を十分にとることができ、伝送効率の低下を
起こすおそれが少ない。
【0038】また、この発振器OSCの両端にゲート駆
動回路GDCを構成する2つのトランスの1次巻線を接
続している。この各トランスの2次巻線には、プリアン
プを構成する上記各MOSFETQ1、Q2のゲート電
極が接続され、このMOSFETQ1のソース−ドレイ
ン通路は、他方のMOSFETQ2のソース−ドレイン
通路と直列に接続され、このMOSFETQ1のソース
−ドレイン通路の一端は高周波フィルタHFFの一端
に、またMOSFETQ2のソース−ドレイン通路の一
端はアースされている。このMOSFETQ1、Q2の
夫々のソース−ドレイン通路と並列に、高周波成分をバ
イパスするコンデンサC4,C5が接続され、この各ソ
ース−ドレイン通路の接続中点は、制御装置CCを構成
する切換装置SWに接続される。この切換装置SWは、
複数の固定端子S0,S1,S2…Snを有し、この固
定端子S0〜Snの内の偶数端子S2,S4…Snは固
定端子S0と接続され、この固定端子S0〜Snの内の
奇数端子S1,S3…Sn−1は、夫々各端子S1,S
2…間に所定の抵抗値を有する抵抗R1,R2…Rnを
介して直列に接続されている。また、この各固定端子S
0〜Snに対応して可動接点SCが配置され、この可動
接点SCは設定装置COの出力によって順次固定端子S
0からSnへと固定端子S0〜Sn上を切換え接続する
ように制御されている。よって、固定端子S0が上述の
ソース−ドレイン通路の接続中点と接続され、また可動
接点SCは直流阻止用コンデンサC6及びインダクタL
1を通して負荷回路LCと接続されている。この直流阻
止用コンデンサC6のために負荷回路LCには交流成分
のみが供給されている。この負荷回路LCは、前述の誘
導コイルIC1,IC2,IC3とコンデンサC1,C
2,C3からなる並列回路RC1,RC2,RC3とイ
ンピーダンスZとの直列回路を介して接地されている。
【0039】従って、外部信号源OSSからの信号によ
って周波数が変化される発振器OSCの出力は、トラン
スの1次巻線もしくは2次巻線の巻回方向を反転する等
して夫々極性反転された信号が、各MOSFETQ1,
Q2のゲート電極に印加されるので、MOSFETQ
1,Q2は交互にスイッチング駆動されることになり、
このため直流電源DCからの直流電圧は略矩形のパルス
状の高周波信号に変換され、更にインダクタL1及びコ
ンデンサC1,C2,C3の直列共振回路にてパルス信
号を正弦波状の交流電圧に変換して、誘導コイルIC
1,IC2,IC3に供給している。この誘導コイルI
C1,IC2,IC3に供給された交流電圧によって誘
導コイルIC1,IC2,IC3には交流磁束が発生
し、この磁束が第1の金属被膜wsを通過するために、
誘導コイルIC1,IC2,IC3と第1の金属被膜w
sとが電磁結合して、第1の金属被膜wsに周回方向に
流れる2次電流を発生させて発熱し、誘導加熱ローラH
Rを加熱させる。
【0040】なお、高周波フィルタHFFは、高周波電
源HFSからの高周波成分が直流電源DC側に流入する
のを阻止するためのものであり、またRwsは、第1の
金属被膜wsが形成する閉回路の等価抵抗を示してい
る。
【0041】このように構成することにより、加熱ロー
ラ装置の電源投入時には、切換装置SWでは、最初に切
換接点SCが固定端子S0と接続された状態になるよう
に設定されているために、高周波電源HFSからの初期
設定電力がそのまま切換装置SWを介して誘導コイルI
C1〜IC3に供給される。その後に所定の周期で設定
装置COによって切換接点SCを固定端子S1側に切換
えることによって、伝送回路中にR1+R2…Rnの直
列接続された抵抗Rが介在されることになる。このため
高周波電源HFSから供給される設定電力は、この抵抗
Rによって最大限に減衰させられて負荷回路LCに供給
されることになる。次いで設定装置COによって切換接
点SCが次の固定端子S2に切換えられることにより、
再び設定電力が減衰されることなく負荷回路LCに供給
される。その後に切換接点SCは固定端子S3に切換え
られて、伝送回路中にR2+R3…Rnの直列抵抗Rを
介在させ、上述の減衰電力よりも大きな値の減衰電力を
負荷回路LCに供給し、次いで切換接点SCは固定端子
S4に切換えられて、再度設定電力が負荷回路LCに供
給される。このように設定装置COによって切換装置S
Wの可動接点SCを所定の期間毎に順次固定端子S0〜
Sn上を切換えていくことにより、設定電力、減衰電
力、設定電力、減衰電力…のように交互に設定電力と減
衰電力とを負荷回路LCに供給するように動作する。勿
論、この切換装置SWは、半導体等の回路素子によって
電気的に切換えるように構成することが可能で、設定装
置COを含めて集積回路(IC)化することができる。
【0042】この切換装置SWにて切換え供給される設
定電力と減衰電力とは、図6(a)に示すように、所定
の期間毎に交互に供給されており、この減衰電力は所定
期間毎に順次、例えば設定電力の0%、10%、20%
…50%となるように、順次大きな電力が供給されるよ
うに設定されている。この減衰電力は、設定電力に比較
してあまり相違がない場合には、拡散加熱が速やかに行
うことができず、設定電力の場合と同様に温度ムラが発
生してしまうために、設定電力の50%以下となるよう
に設定すると好適である。この減衰電力は、例えば切換
装置SWを、図5(b)に示すように、抵抗Rを短絡さ
せる固定端子Sと可動接点SCからなるスイッチによっ
て構成し、このスイッチで抵抗Rを伝送回路中に挿脱さ
せることによって、設定電力と一定値の減衰電力とを所
定の期間毎に交互に切換えるように構成することも可能
である。
【0043】この場合、伝送される電力は、図6(b)
に示すように、設定電力とこの設定電力から所定の値だ
け減衰された、例えば設定電力の50%以下になされた
減衰電力とが交互に供給されるようになる。即ち、まず
切換装置SWの抵抗Rをスイッチにて短絡することによ
り、図7(a)に示すような各誘導コイルIC1〜IC
3には、設定された設定電力がそのまま供給されて、各
誘導コイルIC1〜IC3により加熱されて、図7
(b)に示すように、誘導加熱ローラHR上に誘導コイ
ルIC1〜IC3に対応する温度分布を得ることができ
る。
【0044】次いで、所定の期間の経過後に切換装置S
Wの切換えによって設定電力よりも小さな減衰電力が所
定の期間供給される。この設定電力よりも小さな減衰電
力を供給することによって、この減衰電力は主として誘
導加熱ローラHRを加熱する熱を誘導加熱ローラHRの
軸方向に拡散させて加熱する役目を担うことになり、こ
れによって、図7(c)に示すように、誘導加熱ローラ
HR全体が均一となるような温度分布を得ることができ
る。
【0045】この減衰電力を所定期間供給した後に、再
度切換装置SWの切換えによって設定電力を供給する
と、図7(d)に示すように、予め減衰電力によって拡
散加熱された誘導加熱ローラHRを、更に誘導コイルI
C1〜IC3によって設定電力により加熱することで、
減衰電力によって全体的に加熱された平坦な温度分布の
ままの状態で誘導加熱ローラHRを加熱することにな
る。
【0046】次いで、切換装置SWによって減衰電力を
誘導コイルIC1〜IC3に供給することにより、図7
(e)に示すように、再度誘導加熱ローラHRを拡散し
ながら平坦な温度分布の状態を押し上げるように加熱
し、更に、図7(f)に示すように、上昇された平坦な
温度分布上に設定電力を供給して加熱していく。
【0047】そして、図7(g)に示すように、誘導加
熱ローラHRの温度が設定した温度の上限及び下限の範
囲内に納まるように、設定装置COで切換装置SWを制
御している。この設定された温度の範囲内に温度を安定
化させるには、例えば、センサーSNによって誘導加熱
ローラHRの温度を検出し、温度が低下するようであれ
ば、センサーSNの検出出力に基づいて設定装置COを
介して切換装置SWを制御して十分な加熱が得られるよ
うにし、温度が上昇し過ぎるようであれば、同様にして
設定電力及び減衰電力の供給を抑えて、誘導加熱ローラ
HR全体の温度が低下するように制御している。このセ
ンサーSNは誘導加熱ローラHRの軸方向で、誘導コイ
ルIC1〜IC3相互間の対応部分に1つだけ設置する
ことで検温が可能であるが、図4あるいは図5(a)中
に破線にて示すように、複数個設けることも可能で、こ
のように複数個設けることによって更に細かな温度管理
が可能となる。
【0048】なお、これらセンサーSNは、誘導加熱ロ
ーラHRの両端、即ち、誘導コイルIC1とIC3の外
側にも配置しても良いが、この両側部分は、通常加熱ロ
ーラ装置として利用される範囲外となるために設置しな
くとも差支えないが、敢えて設置することを妨げるもの
ではない。
【0049】また、切換装置SWにおいては、抵抗Rと
スイッチによって設定電力と減衰電力とを所定期間毎に
交互に切換えて伝送するように構成しているが、この抵
抗Rを省略して単なるスイッチとして構成し、設定電力
と減衰電力が実質的にゼロの状態、即ち、設定電力と減
衰電力として設定電力×0%の状態を、図6(c)に示
すように、所定の周期で交互に切換えて誘導コイルIC
1〜IC3側に供給することも可能である。勿論、これ
らスイッチは、半導体等を使用した電気的なスイッチと
して構成することができる。
【0050】このように、制御装置CCによって高周波
電源HFSからの電力を、設定電力と減衰電力とを所定
期間毎に切換えるように構成すると、この減衰電力供給
期間には交流電力の印加が一時的に減衰されるが、減衰
電力供給後の再設定電力供給後には、図8に示すよう
に、加熱効率が復活して高くなることにより、誘導加熱
ローラHRの加熱速度をより向上させることが可能であ
る。
【0051】なお、本発明は、これら実施の形態に限定
されることなく、例えば、高周波電源HFSの出力側に
制御装置CCを接続する代わりに、図9に示すように、
高周波電源HFSに接続されている外部信号源OSSと
高周波電源HFSとの間に介挿することにより、高周波
電源HFSの入力側を制御することで、設定電力と減衰
電力とを交互に供給するように構成することも可能であ
る。
【0052】更に、このような高周波電源HFSの入力
もしくは出力を制御する代わりに、図10に示すよう
に、高周波電源HFSの直流電源DCと高周波電源HF
S間に制御装置CCを挿入して、高周波電源HFSに供
給される電源電圧を制御装置CCによって制御すること
でも、設定電力と減衰電力との供給を交互に切換えて、
同様な動作を行わせることも可能である。なお、上述の
実施の形態で説明したと同じ部分については同じ符号を
付して、その詳細な説明は省略する。
【0053】また、設定装置COでは、一定周期毎に切
換装置SWを切換えて、設定電力と減衰電力とを交互に
誘導コイルIC1〜IC3に供給して、誘導加熱ローラ
HRを加熱するように付勢することで説明しているが、
誘導加熱ローラHRの温度上昇に伴って、これら設定電
力と減衰電力との供給期間を、例えば電源投入初期と中
間段階及び定常動作状態に応じて順次変更するように構
成することも可能であり、また、加熱ローラHRが所定
の設定温度範囲内に到達した以降は、必ずしも定期的に
設定電力と減衰電力とを所定期間毎に切換える必要はな
く、設定電力をそのまま供給し続けることも可能であ
り、設定電力と減衰電力とを交互に切換え供給するの
は、少なくとも設定温度範囲に到達するまでの期間内で
有効である。更に、設定温度上限を超えるような温度を
検出するには、上述のセンサーSNとは別に設置したセ
ンサーによって一元的に管理させるように構成しても差
支えない。
【0054】また、この制御装置CCの挿入される個所
については、図示及び説明した個所に特定されることは
なく、誘導コイルIC1〜IC3に設定電力と減衰電力
とが切換え供給し得る箇所であれば、いずれでも差支え
なく、また、誘導コイルIC1〜IC3の数量等も限定
されることはなく、更に、設定電力を減衰させるための
手段として抵抗を利用しているが、インダクタンスやそ
の他の手段によって減衰させても良い。
【0055】更に、誘導加熱ローラ側の磁気結合する2
次コイルとして1ターン構成について説明しているが、
1ターン以上であれば差支えなく、更にこの2次コイル
を複数個に分割配置することも可能である。
【0056】また、ローラ基体はFeから構成した場合
について説明しているが、FeとCuとの合金でも差支
えなく、第1の金属被膜もCu,Ni,Ag等の2次側
抵抗値が得られる材料であればよく、第2の金属被膜も
Zn,Sn,Ni,Ti等の使用が可能である。
【0057】本発明は、その他にも種々の応用や変形が
可能であって、これらも本発明の範疇に含まれることは
言うまでもない。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、誘導加熱ローラ装置の
加熱温度分布を、装置の立上げ時から短期間の間に早期
にローラ全体に亘って加熱することが可能となり、この
ために温度差の少ない均一性に優れたものとして構成す
ることが可能であり、従って温度分布ムラも一因となっ
ている記録媒体の定着ムラ等を改善することが可能であ
り、商品価値の高い高品位な定着装置あるいは画像形成
装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置、定着装置及び誘導
加熱ローラ装置を示す説明図。
【図2】本発明に係る誘導加熱ローラ装置を構成する加
熱ローラの一部を示す断面図。
【図3】同じく誘導加熱ローラ装置の全体構成を示す断
面図。
【図4】同じく誘導加熱ローラ装置並びにその加熱回路
を示す回路構成図。
【図5】同じくその回路構成を詳細に示す回路図。
【図6】同じく誘導コイルに供給される設定電力と減衰
電力とを示す説明図。
【図7】同じく誘導コイルによる温度分布を示す説明
図。
【図8】同じく加熱効率を示す説明図。
【図9】同じく加熱回路の他の構成を示す回路構成図。
【図10】同じく加熱回路の更に他の構成を示す回路構
成図。
【図11】同じく誘導加熱ローラと誘導コイルとの相対
的な配置関係及びその温度分布を説明するための説明
図。
【符号の説明】
21:加圧ローラ 23:記録媒体 32:画像形成手段 33:定着装置 HFS:高周波電源 HR:誘導加熱ローラ CC:制御装置 CO:設定装置 SW:切換装置 SN:センサー IC1〜IC3:誘導コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 俊也 愛媛県今治市旭町5丁目2番地の1 ハリ ソン東芝ライティング株式会社内 Fターム(参考) 2H033 BA25 BA27 BA30 BA32 BB03 BB04 BB13 BB18 BB28 BE06 CA03 CA04 CA07 CA28 CA30 CA46 CA48 3K059 AA08 AA15 AB00 AC33 AD02 AD05 5H007 BB04 CB09 CB17 DA05 DC08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性部材を有し円筒状に形成された誘導
    加熱ローラと、この誘導加熱ローラに磁気結合するよう
    に前記誘導加熱ローラ内に配置され並列接続された複数
    の誘導コイルと、 この誘導コイルに高周波電力を印加して前記誘導コイル
    を付勢するための高周波電源と、 この高周波電力を所定値に設定された設定電力とこの設
    定電力よりも小さな値の減衰電力とに切換えて前記誘導
    コイルに供給するように制御する制御装置とを具備し、 前記誘導コイルを設定電力と減衰電力とで交互に付勢す
    ることにより前記誘導加熱ローラに誘導電流を誘起させ
    て発熱させることを特徴とする誘導加熱ローラ装置。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は、前記減衰電力を実質ゼ
    ロとなるように制御することを特徴とする請求項1記載
    の誘導加熱ローラ装置。
  3. 【請求項3】 前記制御装置は、前記減衰電力が徐々に
    高くなるように制御することを特徴とする請求項1記載
    の誘導加熱ローラ装置。
  4. 【請求項4】 前記減衰電力は、設定電力の50%以下
    に設定されていることを特徴とする請求項1記載の誘導
    加熱ローラ装置。
  5. 【請求項5】 前記設定電力と減衰電力とを所定の周期
    で交互に供給するようにしたことを特徴とする請求項1
    記載の誘導加熱ローラ装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の誘導コイル間の対応箇所に少
    なくとも1つのセンサーを配置し、このセンサーによっ
    て前記制御装置を制御することを特徴とする請求項1記
    載の誘導加熱ローラ装置。
  7. 【請求項7】 加圧ローラを備えた定着装置本体と、 この定着装置本体の加圧ローラに誘導加熱ローラを圧接
    関係に対設して両ローラ間にトナー画像が形成された記
    録媒体を挟んで搬送しながらトナー画像を定着するよう
    に配設された請求項1乃至6のいずれか1つに記載の誘
    導加熱ローラ装置とを具備していることを特徴とする定
    着装置。
  8. 【請求項8】 記録媒体にトナー画像を形成する画像形
    成手段を備えた画像形成装置本体と、 この画像形成装置本体に配設されて記録媒体のトナー画
    像を定着する請求項7記載の定着装置とを具備している
    ことを特徴とする画像形成装置。
JP2002126249A 2002-04-26 2002-04-26 誘導加熱ローラ装置、定着装置及び画像形成装置 Pending JP2003317926A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019044248A (ja) * 2017-09-06 2019-03-22 電気興業株式会社 金属作製物の製造方法

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