JP2003317467A - 薄膜磁性体記憶装置 - Google Patents

薄膜磁性体記憶装置

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JP2003317467A JP2002121150A JP2002121150A JP2003317467A JP 2003317467 A JP2003317467 A JP 2003317467A JP 2002121150 A JP2002121150 A JP 2002121150A JP 2002121150 A JP2002121150 A JP 2002121150A JP 2003317467 A JP2003317467 A JP 2003317467A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ読出開始時からのデータ線の充電時間
を短縮し、高速なデータ読出が可能な薄膜磁性体記憶装
置を提供する。 【解決手段】 データ読出時において、行および列選択
動作に応じて、データ線および選択メモリセルを含む電
流経路が形成される前に、センスイネーブル信号を先に
活性化させ、データ線の充電を開始する。データ線の充
電を早期に完了することにより、データ読出開始から、
データ線の通過電流差が選択メモリセルの記憶データに
応じたレベルへ到達するまでの時間を短縮し、データ読
出を高速化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、薄膜磁性体記憶
装置に関し、より特定的には、磁気トンネル接合(MT
J:Magnetic Tunnel Junction)を有するメモリセルを
備えた薄膜磁性体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】低消費電力で不揮発的なデータ記憶が可
能な記憶装置として、MRAMデバイスが注目されてい
る。MRAMデバイスは、半導体集積回路に形成された
複数の薄膜磁性体を用いて、不揮発的なデータ記憶を行
ない薄膜磁性体の各々をメモリセルとして、ランダムア
クセスが可能な記憶装置である。
【0003】特に、近年では磁気トンネル接合を利用し
た薄膜磁性体をメモリセルとして用いることによって、
MRAMデバイスの性能が飛躍的に進歩することが発表
されている。磁気トンネル接合を有するメモリセルを備
えたMRAMデバイスについては、“A 10ns Read and
Write Non-Volatile Memory Array Using a MagneticTu
nnel Junction and FET Switch in each Cell", ISSCC
Digest of TechnicalPapers, TA7.2, Feb. 2000.、 “N
onvolatile RAM based on Magnetic TunnelJunction El
ements", ISSCC Digest of Technical Papers, TA7.3,
Feb. 2000.、および“A 256kb 3.0V 1T1MTJ Nonvolatil
e Magnetoresistive RAM", ISSCC Digest of Technical
Papers, TA7.6, Feb. 2001.等の技術文献に開示されて
いる。等の技術文献に開示されている。
【0004】図18は、磁気トンネル接合部を有するメ
モリセル(以下、単に「MTJメモリセル」とも称す
る)の構成を示す概略図である。
【0005】図18を参照して、MTJメモリセルは、
磁気的に書込まれた記憶データのデータレベルに応じて
電気抵抗が変化するトンネル磁気抵抗素子TMRと、ア
クセストランジスタATRとを含む。アクセストランジ
スタATRは、ビット線BLおよび接地電圧GNDの間
に、トンネル磁気抵抗素子TMRと直列に接続される。
代表的には、アクセストランジスタATRとして、半導
体基板上に形成された電界効果型トランジスタが適用さ
れる。
【0006】MTJメモリセルに対しては、データ書込
時に異なった方向のデータ書込電流をそれぞれ流すため
のビット線BLおよびディジット線DLと、データ読出
を指示するためのワード線WLと、データ読出時にトン
ネル磁気抵抗素子TMRを接地電圧GNDにプルダウン
するためのソース線SRLとが設けられる。データ読出
時においては、アクセストランジスタATRのターンオ
ンに応答して、トンネル磁気抵抗素子TMRは、ソース
線SRL(接地電圧GND)およびビット線BLの間に
電気的に結合される。
【0007】図19は、MTJメモリセルに対するデー
タ書込動作を説明する概念図である。
【0008】図19を参照して、トンネル磁気抵抗素子
TMRは、固定された一定の磁化方向を有する強磁性体
層(以下、単に「固定磁化層」とも称する)FLと、外
部かの印加磁界に応じた方向に磁化される強磁性体層
(以下、単に「自由磁化層」とも称する)VLとを有す
る。固定磁化層FLおよび自由磁化層VLの間には、絶
縁体膜で形成されるトンネルバリア(トンネル膜)TB
が設けられる。自由磁化層VLは、書込まれる記憶デー
タのレベルに応じて、固定磁化層FLと同一方向または
固定磁化層FLと反対方向に磁化される。これらの固定
磁化層FL、トンネルバリアTBおよび自由磁化層VL
によって、磁気トンネル接合が形成される。
【0009】トンネル磁気抵抗素子TMRの電気抵抗
は、固定磁化層FLおよび自由磁化層VLのそれぞれの
磁化方向の相対関係に応じて変化する。具体的には、ト
ンネル磁気抵抗素子TMRの電気抵抗は、固定磁化層F
Lの磁化方向と自由磁化層VLの磁化方向とが平行であ
る場合に最小値Rminとなり、両者の磁化方向が反対
(反平行)方向である場合に最大値Rmaxとなる。
【0010】データ書込時においては、ワード線WLが
非活性化されて、アクセストランジスタATRはターン
オフされる。この状態で、自由磁化層VLを磁化するた
めのデータ書込電流は、ビット線BLおよびディジット
線DLのそれぞれにおいて、書込データのレベルに応じ
た方向に流される。
【0011】図20は、データ書込時におけるデータ書
込電流とトンネル磁気抵抗素子の磁化方向との関係を説
明する概念図である。
【0012】図20を参照して、横軸は、トンネル磁気
抵抗素子TMR内の自由磁化層VLにおいて磁化容易軸
(EA:Easy Axis)方向に印加される磁界を示す。一
方、縦軸H(HA)は、自由磁化層VLにおいて磁化困
難軸(HA:Hard Axis)方向に作用する磁界を示す。
縦軸H(EA)および横軸H(HA)は、ビット線BL
およびディジット線DLをそれぞれ流れる電流によって
生じる2つの磁界の一方ずつにそれぞれ対応する。
【0013】MTJメモリセルにおいては、固定磁化層
FLの固定された磁化方向は、自由磁化層VLの磁化容
易軸に沿っており、自由磁化層VLは、記憶データのレ
ベル(“1”および“0”)に応じて、磁化容易軸方向
に沿って、固定磁化層FLと平行あるいは反平行(反
対)方向に磁化される。MTJメモリセルは、自由磁化
層VLの2通りの磁化方向と対応させて、1ビットのデ
ータ(“1”および“0”)を記憶することができる。
【0014】自由磁化層VLの磁化方向は、印加される
磁界H(EA)およびH(HA)の和が、図中に示され
るアステロイド特性線の外側の領域に達する場合におい
てのみ新たに書換えることができる。すなわち、印加さ
れたデータ書込磁界がアステロイド特性線の内側の領域
に相当する強度である場合には、自由磁化層VLの磁化
方向は変化しない。
【0015】アステロイド特性線に示されるように、自
由磁化層VLに対して磁化困難軸方向の磁界を印加する
ことによって、磁化容易軸に沿った磁化方向を変化させ
るのに必要な磁化しきい値を下げることができる。
【0016】図20に示した例のようにデータ書込時の
動作点を設計した場合には、データ書込対象であるMT
Jメモリセルにおいて、磁化容易軸方向のデータ書込磁
界は、その強度がHWRとなるように設計される。すなわ
ち、このデータ書込磁界HWRが得られるように、ビット
線BLまたはディジット線DLを流されるデータ書込電
流の値が設計される。一般的に、データ書込磁界H
WRは、磁化方向の切換えに必要なスイッチング磁界HSW
と、マージン分ΔHとの和で示される。すなわち、HWR
=HSW+ΔHで示される。
【0017】MTJメモリセルの記憶データ、すなわち
トンネル磁気抵抗素子TMRの磁化方向を書換えるため
には、ディジット線DLとビット線BLとの両方に所定
レベル以上のデータ書込電流を流す必要がある。これに
より、トンネル磁気抵抗素子TMR中の自由磁化層VL
は、磁化容易軸(EA)に沿ったデータ書込磁界の向き
に応じて、固定磁化層FLと平行もしくは、反対(反平
行)方向に磁化される。トンネル磁気抵抗素子TMRに
一旦書込まれた磁化方向、すなわちMTJメモリセルの
記憶データは、新たなデータ書込が実行されるまでの間
不揮発的に保持される。
【0018】図21は、MTJメモリセルからのデータ
読出を説明する概念図である。図21を参照して、デー
タ読出時においては、アクセストランジスタATRは、
ワード線WLの活性化に応答してターンオンする。これ
により、トンネル磁気抵抗素子TMRは、接地電圧GN
Dでプルダウンされた状態でビット線BLと電気的に結
合される。
【0019】この状態で、ビット線BLを所定電圧でプ
ルアップすれば、ビット線BLおよびトンネル磁気抵抗
素子TMRを含む電流経路を、トンネル磁気抵抗素子T
MRの電気抵抗に応じた、すなわちMTJメモリセルの
記憶データのレベルに応じたメモリセル電流Icell
が通過する。たとえば、このメモリセル電流Icell
を所定の基準電流と比較することにより、MTJメモリ
セルから記憶データを読出すことができる。
【0020】このようにトンネル磁気抵抗素子TMR
は、印加されるデータ書込磁界によって書換可能な磁化
方向に応じてその電気抵抗が変化するので、トンネル磁
気抵抗素子TMRの電気抵抗RmaxおよびRmin
と、記憶データのレベル(“1”および“0”)とそれ
ぞれ対応付けることによって、不揮発的なデータ記憶を
実行することができる。
【0021】このように、MRAMデバイスでは、記憶
データレベルの違いに対応したトンネル磁気抵抗素子T
MRでの接合抵抗差である電気抵抗差ΔR=(Rmax
−Rmin)を利用してデータ記憶が実行される。すな
わち、選択メモリセルの通過電流Icellの検知に基
づいて、データ読出動作が実行される。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】図22は、従来のデー
タ読出系回路の概念図である。
【0023】ここでは、行列状に配置されたメモリセル
において、1ビットのデータを記憶するメモリセルのデ
ータ読出について説明する。
【0024】図22を参照して、メモリセル列に対応し
て相補のビット線が交互に配置される。ここでは、ビッ
ト線BLおよび/BL(以下、本明細書において「/」
記号は反転、否定、相補等を示すものとする)の各々に
対応してMTJメモリセルがそれぞれ配置される。MT
Jメモリセルの各々は、図18に示したのと同様の構成
を有し、対応するビット線BLまたは/BLと接地電圧
GNDとの間に直列に接続された、トンネル磁気抵抗素
子TMRおよびアクセス素子(アクセストランジスタ)
ATRとを有する。アクセストランジスタATRのゲー
トは、対応するワード線WLと接続される。
【0025】以下においては、2個のMTJメモリセル
のうちのビット線BLと接続される一方を、単にメモリ
セルMCとも称し、ビット線/BLと接続される他方を
比較セル/MCとも称する。メモリセルMCおよび比較
セル/MCによって、1ビットのデータ記憶が実行され
る。具体的には、メモリセルMCには、記憶データが書
込まれ、比較セル/MCへは、メモリセルMCと相補の
データが書込まれる。
【0026】また、読出データを伝達するための相補の
ローカルデータ線LIOおよび/LIOが配置される。
ローカルデータ線LIOおよび/LIOは、ローカルデ
ータ線対LIOPを構成する。なお、以下においては、
ローカルデータ線LIOおよび/LIOを単にデータ線
とも称する。また、ローカルデータ線対LIOPを単に
データ線対LIOPとも称する。
【0027】また、データ線LIOおよび/LIOを通
過する通過電流差を増幅してデータとして出力するデー
タ増幅回路90をさらに設ける。データ増幅回路90
は、活性化信号SERに応答して活性化し、データ読出
時に通過電流差を増幅する。
【0028】また、各メモリセル列において、ビット線
BLおよび/BLの他端と、データ線LIOおよび/L
IOとの間にコラム選択ゲートCSGが設けられる。コ
ラム選択ゲートCSGは、対応するコラム選択線CSL
の活性化(「H」レベル)に応答してオンする。コラム選
択線CSLは、データ書込時およびデータ読出時の双方
において、選択列で活性化(「H」レベル)される。
【0029】また、メモリセル列ごとにイコライズ回路
EQGが設けられる。イコライズ回路EQGは、対応す
るビット線BL,/BLの間に接続されるトランジスタ
スイッチ31と、ビット線BLおよび接地電圧GNDの
間に接続されるトランジスタスイッチ32と、ビット線
/BLおよび接地電圧GNDの間に接続されるトランジ
スタスイッチ33とを有する。トランジスタスイッチ3
1、32および33の各々は、たとえばNチャネルMO
Sトランジスタで構成される。
【0030】トランジスタスイッチ31〜33の各々の
ゲートには、メモリセル列に共通のビット線イコライズ
信号BLEQが入力される。ビット線イコライズ信号B
LEQは、少なくともデータ読出動作前の所定期間にお
いて、「H」レベルへ活性化される。
【0031】図23は、従来のデータ読出回路系のデー
タ読出時の各内部回路の動作を説明するタイミングチャ
ート図である。
【0032】図23を参照して、データ読出前の時刻t
A前まで、ビット線イコライズ信号BLEQは「H」レベ
ルであり、ビット線BLおよび/BLは、接地電圧GN
Dにプリチャージされている。データ読出が開始される
時刻tAにおいて、ビット線イコライズ信号BLEQは
「L」レベルとなり、接地電圧GNDと切り離される。
【0033】次に、時刻tBにおいて、ワード線WLが
活性化(「H」レベル)され、アクセストランジスタがオ
ンしてビット線BL,/BLと接地電圧GNDとが電気
的に結合される。また、コラム選択ゲートCSGは、コ
ラム選択線CSLの活性化(「H」レベル)に応答してオ
ンし、データ線LIO,/LIOとビット線BL,/B
Lとがそれぞれ電気的に結合される。
【0034】次に、時刻tBから期間tWL経過後の時
刻tCにおいて、データ増幅回路90の活性化信号SE
Rが活性化(「L」レベル)されてデータ読出電流が供給さ
れ、ビット線BL,/BLおよびデータ線LIO,/L
IOに対して充電が始まる。
【0035】この時刻tC以降において、データ読出電
流が検知可能な程度通過電流差が生じるまでは、読出デ
ータOUT,/OUT間にもデータレベルを検知可能な
電圧差は生じない。
【0036】データ増幅回路90からデータ読出電流が
供給され、ビット線BL,/BLおよびデータ線LI
O,/LIOの充電が完了するタイミングに相当する時
刻tDころからメモリセルMCの記憶データに基づく抵
抗差すなわち通過電流差を検知することが可能となり、
データ増幅回路90から電圧差ΔVが発生する。この読
出データOUT,/OUTの電圧差ΔVに基づき記憶デ
ータが読出される。
【0037】このように、データ読出が開始されてから
実際にメモリセルMCの記憶データが出力されるまでに
は、上述したようにビット線およびデータ線の充電時間
tBL(時刻tC〜tD)が経過するまで待機する必要
がある。
【0038】特に、データ線LIO,/LIOは、一般
的にメモリアレイが大容量となればなるほど負荷容量が
増大し、それに伴いその充電時間が増加してしまう。こ
のデータ読出時におけるデータ線の充電時間は上記のデ
ータ読出の高速化の阻害要因となってきた。
【0039】本発明の目的は、データ読出開始時からの
データ線およびビット線の充電時間を短縮し、高速なデ
ータ読出を可能とする薄膜磁性体記憶装置を提供する。
【0040】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜磁性体記憶
装置は、各々が、磁気的に書込まれた記憶データに応じ
た電気抵抗を有する複数のメモリセルと、複数のメモリ
セルのうち選択メモリセルのデータ読出時に活性化され
るワード線と、データ読出時において、選択メモリセル
を介して第1の電圧と電気的に結合される第1のデータ
線と、データ読出時において、選択メモリセルの比較対
象として設けられた比較セルを介して第1の電圧と電気
的に結合される第2のデータ線と、データ読出時におい
て、ワード線よりも先に活性化されて、第1および第2
のデータ線の各々を第2の電圧と電気的に結合するとと
もに、第1および第2のデータ線への電流供給を開始
し、第1および第2のデータ線の間に生じる通過電流差
に応じたデータ読出を行なうための差動増幅部とを備え
る。
【0041】好ましくは、薄膜磁性体記憶装置は、デー
タ読出前に、第1および第2のデータ線の各々を、第1
の電圧とは異なる所定電圧に設定するためのイコライズ
回路をさらに備え、イコライズ回路は、さらに第1およ
び第2のデータ線同士を電気的に接続する。
【0042】特に、イコライズ回路は、活性化されたプ
リチャージ信号に応答して第1および第2のデータ線の
各々と所定電圧とを接続するプリチャージゲートと、活
性化されたイコライズ信号に応答して第1および第2の
データ線を電気的に接続するイコライズゲートとを含
み、データ読出前において、プリチャージ信号およびイ
コライズ信号は活性化され、データ読出時において、プ
リチャージ信号は差動増幅部の活性化より前に非活性化
され、データ読出時において、イコライズ信号は差動増
幅部の活性化後の一定期間活性化を維持される。
【0043】特に、薄膜磁性体記憶装置は、所定電圧を
生成する所定電圧生成回路をさらに備え、所定電圧生成
回路は、データ読出時に、第1および第2の電圧の間に
差動増幅部、選択メモリセルおよび第1のデータ線を介
して形成される電流経路を擬似的に構成する電流経路擬
似回路を含み、電流経路擬似回路の中の電流経路上の所
定ノードの電圧は、所定電圧としてイコライズ回路へ供
給される。
【0044】特に、電流経路擬似回路において、選択メ
モリセルに対応する擬似抵抗素子として、選択メモリセ
ルが有する電気抵抗の範囲内(Rmin以上、Rmax
以下)である抵抗値を有する抵抗素子を備える。
【0045】特に、擬似抵抗素子は、トンネル磁気抵抗
素子である。特に、所定電圧生成回路は、データ読出時
において、制御信号に応じて電流経路を形成する。
【0046】好ましくは、複数のメモリセルは、行列状
に配置され、第1および第2のデータ線の各々は、メモ
リセル列ごとに配置されたビット線部と、差動増幅器に
対応して設けられるローカルデータ線部とを含み、薄膜
磁性体記憶装置は、列選択指示に応じてビット線部とロ
ーカルデータ線部との接続を制御するゲート回路をさら
に備え、データ読出時において、差動増幅器は、列選択
指示より先に活性化される。
【0047】本発明の別の薄膜磁性体記憶装置は、各々
が、磁気的に書込まれた記憶データに応じて第1および
第2の電気抵抗の一方を有する複数のメモリセルと、第
1および第2の電気抵抗の中間的な電気抵抗を有する基
準セルと、データ読出時に、複数のメモリセルのうちの
選択されたアドレスに対応する選択メモリセルを介して
第1および第2の電圧の間に電気的に結合される第1の
データ線と、データ読出時に、基準セルを介して第1お
よび第2の電圧の間に電気的に結合される第2のデータ
線と、第1および第2のデータ線に対応して設けられ、
データ読出時に第1および第2のデータ線を所定レベル
に変化させるためのレベル調整回路と、第1および第2
のデータ線の通過電流差に応じたデータ読出を行なうた
めのデータ読出回路とを備える。
【0048】好ましくは、薄膜磁性体記憶装置は、レベ
ル調整回路に対して所定レベルの電圧変化を指示するた
めの信号線をさらに備え、レベル調整回路は、第1およ
び第2のデータ線と内部ノードとの間にそれぞれ設けら
れたキャパシタを含み、内部ノードは、信号線と電気的
に結合される。
【0049】好ましくは、薄膜磁性体記憶装置は、列選
択結果を伝達するための列選択線をさらに備え、レベル
調整回路は、第1および第2のデータ線と内部ノードと
の間にそれぞれ設けられたキャパシタを含み、内部ノー
ドは、列選択線と電気的に結合される。
【0050】好ましくは、薄膜磁性体記憶装置は、第1
および第2のデータ線の各々に対応して設けられ、デー
タ読出時に第1および第2のデータ線の電圧レベルを所
定レベルに維持するためのクランプ回路をさらに設け
る。
【0051】特に、クランプ回路は、所定電圧と第1お
よび第2のデータ線との間にそれぞれ設けられたダイオ
ード素子を含む。
【0052】特に、クランプ回路は、所定電圧と第1お
よび第2のデータ線との間にそれぞれ設けられた電界効
果型トランジスタを含み、電界効果型トランジスタのゲ
ートは、第1および第2のデータ線の対応する一方とそ
れぞれ電気的に結合される。
【0053】本発明のさらに別の薄膜磁性体記憶装置
は、各々が、磁気的に書込まれた記憶データに応じて第
1および第2の電気抵抗の一方を有し、行列状に配置さ
れた複数のメモリセルと、第1および第2の電気抵抗の
中間的な電気抵抗を有する基準セルと、データ読出時
に、複数のメモリセルのうちの選択されたアドレスに対
応する選択メモリセルを介して第1および第2の電圧の
間に電気的に結合される第1のデータ線と、データ読出
時に、基準セルを介して第1および第2の電圧の間に電
気的に結合される第2のデータ線と、第1および第2の
データ線の通過電流差に応じたデータ読出を行なうため
のデータ読出回路とを備え、第1および第2のデータ線
の各々は、メモリセル列ごとに配置されたビット線部
と、データ読出回路に対応して設けられるローカルデー
タ線部とを含み、薄膜磁性体記憶装置は、列選択指示に
応じてビット線部とローカルデータ線部との接続を制御
するゲート回路をさらに備え、メモリセル列ごとに設け
られ、データ読出前に第1および第2のビット線をプリ
チャージし、データ読出時に列選択指示に応答して非活
性化されるプリチャージ回路をさらに備える。
【0054】
【発明の実施の形態】以下において、本発明の実施の形
態について図面を参照して詳細に説明する。なお、図中
における同一符号は、同一または相当部分を示すものと
する。
【0055】[実施の形態1]図1は、本発明の実施の
形態に従うMRAMデバイス1の全体構成を示す概略ブ
ロック図である。
【0056】図1を参照して、本発明の実施の形態に従
うMRAMデバイス1は、外部からの制御信号CMDお
よびアドレス信号ADDに応答してランダムアクセスを
行ない、書込データDINの入力および読出データDO
UTの出力を実行する。
【0057】MRAMデバイス1は、制御信号CMDに
応答してMRAMデバイス1の全体動作を制御するコン
トロール回路5と、行列状に配されたMTJメモリセル
MCを含むメモリアレイ10とを備える。
【0058】メモリアレイ10においては、MTJメモ
リセルの行にそれぞれ対応して、ワード線WLおよびデ
ィジット線DLが配置され、MTJメモリセルの列にそ
れぞれ対応して、相補のビット線BLおよび/BLから
構成されるビット線対BLPが配置される。図1におい
ては、代表的に示される1個のMTJメモリセルMC
と、これに対応するワード線WL、ディジット線DL、
およびビット線対BLPの配置が示される。
【0059】MRAMデバイス1は、アドレス信号によ
って示されるロウアドレスRAをデコードして、メモリ
アレイ10における行選択を実行するための行デコーダ
20と、アドレス信号ADDによって示されるコラムア
ドレスCAをデコードして、メモリアレイ10における
列選択を実行するための列デコーダ25と、読出/書込
制御回路30および35とをさらに備える。
【0060】読出/書込制御回路30および35は、メ
モリアレイ10に対してデータ書込動作を行なうための
回路群、およびメモリアレイ10からデータ読出を行な
うための回路群(以下、「データ読出回路系」とも称す
る)を総称したものである。
【0061】ディジット線DLは、メモリアレイ10を
挟んで行デコーダ20と反対側の領域において、接地電
圧GNDと結合される。
【0062】図2は、本発明の実施の形態1に従うデー
タ読出回路系の構成図である。図2を参照して、メモリ
アレイ10は、ワード線WLとビット線BLおよび/B
Lの各々との交点に対応して、それぞれ配置されるMT
Jメモリセルを有する。すなわち、行アドレスおよび列
アドレスの組合せで示される1つのアドレスに対応し
て、2個のMTJメモリセルが配置される。MTJメモ
リセルの各々は、図18に示したのと同様の構成を有
し、対応するビット線BLまたは/BLと接地電圧GN
Dとの間に直列に接続された、トンネル磁気抵抗素子T
MRおよびアクセス素子(アクセストランジスタ)AT
Rとを有する。アクセストランジスタATRのゲート
は、対応するワード線WLと接続される。
【0063】図2においては、第i番目(i:自然数)
のメモリセル行および第j番目(j:自然数)に対応す
る、ワード線WLi、ディジット線DLi、ビット線B
Lj,/BLj、ならびに、対応するメモリセルMCお
よび比較セル/MCが代表的に示される。
【0064】なお、以下においては、信号、信号線およ
びデータ等の2値的な高電圧状態(たとえば、電源電圧
VCC)および低電圧状態(たとえば、接地電圧GN
D)を、それぞれ「H」レベルおよび「L」レベルとも称
する。
【0065】さらに、メモリアレイ10に隣接して、読
出データおよび書込データを伝達するための相補のデー
タ線LIOおよび/LIOが配置される。データ線LI
Oおよび/LIOは、データ線対LIOPを構成する。
【0066】各メモリセル列において、ビット線BLお
よび/BLの他端と、データ線LIOおよび/LIOと
の間にコラム選択ゲートCSGが設けられる。コラム選
択ゲートCSGは、対応するコラム選択線CSLの活性
化(「H」レベル)に応答してオンする。コラム選択線C
SLは、データ書込時およびデータ読出時の双方におい
て、選択列で活性化(「H」レベル)される。図2には、
ビット線BLjおよび/BLjに対応して設けられる、
コラム選択線CSLjおよびコラム選択ゲートCSGj
が代表的に示される。コラム選択ゲートCSGjは、図
22で示したコラム選択ゲートと同様の構成である。
【0067】次に、MTJメモリセルからのデータ読出
動作について説明する。読出/書込制御回路30は、メ
モリセル列ごとに配置されたイコライズ回路EQGを有
する。図2においては、第j番目のメモリセル列に対応
するイコライズ回路EQGjが代表的に示される。イコ
ライズ回路EQGjは、図22で示したイコライズ回路
と同様の構成である。
【0068】読出/書込制御回路30は、さらに、デー
タ線対LIOPをイコライズするためのデータ線イコラ
イズ回路50と、差動増幅器60とを有する。
【0069】データ線イコライズ回路50は、データ線
LIOおよび/LIOの間に接続されるトランジスタス
イッチ51と、データ線LIOおよび接地電圧GNDの
間に接続されるトランジスタスイッチ52と、データ線
/LIOおよび接地電圧GNDの間に接続されるトラン
ジスタスイッチ53とを有する。トランジスタスイッチ
51、52および53の各々は、たとえばNチャネルM
OSトランジスタで構成される。
【0070】トランジスタスイッチ51〜53の各々の
ゲートには、行デコーダ20によって生成されるデータ
線イコライズ信号LIOEQが入力される。データ線イ
コライズ信号LIOEQは、少なくともデータ読出動作
前の所定期間において、「H」レベルへ活性化される。
これに応答したプリチャージ・イコライズ動作によっ
て、データ線LIOおよび/LIOの各々は、接地電圧
GNDへ設定される。
【0071】差動増幅器60は、ノードN0およびデー
タ線LIOの間に接続されたNチャネルMOSトランジ
スタ61と、ノード/N0とデータ線/LIOとの間に
接続されたNチャネルMOSトランジスタ62と、ノー
ドNspおよびノードN0の間に接続されるPチャネル
MOSトランジスタ63と、ノードNspおよびノード
/N0の間に接続されるPチャネルMOSトランジスタ
64と、電源電圧VCCおよびノードNspの間に接続
されるPチャネルMOSトランジスタ65とを有する。
【0072】トランジスタ63および64の各々のゲー
トは、ノードN0と接続される。トランジスタ63およ
び64は、カレントミラー回路を構成し、ノードN0お
よび/N0の各々に対して、同一電流を供給しようとす
る。
【0073】トランジスタ61および62の各々のゲー
トには、Vref発生回路55によって生成される固定
された基準電圧Vrefが入力される。トランジスタ6
1および62は、データ線LIOおよび/LIOを基準
電圧以下に維持するとともに、データ線LIOおよび/
LIOの通過電流差を増幅して、ノードN0および/N
0間の電圧差に変換する。
【0074】トランジスタ65のゲートへは、行デコー
ダ20によってデータ読出動作時に「L」レベルに活性
化されるセンスイネーブル信号/SEが入力される。ト
ランジスタ65は、センスイネーブル信号/SEの活性
化(「L」レベル)に応答して動作電流を供給して、差
動増幅器60を動作させる。
【0075】次に、図3を用いて、実施の形態1に従う
MRAMデバイスにおけるデータ読出動作を説明する。
【0076】図3においても、第i行・第j列がデータ
読出対象に選択された場合の動作について代表的に説明
する。
【0077】図3を参照して、データ読出実行前の時刻
t0以前において、データ線イコライズ信号LIOEQ
およびビット線イコライズ信号BLEQは、「H」レベ
ルに活性化されている。これにより、各メモリセル列に
おいてビット線BLおよび/BLは接地電圧GNDにプ
リチャージされ、データ線LIO,/LIOも接地電圧
GNDにプリチャージされる。
【0078】時刻t0においてデータ読出動作が開始さ
れると、まず、データ線イコライズ信号LIOEQおよ
びビット線イコライズ信号BLEQが「L」レベルへ非
活性化されて、各ビット線BL,/BLおよびデータ線
LIO,/LIOは、接地電圧GNDから切り離され
る。時刻t0は、図23の時刻tAに相当する。
【0079】次に、時刻t1において、センスイネーブ
ル信号/SEが「L」レベルに活性化されて、差動増幅器
60が活性化される。これにより、データ線LIOおよ
び/LIOの各々の充電が電源電圧VCCにより開始さ
れる。
【0080】次に、時刻t2において、選択行のワード
線WLiおよび選択列のコラム選択線CSLjが各々
「H」レベルに活性化される。このように本実施の形態
1においては、センスイネーブル信号SEをコラム選択
線CSLおよびワード線WLよりも早く活性化する。こ
こで、時刻t2は、図23の時刻tBに相当する。
【0081】選択行のワード線WLiおよび選択列のコ
ラム選択線CSLjの活性化に応答して、データ線LI
Oは、ビット線BLjおよびメモリセルMCを介して接
地電圧GNDへプルダウンされ、データ線/LIOは、
ビット線/BLjおよび比較セル/MCを介して接地電
圧GNDへプルダウンされる。既に説明したように、メ
モリセルMCおよび比較セル/MCへは互いに相補のデ
ータが書込まれているので、それぞれの電気抵抗はRm
axおよびRminの一方ずつである。
【0082】センスイネーブル信号/SEの活性化に応
じて、トランジスタ65によって供給される動作電流
は、データ線LIO,/LIOと、ビット線BLj,/
BLjと、メモリセルMCおよび比較セル/MCのトン
ネル磁気抵抗素子TMRを通過して接地電圧GNDへ至
る経路を流れる。
【0083】差動増幅器60において、トランジスタ6
3および64で構成されたカレントミラー回路は、デー
タ線LIOおよび/LIOの各々に同一電流を供給しよ
うとする。しかし、選択アドレスに対応するメモリセル
MCおよび比較セル/MC間には電気抵抗差ΔRが存在
するので、両者の通過電流には電流差が生じようとす
る。この電流差によって生じようとする、ビット線BL
jおよび/BLjの間、すなわちデータ線LIOおよび
/LIO間の電圧差は、差動増幅器60中のトランジス
タ61および62におけるソース・ドレイン電圧の差に
相当するので、上記の電気抵抗差ΔRは、トランジスタ
61および62の通過電流(ソース・ドレイン電流)差
に変換される。すなわち、この電流差が、時刻t3にお
いて、ビット線BLjおよび/BLj間、ならびにデー
タ線LIOおよび/LIO間の電流差として現われる。
トランジスタ61および62は、電流差を増幅した電圧
レベル差ΔVを、ノードN0および/N0間に生じさせ
る。電圧レベル差ΔVの極性、すなわちノードN0およ
び/N0の電圧の高低は、選択されたメモリセルMCの
記憶データに応じて異なる。すなわち、図3に示される
ように、ここでは差動増幅部60のノードN0,/N0
から出力されるデータ信号OUT,/OUTの電圧差が
生じ、これに応答して記憶データの「H」レベルおよび
「L」レベルに対応する読出データが出力される。
【0084】本実施の形態においては、センスイネーブ
ル信号/SEをコラム列選択線CSLおよびワード線W
Lよりも早く活性化(「L」レベル)することにより、
コラム列選択線CSLおよびワード線WLの活性化前に
データ線LIO,/LIOの充電を開始することができ
る。
【0085】すなわち、センスイネーブル信号SEが活
性化(「L」レベル)されてからビット線およびデータ線
が充電されるまでの時刻t1〜t3の充電時間tBLに
ついては、図23で示した従来例で説明した充電期間と
同様であるが、電流の供給タイミングをはじめる図23
に示した期間tWLを除去し、データ読出の所要時間を
短縮することができる。
【0086】一方、充電が完了したビット線BLjおよ
び/BLj間、ならびにデータ線LIOおよび/LIO
間には電圧差は生じず、データ線LIO,/LIOおよ
びビット線BLj,/BLjの各々の電圧は、“Vre
f−Vth−Vmc”に落ち着く。ここで、Vthはト
ランジスタ61,62のしきい値電圧に相当し、Vmc
は、メモリセルMCおよび比較セル/MCで生じる電圧
降下に相当する。
【0087】基準電圧Vrefはトンネル磁気抵抗素子
中のトンネルバリアである絶縁膜の信頼性等を考慮し
て、上記の電圧“Vref−Vth−Vmc”がたとえ
ば約400mV程度となるように設定される。これによ
り、過電圧印加によるメモリセル破壊を回避して、動作
信頼性を向上できる。
【0088】以上説明したように、実施の形態1に従う
構成においては、行および列選択動作を実行する前に、
センスイネーブル信号/SEを活性化(「L」レベル)さ
せて、差動増幅器60によりデータ線LIO,/LIO
の充電を前もって開始させることにより、データ読出開
始時からデータが読出されるまでの期間を短縮し、デー
タ読出を高速化することができる。
【0089】[実施の形態2]本発明の実施の形態2
は、製造時の各素子のばらつきに基づき生じるビット線
対BLPおよびデータ線対LIOPの容量アンバランス
を抑制することを目的とする。
【0090】図4は、実施の形態2に従うデータ読出回
路系の構成図である。図4を参照して、実施の形態2に
従う構成においては、図2に示した構成と比較して、デ
ータ線イコライズ回路50に代えてデータ線イコライズ
回路50aが配置される点が異なる。
【0091】イコライズ回路EQGjは、図2に示され
るイコライズ回路EQGjと比較して、イコライズする
トランジスタスイッチ31と、プリチャージするトラン
ジスタスイッチ32および33とがそれぞれ独立に制御
される点が異なる。すなわち、トランジスタスイッチ3
1のゲートは、ビット線イコライズ信号BLEQの入力
を受け、トランジスタスイッチ32および33のゲート
は、共にビット線プリチャージ信号BLPREの入力を
受ける。ビット線プリチャージ信号BLPREは、行デ
コーダ20によって生成される。
【0092】データ線イコライズ回路50aは、図2に
示されるデータ線イコライズ回路50と比較して、イコ
ライズに用いられるトランジスタスイッチ51と、プリ
チャージに用いられるトランジスタスイッチ52および
53とがそれぞれ独立に制御される点が異なる。すなわ
ち、トランジスタスイッチ51のゲートは、データ線イ
コライズ信号LIOEQの入力を受け、トランジスタス
イッチ52および53のゲートは、共にデータ線プリチ
ャージ信号LIOPREの入力を受ける。データ線プリ
チャージ信号LIOPREは、行デコーダ20によって
生成される。
【0093】実施の形態2に従うMRAMデバイスのそ
の他の部分の構成は、実施の形態1と同様であるので詳
細な説明は繰返さない。
【0094】次に、図5を用いて、実施の形態2に従う
MRAMデバイスにおけるデータ読出動作を説明する。
図5においても、第i行・第j列がデータ読出対象に選
択された場合の動作について代表的に説明する。
【0095】図5を参照して、データ読出動作が開始さ
れる時刻t0以前において、ビット線イコライズ信号B
LEQおよびデータ線イコライズ信号LIOEQおよび
ビット線プリチャージ信号BLPREおよびデータ線プ
リチャージ信号LIOPREは「H」レベルに活性化さ
れるので、各メモリセル列においてビット線BLおよび
/BLならびにデータ線LIOおよび/LIOは接地電
圧GNDと電気的に結合される。また、各ビット線間お
よび各データ線間は電気的に結合され、イコライズされ
ている。
【0096】データ読出開始時における時刻t0におい
て、ビット線およびデータ線プリチャージ信号BLPR
EおよびLIOPREは「L」レベルとなり、ビット線
BLおよび/BLならびにデータ線LIOおよび/LI
Oは接地電圧GNDと電気的に切り離される。
【0097】時刻t1において、センスイネーブル信号
/SEが「L」レベルに活性化されて、差動増幅器60の
動作が開始される。これにより、データ線LIOおよび
/LIOの各々の充電が電源電圧VCCにより開始され
る。なお、このタイミングでは、データ線LIOおよび
/LIOは、トランジスタ51によって、電気的な接続
を維持されているため同電位で充電される。
【0098】時刻t2において、選択行のワード線WL
iおよび選択列のコラム選択線CSLjの活性化に応答
して、データ線LIOは、ビット線BLjおよびメモリ
セルMCを介して接地電圧GNDへプルダウンされ、デ
ータ線/LIOは、ビット線/BLjおよび比較セル/
MCを介して接地電圧GNDへプルダウンされる。
【0099】また、同様のタイミングでビット線および
データ線イコライズ信号BLEQおよびLIOEQは、
「L」レベルとなり、各ビット線および各データ線は、
電気的に切り離される。
【0100】ビット線およびデータ線が充電された時刻
t4において、選択アドレスにおけるメモリセルMCお
よび比較セル/MCの電気抵抗差ΔRに応じた、実施の
形態1と同様の電流差が、ビット線BLjおよび/BL
j間、ならびにデータ線LIOおよび/LIO間に生じ
る。この電流差は、トランジスタ61および62によっ
て、実施の形態1と同様にノードN0および/N0間の
電圧レベル差ΔVに変換される。
【0101】一方で、ビット線BLjおよび/BLj間
ならびに、データ線LIOおよび/LIO間には電圧差
は発生せず、各々の電圧は、図3に示したのと同様に、
“Vref−Vth−Vmc”に落ち着く。
【0102】このように、データ線イコライズ信号LI
OEQを差動増幅器60の動作開始後も活性化させて、
相補のデータ線間を互いに電気的に結合させることによ
り負荷容量のアンバランスを調整することができる。す
なわち、データ線LIOおよび/LIOの充電時間を平
均化することができる。
【0103】したがって、相補のデータ線間の負荷容量
のアンバランスが大きい場合、他方のデータ線の充電時
間が一方のデータ線に比べて長いため充電時間の不均衡
に伴うデータ読出の遅延という問題を回避することがで
きる。この結果として高速なデータ読出を安定的に実行
することが可能となる。すなわち、実施の形態2に従う
構成においては、データ読出回路系を構成する、各素子
の製造時のばらつきにより生じる相補のデータ線間の負
荷容量のアンバランスが大きい場合にも相補のデータ線
間を電気的にある一定期間結合させることにより、その
アンバランスを調整し、実施の形態1よりもデータ読出
を安定的にかつ高速に実行することができる。
【0104】なお、本構成においては、ビット線イコラ
イズ信号BLEQおよびデータ線イコライズ信号LIO
EQを「L」レベルにするタイミングをワード線WLお
よびコラム選択線CSLの活性化(「H」レベル)と同様
のタイミングとする構成について説明したが、これに限
られず、ワード線WLおよびコラム選択線CSLの活性
化タイミングよりも後一定期間経過後にビット線イコラ
イズ信号BLEQおよびデータ線イコライズ信号LIO
EQを「L」レベルとすることも可能である。
【0105】[実施の形態3]実施の形態3において
は、プリチャージ電圧を接地電圧GNDに代えて所定電
圧に置換する構成について説明する。
【0106】図6は、実施の形態3に従うデータ読出回
路系の構成を示す回路図である。図6を参照して、実施
の形態3に従う構成においては、図2に示した構成と比
較して、イコライズ回路EQGjが、プリチャージ電圧
である接地電圧GNDの代わりにVBL発生回路54に
よって生成される所定電圧VBLがプリチャージ電圧と
して入力される点が異なる。また、データ線イコライズ
回路50が、プリチャージ電圧である接地電圧GNDの
代わりに所定電圧VBLがプリチャージ電圧として入力
される点が異なる。ここで、所定電圧VBLは、上述し
た“Vref−Vth−Vmc”に相当するレベルへ設
定される。
【0107】次に、図7を用いて、実施の形態3に従う
MRAMデバイスにおけるデータ読出動作を説明する。
図7においても、第i行・第j列がデータ読出対象に選
択された場合の動作について代表的に説明する。
【0108】図7を参照して、データ読出動作が開始さ
れる時刻t0前において、ビット線およびデータ線イコ
ライズ信号BLEQ,LIOEQは「H」レベルに活性
化されるので、各メモリセル列においてビット線BLお
よび/BLならびにデータ線LIOおよび/LIOは所
定電圧VBLにプリチャージされる。また、各ビット線
間および各データ線間は電気的に結合され、イコライズ
されている。
【0109】時刻t0において、ビット線およびデータ
線イコライズ信号BLEQおよびLIOEQは「L」レベ
ルとなり、ビット線BLおよび/BLならびにデータ線
LIOおよび/LIOと所定電圧VBLとが電気的に切
り離される。
【0110】時刻t1において、センスイネーブル信号
/SEが「L」レベルに活性化されて、差動増幅器60の
動作が開始される。これにより、データ線LIOおよび
/LIOの充電が電源電圧VCCにより開始される。
【0111】その後の動作については、実施の形態1で
説明したのと同様であるのでその説明は繰り返さない。
【0112】本実施の形態3においては、差動増幅器6
0の動作開始時もうすでにビット線およびデータ線が所
定電圧VBLのレベルに充電された状態にある。したが
って、ワード線WLおよびコラム選択線CSLの活性化
後のすぐ後の時刻t5に選択アドレスにおけるメモリセ
ルMCおよび比較セル/MCの電気抵抗差ΔRに応じ
た、実施の形態1と同様の電流差が、ビット線BLjお
よび/BLj間、ならびにデータ線LIOおよび/LI
O間に生じる。また、これに応答してノードN0および
/N0間の電圧レベル差ΔVに変換される。
【0113】このように、実施の形態3に従う構成によ
れば、VBL発生回路54で発生させた所定電圧VBL
でビット線およびデータ線をプリチャージすることによ
って、ビット線およびデータ線の充電時間をさらに短縮
し、MRAMデバイスからの高速なデータ読出をさらに
高速化することができる。
【0114】[実施の形態3の変形例]図8は、実施の
形態3の変形例に従うデータ読出回路系の構成を示す回
路図である。
【0115】実施の形態3の変形例は、製造時の各素子
のばらつきに基づき生じるビット線対BLPおよびデー
タ線対LIOPの容量アンバランスを抑制することを目
的とする。
【0116】図8を参照して、実施の形態3の変形例に
従う構成においては、実施の形態2に従う構成と比較し
て、イコライズ回路EQGjが、プリチャージ電圧であ
る接地電圧GNDの代わりにVBL発生回路54によっ
て生成される所定電圧VBLをプリチャージ電圧として
入力される点が異なる。また、データ線イコライズ回路
50aが、プリチャージ電圧である接地電圧GNDの代
わりに所定電圧VBLをプリチャージ電圧として入力さ
れる点が異なる。その他の部分の構成および動作は、実
施の形態2と同様であるので、詳細な説明は繰り返さな
い。
【0117】次に、図9を用いて、実施の形態3の変形
例に従うMRAMデバイスにおけるデータ読出動作を説
明する。図9においても、第i行・第j列がデータ読出
対象に選択された場合の動作について代表的に説明す
る。
【0118】図9を参照して、データ読出動作が開始さ
れる時刻t0以前においては、ビット線およびデータ線
イコライズ信号BLEQ,LIOEQおよびビット線お
よびデータ線プリチャージ信号BLPRE,LIOPR
Eが「H」レベルに活性化されるので、各メモリセル列
においてビット線BLおよび/BLならびにデータ線L
IOおよび/LIOは所定電圧VBLにプリチャージさ
れる。また、各ビット線間および各データ線間は電気的
に結合され、イコライズされている。
【0119】時刻t0において、ビット線およびデータ
線プリチャージ信号BLPREおよびLIOPREが
「L」レベルとなり、プリチャージが終了し、データ読
出動作が開始される。
【0120】時刻t1において、センスイネーブル信号
/SEが「L」レベルに活性化されて、差動増幅器60の
動作が開始される。これにより、データ線LIOおよび
/LIOの各々の充電が電源電圧VCCにより開始され
る。なお、このタイミングでは、データ線LIOおよび
/LIOは、トランジスタ51によって、電気的な接続
を維持されているため同電位で充電される。
【0121】その後の動作については、実施の形態2で
説明したのと同様であるのでその説明は繰り返さない。
【0122】本実施の形態3の変形例においては、差動
増幅器60の動作開始時にもうすでにビット線およびデ
ータ線が所定電圧VBLのレベルに充電された状態にあ
る。したがって、ワード線WLおよびコラム選択線CS
Lの活性化後およびビット線およびデータ線イコライズ
信号BLEQおよびLIOEQを「L」レベルにする時
刻t2と同様のタイミングに選択アドレスにおけるメモ
リセルMCおよび比較セル/MCの電気抵抗差ΔRに応
じた、実施の形態1と同様の電流差が、ビット線BLj
および/BLj間、ならびにデータ線LIOおよび/L
IO間に生じる。また、これに応答してノードN0およ
び/N0間の電圧レベル差ΔVに変換される。
【0123】このように、差動増幅器60の動作開始時
にすでにビット線およびデータ線を所定電圧VBLのレ
ベルに充電しておくことにより、ビット線およびデータ
線の充電時間をさらに短縮することができる。
【0124】また、実施の形態3の変形例に従う構成に
よれば、データ読出回路系を構成する、各素子の製造時
のばらつきにより生じるデータ線の負荷容量のアンバラ
ンスが大きい場合にもデータ線イコライズ信号LIOE
Qを差動増幅器60の動作開始後も活性化させて、相補
のデータ線間を互いに電気的に結合させることにより負
荷容量のアンバランスを調整することができる。すなわ
ち、データ線LIOおよび/LIOの充電時間を平均化
することができる。したがって、実施の形態3よりもM
RAMデバイスからの高速なデータ読出を安定的に実行
することができる。
【0125】なお、本構成においては、ビット線および
データ線イコライズ信号BLEQおよびLIOEQを
「L」レベルにするタイミングをワード線WLおよびコ
ラム選択線CSLの活性化(「H」レベル)と同様のタイ
ミングとする構成について説明したが、これに限られ
ず、ワード線WLおよびコラム選択線CSLの活性化タ
イミングよりも後にビット線およびデータ線イコライズ
信号BLEQおよびLIOEQを「L」レベルとするこ
とも可能である。
【0126】[実施の形態4]実施の形態4において
は、実施の形態3およびその変形例に用いられるVBL
発生回路54の構成について説明する。
【0127】本発明の実施の形態4は、データ読出回路
系と等価な電流経路を形成する回路を構成することによ
り、所望の電圧VBLを生成することを目的とする。
【0128】図10は、実施の形態4に従うVBL発生
回路54の構成を示す回路図である。
【0129】図10を参照して、実施の形態4に従うV
BL発生回路54は、直列に接続されたセンス等価回路
60#と、トランジスタ41#および42#と、抵抗素
子43#とを備える。トランジスタ41#および42#
は、電源電圧VCCの入力を受けてオンしている。ま
た、トランジスタ41#は、トランジスタ41と同様に
設計されるトランジスタ特性を有する。トランジスタ4
2#は、メモリセルのアクセストランジスタATRを擬
似的に設計し、同様のトランジスタ特性を有する。ま
た、抵抗素子43#は、メモリセルのトンネル磁気抵抗
素子TMRを擬似的に設計し、同様の抵抗素子特性を有
する。なお、抵抗素子43#は、トンネル磁気抵抗素子
TMRが有する抵抗素子特性である電気抵抗の最大値R
maxと最小値Rminとの所定範囲内に抵抗値を設定
することが可能である。
【0130】センス等価回路60#は、電源電圧VCC
と直列に接続されたトランジスタ65#,64#および
62#を含む。トランジスタ65#は、差動増幅器60
に含まれるトランジスタ65と同様に設計されるトラン
ジスタ特性を有し、活性化信号ACTに応答してオンす
る。また、トランジスタ64#は、トランジスタ64と
同様に設計されるトランジスタ特性を有し、トランジス
タ64#のゲートは、ドレイン側と接続される。また、
トランジスタ62#は、トランジスタ62と同様に設計
されるトランジスタ特性を有し、基準電圧Vrefの入
力を受けてオンする。このVBL発生回路54は、デー
タ読出時に活性化信号ACTを入力して、トランジスタ
65#をオンし、電圧VBLをノードREFLIOから
出力する。もしくは電圧VBLをノードREFBLから
出力する。ノードREFLIOおよびノードREFBL
との間には、トランジスタ41#が配置されているが、
高電圧である電源電圧VCCを受けてオンしているた
め、ノードREFLIOの電圧レベルとノードREFB
Lの電圧レベルは、ほぼ同様の値である。
【0131】ここで、電圧VBLは、“Vref−Vt
h−Vmc”に設定される。ここで、Vthはトランジ
スタ62#のしきい値電圧に相当し、Vmcは、抵抗素
子43#で生じる電圧降下に相当する。
【0132】すなわち、本実施の形態のVBL発生回路
54は、上記の実施の形態におけるデータ読出回路系の
データ線/LIOおよびビット線/BL側の電源電圧V
CCから接地電圧GNDまでのメモリセルを介して形成
される電流経路を擬似的に構成した電流経路擬似回路で
ある。
【0133】このような構成とすることにより、VBL
発生回路54は、所望の所定電圧VBLを安定的に供給
することができる。
【0134】なお、これまで説明した、実施の形態1か
ら3およびそれらの変形例においては、相補のデータ線
を用いたデータ読出動作を前提としているが、メモリア
レイ10の構成については、これまで説明したように、
2個のMTJメモリセルによって1ビットを記憶するメ
モリセル配置に限定されるものではない。
【0135】図11は、相補のデータ線によってデータ
読出動作を行なうためのアレイ構成のバリエーションを
説明する概念図である。
【0136】図11(a)には、実施の形態1から4お
よびそれらの変形例で示した、2個のMTJメモリセル
によって1ビットを記憶するメモリセル配置が示され
る。この配置では、同一アドレスに対応する2個のメモ
リセルMCおよび/MCが相補のデータ線LIO(B
L)および/LIO(/BL)とそれぞれ接続されて、
相補データ線間の通過電流差に基づいたデータ読出が実
行される。
【0137】図11(a)に示したメモリセル配置は、
記憶ビット数の2倍のMTJメモリセルが必要となるも
のの、実際に相補データを記憶しているMTJメモリセ
ル間の通過電流差に応じてデータ読出を実行するため、
トンネル磁気抵抗素子の製造特性のばらつきに追随し
て、高精度のデータ読出を実行することができる。
【0138】図11(b)および(c)には、中間的な
電気抵抗を有するダミーメモリセルを用いたメモリセル
配置が示される。ダミーメモリセルDMCは、メモリセ
ルMCの2種類の記憶データレベル(“1”,“0”)
にそれぞれ対応した電気抵抗RmaxおよびRminの
中間値である電気抵抗Rmを有する。好ましくは、Rm
=Rmin+ΔR/2(ΔR=Rmax−Rmin)に
設計される。通常、ダミーメモリセルDMCは、正規の
MTJメモリセルMCと同様のトンネル磁気抵抗素子T
MRを含むように設計される。
【0139】ダミーメモリセルDMCを配置する構成で
は、1個のMTJメモリセルごとに1ビットのデータ記
憶を実行するので、メモリセルの配置個数を削減するこ
とが可能となる。
【0140】図11(b)には、ダミーメモリセルDM
Cがダミー行を形成する配置例が示される。
【0141】この配置においては、各メモリセル行にお
いて、メモリセルMCは、ビット線BLまたは/BLの
いずれかと接続される。たとえば、奇数行においてビッ
ト線BLと接続され、偶数行においてビット線/BLと
接続されるように、メモリセルMCは交互配置される。
【0142】詳細は図示しないが、ダミーメモリセルD
MCは、2つのダミー行にわたって、正規のメモリセル
MCとメモリセル列を共有するように配置される。さら
に、ダミー行にそれぞれ対応して、ダミーワード線DW
L1およびDWL2が配置される。ダミーメモリセルD
MCは、それぞれのダミー行において、ビット線BLま
たは/BLの一方と接続される。
【0143】このような配置とすることにより、ワード
線WLおよびダミーワード線DWL1,DWL2の選択
的な活性化によって、相補のデータ線LIO(BL)お
よび/LIO(/BL)の一方ずつに、選択されたメモ
リセルMCおよびダミーメモリセルDMCをそれぞれ接
続することができるので、相補データ線間の通過電流差
に基づいたデータ読出が可能となる。
【0144】また、図11(c)に示されるように、ダ
ミー列を形成するようにダミーメモリセルDMCを配置
することもできる。ダミーメモリセルDMCは、正規の
メモリセルMCとメモリセル行を共有するように配置さ
れ、さらに、ダミー列に対応してダミービット線DBL
が設けられる。データ線LIOおよび/LIOは、選択
列のビット線およびダミービット線DBLと接続され
る。
【0145】このような配置とすることにより、ワード
線WLの選択的な活性化によって、相補のデータ線LI
O(BL)および/LIO(DBL)に、選択されたメ
モリセルMCおよびダミーメモリセルDMCをそれぞれ
接続することができるので、相補データ線間の通過電流
差に基づいたデータ読出が可能となる。
【0146】すなわち、ダミーメモリセルDMCを配置
して、1個のMTJメモリセルごとに1ビットのデータ
記憶を実行する構成としても、実施の形態1から4およ
びそれらの変形例に従うデータ読出回路系の構成におい
て、比較セル/MCに代えてダミーメモリセルDMCを
適用することにより、同様のデータ読出動作を実行する
ことが可能である。
【0147】[実施の形態5]実施の形態5において
は、中間的な電気抵抗を有する基準セル、すなわち図1
1(b),(c)に示したダミーメモリセルDMCの配
置を前提としたデータ読出回路系の構成について説明す
る。
【0148】図12は、実施の形態5に従うデータ読出
回路系の構成を示す回路図である。図12を参照して、
メモリアレイ10には、図11(b)と同様に、メモリ
セルMCおよびダミーメモリセルDMCが配置される。
すなわち、ダミーメモリセルDMCは、2行にわたっ
て、正規のメモリセルMCとメモリセル列を共有するよ
うに配置される。
【0149】各メモリセル列に対応して、互いに相補の
ビット線BLおよび/BLによって構成されるビット線
対BLPjが配置される。各ビット線BLおよび/BL
にそれぞれ対応して、プリチャージゲートPGおよび/
PGが設けられる。各プリチャージゲートPGおよび/
PGは、ビット線プリチャージ信号BLPRに応答し
て、対応するビット線BLおよび/BLの一端側を接地
電圧GNDと結合する。
【0150】メモリセルMCは、奇数行においてビット
線BLと接続され、偶数行においてビット線/BLと接
続されるように、1行おきに交互配置される。メモリセ
ルMCは、対応するビット線BLまたは/BLと接地電
圧GNDとの間に接続される、トンネル磁気抵抗素子T
MRおよびアクセス素子(アクセストランジスタ)AT
Rを有する。アクセストランジスタATRは、対応する
ワード線WLの活性化に応答してオンする。
【0151】ダミーメモリセルの行にそれぞれ対応し
て、ダミーワード線DWL1およびDWL2が配置され
る。ダミーワード線DWL1に対応するダミーメモリセ
ル群は、対応するビット線/BLと接地電圧GNDとの
間に接続される、ダミー磁気抵抗素子TMRdおよびダ
ミーアクセス素子(アクセストランジスタ)ATRdを
有する。ダミーアクセス素子ATRdは、奇数行の選択
時に活性化されるダミーワード線DWL1に応じてオン
する。
【0152】これに対して、ダミーワード線DWL2に
対応するダミーメモリセル群は、対応するビット線BL
と接地電圧GNDとの間に接続される、ダミー磁気抵抗
素子TMRdおよび、ダミーアクセス素子(アクセスト
ランジスタ)ATRdを有する。ダミーアクセス素子A
TRdは、偶数行の選択時に活性化されるダミーワード
線DWL2に応じてオンする。
【0153】各ダミーメモリセルDMCの電気抵抗Rm
は、Rm=Rmin+(ΔR/2)に設計される。たと
えば、電気抵抗Rminに対応するデータを記憶した、
メモリセルMCと同様のトンネル磁気抵抗素子TMRに
よってダミー磁気抵抗素子TMRdを構成し、かつ、ダ
ミーアクセス素子ATRdのオン抵抗をアクセストラン
ジスタATRよりもΔR/2大きく設定することによっ
て、ダミーメモリセルDMCが構成される。あるいは、
ダミーアクセス素子ATRdとアクセストランジスタA
TRのオン抵抗を同様に設計し、ダミー磁気抵抗素子T
MRdを、電気抵抗Rminに対応するデータを記憶す
るトンネル磁気抵抗素子TMRと電気抵抗がΔR/2の
固定抵抗との直列接続によって、ダミーメモリセルDM
Cを構成することもできる。
【0154】図12においては、第1番目および第2番
目のメモリセル列に対応するワード線WL1,WL2お
よびディジット線DL1,DL2と、第j番目のメモリ
セル列に対応するビット線BLjおよび/BLjと、こ
れらに対応するメモリセルMCおよびダミーメモリセル
DMCが代表的に示される。
【0155】実施の形態5に従う構成においては、各メ
モリセル列に対応して配置されるコラム選択ゲートCS
Gと、メモリアレイ10に隣接して配置される相補のデ
ータバスDBおよび/DBがさらに設けられる。データ
バスDBおよび/DBは、データバス対DBPを構成す
る。
【0156】コラム選択ゲートCSGは、ビット線BL
および/BLの他端側と、データバスDBおよび/DB
との間に接続され、対応するコラム選択線CSLの活性
化に応答してオンする。たとえば、コラム選択ゲートC
SGjは、コラム選択線CSLjの活性化に応答して、
対応するビット線BLjおよび/BLjの他端側をデー
タバスDBおよび/DBとそれぞれ接続する。
【0157】また、差動増幅器60は、データバス線D
Bおよび/DBと接続され、データバス線DBおよび/
DBの通過電流差を増幅して、ノードN0および/N0
間の電圧差に変換する。
【0158】また、データ読出時にビット線BLjおよ
び/BLjの電圧レベルを調整するレベル調整回路70
がビット線BLjおよび/BLjに対して設けられる。
【0159】レベル調整回路70は、ビット線BLおよ
び/BL間に直列に接続されるキャパシタ/Cjおよび
Cjと、その接続ノードと電気的に結合される信号線φ
kuとを含む。
【0160】次に、図13を用いて、実施の形態5に従
うMRAMデバイスにおけるデータ読出動作を説明す
る。
【0161】データ読出前においては、各ワード線WL
は非活性化されているので、ビット線BLおよび/BL
と、メモリセルMCおよびダミーメモリセルDMCの間
は切離される。また、ビット線プリチャージ信号BLP
Rが活性化されているので、ビット線BLおよび/BL
の各々は、接地電圧GNDへプリチャージされる。
【0162】さらに、各コラム選択線CSLも非活性化
されているので、データバスDBおよび/DBは、各ビ
ット線BLおよび/BLから切離されている。
【0163】データ読出時には、ビット線プリチャージ
信号BLPRは非活性化されて、各ビット線BL,/B
Lは、接地電圧GNDから切り離される。さらに、アド
レス選択に応じて、選択行のワード線、選択列のコラム
選択線およびダミーワード線DWL1およびDWL2の
一方が選択的に活性化される。
【0164】これに応じて、データバスDBおよび選択
列のビット線BLは、選択されたメモリセルMCおよび
ダミーメモリセルDMCの一方を介して、電源電圧VC
Cおよび接地電圧GNDの間に電気的に結合される。同
様に、データバス/DBおよび選択列のビット線/BL
は、選択されたメモリセルMCおよびダミーメモリセル
DMCの他方を介して、電源電圧VCCおよび接地電圧
GNDの間に電気的に結合される。
【0165】また、このとき信号線φkuが活性化され
る。これに応答してキャパシタCjおよび/Cjによる
容量結合によってビット線BLjおよび/BLjの電圧
レベルを上昇させることができる。
【0166】これに応答して、時刻T0において、検知
可能な記憶データに応じた通過電流差を速やかにデータ
バスDBおよび/DBに対して生じさせることができ
る。
【0167】このデータバスDBおよび/DBの通過電
流差に応じて、ノードN0および/N0の間に、選択さ
れたメモリセルMCの記憶データに応じた電圧差が発生
する。この結果、差動増幅器60は、選択されたメモリ
セルMCの記憶データのレベルを反映した読出データD
OUTを生成できる。
【0168】図13に示すように、レベル調整回路70
を設けることにより、設けていない場合に検知可能な通
過電流差が生じる時刻T1よりも早い時刻T0から記憶
データに応じた通過電流差が生じることになる。
【0169】なお、データバスDBとダミーメモリセル
DMCが接続された場合でも、差動増幅器60の入力側
とデータバスDBおよび/DBとの間の接続を特に切換
えなくとも、選択されたメモリセルMCおよびダミーメ
モリセルDMCの通過電流差に基づいた同様のデータ読
出動作が実行できる。
【0170】一方、ビット線BLjおよび/BLj間、
ならびにデータバス線DBおよび/DB間には電圧差は
生じず、データバス線DB,/DBおよびビット線BL
j,/BLjの各々の電圧は、上述したのと同様に“V
ref−Vth−Vmc”に落ち着く。ここで、Vth
はトランジスタ61,62のしきい値電圧に相当し、V
mcは、メモリセルMCおよびダミーメモリセルDMC
で生じる電圧降下に相当する。
【0171】以上説明したように、実施の形態5に従う
構成においては、データ読出時に信号線φkuを活性化
して、キャパシタCjおよび/Cjの容量結合によって
ビット線BLjおよび/BLjの電圧レベルを上昇させ
てデータバス線対DBPの充電時間を短縮し、早期に記
憶データを読出すことができる。すなわち、データバス
線対を所定の電圧レベルに充電する充電時間を短縮し、
高速なデータ読出を実行することができる。
【0172】[実施の形態5の変形例1]図14は、実
施の形態5の変形例1に従うデータ読出回路系の構成を
示す回路図である。
【0173】図14を参照して、実施の形態5の変形例
1に従う構成においては、実施の形態5と比較して、レ
ベル調整回路70のキャパシタCjおよび/Cjの接続
ノードは、コラム選択線CSLjと電気的に接続される
点が異なる。この結果、信号線φKuの配置が不要とな
り削除される。
【0174】次に、図15を用いて、実施の形態5の変
形例1に従うMRAMデバイスにおけるデータ読出動作
を説明する。
【0175】データ読出前については、実施の形態5で
説明したのと同様であるのでその説明は繰り返さない。
【0176】実施の形態5と比較して異なる点は、選択
行のワード線、選択列のコラム選択線およびダミーワー
ド線DWL1およびDWL2の一方が選択的に活性化さ
れるタイミングと同じタイミングで、キャパシタCjお
よび/Cjの容量結合によって、ビット線BLjおよび
/BLjの電圧レベルが上昇する点である。その他の点
については同様であるのでその説明は繰り返さない。
【0177】このような構成とすることにより、実施の
形態5に従うデータ読出動作と同様に、高速かつ高精度
にデータ読出を実行することができる。また、信号線φ
kuの代わりにコラム選択線CSLを用いてビット線B
Ljおよび/BLjの電圧レベルを容量結合によって上
昇させることができるため部品点数を削減することが可
能となる。
【0178】[実施の形態5の変形例2]実施の形態5
の変形例1においては、信号線φkuの代わりにコラム
選択線CSLを用いてビット線BLおよび/BLの電圧
レベルを容量結合によって上昇させる構成について説明
した。しかし、この場合、コラム選択線CSLの電圧レ
ベルに基づいてキャパシタCjおよび/Cjが充電さ
れ、容量結合によって対応するビット線の電圧レベルが
上昇する。したがって、コラム選択線CSLの電圧レベ
ルによってはビット線BLおよび/BLの電圧レベルが
上昇しすぎてしまい、メモリセルのデータを破壊してし
まう可能性もある。
【0179】本実施の形態5の変形例2は、ビット線B
Lおよび/BLの電圧レベルを所定の電圧レベル値以下
に設定することを目的とする。
【0180】図16は、実施の形態5の変形例2に従う
読出回路系の構成図である。図16を参照して、実施の
形態5の変形例2に従う読出回路系は、図14の読出回
路系と比較して、ビット線クランプ回路BLCLPとデ
ータバス線クランプ回路DBCLPをさらに設けた点が
異なる。その他の点は実施の形態5の変形例1と同様で
あるのでその説明は繰り返さない。
【0181】ビット線クランプ回路BLCLPは、いわ
ゆるダイオード接続されたトランジスタ80および81
を含む。
【0182】具体的には、トランジスタ80は、接地電
圧GNDとビット線/BLとの間に接続され、そのゲー
トは、ビット線/BLと接続される。トランジスタ81
は、接地電圧GNDとビット線BLとの間に接続され、
そのゲートは、ビット線BLと接続される。
【0183】また、データバス線クランプ回路DBCL
Pは、いわゆるダイオード接続されたトランジスタ82
および83を含む。具体的には、トランジスタ82は、
接地電圧GNDとデータバス線DBとの間に接続され、
そのゲートは、データバス線DBと接続される。トラン
ジスタ83は、接地電圧GNDとデータバス線/DBと
の間に接続され、そのゲートは、データバス線/DBと
接続される。
【0184】ビット線クランプ回路BLCLPは、ビッ
ト線BLおよび/BLを所定の電圧レベル以下に降下さ
せる。また、データバス線クランプ回路DBCLPは、
データバス線DBおよび/DBを所定の電圧レベル以下
に降下させる。
【0185】この所定電圧は、“Vref−Vth−V
mc”を 上述したいわゆるダイオードのオン電圧とし
て設定される。
【0186】このような構成とすることにより、ビット
線対BLPおよびデータ線対DBPの電圧レベルの上昇
を所定の電圧レベル以下に抑制し、実施の形態5の変形
例1に従うデータ読出動作よりも安定的にデータ読出を
実行することができる。
【0187】なお、本実施の形態は、実施の形態5にも
適用可能である。なお、本構成においては、ダイオード
接続されたトランジスタの構成について説明したが、こ
れに限られず、例えば、通常のダイオードを用いて構成
することも可能である。
【0188】なお、本構成においては、プリチャージ電
圧が接地電圧である構成であるためビット線クランプ回
路BLCLPおよびデータバス線クランプ回路DBCL
Pを用いて所定の電圧レベル以下に降下させる構成につ
いて説明したが、プリチャージ電圧が接地電圧以外の固
定電圧である場合には、これに限られず、ビット線クラ
ンプ回路BLCLPおよびデータバス線クランプ回路D
BCLPを用いて所定の電圧レベル以上に上昇させる構
成としても良い。
【0189】[実施の形態5の変形例3]上記の実施の
形態5およびこれら変形例においては、データ読出時の
ビット線およびデータ線の電圧レベルについて説明して
きたが、本実施の形態5の変形例3においては、データ
読出前のビット線のプリチャージを行なうプリチャージ
回路について説明する。
【0190】図17は、本発明の実施の形態5の変形例
3に従う読出回路系の構成図である。
【0191】図17を参照して、この読出回路系は、図
16の読出回路系と比較してプリチャージゲートユニッ
トPGUjをプリチャージゲートユニットPGU#jに
置換した点が異なる。
【0192】プリチャージゲートユニットPGU#j
は、プリチャージゲートユニットPGUjと比較して、
コラム選択線CSLjと電気的に接続されたインバータ
IVjをさらに含む点が異なる。このプリチャージゲー
トユニットPGU#jは、コラム選択線CSLjの反転
信号の入力を受けて活性化される。
【0193】したがって、コラム選択線CSLjの非活
性化に応答してプリチャージが実行され、活性化に応答
してプリチャージが終了する。
【0194】本構成とすることにより、ビット線イコラ
イズ信号BLEQを用いることなく、ビット線対BLP
をプリチャージすることが可能となるため配線層を削減
し、部品点数を実施の形態5の変形例2よりも削減する
ことができる。なお、本実施の形態は、実施の形態5お
よびその変形例1にも適用可能である。
【0195】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0196】
【発明の効果】請求項1記載の薄膜磁性体記憶装置は、
データ読出時において、ワード線の活性化に応じて、デ
ータ線および選択メモリセルを含む電流経路が形成され
る前に、差動増幅部を先に活性化させ、第2の電圧とデ
ータ線とを電気的に接続してデータ線の充電を開始す
る。データ線の充電を早期に完了することにより、デー
タ読出開始から、選択メモリセルの記憶データに応じた
レベルへデータ線の通過電流差が到達するまでの時間を
短縮し、データ読出を高速化することができる。
【0197】請求項2記載の薄膜磁性体記憶装置は、デ
ータ線は、データ読出前に所定電圧にプリチャージされ
る。したがって、データ線の充電時間を短縮し、ワード
線の立上りから実際にデータが読出されるまでの時間を
さらに短縮することができる。これにより、請求項1よ
りもさらに高速なデータ読出が可能となる。
【0198】請求項3記載の薄膜磁性体記憶装置は、各
データ線を所定電圧にプリチャージするプリチャージゲ
ートと、各データ線を電気的に結合させるイコライズゲ
ートを設けて、それぞれ独立の信号によって制御するこ
とができる。これによりデータ読出電流供給開始時にお
いてもイコライズゲートによりデータ線を電気的に接続
することができ、各データ線の負荷容量のアンバランス
を調整することができる。したがって、各データ線の負
荷容量のアンバランスに伴うデータ読出遅延を解消する
ことができ、高速なデータ読出を安定的に実行すること
ができる。
【0199】請求項4から7記載の薄膜磁性体記憶装置
は、所定電圧生成回路に対して選択メモリセルおよびデ
ータ線を通過する電流経路と同様の電流経路が形成され
るため、安定的な所定電圧をイコライズ回路に供給する
ことができる。したがって、所定電圧の変動に基づくメ
モリセルのデータ破壊を回避することができ、精度よく
高速なデータ読出を実行することができる。
【0200】請求項8記載の薄膜磁性体記憶装置は、デ
ータ読出時において、列選択よりも先に差動増幅部が活
性化される。すなわち、列選択指示よりも前にローカル
データ線は第2の電圧と電気的に接続され、所定電圧に
なるように充電が開始される。したがって、ローカルデ
ータ線の充電を早期に開始することにより列選択指示か
ら実際にデータが読出されるまでの時間を短縮すること
ができ全体として高速なデータ読出が可能となる。
【0201】請求項9および10記載の薄膜磁性体記憶
装置は、データ読出時にデータ線を所定の電圧レベルに
変化させるレベル調整回路を設けることにより、データ
線の充電時間を短縮し、高速なデータ読出が可能とな
る。
【0202】請求項11記載の薄膜磁性体記憶装置は、
列選択線を用いてレベル調整回路を制御することができ
る。したがって、部品点数を増加させることなく高速な
データ読出を実現することができる。
【0203】請求項12から14に記載の薄膜磁性体記
憶装置は、データ線の電圧レベルを所定レベルに維持す
るクランプ回路を設けることにより、データ線の電圧レ
ベルの変化に伴うメモリセルのデータ破壊を回避するこ
とができ、精度よく高速なデータ読出を実行することが
できる。
【0204】請求項15記載の薄膜磁性体記憶装置は、
ビット線をプリチャージするプリチャージ回路を設け、
プリチャージ回路は、列選択指示に応答して、非活性化
されるためプリチャージ回路用の信号線を設ける必要が
ない。したがって、部品点数を増加させることなく高速
なデータ読出を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に従うMRAMデバイス
1の全体構成を示す概略ブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に従うデータ読出回路
系の構成図である。
【図3】 実施の形態1に従うMRAMデバイスにおけ
るデータ読出動作を説明するタイミングチャートであ
る。
【図4】 実施の形態2に従うデータ読出回路系の構成
図である。
【図5】 実施の形態2に従うMRAMデバイスにおけ
るデータ読出動作を説明するタイミングチャートであ
る。
【図6】 実施の形態3に従うデータ読出回路系の構成
を示す回路図である。
【図7】 実施の形態3に従うMRAMデバイスにおけ
るデータ読出動作を説明するタイミングチャートであ
る。
【図8】 実施の形態3の変形例に従うデータ読出回路
系の構成を示す回路図である。
【図9】 実施の形態3の変形例に従うMRAMデバイ
スにおけるデータ読出動作を説明するタイミングチャー
トである。
【図10】 実施の形態4に従うVBL発生回路54の
構成を示す回路図である。
【図11】 相補のデータ線によってデータ読出動作を
行なうためのアレイ構成のバリエーションを説明する概
念図である。
【図12】 実施の形態5に従うデータ読出回路系の構
成を示す回路図である。
【図13】 実施の形態5に従うMRAMデバイスにお
けるデータ読出動作を説明するタイミングチャートであ
る。
【図14】 実施の形態5の変形例1に従うデータ読出
回路系の構成を示す回路図である。
【図15】 実施の形態5の変形例1に従うMRAMデ
バイスにおけるデータ読出動作を説明するタイミングチ
ャートである。
【図16】 実施の形態5の変形例2に従う読出回路系
の構成図である。
【図17】 本発明の実施の形態5の変形例3に従う読
出回路系の構成図である。
【図18】 磁気トンネル接合部を有するメモリセルの
構成を示す概略図である。
【図19】 MTJメモリセルに対するデータ書込動作
を説明する概念図である。
【図20】 データ書込時におけるデータ書込電流とト
ンネル磁気抵抗素子の磁化方向との関係を説明する概念
図である。
【図21】 MTJメモリセルからのデータ読出を説明
する概念図である。
【図22】 従来のデータ読出回路系の概念図である。
【図23】 従来のデータ読出回路系のデータ読出にお
けるタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 MRAMデバイス、5 コントロール回路、10
メモリアレイ、20行デコーダ、25 列デコーダ、3
0,35 読出/書込制御回路、50,50a データ
線イコライズ回路、54 VBL発生回路、55 Vr
ef発生回路、60 差動増幅部、70 レベル調整回
路、DBCLP データバス線クランプ回路、BLCL
P ビット線クランプ回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日高 秀人 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 大石 司 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5F083 FZ10 GA01 LA03 LA04 LA05 LA07 LA09 LA10 LA14 ZA28

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々が、磁気的に書込まれた記憶データ
    に応じた電気抵抗を有する複数のメモリセルと、 前記複数のメモリセルのうち選択メモリセルのデータ読
    出時に活性化されるワード線と、 前記データ読出時において、前記選択メモリセルを介し
    て第1の電圧と電気的に結合される第1のデータ線と、 前記データ読出時において、前記選択メモリセルの比較
    対象として設けられた比較セルを介して前記第1の電圧
    と電気的に結合される第2のデータ線と、 前記データ読出時において、前記ワード線よりも先に活
    性化されて、前記第1および第2のデータ線の各々を第
    2の電圧と電気的に結合するとともに、前記第1および
    第2のデータ線への電流供給を開始し、前記第1および
    第2のデータ線の間に生じる通過電流差に応じたデータ
    読出を行なうための差動増幅部とを備える、薄膜磁性体
    記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記薄膜磁性体記憶装置は、 データ読出前に、前記第1および第2のデータ線の各々
    を、前記第1の電圧とは異なる所定電圧に設定するため
    のイコライズ回路をさらに備え、 前記イコライズ回路は、さらに前記第1および第2のデ
    ータ線同士を電気的に接続する、請求項1記載の薄膜磁
    性体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記イコライズ回路は、 活性化されたプリチャージ信号に応答して前記第1およ
    び第2のデータ線の各々と前記所定電圧とを接続するプ
    リチャージゲートと、 活性化されたイコライズ信号に応答して前記第1および
    第2のデータ線を電気的に接続するイコライズゲートと
    を含み、 前記データ読出前において、前記プリチャージ信号およ
    び前記イコライズ信号は活性化され、 前記データ読出時において、前記プリチャージ信号は前
    記差動増幅部の活性化より前に非活性化され、 前記データ読出時において、前記イコライズ信号は前記
    差動増幅部の活性化後の一定期間活性化を維持される、
    請求項2記載の薄膜磁性体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記薄膜磁性体記憶装置は、前記所定電
    圧を生成する所定電圧生成回路をさらに備え、 前記所定電圧生成回路は、前記データ読出時に、前記第
    1および第2の電圧の間に前記差動増幅部、前記選択メ
    モリセルおよび前記第1のデータ線を介して形成される
    電流経路を擬似的に構成する電流経路擬似回路を含み、 前記電流経路擬似回路の中の前記電流経路上の所定ノー
    ドの電圧は、前記所定電圧として前記イコライズ回路へ
    供給される、請求項2記載の薄膜磁性体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記電流経路擬似回路において、前記選
    択メモリセルに対応する擬似抵抗素子として、前記選択
    メモリセルが有する電気抵抗の範囲内(Rmin以上、
    Rmax以下)である抵抗値を有する抵抗素子を備え
    る、請求項4記載の薄膜磁性体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記擬似抵抗素子は、トンネル磁気抵抗
    素子である、請求項5記載の薄膜磁性体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記所定電圧生成回路は、前記データ読
    出時において、制御信号に応じて前記電流経路を形成す
    る、請求項4記載の薄膜磁性体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記複数のメモリセルは、行列状に配置
    され、 前記第1および第2のデータ線の各々は、メモリセル列
    ごとに配置されたビット線部と、前記差動増幅器に対応
    して設けられるローカルデータ線部とを含み、 前記薄膜磁性体記憶装置は、列選択指示に応じて前記ビ
    ット線部とローカルデータ線部との接続を制御するゲー
    ト回路をさらに備え、 前記データ読出時において、前記差動増幅器は、前記列
    選択指示より先に活性化される、請求項1記載の薄膜磁
    性体記憶装置。
  9. 【請求項9】 各々が、磁気的に書込まれた記憶データ
    に応じて第1および第2の電気抵抗の一方を有する複数
    のメモリセルと、 前記第1および第2の電気抵抗の中間的な電気抵抗を有
    する基準セルと、 前記データ読出時に、前記複数のメモリセルのうちの選
    択されたアドレスに対応する選択メモリセルを介して第
    1および第2の電圧の間に電気的に結合される第1のデ
    ータ線と、 前記データ読出時に、前記基準セルを介して前記第1お
    よび第2の電圧の間に電気的に結合される第2のデータ
    線と、 前記第1および第2のデータ線に対応して設けられ、前
    記データ読出時に前記第1および第2のデータ線を所定
    レベルに変化させるためのレベル調整回路と、 前記第1および第2のデータ線の通過電流差に応じたデ
    ータ読出を行なうためのデータ読出回路とを備える、薄
    膜磁性体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記薄膜磁性体記憶装置は、前記レベ
    ル調整回路に対して前記所定レベルの電圧変化を指示す
    るための信号線をさらに備え、 前記レベル調整回路は、前記第1および第2のデータ線
    と内部ノードとの間にそれぞれ設けられたキャパシタを
    含み、前記内部ノードは、前記信号線と電気的に結合さ
    れる、請求項9記載の薄膜磁性体記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記薄膜磁性体記憶装置は、列選択結
    果を伝達するための列選択線をさらに備え、 前記レベル調整回路は、前記第1および第2のデータ線
    と内部ノードとの間にそれぞれ設けられたキャパシタを
    含み、前記内部ノードは、前記列選択線と電気的に結合
    される、請求項9記載の薄膜磁性体記憶装置。
  12. 【請求項12】 前記薄膜磁性体記憶装置は、前記第1
    および第2のデータ線の各々に対応して設けられ、前記
    データ読出時に前記第1および第2のデータ線の電圧レ
    ベルを前記所定レベルに維持するためのクランプ回路を
    さらに設ける、請求項9記載の薄膜磁性体記憶装置。
  13. 【請求項13】 前記クランプ回路は、所定電圧と前記
    第1および第2のデータ線との間にそれぞれ設けられた
    ダイオード素子を含む、請求項12記載の薄膜磁性体記
    憶装置。
  14. 【請求項14】 前記クランプ回路は、所定電圧と前記
    第1および第2のデータ線との間にそれぞれ設けられた
    電界効果型トランジスタを含み、 前記電界効果型トランジスタのゲートは、前記第1およ
    び第2のデータ線の対応する一方とそれぞれ電気的に結
    合される、請求項12記載の薄膜磁性体記憶装置。
  15. 【請求項15】 各々が、磁気的に書込まれた記憶デー
    タに応じて第1および第2の電気抵抗の一方を有し、行
    列状に配置された複数のメモリセルと、 前記第1および第2の電気抵抗の中間的な電気抵抗を有
    する基準セルと、 前記データ読出時に、前記複数のメモリセルのうちの選
    択されたアドレスに対応する選択メモリセルを介して第
    1および第2の電圧の間に電気的に結合される第1のデ
    ータ線と、 前記データ読出時に、前記基準セルを介して前記第1お
    よび第2の電圧の間に電気的に結合される第2のデータ
    線と、 前記第1および第2のデータ線の通過電流差に応じたデ
    ータ読出を行なうためのデータ読出回路とを備え、 前記第1および第2のデータ線の各々は、メモリセル列
    ごとに配置されたビット線部と、前記データ読出回路に
    対応して設けられるローカルデータ線部とを含み、 前記薄膜磁性体記憶装置は、列選択指示に応じて前記ビ
    ット線部とローカルデータ線部との接続を制御するゲー
    ト回路をさらに備え、 前記メモリセル列ごとに設けられ、データ読出前に前記
    第1および第2のビット線をプリチャージし、前記デー
    タ読出時に前記列選択指示に応答して非活性化されるプ
    リチャージ回路をさらに備える、薄膜磁性体記憶装置。
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