JP2003313830A - 遮音パネル及びその取付構造 - Google Patents

遮音パネル及びその取付構造

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JP2003313830A JP2002122787A JP2002122787A JP2003313830A JP 2003313830 A JP2003313830 A JP 2003313830A JP 2002122787 A JP2002122787 A JP 2002122787A JP 2002122787 A JP2002122787 A JP 2002122787A JP 2003313830 A JP2003313830 A JP 2003313830A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速道路を走行する自動車の騒音を遮断する
ための遮音パネルであって、施工が容易に行えると共に
自動車が衝突しても落下するのを防止することができる
遮音パネルとその取付構造を提供する。 【解決手段】 背面の上端部両側にアイボルトからなる
環体7、7を取付けている遮音パネルAを高速道路の道
路脇上に立設している支柱B、Bの道路側に面した垂直
な面に道路側からその裏面両側部を当接、受止させてボ
ルトにより固定すると共に、支柱Bに索条体挿通孔12を
設けてこの挿通孔12にワイヤロープからなる索条体Cを
水平に挿通、張設させ、該索条体Cに遮音パネルAの上
記環体7、7を挿通させて支柱Bから遮音パネルAが外
れても索条体Cに吊支させて落下を防止するように構成
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速道路の路肩や
側壁に設置して、走行する自動車等の騒音を遮断するた
めの遮音パネル及びこの遮音パネルの取付構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、高速道路を走行する自動車か
らの騒音が道路周辺の住宅等に伝わるのを防止するため
に、道路の両側部に道路に沿って遮音パネルを張りめぐ
らすことが行われている。具体的には、道路の両側部に
H形鋼からなる一定高さの支柱を道路の長さ方向に一定
間隔毎に立設し、隣接する支柱におけるウエブ部とフラ
ンジ部とによって形成された縦溝内に遮音パネルの端部
を順次嵌め込むことにより、複数枚の遮音パネルを縦列
状態で積み重ねて遮音壁を構成している。
【0003】さらに、このように張設された遮音パネル
に自動車が衝突した際に、該遮音パネルが屈折、変形し
て支柱から離脱し、下方に落下する虞れがあるので、遮
音パネルが支柱から外れて落下するのを防止するための
手段が講じられている。例えば、特開平9−15141
8号公報に記載されているように、遮音パネルの両側縦
枠部にワイヤロープからなる索条体の貫通部を設けてこ
の貫通部にそれぞれ挿通した索条体の端部を支柱に固定
すると共に遮音パネルの上記両側縦枠部におけるいずれ
か一方の縦枠部を遮音パネルの上下横枠部の端部から離
脱可能に構成した遮音パネル落下防止手段が知られてい
る。
【0004】そして、この遮音パネルに自動車が衝突し
て該遮音パネルが変形した時に、一方の縦枠部を索条体
によって支柱の縦溝内に残置させた状態で上下横枠部の
端部をこの縦枠部から分離させると共に、上記一方の縦
枠部以外の遮音パネル部分を他方の支柱側に、該支柱の
縦溝内に嵌め込んでいる他方の縦枠部に挿通した別な索
条体によって支持させて落下するのを防止するように構
成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような遮音パネルの落下防止手段において、遮音パネル
の両側縦枠部に索条体を上下方向に挿通してこれらの索
条体を支柱に固定しているので、これらの両側の縦枠部
を上下横枠部に同じ強度でもって一体に固定しておく
と、遮音パネルが自動車等の衝突によって平面V字状に
屈折、変形しようとした場合、両側の索条体が支柱の長
さ方向に張設、固定されているために、この索条体を挿
通させている両側縦枠部の貫通部に索条体を剪断する方
向に大きな力が作用し、その作用力によって貫通部が破
壊して索条体が該貫通部から離脱したり、或いは、遮音
パネルの両側縦枠部が上下横枠部から外れたりして遮音
パネルが索条体から分離し、落下する虞れがある。
【0006】このため、一方の縦枠部を上下横枠部に固
着することなく、上述したように分離可能に連結した構
造としているが、このような構造では遮音パネル全体の
強度が低下し、該遮音パネルに作用する衝撃力が小さく
ても遮音パネルが分解して効果的な緩衝作用を発揮する
ことができなくなる虞れがあり、実用的にも問題点があ
る。また、遮音パネルの両側縦枠部に索条体を上下方向
に貫通させる作業は著しく困難であり、施工に多大な手
間と労力を要するという問題点がある。
【0007】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、高速道路の側部に
立設している支柱に対する施工が容易に且つ強固に行え
ると共に、衝撃力を受けた際における高速道路からの落
下を確実に防止することができ、その上、構造が簡単な
遮音パネルとこの遮音パネルの取付構造を提供するにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の遮音パネルは、請求項1に記載したよう
に、上下横枠材と両側縦枠材とによって形成されている
矩形状枠に遮音板を張設してなる遮音パネルにおいて、
上側横枠材の背面側に遮音パネル落下防止用索条体の水
平ガイド溝部材を固着していると共にこの水平ガイド溝
部材の両側方における上側横枠材の裏面側両側部に上記
索条体を挿通させる環体を突設した構造としている。
【0009】このように構成した遮音パネルにおいて、
請求項2に係る発明は、遮音パネルの上側横枠材の背面
側上端に固着している上記水平ガイド溝部材を、遮音パ
ネルの横幅よりも短い長さであって且つ上端が全面的に
開口しているガイド溝を有する断面U字状に形成してい
る一方、上記環体をアイボルトから形成していることを
特徴とし、請求項3に係る発明は、上記遮音パネルの両
側縦枠材の外側面に、高速道路に道路の長さ方向に一定
間隔毎に立設している支柱における道路側に面した垂直
面に重ね合わせてボルトにより支柱に固着する側枠材を
一体に設けていることを特徴としている。
【0010】請求項4に係る発明は、上記遮音パネルの
取付構造であって、上下横枠材と両側縦枠材とによって
形成されている矩形状枠に遮音板を張設していると共に
上記上側横枠材の背面側に水平ガイド溝部材を固着し且
つこの水平ガイド溝部材の両側方に環体を後方に向かっ
て突設してなる遮音パネルを、高速道路に一定間隔毎に
立設している支柱における道路側に面した垂直面間に架
設状態に配設してボルトにより固着すると共に、支柱の
対向面に設けている挿通孔に索条体を挿通してこの索条
体を上記水平ガイド溝部材内とこの水平ガイド溝部材の
両側方の上記環体に挿通、係止させた構造としている。
【0011】
【作用】遮音パネルを高速道路の側部に一定間隔毎に立
設している支柱における隣接する支柱間に張設する場
合、これらの支柱の対向する縦溝内に遮音パネルの両側
縦枠材を挿入することによって張設するのではなく、こ
の両側縦枠材を道路側に面した支柱の垂直面に当てがっ
てボルトで固定することにより張設する。従って、複数
枚の遮音パネルを隣接する支柱に縦列状態に取付けて遮
音壁を施工する作業が能率よく行うことができる。
【0012】さらに、遮音パネルにはその上側横枠材の
背面側上端に遮音パネル落下防止用索条体の水平ガイド
溝部材を固着していると共にこのガイド溝部材の両側方
に索条体を挿通させる環体を突設しているので、支柱間
に遮音パネルを張設する際に、水平ガイド溝部材内にワ
イヤロープ等の索条体を水平に挿通状態で受止させると
共に該索条体を両側方の環体に挿通して支柱に設けてい
る挿通孔を通じて水平方向に張り渡すことにより、支柱
に対する索条体による遮音パネルの落下防止手段の施工
が簡単且つ確実に行うことができる。
【0013】その上、一本の索条体を数本ないし数十本
の支柱の挿通孔を通じて水平に張っておくことにより、
支柱間に横方向に並列する多数枚の遮音パネルの落下防
止を行うことができる。
【0014】このように張設された遮音パネルに自動車
等が衝突すると、遮音パネルはその両側縦枠材を道路に
面した支柱の垂直面に当接させた状態で取付けられてい
るから、衝撃力に対して優れた緩衝機能を発揮すると共
に、遮音パネルが大きな衝撃力により支柱から外れても
索条体が支柱間に水平状に張られてあり、この索条体に
遮音パネルの上端両側部に突設している環体を挿通させ
ているから、支柱から外れた遮音パネルは、環体を介し
て索条体に吊支されて落下するのを確実に防止すること
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の具体的な実施の形
態を図面について説明すると、図1、図2において、遮
音パネルAは上下横枠材1、2と両側縦枠材3、4とを
矩形状に組み合わせて固定してなる矩形状枠に遮音板5
を張設してなるものであり、上下横枠材1、2及び両側
縦枠材3、4はアルミニウム、又はアルミ合金製の中空
フレーム材からなる一方、遮音板5はポリカーボネート
やアクリル樹脂板等の透光性と遮音性を有する樹脂板か
ら形成されている。なお、この遮音板5を上記上下、両
側の枠材1〜4からなる矩形状枠内に張設、固定した構
造については一般に知られた構造であるので、詳細な説
明は省略する。
【0016】この遮音パネルAにおいて、上記上側の横
枠材1の背面側の上端中央部に遮音パネル落下防止用索
条体Cを支持する水平ガイド溝部材6を固着していると
共にこの水平ガイド溝部材6の両側方における上側横枠
材1の裏面側上端両側部に索条体Cを挿通させる環体
7、7を突設している。上記水平ガイド溝部材6は、上
側が全面的に開口している断面U字状に形成されたアル
ミニウム製又はアルミ合金製の型材からなり、その長さ
は上側横枠材1の長さよりも短い長さに形成されている
と共にこの上側横枠材1の裏面上端部にその一方の溝壁
6aの外壁面を密接させた状態にして該溝壁6aから外方に
向かって直角に屈折している取付片6bを上側横枠材1の
上端面の外端部に密着させてビス止めにより固着してい
る。
【0017】なお、上側横枠材1の上端面におけるこの
取付片6bの取付部分は、該取付片6bの厚みに相当する深
さだけ窪ませてあり、上側横枠材1と取付片6bとの上面
を面一状にして図3に示すように、支柱B、B間に遮音
パネルA、Aを上下に積み重ねた際に、隣接する遮音パ
ネルA、Aの上下端面が隙間なく密接するように構成し
ている。一方、上側横枠材1の裏面側における上端両側
部に突設している上記環体7、7はアイボルトからな
り、このアイボルトの軸杆部を横枠材1に螺着すること
によって環部を横枠材1から外方に突設させ、且つ水平
ガイド溝部材6の両側開口端に臨ませている。
【0018】上記遮音パネルAにおける上下横枠材1、
2の水平方向の長さは、高速道路の側部に道路の長さ方
向に一定間隔毎に立設している支柱B、Bの対向側端面
間の間隔(幅)と同等ないしは僅かに短い長さに形成さ
れてあり、従って、遮音パネルAの横幅、即ち、両側縦
枠材3、4の外側面間の幅を支柱B、B間に嵌め込み可
能な幅寸法に形成されている。
【0019】さらに、遮音パネルAにおける両側縦枠材
3、4の外側面に、遮音パネルAの枠材と同一材料から
なる側枠材8、8を全長に亘ってボルト9(図4に示
す)によって固着している。この側枠材8は縦枠材3、
4の表裏面間の幅(厚み)に略等しい幅を有するウエブ
部8aの長辺縁に同一方向に向かってこのウエブ部8aから
直角に屈折したフランジ部8b、8cを一体に設けて横断面
コ字状に形成されてあり、ウエブ部8aを縦枠材3、4の
外側面に接合して複数個のボルト9により縦枠材3、4
にそれぞれ固着してある。また、この側枠材8における
遮音パネルAの裏面側、即ち、上記水平ガイド溝部材6
が取り付けられている面側のフランジ部8bに長さ方向に
一定間隔毎にボルト挿通孔10を設けている。
【0020】一方、支柱Bは図4、図5に示すように、
一定幅を有するウエブ部b1の両端に両側方に向かって直
角に突設してフランジ部b2、b3を一体に設けてなるH形
鋼からなり、一方のフランジ部b2を高速道路の道路に面
した状態で立設されていると共に、このフランジ部b2に
上記遮音パネルAのフランジ部8bに設けているボルト挿
通孔10と同一間隔でもってボルト挿通孔11を長さ方向に
一定間隔毎に設けている。さらに、各支柱Bのウエブ部
b1に、上下方向に遮音パネルAの縦幅間隔毎に索条体挿
通孔12を設けている。
【0021】次に、高速道路に沿って隣接する各支柱
B、B間に上記遮音パネルAを張設する手順について説
明する。まず、遮音パネルAを、図4、図5に示すよう
に、その両側枠材8、8におけるフランジ部8bを支柱
B、Bにおける道路側に面したフランジ部b2の対向する
一半部の垂直な面にそれぞれ全面的に当接させて、これ
らのフランジ部8b、b2に貫設しているボルト挿通孔10、
11を合致させ、ボルト・ナット13によって固着すること
により、遮音パネルAを支柱B、Bのフランジ部b2、b2
間上に張設する。以下、同様にして遮音パネルAを上方
に積み重ねると共に右又は左の支柱B、B間にも遮音パ
ネルAを張設する。次に、索条体Cの端部を、支柱Bの
ウエブ部b1に設けている挿通孔12を通して引き出し、更
に、該索条体Cの端部をこの遮音パネルAの裏面側上端
部における一方の環体7から水平ガイド溝部材6内を通
して他方の環体7に挿通させたのち、この索条体Cを挿
通している上記一方の支柱Bの挿通孔12に対して水平線
上で対向した他方の支柱Bの挿通孔12に挿通させる。
【0022】以下、同様にしてこの他方の支柱Bに挿通
した索条体Cは、該支柱Bと、この支柱Bに隣接する次
の支柱Bとの間に張設された遮音パネルAの一方の環体
7と水平ガイド溝部材6内と他方の環体7と、つぎの支
柱Bとを通じて挿通させるものであり、この作業を各隣
接する支柱B、Bとその間に張設された遮音パネルAと
に行って索条体Cを遮音パネルBに取付けるものであ
る。なお、索条体Cはその両端を該端部が位置する支柱
Bの挿通孔12に挿通させた状態で溶接等により固着され
る。
【0023】このようにして、複数枚の遮音パネルA
は、図3に示すように、各隣接する支柱B、Bのフラン
ジ部b2、b2間に対して積み重ね状態に張設されると共
に、それぞれの取付高さ位置で支柱B、B間に水平方向
に張られている索条体Cにその両側環体7、7を挿通さ
せた状態で連結してあり、これらの積層状態の遮音パネ
ルAは道路の長さ方向に沿って各支柱間に連続した状態
で配設されて道路の側部に一体高さの遮音壁を形成して
いるものである。そして、索条体Cは、遮音パネルAの
裏面側上端部の水平ガイド溝部材6内に挿通させている
から、該索条体Cが垂れて道路から見えることがない。
【0024】このように構成した遮音壁に、例えば、自
動車が衝突した場合、遮音パネルAの両側縦枠材3、4
と支柱Bのフランジ部b2に固着している側枠材8、8と
を一体に連結したボルト9に大きな剪断力が作用し、こ
の部分が遮音パネルAの最も弱体部となって該ボルトの
取付部を破壊しながら両側縦枠材3、4が側枠材8、8
から外れ、道路外に向かって屈折変形した状態で押し出
されるが、支柱B、B間には索条体Cが水平状態に張ら
れていてこの索条体Cに遮音パネルAの上端両側部に突
設している環体7、7を挿通、支持させているから、遮
音パネルAが両側の支柱B、Bから外れても下方に落下
することはなく、この索条体Cによって吊支された状態
を保持するものである。
【0025】さらに、遮音パネルが衝撃力を受けた際に
屈折しても、その屈折の度合いに応じて両側の環体が索
条体に沿って移動し、従って、索条体や環体に無理な力
が作用するのをなくして遮音パネルからの環体の外れ等
による遮音パネルの落下を防止することができる。
【0026】なお、以上の実施の形態における遮音パネ
ルAは、上側横枠材1の裏面側上端部中央に水平ガイド
溝部材6を直接、固定した構造としているので、図4に
示すように、両側枠材8、8を支柱B、Bのフランジ部
b2、b2に取付けた状態においては、水平ガイド溝部材6
が支柱B、Bに設けている索条体挿通孔12よりも道路側
に位置して支柱Bの挿通孔12に挿通した索条体Cが道路
側に向かって屈折した状態で環体7に挿通されることに
なり、従って、環体7の開口大きさによっては索条体C
が水平ガイド溝部材6の側端部から抜け出る虞れがある
ので、水平ガイド溝部材6の端部を少なくともカバー部
材によって被覆するように構成しておくことが好まし
い。
【0027】また、図6〜図8に示すように、遮音パネ
ルA'の上側横枠材1の背面に一定幅を有する補助横枠材
14を固着しておき、この補助横枠材14の背面における長
さ方向の中央部に遮音パネル落下防止用索条体Cを支持
する水平ガイド溝部材6を固着すると共に、この水平ガ
イド溝部材6の両側方における補助横枠材14の裏面両側
部に索条体Cを挿通させる環体7、7を突設し、これら
の水平ガイド溝部材6と環体7、7の位置を、この遮音
パネルA'を張設する上記支柱B、Bに設けて索条体挿通
孔12、12間を結ぶ水平線上に配設するように構成してお
いてもよい。その他の構造については上記遮音パネルA
と同じであるので、同一部分には同一符号を付してその
詳細な説明を省略する。
【0028】なお、以上のいずれの実施の形態において
も、遮音パネルA、A'の裏面側上端両側部に突設してい
る環体7を閉鎖形状に形成することにより、索条体Cを
一方の支柱側から他方の支柱に向かって長さ方向に引き
出しながら該環体7に挿通させるようにしているが、こ
のような環体7に代えて一部に索条体Cの径よりも大き
く開口した開口部を有するフック体を突設し、その開口
部に爪片を開閉自在に取付けてこの爪片をスプリング力
により常時開口部を閉止する方向に付勢させた構造とし
ておいてもよい。
【0029】このようなフック体を遮音パネルA、A'の
上側横枠材1における裏面側上端両側部に突設しておけ
ば、遮音パネルA、A'を隣接する支柱B、Bに張設する
場合、予め、支柱B、Bの索条体挿通孔12、12に索条体
Cを緊張状態で張っておき、この索条体Cを水平ガイド
溝部材6内に受け入れながら、両側のフック体の爪片を
索条体Cの周部に押し付けることにより、爪片をスプリ
ング力に抗して開放させてフック体内に索条体Cを挿通
状態となるように挿入させることができ、従って、支柱
B、B間に対する索条体Cや遮音パネルA、A'の張設作
業が一層円滑に且つ確実に行うことができる。
【0030】また、支柱Bのウエブ部b1には挿通孔12を
1つ設けたが、孔径の大きい挿通孔を更に設け、索条体
Cをこれら挿通孔にループ状に巻いておくことにより索
条体Cの支柱Bへの固定を確実にすることができる。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明の遮音パネル及びこ
の遮音パネルの取付構造によれば、遮音パネルは上下横
枠材と両側縦枠材とによって形成されている矩形状枠に
遮音板を張設してなり、且つ、上側横枠材の背面側に遮
音パネル落下防止用索条体の水平ガイド溝部材を固着し
ていると共にこの水平ガイド溝部材の両側方における上
側横枠材の裏面側両側部に上記索条体を挿通させる環体
を突設してなり、この遮音パネルを高速道路の側部に一
定間隔毎に立設している支柱における道路側に面した垂
直面間に架設状態に配設してボルトにより固着すると共
に、支柱の対向面に設けている挿通孔に索条体を挿通し
てこの索条体を上記水平ガイド溝部材内とこの水平ガイ
ド溝部材の両側方の上記環体に挿通、係止させた構造と
するので、索条体が道路側から見えることがない上、万
一、索条体がたるんでも水平ガイド溝部材により受け止
めさせて同様に道路側より見えることがない。さらに、
遮音パネルが高速道路の側部に一定間隔毎に立設してい
る支柱における隣接する支柱間に張設された後に、索条
体を支柱の対向部に設けている索条体挿通孔に挿通する
と共に、遮音パネルの水平ガイド溝部材内に挿通状態で
受止させ且つ両側方の環体に挿通させることにより張設
させれるので、索条体による遮音パネルの落下防止手段
の施工が簡単且つ確実に行うことができる。
【0032】さらに、遮音パネルの両側端部を道路側に
面した支柱の垂直面に当接させた状態にしてボルトによ
り支柱に固定するように構成しているので、支柱の対向
する溝内に遮音パネルの両側端部を挿入するといった取
付け作業ではなく、道路側から支柱の垂直面の所定高さ
位置に遮音パネルを当てがってボルトにより固定させる
作業となるから、遮音パネルの張設作業が容易に且つ確
実に行え、その上、一本の索条体を数本ないし数十本の
支柱間に挿通孔を通じて水平に張り、この索条体に各隣
接する支柱間に張設された道路の長さ方向に水平に連続
する多数枚の遮音パネルの環体を挿通、支持させること
ができるから、遮音壁の施工が能率よく行うことができ
る。
【0033】また、遮音パネルに自動車等が衝突して
も、遮音パネルはその両側縦枠材を道路に面した支柱の
垂直面に当接させた状態で取付けているから、衝撃力に
対して優れた緩衝機能を発揮すると共に、遮音パネルが
支柱から外れても索条体が支柱間に水平状に張られてい
てこの索条体に遮音パネルの上端両側部に突設している
環体を挿通させているから、支柱から外れた遮音パネル
を、環体を介して索条体に吊支させて落下するのを確実
に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遮音パネルを裏面側からみた斜視図、
【図2】その一部を切除した縦断側面図、
【図3】施工状態を示す遮音壁の一部の簡略斜視図、
【図4】支柱のフランジ部間に張設した状態の平面図、
【図5】その斜視図、
【図6】本発明の遮音パネルを変形例を示す斜視図、
【図7】その一部を切除した縦断側面図、
【図8】施工状態を示す平面図。
【符号の説明】
A 遮音パネル B 支柱 C 索条体 1、2 上下横枠材 3、4 両側縦枠材 5 遮音板 6 水平ガイド溝部材 7 環体 8 側枠材 10、11 ボルト挿通孔 12 索条体挿通孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下横枠材と両側縦枠材とによって形成
    されている矩形状枠に遮音板を張設してなる遮音パネル
    において、上側横枠材の背面側に遮音パネル落下防止用
    索条体の水平ガイド溝部材を固着していると共にこの水
    平ガイド溝部材の両側方における上側横枠材の裏面側両
    側部に上記索条体を挿通させる環体を突設していること
    を特徴とする遮音パネル。
  2. 【請求項2】 水平ガイド溝部材は、遮音パネルの横幅
    よりも短い長さであって且つ上側が全面的に開口してい
    るガイド溝を有する断面U字状に形成されている一方、
    環体はアイボルトからなることを特徴とする請求項1に
    記載の遮音パネル。
  3. 【請求項3】 遮音パネルの両側縦枠材の外側面に、高
    速道路に一定間隔毎に立設している支柱における道路側
    に面した垂直面に重ね合わせてボルトにより支柱に固着
    する側枠材を一体に設けていることを特徴とする請求項
    1又は請求項2に記載の遮音パネル。
  4. 【請求項4】 上下横枠材と両側縦枠材とによって形成
    されている矩形状枠に遮音板を張設していると共に上記
    上側横枠材の背面側に水平ガイド溝部材を固着し且つこ
    の水平ガイド溝部材の両側方に環体を後方に向かって突
    設してなる遮音パネルを、高速道路に一定間隔毎に立設
    している支柱における道路側に面した垂直面間に架設状
    態に配設してボルトにより固着すると共に、支柱の対向
    面に設けている挿通孔に索条体を挿通してこの索条体を
    上記水平ガイド溝部材内とこの水平ガイド溝部材の両側
    方の上記環体に挿通、係止させていることを特徴とする
    遮音パネルの取付構造。
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