JP4678782B2 - 遮音壁 - Google Patents

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Description

本発明は、高速道路、一般道路、鉄道等の側部に沿って設置し、車両の走行に伴う騒音公害を防止するための遮音壁に関するもので、所定間隔おきに立設された横断面H形支柱の隣り合う支柱間に遮音パネルが上下複数段に取り付けられてなる遮音壁に関する。
従来この種の遮音壁として特許公報等の公知文献を具体的に挙げることはできないが、遮音壁の施工にあたり、遮音パネルを支柱に対しボルト止めによって取り付ける場合に、従来では、各遮音パネルの上下両端部を夫々支柱のフランジ部にボルト止めしていることから、遮音パネルの取付作業に手間がかかって、施工コストが非常に高くついていた。
本発明は、上記のように遮音パネルを支柱に対しボルト止めによって取り付けるにあたり、ボルト止め箇所をできるだけ少なくして、遮音パネルの取付作業を簡略化することにより、施工コストの低廉化を図るようにすることを目的とする。更に本発明の目的は、支柱に複数段に取り付けてある遮音パネルの中間部のパネルが破損して取替えを必要とするような場合に、その中間のパネルを簡単に取り外せるようにすることにある。
上記課題を解決するための手段について説明すると、請求項1に係る発明の遮音壁は、所定間隔おきに立設された横断面H形支柱1の隣り合う支柱1,1間に遮音パネルが上下複数段に取り付けられてなる遮音壁において、遮音パネルは、隣り合う支柱1,1間における高速道路、一般道路、鉄道等の車両の走行に伴って騒音の発生する騒音発生側に面する前面側に上下複数段に取り付けられる前面遮音パネル2と、その背面側に上下複数段に取り付けられる背面遮音パネル3とからなり、前面遮音パネル2の下端部には、取付時に下段側遮音パネル2の上端部背面に接するように差し込まれる差込支持片15が突設されていて、各前面遮音パネル2は、その上端部のみが支柱1のフランジ部1bにボルト止めされ、且つ前面遮音パネル2の上段側の上壁部および下段側の下壁部は、夫々水平ではなく、夫々背面側端部から騒音発生側の前面側端部へ向かって上り傾斜面状に形成されることを特徴とする
請求項は、請求項に記載の遮音壁において、前面遮音パネル2は、縦断面下向きコ字形の上枠7と、縦断面上向きコ字形の下枠8と、夫々横断面外向きコ字形の左右側枠9とからなる周枠10内の表面側に、パンチングメタル又はエキスパンドメタルよりなる表面板11を配置し、その裏面側に不織布12を介して吸音材13を配置することによって形成され、下枠8の背面側には、取付時に下段側前面遮音パネル2の上枠7の背面に接するように差し込まれる差込支持片15が突設され、各前面遮音パネル2は、その上端部のみが支柱1の前面側フランジ部1bにボルト24止めされ、且つ前面遮音パネル2の上枠7の上壁部7a及び下枠8の底壁部8aは、夫々水平ではなく、夫々背面側端部から騒音発生側の前面側端部へ向かって上り傾斜面状に形成されてなることを特徴とする。
請求項は、請求項に記載の遮音壁において、背面遮音パネル3の下端部には、取付時に下段側背面遮音パネル3の上端部背面に接するように差し込まれる差込支持片18が突設されていて、各背面遮音パネル3は、その上端部のみが支柱1の背面側フランジ部1cにボルト22止めされることを特徴とする。
請求項は、請求項に記載の遮音壁において、背面遮音パネル3は、膨出部16mを有するパネル本体16と、このパネル本体16の内面側左右両端部に夫々取り付けられた音漏れ防止用の側枠17とからなるもので、パネル本体16の下端部に差込支持片18が突設され、側枠17には支柱1に当接される板部17aにボルト挿通孔19が設けられると共に、その板部17aとパネル本体16の膨出部16mとの間の空間部Sに臨む位置にナット20がボルト挿通孔19と同心状に設けられ、背面遮音パネル3を支柱1に取り付けるにあたって、支柱1の背面側フランジ部1cに設けられたボルト挿通孔2からボルト22が前記板部17aのボルト挿通孔19に挿通されてナット20に螺入されることを特徴とする。
請求項は、所定間隔おきに立設された横断面H形支柱の隣り合う支柱1,1間に遮音パネルが上下複数段に取り付けられてなる遮音壁において、遮音パネルは、表面板部31と背面板部32とよりなるケーシング33内に吸音材34を配置して形成され、隣り合う支柱1,1間における騒音発生側に面する前面側に上下複数段に取り付けられるパネル単体Pからなるもので、ケーシング33の背面板部32の下端部には、取付時に下段側遮音パネルPの上端部背面に接するように差し込まれる差込支持片15が突設され、各遮音パネルPは、その上端部のみが支柱1の前面側フランジ部1bにボルト36止めされ、且つケーシング33の上壁部33a及び底壁部33bは、夫々水平ではなく、夫々背面側端部から騒音発生側の前面側端部へ向かって上り傾斜面状に形成されてなることを特徴とする。
請求項は、所定間隔おきに立設された横断面H形支柱の隣り合う支柱間に遮音パネルが上下複数段に取り付けられてなる遮音壁において、遮音パネルは、透光性の板状部材37を上枠38と下枠39と左右側枠40,40とからなる補強枠41に取り付けて形成され、隣り合う支柱1,1間における騒音発生側に面する前面側に上下複数段に取り付けられるパネル単体Pからなるもので、補強枠41の背面側下端部には、取付時に下段側遮音パネルPの上端部背面に接するように差し込まれる差込支持片15が突設され、各遮音パネルPは、その上端部のみが支柱1の前面側フランジ部1bにボルト42止めされ、且つ上枠38の上壁部38a及び下枠39の底壁部33aは、夫々水平ではなく、夫々背面側端部から騒音発生側の前面側端部へ向かって上り傾斜面状に形成されてなることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、前面遮音パネルの下端部には、取付時に下段側遮音パネルの上端部背面に接するように差し込まれる差込支持片15が突設されていて、各遮音パネルは、その上端部が支柱1のフランジ部1bにボルト止めされるようになっているから、遮音パネルを支柱1,1間に複数段に取り付ける際には、前面遮音パネルの下端部の差込支持片15を、下段側遮音パネルの上端部背面に接するように差し込むことによって、前面遮音パネルの下端部を下段側遮音パネルの上端部に固定でき、それにより各遮音パネルは、その上端部のみを支柱1のフランジ部1bにボルト止めすればよく、従ってボルト止め箇所が少なくなって、遮音パネルの取付作業を簡略化でき、施工コストの低廉化を図ることができる。
また、本発明によれば、遮音パネルが、隣り合う支柱1,1間における騒音発生側に面する前面側に上下複数段に取り付けられる前面遮音パネル2と、その背面側に上下複数段に取り付けられる背面遮音パネル3とかり、遮音壁が、隣り合う支柱1,1と、上下複数段の前面遮音パネル2と上下複数段の背面遮音パネル3によって構成されると共に、夫々複数段の前面遮音パネル2と背面遮音パネル3との間に空気層4が形成されるから、この空気層4によって吸音効果が著しく向上し、非常に優れた騒音防止効果を発揮することができる。
また、この場合、前面遮音パネル2の上段側の上壁部及び下段側の下壁部は、夫々水平ではなく、夫々背面側端部から騒音発生側の前面側端部へ向かって上り傾斜面状に形成されているから、支柱1に複数段に取り付けてある前面遮音パネル2の中間部の前面遮音パネル2が破損した場合には、ボルト24を抜き取った後、当該前面遮音パネル2を、その下端部を中心に前方側へ適宜に揺動回転させた後、斜め上方へ引き上げることによって、容易に取り外すことができるので、その破損した前面遮音パネル2のみを取り外して、新しい前面遮音パネル2との取り替え作業を簡単に行うことができる。
請求項に係る発明によれば、各前面遮音パネル2の表面側がパンチングメタル又はエキスパンドメタルよりなる表面板11からなるため、パネル内側へ入射する音波の伝播方向を制約せず、騒音の入射率が高い上に、表面板11の裏面側に不織布12を介して配備された吸音材13が広い周波数範囲の音波を吸収して減衰し、且つ吸音材13を通り抜けた音波は、前面遮音パネル2と背面遮音パネル3との間に形成される空気層4によって吸音されると共に、背面遮音パネル3によって反射して再び空気層4に吸収され、それによって一層優れた騒音防止効果を発揮することができる。
請求項に係る発明によれば、背面遮音パネル3の下端部には、取付時に下段側背面遮音パネル3の上端部背面に接するように差し込まれる差込支持片18が突設されていて、各背面遮音パネル3は、その上端部が支柱1の背面側フランジ部1cにボルト22止めされるから、背面遮音パネル3を支柱1,1間に複数段に取り付ける際に、背面遮音パネル3の下端部に突設した差込支持片18を、下段側の背面遮音パネル3の上端部背面に接するように差し込むことによって、背面遮音パネル3の下端部を下段側背面遮音パネル3の上端部に固定でき、従って各背面遮音パネル3は、上端部のみを支柱1のフランジ部1cにボルト22止めすればよいから、取付作業が非常に簡単となる。
請求項に係る発明によれば、音漏れ防止用側枠17には支柱1の背面側フランジ部1cに当接する板部17aに、ボルト挿通孔19を貫設すると共に、その板部17aとパネル本体16の膨出部16mとの間の空間部Sに臨む位置にナット20がボルト挿通孔19と同心状に取り付け、背面遮音パネル3を支柱に取り付けるにあたって、支柱1に設けたボルト挿通孔21からボルト22を、前面板部17aのボルト挿通孔19に通してナット20に螺入し締め付けるようにしているから、ナット20及びこれにねじ込んだボルト22の先端部が、背面遮音パネル3の内側に隠れてしまって外面側から見えなくなり、それにより見栄え、体裁が良い上に、ナット20及びボルト22が雨ざらしにならないため、腐食しにくい。
請求項に係る発明によれば、遮音パネルが、表面板部31と背面板部32とよりなるケーシング33内に吸音材34を配置して形成され、隣り合う支柱1,1間における騒音発生側に面する前面側に上下複数段に取り付けられるパネル単体Pからなるものにおいては、この遮音パネルPの背面側下端部に、下段側遮音パネルPの上端部背面に接するように差し込まれる差込支持片15が突設されているから、この遮音パネルPを支柱1,1間に複数段に取り付ける際には、遮音パネルPの差込支持片15を、下段側遮音パネルPの上端部背面に接するように差し込むことによって、遮音パネルPの下端部を下段側遮音パネルPの上端部に固定でき、それによって各遮音パネルPは、その上端部のみ支柱1のフランジ部1bにボルト36止めすればよく、従ってボルト36止め箇所が少なくなって、遮音パネルPの取付作業を簡略化でき、施工コストの低廉化を図ることができる。また、複数段ある遮音パネルPの中間部の遮音パネルPが破損した場合には、その遮音パネルPの上端部を支柱1に固定しているボルト36を抜き取った後、この遮音パネルPを、図10に示す前面遮音パネル2の場合と同じ様に、その下端部を中心に前方側へ適宜に揺動回転させた後、斜め上方へ引き上げることによって、容易に取り外すことができるため、その破損した遮音パネルPのみを取り外して、新しい遮音パネルPとの取り替え作業を簡単に行うことができる。
請求項に係る発明によれば、この透光性遮音パネルPも、請求項に係る遮音パネルPと同様に、支柱1,1間に複数段に取り付ける際には、遮音パネルPの差込支持片15を、下段側遮音パネルPの上端部背面に接するように差し込むことによって、遮音パネルPの下端部を下段側遮音パネルPの上端部に固定でき、それによって各遮音パネルPは、支柱1のフランジ部1bにボルト42止めする箇所が減少し、遮音パネルPの取付作業を簡略化でき、施工コストの低廉化を図ることができ、またパネルが破損した場合は、遮音パネルPを支柱1に固定しているボルト42を抜き取った後、この遮音パネルPの下端部を中心に前方側へ適宜に揺動回転させて、その後斜め上方へ引き上げることによって、容易に取り外すことができるため、その破損した遮音パネルPのみを取り外して、新しいものと簡単に取り替えることができる。
本発明の好適実施形態を図面に基づいて説明すると、図1の(a) は本発明に係る遮音壁の正面図、(b) は左側面図、(c) は水平断面図であり、図2の(a) は遮音壁の縦断面図、(b) は遮音壁の一部拡大水平断面図であり、図3の(a) は前面遮音パネルの一部破断正面図、(b) は左側面図であり、図4の(a) は前面遮音パネルの拡大縦断面図、(b) は上枠の拡大縦断面図、(c) は下枠の拡大縦断面図であり、図5の(a) は背面遮音パネルの正面図、(b) は右側面図、(c) は平面図であり、図6は背面遮音パネルの拡大側面図である。
この遮音壁は、図1及び図2から分かるように、所定間隔おきに立設された横断面H形支柱1と、隣り合う支柱1,1間における騒音発生側に面する前面側に上下複数段に取り付けられた前面遮音パネル2と、その背面側に上下複数段に取り付けられた背面遮音パネル3と、これら前面遮音パネル2と背面遮音パネル3との間に形成される空気層4と、前面遮音パネル2と背面遮音パネル3との上端部を覆う上カバー5と、その下端部を塞ぐ下カバー6と、から構成される。
以下に、上記構成部材について詳細に説明すると、先ず、支柱1は、ウエブ1aと両側のフランジ部1b,1cからなるH形鋼よりなるもので、例えば高速道路の側部に沿って所定間隔おきに立設され、ウエブ1aが道路の長手方向と直交するように配置される。
前面遮音パネル2は、図3及び図4に示すように、縦断面下向きコ字形の上枠7と、縦断面上向きコ字形の下枠8と、夫々横断面外向きコ字形の左右側枠9,9(図2の(b) 、図3及び図7参照)とからなる周枠10内の表面側に、パンチングメタルよりなる表面板11を配置し、その裏側に不織布12を介して吸音材13を配置することによって形成されるもので、図2の(b) 及び図7に示すように左右各側枠9が支柱1の前面側フランジ部1bにボルト止めされる。なお、表面板11はエキスパンドメタルでもよい。
吸音材13は、ロックウールやグラスウール等からなるもので、図示は省略するが、樹脂フィルム製の収納袋に収納された状態で、表面板11の裏側にポリエステル系の不織布12を介して配備される。不織布12は、表面板11の裏面に接着するなどして設けられる。このような不織布12を設けることによって、表面板11の孔11aを通して外部から吸音材13が透けて見えるのが防止され、更に、不織布12に着色を施すことにより、前面遮音パネル2の外観性を一層高めることができる。また、吸音材13もポリエステル系の素材とし、不織布12と一体化したものを用いてもよい。
また、前面遮音パネル2を形成する周枠10の裏面側には、図3の(a) 及び図4の(a) に示すように、吸音材13を背面側より表面板11側に押し付けるための吸音材押え14が設けてある。この吸音材押え14は、上枠7と下枠8とに亘り斜めに架け渡して取り付けてあるが、上枠7と下枠8とに亘って垂直に取り付けてもよい。
図4に示すように、前面遮音パネル2を形成する上枠7は、上壁部7aと前後側壁7b,7cとで縦断面下向きコ字形に形成されると共に、上壁部7aは、水平面ではなくて、後端から前端側へ向かって上り傾斜状に形成されている。この図4の(b) に示すように、上壁部7aと後側壁7cとの成す角度αは、好ましくは98°〜100°とされる。尚、上壁部7aの前端部側は、水平壁部7aoとなっている。
また、下枠8も、底壁部8aと前後側壁8b,8cとで縦断面上向きコ字形に形成されると共に、底壁部8aは、水平面ではなく、背面側端部から騒音発生側の前面側端部へ向かって上り傾斜状に形成されている。そして、図4の(c) に示すように、底壁部8aと後側壁8cとの成す角度βは、好ましくは80°〜82°とされる。そして、この下枠8の背面側には、隣り合う支柱1,1間に上下複数段に取り付けられる際に下段側前面遮音パネル2の上枠7の背面に接するように差し込まれる差込支持片15が突設されている。
背面遮音パネル3は、図5、図6及び図8に示すように、上半部と下半部とに夫々山形膨出部16mを形成すると共に両膨出部16m,16mの間に谷部16vを形成したパネル本体16と、このパネル本体16の内面側左右両端部に夫々取り付けられた音漏れ防止用の側枠17とからなるもので、パネル本体16の下端部には、前面遮音パネル2と同様に、隣り合う支柱1,1間に背面遮音パネル3が上下複数段に取り付けられる際に下段側背面遮音パネル3の上端部背面に接するように差し込まれる差込支持片18が突設されている。
背面遮音パネル3の音漏れ防止用側枠17は、図8から分かるように、前面板部17aと、この前面板部17aの一側縁から直角に折曲されてパネル本体16の断面形状に対応するように形成された端板部17bと、この端板部17bの先端縁部から直角に折曲された取付片部17cとからなるもので、前面板部17aの上下両端部をパネル本体16の上下両端部に夫々当接させてスポット溶接又はリベットにより固着し、また端板部17bをパネル本体16の内面に添わせた状態で取付片部17cをパネル本体16に当接させて、リベット又はスポット溶接により固着している。
この背面遮音パネル3には、図6及び図8に示すように、側枠17の前面板部17aの上端部からパネル本体16の上端部を貫通するボルト挿通孔19が設けてあって、そのパネル本体16側端部にナット20が固着されている。
図9の(a) は遮音壁の下カバー6を示す平面図、(b) は正面図、(c) は端面図である。この下カバー6の両側縁に沿って立上片6a,6aが突設され、この下カバー6の両端部は支柱1のフランジ部1b,1c間に嵌合するように幅狭に形成されていて、この幅狭部6oの両側縁に沿って立上片6b,6bが突設されている。
上記のような構成部材からなる遮音壁の施工方法について、以下に説明する。
先ず、所定間隔おきに立設された横断面H形支柱1における隣り合う支柱1,1間の床F面側に下カバー6を配して、その両端部を支柱1のフランジ部1b,1c間に嵌合する(図10参照)。
そして、一段目の背面遮音パネル3を、隣り合う支柱1,1間の背面側フランジ部1c,1cに沿った位置に配置して、この背面遮音パネル3の差込支持片18を、図10に示すように下カバー6の背面側立上片6aの内側面に係止させると共に、この背面遮音パネル3の左右各側枠17の前面板部17aを、図8に示すように、支柱1の背面側フランジ部1cに当接させ、この状態で、当該フランジ部1cに設けてあるボルト挿通孔21からボルト22を背面遮音パネル3側のボルト挿通孔19に通し、ナット20に螺入して締め付けることにより、一段目背面遮音パネル3を支柱1に固定する。
次いで、二段目の背面遮音パネル3を、隣り合う支柱1,1の背面側から一段目の背面遮音パネル3の上側に持ち来して、この二段目背面遮音パネル3の差込支持片18を、図10に示すように一段目背面遮音パネル3のパネル本体16の上端部内面に接するように差し込んで、この背面遮音パネル3の左右各側枠17の前面板部17aを支柱1の背面側フランジ部1cに当接させ、この状態で、フランジ部1cのボルト挿通孔21からボルト22を背面遮音パネル3側のボルト挿通孔19に通し、ナット20に螺入して締め付けることにより、二段目背面遮音パネル3を支柱1に固定する。以降同様にして、三段目及び四段目の背面遮音パネル3を支柱1に固定する。
こうして背面遮音パネル3を隣り合う支柱1,1間の背面側に複数段(ここでは四段)に取り付けた後、隣り合う支柱1,1間の前面側に前面遮音パネル2を取り付けていく。即ち、先ず、一段目の前面遮音パネル2の差込支持片15を、図10に示すように、下カバー6の前面側立上片6aの内側面に係止させて、周枠10の背面側左右各端部を、図7に示すように支柱1の前面側に当て付けた状態で、周枠10の各側枠9を支柱1の前面側フランジ部1bにボルト24止めする。
前面遮音パネル2の側枠9を支柱1の前面側フランジ部1bにボルト24止めするにあたっては、図7に示すように、表面板11の所要部位、側枠9を形成する前壁部9a及び後壁部9bの上端部側にボルト挿通孔11b,25a,25bを設けると共に、支柱1の前面側フランジ部1bにボルト挿通孔26を設け、このボルト挿通孔26にはナット27付きのパネル固定用クリップ28を図7(a) の仮想線図示のように取り付けておく。しかして、ボルト24を表面板11及び側枠9のボルト挿通孔11b,25a,25bから支柱フランジ部1bのボルト挿通孔26を通してクリップ28のナット27に螺入し、締め付けることによって、前面遮音パネル2を支柱1にボルト止めする。
この場合、表面板11のボルト挿通孔11bと側枠9のボルト挿通孔25aは、ボルト頭及びドライバーが挿通するように径大に形成されている。ボルト締め後は、ボルト挿通孔25aにはキャップKが装着される(図3の(a) 参照)。
こうして一段目の前面遮音パネル2を取り付けた後に、二段目の前面遮音パネル2を、隣り合う支柱1,1の表面側から一段目前面遮音パネル2の上側に持ち来して、この二段目前面遮音パネル2の差込支持片15を、図10に示すように一段目前面遮音パネル2の上枠7の背面に接するように差し込み、この状態で、図7に示すように、ボルト24を表面板11及び側枠9のボルト挿通孔11b,25a,25bから支柱フランジ部1bのボルト挿通孔26を通してクリップ28のナット27に螺入し、締め付けることで、二段目前面遮音パネル2を支柱1にボルト止めする。以降同様にして、三段目及び四段目の前面遮音パネル2を支柱1に固定する。
上記のように隣り合う支柱1,1間に背面遮音パネル3を複数段に取り付ける際には、背面遮音パネル3の下端部に突設した差込支持片18を、下段側の背面遮音パネル3の上端部背面に接するように差し込むことによって、背面遮音パネル3の下端部を下段側背面遮音パネル3の上端部に固定できるから、各背面遮音パネル3は、上端部のみを支柱1のフランジ部1cにボルト22止めすればよく、従って取付作業が非常に簡単となる。一段目の背面遮音パネル3については、差込支持片18を下カバー6の背面側立上片6aの内側面に係止させればよい。
また、前面遮音パネル2を支柱1,1間に複数段に取り付ける際にも、前面遮音パネル2の下枠8の背面側に突設した差込支持片15を、下段側の前面遮音パネル2の上枠7の背面に接するように差し込むことによって、前面遮音パネル2の下端部を下段側前面遮音パネル2の上端部に固定できるから、各前面遮音パネル2は、その上端部のみを支柱1のフランジ部1bにボルト24止めすればよく、従って取付作業が簡単となる。一段目の前面遮音パネル2については、差込支持片15を下カバー6の前面側立上片6aの内側面に係止させればよい。
上記のようにして前面遮音パネル2及び背面遮音パネル3を、隣り合う支柱1,1間の前面側と背面側とに夫々所要数段に取り付けた後、最上段の前面遮音パネル2及び背面遮音パネル3の上端部間を上カバー5で覆い、また隣り合う上カバー5,5の端部どうしを連結用上カバー5oで覆って、上カバー5と連結用上カバー5oとを支柱1のフランジ1b,1cにボルト29によって固定する。これによって、遮音壁の施工を完了する。
こうして施工される遮音壁は、所定間隔おきに立設された横断面H形支柱1と、隣り合う横断面H形の支柱1,1間における騒音発生側に面する前面側に複数段に取り付けられた前面遮音パネル2と、その背面側に上下複数段に取り付けられた背面遮音パネル3と、前面遮音パネル2と背面遮音パネル3との間に形成される空気層4と、前面遮音パネル2と背面遮音パネル3との上端部を覆う上カバー5と、その下端部を塞ぐ下カバー6とからなるもので、各前面遮音パネル2の表面側がパンチングメタルよりなる表面板からなるため、パネル内側へ入射する音波の伝播方向を制約せず、騒音の入射率が高い上に、表面板11の裏面側に不織布12を介して配備された吸音材13が広い周波数範囲の音波を吸収して減衰し、且つ吸音材13を通り抜けた音波は、前面遮音パネル2と背面遮音パネル3との間に形成される空気層4によって吸音されると共に、背面遮音パネル3によって反射して再び空気層4に吸収され、それによって優れた騒音防止効果を発揮することができる。
そして特に、この遮音壁では、隣り合う支柱1,1と、これの前面側及び背面側に夫々複数段に取り付けられた前面遮音パネル2及び背面遮音パネル3とによって形成されるスペースをそのまま空気層4としているので、この空気層4によって吸音効果が著しく向上し、より一層優れた騒音防止効果を発揮することができる。
また、この遮音壁においては、前面遮音パネル2を形成する上枠7の上壁部7a及び下枠8の底壁部8aは、夫々水平ではなく、夫々後端から前端側へ向かって上り傾斜面状に形成されていることから、支柱1に対し複数段に取り付けてある前面遮音パネル2…の中間部の前面遮音パネル2が破損した場合には、その破損した前面遮音パネル2のみを取り外して、新しい前面遮音パネル2との取り替え作業を簡単に行うことができる。
即ち、複数段に取り付けられた前面遮音パネル2…の中間部の一つの前面遮音パネル2を取り外す時に、上枠7の上壁部7a及び下枠8の底壁部8aが夫々水平であれば、その中間部の一つの前面遮音パネル2を取り外そうとしても、差込支持片18が下段側の前面遮音パネル2に引っ掛かって外れないが、上壁部7a及び底壁部8aが夫々上り傾斜面状であるため、その前面遮音パネル2を支柱1に固定しているボルト24を抜き取った後、図10の仮想線で示すように、当該前面遮音パネル2を、下端部を中心に前方側へ適宜に揺動回転させた後、斜め上方へ引き上げることによって、簡単容易に取り外すことができる。また上壁部7aの前端部側が水平壁部7aoとなっていることにより、取外しが一層容易となる。
以上の図1〜図10によって説明した実施形態の遮音パネルでは、図8に示すように、背面遮音パネル3には、ボルト挿通孔19が、音漏れ防止用側枠17の前面板部17aの上端部とパネル本体16の上端部とを貫通するように設けてあるため、背面遮音パネル3を横断面H形の支柱1に取り付けるにあたって、支柱1の背面側フランジ部1cに設けてあるボルト挿通孔21からボルト22を背面遮音パネル3のボルト挿通孔19に挿通してナット20に螺入し、締め付けると、そのナット20及びこれに螺入したボルト22が背面遮音パネル3の外面側から見えることになる。
そこで、図11に示すように、音漏れ防止用側枠17には横断面H形支柱1の背面側フランジ部1cに当接する前面板部17aに、ボルト挿通孔19を貫設すると共に、その前面板部17aとパネル本体16の膨出部16mとの間の空間部Sに臨む位置にナット20がボルト挿通孔19と同心状に取り付け、しかして背面遮音パネル3を支柱に取り付けるにあたり、支柱1の背面側フランジ部1cに設けたボルト挿通孔21からボルト22を、前面板部17aのボルト挿通孔19に通してナット20に螺入し、締め付けるようにしている。このようにすれば、ナット20及びこれにねじ込んだボルト22の先端部が、背面遮音パネル3の内側に隠れてしまって外面側から見えなくなり、それにより見栄え、体裁が良い上に、ナット20及びボルト22が雨ざらしにならないため、腐食しにくい。
尚、図11に示す背面遮音パネル3の音漏れ防止用側枠17は、図8に示す背面遮音パネル3の音漏れ防止用側枠17と同様に、前面板部17aと、この前面板部17aの一側縁から直角に折曲されてパネル本体16の断面形状に対応するように形成された端板部17bと、この端板部17bの先端縁部から直角に折曲された取付片部17cとからなり、前面板部17aの上下両端部をパネル本体16の上下両端部に夫々当接して固着し、また取付片部17cをパネル本体16に固着している。
また上述した図1〜図11によって説明した実施形態は、遮音パネルが、隣り合う支柱1,1間における騒音発生側に面する前面側に上下複数段に取り付けられる前面遮音パネル2と、その背面側に上下複数段に取り付けられる背面遮音パネル3とからなる場合であるが、図12には各遮音パネルが一体化されたパネル単体Pからなる遮音壁の実施形態を示す。このパネル単体からなる遮音パネルPは、表面板部31と背面板部32とよりなるケーシング33の内部に吸音材34を配置し、この吸音材34と背面板部32との間に空気層35を形成したもので、この遮音パネルPの背面板部32の下端部には、遮音パネルPの上端部背面に接するように差し込まれる差込支持片15が突設されている。また、ケーシング33の上壁部33a及び底壁部33bは、夫々水平ではなく、夫々後端から前端側へ向かって上り傾斜面状に形成されている。
しかして、遮音壁の施工において、先ず、一段目の遮音パネルPの背面側両端部を支柱1の前面側フランジ1bに当接させた状態で、この一段目パネルPの上下両端部を支柱1の前面側フランジ部1bにボルト36で取り付け固定する。なお、一段目遮音パネルPだけは、上下両端部を支柱1に対してボルト36で固定する。こうして支柱1に取り付けた一段目遮音パネルPの上側に二段目の遮音パネルPを持ち来たし、この二段目遮音パネルPの下端から突出する差込支持片15を、一段目遮音パネルPのケーシング33を形成する背面板部32の上端部に当接するように差し込み、この二段目遮音パネルPの上端部をボルト36によって支柱1の前面側フランジ1bに取付け固定する。以降、同様にして、遮音パネルPを複数段に取り付けることにより、遮音壁を形成する。
このようにパネル単体からなる遮音パネルPを支柱1,1間に複数段に取り付ける際にも、遮音パネルPの差込支持片15を、図12に示すように下段側遮音パネルPの上端部背面に接するように差し込むことによって、遮音パネルPの下端部を下段側遮音パネルPの上端部に固定でき、それにより各遮音パネルPは、その上端部のみ支柱1の前面側フランジ部1bにボルト36止めすればよいから、ボルト36止め箇所が少なくなって、遮音パネルPの取付作業を簡略化できる。
また、複数段ある遮音パネルPの中間部の遮音パネルPが破損した場合には、その遮音パネルPの上端部を支柱1に固定しているボルト36を抜き取った後、この遮音パネルPを、図10に示す実施形態の前面遮音パネル2の場合と同様に、その下端部を中心に前方側へ適宜に揺動回転させた後、斜め上方へ引き上げることによって、容易に取り外すことができるため、その破損した遮音パネルPのみを取り外して、新しい遮音パネルPとの取り替え作業を簡単に行うことができる。
図13は上記のような図12の実施形態とは別のパネル単体Pからなる遮音壁を示す。この図13のパネル単体Pは、ポリカーボネート板やアクリル板等の透光性を有する板状部材37を、上枠38と下枠39と左右側枠40,40とからなる補強枠41に取り付けることによって形成されると共に、隣り合う支柱1,1間における騒音発生側に面する前面側に上下複数段に取り付けられるパネル単体からなるもので、補強枠41の背面側下端部には、取付時に下段側遮音パネルPの上端部背面に接するように差し込まれる差込支持片15が突設されており、そして上枠38の上壁部38a及び下枠39の底壁部33aは、夫々水平ではなく、夫々後端から前端側へ向かって上り傾斜面状に形成されていて、各遮音パネルPは、ボルト42によって支柱1の前面側フランジ部1bに固定されるようになっている。この場合、ボルト42による遮音パネルPの固定箇所は、図13に示す実施形態では遮音パネルPの上端部となっているが、上端部の一箇所にかぎるものではなく、遮音パネルPが高さ方向に大きいものにあっては、そのパネルPの上端部以外に中段部も止めるようにしてもよく、従って遮音パネルPの固定箇所は任意でよい。
従って、この図13に示すような透光性の遮音パネルPにおいても、支柱1,1間に複数段に取り付ける際には、遮音パネルPの差込支持片15を、下段側遮音パネルPの上端部背面に接するように差し込むことによって、遮音パネルPの下端部を下段側遮音パネルPの上端部に固定でき、それによって各遮音パネルPは、支柱1のフランジ部1bにボルト42止めする箇所が減少し、遮音パネルPの取付作業を簡略化でき、施工コストの低廉化を図ることができる。また、パネルが破損した場合には、遮音パネルPを支柱1に固定しているボルト42を抜き取った後、図10に示す前面遮音パネル2の場合と同じように、遮音パネルPの下端部を中心に前方側へ適宜に揺動回転させた後、斜め上方へ引き上げることによって、容易に取り外すことができるから、その破損した遮音パネルPのみを取り外して、新しい遮音パネルPとの取り替え作業を簡単容易に行うことができる。
(a) は本発明に係る遮音壁の正面図、(b) は左側面図、(c) は水平断面図である。 (a) は遮音壁の縦断面図、(b) は遮音壁の一部拡大水平断面図である。 (a) は前面遮音パネルの一部破断正面図、(b) は左側面図である。 (a) は前面遮音パネルの拡大縦断面図、(b) は上枠の拡大縦断面図、(c) は下枠の拡大縦断面図である。 (a) は背面遮音パネルの正面図、(b) は右側面図、(c) は平面図である。 背面遮音パネルの拡大側面図である。 (a) は前面遮音パネルを支柱のフランジ部に取り付ける状態を示す斜視図、(b) は前面遮音パネルの下枠を示す斜視図である。 背面遮音パネルを支柱に取り付ける状態を示す斜視図である。 下カバーの平面図、(b) は正面図、(c) は端面図である。 遮音壁の拡大詳細縦断面図である。 背面遮音パネルを支柱に取り付ける他の実施形態を示す斜視図である。 各遮音パネルが一体化されたパネル単体からなる遮音壁の実施形態を示す縦断面図である。 図12の実施形態とは別のパネル単体からなる遮音壁を示す縦断面図である。
符号の説明
1 支柱
2 前面遮音パネル
3 背面遮音パネル
4 空気層
5 上カバー
6 下カバー
7 上枠
8 下枠
9 左右側枠
10 周枠
11 表面板
12 不織布
13 吸音材
15 前面遮音パネルの差込支持片
18 背面遮音パネルの差込支持片
P 遮音パネル単体

Claims (6)

  1. 所定間隔おきに立設された横断面H形支柱の隣り合う支柱間に遮音パネルが上下複数段に取り付けられてなる遮音壁において、
    遮音パネルは、隣り合う支柱間における高速道路、一般道路、鉄道等の車両の走行に伴って騒音の発生する騒音発生側に面する前面側に上下複数段に取り付けられる前面遮音パネルと、その背面側に上下複数段に取り付けられる背面遮音パネルとからなり、
    前面遮音パネルの下端部には、取付時に下段側遮音パネルの上端部背面に接するように差し込まれる差込支持片が突設されていて、各前面遮音パネルは、その上端部のみが支柱のフランジ部にボルト止めされ、且つ前面遮音パネルの上段側の上壁部および下段側の下壁部は、夫々水平ではなく、夫々背面側端部から騒音発生側の前面側端部へ向かって上り傾斜面状に形成されることを特徴とする遮音壁。
  2. 前面遮音パネルは、縦断面下向きコ字形の上枠と、縦断面上向きコ字形の下枠と、夫々横断面外向きコ字形の左右側枠とからなる周枠内の表面側に、パンチングメタル又はエキスパンドメタルよりなる表面板を配置し、その裏面側に不織布を介して吸音材を配置することによって形成され、下枠の背面側には、取付時に下段側前面遮音パネルの上枠の背面に接するように差し込まれる差込支持片が突設され、各前面遮音パネルは、その上端部のみが支柱の前面側フランジ部にボルト止めされ、且つ前面遮音パネルの上枠の上壁部及び下枠の底壁部は、夫々水平ではなく、夫々背面側端部から騒音発生側の前端側端部へ向かって上り傾斜面状に形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の遮音壁。
  3. 背面遮音パネルの下端部には、取付時に下段側背面遮音パネルの上端部背面に接するように差し込まれる差込支持片が突設されていて、各背面遮音パネルは、その上端部のみが支柱の背面側フランジ部にボルト止めされることを特徴とする請求項1に記載の遮音壁。
  4. 背面遮音パネルは、膨出部を有するパネル本体と、このパネル本体の内面側左右両端部に夫々取り付けられた音漏れ防止用の側枠とからなるもので、パネル本体の下端部に差込支持片が突設され、側枠には支柱に当接される板部にボルト挿通孔が設けられると共に、その板部とパネル本体の膨出部との間の空間部に臨む位置にナットがボルト挿通孔と同心状に設けられ、背面遮音パネルを支柱に取り付けるにあたって、支柱の背面側フランジ部に設けられたボルト挿通孔からボルトが前記板部のボルト挿通孔に挿通されてナットに螺入されることを特徴とする請求項1に記載の遮音壁。
  5. 所定間隔おきに立設された横断面H形支柱の隣り合う支柱間に遮音パネルが上下複数段に取り付けられてなる遮音壁において、
    遮音パネルは、表面板部と背面板部とよりなるケーシング内に吸音材を配置して形成され、隣り合う支柱間における騒音発生側に面する前面側に上下複数段に取り付けられるパネル単体からなるもので、ケーシングの背面板部の下端部には、取付時に下段側遮音パネルの上端部背面に接するように差し込まれる差込支持片が突設され、各遮音パネルは、その上端部のみが支柱の前面側フランジ部にボルト止めされ、且つケーシングの上壁部及び底壁部は、夫々水平ではなく、夫々背面側端部から騒音発生側の前面側端部へ向かって上り傾斜面状に形成されてなることを特徴とする遮音壁。
  6. 所定間隔おきに立設された横断面H形支柱の隣り合う支柱間に遮音パネルが上下複数段に取り付けられてなる遮音壁において、
    遮音パネルは、透光性の板状部材を上枠と下枠と左右側枠とからなる補強枠に取り付けて形成され、隣り合う支柱間における騒音発生側に面する前面側に上下複数段に取り付けられるパネル単体からなるもので、補強枠の背面側下端部には、取付時に下段側遮音パネルの上端部背面に接するように差し込まれる差込支持片が突設され、各遮音パネルは、その上端部のみが支柱の前面側フランジ部にボルト止めされ、上枠の上壁部及び下枠の底壁部は、夫々水平ではなく、夫々背面側端部から騒音発生側の前面側端部へ向かって上り傾斜面状に形成されてなることを特徴とする遮音壁。
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