JP2003213631A - 隠蔽二重型防音壁 - Google Patents

隠蔽二重型防音壁

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JP2003213631A
JP2003213631A JP2002019081A JP2002019081A JP2003213631A JP 2003213631 A JP2003213631 A JP 2003213631A JP 2002019081 A JP2002019081 A JP 2002019081A JP 2002019081 A JP2002019081 A JP 2002019081A JP 2003213631 A JP2003213631 A JP 2003213631A
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absorbing plate
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JP2002019081A
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Akira Yabuki
朗 矢吹
Hiroshi Ikeda
宏 池田
Norikazu Oomori
伯万 大森
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Furukawa Electric Co Ltd
Furukawa Altec Co Ltd
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Furukawa Electric Co Ltd
Furukawa Altec Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】道路や線路等から発生する騒音を効果的に減衰
して遮音性を高めることができる隠蔽二十型防音壁を提
供する。 【解決手段】外側面に相対向するフランジ13が上下方
向に亘って形成された支柱11を、前記フランジ13が
相対向するように道路や鉄道等に沿って所定間隔を存し
て立設し、前記各支柱11間に両端部で前記支柱11を
隠蔽するように防音壁を設置した隠蔽防音壁において、
前記防音壁14を正面吸音板17と背面外装板18との
二重構造とし、前記正面吸音板17と背面外装板18と
の間に騒音を減衰する空間19を設けたことを特徴とす
る隠蔽二重型防音壁にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、道路、鉄道、工
場等から発生する騒音が民地側(住居区域等)に透過す
るのを低減する隠蔽二重型防音壁に関する。
【0002】
【従来の技術】道路を走行する車両から発生する騒音や
線路を走行する鉄道車両から発生する騒音が近隣の民地
側に透過する騒音被害を低減するために、道路や線路に
沿って防音壁を設置することが知られている。 図9は従来の統一型防音壁を示し、道路や線路に沿って
H型鋼からなる支柱1を所定間隔を存して立設し、各支
柱1の相対向する凹溝2内に複数枚の吸音板3を支柱1
の上部から落し込み、吸音板3の両端部を支持した構成
が広く採用されている。
【0003】吸音板3は、鉄板またはアルミニウム板等
の金属製筐体で、正面板4と背面板5とを備え、正面板
4を道路や線路等の騒音側6に対向させ、背面板5を民
地側7に対向させて用いられる。正面板4はガラリもし
くはパンチングによって発生した騒音が筐体内に侵入す
るようになっている。さらに、筐体内にはグラスウール
やポリエステルの繊維からなる吸音材8が収納され、筐
体内に侵入した騒音を吸音材8によって減衰するととも
に、背面板5によって遮音し、民地側7に透過する騒音
を低減するようになっている。 しかし、前述した防音壁は、支柱1の相対向する凹溝2
内に吸音板3の両端部を嵌合した支持構造であり、支柱
1が騒音側6及び民地側7に露出しているため、景観上
好ましい構成ではない。 そこで、例えば、実開昭60−120011号公報のよ
うに、支柱の前面を防音パネルの張出部によって隠蔽し
たもの、実開昭61−50109号公報のように、支柱
のフランジの前面側及び背面側を防音パネルの張出部に
よって隠蔽したものが知られている。さらに、特開平1
0−46535号公報に示すように、支柱のフランジの
背面側を防音パネルの張出部によって隠蔽するととも
に、支柱のフランジの正面側にダミーパネルを設けて隠
蔽するようにしたものが知られている。 また、図10に示すように、吸音板3の両端部3aに支
柱1のフランジ1aに嵌合する嵌合溝3bを設け、支柱
1間に吸音板3を支持したときに、吸音板3の両端部3
aによって支柱1の全体を隠蔽するようにしたものも知
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図9に示し
た、従来の統一型防音壁は、吸音板(高さ寸法50c
m)を所望の高さまで支柱に嵌め込んで防音壁を施工す
る。例えば、高さ5mの防音壁の場合は吸音板は10段
となる。吸音板自体は、その内部にグラスウールやポリ
エステルの繊維からなる吸音材が収納されているため、
優れた遮音性を有するが、吸音板の継ぎ目はシール処理
をしていないため、騒音側で発生した音は継ぎ目を透過
して民地側へ漏れるのが避けられない。 また、図10に示した隠蔽型防音壁は、吸音板3の両端
部3aに支柱1のフランジ1aに嵌合する嵌合溝3bを
設けているため、支柱1のサイズに合わせて吸音板を設
計・製作する必要がある。H型鋼のサイズは件名毎に異
なるため、その都度、設計を要し、工場の負荷は高く、
コストダウンが困難である。 この発明は、前記事情に着目してなされたもので、その
目的とするところは、騒音を効果的に減衰して遮音性を
高めることができるとともに、正面吸音板及び背面外装
板が、あらゆる支柱のサイズに対応でき、製造コストを
低減できる隠蔽二重型防音壁を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、前述した目
的を達成するために、請求項1は、外側面に相対向する
フランジが上下方向に亘って形成された支柱を、前記フ
ランジが相対向するように道路や鉄道等に沿って所定間
隔を存して立設し、前記各支柱間に両端部で前記支柱を
隠蔽するように防音壁を設置した隠蔽防音壁において、
前記防音壁を正面吸音板と背面外装板との二重構造と
し、前記正面吸音板と背面外装板との間に騒音を減衰す
る空間を設けたことを特徴とする隠蔽二重型防音壁にあ
る。
【0006】請求項2は、請求項1の前記正面吸音板の
継ぎ目と前記背面外装板の継ぎ目をずらしたことを特徴
とする。 請求項3は、請求項1または2の前記正面吸音板及び前
記背面外装板の両端部は、前記支柱のフランジに嵌合し
て支柱を隠蔽する嵌合溝を有していることを特徴とす
る。 請求項4は、請求項1から3のいずれかに記載の前記正
面吸音板及び前記背面外装板の両端部における空間に介
装され、前記正面吸音板及び前記背面外装板を前記支柱
のフランジに弾性的に押圧する金具を設けたことを特徴
とする。
【0007】前記構成によれば、正面吸音板の隙間から
漏れた音は正面吸音板と背面外装板との間の空間の急拡
大によって減衰し、さらに背面外装板の隙間で空間の急
縮小により、音はさらに減衰する。 さらに、正面吸音板の継ぎ目と背面外装板の継ぎ目をず
らすことにより、もれた音は直接継ぎ目を伝搬しなくな
り、さらに遮音性を高めることができる。 また、正面吸音板及び背面外装板に設けた嵌合溝が支柱
のフランジに嵌合して支柱を隠蔽するため、あらゆる支
柱のサイズに対応できる。
【0008】さらに、正面吸音板及び背面外装板の両端
部を固定金具によって支柱のフランジに弾性的に押圧固
定することにより、正面吸音板及び背面外装板を支柱に
密着固定でき、この部分からの音漏れを防止できるとと
もに、寸法誤差を吸収できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0010】(実施形態1)図1〜図5は第1の実施形
態を示し、図1は隠蔽二重型防音壁の概略的構成を示す
もので、(a)は正面図、(b)はA−A線に沿う断面
図、(c)はB−B線に沿う断面図、図2は隠蔽二重型
防音壁を示し、(a)は正面図、(b)は側面図、
(c)は背面図、図3は隠蔽二重型防音壁を拡大した縦
断側面図、図4は正面吸音板と背面外装板の固定構造を
示す平面図、図5は固定金具を示し、(a)は平面図、
(b)は側面図である。
【0011】例えば、H型鋼からなる支柱11は、主体
12に対して直角に相対向するフランジ13が上下方向
に亘って一体に形成され、横断面がH型をなしている。
この支柱11はフランジ13が相対向するように道路や
線路等に沿って所定間隔を存して立設される。
【0012】各支柱11間には防音壁14が設置され、
この防音壁14によって道路(線路)側15と民家等の
民地側16とを区画し、道路側15で発生する騒音が民
地側16に伝搬するのを低減するようになっている。 防音壁14は、道路側15に対面する正面吸音板17と
民地側16に対面する背面外装板18との二重構造であ
り、正面吸音板17と背面外装板18との間には騒音を
減衰する空間19が設けられている。さらに、正面吸音
板17及び背面外装板18の両端部には支柱11のフラ
ンジ13と嵌合する嵌合溝17a,18aが上下方向に
亘って設けられ、支柱11が露出しないように隠蔽して
おり、景観上においても好ましい構成になっている。 防音壁14は、その高さが50cm程度であり、横方向
の長さが2mまたは4mの横長の長方形状である。この
防音壁14を支柱11間に例えば10段と積み重ねるこ
とにより、隠蔽二重型防音壁が施工される。 次に、防音壁14について説明すると、図2〜図4に示
すように構成されている。すなわち、正面吸音板17
は、例えばアルミニウム板からなる正面パネル20と、
例えば亜鉛鋼板からなる背面パネル21と、例えば亜鉛
鋼板からなる側面パネル22とによって構成される金属
製筐体である。正面パネル20には横方向に多数のスリ
ット23が設けられ、道路側15で発生した騒音が筐体
内に侵入するようになっている。さらに、筐体内にはグ
ラスウールやポリエステルの繊維からなる吸音材24が
収納され、筐体内に侵入した騒音を吸音材24によって
減衰するようになっている。吸音材24と背面パネル2
1との間には空間40が形成されている。
【0013】また、背面外装板18も、正面吸音板17
と同様に、例えばアルミニウム板からなる外面パネル2
6と、例えば亜鉛鋼板からなる内面パネル25と、例え
ば亜鉛鋼板からなる側面パネル27とによって構成され
る金属製筐体である。内面パネル25と外面パネル26
との間には空間41が形成されている。さらに、外面パ
ネル26には剛性アップを図るために横方向に複数の凹
凸部28が形成されている。
【0014】さらに、正面吸音板17と背面外装板18
とで構成される防音壁14の底部29は広角V字状の凸
部形状に形成され、上部30は底部29に対応して広角
V字状の凹部形状に形成されている。そして、防音壁1
4を積み重ねたとき、下段側の防音壁14の上部30に
上段側の防音壁14の底部29が密接するようになって
いる。 また、各防音壁14の左右方向の両端部は、図5に示す
固定金具31によって支柱11に固定される。この固定
金具31は、帯状のばね鋼を折曲することによって形成
され、略V字状の介装片32の一端部には略L字状に折
曲された弾性ストッパ片33が一体に設けられている。
この弾性ストッパ片33は介装片32の内部に折り込ま
れ、自由な状態においては折曲部33a及び先端部33
bは介装片32の互いに対向する内面に接近した状態に
設けられている。さらに、介装片32の他端部には外側
へ延出する取付け片34が一体に設けられ、この取付け
片34には取付け孔35が設けられている。
【0015】次に、地上に所定間隔を存して立設された
支柱11相互間に防音壁14を設置する方法について説
明する。対峙する一対の支柱11に防音壁14の両端部
を支持する際には、支柱11のフランジ13に防音壁1
4を構成する正面吸音板17及び裏面外装板18の嵌合
溝17a、18aを位置決めし、防音壁14を支柱11
の上端から落し込むようにしてもよく、防音壁14を斜
めにして支柱11の途中から嵌合溝17a、18aをフ
ランジ13に位置決めして落し込むようにしてもよい。
【0016】次に、正面吸音板17及び背面外装板18
の両端部における空間19に、その上方から固定金具3
1の介装片32を圧入すると、介装片32の弾性反発力
によって正面吸音板17及び背面外装板18の両端部が
支柱11のフランジ13の内面に圧接される。このと
き、介装片32の内部には弾性ストッパ片33が介在さ
れているため、弾性ストッパ片33の反力によって正面
吸音板17及び背面外装板18の両端部が支柱11のフ
ランジ13に押圧固定される。
【0017】次に、2段目の防音壁14の正面吸音板1
7と背面外装板18を前述と同様に支柱11間に落し込
むと、下段の防音壁14の広角V字状の凹部形状の上部
30に、上段の防音壁14の広角V字状の凸部形状の底
部29に嵌合された状態となり、下段側の防音壁14の
上部30に上段側の防音壁14の底部29が密接する継
ぎ目36ができる。
【0018】このような手順を繰り返すことにより、支
柱11間に複数段の防音壁14を積み重ね、所望の高さ
の隠蔽二重型防音壁を構成することができる。前述した
第1の実施形態によれば、道路側15で発生した騒音は
正面吸音板17のスリット23から筐体内に侵入し、筐
体内の吸音材24によって騒音が減衰されるとともに、
背面外装板18によって遮音し、民地側16に透過する
騒音を低減することができる。
【0019】また、防音壁14を構成する正面吸音板1
7の継ぎ目36の隙間から漏れた音は正面吸音板17と
背面外装板18との間の空間19の急拡大によって減衰
される。さらに背面外装板18の隙間で空間の急縮小に
より、音はさらに減衰される。さらに、正面吸音板17
及び背面外装板18の両端部を固定金具31によって支
柱11のフランジ13に弾性的に押圧固定することによ
り、正面吸音板17及び背面外装板18を支柱11に密
着固定でき、この部分からの音漏れを防止できるととも
に、寸法誤差を吸収できる。 なお、第1の実施形態においては、小型のH型鋼からな
る支柱11の場合について説明したが、図6(a)に示
すように、大型のH型鋼からなる支柱11の場合には、
第1の実施形態の固定金具31と基本的に同一形状で、
サイズの大きい固定金具31を使用する。また、図6
(b)に示すように、さらに大型のH型鋼からなる支柱
11の場合には、支柱11の主体12にスペーサ37を
溶接し、スペーサ37と正面吸音板17及び背面外装板
18との間に、固定金具31を介装する。
【0020】(実施形態2)図7及び図8は第2の実施
形態を示し、図7は隠蔽二重型防音壁の概略的構成を示
す縦断側面図、図8は隠蔽二重型防音壁の縦断側面図で
あり、第1の実施形態と同一構成部分は同一番号を付し
て説明を省略する。 本実施形態は、図7に示すように、防音壁14を構成す
る正面吸音板17の継ぎ目41と背面外装板18の継ぎ
目42をずらすことにより、さらに遮音性を高めたもの
である。すなわち、正面吸音板17に対して背面外装板
18を下方に、正面吸音板17の高さ寸法の1/2だけ
ずらし、正面吸音板17の継ぎ目41が背面外装板18
の高さ方向の中間部に位置するようにしたものである。 正面吸音板17の継ぎ目41と背面外装板18の継ぎ目
42をずらすことにより、防音壁14を支柱11相互間
に積み上げたとき、当然のことながら、最下段と最上段
に背面外装板18の高さ寸法の1/2の半端ができる
が、背面外装板18の1/2の高さの背面外装板18x
を用意することにより、半端の部分に背面外装板18x
を組み込むことができる。
【0021】正面吸音板17の継ぎ目41と背面外装板
18の継ぎ目42をずらすことにより、正面吸音板17
の継ぎ目41から漏れた音は直接、背面外装板18の継
ぎ目42を伝搬しなくなり、さらに遮音性を高めること
ができる。 なお、本実施形態においては、継ぎ目のずれ長を正面吸
音板17の高さ寸法の1/2にしたが、ずれ長は本実施
形態に限定されるものではない。 また、背面外装板18に対して正面吸音板17を上方
に、背面吸音板18の高さ寸法の1/2だけずらし、正
面吸音板17の継ぎ目41が背面外装板18の高さ方向
の中間部に位置するようにしてもよい。この場合、最下
段と最上段に正面吸音板17の高さ寸法の1/2の半端
ができるが、背面外装板18の1/2の高さの正面吸音
板を用意することにより、半端の部分に正面吸音板を組
み込むことができる。
【0022】なお、半端の部分の正面吸音板は吸音機能
を持たないダミーパネルで構成してもよい。 (実験例)次に、実験例について説明する。実験は、J
IS A 1416「実験室における音響透過損失測定
方法」に沿って行った。2つの残響空間の間に設けられ
ている試験体を設置する開口部(1000mm×200
0mm)に試験体として正面吸音板と背面外装板を1組
として2組セットした。開口部と試験体との境目は粘土
を詰めてシール処理し、音が漏れないようにするととも
に、試験体同士の継ぎ目は隙間が開かないように固定
し、シール処理はしない。
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】表1は、正面吸音板と背面外装板の間隔を
調節し、各間隔毎の透過損失を測定した結果である。な
お、比較例1は、従来の隠蔽型一体防音壁であり、比較
例2は、第1の実施形態と同一の正面吸音板と背面外装
板で、正面吸音板と背面外装板との間隔を0mmとした
ものである。 表2は、試験体として正面吸音板と背面外装板は、図2
〜図4に示す第1の実施形態と同一構造で、正面吸音板
と背面外装板との間隔を35mmとし、正面吸音板の継
ぎ目と背面外装板の継ぎ目のずれ長を調節し、各ずれ長
毎の透過損失を測定した結果である。 試験体を挟んで一方の音源室のスピーカーから音を発生
し、試験体を透過した音を受音室側のマイクロホンで検
出し、透過損失(400Hz、1kHz、2kHz)を
測定した。
【0025】表1に示すように、実施例1〜4は比較例
1,2よりも透過損失が大きくなり、遮音性が向上し
た。特に、400Hzと1kHzにおいて顕著な効果が
見られた。この実験結果から正面吸音板と背面外装板と
の間隔は作業性の面で10mm以上にするのが望まし
い。 表2に示すように、実施例5〜8の透過損失はさらに大
きくなり、遮音性は向上した。特に、2kHzにおいて
顕著な効果が見られた。継ぎ目のずれ長は大きいほど効
果が大きい。継ぎ目のずれ長は僅かでもあれば、僅かな
がらの効果は得られるが、好ましくは50mm以上のず
れ長があることが望ましい。 実施例1〜8は、H型鋼の支柱のサイズに合わせた試作
を必要としないので、従来品と比較して品種を少なくす
ることができ、工場の負荷を低減することが可能になっ
た。 なお、前記実施形態においては、支柱の両面を隠蔽する
場合について説明したが、片側のみを隠蔽にする場合に
も適用できる。例えば、道路側のみ支柱を隠蔽したい場
合は、正面吸音板をセットし、民地側は鋼板からなる背
面外装板とし、逆に民地側のみ支柱を隠蔽したい場合
は、道路側は統一型防音壁を用い、民地側はこの発明の
背面外装板とすることが可能である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、防音壁を正面吸音板と背面外装板との二重構造と
し、正面吸音板と背面外装板との間に騒音を減衰する空
間を設けたことにより、道路や線路等から発生する騒音
を効果的に減衰して遮音性を高めることができる。ま
た、正面吸音板及び背面外装板が、あらゆる支柱のサイ
ズに対応でき、製造コストを低減できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態における隠蔽二重型
防音壁の概略的構成を示し、(a)は正面図、(b)は
A−A線に沿う断面図、(c)はB−B線に沿う断面
図。
【図2】同実施形態の隠蔽二重型防音壁を示し、(a)
は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図。
【図3】同実施形態の隠蔽二重型防音壁を拡大した縦断
側面図。
【図4】同実施形態を示し、正面吸音板と背面外装板の
固定構造を示す平面図。
【図5】同実施形態の固定金具を示し、(a)は平面
図、(b)は側面図。
【図6】同実施形態の変形例を示し、(a)(b)は正
面吸音板と背面外装板の固定構造を示す平面図。
【図7】この発明の第2の実施形態における隠蔽二重型
防音壁の概略的構成を示す縦断側面図。
【図8】同実施形態の隠蔽二重型防音壁を拡大した縦断
側面図。
【図9】従来の統一型防音壁を示し、(a)は概略的横
断平面図、(b)はC部を拡大した図。
【図10】従来の隠蔽型防音壁を示し、(a)は概略的
横断平面図、(b)はD部を拡大した図。
【符号の説明】 11…支柱 13…フランジ 14…防音壁 17…正面吸音板 18…背面外装板 19…空間 31…固定金具 41,42…継ぎ目
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 宏 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 大森 伯万 東京都千代田区内神田2丁目16番8号 古 河アルテック株式会社内 Fターム(参考) 2D001 AA01 BA02 CA01 CB02 CC01 CC02 CD03 5D061 BB01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側面に相対向するフランジが上下方向
    に亘って形成された支柱を、前記フランジが相対向する
    ように道路や鉄道等に沿って所定間隔を存して立設し、
    前記各支柱間に両端部で前記支柱を隠蔽するように防音
    壁を設置した隠蔽防音壁において、 前記防音壁を正面吸音板と背面外装板との二重構造と
    し、前記正面吸音板と背面外装板との間に騒音を減衰す
    る空間を設けたことを特徴とする隠蔽二重型防音壁。
  2. 【請求項2】 前記正面吸音板の継ぎ目と前記背面外装
    板の継ぎ目をずらしたことを特徴とする請求項1記載の
    隠蔽二重型防音壁。
  3. 【請求項3】 前記正面吸音板及び前記背面外装板の両
    端部は、前記支柱のフランジに嵌合して支柱を隠蔽する
    嵌合溝を有していることを特徴とする請求項1または2
    記載の隠蔽二重型防音壁。
  4. 【請求項4】 前記正面吸音板及び前記背面外装板の両
    端部における空間に介装され、前記正面吸音板及び前記
    背面外装板を前記支柱のフランジに弾性的に押圧する金
    具を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか
    に記載の隠蔽二重型防音壁。
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