JP7040839B1 - 遮音壁の遮音パネル板交換工法 - Google Patents

遮音壁の遮音パネル板交換工法 Download PDF

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Abstract

【課題】遮音パネル板の交換を容易に行える遮音壁の遮音パネル板交換工法を提供する。【解決手段】遮音パネル板10を持ち上げて隙間40を形成するとともに隙間にスペースブロック50を嵌挿して、引き抜こうとする本ワイヤーロープ20の後端に仮ワイヤーロープ30の先端を連結し、本ワイヤーロープの先端を引っ張り挿通孔12に仮ワイヤーロープを通し、ジョイント部32が交換遮音パネル板10xの上方に達した時点で連結を解除する。遮音パネル板を持ち上げて交換したのち、仮ワイヤーロープの後端を引っ張り、挿通孔に本ワイヤーロープ20を引き戻す。仮ワイヤーロープと本ワイヤーロープとの連結を解除し、引き戻しされた本ワイヤーロープ20aの後端を、先の連結を解除した本ワイヤーロープ20bの先端と再度連結して遮音壁に本ワイヤーロープ(20)を復旧させ、持ち上げた遮音パネルを元の位置に戻す。【選択図】図5

Description

本発明は、道路沿いに設置して、車両の走行音等を遮断する道路用遮音壁の遮音パネル板の交換工法に関するものである。
従来、高速道路を走行する自動車からの騒音が道路周辺の住宅等に伝わるのを防止するために、道路の両側部に道路に沿って遮音パネルを張りめぐらすことが行われている。
例えば、道路の両側部にH形鋼からなる一定高さの支柱を道路の長さ方向に一定間隔毎(一例として2m間隔)に立設し、隣接する支柱間に遮音パネル板を順次嵌め込むことにより、複数枚の遮音パネル板を上方に積み重ねて所定の高さの遮音壁を形成している。
支柱自体も、車の衝突による落下を防ぐために支柱落下防止ワイヤーロープで相互に連結されている。
このような遮音壁についての先行技術としては、例えば特許文献1(特許3863455号公報)が挙げられる。
特許文献1には、道路の両側に所定間隔で支柱(例えばH型鋼)を立設し、各支柱の間にパネル状の遮音パネル板を配設して構成された道路用遮音壁が記載されている。この道路用遮音壁は、道路の両側の平坦面や高欄に所定間隔で支柱を立設し、各支柱の間に遮音パネル板を配設して構成されている。
一般に、道路用遮音壁を設置する工程では、まず、遮音パネル板を車両搭載型クレーン等を用いて支柱高さより高く吊上げ、一組の支柱のフランジ部の間に上方から下方へ落とし込む。遮音パネル板は、金属製の縦枠と横枠とにより四角形状に枠組みされて枠体が形成されて、その上枠は支柱間に挿通されたワイヤーロープで押さえつけられて固定され、道路用遮音壁を形成している。
特許3863455号公報
このような道路用遮音壁において、支柱11に取り付けられた遮音パネル板に自動車が衝突した際には遮音パネル板が損傷し、遮音パネル板10を交換しなければならない場合が生じる。
従来の遮音パネル板の交換作業では、遮音パネル板を支柱フランジから撤去し、新しい遮音パネル板を設置する手順において、遮音パネル板の撤去する際に支障となるワイヤーロープを一旦取り外し(引き抜き)、新しい遮音パネル板を設置した後に、再びワイヤーロープを元のワイヤーロープ挿通部に通して張り(復旧)、これによって支柱回転防止機能を協同させさせなければならない。
しかし、これらのワイヤーロープの引き抜き、再び元の挿通孔に押し通す作業は、施工に多大な手間と労力を要するという問題点がある。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、この遮音パネル板の交換を容易に行える工法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は以下の特徴を有する。
(1)<遮音壁の遮音パネル板交換工法>
ワイヤーロープの挿通孔(12)を設けてなる支柱(11)を、
高速道路の道路脇上に複数本立設し、
前記支柱(11)の挿通孔(12)に連結した複数本の本ワイヤーロープ(20)を水平に挿通し、
前記支柱(11)のフランジ(11c)内に遮音パネル板(10)を差し込み形成した遮音壁の遮音パネル板を交換する工法であって、
交換しようとする遮音パネル板(10x)の上段に位置するパネル板を撤去するとともに、
その両脇の上段遮音パネル板(10a)を持ち上げその下段のパネル板との間に生じた隙間(40)にスペースブロック(50)を嵌挿して、
持ち上げた遮音パネル板(10a)が下降しないように保持し、
前記連結した複数本の本ワイヤーロープ(20)の連結を解除するとともに、
連結が解除され引き抜こうとする本ワイヤーロープ(20)の後端に仮ワイヤーロープ(30)の先端をジョイント部(32)で連結し、
前記引き抜こうとする本ワイヤーロープ(20)の先端を引っ張ることにより、前記挿通孔(12)に仮ワイヤーロープ(30)を通し、
前記ジョイント部(32)が、交換しようとする遮音パネル板(10x)の上方に達した時点で本ワイヤーロープ(20)の引き抜きを停止し、
本ワイヤーロープ(20)と仮ワイヤーロープ(30)との連結を解除して解除部(41)を形成し、
前記解除部(41)から交換しようとする遮音パネル板(10x)を持ち上げて撤去した後、新しい遮音パネルを挿入し、
仮ワイヤーロープ(30)の後端を引っ張ることにより、挿通孔(12)に前記引き抜いた本ワイヤーロープ(20)を引き戻し、
前記仮ワイヤーロープ(30)と前記本ワイヤーロープ(20)との連結を解除し、
前記引き戻しされた本ワイヤーロープ(20)の後端を、連結を解除した元の本ワイヤーロープ(20)の先端と再度連結して、
遮音壁に本ワイヤーロープ(20)を復旧させ、
スペースブロック(50、50a)で持ち上げた遮音パネル(10a)を元の位置に戻すことを特徴とする遮音壁の遮音パネル板交換工法。
(2)<スペースブロック>
請求項1に記載の遮音壁の遮音パネル板交換工法に用いるスペースブロック(50、50a)であって、
該スペースブロック(50、50a)は、
上下遮音パネル板の隙間(40)を保持するため、
支柱(11)のフランジ(11c)に嵌挿して固定するためのたて溝(51)が形成されていることを特徴とするスペースブロック。
本発明においては、仮ワイヤーロープ30とスペースブロック50を用いることにより、遮音パネル板交換後において、一本一本の支柱の挿通孔に本ワイヤーロープを引き戻しする作業(復旧)の手間を省力化することができる。
また、遮音パネル板交換作業において、持ち上げた遮音パネル板の下に生ずる隙間にスペースブロックを嵌挿して(噛ます)、該隙間を保持するので、安全な作業を行うことができる。
図1は、高欄背面取付型の高架道路に遮音壁10を施工した例を示すものである。 図2は、支柱11の挿通孔12に本ワイヤーロープ20を通した状態を示す斜視図である。 図3は、遮音パネルの交換作業の様子を示す説明図であり、クレーン車などを用いて上段の遮音パネル板を支柱から抜いて撤去した状態を示す。 図4は、遮音パネルの交換作業の様子を示す説明図であり、抜き取ろうとする本ワイヤーロープ20aの後端に仮ワイヤーロープ30のジョイント部32を連結した状態を示す。 図5は、遮音パネルの交換作業の様子を示す説明図であり、連結を解除した本ワイヤーロープ20aを左方向に引っ張り、支柱11の挿通孔12から引き抜くとともに、本ワイヤーロープ20bの後端に連結された仮ワイヤーロープ30を挿通孔12に通した状態を示す。 図6は、遮音パネルの交換作業の様子を示す説明図であり、遮音パネル板10の交換を行い、本ワイヤーロープ20aの後端に連結した仮ワイヤーロープ30を右方向へ引っ張り、支柱11の挿通孔12から引き抜くとともに、本ワイヤーロープ20aを支柱11の挿通孔12に引き戻した状態を示す。 図7は、遮音パネルの交換作業の様子を示す説明図であり、本ワイヤーロープ20の後端に連結した仮ワイヤーロープ30を解除したのち、引き戻しされた本ワイヤーロープ20aを先の連結を解除した本ワイヤーロープ20bと再度連結し、スペースブロック50により一時的に持ち上げた上段の遮音パネル板10aを元にもどして遮音壁の遮音パネル板交換作業が終了した状態を示す。 図8は、本発明の遮音パネル板交換工法に用いる仮ワイヤーロープ30の説明図であり、(a)は、一本の仮ロープ31に2個のジョイント部32が、テーパー部34が向かい合わせに挿通されている状態を示し、(b)は、仮ワイヤーロープ30の左側ジョイント部32に、本ワイヤーロープのジョイント部32を連結した状態を示し、(c)は、上記(b)の状態の仮ワイヤーロープ30の右側に、さらに仮ワイヤーロープ30を連結した状態を示し、(d)は、上記(c)の仮ワイヤーロープ30同士を連結するために用いる連結治具を示した図である。 図9は、実施の形態で用いたスペースブロック50の外形を示す斜視図である。 図10は、スペースブロック50のたて溝51を、図2で示す支柱11のH鋼のフランジ(道路側)11cに差し込み固定した状態を示す斜視図である。 図11は、スペースブロック50を、上下遮音パネル板間に噛ませて隙間40を形成した状態を示す実施形態である。
以下に、本発明の好ましい実施形態を示す。
<遮音壁>
図1は、高架道路の高欄上に設置した実施形態の遮音壁を示すものである。
まず、クレーン車を用いて、支柱11の上部から遮音パネル板10が差し込まれている。
遮音パネル板10の大きさとしては、一例として、幅2メートル、高さ1.5メートル程度のものが挙げられる。
実施形態の遮音壁は、進行方向に所定の間隔で立設された多数本の支柱11が、コンクリート製の高欄13に設置されアンカーボルトによって一定間隔で固定されている。
そして支柱11、11のフランジ間に遮音パネル板10が多段に落とし込まれており、遮音パネル板10の上端面には柱上部構造(笠木)10dが取りつけられている。
なお、実施の形態では、一例として、上、中、下の3段の遮音パネル板10a、10b、10cで構成され、交換する遮音パネル板10xは×で示している。
<支柱>
図2は、支柱11の挿通孔12にワイヤーロープ20を通した状態を示す斜視図である。
支柱11としては、強度のあるH形の鋼材(H形鋼)が好ましく挙げられる。
H形鋼としては、一定幅を有するウエブ11b(フランジ11cとフランジ11cをつなぐ補強板)の両端に、両側方に向かって直角に突設してフランジ11cを一体に設けてなり、一方のフランジ11cを高速道路の道路に面した状態で立設されているものが挙げられる。
<遮音パネル板>
遮音パネル板10としては、パネル材を、枠材(上枠、下枠、両側の縦枠)で、矩形状にパネルを囲うように組み合わせてなるものである。パネル材としては、金属やセラミック、プラスチックなどの板を加工したものが挙げられる。
ポリカーボネートやアクリル樹脂板等の透光性を有するものも適用できる。
枠材としては、アルミニウム、又はアルミ合金製の中空フレーム材などが挙げられる。
<本ワイヤーロープ>
支柱11の上部には、ワイヤーロープを通す挿通孔12が穿設されており、この挿通孔12に支柱回転を防止する本ワイヤーロープ20が挿通される。
本ワイヤーロープ20は、道路延長方向に沿って張設されて各支柱11を連結して協同させ、車の衝突等により遮音壁の回転を抑止させ、支柱11の高欄13からの落下を防止している。
また、本ワイヤーロープ20は、遮音パネル板10の上枠を押さえることにより、フランジ11cからの抜け落ちを防止する役割も果たしている。
従来、支柱11の下部に長いワイヤーロープを通し、支柱そのものの落下を防止していたが、衝突事故の発生時において支柱11が根もとを中心として回転し、上部が下方に垂れ下がることがあった。
そこで、支柱の上部にもワイヤーロープ(本ワイヤーロープ)を通して協同させ、支柱11の回転を抑止させることにより、遮音パネルが下方に垂れ下がらないようにしたものである。
本ワイヤーロープ20としては引張強度のある金属製のワイヤー類を用いることが好ましいが、合成繊維系、プラスチック系等を用いることもできる。
一例としては、長さ40m、直径12mm程度の鋼製ワイヤーロープが挙げられる。
なお、実施形態では、本ワイヤーロープを2本(20a、20b、図1参照)とし、それらをジョイント部32を用いて連結している。
なお、本ワイヤーロープ20は、上下に位置する遮音パネル板(10a、10b)の枠と枠の間に形成された空間に通されている。
遮音パネル板の交換時には、本ワイヤーロープ同士の連結を解除して、本ワイヤーロープが遮音パネル板10xの交換作業の邪魔にならないようにする。
ジョイント部についての詳細は、後述する。
<遮音パネル板の交換工法>
つぎに、図3~図11を参考にして、遮音パネル板の交換工法について説明する。
図3は、遮音パネル10xの交換作業の様子を示す説明図である。
図3においては、クレーン車などを用いて、下記の遮音パネル板を支柱から撤去した状態を示している。
交換すべき遮音パネル板10x(図では×印で示している)の上段パネルを撤去する。
また、その両脇の上段遮音パネル板10aを持ち上げ、中段遮音パネル板10bとの間に生じた隙間40に、スペースブロック50を嵌挿した(噛ます)状態を示す。
なお、本ワイヤロープ20aと本ワイヤロープ20bとの連結は解除された状態を示している。
そして、遮音パネル板10xを支柱から上方向に抜き取るためには、遮音パネル板10xの上枠を押さえている本ワイヤーロープ20を支柱の挿通孔12から抜き取らなければならない。
そのため、遮音パネル板10xを支柱から上方向に抜き取って撤去するために、その両隣の上段パネル10aを持ち上げて、中段パネル10bとの間にジョイント部32を解除する作業用の隙間40を作る。
また、この隙間40には、持ち上げた上段パネル10aが下降しないように、スペースブロック50を嵌挿する(噛ます)。
図3では、遮音パネル板10xの交換は、その上枠を覆う本ワイヤーロープ20aのみを抜き取れば足りるので、本ワイヤーロープが連結されている場合は、それらの連結を解除しておき、引き抜く必要のない本ワイヤーロープ20bはそのまま残置している。
なお、上記スペースブロックの詳細については後述する。
つぎに、図4に示すように、連結を解除して抜き取ろうとする本ワイヤーロープ20aの後端の連結部32に仮ワイヤーロープ30を連結するとともに、連結を解除した本ワイヤーロープ20aを左方向(←)に引き抜く。
図5に示すように、本ワイヤーロープ20aが支柱11の挿通孔12から引き抜かれるとともに、本ワイヤーロープ20aの後端のジョイント部32に連結された仮ワイヤーロープ30が挿通孔12に挿通される。
なお、上記引き抜きにおいて、本ワイヤーロープ20aと仮ワイヤーロープ30とを連結するジョイント部32が、交換すべき遮音パネル板10xの上に到達したら、本ワイヤーロープ20aの引き抜きを停止し、本ワイヤーロープ20aと仮ワイヤーロープ30の連結を解除して解除部41を形成し、この解除部41より遮音パネル板10xを上方に撤去した後、新しい遮音パネル板10を挿入する。
つぎに、図6に示すように、遮音パネル板10xを新しい遮音パネル板に交換したのち、本ワイヤーロープ20aの後端のジョイント部32に連結した仮ワイヤーロープ30を引っ張り、支柱11の挿通孔12から引き抜く。
仮ワイヤーロープ30に連結された本ワイヤーロープ20aは、右方向(→)に引っ張られ、支柱11の挿通孔12に引き戻される(復旧)。
つぎに、図7に示すように、本ワイヤーロープ20の後端のジョイント部32に連結された仮ワイヤーロープ30を解除したのち、引き戻しされた本ワイヤーロープ20aを、元の連結を解除された本ワイヤーロープ20bと、ジョイント部32で再度連結する。
そして、一時的に上方に持ち上げた上段の遮音パネル板10aを元にもどして遮音壁の遮音パネル板交換作業が終了する。
<仮ワイヤーロープ>
なお、本発明において、仮ワイヤーロープ30を用いる理由は、遮音パネル板10xの交換後に本ワイヤーロープ20aの引き戻し(復旧)を容易にするためである。
すなわち、一旦引き抜いた本ワイヤーロープ20aを、再度一本一本の支柱の挿通孔12に引き戻しする作業(復旧)は大変な手間がかかることにある。
特に、本ワイヤーロープ20aはロープ径も太く、大変な作業となる。
このため、ロープ径の細い仮ワイヤーロープ30を挿通孔12に通しておき、復旧時にはこの仮ワイヤーロープ30を引き抜くことで、本ワイヤーロープ20aを容易に元の支柱の挿通孔に戻すことができるのである。
<ジョイント部の形状>
つぎに、仮ワイヤーロープ30のジョイント部32について説明する。
図8は、本発明の遮音パネル板交換工法に用いる仮ワイヤーロープ30の説明図であり、
(a)は、一本の仮ロープ31に、2個のジョイント部32が、テーパー部34を向かい合わせにして挿通されている状態を示し、
(b)は、仮ワイヤーロープ30の左側ジョイント部32に、本ワイヤーロープのジョイント部32を連結した状態を示し、
(c)は、上記(b)の状態の仮ワイヤーロープ30の右側に、さらに仮ワイヤーロープ30を連結した状態を示し、
(d)は、上記(c)の仮ワイヤーロープ30同士を連結するために用いる連結治具36を示した図である。
仮ワイヤーロープ30は、一本の仮ロープ31と、その仮ロープ31を挿通した2個のジョイント部32から構成されている。
ジョイント部32は、外形が円筒形で長手方向に貫通孔33が設けられており、
1本の仮ロープ31内で左右移動自在に設置されている。
ただし、ジョイント部32の仮ロープ31内からの抜け防止のため、仮ロープ31の両端部にはストッパー35が取り付けられている。
また、ジョイント部32の端部には、図8(b)、(c)、(d)に示すように、他のジョイント部32の雄ねじと螺合して連結するための雌ねじが設けられており、連結により長尺のワイヤーロープとすることができる。
<テーパー部の効果>
ジョイント部32の端部は、先端にいくに従ってその外径が縮径したテーパー部34が設けられている。これにより、仮ワイヤーロープ30のジョイント部32が、支柱11の挿通孔12を通過する際の引っ掛かりを少なくし、挿通孔12を容易に通過させることができる。
<紡錘型>
なお、ジョイント部の反対側にも同じようにテーパー部を設けることにより(ジョイント部の左右にテーパー部を設ける)、仮ワイヤーロープ30の引っ張り及び引き戻しの際における挿通孔への引っ掛かりを少なくできるので、両方向での通過において挿通孔をスムーズに通過させることができるので好ましい。
この場合は、ジョイント部の形状は例えば紡錘型とすることも好ましい。
<スペースブロック>
図9は、実施の形態で用いたスペースブロック50の外形を示す斜視図である。
図10は、スペースブロック50のたて溝51を、図2で示す支柱11のH鋼のフランジ(道路側)11cに差し込み固定した状態を示す斜視図である。
図11は、スペースブロック50を用いて、上下の遮音パネル板間に隙間40を形成した例を示す実施形態である。
スペースブロック50の側面には、支柱11のH鋼のフランジ11cに嵌挿し固定するためのたて溝51が、長手方向に設けられている。このたて溝51のサイズは、嵌挿されるフランジ11cの幅や深さに応じて適宜形成される。
なお、図11では、支柱11に嵌挿したスペースブロック50を、パネルの上枠に嵌挿したスペースブロック50と、ロープを用いて連結して用いており、万一スペースブロック50が支柱11から外れた場合でも道路外への落下を防ぐことができる。
本発明は、仮ワイヤーロープ30やスペースブロックを用いることにより、一本一本の支柱の挿通孔に本ワイヤーロープを引き戻しする作業(復旧)において、スムーズに挿通孔に通すことができるので、工事期間を短縮化でき、産業上の利用可能性が大きい。
10、10a、10b、10c、10x 遮音パネル板
10d 柱上部構造(笠木)
11 支柱
11b ウェブ
11c フランジ
12 挿入孔
13 高欄
20、20a、20b 本ワイヤーロープ
30 仮ワイヤーロープ
31 仮ロープ
32 ジョイント部
33 貫通孔
34 テーパー部
35 ストッパー
36 ストッパー35の端部35a
40 隙間
41 解除部
50、50a スペースブロック
51 たて溝

Claims (2)

  1. ワイヤーロープの挿通孔(12)を設けてなる支柱(11)を、
    高速道路の道路脇上に複数本立設し、
    前記支柱(11)の挿通孔(12)に連結した複数本の本ワイヤーロープ(20)を水平に挿通し、
    前記支柱(11)のフランジ(11c)内に遮音パネル板(10)を差し込み形成した遮音壁の遮音パネル板を交換する工法であって、
    交換しようとする遮音パネル板(10x)の上段に位置するパネル板を撤去するとともに、
    その両脇の上段遮音パネル板(10a)を持ち上げその下段のパネル板との間に生じた隙間(40)にスペースブロック(50)を嵌挿して、
    持ち上げた遮音パネル板(10a)が下降しないように保持し、
    前記連結した複数本の本ワイヤーロープ(20)の連結を解除するとともに、
    連結が解除され引き抜こうとする本ワイヤーロープ(20)の後端に仮ワイヤーロープ(30)の先端をジョイント部(32)で連結し、
    前記引き抜こうとする本ワイヤーロープ(20)の先端を引っ張ることにより、前記挿通孔(12)に仮ワイヤーロープ(30)を通し、
    前記ジョイント部(32)が、交換しようとする遮音パネル板(10x)の上方に達した時点で本ワイヤーロープ(20)の引き抜きを停止し、
    本ワイヤーロープ(20)と仮ワイヤーロープ(30)との連結を解除して解除部(41)を形成し、
    前記解除部(41)から交換しようとする遮音パネル板(10x)を持ち上げて撤去した後、新しい遮音パネルを挿入し、
    仮ワイヤーロープ(30)の後端を引っ張ることにより、挿通孔(12)に前記引き抜いた本ワイヤーロープ(20)を引き戻し、
    前記仮ワイヤーロープ(30)と前記本ワイヤーロープ(20)との連結を解除し、
    前記引き戻しされた本ワイヤーロープ(20)の後端を、連結を解除した元の本ワイヤーロープ(20)の先端と再度連結して、
    遮音壁に本ワイヤーロープ(20)を復旧させ、
    スペースブロック(50、50a)で持ち上げた遮音パネル(10a)を元の位置に戻すことを特徴とする遮音壁の遮音パネル板交換工法。
  2. 請求項1に記載の遮音壁の遮音パネル板交換工法に用いるスペースブロック(50、50a)であって、
    該スペースブロック(50、50a)は、
    上下遮音パネル板の隙間(40)を保持するため、
    支柱(11)のフランジ(11c)に嵌挿して固定するためのたて溝(51)が形成されていることを特徴とするスペースブロック。
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