JP2018197497A - 車線分離体、その車線分離体の施工方法、及び前記車線分離体を用いた車線分離システム - Google Patents

車線分離体、その車線分離体の施工方法、及び前記車線分離体を用いた車線分離システム Download PDF

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Shuichi Sagawa
就一 佐川
咲菜恵 安西
Sanae Anzai
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Abstract

【課題】支柱などの構成部材の倒れ込みも少なく、衝突した車両を元の車線に誘導することができ、非常時においては車線分離体により分離されている反対側の車線に車両を流出させることができ、橋梁部の床板を傷めることなく、またトンネルの中央排水工の機能に影響を及ぼすことがない車線分離体、及びその車線分離体を用いた車線分離構造を提供する。
【解決手段】設置面Gへの設置状態において縦方向に延びる少なくとも左右一対の柱部11と、前記柱部11間を横方向に連結する横梁部12とを備える門型フェンス1の少なくとも一方の前記柱部11には、隣に設置する門型フェンス1の柱部11が挿入可能な柱挿入部13が設けられ、この柱挿入部13に隣に設置する門型フェンス1の前記柱部11を挿入して、順次、複数の前記門型フェンス1を道路の延長方向に連設されて形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、少なくとも2車線以上ある車道に設置して隣り合う車道を分離する車線分離体、その車線分離体の施工方法、及び前記車線分離体を用いた車線分離システムに関する。
従来より、高速道路の中央分離帯などには、車両の衝突時の衝撃を吸収して車両の損傷を小さくするためのケーブル防護柵が道路に沿って設置されて、少なくとも2車線以上ある車道に設置して隣り合う車道を分離されている。このようなケーブル防護柵を用いた車線分離体は、取付け性や視認性がわるいので、近年では、道路に沿って設置された複数の支柱の間に複数本のケーブルを互いに異なる高さで延びるように張設することにより耐衝撃性を維持しながら取付け性や視認性を改善したケーブル防護柵が用いられている。車両の衝突に耐えられるように、複数本のケーブルは、比較的大きな張力(20kN程度)がかけられた状態で、端末支柱に両端固定されている。端末支柱は、複数本のワイヤーの張力に耐えられるように、地面に設けられたコンクリートの土台に固定されている。
しかし、この従来における端末支柱をコンクリートの土台に固定した構造のケーブル防護柵を用いた車線分離体では、端末支柱を固定するコンクリートの土台を設けるためにある程度広い奥行きまたは幅を必要とする。また、特許文献1記載のケーブル防護柵のように、ケーブル端末を地面に設けられたコンクリート製アンカーブロックに固定する構造においても、コンクリート製アンカーブロックを設置するための広い奥行きを必要とする。そのため、従来では、ケーブル防護柵を狭い中央分離帯などに設置することが困難であり、特に、暫定2車線や完成2車線などの2車線しかない道路では、中央分離帯のための奥行きが非常に狭くなるので、上記のようなコンクリートの土台等を設けることは困難である。
これを解消するために、前記道路に沿う方向に間隔をあけて立設される複数の支柱と、互いに異なる高さに並んで前記複数の支柱の間に配索された複数本のケーブルと、前記複数本のケーブルのそれぞれの端部を道路に沿って互いに離間した位置で保持するケーブル保持部、および地面に打ち込まれて固定されるとともに前記ケーブル保持部に連結される固定部を有する端末装置とを備えており、前記ケーブル保持部は、前記道路に沿って延びる連続体と、前記複数本のケーブルのそれぞれの端部を前記連続体における当該連続体の長手方向に沿って互いに離間した位置に連結する複数のケーブル連結部材とを有しており、前記固定部は、地面に打ち込んで固定されることが可能な形状を有する少なくとも1つの打込み部材と、前記連続体と前記打込み部材とを連結する打込み部材連結部とを有しているケーブル防護柵を用いた車線分離体が開示されている。(特許文献2)。
特開平8−158335号公報 特開2012−184594号公報
しかしながら、上記従来のケーブル防護柵を用いた車線分離体については、車両が衝突した際の車両のはみ出しやワイヤーを支持する支柱の倒れ込みに伴い、反対車線を走行する車両がそれを回避しようとして路側の壁高欄などに衝突する懸念がある。また、救急車やパトロールカーなどの緊急車両や通行止めとなった車線側の車両を反対側の車線に流出させるための開口部を設ける必要があるが、従来のケーブル防護柵を用いた車線分離体の場合、その端末基礎を所定の間隔で設置することは構造的に課題がある。また、橋梁部においては橋梁の床板の厚みが土工部に比べかなり薄いため、またトンネル内においては中央排水工が設置されているため、前記基礎を設置することにより床板を損傷したり、中央排水工の機能に悪影響が出たりする恐れがある。
本発明は、上記の如き課題に鑑みてなされたものであり、ケーブル防護柵を用いた車線分離体を構成する支柱などの構成部材の倒れ込みも少なく、衝突した車両を元の車線に誘導することができ、非常時においては車線分離体により分離されている反対側の車線に車両を流出させることができ、橋梁部の床板を傷めることなく、またトンネルの中央排水工の機能に影響を及ぼすことがない車線分離体、その車線分離体の施工方法、及び前記車線分離体を用いた車線分離システムを提供せんとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成としている。
すなわち、本発明に係る車線分離体は、設置面への設置状態において縦方向に延びる少なくとも左右一対の柱部と、前記柱部間を横方向に連結する横梁部とを備える門型フェンスの少なくとも一方の前記柱部には、隣に設置する門型フェンスの柱部が挿入可能な柱挿入部が設けられ、この柱挿入部に隣に設置する門型フェンスの前記柱部が挿入されて、順次、複数の前記門型フェンスが道路の延長方向に連設されて形成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、設置面への設置状態において縦方向に延びる少なくとも左右一対の柱部と、前記柱部間を横方向に連結する横梁部とを備える門型フェンスの少なくとも一方の前記柱部には、隣に設置する門型フェンスの柱部が挿入可能な柱挿入部が設けられ、この柱挿入部に隣に設置する門型フェンスの前記柱部が挿入されて、順次、複数の前記門型フェンスが道路の延長方向に連設されて形成されているので、ケーブル防護柵を用いた車線分離体に比べ強度が高く、支柱などの構成部材の倒れ込みも少なく、衝突した車両を元の車線に誘導することができる。
ことができる。
また本発明に係る車線分離体は、設置面への設置状態において縦方向に延びる少なくとも左右一対の柱部と、前記柱部間を横方向に連結する横梁部とを備える門型フェンスは、隣に設置する門型フェンスの柱部が挿入可能な柱挿入部が一方の前記柱部のみに設けられたものと、両方の前記柱部に前記柱挿入部が設けられたものと、前記柱部のいずれにも前記柱挿入部が設けられていないもの、の少なくとも3種類からなり、少なくともこの3種類の前記門型フェンスが組み合わされ、隣に設置する前記門型フェンスの柱部が前記柱挿入部に挿入されて、順次、複数連設されて形成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、設置面への設置状態において縦方向に延びる少なくとも左右一対の柱部と、前記柱部間を横方向に連結する横梁部とを備える門型フェンスは、隣に設置する門型フェンスの柱部が挿入可能な柱挿入部が一方の前記柱部のみに設けられたものと、両方の前記柱部に前記柱挿入部が設けられたものと、前記柱部のいずれにも前記柱挿入部が設けられていないもの、の少なくとも3種類からなり、少なくともこの3種類の前記門型フェンスが組み合わされ、隣に設置する前記門型フェンスの柱部が前記柱挿入部に挿入されて、順次、複数連設されて形成されているので、まず最初に、前記柱部のいずれにも前記柱挿入部が設けられていない門型フェンスをその両隣に設置されている門型フェンスの前記柱挿入部から引き抜いて、次に引き抜いた門型フェンスの隣りに配置されている門型フェンスを引き抜き、必要な間口の開口部を得られるまで、順次その作業を行いさえすれば、救急車やパトロールカーなどの緊急車両や通行止めとなった車線側の車両を反対側の車線に流出させるための開口部を簡単に設けることができる。
また本発明に係る車線分離体は、前記門型フェンスの前記柱挿入部が設けられている柱部の下端には平板が水平に取付けられ、この平板の底面が前記門型フェンスの設置面に載置されて前記門型フェンスが設置されると共に、前記平板には隣に設置される門型フェンスの柱部が挿入可能な柱挿入部が設けられ、その隣に設置される前記門型フェンスの柱部が前記柱挿入部に挿入されて、順次、前記門型フェンスが道路の延長方向に連設されて形成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、前記門型フェンスの前記柱挿入部が設けられている柱部の下端には平板が水平に取付けられ、この平板の底面が前記門型フェンスの設置面に載置されて前記門型フェンスが設置されると共に、前記平板には隣に設置される門型フェンスの柱部が挿入可能な柱挿入部が設けられ、その隣に設置される前記門型フェンスの柱部が前記柱挿入部に挿入されて、順次、前記門型フェンスが道路の延長方向に連設されて形成されているので、設置面である道路を深く掘り起こす等の作業を行うことがなく、したがって道路を損傷させることが少ない。また、設置した門型フェンスの柱挿入部に、次に設置する門型フェンスの柱部を挿入して、順次その作業を繰り返していくだけで車線分離体を形成できるので、非常に効率よく車線分離体を形成することができる。
また本発明に係る車線分離体は、前記門型フェンスの設置面にアンカー部材が配置され、その上に前記平板が配置され、この平板が押さえ部材により押えられて、前記アンカー部材とそれに対応した螺着部材とにより、前記平板と押さえ部材とが固定されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、前記門型フェンスの設置面にアンカー部材が配置され、その上に前記平板が配置され、この平板が押さえ部材により押えられて、前記アンカー部材とそれに対応した螺着部材とにより、前記平板と押さえ部材とが固定されているので、車両などが前記車線分離体に接触しその衝撃力が車線分離体に伝わった際、前記平板が前記アンカー部材とそれに対応した螺着部材とにより固定されている、つまり前記門型フェンスが設置面と固定されているため、前記衝撃力の鉛直方向の力に対して対抗することができ、加えて、前記平板と押さえ部材とが前記アンカー部材とそれに対応した螺着部材とにより固定されているため、前記門型フェンスの剛性に加えて前記押さえ部材が門型フェンスの設置面に対して押さえが効く、つまり前記設置面に対して押さえ部材が突っ張ることにより、水平方向の力に対して対抗することができ、前記車線分離体が簡単には倒れることがない。
また本発明に係る車線分離体は、前記門型フェンスの柱部の下部が挿入される柱受け部材が門型フェンスの設置面に載置されて、前記門型フェンスの柱部の下部とその隣り合う門型フェンスの柱部の下部とが前記柱受け部材に挿入されて、順次、前記門型フェンスが道路の延長方向に連設されて形成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、前記門型フェンスの柱部の下部が挿入される柱受け部材が門型フェンスの設置面に載置されて、前記門型フェンスの柱部の下部とその隣り合う門型フェンスの柱部の下部とが前記柱受け部材に挿入されて、順次、前記門型フェンスが道路の延長方向に連設されて形成されているので、前記柱受け部材により門型フェンスの柱部の下部が確実に保持されることで、複数の前記門型フェンスで形成される車線分離体の剛性が向上され、車両などが前記車線分離体に接触しても、車線分離体が簡単には倒れることがない。
また本発明に係る車線分離体は、前記門型フェンスの設置面にアンカー部材が配置され、その上に前記柱受け部材が配置され、この柱受け部材が押さえ部材により押えられて、前記アンカー部材とそれに対応した螺着部材とにより、前記柱受け部材と押さえ部材とが固定されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、前記門型フェンスの設置面にアンカー部材が配置され、その上に前記柱受け部材が配置され、この柱受け部材が押さえ部材により押えられて、前記アンカー部材とそれに対応した螺着部材とにより、前記柱受け部材と押さえ部材とが固定されているので、車両などが前記車線分離体に接触しその衝撃力が車線分離体に伝わった際、前記柱受け部材が前記アンカー部材とそれに対応した螺着部材とにより固定されている、つまり前記門型フェンスが設置面と固定されているため、前記衝撃力の鉛直方向の力に対して対抗することができ、加えて、前記柱受け部材と押さえ部材とが前記アンカー部材とそれに対応した螺着部材とにより固定されているため、前記門型フェンスの剛性に加えて前記押さえ部材が門型フェンスの設置面に対して押さえが効く、つまり前記設置面に対して押さえ部材が突っ張ることにより、水平方向の力に対して対抗することができ、前記車線分離体が簡単には倒れることがない。
また本発明に係る車線分離体を、前記門型フェンスの横梁部上に縦部材を取付るようにしてもよく、更には前記縦部材に扁平部を備えるように形成してもよい。
この構成によれば、前記門型フェンスの横梁部上に前記縦部材が取付けられ、更にはその縦部材には扁平部が備えられているので、夜間、対向車線を走行する車両の前照灯からの光が縦部材の扁平部により遮られる、いわゆる防眩効果を奏するので、眩惑されにくく車両を確実に運転することができる。
また本発明に係る車線分離体は、前記縦部材の扁平部の幅は前記門型フェンスの横梁部の幅より幅広に形成され、前記門型フェンスの横梁部上に前記縦部材が取付けられた状態において、前記縦部材の扁平部は前記門型フェンスの横梁部からその幅方向にはみ出る様に取付けられていることを特徴とするものである。
この構成によれば、前記縦部材の扁平部の幅は前記門型フェンスの横梁部の幅より幅広に形成され、前記門型フェンスの横梁部上に前記縦部材が取付けられた状態において、前記縦部材の扁平部は前記門型フェンスの横梁部からその幅方向にはみ出る様に取付けられているので、柱状の縦部材に比べ視認性や誘目性が高く、車両の運転者に効果的に注意喚起を行うことができると共に、例えば居眠り運転など、ふらついて運転している車両が走行している状況において、その車両は前記門型フェンスに接触する前に、前記門型フェンスより幅広に形成されている前記縦板部に接触し、その接触による振動や音によって前記車両の運転者が覚醒し、前記門型フェンスに接触することなく、適切な車線の位置に戻ることを期待することができる。
また本発明に係る車線分離体は、前記門型フェンスの横梁部の長手方向に対して、前記縦部材の扁平部の幅方向が傾斜するように取付けられていることを特徴とするものである。
この構成によれば、前記門型フェンスの横梁部の長手方向に対して、前記縦部材の扁平部の幅方向が傾斜するように取付けられているので、同じ幅の前記縦部材を、前記門型フェンスの横梁部の長手方向に対して前記縦部材の扁平部の幅方向が直交するように取付ける場合に比べ、投影面積が広くなり、夜間、対向車線を走行する車両の前照灯からの光をより効率的に遮蔽し、防眩効果をより向上させることができる。
ことができる。
また本発明に係る車線分離体は、隣り合う前記門型フェンスどうしが締結具にて締結され連設されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、隣り合う前記門型フェンスどうしが締結具にて締結され連設されているので、隣に設置する複数の前記門型フェンスどうしが全体として一体的に連結され、車両の接触や衝突等と言った荷重を全体として一体的に連結された複数の前記門型フェンスで受け止めるので、耐衝撃性を向上させることができる。
また本発明に係る車線分離体は、前記門型フェンスの横梁部の少なくとも上方または下方には、横桟が少なくとも左右一対の柱部間に差し渡され、前記横梁部と横桟とが前記柱部の幅方向に出っ張ることなく、前記柱部と横梁部と横桟とが面一となるように形成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、前記門型フェンスの横梁部の少なくとも上方または下方には、横桟が少なくとも左右一対の柱部間に差し渡され、前記横梁部と横桟とが前記柱部の幅方向に出っ張ることなく、前記柱部と横梁部と横桟とが面一となるように形成されている、すなわち出っ張った部分がないので、車両が前記車線分離体に接触した場合に、接触した車両が前記門型フェンスに引っ掛かることなく、車線の適切な位置に車両を誘導する、いわゆる車両誘導性に優れたものとすることができる。
ことができる。
また本発明に係る車線分離体は、前記門型フェンスが矩形パイプで形成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、前記門型フェンスが矩形パイプで形成されているので、同サイズの円筒パイプに比べ強度が高く、よって耐衝撃性の高い門型フェンスを形成することができる。または、強度が高い分サイズを小さくすることができるので、より経済的にも効率の良い門型フェンスを形成することができる。
ことができる。
また本発明に係る車線分離体は、道路の延長方向に設置された置き基礎に前記門型フェンスを立設させると共に、前記門型フェンスの柱部の下部が挿入される柱下部挿入部が前記置き基礎に設けられて、複数の前記門型フェンスが道路の延長方向に連設されて形成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、道路の延長方向に設置された置き基礎に前記門型フェンスを立設させると共に、前記門型フェンスの柱部の下部が挿入される柱下部挿入部が前記置き基礎に設けられて、複数の前記門型フェンスが道路の延長方向に連設されて形成されているので、道路の延長方向に設置された置き基礎に設けられている前記柱下部挿入部に前記門型フェンスの柱部の下部を順次挿入するだけで、車線分離体を形成することができため、車線分離体の形成を効率よく行うことができる。
また本発明に係る車線分離体は、道路の延長方向に道路面を所定の幅で掘り下げ凹溝を形成し、その凹溝に嵌め込み可能な置き基礎を前記凹溝内に設置し、その置き基礎に前記門型フェンスを立設させて、複数の前記門型フェンスが道路の延長方向に連設されて形成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、道路の延長方向に道路面を所定の幅で掘り下げ凹溝を形成し、その凹溝に嵌め込み可能な置き基礎を前記凹溝内に設置し、その置き基礎に前記門型フェンスを立設させて、複数の前記門型フェンスが道路の延長方向に連設されて形成されているので、床板の厚みが土工部に比べかなり薄い橋梁部やトンネル内であっても、置き基礎を用いることで杭基礎を打ち込むなどの必要はなく、したがって床板を傷めることなく、またトンネルの中央排水工の機能に影響を及ぼすことがない車線分離体を形成することができる。
また本発明に係る車線分離体は、前記門型フェンスの柱部の下部が挿入される柱受け部材が前記凹溝内に所定の間隔をあけて配置されると共に、前記凹溝内に設置される前記置き基礎により前記柱受け部材が押さえられていることを特徴とするものである。
この構成によれば、前記門型フェンスの柱部の下部が挿入される柱受け部材が前記凹溝内に所定の間隔をあけて配置されると共に、前記凹溝内に設置される前記置き基礎により前記柱受け部材が押さえられているので、車両の接触等の荷重が前記門型フェンスにかかり、その力が前記柱受け部材に伝わっても、前記門型フェンスの柱部が挿入されている柱受け部材が前記置き基礎により押さえられていることで、前記柱受け部材が浮きあげられたりすることが無いようになっている。
また本発明に係る車線分離体は、前記門型フェンスの柱部が、前記柱部に設けられた柱挿入部と、前記締結具、置き基礎、柱受け部材の3個のうち少なくともいずれか1個、の少なくとも2個により保持されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、前記門型フェンスの柱部が、前記柱部に設けられた柱挿入部と、前記締結具、置き基礎、柱受け部材の3個のうち少なくともいずれか1個、の少なくとも2個により保持されるようにしているので、隣接する2個の前記門型フェンスどうしが少なくとも2ヶ所以上で連結され保持されることにより、隣に設置された複数の前記門型フェンスどうしが全体として一体的に連結され、車両の接触や衝突等と言った荷重を全体として一体的に連結された複数の前記門型フェンスで受け止めることができるため、耐衝撃性を向上させることができる。
また本発明に係る車線分離体は、前記置き基礎は前記凹溝の幅方向より前記凹溝の長手方向が長い直方体状に形成されると共に、前記置き基礎の長手方向の上面側の両方の角部が長手方向に面取りされていることを特徴とするものである。
この構成によれば、前記置き基礎は前記凹溝の幅方向より前記凹溝の長手方向が長い直方体状に形成されると共に、前記置き基礎の長手方向の上面側の両方の角部が長手方向に面取りされているので、前記門型フェンスを前記置き基礎または柱受け部材から上方に抜いて、救急車やパトロールカーなどの緊急車両や通行止めとなった車線側の車両を反対側の車線に流出させるための開口部を設ける際、車道面から前記置き基礎が上方に突出している場合であっても、前記置き基礎の長手方向の上面側の両方の角部を長手方向に面取りして角部を無くし傾斜部を設けることで、車両が前記置き基礎を越えやすくなっている。
また本発明に係る車線分離体は、前記門型フェンスの柱部の下部が挿入される柱下部挿入部が前記置き基礎に設けられていることを特徴とするものである。
この構成によれば、前記門型フェンスの柱部の下部が挿入される柱下部挿入部が前記置き基礎に設けられているので、道路の延長方向に形成した前記凹溝内に前記置き基礎を順次設置し、それらの置き基礎に設けられている前記柱下部挿入部に前記門型フェンスの柱部の下部を順次挿入するだけで、車線分離体を形成することができため、車線分離体の形成を効率よく行うことができる。
また本発明に係る車線分離体は、前記置き基礎を押さえる押さえ部材が取付けられていることを特徴とするものである。
この構成によれば、前記置き基礎を押さえる押さえ部材を取付けているので、仮に車両などが前記車線分離体に接触しても、その衝撃力により前記車線分離体が簡単には倒れることがない。
また本発明に係る車線分離体は、前記押さえ部材がハット型に形成され、前記置き基礎を上側から押さえつつ、前記門型フェンスの設置面に当接するようになされていることを特徴とするものである。
この構成によれば、前記押さえ部材を正面視においてハット型に形成し、前記置き基礎を上側から押さえつつ、前記門型フェンスの設置面に当接するようにしているので、車両などが前記車線分離体に接触し、その衝撃力が前記車線分離体に加わっても、前記門型フェンスの設置面に当接するようにハット型に形成された前記押さえ部材が設置面に対して踏ん張るため、前記車線分離体が簡単には倒れることがない。
また本発明に係る車線分離体は、前記押さえ部材がL字型に形成され、前記置き基礎の前後の側面にそれぞれ取付けられつつ、前記門型フェンスの設置面に当接するようになされていることを特徴とするものである。
この構成によれば、前記押さえ部材を正面視においてL字型に形成し、前記置き基礎の左右側面にそれぞれ取付けつつ、前記門型フェンスの設置面に当接するようにしているので、車両などが前記車線分離体に接触し、その衝撃力が前記車線分離体に加わっても、前記門型フェンスの設置面に当接するようにL字型に形成された前記押さえ部材が設置面に対して踏ん張るため、前記車線分離体が簡単には倒れることがない。
また本発明に係る車線分離体は、前記門型フェンスの設置面に所定の間隔をあけて固定具が立設され、隣り合う前記門型フェンスの2本の柱部の外形より大きい面積となされた平板部材がその下面が設置面に当接するように前記固定具に貫通され、この平板部材の上面に隣り合う前記門型フェンスの2本の柱部が配置され、前記固定具により前記平板部材と門型フェンスとが固定されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、前記門型フェンスの設置面に所定の間隔をあけて固定具が立設され、隣り合う前記門型フェンスの2本の柱部の外形より大きい面積となされた平板部材がその下面が設置面に当接するように前記固定具に貫通され、この平板部材の上面に隣り合う前記門型フェンスの2本の柱部が配置され、前記固定具により前記平板部材と門型フェンスとが固定されているので、車両などが前記車線分離体に接触し、その衝撃力が前記車線分離体に加わった場合、前記車線分離体の柱部を設置面に直接立設し固定具で固定するのに比べ、隣り合う前記門型フェンスの2本の柱部の外形より大きい面積となされ前記門型フェンスの設置面に当接するように設置された前記平板部材が設置面に対して踏ん張るため、前記車線分離体がより倒れにくくなっている。
また本発明に係る車線分離体は、少なくても前記横梁部または横桟のいずれか一方に緩衝部材が取付けられていることを特徴とするものである。
この構成によれば、少なくても前記横梁部または横桟のいずれか一方に緩衝部材が取付けられているので、車両などが前記車線分離体に接触した際、前記緩衝部材により車両などが傷つきにくくなっている。
また本発明に係る車線分離体は、前記緩衝部材に前記横梁部または横桟が挿通されて取付けられていることを特徴とするものである。
この構成によれば、前記緩衝部材に前記横梁部または横桟が挿通されて取付けられているので、車両などが前記車線分離体に接触した際、前記緩衝部材が飛散するのを低減することができる。
また本発明に係る車線分離体は、複数個の前記緩衝部材が前記横梁部または横桟に遊嵌されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、複数個の前記緩衝部材が前記横梁部または横桟に遊嵌されているので、車両などが前記車線分離体に接触した際、複数個の前記緩衝部材がそれぞれ横にずれることで、車両などがさらに傷つきにくくなっている。
また本発明に係る車線分離体の施工方法は、少なくとも左右一対の柱部の少なくとも一方の柱部に、隣に設置する門型フェンスの柱部が挿入可能な柱挿入部が設けられている門型フェンスを設置面に設置し、その隣に設置する前記門型フェンスの柱部を前記柱挿入部に挿入し、順次、複数の前記門型フェンスを道路の延長方向に連設することを特徴とするものである。
この施工方法によれば、少なくとも左右一対の柱部の少なくとも一方の柱部に、隣に設置する門型フェンスの柱部が挿入可能な柱挿入部が設けられている門型フェンスを設置面に設置し、その隣に設置する前記門型フェンスの柱部を前記柱挿入部に挿入し、順次、複数の前記門型フェンスを道路の延長方向に連設するので、設置面に設置した門型フェンスの柱挿入部に、次に設置する門型フェンスの柱部を挿入して、順次その作業を繰り返していくだけで車線分離体を形成できるので、非常に効率よく車線分離体を形成することができる。
また本発明に係る車線分離体の施工方法は、設置面への設置状態において縦方向に延びる少なくとも左右一対の柱部と、前記柱部間を横方向に連結する横梁部とを備える門型フェンスは、隣に設置する門型フェンスの柱部が挿入可能な柱挿入部が一方の前記柱部のみに設けられたものと、両方の前記柱部に前記柱挿入部が設けられたものと、前記柱部のいずれにも前記柱挿入部が設けられていないもの、の少なくとも3種類からなり、少なくともこの3種類の前記門型フェンスが組み合わされて、隣に設置する前記門型フェンスの柱部を前記柱挿入部に挿入し、順次、複数連設されて形成することを特徴とするものである。
この施工方法によれば、設置面への設置状態において縦方向に延びる少なくとも左右一対の柱部と、前記柱部間を横方向に連結する横梁部とを備える門型フェンスは、隣に設置する門型フェンスの柱部が挿入可能な柱挿入部が一方の前記柱部のみに設けられたものと、両方の前記柱部に前記柱挿入部が設けられたものと、前記柱部のいずれにも前記柱挿入部が設けられていないもの、の少なくとも3種類からなり、少なくともこの3種類の前記門型フェンスが組み合わされて、隣に設置する前記門型フェンスの柱部を前記柱挿入部に挿入し、順次、複数連設されて形成するので、まず最初に、前記柱部のいずれにも前記柱挿入部が設けられていない門型フェンスをその両隣に設置されている門型フェンスの前記柱挿入部から引き抜いて、次に引き抜いた門型フェンスの隣りに配置されている門型フェンスを引き抜き、必要な間口の開口部を得られるまで、順次その作業を行いさえすれば、救急車やパトロールカーなどの緊急車両や通行止めとなった車線側の車両を反対側の車線に流出させるための開口部を簡単に設けることができる。
また本発明に係る車線分離体の施工方法は、前記門型フェンスの前記柱挿入部が設けられている柱部の下端に平板が水平に取付けられた門型フェンスを、この平板の底面が前記門型フェンスの設置面に当接する様に前記門型フェンスを設置し、その隣に設置する前記門型フェンスの柱部を前記柱挿入部に挿入し、順次、複数の前記門型フェンスを道路の延長方向に連設することを特徴とするものである。
この施工方法によれば、前記門型フェンスの前記柱挿入部が設けられている柱部の下端に平板が水平に取付けられた門型フェンスを、この平板の底面が前記門型フェンスの設置面に当接する様に前記門型フェンスを設置し、その隣に設置する前記門型フェンスの柱部を前記柱挿入部に挿入し、順次、複数の前記門型フェンスを道路の延長方向に連設する様にしているので、設置面である道路を深く掘り起こす等の作業を行うことがなく、道路を損傷させることが少ない。また、設置した門型フェンスの柱挿入部に、次に設置する門型フェンスの柱部を挿入して、順次その作業を繰り返していくだけで車線分離体を形成できるので、非常に効率よく車線分離体を形成することができる。
また本発明に係る車線分離体の施工方法は、前記門型フェンスの柱部の下部が挿入される柱受け部材を門型フェンスの設置面に載置し、前記門型フェンスの柱部の下部とその隣り合う門型フェンスの柱部の下部とを前記柱受け部材に挿入し、順次、複数の前記門型フェンスを道路の延長方向に連設することを特徴とするものである。
とするものである。
この構成によれば、前記門型フェンスの柱部の下部が挿入される柱受け部材を門型フェンスの設置面に載置し、前記門型フェンスの柱部の下部とその隣り合う門型フェンスの柱部の下部とを前記柱受け部材に挿入し、順次、複数の前記門型フェンスを道路の延長方向に連設する様にしているので、前記柱受け部材により門型フェンスの柱部の下部が確実に保持されることで、複数の前記門型フェンスで形成される記車線分離体の剛性が向上され、車両などが前記車線分離体に接触しても、車線分離体が簡単には倒れることがない。
また本発明に係る車線分離体の施工方法は、道路の延長方向に道路面を所定の幅で掘り下げ凹溝を形成し、その凹溝に嵌め込み可能な置き基礎を前記凹溝内に設置し、その置き基礎に前記門型フェンスを立設させて、順次、複数の前記門型フェンスを道路の延長方向に連設することを特徴とするものである。
この施工方法によれば、道路の延長方向に道路面を所定の幅で掘り下げ凹溝を形成し、その凹溝に嵌め込み可能な置き基礎を前記凹溝内に設置し、その置き基礎に前記門型フェンスを立設させて、順次、複数の前記門型フェンスを道路の延長方向に連設する様にしているので、床板の厚みが土工部に比べかなり薄い橋梁部やトンネル内であっても、杭基礎を打ち込むこと等により床板を傷めることなく、またトンネルの中央排水工の機能に影響を及ぼすことがない車線分離体を形成することができる。
また本発明に係る車線分離体は、設置面への設置状態において縦方向に延びる少なくとも左右一対の柱部と、前記柱部間を横方向に連結する横梁部とを備える門型フェンスの隣り合う門型フェンスどうしが締結具にて締結され連設されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、設置面への設置状態において縦方向に延びる少なくとも左右一対の柱部と、前記柱部間を横方向に連結する横梁部とを備える門型フェンスの隣り合う門型フェンスどうしが締結具にて締結され連設しているので、隣に設置する複数の前記門型フェンスどうしが全体として一体的に連結され、車両の接触や衝突等と言った荷重を全体として一体的に連結された複数の前記門型フェンスで受け止めるので、耐衝撃性を向上させることができる。
また本発明に係る車線分離体は、前記門型フェンスの柱部の下部が挿入される柱受け部材が門型フェンスの設置面に載置されて、前記門型フェンスの柱部の下部とその隣り合う門型フェンスの柱部の下部とが前記柱受け部材に挿入されて、順次、前記門型フェンスが道路の延長方向に連設されて形成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、前記門型フェンスの柱部の下部が挿入される柱受け部材が門型フェンスの設置面に載置されて、前記門型フェンスの柱部の下部とその隣り合う門型フェンスの柱部の下部とが前記柱受け部材に挿入されて、順次、前記門型フェンスが道路の延長方向に連設されて形成しているので、前記柱受け部材により門型フェンスの柱部の下部が確実に保持されることで、複数の前記門型フェンスで形成される記車線分離体の剛性が向上され、車両などが前記車線分離体に接触しても、車線分離体が簡単には倒れることがない。
また本発明に係る車線分離体は、前記門型フェンスの柱部の下端には平板が水平に取付けられ、この平板の底面が前記門型フェンスの設置面に載置されて前記門型フェンスが設置され、隣り合う門型フェンスの柱部どうしが締結具にて締結されて、順次、前記門型フェンスが道路の延長方向に連設されて形成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、前記門型フェンスの柱部の下端には平板が水平に取付けられ、この平板の底面が前記門型フェンスの設置面に載置されて前記門型フェンスが設置され、隣り合う門型フェンスの柱部どうしが締結具にて締結されて、順次、前記門型フェンスが道路の延長方向に連設されて形成しているので、前記柱挿入部により門型フェンスの柱部の下部が確実に保持されることで、複数の前記門型フェンスで形成される記車線分離体の剛性が向上され、車両などが前記車線分離体に接触しても、車線分離体が簡単には倒れることがない。
また本発明に係る車線分離体は、前記門型フェンスの横梁部上に縦部材が取付けられていることを特徴とするものである。
この構成によれば、前記門型フェンスの横梁部上に縦部材が取付けられているので、夜間、対向車線を走行する車両の前照灯からの光が縦部材の扁平部により遮られる、いわゆる防眩効果を奏するので、眩惑されにくく車両を確実に運転することができる。
また本発明に係る車線分離体は、前記門型フェンスの横梁部の少なくとも上方または下方には、横桟が少なくとも左右一対の柱部間に差し渡され、前記横梁部と横桟とが前記柱部の幅方向に出っ張ることなく、前記柱部と横梁部と横桟とが面一となるように形成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、前記門型フェンスの横梁部の少なくとも上方または下方には、横桟が少なくとも左右一対の柱部間に差し渡され、前記横梁部と横桟とが前記柱部の幅方向に出っ張ることなく、前記柱部と横梁部と横桟とが面一となるように形成している、すなわち出っ張った部分がないので、車両が前記車線分離体に接触した場合に、接触した車両が前記門型フェンスに引っ掛かることなく、車線の適切な位置に車両を誘導する、いわゆる車両誘導性に優れたものとすることができる。
また本発明に係る車線分離体は、前記門型フェンスが矩形パイプで形成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、前記門型フェンスが矩形パイプで形成しているので、同サイズの円筒パイプに比べ強度が高く、よって耐衝撃性の高い門型フェンスを形成することができる。または、強度が高い分サイズを小さくすることができるので、より経済的にも効率の良い門型フェンスを形成することができる。
また本発明に係る車線分離体は、前記門型フェンスの設置面にアンカー部材が配置され、その上に前記柱受け部材が配置され、この柱受け部材が前記押さえ部材により押えられて、前記アンカー部材とそれに対応した螺着部材とにより、前記柱受け部材と押さえ部材とが固定されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、前記門型フェンスの設置面にアンカー部材が配置され、その上に前記柱受け部材が配置され、この柱受け部材が前記押さえ部材により押えられて、前記アンカー部材とそれに対応した螺着部材とにより、前記柱受け部材と押さえ部材とが固定されているので、車両などが前記車線分離体に接触しその衝撃力が車線分離体に伝わった際、前記柱受け部材が前記アンカー部材により固定されている、つまり前記門型フェンスが設置面と固定されているため、前記衝撃力の鉛直方向の力に対して対抗することができ、加えて、前記柱受け部材と押さえ部材とが固定されているため、前記門型フェンスの剛性に加えて前記押さえ部材が門型フェンスの設置面に対して押さえが効く、つまり前記設置面に対して押さえ部材が突っ張ることにより、水平方向の力に対して対抗することができ、前記車線分離体が簡単には倒れることがない。
また本発明に係る車線分離体は、前記門型フェンスの設置面にアンカー部材が配置され、その上に前記平板が配置され、この平板が前記押さえ部材により押えられて、前記アンカー部材とそれに対応した螺着部材とにより、前記平板と押さえ部材とが固定されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、前記門型フェンスの設置面にアンカー部材が配置され、その上に前記平板が配置され、この平板が前記押さえ部材により押えられて、前記アンカー部材とそれに対応した螺着部材とにより、前記平板と押さえ部材とが固定されているので、車両などが前記車線分離体に接触しその衝撃力が車線分離体に伝わった際、前記平板が前記アンカー部材により固定されている、つまり前記門型フェンスが設置面と固定されているため、前記衝撃力の鉛直方向の力に対して対抗することができ、加えて、前記平板と押さえ部材とが前記アンカー部材により固定されているため、前記門型フェンスの剛性に加えて前記押さえ部材が門型フェンスの設置面に対して押さえが効く、つまり前記設置面に対して押さえ部材が突っ張ることにより、水平方向の力に対して対抗することができ、前記車線分離体が簡単には倒れることがない。
また本発明に係る車線分離体は、前記門型フェンスの柱部が、前記締結具と、前記柱受け部材、平板に設けられた柱挿入部のいずれか1個、の少なくとも2個により保持されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、前記門型フェンスの柱部が、前記締結具と、前記柱受け部材、平板に設けられた柱挿入部のいずれか1個、の少なくとも2個により保持されているので、隣接する2個の前記門型フェンスどうしが少なくとも2ヶ所以上で連結され保持されることにより、隣に設置された複数の前記門型フェンスどうしが全体として一体的に連結され、車両の接触や衝突等と言った荷重を全体として一体的に連結された複数の前記門型フェンスで受け止めることができるため、耐衝撃性を向上させることができる。
また本発明に係る車線分離体の施工方法は、前記門型フェンスの柱部の下部が挿入される柱受け部材を門型フェンスの設置面に載置し、前記門型フェンスの柱部の下部とその隣り合う門型フェンスの柱部の下部とを前記柱受け部材に挿入し、順次、複数の前記門型フェンスを道路の延長方向に連設することを特徴とするものである。
この構成によれば、前記門型フェンスの柱部の下部が挿入される柱受け部材を門型フェンスの設置面に載置し、前記門型フェンスの柱部の下部とその隣り合う門型フェンスの柱部の下部とを前記柱受け部材に挿入し、順次、複数の前記門型フェンスを道路の延長方向に連設する様にしているので、前記柱受け部材により門型フェンスの柱部の下部が確実に保持されることで、複数の前記門型フェンスで形成される記車線分離体の剛性が向上され、車両などが前記車線分離体に接触しても、車線分離体が簡単には倒れることがない。
また本発明に係る車線分離体の施工方法は、前記門型フェンスの柱部の下端に平板が水平に取付けられた門型フェンスを、この平板の底面が前記門型フェンスの設置面に当接する様に前記門型フェンスを設置し、前記柱部11とその隣に設置する前記門型フェンスの柱部とを前記締結具により締結して、順次、複数の前記門型フェンスを道路の延長方向に連設することを特徴とするものである。
この構成によれば、前記門型フェンスの柱部の下端に平板が水平に取付けられた門型フェンスを、この平板の底面が前記門型フェンスの設置面に当接する様に前記門型フェンスを設置し、前記柱部11とその隣に設置する前記門型フェンスの柱部とを前記締結具により締結して、順次、複数の前記門型フェンスを道路の延長方向に連設する様にしているので、前記柱挿入部により門型フェンスの柱部の下部が確実に保持されることで、複数の前記門型フェンスで形成される記車線分離体の剛性が向上され、車両などが前記車線分離体に接触しても、車線分離体が簡単には倒れることがない。
また本発明に係る車線分離体は、前記門型フェンスの柱部とその隣り合う前記門型フェンスの柱部とを合わせた外形より大きい面積となされた平板部材が、その下面が前記門型フェンスの設置面に当接するように所定の間隔をあけて載置され、この平板部材の上面に隣り合う前記門型フェンスの2本の柱部が配置されると共に、前記平板部材と門型フェンスとが固定部材により前記門型フェンスの設置面に固定されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、前記門型フェンスの柱部とその隣り合う前記門型フェンスの柱部とを合わせた外形より大きい面積となされた平板部材が、その下面が前記門型フェンスの設置面に当接するように所定の間隔をあけて載置され、この平板部材の上面に隣り合う前記門型フェンスの2本の柱部が配置されると共に、前記平板部材と門型フェンスとが固定部材により前記門型フェンスの設置面に固定される様にしているので、車両などが前記車線分離体に接触し、その衝撃力が前記車線分離体に加わった場合、前記車線分離体の柱部を設置面に直接立設し固定具で固定するのに比べ、隣り合う前記門型フェンスの2本の柱部の外形より大きい面積となされ前記門型フェンスの設置面に当接するように設置された前記平板部材が設置面に対して踏ん張るため、前記車線分離体がより倒れにくくなっている。さらに、前記平板部材と門型フェンスとが固定部材により門型フェンスの設置面に固定されているので、より前記車線分離体がより倒れにくくなっている。
また本発明に係る車線分離体は、前記固定部材は前記門型フェンスの設置面に配置されたアンカー部材とそれに対応した螺着部材を備え、前記アンカー部材の上に前記平板部材が配置され、さらにその上に前記柱受け部材が載置され、この柱受け部材に隣り合う前記門型フェンスの2本の柱部が挿入されると共に、前記平板部材と柱受け部材とが前記アンカー部材と螺着部材とにより前記門型フェンスの設置面に固定されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、前記固定部材は前記門型フェンスの設置面に配置されたアンカー部材とそれに対応した螺着部材を備え、前記アンカー部材の上に前記平板部材が配置され、さらにその上に前記柱受け部材が載置され、この柱受け部材に隣り合う前記門型フェンスの2本の柱部が挿入されると共に、前記平板部材と柱受け部材とが前記アンカー部材と螺着部材とにより前記門型フェンスの設置面に固定される様にしているので、車両などが前記車線分離体に接触しその衝撃力が車線分離体に伝わった際、前記柱受け部材が前記アンカー部材とそれに対応した螺着部材とにより固定されている、つまり前記門型フェンスが設置面と固定されているため、前記衝撃力の鉛直方向の力に対して対抗することができ、加えて、前記柱受け部材と平板部材とが前記アンカー部材とそれに対応した螺着部材とにより固定されているため、前記門型フェンスの剛性に加えて前記平板部材が門型フェンスの設置面に対して押さえが効く、つまり隣り合う前記門型フェンスの2本の柱部の外形より大きい面積となされ前記門型フェンスの設置面に当接するように設置された前記平板部材が設置面に対して踏ん張ることにより、水平方向の力に対して対抗することができ、前記車線分離体が簡単には倒れることがない。
また本発明に係る車線分離体は、前記固定部材は前記門型フェンスの設置面に配置されたアンカー部材とそれに対応した螺着部材を備え、前記アンカー部材の上に前記平板部材が配置され、さらにその上に前記門型フェンスの柱部の下端に水平に取付けられた平板が載置され、前記平板部材と平板とが前記アンカー部材と螺着部材とにより前記門型フェンスの設置面に固定されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、前記固定部材は前記門型フェンスの設置面に配置されたアンカー部材とそれに対応した螺着部材を備え、前記アンカー部材の上に前記平板部材が配置され、さらにその上に前記門型フェンスの柱部の下端に水平に取付けられた平板が載置され、前記平板部材と平板とが前記アンカー部材と螺着部材とにより前記門型フェンスの設置面に固定する様にしているので、車両などが前記車線分離体に接触しその衝撃力が車線分離体に伝わった際、前記平板が前記アンカー部材とそれに対応した螺着部材とにより固定されている、つまり前記門型フェンスが設置面と固定されているため、前記衝撃力の鉛直方向の力に対して対抗することができ、加えて、前記平板と平板部材とが前記アンカー部材とそれに対応した螺着部材とにより固定されているため、前記門型フェンスの剛性に加えて前記平板部材が門型フェンスの設置面に対して押さえが効く、つまり隣り合う前記門型フェンスの2本の柱部の外形より大きい面積となされ前記門型フェンスの設置面に当接するように設置された前記平板部材が設置面に対して踏ん張ることにより、水平方向の力に対して対抗することができ、前記車線分離体が簡単には倒れることがない。
また本発明に係る車線分離体の施工方法は、前記アンカー部材の上に前記平板部材を配置し、その上に前記柱受け部材を載置し、前記平板部材と柱受け部材とを前記アンカー部材と螺着部材とにより前記門型フェンスの設置面に固定すると共に、前記門型フェンスの柱部の下部とその隣り合う門型フェンスの柱部の下部とを前記柱受け部材に挿入し、順次、複数の前記門型フェンスを道路の延長方向に連設することを特徴とするものである。
この構成によれば、前記アンカー部材の上に前記平板部材を配置し、その上に前記柱受け部材を載置し、前記平板部材と柱受け部材とを前記アンカー部材と螺着部材とにより前記門型フェンスの設置面に固定すると共に、前記門型フェンスの柱部の下部とその隣り合う門型フェンスの柱部の下部とを前記柱受け部材に挿入し、順次、複数の前記門型フェンスを道路の延長方向に連設する様にしているので、車両などが前記車線分離体に接触しその衝撃力が車線分離体に伝わった際、前記平板部材と柱受け部材とが前記アンカー部材とそれに対応した螺着部材とにより固定されている、つまり前記門型フェンスがその設置面と固定されているため、前記衝撃力の鉛直方向の力に対して対抗することができ、加えて、前記柱受け部材と平板部材とが前記アンカー部材とそれに対応した螺着部材とにより固定されているため、前記門型フェンスの剛性に加えて前記平板部材が門型フェンスの設置面に対して押さえが効く、つまり隣り合う前記門型フェンスの2本の柱部の外形より大きい面積となされ前記門型フェンスの設置面に当接するように設置された前記平板部材が設置面に対して踏ん張ることにより、水平方向の力に対して対抗することができ、前記車線分離体が簡単には倒れることがない。
また本発明に係る車線分離体の施工方法は、前記アンカー部材の上に前記平板部材を配置し、その上に前記門型フェンスの柱部の下端に水平に取付けられた平板を載置し、前記平板部材と平板とを前記アンカー部材と螺着部材とにより前記門型フェンスの設置面に固定し、順次、複数の前記門型フェンスを道路の延長方向に連設することを特徴とするものである。
この構成によれば、前記アンカー部材の上に前記平板部材を配置し、その上に前記門型フェンスの柱部の下端に水平に取付けられた平板を載置し、前記平板部材と平板とを前記アンカー部材と螺着部材とにより前記門型フェンスの設置面に固定し、順次、複数の前記門型フェンスを道路の延長方向に連設する様にしているので、車両などが前記車線分離体に接触しその衝撃力が車線分離体に伝わった際、前記平板部材と平板とが前記アンカー部材とそれに対応した螺着部材とにより固定されている、つまり前記門型フェンスがその設置面と固定されているため、前記衝撃力の鉛直方向の力に対して対抗することができ、加えて、前記平板と平板部材とが前記アンカー部材とそれに対応した螺着部材とにより固定されているため、前記門型フェンスの剛性に加えて前記平板部材が門型フェンスの設置面に対して押さえが効く、つまり隣り合う前記門型フェンスの2本の柱部の外形より大きい面積となされ前記門型フェンスの設置面に当接するように設置された前記平板部材が設置面に対して踏ん張ることにより、水平方向の力に対して対抗することができ、前記車線分離体が簡単には倒れることがない。
また本発明に係る車線分離システムは、前記車線分離体の施工方法により車線を分離することを特徴とするものである。
この車線分離システムによれば、前記車線分離体の施工方法により車線を分離する車線分離システムであるので、衝突した車両を元の車線に誘導することができ、非常時においては車線分離体により分離されている反対側の車線に車両を流出させることができ、橋梁部の床板を傷めることなく、またトンネルの中央排水工の機能に影響を及ぼすことがない車線分離構造を提供することができる。
本発明によれば、衝突した車両を元の車線に誘導することができ、非常時においては車線分離体により分離されている反対側の車線に車両を流出させることができ、橋梁部の床板を傷めることなく、またトンネルの中央排水工の機能に影響を及ぼすことがない車線分離体及びそれを用いた車線分離構造を形成することができる。
本発明に係る車線分離体の実施の一形態を示す斜視図である。 図1の正面図である。 図2の左側面図である。 図1に示す実施形態を構成する門型フェンスの1つの実施形態を示す斜視図である。 図4に示す門型フェンスの、(イ)は正面図、(ロ)は右側面図、(ハ)は平面図である。 図1に示す実施形態を構成する門型フェンスの別の実施形態を示す斜視図である。 図6に示す門型フェンスの、(イ)は正面図、(ロ)は平面図である。 図1に示す実施形態を構成する門型フェンスの更に別の実施形態を示す斜視図である。 図8に示す門型フェンスの、(イ)は正面図、(ロ)は右側面図、(ハ)は平面図である。 図1に示す実施形態を構成する置き基礎の1つの実施形態を示す斜視図である。 図10に示す置き基礎の、(イ)は正面図、(ロ)は右側面図、(ハ)は平面図である。 図1に示す実施形態を構成する柱受け部材の1つの実施形態を示す斜視図である。 図12に示す柱受け部材の、(イ)は正面図、(ロ)は右側面図、(ハ)は平面図である。 本発明に係る車線分離体の施工手順を示す説明図(斜視図)である。 図14に示す施工手順の続きを示す説明図(斜視図)である。 図15に示す施工手順の続きを示す説明図(斜視図)である。 図1に示す車線分離体を構成する門型フェンスの一部を取り外す手順を示す説明図(斜視図)である。 本発明に係る車線分離体の実施の別の形態を示す、(イ)は正面図、(ロ)は左側面図、(ハ)は平面図である。 本発明に係る車線分離体の実施の別の形態を示す、(イ)は正面図、(ロ)は左側面図、(ハ)は平面図である。 本発明に係る車線分離体の実施の別の形態を示す正面図である。 本発明に係る車線分離体の実施の別の形態を示す正面図である。 本発明に係る車線分離体の実施の別の形態を示す、(イ)は正面図、(ロ)は左側面図、(ハ)は平面図である。 本発明に係る車線分離体の実施の別の形態を示す、(イ)は正面図、(ロ)は左側面図、(ハ)は平面図である。 本発明に係る車線分離体の実施の別の形態を示す、(イ)は正面図、(ロ)は(イ)の要部拡大図である。 本発明に係る車線分離体を構成する置き基礎の別の実施形態を示す、(a)は置き基礎を構成する部材を分解した状態を示す斜視図、(b)は置き基礎を構成する部材を合体させた状態を示す斜視図である。 本発明に係る車線分離体の別の実施形態を示す斜視図である。 図26に示す実施形態の(イ)は正面図、(ロ)は平面図である。 図26に示す実施形態の車線分離体を施工する方法を説明する説明図である。 本発明に係る車線分離体の実施の別の形態を示す斜視図である。 図29の正面図である。 本発明に係る車線分離体の実施の別の形態を示す斜視図である。 図31の正面図である。 本発明に係る車線分離体の実施の別の形態を示す斜視図である。 図33の正面図である。 本発明に係る車線分離体の実施の別の形態を示す斜視図である。 図35の正面図である。 図29に示す実施形態を構成する押さえ部材を示す斜視図である。 図31に示す実施形態を構成する押さえ部材を示す斜視図である。 図31に示す実施形態の車線分離体の施工手順を示す説明図(斜視図)である。 図31に示す実施形態の車線分離体の施工手順を示す説明図(斜視図)である。 図31に示す実施形態の車線分離体の施工手順を示す説明図(斜視図)である。 図31に示す実施形態の車線分離体の施工手順を示す説明図(斜視図)である。 図31に示す実施形態の車線分離体の施工手順を示す説明図(斜視図)である。 図31に示す実施形態の車線分離体の施工手順を示す説明図(斜視図)である。 図31に示す実施形態の車線分離体の施工手順を示す説明図(斜視図)である。 図33に示す実施形態の車線分離体の施工手順を示す説明図(斜視図)である。 図33に示す実施形態の車線分離体の施工手順を示す説明図(斜視図)である。 図33に示す実施形態の車線分離体の施工手順を示す説明図(斜視図)である。 図33に示す実施形態の車線分離体の施工手順を示す説明図(斜視図)である。 図33に示す実施形態の車線分離体の施工手順を示す説明図(斜視図)である。 図33に示す実施形態の車線分離体を構成する緩衝部材を示す斜視図である。 本発明に係る車線分離体の実施の別の形態を示す斜視図である。 図52に示す実施形態の車線分離体の施工手順を示す説明図(斜視図)である。 図53に示す車線分離体の施工手順の続きを示す説明図(斜視図)である。 図52に示す実施形態の車線分離体の要部の拡大図(斜視図)である。 本発明に係る車線分離体の実施の別の形態を示す斜視図である。 図56に示す実施形態の車線分離体の施工手順を示す説明図(斜視図)である。 図57に示す車線分離体の施工手順の続きを示す説明図(斜視図)である。 図52、56に示す実施形態の車線分離体を構成する柱受け部材を示す、(イ)は正面図、(ロ)は右側面図、(ハ)は平面図である。 本発明に係る車線分離体の実施の別の形態を示す説明図(斜視図)である。 本発明に係る車線分離体の実施の別の形態を示す説明図(斜視図)である。 本発明に係る車線分離体の実施の別の形態を示す説明図(斜視図)である。 本発明に係る車線分離体の実施の別の形態を示す斜視図である。 図63に示す実施形態の車線分離体の要部の拡大図(斜視図)である。 本発明に係る車線分離体の実施の別の形態を示す斜視図である。 本発明に係る車線分離体の実施の別の形態を示す説明図(斜視図)である。 本発明に係る車線分離体の実施の別の形態を示す説明図(斜視図)である。 本発明に係る車線分離体の実施の別の形態を示す説明図(斜視図)である。 図68に示す実施形態の車線分離体の要部の拡大図(斜視図)である。
次に、本発明につき実施形態を取り上げて説明を行う。なお、本実施形態はあくまでも本発明を理解するための一例を示したに過ぎず、各部の形状、構造、材質等に関し、本実施形態以外のバリエーションが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で許容されていることは言うまでもない。また、以下説明における「上下左右」の表現は、図中に記載したそれぞれの方向に基づいている。
Pは本発明に係る車線分離体であり、1は車線分離体Pを構成する門型フェンスであり、設置面Gへの設置状態において縦方向に延びる左右一対の柱部11と、前記柱部11間を横方向に連結する横梁部12とを備えており、前記柱部11には、隣に設置する門型フェンス1の柱部11が挿入可能な柱挿入部13が設けられている。この柱挿入部13は、上下方向に長い平面視コの字状の形状の部材であり、平面視コの字状の開いている部分に前記柱部11を挿入し、隣に設置する門型フェンス1の柱部11が挿入できる柱挿入孔14を形成するように、溶接等により前記柱部11の中ほどの高さ位置に固定されている。
また本実施形態において、前記柱挿入部13は後述する横桟15を嵌め込むことができる様、平面視コの字状の面のうち、前記柱部11から離間した面が切欠かれ、そこに後述する横桟15を嵌め込むことができる様に形成されているが、特にこの形態に限定されるものではなく、前記柱部11が挿入できる様、柱部11の外形に対応した形状、例えば円柱の柱部11であれば円筒パイプを、角柱の柱部11であれば角筒パイプを、前記柱部11の所望の高さ位置に固定して、前記柱挿入部13を形成するようにしてもよい。
さらに本実施形態においては、上述の様に、前記柱挿入部13は後述する横桟15を嵌め込むことができる様、平面視コの字状の面のうち、前記柱部11から離間した面が切欠いて形成しているが、特にこの形態に限定されるものではなく、後述する横桟15を備えていない門型フェンス1で車線分離体Pを形成する場合であれば、前記柱挿入部13には切欠部を形成する必要はなく、また横桟15を備えた門型フェンス1であっても、横桟15が干渉しない柱部11の高さ位置、例えば柱部11の中ほどより下方の位置に、切欠部を備えていない円筒パイプや角筒パイプ等、前記門型フェンス1の柱部の外形に対応した形状の筒状体を固定して、前記柱挿入部13を形成するようにすればよい。
また前記門型フェンス1の横梁部12の下方には、横桟15が左右一対の柱部11間に差し渡され、前記横梁部12と横桟15とが前記柱部11の幅方向に出っ張ることなく、前記柱部11と横梁部12と横桟15とが面一となるように形成されている。
なお、図4〜図9に示す前記門型フェンス1は、前後方向の幅が約90mm、左右方向の長さが2000mm〜3000mm、高さが約900mmとなされている。
また本実施形態において、前記門型フェンスを構成する前記柱部11と横梁部12と横桟15とが矩形パイプで形成されている。そして、前記門型フェンス1は逆U字状に形成されているが、特にこの形態に限定されるものではなく、例えば、下方に開いた倒コの字状に形成されたものであっても良い。
また図4〜図9に示す様に、前記門型フェンス1は、隣に設置する門型フェンス1の柱部11が挿入可能な柱挿入部13が一方の前記柱部11のみに設けられた門型フェンス1Aと、前記柱部11のいずれにも前記柱挿入部13が設けられていない門型フェンス1Bと、両方の前記柱部11に前記柱挿入部13が設けられた門型フェンス1C、の3種類が存在し、この3種類の前記門型フェンス1A〜1Cが組み合わされ道路の延長方向に複数連設されて、前記車線分離体Pが形成されている。
また前記門型フェンス1(1A〜1C)の横梁部12上には、扁平部21を備えた縦部材2が取付けられている。そして、前記縦部材2の扁平部21の幅は前記門型フェンス1の横梁部12の幅より幅広に形成され、前記門型フェンス1の横梁部12上に前記縦部材2が取付けられた状態において、前記縦部材2の扁平部21は前記門型フェンス1の横梁部12からその幅方向にはみ出る様に取付けられている。
図1に示す実施形態においては、前記門型フェンス1の横梁部12の長手方向に対して、前記縦部材2の扁平部21の幅方向が直交するように縦部材2が取付けられているが、これに限定されるものではなく、図18に示す様に、前記門型フェンスの横梁部の長手方向に対して、前記縦部材の扁平部の幅方向が傾斜するように取付けられるようにしてもよい。この様にすることにより、同じ幅の前記縦部材2を、前記門型フェンス1の横梁部12の長手方向に対して前記縦部材2の扁平部21の幅方向が直交するように取付ける場合に比べ、投影面積が広くなり、夜間、対向車線を走行する車両の前照灯からの光をより効率的に遮蔽し、防眩効果をより向上させることができる。
前記縦部材2は弾性を備えた合成樹脂で形成されており、車両等が接触しても車両が損傷することが無いようになされている。そして、前記縦部材2の側面には反射部22が設けられている。この反射部22は、本実施形態に示す様に、車両の前照灯から発せられる光を再帰反射する再帰反射テープで形成されていてもよいし、他の反射部材が取付けられて形成されるようにしてもよい。
そして図19に示す様に、前記門型フェンス1の横梁部12上に、5個の前記縦部材2を等間隔に並設して、その5個の縦部材2の扁平部21に設けられている反射部22が、車両の進行方向に向かい全体として「矢印」形状になるように形成してもよい。こうすることにより、車両の運転者からは車両の進行方向が明瞭となり、逆走を防止することができる。
また図20に示す様に、前記門型フェンス1の横梁部12上に、5個の前記縦部材2を等間隔に並設して、その5個の縦部材2の扁平部21に設けられている反射部22が、車両の進行方向に向かい全体として「三角」形状になるように形成してもよい。こうすることにより、車両の運転者からは車両の進行方向が明瞭となり、逆走を防止することができる。
さらに図21に示す様に、前記門型フェンス1の横梁部12上に、5個の前記縦部材2を等間隔に並設して、その5個の縦部材2の扁平部21に設けられている反射部22が、車両の進行方向に向かい全体として「くの字」形状になるように形成してもよい。こうすることにより、車両の運転者からは車両の進行方向が明瞭となり、逆走を防止することができる。
次に、3種類の前記門型フェンス1A〜1Cを用いて車線分離体Pを形成する方法について説明する。
まず、車線分離体Pを設置する道路において、図14(a)に示す様に、その道路の延長方向に道路面を所定の幅で掘り下げ凹溝Mを形成する。次に図14(b)に示す様に、その凹溝Mに、前記門型フェンス1の柱部11の下端が挿入可能な柱受け部材3を前記凹溝M内に所定の間隔をあけて配置する。次に図15(a)に示す様に、前記凹溝Mに嵌め込み可能な置き基礎4を、この置き基礎4により前記柱受け部材3が押さえられる様に前記凹溝M内に設置すると共に、前記柱受け部材3と置き基礎4をボルト・ナット等の固定具Bにより固定する(図15(b)参照)。次に図16に示す様に、前記門型フェンス1A〜1Cの柱部11の下端を前記柱受け部材3に順次挿入し立設させて、車線分離体Pが形成される。
なお、図14に示す前記凹溝Mは、深さが約80mm、幅(道路の延長方向に直交する幅)が約200mmとなされており、前記置き基礎4は、前後方向の幅が約190mm、左右方向の長さが約1800mm、高さが約160mmとなされている。
また車線分離体Pの最端部に配置される門型フェンスは、隣に設置する門型フェンス1の柱部11が挿入可能な柱挿入部13が一方の前記柱部11Aのみに設けられた門型フェンス1Aで形成されている。そして、車線分離体Pの最端部に配置される門型フェンス1Aの柱挿入部13に、その隣に設置される門型フェンス1Aの柱挿入部13が備えられていない他方の柱部11が挿入され、さらにその隣に設置される門型フェンス1Aの柱挿入部13が備えられていない他方の柱部11が前記門型フェンス1Aの柱挿入部13に挿入され、順次門型フェンス1Aが設置されていく。
そして車線分離体Pを設置した道路において、救急車やパトロールカーなどの緊急車両や通行止めとなった車線側の車両を反対側の車線に流出させるための開口部を設ける場合について、図17を用いて説明する。
上述の様に、順次設置していく門型フェンス1Aを、所定の位置において門型フェンス1Aを1個分飛ばして、両方の前記柱部11に前記柱挿入部13が設けられた門型フェンス1Cを設置する。次に門型フェンス1を1個分飛ばした箇所に、前記柱部11のいずれにも前記柱挿入部13が設けられていない門型フェンス1Bを、その隣り合う門型フェンス1A,1Cの柱部11に設けられている柱挿入部13に、前記門型フェンス1Bのそれぞれの柱部11を挿入し設置する。そして、前記門型フェンス1Cのもう一方の柱挿入部13に、前記門型フェンス1Cに隣設される門型フェンス1Aの柱挿入部13が備えられていない他方の柱部11が挿入され、その隣に順次門型フェンス1Aが連設される様にして、車線分離体Pに開口部を設けることができる。
そして、車線分離体Pに開口部を設ける場合には、上記柱部11のいずれにも前記柱挿入部13が設けられていない門型フェンス1Bを、隣設される門型フェンス1A及び1Cの柱挿入部13から抜けば、門型フェンス1Bの一方に隣設されている門型フェンス1Aを順次ぬくことができ、また門型フェンス1Bのもう一方に隣設されている門型フェンス1Cについては、その隣に設置されている門型フェンス1Aを先に抜くことで、門型フェンス1Cを前記柱受け部材3から抜くことができ、こうすることにより車線分離体Pに開口部を設けることができる。
上述した柱受け部材3及び置き基礎4について、図10〜13を用いてさらに詳細に説明する。
図12,13に示す様に、前記柱受け部材3は、長方形状の底板部31の中央上側に、前記門型フェンス1の柱部11の下端が挿入される柱受け部32が設けられている。この柱受け部32には、前記底板部31の上面に立設された4個の縦壁33により形成された、平面視において横長の長方形状の柱挿入孔34が備えられ、この柱挿入孔34に前記門型フェンス1の柱部11の下端が挿入される。
そしてその左右両側には上述の通り、前記柱受け部材3と置き基礎4とを固定具Bであるボルト・ナットで固定する際に用いるナット部35が設けられている。また前記柱受け部32を構成する4個の縦壁33のうち、前後の2個については、前記柱挿入孔34を頂上して前後方向に傾斜した傾斜面37が形成されている。この傾斜面37は、後述する前記置き基礎4の長手方向の上面側の面取りされた両方の角部とほぼ同じ傾斜となる様に形成されている。なお、この柱受け部材3は鉄鋼、アルミニウム合金等の金属材料により形成されている。
次に図10,11に示す様に、前記置き基礎4は、前記凹溝Mの幅方向より前記凹溝Mの長手方向が長い直方体状に形成されると共に、前記置き基礎4の長手方向の上面側の両方の角部41が長手方向に面取りされて形成されている。そして上述の様に、前記凹溝M内に設置された時、前記置き基礎4で前記柱受け部材3を押さえられる様に、左右の両端部下面側が切欠かれ、その切り欠かれた箇所に前記柱受け部材3を構成する底板部31が収容される様になっている。
そして、前記置き基礎4の左右の両端部には貫通孔42が形成され、その貫通孔42に固定具Bであるボルトが挿入され、上記受け部材3に設けられたナット部35に螺着されて、前記柱受け部材3と置き基礎4とが固定される。こうすることにより、連設される複数の前記柱受け部材3と置き基礎4とが一体的に形成されるので、前記門型フェンス1に車両などが接触・衝突した際の荷重・衝撃力を一体的に形成された前記柱受け部材3と置き基礎4の全体の重量で受け止めることができ、もって車線分離体Pの耐衝撃性を向上させることができる。
また図2に示す様に、橋梁部やトンネル等に車線分離体Pが設置される場合は、橋梁部の床板を傷めることなく、またトンネルの中央排水工の機能に影響を及ぼすことがない様に、前記凹溝Mの深さは深く形成できないので、前記置き基礎4が前記設置面G(道路面)から上方に突設される。この場合は、上述の様に、前記柱受け部材3に傾斜面37を形成していると共に、前記置き基礎4の上面側の両方の角部41を長手方向に面取りして形成しているので、緊急時等の際、車線分離体Pに開口部を設けた時に、前記置き基礎4が前記設置面G(道路面)から上方に突設されていたとしても、車両がそれを乗り越えやすくなっている。
さらに図2他に示す様に、前記柱受け部材3及び置き基礎4の前後方向の幅は前記門型フェンスの幅より幅広に形成されており、図10,11他に示す形態の置き基礎4はコンクリート製である。
なお上記説明した実施形態においては、前記柱受け部材3及び置き基礎4とを用いて門型フェンス1が立設され車線分離体Pを形成しているが、柱受け部材3を用いることなく、前記凹溝に嵌め込み可能な置き基礎4を前記凹溝M内に設置し、その置き基礎4に柱支持孔を設けておき、その柱支持孔に前記門型フェンスの柱部11を挿入し立設させて、複数の前記門型フェンス1を道路の延長方向に連設して、車線分離体Pを形成するようにしてもよい。また、前記置き基礎4の端部どうしをボルト・ナット等の固定具により固定して、複数の前記置き基礎4を一体的に形成するようにしてもよい。
また上述の様に、前記門型フェンス1の柱部11は、前記柱部11に設けられた柱挿入部13と、前記締結具T、置き基礎4、柱受け部材3の3個のうち少なくともいずれか1個、の少なくとも2個により保持されるようにしているので、隣設された柱部どうしが別々に捩れることなく同様の挙動をとり一体的に動くようになっていることから、耐衝撃性の向上が期待できる等、強度面で有利に働く。
また図24に示す様に、隣設される前記門型フェンス1どうしをボルト・ナット等の締結具Tにより締結され連設されるようにしてもよい。この様に、隣設される前記門型フェンス1どうしをボルト・ナット等の締結具Tにより締結することで、前記門型フェンス1どうしがさらに強固に一体化されるので、車線分離体Pの耐衝撃性の向上がさらに期待できる
次に、上記説明した実施形態に記載の置き基礎4とは異なる実施形態について、図25を用いて説明する。
図25に示す形態の置き基礎4Bは、置き基礎本体4B0と柱下部挿入部4B1とを備えている。
前記置き基礎本体4B0は側面視においてH型形状となされ、前後方向の幅に比べ長手方向に長尺に形成され、前記門型フェンス1の一方の柱部11の下部が挿入される前記柱下部挿入部4B1が前記置き基礎4Bの少なくとも一端に設けられている。そして、この柱下部挿入部4B1が設けられているのと反対側の前記置き基礎4Bの他端には、前記門型フェンス1のもう一方の柱部11の下部が挿入可能な切欠部4B2が、H型形状の前記置き基礎本体4B0のウエブ部Wが切欠かれて設けられている。
つまり、図25に示す形態の置き基礎4Bを道路の延長方向に道路面(設置面G)を所定の幅で掘り下げて形成した前記凹溝M内に複数連設し、それらの左右両端に設けられた前記柱下部挿入部4B1と切欠部4B2とに前記門型フェンス1のそれぞれの柱部11を挿入して、複数の前記門型フェンス1を連設することにより、車線分離体Pを形成することができる。したがって、図25に示す形態の置き基礎4Bを用いる場合には、前記柱受け部材3を用いる必要がない。
前記柱下部挿入部4B1は、L型アングル材4B3と、前記門型フェンス1の柱部11の下部が挿入可能な筒状体4B4とが連結されて形成されている。そして、前記柱下部挿入部4B1を構成するL型アングル材4B3に形成された透孔Aと前記置き基礎本体4B0の端部に設けられた通孔Sとに連結具Rであるボルトが挿通されナットと螺着されて、前記置き基礎4Bが形成されている。また言うまでもなく、前記筒状体4B4が取付けられたL型アングル材4B3を前記置き基礎本体4B0の端部に溶接することにより、それらを一体化してもよい。
上記説明した門型フェンス1の柱部11は矩形状に形成されているので、図25に示す形態の置き基礎4Bに設けている切欠部4B2及び前記柱下部挿入部4B1を構成する筒状体4B4は、平面視矩形の切欠と四角筒状体とからなっているが、前記柱部11の外形の形状に対応したものであればよい。また、前記置き基礎4Bのウエブ部Wの他端に設けられた前記切欠部4B2に替えて、前記柱下部挿入部4B1を設ける、すなわち、前記置き基礎4Bの両端に前記柱下部挿入部4B1を設ける様にしてもよい。
また図25に示す形態の前記置き基礎4Bの使用状態としては、道路の延長方向に道路面を所定の幅で掘り下げ形成した前記凹溝Mに嵌め込んで用いる以外にも、前記置き基礎4Bの2個のフランジ部Fが挿入可能な深さと幅の縦溝を前記フランジ部Fの間隔で2個、本発明に係る車線分離体Pを設置する設置面Gである道路に設け、その縦溝に前記フランジ部Fを挿入し前記置き基礎4Bを設置して使用してもよい。
また、前記設置面Gに前記凹溝Mや縦溝を設けることなく、前記設置面G上に載置して使用してもよいことは言うまでもない。要は、道路の延長方向に設置された、前記門型フェンス1(1A〜1C)の柱部11の下部が挿入される柱下部挿入部4B1が設けられた置き基礎4Bに、前記門型フェンス1(1A〜1C)を立設させ、複数の前記門型フェンス1(1A〜1C)が道路の延長方向に連設されて、本発明に係る車線分離体Pが形成されているようになされていればよい。
次に図22に示す様に、前記門型フェンスの横梁部上に取付けられている縦部材は円柱状に形成され、その側面には反射部が設けられるようにしてもよい。この様に構成すれば、夜間の走行時において、前記門型フェンスの横梁部の上と言う比較的高い位置に取付けられた前記縦部材の側面に設けられた反射部により、車両の運転者にとって視認性や誘目性がよりよく、もってより良い視線誘導効果を奏することができる。
また図23に示す様に、前記門型フェンス1の横梁部12上に、10個の前記縦部材2を等間隔に並設して、その10個の前記縦部材2の側面に設けられている反射部22が、車両の進行方向に向かい全体として「矢印」形状になるように形成してもよい。こうすることにより、車両の運転者からは車両の進行方向が明瞭となり、逆走を防止することができる。
図26〜図28に示す実施形態について説明する。
これらの図に示す車線分離体Pは、正面視において下方に開いた倒コの字状に形成された門型フェンス1Dの前記柱挿入部13が設けられている柱部11の下端には平板16が水平に取付けられ、この平板16の底面が前記門型フェンス1Dの設置面Gに載置されて前記門型フェンス1Dが設置され、その隣に設置される前記門型フェンス1Dの柱部11が前記柱挿入部13に挿入されて、順次、前記門型フェンス1Dが道路の延長方向に連設されて形成されるものである。
前記門型フェンス1D設置面Gへの固定方法としては、例えば、前記門型フェンス1Dを設置面Gに載置し、前記平板16の両端部に形成されている2個の孔部17にボルト等の定着具(図示せず)を挿入し、設置面Gに埋設しているアンカー(図示せず)に螺入して固定するなどすればよい。
図26〜図28に示す構造にすることにより、設置面Gである道路を深く掘り起こす等の作業を行うことがなく、したがって道路を損傷させることが少ない。また、設置した門型フェンス1Dの柱挿入部13に、次に設置する門型フェンス1Dの柱部11を挿入して、順次その作業を繰り返していくだけで車線分離体Pを形成できるので、非常に効率よく車線分離体Pを形成することができ、好ましい。
また、図26〜図28に示す実施形態においては、前記柱部11と前記柱挿入部13とは当接されているが、前記平板16上に前記柱部11と前記柱挿入部13とが離間されて設けられていてもよい。
また、図26〜図28に示す実施形態においては、前記平板16に前記柱部11の下端が溶接等により固定されているが、前記柱部11が2個挿入できる様に前記平板16上に設けられている前記柱挿入部13の左右方向の幅を広くして、平面視において横長の長方形状の角筒パイプを前記平板16に設ける様にしてもよい。
図26〜図28に示す構造にすると、その2個の柱部11には前記柱挿入部13が設けられていない門型フェンス1のみを形成すればよく、また前記平板16を設置面Gに所定の間隔をあけて設置し、隣どうしに設置される前記門型フェンス1Dの2個の柱部11を前記柱挿入部13に挿入するだけで車線分離体Pを形成することができるので、上述の様に、救急車やパトロールカーなどの緊急車両や通行止めとなった車線側の車両を反対側の車線に流出させるための開口部を設けるために、少なくとも3種類の種別の門型フェンス1を形成する必要はなく、また前記開口部を形成する位置を予め決める必要が無いので、施工性が向上されると共に、所望の箇所に開口部を形成すことができ、さらには門型フェンス1の在庫を管理する手間も省くことができ好ましい。
また、その2個の柱部11には前記柱挿入部13が設けられていない門型フェンス1を、前記柱部11が2個挿入できる平面視において横長の長方形状の角筒パイプを前記平板16を用いて設置する場合には、隣どうしに設置される前記門型フェンス1の柱部11どうしを、図24に示す実施形態と同様、ボルト・ナット等の締結具Tで締結するのが好ましい。勿論、図26〜図28に示す実施形態の門型フェンス1Dについても、その柱部11どうしをボルト・ナット等の締結具Tで締結してもよい。
なお、図26〜図28に示す前記門型フェンス1Dは、前後方向の幅が約90mm、左右方向の長さが2000mm〜3000mm、高さが約250mmとなされている。
次に図29、30に示す実施形態について説明する。
この実施形態は、前記置き基礎4を押さえる押さえ部材5が取付けられている点と、前記縦部材2が横梁部12に設けられていない点が、図1〜3に示す実施形態と異なるものである。そして、前記押さえ部材5は正面視においてハット型に形成され、前記置き基礎4を上側から押さえつつ、前記車線分離体Pの設置面Gに当接するようになされている。
詳細には図37に示す様に、前記押さえ部材5は、前記置き基礎4の上面を押圧する水平な上面押圧板部51と、この上面押圧板部51の両端から延設され、面取りされた前記置き基礎4の角部41の傾斜面を押圧する角部押圧板部52と、この角部押圧板部52の下端から水平に延設され、前記車線分離体Pの設置面Gに当接する設置面当接板部53とを備えている。そして、前記上面押圧板部51が前記置き基礎4にボルト等の固定具Bにより取付けられている。
この図37に示す前記押さえ部材5を用いた車線分離体Pによれば、車両などが前記車線分離体Pに接触し、その衝撃力が前記車線分離体Pに加わっても、前記車線分離体Pの設置面Gに当接するようにハット型に形成された前記押さえ部材5の設置面当接板部53が設置面Gに対して踏ん張るため、前記車線分離体Pが簡単には倒れることがない。
前記押さえ部材5の施工方法としては、図14〜16に示す様に前記車線分離体Pを構成する門型フェンス1を前記置き基礎4に設置した後、前記押さえ部材5を前記門型フェンス1の2本の柱部11が対向する側に配置し、前記置き基礎4の上に載置し、前記固定具Bで取付ける。
次に図31、32に示す実施形態について説明する。
この実施形態においては、図25に示す実施形態と同様、置き基礎4Cは側面視においてH型形状となされ、前後方向の幅に比べ長手方向(左右方向)に長尺に形成されているが、図25に示す実施形態の様に、前記門型フェンス1の一方の柱部11の下部が挿入される前記柱下部挿入部4B1が設けられていないところで相違する。更に、図31、32に示す実施形態においては、L字型に形成されている押さえ部材5Aが、前記置き基礎5Aの前後の側面側、すなわち前記フランジ部F側にそれぞれ取付けられつつ、前記押さえ部材5Aが前記車線分離体Pの設置面Gに当接するようになされている。
詳細には図38に示す様に、前記押さえ部材5Aは、前記置き基礎4Cの前後の側面、すなわち前記フランジ部F側に取付けられる縦板状の取付板部5A1と、この取付板部5A1の下端から水平に延設されて前記車線分離体Pの設置面Gに当接する設置面当接板部5A2とを備えており、前記押さえ部材5AはL字型に形成されている。
また、この実施形態に用いる門型フェンス1は図26〜28に示す前記門型フェンス1Dの様に、正面視において下方に開いた倒コの字状に形成された門型フェンス1Eの前記柱挿入部13が設けられている柱部11の下端には平板16が水平に取付けられ、この平板16の底面が前記門型フェンス1Eの設置面Gに載置されて前記門型フェンス1Eが設置され、その隣に設置される前記門型フェンス1Eの柱部11が前記柱挿入部13に挿入されて、順次、前記門型フェンス1Eが道路の延長方向に連設されて形成されるものである。
ただ、前記門型フェンス1Eは門型フェンス1Dに比べ、高さが高く形成されると共に図4〜9に示す前記門型フェンス1A〜1Cの様に横桟15が左右一対の柱部11間に差し渡され、前記横梁部12と横桟15とが前記柱部11の幅方向に出っ張ることなく、前記柱部11と横梁部12と横桟15とが面一となるように形成されており、さらに前記縦部材2が横梁部12に設けられていない点が図26〜28に示す前記門型フェンス1Dとは相違する。
図31、32に示す実施形態の車線分離体Pの施工手順について、図39〜45を用いて説明する。
図39、40に示す様に、前記置き基礎4Cの2個の前記フランジ部Fが挿入可能な深さと幅の縦溝Xを前記フランジ部Fの間隔で2個、前記車線分離体Pを設置する設置面Gである道路に設け、その2個の縦溝Xに前記フランジ部Fを挿入し前記置き基礎4Cを前記設置面Gに連続して設置する。そして、図41に示す様に、前記門型フェンス1Eの平板16に設けられた孔部17を前記置き基礎4Cのウエブ部Wの端部に設けられた連結具Rであるボルトに挿通し、前記門型フェンス1Eを前記置き基礎4C上に載置し、ナットで前記門型フェンス1Eと前記置き基礎4Cとを連結固定する。
そして、前記門型フェンス1Eの隣に設置される前記門型フェンス1Eの柱部11を前記柱挿入部13に挿入して、順次、前記門型フェンス1Eを道路の延長方向に連設していくと共に、図43に示す様に締結具Tが隣接する前記門型フェンス1Eの2本の柱部11を貫通して、隣接する前記門型フェンス1Eどうしが固定される。そして図44に示す様に、前記置き基礎4Cの2個のフランジ部Fとウエブ部Wとで形成されている溝を覆う様に、倒コの字状のカバー材が前記置き基礎4Cのフランジ部Fの外側から嵌められ、次いで図45に示す様に、適宜所定の間隔をあけて、複数の前記押さえ部材5Aが前記取付板部5A1が前記カバー材Cに当接され、前記置き基礎4Cのフランジ部Fと前記取付板部5A1と前記カバー材Cとを貫通する貫通ボルトによりそれらが固定され、前記設置面当接板部5A2が前記車線分離体Pの設置面Gに当接するように取付けられて、その施工を完了する。
なお図42に示す様に、救急車やパトロールカーなどの緊急車両や通行止めとなった車線側の車両を反対側の車線に流出させるための開口部を車線分離体Pに設ける場合には、前記柱受け部材3の底板部31の両端部に形成されている通孔36を前記置き基礎4Cのウエブ部Wの端部に設けられた連結具Rであるボルトに挿通し、前記柱受け部材3を前記置き基礎4C上に載置し、ナットで前記柱受け部材3と置き基礎4Cとを連結固定する。そして、隣接する前記門型フェンス1Eの2個の柱部11を前記柱受け部材3の柱挿入孔34に挿入し、必要な大きさの開口部を形成できる個数の前記門型フェンス1E分だけ前記柱受け部材3を配置させて、車線分離体Pを形成する様にすればよい。
次に図33、34に示す実施形態について説明する。
この実施形態は、図26〜図28に示す実施形態と同様、正面視において下方に開いた倒コの字状に形成された門型フェンス1Dの前記柱挿入部13が設けられている柱部11の下端には平板16が水平に取付けられて形成された前記門型フェンス1Dが用いられている。ただ、図26〜図28に示す実施形態と相違するのは、前記門型フェンス1Dの隣り合う2本の前記柱部11の外形より大きい面積となされた平板部材6がその下面が前記設置面Gに当接するように載置され、この平板部材6の上面に隣り合う前記門型フェンス1Dの2本の柱部11が配置されている点である。
これは、車両などが前記車線分離体Pに接触し、その衝撃力が前記車線分離体Pに加わった場合、前記門型フェンス1Dの柱部11を設置面Gに直接立設し固定具で固定するのに比べ、隣り合う前記門型フェンス1Dの2本の柱部11の外形より大きい面積となされ前記車線分離体Pの設置面Gに当接するように設置された前記平板部材6が設置面Gに対して踏ん張るようにして、前記門型フェンス1Dをより倒れにくくするためである。
図33、34に示す実施形態の車線分離体Pの施工手順について、図46〜50を用いて説明する。
前記車線分離体Pの設置面Gに所定の間隔をあけて固定具Bを立設させる。具体的には、設置面Gを穿孔し、その孔に固定具Bであるアンカーボルトを挿入し、モルタルや接着剤などで固着させる。そして、貫通孔61が設けられた前記平板部材6の下面が前記設置面Gに当接するように前記アンカーボルトBを前記貫通孔61に貫通し、この平板部材6の上面に隣り合う前記門型フェンス1Dの2本の柱部11が配置され、前記アンカーボルトBにナットを螺着させて前記平板部材6と門型フェンス1Dとを固定する。そして、前記門型フェンス1Dの隣に設置される前記門型フェンス1Dの柱部11を前記柱挿入部13に挿入して、その柱部11どうしを前記締結部Tであるボルトとナットとで連結する。これを順次繰り返し、前記門型フェンス1Dを道路の延長方向に連設していく。
なお、救急車やパトロールカーなどの緊急車両や通行止めとなった車線側の車両を反対側の車線に流出させるための開口部を車線分離体Pに設ける場合には、図49、50に示す様に、前記柱受け部材3の底板部31の両端部に形成されている通孔36と前記平板部材6の貫通孔61とに、前記アンカーボルトBを挿通し、前記柱受け部材3と平板部材6とを連結固定する。そして、隣接する前記門型フェンス1Dの2個の柱部11を前記柱受け部材3の柱挿入孔34に挿入し、必要な大きさの開口部を形成できる個数の前記門型フェンス1D分だけ前記柱受け部材3を配置させて、車線分離体Pを形成する様にすればよい。
図33、34に示す構造にすることにより、図26〜図28に示す実施形態と同様、前記設置面Gである道路を深く掘り起こす等の作業を行うことがなく、したがって道路を損傷させることが少ない。また、設置した門型フェンス1Dの柱挿入部13に、次に設置する門型フェンス1Dの柱部11を挿入して、順次その作業を繰り返していくだけで車線分離体Pを形成できるので、非常に効率よく車線分離体Pを形成することができ、好ましい。
また、図26〜図28に示す実施形態においては、前記柱部11と前記柱挿入部13とは当接されているが、前記平板16上に前記柱部11と前記柱挿入部13とが離間されて設けられていてもよい。
また、図33、34に示す実施形態においては、図26〜図28に示す実施形態と同様、前記平板16に前記柱部11の下端が溶接等により固定されているが、前記柱部11が2個挿入できる様に前記平板16上に設けられている前記柱挿入部13の左右方向の幅を広くして、平面視において横長の長方形状の角筒パイプを前記平板16に設ける様にしてもよい。
次に図35、36に示す実施形態について説明する。
この実施形態は、前記門型フェンス1Fを構成する横梁部12及び横桟15に複数個の緩衝部材7が遊嵌されつつ挿通されて取付けられて形成されている。前記緩衝部材7は、車両などが前記車線分離体Pに接触した際、前記緩衝部材7により車両などが傷つきにくくするためのものであり、合成樹脂や合成ゴム・天然ゴム、エラストマーなどの弾性を備えた材料で形成したり、その形状を中空体として形成したりするのが好ましい。
詳細には、前記緩衝部材7はやや扁平の縦長の直方体状に形成され、側面視においてその上部側に1個の貫通孔部71が設けられると共にその中央から下端にかけて前記直方体が切り欠かれて空間部72が設けられて成る。そして、その貫通孔部71に前記横梁部12及び横桟15が挿通されて、前記緩衝部材7が門型フェンス1Fに取付けられている。
次に、前記緩衝部材7を前記門型フェンス1Fに取付ける方法を説明する。
前記設置面Gに設置されている門型フェンス1Fは、図31、32に示す実施形態の門型フェンス1Eと同様、前記横桟15が左右一対の柱部11間に差し渡され、前記横梁部12と横桟15とが前記柱部11の幅方向に出っ張ることなく、前記柱部11と横梁部12と横桟15とが面一となるように形成されており、前記柱挿入部13が設けられている柱部11の下端には平板16が水平に取付けられ、この平板16の底面が前記門型フェンス1Fの設置面Gに載置されて前記門型フェンス1Fが設置され、その隣に設置される前記門型フェンス1Fの柱部11が前記柱挿入部13に挿入されて、順次、前記門型フェンス1Fが道路の延長方向に連設されて形成されるものである。ただ、前記横梁部12が前記柱部11に着脱可能に形成されている点において前記門型フェンス1Eと相違する。
したがって、前記門型フェンス1Fを前記設置面Gに設置した後、前記横梁部12を前記柱部11から取り外し、取り外した横梁部12を前記緩衝部材7の貫通孔部71に挿通させ、前記空間部72に前記横桟15を嵌め込む様にして、再び前記横梁部12を前記柱部11に取付け、この実施形態に示す車線分離体Pを形成することができる。
なお、図35、36に示す実施形態においては、前記緩衝部材7が前記横梁部12及び横桟15の両方に遊嵌されつつ挿通されているが、これに限定されるものではなく、少なくても前記横梁部12または横桟15のいずれか一方に前記緩衝部材7が遊嵌されつつ挿通されていればよい。要は、車両などが前記車線分離体Pに接触した際、前記緩衝部材7により車両などが傷つきにくく、また前記緩衝部材7が飛散するのを低減することができればよい。
前記門型フェンス1(1A〜1E)を構成する柱部11や横梁部12や横桟15は、一般にはアルミニウム合金、ステンレス、鉄鋼等の金属製パイプ、形材からなる長尺体や、それらにめっき、塗装を施したもの等を好適に用いることができる。
上記記載の門型フェンスの実施形態においては、1個の矩形管状体を曲げ加工により曲げて門型フェンスを形成しているが、立設させた2個の柱部11の上端部間に横梁部12を接合させたもので形成してもよい。
図1、図17に示す本発明の車線分離体Pの実施形態においては、道路の延長方向に連設された複数の前記門型フェンス1の横梁部12上に、前記門型フェンス1を1つ飛ばして前記縦部材2が設けられているが、連設された複数の前記門型フェンス1の全ての横梁部12上に前記縦部材2を設けるようにしてもよい。
してもよい。
本発明の車線分離体Pを構成する門型フェンス1の2本の柱部11において、車両の進行方向側の柱部11の内側側面に反射部材を取付け、車両の運転者に対する視線誘導効果がさらに向上するようにしてもよい。
上記記載の車線分離体Pを用いて車線を分離することにより、衝突した車両を元の車線に誘導することができ、非常時においては車線分離体により分離されている反対側の車線に車両を流出させることができ、橋梁部の床板を傷めることなく、またトンネルの中央排水工の機能に影響を及ぼすことがない車線分離構造を形成することができる。
次に、図60に示す実施形態について説明する。この図に示す実施形態は、前記門型フェンス1Gの設置面Gにアンカー部材8が配置され、その上に前記平板16が配置され、この平板16が押さえ部材5Bにより押えられて、前記アンカー部材8とそれに対応した螺着部材9とにより、前記平板16と押さえ部材5Bとが固定されているものである。
詳細には、前記柱挿入部13が設けられている柱部11の下端に平板16が水平に取付けられている前記門型フェンス1Gが設置される設置面Gに、アンカー部材である雌ネジアンカー8が埋設され、その上に前記門型フェンス1Gが載置され、前記平板16の上に前記押さえ部材5Bが配置され、この平板16と押さえ部材5Bとを貫通して螺着部材である六角ボルト9が前記雌ネジアンカー8に螺着され、前記平板16が押さえ部材5Bで押さえられて、前記平板16と押さえ部材5Bとが前記設置面Gに固定されている。
この実施形態においては、前記門型フェンス1Gの柱部が、前記締結具と平板に設けられた柱挿入部の2個により保持されている。これにより、隣設された柱部11どうしが別々に捩れることなく同様の挙動をとり一体的に動くようになっていることから、耐衝撃性の向上が期待できる等、強度面で有利に働く。
次に、図52〜55に示す実施形態について説明する。
これらの図に示す実施形態は、前記門型フェンス1Aの柱部11の下部が挿入される図59に示す形態の柱受け部材3が門型フェンス1Aの設置面Gに載置されて、前記門型フェンス1Aの柱部11の下部とその隣り合う門型フェンス1Aの柱部11の下部とが前記柱受け部材3に挿入されて、順次、前記門型フェンス1が道路の延長方向に連設されて形成されているものである。
詳細には、これらの図に示す実施形態においては、前記門型フェンス1Aが設置される設置面Gを掘りおこして上述の前記凹溝Mなどを連続的に設けることなく、前記設置面Gにアンカー部材である雌ネジアンカー8が埋設され、その上に前記柱受け部材3が載置され、この柱受け部材3の通孔36を貫通して螺着部材9である六角ボルトが前記雌ネジアンカー8に螺着され、前記柱受け部材3が設置面Gに固定される。
そして、前記門型フェンス1Aの柱部11の下部とその隣り合う門型フェンス1Aの柱部11の下部とが前記柱受け部材3の柱挿入孔34に挿入され、前記門型フェンス1Aの柱部11とその隣り合う門型フェンス1Aの柱部11とが締結具Tにより固定されて、順次、前記門型フェンス1が道路の延長方向に連設されている。
この実施形態に用いられる図59に示す前記柱受け部材3と図12,13に示す柱受け部材3とが相違するのは、ナット部35の有無のみであり、その他の部分については同じとなっている。
次に、図56〜58に示す実施形態について説明する。
これらの図に示す実施形態は、前記門型フェンス1Aの設置面Gにアンカー部材8が配置され、その上に前記柱受け部材3が配置され、この柱受け部材3が押さえ部材5Bにより押えられて、前記アンカー部材8とそれに対応した螺着部材9とにより、前記柱受け部材3と押さえ部材9とが設置面Gに固定されている。
詳細には、これらの図に示す実施形態においては、前記門型フェンス1Aが設置される設置面Gを掘りおこして上述の前記凹溝Mなどを連続的に設けることなく、前記設置面Gにアンカー部材である雌ネジアンカー8が埋設され、その上に前記柱受け部材3が載置され、この柱受け部材3の上に前記押さえ部材5Bが配置され、この柱受け部材3と押さえ部材5Bとを貫通して螺着部材9である六角ボルト9が前記雌ネジアンカー8に螺着され、前記柱受け部材3が押さえ部材5Bで押さえられて、前記柱受け部材3と押さえ部材5Bとが前記設置面Gに固定される。
そして、前記門型フェンス1Aの柱部11の下部とその隣り合う門型フェンス1Aの柱部11の下部とが前記柱受け部材3の柱挿入孔34に挿入され、前記門型フェンス1Aの柱部11とその隣り合う門型フェンス1Aの柱部11とが締結具Tにより固定されて、順次、前記門型フェンス1が道路の延長方向に連設されている。
また、図61に示す実施形態の様に、前記門型フェンス1Dの設置面Gにアンカー部材である雌ネジアンカー8が埋設され、その上に前記平板部材6が載置され、その上面上にその柱部11の下端に平板16が水平に取付けられた門型フェンス1Dの平板16下面が当接され、この平板16と平板部材6とを貫通して螺着部材9である六角ボルト9が前記雌ネジアンカー8に螺着され、前記門型フェンス1Dと平板部材6とが前記設置面Gに固定されていてもよい。なお、この図に示す実施形態においても、前記門型フェンス1Dが設置される設置面Gを掘りおこして上述の前記凹溝Mなどを連続的に設けることなく、前記門型フェンス1Dを設置するものである。
また、図62に示す実施形態の様に、前記門型フェンス1Lの設置面Gにアンカー部材である雌ネジアンカー8が埋設され、その上に前記平板部材6が載置され、その上面上に前記門型フェンス1Lの柱部11の下部が挿入される柱受け部材3が載置され、この柱受け部材3と平板部材6とを貫通して螺着部材9である六角ボルト9が前記雌ネジアンカー8に螺着され、前記門型フェンス1Lと柱受け部材3とが前記設置面Gに固定されると共に、前記門型フェンス1Lの柱部11の下部とその隣り合う門型フェンス1Lの柱部11の下部とが前記柱受け部材3に挿入され、その隣接する2個の柱部11が前記締結具Tにより固定されていてもよい。なお、この図に示す実施形態においても、前記門型フェンス1Dが設置される設置面Gを掘りおこして上述の前記凹溝Mなどを連続的に設けることなく、前記門型フェンス1Dを設置するものである。
次に、図63,64に示す実施形態について説明する。
本実施形態は、門型フェンス1Hの設置面Gへの設置状態において縦方向に延びる少なくとも左右一対の柱部11と、前記柱部11間を横方向に連結する横梁部12とを備える門型フェンス1Hの隣り合う門型フェンス1Hどうしが前記締結具Tにて締結され連設されてなり、前記門型フェンス1Hの柱部11の下部が挿入される柱受け部材3が門型フェンス1Hの設置面Gに載置されて、前記門型フェンス1Hの柱部11の下部とその隣り合う門型フェンス1Hの柱部11の下部とが前記柱受け部材3に挿入されて、順次、前記門型フェンス1Hが道路の延長方向に連設されて形成されているものである。
この実施形態においては、前記柱部11には前記柱挿入部13は設けられておらず、前記締結具Tと前記柱部11が挿入された柱受け部3の2ヶ所により、隣り合う前記門型フェンス1Hが支持されるようになされている。そして、前記門型フェンス1Hの横梁部12の下方には、横桟15が左右一対の柱部11間に差し渡され、前記横梁部12と横桟15とが前記柱部11の幅方向に出っ張ることなく、前記柱部11と横梁部12と横桟15とが面一となるように形成され、かつ前記門型フェンス1Hは矩形パイプで形成されている。
この実施形態の設置方法については、設置面Gの上に所定の間隔をおいてアンカー部材である雌ネジアンカー8を埋設し、その上に前記柱受け部材3を載置し、この柱受け部材3を貫通して螺着部材である六角ボルト9が前記雌ネジアンカー8に螺着され、前記柱受け部材3を前記設置面Gに固定する。そして、前記柱受け部材3の柱受け部32に隣接する2個の前記門型フェンス1Hの柱部11を挿入し、その2個の柱部11に前記締結具Tを貫通させ締結する。なお、この図に示す実施形態においても、前記門型フェンス1Hが設置される設置面Gを掘りおこして上述の前記凹溝Mなどを連続的に設けることなく、前記門型フェンス1Dを設置するものである。
次に、図65に示す実施形態について説明する。
本実施形態は、図63,64に示す実施形態の構成に加えて、前記柱受け部材3が押さえ部材5Bで押えられるようになっている。すなわち、前記門型フェンス1Hの設置面Gにアンカー部材である雌ネジアンカー8が埋設され、その上に前記柱受け部材3が配置され、この柱受け部材3が前記押さえ部材5Bにより押えられて、螺着部材である六角ボルト9と前記アンカー部材である雌ネジアンカー9とにより、前記柱受け部材3と押さえ部材5Bとが固定されている。
この実施形態の設置方法については、設置面Gの上に所定の間隔をおいて前記雌ネジアンカー8を埋設し、この柱受け部材3の上に前記押さえ部材5Bを載置し、この柱受け部材3と押さえ部材5Bとを貫通して前記六角ボルト9を前記雌ネジアンカー8に螺着し、前記柱受け部材3を押さえ部材5Bで押さえて、前記柱受け部材3と押さえ部材5Bとを前記設置面Gに固定する。そして、前記柱受け部材3の柱受け部32に隣接する2個の前記門型フェンス1Hの柱部11を挿入し、その2個の柱部11に前記締結具Tを貫通させ締結する。なお、この図に示す実施形態においても、前記門型フェンス1Dが設置される設置面Gを掘りおこして上述の前記凹溝Mなどを連続的に設けることなく、前記門型フェンス1Hを設置するものである。
また、図65に示す実施形態においては、前記門型フェンス1Hの柱部11が、前記締結具Tと前記柱受け部材3の2個により保持されている。これにより、隣設された柱部11どうしが別々に捩れることなく同様の挙動をとり一体的に動くようになっていることから、耐衝撃性の向上が期待できる等、強度面で有利に働く。
次に、図66に示す実施形態について説明する。
本実施形態は、門型フェンス1Jの設置面Gにアンカー部材である雌ネジアンカー8が埋設して配置され、その上に前記平板16が配置され、この平板16が前記押さえ部材5Bにより押えられて、前記アンカー部材である雌ネジアンカー8とそれに対応した螺着部材である六角ボルト9とにより、前記平板16と押さえ部材5Bとが固定されている。
この実施形態に示す門型フェンス1Jの施工方法については、前記門型フェンス1Jの設置面Gに所定の間隔をおいて前記雌ネジアンカー8を埋設し、その上に前記門型フェンス1Jの柱部11の下端に平板16が水平に取付けられた門型フェンス1Jを、この平板16の底面が前記門型フェンス1Jの設置面Gに当接する様に前記門型フェンス1Jを設置し、前記平板16を貫通して前記雌ネジアンカー8に六角ボルト9を螺着して、前記門型フェンス1Jを設置面Gに固定する。そして、前記柱部11とその隣に設置する前記門型フェンスの柱部とを前記締結具Tにより締結して、順次、複数の前記門型フェンスを道路の延長方向に連設する。なお、この図に示す実施形態においても、前記門型フェンス1Dが設置される設置面Gを掘りおこして上述の前記凹溝Mなどを連続的に設けることなく、前記門型フェンス1Jを設置するものである。
次に、図67に示す実施形態について説明する。
本実施形態は、前記門型フェンス1Kの柱部11とその隣り合う前記門型フェンス1Kの柱部11とを合わせた外形より大きい面積となされた平板部材6が、その下面が前記門型フェンス1Kの設置面Gに当接するように所定の間隔をあけて載置され、この平板部材6の上面に隣り合う前記門型フェンス1Kの2本の柱部11が配置されると共に、前記平板部材6と門型フェンス1Kとが固定部材により前記門型フェンス1Kの設置面Gに固定されている。
そして、前記固定部材は前記門型フェンス1Kの設置面Gに埋設して配置されたアンカー部材である雌ネジアンカー8とそれに対応した螺着部材である六角ボルト9を備え、前記アンカー部材である雌ネジアンカー8の上に前記平板部材6を配置し、さらにその上に前記門型フェンス1Kの柱部11の下端に水平に取付けられた平板16を載置している。
この実施形態に示す門型フェンス1Kの施工方法については、前記アンカー部材である雌ネジアンカー8の上に前記平板部材6を配置し、その上に前記門型フェンス1Kの柱部11の下端に水平に取付けられた平板16を載置し、前記平板部材6と平板16とを前記アンカー部材である雌ネジアンカー8と螺着部材である六角ボルト9とにより前記門型フェンス1Kの設置面Gに固定し、前記門型フェンス1Kの柱部11とそれに隣接する門型フェンス1Kの柱部11とを前記締結具Tにより締結して、順次、複数の前記門型フェンス1Kを道路の延長方向に連設する。なお、この図に示す実施形態においても、前記門型フェンス1Kが設置される設置面Gを掘りおこして上述の前記凹溝Mなどを連続的に設けることなく、前記門型フェンス1Dを設置するものである。
次に、図68,69に示す実施形態について説明する。
本実施形態は、前記門型フェンス1Aの設置面Gへの設置状態において縦方向に延びる少なくとも左右一対の柱部11と、前記柱部11間を横方向に連結する横梁部12とを備える門型フェンス1Aの隣り合う門型フェンス1Aどうしが前記締結具Tにて締結され連設されてなり、前記門型フェンス1Aの柱部11の下部が挿入される柱受け部材3が門型フェンス1Hの設置面Gに載置されて、前記門型フェンス1Aの柱部11の下部とその隣り合う門型フェンス1Aの柱部11の下部とが前記柱受け部材3に挿入されて、順次、前記門型フェンス1Hが道路の延長方向に連設されて形成されているものである。
この実施形態においては、前記柱部11には前記柱挿入部13が設けられており、隣り合う門型フェンス1Aの柱部11が前記柱挿入部13に挿通されている。そして、前記締結具Tと前記柱挿入部13と前記柱部11が挿入された柱受け部3の3ヶ所により、隣り合う前記門型フェンス1Aが支持されるようになされている。そして、前記門型フェンス1Hの横梁部12の下方には、横桟15が左右一対の柱部11間に差し渡され、前記横梁部12と横桟15とが前記柱部11の幅方向に出っ張ることなく、前記柱部11と横梁部12と横桟15とが面一となるように形成され、かつ前記門型フェンス1Hは矩形パイプで形成されている。
またこの実施形態においては、前記門型フェンス1Aの設置面Gには前記アンカー部材である雌ネジアンカー8は埋設されておらず、前記柱うけ部が設置面G上に載置されて配置されているものである。したがって、前記門型フェンス1Aは設置面Gとは固定されていないが、隣り合う門型フェンス1Aどうしが前記締結具Tと前記柱挿入部13と前記柱部11が挿入された柱受け部3の3ヶ所により支持されているため、車線分離体P全体としては一体的に連結され、車両の接触や衝突等と言った荷重を全体として一体的に連結された複数の前記門型フェンスで受け止めるので、耐衝撃性を向上させることができる。
なお、図68,69に示す実施形態の場合には、車線分離体Pを構成する前記門型フェンスの道路延長方向の両端に配置される門型フェンス(最初と最後の門型フェンス)は少なくとも、前記設置面Gと固定しておく方が好ましい。また言うまでもなく、所定の間隔ごとに、前記門型フェンスを設置面Gと固定するようにしてもよい。
なお図示はしていないが、図52〜58,60〜69に示す実施形態において、図17〜23に示す実施形態の様に、前記門型フェンスの横梁部12上に縦部材2を取付けるようにしてもよい。
また、図1、14〜17、52〜58、63〜65などにおいて、道路の延長方向に設置されている前記門型フェンスの柱部11の前後にそれぞれ2本の帯状ラインLが描かれている。この帯状ラインLは、「設計要領 第五集 交通管理施設 道路標示および区画線編 平成28年8月版」(編著:東日本高速道路株式会社、中日本高速道路株式会社、西日本高速道路株式会社、発行:株式会社高速道路総合技術研究所)に記載の通り、ラバーポール及び縁石等が設置されている道路における車道中央線を示すものである。
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H,1J,1K 門型フェンス
11 柱部
12 横梁部
13 柱挿入部
14 柱挿入孔
15 横桟
16 平板
17 孔部
2 縦部材
21 扁平部
22 反射部
3 柱受け部材
31 底板部
32 柱受け部
33 縦壁
34 柱挿入孔
35 ナット部
36 通孔
37 傾斜面
4,4B,4C 置き基礎
41 角部
42 貫通孔
4B0 置き基礎本体
4B1 柱下部挿入部
4B2 切欠部
4B3 L型アングル材
4B4 筒状体
5 押さえ部材
51 上面押圧板部
52 角部押圧板部
53 設置面当接板部
5A 押さえ部材
5A1 取付板部
5A2 設置面当接板部
5B 押さえ部材
6 平板部材
61 貫通孔
7 緩衝部材
71 貫通孔部
72 空間部
8 雌ネジアンカー(アンカー部材)
9 六角ボルト(螺着部材)
P 車線分離体
G 設置面(道路面)
M 凹溝
B 固定具(ボルト)
T 締結具
A 透孔
S 通孔
R 連結具
W ウエブ部
F フランジ部
X 縦溝
C カバー材
H 孔
L 帯状ライン

Claims (48)

  1. 設置面への設置状態において縦方向に延びる少なくとも左右一対の角柱状の柱部と、前記柱部間を横方向に連結する横梁部とを備える門型フェンスの少なくとも一方の前記柱部には、隣に設置する門型フェンスの柱部が挿入可能な柱挿入部が設けられ、この柱挿入部に隣に設置する門型フェンスの前記柱部が挿入されて、順次、複数の前記門型フェンスが道路の延長方向に連設されて形成されていることを特徴とする車線分離体。
  2. 設置面への設置状態において縦方向に延びる少なくとも左右一対の角柱状の角柱状の柱部と、前記柱部間を横方向に連結する横梁部とを備える門型フェンスは、隣に設置する門型フェンスの柱部が挿入可能な柱挿入部が一方の前記柱部のみに設けられたものと、両方の前記柱部に前記柱挿入部が設けられたものと、前記柱部のいずれにも前記柱挿入部が設けられていないもの、の少なくとも3種類からなり、少なくともこの3種類の前記門型フェンスが組み合わされ、隣に設置する前記門型フェンスの柱部が前記柱挿入部に挿入されて、順次、複数連設されて形成されていることを特徴とする車線分離体。
  3. 前記門型フェンスの前記柱挿入部が設けられている柱部の下端には平板が水平に取付けられ、この平板の底面が前記門型フェンスの設置面に載置されて前記門型フェンスが設置されると共に、前記平板には隣に設置される門型フェンスの柱部が挿入可能な柱挿入部が設けられ、その隣に設置される前記門型フェンスの柱部が前記柱挿入部に挿入されて、順次、前記門型フェンスが道路の延長方向に連設されて形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車線分離体。
  4. 前記門型フェンスの設置面にアンカー部材が配置され、その上に前記平板が配置され、この平板が押さえ部材により押えられて、前記アンカー部材とそれに対応した螺着部材とにより、前記平板と押さえ部材とが固定されていることを特徴とする請求項3に記載の車線分離体。
  5. 前記門型フェンスの柱部の下部が挿入される柱受け部材が門型フェンスの設置面に載置されて、前記門型フェンスの柱部の下部とその隣り合う門型フェンスの柱部の下部とが前記柱受け部材に挿入されて、順次、前記門型フェンスが道路の延長方向に連設されて形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車線分離体。
  6. 前記門型フェンスの設置面にアンカー部材が配置され、その上に前記柱受け部材が配置され、この柱受け部材が押さえ部材により押えられて、前記アンカー部材とそれに対応した螺着部材とにより、前記柱受け部材と押さえ部材とが固定されていることを特徴とする請求項5に記載の車線分離体。
  7. 前記門型フェンスの横梁部上に縦部材が取付けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の車線分離体。
  8. 前記門型フェンスの横梁部上に取付けられている縦部材は扁平部を備えていることを特徴とする請求項7に記載の車線分離体。
  9. 前記縦部材の扁平部の幅は前記門型フェンスの横梁部の幅より幅広に形成され、前記門型フェンスの横梁部上に前記縦部材が取付けられた状態において、前記縦部材の扁平部は前記門型フェンスの横梁部からその幅方向にはみ出る様に取付けられていることを特徴とする請求項8に記載の車線分離体。
  10. 前記門型フェンスの横梁部の長手方向に対して、前記縦部材の扁平部の幅方向が傾斜するように取付けられていることを特徴とする請求項8または9に記載の車線分離体。
  11. 隣り合う前記門型フェンスどうしが締結具にて締結され連設されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の車線分離体。
  12. 前記門型フェンスの横梁部の少なくとも上方または下方には、横桟が少なくとも左右一対の柱部間に差し渡され、前記横梁部と横桟とが前記柱部の幅方向に出っ張ることなく、前記柱部と横梁部と横桟とが面一となるように形成されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の車線分離体。
  13. 前記門型フェンスが矩形パイプで形成されていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の車線分離体。
  14. 道路の延長方向に設置された置き基礎に前記門型フェンスを立設させると共に、前記門型フェンスの柱部の下部が挿入される柱下部挿入部が前記置き基礎に設けられて、複数の前記門型フェンスが道路の延長方向に連設されて形成されていることを特徴とする請求項1、2、7〜13のいずれか一項に記載の車線分離体。
  15. 道路の延長方向に道路面を所定の幅で掘り下げ凹溝を形成し、その凹溝に嵌め込み可能な置き基礎を前記凹溝内に設置し、その置き基礎に前記門型フェンスを立設させて、複数の前記門型フェンスが道路の延長方向に連設されて形成されていることを特徴とする請求項1、2、7〜14のいずれか一項に記載の車線分離体。
  16. 前記門型フェンスの柱部の下部が挿入される柱受け部材が前記凹溝内に所定の間隔をあけて配置されると共に、前記凹溝内に設置される前記置き基礎により前記柱受け部材が押さえられていることを特徴とする請求項15に記載の車線分離体。
  17. 前記門型フェンスの柱部が、前記柱部に設けられた柱挿入部と、前記締結具、置き基礎、柱受け部材の3個のうち少なくともいずれか1個、の少なくとも2個により保持されていることを特徴とする請求項11〜16のいずれか一項に記載の車線分離体。
  18. 前記置き基礎は前記凹溝の幅方向より前記凹溝の長手方向が長い直方体状に形成されると共に、前記置き基礎の長手方向の上面側の両方の角部が長手方向に面取りされていることを特徴とする請求項15〜17のいずれか一項に記載の車線分離体。
  19. 前記門型フェンスの柱部の下部が挿入される柱下部挿入部が前記置き基礎に設けられていることを特徴とする請求項15、16、18のいずれか一項に記載の車線分離体。
  20. 前記置き基礎を押さえる押さえ部材が取付けられていることを特徴とする請求項14〜19に記載の車線分離体。
  21. 前記押さえ部材は正面視においてハット型に形成され、前記置き基礎を上側から押さえつつ、前記門型フェンスの設置面に当接するようになされていることを特徴とする請求項20に記載の車線分離体。
  22. 前記押さえ部材は正面視においてL字型に形成され、前記置き基礎の左右側面にそれぞれ取付けられつつ、前記門型フェンスの設置面に当接するようになされていることを特徴とする請求項20に記載の車線分離体。
  23. 前記門型フェンスの設置面に所定の間隔をあけて固定具が立設され、隣り合う前記門型フェンスの2本の柱部の外形より大きい面積となされた平板部材がその下面が設置面に当接するように前記固定具に貫通され、この平板部材の上面に隣り合う前記門型フェンスの2本の柱部が配置され、前記固定具により前記平板部材と門型フェンスとが固定されていることを特徴とする請求項1、2、7〜13のいずれか一項に記載の車線分離体。
  24. 少なくても前記横梁部または横桟のいずれか一方に緩衝部材が取付けられていることを特徴とする請求項1〜23に記載の車線分離体。
  25. 前記緩衝部材に前記横梁部または横桟が挿通されて取付けられていることを特徴とする請求項24に記載の車線分離体。
  26. 複数個の前記緩衝部材が前記横梁部または横桟に遊嵌されていることを特徴とする請求項24または25に記載の車線分離体。
  27. 少なくとも左右一対の柱部の少なくとも一方の柱部に、隣に設置する門型フェンスの柱部が挿入可能な柱挿入部が設けられている門型フェンスを設置面に設置し、その隣に設置する前記門型フェンスの柱部を前記柱挿入部に挿入し、順次、複数の前記門型フェンスを道路の延長方向に連設することを特徴とする請求項1、2、7〜13のいずれか一項に記載の車線分離体の施工方法。
  28. 設置面への設置状態において縦方向に延びる少なくとも左右一対の柱部と、前記柱部間を横方向に連結する横梁部とを備える門型フェンスは、隣に設置する門型フェンスの柱部が挿入可能な柱挿入部が一方の前記柱部のみに設けられたものと、両方の前記柱部に前記柱挿入部が設けられたものと、前記柱部のいずれにも前記柱挿入部が設けられていないもの、の少なくとも3種類からなり、少なくともこの3種類の前記門型フェンスが組み合わされて、隣に設置する前記門型フェンスの柱部を前記柱挿入部に挿入し、順次、複数連設されて形成することを特徴とする請求項1、2、7〜13のいずれか一項に記載の車線分離体の施工方法。
  29. 前記門型フェンスの前記柱挿入部が設けられている柱部の下端に平板が水平に取付けられた門型フェンスを、この平板の底面が前記門型フェンスの設置面に当接する様に前記門型フェンスを設置し、その隣に設置する前記門型フェンスの柱部を前記柱挿入部に挿入し、順次、複数の前記門型フェンスを道路の延長方向に連設することを特徴とする請求項3または4に記載の車線分離体の施工方法。
  30. 前記門型フェンスの柱部の下部が挿入される柱受け部材を門型フェンスの設置面に載置し、前記門型フェンスの柱部の下部とその隣り合う門型フェンスの柱部の下部とを前記柱受け部材に挿入し、順次、複数の前記門型フェンスを道路の延長方向に連設することを特徴とする請求項5または6に記載の車線分離体の施工方法。
  31. 道路の延長方向に道路面を所定の幅で掘り下げ凹溝を形成し、その凹溝に嵌め込み可能な置き基礎を前記凹溝内に設置し、その置き基礎に前記門型フェンスを立設させて、順次、複数の前記門型フェンスを道路の延長方向に連設することを特徴とする請求項15〜22のいずれか一項に記載の車線分離体の施工方法。
  32. 設置面への設置状態において縦方向に延びる少なくとも左右一対の角柱状の柱部と、前記柱部間を横方向に連結する横梁部とを備える門型フェンスの隣り合う門型フェンスどうしが締結具にて締結され連設されていることを特徴とする車線分離体。
  33. 前記門型フェンスの柱部の下部が挿入される柱受け部材が門型フェンスの設置面に載置されて、前記門型フェンスの柱部の下部とその隣り合う門型フェンスの柱部の下部とが前記柱受け部材に挿入されて、順次、前記門型フェンスが道路の延長方向に連設されて形成されていることを特徴とする請求項32に記載の車線分離体。
  34. 前記門型フェンスの柱部の下端には平板が水平に取付けられ、この平板の底面が前記門型フェンスの設置面に載置されて前記門型フェンスが設置され、隣り合う門型フェンスの柱部どうしが締結具にて締結されて、順次、前記門型フェンスが道路の延長方向に連設されて形成されていることを特徴とする請求項32に記載の車線分離体。
  35. 前記門型フェンスの横梁部上に縦部材が取付けられていることを特徴とする請求項32〜34のいずれか一項に記載の車線分離体。
  36. 前記門型フェンスの横梁部の少なくとも上方または下方には、横桟が少なくとも左右一対の柱部間に差し渡され、前記横梁部と横桟とが前記柱部の幅方向に出っ張ることなく、前記柱部と横梁部と横桟とが面一となるように形成されていることを特徴とする請求項32〜35のいずれか一項に記載の車線分離体。
  37. 前記門型フェンスが矩形パイプで形成されていることを特徴とする請求項32〜36のいずれか一項に記載の車線分離体。
  38. 前記門型フェンスの設置面にアンカー部材が配置され、その上に前記柱受け部材が配置され、この柱受け部材が前記押さえ部材により押えられて、前記アンカー部材とそれに対応した螺着部材とにより、前記柱受け部材と押さえ部材とが固定されていることを特徴とする請求項33、35〜37のいずれか一項に記載の車線分離体。
  39. 前記門型フェンスの設置面にアンカー部材が配置され、その上に前記平板が配置され、この平板が前記押さえ部材により押えられて、前記アンカー部材とそれに対応した螺着部材とにより、前記平板と押さえ部材とが固定されていることを特徴とする請求項34〜37のいずれか一項に記載の車線分離体。
  40. 前記門型フェンスの柱部が、前記締結具と、前記柱受け部材、平板に設けられた柱挿入部のいずれか1個、の少なくとも2個により保持されていることを特徴とする請求項32〜39のいずれか一項に記載の車線分離体。
  41. 前記門型フェンスの柱部の下部が挿入される柱受け部材を門型フェンスの設置面に載置し、前記門型フェンスの柱部の下部とその隣り合う門型フェンスの柱部の下部とを前記柱受け部材に挿入し、順次、複数の前記門型フェンスを道路の延長方向に連設することを特徴とする請求項33、35〜38、40のいずれか一項に記載の車線分離体の施工方法。
  42. 前記門型フェンスの柱部の下端に平板が水平に取付けられた門型フェンスを、この平板の底面が前記門型フェンスの設置面に当接する様に前記門型フェンスを設置し、前記柱部11とその隣に設置する前記門型フェンスの柱部とを前記締結具により締結して、順次、複数の前記門型フェンスを道路の延長方向に連設することを特徴とする請求項34〜37、39,40のいずれか一項に記載の車線分離体の施工方法。
  43. 前記門型フェンスの柱部とその隣り合う前記門型フェンスの柱部とを合わせた外形より大きい面積となされた平板部材が、その下面が前記門型フェンスの設置面に当接するように所定の間隔をあけて載置され、この平板部材の上面に隣り合う前記門型フェンスの2本の柱部が配置されると共に、前記平板部材と門型フェンスとが固定部材により前記門型フェンスの設置面に固定されていることを特徴とする請求項32に記載の車線分離体。
  44. 前記固定部材は前記門型フェンスの設置面に配置されたアンカー部材とそれに対応した螺着部材を備え、前記アンカー部材の上に前記平板部材が配置され、さらにその上に前記柱受け部材が載置され、この柱受け部材に隣り合う前記門型フェンスの2本の柱部が挿入されると共に、前記平板部材と柱受け部材とが前記アンカー部材と螺着部材とにより前記門型フェンスの設置面に固定されていることを特徴とする請求項43に記載の車線分離体。
  45. 前記固定部材は前記門型フェンスの設置面に配置されたアンカー部材とそれに対応した螺着部材を備え、前記アンカー部材の上に前記平板部材が配置され、さらにその上に前記門型フェンスの柱部の下端に水平に取付けられた平板が載置され、前記平板部材と平板とが前記アンカー部材と螺着部材とにより前記門型フェンスの設置面に固定されていることを特徴とする請求項43に記載の車線分離体。
  46. 前記アンカー部材の上に前記平板部材を配置し、その上に前記柱受け部材を載置し、前記平板部材と柱受け部材とを前記アンカー部材と螺着部材とにより前記門型フェンスの設置面に固定すると共に、前記門型フェンスの柱部の下部とその隣り合う門型フェンスの柱部の下部とを前記柱受け部材に挿入し、順次、複数の前記門型フェンスを道路の延長方向に連設することを特徴とする請求項44に記載の車線分離体の施工方法。
  47. 前記アンカー部材の上に前記平板部材を配置し、その上に前記門型フェンスの柱部の下端に水平に取付けられた平板を載置し、前記平板部材と平板とを前記アンカー部材と螺着部材とにより前記門型フェンスの設置面に固定し、順次、複数の前記門型フェンスを道路の延長方向に連設することを特徴とする請求項45に記載の車線分離体の施工方法。
  48. 請求項27〜31、41、42、46、47のいずれか一項に記載の車線分離体の施工方法により車線が分離されてなることを特徴とする車線分離システム。
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