JP2003313785A - 昇華型転写用材料 - Google Patents
昇華型転写用材料Info
- Publication number
- JP2003313785A JP2003313785A JP2002119222A JP2002119222A JP2003313785A JP 2003313785 A JP2003313785 A JP 2003313785A JP 2002119222 A JP2002119222 A JP 2002119222A JP 2002119222 A JP2002119222 A JP 2002119222A JP 2003313785 A JP2003313785 A JP 2003313785A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transfer material
- recording paper
- sublimation
- image
- air permeability
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Coloring (AREA)
Abstract
画像の濃度や画質が良好である昇華型転写用材料を提供
すること。 【解決手段】支持体上に、セルロース誘導体を含有する
塗層を設けたことを特徴とする昇華型転写用材料。
Description
て記録紙上に画像を形成し、その画像をアイロンなどを
用いて布に転写するシステムに用いる記録紙に関する。
成し、その画像をアイロンなどを用いて布に転写するシ
ステムは、従来から存在し、記録紙上に画像を形成する
手段は特に限定されないが、近年広く普及しているイン
クジェットプリンターを使用することで、デジタルカメ
ラ等で撮影した画像データなどをTシャツの絵柄とする
などの利用が可能となった。
な染料自体が布に付着するため、転写画像の耐洗濯性が
高い特長がある。これに対して、通常の染料を用いたイ
ンクジェットプリンターを用い、特殊な記録紙に画像を
形成したのち、同様にして布に転写させるシステムも提
案されているが、染料自体が布に付着するのではなく、
染料を保持した記録紙の塗層が剥離して転写する仕組み
となっているため、転写画像の耐洗濯性が不十分であ
る。
録紙として、上質紙をそのまま用いる事も可能だが、布
に転写した画像の濃度や画質が不十分であり、本用途に
適した記録紙の開発が求められていた。
は、転写画像の耐洗濯性に優れ、かつ布に転写した画像
の濃度や画質が良好な昇華型転写用材料を提供すること
にある。
した結果、紙支持体上に、セルロース誘導体を含有する
塗層を設けることで、転写画像の濃度・画質とも満足の
いくものが得られることを見出し、本発明に至った。即
ち、本発明は次のものを提供するものである。 <1>支持体上に、セルロース誘導体を含有する塗層を
設けたことを特徴とする昇華型転写用材料。 <2>支持体が紙であり、セルロース誘導体がカルボキ
シメチルセルロースナトリウム塩である<1>記載の昇
華型転写用材料。 <3>透気度が50000秒以上であることを特徴とす
る<1>又は<2>記載の昇華型転写用材料。 <4>さらに、アルキルナフタレンスルホン酸塩を塗層
に含有することを特徴とする<1>、<2>又は<3>
記載の昇華型転写用材料。 <5>カルボキシメチルセルロースナトリウム塩が、そ
の2%水溶液の25℃における粘度が20mPa・s以下の
ものである<2>、<3>又は<4>記載の昇華型転写
用材料。 <6>塗層を自由落下カーテン方式により設けることを
特徴とする<1>〜<5>の何れか1項記載の昇華型転
写用材料。
としては、カルボキシメチルセルロースナトリウム塩
(以下「CMCNa」ということがある)、メチルセル
ロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等が挙げ
られ、このうちCMCNaが好ましい。CMCNaとして
は、塗布液のハンドリング適性のため、低粘度のものが
好ましく、25℃、2%水溶液の粘度が20mPa・s以下
のものが好ましく、特に10mPa・s以下のものが好まし
い。
画像の濃度をさらに高くするためには、記録紙の透気度
を高める設計とすることが好ましく、透気度5000秒
以上、より好ましくは50000秒以上とすることが望
ましい。ここで、透気度とは、「J.TAPPI紙パル
プ試験方法No.5」に記載の方法により測定された値
をいう。
めには、塗層を均一に塗布ことが必要であり、これには
界面活性剤を含有せしめることが有効であるが、界面活
性剤の作用により、記録紙の上記の透気度が下がる傾向
にある(結果として、転写画像の濃度が低下する)。し
かしながら、界面活性剤として、アルキルナフタレンス
ルホン酸塩を用いる事で、記録紙の透気度を下げずに均
一な塗層を得ることができる。アルキルナフタレンスル
ホン酸塩の塗層中の含有比率は1〜10質量%が好まし
く、1.5〜5質量%がより好ましい。
る手段としては、バー塗布やエアナイフ塗布よりも自由
落下カーテン塗布が、同じセルロース誘導体塗布量でも
記録紙の透気度を高くでき、好ましい。
〜250mPa・sが好ましく、120〜200mPa・sがより
好ましい。塗布液の粘度が低すぎると、記録紙の透気度
が低くなる傾向にあり、塗布液の粘度が高すぎると、製
造工程上のハンドリング適性悪化(送液圧力等)や泡に
よる面状故障の発生が生じるため、好ましくない。
度を高くすることができるが、弊害として、記録紙が記
録面側にカールしやすくなる。 従って、セルロース誘
導体の塗布量は2〜8g/m2が好ましく、3〜6g/m2
がより好ましい。カールを取り除くためには、セルロー
ス誘導体層塗布・乾燥後に、バック面に水などを塗布
し、乾燥させることが有効である。 カールをより取り
除くためには、バック面に水溶性ポリマーを塗布するこ
とが有効である。
静電気による搬送不良が生じやすくなる。ここでSRと
は、JIS−K6911に準拠した方法で測定した値を
いう。従って、バック面のSRは10^8Ω以下である
ことが好ましい。記録面のSRを下げる手段としては、
セルロース誘導体層への界面活性剤の添加が有効であ
り、バック面のSRを下げる手段としては、ポリスチレ
ンスルホン酸ソーダを塗布することが有効である。 セ
ルロース誘導体層への界面活性剤の添加は、上述の転写
画像の均一性付与にも役立ち、バック面にポリスチレン
スルホン酸ソーダを塗布することは、上述のカール矯正
にも役立つ。
は、水接触角が高いものが記録紙の透気度を高くできる
ため好ましい。すなわち、蒸留水滴下1秒後の接触角が
70°以上が好ましく、90°以上がより好ましい。ま
た、平滑度が高いほど、転写画像濃度が高くなる傾向に
あり、王研式平滑度が20秒以上が好ましく、30秒以
上がより好ましい。ここで、王研式平滑度とは「J.T
APPI紙パルプ試験方法No.5」に記載の方法によ
り測定された値をいう。
ど、取り扱い性が良いため、好ましい。特に、ロール形
態としたときの幅方向の剛度が高いほうが、インクジェ
ットプリンターのカッター適性が良いため好ましい。
幅方向の剛度は30(L3/100)以上が好ましく、40(L3/
100)以上がより好ましい。ここで、剛度とはJISP8
143(紙の自重曲げ法によるこわさ試験方法 クラー
ク法)による値である。
ると、画像の寸度安定性が保てなくなることがある。こ
のため、含水分は5〜9%が好ましく、6〜8%がより
好ましい。
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。なお、透気度と王研式平滑度は、「J.TAPPI
紙パルプ試験方法No.5」に記載の方法で、旭精工
(株)製デジタル型王研式透気度平滑度試験機EYO.
5型により測定された値である。 [実施例1]CMCNa(第一工業製薬(株)製 セロゲン
5A 2%溶液の粘度は6mPa・s以下)の9%水溶液1
00部に、ブチルナフタレンスルホン酸ソーダの35%
水溶液(花王(株)製 ペレックスNBL)を0.65部
混合し、塗布液を得た。塗布液の粘度は200mPa・s、
表面張力は31mN/mであった。自由落下カーテン方式
で、乾燥塗布量が4g/m2となるように、王研式平滑度
41秒、透気度23秒、坪量72g/m2、紙厚91μm
の上質紙に塗布し、80℃の熱風により乾燥した。 そ
の後、裏面にポリスチレンスルホン酸ソーダの1%水溶
液を乾燥塗布量が0.1g/m2となるようにグラビアコ
ーターで塗布し、60℃の熱風により乾燥させ、記録紙
を得た。 記録紙の透気度は測定範囲外(99999秒
以上)、王研式平滑度は60秒、含水分は7.0%であ
った。
ルホン酸ソーダの35%水溶液0.65部の代わりに、
ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダの25%水溶液0.
9部を用いた以外は実施例1と同様にして、記録紙を得
た。 記録紙の透気度は6000秒、王研式平滑度は5
8秒、含水分は7.0%であった。
式を、エアナイフ方式に変更した以外は、実施例1と同
様にして、記録紙を得た。 記録紙の透気度は2000
0秒、王研式平滑度は59秒、含水分は7.0%であっ
た。
導体等を塗布しない) 王研式平滑度41秒、透気度23
秒、坪量72g/m2、紙厚91μmの上質紙を記録紙と
した。含水分は7.0%に調整した。
液を、ポリビニルアルコール(クラレ(株) PVA10
5)9%水溶液に変更した以外は実施例1と同様にし
て、記録紙を得た。 記録紙の透気度は8000秒、王
研式平滑度は55秒、含水分は7.0%であった。
ジ(ウペポ&マジ社製DCSD−T inkcartridge)を
インクジェットプリンター(カレイダG44)に搭載
し、記録紙に用紙設定を「半光沢フォト紙」として印画
した。 記録紙は、内径2インチの紙管に記録面外側に
巻き付けて使用した。印画後2時間放置した後、ポリエ
ステルの布に記録面を重ね、記録面の裏側から温度19
0℃、圧力4.0N/cm2で1分間加熱処理し、布へ
の転写画像を得た。転写画像の各色ベタ印画部分の濃度
をX−ライト濃度計で測定した。
5時間調湿し、アドバンテスト社製エレクトロメーター
R8340を用いてSRを測定した。以上の結果を表
1に示す。
の耐洗濯性に優れ、かつ布に転写した画像の濃度や画質
が良好である。
Claims (6)
- 【請求項1】支持体上に、セルロース誘導体を含有する
塗層を設けたことを特徴とする昇華型転写用材料。 - 【請求項2】支持体が紙であり、セルロース誘導体がカ
ルボキシメチルセルロースナトリウム塩である請求項1
記載の昇華型転写用材料。 - 【請求項3】透気度が50000秒以上であることを特
徴とする請求項1又は2記載の昇華型転写用材料。 - 【請求項4】さらに、アルキルナフタレンスルホン酸塩
を塗層に含有することを特徴とする請求項1、2又は3
記載の昇華型転写用材料。 - 【請求項5】カルボキシメチルセルロースナトリウム塩
が、その2%水溶液の25℃における粘度が20mPa・s
以下のものである請求項2、3又は4記載の昇華型転写
用材料。 - 【請求項6】塗層を自由落下カーテン方式により設ける
ことを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項記載の昇
華型転写用材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002119222A JP4076786B2 (ja) | 2002-04-22 | 2002-04-22 | 昇華型転写用材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002119222A JP4076786B2 (ja) | 2002-04-22 | 2002-04-22 | 昇華型転写用材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003313785A true JP2003313785A (ja) | 2003-11-06 |
JP4076786B2 JP4076786B2 (ja) | 2008-04-16 |
Family
ID=29535844
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002119222A Expired - Fee Related JP4076786B2 (ja) | 2002-04-22 | 2002-04-22 | 昇華型転写用材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4076786B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005220480A (ja) * | 2004-02-06 | 2005-08-18 | Nippon Paper Industries Co Ltd | 情報記録用紙の製造方法 |
JP2018076635A (ja) * | 2017-12-06 | 2018-05-17 | 日本製紙株式会社 | 捺染印刷用転写紙および捺染方法 |
WO2021085058A1 (ja) * | 2019-10-31 | 2021-05-06 | 三菱製紙株式会社 | 転写捺染用紙及び転写捺染法 |
JP2021075041A (ja) * | 2019-10-31 | 2021-05-20 | 三菱製紙株式会社 | 転写捺染用紙 |
CN115516168A (zh) * | 2020-05-07 | 2022-12-23 | 斯道拉恩索公司 | 适合于金属化的涂覆的纸基材 |
-
2002
- 2002-04-22 JP JP2002119222A patent/JP4076786B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005220480A (ja) * | 2004-02-06 | 2005-08-18 | Nippon Paper Industries Co Ltd | 情報記録用紙の製造方法 |
JP2018076635A (ja) * | 2017-12-06 | 2018-05-17 | 日本製紙株式会社 | 捺染印刷用転写紙および捺染方法 |
WO2021085058A1 (ja) * | 2019-10-31 | 2021-05-06 | 三菱製紙株式会社 | 転写捺染用紙及び転写捺染法 |
JP2021075041A (ja) * | 2019-10-31 | 2021-05-20 | 三菱製紙株式会社 | 転写捺染用紙 |
JP7328186B2 (ja) | 2019-10-31 | 2023-08-16 | 三菱製紙株式会社 | 転写捺染用紙 |
CN115516168A (zh) * | 2020-05-07 | 2022-12-23 | 斯道拉恩索公司 | 适合于金属化的涂覆的纸基材 |
CN115516168B (zh) * | 2020-05-07 | 2023-09-19 | 斯道拉恩索公司 | 适合于金属化的涂覆的纸基材 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4076786B2 (ja) | 2008-04-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4372930B2 (ja) | インクジェット記録要素 | |
JPH05132898A (ja) | 塗工された基材及びその製造方法 | |
JP2010089343A (ja) | 昇華型インクジェット捺染転写紙 | |
JP2003313785A (ja) | 昇華型転写用材料 | |
JP2007054991A (ja) | インクジェット記録媒体 | |
JP3889340B2 (ja) | 孔版印刷用原紙、製版方法及び孔版印刷方法 | |
JP3784186B2 (ja) | インクジェット記録用シート | |
JP2009154399A (ja) | 熱転写受容シート | |
JP2001198518A (ja) | 乾燥方法 | |
JP2003293298A (ja) | 多層抄インクジェット記録用紙及び製造方法 | |
JP4417980B2 (ja) | 記録材料の製造方法 | |
JPH06207400A (ja) | 印刷用加工紙およびその製造方法 | |
JP3517693B2 (ja) | 感熱孔版印刷用マスターの製造方法 | |
JP2005290622A (ja) | 情報記録用紙の製造方法 | |
JP2005307387A (ja) | 擬似接着紙用コート紙およびその製造方法 | |
JPH07290816A (ja) | インクジェット記録方法および記録シート | |
JP4006246B2 (ja) | インクジェット記録シート | |
JP2002103795A (ja) | ロール用インクジェット記録用紙 | |
JPH11129606A (ja) | 光沢度増加方法 | |
JPH07150499A (ja) | 画像記録シート包装用当て紙 | |
JPH04332700A (ja) | 画像用転写紙 | |
JP2007168378A (ja) | 被記録媒体、及び該被記録媒体を用いた画像形成方法 | |
JP2006248007A (ja) | インクジェット記録媒体 | |
JP2004151235A (ja) | 電子写真用エンボス紙 | |
JPH11245505A (ja) | 記録用紙 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050207 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20061211 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071030 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071106 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071226 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080122 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080130 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110208 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120208 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120208 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130208 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |