JP2010089343A - 昇華型インクジェット捺染転写紙 - Google Patents

昇華型インクジェット捺染転写紙 Download PDF

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Abstract

【課題】昇華型インクジェット捺染転写紙としての品質を維持しながら、昇華型捺染インクを用いて印刷をした際に波うちが発生しにくく、また、加熱転写時に伸縮変動も抑制された特性を有する昇華型インクジェット捺染転写紙を提供する。
【解決手段】基材と、前記基材の表面上に設けられた昇華型捺染インク受容層と、前記基材の裏面上に設けられたバックコート層とを有する昇華型インクジェット捺染転写紙であって、前記昇華型捺染インク受容層は、水溶性樹脂と微細粒子を含有し、前記微細粒子は合成非晶質シリカであり、前記バックコート層が水溶性樹脂を含有し、当該水溶性樹脂として少なくともポリエチレングリコールを含有し、昇華型インクジェット捺染転写紙の伸縮率が、縦方向0.7%以下、横方向0.5%以下であることを特徴とする昇華型インクジェット捺染転写紙。
【選択図】なし

Description

本発明は、昇華型インクジェット捺染転写紙に関し、具体的には、インクジェット記録方式により転写紙に昇華型捺染インクを用いた印刷を行い、この転写紙上の印刷された画像をポリエステル等の布帛に転写して昇華転写捺染する際に使用する昇華型インクジェット捺染転写紙に関する。
転写捺染法には、ワックスや樹脂等の熱軟化性固着剤と顔料からなるインクを用いた溶融型転写捺染法、ポリ塩化ビニル等の粉末及び可塑剤及び顔料からなるプラスチゾルインキを用いたラバープリント型転写捺染法、熱昇華性染料を用いた昇華型捺染転写法がある。
溶融型転写捺染法では捺染物の風合いや伸縮性が不十分であり、ラバープリント型転写捺染法による捺染物は通気性や感触が良くない。昇華型捺染転写法は、捺染物の風合いを損なわず、他の転写法では出せないシャープな図柄をプリントできることから、現在主に行われている転写捺染法である。従来、熱転写捺染シートはその形成に際してスクリーン版、グラビア版などの印刷版とそれに応じた印刷機が必要であったが、個性の多様化により、小ロットに対応したインクジェット印字用の転写捺染シートの報告がなされ、小ロットに対応した昇華型捺染転写が広まり、需要が伸びてきている。
昇華型捺染転写法とは、ポリエステル生地等の被転写物と昇華型インクジェット捺染転写紙とを重ね合わせたものを180〜220℃に加熱されたドライヤーに密着させて、昇華型インクジェット捺染転写紙に印刷された印刷インクを熱にて昇華させ、被転写物に転写捺染を行うものである。
前記インクジェット印字用の昇華型インクジェット捺染転写紙としては、基材上に、シリカ等の顔料や、ポリビニルアルコールや水溶性セルロース誘導体等の結着剤等を含有するインク受容層を設けてなるものが知られている(特許文献1〜5を参照)。
特開2002−292995号公報 特開2003−276309号公報 特開2004−255715号公報 特開2004−255717号公報 特開2003−266919号公報
従来の昇華型インクジェット捺染転写紙では、インクジェット印刷をした際に、インク中の液体(水や有機溶媒)を吸収することで転写紙に波うちが発生しやすい傾向があった。波うちが発生すると、加熱転写時に転写紙と被転写物とを重ね合わせた際に両者のあいだに空隙が生じるので、両者が均一に密着しにくくなり、被転写物での画像再現性や転写効率が低下する問題が生じる。そのため、印刷後に波うちが発生しにくい転写紙が求められていたが、効果的に波うちを抑制することは極めて困難であった。
また、印刷後の昇華型インクジェット捺染転写紙を加熱転写工程に付すと、その加熱により転写紙が過乾燥になり、これに起因して大幅な伸縮変動が生じ、このために、被転写物での画像再現性や転写効率が悪化する問題もあった。特に近年では、転写時の温度として170〜210℃を超える温度条件を適用して、被転写物への転写効率を向上させ、これにより片側からの転写で被転写物の両面にインク転写を行うことが求められているところ、このような高温で転写を行うと、転写紙の伸縮変動がより生じやすくなる。このため、高温で加熱しても伸縮変動をしにくい、寸法安定性に優れた昇華型インクジェット捺染転写紙が求められている。
以上に加えて、昇華型インクジェット捺染転写紙にインクジェット印刷をする際に、インクが転写紙の裏面に抜けてしまう、いわゆる裏抜けを防止することができ、さらには加熱転写時に求められる耐熱性の点でも良好な特性を保持する必要があった。
本発明は、上記現状に鑑み、昇華型インクジェット捺染転写紙としての品質を維持しながら、昇華型捺染インクを用いて印刷をした際に波うちが発生しにくく、また、加熱転写時に伸縮変動も抑制された特性を有する昇華型インクジェット捺染転写紙を提供することを課題とする。
本発明は、基材と、前記基材の表面上に設けられた昇華型捺染インク受容層と、前記基材の裏面上に設けられたバックコート層とを有する昇華型インクジェット捺染転写紙であって、前記昇華型捺染インク受容層は、水溶性樹脂と微細粒子を含有し、前記微細粒子は合成非晶質シリカであり、前記バックコート層が水溶性樹脂を含有し、当該水溶性樹脂として少なくともポリエチレングリコールを含有し、昇華型インクジェット捺染転写紙の伸縮率が、縦方向0.7%以下、横方向0.5%以下であることを特徴とする昇華型インクジェット捺染転写紙である。
好ましくは、前記基材は、片面が艶面であるクラフト紙であり、前記昇華型捺染インク受容層は、前記艶面上に設けられ、前記基材中に浸透剤を含有し、前記昇華型捺染インク受容層中には、前記微細粒子を20〜50質量%含有し、前記バックコート層の塗工量が、乾燥重量で0.1g/m〜0.8g/mである。
好ましくは、前記バックコート層を構成する水溶性樹脂が、ポリエチレングリコールとポリビニルアルコールを含有し、両者の重量比が10:90〜50:50の範囲である。
本発明の昇華型インクジェット捺染転写紙は、従来の昇華型インクジェット捺染転写紙としての品質を維持しながら、昇華型捺染インクを用いて印刷をした際に波うちが発生しにくく、また、加熱転写時に伸縮変動も抑制され、加熱転写後の被転写物での画像再現性及び転写効率に優れた特性を有する。
本発明の昇華型インクジェット捺染転写紙は、基材の両面に塗工層を設けたものであり、片面には、昇華型捺染インクを用いて印刷するための昇華型捺染インク受容層を設け、その裏面には、昇華型捺染インクを用いて印刷をした際に波うちが発生しにくく、また、加熱転写時に伸縮変動も抑制するためにバックコート層を設けている。
本発明の昇華型インクジェット捺染転写紙は、昇華型捺染インク受容層を水溶性樹脂と所定の微細粒子にて構成し、更に適切なバックコート層を設けることで、加温加湿下での伸縮率を低く抑制したものであり、具体的には、伸縮率が縦方向0.7%以下、横方向0.5%以下であることを特徴とする。伸縮率がこの範囲にあることによって、印刷時に波うちしたり、加熱転写時に伸縮変動したりするのを十分に抑制し、加熱転写後の被転写物での画像再現性及び転写効率を優れたものとすることができる。なお、従来の昇華型インクジェット捺染転写紙では当該伸縮率は0.9%程度と高い数値を示していたので、印刷時の波うちや、加熱転写時の伸縮変動が極めて発生しやすい傾向があった。
伸縮率は低いほど印刷時の波うちや、加熱転写時の伸縮変動が抑制されるので好ましく、具体的には、伸縮率は縦方向0.7%以下、横方向0.5%以下であることが好ましい。
本発明における伸縮率は、測定機器:熊谷理機工業株式会社製 自動式紙伸縮計 No.2078−IIIを用い、試験条件:10×150mmの各転写紙について、試験片を測定器にセットした後、20℃、30%RHの環境下で1時間保ち、基準長を定めた。その後、1℃/分の割合で昇温させ80℃、30%RHとした。この環境下で3時間保った後、試験片の伸縮長を測定し、測定値とした。測定は縦(流れ方向)、横(幅方向)それぞれ5サンプル測定し平均した。
本発明者らの知見では、伸縮率と温度とには高い相関関係があり、昇華型インクジェット捺染転写紙を用いた昇華型インクジェット捺染装置における、転写時の温度は150℃〜300℃、通常では180℃近傍で用いられるため、本来は180℃における環境下での測定が必要であるものの、実質20℃から80℃での環境下における伸縮率を、縦方向0.7%以下、横方向0.5%以下とすることで、昇華捺染インク転写時における伸縮問題を解決できるため、代替試験手段として採用し、必要とする伸縮率を特定したものである。
本発明で規定する範囲の伸縮率は、昇華型捺染インク受容層を水溶性樹脂と所定の微細粒子にて構成し、昇華型インクジェット捺染転写紙の裏面側に適切なバックコート層を設けることで達成することができる。
本発明の実施に用いられる基材としては、昇華型捺染インク受容層が設けられる基材であればその素材は限定されない。即ち、木材パルプを主成分とする紙や、無機微粒子を含有する熱可塑性樹脂からなる多孔性樹脂フィルム、更には不織布、布帛、樹脂被覆紙、合成紙等が挙げられる。本発明の効果が顕著に現れる基材としては、昇華型インクジェット捺染転写紙の裏面への加熱により、昇華捺染インクが昇華しやすい多孔質な素材であり、具体的には、木材パルプを主成分とする紙や、不織布、布帛である。
基材として、木材パルプを主成分とする紙を使用することが好ましく、ヤンキードライヤーを用いて乾燥工程を行うことで片面を艶面とした片艶紙を使用することが特に好ましい。
本発明者が最も好適として見出した片艶紙を基材として以下に説明する。
片艶紙の艶面は表面の平坦性が高いので、ここに昇華型捺染インク受容層を設けることによって均質性の高い昇華型捺染インク受容層を得ることが可能になり、画像再現性や作業性に優れているとともに、昇華捺染のための加温転写時に被転写物の画像再現性や、転写効率の点においても優れた特性を有することができ、本発明における昇華型インクジェット捺染転写紙に特に優れた基材として好適に用いられ、さらに、バックコート層を非艶面に設けることで、より伸縮率を低い数値とすることができる。
片艶紙は、ヤンキードライヤーを用いて乾燥工程を行うことでヤンキードライヤー面を艶面とした紙である。片艶紙は、湿紙をヤンキードライヤーに貼り付けて乾燥させるため、多筒式ドライヤーを用いる湿紙の乾燥方式に比べ、寸法安定性に優れ、艶面が高平滑であるので、優れた画像再現性を達成することができる。更に、艶面に比べ裏面が粗面であり空隙を多く有するため、加熱時に熱保持効果が高く、均等且つ効果適に昇華型捺染インクの昇華を促す事ができる。これに用いる片艶紙は、米坪が60〜150g/mであることが好ましく、90〜110g/mがより好ましい。片艶紙の米坪が60g/m未満であると、引張強度と引裂強度の低下により紙切れや昇華型捺染インク受容層への記録時に、基材に波うちや加熱時に伸縮変動が起きやすくなるとともに、作業性が低下する問題が生じ易い。片艶紙の米坪が150g/mを超えると被転写物への昇華型捺染インクの加熱転写時に熱伝達が悪くなり、転写効率が低下する傾向がある。
また、片艶紙の艶面のJIS P 8119に準拠下したベック平滑度が40〜200秒であることが好ましく、50〜100秒がより好ましい。艶面のベック平滑度が40秒未満であると印刷時の昇華型捺染インクの吸収・乾燥性は高くなるももの、画像再現性が低下し、被転写物への昇華型捺染インクの転写時の画像再現性と転写効率が低下する傾向がある。また、200秒を超えると水溶性樹脂と微細粒子からなる昇華型捺染インク受容層の形成にムラが発生し、画像再現性が低下する傾向がある。
非艶面である裏面の平滑度は、18秒程度が好ましい。裏面が艶面と同等以上の平滑度を有すると、加熱時の熱保持性が劣り、転写による被転写物の画像再現性や転写効率の点で劣る問題が発現する恐れがある。従って、表裏面とも多筒ドライヤーで乾燥された上質紙などは、片艶紙に比べ転写による被転写物の画像再現性や転写効率の点で劣る場合がある。
更に、片艶紙の裏面にバックコート層を設けることで、艶面に付与されたヤンキードライヤーによる緊張乾燥に近似した、繊維同士の寸法変化の少ない裏面性状を得ることができ、艶面、裏面相俟って寸法変化の少ない性状を醸し出すことが出来る。
更には、好ましくは基材中に浸透剤を含有させることで、昇華型捺染インクを用いて印刷をした際に、昇華型捺染インク受容層に付与される昇華型捺染インクの溶媒を速やかに基材中に含浸させながら、昇華型インクジェット捺染転写紙の波うちを抑え、また、加熱転写時においては、伸縮変動も抑制された特性を発揮する。
本発明に係る片艶紙はいわゆる製紙分野で使用される原料より構成される。使用するパルプとしては特に限定されないが、例えば、針葉樹未晒クラフトパルプ(NUKP)や針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹未晒クラフトパルプ(LUKP)や広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)等の化学パルプ;サーモメカニカルパルプ(TMP)、ケミサーモメカニカルパルプ(CTMP)、リファイナーメカニカルパルプ(RMP)、リファイナーグランドパルプ(RGP)、ケミグランドパルプ(CGP)、サーモグランドパルプ(TGP)、砕木パルプ(GP)、ストーングランドパルプ(SGP)、加圧ストーングランドパルプ(PGW)等の機械パルプ;デインキングパルプ(DIP)、ウェストパルプ(WP)等の化学パルプや機械パルプを含む古紙パルプ等が挙げられ、これらの中から1種又は2種以上を選択して用いることができる。これらのうち、針葉樹晒クラフトパルプ、広葉樹晒クラフトパルプを適宜組合せて用いることが好ましい。
本発明で基材に配合することができる浸透剤とは、紙基材に対する油性成分の浸透性を改善する薬剤として一般に知られているものである。具体的には、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤等の界面活性剤が挙げられ、本発明では特にノニオン性界面活性剤を好適に使用することができる。
浸透剤として、本発明で好適に使用できるノニオン性界面活性剤のほか、カチオン性、両性、アニオン性を呈する界面活性剤が市販されているものの、カチオン性の脂肪族アミン塩や芳香族4級アンモニウム塩、複素環4級アンモニウム塩等は、水溶液中でイオンに解離してカチオン性を示す部分を示す界面活性剤であるが、昇華型捺染インクの定着を促進し、加熱時のインクの昇華を抑制する場合がある。
両性を有する界面活性剤には、ベタイン、アミノカルボン酸塩、イミダゾリン誘導体等があげられ、分子内にアニオン性親水基とカチオン性親水基を同時に持つため、溶液のpHによりアニオン性やカチオン性いずれにも解離し、アルカリ側ではアニオン性を酸性側ではカチオン性を、中性付近では非イオン性の界面活性剤として作用するものの、部分的にカチオン性を呈する基を保有するため、カチオン性と同様に昇華型捺染インクの昇華を抑制する場合がある。
アニオン性を有する界面活性剤には、水溶液中でイオン解離してアニオン部分が界面活性を示す物質であり、昇華型捺染インクの溶媒のみならず、溶質部分も基材中に浸透させる問題が生じる場合がある。
ノニオン性界面活性剤の具体例としては、長鎖または分岐アルキルフェノールのポリアルキレンオキサイドエーテル、長鎖アルキルアルコールのポリアルキレンオキサイドエーテル、脂肪酸エステル、アルキルアミン、アルキルアミド、アルキルチオエーテル、リン酸エステルなどに代表されるポリオキシエチレングリコール類、アセチレングリコール系のノニオン性界面活性剤;脂肪酸アンヒドロソルビットエステル、脂肪酸アンヒドロソルビットエステルと酸化エチレンの縮合物、脂肪酸グリセリンエステル、ペンタエリスリットエステル、脂肪酸ショ糖エステル、グルコシド、グルコンアミド、脂肪酸アルキロールアミドに代表される多価アルコール類;プロパギルアルコール、ブチンジオール、アセチレンアルコール類などを挙げることができる。
本発明における最も好適なノニオン性界面活性剤としては、理由は定かではないが、親水性基はOH基の数が多いほど親水性を高め得る性状を呈する界面活性剤であるため、アセチレングリコール系の界面活性剤とアセチレンアルコール系の界面活性剤が、昇華型捺染インクの溶媒を基材中に速やかに吸収し乾燥を促すため好適に用いられる。
特には、アセチレン基を中央に持ち、左右対称の構造をしたアセチレングリコール系のノニオン性の界面活性剤が好適に用いられる。
アセチレングリコール系界面活性剤としては、例えば、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、その混合物、あるいは酸化エチレン付加体等を挙げることができる。更にはHLB値が9〜13のアセチレングリコール系界面活性剤が好ましい。
アセチレンアルコール系の界面活性剤としては、3−メチル−1−ブチン−3−オール、3−メチル−1−ペンチン−3−オール、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、その混合物、あるいは酸化エチレン付加体等を挙げることができる。更にはHLB値が6以上のアセチレンアルコール類が好ましい。
本発明で云うHLB値は、グリフィン法に準拠し、親水基の式量と分子量を元に、HLB値=20×(親水基の重量%)の計算式で求めたものである。
基材に浸透剤、特にアセチレンアルコール系及び/又はアセチレングリコール系のノニオン性界面活性剤を含有させることで、昇華型捺染インクに含有される溶媒を昇華型捺染インク受容層から選択的に基材中に浸透させ、溶質に当る昇華型捺染インク成分を昇華型捺染インク受容層中に留める効果を醸し出すため、昇華型捺染インクの吸収・乾燥性を促進する。
さらに、昇華型捺染インク受容層に含有される微細粒子との組合わせにより、溶媒より粒径の大きい昇華型捺染インク成分(溶質)が昇華型捺染インク受容層を経て基材まで及ぶことを制御し、被転写物への昇華型捺染インクの転写効率と昇華型捺染インク濃度の向上を図ることができ、昇華型インクジェット捺染転写紙への印刷時の優れた昇華型捺染インク乾燥性と画像再現性と裏抜け防止性を有するとともに、転写による被転写物の画像再現性や転写効率の点でも良好な特性を有する昇華型インクジェット捺染転写紙を得る事ができる。
上記浸透剤の含有量は、原料パルプ(絶乾)に対し、0.01〜1.0質量%(固形分)であることが好ましく、より好ましくは0.05〜0.8質量%である。ここで、含有量が0.01質量%未満であると昇華型捺染インクのインク吸収・乾燥性に対する浸透剤の効果が得られ難く、また、1.0質量%を超えると、昇華型捺染インク受容層の形成において、水溶性樹脂成分が基材中に過度に浸透・含浸されるため塗工層強度の低下や加工時に紙粉が発生する問題が生じるため好ましくない。
また、基材には、酸化澱粉、アセチル化澱粉、エステル化澱粉、エーテル化澱粉等の各種澱粉や、紙力増強剤、内添サイズ剤、外添サイズ剤、歩留向上剤等の添加薬品を適宜含有することもできる。
当該基材上に設ける昇華型捺染インク受容層は、微細粒子と、バインダーとして水溶性樹脂とを含有するものである。また、後述するが、昇華型捺染インク受容層の表面は微細粒子の凝集塊による凹凸にて被覆された性状を呈しており、この性状が、印刷時には昇華捺染インクの吸収・乾燥性と、昇華型インクジェット捺染転写紙における画像再現性や作業性を良好にするとともに、昇華捺染のための加温転写時に昇華捺染インクが昇華型インクジェット捺染転写紙の裏側に裏抜けするのを防止する特性においても優れ、さらには、転写による被転写物の画像再現性や、転写効率の点においても優れた特性を醸し出すものである。
本発明では、微細粒子として、合成非晶質シリカを用いる。このような合成非晶質シリカの中でも、ケイ酸のゲル化によりSiOの三次元構造を形成させた、細孔容積の多い多孔性で不定形の微粒子であり、10〜2000オングストローム程度の細孔径を有する物が好ましい。該合成非晶質シリカを用いることによって、本発明の昇華型インクジェット捺染転写紙の昇華捺染インクの吸収・乾燥性を向上させると共に、昇華捺染インクの被転写物への転写効率も向上し、被転写物上の画像を一層鮮明にすることができる。微細粒子として、コロイダルシリカなど、合成非晶質シリカ以外の微細粒子を適宜組合わせて使用することができる。
このような合成非晶質シリカとしては、市販のものを好適に用いることができ、例えば、ミズカシルP−526、ミズカシルP−801、ミズカシルNP−8、ミズカシルP−802、ミズカシルP−802Y、ミズカシルC−212、ミズカシルP−73、ミズカシルP−78A、ミズカシルP−78F、ミズカシルP−87、ミズカシルP−705、ミズカシルP−707、ミズカシルP−707D、ミズカシルP−709、ミズカシルC−402、ミズカシルC−484(以上、水澤化学工業(株)製)、トクシールU、トクシールUR、トクシールGU、トクシールAL−1、トクシールGU−N、トクシールN、トクシールNR、トクシールPR、ソーレックス、ファインシールE−50、ファインシールT−32、ファインシールX−30、ファインシールX−37、ファインシールX−37B、ファインシールX−45、ファインシールX−60、ファインシールX−70、ファインシールRX−70、ファインシールA、ファインシールB(以上、(株)トクヤマ製)、シペルナート、カープレックスFPS−101、カープレックスCS−7、カープレックス22S、カープレックス80、カープレックス80D、カープレックスXR、カープレックス67(以上、DSL.ジャパン(株)製)、サイロイド63、サイロイド65、サイロイド66、サイロイド77、サイロイド74、サイロイド79、サイロイド404、サイロイド620、サイロイド800、サイロイド150、サイロイド244、サイロイド266(以上、富士シリシア化学(株)製)、ニップジェルAY−200、ニップジェルAY−6A2、ニップジェルAZ−200、ニップジェルAZ−6A0、ニップジェルBY−200、ニップジェルBY−200、ニップジェルCX−200、ニップジェルCY−200、ニップシールE−150J、ニップシールE−220A、ニップシールE−200A(以上、東ソー・シリカ(株)製)などが挙げられる。
本発明で用いられる合成非晶質シリカは微細な粒子の凝集体であることが好ましく、凝集体の平均粒子径(後述する、コールターカウンター法粒度分布測定器による体積平均粒子径)が1.7μm〜13μm、好適には2.3μm〜12.7μmの範囲内にあることが好ましい。合成非晶質シリカとして平均粒子径が1.7μm〜13.0μmの凝集体を使用することにより、高品質な色再現性、画像再現性を得ることができる。微細な粒子の凝集体の平均粒子径が1.7μm未満であると昇華捺染インクの吸収・乾燥性が低下する傾向があり、また、微細な粒子の凝集体の平均粒子径が13.0μmを超えると転写した被転写物の発色濃度が低くなる場合がある。
本発明では、合成非晶質シリカを1種類のみの単独での凝集体を用いることができるが、好適には、凝集体の平均粒子径が異なる2種類以上の合成非晶質シリカ凝集体を組み合わせて使用することが好ましい。特に、凝集体の平均粒子径が1.7〜5.0μmの合成非晶質シリカ凝集体と、凝集体の平均粒子径が5μmを超える合成非晶質シリカ凝集体とを併用し、組合せた微細粒子の混合体を用いることが好ましい。このように平均粒子径が数μmの範囲で異なる合成非晶質シリカ凝集体を併用することによって、凝集体と凝集体の間隙を異なる平均粒子径の凝集体が補完する混合体が形成され、昇華捺染インクを用いた昇華型インクジェット捺染転写紙への印刷時の優れた昇華捺染インク乾燥性と画像再現性、裏抜け防止性及び耐熱性を有するとともに、転写による被転写物の画像再現性や転写効率の点でも良好な特性を得ることができる。
更に好適には、理由が明確ではないが、2種類以上の合成非晶質シリカ凝集体を組み合わせて使用することで、後述の凹凸の形成が容易になり、優れた昇華捺染インク乾燥性など本発明の効果を達成することができる。
このような合成非晶質シリカ凝集体としては、市販のものを用いることができ、例えば、凝集体の平均粒子径が1.7〜5.0μmの合成非晶質シリカ凝集体の市販品としてはニップジェルAY−200等が挙げられ、凝集体の平均粒子径が5.0μmを超える合成非晶質シリカ凝集体の市販品としてはニップジェルAY−6A2等が挙げられる。
本発明でいう平均粒子径は、少量のサンプルをメタノール溶液に添加し、超音波分散器で3分間分散した溶液をコールターカウンター法粒度分布測定器(COULTER ELECTRONICS INS製TA−II型)にて、50μmのアパチャーを用いて測定を行った。
好適な平均粒子径が異なる合成非晶質シリカ凝集体の組合せにおいて、凝集体の平均粒子径が1.7〜5.0μmの合成非晶質シリカ凝集体と、凝集体の平均粒子径が5.0μmを超える合成非晶質シリカ凝集体の配合比としては、特に限定されないが、好適には、固形分の重量比で10:90〜50:50程度であることが好ましい。固形分の重量比で10:90〜50:50程度とすることで、粒子径の大きいシリカ凝集体の間隙を、粒子径の小さいシリカ凝集体が埋めるため、得られる混合体の多孔性が増し、昇華型捺染インク受容層表面の凹凸の形成において、混合体による均等な凝集塊の凹凸による被覆が得られるため、優れた昇華捺染インクの吸収・乾燥性、昇華型インクジェット捺染転写紙における画像の再現性、被転写物における画像の再現性と、高い昇華捺染インクの転写効率を得ることができる。
本発明においては、前記浸透剤として好適に用いることができるノニオン性界面活性剤、特にアセチレングリコール系界面活性剤とアセチレンアルコール系界面活性剤を用いることで、昇華型捺染インク受容層表面の凹凸の形成において、昇華型捺染インクの溶媒を効率的に基材中に含浸させるため、昇華型捺染インク受容層に形成される凝集塊が溶媒の浸透に応うじて不用意に再凝集されることがなく、凝集体を均等な凝集塊による凹凸部の形成が得られるばかりか、昇華型捺染インクによる印刷時には昇華型捺染インクを速やかに吸収・乾燥させ、かつ転写時には裏抜けのない昇華型インクジェット捺染転写紙を得ることができる。
本発明の効果を奏する限りにおいて、合成非晶質シリカとともに、合成非晶質シリカ以外の微細粒子を配合することが可能である。他の微細粒子としては、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、コロイダルシリカ、アルミナ、コロイダルアルミナ、アルミナ水和物(擬ベーマイト等)、水酸化アルミニウム、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、水酸化マグネシウム等の無機顔料、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂等の有機顔料等が挙げられる。
前記昇華型捺染インク受容層中の微細粒子の含有量は20〜50質量%が好ましく、23〜45質量%がより好ましい。含有量が20質量%未満だと昇華捺染インク受容量が少なくなり転写効率が低下する傾向がある。また50質量%を超えると、昇華捺染インク受容量は多くなるが、転写時の昇華効率が低下する傾向があり、汚損の問題が生じる場合がある。なお、昇華型捺染インク受容層中の水溶性樹脂が熱可塑性を示す場合があるため、昇華型捺染インク受容層中の微細粒子の含有率を高くすることにより、昇華捺染転写紙の耐熱性が向上する。
本発明において水溶性樹脂は主としてバインダーとして用いられ、例えば、澱粉、酸化澱粉、カチオン化澱粉、エーテル化澱粉、リン酸エステル化澱粉等の澱粉誘導体、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロースサルフェート等のセルロース誘導体、各種鹸化度のポリビニルアルコール又はそのシラノール変性物、カルボキシル化物、カチオン化物等の各種誘導体、カゼイン、ゼラチン、変性ゼラチン、大豆蛋白等の水溶性天然高分子、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム、スチレン−無水マレイン酸共重合体ナトリウム塩、ポリスチレンスルフォン酸ナトリウム等の水溶性合成高分子が挙げられ、これらの水溶性高分子を単独で若しくは併用して用いることができる。
本発明者らが見出した最も好適な水溶性樹脂としては、ポリビニルアルコールとカルボキシメチルセルロースが挙げられ、最も好適には、両者を併用することが好ましい。
ポリビニルアルコールとしては特に限定されず、各種ケン化度のポリビニルアルコールを使用することができるが、ケン化度としては、87〜89mol%程度が好ましい。重合度としては特に限定されないが、例えば、重合度が約1000以下のものが、カルボキシメチルセルロースとの相溶性や昇華型捺染インクをインク受容層に留め置くに特に好ましい。このようなポリビニルアルコールの市販品としては、ポバールPVA−210、ポバールPVA−205((株)クラレ製)等が挙げられる。
水溶性樹脂として、ケン化度が87〜89mol%程度で、重合度が約1000以下のポリビニルアルコールをインク受容層に用いることで、インク受容層塗料の調整において用いる合成非晶質シリカの分散性、特に2種類以上の合成非晶質シリカ凝集体を組み合わせて使用する際における凹凸の形成能が向上し、昇華捺染インクを用いた昇華型インクジェット捺染転写紙への印刷時の優れた昇華捺染インク乾燥性と画像再現性、裏抜け防止性及び耐熱性を有するとともに、転写による被転写物の画像再現性や転写効率の点でも良好な特性を得ることができる。
ポリビニルアルコールの配合量としては、固形分で、少なくとも合成非晶質シリカを含む微細粒子100重量部に対して1〜200重量部程度が好ましく、2〜100重量部程度がより好ましい。この範囲によって、優れた昇華捺染インクの乾燥性と、高度の昇華捺染インク裏抜け防止性を両立することができる。
微細粒子100重量部に対してポリビニルアルコールの配合量が1重量部未満では、ポリビニルアルコールによるバインダー効果が十分に発揮されず、インク受容層の剥離や傷が入りやすくなり、画像再現性を低下させる問題が生じる。
微細粒子100重量部に対してポリビニルアルコールの配合量が200重量部を超えると、ポリビニルアルコールによる被膜形成のため、昇華捺染インク乾燥性の低下が問題となる。
好適に用いられる水溶性樹脂としてのカルボキシメチルセルロースとしては、特に限定されず、エーテル化度で0.5〜1.0の範囲のものが好ましい。
水溶性樹脂として、エーテル化度で0.5〜1.0のカルボキシメチルセルロースは、好適に組合わせて使用されるポリビニルアルコール、特にケン化度が87〜89mol%程度で、重合度が約1000以下のポリビニルアルコールとの相溶性が良好であると共に、合成非晶質シリカの分散性、特に2種類以上の合成非晶質シリカ凝集体を組み合わせて使用する際における凹凸の形成能を阻害させることなく、昇華捺染インクを用いた昇華型インクジェット捺染転写紙への印刷時の優れた昇華捺染インク乾燥性と画像再現性、裏抜け防止性及び耐熱性を有するとともに、転写による被転写物の画像再現性や転写効率の点でも良好な特性を得ることができる。
市販品としては、セロゲン7A(以上、第一工業製薬(株)製)等を使用することができる。カルボキシメチルセルロースの配合量としては、固形分で、少なくとも合成非晶質シリカを含む微細粒子100重量部に対して20〜400重量部程度が好ましく、100〜350重量部程度がより好ましい。カルボキシメチルセルロースの配合量が20重量部未満では、昇華捺染インクの被転写物への転写効率が低下するとともに、昇華型インクジェット捺染転写紙における昇華捺染インクの裏抜けの問題が生じる場合がある。カルボキシメチルセルロースの配合量が400重量部を超えると、昇華捺染インクの吸収・乾燥性が低下し、保管時に昇華捺染インクが裏移りなど汚損の問題が生じやすくなる。
好適には、ポリビニルアルコールとカルボキシメチルセルロースを前記範囲にて併用した水溶性樹脂を用いることによって、優れた昇華捺染インクの乾燥性と、高度の昇華捺染インク裏抜け防止性を両立することができる。
本発明においては、昇華型捺染インク中の染料の昇華型捺染インク受容層中での安定化促進と、昇華型捺染インク受容層中に含有される合成非晶質シリカとの定着性を向上し、昇華型捺染インクの吸収・乾燥性、インクの基材中への過度の含浸を制御し、高濃度・高精細の印字情報を昇華型捺染インク受容層に形成出来ることからアミジン類やエピクロルヒドリン類からなるカチオン性樹脂を昇華型捺染インク受容層中に含有させる事が好ましい。
アミジン類において、特に好適なポリアミジンは、高分子の主鎖の中に5員環のアミジン構造を持つ水溶性のカチオン高分子であり、アクリロニトリルとN−ビニルホルムアミドから合成される。昇華型捺染インクの定着作用において、一般に使用されているインクジェット記録インクの定着剤である第4級アンモニウム塩型のカチオン性高分子定着剤と比べ親水性が高く、再溶解させやすい傾向が有り、特に低分子化したポリアミジンは昇華型捺染インクの過度の定着を招くことなく、高精細な(滲みの少ない)昇華型捺染インクの情報記録を高濃度で行う事が可能になり、加熱時には速やかに昇華型捺染インクの転写を成しえるため、優れた昇華型捺染インク乾燥性を有すると共に、画像再現性、転写効率の点でも良好な特性を有する昇華型インクジェット捺染転写紙が得られる。
また、エピクロルヒドリン類、中でもポリジメチルアミンエピクロルヒドリン、変性ジメチルアミンエピクロルヒドリン縮合物のような反応性を有してセルロースに結合し、且つ樹脂が水に不溶化するカチオン性樹脂も好適に用いる事ができる。昇華型捺染インク受容層は、水溶性樹脂と微細粒子を主成分とする塗料からなるため、比較的高粘度に成りやすいものの、ポリジメチルアミンエピクロルヒドリン、変性ジメチルアミンエピクロルヒドリン縮合物のようなカチオン性樹脂は、塗料粘度を低下させる効果を有するため、本発明の塗料調整において、凝集塊を含有しながら、粘度調整を容易にする事が可能になり、塗料調整、塗工の操業性を改善できる。
前記カチオン性樹脂の質量平均分子量としては、好ましくは1万〜50万であり、より好ましくは1万〜40万であり、さらに好ましくは1万〜20万であり、特に好ましくは1万〜10万である。該範囲の下限値以上であることにより、水溶性樹脂と微細粒子を主成分とする昇華型捺染インク受容層のインク吸収性が向上する。一方、上限値以下であることにより、昇華型捺染インク受容層中に含有される微細粒子、特に合成非晶質シリカとの組み合わせにおいて、合成非晶質シリカとの定着性が良好である。
本発明で用いることができるカチオン性樹脂は、カチオン密度が2〜12meq/gと、弱電解質である事が好ましい。カチオン性樹脂のカチオン密度は、コロイド滴定法に準拠した方法で求めたものである。
塗工面にカチオン性樹脂、好適には、ポリアミジン、ポリジメチルアミンエピクロルヒドリン、変性ジメチルアミンエピクロルヒドリン縮合物からなるカチオン性樹脂を含有させた塗料からなる塗工層のカチオン密度が、カチオン性樹脂の添加量調整にて0.5〜3.5Meq/g、より好適には1.0〜3.0Meq/gに成るように塗料を調整することで、理由は定かではないが、昇華型捺染インクを昇華型捺染インク受容層表層において昇華型捺染インクの吸収・乾燥性を促進し、且つ溶媒より粒径の大きい昇華型捺染インクの染料成分が基材まで含浸することを制御するため、昇華型捺染インクを濃縮・固着させることが可能になり、鮮明な印字を形成することができ、昇華捺染工程において、昇華型捺染インクの転写効率と昇華型捺染インク濃度及び高精彩な昇華転写性の向上及び転写時のインキ裏抜け防止性をレベルアップすることのできる昇華型インクジェット捺染転写紙を得る事ができる。
上記カチオン性樹脂の含有量は、微細粒子100重量部に対して1〜25重量部であることが好ましく、より好ましくは5〜10重量部である。ここで、含有量が1重量部未満であると昇華型捺染インクのインク吸収・乾燥性に対する効果が得られ難く、また25重量部を超えると、印字時の画像再現性・乾燥性・インク浸透によるコックリング適性において良好な結果は得られるものの、布帛への染料の昇華不良(転写不良)、布帛の黄変化、染料の固着を昇華型捺染インク受容層で行うため印字後巻き取り時のインキ擦れ汚れ、を発生させるため好ましくない。
昇華型捺染インク受容層の塗工量としては、3〜25g/mの範囲が好ましく、5〜15g/mの範囲がより好ましい。3g/m未満では十分な昇華型インクの吸収容量が確保できず、転写画像の解像性が悪化し、ベタ画像部にムラが発生する傾向がある。インク受容層の塗工量が25g/mを超えると、相対的に表面強度が低下し、粉落ち等が発生して作業性を低下させる原因になる。
更に浸透剤との関係においては、3g/m未満では、基材に含有される浸透剤の効果にて、昇華型捺染インク成分全体(溶質・溶媒)が基材まで及ぶ懸念と、十分な昇華型捺染インクの吸収容量が確保できず、転写画像の解像性が悪化し、ベタ画像部にムラが発生する傾向がある。昇華型捺染インク受容層の塗工量が25g/mを超えると、昇華型捺染インクの溶媒成分が基材に至る速度が遅くなり、浸透剤を基材に含有させる効果が発現され難くなるとともに、相対的に表面強度が低下し、粉落ち等が発生して作業性を低下させる恐れがある。
昇華型捺染インク受容層の塗工にあたってその手法は特に限定されず、塗布方法としては特に限定されないが、例えば、エアーナイフコーター、ロールコーター、バーコーター、コンマコーター、ブレードコーター等の公知の塗工機を用いて塗工することができるが、上述の塗工手段のなかでも、ブレードコーター、特には昇華型捺染インク受容層塗料中に含有される合成非晶質シリカに起因する凹凸の再現と昇華型捺染インク受容層表面の平坦性、ストリークを生じさせることなく、所望の塗工量で塗工層を形成することができるベントブレードを用いることが好ましい。
以上の工程により、優れた昇華型捺染インク吸収・乾燥性を有しており作業性が良好であるとともに、転写紙表面での画像再現性、加熱転写時の耐熱性、転写後の被転写物表面での画像再現性や転写効率の点でも良好な特性を有する昇華型インクジェット捺染転写紙を好適に製造することができる。
本発明の昇華型インクジェット捺染転写紙の特に好適な態様では、従来品とは異なり、昇華型捺染インク受容層が特異な凹凸の表面構造を呈している。従来品では図2に示すように、昇華型捺染インク受容層は顔料とバインダーがほぼ一定の厚みで基材表面を被覆するものや、図3に示すように、昇華型捺染インク受容層に顔料を含まずバインダーのみで基材表面を被覆するものであったが、本発明の好適な態様では、昇華型捺染インク受容層の表面には図1に示すように凹凸が形成されている。この凹凸は、微細粒子による凝集塊であることが好ましいが、特に、粒子径の異なる2種類の合成非晶質シリカ凝集体が凝集することによって得られる凝集塊により形成された凹凸であることがより好ましい。最も好ましくは、凝集塊により、好ましくは幅が5μm以上の凸部が多数形成され、このような凹凸を表面に有する昇華型捺染インク受容層が基材の表面を被覆することによって本発明の昇華型インクジェット捺染転写紙が形成されている。
この凹凸が存在すると基材表面の比表面積が増大するので、昇華型捺染インクを昇華型捺染インク受容層で瞬時に吸収、保持(乾燥)することが可能になり昇華型捺染インクの吸収・乾燥性が向上し、優れた昇華型捺染インク吸収・乾燥性を有しており作業性が良好であるとともに、転写紙表面での画像再現性、加熱転写時の耐熱性、転写後の被転写物表面での画像再現性や転写効率の点でも良好な特性を有する昇華型インクジェット捺染転写紙を製造することができる。
ここで、本発明で云う凹凸とは、微細粒子の凝集塊による昇華型捺染インク受容層表面の起伏のことを云い、その形成は昇華型捺染インク受容層を形成する塗工液の攪拌段階で水溶性樹脂に微細粒子を添加し、混合分散処理する事により得られるものである。混合分散時の物理的剪断力が強すぎると、微細粒子の均質な分散が生じ凹凸を形成し難くなるため、好適には分散処理を適宜調整し、塗工液中に微細粒子の凝集塊を形成させ、昇華型捺染インク受容層形成時に凹凸を形成させる。凹凸を形成するメカニズムは明確ではないが、水溶性樹脂が基材に含浸することで、水溶性樹脂中に分散された微細粒子の凝集塊が表出し、基材表面上に昇華型捺染インク受容層を形成すると共に、凝集塊による凹凸を形成する。
凹凸の存在は後述のように分析走査型電子顕微鏡(日本電子データム(株)製JSM−6390A型)を用いて確認することができる。本発明者らの知見によると、凹凸を形成する凝集塊の凸部の幅が大きくなりすぎると、昇華型捺染インクの裏抜け防止性が低下する傾向があるので、30μm程度以下が好ましく、20μm程度以下がより好ましい。なお、この幅は無作為に選択した凝集塊60個の、個々の長短の幅からの平均値を実測し、最小値5個、最大値5個を除く50個の実測平均値を測定した。
また、当該昇華型捺染インク受容層の表面粗さをレーザー顕微鏡(キーエンス(株)製カラーレーザー顕微鏡 高解像度タイプVK−9700型)で測定した測定値における、二乗平均粗さで2μm以上を満足することが好ましい。好ましくは2.5μm以上である。上限は21μm以下、あるいは20μm以下程度が好ましい。表面粗さが2μm未満と低すぎると昇華型捺染インクの乾燥性が十分でなく、21μmを超える過大な粗さの場合は、昇華型インクジェット捺染転写紙における画像再現性が低下すると共に、被転写物における画像再現性、転写効率が低下するほか本発明の効果を達成するのに不都合である。なお、従来品における二乗平均粗さは3μm未満である。
昇華型捺染インク受容層の表面を微細粒子の凝集塊による凹凸にて被覆形成させる具体的方法の例としては、前記塗工液を下記の手順で作成する。すなわち、まずカルボキシメチルセルロースの溶液を比較的高温(例えば50〜80℃程度)で調製する。別途、合成非晶質シリカのスラリーを比較的低温(例えば20〜40℃程度)で調製する。前記カルボキシメチルセルロースのスラリーに前記シリカのスラリーを添加することで、シリカを凝集させ、ゲル化した混合物を得る。その後、さらにポリビニルアルコールを添加する。得られた混合物では微細粒子の固形分濃度を2〜25質量%、好ましくは3〜12質量%程度に調整する。この混合物に対して、常温付近(例えば15〜45℃、この20〜35℃)で30分以内、好ましくは20分以内の混合分散処理を行い、これによりほぼ均一な粒径を有するシリカ凝集塊を形成する。この混合分散時において、シリカ凝集塊の大きさが数十μm(具体的には10〜30μm程度)になるように物理的剪断力を調整することで、本発明の昇華型インクジェット捺染転写紙を製造するのに適した塗工液を製造することができる。
その後、凹凸の調整又は静摩擦係数の調整のために、マシンカレンダーやソフトカレンダー等を用いて平坦化処理することも出来る。またカール等の補正を目的にバックコート層を設けることも可能である。
本発明では前記昇華型捺染インク受容層と組み合わせて、昇華型インクジェット捺染転写紙の裏面上にバックコート層を設ける。バックコート層は、一般に、水溶性樹脂等の樹脂及び顔料を含有する塗工層であり、印刷時のインクが裏抜けするのを防止することを目的としたものである。しかしながら、本発明ではバックコート層の組成や塗工量等を選択することで、裏抜け防止だけではなく、昇華型インクジェット捺染転写紙の伸縮率を低くし、印刷時に波うちしたり、加熱転写時に伸縮変動したりするのを防止して、加熱転写後の被転写物での画像再現性及び転写効率を優れたものとすることができる。
本発明のバックコート層で使用する水溶性樹脂としては、例えば、澱粉、酸化澱粉、カチオン化澱粉、エーテル化澱粉、リン酸エステル化澱粉等の澱粉誘導体、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロースサルフェート等のセルロース誘導体、各種鹸化度のポリビニルアルコール又はそのシラノール変性物、カルボキシル化物、カチオン化物等の各種誘導体、カゼイン、ゼラチン、変性ゼラチン、大豆蛋白等の天然高分子、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム、スチレン−無水マレイン酸共重合体ナトリウム塩、ポリスチレンスルフォン酸ナトリウム、ポリエチレングリコール等の水溶性合成高分子が挙げられ、これらの水溶性高分子を単独で若しくは併用して用いることができる。なかでも、印刷時の波うちや、加熱転写時の伸縮変動を効果的に防止する観点から、少なくともポリエチレングリコールを使用する。
バックコート層にポリエチレングリコールを使用することで、バックコート層が保水性を有するようになり、基材である原紙が保持する水分量を調整して原紙が過乾燥になることを防止し、これによって基材の伸縮変動を抑制することができる。これに加えて、加熱時に温度保持効果を有していることから、熱転写効率を向上させることができる。ポリエチレングリコールとしては、重合度が1,000以下のものを使用するのが好ましい。さらに好適には重合度が200〜400の範囲のものが望ましい。重合度が1,000以上の場合塗料の調整ができない。このようなポリエチレングリコールとして市販品ではPEG−200、PEG−300及びPEG−400(東邦化学工業社製)がある。
また、好ましくはバックコート層にポリエチレングリコールと共にポリビニルアルコールを併用することで、昇華型捺染インクを用いて印刷をした際に波うちが発生しにくくなり、また、加熱転写時の伸縮変動を抑制することができる。ポリビニルアルコールとしては、各種ケン化度のポリビニルアルコールを使用することができるが、ケン化度としては、97〜99mol%程度が好ましい。重合度としては特に限定されないが、例えば、重合度が約1000以下のものが、ポリエチレングリコールとの相溶性に好ましい。このようなポリビニルアルコールの市販品としては、ポバールPVA−110、ポバールPVA−105((株)クラレ製)等が挙げられる。
特にポリエチレングリコールとポリビニルアルコールを併用する際には、両重合体を重量比10:90〜50:50の範囲で含有することが好ましい。50:50よりもポリビニルアルコールの使用量が少ないと、ポリビニルアルコールによるバインダー効果が十分に発揮されず、バックコート層の剥離による寸法安定性の悪化で、画像再現性を低下させる問題が生じる。またポリビニルアルコールによる被膜形成がなされない為、裏抜け防止効果が発揮されない。逆に10:90よりもポリビニルアルコールの使用量が多くなると、皮膜形成のコントロールが困難になる。
本発明のバックコート層は顔料を含有しないことが好ましい。顔料を含有すると、安定した皮膜形成がなされない為、伸縮変動の十分な抑制効果が得られ無いと共に、裏抜け防止効果が発揮されない。
バックコート層の塗工量は特に限定されないが、少なくともポリエチレングリコールを配合して所定の伸縮率を達成するには、乾燥重量で0.1g/m〜0.8g/mの範囲が好ましい。塗工量が0.1g/m未満であると、バックコート層を設けたことによる効果を十分に発揮することができず、逆に0.8g/mを超えると塗工後の乾燥工程における乾燥負荷が高まり、塗工速度の低下に伴う生産性の低下ばかりでなく、カール性が悪化する。
ポリエチレングルコールと混合使用され、バックコート層を基材になじませる接着剤としては、ポリビニルアルコール、及び/又は、変性ポリビニルアルコールを使用するが、スチレン−ブタジエン系、アクリル系、酢酸ビニル系などの共重合体ラテックスやカゼイン等の各種蛋白質、澱粉類、セルロース、などを併用することができる。
バックコート層の塗布方法としては特に限定されないが、例えば、エアーナイフコーター、ロールコーター、バーコーター、コンマコーター、ブレードコーター等の公知の塗工機を用いて塗工することができる。
以下に、インクジェット記録方法を用いて昇華型捺染インクにて昇華型捺染型記録用紙に記録を行った場合の実施例を掲げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、実施例で示す「部」及び「%」は、特に明示しない限り重量部、及び重量%を示す。なお、配合において示す部数は、固形分の部数である。
以下に、インクジェット記録方法を用いて昇華型捺染インクにて昇華型捺染型記録用紙に記録を行った場合の実施例を掲げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、実施例で示す「部」及び「%」は、特に明示しない限り重量部、及び重量%を示す。なお、配合において示す部数は、固形分の部数である。
<基材の作成>
フリーネス530ml(C.S.F.)の広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)とフリーネス580ml(C.S.F.)の針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)を50:50配合し、助剤(固形分)として、カチオン化デンプンを0.8重量%、内添サイズ剤を1.1重量%、アニオン変性ポリアクリルアマイドを0.3重量%、浸透剤としてアセチレングリコール1(日信化学工業社製アセチレングリコール系ノニオン性界面活性剤、型番:サーフィノール440、HLB 8)を0.10%添加して紙料を調製し、ヤンキードライヤーを備えた抄紙機で抄紙し、米坪100g/m、平滑度60秒の片艶紙を製造した。
実施例1
微細粒子として、平均粒子径が3.7μmの合成非晶質シリカであるシリカA(トクヤマ社製、型番:ファインシールX37B)を85重量部、平均粒子径が6.2μmの合成非晶質シリカであるシリカB(トクヤマ社製、型番:ファインシールX60)を15重量部、前記微細粒子100重量部に対して、水溶性樹脂としてカルボキシメチルセルロースナトリウム(以下CMCと略す。) CMC−A(第一工業製薬社製、商品名:セロゲンPR)を200重量部、ポリビニルアルコール(以下PVAと略す。) PVA−A(クラレ社製、商品名:PVA−205)を25重量部使用し、固形分濃度6.6%の昇華型捺染インク受容層塗料を調製した。微細粒子の凝集塊を精製するため、65〜80℃の高温のCMC中に、20℃〜30℃の低温のシリカ分散スラリーを添加しシリカを凝集させ、ゲル化した混合物を得る。その後PVAを添加し、20〜45℃にて混合分散しシリカ凝集塊の大きさが15μmになるよう物理的剪断力を調整した。
微細粒子の凝集塊を調整した塗液は、前記基材の艶面に乾燥塗工量が5g/mになるよう塗工した。
更に、ポリビニルアルコール(クラレ社製、商品名:PVA−110)とポリエチレングリコール(東邦化学社製、商品名:PEG−200)を75:25の割合で含有させた水溶性樹脂を塗工量が0.5g/m(固形分)になるよう基材の非艶面に塗被し、バックコート層を形成し、昇華型捺染転写紙を得た。製造した昇華型捺染転写紙を、後述する評価基準により評価した。
以下の実施例、比較例は、実施例1の条件を基本に、表1及び2に示すとおり、基材、微細粒子、水溶性樹脂、塗工量を変更して昇華型捺染転写紙を製造し、実施例1と同様に評価した。
実施例2では、坪量及び平滑度を表1に記載のとおり変更し、アセチレングリコール1の代わりに、アセチレングリコール2(日信化学工業社製アセチレングリコール系ノニオン性界面活性剤、型番:サーフィノール465、HLB 13)0.50%を使用するとともに、シリカAの代わりに、凝集体の平均粒子径が1.7μmの合成非晶質シリカ凝集体であるシリカC(東ソー・シリカ社製、型番:ニップジェルAZ−204)を使用した。
実施例3では、坪量及び平滑度を表1に記載のとおり変更し、アセチレングリコール1の代わりに、アセチレングリコール3(日信化学工業社製アセチレングリコール系ノニオン性界面活性剤、型番:サーフィノール485、HLB 17)を0.05%使用するとともに、シリカAの代わりに、凝集体の平均粒子径が4.3μmの合成非晶質シリカ凝集体であるシリカD(DSL.ジャパン(株)製、型番:カープレックスBS−312AJ)を使用した。
実施例4では、坪量及び平滑度を表1に記載のとおり変更し、アセチレングリコール1の代わりに、アセチレングリコール4(日信化学工業社製アセチレングリコール系ノニオン性界面活性剤、型番:オルフィンSTG、HLB 9.5)を0.01%使用するとともに、シリカAの代わりにシリカBを使用し、シリカBの代わりに、凝集体の平均粒子径が12.7μmの合成非晶質シリカ凝集体であるシリカG(DSL.ジャパン(株)製、型番:カープレックスBS−303)を使用した。
実施例5では、平滑度を表1に記載のとおり変更し、アセチレングリコール1の代わりに、アセチレンアルコール1(第一工業製薬製アセチレンアルコール系ノニオン性界面活性剤、型番:ノイゲンET83、HLB 6.4)を0.50%使用するとともに、シリカBの代わりに、凝集体の平均粒子径が10.1μmの合成非晶質シリカ凝集体であるシリカF(DSL.ジャパン(株)製、型番:カープレックスBS−304N)を使用した。
実施例6では、アセチレングリコール1の代わりに、アセチレンアルコール2(第一工業製薬製アセチレンアルコール系ノニオン性界面活性剤、型番:ノイゲンET802、HLB 10.8)を0.50%使用するとともに、シリカAとシリカBの配合量を表1に記載のように変更した。また、ポリエチレングリコールとして、東邦化学社製の商品名:PEG−300を使用した。
実施例7では、アセチレングリコール1の代わりに、アセチレンアルコール3(第一工業製薬製アセチレンアルコール系ノニオン性界面活性剤、型番:ノイゲンET143、HLB 12.6)を0.50%使用するとともにシリカAとシリカBの配合量を表1に記載のように変更した。また、ポリエチレングリコールとして、東邦化学社製の商品名:PEG−400を使用した。
実施例8では、坪量及び平滑度を表1に記載のとおり変更し、アセチレングリコール1の代わりに、アセチレンアルコール4(第一工業製薬製アセチレンアルコール系ノニオン性界面活性剤、型番:ノイゲンET69、HLB 5.7)を0.50%使用するとともに、シリカAの代わりにシリカCを使用し、シリカBの代わりに、平均粒径6.3μmの焼成クレーを使用した。また、ポリエチレングリコールとして、東邦化学社製の商品名:PEG−300を使用した。
実施例9では、アセチレングリコール1の使用量を0.50%に変更するとともに、CMC−Aの代わりに、CMC−B(第一工業製薬社製、商品名:セロゲン7A、重合度120〜150、分子量27000〜33000)を100部使用した。また、ポリエチレングリコールとして、東邦化学社製の商品名:PEG−400を使用した。
実施例10では、アセチレングリコール1の代わりにアセチレングリコール2を0.50%使用し、CMC−A 200部の代わりに、CMC−C(第一工業製薬社製、商品名:セロゲン5A、重合度120以下、分子量27000以下)を100部使用し、かつ、PVA−Aの使用量を2部に変更した。
実施例11では、アセチレングリコール1の代わりにアセチレンアルコール1を0.50%使用し、CMC−Aの代わりに、CMC−D(第一工業製薬社製、商品名:セロゲンWS−A、重合度460〜500、分子量100000〜110000)を使用した。
実施例12では、アセチレングリコール1の代わりにアセチレンアルコール2を0.50%使用し、CMC−Aの代わりに、CMC−E(第一工業製薬社製、商品名:セロゲンBS−H、重合度500〜800、分子量180000〜190000) 42部を使用した。
実施例13では、アセチレングリコール1の使用量を0.50%に変更するとともに、PVA−Aの代わりに、PVA−B(クラレ社製、商品名:PVA210、ケン化度87〜89mol%、重合度1000)を使用した。
実施例14では、アセチレングリコール1の代わりにアセチレングリコール2を0.50%使用し、PVA−Aの代わりに、PVA−C(クラレ社製、商品名:PVA203、ケン化度87〜89mol%、重合度300)を使用した。
実施例15では、アセチレングリコール1の代わりにアセチレンアルコール1を0.50%使用し、CMC−Aを310部使用し、PVA−Aの代わりに、PVA−D(クラレ社製、商品名:PVA110、ケン化度98〜99mol%、重合度1000)を使用した。
実施例16では、アセチレングリコール1の代わりにアセチレンアルコール2を0.50%使用し、CMC−Aを300部使用し、かつ、PVA−A 25部の代わりに、PVA−E(クラレ社製、商品名:PVA120、ケン化度98〜99mol%、重合度2000) 100部を使用した。
実施例17では、アセチレングリコール1の代わりに、両性界面活性剤(アルキルポレイアミノエチレルグリシン、竹本油脂社製、型番:パイオニンC−156)を0.50%使用し、塗工量を表1に記載のとおり変更した。また、ポリビニルアルコールの代わりに、酸化澱粉(日本食品加工社製MS3600)を使用した。
実施例18では、アセチレングリコール1の代わりに、カチオン性界面活性剤(ラウルルピリジニウムクロライド、竹本油脂社製、型番:パイオニンB−251)を0.60%使用し、CMC−A及びPVA−Aの使用量を表1に記載のとおり変更した。また、ポリビニルアルコールの代わりに、カルボキシメチルセルロース(第一工業製薬社製セロゲンPR)を使用した。
実施例19では、アセチレングリコール1の代わりに、アニオン性界面活性剤(ドデシルベンゼンスルフォネート、竹本油脂社製、型番:パイオニンA−41C)を0.80%使用し、塗工量を表1に記載のとおり変更した。また、ポリビニルアルコールの代わりに、カチオン化澱粉(GSLジャパン社製キャスターチM)を使用した。
実施例20では、基材に、サイズ剤を外添した上質紙を使用し、アセチレングリコール1の使用量を1.00%に変更した。また、ポリビニルアルコールの代わりに、シラノール変性ポリビニルアルコール(クラレ社製R1130)を使用した。
比較例1では、インク受容層において浸透剤及び微細粒子を使用せずに水溶性樹脂のみを塗工した。また、バックコート層ではポリビニルアルコールPVA−110のみを塗工した。
比較例2では、浸透剤を使用せず、微細粒子として、平均粒径6.3μmの焼成クレー(エンゲルハード社製、型番:アンシレックス)のみを使用し、前記微細粒子100部に対して、水溶性樹脂として、PVA−Aのみを25部使用した。また、バックコート層ではポリエチレングリコールPEG−200のみを塗工した。
市販の上質紙及びクラフト紙を購入し、市販品1〜3として評価対象とした。
<測定・評価方法>
昇華型捺染インクを用いたインクジェット記録評価には、ミマキ株式会社製、JV4型インクジェットプリンタを用いて、ISO300にて規定されているインクジェット記録評価用の画像を、ミマキ製の昇華型インク(SPC−370シリーズ)を用いて行った。
被転写物には、ポリエステル布素材を使用した。
(a)坪量
JIS P 8124に準拠して測定した。
(b)平滑度
JIS P 8119に準拠して測定した。
(1)凸部の幅:製造した各転写紙の昇華型捺染インク受容層表面に対して、走査型電子顕微鏡(日本電子データム社製JSM−6390A型)を用い、任意の凝集塊60個の幅を実測し、個々の長短の幅からの平均値を実測し、最小値5個、最大値5個を除く50個の実測平均値を測定した。
(2)二乗平均粗さ:凹凸部の表面粗さをレーザー顕微鏡(キーエンス社製カラーレーザー顕微鏡 VK−9700型)を用い、2乗平均粗さ(μm)を測定した。
(3)インク乾燥性:製造した各転写紙にインクジェットプリンタで黒ベタ印字した直後に印字面をテッシュペーパーにて擦り、拭取った際に紙面上の昇華型捺染インクの伸びを目視で確認し下記の基準にて5段階評価した。3段階以上の評価が実用レベルである。
5:乾燥が早い。テッシュペーパーによる擦り拭取りした紙面は、インクの伸びがない。
4:乾燥が早い。テッシュペーパーによる擦り拭取りした紙面は、インクの伸びが殆どない。
3:乾燥が若干遅いが、実用上問題ないレベル。テッシュペーパーによる擦り拭取りした紙面は、インクの伸びが少しある。
2:乾燥が遅く、テッシュペーパーによる擦り拭取りした紙面は、インクの伸びがあり実用レベルでない。
1:乾燥が遅く、装置汚れや印字部の汚れにつながり、使用不可。テッシュペーパーによる擦り拭取りした紙面は、昇華型捺染インクの伸びが長い。
(4)画像再現性:目視にて、ISO300に規定されるデジタル画像の転写紙紙面への画像再現性を下記の基準にて5段階評価した。3段階以上の評価が実用レベルである。
5:原版と差異の無い画像再現性である。
4:画像再現性が良好。
3:画像再現性がやや劣るが使用可能。
2:画像再現性が劣り、使用不可能。
1:画像再現性が悪く、使用不可。
(5)伸縮変動:
測定機器:熊谷理機工業株式会社製 自動式紙伸縮計 No.2078−III
試験条件:10×150mmの各転写紙について、試験片を測定器にセットした後、20℃、30%RHの環境下で1時間保ち、基準長を定めた。その後、1℃/分の割合で昇温させ80℃、30%RHとした。この環境下で3時間保った後、試験片の伸縮長を測定し、測定値とした。測定は縦(流れ方向)、横(幅方向)それぞれ5サンプル測定し平均した。
伸縮率=(測定値/基準長)
(6)インクの裏抜け(昇華性染料裏抜け防止性):製造した各転写紙に昇華性インクを印字し、熱源より熱(210℃)を昇華型インクジェット捺染紙に加え昇華型捺染インクを転写した後、昇華型インクジェット捺染紙のインク受容層面の反対面におけるインクの裏抜けを目視で判定し、裏抜け防止性を下記の基準にて5段階評価した。3段階以上の評価が実用レベルである。
5:昇華型捺染インクの裏抜けがない。
4:僅かに昇華型捺染インクの裏抜けが殆どない。
3:僅かに昇華型捺染インクの裏抜けがあるが実用上問題がない。
2:昇華型捺染インクの裏抜けが認められ、熱源が少し汚れる。
1:昇華性染料の裏抜けが多く認められ、熱源装置を激しく汚す。
(7)耐熱性:製造した各転写紙に昇華性インクを印字し、温度条件を変えた熱源より熱を加えた際に、製造した転写紙のインク受容層面の劣化が始まる温度を測定した。210℃以上が実用レベルである。
(10)波打ち
製造した各転写紙にインクジェットプリンタで黒ベタ印字を行い、60秒後の転写紙の波打ちを目視で判断した。
(11)転写効率:
(i)解像性の評価、(ii)ベタ画像部の評価(ベタ画像部の画像濃度と均一性)、
昇華型捺染型インクジェット記録の転写効率を下記の基準にて5段階評価した。3段階以上の評価が実用レベルである。
(i)解像性の評価
5:解像性良好。印字面にゆがみなどの現象が認められず、印字原稿に匹敵する印字調子の再現性がある。
4:解像性良好。印字面にゆがみなどの現象が認められないが、印字原稿に匹敵する印字調子の再現性が若干劣る。
3:解像性がやや劣るが、実用上全く問題が無い。印字面にゆがみなどの現象が認められず、印字原稿に匹敵する印字調子の再現性がやや劣るが被転写物の使用上問題が起こらない。
2:解像性がやや悪いが、条件によって使用可能。印字面にゆがみなどの現象が僅かに認められ、印字原稿に匹敵する印字調子の再現性がやや劣る。
1:解像性が悪く、使用不可。印字面にゆがみなどの現象が認められ、印字原稿に匹敵する印字調子の再現性がない。
(ii)ベタ画像部の評価
5:画像濃度が高く、ベタ画像部にムラがない。
4:画像濃度が高く、ベタ画像部に若干ムラが認められる。
3:画像濃度やや高く、ベタ画像部にムラが認められるが実用上問題がない。
2:画像濃度がやや低く、ベタ画像部にムラが認められる。
1:画像濃度が低く、ベタ画像部に多くのムラが認められる。
昇華型捺染インク受容層表面に凹凸が形成されている場合(本発明の好適な態様)を示す電顕写真 昇華型捺染インク受容層表面に凹凸が形成されていない場合(比較例:市販品インクジェット記録用紙)を示す電顕写真 昇華型捺染インク受容層表面に凹凸が形成されていない場合(比較例:市販品上質紙)を示す電顕写真

Claims (3)

  1. 基材と、前記基材の表面上に設けられた昇華型捺染インク受容層と、前記基材の裏面上に設けられたバックコート層とを有する昇華型インクジェット捺染転写紙であって、
    前記昇華型捺染インク受容層は、水溶性樹脂と微細粒子を含有し、
    前記微細粒子は合成非晶質シリカであり、
    前記バックコート層が水溶性樹脂を含有し、当該水溶性樹脂として少なくともポリエチレングリコールを含有し、
    昇華型インクジェット捺染転写紙の伸縮率が、縦方向0.7%以下、横方向0.5%以下であることを特徴とする昇華型インクジェット捺染転写紙。
  2. 前記基材は、片面が艶面であるクラフト紙であり、前記昇華型捺染インク受容層は、前記艶面上に設けられ、
    前記基材中に浸透剤を含有し、
    前記昇華型捺染インク受容層中には、前記微細粒子を20〜50質量%含有し、
    前記バックコート層の塗工量が、乾燥重量で0.1g/m〜0.8g/mであることを特徴とする請求項1記載の昇華型インクジェット捺染転写紙。
  3. 前記バックコート層を構成する水溶性樹脂が、ポリエチレングリコールとポリビニルアルコールを含有し、両者の重量比が10:90〜50:50の範囲である請求項1又は2記載の昇華型インクジェット捺染転写紙。
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