JP2003313534A - 水性粘着剤組成物及び貼付剤 - Google Patents
水性粘着剤組成物及び貼付剤Info
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- JP2003313534A JP2003313534A JP2002123610A JP2002123610A JP2003313534A JP 2003313534 A JP2003313534 A JP 2003313534A JP 2002123610 A JP2002123610 A JP 2002123610A JP 2002123610 A JP2002123610 A JP 2002123610A JP 2003313534 A JP2003313534 A JP 2003313534A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、高含水率の貼付剤や目付けが低い
繊維シート支持体を使用した貼付剤としても粘着剤の離
水や支持体へのはみ出し、しみ出しがない貼付剤用水性
粘着剤組成物を提供する。また本発明は、前記水性粘着
剤を使用した含水系貼付剤を提供する。 【解決手段】支持体に塗布する水性粘着剤を、 (a)水溶性高分子化合物、 (b)下記(1)及び(2)の水難溶性無機架橋剤 (1)平均粒子径(x1)0.5μm≦x1≦45μm (2)平均粒子径(x2)45μm<x2≦400μm を配合することを特徴とする水性粘着剤組成物とする。
繊維シート支持体を使用した貼付剤としても粘着剤の離
水や支持体へのはみ出し、しみ出しがない貼付剤用水性
粘着剤組成物を提供する。また本発明は、前記水性粘着
剤を使用した含水系貼付剤を提供する。 【解決手段】支持体に塗布する水性粘着剤を、 (a)水溶性高分子化合物、 (b)下記(1)及び(2)の水難溶性無機架橋剤 (1)平均粒子径(x1)0.5μm≦x1≦45μm (2)平均粒子径(x2)45μm<x2≦400μm を配合することを特徴とする水性粘着剤組成物とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高含水の膏体や目
付けが低い支持体を使用した場合でも支持体へのはみ出
しとしみ出しがない保水性と保型性に優れた貼付剤用粘
着剤組成物、及び該水性粘着剤組成物を不織布や編布な
どの繊維シートに塗布した含水系貼付剤に関する。
付けが低い支持体を使用した場合でも支持体へのはみ出
しとしみ出しがない保水性と保型性に優れた貼付剤用粘
着剤組成物、及び該水性粘着剤組成物を不織布や編布な
どの繊維シートに塗布した含水系貼付剤に関する。
【0002】
【従来技術】水性粘着剤を膏体として使用した貼付剤
(含水系貼付剤)は、水の気化熱による患部の冷却(吸
熱)と皮膚の保水によるバリア機能の低下を利用した薬
物の高い経皮吸収性を有し、有用な外用剤として広く使
用されている。含水系貼付剤の膏体としては、従来、ゼ
ラチンなどの水溶性高分子で増粘させたゲルが使用され
てきたが、最近では保水性や粘着性が良好な架橋型ポリ
アクリル酸といった架橋された高分子をマトリックスと
する技術が知られている。含水系貼付剤は、含水率を上
げることによって冷却や薬効(経皮吸収)の持続性が向
上し、透湿性が高い支持体を使用して水の気化を促進さ
せることによって冷却効果が向上する。しかし、水性粘
着剤の含水率を高く設定したり透湿性が高い支持体とし
て目付けが低い繊維シートなどを使用したりすると、粘
着剤の離水や支持体へのはみ出しやしみ出しといった問
題が生じる。上記問題を解決するための手段として、架
橋剤量の増加や架橋速度が速い水溶性架橋剤を使用する
ことが考えられる。しかし上記方法で架橋能と速度を調
整すると製造時のしみ出しなどは解決する反面、経時で
架橋が過度に進み、粘着剤が固くなって支持体への塗布
性や粘着力、経皮吸収、冷却効果が低下する。これにE
DTAなどの架橋速度調整剤を配合すると、逆に架橋速
度が遅くなるためしみ出しの問題が解決できない。した
がって、高含水の貼付剤とした場合や目付けが低い支持
体を使用した貼付剤とした場合でも離水、はみ出しやし
み出しがない良好な貼付剤用水性粘着剤が望まれてい
た。
(含水系貼付剤)は、水の気化熱による患部の冷却(吸
熱)と皮膚の保水によるバリア機能の低下を利用した薬
物の高い経皮吸収性を有し、有用な外用剤として広く使
用されている。含水系貼付剤の膏体としては、従来、ゼ
ラチンなどの水溶性高分子で増粘させたゲルが使用され
てきたが、最近では保水性や粘着性が良好な架橋型ポリ
アクリル酸といった架橋された高分子をマトリックスと
する技術が知られている。含水系貼付剤は、含水率を上
げることによって冷却や薬効(経皮吸収)の持続性が向
上し、透湿性が高い支持体を使用して水の気化を促進さ
せることによって冷却効果が向上する。しかし、水性粘
着剤の含水率を高く設定したり透湿性が高い支持体とし
て目付けが低い繊維シートなどを使用したりすると、粘
着剤の離水や支持体へのはみ出しやしみ出しといった問
題が生じる。上記問題を解決するための手段として、架
橋剤量の増加や架橋速度が速い水溶性架橋剤を使用する
ことが考えられる。しかし上記方法で架橋能と速度を調
整すると製造時のしみ出しなどは解決する反面、経時で
架橋が過度に進み、粘着剤が固くなって支持体への塗布
性や粘着力、経皮吸収、冷却効果が低下する。これにE
DTAなどの架橋速度調整剤を配合すると、逆に架橋速
度が遅くなるためしみ出しの問題が解決できない。した
がって、高含水の貼付剤とした場合や目付けが低い支持
体を使用した貼付剤とした場合でも離水、はみ出しやし
み出しがない良好な貼付剤用水性粘着剤が望まれてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高含水率の
貼付剤や目付けが低い支持体を使用した貼付剤としても
水性粘着剤の離水や支持体へのはみ出し、しみ出しがな
い貼付剤用水性粘着剤組成物を提供する。また本発明
は、前記水性粘着剤を使用した含水系貼付剤を提供す
る。
貼付剤や目付けが低い支持体を使用した貼付剤としても
水性粘着剤の離水や支持体へのはみ出し、しみ出しがな
い貼付剤用水性粘着剤組成物を提供する。また本発明
は、前記水性粘着剤を使用した含水系貼付剤を提供す
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは検討の結
果、粒径が異なる水難溶性無機架橋剤を使用して架橋速
度を調整することにより前記課題を解決できることを見
出し、本発明を完成した。
果、粒径が異なる水難溶性無機架橋剤を使用して架橋速
度を調整することにより前記課題を解決できることを見
出し、本発明を完成した。
【0005】すなわち本発明は、
<1>(a)水溶性高分子化合物、
(b)下記(1)及び(2)の水難溶性無機架橋剤
(1)平均粒子径(x1)0.5μm≦x1≦45μm
(2)平均粒子径(x2)45μm<x2≦400μm
を配合することを特徴とする水性粘着剤組成物を提供す
る。
る。
【0006】さらに本発明は、
<2>含水率が45〜95質量%であることを特徴とす
る<1>に記載の水性粘着剤組成物。 <3>前記<1>または<2>に記載の水性粘着剤組成
物を支持体に塗布してなることを特徴とする貼付剤。 <4>水性粘着剤組成物の塗布量が350〜2500g
/m2であることを特徴とする<3>に記載の貼付剤。 <5>支持体が5〜160g/m2である繊維シートで
あることを特徴とする<4>に記載の貼付剤。 を提供する。
る<1>に記載の水性粘着剤組成物。 <3>前記<1>または<2>に記載の水性粘着剤組成
物を支持体に塗布してなることを特徴とする貼付剤。 <4>水性粘着剤組成物の塗布量が350〜2500g
/m2であることを特徴とする<3>に記載の貼付剤。 <5>支持体が5〜160g/m2である繊維シートで
あることを特徴とする<4>に記載の貼付剤。 を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の貼付剤用水性粘着剤組成
物は、架橋剤により架橋可能な水溶性高分子化合物を、
水難溶性無機架橋剤で架橋させたマトリックスを主基剤
として含有する。本発明のマトリックス主基剤を構成す
るための水溶性高分子化合物は、水難溶性無機架橋剤に
よって架橋可能であれば特に制限はないが、分子内にア
ニオン基を有する高分子化合物が好ましい。そのような
高分子化合物としては、ポリアクリル酸、ゼラチン、カ
ルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルピロリドン、ポリエチレンオキサイド、ヒドロ
キシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、メチルセルロース、アルギン酸、無水マレイン酸共
重合体、アクリル酸メタクリル酸共重合体、カルボキシ
メチルスターチ、キサンタンガム、アラビアガム、トラ
ガントガム、カラヤガム等や、それらの塩をあげること
ができる。これらの高分子化合物を1種または2種以上
を混合して使用することができる。前記水溶性高分子中
好ましい水溶性高分子化合物は、カルボキシル基を含有
するもので、特に好ましくはポリアクリル酸、ポリアク
リル酸塩である。
物は、架橋剤により架橋可能な水溶性高分子化合物を、
水難溶性無機架橋剤で架橋させたマトリックスを主基剤
として含有する。本発明のマトリックス主基剤を構成す
るための水溶性高分子化合物は、水難溶性無機架橋剤に
よって架橋可能であれば特に制限はないが、分子内にア
ニオン基を有する高分子化合物が好ましい。そのような
高分子化合物としては、ポリアクリル酸、ゼラチン、カ
ルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルピロリドン、ポリエチレンオキサイド、ヒドロ
キシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、メチルセルロース、アルギン酸、無水マレイン酸共
重合体、アクリル酸メタクリル酸共重合体、カルボキシ
メチルスターチ、キサンタンガム、アラビアガム、トラ
ガントガム、カラヤガム等や、それらの塩をあげること
ができる。これらの高分子化合物を1種または2種以上
を混合して使用することができる。前記水溶性高分子中
好ましい水溶性高分子化合物は、カルボキシル基を含有
するもので、特に好ましくはポリアクリル酸、ポリアク
リル酸塩である。
【0008】ポリアクリル酸、ポリアクリル酸塩として
は直鎖状または分岐鎖状等のいずれも使用可能であり、
重量平均分子量1万〜1000万のものを用いることが
好ましい。特に重量平均分子量が1万〜50万未満と5
0万〜700万の2種類以上、さらには重量平均分子量
が1万〜50万未満、50万〜200万未満、200万
〜700万の3種類以上を組み合わせて使用することが
好ましい。前記平均分子量を有するポリアクリル酸
(塩)を2種あるいは3種以上組み合わせると、使用感
が向上するので好適である。なお、本発明ではアクリル
酸を重合して得られた重合体のほか、一部架橋されたア
クリル酸系重合体(例えばアクリル酸メタクリル酸アル
キル共重合体(例;カーボポール(商品名:米国グッド
リッチ社製))を使用することができる。ポリアクリル
酸塩としてはポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル
酸カリウム等の一価金属塩、ポリアクリル酸モノエタノ
ールアミン、ポリアクリル酸ジエタノールアミン、ポリ
アクリル酸トリエタノールアミン等のアミン塩、ポリア
クリル酸アンモニウム塩等があげられる。強いゲル強度
を有するマトリックスとするためには、一価金属塩(N
a、Kなど)またはトリエタノールアミン塩が好まし
い。
は直鎖状または分岐鎖状等のいずれも使用可能であり、
重量平均分子量1万〜1000万のものを用いることが
好ましい。特に重量平均分子量が1万〜50万未満と5
0万〜700万の2種類以上、さらには重量平均分子量
が1万〜50万未満、50万〜200万未満、200万
〜700万の3種類以上を組み合わせて使用することが
好ましい。前記平均分子量を有するポリアクリル酸
(塩)を2種あるいは3種以上組み合わせると、使用感
が向上するので好適である。なお、本発明ではアクリル
酸を重合して得られた重合体のほか、一部架橋されたア
クリル酸系重合体(例えばアクリル酸メタクリル酸アル
キル共重合体(例;カーボポール(商品名:米国グッド
リッチ社製))を使用することができる。ポリアクリル
酸塩としてはポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル
酸カリウム等の一価金属塩、ポリアクリル酸モノエタノ
ールアミン、ポリアクリル酸ジエタノールアミン、ポリ
アクリル酸トリエタノールアミン等のアミン塩、ポリア
クリル酸アンモニウム塩等があげられる。強いゲル強度
を有するマトリックスとするためには、一価金属塩(N
a、Kなど)またはトリエタノールアミン塩が好まし
い。
【0009】また、前記水溶性高分子化合物は1種で用
いてもよいが、2種または3種以上を組み合わせて使用
することが水性粘着剤の粘着力が良好となるため好まし
い。好ましい組み合わせとしては、ポリアクリル酸/ポ
リアクリル酸塩があげられる。ポリアクリル酸とポリア
クリル酸塩とを組み合わせて使用する場合、これらの配
合比(質量比)はポリアクリル酸/ポリアクリル酸塩=
1/10〜10/1、特に1/9〜9/1とすることが
好ましい。なお、ポリアクリル酸/ポリアクリル酸塩と
する場合は、ポリアクリル酸の一部中和物を使用して酸
と塩の比率が前記比率になるように調整した場合も概念
として含むものとする。さらに好ましい水性粘着剤組成
物は、前記ポリアクリル酸/ポリアクリル酸塩に、さら
に他の水溶性高分子化合物を含有する。それらの高分子
化合物としては、カルボキシメチルセルロース、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレン
オキサイド、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、無水マレイン酸共重合体があげら
れる。好ましくは、カルボキシメチルセルロースであ
る。
いてもよいが、2種または3種以上を組み合わせて使用
することが水性粘着剤の粘着力が良好となるため好まし
い。好ましい組み合わせとしては、ポリアクリル酸/ポ
リアクリル酸塩があげられる。ポリアクリル酸とポリア
クリル酸塩とを組み合わせて使用する場合、これらの配
合比(質量比)はポリアクリル酸/ポリアクリル酸塩=
1/10〜10/1、特に1/9〜9/1とすることが
好ましい。なお、ポリアクリル酸/ポリアクリル酸塩と
する場合は、ポリアクリル酸の一部中和物を使用して酸
と塩の比率が前記比率になるように調整した場合も概念
として含むものとする。さらに好ましい水性粘着剤組成
物は、前記ポリアクリル酸/ポリアクリル酸塩に、さら
に他の水溶性高分子化合物を含有する。それらの高分子
化合物としては、カルボキシメチルセルロース、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレン
オキサイド、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、無水マレイン酸共重合体があげら
れる。好ましくは、カルボキシメチルセルロースであ
る。
【0010】水溶性高分子化合物の合計配合量は水性粘
着剤組成物全体の0.1〜20質量%とすることが好ま
しく、より好ましくは0.5〜15質量%、特に好まし
くは1.0〜10質量%である。水溶性高分子は、ポリ
アクリル酸/ポリアクリル酸塩の含有量が組成物中1.
0〜7.0質量%であることが好ましい。この範囲で、
特に良好な粘着力と保型性が得られる。
着剤組成物全体の0.1〜20質量%とすることが好ま
しく、より好ましくは0.5〜15質量%、特に好まし
くは1.0〜10質量%である。水溶性高分子は、ポリ
アクリル酸/ポリアクリル酸塩の含有量が組成物中1.
0〜7.0質量%であることが好ましい。この範囲で、
特に良好な粘着力と保型性が得られる。
【0011】本発明で使用する水溶性高分子化合物の架
橋には、粒度が異なる水難溶性無機架橋剤を使用する。
第一の水難溶性無機架橋剤(架橋剤(1))は平均粒径
(x 1)が0.5μm≦x1≦45μm、好ましくは0.
5μm≦x1≦40μm、さらに好ましくは0.5μm
≦x1≦35μmである。第二の水難溶性無機架橋剤
(架橋剤(2))は平均粒子径(x2)45μm<x2≦
400μm、好ましくは50μm<x2≦350μm、
さらに好ましくは55μm<x2≦300μmである。
架橋剤(1)と架橋剤(2)の平均粒子径の差は好まし
くは5μm以上とすることが好ましく、より好ましくは
10μm以上である。詳しくは、好ましい架橋剤(1)
と架橋剤(2)の平均粒子径の差は5〜100μmであ
り、より好ましくは10〜100μm、さらに好ましく
は15〜90μm、特に好ましくは30〜90μmであ
る。
橋には、粒度が異なる水難溶性無機架橋剤を使用する。
第一の水難溶性無機架橋剤(架橋剤(1))は平均粒径
(x 1)が0.5μm≦x1≦45μm、好ましくは0.
5μm≦x1≦40μm、さらに好ましくは0.5μm
≦x1≦35μmである。第二の水難溶性無機架橋剤
(架橋剤(2))は平均粒子径(x2)45μm<x2≦
400μm、好ましくは50μm<x2≦350μm、
さらに好ましくは55μm<x2≦300μmである。
架橋剤(1)と架橋剤(2)の平均粒子径の差は好まし
くは5μm以上とすることが好ましく、より好ましくは
10μm以上である。詳しくは、好ましい架橋剤(1)
と架橋剤(2)の平均粒子径の差は5〜100μmであ
り、より好ましくは10〜100μm、さらに好ましく
は15〜90μm、特に好ましくは30〜90μmであ
る。
【0012】前記の平均粒径を有する架橋剤を組み合わ
せることによって製造時の微粒な架橋剤粉末の凝集が抑
制され、均一な架橋体が得られる。また、得られた水性
粘着剤組成物は支持体への塗布直後のしみ出しやはみ出
しがなく、経時による過架橋が抑制され離水や粘着力の
低下が生じない良好な物性を有する。
せることによって製造時の微粒な架橋剤粉末の凝集が抑
制され、均一な架橋体が得られる。また、得られた水性
粘着剤組成物は支持体への塗布直後のしみ出しやはみ出
しがなく、経時による過架橋が抑制され離水や粘着力の
低下が生じない良好な物性を有する。
【0013】架橋剤(1)と架橋剤(2)の配合比(質
量比)は、架橋剤(1)/架橋剤(2)=0.01/1
〜1/1、特に0.03/1〜0.8/1とすることが
好ましい。また、架橋剤(1)と(2)の合計配合量
は、水性粘着剤組成物中、0.001〜5質量%、特に
0.01〜2質量%とすることが好ましい。この範囲
で、特に粒径の異なる架橋剤を使用した前記効果が良好
である。
量比)は、架橋剤(1)/架橋剤(2)=0.01/1
〜1/1、特に0.03/1〜0.8/1とすることが
好ましい。また、架橋剤(1)と(2)の合計配合量
は、水性粘着剤組成物中、0.001〜5質量%、特に
0.01〜2質量%とすることが好ましい。この範囲
で、特に粒径の異なる架橋剤を使用した前記効果が良好
である。
【0014】本発明の水難溶性無機架橋剤としては、難
溶性無機アルミニウム塩、マグネシウム塩、カルシウム
塩があり、具体的には、合成ヒドロタルサイト、無水ケ
イ酸、水酸化アルミニウム、ケイ酸アルミン酸マグネシ
ウム、水酸化アルミナマグネシウム、メタケイ酸アルミ
ン酸マグネシウムがあげられる。前記中、好ましい架橋
剤は合成ヒドロタルサイトである。
溶性無機アルミニウム塩、マグネシウム塩、カルシウム
塩があり、具体的には、合成ヒドロタルサイト、無水ケ
イ酸、水酸化アルミニウム、ケイ酸アルミン酸マグネシ
ウム、水酸化アルミナマグネシウム、メタケイ酸アルミ
ン酸マグネシウムがあげられる。前記中、好ましい架橋
剤は合成ヒドロタルサイトである。
【0015】本発明の水性粘着剤組成物の架橋には、前
記架橋剤に加えて架橋速度調整剤を使用することが好ま
しい。架橋速度調整剤としては、例えばクエン酸、リン
ゴ酸、酒石酸、エデト酸(EDTA)二ナトリウム、ピ
ロリン酸ナトリウムをあげることができる。架橋速度調
整剤の配合量は、水性粘着剤組成物中、0.001〜1
0質量%、好ましくは0.005〜5質量%とすると好
適である。この範囲で、さらに良好な架橋速度に調整す
ることが出来る。
記架橋剤に加えて架橋速度調整剤を使用することが好ま
しい。架橋速度調整剤としては、例えばクエン酸、リン
ゴ酸、酒石酸、エデト酸(EDTA)二ナトリウム、ピ
ロリン酸ナトリウムをあげることができる。架橋速度調
整剤の配合量は、水性粘着剤組成物中、0.001〜1
0質量%、好ましくは0.005〜5質量%とすると好
適である。この範囲で、さらに良好な架橋速度に調整す
ることが出来る。
【0016】さらに、本発明の水性粘着剤組成物には、
吸水能が自重の10倍以上の高吸水性高分子粉末を配合
することが好ましい。高吸水性高分子粉末としては、ノ
ニオン系高吸収性高分子化合物が適し、その種類は特に
制限されるものではなく、例えば変性ポリアルキレンオ
キサイド、N−ビニルアセトアミド架橋体、アクリルア
ミド架橋体等があげられる。高吸水性高分子粉末の配合
量は、好ましくは0.5〜15質量%である。
吸水能が自重の10倍以上の高吸水性高分子粉末を配合
することが好ましい。高吸水性高分子粉末としては、ノ
ニオン系高吸収性高分子化合物が適し、その種類は特に
制限されるものではなく、例えば変性ポリアルキレンオ
キサイド、N−ビニルアセトアミド架橋体、アクリルア
ミド架橋体等があげられる。高吸水性高分子粉末の配合
量は、好ましくは0.5〜15質量%である。
【0017】本発明の貼付剤用水性粘着剤貼付剤の「水
性」なる語は、水性粘着剤組成物中の含水率が30質量
%以上であることを意味する。好ましい含水率は45質
量%以上、具体的には45〜95質量%とする。また、
より優れた薬物の有効持続性や冷却持続性を得るために
は60〜95質量%、好ましくは70〜95質量%、更
に好ましくは75〜95質量%である。
性」なる語は、水性粘着剤組成物中の含水率が30質量
%以上であることを意味する。好ましい含水率は45質
量%以上、具体的には45〜95質量%とする。また、
より優れた薬物の有効持続性や冷却持続性を得るために
は60〜95質量%、好ましくは70〜95質量%、更
に好ましくは75〜95質量%である。
【0018】本発明の水性粘着剤組成物は、局所冷却用
貼付剤として使用してもよいが、各種薬物を配合し医薬
パップ剤としても好ましく使用できる。配合する薬物と
しては、局所刺激剤、抗炎症剤、血行促進剤、保湿剤、
鎮痛剤、殺菌・消毒剤、収れん剤、抗ヒスタミン剤、生
薬成分、ビタミン成分など、目的とする貼付剤の効能に
基づき任意に選択することができる。
貼付剤として使用してもよいが、各種薬物を配合し医薬
パップ剤としても好ましく使用できる。配合する薬物と
しては、局所刺激剤、抗炎症剤、血行促進剤、保湿剤、
鎮痛剤、殺菌・消毒剤、収れん剤、抗ヒスタミン剤、生
薬成分、ビタミン成分など、目的とする貼付剤の効能に
基づき任意に選択することができる。
【0019】局所刺激剤としては、メントール、カンフ
ル、ボルネオール、ゲラニオールなどの冷感刺激剤、カ
プサイシン、ノニル酸ワニリルアミド、ジンゲロン、ニ
コチン酸ベンジルなどの温感刺激剤が挙げられる。抗炎
症剤としては、非ステロイド系抗炎症剤、ステロイド系
抗炎症剤が使用できる。非ステロイド系抗炎症剤として
は、サリチル酸とその塩類、アスピリンなどのサリチル
酸誘導体、アセトアミノフェン、アミノピリン、アンチ
ピリン、オキシフェンブタゾン、スルピリン、アンフェ
ナックナトリウム、インドメタシン、ジクロフェナック
ナトリウム、フェルビナク、イブプロフェン、スリンダ
ック、ナプロキセン、ケトプロフェン、スプロフェン、
エトフェナメート、サリチルアミド、トリエタノールア
ミンサリチレート、フルフェナム酸とその塩類及びその
誘導体、メクロフェナム酸とその塩類及びその誘導体、
コルヒチン、ブフェキサマック、イブフェナック、ロキ
ソプロフェン、フェンブフェン、ジフルニサル、アルク
ロフェナック、フェニルブタゾン、メフェナム酸とその
塩類及びその誘導体、フェノプロフェン、ベンダザッ
ク、ピロキシカム、フルルビプロフェン、ザルトプロフ
ェン、エトドラクなどが挙げられる。ステロイド系抗炎
症剤としては、アムシノイド、吉草酸プレドニゾロン、
吉草酸ジフルコルトロン、吉草酸ベータメタゾン、酢酸
ベータメタゾン、酢酸デキサメタゾン、ジプロピオン酸
ベータメタゾン、デキサメタゾン、トリアムシノロンア
セトニド、リルシノニド、ヒドロコルチゾン、ピバル酸
フルメタゾン、フルオシノニド、フルオシノロンアセト
ニド、フルオトメトロン、フルドロキシコルチド、プレ
ドニゾロン、プロピオン酸クロベタゾール、プロピオン
酸ベクロメタゾン、ベタメタゾン、メチルプレドニゾロ
ン、メチルプレドニゾロンアセテート、酪酸ヒドロコル
チゾン等が挙げられる。
ル、ボルネオール、ゲラニオールなどの冷感刺激剤、カ
プサイシン、ノニル酸ワニリルアミド、ジンゲロン、ニ
コチン酸ベンジルなどの温感刺激剤が挙げられる。抗炎
症剤としては、非ステロイド系抗炎症剤、ステロイド系
抗炎症剤が使用できる。非ステロイド系抗炎症剤として
は、サリチル酸とその塩類、アスピリンなどのサリチル
酸誘導体、アセトアミノフェン、アミノピリン、アンチ
ピリン、オキシフェンブタゾン、スルピリン、アンフェ
ナックナトリウム、インドメタシン、ジクロフェナック
ナトリウム、フェルビナク、イブプロフェン、スリンダ
ック、ナプロキセン、ケトプロフェン、スプロフェン、
エトフェナメート、サリチルアミド、トリエタノールア
ミンサリチレート、フルフェナム酸とその塩類及びその
誘導体、メクロフェナム酸とその塩類及びその誘導体、
コルヒチン、ブフェキサマック、イブフェナック、ロキ
ソプロフェン、フェンブフェン、ジフルニサル、アルク
ロフェナック、フェニルブタゾン、メフェナム酸とその
塩類及びその誘導体、フェノプロフェン、ベンダザッ
ク、ピロキシカム、フルルビプロフェン、ザルトプロフ
ェン、エトドラクなどが挙げられる。ステロイド系抗炎
症剤としては、アムシノイド、吉草酸プレドニゾロン、
吉草酸ジフルコルトロン、吉草酸ベータメタゾン、酢酸
ベータメタゾン、酢酸デキサメタゾン、ジプロピオン酸
ベータメタゾン、デキサメタゾン、トリアムシノロンア
セトニド、リルシノニド、ヒドロコルチゾン、ピバル酸
フルメタゾン、フルオシノニド、フルオシノロンアセト
ニド、フルオトメトロン、フルドロキシコルチド、プレ
ドニゾロン、プロピオン酸クロベタゾール、プロピオン
酸ベクロメタゾン、ベタメタゾン、メチルプレドニゾロ
ン、メチルプレドニゾロンアセテート、酪酸ヒドロコル
チゾン等が挙げられる。
【0020】保湿剤としては、動植物抽出成分、海藻抽
出物、ムコ多糖類などがあげられる。動植物抽出成分と
しては、アラントイン、DNA−Na、RNA−Na、アシタバ
エキス、アマチャエキス、アロエエキス、オイスターエ
キス、カリンエキス、キシリトールエキス、キトサン、
ジオウエキス、ダイズタンパク、トレハロース、バクガ
エキス、ハチミツ、ブクリョウエキス、ヘチマエキスな
どがあげられる。海藻抽出物としては、アオサ科、オゴ
ノリ科、テングサ科、ミリン科、コンブ科、アイヌワカ
メ科、ホンダワラ科、ヒバマタ科、フノリ科、ヒトエグ
サ科、ミル科、ウシケノリ科、スギノリ科、カギノリ
科、イバラノリ科、ナガマツモ科、モヅク科、ダービリ
ア科、レッソニア科およびダルス科に属する海藻の抽出
物があげられる。好ましい海藻抽出物は、ダービリア、
キリンサイ、アオサなどである。ムコ多糖類としては、
ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、コンドロイチン多
硫酸エステル、ヘパリン類似物質などがあげられる。
出物、ムコ多糖類などがあげられる。動植物抽出成分と
しては、アラントイン、DNA−Na、RNA−Na、アシタバ
エキス、アマチャエキス、アロエエキス、オイスターエ
キス、カリンエキス、キシリトールエキス、キトサン、
ジオウエキス、ダイズタンパク、トレハロース、バクガ
エキス、ハチミツ、ブクリョウエキス、ヘチマエキスな
どがあげられる。海藻抽出物としては、アオサ科、オゴ
ノリ科、テングサ科、ミリン科、コンブ科、アイヌワカ
メ科、ホンダワラ科、ヒバマタ科、フノリ科、ヒトエグ
サ科、ミル科、ウシケノリ科、スギノリ科、カギノリ
科、イバラノリ科、ナガマツモ科、モヅク科、ダービリ
ア科、レッソニア科およびダルス科に属する海藻の抽出
物があげられる。好ましい海藻抽出物は、ダービリア、
キリンサイ、アオサなどである。ムコ多糖類としては、
ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、コンドロイチン多
硫酸エステル、ヘパリン類似物質などがあげられる。
【0021】本発明の水性粘着剤組成物には、前記成分
に加えて通常貼付剤の粘着剤に添加されているその他の
成分を、本発明の効果を損なわない範囲で配合すること
ができる。それらの例としては、界面活性剤や多価アル
コールなどの溶解・分散補助剤、粘土鉱物や金属酸化物
などの充填剤、油脂や脂肪酸などの油性基剤、防腐剤、
ポリエチレングリコール以外の溶解剤、香料、色素など
を配合することができる。
に加えて通常貼付剤の粘着剤に添加されているその他の
成分を、本発明の効果を損なわない範囲で配合すること
ができる。それらの例としては、界面活性剤や多価アル
コールなどの溶解・分散補助剤、粘土鉱物や金属酸化物
などの充填剤、油脂や脂肪酸などの油性基剤、防腐剤、
ポリエチレングリコール以外の溶解剤、香料、色素など
を配合することができる。
【0022】界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキ
シエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエー
テルなどのノニオン界面活性剤、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル硫酸塩、脂肪酸石けん、アルキル硫酸塩
などのアニオン界面活性剤、N−アシルメチルタウリン
塩、酢酸ベタインなどの両性界面活性剤、アルキルトリ
メチルアンモニウム塩などの価値音界面活性剤があげら
れる。好ましくはノニオン界面活性剤を使用する。具体
的には、ポリソルベート80、ポリオキシエチレンラウ
リルエーテルなどがあげられる。(含有量 0.1 〜
5.0 質量%)
ステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキ
シエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエー
テルなどのノニオン界面活性剤、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル硫酸塩、脂肪酸石けん、アルキル硫酸塩
などのアニオン界面活性剤、N−アシルメチルタウリン
塩、酢酸ベタインなどの両性界面活性剤、アルキルトリ
メチルアンモニウム塩などの価値音界面活性剤があげら
れる。好ましくはノニオン界面活性剤を使用する。具体
的には、ポリソルベート80、ポリオキシエチレンラウ
リルエーテルなどがあげられる。(含有量 0.1 〜
5.0 質量%)
【0023】多価アルコールとしては、グリセリン、ポ
リグリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、ソルビトールなどがあげられる。(含有量 0.
5 〜 40.0 質量%) 粘土鉱物としては、例えばモンモリロナイト、ベントナ
イト、カオリンがあげられ、金属酸化物としては酸化亜
鉛、酸化チタンなどがあげられる。(含有量0.1〜2
0.0質量%)
リグリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、ソルビトールなどがあげられる。(含有量 0.
5 〜 40.0 質量%) 粘土鉱物としては、例えばモンモリロナイト、ベントナ
イト、カオリンがあげられ、金属酸化物としては酸化亜
鉛、酸化チタンなどがあげられる。(含有量0.1〜2
0.0質量%)
【0024】油性基剤としては、油脂(ヒマシ油、ヤシ
油、オリーブ油、マカダミアナッツ油、カロット油な
ど)、脂肪酸(オレイン酸、ラウリル酸など)、高級ア
ルコール(オレイルアルコール、ラウリルアルコール、
コレステロールなど)、脂肪酸エステル(アジピン酸ジ
イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、セバシン酸
エチルなど)、炭化水素(スクワラン、パラフィンな
ど)、シリコーンなどがあげられる。(含有量0.01
〜10.0 質量%)
油、オリーブ油、マカダミアナッツ油、カロット油な
ど)、脂肪酸(オレイン酸、ラウリル酸など)、高級ア
ルコール(オレイルアルコール、ラウリルアルコール、
コレステロールなど)、脂肪酸エステル(アジピン酸ジ
イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、セバシン酸
エチルなど)、炭化水素(スクワラン、パラフィンな
ど)、シリコーンなどがあげられる。(含有量0.01
〜10.0 質量%)
【0025】防腐剤としては、メチルパラベン、プロピ
ルパラベンなどのパラベン類、安息香酸(または塩)、
塩化ベンザルコニウム、ソルビン酸などがあげられる。
(含有量0.01 〜1.0 質量%) 香料は目的の好調により、天然、合成香料のいずれも使
用でき、公知の香料成分を適宜使用した香料組成物とし
て任意に配合することができる。(含有量 0.000
01〜5.0 質量%) 色素は公知の色素を使用することができるが、高含水の
貼付剤(65質量%以上)の場合は、皮膚への色移り防
止の点で顔料を使用することが好ましい。(含有量0.
0001〜0.3質量%)
ルパラベンなどのパラベン類、安息香酸(または塩)、
塩化ベンザルコニウム、ソルビン酸などがあげられる。
(含有量0.01 〜1.0 質量%) 香料は目的の好調により、天然、合成香料のいずれも使
用でき、公知の香料成分を適宜使用した香料組成物とし
て任意に配合することができる。(含有量 0.000
01〜5.0 質量%) 色素は公知の色素を使用することができるが、高含水の
貼付剤(65質量%以上)の場合は、皮膚への色移り防
止の点で顔料を使用することが好ましい。(含有量0.
0001〜0.3質量%)
【0026】本発明の水性粘着剤組成物は、支持体に塗
布して貼付剤として使用する。支持体としては織布、不
織布、編布などの繊維シート、透湿度5000g/m2
/24hr以上の透湿性フィルムあるいはそれらの積層
体を使用することができるが、貼付剤に高い局所冷却効
果を付与できる点で、水性粘着剤中の水が気化しやすい
繊維シートを使用することが好ましい。繊維シートは目
付けが5〜160g/m2、好ましくは5〜130g/
m2であることが優れた冷却効果を得るために好まし
い。詳しくは、0.1〜300デニールの繊維、好まし
くは1〜150デニールの繊維を用いて、目付け5〜1
60g/m2、好ましくは5〜130g/m2のシート状
体(織布、不織布、編布)に加工したものである。
布して貼付剤として使用する。支持体としては織布、不
織布、編布などの繊維シート、透湿度5000g/m2
/24hr以上の透湿性フィルムあるいはそれらの積層
体を使用することができるが、貼付剤に高い局所冷却効
果を付与できる点で、水性粘着剤中の水が気化しやすい
繊維シートを使用することが好ましい。繊維シートは目
付けが5〜160g/m2、好ましくは5〜130g/
m2であることが優れた冷却効果を得るために好まし
い。詳しくは、0.1〜300デニールの繊維、好まし
くは1〜150デニールの繊維を用いて、目付け5〜1
60g/m2、好ましくは5〜130g/m2のシート状
体(織布、不織布、編布)に加工したものである。
【0027】繊維シートに使用する好ましい繊維は、ポ
リエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミ
ド、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリビニルアルコ
ール、レーヨン、キュプラ、麻、絹、綿などがあげられ
る。好ましくは、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ
エチレンである。これらの繊維は、単独で、あるいは2
種以上の混紡繊維として使用してもよい。
リエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミ
ド、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリビニルアルコ
ール、レーヨン、キュプラ、麻、絹、綿などがあげられ
る。好ましくは、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ
エチレンである。これらの繊維は、単独で、あるいは2
種以上の混紡繊維として使用してもよい。
【0028】本発明の貼付剤は、前記支持体に前記水性
粘着剤組成物を350〜2500g/m2となるように
塗布することが好ましい。
粘着剤組成物を350〜2500g/m2となるように
塗布することが好ましい。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、高含水の粘着剤や目付
けが低い繊維シートとしても粘着剤のはみ出し、しみ出
し、離水がない保型性良好な含水系貼付剤を得ることが
できる。したがって本発明の貼付剤は、薬物の有効持続
性や冷却持続性、冷却感に優れたものを提供することが
できる。
けが低い繊維シートとしても粘着剤のはみ出し、しみ出
し、離水がない保型性良好な含水系貼付剤を得ることが
できる。したがって本発明の貼付剤は、薬物の有効持続
性や冷却持続性、冷却感に優れたものを提供することが
できる。
【0030】
【実施例】実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に
説明する。 <水性粘着剤組成物の製造>水溶性高分子、架橋速度調
整剤と、有効成分、香料、水などの架橋剤以外の各成分
をヘンシェルミキサーに投入し、均一になるよう混合撹
拌する。均一になった後、粒径が異なる架橋剤を予め混
合して撹拌投入し投入終了後5分間さらに撹拌し製造し
た。製造時の温度は40±3℃になるように調整した。 <貼付剤の製造>上記水溶性粘着剤を不織布上に700
±100g/m2になるように均一に塗布してポリプロ
ピレンフィルムのフエイシングを施し、14cm×10
cm大に裁断し貼付剤を製造した。前記貼付剤を20枚
積み重ね、1日経過後に内装袋(上質紙/PE/アルミ/EM
AA積層体)に20枚積み重ねたまま入れ、開口部をヒー
トシールして密封した。
説明する。 <水性粘着剤組成物の製造>水溶性高分子、架橋速度調
整剤と、有効成分、香料、水などの架橋剤以外の各成分
をヘンシェルミキサーに投入し、均一になるよう混合撹
拌する。均一になった後、粒径が異なる架橋剤を予め混
合して撹拌投入し投入終了後5分間さらに撹拌し製造し
た。製造時の温度は40±3℃になるように調整した。 <貼付剤の製造>上記水溶性粘着剤を不織布上に700
±100g/m2になるように均一に塗布してポリプロ
ピレンフィルムのフエイシングを施し、14cm×10
cm大に裁断し貼付剤を製造した。前記貼付剤を20枚
積み重ね、1日経過後に内装袋(上質紙/PE/アルミ/EM
AA積層体)に20枚積み重ねたまま入れ、開口部をヒー
トシールして密封した。
【0031】<評価>
(冷却効果)男女各5人の成人パネラー(計10人)に
より評価した。貼付剤をふくらはぎに貼布し、15分後
と8時間後の冷却効果を下記基準に基づき官能評価にて
判定した。合計が35点以上を◎、30〜34点を○、
25〜29点を△、24点以下を×とした。 4点:非常に冷感が強い 3点:冷感が強い 2点:冷感が弱い 1点:冷感を感じない
より評価した。貼付剤をふくらはぎに貼布し、15分後
と8時間後の冷却効果を下記基準に基づき官能評価にて
判定した。合計が35点以上を◎、30〜34点を○、
25〜29点を△、24点以下を×とした。 4点:非常に冷感が強い 3点:冷感が強い 2点:冷感が弱い 1点:冷感を感じない
【0032】(しみだし、はみだし、離水)支持体に塗
布した直後(5分後)と貼付剤を20枚積み重ね、完全
密封の袋に入れ、保存後(温度40℃恒温室180日
間)20枚積み重ね一番下の貼付剤について、目視観察
した。 ○:しみだし、はみだし、離水なし ×:しみだし、はみだし、離水あり
布した直後(5分後)と貼付剤を20枚積み重ね、完全
密封の袋に入れ、保存後(温度40℃恒温室180日
間)20枚積み重ね一番下の貼付剤について、目視観察
した。 ○:しみだし、はみだし、離水なし ×:しみだし、はみだし、離水あり
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】
【0037】
【表5】
【0038】
【表6】
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
C09J 7/02 C09J 7/02 Z
11/04 11/04
Fターム(参考) 4C076 AA72 DD24 DD28 DD37 DD38
DD50 EE02 EE09 EE17 EE32
4J004 AA02 AA04 AA08 AA10 AA18
CB01 CC02 FA09
4J040 BA032 BA151 BA191 DD021
DE011 DG021 EE011 HA116
HA166 HA296 JA09 KA16
NA02 NA10
Claims (5)
- 【請求項1】(a)水溶性高分子化合物、 (b)下記(1)及び(2)の水難溶性無機架橋剤 (1)平均粒子径(x1)0.5μm≦x1≦45μm (2)平均粒子径(x2)45μm<x2≦400μm を配合することを特徴とする水性粘着剤組成物。
- 【請求項2】含水率が45〜95質量%であることを特
徴とする請求項1に記載の水性粘着剤組成物。 - 【請求項3】請求項1または2に記載の水性粘着剤組成
物を支持体に塗布してなることを特徴とする貼付剤。 - 【請求項4】水性粘着剤組成物の塗布量が350〜25
00g/m2であることを特徴とする請求項3に記載の
貼付剤。 - 【請求項5】支持体の目付けが5〜160g/m2であ
る繊維シートであることを特徴とする請求項3または4
に記載の貼付剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002123610A JP2003313534A (ja) | 2002-04-25 | 2002-04-25 | 水性粘着剤組成物及び貼付剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002123610A JP2003313534A (ja) | 2002-04-25 | 2002-04-25 | 水性粘着剤組成物及び貼付剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003313534A true JP2003313534A (ja) | 2003-11-06 |
Family
ID=29538851
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002123610A Pending JP2003313534A (ja) | 2002-04-25 | 2002-04-25 | 水性粘着剤組成物及び貼付剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003313534A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009280937A (ja) * | 2008-05-23 | 2009-12-03 | Kb Seiren Ltd | 貼付剤用基布 |
JP2011245265A (ja) * | 2010-04-28 | 2011-12-08 | Suminoe Textile Co Ltd | 抗アレルゲンカーペットとその製造方法。 |
-
2002
- 2002-04-25 JP JP2002123610A patent/JP2003313534A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009280937A (ja) * | 2008-05-23 | 2009-12-03 | Kb Seiren Ltd | 貼付剤用基布 |
JP2011245265A (ja) * | 2010-04-28 | 2011-12-08 | Suminoe Textile Co Ltd | 抗アレルゲンカーペットとその製造方法。 |
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