JP2022131753A - 非水系貼付剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】皮膚への十分な粘着力を維持しつつ、ライナー剥離性及び膏体間剥離性があり使用性を向上させ、更に、吸水作用を有し、発汗時における皮膚への粘着性が高い非水系の貼付剤を提供すること。【解決手段】支持体と、該支持体上に設けられた粘着剤層及び剥離ライナーからなる非水系貼付剤であって、前記粘着剤層が下記:1)アクリル系親水性粘着剤、2)特定のアクリル酸アルキルエステル系共重合体、3)有機溶媒、4)架橋剤、5)有機酸、6)粘稠化剤、7)湿潤化剤(水分15%以下)を必須として含有し、さらに下記a)~c):a)粘着剤層の全質量を基準としてアクリル酸アルキルエステル系共重合体の配合割合が40質量%~60質量%、b)質量比でアクリル酸アルキルエステル系共重合体/アクリル系親水性粘着剤=6~18、c)質量比で粉状成分(アクリル系親水性粘着剤、架橋剤及び粘稠化剤)/湿潤剤=0.2~0.4を全て備えてなる、非水系貼付剤。【選択図】なし

Description

本発明は、非水系貼付剤に関するものであり、詳細には、粘着剤層のライナー剥離性に優れ、また膏体間剥離性があり、更に、非水系貼付剤と同等以上の粘着力で、吸水作用があり、吸水しても含水系貼付剤と同等以上の粘着力を有する貼付剤に関する。
一般に、非水系貼付剤(テープ剤とも称する)は、被着物(皮膚)に対する粘着力は高いが、粘着剤(膏体)層とライナーとの接着性や膏体間の付着性も強く、ライナーを剥離しにくかったり、膏体同士が付着すると再剥離し難いなど、貼付時の取扱いに問題があった。また、貼付時に発汗により剥離したり、閉塞性が高く貼付時に刺激性やかゆみが発生したり、剥離時に痛みを伴うことが問題であった。
このうち、膏体間付着性の抑制に関しては、ゴム系粘着剤に吸水性樹脂若しくは水溶性高分子を分散させたり(特許文献1:特開平8-295624号公報)、膏体自身の粘着力を低下させる技術が知られているが、皮膚への十分な粘着性を維持しつつ膏体間付着性を抑制することは知られていなかった。
また、貼付時の発汗による剥離抑制に関しては、ゴム系粘着剤に架橋構造の吸水性高分子を配合(特許文献2:特許第2632838号公報)したり、通気性の粘着層を形成する(特許文献3:特許第3511412号公報)などの技術が知られている。しかし、これまでなされた提案では、吸水性が十分でなかったり、吸水することによる粘着性低下に対しては抑制が困難であった。
特開平8-295624号公報 特許第2632838号公報 特許第3511412号公報
皮膚への十分な粘着力を維持しつつ、ライナー剥離性及び膏体間剥離性があり使用性を向上させ、更に、吸水作用を有し、発汗時における皮膚への粘着性が高いなど、これらの性能を同時に十分に満足させる非水系の貼付剤に関する提案はなされていない。
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、ホモ重合したときのガラス転移温度(Tg)が270K以上290Kのポリマーとなるモノマーを40~50質量%、ホモ重合したときのTgが210K以下のポリマーとなるモノマーを両モノマーの合計量が100質量%となるように共重合したアクリル酸アルキルエステル系共重合体と、架橋構造を有する親水性粘着剤とを含有し、実質的に水を含まない非水系貼付剤の構成が、皮膚への十分な粘着力を維持しつつ、実用的なライナー剥離性及び膏体間剥離性を有し、さらに吸水作用を有し、発汗時における皮膚への粘着性が高いことを見出し、本発明を完成させた。
すなわち本発明は、支持体と、該支持体上に設けられた粘着剤層及び剥離ライナーからなる非水系貼付剤であって、
前記粘着剤層が下記1)~7)成分を必須として含有してなり、
1)アクリル系親水性粘着剤
2)モノマーAとモノマーBからなるモノマー混合物の共重合体であるアクリル酸アルキルエステル系共重合体であり、
前記モノマーAは、該モノマーAをホモ重合したときガラス転移温度(Tg)が270K以上290K以下のポリマーとなるモノマーであり、
前記モノマーBは、該モノマーBをホモ重合したときガラス転移温度(Tg)が210K以下のポリマーとなるモノマーであり、
前記モノマー混合物の全質量に対して、前記モノマーAの割合が40質量%以上50質量%以下の割合である
アクリル酸アルキルエステル系共重合体
3)有機溶媒
4)架橋剤
5)有機酸
6)粘稠化剤
7)水をほとんど含まない湿潤化剤(水分15%以下)
下記a)~c)を全て備えてなる:
a)前記1)アクリル酸アルキルエステル系共重合体は粘着剤層の全質量を基準として40質量%以上、60質量%以下の割合にて配合されてなり、
b)前記1)アクリル系親水性粘着剤と前記2)アクリル酸アルキルエステル系共重合体が質量比で2)アクリル酸アルキルエステル系共重合体/1)アクリル系親水性粘着剤=6~18であり、
c)粉状成分(前記1)アクリル系親水性粘着剤、4)架橋剤及び6)粘稠化剤と前記7)湿潤化剤が質量比で、粉状成分/湿潤化剤=0.2~0.4である
非水系貼付剤に関する。
そして本発明によれば、さらに以下の実施態様が提供される。
1.前記モノマーAが、アクリル酸メチルであり、前記モノマーBが、アクリル酸2-エチルヘキシル、アクリル酸オクチル、及びメタクリル酸ラウリルからなる群から選択される少なくとも一種のモノマーである、前記非水系貼付剤。
2.前記モノマーAが、アクリル酸メチルであり、前記モノマーBが、アクリル酸2-エチルヘキシルである、前記非水系貼付剤。
3.さらに、8)有効成分を含む、前記非水系貼付剤。
本発明によれば、ホモ重合したときのガラス転移温度(Tg)が270K以上290K以下のポリマーとなるモノマーAと、ホモ重合したときのTgが210K以下のポリマーとなるモノマーBとからなるモノマー混合物の共重合体であって、該モノマー混合物の全質量に対して前記モノマーAの割合が40質量%以上50質量%以下の割合である、アクリル酸アルキルエステル系共重合体と、架橋構造を有する親水性粘着剤との組み合わせを、実質的に水を含まない非水系貼付剤の粘着剤層に配合すること、さらに該粘着剤層中のアクリル酸アルキルエステル系共重合体の配合割合、該アクリル酸アルキルエステル系共重合体と該親水性粘着剤との配合比、さらに、該親水性粘着剤、架橋剤及び粘稠化剤と湿潤化剤との配合比を特定範囲とすることにより、皮膚への十分な粘着力を有し、吸水時及び発汗時の粘着性の低下を抑制し、粘着剤層同士の付着を抑制して皮膚への再付着性を改善するとともに、ライナーの剥離性に優れる非水系貼付剤を提供できる。
本発明の非水系貼付剤(以下、単に「貼付剤」とも称する)は、支持体と、該支持体上に設けられた粘着剤層及び剥離ライナーからなる。
上記貼付剤、特に支持体と、該支持体上に設けられた粘着剤層からなる製剤部分の形状は特に限定されず、方形(正方形、長方形等)、四角形(台形、菱形等)、多角形、円形
、楕円形、半円形、三角形、三日月形、並びにこれらを組み合わせた形状等、貼付箇所に合わせて種々の形状を選択できる。
なお貼付剤(特に上記の製剤部分)の面積は適宜決定することができ、例えば粘着剤層に配合する有効成分の量などを考慮し、例えば2~300cmの範囲とすることができる。
[粘着剤層]
本発明の非水系貼付剤の粘着剤層には、1)アクリル系親水性粘着剤、2)アクリル酸アルキルエステル系共重合体、3)有機溶媒、4)架橋剤、5)有機酸、6)粘稠化剤、及び7)水をほとんど含まない湿潤化剤(水分15%以下)を必須として含有し、さらにその他成分を配合し得る。
<1)アクリル系親水性粘着剤>
本発明の非水系貼付剤の粘着剤層には、アクリル系親水性粘着剤を含有する。親水性の粘着剤としてアクリル系親水性粘着剤を採用することにより、アクリル酸アルキルエステル系共重合体(非水系のアクリル系粘着剤)との親和性が高く、均一に分散して配合できる。なお、親水性粘着剤は、後述する架橋剤により、粘着剤層の形成時に架橋構造を形成することができる。
上記アクリル系親水性粘着剤としては、水溶性の(メタ)アクリル系ポリマーが挙げられる。水溶性(メタ)アクリル系ポリマーは、水溶性を有する官能基(親水性基)を有する(メタ)アクリロイル基含有モノマーを重合して得られるポリマーであり、粘着剤層に水とともに配合することで、粘着性を発揮する。水溶性(メタ)アクリル系ポリマーは、例えばポリアクリル酸、ポリアクリル酸の中和物等のホモポリマー;アクリル酸ナトリウム-N-ビニルアセトアミド共重合体等のコポリマーが挙げられる。
上記ポリアクリル酸中和物は、ポリアクリル酸完全中和物であっても、ポリアクリル酸部分中和物であっても、これらの混合物であってもよい。ポリアクリル酸中和物とは、ポリアクリル酸塩を意味し、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、アンモニウム塩等を用いることができる。
アクリル系親水性粘着剤の配合量は、非水系貼付剤の粘着剤層の全質量を基準として、例えば0.1質量%以上10質量%以下、1質量%以上8質量%以下とすることができる。
なお、後述するように本発明の非水系貼付剤は、製造時において、エマルションを構成する水等、水分を含有しながら粘着剤層を製造する工程を含みてなるが、本明細書において各成分の配合量は、非水系貼付剤としたとき、すなわち、水分揮散後(水分0%としたとき)の粘着剤層における各成分の配合量を示すものである。
<2)アクリル酸アルキルエステル系共重合体>
本発明の非水系貼付剤は、アクリル系粘着剤であるアクリル酸アルキルエステル系共重合体を含有することを特徴とする。
なお、本明細書において「アクリル酸アルキルエステル系共重合体」は、アクリル酸及びメタクリル酸のアルキルエステルの双方を含むことを意図し、また「アクリル系粘着剤」もアクリル系粘着剤とメタクリル系粘着剤の双方を含むことを意図してなる。
アクリル酸アルキルエステル系共重合体(非水系粘着基剤)は、一般に、粘着力を発現する成分として、アルキルエステルの炭素原子数が一般に2~12程度であり、ホモ重合させたときガラス転移温度(Tg)が-55℃(218K)以下のポリマーとなるモノマーと、凝集力を向上させる成分として、ホモ重合させたときTgが8~165℃(281~438K)のポリマーとなるモノマーと、さらに必要によってはカルボキシル基やヒドロキシ基といった架橋点となるなどの官能基を有するモノマーで構成される共重合体であ
る(モノマーの一例を表1に挙げた)。
Figure 2022131753000001
本発明において使用するアクリル酸アルキルエステル系共重合体は、ホモ重合したときガラス転移温度(Tg)が270K以上290K以下のポリマーとなるモノマーAと、ホモ重合したときガラス転移温度(Tg)が210K以下のポリマーとなるモノマーBからなるモノマー混合物の共重合体である。上記モノマーBのホモポリマーのガラス転移温度Tgの下限値はおよそ200Kである。
本発明に使用するアクリル酸アルキルエステル系共重合体において、モノマーAの代わりにホモ重合したときガラス転移温度(Tg)が290K超のモノマーを使用したり、またモノマーBの代わりに同210K超(270K未満)のモノマーを使用した場合、製剤の粘着力、並びに吸水時(発汗時)の製剤の粘着力が低下する虞がある。
なお、粘着力を発現するモノマーのみを重合したホモポリマーは、粘着力は高いものの機械的強度が弱いとされ、一般に凝集力を向上させるモノマーとの共重合により機械的強度を向上させた共重合体が粘着剤として用いられる。
本発明では、より粘着力の高いモノマーとして、該モノマーをホモ重合させたとき(ホモポリマー)のTgが210K以下であるアクリル酸2-エチルヘキシル、アクリル酸オクチル、メタクリル酸ラウリル等が用いられる。これらのなかでも医薬品添加物として使用実績があり、粘着力の高い(ホモポリマーのTgが低い)アクリル酸2-エチルヘキシルを好ましく用いることができる。
また凝集力を向上させるモノマー(ホモポリマーのTgが270K以上290K以下)としてはアクリル酸メチルが挙げられる。アクリル酸メチルは、機械的強度が高く、粘着性を著しく低下させない(ホモポリマーのTgが比較的低い)という観点から好ましく用いられる。
なお、従来技術において挙げたように、貼付剤に使用される市販のアクリル酸アルキル
エステル系共重合体として、日本カーバイド(株)製の、ニカゾール(登録商標)TS-620(アクリル酸メチル・アクリル酸2-エチルヘキシル共重合樹脂エマルジョン)がある。アクリル酸メチル・アクリル酸2-エチルヘキシル共重合樹脂エマルジョンは、医薬品添加物規約の収載品である。医薬品添加物規格(2018年)によれば、ニカゾールTS-620を水浴上で蒸発乾固した後、105℃で3時間乾燥するとき、蒸発残留物の量は57~61%である。
なお、上記共重合体において、ホモポリマーのTgが270K以上となるモノマーAの割合を40質量%以上50質量%以下とすることにより、製剤(非水系膏体とした際:製造工程において、水分含有粘着剤層の水分を気散させた後)における粘着力の向上が期待できる。
本発明の非水系貼付剤の粘着剤層において、アクリル酸アルキルエステル系共重合体の配合量(エマルションの場合、固形分換算値)は、非水系貼付剤の粘着剤層の全質量を基準として40質量%以上60質量%以下、例えば42質量%以上58質量%以下とすることができる。アクリル酸アルキルエステル系共重合体の配合量が40質量%未満の場合、吸水時(発汗時)の粘着力が低下する虞があり、また、同配合量が60質量%を上回った場合には、粘着剤層を形成する膏体作製時、ダマが発生したりするなど、製剤の製造が困難となる虞がある。
また、前述のアクリル系親水性粘着剤との配合割合は、質量比で、アクリル酸アルキルエステル系共重合体/アクリル系親水性粘着剤=6~18とすることができる。上記配合比が6を下回ると吸水時(発汗時)の粘着力が低下する虞があり、また、上記配合比が18超をなった場合には、粘着剤層を形成する膏体作製時、ダマが発生したりするなど、製剤の製造が困難となる虞がある。
<3)有機溶媒>
本発明の非水系貼付剤の粘着剤層に配合される有機溶媒は、各配合成分の溶解を補助し(溶解補助剤)、また粘着剤層から各配合効成分が析出することを防ぐ役割を有し得る。このような有機溶媒(溶解補助剤)として、クロタミトン;N-メチル-2-ピロリドン;マクロゴール400(ポリエチレングリコール)、ポリブチレングリコール等のポリアルキレングリコール;アジピン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸オレイル等の脂肪酸エステル;ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル等のソルビタンエステル類;1,3-ブタンジオール等の多価アルコール;ジメチルホルムアミド;ジメチルスルホキシド等が挙げられる。これらは一種単独で、あるいは2種以上を組合せて用いることができる。
有機溶媒の配合量は、非水系貼付剤の粘着剤層の全質量を基準として、例えば0.1質量%以上20質量%以下、0.5質量%以上10質量%以下、あるいは1.0質量%以上5質量%以下の範囲とすることができる。
<4)架橋剤>
本発明の非水系貼付剤の粘着剤層に配合される架橋剤としては、多価金属塩が挙げられ、中でもアルミニウムを含む多価金属化合物が挙げられる。一例として、水酸化アルミニウム、水酸化アルミナマグネシウム等の水酸化物;塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、硫酸アルミニウムカリウム、アルミニウムグリシネート(ジヒドロキシアルミニウムアミノアセタール)、ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート、合成ケイ酸アルミニウム、乾燥水酸化アルミニウムゲル、カオリン、ステアリン酸アルミニウム等の無機又は有機酸の正塩又はそれらの塩基性塩;アルミニウムミョウバン等の復塩;アルミン酸ナトリウム等のアルミン酸塩;無機性アルミニウム錯塩及び有機性アルミニウムキレート化合物
;合成ヒドロタルサイト、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム等の多価金属化合物が挙げられ、これらを単独又は2種以上の組み合わせで用いることができる。
架橋剤の配合量は、粘着剤の皮膚への残留や貼着性の一因となり得る架橋度を考慮して適宜選択すればよい。非水系貼付剤の粘着剤層の全質量を基準として、例えば0.01質量%以上6.0質量%以下、0.01質量%以上4.0質量%以下、0.01質量%以上2.0質量%以下、あるいは0.1質量%以上1.0質量%以下の範囲を挙げることができる。
<5)有機酸>
本発明の非水系貼付剤の粘着剤層に配合される有機酸としては、クエン酸、乳酸、酒石酸、グルコン酸、グリコール酸、リンゴ酸、フマル酸、メタスルホン酸、マレイン酸、酢酸等が挙げられ、これらを単独又は2種以上の組み合わせで用いることができる。有機酸のうち、乳酸等のヒドロキシ酸は難溶性アルミニウム化合物(架橋剤)の溶解性を向上させる効果も有する。
有機酸の配合量は、非水系貼付剤の粘着剤層の全質量を基準として、例えば0.01質量%以上5質量%以下、あるいは0.1質量%以上3質量%以下の範囲とすることができる。
<6)粘稠化剤>
本発明の非水系貼付剤の粘着剤層は粘稠化剤(粘稠剤ともいう)を含有し、これは粘着剤の保形性向上や粘着性向上としての機能が期待される。該粘稠化剤としては、例えば、エチルセルロース、カルメロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、メチルセルロース等のセルロース類、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、キサンタンガム、ヒアルロン酸ナトリウム等の多糖類、ゼラチン、尿素等が挙げられる。このうち、チキソトロピー性があり展延性が向上するカルメロースナトリウムが好適である。これらは1種単独で、又は2種以上を適宜組み合わせて、使用できる。
粘稠化剤の配合量は、通常、非水系貼付剤の粘着剤層の全質量を基準として、例えば0.1質量%以上10質量%以下、0.5質量%以上20質量%以下、あるいは1.0質量%以上10質量%以下の範囲とすることができる。
<7)湿潤化剤>
本発明の非水系貼付剤の粘着剤層は、湿潤化剤(湿潤剤、保湿剤ともいう)を含有する。該湿潤化剤には、経時的な水分の蒸発を抑制する機能とともに、親水性アクリル系粘着剤等の水溶性高分子、カルメロースナトリウム等の粘稠化剤、架橋剤等、直接水に配合するとダマ発生や架橋により増粘することを抑制する機能が期待される。後者の直接水に配合することを避けるという理由においては、水をほとんど含まない湿潤化剤を使用することが望ましい。すなわち粘着剤層形成時において、無水の湿潤化剤であるか、水を含んでいたとしてもごく少量(例えば15%以下)である湿潤化剤に、前記1)親水性アクリル系粘着剤、6)粘稠化剤、4)架橋剤等を配合して予製剤とした後、粘着剤層を構成する他成分と混合することにより、ダマ発生や増粘を抑制できる。
そのような湿潤化剤(水分15%以下)としては、例えば、濃グリセリン、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、流動パラフィン、1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール等の多価アルコールが挙げられる。これらは、1種単独で、又は2種類以上を適宜組み合わせて、使用できる。
湿潤化剤の配合量(水をほとんど含まない湿潤化剤)は、通常、非水系貼付剤の粘着剤層の全質量を基準として、例えば1.0質量%以上70質量%以下、5.0質量%以上6
0質量%以下、あるいは10質量%以上60質量%以下の範囲とすることができる。
本発明にあっては、前述した1)親水性アクリル系粘着剤と4)架橋剤及び6)粘稠化剤(以上、3成分を粉状成分という)の合計配合量<A>と、7)水をほとんど含まない湿潤化剤(例えば濃グリセリン)の配合量<B>質量比率を、<A>/<B>=0.2~0.4としてこれらを配合することにより、ダマが発生せず、均一に練合できることが期待でき好適である。
<8)有効成分>
本発明の非水系貼付剤における粘着剤層には、有効成分を任意で含有することができる。なお有効成分を含まない場合の本発明の非水系貼付剤の用途としては、ケロイド状の皮膚のカバー材や、胼胝腫や肉刺等を保護するクッション材などに利用することができる。
粘着剤層に有効成分を含む場合は、生理活性物質を含有する。生理活性物質とは、経皮吸収性を有し、体内に投与された場合に薬理活性を示すものであれば特に限定されず、水溶性物質であっても脂溶性物質であってもよい。
生理活性物質としては、例えば、フェルビナク、フルルビプロフェン、ジクロフェナク、ジクロフェナクナトリウム、サリチル酸メチル、サリチル酸グリコール(サリチル酸エチレングリコール)、インドメタシン、ケトプロフェン、イブプロフェン等の非ステロイド系抗炎症剤またはこれらのエステル;ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン等の抗ヒスタミン剤;アスピリン、アセトアミノフェン、イブプロフェン、ロキソプロフェンナトリウム等の鎮痛剤;リドカイン、ジブカイン等の局所麻酔剤;塩化スキサメトニウム等の筋弛緩剤;クロトリマゾール等の抗真菌剤;クロニジン等の降圧剤;ニトログリセリン、硝酸イソソルビド等の血管拡張剤;ビタミンA、ビタミンE(トコフェロール)、酢酸トコフェロール、ビタミンK、オクトチアシン、酪酸リボフラビン等のビタミン類、プロスタグランジン類;スコポラミン、フェンタニール、トウガラシエキス、ノニル酸ワニリルアミド、カプサイシン、l-メントール、dl-カンフル等が挙げられる。生理活性物質は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記有効成分は、その種類によって適宜配合量を決定できるが、例えば非水系貼付剤の粘着剤層の全質量を基準として0.1質量%以上30質量%以下、あるいは0.5質量%以上15質量%以下とすることができる。
<その他の任意成分>
本発明の非水系貼付剤の粘着剤層には、その他の任意成分として、水溶性高分子化合物、キレート剤、安定剤、界面活性剤、酸化防止剤、無機粉体、着色剤、香料、防腐剤等の、従来の非水系貼付剤(テープ剤)や含水系粘着剤(パップ剤)における粘着剤層に一般に配合され得る成分を配合することができる。これらの任意成分は、それぞれ単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
〈水溶性高分子化合物〉
本発明の非水系貼付剤の粘着剤層に配合可能な水溶性高分子化合物としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ショ糖脂肪酸エステル等が挙げられる。これらは1種単独で、又は2種以上を適宜組み合わせて、使用できる。
水溶性高分子化合物の配合量は、通常、非水系貼付剤の粘着剤層の全質量を基準として、例えば1.0質量%以上30質量%以下、1.0質量%以上20質量%以下、あるいは1.0質量%以上10質量%以下の範囲とすることができる。
<キレート剤>
本発明の非水系貼付剤の粘着剤層には、難溶性アルミニウム化合物(架橋剤)の溶解速
度を制御させるためにキレート剤を配合することができる。
キレート剤としては、例えば、エデト酸ナトリウム(エチレンジアミン四酢酸2ナトリウム塩)が挙げられる。
キレート剤の配合量は、通常、非医薬品用含水系貼付剤の粘着剤層の全質量を基準として、例えば0.01質量%以上1質量%以下の範囲とすることができる。
〈安定剤〉
本発明の非水系貼付剤の粘着剤層には、光(特に、紫外線)、熱又は酸素に対して、前記有効成分等の保存安定性を向上させるために安定剤を配合することができる。
安定剤としては、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)等の抗酸化剤;ベンゾイルメタン誘導体等の紫外線吸収剤;等が挙げられる。
安定剤の配合量は、通常、非水系貼付剤の粘着剤層の全質量を基準として、例えば0.01質量%以上1質量%以下の範囲とすることができる。
〈界面活性剤〉
本発明の非水系貼付剤の粘着剤層に配合可能な界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンモノラウレート、ポリオキシエチレンモノステアレート、ポリオキシエチレンモノオレート、ポリエチレングリコールジステアレート、ポリエチレングリコールジオレート、ポリプロピレングリコールジオレート等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル;ソルビタンモノカプリレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノミリステート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンジステアレート、ソルビタントリステアレート、ソルビタンモノオレート、ソルビタントリオレート、ソルビタンモノセスキオレート、及びこれらのエチレンオキシド付加物等のソルビタン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタントリステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンソルビタントリオレート、ポリオキシエチレンソルビタントリイソステアレート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンドデシルエーテル(ポリオキシエチレンラウリルエーテル)、ポリオキシアルキレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレントリデシルエーテル、ポリオキシアルキレントリデシルエーテル、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレン-2-エチルヘキシルエーテル、ポリオキシエチレンイソデシルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル、ポリオキシエチレントリベンジルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル;モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸グリセリン等のグリセリン脂肪酸エステル;ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油、レシチン等の非イオン性界面活性剤が挙げられる。これらは、1種単独で、又は2種以上を適宜組み合わせて、使用できる。
これら界面活性剤の配合量は、非水系貼付剤の粘着剤層の全質量を基準として、例えば0.001質量%以上10質量%以下、0.01質量%以上5質量%以下の範囲とすることができる。
〈無機粉体〉
無機粉体としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸塩、酸化亜鉛、酸化チタン、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム等を配合することができる。
本発明の非水系貼付剤の粘着剤層は、上記1)~7)成分を必須として含有するもので
ある。
そして下記a)~c)要件を全て満たすものである。
a)前記1)アクリル酸アルキルエステル系共重合体は粘着剤層の全質量を基準として40質量%以上、60質量%以下の割合にて配合されてなる。
b)前記1)アクリル系親水性粘着剤と前記2)アクリル酸アルキルエステル系共重合体が質量比で2)アクリル酸アルキルエステル系共重合体/1)アクリル系親水性粘着剤=6~18である。
c)粉状成分(前記1)アクリル系親水性粘着剤、4)架橋剤及び6)粘稠化剤と前記7)湿潤化剤が質量比で、粉状成分/湿潤化剤=0.2~0.4である。
上記a)~c)要件を全て満たすことにより、製剤の粘着性及び該製剤の吸水時(発汗時)の粘着性を向上させ、膏体剥離性及びライナー剥離性に優れた製剤とすることができるだけでなく、製剤製造時において、各成分を練合時にダマになることがないなど、生産性にも優れる製剤とすることができる。
[支持体]
本発明の非水系貼付剤に用いる支持体としては、フィルム、不織布、和紙、綿布、編布、織布、不織布とフィルムのラミネート複合体等の柔軟性を有する支持体が挙げられる。これらの支持体は、皮膚に密着することができ、かつ、皮膚の動きに追随することができる程度の柔軟な材質、そして長時間貼付後において皮膚のかぶれ等の発生を抑制できる材質が好ましい。これらの支持体の材質としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリスチレン、ナイロン、コットン、アセテートレーヨン、レーヨン、レーヨン/ポリエチレンテレフタレート複合体、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール、アクリル系ポリウレタン、エステル系ポリウレタン、エーテル系ポリウレタン、スチレン-イソプレン-スチレン共重合体、スチレン-ブタジエン-スチレン共重合体、スチレン-エチレン-プロピレン-スチレン共重合体、スチレン-ブタジエンゴム、エチレン-酢酸ビニル共重合体、セロハン等を必須成分とするものが挙げられる。
また、布類などの支持体は、着色剤により肌色などの色調に着色することにより、貼付時に肌の色との相違を少なくできる。また貼付下の皮膚の色調を透けて出しやすいという点では、透明性に優れたプラスチックフィルムの形態を採用することができる。
支持体の厚みは、通常5μmから1mm程度である。支持体が布類である場合、その厚みは、好ましくは50μm~1mm、より好ましくは100~800μm、更に好ましくは200~700μmである。支持体がプラスチックフィルムである場合、その厚みは、好ましくは10~300μm、より好ましくは12~200μm、更に好ましくは15~150μmである。支持体の厚みが5μm~30μm程度とごく薄い場合は、支持体上に形成された粘着剤層とは反対の面上に、剥離可能なキャリアフィルム層を設けると、貼付剤としての取り扱い性が向上するので好ましい。但し5μmよりも支持体の厚みが小さいと、貼付剤の強度や取り扱い性が低下して、皮膚への貼付が困難になり、他の部材等との接触によって破れたり、入浴等の水との接触によって短時間で皮膚から剥離したりすることがある。また、支持体の厚みが大きすぎる(1mmより超える)と、貼付剤が、皮膚の動きに追随しにくくなり、貼付剤の辺縁部に剥がれるきっかけを形成しやすくなるため、短時間で皮膚から剥離したり、貼付中の違和感が増えたりする虞がある。
なお支持体がフィルムである場合は、粘着剤と支持体の投錨性を向上することを目的に、支持体の片面又は両面にサンドブラスト処理、コロナ処理等の処理を行なってもよい。
また、包材から取り出しやすくするために支持体の片面又は両面にサンドブラスト以外の方法で凹凸を設けてもよい。
[剥離ライナー]
本発明の非水系貼付剤に用いる剥離ライナー(剥離層・剥離紙ともいい、単にライナーとも称する)としては、粘着剤層中の薬物等が吸収・吸着しにくい材質であることが好ましく、貼付剤の技術分野において慣用のものを使用することができる。
例えば、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリプロピレン(無延伸、延伸等)、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン等のプラスチックフィルム;上質紙、グラシン紙、パーチメント紙、クラフト紙等の紙や合成紙;前記プラスチックフィルム、紙又は合成紙、合成繊維等にシリコーン樹脂やフッ素樹脂等の剥離性能を有する剥離剤をコーティングした剥離加工紙;アルミ箔;これらフィルム・シートを種々積層したラミネート加工紙、及び該ラミネート加工紙に剥離剤をコーティングしたラミネート剥離加工紙などの、無色又は着色したシートを挙げることができる。なお剥離ライナーは、包材から取り出しやすいように凹凸を設けることも可能である。
これら剥離ライナーの厚さは特に限定されないが、通常10μm~1mm、例えば20μm~500μm、好ましくは40μm~200μmの範囲である。
剥離ライナーの形状は方形、矩形、円形等とすることができ、所望により角を丸くした形状とすることができる。その大きさは、前記貼付材における支持体の大きさと同形状か、やや大きめとすることができる。剥離ライナーは1枚または分割されて複数枚から構成されてもよく、その切れ目は直線、波線、ミシン線状で構成されてもよく、剥離ライナー同士の一部が重なる状態としてもよい。
[非水系貼付剤の製造方法]
本発明の非水系貼付剤は、従来公知の方法を用いて製造され得る。例えば一例として、以下のi)又はii)の工程を経て製造可能である。
i)支持体上に、含水粘着剤層形成組成物を塗工し、含水粘着剤層を形成する工程、前記含水粘着剤層を乾燥して実質的に水を含有しない粘着剤層とする工程、及び、支持体上に形成された粘着剤層と、剥離ライナーとを貼り合わせる工程。
ii)剥離ライナー上に、含水粘着剤層形成組成物を塗工し、含水粘着剤層を形成する工程、前記含水粘着剤層を乾燥して実質的に水を含有しない粘着剤層とする工程、及び、剥離ライナー上に形成された粘着剤層と、支持体とを貼り合わせる工程。
なお、上記粘着剤層の厚みは特に限定されないが、通常10μm乃至200μm、例えば20μm乃至100μm程度とすることができる。
前記含水粘着剤層形成組成物とは、前述した粘着剤層に含まれる各種成分:1)アクリル系親水性粘着剤、2)アクリル酸アルキルエステル系共重合体、3)有機溶媒、4)架橋剤、5)有機酸、6)粘稠化剤、7)湿潤化剤、及び水を含有し、8)有効成分や、水溶性分子化合物、キレート剤をさらに含有し得、さらに、その他の任意の成分を含有し得る半固形状の組成物である。
なお上記水は、含水粘着剤層形成組成物の調製において、アクリル系親水性粘着剤の配合に使用する溶媒として好適に使用される。水の使用量に特に限定はないが、例えば含水粘着剤層形成組成物の全質量を基準として、例えば10質量%以上90質量%以下、15質量%以上70質量%以下、20質量%以上50質量%以下、20質量%以上40質量%以下の範囲とすることができる。
なお、本発明の非水系の粘着剤層は、実質的に水を含有しないものである。なお、日本薬局方において、テープ剤はほとんど水を含まない基剤を用いる貼付剤と規定され、本発明においてもこれに従う。
本発明の非水系貼付剤は、一例として、ポリアクリル酸部分中和物のような親水性粘着剤が、ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテートのような架橋剤で架橋され、この架橋体中にアクリル酸アルキルエステル系共重合エマルションが均一に分散された構造を有す
ることができる。
前記非水系貼付剤の製造工程の好適な具体例を以下に示すが、本発明の非水系貼付剤の製造方法はこれら工程に限定されるものではない。
(1)練合工程:前記1)~7)成分及びその他の添加物及び水を練合し、均一な膏体を得る。
(2)展延工程:均一な膏体を、カレンダー法、ナイフコーター法、コンマコーター法等で剥離ライナー上に展延し、その上に支持体を積層し、一次本巻(含水性膏体)を製造する。
(3)熟成工程:本巻を一定温度で一定時間保存し、架橋反応させる。
(4)乾燥工程:本巻のライナーを剥離し、加熱等で水分を揮散させ、再度ライナーを装着させて二次本巻(非水系膏体)を製造する。
(5)裁断工程:二次本巻を、任意の形状に裁断する。
(6)集積・包装工程:任意の形状に裁断した製剤を任意の枚数集積し、アルミ袋等で包装(一次包装)する。
(7)箱詰工程:一次包装品を、小箱へ箱詰めする。
以下に実施例を挙げて、本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
<貼付剤の作製>
以下の手順にて、例1~例25の貼付剤を製造した。
例1
ポリビニルアルコール1質量部を、精製水10質量部に70℃に加熱して溶解させた後、室温まで冷却した(予製剤1)。次に、ロキソプロフェンナトリウム水和物1.13質量部及びl-メントール1質量部を、マクロゴール400 1.5質量部並びに乳酸1質量部を加えて40℃で溶解させた後、室温まで冷却した(予製剤2)。更に、ポリアクリル酸部分中和物4質量部、カルメロースナトリウム3質量部、ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート0.25質量部を、濃グリセリン20質量部中で均一に分散させた(予製剤3)。
攪拌機中に、予製剤1、アクリル酸メチル・アクリル酸2-エチルヘキシル共重合エマルジョン(アクリル酸メチル含量46.7質量%)40質量部、エデト酸ナトリウム水和物0.2質量部の順に投入し、脱気条件下、均一に分散又は溶解させた。ここに、予製剤2を投入し、脱気条件下、均一に練合した。更に、予製剤3を投入し、精製水で全100質量部となるように質量補正した後、脱気条件下、均一に練合し実施例1の膏体(水分含有)を得た。
得られた膏体をスリット幅0.5mmに調整した展延機でライナー上に展延しニット支持体をラミネートした後、40℃で1週間熟成させた。熟成後、ライナーを剥離し、50℃で16時間乾燥させて膏体中の水分(精製水)を除去して非水系膏体とし、再度ライナーを装着した後、任意の形状に打ち抜き、例1の製剤を得た。
例2
膏体(水分含有)製造時のポリアクリル酸部分中和物の配合量を3.5質量部に変えたほかは例1と同様にして、例2の製剤を得た。
例3
膏体(水分含有)製造時のポリアクリル酸部分中和物の配合量を3.0質量部に変えたほかは例1と同様にして、例3の製剤を得た。
例4
膏体(水分含有)製造時のポリアクリル酸部分中和物の配合量を2.5質量部に変えたほかは例1と同様にして、例4の製剤を得た。
例5
膏体(水分含有)製造時のポリアクリル酸部分中和物の配合量を2.0質量部に変えたほかは例1と同様にして、例5の製剤を得た。
例6
膏体(水分含有)製造時のアクリル酸メチル・アクリル酸2-エチルヘキシル共重合エマルジョンの配合量を10質量部、ポリアクリル酸部分中和物の配合量を2.0質量部に変えたほかは例1と同様にして、例6の製剤を得た。
例7
膏体(水分含有)製造時のアクリル酸メチル・アクリル酸2-エチルヘキシル共重合エマルジョンの配合量を20質量部、ポリアクリル酸部分中和物の配合量を2.0質量部に変えたほかは例1と同様にして、例7の製剤を得た。
例8
膏体(水分含有)製造時のアクリル酸メチル・アクリル酸2-エチルヘキシル共重合エマルジョンの配合量を30質量部、ポリアクリル酸部分中和物の配合量を2.0質量部に変えたほかは例1と同様にして、例8の製剤を得た。
例9
膏体(水分含有)製造時のアクリル酸メチル・アクリル酸2-エチルヘキシル共重合エマルジョンの配合量を50質量部、ポリアクリル酸部分中和物の配合量を2.0質量部に変えたほかは例1と同様にして、例9の製剤を得た。
例10
膏体(水分含有)製造時のアクリル酸メチル・アクリル酸2-エチルヘキシル共重合エマルジョンの配合量を60質量部、ポリアクリル酸部分中和物の配合量を2.0質量部及び濃グリセリンの配合量を15質量部に変えたほかは例1と同様にして、例10の製剤を得た。
例11
膏体(水分含有)製造時のアクリル酸メチル・アクリル酸2-エチルヘキシル共重合エマルジョンの配合量を70質量部、ポリアクリル酸部分中和物の配合量を2.0質量部及び濃グリセリンの配合量を15質量部に変えたほかは例1と同様にして、例11の製剤の調製を試みたが、膏体製造時にダマが発生し製剤の製造が困難となり、製剤を得る事ができなかった。
例12
膏体(水分含有)製造時のアクリル酸メチル・アクリル酸2-エチルヘキシル共重合エマルジョンの配合量を80質量部、ポリアクリル酸部分中和物の配合量を2.0質量部及び濃グリセリンの配合量を8.1質量部に変えたほかは例1と同様にして、例12の製剤の調製を試みたが、膏体製造時にダマが発生し製剤の製造が困難となり、製剤を得る事ができなかった。
例13
アクリル酸メチル・アクリル酸2-エチルヘキシル共重合エマルジョンをアクリル酸メ
チル含量14.7質量%のグレードに変更し、また膏体(水分含有)製造時のポリアクリル酸部分中和物の配合量を2.0質量部に変えたほかは例1と同様にして、例13の製剤を得た。
例14
アクリル酸メチル・アクリル酸2-エチルヘキシル共重合エマルジョンをアクリル酸メチル含量23.8質量%のグレードに変更し、また膏体(水分含有)製造時のポリアクリル酸部分中和物の配合量を2.0質量部に変えたほかは例1と同様にして、例14の製剤を得た。
例15
アクリル酸メチル・アクリル酸2-エチルヘキシル共重合エマルジョンをアクリル酸メチル含量31.1質量%のグレードに変更し、また膏体(水分含有)製造時のポリアクリル酸部分中和物の配合量を2.0質量部に変えたほかは例1と同様にして、例15の製剤を得た。
例16
アクリル酸メチル・アクリル酸2-エチルヘキシル共重合エマルジョンをアクリル酸メチル含量40.8質量%のグレードに変更し、また膏体(水分含有)製造時のポリアクリル酸部分中和物の配合量を2.0質量部に変えたほかは例1と同様にして、例16の製剤を得た。
例17
アクリル酸メチル・アクリル酸2-エチルヘキシル共重合エマルジョンをアクリル酸n-ブチル・アクリル酸2-エチルヘキシル共重合エマルジョン(アクリル酸n-ブチル含量43.3質量%)に変更し、また膏体(水分含有)製造時のポリアクリル酸部分中和物の配合量を2.0質量部に変えたほかは例1と同様にして、例17の製剤を得た。
例18
アクリル酸メチル・アクリル酸2-エチルヘキシル共重合エマルジョンをメタクリル酸メチル・アクリル酸2-エチルヘキシル共重合エマルジョン(メタクリル酸メチル含量43.4質量%)に変更し、また膏体(水分含有)製造時のポリアクリル酸部分中和物の配合量を2.0質量部に変えたほかは例1と同様にして、例18の製剤を得た。
例19
アクリル酸メチル・アクリル酸2-エチルヘキシル共重合エマルジョンをアクリル酸メチル・アクリル酸n-ブチル共重合エマルジョン(アクリル酸メチル含量45.4質量%)に変更し、また膏体(水分含有)製造時のポリアクリル酸部分中和物の配合量を2.0質量部に変えたほかは例1と同様にして、例19の製剤を得た。
例20
アクリル酸メチル・アクリル酸2-エチルヘキシル共重合エマルジョンをメタクリル酸エチル・アクリル酸2-エチルヘキシル共重合エマルジョン(メタクリル酸エチル含量41.4質量%)に変更し、また膏体(水分含有)製造時のポリアクリル酸部分中和物の配合量を2.0質量部に変えたほかは例1と同様にして、例20の製剤を得た。
参考品1~3
市販のテープ剤としてロキソニンSテープ(ロット番号 CO58S、第一三共ヘルスケア(株)、参考品1)、市販のパップ剤としてロキソニンSパップ(ロット番号 JO297、第一三共ヘルスケア(株)、参考品2)、及び、市販の薄型含水系貼付剤として
バンテリンコーワパットEX(ロット番号 FA9W、興和(株)、参考品3)を参考品1~3として用いた。尚、参考品を用いた試験は、開封後、そのまま実施した。
試験例1(膏体の外観)
例1~例10、及び例13~例20の製剤、並びに参考品1~3の製剤を4cm×4cmに裁断した後、試験製剤からライナーを剥離し、膏体の色を目視で評価した。
試験例2(ライナー剥離性)
例1~例10、及び例13~例20の製剤、並びに参考品1~3の製剤を4cm×4cmに裁断した後、試験製剤からライナーを剥離し、下記評価基準によりライナー剥離性を評価した。剥離性が軽度~重度の範囲で使用に際し問題がなく、実用性があると評価できる。
<評価基準>
- :剥離しない
+ :剥離が重度
++ :剥離が中等度
+++:剥離が軽度
試験例3(膏体間剥離性)
例1~例10、及び例13~例20の製剤、並びに参考品1~3の製剤を4cm×4cmに裁断した後、試験製剤からライナーを剥離して膏体同士を30秒間貼り合わせ、その後、剥離した時の膏体間剥離性を下記評価基準により評価した。剥離性が軽度~重度の範囲で使用に際し問題がなく、実用性があると評価できる。
<評価基準>
- :剥離しない
+ :剥離が重度
++ :剥離が中等度
+++:剥離が軽度
試験例4(プローブタック試験)
粘着力として、膏体の硬さ及び厚さの影響を受けないプローブタック試験を実施した。
例1~例10、及び例13~例20の製剤、並びに参考品1~3の製剤を15mm×15mmに裁断した後、プローブタックテスターでプローブタック試験を行った。本試験においては、吸水性(発汗時)の粘着力を反映した試験として、製剤の製造工程において50℃・16時間の乾燥工程を行う前の製剤(熟成後:水分含有膏体)を用いた試験を合わせて実施した。
なお、例1~例10、及び例13~例20の製剤については、製剤自体(水分非含有:非水系膏体)の試験結果を「製剤」欄に、該製剤の製造工程において50℃・16時間の乾燥工程を行う前の製剤(熟成後:水分含有膏体)を用いて行った試験結果を「水分含有時」欄にそれぞれ記載した。
また参考品1については、開封後、ライナー剥離して実施した試験結果を「製剤」欄に記載した。参考品2及び参考品3については、開封後、ライナー剥離して実施した測定結果を「水分含有時」欄に、ライナー剥離後、50℃・16時間の乾燥工程を行った後の測定結果を便宜的に「製剤」欄に、それぞれ記載した。
参考試験例(pH測定)
例1~例10、及び例13~例20の製剤において、各製剤の製造工程において50℃・16時間の乾燥工程を行う前の製剤(熟成後:水分含有膏体)を用いてpH測定を行った。
上記乾燥前(水分含有)の製剤を4cm×4cmに裁断した後、ライナーを剥離し、各試験製剤を精製水20mLに浸漬し、30分間浸透した。その後、pHメーターを用いて該精製水のpHを測定した。
例1~例5の製剤及び参考品1~3の処方、仕様及び測定結果を表2に、例6~例12(及び例5)の製剤の処方、仕様及び測定結果を表3に、例13~例20(及び例5)の製剤の処方、仕様及び測定結果を表4に、それぞれ示す。なお表2~表4における各処方の数値(質量部)は水分揮散後の膏体における成分含量(少数第2位を四捨五入値)である。
また表2~表4中、「水分含有時」とは、40℃で1週間熟成後、乾燥工程実施前の製剤に対して実施した結果を意味する。
Figure 2022131753000002
Figure 2022131753000003
Figure 2022131753000004
[表2:アクリル酸アルキルエステル系共重合体とポリアクリル酸部分中和物の比率を変
えた試験結果及び市販品との比較]
表2に示すように、アクリル酸アルキルエステル系共重合体とアクリル系親水性粘着剤(ポリアクリル酸部分中和物)の質量比が6~18の範囲で、膏体色は透明であり、ライナー剥離性は軽度~中等度、膏体間剥離性は重度であった。またプローブタック粘着力は、製剤(水分非含有時)にあっては2.03~2.90と、全ての市販テープ剤(0.92)及びパップ剤(0.57または0.45)よりも高かった。さらに、吸水時(発汗時)を反映した水分含有時のプローブタック粘着力は0.64~0.93であり、市販のパップ剤(0.57又は0.51)より高い結果となった。なお膏体(水分含有時)のpHは、4.77~4.93であった。
以上の結果から、アクリル酸アルキルエステル系共重合体とアクリル系親水性粘着剤(ポリアクリル酸部分中和物)の質量比が6~18の範囲で、ライナー剥離性及び膏体間剥離性ともに使用に際して問題なしとする結果となり、また水分含有時の粘着性(プローブタック値)は市販パップ剤より高く、製剤(水分非含有時)の粘着性は水分含有時よりも著しく増加し市販のテープ剤やパップ剤よりも高い結果となった。
[表3:アクリル酸アルキルエステル系共重合体の配合量を変えた試験結果]
表3に示すように、粘着剤(膏体)層の全質量に対するアクリル酸アルキルエステル系共重合体の配合量が40~60質量%の範囲(例5、例9~例10)で、膏体色は透明であり、ライナー剥離性は軽度、膏体間剥離性は重度であった。またプローブタック粘着力は、製剤(水分非含有時)にあっては2.68~3.57であり、さらに吸水時(発汗時)を反映した水分含有時のプローブタック粘着力は0.69~1.03であり、全ての市販テープ剤及びパップ剤よりも高い結果となった。
なお、プローブタック粘着力は、アクリル酸アルキルエステル系共重合体の配合量に依存して増加する傾向にあり(例6~例8、例5、例9~例10)、アクリル酸アルキルエステル系共重合体の配合量が40質量%を下回ると水分含有時のプローブタック値が大きく減少した(例6~例8)。
一方、アクリル酸アルキルエステル系共重合体の配合量を60質量%超とした場合(例11及び例12)、膏体の製造時にダマが発生して製造困難となった。ダマの発生を防ぐには、アクリル酸アルキルエステル系共重合体の配合量を60質量%以下、アクリル酸アルキルエステル系共重合体/アクリル系親水性粘着剤(ポリアクリル酸部分中和物)=18以下、かつ、粉状成分(アクリル系親水性粘着剤(ポリアクリル酸部分中和物)、カルメロースナトリウム(粘稠化剤)、ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート(架橋剤))/湿潤剤(濃グリセリン)=0.4以下の条件を満たす必要であった。
以上の結果から、アクリル酸アルキルエステル系共重合体の配合量が40~60質量%の範囲で、ライナー剥離性及び膏体間剥離性ともに使用に際して問題なしとする結果となり、また水分含有時の粘着性は市販パップ剤より高く、製剤(水分非含有時)の粘着性は水分含有時よりも著しく増加し市販のテープ剤やパップ剤よりも高い結果となった。
[表4:アクリル酸アルキルエステル系共重合体のアクリル酸メチル(モノマーA)含量及びモノマー(モノマーA、モノマーB)の種類を変えた試験結果]
表4に示すように、アクリル酸アルキルエステル系共重合体におけるモノマーA(ハードセグメント:アクリル酸メチル)含量が40~50質量%の範囲(例16及び例5)で、膏体色は透明であり、ライナー剥離性は軽度、膏体間剥離性は中等度であった。またプローブタック粘着力は、製剤(水分非含有時)にあっては0.54~0.71であり、市販テープ剤及びパップ剤よりも高い結果となった。また水分含有時のプローブタック粘着力は0.54~0.71であり、市販のパップ剤と同等又はそれ以上の値を示した。
一方、アクリル酸アルキルエステル系共重合体におけるモノマーA(ハードセグメント:アクリル酸メチル)含量が40質量%を下回った場合(例13~例15)、製剤(水分非含有時)のプローブタック粘着力は市販品のテープ剤及びパップ剤よりも高い結果(0.97~1.19)となったが、吸水時(発汗時)を反映した水分含有時のプローブタッ
ク粘着力は0.34~0.41であり、参考品より低い結果となった。
モノマーA(ハードセグメント)の配合量をほぼ同等として、モノマーAをそのホモポリマーのTgが290K超であるモノマーに変更した場合(例17、例18及び例20)、ライナー剥離性及び膏体間剥離性は軽度であったが、プローブタック粘着力:製剤(水分非含有時)は0.53~0.73、水分含有時は0.27~0.32となり、いずれも参考品より低い結果となった。
またモノマーBをそのホモポリマーのTgが210K超のモノマーに変更した場合(例19)、ライナー剥離性及び膏体間剥離性は軽度であったが、プローブタック粘着力:製剤(水分非含有時)は0.66、水分含有時は0.35となり、いずれも参考品より低い結果となった。
以上の結果から、アクリル酸アルキルエステル系共重合体のモノマーA(アクリル酸メチル)含量が40~50質量%の範囲で、ライナー剥離性及び膏体間剥離性ともに使用に際して問題なしとする結果となり、製剤(水分非含有時)の粘着性は水分含有時よりも著しく増加し市販のテープ剤やパップ剤よりも高い結果となった。
また、ホモポリマーのTgが270K~290KのモノマーAと、ホモポリマーのTgが210K以下のモノマーBとの共重合体を使用することで、粘着力が向上することが確認された。

Claims (4)

  1. 支持体と、該支持体上に設けられた粘着剤層及び剥離ライナーからなる非水系貼付剤であって、
    前記粘着剤層が下記1)~7)成分を必須として含有してなり、
    1)アクリル系親水性粘着剤
    2)モノマーAとモノマーBからなるモノマー混合物の共重合体であるアクリル酸アルキルエステル系共重合体であり、
    前記モノマーAは、該モノマーAをホモ重合したときガラス転移温度(Tg)が270K以上290K以下のポリマーとなるモノマーであり、
    前記モノマーBは、該モノマーBをホモ重合したときガラス転移温度(Tg)が210K以下のポリマーとなるモノマーであり、
    前記モノマー混合物の全質量に対して、前記モノマーAの割合が40質量%以上50質量%以下の割合である
    アクリル酸アルキルエステル系共重合体
    3)有機溶媒
    4)架橋剤
    5)有機酸
    6)粘稠化剤
    7)水をほとんど含まない湿潤化剤(水分15%以下)
    下記a)~c)を全て備えてなる:
    a)前記1)アクリル酸アルキルエステル系共重合体は粘着剤層の全質量を基準として40質量%以上、60質量%以下の割合にて配合されてなり、
    b)前記1)アクリル系親水性粘着剤と前記2)アクリル酸アルキルエステル系共重合体が質量比で2)アクリル酸アルキルエステル系共重合体/1)アクリル系親水性粘着剤=6~18であり、
    c)粉状成分(前記1)アクリル系親水性粘着剤、4)架橋剤及び6)粘稠化剤と前記7)湿潤化剤が質量比で、粉状成分/湿潤化剤=0.2~0.4である
    非水系貼付剤。
  2. 前記モノマーAが、アクリル酸メチルであり、
    前記モノマーBが、アクリル酸2-エチルヘキシル、アクリル酸オクチル、及びメタクリル酸ラウリルからなる群から選択される少なくとも一種のモノマーである、
    請求項1に記載の非水系貼付剤。
  3. 前記モノマーAが、アクリル酸メチルであり、
    前記モノマーBが、アクリル酸2-エチルヘキシルである、
    請求項2に記載の非水系貼付剤。
  4. さらに、8)有効成分を含む、請求項1乃至請求項3のうちいずれか一項に記載の非水系貼付剤。
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