JP2003312923A - シート後処理装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

シート後処理装置及びそれを備えた画像形成装置

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JP2003312923A
JP2003312923A JP2002126677A JP2002126677A JP2003312923A JP 2003312923 A JP2003312923 A JP 2003312923A JP 2002126677 A JP2002126677 A JP 2002126677A JP 2002126677 A JP2002126677 A JP 2002126677A JP 2003312923 A JP2003312923 A JP 2003312923A
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sheet
unit
tray
sheets
image forming
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JP2002126677A
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Junichi Sata
淳一 佐多
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙種、紙サイズ、環境など種々の条件下で変
化するシートのカールに対して、良好に積載収容が可能
なシート後処理装置およびそれを備えた画像形成装置を
提供すること。 【解決手段】 画像形成装置から排出されたシートを処
理収容するシート後処理装置において、画像形成装置か
ら排出されたシートを受け取り、所定位置に搬送するシ
ート搬送手段と、該シート搬送手段に搬送されたシート
を排出部から排出するシート排出手段と、該シート排出
手段から排出されたシートを積載収容するシート収容手
段と、該シート収容手段を上下方向に移動させる移動手
段と、前記シート収容手段を前記移動手段により待機位
置に移動するよう制御する制御手段とを備え、かつ前記
待機位置を補正する待機位置補正手段を有することを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置から排出されたシー
トの仕分け、綴じおよび積載収容等を行うシート後処理
装置、およびそれを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、レーザープリンタ等の画
像形成装置においては、シート綴じ等の後処理を行う後
処理装置を備えたものがあり、このような後処理装置で
は、図43に示すように、昇降自在のトレイ移動台10
2にシートを積載するためのシート載置台であるトレイ
103が配設される一方、上部の揺動ガイド88には、
トレイ103に排出されたシートSの高さが一定値に達
したことを検知するためのシートレベル検知センサ10
5が設けられている。
【0003】ここで、このシートレベル検知センサ10
5は、上端部が軸支されると共にトレイ103に積載さ
れたシートSに当接する回動自在のセンサーレバー10
6とセンサーレバー106が所定角度回動するとシート
Sの高さが一定値に達したことを示す信号を出力するフ
ォトセンサ107とを有したものである。なお、このセ
ンサーレバー106は、トレイ103に順次シートSが
積載されると徐々に上方に回動し、シートSの高さが一
定値に達すると所定角度となるように構成されており、
これによりシートレベル検知センサ105は積載シート
高さが一定値に達したことを検知することができるよう
になっている。
【0004】しかし、上記従来装置にあっては、センサ
レバーとフォトセンサとを用いてトレイ上のシート高さ
を検出するようにしているので、シートの排出口とトレ
イ上のシート上面までの距離を任意に調整することがで
きず、トレイを限られた位置にしか移動制御することが
できない。この結果、排出モードによっては、シートの
積載性に限界があった。
【0005】そこで、非接触型の測距センサを用い、シ
ートが排出口からトレイ上に排出される度毎にシート積
載面の排出口からの距離を計測し、このシート積載面の
排出口からの距離を常に所定値に制御することにより、
シートの後端部が排出部に引っかかったままとなる、い
わゆるシートの腰折れが発生するおそれをなくし、シー
トの積載性を向上させる提案が特開平11−32215
5号公報などにより行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
提案では、シートが排出口からトレイ上に排出されるシ
ート積載面の排出口からの距離を測定ポイント1点で計
測しシート積載面の排出口からの距離を常に所定値に制
御するようにしているので、紙種、紙サイズ、環境など
種々の条件下で変化するシートのカールに対して十分な
対応が取れない可能性があった。つまり、シートが上カ
ールする場合、積載面の測定ポイントに対しシート後端
部は高く、次紙の排出先端と衝突するジャムが発生する
可能性と、シートの後端部が排出部に引っかかったまま
となる、いわゆるシートの腰折れも発生する可能性があ
る。また、シートが下カールする場合、そのシートを積
載する場合に問題となるシート先端の座屈あるいは丸ま
りに対して、積載面はできるだけ高く設定するほうが有
利にもかかわらず、積載面の測定ポイントに対しシート
後端部は低くいため、理想的な積載面の高さ設定できな
い、つまり下カールするシートの座屈あるいは丸まりの
発生の可能性があるという問題があった。
【0007】本発明の目的は、上述の問題を解消し、紙
種、紙サイズ、環境など種々の条件下で変化するシート
のカールに対して良好に積載収容が可能なシート後処理
装置およびそれを備えた画像形成装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の一形態のシート
後処理装置は、画像形成装置から排出されたシートを処
理収容するシート後処理装置において、画像形成装置か
ら排出されたシートを受け取り、所定位置に搬送するシ
ート搬送手段と、該シート搬送手段に搬送されたシート
を排出部から排出するシート排出手段と、該シート排出
手段から排出されたシートを積載収容するシート収容手
段と、該シート収容手段を上下方向に移動させる移動手
段と、前記シート収容手段を前記移動手段により待機位
置に移動するよう制御する制御手段とを備え、かつ前記
待機位置を補正する待機位置補正手段を有することを特
徴とする。
【0009】上記の形態によれば、制御手段は前記待機
位置補正手段を有することにより、排出モードごとの補
正が可能となる。
【0010】本発明の好ましい形態では、前記シート後
処理装置を備える画像形成装置本体よりの画像形成条件
(例えば、シートの紙種、紙サイズ、画像比率、環境、
片面か両面、あるいは表面排出か裏面排出等)により、
前記シート収納手段の待機位置を補正する待機位置補正
手段を有することを特徴とする。
【0011】上記の形態によれば、紙種、紙サイズ、環
境など種々の条件下で変化するシートのカールに対して
良好に積載収容が可能になる。
【0012】本発明のさらに好ましい形態では、前記シ
ート収容手段の上方に配置され、前記シート収容手段に
積載されたシート上面との距離を計測する距離計測手段
を備え、前記距離計測手段による計測結果と、前記補正
手段により補正値から、前記シート収容手段の待機位置
を決定する待機位置決定手段を備え、前記移動手段によ
り所定の待機位置に移動するよう制御することを特徴と
する。
【0013】上記の形態によれば、距離計測手段と待機
位置補正手段の併用により、紙種、紙サイズ、環境など
種々の条件下で変化するシートのカールに対して更に良
好に積載収容が可能になる。
【0014】本発明のさらに好ましい形態では、前記シ
ート収容手段の待機位置を前記待機位置決定手段によ
り、シート排出ごとに制御する制御手段と、を備えるこ
とを特徴とする。
【0015】上記の形態によれば、排出シートごとに距
離計測手段と待機位置補正手段を併用することにより、
紙種、紙サイズ、環境など種々の条件下で変化するシー
トのカールに対して更に良好に積載収容が可能になり、
しかも、シート排出ごとにシート収容手段が移動される
ことから、シート収容手段の移動に伴う振動によりシー
トが整列され、シートの良好な積載収容が可能である。
【0016】本発明の他の形態のシート後処理装置は、
画像形成装置から排出されたシートを処理収容するシー
ト後処理装置において、画像形成装置から排出されたシ
ートを受け取り、所定位置に搬送するシート搬送手段
と、所定の枚数のシートを綴じるシート綴じ手段と、該
シート搬送手段に搬送されたシートまたは該シート綴じ
手段で綴じられたシート束を排出部から排出するシート
排出手段と、該シート排出手段から排出されたシートま
たはシート束を積載収容するシート収容手段と、該シー
ト収容手段を上下方向に移動させる移動手段と、前記シ
ート収容手段を前記移動手段により所定位置に移動する
よう制御する制御手段とを備え、前記所定位置をシート
排出ごとに補正する位置補正手段を有することを特徴と
する。
【0017】本発明の好ましい形態では、前記シート後
処理装置を備える画像形成装置本体よりの画像形成条件
(例えば、シートの紙種、紙サイズ、画像比率、環境、
片面か両面、あるいは表面排出か裏面排出等)により、
前記シート収納手段の所定位置を補正する補正手段を有
することを特徴とする。
【0018】本発明のさらに好ましい形態では、前記シ
ート収容手段の上方に配置され、前記シート収容手段に
積載されたシート上面との距離を計測する距離計測手段
を備え、前記制御手段は前記距離計測手段による計測結
果と、前記補正手段により補正した計算結果から、前記
シート収容手段を前記移動手段により所定の待機位置に
移動するよう制御することを特徴とする。
【0019】本発明のさらに好ましい形態では、前記シ
ート収容手段の待機位置を前記待機位置決定手段によ
り、シート排出ごとに制御する制御手段と、を備えるこ
とを特徴とする。
【0020】本発明の他の形態の画像形成装置は、画像
形成部と、この画像形成部にて画像形成されたシートを
収容するシート後処理装置とを備えてなる画像形成装置
において、前記シート後処理装置が上記のいずれかに記
載のシート後処理装置であることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0022】図1は、本発明が適用可能なシステム構成
を示す図である。同図において、1は本発明におけるシ
ート後処理装置、100は画像形成装置の一例である複
写装置、200はサイズの異なる複数のシートを積載す
るカセット、300は原稿の自動給送を行う自動原稿給
送装置(以下ADFと称す)である。
【0023】まず、複写装置本体100において、10
1は原稿を積載する原稿台ガラス、103、104はそ
れぞれ原稿からのの反射光の光路を変更する走査用反射
ミラー(走査ミラー)、105は合焦および変倍機能を
有するレンズ、106はADF300より送られた原稿
を読み取るための照明ランプおよびミラーを持つ第1走
査ミラー台である。
【0024】107はレジストローラ、108は感光ド
ラム、110は加圧ローラ、および111は画像記録さ
れた記録シートを定着側へ搬送する搬送ベルト、112
は搬送されてきた記録シートを熱圧着させる定着器、1
13および117は記録シートを搬送する搬送ローラ、
114は搬送されてきた記録シートの搬送方向を切り換
えるためのフラッパ、115は記録シートをシート後処
理装置1の方向へ搬送する搬送ローラ、116は記録シ
ートの表裏を反転する反転パス、118はカセット20
0および反転パス116からのシートを感光ドラムユニ
ット部へ搬送する搬送ローラ、119、120、121
は手差しユニットからシートを搬送する、それぞれ、ロ
ーラ、トレイおよび分離パッドである。122、123
および125は感光ドラム108上に画像を形成するた
めのレーザー光源、ポリゴンミラーおよび光路を変更す
るミラー、124はポリゴンミラー123を回動すため
のモータである。
【0025】また、カセット200において、201は
カセット200からシートを引き出す搬送ローラ、20
2はカセット200から引き出されたシートを上方へ受
け渡す中間ローラである。
【0026】ところで、感光ドラム108の表面は光導
電体と導電体を用いたシームレス感光体から成り、この
ドラム108は回動可能に軸支されて、複写開始キーの
押下に応答して作動するメインモータ(図示せず)によ
り、同図の矢印の方向に回転を開始するようになってい
る。なお、ドラム108の所定回転制御および電位制御
処理(前処理)が終了すると、原稿台ガラス101上に
置かれた原稿は第1走査ミラー106と一体に構成され
た照明ランプにより照明され、その原稿の反射光は走査
ミラー103、104を経てレンズ105を通り、レン
ズユニット内部の受光素子にて結像するようになってい
る。
【0027】ここで、この原稿からの反射光像は受光素
子において電気信号に変換されて画像処理部128へ送
られる一方、この画像処理部128においてユーザーに
より設定された情報を処理するユーザ設定情報処理部1
27の情報、また、本体内に設けられた装置の環境温度
と湿度をモニターする環境センサ126の情報などを基
に所定のデータ処理が行われた後、レーザー光源112
へ送られるようになっている。そして、このデータ処理
が行われた電気信号はレーザー部112で光に変換され
た後、ポリゴンミラー123、ミラー125を反射して
感光ドラム108上で静電潜像となると共に、トナーに
より可視化されて後述するように転写シート上に転写さ
れるようになっている。
【0028】また、カセット200もしくは手差しトレ
イ120にセットされた転写シートは、給送ローラ11
8、119、201、202により複写装置本体100
内に送られ、レジストローラ109により、正確なタイ
ミングをもって感光ドラム108の方向へ送られ、潜像
先端と転写シートの先端とが一致される。その後、感光
ドラム108とローラ110との間を転写シートが通過
することにより、ドラム108上のトナー像が転写シー
ト上へ転写される。
【0029】なお、この後、転写シートはドラム108
より分離され、搬送ベルト111により定着器112へ
導かれ、加圧および加熱により定着される。そして、こ
のようにして画像形成された転写シート(以下シートと
いう)はフラッパ114により、116に示すパス内に
入り、シートの後端がフラッパ114を抜けた時点で搬
送ローラ117は図示する矢印の逆の方向へ回転する。
そこでシートは116に示すパスを逆方向へ進行し、そ
の先端はフラッパ114により排出ローラ115の方向
へ進行させられ、印字面を下向き(裏面排出)にしてシ
ート後処理装置本体1へ出力される。
【0030】また、画像形成されたシートがフラッパ1
14により直接排出ローラ115へと進行させられる
と、印字面を上向き(表面排出)にしてシート後処理装
置本体1へ出力することも可能である。
【0031】一方、ADF300において、301は原
稿束302を原稿下向きにセットする積載トレイであ
り、原稿束最下シートよりピックアップローラ304が
1枚ずつ搬送する。305は原稿が複数枚束送り出され
てきた場合に1枚ずつ最下シートを送り出す分離手段で
あり、306は分離された原稿の先端ぞろえを行うレジ
ストローラ対である。なお、レジストローラ306を通
過した原稿は、読み取り部307でミラー台106を固
定した状態で原稿を読み取る、いわゆる、流し読みが行
われた後、排出ローラ308を経て排出トレイ309上
へ積載されるようになっている。
【0032】デジタル方式の複写機においては、原稿の
画像を読みとる「スキャナ部」と画像を再現する「プリ
ンタ部」とで構成されており、各々独自に動作すること
も可能である。
【0033】スキャナ部では、原稿をランプで照射し、
その反射光を受光素子で小さな点(画素)に分解すると
同時に、原稿の濃淡に応じた電気信号に変換(光電変
換)しており、また、プリンタ部では、スキャナ部より
送られてきた電気信号を基に、レーザー光で感光ドラム
を照射し、感光ドラム上に静電潜像を形成し、現像、転
写、定着を経てコピー画像を形成している。
【0034】よって、デジタル複写機にインターフェー
ス部500を接続することにより、スキャナ部で読み取
った原稿の電気信号を他のファクシミリ501に転送し
たり、逆に、他のファクシミリ501から受けた電気信
号をインターフェース部500を通してプリンタ部へ送
り画像を転写シートに映し出すことも可能である。
【0035】また、同様に、パソコン502のようなコ
ンピュータ機器から受けた画像信号をインターフェース
部500を通してプリンタ部へ送り、転写シートにプリ
ントしたり、スキャナ部で読み取った画像をインターフ
ェース部500を通じてパソコン502へ取り込んだり
することができるようになっている。
【0036】上述のように、本実施の形態のデジタル複
写機では、ADF300から送られてきた原稿や、プラ
テンガラス上に載置された原稿を読み取ってコピーする
だけではなく、インターフェース部500を介在させる
ことによって、ファクシミリ501またはパソコン50
2のプリンタとして使用することも可能である。
【0037】ところで、シート後処理装置1の上部には
ストッパ部材2が設けられており、複写装置本体100
に接続する際は、このストッパ部材2によって複写装置
本体100の側面に形成されているホールド部2Aに位
置決め取り付けられている。また、シート後処理装置1
の下部には、シート後処理装置1を支える折り機ユニッ
トもしくは取付台70が配置され、これには移動可能な
ようにキャスタ80が取り付けられている。これによ
り、複写装置本体100の排出部付近でのジャム処理や
シート後処理装置1と複写装置本体100の受け渡し部
でのジャム処理を行う際は、まずストッパ部材2を解除
し、次にシート後処理装置1を水平移動することにより
複写装置本体100と離間させることで容易に行うこと
ができる。
【0038】一方、複写装置本体100の排出部より排
出されたシートは、シート後処理装置1内で処理される
場合は、図2において、フラッパ3の上流側端部が下方
へ位置し、フラッパ4の上流側端部は上方へ位置して、
ローラ対5を通して第1搬送パス6へ送られる。なお、
折り装置へシートを搬送する場合は、フラッパ3の上流
側端部が上方へ位置し、第3搬送パス7を通って図示破
線矢印方向へ送られるようになっている。
【0039】なお、同図において、8は第1搬送パス6
をバイパスする第2搬送パス(バッファーパス)、9は
バッファーローラ、14、15および16はバッファー
コロ、10、11、12a、12bおよび13はシート
検知センサであり、通過シートの検知および滞留シート
の検知等を行う。
【0040】17は第1排出ローラ、18は第1排出ロ
ーラに接触して回転する押えコロ、19は排出整合ベル
トであり、第1排出ローラ17と押えコロ18との間に
挟持されて回転し、かつ、ベルト外れ防止策としてベル
ト内側の中央部付近に設けられた不図示のエンドレスの
リブが、第1排出ローラ17の周方向溝に係合して回転
する構成である。
【0041】また、20は後述するステイプル時、シー
トの後端に当接してシートの縦方向の整合を行う突き当
て板であり、この突き当て板20はシートの後端を順次
整合するホームポジションと、ステイプラ400の移動
を妨げない退避位置をとることができるように構成され
ており、ステイプラ400が移動する際には、破線で示
す退避位置へ回動してステイプラ400の移動を妨げな
いようにしている。
【0042】一方、シートの幅方向の整合は、図3、図
4に示すように幅よせガイド21によって行われるよう
になっている。また、ステイプラ400は、図3の矢印
で示す範囲を移動してシートの2ケ所綴じ、手前側1ケ
所綴じおよび奥側1ケ所綴じを行うようになっている。
なお、図3、図4において、29は整合基準板である。
【0043】一方、図2において、23、24、25は
排出口50から排出されたシートを積載収容するシート
収容手段としての第1、第2、第3トレイ、26は第
1、第2、第3トレイ23、24、25を保持した状態
で上下方向に移動する載置台ユニットであるトレイユッ
トである。トレイユニット26の下部には、図5に示す
ように、移動手段としての駆動装置が形成されており、
パルスモータで構成されるシフトモータ601にて昇降
ギア601aをトレイユニット26に形成されているラ
ックギア26aに係合させながら回転させることによ
り、トレイユニット26を上下方向に移動するようにな
っている。
【0044】また、図2において、31は揺動ガイドで
あり、この揺動ガイド31は、図6に示すように、移動
排出ローラ33を回転自在に保持すると共に、シート排
出時、図7に示すカム35が排紙モータ35aにて同図
の矢印方向に回転することにより、図6に示すように回
動軸31aを支点として下方に回動し、移動排出ローラ
33を排出ローラ32に圧接させるためのものである。
【0045】なお、この揺動ガイド31は、後述するス
テイプルモードの際には、図9に示すように移動排出ロ
ーラ33を排出ローラ32から離間させる位置に上方に
回動して移動排出ローラ33と排出ローラ32とからな
るローラ対をシート排出可能状態からシート排出不能状
態とするようになっている。
【0046】一方、図6において、30はストッパであ
り、トレイ移動時には回動軸30aを支点として回動
し、図8の実線にて示すように排出口50を塞ぐように
なっている。そして、このように排出口50を塞ぐこと
により、トレイが排出口50を通過する際、トレイに積
載されているシートが排出口50に逆流するのを防ぐこ
とができるようになっている。なお、同図において、2
7は上部スノコガイドである。
【0047】さらに、このストッパ30は、シートを排
出する場合には、図6に示す矢印Y方向に回動し、排出
口50を解放するようになっている。さらに、このスト
ッパ30は、後述するステイプルモードの際には、図9
に示すように回動ガイド31と同様に排出口50を解放
する方向に回動するようになっている。
【0048】また、図6において、34はローラガイド
であり、下部スノコガイド27aと排出口50との間に
下方部が軸支されて回動可能に設けられると共に、上端
部には係止爪34aが外方に向かって突設されている。
ここで、このローラガイド34は、回動ガイド31が下
方回動するとリンク36を介してバネ37を伸ばしなが
ら回動し、係止爪34aの先端が少なくとも排出ローラ
32の前端よりも本体1の内方に入り込んだ位置に退避
するようになっている。
【0049】そして、このようにローラガイド34が退
避することにより、シート排出時、シートSがローラガ
イド34と排出ローラ32との間で引っかかるのを防ぐ
ことができ、シートSを確実に排出することができるよ
うになっている。また、図10に示すように、下部スノ
コガイド27aとの間に斜線Iで示す逃げ面を形成する
ことができ、これにより排出されたシートSをスムーズ
にトレイ24に案内することができるようになってい
る。
【0050】ところで、このローラガイド34は、図6
に示すようにバネ37により矢印A方向へ付勢されてお
り、ステイプルモードの際には、このバネ37により図
9に示すように下部スノコガイド27aと同一面を形成
する位置に保持されるようになっている。
【0051】そして、このように下部スノコガイド27
aと同一面を形成することにより、ステイプルモードの
際、トレイ24に積載されたシートSaの傾斜端が上方
に湾曲(カール)した場合でも、その傾斜端が下部スノ
コガイド27aと排出ローラ32との間に引っかかるこ
とがないようにしている。
【0052】また、ステイプルモードの際には、図9に
示すように係止爪34aはトレイ24の上方に突出する
ようになっており、これによりシートSの傾斜端が上方
に湾曲した場合でもその上端がG点を越えないようにす
ることができ、次のシートが出てくる際に引っ掛かって
ジャムしたり、幅よせガイド21が動作して整合する際
の負荷となって整合性が悪化するのを防ぐことができる
ようにしている。
【0053】一方、図2において、60はトレイ23、
24、25に向かって光を照射する照射部と、その照射
光の反射光を受光する受光部とを有する非接触型の距離
センサである。そして、後述する制御装置であるCPU
は、例えば、シートの所定枚数排出動作毎または綴じ動
作を行う毎に距離センサ60を作動させてトレイ23、
24、25に向かって光を照射させると共に、反射光が
受光される受光部上の位置から距離センサ60とトレイ
23、24、25に積載されたシートとの距離を求める
ようにしている。
【0054】さらに、このCPUは、この求められた距
離に基づきトレイ23、24、25のシート積載状態を
判別すると共に、判別結果に応じてシフトモータ601
を駆動制御して、後述のように、トレイユニット26を
上下方向に移動させ、各トレイ23、24、25を移動
させるようにしている。
【0055】なお、図11はこの距離センサ60の簡単
なブロック図であり、同図において61は発光素子(1
ED)、62は発光素子61を発光させるための信号を
発生させるバースト波発生回路であり、発光素子61と
共に照射部を形成している。
【0056】また、63は発光素子61から第1、第
2、第3トレイ23、24、25に向かて照射された
後、シートに当たって反射した光を受光する受光部に備
えられたPSD(Position−Sensitiv
e−Detector )受光素子である。
【0057】ここで、このPSD受光素子63は、アン
プ63a、リミッター63b、バンド・パス・フィルタ
ー(B.P.S)63c、復調器63d、積分器63
e、比較器63fからなるものであり、シート面からの
反射光の受光距離に応じて異なる大きさの電流を発生さ
せるものである。また、64はバースト波発生回路62
にトリガー信号を出力すると共に、PSD受光素子63
からの電流を電圧情報に変換する信号処理回路である。
【0058】ところで、この距離センサ60は、既述し
たようにシート後処理装置1の内部に配置されて、図1
2、図13に示すようなブロック構成を有するCPU6
00に接続されており、CPU600からの信号が入力
されると、バースト波発生回路62にトリガー信号を出
力させて発光素子61を発光させると共に、PSD受光
素子63にて、反射光の受距離に対応した電圧情報をC
PU600に出力するようにしている。
【0059】なお、この距離センサ60は図14に示す
ように、垂直方向に対して所定角度a、本実施例におい
ては30゜でトレイ23(シートS)に向かって光を照
射するようトレイ23の斜め上方に配置されている。
【0060】一方、CPU600は、この距離センサ6
0からの電圧信号の大きさに基づいてまず距離センサ6
0からシート積載面までの距離Aを求めるようにしてい
る。そして、このようにシート積載面までの距離Aを求
めることにより、下記の式により距離センサ60からシ
ート積載面までの垂直距離L2、L2′を求めることが
できる。なお、このL2′は、トレイ23が1枚目のシ
ートを積載する位置にあるとき、すなわち、トレイにシ
ートが積載されていないときの垂直距離を示している。
【0061】 L2 =A*COS30゜ (1) L2′=A*COS30゜ (2)
【0062】さらに、距離センサ60から排出口50ま
での距離L1は予め判っているのでトレイ23のシート
積載面と排出口50との距離L3′もしくはシート上面
と排出口50との距離L3は、それぞれ下記式により求
めることができる。
【0063】 L3 =L2 − L1 (3) L3′=L2′− L1 (4)
【0064】ところで、この距離計測は、CPU600
がシート排出やステイプル等の後処理を行う毎、図16
に示すような信号を断続的に信号処理回路64を介して
バースト波発生回路62に入力することにより行うよう
にしている。
【0065】ここで、同図において、Vinは発光素子
61を、例えば、1回のステイプル動作毎に発光させる
ための信号であり、7Omsec以上、L(Low)信
号が続くと発光素子61が発光を開始して計側開始とな
り、その後0.2msec以下のクロック信号を、例え
ばImsec以上の間で8個、バースト波発生回路62
に入力させて距離を測定するようにしている。
【0066】なお、この計測は、8個のクロック信号を
入力した後、1.5msec以上のH(High)信号
を与えることにより終了するようになっている。また、
このような発光側の信号に対しPSD受光素子63側で
は受光した反射光を8bitの電圧情報としてCPU6
00に出力するようにしている。
【0067】一方、CPU600ではあらかじめ実験等
により求めた8bitの距離データをテーブル化し、こ
れがCPU600が実行する制御手順を記憶している図
13に示すROM(リードオンリメモリ)610に記憶
されており、このテーブルに基づき距離センサ60から
送られてきたデータから、例えば、距離センサ60とシ
ート積載面までの距離Aを求めるようにしている。
【0068】また、CPU600ではあらかじめ実験等
により求めた各画像形成モード(例えば、シートの紙
種、紙サイズ、画像比率、環境、片面か両面、あるいは
表面排出か裏面排出等)におけるシートのカール量を補
正するための補正データをテーブル化し、上述同様に図
13に示すROM(リードオンリメモリ)610に記憶
されている。
【0069】つまり、図15に示すようにカールのない
シートの積載面に対して、上カールの発生がある場合、
シート後端部の積載面高さは高くなるため、良好な積載
を行うための排出口50との距離L3cは、補正値αだ
け高くなる。逆に、下カールの発生がある場合は低くな
る。
【0070】このように、距離センサ60により求めた
距離L3に、あらかじめ実験等により求めた各画像形成
モードにおけるシートのカール量を補正値に基づき補正
した距離L3cを決定する。
【0071】そして、この求められた距離が、トレイ2
3に所定高さ、例えばシートの排出を妨げるような高さ
だけシートが積載されたことを示す第1所定距離より短
かくなった場合は、シートの排出を妨げないようシフト
モータ601を同図に示すドライバーD6を介して駆動
制御し、トレイユニット26を下に移動してトレイ23
を下降させるようにする。
【0072】なお、このようにトレイ23を順次降下さ
せ、トレイ23が最も低い位置に達した後、求められる
距離が第1所定距離より短くなった場合には、トレイユ
ニット26を移動させて他のトレイにシートを積載する
ようにする。
【0073】このようにして、シートSの高さもしくは
トレイ23のシート積載面と排出口50との距離を計測
し、かつ、あらかじめ実験等により求めた各画像形成モ
ードにおけるシートのカール量を補正値に基づき補正す
ることでトレイ23の適切な移動量を演算することがで
きる。なお、これらの演算結果は、各種データを記憶す
るRAM(ランダムアクセスメモリ)620に記憶され
るようになっている。
【0074】ところで、第1、第2、第3トレイ23、
24、25には、距離センサ60の計測点に各々貫通穴
23a、24a、25aが形成されている(図2、図1
4参照)。ここで、このように各トレイ23、24、2
5に貫通穴23a、24a、25aを形成することによ
り、トレイ23、24、25上のシートの有無を判断で
きるようにしている。
【0075】すなわち、トレイ23、24、25に向か
って光を照射した際、トレイ23、24、25にシート
が積載されていない場合には、照射光は貰通穴23a、
24a、25aを通過して行き、例えば、下方のトレイ
のシートに当たって反射するようになる。そして、この
ように構成することにより、このとき求められる距離は
通常トレイが1枚目のシートを積載する位置にあること
を示す第2所定距離に比べて大きくなり、これによりC
PU600はトレイ23、24、25上にシートが無い
と判断することができるようになっている。
【0076】なお、このようにトレイ23、24、25
上にシートが無いと判断すると、CPU600はトレイ
23、24、25がシート積載可能状態と判別し、トレ
イ23、24、25に1枚目のシートを積載するように
する。
【0077】ところで、CPU600の入力側には、距
離センサ60の他に、図12に示すようにシートがシー
ト後処理装置1内に滞留していることを検知する手段で
あるバッファーセンサS10、複写装置100から排出
されてきたシートがシート後処理装置1内に入ってきた
ことを検知する入りロセンサS30、シート後処理装置
1の上部カバーが開けられたことを検知するUPカバー
センサS40、シート後処理装置1内からトレイ23、
24、25上にシートを排出する際の排紙モータ35a
の異常もしくは速度制御に関する情報をCPU600に
促すための排紙モータクロックセンサS80、スティプ
ルする際の突き当て板20のホームポジションを検知す
る整合HPセンサS90、および、スティプルトレイ3
8上のシートの有無を検出するステイプルトレイセンサ
S100が電気的に接続されている。
【0078】さらに、CPU600の入力側には、排出
口50の上壁面および下壁面をそれぞれ形成する上部お
よび下部スノコガイド27、27aの位置をそれぞれ検
知する第1および第2スノコセンサS130、S14
0、シート後処理装置1内からトレイ上へシートが排出
されたことを検知する排紙センサS150、シート後処
理装置1内を移動可能なステイプラ400がホームポジ
ションにあることを検知するステイプル移動HPセンサ
S170、移動可能なトレイの上限を検知するUPリミ
ット検知センサS200、シート後処理装置1のドアの
閉閉を検知するドア閉閉検知SWS210、シート後処
理装置1と複写装置本体100が接続されていることを
検知するJOINT SWセンサS220が電気的に接
続されている。
【0079】ところで、CPU600の入力側にはトレ
イHPセンサS180およびシフトクロックセンサS1
90が、電気的に接続されているが、このトレイHPセ
ンサS180は、図5に示すように、例えば、トレイユ
ニット26が一番下がった位置にあることを検出するた
めのセンサであり、シフトクロックセンサS190はシ
フトモータ601の駆動用クロック数を計数してトレイ
ユニッ卜26の移動量を計測するためのセンサである。
【0080】そして、CPU600は、これら2つのセ
ンサS180、S190からの信号によりトレイユニッ
ト26が一番下がった位置からどれだけ上昇したかを検
出することができ、これによりトレイがホームポジショ
ンに移動したかどうかを判断することができるようにな
っている。
【0081】一方、CPU600の出力側には、シフト
モータ601の他に、図13に示すようにドライバーD
1、D2、D3、D4、D5、D6、D7、D8、D
9、および、D11を介してシート後処理装置1内にあ
るシートを搬送する搬送モータM230、排紙モータ3
5a、シートを整合する整合モータM250、スティプ
ル400を移動させるステイプル部移動モータ(パルス
モータ)452、シートの束を綴じるためのスティプラ
400に綴じ動作を行わせるスティプラモータ406、
複写装置本体100より排出されたシートの搬送パスを
切り替える入り口ソレノイドS1290、シート後処理
装置1内から排出されるシートの排紙口を切り替える排
紙口ソレノイドS1300、シート後処理装置1内のシ
ートの搬送パスを切り替える切り替えソレノイド131
0、シート積載面距離計測において積載オーバー等が検
知された場合にオペレータに注意を促す警報用の表示手
段650が電気的に接続されている。
【0082】ところで、図2において、400Aはステ
イプル時、ステイプルトレイ38に積載されたシート束
に対して綴じ動作を行うステイプラ400を備えたステ
イプルユニッ卜であり、後述するパルスモータにより図
17に示すように矢印Y方向に移動し、ステイプルトレ
イ38上に積載されたシートに対する手前側1ケ所綴じ
(綴じ止め位置H1)、2ケ所綴じ(綴じ止め位置H
2、H3)、奥側1ケ所綴じ(綴じ止め位置H4)を行
うようになっている。なお、同図においては、綴じ止め
るシートのサイズをA3、A4およびB4、B5として
いるが、本発明の主旨は特定のシートサイズに限定され
るものではない。
【0083】ここで、このステイプラ400は、図18
に示すようにステイプラカバー430に固定され、移動
台433に固設された支持部材431により、X方向に
移動可能に支持されている。
【0084】一方、この移動台433にはバネ部材43
9が固設されており、このバネ部材439によりステイ
プラカバー430は上方に付勢され、ストッパ430a
にて位置決めされている。
【0085】また、この移動台433には支軸441、
442および443が固設され、それぞれにプーリギア
440、誘導支持部材434、435、436が回転可
能に支持されている。さらに、この移動台433には、
移動台433の平行移動を保つためのローラ444が回
転可能に支持されており、また後述する突き当て部材2
0の退避手段を構成するストッパ規制部材438が固設
されている。
【0086】一方、ステイプルトレイ38に対向して設
けられたステー432には、図18に示すように、第1
誘導支持部材434の移動規制をする長穴形状の溝44
7が設けられると共に第2、第3誘導支持部材435、
436の移動規制をするレール437およびプーリギア
440と噛み合うラックギア445が固設されている。
【0087】ところで、同図において、446はステイ
プラユニット400Aがホームポジション(同図におい
ては第1誘導支持部材434がAで示す点にあるとき)
にあるか否かを検知するフォトインタラプタである。そ
して、本実施例においては、このフォトインタラプタ4
46により、ホームポジションを基点に後述するパルス
モータの回転量をパルス数により規定することで、ステ
イプラユニット400Aの綴じ位置制御を行う構成をと
っているが、本発明の主旨は、これに限定されるもので
はない。
【0088】一方、移動台433には、図20に示すよ
うにステイプラユニット400Aを矢印Y方向に移動さ
せるためのパルスモータ452が固設され、このパルス
モータ452にはベルトプーリ454が固設されてい
る。ここで、このベルトプーリ454は、タイミングベ
ルト455を介してプーリギア440と連結されてお
り、モータ452の回転は、ベルトプーリ454および
タイミングベルト455を介してプーリギア440に伝
わり、これによりステイプラユニット400Aが矢印Y
方向に移動するようになっている。なお、453はパル
スモータ452等の電機部品のカバーである。
【0089】ところで、このステイプラユニット400
Aが移動する場合において、第1誘導支持部材434は
ステー432に設けられた、長穴形状の溝447に沿っ
て図19に示すA〜G間を移動する一方、第2誘導支持
部材435は第1誘導支持部材434がA〜E間を移動
する間だけレール437に沿って移動し、第3誘導支持
部材436は第1誘導支持部材434がE〜G間を移動
する間だけレール437に沿って移動するようになって
いる。
【0090】例えば、図19において、第1誘導支持部
材434がAの位置にある時、第2誘導支持部材435
はレール437により位置規制され、第3誘導支持部材
436はフリー状態となっており、このとき、図17に
おけるH1の位置での斜め綴じ動作が可能となる。ま
た、第1誘導支持部材434がAの位置からCの位置に
移動するとき、Aの位置において所定角度傾いた状態に
あったステイプラユニット400Aが第2誘導支持部材
435がレール437に沿って移動することにより、徐
々にシートの幅方向に対し平行になるように回動し、第
1誘導支持部材434がC〜D間を移動する時、ステイ
プラユニット400Aは、シートの幅方向に対し平行状
態を維持するように位置規制される。これにより、種々
のシートサイズに応じた平行2ケ所綴じ(H2・H3)
動作が可能となる。
【0091】このように、ステイプラユニット400A
は、常に3つの誘導支持部材434、435および43
6のうちの2つの誘導支持部材により、位置および角度
が規制されながらY方向に移動自在に構成されているこ
とにより、種々のシートサイズに応じた位置に手前側1
ケ所綴じ、2ケ所綴じ等が可能になっている。尚、第1
誘導支持部材434の移動量は、既述したようにパルス
モータ452の回転量により規定されている。
【0092】また本実施例においては、図3に示すよう
に、シートの整合基準板29を片側に設けることによ
り、手前側1ケ所綴じ位置(H1)を、種々のシートサ
イズについて共通にしているが、シートの整合基準をシ
ートセンターにし、2ケ所綴じ位置(H2、H3)を種
々のシートサイズについて共通にしてもよい。
【0093】一方、このような綴じ動作を行う場合に
は、シートの後端に当接してシート束を整える規制部材
が必要であり、このため図21に示すようにステイプル
トレイ38の後端には突き当て板20が設けられてい
る。
【0094】ここで、この突き当て板20はステイプル
トレイ38に固設された軸部材457に回転可能に保持
される一方、軸部材457に巻装されているバネ部材4
48により反時計方向に付勢されて、一端部に形成され
た規制部20aをステイプルトレイ38の後端より上方
に突出させるようになっている。そして、この状態とな
っているときにステイプルトレイ38上にシートが積載
されると、シートの後端が突き当て板20に当接し、シ
ート束Saの後端が整えられるようになる。
【0095】ところで、この突き当て板20とステイプ
ラ400とはオーバーラップする位置関係にあるため、
ステイプラユニット400Aが移動する場合や、針綴じ
動作を行う場合には、この突き当て板20が邪魔にな
る。このため、突き当て板20には、ステイプラユニッ
ト400Aが移動する際、この突き当て板20をステイ
プラユニット400Aの移動を妨げない位置に退避させ
るための退避手段449が設けられている。
【0096】ここで、この退避手段449は、突き当て
板20に固設されると共に、軸部材457に取り付けら
れているギヤ部450と、下端部が軸支されると共に、
突き当て板20のギア部450と噛合する回動可能な扇
形ギヤ451と、移動台433に固設され、ステイプラ
ユニット400Aが移動する際、扇形ギヤ451に当接
して扇形ギヤ451を軸部456を支点として回動させ
るストッパ規制部材438とから構成されている。
【0097】なお、この扇形ギヤ451には当接部45
1aが設けられており、ステイプラユニット400Aが
移動する際には、この当接部451aにストッパ規制部
材438が当接するようになっている。そして、このよ
うにストッパ規制部材438が当接すると、扇形ギヤ4
51がステイプラユニット400Aの移動方向と直交す
る方向に押されて、同図に示す破線位置まで回動するよ
うになる。
【0098】そこで、このように扇形ギヤ45が回動す
ると、扇形ギヤ45に噛合しているギア部450が回転
し、これに伴って突き当て板20がバネ部材448を縮
めながらステイプルトレイ38の下方のステイプラユニ
ット400Aの移動を妨げない退避位置まで軸部材45
7を支点として下方に回動するようになっている。
【0099】なお、ステイプラユニット400Aがさら
に移動すると、ストッパ規制部材438が扇形ギヤ45
1の当接部451aから外れるようになるので、突き当
て板20は扇形ギヤ451と共にバネ部材448の復帰
力により同図に示すシート束Saの後端を規制する位置
に復帰回動するようになっている。
【0100】ところで、この突き当て板20は、図22
に示すようにシートの幅方向に複数設けられており、こ
れら各突き当て板20a、20b、20c、20d、2
0eには、それぞれに退避手段449が設けられてい
る。これにより各突き当て板20a、20b、20c、
20d、20eはそれぞれ独立に回動可能に構成されて
いる。
【0101】なお、同図においては、ステイプラユニッ
ト400Aの位置に応じて、3つの突き当て板20a、
20b、20cがシート束の後端を整える位置にあり、
他の2つの突き当て板20d、20eがステイプラユニ
ット400Aの移動を妨げない位置にある状態を示して
いる。
【0102】次に、ステイプラ400の具体的な構成お
よび基本的な動作について説明する。ステイプラ400
は、図23に示すようにワニ口形状を有すると共に、上
側のフォーミング部401および下側のステイプルテー
ブル402とからなる針打ち部400aを備えている。
そして、このフォーミング部401には針カートリッジ
403が着脱自在に取り付けられており、この針カート
リッジ403内には板状に連結された針Hが約5000
本装填されている。
【0103】ここで、この針カートリッジ403に装填
された板状針Hは、針カートリッジ403の最上側に設
けられたバネ404によって下方に付勢されており、最
下側に配置された送りローラ405に搬送力を付与する
構成になっている。そして、送りローラ405により送
り出された針Hは、フォーミング部401を揺動させる
ことにより1本ずつコ字状に成形されるようになってい
る。
【0104】また、このフォーミング部401は、ステ
イプルモータ406が起動すると、ギヤ列407を介し
て偏心カムギヤ408が回転することによって、偏心カ
ムギヤ408と一体に取付けられている偏心カムの作用
により、矢印に示すようにステイプルテーブル402側
へ揺動してクリンチ動作(針綴じ動作)を行うようにな
っている。
【0105】なお、このステイプラ400には、針カー
トリッジ403に装填されたステイプル用針Hの針無し
状態を検出するため、針カートリッジ403の下部に反
射型センサ409が設けられているが、本実施例におい
てはこの反射型センサ409にて針カートリッジ403
より送り出されるステイプル用針Hの針ジャム(針詰ま
り)を検知するようにしている。
【0106】次に、このステイプル用針Hの針ジャム検
知について説明する。図24はステイプラ400の平面
図であり、ステイプルモータ406には駆動電流を流す
コード406aが接続されており、このコード406a
には流れる電流値を検知する負荷検知手段としての電流
センサ(異常検知手段)406bが装備されている。
【0107】一方、図25は、電流センサ406bによ
り検知した針打ち1行程におけるステイプルモータ40
6に流れる電流値の波形を表示したものである。同図に
おいて、W1は正常に針Hが出てシート束Saを貰通し
て曲げ止めが行なわれた時の波形であり、W2は空打ち
(ステイプラ56は作動しても針Hが出ない)時の波形
である。空打ちの時は針Hがシート束Saを貫通する時
の負荷や針曲げ時の負荷がないため、電流値のレベルは
小さくなる。
【0108】また、W3は針打ち不良、針ジャム等が発
生した時の波形である。このときは、一般に過負荷が生
じ、電流値のレベルは極端に上昇する。従って、電流レ
ベルがI値(初期設定値)付近の時は正常に針打ちが
行なわれていると判断でき、I>I+C(Cはばらつ
き)の時は針ジャム、針打ち不良、またはステイプラ機
構の異常等が考えられ、I<I−Cの時は空打ちであ
ると判断できる。なお、このステイプラ400に生じた
針無し状態もしくは針ジャム状態は、LED等を用いた
表示部を介して操作者に知らせることができる。
【0109】次に、このように構成されたステイプラ4
00のステイプル動作について説明する。
【0110】針カートリッジ403に収納された板状の
ステイプラ針Hは送りローラ405により最下側より1
枚ずつ送り出された後、図26に示すように針曲げブロ
ック415に送られてその最先端の針H1が、その中央
部を針曲げブロック415の保持溝415aに保持され
るようになる。
【0111】この後、偏心カムギヤ408が回転してフ
ォーミング部401が下方の動作位置に移動すると、図
示しない駆動機構により図27に示すようにドライバ4
16が押し下げられてプランジャ416aが押し下げら
れる。このとき、プランジャ416aの一部に形成され
た押し爪416bによりコ字状曲げブロック417が押
されて針曲げブロック415上に押圧される。これによ
り、針曲げブロック415の保持構415aに保持され
たステイプラ針Hは、図26に示すように、コ字状に折
り曲げられる。
【0112】一方、この後、プランジャ416aは更に
押し下げられ、押し爪416bがコ字状曲げブロック4
17から外れる。そして、プランジャ416aだけがさ
らに押し下げられて針曲げブロック415のテーパ部に
到達し、針曲げブロック415を図27の一点鎖線に示
す位置に押し退けながらコ字状に曲げられた最先端の針
H1のみを針切断部材418との間で剪断して針H1を
シートSに打ち込んでいき、更にステイプルテーブル4
02側に押し付けてシートSを綴じ止める。
【0113】なお、この後、偏心カムギヤ408の回転
が進行してフォーミング部401が上方の待機位置に移
動すると、ドライバ416およびプランジャ416aが
上方に移動して待機位置に復帰し、ステイプル動作の1
行程が終了する。
【0114】次に、このようなステイプラユニット40
0Aを備えたシート後処理装置のシー卜後処理動作につ
いて説明する。
【0115】例えば、ステイプルを行なわずにシートを
排出する際には、第1、第2、第3トレイ23、24、
25に直接排出する、いわゆる、後述のシート排出制御
1が行われる。図28には、第2トレイ24にコピーシ
ートを排出する場合を示す。
【0116】ところで、ユーザによってノンステイプル
モードが選択されると、図7に示すカム35が排紙モー
タ35aにより矢印方向に回転することにより、揺動ガ
イド31が、図6に示すように揺動軸31aを支点とし
て排出ローラ32、33が圧接される位置まで揺動す
る。なお、このとき排出口50を塞ぐためのストッパ3
0は、揺動ガイド31に対して矢印Y方向に回動した位
置で停止している。
【0117】この状態で複写装置本体100から排出さ
れてきたシートは、搬送手段の一部を構成する、図2に
示す搬送パス6を通り、ローラ対5、17に渡され、ロ
ーラ対5、17によりさらに下流側へ排出された後、揺
動ガイド31によってトレイ24の方向へ向けられ、排
出ローラ32、33を経て排出口50から排出されてト
レイ24上へ順次積載される。
【0118】一方、通常のシートSを大量に積載収容す
る場合は、まず、図28に示す距離センサ60により第
2トレイ24上にシートが残っていないことを確認す
る。このため、CPU600は既述したように距離セン
サ60により第2トレイ24に向かって光を照射させ、
反射光を受光する時間を計測するが、この場合の計測時
問は第2所定時間に比べて大きくなるのでCPU600
はトレイ24上にシートが無いと判断する。
【0119】そして、このようにトレイ24上にシート
が残っていないことを確認した後、現在のトレイ高さか
らシートを積載するようトレイ24を1枚目のシートを
積載するための所定高さ(待機位置;L10)に移動さ
せる。
【0120】さらに、シートの排出ごとに、積載済のシ
ート積載面と排出口50との距離を計測し、かつ、各画
像形成モードにおける補正をかけた所定高さになるよう
トレイユニット26を定められた位置まで下降させる。
上記動作をくり返して、トレイ内に最大積載量のシート
が積載されたことを検知すると、複写装置本体100へ
停止信号を出し、シートの排出を一時停止する。
【0121】以上のようにトレイ24の高さをシートの
排出ごとに、積載済のシート積載面と排出口50との距
離を計測し、かつ、各画像形成モードにおける補正をか
けた所定高さへ移動させることにより、種々の条件によ
りカールするシートの良好な積載収容が可能となる。ま
た、シート毎にトレイの移動が行われるため、移動によ
る振動でシートが整列され、さらに良好な積載収容が期
待できる。
【0122】次に、第3トレイ25でシートを積載する
ため、トレイユニット26を第3トレイ25の1枚目の
シートを積載するよう定められた位置まで下降させる。
この後、複写装置本体100にコピー動作を再開させ、
シートの積載を再開する、この後、前述と同じ動作をト
レイ25が満載になるまでくり返す。なお、第1トレイ
23にシートを積載する場合も、第2トレイ24から第
3トレイ25へ移動する場合と同様である。
【0123】次に、シート後処理装置のステイプル動作
について説明する。まず、ステイプルを行ってコピーを
とるステイプルソート時には、トレイ23、24、25
に直接積載せず、まず、図2におけるステイプルトレイ
38に積載する。
【0124】なお、ユーザによってステイプルソートモ
ードが選択されると、揺動ガイド31が、図9に示すよ
うに、排出口50を解放すると共に排出ローラ32、3
3を離間させるよう上方に揺動する。このように揺動ガ
イド31が揺動すると、ローラガイド34は、既述した
ようにバネ37により下部スノコガイド27aと同一面
となる位置に保持され、シートストッパ部35aはトレ
イ24に載置されているシート束Saの上方へ突出す
る。
【0125】この状態で、複写装置本体100から排出
されてきたシートは、搬送パス6を通り、ローラ対1
7、18に渡された後、このローラ対17、18により
排出されるようになるが、揺動ガイド31が上方に揺動
しているため、シートは排出されずステイプルトレイ3
8上に積載される。この際、トレイ24はノンステイプ
ルモード時より上方に位置され、図30に示すように、
シートSの先端をささえて排出方向上流側へ戻るのを補
助している。
【0126】一方、同図に示すようにステイプルトレイ
38上へ排出されたシートSは、ステイプルトレイ38
の傾斜およびトレイ24のシート落下位置を高めにとる
ことにより、排出方向上流側へ自重により滑落するのを
補助されているが、さらに排出ローラ17と同期して矢
印方向へ回転する排出整合ベルト19によりステイプル
トレイ38上の上流側方向へ付勢されている。
【0127】これにより、シートSは突き当て板20に
突き当たって排出方向に対して平行する方向において整
合される。またシートの幅方向の整合は、図3、図4に
おける幅よせガイド21が、シートSがステイプルトレ
イ38に滑落して突き当て板20に突き当たる所定の時
間内に動作を開始し、シートSの幅寸法に対し所定の寸
法だけ本体奥側から手前側へ動作することにより、シー
トSは手前方向に整合される。以下、2枚目以降のシー
トについては、ユーザが設定した枚数がステイプルトレ
イ38上に全て積載されるまで上記動作がくり返され
る。
【0128】そして、図31に示すようにユーザが設定
した枚数がステイプルトレイ38上に整合されると、ス
テイプラが動作し、前述のように、ユーザの設定した位
置に綴じ動作を行う。なお、ステイプルが終了すれば、
図32に示すように、揺動ガイド31が降下し、排出ロ
ーラ32が矢印方向へ回転することで、図33に示すよ
うにトレイ38上のステイプル済のシート束Saがトレ
イ24上に排出される、いわゆる、後述のシート排出制
御3が行われる。
【0129】ところで、ステイプル動作時には、順次、
シートが複写装置本体100から排出されてくるため、
次のジョブの排出シートの先頭の1枚目を本体1内に滞
留させ2枚目のシートを重ねて排出するという動作を行
う。
【0130】その動作を図34から図37を用いて説明
する。図34はシートSが本装置内へ侵入し始めた状態
を示す。
【0131】複写装置本体100から排出された1枚目
のシートS1は、フラッパ3、4の上流側端部が下方へ
位置することで、バッファーパス8へ送られる。バッフ
ァーパス8へ送られたシートS1はバッファーローラ9
に巻き付く形態で図示矢印方向へ送られる。ここで、フ
ラッパ39はシートがローラ15の方向へ送られるよう
に回動し、センサ11でシートS1の先端を検知して図
35に示すような状態で停止する。そして、同図に示す
ように2枚目のシートS2が侵入してくると、バッファ
ーローラ9は回転を開始し、図36に示すように1枚目
と2枚目のシートS1、S2を重ねて搬送する。さら
に、1枚目のシートS1の後端がフラッパ39の位置を
過ぎると、図37に示すようにフラッパ39は、排出ロ
ーラ17、18の方へシートSが送られるように回動
し、2枚重ねたままステイプルトレイ38上へ排出され
る。以上の動作を行うことで、ステイプラがステイプル
動作を行っている間は排出ローラ17、18からシート
は排出されず、ステイプル動作を実行することが可能で
あり、かつ、複写装置本体100も停止することがな
い。
【0132】またステイプル動作を行う時間をさらにか
せぐために、バッファーローラ9に3枚目以上のシート
を巻きつけることも可能である。
【0133】以上の動作をくり返すことで、複数のステ
イプルコピー束Saを作成するが、図9に示すように、
トレイ24上に既にステイプルしたコピー束Saが有る
際には、コピー束Saのたわみやふくらみが大きい場合
に既に積載されているコピー束Saの上端がG点を上側
へ越えてしまうと、次シートが出てくる際に引っ掛かっ
てジャムしたり、幅よせガイド21が動作して整合する
際の負荷となって整合性が悪化することがある。
【0134】しかし、この際、既述したようにローラガ
イド34は下部スノコガイド27aと同一面をなす位置
にあり、またストッパ部材35がトレイ24上のシート
束Saの上側端面を押えるようトレイ24の上方に突出
しているので積載されているコピー束Saの上端がG点
を上側へ越えてしまうことはない。
【0135】次に、このように構成されたデジタル複写
機と伴に用いられるシート後処理装置1のCPU600
のシート積載時の制御動作について、図38ないし図4
2に示すフローチャー卜を用いて説明する。
【0136】まず、シート後処理装置1の全体の制御手
順を示すフローチャートである図38において、ステッ
プS100において、初期化のためのイニシャル制御が
行われる。この詳細を図39のフローチャートで説明す
るに、ステップS110でシート後処理装置1に電源が
投入されると、ステップS120に進みI/Oポートお
よびメモリー(RAM)のイニシャライズ(初期化)を
行う。続いて、ステップS130に進み、ファクシミ
リ、プリンター、複写機との通信モードの設定を行い、
ステップS140で複写機本体の通信が確立されたか否
かを判断する。そして、本体の通信が確立されたならば
ステップS150に進み、初期化用の初期化通信データ
(シート後処理装置1のスタンバイ信号等)をシート後
処理装置1から送信する。
【0137】一方、このように初期化通信データを送信
した後は、シート後処理装置1は動作待ち状態になり、
ステップS200に進み、複写機本体からの動作開始信
号待ちの状態になる。
【0138】そして、ステップS200において、動作
開始信号を受信するとシート後処理装置1は、ステップ
S300に進みシート排出口に指定のトレイが位置され
ているか判断し、指定トレイが所定位置になければ、ス
テップS400に進みトレイ移動制御を行い、指定トレ
イが所定位置になるようにする。
【0139】このトレイ移動制御は、まず、トレイ位置
が確定されているか判断し、確定されていなければ、ト
レイをホームポジションに移動する。そして、トレイの
ホームポジションへの移動が完了したら、所定量移動さ
せればよい。
【0140】そして、ステップS300において、指定
トレイが位置されていれば、ステップS500に進み、
ノンソートモードであるか否かを判断し、ノンソートモ
ードであれば、ステップS600に進み、後述のシート
排出制御1を行う。
【0141】一方、ステップS500で、ノンソートモ
ードでないと判断されたら、ステップS800に進み、
ここで、ステイプルモードか否かを判断する。ステイプ
ルモードであるときは、ステップS900に進み、前述
したステイプルトレイ38上へのシート排出であるシー
ト排出制御2を行い、また、これに伴いステップS10
00において、前述したトレイの移動制御2を行う。そ
して、ステップS1100にて、予定枚数のシートが排
出されたことが判断されると、ステップS1200に進
み、前述のステイプル制御が行われ、その後、ステップ
S1300に進み、シート束を排出する制御であるシー
ト排出制御3が行われる。さらに、ステップS1400
に進み、シート束が予定部数になるまで、ステップS9
00以下を繰り返す。
【0142】また、ステップS800で、ステイプルモ
ードでないと判断されたら、ステップS1500に進
み、以下、ステップS1600、S1700と、上記ス
テップS900、S1000およびS1100と同様に
行った後、ステップS1800に進み、ステップS13
00と同様に、シート排出制御3によりシート束を排出
する。但し、これはステイプルされていないことはいう
までもない。そして、ステップS1900に進み、シー
ト束が予定部数になるまで、ステップS1500以下を
繰り返す。
【0143】次に、上述したシート排出制御1の詳細に
つき、図40以下を参照しつつ説明する。
【0144】シート排出制御1においては、まず、ここ
のノンソートモードでは、前述の説明から明らかなよう
に、排出口50からシートを1枚づつトレイ上に排出す
る排シート処理がステップS2000で行われる。
【0145】そして、シートの1枚の排出されるごと
に、ステップS3000に進みトレイのダウンアップ処
理ルーチンが実行される。
【0146】このトレイのダウンアップ処理は、図6に
示す状態にあるトレイを、一旦、前記排出位置へ下方向
に移動し、その後に所定待機位置へ上方向に移動させる
処理である。
【0147】すなわち、図41に示すように、ステップ
S3100においてトレイを下方向に移動させ、ステッ
プS3200で所定位置までダウンさせ、ステップS3
300でその位置に停止させる。そして、ステップS3
400に進み、トレイアップ量設定処理を行う。
【0148】トレイアップ量設定処理ルーチンでは、図
42に示すように、ステップS3510において距離セ
ンサ60によりダウン位置におけるトレイでの積載シー
ト上面と排出口50との距離(=H)が計測される。さ
らに、ステップS3520において、ユーザが設定した
各種モード(例えば、シートの紙種、紙サイズ、片面か
両面、あるいは表面排出か裏面排出等)や、画像処理部
128で処理した画像比率及び環境センサ126による
温度、湿度情報に基づき、待機位置を補正する補正値
(=α)の決定が行われる。そして、ステップS353
0において、積載シート上面と排出口50との距離Hと
補正値αにより算出される距離(H+α)が所定値より
大きいか否かが判断され、所定値よりも大きいときはス
テップS3540に進み、トレイアップ量の設定が行わ
れる。すなわち、トレイをアップした後のシート上面と
排出口50との距離を所定量(例えば、L3)維持する
ために、トレイアップ量が(H+α−L3=待機位置)
として設定される。一方、ステップS3530において
シート上面と排出口50との距離Hが所定値より小さい
と判断されたときは、トレイをアップする余裕がない、
すなわち、トレイにシートが満載されているとして、ス
テップS3550に進み満載警報を発するようにして、
ユーザーにトレイからのシートの取り除きを促す。
【0149】このトレイアップ量設定処理ルーチンの後
は、ステップS3600においてトレイを上方向に上述
のステップS3540で求めたトレイアップ量に基づき
待機位置まで移動させる。
【0150】上述のシート排出制御1が行われた後は、
ステップS700においてシートが予定枚数になったか
が判断され、予定枚数になるまでシート排出制御1が繰
り返される。
【0151】なお、ノンソートモードでないときのシー
ト排出制御3においては、上述したシート排出制御1の
所定の枚数のシート毎のトレイダウンアップ処理が、シ
ート束毎に行われる。
【0152】すなわち、、シート排出制御3では、シー
ト排出制御1における「シート」を「シート束」と読み
替えて重複説明を避ける。また、トレイのダウンアップ
処理におけるステップS3100は、シート束がステイ
プルあるいはソート終了後にトレイ上に排出スタートす
るタイミングとなる。
【0153】但し、トレイのダウン後のアップ位置に関
しては、シート排出部に関する所定位置としてのシート
上面と排出口50との距離が、シート排出制御1とシー
ト排出制御3、すなわち、シートとシート束の場合とで
異なる。アップ位置はシート排出制御3のシート束の場
合がシート排出制御1のシートの場合よりも低いのが好
ましい。何故ならば、シート束が排出される場合にはシ
ート上面と排出口50との距離をより大きくして、厚み
のあるシート束の排出を容易にするのが好ましいからで
ある。
【0154】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
紙種、紙サイズ、環境など種々の条件下で変化するシー
トのカールに対して、良好に積載収容が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したシート後処理装置と複写装置
の側面断面図である。
【図2】上記シート後処理装置の側面断面図である。
【図3】上記シート後処理装置のステイプルトレイ部の
平面図である。
【図4】上記ステイプルトレイ部の側面断面図である。
【図5】上記シート後処理装置のトレイユニットの要部
側面図である。
【図6】上記シート後処理装置の要部拡大側面図であ
る。
【図7】上記シート後処理装置の揺動ガイドが揺動する
様子を示す斜視図である。
【図8】上記シート後処理装置のストッパが排出口を塞
いだ様子を示す側面図である。
【図9】上記揺動ガイドが上方に揺動した様子を示す側
面図である。
【図10】上記シート後処理装置のローラガイドが逃げ
部を形成する位置にある様子を示す側面図である。
【図11】上記シート後処理装置の距離センサのブロッ
ク図である。
【図12】上記シート後処理装置の制御回路の一部を示
すブロック図である。
【図13】上記シート後処理装置の制御回路の一部を示
すブロック図である。
【図14】上記距離計測センサの距離計側の原理を示す
説明図である。
【図15】上記距離計測センサの距離計側と補正の原理
を示す説明図である。
【図16】上記CPUから距離計測センサに対して出力
される信号と、距離計測センサからCPUへ入力される
信号を表す図である。
【図17】ステイプラユニットによる針綴じ位置の説明
図である。
【図18】上記ステイプラユニット側面部分断面図であ
る。
【図19】上記ステイプラユニットの移動経路を示す模
式上視図である。
【図20】上記ステイプラユニットの右側面部分断面図
である。
【図21】上記ステイプラユニットの退避手段の動作を
示す側面図である。
【図22】上記ステイプラユニットおよび突き当て板の
動作を示す平面図である。
【図23】上記ステイプラユニットのステイプラの構造
を示す模式図である。
【図24】上記ステイプラの平面図である。
【図25】上記ステイプラによる針打ち行程においてス
テイプルモータに流れる電流値を示す波形図である。
【図26】最先端の針が中央部を針曲げブロックの保持
構に保持される様子を示す斜視図である。
【図27】上記ステイプラのフォーミング部の針打ち行
程を示す側面図である。
【図28】上記シート後処理装置の第2トレイにシート
を排出する状態を示す側面図である。
【図29】上記シート後処理装置の第2トレイにシート
が排出された様子を示す側面図である。
【図30】ステイプルソート時における上記第2トレイ
の状態を示す側面図である。
【図31】ユーザが設定した枚数がステイプルトレイ上
に整合された状態を示す側面図である。
【図32】ステイプル済のシートが排出される様子を示
す側面図である。
【図33】ステイプル済シートが排出された様子を示す
側面図である。
【図34】上記シート後処理装置内へシートが侵入し始
めた状態を示す側面図である。
【図35】1枚目のシートをバッファーローラに巻き付
けた様子を示す側面図である。
【図36】1枚目と2枚目のシートS1、S2を重ねて
搬送する様子を示す側面図である。
【図37】2枚のシートが重ねられた状態で排出される
様子を示す側面図である。
【図38】本発明のシート後処理装置の制御手順の一例
を示すフローチャートである。
【図39】上記制御手順のうちイニシャル制御の手順の
一例を示すフローチャートである。
【図40】上記制御手順のうちシート排出制御の手順の
一例を示すフローチャートである。
【図41】上記制御手順のうちトレイのダウンアップ処
理ルーチンの手順の一例を示すフローチャートである。
【図42】上記制御手順のうちトレイアップ量設定処理
ルーチンの手順の一例を示すフローチャートである。
【図43】従来のシート後処理装置の要部側面図であ
る。
【符号の説明】
1 シート後処理装置 23、24、25 トレイ 26 トレイユニット 50 排出口 60 距離センサ 63 PSD受光素子 600 CPU 601 シフトモータ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置から排出されたシートを処
    理収容するシート後処理装置において、画像形成装置か
    ら排出されたシートを受け取り、所定位置に搬送するシ
    ート搬送手段と、該シート搬送手段に搬送されたシート
    を排出部から排出するシート排出手段と、該シート排出
    手段から排出されたシートを積載収容するシート収容手
    段と、該シート収容手段を上下方向に移動させる移動手
    段と、前記シート収容手段を前記移動手段により待機位
    置に移動するよう制御する制御手段とを備え、かつ前記
    待機位置を補正する待機位置補正手段を有することを特
    徴とするシート後処理装置。
  2. 【請求項2】 前記シート後処理装置を備える画像形成
    装置本体よりの画像形成条件(例えば、シートの紙種、
    紙サイズ、画像比率、環境、片面か両面、あるいは表面
    排出か裏面排出等)により、前記シート収納手段の待機
    位置を補正する待機位置補正手段を有することを特徴と
    する請求項1記載のシート後処理装置。
  3. 【請求項3】 前記シート収容手段の上方に配置され、
    前記シート収容手段に積載されたシート上面との距離を
    計測する距離計測手段を備え、前記距離計測手段による
    計測結果と、前記補正手段により補正値から、前記シー
    ト収容手段の待機位置を決定する待機位置決定手段を備
    え、前記移動手段により所定の待機位置に移動するよう
    制御することを特徴とする請求項2に記載のシート後処
    理装置。
  4. 【請求項4】 前記シート収容手段の待機位置を前記待
    機位置決定手段により、シート排出ごとに制御する制御
    手段と、を備えることを特徴とする請求項2及び3に記
    載のシート後処理装置。
  5. 【請求項5】 画像形成装置から排出されたシートを処
    理収容するシート後処理装置において、画像形成装置か
    ら排出されたシートを受け取り、所定位置に搬送するシ
    ート搬送手段と、所定の枚数のシートを綴じるシート綴
    じ手段と、該シート搬送手段に搬送されたシートまたは
    該シート綴じ手段で綴じられたシート束を排出部から排
    出するシート排出手段と、該シート排出手段から排出さ
    れたシートまたはシート束を積載収容するシート収容手
    段と、該シート収容手段を上下方向に移動させる移動手
    段と、前記シート収容手段を前記移動手段により所定位
    置に移動するよう制御する制御手段とを備え、前記所定
    位置をシート排出ごとに補正する位置補正手段を有する
    ことを特徴とするシート後処理装置。
  6. 【請求項6】 前記シート後処理装置を備える画像形成
    装置本体よりの画像形成条件(例えば、シートの紙種、
    紙サイズ、画像比率、環境、片面か両面、あるいは表面
    排出か裏面排出等)により、前記シート収納手段の所定
    位置を補正する補正手段を有することを特徴とする請求
    項5に記載のシート後処理装置。
  7. 【請求項7】 前記シート収容手段の上方に配置され、
    前記シート収容手段に積載されたシート上面との距離を
    計測する距離計測手段を備え、前記制御手段は前記距離
    計測手段による計測結果と、前記補正手段により補正し
    た計算結果から、前記シート収容手段を前記移動手段に
    より所定の待機位置に移動するよう制御することを特徴
    とする請求項6に記載のシート後処理装置。
  8. 【請求項8】 前記シート収容手段の待機位置を前記待
    機位置決定手段により、シート排出ごとに制御する制御
    手段と、を備えることを特徴とする請求項6及び7に記
    載のシート後処理装置。
  9. 【請求項9】 画像形成部と、この画像形成部にて画像
    形成されたシートを処理、収容するシート後処理装置と
    を備えてなる画像形成装置において、前記シート後処理
    装置が請求項3ないし6のいずれかに記載のシート後処
    理装置であることを特徴とする画像形成装置。
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