JP2003310008A - 施肥装置付き乗用型田植機 - Google Patents

施肥装置付き乗用型田植機

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JP2003310008A
JP2003310008A JP2002129287A JP2002129287A JP2003310008A JP 2003310008 A JP2003310008 A JP 2003310008A JP 2002129287 A JP2002129287 A JP 2002129287A JP 2002129287 A JP2002129287 A JP 2002129287A JP 2003310008 A JP2003310008 A JP 2003310008A
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feeding
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哲也 松村
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成良 網代
Keiji Tani
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数条の植付け苗それぞれに肥料供給する施
肥装置の肥料供給装置部を自走車体の後部に設けてある
乗用型田植機において、施肥箇所に肥料を肥料搬送風に
よって供給できながら、車体全長が短くでき、車体の左
右重量バランスをよくでき、複数の肥料繰出し装置に対
して極力均等に肥料搬送風を供給できるようにし、さら
に送風機の積み込みが行いやすいようにする。 【解決手段】 肥料繰出し装置40に肥料搬送風を供給
する送風機61を運転座席4の下方に設けてある。送風
機61のブロワ62の回転軸芯62cが車体横向きあ
り、ブロワ62が左右一対の板金製車体フレーム75ど
うしのに間に位置している。送風機61の電動モータ6
3が一方の板金製車体フレーム75の貫通長孔75aを
挿通している。貫通長孔75aは、送風機61の積み込
み時にも電動モータ63を挿入できる長孔にしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自走車体の後部
に、機体横方向に並ぶ複数の苗植付機構が付いている苗
植付装置を昇降操作自在に連結し、前記複数の苗植付機
構による苗植え箇所の付近に各別に肥料供給する施肥装
置の肥料供給装置部を、自走車体の後部に設けてある施
肥装置付き乗用型田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】上記田植機は、肥料供給装置部の肥料繰
出し装置などの重量や、肥料供給装置部に貯留される肥
料の重量が苗植付装置に掛からないように、しかも、肥
料供給装置部から苗植付装置の施肥箇所まで肥料を供給
する肥料供給路が極力短くなるように施肥装置の肥料供
給装置部を自走車体の後部に設けたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の施肥装置付き
田植機において、従来、たとえば特開2002−953
12号公報に示されるように、肥料供給装置部の肥料繰
出し装置に送風機によって肥料搬送風が供給され、肥料
繰出し装置から苗植付装置の施肥箇所まで肥料を供給す
る経路が長いとか屈曲していても、肥料繰出し装置から
の肥料を施肥箇所まで搬送風によって確実に送れるよう
になったものがあった。
【0004】この場合、送風機の搭載具合とか、送風機
から肥料繰出し装置に肥料搬送風を供給する経路の構成
具合によっては、車体や搬送風供給の面で不具合が発生
しやすくなる。すなわち、送風機が車体横一側方に位置
すると、送風機の重量が車体の横側に掛かって車体の左
右重量バランスが悪化しやすくなる。また、肥料供給装
置部の横一端側から肥料繰出し装置に対して肥料搬送風
を供給すると、送風機に対して最も近くに位置する肥料
繰出し装置に搬送風を供給するための供給路と、送風機
から最も離れて位置する肥料繰出し装置に搬送風を供給
するための供給路との長さの差が著しく大になり、複数
の肥料繰出し装置に対して肥料搬送風が著しく不均等な
状態で供給されやすくなる。
【0005】また、この種の施肥装置においては、肥料
が湿気るとか、肥料繰出し装置から施肥箇所に肥料を搬
送する肥料供給路の内部が湿気たりすると、肥料が流れ
にくくなって肥料詰まりが発生しやすくなる。
【0006】本発明の目的は、車体や搬送風供給の面で
の不具合発生を回避したり抑制することを可能にしなが
ら、さらには、肥料搬送が構造簡単に有利に行なわれる
ようにしながら肥料を施肥箇所まで搬送風によって供給
できるとか、湿気による肥料詰まりを発生しにくくしな
がら肥料を施肥箇所まで搬送風によって供給できる施肥
装置付き乗用型田植機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構
成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0008】〔構成〕自走車体の後部に、機体横方向に
並ぶ複数の苗植付機構が付いている苗植付装置を昇降操
作自在に連結し、前記複数の苗植付機構による苗植え箇
所の付近に各別に肥料供給する施肥装置の肥料供給装置
部を、自走車体の後部に設けてある施肥装置付き乗用型
田植機において、前記肥料供給装置部における肥料繰出
し装置に肥料搬送風を供給するブロワと、このブロワを
駆動する電動モータとを備えている送風機を、ブロワの
回転軸芯が車体横向きになり、かつ、ブロワが左右一対
の板金製車体フレームどうしの間に位置し、さらに、ブ
ロワの吸気口又は電動モータが前記板金製車体フレーム
を貫通している状態で運転座席の下方に設け、前記左右
一対の板金製車体フレームの一方に、前記送風機を積み
込む際にブロワの吸気口又は電動モータを入り込ませる
ための貫通長孔を設けてある。
【0009】〔作用〕送風機を運転座席の下方に設けて
あり、ブロワの回転軸芯が車体横向きになっており、ブ
ロワが左右一対の板金製車体フレームどうしの間に位置
しており、ブロワの吸気口又は電動モータが板金製車体
フレームを貫通しているものだから、送風機を設置する
ためのスペースを特別に設ける必要がないとか、特別に
設ける必要があっても送風機が運転座席に対して前後方
向に重なる分だけ小さいスペースで済んで、車体の前後
長さが長くなるとか大幅に長くなることを抑制しなが
ら、かつ、送風機の下部が左右の車体フレームどうしの
間に極力低く入り込んで、送風機の全体が極力低レベル
に位置するようにしながら、さらに、送風機の吹出し口
が車体の左右中心やそれに近い部位に位置して、送風機
から最も離れて位置する肥料繰出し装置に対して搬送風
を供給する経路と、最も近くに位置する肥料繰出し装置
に対して搬送風を供給する経路との長さの差が極力短く
なるようにしながら肥料繰出し装置に対して肥料搬送風
を供給できる。
【0010】送風機の組付けを行う際、ブロワ回転軸芯
が車体に対して傾斜した姿勢にしながら、かつ、吸気口
又は電動モータが板金製車体フレームの貫通長孔に入り
込んだ状態にしながら送風機を板金製車体フレームどう
しの間に入り込ませ、所定の積み込み位置になると、ブ
ロワ回転軸芯が車体横向きになった所定の組付け姿勢に
して固定するという組付け方法を採用して組付けること
ができるものである。
【0011】〔効果〕したがって、送風機に対して遠く
に位置する肥料繰出し装置のための搬送風供給路と、近
くに位置する肥料繰出し装置のための搬送風供給路との
差が極力少なくなっていずれの肥料繰出し装置に対して
も肥料搬送風が極力等しい風量や強さで供給されるよう
にし、いずれの施肥箇所にも肥料を適度な搬送風によっ
て確実に供給して施肥むらの少ない精度のよい施肥作業
が行える。
【0012】その割には、車体長さを短く済ませるとと
もに車体の重量バランスを良好なものにして田植機全体
を走行や操縦しやすいものにできる。
【0013】さらに、送風機を点検したり修理するなど
の作業を行うに当たり、貫通長孔を利用すれば、ブロワ
と電動モータとが分離した状態にする分解手間を掛けな
くとも所定の組付け位置から取出すとかこの組付け位置
に積み込むことができて楽にかつ能率よく作業できる。
【0014】請求項2による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0015】〔構成〕自走車体の後部に、機体横方向に
並ぶ複数の苗植付機構が付いている苗植付装置を昇降操
作自在に連結し、前記複数の苗植付機構による苗植え箇
所の付近に各別に肥料供給する施肥装置の肥料供給装置
部を、自走車体の後部に設けてある施肥装置付き乗用型
田植機において、前記肥料供給装置部の車体横方向に並
ぶ複数の肥料繰出し装置に肥料搬送風を供給する送風機
を、自走車体の運転座席の下方に設け、複数の肥料繰出
し装置に対して肥料搬送風を分配供給する送風ダクトの
車体横方向に沿っている分配ダクト部における中央部分
と、この中央部分から車体下方向きに延出している導入
ダクト部とを単一部品に一体成形してあるとともに、前
記導入ダクト部の導入口と、前記送風機の吹出し口と
を、車体フレームの後部の上方を覆っている車体カバー
の下方で接続してある。
【0016】〔作用〕送風機を運転座席の下方に設けて
あるものだから、送風機を設置するためのスペースを特
別に設ける必要がないとか、特別に設ける必要があって
も送風機が運転座席に対して前後方向に重なる分だけ小
さいスペースで済んで、車体の前後長さが長くなるとか
大幅に長くなることを抑制しながら、肥料繰出し装置に
対して肥料搬送風を供給できる。
【0017】分配ダクト部における中央部分と、前記導
入ダクト部とを単一部品に一体成形してあるとともに、
導入ダクト部の導入口と、送風機の吹出し口とを車体カ
バーの下方で接続してあるものだから、送風機の吹出し
口と、送風ダクトの導入口とが接続している部位の上方
が車体カバーによってカバーされ、雨水とか洗車水が掛
かっても送風機に侵入しくいようにしながら送風機と分
配ダクトとを接続できる。
【0018】〔効果〕したがって、肥料繰出し装置に肥
料搬送風が供給され、施肥箇所に肥料が搬送風によって
確実に供給されて施肥むらの少ない精度のよい施肥作業
が行えるものでありながら、車体長さを短く済ませて田
植機全体を走行や操縦しやすいものにできる。さらに、
送風機に浸水が発生しにくくて故障しにくいものにな
る。
【0019】請求項3による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0020】〔構成〕自走車体の後部に、機体横方向に
並ぶ複数の苗植付機構が付いている苗植付装置を昇降操
作自在に連結し、前記複数の苗植付機構による苗植え箇
所の付近に各別に肥料供給する施肥装置の肥料供給装置
部を、自走車体の後部に設けてある施肥装置付き乗用型
田植機において、前記肥料供給装置部の肥料繰出し装置
に肥料搬送風を供給する送風機と、自走車体のエンジン
排気マフラーを覆う筒形のマフラーカバーと、このマフ
ラーカバーを前記送風機の吸気口に連通させてマフラー
カバーから送風機に吸気させる吸気ダクトとを備え、前
記マフラーカバーに、このマフラーカバーの前記吸気ダ
クトに連通している側とは反対側の端を開放する開口、
及び、マフラーカバーの周壁に位置しているとともに前
記開口に連通している切欠きを備えてある。
【0021】〔作用〕送風機が吸気ダクトを介してマフ
ラーカバーから吸気して肥料搬送風を発生させ、この肥
料搬送風を肥料繰出し装置に供給するものであるから、
マフラーカバーによる覆いのためにエンジン排気マフラ
ーによって効果的に加熱された肥料搬送風を肥料繰出し
装置に供給させ、施肥箇所に対して肥料を温風によって
供給できる。これにより、肥料繰出し装置から施肥箇所
に肥料供給する供給路とか肥料が湿気ている場合でも、
温風によって乾燥させながら供給することが可能にな
る。
【0022】〔効果〕したがって、肥料供給路や肥料が
湿気ていない場合には、施肥箇所に肥料が搬送風によっ
て確実に供給されて施肥むらの少ない精度のよい施肥作
業が行えるのみならず、肥料供給路や肥料が湿気ている
場合であっても、温風によって乾燥させながら供給され
て湿気による詰まりが発生しにくく、施肥むらや施肥も
れの少ない精度のよい施肥作業が行える。
【0023】しかも、エンジン排気マフラーを加熱手段
に利用して構造面や経済面で有利に得られる。
【0024】請求項4による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0025】〔構成〕自走車体の後部に、機体横方向に
並ぶ複数の苗植付機構が付いている苗植付装置を昇降操
作自在に連結し、前記複数の苗植付機構による苗植え箇
所の付近に各別に肥料供給する施肥装置の肥料供給装置
部を、自走車体の後部に設けてある施肥装置付き乗用型
田植機において、前記肥料供給装置部の肥料繰出し装置
に肥料搬送風を供給する送風機と、自走車体の前部に位
置するエンジン排気マフラーを覆うマフラーカバーと、
このマフラーカバーを前記送風機の吸気口に連通させて
マフラーカバーから送風機に吸気させる吸気ダクトとを
備え、自走車体の左右一対の操向操作自在な前車輪の輪
距を、前記苗植付装置による植付け苗の車体横方向での
間隔の整数倍より大にしてある。
【0026】〔作用〕送風機が吸気ダクトを介してマフ
ラーカバーから吸気して肥料搬送風を発生させ、この肥
料搬送風を肥料繰出し装置に供給するものであるから、
マフラーカバーによる覆いのためにエンジン排気マフラ
ーによって効果的に加熱された肥料搬送風を肥料繰出し
装置に供給させ、施肥箇所に対して肥料を温風によって
供給できる。これにより、肥料繰出し装置から施肥箇所
に肥料供給する供給路とか肥料が湿気ている場合でも、
温風によって乾燥させながら供給できる。
【0027】この場合、マフラーカバーとか吸気ダクト
が前輪の内側に位置し、前輪が操向操作されて揺動して
いくに伴ってマフラーカバーとか吸気ダクトに接近する
と、マフラーカバーとか吸気ダクトに泥などが付着しや
すくなることから、前輪の切れ角を大きくできない事態
が発生しやすくなる。ところが、前車輪の輪距を植付け
苗の車体横方向での間隔の整数倍より大にしてあるもの
だから、マフラーカバーとか吸気ダクトが前輪の内側に
位置しても、前輪が操向操作されて揺動したときの前輪
とマフラカバーとか吸気ダクトとの間隔を大に確保し
て、前輪の切れ角を大きく確保しながらマフラーカバー
及び吸気ダクトを装備できる。
【0028】〔効果〕したがって、肥料供給路や肥料が
湿気ていない場合には、施肥箇所に肥料が搬送風によっ
て確実に供給されて施肥むらの少ない精度のよい施肥作
業が行えるのみならず、肥料供給路や肥料が湿気ている
場合であっても、温風によって乾燥させながら供給され
て湿気による詰まりが発生しにくく、施肥むらや施肥も
れの少ない精度のよい施肥作業が行える。
【0029】しかも、その割には、エンジン排気マフラ
ーを加熱手段に利用して構造面や経済面で有利に得ら
れ、かつ、前車輪の切れ角を大きくして小回り旋回でき
る。
【0030】請求項5による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0031】〔構成〕請求項3又は4による発明の構成
において、前記マフラーカバーと前記吸気ダクトとをゴ
ム筒を介して接続してある。
【0032】〔作用〕マフラーカバーがエンジン排気マ
フラーと共に振動する事態が発生しやすくなるが、この
場合、マフラーカバーの振動がゴム筒によって吸収され
て吸気ダクトに伝達しにくくなる。
【0033】〔効果〕したがって、排気マフラーやマフ
ラーカバーの振動が吸気ダクトに伝達しにくくて吸気ダ
クトや送風機に損傷が故障が発生しにくくなる。
【0034】請求項6による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0035】〔構成〕自走車体の後部に、機体横方向に
並ぶ複数の苗植付機構が付いている苗植付装置を昇降操
作自在に連結し、前記複数の苗植付機構による苗植え箇
所の付近に各別に肥料供給する施肥装置の肥料供給装置
部を、自走車体の後部に設けてある施肥装置付き乗用型
田植機において、前記肥料供給装置部の肥料繰出し装置
に肥料搬送風を供給する送風機と、この送風機の吸気口
から自走車体の前部に延出して原動部に開口している吸
気ダクトとを備えてあるとともに、自走車体の車体横向
きの車体フレームに、前記吸気ダクトが挿通している貫
通孔を設けてある。
【0036】〔作用〕送風機が吸気ダクトを介して原動
部から吸気して肥料搬送風を発生させ、この肥料搬送風
を肥料繰出し装置に供給するものであるから、エンジン
排気マフラーなどでエンジン排熱のために温度上昇した
肥料搬送風を肥料繰出し装置に供給させ、施肥箇所に対
して肥料を温風によって供給できる。これにより、肥料
繰出し装置から施肥箇所に肥料供給する供給路とか肥料
が湿気ている場合でも、肥料搬送風によって乾燥させな
がら供給できる。
【0037】車体横向きの車体フレームに、吸気ダクト
が挿通している貫通孔を設けてあるものだから、吸気ダ
クトの最低地上高を極力高くしながら、かつ、最高地上
高さを極力低くしながらが吸気ダクトを装備できる。
【0038】〔効果〕したがって、肥料供給路や肥料が
湿気ていない場合には、施肥箇所に肥料が搬送風によっ
て確実に供給されて施肥むらの少ない精度のよい施肥作
業が行えるのみならず、肥料供給路や肥料が湿気ている
場合であっても、温風によって乾燥させながら供給され
て湿気による詰まりが発生しにくく、施肥むらや施肥も
れの少ない精度のよい施肥作業が行える。
【0039】しかも、吸気ダクトの最低地上高が極力高
くなり、吸気ダクトに泥や石などが付着したり当たって
損傷や破損が発生しにくくなり、かつ、吸気ダクトの最
高地上高さが極力低くなり、運転部デッキを乗降りしや
すいように極力低くできる。
【0040】
【発明の実施の形態】図1、図2に示すように、左右一
対の操向操作な前車輪1と、左右一対の後車輪2とがエ
ンジン11からの駆動力によって駆動されて自走し、か
つ、前記エンジン11が設けられている原動部10の両
横側に位置する予備苗収容装置3、車体後部に位置する
運転座席4が設けられている搭乗型運転部のそれぞれを
備えている自走車体の後部に、リンク機構6を介して苗
植付装置20を連結するとともに、リンク機構6にロッ
ド側が連結しているリフトシリンダ7によってリンク機
構6を車体に対して上下に揺動操作することによって苗
植付装置20を昇降操作するように構成し、前記エンジ
ン11からの駆動力を回転軸8によって苗植付装置20
に伝達するように構成し、運転座席4の後側に位置する
車体横方向に長い一つの肥料タンク31が付いている施
肥装置Sを備えさせて、施肥装置付き乗用型田植機を構
成してある。
【0041】この田植機は、苗植付装置20を接地フロ
ート21が田面に接地した下降作業状態にして自走車体
を走行させることにより、苗植付装置20が植付け機体
の横方向に並んでいる複数の苗植付機構22によって複
数条の苗植え付けを行っていき、これと同時に、施肥装
置Sが複数条の植付け苗それぞれの横側付近に粒状の肥
料を供給していくものであり、詳しくは、次の如く構成
してある。
【0042】図1、図2、図3などに示すように、苗植
付装置20は、前記回転軸8から入力するフィードケー
ス23、植付け機体の横方向に並ぶ複数個の植付けケー
ス24などで成る植付け機体フレームと、前記各植付け
ケース24の後端部の両横側に駆動回動自在に付設して
ある前記苗植付機構22と、前記植付け機体フレームの
前端側の上方に植付け機体の横方向に摺動自在に設けて
あるとともに各苗植付機構22の苗植え運動に連動して
左右方向の往復移送されて各苗植付機構22に苗供給す
る苗載せ台25と、前記植付け機体フレームの下部に植
付け機体の横方向に並べて後端側の軸芯まわりで上下揺
動するように付設してある前記複数個の接地フロート2
1とを備えて構成してある。
【0043】図1、図3、図4などに示すように、施肥
装置Sは、前記肥料タンク31を備えている肥料供給装
置部30と、この肥料供給装置部30の車体横方向に並
んでいる複数個の肥料排出口41から各別に苗植付装置
20の方に延出し、延出端側が苗載せ台25の裏面側に
位置している複数本の肥料供給路50と、この複数本の
肥料供給路50の延出端部に各別に接続してあるととも
に前記各苗植付機構22の横側近くに一つずつ位置する
配置で植付け機体の横方向に並べて前記接地フロート2
1に固定してある複数個の作溝施肥具70と、運転座席
4の下方に位置する送風機61を備えている送風装置部
60とによって構成してある。
【0044】図4、図5などに示すように、肥料供給装
置部30は、蓋32が上部に揺動開閉自在に付いている
とともにこの蓋32を開けなくとも外部から内部が見え
るように蓋32もタンク本体も透明の樹脂材で作製して
ある前記肥料タンク31と、この肥料タンク31の車体
横方向に並んでいる複数個の下細り底部31aのそれぞ
れに2個ずつ連結する状態で肥料タンク31の下部に車
体横方向に並んで連結している複数個の肥料繰出し装置
40とによって構成してある。
【0045】図6〜図9などに示すように、前記各肥料
繰出し装置40は、肥料タンク31の前記下細り底部3
1aに上端側が連結しているとともに外部から内部が見
えるように透明の樹脂材で作製してある繰出しケース4
2、この繰出しケース42の内部に位置する左右一対の
繰出し室の一方に回転自在に設けてある繰出しロール4
3、前記繰出しケース42の下端側に前記一対の繰出し
室に各別に連通させて車体横方向に並べて設けてある2
個の前記肥料排出口41のうちの一方の肥料排出口4
1、繰出しケース42の内部に繰出しロール43に対し
て肥料供給するように設けてある供給口44のための2
枚のシャッター45などを備えて構成してある。
【0046】すなわち、各肥料繰出し装置40は、前記
各シャッター45の一端側に連結している摺動ロッドで
成る繰出し量調節具46の繰出しケース42から外部に
突出している端部に操作ノブを付設して設けてある操作
部46aにより、前記繰出し量調節具46を図9の如き
操作ガイド118のガイド溝118aに沿わせて摺動操
作することによって、2枚のシャッター45の少なくと
も一方を繰出しケース42の内部に位置するシャッター
収容室45aに押し込み操作して前記供給口44を開け
た状態にし、他方の繰出し室に位置する繰出しロール4
3の回転支軸に兼用してある回転支軸47が駆動される
ことにより、繰出しロール43によって肥料タンク31
から肥料排出口41に肥料を繰出す。すなわち、繰出し
ロール43が回転支軸47によって水平向きの軸芯まわ
りで繰出し方向の回転するように駆動され、肥料タンク
31の排出口31bから繰出しケース42の内部に流下
して前記供給口44から繰出しロール43の上側に供給
された肥料を繰出しロール43の周面にロール回転方向
に並んでいる図6、図7の如き複数個の繰出し凹部43
aによって繰出しロール43の下側に取り出して繰出し
室の出口から肥料排出口41に流下させる。
【0047】尚、肥料タンク31の一つの下細り底部3
1aに連結している2個の肥料繰出し装置40にあって
は、一方の肥料繰出し装置40の繰出しケース42と、
他方の肥料繰出し装置40の繰出しケース42とを単一
部品に作製して構成してあり、両肥料繰出し装置40の
繰出しロール43が1本の回転支軸47によって回転操
作自在に支持されている。そして、肥料タンク31の車
体内側に位置する一つの下細り底部31aに連結してい
る2個の肥料繰出し装置40のうちの一方の繰出し装置
40にあっては、前記供給口44を蓋体によって閉じ
て、使用しないようになっている。
【0048】図10〜図12に示すように、前記送風装
置部60は、ブロワ62及びこのブロワ62を駆動する
電動モータ63が備えられている前記送風機61と、前
記各繰出し装置40の下端部の前側に連結している送風
ダクト65と、前記送風機61のブロワ62の吸気口6
2aから車体前方側に延出して延出端側が原動部10に
開口している吸気ダクト68とを備えて構成してある。
【0049】図12に示すように、前記吸気ダクト68
の原動部10に位置している開口68aは、エンジン排
気マフラー12に対して外嵌するように装着してある筒
型のマフラーカバー13の後端側に対して、マフラーカ
バー13の振動が吸気ダクト68に伝達することを抑制
する蛇腹形のゴム筒14を介して接続してある。
【0050】図6、図10、図13、図15などに示す
ように、前記送風ダクト65は、前記複数の肥料繰出し
装置40それぞれの前記繰出しケース42の下端部の前
面側に前記肥料排出口41に対して車体前後方向に一直
線状に並んで連通するようにして設けてある風取入れ口
48に対して接続している車体横向きの丸パイプ形状の
分配ダクト部66と、この分配ダクト部66の車体横方
向での中央部に位置する部分66aから車体下方向き
で、かつ、やや前方向きに延出しているとともに前記中
央部分66aとの単一部品になるようにこの中央部分6
6aに一体成形してある導入ダクト部67とによって構
成してある。図13などに示すように、送風ダクト65
の前記導入ダクト部67は、運転座席4の後方の車体左
右方向での中央部に、車体フレームの後部の上方を覆っ
ている車体カバー71を貫通している状態に配置してあ
り、前記導入ダクト部67の導入口67aは、前記車体
カバー71の下方で前記ブロワ62の吹出し口62bに
対して継ぎ手69によって接続してある。
【0051】つまり、送風装置部60は、エンジン排気
マフラー12によってマフラーカバー13の内部で加熱
されて温度上昇した空気を、電動モータ63によって駆
動されるブロワ62によって吸気ダクト68を介して吸
引して温度の高い肥料搬送風を発生させ、この肥料搬送
風を吹出し口62bから送風ダクト65の導入ダクト部
67を通して分配ダクト部66に送り込み、この分配ダ
クト部66によって複数個の肥料繰出し装置40に分配
して各肥料繰出し装置40の風取入れ口48から肥料排
出口41に供給する。
【0052】各肥料繰出し装置40の繰出しロール43
は、図4の如く各肥料繰出し装置40の前記繰出しケー
ス42の後面側にわたって回転自在に取付けた車体横向
きの1本の六角軸で成る繰出し駆動軸81を備えている
施肥駆動装置80によって駆動すように構成してあり、
この施肥駆動装置80は、図4、図5、図7などに示す
如く構成してある。
【0053】すなわち、施肥駆動装置80は、前記繰出
し駆動軸81と、この繰出し駆動軸81と前記繰出しロ
ール43を2個ずつ一体回転自在に支持している前記複
数本の回転支軸47それぞれとの間に設けた少数施肥ク
ラッチ90と、図17、図19の如く繰出し駆動軸81
に出力側回転体82a,83aが一体回転自在に連結し
ている第1及び第2一方向回転クラッチ82,83と、
両一回転方向クラッチ82,83の入力側回転体82
b,83bどうしを連動させているリンク機構84と、
第1一回転方向クラッチ82の入力側回転体82bから
一体回転自在に延出している操作アーム85と、この操
作アーム85にアーム側連動部材96が連結している施
肥量調節機構95と、この施肥量調節機構95の駆動側
連動部材97に一端側が相対回転自在に連結している丸
棒材で成る駆動杆86と、この駆動杆86の他端側にク
ランクアーム87aが相対回転自在に連結している動力
取出し機構87とを備えて構成してある。
【0054】図7、図16に示すように、前記各少数条
施肥クラッチ90は、前記回転支軸47の肥料繰出しケ
ース42から外部に突出している端部に一体回転自在に
設けてあるギヤ部47aに噛合っている状態で前記繰出
し駆動軸81によって相対回転自在に支持されている出
力ギヤ91と、繰出し駆動軸81によって摺動自在に支
持されているとともに繰出し駆動軸81の六角形状のた
めに繰出し駆動軸81と一体回転する入力側部材92
と、この入力側部材92と前記出力側部材91との間に
設けた噛合い形式のクラッチ本体90aと、入力側部材
92を摺動付勢しているクラッチバネ93とを備えて成
り、入力側部材92の操作溝に操作ピン94aによって
係合している操作部94を揺動操作すると、この操作部
94に伝達される人為操作力と、クラッチバネ93によ
る操作力とのために入力側部材92が繰出し駆動軸81
に対して摺動してクラッチ本体90aの入力側部材92
のクラッチ爪を出力ギヤ91のクラッチ爪に対して係脱
させることにより、繰出し駆動軸81の回動力を入力側
部材92、クラッチ本体90a、出力側部材91を介し
て回転支軸47のギヤ部47aに伝達して2個の肥料繰
出し装置40の繰出しロール43を纏めて駆動するよう
に入り状態になったり、繰出し駆動軸81から回転支軸
47に対する伝動を絶つことによって2個の肥料繰出し
装置40繰出しロール43の駆動を一挙に停止するよう
に切り状態になったりする。
【0055】図17、図19に示すように、前記リンク
機構84は、第1一回転方向クラッチ82の前記入力側
回転体82bに一端側が連結しているロッド製の連動リ
ンク84aと、この連動リンク84aの他端側が一方の
アーム部に連結しているとともに支持部材88によって
揺動自在に支持されている揺動リンク84bと、この揺
動リンク84bの他方のアーム部を第2一回転方向クラ
ッチ83の入力側回転体83bに連動させているロッド
製の連動リンク84cとで成り、前記操作アーム85の
繰出し駆動軸81の軸芯まわりでの往復揺動による各肥
料繰出し装置40の繰出しロール43の駆動を可能にし
ている。すなわち、操作アーム85が上昇側(図17の
矢印イ側)に揺動操作されると、この操作アーム85の
回動力が第1一方向回転クラッチ82によって繰出し駆
動軸81に伝達される。このとき、第1一方向回転クラ
ッチ82の入力側回転体82bの回動力のために連動リ
ンク84aが揺動リンク84bを揺動操作し、この揺動
リンク84bが連動リンク84cを介して第2一方向回
転クラッチ83の入力側回転体83bを回転操作する
が、この入力側回転体83bは、繰出し方向とは反対の
回転方向に回転操作されて出力側回転体83aに対して
空回りする。そして、操作アーム85が下降側(図17
の矢印ロ側)に揺動操作されると、第1一方向回転クラ
ッチ82の入力側回転体82bが出力側回転体82aに
対して空回りする。このとき、第1一方向回転クラッチ
82の入力側回転体82bの回動力のために連動リンク
84aが揺動リンク84bを揺動操作し、この揺動リン
ク84bが連動リンク84cを介して第2一方向回転ク
ラッチ83の入力側回転体83bを繰出し方向に回転操
作し、リンク機構84が第2一方向回転クラッチ83を
介して繰出し駆動軸81を駆動する。
【0056】図4などに示すように、動力取出し機構8
7は、エンジン11からの駆動力を図1の後輪駆動ケー
ス72に伝達する回転軸73の途中からこの駆動力を取
り出してこの駆動力によってクランクアーム87aを回
動するように駆動し、この回動するクランクアーム87
aによって駆動杆86を往復駆動するように構成してあ
る。
【0057】これにより、施肥駆動装置80は、左右後
輪2に動力伝達する回転軸73の駆動力によってクラン
クアーム87aを駆動してこのクランクアーム87aに
よって駆動杆86を往復駆動し、この駆動杆86の往復
動力を施肥量調節機構95を介して操作アーム85に伝
達してこの操作アーム85を繰出し駆動軸81の軸芯ま
わりで往復揺動させ、この操作アーム85によって一対
の一方向回転クラッチ82,83とリンク機構84とを
介して繰出し駆動軸81を回駆動し、この繰出し駆動軸
81の駆動力を各肥料繰出し装置40の繰出しロール4
3の回転支軸47に少数条施肥クラッチ90を介して伝
達することにより、各肥料繰出し装置40の繰出しロー
ル43を所定の繰出し回転方向にのみ回転するように駆
動する。
【0058】つまり、施肥装置Sは、次の如く施肥を行
うようになっている。すなわち、肥料供給装置部30の
各肥料繰出し装置40の繰出しロール43を、左右後輪
2に動力伝達する前記回転軸73の駆動力を動力源とす
る施肥駆動装置80によって駆動し、この繰出しロール
43によって肥料タンク31から粒状の肥料を繰出し凹
部43aの容積と、開き操作してあるシャッター45の
枚数とによって決まる設定量ずつで肥料排出口41に繰
出し、この肥料を、送風装置部60の送風機61と送風
ダクト65とによって肥料排出口41に供給された肥料
搬送風によって肥料供給路50を通して作溝施肥具70
に供給し、各作溝施肥具70によって苗植付機構22に
よる植付け苗の横側近くで田面に溝を形成してこの溝の
内部に肥料を落下させていくようになっている。
【0059】そして、各肥料繰出し装置40において、
2枚のシャッター45を前記繰出し量調節具46によっ
て開閉調節することによって肥料の繰出しを入り切りし
たり、肥料の繰出し量を調節するようになっている。す
なわち、2枚のシャッター45のいずれもを閉じ側に操
作すると、供給口44が全閉状態になり、繰出しロール
43に対して肥料が供給されなくなり、肥料の繰出しが
切りになる。2枚のシャッター45のいずれもを開き側
に操作すると、供給口44が全開状態になって繰出しロ
ール43の一方の片側半分における繰出し凹部43a
と、他方の片側半分における繰出し凹部43aとのいず
れにも肥料が供給されることになり、肥料の繰出しが入
りになるとともに単位時間当たりの繰出し量が多くな
る。これに対し、2枚のシャッター45のいずれか一方
を開き側で他方を閉じ側に操作すると、供給口44が半
開き状態になり、繰出しロール45のいずれか一方の片
側半分における繰出し凹部43aのみに肥料が供給され
ることになり、肥料の繰出しが入りになるとともに単位
時間当たりの繰出し量が少なくなる。
【0060】図18に示すように、前記施肥量調節機構
95は、板金部材で成る前記アーム側連動部材96と、
このアーム側連動部材96の一端側を前記操作アーム8
5の背板部85aに締め付け連結する連結ネジ98と、
横断面コの字形状の板金部材で成るとともに前記駆動杆
86の端部が連結ピン97aによって連結している前記
駆動側連動部材97と、この駆動側連動部材97の背板
部97bを前記アーム側連動部材96の背板部96aに
連結している調節ネジ99とを備えて構成してある。
【0061】アーム側連動部材96は、これの一対の横
板部にわたって固設してある位置決めピン96bが、操
作アーム85の縦板部に操作アーム85の長手方向に並
べて設けてある複数個の位置決め凹部85bから選択し
た一つに入り込んだ連結位置にして前記連結ネジ98に
よって操作アーム85の背板部85aに締め付け連結す
るように構成してある。つまり、アーム側連動部材96
の連結ネジ98による操作アーム85に対する締め付け
を解除すると、操作アーム85の連結ネジ98のための
ネジ孔85cが長孔であることにより、アーム側連動部
材96を連結ネジ98と共に操作アーム85に対してス
ライド調節でき、このスライド調節を行って位置決めピ
ン96bが入り込む操作アーム85の位置決め凹部85
bを変更することにより、アーム側連動部材96の操作
アーム85に対する連結位置が操作アーム85の長手方
向に、位置決め凹部85bの並ぶピッチによって決まる
位置変更ピッチで変化するようにしてある。
【0062】駆動側連動部材97に一端側が固着されて
いる前記調節ネジ99の他端側に装着されているナット
で成る調節部材99aを回動調節することにより、駆動
側連動部材97の前記位置決めピン96bが挿通してい
るピン孔97c、前記アーム側連動部材96の前記連結
ピン97aの端部が入り込んでいるピン孔96cのそれ
ぞれが長孔であることにより、駆動側連動部材97のア
ーム側連動部材96に対する連結位置が、操作アーム8
5の長手方向に沿う方向に、調節ネジ99のネジピッチ
で決まる位置変更ピッチであって、かつ、アーム側連動
部材96の操作アーム85に対する位置変更ピッチより
も小さな位置変更ピッチで変化するように構成してあ
る。
【0063】これにより、施肥量調節機構95は、駆動
杆86の往復動力を駆動側連動部材97及びアーム側連
動部材96を介して操作アーム85に伝達することによ
り、駆動杆97による操作アーム85の駆動を可能にし
ている。そして、アーム側連動部材96の操作アーム8
5に対する連結位置を変更することにより、操作アーム
85における駆動杆86の連結位置を操作アーム85の
長手方向に比較的大きな変更ピッチで変更して操作アー
ム85が駆動杆86によって駆動される揺動角度を大ま
かに変更し、各肥料繰出し装置40における単位時間当
たりの肥料繰出し量の粗調節を行う。そして、駆動側連
動部材97のアーム側連動部材96に対する連結位置を
変更することにより、操作アーム85における駆動杆8
6の連結位置を操作アーム86の長手方向に比較的小さ
な変更ピッチで変更して操作アーム85が駆動杆86に
よって駆動される揺動角度を微細に変更し、各肥料繰出
し装置40における単位時間当たりの肥料繰出し量の微
調節を行う。
【0064】前記肥料供給装置部30の複数の肥料排出
口41に各別に接続している前記複数の肥料供給路50
のそれぞれは、図6の如く肥料繰出し装置40の繰出し
ケース42とは別部品に作製して肥料繰出し装置40の
前記肥料排出口41に継ぎ手51aによって基端側が接
続している非可撓性の樹脂製管部材51と、この管部材
51の先端側に継ぎ手51aによって一端側が接続して
いる可撓性のホース52と、図3の如くこのホース52
の他端側に肥料供給管56の入口が接続している空気抜
き機構55と、図20の如くこの空気抜き機構55の前
記肥料供給管56の出口を前記作溝施肥具70に接続し
ている非可撓性の樹脂製管部材53とによって構成して
ある。
【0065】肥料供給装置部30は、図4、図5、図2
1などに示す取付け構造により、自走車体の左右一対の
角パイプ材で成る車体前後向きの車体メインフレーム5
によって支持させてある。
【0066】すなわち、前記左右一対の車体メインフレ
ーム5の後部に各別に立設されている左右一対の板金製
車体フレーム75の一方の後端側の上部に連結部材10
1aを介して下端側が連結していて前記車体フレーム7
5の後部に立設されている一方の車繰出し支柱101
と、他方の板金製車体フレーム75の後端側の上部に前
記連結部材101aを介して下端側が連結していて他方
の車体フレーム75の後部に立設されている繰出し支柱
101と、前記両繰出し支柱101の上端部どうしにわ
たって車体横向きの後枠部103が連結していて両繰出
し支柱101によって支持されている繰出し支持枠10
2と、前記両板金製車体フレーム75の上端側の車体前
後方向での中間部どうしにわたって連結している車体横
向きの丸パイプ材で成る車体フレーム76の支持部76
aに立設されている左右一対の丸パイプ材で成るタンク
支柱107と、この両タンク支柱107の上端部どうし
にわたって連結していて両タンク支柱107によって支
持されている車体横向きの丸パイプ材で成るタンク支持
体108とのそれぞれを、自走車体の運転座席4の後側
に設け、前記繰出し支持枠102の前記後枠部103
を、前記各繰出し装置40の繰出しケース42の後面側
に連結ボルト103aによって連結し、前記繰出し支持
枠102の前記後枠部103の前方側に位置している車
体横向きの丸棒材で成る前枠部104を、前記各繰出し
装置40の繰出しケース42の前面側に連結ボルト10
4aによって連結し、前記タンク支持体108を、肥料
タンク31の前記各下細り底部31aの前面側に支持作
用するように当接させてある。
【0067】図22、図23などに示すように、前記左
右一対のタンク支柱107それぞれと、前記繰出し枠体
102の前枠部104とにわたって連結部材109を取
付け、タンク支柱107と繰出し枠体102とが連結部
材109によって連結されて互いに支持し合うように構
成してある。
【0068】図21に示すように、前記繰出し支持枠1
02は、車体前後方向に並んでいるとともに互いに平行
になっている前記後枠部103と前記前枠部104のそ
れぞれと、この前枠部104と後枠部103の両端部ど
うしを連結している帯板金で成る左右一対の外側連結枠
部105と、この外側連結枠部105よりやや車体内方
側で、かつ、前記連結部材109の近くで前枠部104
と後枠部103とを連結している左右一対の内側連結枠
部106とのそれぞれによって構成してある。
【0069】前記送風機61は、図4、図13、図1
4、図15に示す取付け構造により、自走車体の前記一
対の車体メインフレーム5によって支持させてある。
【0070】すなわち、前記左右一対の板金製車体フレ
ーム75のそれぞれに貫通孔75aを設け、送風機61
のブロワ62の回転軸芯62cが車体横向きになり、か
つ、ブロワ62の吹出し口62bが車体上方向きでやや
後ろ向きになって肥料繰出し装置40の方に向かう状態
になり、さらに、ブロワ62が前記左右一対の板金製車
体フレーム75どうしの間に位置し、さらに、送風機6
1の電動モータ63が前記一方の板金製車体フレーム7
5の前記貫通孔75aを、前記吸気ダクト68が前記他
方の板金製車体フレーム75の前記貫通孔75aをそれ
ぞれ挿通する取付け姿勢にして運転座席4の下方に配置
し、吸気ダクト68が位置している方の前記車体メイン
フレーム5に固定されている支持体77にブロワケース
の下端側を連結ボルトによって締め付け連結し、電動モ
ータ63が貫通している方の前記板金製車体フレーム7
5の前記貫通孔75aの下端側のまわりに付設してある
ゴム製の緩衝材75bを介して板金製車体フレーム75
によって電動モータ63を受け止め支持させてある。
【0071】送風機61の電動モータ63が貫通してい
る方の板金製車体フレーム75の前記貫通孔75aを、
車体上下方向に長い貫通長孔にしてある。すなわち、送
風機61の組付けを行う際、ブロワ回転軸芯62cが車
体に対して傾斜した姿勢にしながら、かつ、電動モータ
63が板金製車体フレーム75の貫通長孔75aに入り
込んだ状態にしながら送風機61を板金製車体フレーム
75どうしの間に上方から入り込ませていくことによ
り、送風機61をブロワ62と電動モータ63が分離し
た分解状態にしなくとも、所定の組付け位置に積み込む
ことができるようにしてある。
【0072】吸気ダクト68が貫通している方の板金製
車体フレーム75は、電動モータ63が貫通する方の板
金製車体フレーム75を作製する板金素材と同一の板金
素材によって作製することから、吸気ダクト68が貫通
している方の板金製車体フレーム75の前記貫通孔75
aも、他方の板金製車体フレーム75の貫通長孔75a
と同一の形状及び大きさの貫通長孔になっている。
【0073】図2に示すように、前車輪1の輪距FT
を、後車輪2の輪距と同一で、かつ、苗植付装置20に
よる複数の植付け苗条の隣接し合う一対の植付け苗条に
おける植付け苗の車体横方向での間隔Wの整数倍より大
の値の輪距にしてある。前車輪1が操向操作されて横向
きに揺動しても、その切れ角の割には前車輪1と、これ
の内側に位置する前記吸気ダクト68との間隔を大に確
保できるようにしてある。
【0074】図1、図10に示すように、前記吸気ダク
ト68は、前記左右一対の車体メインフレーム5の一方
の車体横外側に位置する部位から車体前方向きに延出さ
れ、前記丸パイプ製の車体フレーム76から前方に延出
しているステップ支持フレーム76bを支持するように
構成してある板金製の車体フレーム78に設けてある図
25の如き車体前後向きの貫通孔78aを挿通し、さら
に、前記車体フレーム78より車体前方側で前記左右一
対の車体メインフレーム5にわたって連結されている車
体横向きの板金製の車体フレーム79のうち、一方の車
体メインフレーム5から車体横外側に突出して前記ステ
ップ支持フレーム76bを支持するように構成してある
部分に設けてある図26の如き車体前後向きの貫通孔7
9aを挿通する状態にして前記一方の車体メインフレー
ム5の横外側に配置してある。
【0075】図27に示すように、前記マフラーカバー
13は、エンジン排気マフラー12の周壁部に備えられ
ているカバー支持部12aに取付けネジによって取付け
てある。すなわち、エンジン排気マフラー12に図28
の如き接触防止カバー15を装着するように備えられて
いるカバー支持部12aを利用して取り付けてある。
【0076】図11、図12などに示すように、前記マ
フラーカバー13は、前記吸気ダクト68が連通してい
る側とは反対側の端を開放する開口13aを備える筒形
に形成し、このマフラーカバー13の周壁13bに、前
記開口13aに連結している切欠き13cを備えてあ
る。すなわち、エンジン排気マフラー12が、図31、
図32に示す如くエンジン11からの排気管16がマフ
ラー12に対して上方から延出して来てマフラー12の
後端側に接続している形式のものと、図11、図12な
どに示す如くマフラー12の排気管17がマフラー12
の後端側から下向きに延出している形式のものとのいず
れであっても使用できるようにしてある。つまり、図2
9、図31、図32に示すように、エンジン11からの
排気管16がマフラー12に対して上方から連結してい
るエンジン排気マフラー12の場合、切欠き13cが内
側で横向きになり、エンジン11からの排気管16が切
欠き13cを通る取付け姿勢にしてマフラー12に装着
する。図10、図11、図27に示すように、マフラー
12の排気管17がマフラー12の後端側から延出して
いるエンジン排気マフラー12の場合、切欠き13cが
外側で下向きになり、マフラー12の排気管17の出口
が切欠き13cに臨むようにしてマフラー12に装着す
るようにしてある。
【0077】図6、図9に示すように、前記各繰出し装
置40の前記繰出しケース42において、前記シャッタ
ー室45aに対して出し入れ操作される前記シャッター
45に対して案内作用するように設けてある丸パイプ材
で成るガイド部材111の繰出しケース42の内部に位
置する部分の複数箇所に温風噴出孔111aを設けてあ
る。図7、図13、図24などに示すように、各繰出し
ケース42の前記ガイド部材111の繰出しケース42
から外部に突出している端部に位置している温風取入れ
口を、導入パイプ112により、前記送風ダクト65の
前記導入ダクト部67に設けた温風取り出し口67bに
接続してある。
【0078】すなわち、ブロワ62から供給される搬送
温風の一部を送風ダクト65の温風取り出し口67bか
ら取出して導入パイプ112によってガイド部材111
に供給し、このガイド部材111の各温風噴出孔111
aから繰出しケース42の内部に送り込むことにより、
繰出しケース42の内部とか肥料の乾燥を図ったり、繰
出しケース42の内部で肥料がブリッジ現象で詰まるこ
との回避を図るようにしてある。
【0079】図15に示すように、前記送風ダクト65
における前記分配ダクト部66の最も車体横外側に位置
する2個の肥料繰出し装置40それぞれの前記風取入れ
口48に接続している部分と、この2個の肥料繰出し装
置40に隣接している車体内側の2個の肥料繰出し装置
40それぞれの前記風取入れ口48に接続している部分
との間に、分配ダクト部66とは別部品に作製した図3
の如き絞り形成部材113を内装して絞り部114を設
けてあるとともに、この絞り部114は、分配ダクト部
66の前記中央部分66aで分配ダクト部66の両端側
に分岐して流入した来た肥料搬送風に流動抵抗を与え、
肥料搬送風が分配ダクト部66の風上側に接続している
車体内側の肥料繰出し装置40と、これよりも風下側に
接続している車体外側の肥料繰出し装置40とに極力均
等に分散して流入するようにしている。
【0080】図33に示すように、前記接地フロート2
1の前記作溝施肥具70の付近に覆土具177を取付け
てある。この覆土具177は、作溝施肥具70が肥料を
供給した後の溝を埋めていくものであり、図34に示す
如く構成してある。すなわち、接地フロート21の支持
部に前端側が取付けネジによって止着されている水平板
部177aと、この水平板部177aを作製している板
体の端部を折曲げ線177bで折り曲げ加工することに
より、水平板部177aの植付け機体横方向での一端部
から斜め下向きに延出している状態に作製してある傾斜
板部177cとを備えて構成してある。これにより覆土
具177は、作溝施肥具70が通過した後の泥土を傾斜
板部177cと水平板部177aとによって肥料供給後
の溝に押し寄せるとともに落とし込むことにより、肥料
が泥土内に入りこむように溝を埋めていく。
【0081】〔別実施形態〕
【0082】図35は、別の実施形態を備えた送風ダク
ト65の分配ダクト部66を示し、この分配ダクト部6
6にあっては、分配ダクト部66の最も車体横外側に位
置する2個の肥料繰出し装置40の風取入れ口48に接
続している部分と、車体内側の2個の肥料繰出し装置4
0の風取入れ口48に接続している部分との間に位置す
る部分を形成しているパイプ部材に、前記絞り部114
を一体成形してある。
【0083】図36は、さらに別の実施形態を備えた施
肥装置40を示し、この施肥装置40にあっては、車体
内側に位置する2個の肥料繰出しケース42どうしの間
隔L1が、最も車体横外側に位置する肥料繰出しケース
42とこれに隣接する車体内側の肥料繰出しケース42
との間隔L2より大になるようにして複数個の肥料繰出
し装置40を車体横方向に並べて配置してある。つま
り、肥料供給装置部30の全体での横幅が極力狭くなる
ようにしながら、送風ダクト65のうち、ブロワ62か
らの搬送風を車体両横側に分岐させる前記中央部分66
aを配置しやすいようにしてある。
【0084】図37は、さらに別の実施形態を備えた田
植機の施肥装置Sを示し、この施肥装置Sにあっては、
10条植えの苗植付装置20に対応するものであり、上
記実施形態の各肥料繰出し装置40の如く、2個の肥料
排出口41を備える一つの肥料繰出しケース42によっ
て2個の肥料繰出し装置40を構成し、この2個の肥料
繰出し装置40の6組みを車体横方向に並べて配置し、
最も車体内側に位置する2組みの肥料繰出し装置それぞ
れの一方の肥料繰出し装置40を使用しないように構成
して、10条の植付け苗それぞれに施肥するように構成
してある。
【0085】図38は、さらに別の実施形態を備えてい
る送風ダクト65が付いている施肥装置Sを示し、この
施肥装置Sにあっては、ブロワ62の吹出し口62bか
ら複数本の送風ダクト65を各別に延出させ、1本の送
風ダクト65が2個の肥料繰出し装置40の前記風取入
れ口48に接続することにより、一つのブロワ62から
の肥料搬送風を複数個の肥料繰出し装置40に分配して
供給するようにしてある。
【0086】上記実施形態では、送風機61の電動モー
タ63が板金製車体フレーム75を貫通している状態で
送風機61を組付けてあるが、送風機61の吸気口62
aが長く突出している場合など、吸気口62aの方が板
金製車体フレーム75を貫通する状態で送風機61を組
付けて実施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】施肥装置付き乗用型田植機全体の側面図
【図2】施肥装置付き乗用型田植機全体の平面図
【図3】苗植付装置の側面図
【図4】肥料供給装置部の後面図
【図5】肥料供給装置部の側面図
【図6】肥料繰出し装置の縦断側面図
【図7】肥料繰出し装置の縦断後面図
【図8】肥料繰出し装置の正面図
【図9】繰出しケース内の平面図
【図10】送風装置部の平面図
【図11】送風装置部の側面図
【図12】吸気ダクト先端部及びマフラーカバーの断面
【図13】送風機配設部の左側面図
【図14】送風機配設部の右側面図
【図15】送風機配設部の平面図
【図16】少数条施肥クラッチの平面図
【図17】施肥量調節機構の側面図
【図18】施肥量調節機構の断面図
【図19】リンク機構の平面図
【図20】空気抜き機構及び作溝施肥具の配設部を示す
後面図
【図21】繰出し支持枠の平面図
【図22】タンク支持体によるタンク支持構造を示す側
面図
【図23】タンク支柱と繰出し支持枠の連結構造を示す
平面図
【図24】肥料繰出し装置の側面図
【図25】機体フレームの吸気ダクト貫通構造を示す後
面図
【図26】機体フレームの吸気ダクト貫通構造を示す後
面図
【図27】エンジン排気マフラーのマフラーカバー配設
部での断面図
【図28】接触防止カバーの説明図
【図29】エンジン排気マフラーのマフラーカバー配設
部での断面図
【図30】分配ダクト部の絞り部を示す断面図
【図31】マフラカバー取付け要領を示す側面図
【図32】カフラーカバー取付け要領を示す平面図
【図33】接地フロートの覆土具配設部での平面図
【図34】図33のA−A断面矢視図
【図35】別実施形態を示す分配ダクト部の絞り部での
断面図
【図36】別の実施形態を備える肥料繰出し装置配設構
造の概略平面図
【図37】さらに別の実勢形態を備える肥料繰出し装置
配設構造の概略平面図
【図38】別の実施形態を備える送風装置部の概略図
【符号の説明】
1 前車輪 4 運転座席 10 原動部 12 エンジン排気マフラー 13 マフラーカバー 13a マフラーカバーの開口 13b マフラーカバーの周壁 13c マフラーカバーの切欠き 14 ゴム筒 20 苗植付装置 22 苗植付機構 30 肥料供給装置部 40 肥料繰出し装置 61 送風機 62 ブロワ 62a 吸気口 62b 吹出し口 62c ブロワの回転軸芯 63 電動モータ 65 送風ダクト 66 分配ダクト部 66a 分配ダクト部の中央部分 67 導入ダクト部 67a 導入ダクト部の導入口 68 吸気ダクト 71 車体カバー 75 板金製車体フレーム 75a 貫通長孔 78,79 車体フレーム 78a,79a 車体フレームの貫通孔 FT 前車輪の輪距 W 植付け苗間隔 S 施肥装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01C 15/00 A01C 15/00 F J 15/04 15/04 (72)発明者 網代 成良 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 谷 敬次 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2B052 BC05 BC08 BC09 BC16 DA02 DB02 EC02 EC06 EC07 EC13 2B060 AA01 AC03 BA04 BA07 BA09 BB06 CA01 CA09 CB18 CC08 2B063 AA01 AB01 AB03 AB08 BA01 BA30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自走車体の後部に、機体横方向に並ぶ複
    数の苗植付機構が付いている苗植付装置を昇降操作自在
    に連結し、前記複数の苗植付機構による苗植え箇所の付
    近に各別に肥料供給する施肥装置の肥料供給装置部を、
    自走車体の後部に設けてある施肥装置付き乗用型田植機
    であって、 前記肥料供給装置部における肥料繰出し装置に肥料搬送
    風を供給するブロワと、このブロワを駆動する電動モー
    タとを備えている送風機を、ブロワの回転軸芯が車体横
    向きになり、かつ、ブロワが左右一対の板金製車体フレ
    ームどうしの間に位置し、さらに、ブロワの吸気口又は
    電動モータが前記板金製車体フレームを貫通している状
    態で運転座席の下方に設け、前記左右一対の板金製車体
    フレームの一方に、前記送風機を積み込む際にブロワの
    吸気口又は電動モータを入り込ませるための貫通長孔を
    設けてある施肥装置付き乗用型田植機。
  2. 【請求項2】 自走車体の後部に、機体横方向に並ぶ複
    数の苗植付機構が付いている苗植付装置を昇降操作自在
    に連結し、前記複数の苗植付機構による苗植え箇所の付
    近に各別に肥料供給する施肥装置の肥料供給装置部を、
    自走車体の後部に設けてある施肥装置付き乗用型田植機
    であって、 前記肥料供給装置部の車体横方向に並ぶ複数の肥料繰出
    し装置に肥料搬送風を供給する送風機を、自走車体の運
    転座席の下方に設け、複数の肥料繰出し装置に対して肥
    料搬送風を分配供給する送風ダクトの車体横方向に沿っ
    ている分配ダクト部における中央部分と、この中央部分
    から車体下方向きに延出している導入ダクト部とを単一
    部品に一体成形してあるとともに、前記導入ダクト部の
    導入口と、前記送風機の吹出し口とを、車体フレームの
    後部の上方を覆っている車体カバーの下方で接続してあ
    る施肥装置付き乗用型田植機。
  3. 【請求項3】 自走車体の後部に、機体横方向に並ぶ複
    数の苗植付機構が付いている苗植付装置を昇降操作自在
    に連結し、前記複数の苗植付機構による苗植え箇所の付
    近に各別に肥料供給する施肥装置の肥料供給装置部を、
    自走車体の後部に設けてある施肥装置付き乗用型田植機
    であって、 前記肥料供給装置部の肥料繰出し装置に肥料搬送風を供
    給する送風機と、自走車体のエンジン排気マフラーを覆
    う筒形のマフラーカバーと、このマフラーカバーを前記
    送風機の吸気口に連通させてマフラーカバーから送風機
    に吸気させる吸気ダクトとを備え、 前記マフラーカバーに、このマフラーカバーの前記吸気
    ダクトに連通している側とは反対側の端を開放する開
    口、及び、マフラーカバーの周壁に位置しているととも
    に前記開口に連通している切欠きを備えてある施肥装置
    付き乗用型田植機。
  4. 【請求項4】 自走車体の後部に、機体横方向に並ぶ複
    数の苗植付機構が付いている苗植付装置を昇降操作自在
    に連結し、前記複数の苗植付機構による苗植え箇所の付
    近に各別に肥料供給する施肥装置の肥料供給装置部を、
    自走車体の後部に設けてある施肥装置付き乗用型田植機
    であって、 前記肥料供給装置部の肥料繰出し装置に肥料搬送風を供
    給する送風機と、自走車体の前部に位置するエンジン排
    気マフラーを覆うマフラーカバーと、このマフラーカバ
    ーを前記送風機の吸気口に連通させてマフラーカバーか
    ら送風機に吸気させる吸気ダクトとを備え、 自走車体の左右一対の操向操作自在な前車輪の輪距を、
    前記苗植付装置による植付け苗の車体横方向での間隔の
    整数倍より大にしてある施肥装置付き乗用型田植機。
  5. 【請求項5】 前記マフラーカバーと前記吸気ダクトと
    をゴム筒を介して接続してある請求項3又は4記載の施
    肥装置付き乗用型田植機。
  6. 【請求項6】 自走車体の後部に、機体横方向に並ぶ複
    数の苗植付機構が付いている苗植付装置を昇降操作自在
    に連結し、前記複数の苗植付機構による苗植え箇所の付
    近に各別に肥料供給する施肥装置の肥料供給装置部を、
    自走車体の後部に設けてある施肥装置付き乗用型田植機
    であって、 前記肥料供給装置部の肥料繰出し装置に肥料搬送風を供
    給する送風機と、この送風機の吸気口から自走車体の前
    部に延出して原動部に開口している吸気ダクトとを備え
    てあるとともに、自走車体の車体横向きの車体フレーム
    に、前記吸気ダクトが挿通している貫通孔を設けてある
    施肥装置付き乗用型田植機。
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